1 00:02:29,164 --> 00:02:32,164 ・~ 2 00:02:34,203 --> 00:02:36,205 (清十郎)うわ~っ 3 00:02:36,205 --> 00:02:38,207 (伝七郎)兄上の仇は・ 4 00:02:38,207 --> 00:02:40,707 この私が 取ってみせます 5 00:02:42,711 --> 00:02:45,214 (宮本武蔵) 修羅の道…。 6 00:02:45,214 --> 00:02:47,216 (お杉)「武蔵は・ 7 00:02:47,216 --> 00:02:51,720 殺された」との 専らの噂よ。 8 00:02:51,720 --> 00:02:53,720 (お通)武蔵…。 9 00:03:02,231 --> 00:03:17,246 ・~(テーマ音楽) 10 00:03:17,246 --> 00:03:32,746 ・~ 11 00:04:37,192 --> 00:04:40,192 (雷鳴) 12 00:05:57,206 --> 00:05:59,206 おふくろ様。 13 00:06:01,210 --> 00:06:04,210 う~ 寒い 寒い…。 14 00:06:07,216 --> 00:06:11,220 権じいは どこへ行った? 15 00:06:11,220 --> 00:06:15,724 台所で 酒の燗を させてもらっています。 16 00:06:15,724 --> 00:06:21,230 京の冷え込みは 年寄りには こたえるわ。 17 00:06:21,230 --> 00:06:23,732 「年寄り」なんて…。 18 00:06:23,732 --> 00:06:27,669 おふくろ様は まだまだ そんなお年では ありません。 19 00:06:27,669 --> 00:06:30,672 うまい事 言って 機嫌を取っても・ 20 00:06:30,672 --> 00:06:34,172 わしは お前を 許した訳ではないぞ。 21 00:06:36,178 --> 00:06:40,182 「足でも 揉みましょうか」…。 22 00:06:40,182 --> 00:06:43,682 世辞よりも 気の利いた事が 言えぬのか? 23 00:06:46,188 --> 00:06:48,190 足でも お揉み…。 24 00:06:48,190 --> 00:06:50,192 足ではない 25 00:06:50,192 --> 00:06:52,192 肩を揉め。 26 00:06:54,196 --> 00:06:56,196 はい。 27 00:07:02,204 --> 00:07:04,206 あ~…。 28 00:07:04,206 --> 00:07:10,712 仇の肩を揉むのも さぞや つらかろうの オッホッホッ…。 29 00:07:10,712 --> 00:07:12,714 「仇」だなんて…。 30 00:07:12,714 --> 00:07:16,718 私は そんな事は 思っておりません。 31 00:07:16,718 --> 00:07:18,720 お前が思わなくても・ 32 00:07:18,720 --> 00:07:21,220 わしが 思っておるのだよ。 33 00:07:24,726 --> 00:07:26,726 あ~…。 34 00:07:32,668 --> 00:07:36,168 (権六)ほ~ら 体が温まるぞ。 35 00:07:40,175 --> 00:07:42,177 あ~ 温まる。 36 00:07:42,177 --> 00:07:45,180 おい つは お通の分じゃぞ。 37 00:07:45,180 --> 00:07:49,685 仇に飲ませる酒など ないんじゃよ。 38 00:07:49,685 --> 00:07:52,688 私は 酒など いりませぬ。 39 00:07:52,688 --> 00:07:56,688 そうじゃ そうじゃ。 そうじゃの ホッホッ…。 40 00:07:58,694 --> 00:08:01,697 今 そこで聞いたんじゃがな…。 41 00:08:01,697 --> 00:08:06,201 武蔵が 吉岡の舎弟と 立ち合いをするそうな。 42 00:08:06,201 --> 00:08:08,201 「舎弟」と? 43 00:08:10,205 --> 00:08:12,207 武蔵は 生きているのですね? 44 00:08:12,207 --> 00:08:14,209 え~い 気色の悪い 45 00:08:14,209 --> 00:08:19,715 虫の這うような もぞもぞした 揉み方では かえって肩が張るわ。 46 00:08:19,715 --> 00:08:21,717 申し訳ありません。 47 00:08:21,717 --> 00:08:23,719 しおらしい事を言うて・ 48 00:08:23,719 --> 00:08:26,221 本心では 「武蔵が生きている」と・ 49 00:08:26,221 --> 00:08:29,721 心を 躍らせて おるのじゃろうが 50 00:09:02,190 --> 00:09:05,193 武蔵か・ 51 00:09:05,193 --> 00:09:07,195 いかにも。 52 00:09:07,195 --> 00:09:09,698 遅い 53 00:09:09,698 --> 00:09:13,201 戌の刻には・ 54 00:09:13,201 --> 00:09:15,201 寺に着いた。 55 00:09:21,710 --> 00:09:23,712 (太田黒)卑怯なり 武蔵 56 00:09:23,712 --> 00:09:26,214 地に降りて 堂々と勝負しろ 57 00:09:26,214 --> 00:09:29,651 どこに立つか…・ 58 00:09:29,651 --> 00:09:33,651 それは 己が決める事。 59 00:09:35,657 --> 00:09:37,659 退け 兵助。 60 00:09:37,659 --> 00:09:39,659 退け 61 00:09:47,169 --> 00:09:50,172 「真剣での勝負」と 伝えたはずだ。 62 00:09:50,172 --> 00:09:52,174 俺を なめるのか・ 63 00:09:52,174 --> 00:09:54,674 なめてなど いない。 64 00:09:57,179 --> 00:10:04,186 木刀には 己の気が伝わる。 65 00:10:04,186 --> 00:10:07,186 鋼の剣では そうは いかぬ。 66 00:10:09,191 --> 00:10:16,198 木刀のほうが 体と体となって・ 67 00:10:16,198 --> 00:10:18,700 自在に動く。 68 00:10:18,700 --> 00:10:21,203 言が立つな 武蔵。 69 00:10:21,203 --> 00:10:24,206 で言い負かすのが お主の術か? 70 00:10:24,206 --> 00:10:29,144 利になるものは 何でも用いる。 71 00:10:29,144 --> 00:10:32,147 それが・ 72 00:10:32,147 --> 00:10:37,147 真剣… 勝負というものだ。 73 00:10:39,654 --> 00:10:46,161 たとえ…・ 74 00:10:46,161 --> 00:10:48,163 風でもな。 75 00:10:48,163 --> 00:10:52,163 (強い風の音) 76 00:11:04,179 --> 00:11:06,179 や~っ 77 00:11:12,687 --> 00:11:14,687 あっ 78 00:11:23,698 --> 00:12:18,698 ・~ 79 00:12:49,217 --> 00:12:51,219 修羅の道より・ 80 00:12:51,219 --> 00:12:55,724 帰ってきて下さったのですね。 81 00:12:55,724 --> 00:12:57,724 そうだ。 82 00:13:01,730 --> 00:13:03,732 湯を 持っておいで。 83 00:13:03,732 --> 00:13:05,732 (りん弥)あい。 84 00:13:11,239 --> 00:13:14,242 太夫様が そんな事を…。 85 00:13:14,242 --> 00:13:16,745 人の血というのは 86 00:13:16,745 --> 00:13:20,749 洗っても 洗っても 落ちぬものだのう。 87 00:13:20,749 --> 00:13:22,749 「人の血」? 88 00:13:27,255 --> 00:13:29,255 襖を お閉め。 89 00:13:45,207 --> 00:14:07,229 ~ 90 00:14:07,229 --> 00:14:09,731 ほれ。 あ 私は…。 91 00:14:09,731 --> 00:14:14,236 冷えると 体に障るぞ… はい。 92 00:14:14,236 --> 00:14:16,236 ありがとうございます。 93 00:14:18,240 --> 00:14:21,743 やんだのう 雪が。 94 00:14:21,743 --> 00:14:24,246 はい。 95 00:14:24,246 --> 00:14:27,746 会いたいか? 武蔵に。 96 00:14:31,686 --> 00:14:33,688 はい。 97 00:14:33,688 --> 00:14:38,193 どこに いるのかのう? 武蔵も 又八も。 98 00:14:38,193 --> 00:15:15,230 ~ 99 00:15:15,230 --> 00:15:17,230 (絃三)誰か 来たか? 100 00:15:19,234 --> 00:15:21,236 (又八)いつの間に来た? 101 00:15:21,236 --> 00:15:23,238 誰か 訪ねてきたか? 102 00:15:23,238 --> 00:15:26,241 男が来た。 どんな男だ? 103 00:15:26,241 --> 00:15:29,177 天井からでは 顔は見えぬ。 104 00:15:29,177 --> 00:15:32,180 何か 気づいたか? 105 00:15:32,180 --> 00:15:35,183 せわしなく 体の動く男だ。 106 00:15:35,183 --> 00:15:37,185 なるほど…。 107 00:15:37,185 --> 00:15:39,187 心当たりが あるのか? 108 00:15:39,187 --> 00:15:44,192 堺の鉄砲商 亀屋市兵衛だよ。 109 00:15:44,192 --> 00:15:46,194 「鉄砲商」? 110 00:15:46,194 --> 00:15:53,201 上柳は やはり 豊臣に 肩入れしていたのか。 111 00:15:53,201 --> 00:15:58,707 お前は 徳川の忍びか? 112 00:15:58,707 --> 00:16:00,707 …のようなものだ。 113 00:16:03,712 --> 00:16:06,715 仕事 手伝わぬか? 114 00:16:06,715 --> 00:16:11,219 うまくいったら 望む所に 仕官ができる。 115 00:16:11,219 --> 00:16:15,223 大名暮らしも 夢ではないぞ。 116 00:16:15,223 --> 00:16:18,226 どんな仕事だ? 117 00:16:18,226 --> 00:16:21,229 人を殺す。 118 00:16:21,229 --> 00:16:23,231 誰を? 119 00:16:23,231 --> 00:16:27,731 徳川家康。 120 00:16:51,192 --> 00:16:53,692 (お甲)茨木屋の恋女房さん。 121 00:16:55,697 --> 00:17:00,702 茨木屋の手代が 色里を 聞き歩いてるそうだよ。 122 00:17:00,702 --> 00:17:02,704 訳あって 逃げた女は 123 00:17:02,704 --> 00:17:07,208 色里にでも 身を沈めるのが いちばんの早道…。 124 00:17:07,208 --> 00:17:10,211 誰だって そう思う。 125 00:17:10,211 --> 00:17:15,216 貸したお金を 返してくれなければ… 126 00:17:15,216 --> 00:17:19,216 私は あんたを 茨木屋に売るよ。 127 00:17:23,224 --> 00:17:26,224 (琴)それだけは おやめ下さい。 128 00:17:29,164 --> 00:17:31,166 じゃあ… 129 00:17:31,166 --> 00:17:35,170 うちの店の女に なるかい? 130 00:17:35,170 --> 00:17:37,672 え…? 131 00:17:37,672 --> 00:17:41,176 格子女郎なんかに しない。 132 00:17:41,176 --> 00:17:44,176 太夫に 仕立てあげてみせる。 133 00:17:51,186 --> 00:17:53,188 (藤次)上へ 持っていけ。 134 00:17:53,188 --> 00:17:55,190 (小橋)はっ。 135 00:17:55,190 --> 00:17:57,192 どうしたの? 136 00:17:57,192 --> 00:17:59,694 しばらく ここに置いておけ。 137 00:17:59,694 --> 00:18:01,696 何するの? 138 00:18:01,696 --> 00:18:04,199 戦だ。 「戦」? 139 00:18:04,199 --> 00:18:07,202 何が何でも 武蔵という男を殺す。 140 00:18:07,202 --> 00:18:10,202 そうしなければ 吉岡は終わりだ。 141 00:18:12,707 --> 00:18:14,709 (藤次)手伝え 小次郎。 142 00:18:14,709 --> 00:18:18,713 そうすれば お甲が貸した金は 棒引きにしてやるぞ。 143 00:18:18,713 --> 00:18:22,217 ちょっと…。 144 00:18:22,217 --> 00:18:24,219 (小次郎)断る。 145 00:18:24,219 --> 00:18:26,221 お主 ひょっとして 146 00:18:26,221 --> 00:18:29,221 武蔵という男の 味方では あるまいな? 147 00:18:31,659 --> 00:18:34,162 あの男に 味方など いらぬ。 148 00:18:34,162 --> 00:18:36,164 何? 149 00:18:36,164 --> 00:18:38,666 あの男は 人で生きてきた。 150 00:18:38,666 --> 00:18:44,172 己の腕を信じ 己の力だけを信じて。 151 00:18:44,172 --> 00:18:49,177 「助けなど なくても 人で 生き抜いてみせる」…。 152 00:18:49,177 --> 00:18:52,180 あの男は きっと そう思ってるはずだ。 153 00:18:52,180 --> 00:18:55,683 なぜ お主に そんな事が分かる? 154 00:18:55,683 --> 00:18:59,183 俺も そう思って 生きてきたからだ。 155 00:19:09,197 --> 00:19:13,701 それは 私から 光悦様に 返しておきましょう。 156 00:19:13,701 --> 00:19:19,707 これは 光悦殿の母上に 着せて頂いたもの。 157 00:19:19,707 --> 00:19:21,707 自分で 返しにいく。 158 00:19:23,711 --> 00:19:25,711 思わぬ世話になった。 159 00:19:29,150 --> 00:19:31,150 なぜ 行くのです? 160 00:19:34,155 --> 00:19:36,157 なぜ… 161 00:19:36,157 --> 00:19:40,657 私に触れようと なさらぬのです? 宮本様。 162 00:19:43,665 --> 00:19:47,669 光悦様に遠慮なさっているのなら 余計な事。 163 00:19:47,669 --> 00:19:52,674 私は 光悦様に 言われているのですから。 164 00:19:52,674 --> 00:19:54,676 何と? 165 00:19:54,676 --> 00:19:59,176 「あなた様に 美しいものを見せてやれ」と。 166 00:20:01,182 --> 00:20:06,187 私を 美しいと思われぬのですか? 167 00:20:06,187 --> 00:20:08,187 いや。 168 00:20:12,694 --> 00:20:15,196 それなら…・ 169 00:20:15,196 --> 00:20:18,196 なぜ 触れようと なさらぬのです? 170 00:20:21,202 --> 00:20:25,702 訳を聞かぬうちは ここからは 出しませぬ。 171 00:20:28,643 --> 00:20:31,646 俺は…・ 172 00:20:31,646 --> 00:20:35,149 そなたが 怖い。 173 00:20:35,149 --> 00:20:37,151 「怖い」? 174 00:20:37,151 --> 00:20:40,151 美しいものは 怖い。 175 00:20:42,657 --> 00:20:44,657 初めて そう思った。 176 00:20:46,661 --> 00:20:49,664 言い訳をなさらずとも よいのです。 177 00:20:49,664 --> 00:20:51,664 言い訳ではない 178 00:20:53,668 --> 00:20:57,171 美しいものには…・ 179 00:20:57,171 --> 00:20:59,674 力がある。 180 00:20:59,674 --> 00:21:04,674 その力に 捕らわれる己が 怖い。 181 00:21:06,681 --> 00:21:08,681 言い訳ではない。 182 00:21:12,186 --> 00:21:19,193 「美しさとは 遊び心から生まれる」と・ 183 00:21:19,193 --> 00:21:23,197 光悦殿の母上様が言われた。 184 00:21:23,197 --> 00:21:28,697 「戦う心から 美しさは 生まれぬ」と。 185 00:21:34,142 --> 00:21:38,146 俺には その言葉が分からん。 186 00:21:38,146 --> 00:21:49,646 ・~ 187 00:21:58,166 --> 00:22:00,166 (藤次)武蔵…。 188 00:22:02,170 --> 00:22:07,175 当主・清十郎が敗れ 舎弟の伝七郎も討たれた今…・ 189 00:22:07,175 --> 00:22:13,681 我々 吉岡門としては お主を そのままにしておく訳にはいかぬ。 190 00:22:13,681 --> 00:22:18,186 ひと言 聞いておきたい事がある。 191 00:22:18,186 --> 00:22:20,688 何だ? 192 00:22:20,688 --> 00:22:25,193 お主らは 意趣遺恨で来たのか? 193 00:22:25,193 --> 00:22:30,698 それとも 試合の仕返しに来たのか? 194 00:22:30,698 --> 00:22:32,700 知れた事よ。 195 00:22:32,700 --> 00:22:37,205 吉岡の遺弟 数百 師の御無念を 晴らさいでは おかぬ 196 00:22:37,205 --> 00:22:41,209 誓って 意趣遺恨などという 狼藉ではない 197 00:22:41,209 --> 00:22:44,212 (藤次) 3日後の朝 寅の下刻…。 198 00:22:44,212 --> 00:22:46,714 場所は 瓜生山の麓…・ 199 00:22:46,714 --> 00:22:48,714 乗寺村下がり松。 200 00:22:50,718 --> 00:22:53,718 承知だな? 武蔵。 201 00:22:56,224 --> 00:22:58,224 承知した。 202 00:23:07,735 --> 00:23:10,738 集められるだけの 手勢を集めろ 203 00:23:10,738 --> 00:23:14,242 吉岡に恩義のある者 吉岡門に加わりたい者…・ 204 00:23:14,242 --> 00:23:16,244 それらを すべて集めろ 205 00:23:16,244 --> 00:23:19,247 これは 戦だ。 吉岡門の戦だ 206 00:23:19,247 --> 00:23:21,249 (門弟たち)おう 207 00:23:21,249 --> 00:23:25,753 (妙秀)わざわざ 返しに来ぬでもよいのに。 208 00:23:25,753 --> 00:23:30,191 廓へ 置いておけば いいのですよ。 209 00:23:30,191 --> 00:23:34,195 俺の手で お返ししたく…・ 210 00:23:34,195 --> 00:23:36,195 持って参りました。 211 00:23:38,199 --> 00:23:42,203 あ… 光悦の部屋へ 置いておきなさい。 212 00:23:42,203 --> 00:23:44,205 かしこまりました。 213 00:23:44,205 --> 00:23:48,709 奥に 研ぎ師小屋が あるのです。 214 00:23:48,709 --> 00:23:52,709 光悦の仕事は 刀研ぎなのですよ。 215 00:23:55,216 --> 00:23:58,216 あの子は まだ 帰ってきません。 216 00:24:00,221 --> 00:24:05,726 遊びほうけて 廓で 眠り込んでいるのでしょう。 217 00:24:05,726 --> 00:24:08,729 緒では なかったのですか? 218 00:24:08,729 --> 00:24:10,731 はい。 219 00:24:10,731 --> 00:24:16,737 では さぞかし 美しい太夫と 夜を…。 220 00:24:16,737 --> 00:24:20,741 修羅の道を 歩んで参りました。 221 00:24:20,741 --> 00:24:22,743 え? 222 00:24:22,743 --> 00:24:24,745 それ以外に…・ 223 00:24:24,745 --> 00:24:27,745 俺の歩む道は なかったのです。 224 00:24:29,684 --> 00:24:32,186 お許し下さい。 225 00:24:32,186 --> 00:24:39,186 私が 許す 許さぬというような 事では ないのですよ。 226 00:24:41,195 --> 00:24:47,201 母上様に 着物を 着せて頂いた時…・ 227 00:24:47,201 --> 00:24:54,709 子供の頃 母に 着物を着せられた 時の事を 思い出しました。 228 00:24:54,709 --> 00:25:01,215 お母上は 生きておいでですか? 229 00:25:01,215 --> 00:25:03,217 はい。 230 00:25:03,217 --> 00:25:06,721 今 どちらに? 231 00:25:06,721 --> 00:25:10,725 父が離縁してから・ 232 00:25:10,725 --> 00:25:15,229 度も…・ 233 00:25:15,229 --> 00:25:17,229 会っておりません。 234 00:25:20,234 --> 00:25:23,237 あなたの お母上も・ 235 00:25:23,237 --> 00:25:27,241 きっと お許しには なりませんよ。 236 00:25:27,241 --> 00:25:31,178 あなたが 修羅の道を歩む事を。 237 00:25:31,178 --> 00:25:33,178 俺も そう思います。 238 00:25:35,683 --> 00:25:39,186 しかし 俺は…・ 239 00:25:39,186 --> 00:25:43,186 俺の道を 歩む事しか できません。 240 00:25:48,195 --> 00:25:50,197 お許し下さい。 241 00:25:50,197 --> 00:26:39,180 ・~ 242 00:26:39,180 --> 00:26:41,182 (城太郎)師匠…。 243 00:26:41,182 --> 00:26:47,688 ・~ 244 00:26:47,688 --> 00:26:51,192 ・「それ よい よい よい」 245 00:26:51,192 --> 00:26:53,194 ・「それ ひの ふの みい」 246 00:26:53,194 --> 00:26:56,697 ・「それ よい よい よい」 247 00:26:56,697 --> 00:27:03,704 わ~っ 248 00:27:03,704 --> 00:27:06,207 (朱実) 何やってんのよ 又八さん 249 00:27:06,207 --> 00:27:08,209 朱実…。 250 00:27:08,209 --> 00:27:10,211 この町じゃね どこの店で・ 251 00:27:10,211 --> 00:27:14,215 誰が 何をしてるかって みんな 筒抜けなんだよ 252 00:27:14,215 --> 00:27:16,217 出ておいき。 253 00:27:16,217 --> 00:27:18,217 出ておいき 254 00:27:26,727 --> 00:27:29,163 朱実…。 255 00:27:29,163 --> 00:27:31,165 お前が来る所じゃない。 256 00:27:31,165 --> 00:27:33,667 何が あったの? 「何」って? 257 00:27:33,667 --> 00:27:38,172 ずっと 宿なしだった あんたが なぜ 急に羽振りがよくなったの・ 258 00:27:38,172 --> 00:27:42,176 お前とは 関係ねえよ~だ。 259 00:27:42,176 --> 00:27:45,179 何が あったのよ? 260 00:27:45,179 --> 00:27:48,182 また 誰かに だまされてるんじゃないの? 261 00:27:48,182 --> 00:27:52,686 「又八さんは すぐに だまされる」 と おっ母さんが言ってたよ。 262 00:27:52,686 --> 00:27:55,189 そんなんじゃねえよ。 じゃ 何よ? 263 00:27:55,189 --> 00:27:58,692 ほっといてくれよ。 ほっとけない 264 00:27:58,692 --> 00:28:02,692 お前は 俺の女房でも 何でもないんだよ 265 00:28:08,202 --> 00:28:10,704 私は うれしかったの。 266 00:28:10,704 --> 00:28:12,706 何が? 267 00:28:12,706 --> 00:28:15,709 吉岡清十郎に いいように された時…・ 268 00:28:15,709 --> 00:28:18,712 又八さんが 川へ 連れていってくれた…。 269 00:28:18,712 --> 00:28:20,714 それが どうした? 270 00:28:20,714 --> 00:28:23,717 「川の水で 体を洗えば 気分も変わる」って。 271 00:28:23,717 --> 00:28:26,717 それが どうしたんだ? うれしかったの 272 00:28:33,661 --> 00:28:37,161 「俺には こんな事しか できない」って…。 273 00:28:40,167 --> 00:28:43,170 あの時の 又八さんの言葉が・ 274 00:28:43,170 --> 00:28:47,170 私の体の中には ず~っと残ってるんだよ。 275 00:28:50,678 --> 00:28:54,682 あの時の 私にとって…・ 276 00:28:54,682 --> 00:28:57,682 あれほどに 優しい言葉は なかった。 277 00:28:59,687 --> 00:29:02,187 そうなんだよ 又八さん 278 00:29:04,191 --> 00:29:10,698 (泣き声) 279 00:29:10,698 --> 00:29:13,198 江戸へ行くか? 朱実。 280 00:29:18,205 --> 00:29:20,205 え…? 281 00:29:25,713 --> 00:29:27,713 緒に 江戸へ行こう。 282 00:29:39,160 --> 00:29:41,162 刀を…・ 283 00:29:41,162 --> 00:29:43,662 研いで頂きたいのですが。 284 00:29:46,667 --> 00:29:48,667 何のための刀です? 285 00:29:51,172 --> 00:29:54,175 吉岡門と…・ 286 00:29:54,175 --> 00:29:56,677 闘わなければ なりません。 287 00:29:56,677 --> 00:29:59,680 私が研いでも お役に立ちません。 288 00:29:59,680 --> 00:30:01,682 なぜですか? 289 00:30:01,682 --> 00:30:06,187 闘うための刀を 研ぐ気がないからです。 290 00:30:06,187 --> 00:30:09,190 刀というものは…・ 291 00:30:09,190 --> 00:30:12,193 闘うためのものです。 292 00:30:12,193 --> 00:30:19,200 戦とは無縁の 戯れ者の言葉と お受け取り下さい。 293 00:30:19,200 --> 00:30:22,203 人を殺めるのではなく・ 294 00:30:22,203 --> 00:30:27,641 人の心を打つ… そんな刀を造りあげたい。 295 00:30:27,641 --> 00:30:34,148 刀に 美しさを与え 人を斬る事を 拒ませる…。 296 00:30:34,148 --> 00:30:37,648 それが 私の 目指すところなのです。 297 00:30:39,653 --> 00:30:41,655 分かりました。 298 00:30:41,655 --> 00:31:01,175 ・~ 299 00:31:01,175 --> 00:31:04,678 どうしたのです? 光悦。 300 00:31:04,678 --> 00:31:09,183 武蔵殿に 「刀を研いでくれ」と 頼まれましたが・ 301 00:31:09,183 --> 00:31:11,683 お断りを したところです。 302 00:31:15,189 --> 00:31:19,193 研ぐには 時間が かかるのです。 303 00:31:19,193 --> 00:31:24,193 刀研ぎとは 簡単な仕事では ないのですよ。 304 00:31:28,135 --> 00:31:32,139 ハッハッハッ…。 305 00:31:32,139 --> 00:31:38,145 佐々木小次郎という男が 「刀を 研いでくれ」と言ってきました。 306 00:31:38,145 --> 00:31:41,148 「佐々木小次郎」? 307 00:31:41,148 --> 00:31:45,152 恐ろしく 長い刀でした。 308 00:31:45,152 --> 00:31:52,152 その男… 「美しく 人を斬りたい」 と言っていましたが…。 309 00:31:55,663 --> 00:31:57,665 研いだのですか? 310 00:31:57,665 --> 00:32:00,167 無論 断りました。 311 00:32:00,167 --> 00:32:06,173 人を斬る事と 美しさとは…・ 312 00:32:06,173 --> 00:32:09,673 決して 相いれない世界なのです。 313 00:32:11,679 --> 00:32:15,179 私の遊び心も お分かり下さい。 314 00:32:18,185 --> 00:32:21,185 宮本様… 宮本様。 315 00:32:23,190 --> 00:32:25,192 これを…。 316 00:32:25,192 --> 00:32:27,695 これを お持ちなさい。 317 00:32:27,695 --> 00:32:31,198 光悦が 研いだ刀ではない。 318 00:32:31,198 --> 00:32:37,705 お侍が 置いたきりで 取りに来ない刀なのです。 319 00:32:37,705 --> 00:32:42,205 吉岡の者が つけております。 320 00:32:47,715 --> 00:32:50,217 吉岡に知られると・ 321 00:32:50,217 --> 00:32:56,223 光悦殿と 母上様に 迷惑がかかる…。 322 00:32:56,223 --> 00:33:02,223 俺は 吉岡を まいて お宅に伺ったのです。 323 00:33:05,232 --> 00:33:08,235 宮本様…。 324 00:33:08,235 --> 00:33:10,738 そんな心遣いが・ 325 00:33:10,738 --> 00:33:15,738 私に あなたを ほっておけなくさせるのです。 326 00:33:18,746 --> 00:33:22,246 なぜ… 俺に 刀を? 327 00:33:24,251 --> 00:33:26,253 あなたの母上なら・ 328 00:33:26,253 --> 00:33:29,253 きっと そうなさると思って。 329 00:33:32,693 --> 00:33:35,195 死んでほしくないのですよ…。 330 00:33:35,195 --> 00:33:37,195 私も あなたに。 331 00:33:39,199 --> 00:33:41,201 生きて…・ 332 00:33:41,201 --> 00:33:45,706 いつか 美しいものを 分かる心を持ってほしい。 333 00:33:45,706 --> 00:33:58,719 ・~ 334 00:33:58,719 --> 00:34:01,722 ありがたく…・ 335 00:34:01,722 --> 00:34:03,722 頂戴致します。 336 00:34:33,187 --> 00:34:35,187 おふくろ様…。 337 00:34:37,191 --> 00:34:40,194 これだけか? え? 338 00:34:40,194 --> 00:34:44,198 わしには これだけしか 食わさんのか? 339 00:34:44,198 --> 00:34:46,700 熱いので 少しずつ 入れたほうが…。 340 00:34:46,700 --> 00:34:50,204 わしなど 飢えて 死んだほうがいいと・ 341 00:34:50,204 --> 00:34:54,208 心の内では そう思って おるんだろうが? 342 00:34:54,208 --> 00:34:56,208 そんな事…。 343 00:35:02,716 --> 00:35:06,220 あ~ 熱い 熱い 344 00:35:06,220 --> 00:35:08,222 ですから…。 345 00:35:08,222 --> 00:35:10,224 わしに 傷を負わせて・ 346 00:35:10,224 --> 00:35:12,724 死なせてしまおうと いうのか・ 347 00:35:19,233 --> 00:35:21,233 京の かぶの漬物じゃ。 348 00:35:23,237 --> 00:35:27,674 うん… さすが 京の漬物じゃ。 うまいぞ。 349 00:35:27,674 --> 00:35:31,674 わしの漬物のほうが もっと うまいぞ。 350 00:35:34,181 --> 00:35:36,183 はい どうぞ。 351 00:35:36,183 --> 00:35:38,185 ありがとう。 352 00:35:38,185 --> 00:35:41,685 若い女子には すぐ 甘いをきいて。 353 00:35:43,690 --> 00:35:46,193 武蔵の居場所が 分かったぞ。 354 00:35:46,193 --> 00:35:48,195 どこじゃ? 355 00:35:48,195 --> 00:35:51,698 阿弥陀寺の お堂の中に 住みついているらしい。 356 00:35:51,698 --> 00:35:55,202 吉岡門が ず~っと 張りついてるそうじゃ。 357 00:35:55,202 --> 00:35:57,204 腹ごしらえをしたら・ 358 00:35:57,204 --> 00:36:00,704 すぐに 武蔵を 討ち果たしにいくぞ 359 00:36:04,211 --> 00:36:06,211 どうした? お通。 360 00:36:10,217 --> 00:36:12,219 おふくろ様…。 361 00:36:12,219 --> 00:36:19,226 ・~ 362 00:36:19,226 --> 00:36:21,228 お許し下さい 363 00:36:21,228 --> 00:36:23,730 お通 364 00:36:23,730 --> 00:36:26,733 待て お通 365 00:36:26,733 --> 00:36:28,669 行かせてやれ。 366 00:36:28,669 --> 00:36:31,171 何? 病に伏すほどの 思いまでして・ 367 00:36:31,171 --> 00:36:34,675 武蔵を 追っかけてきたんじゃ。 行かせてやれよ。 368 00:36:34,675 --> 00:36:36,677 何を 言うとるんじゃ・ 369 00:36:36,677 --> 00:36:41,682 息子の仇のところに 嫁だった女が 走り寄ろうとしておるのじゃ 370 00:36:41,682 --> 00:36:43,684 これを見逃しては・ 371 00:36:43,684 --> 00:36:46,186 本位田家の名折れじゃ 372 00:36:46,186 --> 00:37:06,206 ・~ 373 00:37:06,206 --> 00:37:08,206 誰だ・ 374 00:37:14,715 --> 00:37:16,715 佐々木小次郎。 375 00:37:18,719 --> 00:37:20,721 お主が…? 376 00:37:20,721 --> 00:37:23,223 園藤次という男に・ 377 00:37:23,223 --> 00:37:26,223 お主を斬るように 言われた。 378 00:37:28,161 --> 00:37:31,164 だが 俺には…・ 379 00:37:31,164 --> 00:37:33,164 そんな気は ないのだよ。 380 00:37:38,171 --> 00:37:40,171 なぜ ここにいる? 381 00:37:42,676 --> 00:37:45,679 お主に 「逃げろ」と 言いに来た。 382 00:37:45,679 --> 00:37:47,681 何? 383 00:37:47,681 --> 00:37:53,186 吉岡が集めた手勢 80名余り。 鉄砲 10丁…。 384 00:37:53,186 --> 00:37:56,189 お主人で 立ち向かえる相手ではない。 385 00:37:56,189 --> 00:37:59,693 お主が どんなに 強くてもな。 386 00:37:59,693 --> 00:38:01,695 園藤次はな…・ 387 00:38:01,695 --> 00:38:04,698 総大将を立てる気でいる。 388 00:38:04,698 --> 00:38:08,201 清十郎の甥にあたる…・ 389 00:38:08,201 --> 00:38:10,704 10歳の子供だが。 390 00:38:10,704 --> 00:38:12,706 「子供」? 391 00:38:12,706 --> 00:38:14,708 総大将を斬らねば・ 392 00:38:14,708 --> 00:38:19,713 手勢を 何人 斬ったところで 戦は終わらぬ…。 393 00:38:19,713 --> 00:38:22,213 それが 園藤次のねらいだ。 394 00:38:24,217 --> 00:38:27,654 子供が斬れるか? 395 00:38:27,654 --> 00:38:29,656 お主なら? 396 00:38:29,656 --> 00:38:31,656 斬る。 397 00:38:33,660 --> 00:38:36,663 生きる道は それしか ないのだ。 398 00:38:36,663 --> 00:38:56,183 ・~ 399 00:38:56,183 --> 00:38:58,183 おい 何してんだ・ 400 00:39:00,187 --> 00:39:02,187 ごめんなさい。 401 00:39:04,191 --> 00:39:06,693 ここに…・ 402 00:39:06,693 --> 00:39:10,697 武蔵っていう人… いる? 403 00:39:10,697 --> 00:39:12,699 いない。 404 00:39:12,699 --> 00:39:15,699 いないの? 誰だい? お前は。 405 00:39:19,206 --> 00:39:22,209 私は…・ 406 00:39:22,209 --> 00:39:24,711 通っていうの。 407 00:39:24,711 --> 00:39:26,713 「通」? 408 00:39:26,713 --> 00:39:29,149 お通さんなの? お前が。 409 00:39:29,149 --> 00:39:31,151 私を知ってるの? 410 00:39:31,151 --> 00:39:33,153 師匠から 聞いてるよ。 411 00:39:33,153 --> 00:39:38,153 師匠は ずっと お通さんに 会いたいと 思ってたんだ。 412 00:39:41,161 --> 00:39:43,663 どこにいるの? 武蔵は。 413 00:39:43,663 --> 00:39:45,665 ここにいる。 414 00:39:45,665 --> 00:39:48,835 でも さっき 「いない」って…。 415 00:39:48,835 --> 00:39:52,735 武蔵は いないけど 宮本武蔵なら いる。 416 00:39:55,175 --> 00:39:59,679 「宮本… 武蔵」? 417 00:39:59,679 --> 00:40:02,682 それが 今の 師匠の名前なんだ。 418 00:40:02,682 --> 00:40:08,182 ・~ 419 00:40:20,200 --> 00:40:22,200 又やん…? 420 00:40:28,642 --> 00:40:30,644 俺は 江戸へ行く。 421 00:40:30,644 --> 00:40:33,146 緒に行こう。 422 00:40:33,146 --> 00:40:35,146 嫌だ。 423 00:40:37,651 --> 00:40:42,155 聞くところでは 吉岡が 仕掛けているのは まるで 戦だ。 424 00:40:42,155 --> 00:40:44,157 お前に 勝ち目はない。 425 00:40:44,157 --> 00:40:47,661 お前の事だから 「卑怯者」と いわれるのが嫌で 426 00:40:47,661 --> 00:40:50,664 死ぬ覚悟で 立ち向かうつもりだろうが 427 00:40:50,664 --> 00:40:53,667 そんな逸り気は やめたほうがいい。 428 00:40:53,667 --> 00:40:55,669 又やん…。 429 00:40:55,669 --> 00:40:57,671 何だ? 430 00:40:57,671 --> 00:41:01,174 野盗と闘った時の事を 覚えてるか? 431 00:41:01,174 --> 00:41:03,176 覚えてる。 432 00:41:03,176 --> 00:41:05,178 あの時… 433 00:41:05,178 --> 00:41:11,184 半兵衛という侍に 言われた事がある。 434 00:41:11,184 --> 00:41:13,184 何を? 435 00:41:15,689 --> 00:41:19,192 「『生きる』という事は… 436 00:41:19,192 --> 00:41:21,695 必死なものだ。 437 00:41:21,695 --> 00:41:26,199 『死ぬ』という事は… 438 00:41:26,199 --> 00:41:28,635 もっと必死なものだ。 439 00:41:28,635 --> 00:41:31,137 『生きよう』と思え。 440 00:41:31,137 --> 00:41:37,143 最後の最後まで どんなに追い詰められても… 441 00:41:37,143 --> 00:41:39,646 『生きていよう』と思え」…。 442 00:41:39,646 --> 00:41:44,150 ~ 443 00:41:44,150 --> 00:41:48,154 「そうすれば いつか 必ず… 444 00:41:48,154 --> 00:41:52,154 命より大切なものが 見つかる」。 445 00:41:54,160 --> 00:41:59,165 「命より… 大切なもの」。 446 00:41:59,165 --> 00:42:12,178 ~ 447 00:42:12,178 --> 00:42:14,681 (城太郎)師匠 448 00:42:14,681 --> 00:42:18,184 師匠 「お通さん」ていう人が 会いに来たよ。 449 00:42:18,184 --> 00:42:25,191 ~ 450 00:42:25,191 --> 00:42:27,193 お通 451 00:42:27,193 --> 00:43:10,236 ~ 452 00:43:10,236 --> 00:43:12,236 武蔵…。 453 00:43:18,745 --> 00:43:21,247 私は… 454 00:43:21,247 --> 00:43:25,251 ずっと… 455 00:43:25,251 --> 00:43:27,251 武蔵を捜してたの。 456 00:43:37,697 --> 00:43:41,701 今は… 457 00:43:41,701 --> 00:43:43,701 会えん。 458 00:43:47,707 --> 00:43:51,211 今は 会えん お通 459 00:43:51,211 --> 00:43:55,715 ~ 460 00:43:55,715 --> 00:43:58,218 武蔵 どうしたんだ 武蔵 461 00:43:58,218 --> 00:44:16,236 ~ 462 00:44:16,236 --> 00:44:19,236 師匠 どうしたんだよ 開けろ 武蔵 463 00:44:21,241 --> 00:44:23,743 何をしてるんだ 開けろ 武蔵 464 00:44:23,743 --> 00:44:26,246 武蔵 武蔵 465 00:44:26,246 --> 00:44:28,681 師匠 どうしたんだよ 466 00:44:28,681 --> 00:44:30,683 武蔵 467 00:44:30,683 --> 00:44:34,187 武蔵… 468 00:44:34,187 --> 00:44:36,189 俺は 死なん…。 469 00:44:36,189 --> 00:44:38,191 死なん 470 00:44:38,191 --> 00:44:41,194 絶対に 死なん 471 00:44:41,194 --> 00:44:45,194 死んで たまるか~