1 00:02:29,968 --> 00:02:33,005 ・~ 2 00:02:33,005 --> 00:02:36,508 (又八)武蔵は 武蔵で 必死で生きてんだ 3 00:02:36,508 --> 00:02:39,011 お通も 必死で 江戸まで来た。 4 00:02:39,011 --> 00:02:42,014 自分が いなければ 武蔵は 生きていけない…。 5 00:02:42,014 --> 00:02:45,517 その思いで 必死で 武蔵を追ってきたんだ。 6 00:02:45,517 --> 00:02:50,522 ・~ 7 00:02:50,522 --> 00:02:54,026 武蔵には お通が いなくちゃならない。 8 00:02:54,026 --> 00:02:57,529 お通には 武蔵が いなくちゃならない。 9 00:02:57,529 --> 00:03:01,033 子供の頃から 共に生きてきた俺には・ 10 00:03:01,033 --> 00:03:03,035 よく分かるんだ。 11 00:03:03,035 --> 00:03:18,050 ・~(テーマ音楽) 12 00:03:18,050 --> 00:03:33,550 ・~ 13 00:05:28,980 --> 00:05:30,982 ・(宿の主人)宮本様。 14 00:05:30,982 --> 00:05:32,984 (宮本武蔵)はい。 15 00:05:32,984 --> 00:05:36,484 宮本様が お捜しの方が お見えになりました。 16 00:05:39,491 --> 00:05:41,491 武蔵 17 00:05:43,495 --> 00:05:45,497 又やん・ 18 00:05:45,497 --> 00:05:47,499 お前 これ 似てない…。 19 00:05:47,499 --> 00:05:49,499 お手数を おかけしました。 20 00:05:53,505 --> 00:05:56,005 元気か…? 又やん。 21 00:06:03,014 --> 00:06:06,518 お通が 俺の所にいる。 22 00:06:06,518 --> 00:06:08,520 お前に会うために・ 23 00:06:08,520 --> 00:06:12,023 必死で 江戸まで たどりついたんだ。 24 00:06:12,023 --> 00:06:14,025 お通は 正気じゃないんだ。 25 00:06:14,025 --> 00:06:17,028 「正気じゃない」? ああ。 26 00:06:17,028 --> 00:06:20,031 どういう事だ? 27 00:06:20,031 --> 00:06:23,031 怖い旅を してきたんだよ ずっと。 28 00:06:26,037 --> 00:06:28,037 (小声で)おい…。 29 00:06:29,975 --> 00:06:31,975 武蔵を 連れてきたぞ お通。 30 00:06:34,479 --> 00:06:36,479 お通…。 31 00:06:48,493 --> 00:06:50,493 や~っ・ 32 00:06:58,503 --> 00:07:00,503 「乗寺の闘い」を? 33 00:07:03,508 --> 00:07:05,508 そうだったのか…。 34 00:07:07,512 --> 00:07:10,515 あの時…・ 35 00:07:10,515 --> 00:07:14,019 生きる道は あれしかなかった。 36 00:07:14,019 --> 00:07:18,023 それを お通に 分かってほしかったんだ。 37 00:07:18,023 --> 00:07:20,023 ずっと そう思ってた。 38 00:07:25,030 --> 00:07:27,030 ここに居てやれ。 39 00:07:28,967 --> 00:07:30,969 お通の傍に 居てやれ。 40 00:07:30,969 --> 00:07:34,469 又やんは? お前のいた宿にでも行くよ。 41 00:07:43,982 --> 00:07:45,982 お通の面倒をみろ。 42 00:07:47,986 --> 00:07:51,990 お通を 正気に戻せるのは お前しか いないんだ。 43 00:07:51,990 --> 00:07:54,990 お通は 俺を怖がっている。 今はな。 44 00:07:56,995 --> 00:07:58,997 どうしていいか 分からない。 45 00:07:58,997 --> 00:08:00,999 何を 言ってるんだ・ 46 00:08:00,999 --> 00:08:04,002 お通は お前に会うために 江戸に来たんだ。 47 00:08:04,002 --> 00:08:06,004 そのために 怖い思いをしたんだ。 48 00:08:06,004 --> 00:08:09,004 お通を 正気に戻すのは お前の役目なんだ 49 00:08:13,511 --> 00:08:16,511 お前は お通から 逃げてばかりいた…。 50 00:08:19,017 --> 00:08:23,521 お前が度でも 面をつき合わせて つきあってやっていたら・ 51 00:08:23,521 --> 00:08:26,521 お通は こんな事には ならなかった。 52 00:08:30,462 --> 00:08:34,466 宮本武蔵になって うれしいか? 武蔵。 53 00:08:34,466 --> 00:08:38,970 天下に名の轟く 武芸者になって 満足か? 54 00:08:38,970 --> 00:08:41,973 又やん…。 55 00:08:41,973 --> 00:08:44,976 武蔵に戻ってやれ…。 56 00:08:44,976 --> 00:08:46,978 いま度。 57 00:08:46,978 --> 00:08:49,981 美作の武蔵に 戻ってやれ。 58 00:08:49,981 --> 00:08:52,984 それが お通を治す ただつの道だ。 59 00:08:52,984 --> 00:09:00,984 ・~ 60 00:09:04,996 --> 00:09:07,999 (役人)本位田又八か・ さようですが。 61 00:09:07,999 --> 00:09:10,001 奉行所まで来い。 62 00:09:10,001 --> 00:09:12,003 え~っ・ 俺が 何をした? 63 00:09:12,003 --> 00:09:15,003 申し開きは 奉行所でしろ え~っ・ 64 00:09:39,964 --> 00:09:42,467 武蔵だ。 65 00:09:42,467 --> 00:09:44,467 分かるか? お通。 66 00:09:51,976 --> 00:09:53,978 武…。 67 00:09:53,978 --> 00:09:55,978 危ない お通 68 00:09:57,982 --> 00:09:59,984 お通 69 00:09:59,984 --> 00:10:02,987 お通さん…。 70 00:10:02,987 --> 00:10:05,490 お前さんは? 71 00:10:05,490 --> 00:10:08,993 又八の友で 宮本…・ 72 00:10:08,993 --> 00:10:10,995 武蔵といいます。 73 00:10:10,995 --> 00:10:13,498 お通さんを 怖がらせたのかい? 74 00:10:13,498 --> 00:10:15,500 そんなんじゃ ありません。 75 00:10:15,500 --> 00:10:20,500 駄目だよ。 お通さんは 今 まともじゃないんだから。 76 00:10:27,011 --> 00:10:28,947 又八さんは? 77 00:10:28,947 --> 00:10:31,950 さっき 出ていきました。 78 00:10:31,950 --> 00:10:33,952 じゃ 本当なのかい? 79 00:10:33,952 --> 00:10:35,954 何がですか? 80 00:10:35,954 --> 00:10:39,457 又八さんが 奉行所の役人に 連れていかれるのを・ 81 00:10:39,457 --> 00:10:42,460 見た人が いるんだよ。 又やんが・ 82 00:10:42,460 --> 00:10:45,463 又八さんは 悪い事を する人じゃないから・ 83 00:10:45,463 --> 00:10:48,463 人違いだろうって 言ってたんだけどね。 84 00:10:53,972 --> 00:10:55,974 又やん…。 85 00:10:55,974 --> 00:10:58,476 おう 武蔵。 何やったんだ? 86 00:10:58,476 --> 00:11:00,979 干し鰯が 売れすぎたんだよ。 87 00:11:00,979 --> 00:11:05,984 商いが大きくなって 問屋から 訴えがあったんだとさ。 88 00:11:05,984 --> 00:11:10,989 奉行所の許しを得ないで 勝手な商いをしてる者がいると。 89 00:11:10,989 --> 00:11:12,991 どうなるんですか? 90 00:11:12,991 --> 00:11:15,493 俺の事なんか 心配しないで・ 91 00:11:15,493 --> 00:11:17,493 お通の面倒をみてろ。 92 00:11:19,497 --> 00:11:22,500 お前が 心配しなければ ならないのは・ 93 00:11:22,500 --> 00:11:24,500 俺じゃなくて お通だ。 94 00:11:37,949 --> 00:11:39,951 (子供たち) おっ母…。 95 00:11:39,951 --> 00:11:41,951 先に帰ってな。 96 00:11:46,457 --> 00:11:48,960 又八さん どうだった? 97 00:11:48,960 --> 00:11:51,963 商いが 大きくなりすぎて 捕まったらしいです。 98 00:11:51,963 --> 00:11:53,965 それで? 99 00:11:53,965 --> 00:11:55,967 「俺の事は 心配しないで・ 100 00:11:55,967 --> 00:11:58,970 お通の面倒をみろ」と 言われました。 101 00:11:58,970 --> 00:12:02,473 「お前が 心配しなければ ならないのは・ 102 00:12:02,473 --> 00:12:04,976 俺じゃなくて お通だ」と。 103 00:12:04,976 --> 00:12:06,976 あんた お通さんの何? 104 00:12:11,983 --> 00:12:15,987 お通は…・ 105 00:12:15,987 --> 00:12:18,990 俺に会うために 江戸に来たのです。 106 00:12:18,990 --> 00:12:21,492 そうなのかい…。 107 00:12:21,492 --> 00:12:23,494 ええ。 108 00:12:23,494 --> 00:12:25,994 あ… これを 食べな。 109 00:12:28,499 --> 00:12:30,501 お通さん 気が休まるまで・ 110 00:12:30,501 --> 00:12:32,503 うちに 置いとくから。 111 00:12:32,503 --> 00:12:34,505 かたじけない。 112 00:12:34,505 --> 00:12:37,008 じゃ…。 113 00:12:37,008 --> 00:12:39,010 すぐそこだから。 114 00:12:39,010 --> 00:12:41,010 突き当たりだからね。 115 00:12:43,014 --> 00:12:45,014 さ 帰ろう。 116 00:12:48,519 --> 00:13:14,545 ・~ 117 00:13:14,545 --> 00:13:16,547 さ 食べなさい。 118 00:13:16,547 --> 00:13:33,047 ・~ 119 00:13:35,500 --> 00:13:39,003 (琴)「江戸から離れる」? 120 00:13:39,003 --> 00:13:41,506 (小次郎)そうだ。 121 00:13:41,506 --> 00:13:44,008 なぜですか? 122 00:13:44,008 --> 00:13:46,008 江戸に 飽きたのだ。 123 00:13:48,513 --> 00:13:53,017 江戸の燕を 斬りたくは ないのですか? 124 00:13:53,017 --> 00:13:55,520 何? 125 00:13:55,520 --> 00:13:58,523 柳町の蓬屋に いるのは 126 00:13:58,523 --> 00:14:02,523 遊女歌舞伎の あの人なのでしょう? 127 00:14:10,535 --> 00:14:12,535 俺は 江戸を去る。 128 00:14:14,539 --> 00:14:17,041 なぜです? 129 00:14:17,041 --> 00:14:20,044 江戸に いなければ ならない理由はない。 130 00:14:20,044 --> 00:14:22,046 逃げるのですか…? 131 00:14:22,046 --> 00:14:24,046 あの方から。 132 00:14:26,050 --> 00:14:28,050 そうだ。 133 00:14:29,987 --> 00:14:31,989 なぜ? お前のためだ。 134 00:14:31,989 --> 00:14:34,492 「私のため」? 135 00:14:34,492 --> 00:14:37,995 お前との間に… 136 00:14:37,995 --> 00:14:41,499 無用の争い事は 起こしたくない。 137 00:14:41,499 --> 00:14:44,001 争い事が 起こっているのは 138 00:14:44,001 --> 00:14:49,006 小次郎様の心の中…。 139 00:14:49,006 --> 00:14:51,509 そうではありませんか? 140 00:14:51,509 --> 00:15:04,021 ~ 141 00:15:04,021 --> 00:15:06,023 (禿)失礼します。 142 00:15:06,023 --> 00:15:12,029 ~ 143 00:15:12,029 --> 00:15:14,029 琴でございます。 144 00:15:18,035 --> 00:15:22,540 私の事 覚えて いらっしゃいますか? 145 00:15:22,540 --> 00:15:24,542 ええ。 146 00:15:24,542 --> 00:15:29,542 大坂の 茨木屋様のお屋敷で お目にかかりました。 147 00:15:32,483 --> 00:15:34,986 私に 何の 御用でしょう? 148 00:15:34,986 --> 00:15:38,990 度 お話を したかったのです。 149 00:15:38,990 --> 00:15:40,990 何のお話を? 150 00:15:45,496 --> 00:15:47,999 私に 「江戸から去れ」と? 151 00:15:47,999 --> 00:15:51,002 いいえ。 152 00:15:51,002 --> 00:15:54,505 そんな お話を なさらずとも 153 00:15:54,505 --> 00:15:58,005 私は 江戸から去る事に なっているのですよ。 154 00:16:00,011 --> 00:16:02,013 小次郎様が 私に 155 00:16:02,013 --> 00:16:07,018 「江戸から去ってくれ」と 頼みにいらしたのです。 156 00:16:07,018 --> 00:16:09,020 え? 157 00:16:09,020 --> 00:16:11,022 小次郎様は 158 00:16:11,022 --> 00:16:17,528 私の事で あなたの心を 無用に悩ませたくないのですよ。 159 00:16:17,528 --> 00:16:20,028 なぜ 私が悩むのです? 160 00:16:28,973 --> 00:16:31,473 どこへ 行かれるのです? 161 00:16:33,978 --> 00:16:35,978 私は 廓の女。 162 00:16:38,983 --> 00:16:43,483 お客の所に 行かなければ ならないのですよ。 163 00:16:45,489 --> 00:16:47,489 あなたは お美しい。 164 00:16:53,497 --> 00:16:56,997 ずっと前から そう思っておりました。 165 00:16:59,003 --> 00:17:01,003 あなたも お美しい。 166 00:17:21,525 --> 00:17:26,030 小次郎様と 旅をしていた時の 刀傷です。 167 00:17:26,030 --> 00:17:28,966 小次郎様が 斬ったのですか? 168 00:17:28,966 --> 00:17:31,969 いいえ。 169 00:17:31,969 --> 00:17:34,972 でも 傷を受けてから 170 00:17:34,972 --> 00:17:40,978 小次郎様は 以前よりも ずっと 優しくなられました。 171 00:17:40,978 --> 00:17:44,982 「お前のお陰で 俺は 変わった」と 172 00:17:44,982 --> 00:17:48,986 そう言って 下さいました。 173 00:17:48,986 --> 00:17:50,988 この傷が 174 00:17:50,988 --> 00:17:55,488 私と 小次郎様の絆を 強くしてくれたのです。 175 00:18:06,003 --> 00:18:09,006 その傷を 176 00:18:09,006 --> 00:18:12,006 私に 見せに いらしたのですか? 177 00:18:14,011 --> 00:18:17,014 「私と 小次郎様は 178 00:18:17,014 --> 00:18:20,514 こんなに固く 結ばれているのだ」と。 179 00:18:29,460 --> 00:18:31,963 あなたの目は 180 00:18:31,963 --> 00:18:34,465 私を 哀れんでいる。 181 00:18:34,465 --> 00:18:37,468 え…? 182 00:18:37,468 --> 00:18:39,470 この傷を見ると・ 183 00:18:39,470 --> 00:18:42,970 誰もが そんな目で 私を見るのです。 184 00:18:47,979 --> 00:18:51,482 哀れんでいるのは・ 185 00:18:51,482 --> 00:18:54,986 あなた様 御自身なのでは…? 186 00:18:54,986 --> 00:18:59,991 ・~ 187 00:18:59,991 --> 00:19:04,495 自分を哀れむという事は・ 188 00:19:04,495 --> 00:19:08,495 女の 番 陥りやすい 過ちですよ 琴様。 189 00:19:12,003 --> 00:19:16,007 私は…・ 190 00:19:16,007 --> 00:19:19,510 人を哀れむなどという・ 191 00:19:19,510 --> 00:19:22,013 卑しい心根は 持ちませぬ。 192 00:19:22,013 --> 00:19:38,963 ・~ 193 00:19:38,963 --> 00:19:45,469 (余五郎)佐々木小次郎に 手も足も 出なかったそうだな? 新蔵。 194 00:19:45,469 --> 00:19:49,473 たった1人の牢人者に 門弟を 何名も斬られて・ 195 00:19:49,473 --> 00:19:51,976 報復できぬと 噂が立てば・ 196 00:19:51,976 --> 00:19:53,978 大山家は 滅びていく。 197 00:19:53,978 --> 00:19:56,981 (勘兵衛) 大山軍学所は 元はといえば・ 198 00:19:56,981 --> 00:20:02,486 新参者の柳生とは 比べものに ならぬ 徳川家剣術指南役。 199 00:20:02,486 --> 00:20:04,488 恐れながら 佐々木小次郎は・ 200 00:20:04,488 --> 00:20:07,491 我々の手に負える 相手では ないのです 201 00:20:07,491 --> 00:20:10,494 余五郎は お前ほど 腰抜けではない 202 00:20:10,494 --> 00:20:12,997 行って参ります 父上。 うむ。 203 00:20:12,997 --> 00:20:20,997 (はしゃぐ声) 204 00:20:33,951 --> 00:20:35,951 (客)花桐 205 00:20:37,955 --> 00:20:40,958 (用心棒)逃げるのか・ (篠)そうじゃないよ。 206 00:20:40,958 --> 00:20:42,960 (甚内)花桐 207 00:20:42,960 --> 00:20:46,964 自分から言いだして ルソンに 売られるのが 怖くなったのか? 208 00:20:46,964 --> 00:20:50,468 半瓦の弥次兵衛さんに 使いをやって 209 00:20:50,468 --> 00:20:52,470 佐々木小次郎という男に・ 210 00:20:52,470 --> 00:20:55,973 「連れ合いが 死ぬかも しれない」と伝えてやって。 211 00:20:55,973 --> 00:21:03,981 (掛け声) 212 00:21:03,981 --> 00:21:05,981 (男)参りました 213 00:21:07,985 --> 00:21:10,988 (弥次兵衛) 分かった。 214 00:21:10,988 --> 00:21:12,990 先生…。 215 00:21:12,990 --> 00:21:16,994 蓬屋の花桐という 女郎からの伝言ですよ。 216 00:21:16,994 --> 00:21:18,996 何と? 217 00:21:18,996 --> 00:21:21,999 「琴さんが 死ぬかもしれない」と。 218 00:21:21,999 --> 00:21:24,001 何・ 219 00:21:24,001 --> 00:21:42,453 ・~ 220 00:21:42,453 --> 00:21:44,453 琴~っ・ 221 00:21:46,957 --> 00:21:51,462 ・~ 222 00:21:51,462 --> 00:21:54,965 なぜだ…? 223 00:21:54,965 --> 00:21:56,965 琴…。 224 00:21:59,470 --> 00:22:01,472 なぜだ~・ 225 00:22:01,472 --> 00:22:26,972 ・~ 226 00:22:33,003 --> 00:22:36,003 お通に 出会うたそうじゃの? 227 00:22:39,009 --> 00:22:41,011 はい。 228 00:22:41,011 --> 00:22:46,511 「お通は 正気ではない」と 又八は 言うておったが…。 229 00:22:48,519 --> 00:22:50,519 ええ。 230 00:22:53,023 --> 00:23:01,031 「お通を 正気に戻せるのは お前しかいない」と…・ 231 00:23:01,031 --> 00:23:03,531 又やんは 出ていったのです。 232 00:23:07,037 --> 00:23:10,040 そうか…。 233 00:23:10,040 --> 00:23:12,543 しかし 俺には・ 234 00:23:12,543 --> 00:23:16,046 どうしていいか…・ 235 00:23:16,046 --> 00:23:18,046 分からない。 236 00:23:23,554 --> 00:23:26,056 以前…・ 237 00:23:26,056 --> 00:23:28,993 和尚に言われました。 238 00:23:28,993 --> 00:23:30,995 何を? 239 00:23:30,995 --> 00:23:34,999 「人の心が 分からなければ・ 240 00:23:34,999 --> 00:23:38,999 己の心も 分からぬ」と。 241 00:23:41,005 --> 00:23:44,008 うむ。 242 00:23:44,008 --> 00:23:46,010 俺には・ 243 00:23:46,010 --> 00:23:50,014 お通の心が 分からない。 244 00:23:50,014 --> 00:23:53,017 お前は 今まで・ 245 00:23:53,017 --> 00:23:56,017 お通の心など 考えてきた事はない。 246 00:23:58,022 --> 00:24:02,022 己の気持 己の心だけで 生きてきた。 247 00:24:05,029 --> 00:24:07,531 そんな お前に・ 248 00:24:07,531 --> 00:24:11,531 み仏が 試練を 与えて下さったのじゃ。 249 00:24:19,043 --> 00:24:22,546 人の気持を 分かってやるというのは・ 250 00:24:22,546 --> 00:24:26,050 そう難しい事ではない。 251 00:24:26,050 --> 00:24:28,986 相手が 何を求めているか…・ 252 00:24:28,986 --> 00:24:33,490 相手が 何を待っておるか…・ 253 00:24:33,490 --> 00:24:36,990 己を捨てて 考えてやればよい。 254 00:24:39,496 --> 00:24:44,001 己の心で 相手を縛るのではなく・ 255 00:24:44,001 --> 00:24:48,001 相手の心を そのまま 受け止めてやればよい。 256 00:24:51,008 --> 00:24:53,510 剣の道も・ 257 00:24:53,510 --> 00:24:57,014 人の道も・ 258 00:24:57,014 --> 00:24:59,014 同じ事ぞ 武蔵。 259 00:25:04,021 --> 00:25:06,023 お通の心を・ 260 00:25:06,023 --> 00:25:09,023 治してやろうなどと思うな。 261 00:25:11,028 --> 00:25:15,028 ただ いとおしいと思うてやれ。 262 00:25:17,034 --> 00:25:20,037 お前にできるのは それだけじゃ。 263 00:25:20,037 --> 00:25:22,039 武蔵。 264 00:25:22,039 --> 00:25:27,044 ・~ 265 00:25:27,044 --> 00:25:28,979 はい。 266 00:25:28,979 --> 00:26:07,017 ・~ 267 00:26:07,017 --> 00:26:10,020 私が作った粥です。 268 00:26:10,020 --> 00:26:13,023 「子供の頃 美作で食べた粥だ」と・ 269 00:26:13,023 --> 00:26:15,526 お通に話して下さい。 270 00:26:15,526 --> 00:26:17,528 はいよ。 271 00:26:17,528 --> 00:26:38,028 ・~ 272 00:26:51,995 --> 00:26:53,997 又やん? 273 00:26:53,997 --> 00:26:55,999 おう。 274 00:26:55,999 --> 00:26:58,001 牢から出られたのか? 275 00:26:58,001 --> 00:27:03,006 問屋の訴えを幸いと 役人が 俺の金を取り上げて・ 276 00:27:03,006 --> 00:27:05,506 山分けする事を 思いついたのよ。 277 00:27:10,013 --> 00:27:13,517 こんな事も あろうかと・ 278 00:27:13,517 --> 00:27:17,020 銭を除けてあったんだ。 279 00:27:17,020 --> 00:27:19,020 よ~ 280 00:27:21,024 --> 00:27:23,527 お通は どうした? 281 00:27:23,527 --> 00:27:25,529 さとさんの所だ。 282 00:27:25,529 --> 00:27:27,531 まだ 治らんのか? 283 00:27:27,531 --> 00:27:29,967 朝 粥を作って 持ってった。 284 00:27:29,967 --> 00:27:31,969 食ったか・ 285 00:27:31,969 --> 00:27:33,969 いいや。 286 00:27:37,474 --> 00:27:39,977 市に行って 買ってきたんだ…。 287 00:27:39,977 --> 00:27:42,479 美作に あったような物を。 288 00:27:42,479 --> 00:27:45,983 美作で食った物を お通に食べさせる…。 289 00:27:45,983 --> 00:27:49,483 俺には そんな事しか 思いつかない。 290 00:27:51,989 --> 00:27:55,993 お通がな 言ってたよ…。 291 00:27:55,993 --> 00:27:58,996 「子供の頃 森の中の家で たった人…・ 292 00:27:58,996 --> 00:28:05,002 体を丸めて 寝ていたお前が 忘れられない」と。 293 00:28:05,002 --> 00:28:07,004 又やん。 294 00:28:07,004 --> 00:28:09,004 何だ? 295 00:28:11,008 --> 00:28:13,010 俺は・ 296 00:28:13,010 --> 00:28:15,510 又やんに会いたくて…。 297 00:28:18,515 --> 00:28:22,019 又やんに…・ 298 00:28:22,019 --> 00:28:24,519 謝りたくて 江戸へ来たんだ。 299 00:28:35,966 --> 00:28:37,968 苦労して貯めた金を・ 300 00:28:37,968 --> 00:28:40,470 切合財 持ってかれて たまるかってんだ 301 00:28:40,470 --> 00:28:42,472 な~っと 302 00:28:42,472 --> 00:28:46,972 俺は これを元手に もっと でかい商いをするんだ。 303 00:28:49,479 --> 00:28:51,481 「また 会いにくる」と・ 304 00:28:51,481 --> 00:28:53,481 お通に言ってくれ 305 00:29:02,993 --> 00:29:04,993 (煮物が吹きこぼれる音) 306 00:29:26,016 --> 00:29:29,453 山のものを 味噌で 煮込みました。 307 00:29:29,453 --> 00:29:32,956 お通に 食べさせてやって下さい。 308 00:29:32,956 --> 00:29:34,956 はいよ。 309 00:29:48,972 --> 00:29:51,972 食べてくれたよ。 少しだけ。 310 00:29:54,978 --> 00:29:56,978 そうですか…。 311 00:29:58,982 --> 00:30:02,486 あんた 「偉い人」なんだって? 312 00:30:02,486 --> 00:30:05,989 連れ合いが どこかで 聞いてきたんだよ…。 313 00:30:05,989 --> 00:30:09,993 「天下に名の轟いた 武芸者」なんだって? 314 00:30:09,993 --> 00:30:14,498 私は そんな者では ありません。 315 00:30:14,498 --> 00:30:17,501 たった人の 女子も救えない・ 316 00:30:17,501 --> 00:30:19,501 愚か者です。 317 00:30:28,945 --> 00:30:32,949 (琴)≪小次郎様と 離れる時は 死ぬ時。・ 318 00:30:32,949 --> 00:30:37,954 私は ずっと そう思って参りました。・ 319 00:30:37,954 --> 00:30:44,461 「なぜ死ぬのだ」 小次郎様のお声が 聞こえるようでございます。・ 320 00:30:44,461 --> 00:30:47,464 私は 篠様に会って・ 321 00:30:47,464 --> 00:30:53,470 あの方の 小次郎様に対する 強い思いを感じたのです。・ 322 00:30:53,470 --> 00:30:58,975 私を抱いて 「お前から離れぬ」と 言って下さる度に・ 323 00:30:58,975 --> 00:31:05,982 私は その後ろにあの方がいるのを 感じてきたのかもしれません。・ 324 00:31:05,982 --> 00:31:15,492 いつかは あの方と出会う… 私は そう思っておりました。・ 325 00:31:15,492 --> 00:31:20,997 「お前の お陰で 変わった」と あなたが言って下さったように・ 326 00:31:20,997 --> 00:31:27,003 私も 小次郎様の お陰で 変わる事が できたのです。・ 327 00:31:27,003 --> 00:31:32,442 小次郎様と緒に暮らした日々… うれしゅうございました。・ 328 00:31:32,442 --> 00:31:35,445 幸せでございました。・ 329 00:31:35,445 --> 00:31:40,951 でも 小次郎様が 幸せに してあげなければならないのは・ 330 00:31:40,951 --> 00:31:48,959 私ではなく あの方… それが分かったのです。・ 331 00:31:48,959 --> 00:31:53,964 私の幸せを あの方に おあげ下さい。・ 332 00:31:53,964 --> 00:31:58,969 それが 私の望みで ございます。・ 333 00:31:58,969 --> 00:32:04,975 恨みではございません。 私の 望みでございます≫ 334 00:32:04,975 --> 00:32:10,975 ・~ 335 00:32:16,486 --> 00:32:19,990 ・~ 336 00:32:19,990 --> 00:32:22,993 (余五郎)佐々木小次郎だな? そうだ。 337 00:32:22,993 --> 00:32:26,496 大山勘兵衛が嫡男・余五郎だ。 338 00:32:26,496 --> 00:32:30,500 何か用か お主には 分かっているだろう? 339 00:32:30,500 --> 00:32:33,500 お前たちの相手を している暇はない。 340 00:32:37,007 --> 00:32:40,010 俺たちを愚弄する気か 小次郎 341 00:32:40,010 --> 00:32:42,010 えや~っ 342 00:32:45,515 --> 00:32:47,517 や~っ 343 00:32:47,517 --> 00:32:55,025 ・~ 344 00:32:55,025 --> 00:32:57,527 篠を連れてこい。 345 00:32:57,527 --> 00:33:00,530 ここで 刀を 抜いただけでも・ 346 00:33:00,530 --> 00:33:04,034 ただでは すまぬのですよ 小次郎様。 347 00:33:04,034 --> 00:33:07,537 すむか すまぬか…・ 348 00:33:07,537 --> 00:33:10,040 そんな事は どうでもいいのだ 349 00:33:10,040 --> 00:33:12,542 待て 350 00:33:12,542 --> 00:33:16,046 お前たちの 勝てる相手ではない。 351 00:33:16,046 --> 00:33:18,548 花桐を 呼んでこい。 352 00:33:18,548 --> 00:33:20,550 早く 呼んでこい 353 00:33:20,550 --> 00:33:26,556 ・~ 354 00:33:26,556 --> 00:33:28,491 小次郎様は・ 355 00:33:28,491 --> 00:33:31,995 随分 腕の立つ武芸者だと 聞いております…。 356 00:33:31,995 --> 00:33:37,000 黙って お篠を出さぬと…・ 357 00:33:37,000 --> 00:33:39,000 俺は お前を斬る。 358 00:33:51,514 --> 00:33:53,516 小次郎様が・ 359 00:33:53,516 --> 00:33:59,016 「刀にかけても お前を身請けする」 と言い張っておられる。 360 00:34:01,024 --> 00:34:03,526 私は その お方とは 行きませぬ。 361 00:34:03,526 --> 00:34:06,529 琴が死んだ。 362 00:34:06,529 --> 00:34:09,032 来い 篠。 363 00:34:09,032 --> 00:34:12,535 これは 琴の頼みなのだ。 364 00:34:12,535 --> 00:34:15,038 琴が… 365 00:34:15,038 --> 00:34:19,038 琴が 命を懸けて 俺に 託していった事だ 366 00:34:25,048 --> 00:34:34,048 ~ 367 00:34:41,498 --> 00:34:45,498 (さと)武蔵さんが 食べ物を 持ってきてくれたよ。 368 00:34:48,505 --> 00:34:51,005 やっと 怖がらなくなったね。 369 00:34:53,009 --> 00:34:55,009 さ どうぞ。 370 00:35:15,031 --> 00:35:17,031 お通…。 371 00:35:20,036 --> 00:35:22,038 いもの茎だ。 372 00:35:22,038 --> 00:35:25,041 お前が 又やんの家から 373 00:35:25,041 --> 00:35:28,979 よく いもの茎を 持ってきてくれた。 374 00:35:28,979 --> 00:35:30,981 それを 味噌で煮て 375 00:35:30,981 --> 00:35:33,981 俺の所へ 置いていってくれた。 376 00:35:36,987 --> 00:35:41,992 それと… 同じ物を 作ってみた。 377 00:35:41,992 --> 00:35:44,992 お前のように うまくは いかないが…。 378 00:36:06,016 --> 00:36:08,518 食べさせて あげなよ。 379 00:36:08,518 --> 00:36:10,518 大丈夫だよ きっと…。 380 00:36:48,491 --> 00:36:50,491 どうだ? 381 00:36:54,497 --> 00:36:56,497 うまいか? 382 00:37:01,004 --> 00:37:03,004 まずいか? 383 00:37:10,513 --> 00:37:31,968 ~ 384 00:37:31,968 --> 00:37:35,472 生懸命に 作ったんだよ あの人。 385 00:37:35,472 --> 00:37:39,476 「おいしい」って 言ってあげれば いいのに。 386 00:37:39,476 --> 00:38:06,002 ~ 387 00:38:06,002 --> 00:38:08,004 又やん。 388 00:38:08,004 --> 00:38:10,006 おう。 389 00:38:10,006 --> 00:38:14,010 お前のお陰で ここじゃ よくしてくれるよ。 390 00:38:14,010 --> 00:38:16,012 お通が… 食ってくれた。 391 00:38:16,012 --> 00:38:18,014 え…? 392 00:38:18,014 --> 00:38:21,017 いもの茎の煮たのを 食ってくれた。 393 00:38:21,017 --> 00:38:23,520 俺の手から… 394 00:38:23,520 --> 00:38:25,520 食ってくれた。 395 00:38:29,459 --> 00:38:31,459 お前 変わったな。 396 00:38:33,463 --> 00:38:37,963 お通の事で うれしそうな顔が できるようになった。 397 00:38:44,474 --> 00:38:46,474 武蔵…。 398 00:38:48,478 --> 00:38:51,481 お通と 二人きりで いた時… 399 00:38:51,481 --> 00:38:55,985 お通が 夜中に よく うなされた。 400 00:38:55,985 --> 00:38:58,988 大声で叫ぶから 401 00:38:58,988 --> 00:39:01,488 俺は お通を 抱き締めた。 402 00:39:06,996 --> 00:39:09,499 ヘッヘッヘッ…。 403 00:39:09,499 --> 00:39:12,502 子供の頃 森の中を 駆けていて 404 00:39:12,502 --> 00:39:15,505 お前と お通の姿が 見えなくなると 405 00:39:15,505 --> 00:39:18,007 俺は 焼きもちを やいた。 406 00:39:18,007 --> 00:39:21,010 俺と お通の姿が 見えなくなると 407 00:39:21,010 --> 00:39:23,510 お前が 焼きもちを やいた。 408 00:39:26,015 --> 00:39:28,017 あの頃の気持が 409 00:39:28,017 --> 00:39:31,017 ずっと 残ってるような気がする。 410 00:39:32,956 --> 00:39:37,460 ~ 411 00:39:37,460 --> 00:39:40,463 お通が 叫び声をあげたら… 412 00:39:40,463 --> 00:39:43,466 今度は お前が 抱き締めてやれ。 413 00:39:43,466 --> 00:39:45,969 そしてな… 414 00:39:45,969 --> 00:39:51,975 どこかで 俺が 焼きもちを やいていると思ってくれ。 415 00:39:51,975 --> 00:39:53,975 又やん…。 416 00:39:56,479 --> 00:39:59,479 うん… お前は 昔の武蔵に 戻った 417 00:40:01,484 --> 00:40:03,486 お通も きっと 元へ戻る 418 00:40:03,486 --> 00:40:21,504 ~ 419 00:40:21,504 --> 00:40:23,506 お通…。 420 00:40:23,506 --> 00:40:29,946 「こっちに 行ってみるかい」って 言ったら うなずいたんだよ。 421 00:40:29,946 --> 00:40:31,946 じゃ 私は…。 422 00:40:39,956 --> 00:40:42,956 又やんに 会いにいってたんだ。 423 00:40:45,461 --> 00:40:48,961 帰りに… こんな物を見つけた。 424 00:40:51,968 --> 00:40:53,970 美作の森で・ 425 00:40:53,970 --> 00:40:57,970 又やんと お前と よく探して食べたやつだ。 426 00:41:00,977 --> 00:41:05,982 又やんがな… こんな事を言ってた。 427 00:41:05,982 --> 00:41:09,986 「子供の頃 森の中を駆けていて・ 428 00:41:09,986 --> 00:41:12,989 俺と お前の姿が 見えなくなると・ 429 00:41:12,989 --> 00:41:16,993 又やんが 焼きもちを やいた。・ 430 00:41:16,993 --> 00:41:20,997 又やんと お前の姿が 見えなくなると・ 431 00:41:20,997 --> 00:41:22,997 俺が 焼きもちを やいた」。 432 00:41:28,004 --> 00:41:30,004 食うか? 433 00:41:40,450 --> 00:41:42,450 甘いぞ。 434 00:41:46,456 --> 00:41:48,456 食べてみるか? 435 00:42:14,984 --> 00:42:17,987 美作の事を…・ 436 00:42:17,987 --> 00:42:19,987 思い出さないか? 437 00:42:47,517 --> 00:42:49,517 (お通)武蔵…。 438 00:43:01,531 --> 00:43:05,034 俺が…・ 439 00:43:05,034 --> 00:43:08,534 分かるのか? お通。 440 00:43:11,040 --> 00:43:13,040 分かるのか? 441 00:43:15,545 --> 00:43:17,547 武蔵だ。 442 00:43:17,547 --> 00:43:27,056 ・~ 443 00:43:27,056 --> 00:43:28,991 武蔵。 444 00:43:28,991 --> 00:43:33,996 ・~ 445 00:43:33,996 --> 00:43:35,998 お通…。 446 00:43:35,998 --> 00:44:12,034 ・~ 447 00:44:12,034 --> 00:44:15,037 < なぜ 江戸に来たのか…・ 448 00:44:15,037 --> 00:44:20,042 お通は その時 はっきりと 思い出していた。・ 449 00:44:20,042 --> 00:44:24,046 人は 人で生きているのではない。・ 450 00:44:24,046 --> 00:44:28,050 それを 武蔵に伝えなければならない。・ 451 00:44:28,050 --> 00:44:31,988 それを伝えるまでは 死ぬ訳には いかない…。・ 452 00:44:31,988 --> 00:44:37,994 そう思って 雨の中を 風の中を 雪の中を…・ 453 00:44:37,994 --> 00:44:41,998 必死で 旅を続けてきたのだ> 454 00:44:41,998 --> 00:44:44,000 武蔵…。 455 00:44:44,000 --> 00:44:46,502 ・~ 456 00:44:46,502 --> 00:44:48,504 武蔵だ…。 457 00:44:48,504 --> 00:44:53,004 ・~