1 00:02:25,923 --> 00:02:29,961 ・~ 2 00:02:29,961 --> 00:02:33,965 <武蔵は 今まで 己の力だけを 頼りに・ 3 00:02:33,965 --> 00:02:37,969 己の力だけを信じて 生きてきた> 4 00:02:37,969 --> 00:02:41,969 (お篠)そなたが いなくては 生きてはいけぬ。 5 00:02:43,975 --> 00:02:48,980 <「人と己とは 対になって いるのだよ」と言った…・ 6 00:02:48,980 --> 00:02:52,480 沢庵の言葉が 心に蘇る> 7 00:02:54,986 --> 00:02:58,990 <俺は 体 何をしているのだろう…> 8 00:02:58,990 --> 00:03:14,005 ・~(テーマ音楽) 9 00:03:14,005 --> 00:03:30,505 ・~ 10 00:04:33,951 --> 00:04:36,951 (雷鳴) 11 00:05:41,952 --> 00:05:45,456 <諸国を巡って 剣の腕を磨く…・ 12 00:05:45,456 --> 00:05:48,959 戦国時代から 江戸初期にかけて・ 13 00:05:48,959 --> 00:05:52,463 多くの武芸者たちが 廻国修行に 出た。・ 14 00:05:52,463 --> 00:05:54,965 軒に宿を借り 食を請い・ 15 00:05:54,965 --> 00:05:57,968 厳しい自然と 赤貧の中で・ 16 00:05:57,968 --> 00:06:00,471 剣の腕と 心を鍛える…・ 17 00:06:00,471 --> 00:06:03,971 それが 修行の目的であった> 18 00:06:09,480 --> 00:06:12,983 <廻国修行の もうつの目的は・ 19 00:06:12,983 --> 00:06:16,487 自分を売り込んで 仕官をする事であった。・ 20 00:06:16,487 --> 00:06:20,991 しかし 戦乱が収まり 平穏な世に なっていくにつれて・ 21 00:06:20,991 --> 00:06:26,931 仕官の道は しだいに 狭いものに なっていくのである> 22 00:06:26,931 --> 00:06:28,931 (農夫)どうぞ。 23 00:06:30,935 --> 00:06:32,937 (宮本武蔵)かたじけない。 24 00:06:32,937 --> 00:06:36,941 こちらへ いらした時は また お寄り下せえ。 25 00:06:36,941 --> 00:06:39,443 では…。 26 00:06:39,443 --> 00:06:41,445 (女)これを…。 27 00:06:41,445 --> 00:06:43,445 よし わしが行く。 28 00:06:46,951 --> 00:06:49,954 宮本様 武蔵様 お待ち下さいませ。 29 00:06:49,954 --> 00:06:51,954 これを お持ち下さいませ。 30 00:06:55,459 --> 00:07:01,966 ・~ 31 00:07:01,966 --> 00:07:04,468 (男1) 宮本武蔵か? 32 00:07:04,468 --> 00:07:09,974 (男2)京で 吉岡を倒したという あの宮本武蔵か? 33 00:07:09,974 --> 00:07:11,976 そうだが? 34 00:07:11,976 --> 00:07:14,478 名の轟いた お前を倒せば・ 35 00:07:14,478 --> 00:07:16,480 俺たちも 侍になれるのよ 36 00:07:16,480 --> 00:07:18,482 やっちまえ 37 00:07:18,482 --> 00:07:44,482 ・~ 38 00:07:46,944 --> 00:07:51,448 (玄竜)こんな所で 何をしている? 39 00:07:51,448 --> 00:07:53,450 仲間は? 人だ。 40 00:07:53,450 --> 00:07:55,452 嘘をつくな。 41 00:07:55,452 --> 00:07:58,455 関所破りを謀る 不埒者以外は・ 42 00:07:58,455 --> 00:08:00,457 こんな所は通らない。 43 00:08:00,457 --> 00:08:02,459 「関所破り」? 44 00:08:02,459 --> 00:08:05,959 この上は 中山道福島の関所だ。 45 00:08:08,465 --> 00:08:11,969 廻国修行を している者だ。 46 00:08:11,969 --> 00:08:15,472 争いを逃れ 道を外れた。 47 00:08:15,472 --> 00:08:19,977 関所を破るつもりなど ない。 48 00:08:19,977 --> 00:08:21,977 仲間も いない。 49 00:08:28,919 --> 00:08:30,921 人が来る。 50 00:08:30,921 --> 00:08:33,924 仲間でないなら 俺とともに闘え 51 00:08:33,924 --> 00:08:38,429 ・~ 52 00:08:38,429 --> 00:08:40,431 関所に 雇われているのか? 53 00:08:40,431 --> 00:08:42,433 いや。 54 00:08:42,433 --> 00:08:44,435 では なぜ? 55 00:08:44,435 --> 00:08:47,938 ・~ 56 00:08:47,938 --> 00:08:49,940 相手は 10人。 57 00:08:49,940 --> 00:08:52,943 できるかぎり 生きて捕らえろ。 58 00:08:52,943 --> 00:08:57,948 ・~ 59 00:08:57,948 --> 00:08:59,950 よし~っ 60 00:08:59,950 --> 00:09:01,952 わ~っ 61 00:09:01,952 --> 00:09:19,952 ・~ 62 00:09:23,974 --> 00:09:28,412 (玄竜)なかなか やるな… お主。 63 00:09:28,412 --> 00:09:30,412 あなたこそ。 64 00:09:32,416 --> 00:09:34,416 名は 何という? 65 00:09:36,920 --> 00:09:39,923 宮本武蔵と申す。 66 00:09:39,923 --> 00:09:42,426 そうか…。 67 00:09:42,426 --> 00:09:44,428 あなたの名は? 68 00:09:44,428 --> 00:09:47,931 田玄竜。 69 00:09:47,931 --> 00:09:51,435 「玄竜」…? どうした? 70 00:09:51,435 --> 00:09:53,435 「田玄竜」…? 71 00:09:56,940 --> 00:09:59,440 あの 「田玄竜殿」ですか? 72 00:10:01,945 --> 00:10:04,948 私を知っているのか? 73 00:10:04,948 --> 00:10:08,452 子供の頃に 聞いた事があります。 74 00:10:08,452 --> 00:10:10,954 「播磨の国に・ 75 00:10:10,954 --> 00:10:15,959 飛んでいる蠅を 小太刀で 斬り落とした男がいる」と。 76 00:10:15,959 --> 00:10:19,459 「目を閉じたままで 敵を倒す」と。 77 00:10:21,965 --> 00:10:25,903 あの 「田玄竜殿」ですか? 78 00:10:25,903 --> 00:10:27,903 いかにも。 79 00:10:30,407 --> 00:10:32,910 関所に 仕えておられるので…? 80 00:10:32,910 --> 00:10:34,912 いや。 81 00:10:34,912 --> 00:10:36,914 では なぜ ここに…? 82 00:10:36,914 --> 00:10:40,417 関所破りを 捕らえれば・ 83 00:10:40,417 --> 00:10:43,921 仕官の道が 開けるのだ。 84 00:10:43,921 --> 00:10:46,423 玄竜殿が…・ 85 00:10:46,423 --> 00:10:49,426 仕官のを 探しておられる? 86 00:10:49,426 --> 00:10:52,429 そうだ。 87 00:10:52,429 --> 00:10:54,431 玄竜殿の 腕があれば・ 88 00:10:54,431 --> 00:10:57,434 どこへでも 仕官のは あるはずです。 89 00:10:57,434 --> 00:11:01,438 近頃は…・ 90 00:11:01,438 --> 00:11:03,438 そうは いかぬのだよ。 91 00:11:11,448 --> 00:11:16,954 (妙秀)この木が お気に入りなんですね お通さん。 92 00:11:16,954 --> 00:11:22,960 (お通)幼い頃 よく遊んだお寺に この木が あったんです。 93 00:11:22,960 --> 00:11:26,396 「ねむの木」だと 言っていました。 94 00:11:26,396 --> 00:11:31,902 「ねむ」とは どういう字を書くか 知っていますか? 95 00:11:31,902 --> 00:11:33,904 いいえ。 96 00:11:33,904 --> 00:11:38,904 「合い歓ぶ」と書いて 「ねむ」と読むんですよ。 97 00:11:41,411 --> 00:11:44,414 「合い歓ぶ」…。 98 00:11:44,414 --> 00:11:47,918 夕月が出る頃…・ 99 00:11:47,918 --> 00:11:54,424 2枚の葉が 重なり合って 合い歓ぶ…。 100 00:11:54,424 --> 00:11:58,929 きっと誰かが 拵えた 字なんでしょうけれど・ 101 00:11:58,929 --> 00:12:00,931 そんな名が なくても・ 102 00:12:00,931 --> 00:12:06,931 いかにも 合い歓んでるように 見えますでしょう? 103 00:12:08,939 --> 00:12:10,941 木にも…・ 104 00:12:10,941 --> 00:12:13,441 心が あるんでしょうか? 105 00:12:15,445 --> 00:12:17,948 お通さんが・ 106 00:12:17,948 --> 00:12:21,451 雨の絵を描いた屏風に・ 107 00:12:21,451 --> 00:12:25,455 光悦が 漢詩を したためましたでしょう? 108 00:12:25,455 --> 00:12:27,457 はい。 109 00:12:27,457 --> 00:12:30,457 唐の 白楽天という人の詩…。 110 00:12:32,462 --> 00:12:39,469 (妙秀)「天にありては 願わくは 比翼の鳥とならん。・ 111 00:12:39,469 --> 00:12:44,969 地にありては 願わくは 連理の枝とならん」。 112 00:12:48,478 --> 00:12:53,483 光悦は お通さんと宗仁に・ 113 00:12:53,483 --> 00:12:58,989 そうなってほしいと思って 書いたのだと思います。 114 00:12:58,989 --> 00:13:05,996 「でも… お通さんが 『連理の枝』になりたいのは・ 115 00:13:05,996 --> 00:13:10,000 宗仁でないかも しれない」と・ 116 00:13:10,000 --> 00:13:14,004 私は 光悦に 言いました。 117 00:13:14,004 --> 00:13:20,010 宗仁と 仲が よくなるにつれて・ 118 00:13:20,010 --> 00:13:24,010 お通さんの顔には 曇りが出てきている。 119 00:13:27,451 --> 00:13:30,454 いいのですよ お通さん…。 120 00:13:30,454 --> 00:13:32,954 うちに 気兼ねなど しなくて。 121 00:13:34,958 --> 00:13:38,462 そんな事ありません。 122 00:13:38,462 --> 00:13:41,465 この家を 出ていきたいから・ 123 00:13:41,465 --> 00:13:44,465 顔が曇るのでは ないのです。 124 00:13:47,471 --> 00:13:52,976 出ていきたくないから…・ 125 00:13:52,976 --> 00:13:56,980 心が…・ 126 00:13:56,980 --> 00:13:59,980 苦しくなってしまうのです。 127 00:14:01,985 --> 00:14:04,485 (山村) 両人 名は何という? 128 00:14:06,490 --> 00:14:09,993 田玄竜と 申します。 129 00:14:09,993 --> 00:14:11,993 そなたは? 130 00:14:15,999 --> 00:14:19,002 宮本武蔵と 申します。 131 00:14:19,002 --> 00:14:21,002 「宮本武蔵」…? 132 00:14:25,442 --> 00:14:28,942 「吉岡を倒した」という 宮本武蔵か? 133 00:14:32,949 --> 00:14:34,951 はい。 134 00:14:34,951 --> 00:14:40,457 お主が 京で名を轟かせた 宮本武蔵か・ 135 00:14:40,457 --> 00:14:43,960 いや~ あの宮本殿なら・ 136 00:14:43,960 --> 00:14:49,966 関所破りの10人や 20人を倒すなど 訳もなかったであろうな ハッハッ…。 137 00:14:49,966 --> 00:14:55,472 いえ 働きの ほとんどは 田玄竜殿が…。 138 00:14:55,472 --> 00:14:58,475 いや~ そなたが 仕官をすると言えば・ 139 00:14:58,475 --> 00:15:02,479 清洲城主・松平忠吉公も お喜びになるであろう。 140 00:15:02,479 --> 00:15:06,983 早速 御家老の小笠原様に 添えの書状を したためよう。 141 00:15:06,983 --> 00:15:08,985 お待ち下さい。 142 00:15:08,985 --> 00:15:12,989 仕官を望んでおられるのは 私ではなく・ 143 00:15:12,989 --> 00:15:14,991 田殿なのです。 144 00:15:14,991 --> 00:15:19,996 もちろん 田殿も共にだ。 ハッハッ…。 145 00:15:19,996 --> 00:15:22,496 田… 何といわれたかな? 146 00:15:24,434 --> 00:15:28,434 田… 玄竜でござる。 147 00:15:30,440 --> 00:15:36,446 (山田)御家老の小笠原様には 先に 使者を遣わしておきました。 148 00:15:36,446 --> 00:15:40,450 馬籠の宿のはずれに 奈良井大蔵というて・ 149 00:15:40,450 --> 00:15:43,453 薬草を商っている者が おりましてな…・ 150 00:15:43,453 --> 00:15:48,959 御家老の小笠原様が 「それを 求めてほしい」と仰せでしたので・ 151 00:15:48,959 --> 00:15:51,962 ちょっと 立ち寄っていきましょう。 152 00:15:51,962 --> 00:15:54,464 お手前方も いかがかな? 153 00:15:54,464 --> 00:16:11,982 ・~ 154 00:16:11,982 --> 00:16:16,486 「天にありては 願わくは・ 155 00:16:16,486 --> 00:16:19,990 比翼の鳥とならん。・ 156 00:16:19,990 --> 00:16:25,428 地にありては 願わくは…・ 157 00:16:25,428 --> 00:16:28,928 願わくは 連理の枝とならん」。 158 00:16:34,437 --> 00:16:36,940 おう 大蔵殿 159 00:16:36,940 --> 00:16:38,940 大蔵殿 160 00:16:40,944 --> 00:16:46,449 奈良井大蔵は 弱い者の味方だと この土地では 評判の者でして・ 161 00:16:46,449 --> 00:16:51,454 人のためなら 身銭を切ってでも 引き受けてくれるという・ 162 00:16:51,454 --> 00:16:53,954 なかなかの 人物なのですよ。 163 00:16:55,959 --> 00:16:58,962 (絃三) いらっしゃいまし。 164 00:16:58,962 --> 00:17:03,967 いつもの物を 尾張の小笠原様に お届けしたいと思うてな…。 165 00:17:03,967 --> 00:17:05,967 かしこまりました。 166 00:17:07,971 --> 00:17:10,974 そちら様も? 167 00:17:10,974 --> 00:17:13,977 いや 私は…。 168 00:17:13,977 --> 00:17:17,981 もしも お持ち合わせが 少ないのでしたら・ 169 00:17:17,981 --> 00:17:21,484 それなりの物で よろしいのでございますよ。 170 00:17:21,484 --> 00:17:26,923 奈良井大蔵は こういう男なのですよ。 171 00:17:26,923 --> 00:17:29,426 そちら様は? 172 00:17:29,426 --> 00:17:34,931 妻と子供のために ためになる薬がありましたら…。 173 00:17:34,931 --> 00:17:40,437 何歳ですかな? お子たちは。 174 00:17:40,437 --> 00:17:42,939 10歳と5歳になります。 175 00:17:42,939 --> 00:17:44,941 分かりました。 176 00:17:44,941 --> 00:17:51,948 ・~ 177 00:17:51,948 --> 00:17:55,952 すりつぶしたら 水を加えろ。 178 00:17:55,952 --> 00:17:57,954 (又八) どれくらい? 179 00:17:57,954 --> 00:18:00,957 その器の半分だ。 180 00:18:00,957 --> 00:18:06,963 そして 米の研ぎ汁のように なるまで 十分に溶かせ。 181 00:18:06,963 --> 00:18:08,963 分かったよ。 182 00:18:10,967 --> 00:18:13,970 手についたら しっかり洗い落とせ。 183 00:18:13,970 --> 00:18:16,970 間違っても に入れるなよ。 184 00:18:20,977 --> 00:18:22,977 しっかり持ってろよ。 185 00:18:26,917 --> 00:18:29,920 また お立ち寄り下さいまし。 186 00:18:29,920 --> 00:18:36,426 ・~ 187 00:18:36,426 --> 00:18:38,929 <京の豪商の屋根裏で・ 188 00:18:38,929 --> 00:18:43,429 又八は 幻術師の あかね屋絃三と出会った> 189 00:18:45,435 --> 00:18:48,438 <絃三は 家康を暗殺するという・ 190 00:18:48,438 --> 00:18:52,438 得体の知れない企みに 又八を誘い込んだ> 191 00:18:54,444 --> 00:18:56,446 (朱美) これ 何に使うの? 192 00:18:56,446 --> 00:18:58,448 これはな…。 193 00:18:58,448 --> 00:19:01,451 言ってよ。 お前が知らなくても いい事だよ。 194 00:19:01,451 --> 00:19:04,454 また 騙されてんじゃないの? 195 00:19:04,454 --> 00:19:07,954 「また」とは 何だ? だって そうでしょう。 196 00:19:09,960 --> 00:19:12,963 言ってよ。 言わない。 197 00:19:12,963 --> 00:19:14,963 言って 言わない 198 00:19:18,969 --> 00:19:21,471 何するんだよ・ 199 00:19:21,471 --> 00:19:23,974 あ~ 200 00:19:23,974 --> 00:19:25,974 お前…。 201 00:19:52,435 --> 00:19:54,938 公家なんぞと…・ 202 00:19:54,938 --> 00:19:58,942 酒色の日々を送る主に 嫌気がさして・ 203 00:19:58,942 --> 00:20:01,444 城を去った。 204 00:20:01,444 --> 00:20:06,950 「仕官の道など いくらでもある」と 慢心していたんだ… その時には。 205 00:20:06,950 --> 00:20:11,955 しかし ほかで 召し抱えてもらおうとする度に・ 206 00:20:11,955 --> 00:20:14,958 横槍が入ってな…。 207 00:20:14,958 --> 00:20:18,458 流れ歩いて ここまで来た。 208 00:20:20,463 --> 00:20:23,963 軒を借り 食を請う…。 209 00:20:25,902 --> 00:20:28,405 妻も 子供も・ 210 00:20:28,405 --> 00:20:34,411 そんな毎日に嫌気がさして 去っていったのだよ。 211 00:20:34,411 --> 00:20:36,913 そうですか…。 212 00:20:36,913 --> 00:20:39,916 仕官をした事は? 213 00:20:39,916 --> 00:20:44,921 私は まだまだ 諸国を巡って・ 214 00:20:44,921 --> 00:20:47,924 腕を磨きたいと 思っております。 215 00:20:47,924 --> 00:20:49,924 そのうちに 年を取る。 216 00:20:51,928 --> 00:20:56,933 松平公に売り込んで 兵法指南役に なるがいい。 217 00:20:56,933 --> 00:20:58,935 指南役なら…。 218 00:20:58,935 --> 00:21:02,939 求められているのは 俺よりも お主のほうだ。 219 00:21:02,939 --> 00:21:04,941 俺は…・ 220 00:21:04,941 --> 00:21:09,946 お主の下でも 何でもいいのだよ。 221 00:21:09,946 --> 00:21:12,449 刻も早く 仕官を果たして・ 222 00:21:12,449 --> 00:21:17,949 妻と子供を 呼び寄せたいのだ。 223 00:21:29,899 --> 00:21:32,902 お~ 武蔵殿…。 224 00:21:32,902 --> 00:21:36,906 尾張から 返事が来ましたぞ。 何と? 225 00:21:36,906 --> 00:21:40,410 「仕官を許す」と 226 00:21:40,410 --> 00:21:43,413 そうですか。 では 玄竜殿に…。 227 00:21:43,413 --> 00:21:45,415 いや 宮本殿…。 228 00:21:45,415 --> 00:21:50,920 御家老様の 言づてによると…・ 229 00:21:50,920 --> 00:21:54,924 「お召し抱えは 1人なのだ」と…。 230 00:21:54,924 --> 00:21:57,927 それならば 玄竜殿に。 231 00:21:57,927 --> 00:22:02,932 仕官を望んでおられるのは 玄竜殿のほうです。 232 00:22:02,932 --> 00:22:05,935 私は 遠慮を申し上げます。 233 00:22:05,935 --> 00:22:10,440 あ~ いやいや 宮本殿…。 234 00:22:10,440 --> 00:22:12,942 御家老様はな…・ 235 00:22:12,942 --> 00:22:15,945 道中 いずこかで 二人が闘い・ 236 00:22:15,945 --> 00:22:20,950 勝ったほうを お取り立てになると…。 237 00:22:20,950 --> 00:22:24,954 生き残って 尾張まで たどりついた者を・ 238 00:22:24,954 --> 00:22:27,957 三百石で 取り立てると…。 239 00:22:27,957 --> 00:22:30,960 「三百石」…。 240 00:22:30,960 --> 00:22:34,964 めったに ない事で ござるぞ 宮本殿。 241 00:22:34,964 --> 00:22:39,969 玄竜殿には 話されたのですか? 242 00:22:39,969 --> 00:22:42,472 あ…。 243 00:22:42,472 --> 00:22:45,975 何と言っておられました? 244 00:22:45,975 --> 00:22:49,979 黙って 外に出ていかれましたぞ。 245 00:22:49,979 --> 00:23:11,501 ~ 246 00:23:11,501 --> 00:23:13,503 玄竜殿。 247 00:23:13,503 --> 00:23:16,005 何だ? 248 00:23:16,005 --> 00:23:20,510 私は 尾張には 行きません。 249 00:23:20,510 --> 00:23:22,512 なぜ? 250 00:23:22,512 --> 00:23:26,449 武芸者の心を もてあそぶような者に 251 00:23:26,449 --> 00:23:29,953 仕える気は ないからです。 252 00:23:29,953 --> 00:23:32,956 ここで 253 00:23:32,956 --> 00:23:34,958 お別れを申し上げます。 254 00:23:34,958 --> 00:23:38,962 お主が去れば… 255 00:23:38,962 --> 00:23:43,466 俺の仕官の道も 閉ざされるのだ。 256 00:23:43,466 --> 00:23:47,470 「お主が 高名な剣の使い手だと いうのなら 257 00:23:47,470 --> 00:23:49,973 武蔵を斬ってみろ」… 258 00:23:49,973 --> 00:23:52,973 助左衛門は 俺に そう言った。 259 00:23:54,978 --> 00:23:59,482 お主が 「ここで去る」と言うのなら… 260 00:23:59,482 --> 00:24:02,485 俺は… 261 00:24:02,485 --> 00:24:04,988 お主を 斬るしか ないのだよ 262 00:24:04,988 --> 00:24:08,988 ~ 263 00:24:28,945 --> 00:24:31,948 宗仁さん。 264 00:24:31,948 --> 00:24:35,448 (宗仁)ここを 出ていきたいんですね? 265 00:24:37,954 --> 00:24:39,956 そんな事 ありません。 266 00:24:39,956 --> 00:24:41,958 そんな事は…。 267 00:24:41,958 --> 00:24:46,963 「表の顔よりも 背中の顔のほうが正直なのだ」と 268 00:24:46,963 --> 00:24:50,463 光悦様が よく申されておりました。 269 00:25:05,982 --> 00:25:11,988 私は… 子供の頃 270 00:25:11,988 --> 00:25:17,493 美作の おふくろ様に 買うてもらったのです。 271 00:25:17,493 --> 00:25:24,000 おふくろ様には よくしてもらったけど… 272 00:25:24,000 --> 00:25:28,938 よく… いじめられた。 273 00:25:28,938 --> 00:25:39,449 ~ 274 00:25:39,449 --> 00:25:42,449 ここでは 誰も いじめたりしない。 275 00:25:44,454 --> 00:25:48,458 みんな… 276 00:25:48,458 --> 00:25:50,458 優しくしてくれる。 277 00:25:53,963 --> 00:25:57,467 私は… 278 00:25:57,467 --> 00:26:01,471 こんなにも 毎日が 楽しい事は… 279 00:26:01,471 --> 00:26:04,974 こんなにも… 280 00:26:04,974 --> 00:26:08,978 心が安らぐ事は… 281 00:26:08,978 --> 00:26:11,481 度も なかったのです。 282 00:26:11,481 --> 00:26:19,989 ~ 283 00:26:19,989 --> 00:26:22,989 私は ここに居たいのです。 284 00:26:26,929 --> 00:26:29,932 ここにいる事が… 285 00:26:29,932 --> 00:26:31,934 幸せなのです。 286 00:26:31,934 --> 00:26:41,944 ~ 287 00:26:41,944 --> 00:26:47,450 私に… 288 00:26:47,450 --> 00:26:51,454 「ここにいろ」と… 289 00:26:51,454 --> 00:26:53,456 言って下さい。 290 00:26:53,456 --> 00:27:11,956 ~ 291 00:27:16,979 --> 00:27:18,979 何をするのです 292 00:27:30,426 --> 00:27:33,426 これで いいんですよ お通さん…。 293 00:27:37,433 --> 00:27:39,433 これで いいんです。 294 00:27:44,941 --> 00:28:25,941 ~ 295 00:28:30,920 --> 00:28:40,920 (蠅が飛ぶ音) 296 00:28:45,434 --> 00:28:49,434 飛ぶ蠅が 斬れるのか? 田殿。 297 00:28:53,442 --> 00:28:57,442 昔は それで 評判を 取ったのであろう? 298 00:28:59,949 --> 00:29:02,451 武芸は 見せ物ではない。 299 00:29:02,451 --> 00:29:05,955 (山田) 見せ物じゃよ 宮本殿。 300 00:29:05,955 --> 00:29:09,458 戦が なくなった今… 301 00:29:09,458 --> 00:29:12,962 しょせん 武芸などというものは 302 00:29:12,962 --> 00:29:14,964 見せ物だよ。 303 00:29:14,964 --> 00:29:17,967 (蠅が飛ぶ音) 飛ぶ蠅が… 304 00:29:17,967 --> 00:29:21,967 斬れるのか…? 田殿。 305 00:29:31,914 --> 00:29:34,914 (蠅が飛ぶ音) 306 00:29:38,921 --> 00:29:41,921 (蠅が飛ぶ音) 307 00:29:44,961 --> 00:29:47,961 (蠅が飛ぶ音) 308 00:29:50,967 --> 00:29:57,473 ~ 309 00:29:57,473 --> 00:29:59,475 お見事… 310 00:29:59,475 --> 00:30:02,478 ~ 311 00:30:02,478 --> 00:30:04,480 お見事 312 00:30:04,480 --> 00:30:24,433 ~ 313 00:30:24,433 --> 00:30:27,433 闇の中でも 人が斬れるか? 314 00:30:32,441 --> 00:30:34,441 いいえ。 315 00:30:36,445 --> 00:30:39,949 どんな修行をすれば そうなれるか… 316 00:30:39,949 --> 00:30:41,949 教えておいてやろう。 317 00:30:43,953 --> 00:30:48,958 深山に入って 目を閉じる。 318 00:30:48,958 --> 00:30:53,462 何日も 何日も それを続けていると 319 00:30:53,462 --> 00:30:59,468 周りの木々が 気を 発しているのが 分かってくる。 320 00:30:59,468 --> 00:31:05,968 目を閉じていても 本本の 立ち木の姿が 見えてくるのだよ。 321 00:31:07,977 --> 00:31:13,482 つの枝のそよぎ つの梢の揺れ…。 322 00:31:13,482 --> 00:31:16,482 それが はっきりと 分かってくる。 323 00:31:18,487 --> 00:31:24,427 人は 木々よりも もっと 気を発している。 324 00:31:24,427 --> 00:31:29,932 人を 斬ろうとする男は 更に 気を発する。 325 00:31:29,932 --> 00:31:38,932 ・~ 326 00:31:40,943 --> 00:31:42,945 俺には…・ 327 00:31:42,945 --> 00:31:47,945 闇の中でも お主の姿が見える。 328 00:32:07,970 --> 00:32:09,972 どうして…・ 329 00:32:09,972 --> 00:32:16,972 くだらぬ者に 仕えようと するのですか? 玄竜殿。 330 00:32:18,981 --> 00:32:22,485 俺は 三百石が 欲しいのだ 331 00:32:22,485 --> 00:32:24,485 え~ いや~ 332 00:32:28,991 --> 00:32:34,497 荒れ地を耕し 百姓になろうと したが うまくいかなかった。 333 00:32:34,497 --> 00:32:39,001 肥沃な土地を持っている者は 百姓になれる。 334 00:32:39,001 --> 00:32:42,004 勘定の才がある者は 商人になれる。 335 00:32:42,004 --> 00:32:46,004 芸があれば 芸人となる事もできる。 336 00:32:51,514 --> 00:32:55,518 玄竜殿には…・ 337 00:32:55,518 --> 00:33:00,018 剣という… 技があります。 338 00:33:10,032 --> 00:33:13,536 おい 339 00:33:13,536 --> 00:33:17,039 武芸者としての誇りを 捨てたのか・ 340 00:33:17,039 --> 00:33:20,543 俺には…・ 341 00:33:20,543 --> 00:33:24,543 そんなものは いらな~い 342 00:33:59,014 --> 00:34:03,014 俺を斬れ… 武蔵。 343 00:34:06,522 --> 00:34:10,522 俺を斬れ~・ 344 00:34:22,538 --> 00:34:27,476 己人で 生きていくというのは・ 345 00:34:27,476 --> 00:34:32,976 蓑もなしに 雨に打たれ続けて 生きていくようなものだぞ 346 00:34:35,484 --> 00:34:39,488 蓑 欲しさに…・ 347 00:34:39,488 --> 00:34:43,488 己の誇りを 捨てようとは 思いません 348 00:34:46,495 --> 00:34:48,998 俺の蓑だけではない。 349 00:34:48,998 --> 00:34:53,002 妻の 娘の 息子の蓑を…・ 350 00:34:53,002 --> 00:34:55,502 俺は 必要としたのだ 351 00:34:59,008 --> 00:35:02,011 大樹に寄らずば・ 352 00:35:02,011 --> 00:35:04,011 風は 避けられぬ。 353 00:35:07,516 --> 00:35:10,019 私は…・ 354 00:35:10,019 --> 00:35:15,024 私の武芸で 生きていきます。 355 00:35:15,024 --> 00:35:18,027 大樹の陰で…・ 356 00:35:18,027 --> 00:35:21,530 風を避けようとは 思いません。 357 00:35:21,530 --> 00:35:23,530 やせ我慢をするな 358 00:35:25,467 --> 00:35:29,972 己の武芸など たかが知れたものだ。 359 00:35:29,972 --> 00:35:34,977 生… 蓑もなしに・ 360 00:35:34,977 --> 00:35:37,977 雨に 打たれ続けるつもりか・ 361 00:35:41,483 --> 00:35:47,990 ・~ 362 00:35:47,990 --> 00:35:53,996 己の心を 曲げるぐらいなら…・ 363 00:35:53,996 --> 00:36:00,002 生… 雨に打たれて 生きていきます。 364 00:36:00,002 --> 00:36:09,011 ・~ 365 00:36:09,011 --> 00:36:13,015 どこへ 行かれるのだ・ 366 00:36:13,015 --> 00:36:16,018 宮本殿 367 00:36:16,018 --> 00:36:21,023 武蔵が逃げた 俺の腕に恐れを なして 武蔵が逃げ出した 368 00:36:21,023 --> 00:36:24,960 宮本武蔵が 逃げた~ 369 00:36:24,960 --> 00:36:27,963 逃げた~ 370 00:36:27,963 --> 00:36:34,470 ・~ 371 00:36:34,470 --> 00:36:36,972 武蔵が 逃げた…。 372 00:36:36,972 --> 00:36:40,976 俺の腕に 恐れをなして・ 373 00:36:40,976 --> 00:36:42,978 武蔵が 逃げ出した。 374 00:36:42,978 --> 00:36:46,982 宮本武蔵が 逃げた~ 375 00:36:46,982 --> 00:37:12,982 ・~ 376 00:37:24,953 --> 00:37:26,953 行くのですか? 377 00:37:28,957 --> 00:37:31,960 申し訳ありません。 378 00:37:31,960 --> 00:37:35,960 私に 謝る事なんか ないのですよ。 379 00:37:41,470 --> 00:37:44,970 気になる人が いるのですね? 380 00:37:50,979 --> 00:37:52,979 はい。 381 00:37:54,983 --> 00:37:57,486 この雨の中を・ 382 00:37:57,486 --> 00:38:00,989 どうしているのだろうと…。 383 00:38:00,989 --> 00:38:03,492 きっと…・ 384 00:38:03,492 --> 00:38:08,492 人で 雨に濡れて 歩いているのではないかと。 385 00:38:10,499 --> 00:38:12,501 私は…・ 386 00:38:12,501 --> 00:38:17,005 今まで 頑張って 頑張って 生きてきたんです。 387 00:38:17,005 --> 00:38:21,510 そうしないと 生きてこられなかった…。 388 00:38:21,510 --> 00:38:24,446 だから…・ 389 00:38:24,446 --> 00:38:31,954 あの人が 力を振り絞って 懸命に生きているのが…・ 390 00:38:31,954 --> 00:38:34,954 目に見えるように 分かるのです。 391 00:38:37,960 --> 00:38:40,462 私は…・ 392 00:38:40,462 --> 00:38:44,967 あの人に 言いたい事が あるのです…。 393 00:38:44,967 --> 00:38:49,467 言わなければ ならない事が あるのです。 394 00:38:51,974 --> 00:38:53,976 「私は…・ 395 00:38:53,976 --> 00:38:59,982 人で 生きてきたのではない。・ 396 00:38:59,982 --> 00:39:03,485 又八さんや 武蔵がいたから・ 397 00:39:03,485 --> 00:39:08,490 生きてこられたんです。・ 398 00:39:08,490 --> 00:39:13,495 人は 人では 生きていけない」…。 399 00:39:13,495 --> 00:39:15,998 その事を・ 400 00:39:15,998 --> 00:39:20,502 私は あの人に 言ってあげたいのです。 401 00:39:20,502 --> 00:39:23,505 言わなければ ならないのです。 402 00:39:23,505 --> 00:39:35,450 ・~ 403 00:39:35,450 --> 00:39:44,459 光悦様や妙秀様 宗仁さんに 優しくされれば されるほど…・ 404 00:39:44,459 --> 00:39:50,465 その事を うれしく思えば 思うほど…・ 405 00:39:50,465 --> 00:39:52,968 私は…・ 406 00:39:52,968 --> 00:39:57,968 あの人を ほうっておけなく なってくるんです。 407 00:40:00,976 --> 00:40:05,981 「あの人には 私がいる」…・ 408 00:40:05,981 --> 00:40:08,483 そう思えてくるんです。 409 00:40:08,483 --> 00:40:38,947 ・~ 410 00:40:38,947 --> 00:40:40,947 (城太郎)お通さん 411 00:40:42,951 --> 00:40:44,953 俺も行くよ。 412 00:40:44,953 --> 00:40:47,956 駄目よ。 ここに いなさい。 413 00:40:47,956 --> 00:40:49,958 行く。 414 00:40:49,958 --> 00:40:54,463 日本の 焼き物師に なるんでしょう? 415 00:40:54,463 --> 00:40:59,468 俺… 沢庵さんと 約束したんだ。 416 00:40:59,468 --> 00:41:01,470 何を? 417 00:41:01,470 --> 00:41:03,970 「お通さんを守る」って。 418 00:41:07,976 --> 00:41:12,981 「お前しか 守ってやれる者はいない」って・ 419 00:41:12,981 --> 00:41:15,481 沢庵さんが 言ったんだ。 420 00:41:17,986 --> 00:41:20,489 駄目よ ここに いなくちゃ。 421 00:41:20,489 --> 00:41:22,491 行く 422 00:41:22,491 --> 00:41:25,427 あの人は どこにいるか 分からないのよ。 423 00:41:25,427 --> 00:41:28,430 生 会えないかも しれないのよ 424 00:41:28,430 --> 00:41:30,432 だから…・ 425 00:41:30,432 --> 00:41:32,932 俺が ついていくんだよ 426 00:41:35,437 --> 00:41:37,437 (吐息) 427 00:42:26,488 --> 00:42:30,492 そんなに 好きなのかい…? 428 00:42:30,492 --> 00:42:33,995 お通さんは 師匠の事が…。 429 00:42:33,995 --> 00:42:37,999 城太郎さんにも…・ 430 00:42:37,999 --> 00:42:40,499 心に浮かぶ人が いるの? 431 00:42:42,504 --> 00:42:44,504 いないよ。 誰…? 432 00:42:48,009 --> 00:42:50,009 誰? やめろよ。 433 00:43:09,030 --> 00:43:12,033 俺を…・ 434 00:43:12,033 --> 00:43:14,033 捨てた 母さん。 435 00:43:20,041 --> 00:43:37,993 ・~ 436 00:43:37,993 --> 00:43:41,997 <親の愛に 恵まれなかった人間が 二人…・ 437 00:43:41,997 --> 00:43:44,499 愛を求めて 歩いていく…。・ 438 00:43:44,499 --> 00:43:48,503 それが お通と 城太郎の旅であった> 439 00:43:48,503 --> 00:44:02,017 ・~ 440 00:44:02,017 --> 00:44:08,023 < そして ただ ひたすら 廻国修行を続ける武蔵も また・ 441 00:44:08,023 --> 00:44:12,027 愛に 縁薄き人間であった> 442 00:44:12,027 --> 00:44:26,027 ・~