1 00:02:27,146 --> 00:02:30,182 ・~ 2 00:02:30,182 --> 00:02:38,190 ・(太鼓の音) 3 00:02:38,190 --> 00:02:43,696 <秀頼の母 淀殿が 「秀頼ともども 自害をする」と脅して・ 4 00:02:43,696 --> 00:02:48,200 度は 取りやめになった 秀頼の上洛が・ 5 00:02:48,200 --> 00:02:51,200 慶長16年 3月に実現した> 6 00:02:53,706 --> 00:02:59,712 <幕府を江戸に開いた家康に 反発を感じていた 京の民衆は・ 7 00:02:59,712 --> 00:03:04,212 二条城を取り囲み 歓声を上げたのである> 8 00:03:08,220 --> 00:03:14,226 <秀吉の遺児に対する 京の民衆の すさまじい熱狂ぶりと・ 9 00:03:14,226 --> 00:03:23,235 堂々たる若者に育った 秀頼の姿を 見て 家康は 不安を感じた。・ 10 00:03:23,235 --> 00:03:30,235 家康は この時 豊臣家を滅ぼす 事を 決意したといわれている> 11 00:03:47,693 --> 00:03:53,199 <家康が 豊臣家を滅ぼそうと 決意した その年の夏…・ 12 00:03:53,199 --> 00:03:57,203 武蔵は 豊前小倉に着いた> 13 00:03:57,203 --> 00:04:12,218 ・~ (テーマ音楽) 14 00:04:12,218 --> 00:04:26,718 ・~ 15 00:06:43,169 --> 00:06:47,173 (又八)どうか 船が 無事に 大坂に着きますように。 16 00:06:47,173 --> 00:06:50,176 (朱実)時化で 沈みませんように。 ブクブクブク…。 17 00:06:50,176 --> 00:06:53,179 縁起でもない事を 言うな 18 00:06:53,179 --> 00:06:56,182 「し… む」とか・ 19 00:06:56,182 --> 00:06:58,184 そういう事を言うな 20 00:06:58,184 --> 00:07:00,186 沈まないように 祈ってんのよ。 21 00:07:00,186 --> 00:07:03,689 「『し… む』って言葉を 使うな」って言ってるの。 22 00:07:03,689 --> 00:07:06,692 古着を積んだ船は 時化で沈んだよ。 23 00:07:06,692 --> 00:07:12,698 だから 「『し… む』って言葉を 使うな」って言ってるの 24 00:07:12,698 --> 00:07:14,700 もう…。 25 00:07:14,700 --> 00:07:18,204 徳川様の許し状をもらうのに 銭も かかった。 26 00:07:18,204 --> 00:07:21,207 米や漆を積むにも 銭が かかった。 27 00:07:21,207 --> 00:07:24,210 あの船が し…。 28 00:07:24,210 --> 00:07:27,146 あの船が し… んだら・ 29 00:07:27,146 --> 00:07:29,146 俺は 首つりだ。 30 00:07:31,150 --> 00:07:34,153 大丈夫。 何が? 31 00:07:34,153 --> 00:07:36,155 私が ついてるから。 32 00:07:36,155 --> 00:07:40,159 お前が ついてるからって…。 33 00:07:40,159 --> 00:07:42,661 そうだな…。 34 00:07:42,661 --> 00:07:45,664 大丈夫だな。 35 00:07:45,664 --> 00:07:47,666 大丈夫だな? 36 00:07:47,666 --> 00:07:51,670 大丈夫。 そう思うしかねえ 37 00:07:51,670 --> 00:07:56,175 大坂の澄んだ酒を 江戸に運べば 飛ぶように売れる。 38 00:07:56,175 --> 00:07:59,178 江戸じゃ 白く濁った酒ばかりだ。 39 00:07:59,178 --> 00:08:02,681 あの 澄んだ酒は 必ず 売れる 40 00:08:02,681 --> 00:08:05,181 大丈夫だね? 大丈夫だ。 41 00:08:14,193 --> 00:08:17,196 (三之助)武蔵 (宮本武蔵)三之助。 42 00:08:17,196 --> 00:08:21,200 爺様を 助けに 来てくれたんだね? 43 00:08:21,200 --> 00:08:24,700 助けに なるかどうか 分からんがな。 44 00:08:26,639 --> 00:08:29,639 来て下さったか 武蔵殿。 45 00:08:31,644 --> 00:08:35,644 お言葉に甘え 参上つかまつりました。 46 00:08:37,650 --> 00:08:40,152 忠興様も そなたが来るのを・ 47 00:08:40,152 --> 00:08:44,152 今か今かと 待ちわびておられるのだ。 48 00:08:50,162 --> 00:08:54,166 お主が 宮本武蔵か? 49 00:08:54,166 --> 00:08:56,168 はい。 50 00:08:56,168 --> 00:09:00,172 そなたの父からも 書状が 届いておる。 51 00:09:00,172 --> 00:09:04,176 「わが息子に 仕官する事を 承知させましたので・ 52 00:09:04,176 --> 00:09:07,676 よろしく お願い申し上げます」とな。 53 00:09:09,682 --> 00:09:12,184 「そなたの働きしだいでは・ 54 00:09:12,184 --> 00:09:17,189 二百石以上を 無二斎殿に 与えてもよい」と・ 55 00:09:17,189 --> 00:09:20,693 殿も 仰せになられた。 56 00:09:20,693 --> 00:09:22,695 忠興様に・ 57 00:09:22,695 --> 00:09:26,695 お仕えしてくれるな? 武蔵殿。 58 00:09:35,140 --> 00:09:37,142 仕えさせて頂きます。 59 00:09:37,142 --> 00:09:45,651 ・~ 60 00:09:45,651 --> 00:09:49,655 島津義久が死んだ。 61 00:09:49,655 --> 00:09:54,159 加藤清正も あの世にいった。 62 00:09:54,159 --> 00:09:57,663 戦国の世を 戦い抜いた 武将たちが・ 63 00:09:57,663 --> 00:10:00,663 次々に この世を 去っていく。 64 00:10:02,668 --> 00:10:07,673 馬上 名乗りをあげ 敵に 斬り込んでいく…。 65 00:10:07,673 --> 00:10:14,179 あの時の たぎり立つような 血の熱さを知る者が・ 66 00:10:14,179 --> 00:10:16,679 次々に いなくなってしまう。 67 00:10:18,684 --> 00:10:22,187 わしも いずれ この世を去る。 68 00:10:22,187 --> 00:10:26,125 されど わしの目の黒いうちは・ 69 00:10:26,125 --> 00:10:29,128 家康の 好きなようにはさせぬ。 70 00:10:29,128 --> 00:10:33,632 家康公は 当家御三男 忠利様が・ 71 00:10:33,632 --> 00:10:39,132 細川家の家督を継がれる事を 望んでおられるのだ。 72 00:10:41,140 --> 00:10:46,145 家康の言いなりには ならぬ わしのような者ではなく・ 73 00:10:46,145 --> 00:10:48,647 扱いやすい 忠利なら・ 74 00:10:48,647 --> 00:10:52,151 思うがままに なると思っているのよ。 75 00:10:52,151 --> 00:10:57,156 大坂の事も この先 どうなるか分からぬ以上…・ 76 00:10:57,156 --> 00:10:59,658 家康公は 九州の地を・ 77 00:10:59,658 --> 00:11:05,164 しっかりと掌握しておこうと 思っておられるのだ。 78 00:11:05,164 --> 00:11:12,171 家康は 近々 さまざまな法度を 出そうと しているらしい。 79 00:11:12,171 --> 00:11:16,175 江戸や駿府の城にいる奴の 考える事は・ 80 00:11:16,175 --> 00:11:19,175 法度で 人を縛る事だけだ。 81 00:11:21,180 --> 00:11:24,183 そういう世だからこそ・ 82 00:11:24,183 --> 00:11:29,121 忠興様は そなたを待っておられたのだ。 83 00:11:29,121 --> 00:11:33,125 私に…・ 84 00:11:33,125 --> 00:11:36,125 何が できますでしょうか? 85 00:11:39,131 --> 00:11:41,131 強さを 見せてくれ。 86 00:11:43,135 --> 00:11:46,138 この わしばかりではなく・ 87 00:11:46,138 --> 00:11:48,640 豊前の者 すべてに・ 88 00:11:48,640 --> 00:11:52,640 お主の強さを 見せつけてほしいのだ。 89 00:11:56,148 --> 00:11:59,148 できるか? 宮本武蔵。 90 00:12:13,165 --> 00:12:17,669 <「強さを見せろ」と言われた武蔵が 立ち合ったのは・ 91 00:12:17,669 --> 00:12:22,174 その風貌から 「島天狗」と 恐れられていた・ 92 00:12:22,174 --> 00:12:25,677 片山幽鬼という男だった> 93 00:12:25,677 --> 00:12:49,201 ・~ 94 00:12:49,201 --> 00:12:57,209 <相対した時から 武蔵は 幽鬼が 尋常な相手ではない事を悟った。・ 95 00:12:57,209 --> 00:13:00,712 木刀が 相手に 吸い込まれていく…。・ 96 00:13:00,712 --> 00:13:07,719 こちらの動きが 相手の木刀に 読み取られていくように思える> 97 00:13:07,719 --> 00:13:13,225 ・~ 98 00:13:13,225 --> 00:13:17,725 [ 心の声 ] この男は 体 何者だろう? 99 00:13:19,731 --> 00:13:22,734 鬼だ。 100 00:13:22,734 --> 00:13:26,734 俺は 人ではない。 鬼だ。 101 00:13:29,174 --> 00:13:34,680 心の声 私は… 何者なのだ? 102 00:13:34,680 --> 00:13:36,680 お前も 鬼だ。 103 00:13:38,684 --> 00:13:41,687 人の道から外れた 鬼だ。 104 00:13:41,687 --> 00:13:51,196 ・~ 105 00:13:51,196 --> 00:13:56,702 <武蔵の心を読んだように 幽鬼が答える。・ 106 00:13:56,702 --> 00:14:02,207 その時 不思議と 武蔵の心が 軽くなった。・ 107 00:14:02,207 --> 00:14:07,212 己の心が すべて 読まれるなら 何も 考える事は ない…。・ 108 00:14:07,212 --> 00:14:09,214 何も する事は ない> 109 00:14:09,214 --> 00:14:48,186 ・~ 110 00:14:48,186 --> 00:14:50,686 いや~っ や~っ 111 00:15:05,704 --> 00:15:07,704 読んだのか? 112 00:15:12,210 --> 00:15:14,713 俺の心を 読んだのか? 113 00:15:14,713 --> 00:15:16,713 いや。 114 00:15:19,217 --> 00:15:21,717 木の葉が 教えてくれた。 115 00:15:52,684 --> 00:15:55,187 見事…。 116 00:15:55,187 --> 00:16:00,187 見事であるぞ 宮本武蔵。 117 00:16:13,205 --> 00:16:15,707 宮本武蔵という男が・ 118 00:16:15,707 --> 00:16:19,211 忠興様の所に 参ったそうです。 119 00:16:19,211 --> 00:16:23,215 (忠利)京で 吉岡を倒したという あの 宮本武蔵か? 120 00:16:23,215 --> 00:16:30,655 はい。 片山幽鬼なる男と闘い その男を 倒したとか。 121 00:16:30,655 --> 00:16:32,657 「片山幽鬼」? 122 00:16:32,657 --> 00:16:36,661 豊前は もとより 筑前 筑後に おいても・ 123 00:16:36,661 --> 00:16:39,164 敵なしと 評判の男でした。 124 00:16:39,164 --> 00:16:42,667 父上も 小次郎の名が轟いたため・ 125 00:16:42,667 --> 00:16:45,170 焦っておられるのだ。 126 00:16:45,170 --> 00:16:51,176 幽鬼の構えを見た時 同 「ただ者ではない」と。 127 00:16:51,176 --> 00:16:53,678 その男を倒した武蔵は・ 128 00:16:53,678 --> 00:16:56,181 ただ者ではないと いう事だな? 129 00:16:56,181 --> 00:17:00,185 家臣の者が すでに そう 噂をしております。 130 00:17:00,185 --> 00:17:05,190 ならば 武蔵が この地で あまり 名を上げぬうちに・ 131 00:17:05,190 --> 00:17:08,193 小次郎と闘わせよう。 132 00:17:08,193 --> 00:17:14,699 「武芸者同士の 無用な立ち合いは しては ならぬ」と・ 133 00:17:14,699 --> 00:17:18,703 幕府より お達しが きております。 134 00:17:18,703 --> 00:17:22,207 何…? 135 00:17:22,207 --> 00:17:27,207 幕府は わしの後ろ盾に なって下さらないのか…? 136 00:17:29,147 --> 00:17:31,650 わしは 徳川家のために・ 137 00:17:31,650 --> 00:17:35,654 小次郎という男を抱え 名を上げさせたのだ 138 00:17:35,654 --> 00:17:38,657 小次郎と武蔵を 闘わせれば・ 139 00:17:38,657 --> 00:17:42,661 もはや この地だけのものでは なくなるのです。 140 00:17:42,661 --> 00:17:47,161 父上が 勢いを盛り返すのを 黙って見ておれというのか 141 00:18:03,181 --> 00:18:05,183 (小次郎)光殿…。 142 00:18:05,183 --> 00:18:08,183 (お光)心配な事が ございます。 143 00:18:12,190 --> 00:18:15,193 父上が… 小次郎様に対して・ 144 00:18:15,193 --> 00:18:20,198 熱が冷めたように 冷ややかに なられたのです。 145 00:18:20,198 --> 00:18:22,200 「冷ややか」とは? 146 00:18:22,200 --> 00:18:26,638 「小次郎様の事は あきらめろ」と。 147 00:18:26,638 --> 00:18:29,140 私を 嫌っておられる? 148 00:18:29,140 --> 00:18:31,142 いいえ。 149 00:18:31,142 --> 00:18:33,645 父上の心を 変えさせる…・ 150 00:18:33,645 --> 00:18:37,645 もっと大きな事が あったのでは と思います。 151 00:18:40,151 --> 00:18:43,655 ここで飲む 服の茶が・ 152 00:18:43,655 --> 00:18:46,655 俺にとって 番 安らぐ。 153 00:18:50,161 --> 00:18:54,165 角兵衛殿の心に…・ 154 00:18:54,165 --> 00:18:57,168 何か あったそうだ。 155 00:18:57,168 --> 00:19:00,672 (お篠)「何か」とは? 分からぬ。 156 00:19:00,672 --> 00:19:03,675 ただ 城の者たちを 見ていると・ 157 00:19:03,675 --> 00:19:07,675 いつも 何か 心に あるような気がする。 158 00:19:10,682 --> 00:19:14,185 俺は 剣だけを頼りに 生きてきた。 159 00:19:14,185 --> 00:19:16,688 俺の心にあるのは・ 160 00:19:16,688 --> 00:19:19,691 いかにして 相手に勝つか…・ 161 00:19:19,691 --> 00:19:21,693 ただ それだけだ。 162 00:19:21,693 --> 00:19:27,132 策略を弄して 相手を斬れる訳ではない。 163 00:19:27,132 --> 00:19:30,135 己の剣を…・ 164 00:19:30,135 --> 00:19:37,142 相手の剣より早く 相手の身に 届かせるか・ 165 00:19:37,142 --> 00:19:41,146 己が死ぬか 相手が死ぬか…。 166 00:19:41,146 --> 00:19:43,146 ただ それだけだ。 167 00:19:45,150 --> 00:19:47,652 幼い頃から 剣を教え・ 168 00:19:47,652 --> 00:19:56,661 物に動じない 冷ややかな心を 俺に叩き込んだ師 鐘巻自斎を・ 169 00:19:56,661 --> 00:19:58,661 俺は ずっと 恨んできた。 170 00:20:01,166 --> 00:20:04,669 でも 今となっては・ 171 00:20:04,669 --> 00:20:10,175 余計な事を考えずにすむ生き方を させてくれた師に・ 172 00:20:10,175 --> 00:20:12,677 感謝せねばと 思っている。 173 00:20:12,677 --> 00:20:19,684 ・~ 174 00:20:19,684 --> 00:20:23,188 俺に 生きる力を 与えてくれたのは・ 175 00:20:23,188 --> 00:20:25,188 そなただ。 176 00:20:28,627 --> 00:20:31,127 俺は 何者にも 負けない…。 177 00:20:35,133 --> 00:20:37,133 今 そう思っている。 178 00:20:40,639 --> 00:20:45,644 忠興様は 殊の外の お喜びであった。 179 00:20:45,644 --> 00:20:50,148 あのような御様子の 殿を見たのは 久しぶりだ。 180 00:20:50,148 --> 00:20:53,652 いささかなりと お役に立てたのならば・ 181 00:20:53,652 --> 00:20:55,654 うれしゅうございます。 182 00:20:55,654 --> 00:20:59,658 「そなたの父 無二斎殿には 二百石を与え・ 183 00:20:59,658 --> 00:21:03,161 道場も 建て直す」と 仰せだった。 184 00:21:03,161 --> 00:21:06,164 父も さぞ うれしく思いましょう。 185 00:21:06,164 --> 00:21:10,168 爺様 武蔵は 強かっただろう? 186 00:21:10,168 --> 00:21:13,171 俺の 言ったとおりだろう? 187 00:21:13,171 --> 00:21:16,171 うん うん そうだった。 188 00:21:19,177 --> 00:21:22,681 さ… もう 休みなさい。 189 00:21:22,681 --> 00:21:24,681 はい。 190 00:21:39,130 --> 00:21:42,634 ところで 武蔵殿…。 191 00:21:42,634 --> 00:21:49,140 忠利様の所におる 佐々木小次郎を 知っておろう? 192 00:21:49,140 --> 00:21:51,643 はい。 193 00:21:51,643 --> 00:21:56,147 二度ほど 会った事が あります。 194 00:21:56,147 --> 00:21:58,650 どう 思われた? 195 00:21:58,650 --> 00:22:00,652 はい…。 196 00:22:00,652 --> 00:22:06,658 尋常ならざる武芸者だと 思いました。 197 00:22:06,658 --> 00:22:12,163 忠興様は いずれ 小次郎と武蔵殿を・ 198 00:22:12,163 --> 00:22:14,666 立ち合わせる おつもりだ。 199 00:22:14,666 --> 00:22:17,669 え? 200 00:22:17,669 --> 00:22:20,669 そのために 当地に呼んだ。 201 00:22:22,674 --> 00:22:26,678 武蔵殿が 小次郎に敗れれば・ 202 00:22:26,678 --> 00:22:32,684 忠興様の御威光も 忠利様に劣る事になる。 203 00:22:32,684 --> 00:22:34,686 そうなっては・ 204 00:22:34,686 --> 00:22:40,186 家康公に対しての 意地も通せぬ という事になる。 205 00:22:45,196 --> 00:22:49,200 勝てるか? 武蔵殿…・ 206 00:22:49,200 --> 00:22:51,703 佐々木小次郎に。 207 00:22:51,703 --> 00:23:06,718 ・~ 208 00:23:06,718 --> 00:23:12,223 (角兵衛)宮本武蔵という男が 小倉に来た。 209 00:23:12,223 --> 00:23:15,226 「宮本武蔵」? 210 00:23:15,226 --> 00:23:17,228 知っているか? 211 00:23:17,228 --> 00:23:21,728 二度ほど 顔を 合わせた事が あります。 212 00:23:23,735 --> 00:23:25,735 どんな男だ? 213 00:23:30,175 --> 00:23:32,677 擦れ違っただけで 214 00:23:32,677 --> 00:23:35,677 すさまじい気迫を 感じました。 215 00:23:37,682 --> 00:23:41,186 忠利様は いずれ お主と 武蔵を 216 00:23:41,186 --> 00:23:44,189 立ち合わせる おつもりだ。 217 00:23:44,189 --> 00:23:46,691 お主が 敗れれば 218 00:23:46,691 --> 00:23:52,697 忠利様が お父上に敗れるのと 同じ事だ。 219 00:23:52,697 --> 00:23:59,197 そうなると 家康公に対しても 面目が 立たぬ事になる。 220 00:24:04,209 --> 00:24:07,212 勝てるか? 小次郎… 221 00:24:07,212 --> 00:24:09,214 宮本武蔵に。 222 00:24:09,214 --> 00:24:42,214 ~ 223 00:24:56,194 --> 00:25:02,700 <荒れ果てた道場が 父の 生きてきた道を 示していた。 224 00:25:02,700 --> 00:25:06,704 人に嫌われ 人に憎まれる… 225 00:25:06,704 --> 00:25:11,704 それを 自ら 求めていくような人だった> 226 00:25:21,219 --> 00:25:35,166 ~ 227 00:25:35,166 --> 00:25:37,669 [ 回想 ] (無二斎)小倉へ行って下され。 228 00:25:37,669 --> 00:25:42,169 わしのためと思うて 仕官して下され 229 00:25:44,175 --> 00:25:47,178 やめて下さい 父上 230 00:25:47,178 --> 00:25:51,182 頭を上げて下さい 父上 231 00:25:51,182 --> 00:26:08,182 ~ 232 00:26:14,706 --> 00:26:18,209 (内海)宮本武蔵殿で あられますな? 233 00:26:18,209 --> 00:26:20,712 私は 内海孫兵衛と 申す者。 234 00:26:20,712 --> 00:26:22,714 私は 香山半太夫。 235 00:26:22,714 --> 00:26:25,216 わしは 井戸亀右衛門。 236 00:26:25,216 --> 00:26:27,151 加賀四郎でござる。 237 00:26:27,151 --> 00:26:33,151 われらは 宮本殿の お父上 無二斎殿の門弟であったのだ。 238 00:26:35,660 --> 00:26:39,163 父が 世話になりました。 239 00:26:39,163 --> 00:26:44,168 当然 お父上の当理流を 継承なされるのであろう? 240 00:26:44,168 --> 00:26:50,174 (香山)この御時世 なかなか 新しい主につく事ができんのだ。 241 00:26:50,174 --> 00:26:53,678 (4人)お願い申す 武蔵殿 242 00:26:53,678 --> 00:26:57,682 (井戸)当理流を いま度 再興して下され 243 00:26:57,682 --> 00:27:04,188 私は 門弟を抱えるつもりも 244 00:27:04,188 --> 00:27:07,688 流派を 名乗るつもりも ありません。 245 00:27:09,694 --> 00:27:13,698 剣とは どういうものか… 246 00:27:13,698 --> 00:27:17,201 まだまだ 迷いのあるもの。 247 00:27:17,201 --> 00:27:21,706 人に教える形など… 248 00:27:21,706 --> 00:27:24,709 何つ 持ちませぬ。 249 00:27:24,709 --> 00:27:26,644 失礼致す。 250 00:27:26,644 --> 00:27:28,646 宮本殿 251 00:27:28,646 --> 00:27:30,648 待って下され 武蔵殿 252 00:27:30,648 --> 00:27:33,148 (々に)武蔵殿 お待ち下され 253 00:28:02,180 --> 00:28:04,182 (兵庫助)叔父上。 254 00:28:04,182 --> 00:28:06,184 (宗矩)おう 兵庫か。 255 00:28:06,184 --> 00:28:09,187 何を しておられるのです? 256 00:28:09,187 --> 00:28:12,190 庭の木を 見ているのだ。 257 00:28:12,190 --> 00:28:14,192 「木」を? 258 00:28:14,192 --> 00:28:16,192 うむ。 259 00:28:19,197 --> 00:28:22,200 この木が 屋根に届く頃には 260 00:28:22,200 --> 00:28:26,200 世の中は どうなっているか 考えていた。 261 00:28:29,640 --> 00:28:32,643 政の道を歩む者は 262 00:28:32,643 --> 00:28:35,146 今の世だけではなく 263 00:28:35,146 --> 00:28:40,151 世の行く先を 知っておかねばならぬ。 264 00:28:40,151 --> 00:28:45,151 世の行く先に合うた者が勝ち 合わぬ者が負ける。 265 00:28:51,662 --> 00:28:56,662 上様が 秀頼様に 会うた事は 知っておるな? 266 00:29:00,171 --> 00:29:06,677 秀頼様が 二条城に 出向かれた事ですね? うん。 267 00:29:06,677 --> 00:29:13,184 柳生の身内ゆえ お前だけには 話しておく。 268 00:29:13,184 --> 00:29:15,186 上様は あの時… 269 00:29:15,186 --> 00:29:19,690 「己の目の黒いうちに 豊臣を潰す」… 270 00:29:19,690 --> 00:29:22,190 そう 決意なされたのだ。 271 00:29:24,695 --> 00:29:29,195 「そうしなければ 徳川の世は 守っていけぬ」とな。 272 00:29:31,135 --> 00:29:34,639 今の世の中は 刻々と動いている。 273 00:29:34,639 --> 00:29:40,144 新陰流も そんな世に 役立たねば ただの剣術だぞ。 274 00:29:40,144 --> 00:29:43,147 お言葉を返すようですが…。 275 00:29:43,147 --> 00:29:45,149 何だ? 276 00:29:45,149 --> 00:29:50,655 叔父上には 「己の お気持」は ないのですか? 277 00:29:50,655 --> 00:29:52,657 何? 278 00:29:52,657 --> 00:29:59,664 「家康様の お気持」… それが 常に 叔父上の お気持ですか? 279 00:29:59,664 --> 00:30:01,666 何が 言いたい? 280 00:30:01,666 --> 00:30:05,169 権勢の中で 生きるという事は 281 00:30:05,169 --> 00:30:11,169 「己を捨てる」という事かと お聞きしたいのです。 282 00:30:14,178 --> 00:30:16,681 今は なあ 兵庫…。 283 00:30:16,681 --> 00:30:19,684 上様の お気持が わしの気持だ。 284 00:30:19,684 --> 00:30:23,187 それに背くつもりは 毛頭ない。 285 00:30:23,187 --> 00:30:26,123 だがな…。 286 00:30:26,123 --> 00:30:30,127 やがて 秀忠様の時代になる。 287 00:30:30,127 --> 00:30:35,633 その時は この 宗矩の気持を・ 288 00:30:35,633 --> 00:30:39,633 「秀忠様の お気持」にしてみせる。 289 00:30:45,142 --> 00:30:49,647 お前も知っているように 新陰流では・ 290 00:30:49,647 --> 00:30:53,150 相手の太刀筋を 光とし・ 291 00:30:53,150 --> 00:30:56,654 己の太刀筋を その陰とする。 292 00:30:56,654 --> 00:31:01,154 陰は 光に沿って動き 光を支える。 293 00:31:03,160 --> 00:31:06,163 新陰流の祖 上泉伊勢守は・ 294 00:31:06,163 --> 00:31:09,667 その動きを 「転し」と呼び・ 295 00:31:09,667 --> 00:31:12,167 父 石舟斎に伝えた。 296 00:31:15,673 --> 00:31:20,177 わしは なあ 兵庫…。 297 00:31:20,177 --> 00:31:24,181 「陰が 光を動かす事もある」…・ 298 00:31:24,181 --> 00:31:26,117 そう思っているのだ。 299 00:31:26,117 --> 00:31:34,617 ・~ 300 00:31:41,632 --> 00:31:44,635 うむ… うまい。 301 00:31:44,635 --> 00:31:49,140 (りん)兵庫様は いつも そのように食べて下さるので・ 302 00:31:49,140 --> 00:31:52,643 傍にいる者は うれしゅうございます。 303 00:31:52,643 --> 00:31:56,143 叔父上は そうは なさらぬのですか? 304 00:31:58,149 --> 00:32:00,151 あの お方は・ 305 00:32:00,151 --> 00:32:04,155 いつも 何か 考えておられます。 306 00:32:04,155 --> 00:32:09,155 何を 考えておられるのか 私には 分かりませぬが…。 307 00:32:11,162 --> 00:32:14,165 叔父上とは・ 308 00:32:14,165 --> 00:32:18,669 いまだに うまくいって おられぬのですか? 309 00:32:18,669 --> 00:32:22,173 いいえ。 310 00:32:22,173 --> 00:32:27,173 宗矩様には お優しくして頂いております。 311 00:32:30,181 --> 00:32:32,681 子が 生まれるのです。 312 00:32:34,685 --> 00:32:36,687 いつ? 313 00:32:36,687 --> 00:32:38,687 年が 替われば。 314 00:32:40,691 --> 00:32:43,194 そうですか…。 315 00:32:43,194 --> 00:32:45,696 宗矩様も お喜びになって・ 316 00:32:45,696 --> 00:32:50,701 体を いたわるように いつも 言って頂いています。 317 00:32:50,701 --> 00:32:53,204 ああ いや…。 318 00:32:53,204 --> 00:32:57,208 そうなのですか…。 319 00:32:57,208 --> 00:33:02,213 いや… 失礼を申し お許し下さい。 320 00:33:02,213 --> 00:33:04,713 いかがですか? ああ は は…。 321 00:33:09,720 --> 00:33:11,722 (お通) ごちそうさまでした。 322 00:33:11,722 --> 00:33:13,722 (店主)ありがとう ございます。 323 00:33:15,726 --> 00:33:19,230 峠を越えたら 美作ですよ。 324 00:33:19,230 --> 00:33:22,733 (お杉)美作なんぞ 行きたくない。 325 00:33:22,733 --> 00:33:25,236 え…? 権爺が死んだら・ 326 00:33:25,236 --> 00:33:29,173 美作なんぞ 帰っても しょうがない 327 00:33:29,173 --> 00:33:32,676 では… どこへ行くのです? 328 00:33:32,676 --> 00:33:36,676 わしも あの世へ行きたい。 329 00:33:42,686 --> 00:33:44,688 いけません。 330 00:33:44,688 --> 00:33:46,690 うん…? 331 00:33:46,690 --> 00:33:50,194 私が あの世へなど 行かせません。 332 00:33:50,194 --> 00:33:54,198 お通 わしを 死なせてくれぬのか? 333 00:33:54,198 --> 00:33:56,200 はい。 334 00:33:56,200 --> 00:33:59,203 ひどい女子じゃ お前は。 335 00:33:59,203 --> 00:34:02,203 そうです。 ひどい女子です。 336 00:34:07,211 --> 00:34:09,213 何じゃ? 337 00:34:09,213 --> 00:34:12,216 峠で 日が暮れたら 大変だから…・ 338 00:34:12,216 --> 00:34:14,218 おぶって 差し上げます。 339 00:34:14,218 --> 00:34:17,221 お前なんぞに おぶわれたくない 340 00:34:17,221 --> 00:34:20,721 おぶわれたくなくても おぶります 341 00:34:22,726 --> 00:34:25,229 さあ。 342 00:34:25,229 --> 00:34:27,229 さあ 343 00:34:29,667 --> 00:34:34,672 峠で 日が暮れるのは とても 怖い事ですよ。 344 00:34:34,672 --> 00:34:39,172 私は 何度も 怖さを 味わっています。 345 00:34:43,180 --> 00:34:45,180 さ…。 346 00:34:47,184 --> 00:34:50,187 いい…。 347 00:34:50,187 --> 00:34:52,187 あ~あ…。 348 00:34:58,195 --> 00:35:02,199 お前は 力が強いの。 349 00:35:02,199 --> 00:35:04,201 それが 気に入って・ 350 00:35:04,201 --> 00:35:09,206 又八さんの嫁にしようと なされたのでしょう? 351 00:35:09,206 --> 00:35:14,712 「お前は 体が しっかり してるだけが 取り柄だ」って・ 352 00:35:14,712 --> 00:35:17,715 おふくろ様に よう言われました。 353 00:35:17,715 --> 00:35:20,217 わしが そんな事 言うたか? 354 00:35:20,217 --> 00:35:22,219 はい。 355 00:35:22,219 --> 00:35:26,156 又八にも おぶってもろた事がある。 356 00:35:26,156 --> 00:35:29,159 お前と又八… 二人がおったら・ 357 00:35:29,159 --> 00:35:34,164 どんなに よかったか しれんの。 358 00:35:34,164 --> 00:35:41,672 「失のうて 初めて分かる大事さ」と・ 359 00:35:41,672 --> 00:35:45,175 よくいうが 本当の事じゃ。 360 00:35:45,175 --> 00:36:18,208 ・~ 361 00:36:18,208 --> 00:36:22,212 無事に着けよ 伝八丸。 362 00:36:22,212 --> 00:36:25,215 時化に…。 363 00:36:25,215 --> 00:36:28,152 時化になんぞ 負けるな 364 00:36:28,152 --> 00:36:31,655 無事に 大阪に着いてくれよ。 365 00:36:31,655 --> 00:36:34,158 行け~ 伝八丸 366 00:36:34,158 --> 00:36:39,163 伝八丸が 無事 大坂に着きますように。 367 00:36:39,163 --> 00:36:42,663 時化になんぞ 負けませんように 368 00:36:44,668 --> 00:36:48,172 それから…・ 369 00:36:48,172 --> 00:36:51,675 おっ母さんが 達者でありますように。 370 00:36:51,675 --> 00:37:06,690 ・~ 371 00:37:06,690 --> 00:37:08,692 (お甲) きれいだね。 372 00:37:08,692 --> 00:37:10,694 (染め師)さようですか。 373 00:37:10,694 --> 00:37:13,197 思わず 足を止めてしまった。 374 00:37:13,197 --> 00:37:18,202 前にも そう言って 足を止めた お侍がおりました。 375 00:37:18,202 --> 00:37:22,706 珍しいね。 侍が こんな物に 目を止めて…。 376 00:37:22,706 --> 00:37:25,209 へえ。 後で聞くと・ 377 00:37:25,209 --> 00:37:30,147 宮本武蔵という 大層 名のある武芸者だとか…。 378 00:37:30,147 --> 00:37:33,150 「宮本武蔵」? はい。 379 00:37:33,150 --> 00:37:35,653 …で どうしたんだい? 武蔵は。 380 00:37:35,653 --> 00:37:41,158 園藤次という お方と ここで 斬り合いをされて…。 381 00:37:41,158 --> 00:37:43,160 …で 藤次は? 382 00:37:43,160 --> 00:37:45,162 お弔いは 宮本様が・ 383 00:37:45,162 --> 00:37:49,162 この近くの寺に 頼んでいかれました。 384 00:37:54,672 --> 00:37:57,172 負けたのか あいつ…。 385 00:38:03,180 --> 00:38:09,180 ・(鐘の音) 386 00:38:12,189 --> 00:38:16,193 満足して…・ 387 00:38:16,193 --> 00:38:18,693 死んでったのかい? 388 00:38:24,702 --> 00:38:26,702 藤次…。 389 00:38:31,141 --> 00:38:33,141 藤次…。 390 00:38:47,157 --> 00:38:49,157 (亜矢)武蔵。 391 00:38:51,161 --> 00:38:54,164 どうした? 392 00:38:54,164 --> 00:38:57,167 あかね屋絃三が死んだ。 393 00:38:57,167 --> 00:39:01,171 江戸で 磔に なったんだ。 394 00:39:01,171 --> 00:39:04,174 そうか。 395 00:39:04,174 --> 00:39:10,180 「忍びの心意気を見せる」と 大を叩いていても・ 396 00:39:10,180 --> 00:39:12,683 女人 斬れなかった。 397 00:39:12,683 --> 00:39:16,186 「女」…。 398 00:39:16,186 --> 00:39:18,689 お前の事か? 399 00:39:18,689 --> 00:39:22,192 そうだよ。 400 00:39:22,192 --> 00:39:26,130 あいつは 最後になって 私を 斬らなかった。 401 00:39:26,130 --> 00:39:31,135 絃三に 命を助けられたのか? 402 00:39:31,135 --> 00:39:35,135 その お礼に 命を 奪ってやったんだよ。 403 00:39:40,144 --> 00:39:43,647 あの男はね…・ 404 00:39:43,647 --> 00:39:48,652 己の上には 誰も立たせない…・ 405 00:39:48,652 --> 00:39:53,157 そうやって 生きてきたんだ。 406 00:39:53,157 --> 00:39:57,161 人に仕えるのではなく・ 407 00:39:57,161 --> 00:40:02,166 己は 己の才覚で 生きていく…。 408 00:40:02,166 --> 00:40:06,170 そんな世は もう 終わったんだよ…・ 409 00:40:06,170 --> 00:40:09,173 武蔵様。 410 00:40:09,173 --> 00:40:12,176 いや…・ 411 00:40:12,176 --> 00:40:14,176 終わらぬ。 412 00:40:16,680 --> 00:40:19,183 己の才覚で…・ 413 00:40:19,183 --> 00:40:23,187 己の剣で…・ 414 00:40:23,187 --> 00:40:26,687 己の力を信じて 生きていく…。 415 00:40:35,132 --> 00:40:39,136 そう思っている者が いるかぎり…。 416 00:40:39,136 --> 00:41:02,136 ・~ 417 00:42:21,672 --> 00:42:24,174 小次郎。 418 00:42:24,174 --> 00:42:26,677 武蔵か。 419 00:42:26,677 --> 00:42:30,180 お主の所へ 行こうとしていたのだ。 420 00:42:30,180 --> 00:42:32,182 俺もだ。 421 00:42:32,182 --> 00:42:36,186 いずれ 忠興様の命により・ 422 00:42:36,186 --> 00:42:39,186 お主の所へ 果たし状が行く。 423 00:42:41,692 --> 00:42:43,694 その前に・ 424 00:42:43,694 --> 00:42:47,197 お主に 闘いを 挑んでおきたかった。 425 00:42:47,197 --> 00:42:50,200 俺も そなたに・ 426 00:42:50,200 --> 00:42:54,204 己のから 「闘う」と 言いたかった。 427 00:42:54,204 --> 00:42:57,207 何やら 企み事が あるらしい。 428 00:42:57,207 --> 00:43:01,207 されど 俺は そんな事に かかわりはない。 429 00:43:05,716 --> 00:43:08,719 俺は そなたと闘いたい。 430 00:43:08,719 --> 00:43:13,223 京で 出会った時から…・ 431 00:43:13,223 --> 00:43:16,226 この時が来ると思っていた。 432 00:43:16,226 --> 00:43:21,732 いつかは そなたが この地へ来る…・ 433 00:43:21,732 --> 00:43:23,732 俺も そんな気がしていた。 434 00:43:25,669 --> 00:43:33,176 ・~ 435 00:43:33,176 --> 00:43:38,181 <もし 闘えば 命を懸ける事になる…。・ 436 00:43:38,181 --> 00:43:42,686 武蔵も 小次郎も そう思っていた。・ 437 00:43:42,686 --> 00:43:45,689 だが 度は 闘ってみたい…。・ 438 00:43:45,689 --> 00:43:53,196 それは 剣で生きる者のみに 分かる 澄んだ気持だった> 439 00:43:53,196 --> 00:44:13,717 ・~ 440 00:44:13,717 --> 00:44:16,219 宮本武蔵。 441 00:44:16,219 --> 00:44:19,723 何だ? 442 00:44:19,723 --> 00:44:23,226 俺は 死なぬぞ。 443 00:44:23,226 --> 00:44:26,663 俺もだ…・ 444 00:44:26,663 --> 00:44:29,166 佐々木小次郎。 445 00:44:29,166 --> 00:44:50,166 ・~