1 00:02:26,870 --> 00:02:32,409 ・~ 2 00:02:32,409 --> 00:02:36,413 (宮本武蔵)日が昇り…・ 3 00:02:36,413 --> 00:02:38,413 そして 沈む…。 4 00:02:41,919 --> 00:02:46,924 何事もなく 過ぎていく日を・ 5 00:02:46,924 --> 00:02:53,931 掛けがえのないものと 思える暮らしを…・ 6 00:02:53,931 --> 00:02:56,931 俺は 今こそ してみたいんだ。 7 00:02:59,937 --> 00:03:14,952 ・~ (テーマ音楽) 8 00:03:14,952 --> 00:03:29,452 ・~ 9 00:05:40,898 --> 00:05:44,401 <浅野方の 見張りの目を くぐり抜け・ 10 00:05:44,401 --> 00:05:46,904 武蔵は 九度山を去った。・ 11 00:05:46,904 --> 00:05:51,909 武蔵は 少しでも早く お通の待つ村へ 帰りたかった。・ 12 00:05:51,909 --> 00:05:54,912 村の事が 心配であった…> 13 00:05:54,912 --> 00:05:56,914 お通 又やん 14 00:05:56,914 --> 00:05:59,917 (三之助)武蔵 15 00:05:59,917 --> 00:06:03,921 (又八)武蔵… 傷は 大丈夫か? 16 00:06:03,921 --> 00:06:05,921 ああ。 17 00:06:08,926 --> 00:06:10,928 何か あったのか? 18 00:06:10,928 --> 00:06:14,431 (権之助)元吉が 殺されました。 19 00:06:14,431 --> 00:06:16,433 何…? 20 00:06:16,433 --> 00:06:20,437 ・~ 21 00:06:20,437 --> 00:06:24,942 中之進殿と3人で 山に 薪を取りに行きました。 22 00:06:24,942 --> 00:06:28,942 私は 足早く 森を出たんですが…。 23 00:06:30,881 --> 00:06:33,383 体 何が…? 24 00:06:33,383 --> 00:06:36,887 徳川と豊臣の 戦が始まると聞いて・ 25 00:06:36,887 --> 00:06:39,890 大坂には 金目当ての牢人者が・ 26 00:06:39,890 --> 00:06:42,893 うんかのごとく集まっているとか。 27 00:06:42,893 --> 00:06:46,396 行きがけに 村を襲う者も 多いとか。 28 00:06:46,396 --> 00:06:50,396 恐らく そのような者たちの仕業かと…。 29 00:06:54,905 --> 00:06:58,905 [ むせる お杉 ] 30 00:07:00,911 --> 00:07:03,413 (お甲) 帰ってきたのかい? 武蔵。 31 00:07:03,413 --> 00:07:05,413 ああ。 32 00:07:07,417 --> 00:07:09,417 お杉婆…。 33 00:07:11,421 --> 00:07:13,423 大丈夫か? 34 00:07:13,423 --> 00:07:17,928 又八を 助けてくれたそうじゃのう? 35 00:07:17,928 --> 00:07:20,931 礼を言うてくれ おふくろ。 36 00:07:20,931 --> 00:07:25,869 たまには いい事もせんと 成仏できんぞ 武蔵。 37 00:07:25,869 --> 00:07:27,871 おふくろ 38 00:07:27,871 --> 00:07:31,375 は悪いけど いい人だよ お杉さんは。 39 00:07:31,375 --> 00:07:34,378 「いい人だ」と 思われだしたら・ 40 00:07:34,378 --> 00:07:36,380 わしは 長くはない。 41 00:07:36,380 --> 00:07:39,383 (お通)何を言ってるの? おふくろ様。 42 00:07:39,383 --> 00:07:43,883 わしは いい人なんかに なりたくないんじゃよ 43 00:07:49,893 --> 00:07:53,397 俺のせいで 迷惑をかけたな…。 44 00:07:53,397 --> 00:07:55,899 何 言ってんだよ 又やん…。 45 00:07:55,899 --> 00:08:00,404 お前が 俺のために あんな事を するとは 思わなかった。 46 00:08:00,404 --> 00:08:02,406 又やんが いなかったら・ 47 00:08:02,406 --> 00:08:05,909 俺は 笑う事を 知らなかった。 48 00:08:05,909 --> 00:08:07,911 又やんは・ 49 00:08:07,911 --> 00:08:09,913 俺がした以上の事を・ 50 00:08:09,913 --> 00:08:12,416 俺や お通に してくれたんだ。 51 00:08:12,416 --> 00:08:14,416 よせよ 武蔵 お通 52 00:08:17,421 --> 00:08:20,424 又やん…。 53 00:08:20,424 --> 00:08:22,926 今日は 共に飲もう。 え…? 54 00:08:22,926 --> 00:08:28,365 酒の楽しみ方を 幸村殿に教わった。 55 00:08:28,365 --> 00:08:30,367 限りある命を…・ 56 00:08:30,367 --> 00:08:34,371 精杯 楽しんで 生きる事を。 57 00:08:34,371 --> 00:08:36,873 緒に飲もう 又やん。 58 00:08:36,873 --> 00:08:45,382 ・~ 59 00:08:45,382 --> 00:08:47,882 ・~ 60 00:08:51,888 --> 00:08:55,392 又やん こっちへ来い。 お通も…。 61 00:08:55,392 --> 00:08:57,394 あっ…。 62 00:08:57,394 --> 00:09:31,361 ・~ 63 00:09:31,361 --> 00:09:33,361 (男や女たち)お頼み申します…。 64 00:09:35,365 --> 00:09:37,367 (男)宮本様ですか? 65 00:09:37,367 --> 00:09:39,369 いかにも 私は…・ 66 00:09:39,369 --> 00:09:41,369 本位田又八という者だ。 67 00:09:44,374 --> 00:09:48,374 この間から この地に 来る人が増えましたね。 68 00:09:50,881 --> 00:09:54,881 (々に)武蔵様は? どちらに? 69 00:09:58,388 --> 00:10:00,388 (男)宮本武蔵様ですか? 70 00:10:03,894 --> 00:10:05,896 ここへ 置いて下され。 71 00:10:05,896 --> 00:10:09,900 私たちは 山向こうの 水谷村から 来ました。 72 00:10:09,900 --> 00:10:12,402 牢人者に 村を襲われ・ 73 00:10:12,402 --> 00:10:16,406 死ぬ者 拐される者が 多く出たのです。 74 00:10:16,406 --> 00:10:20,911 宮本武蔵様が ここで 田を耕されていると聞き・ 75 00:10:20,911 --> 00:10:22,913 やって参りました。 76 00:10:22,913 --> 00:10:25,849 私どもを…・ 77 00:10:25,849 --> 00:10:27,851 お守り下され 武蔵様 78 00:10:27,851 --> 00:10:29,853 [ 頼む人々 ] 79 00:10:29,853 --> 00:10:32,856 悪いが…・ 80 00:10:32,856 --> 00:10:35,859 もう 新たに 耕す土地はない。 81 00:10:35,859 --> 00:10:38,862 これ以上の者は ここに 住めぬのだ。 82 00:10:38,862 --> 00:10:42,866 すまないが… ほかを 当たってくれ。 83 00:10:42,866 --> 00:10:45,869 (女)宮本様 84 00:10:45,869 --> 00:10:47,871 「来る者は 拒まぬ」…・ 85 00:10:47,871 --> 00:10:50,874 宮本様は そう言っておられると…。 86 00:10:50,874 --> 00:10:53,877 これ以上は 無理なのだ。 87 00:10:53,877 --> 00:10:56,880 ここに 置く訳には いかない。 88 00:10:56,880 --> 00:10:58,880 (男)宮本様… 89 00:11:05,388 --> 00:11:07,388 行こう。 90 00:11:09,392 --> 00:11:11,392 すまないな…。 91 00:11:15,899 --> 00:11:18,401 「来る者は 皆 受け入れる」…。 92 00:11:18,401 --> 00:11:20,403 そうでは なかったの? 93 00:11:20,403 --> 00:11:23,907 いろんな理由で 村を逃げ出した者が・ 94 00:11:23,907 --> 00:11:26,843 お前の名を頼りに やってくるんだよ。 95 00:11:26,843 --> 00:11:32,349 真田幸村殿を 九度山から 抜け出す 手助けをした。 96 00:11:32,349 --> 00:11:34,351 え…? 97 00:11:34,351 --> 00:11:38,355 「俺が 豊臣に加担した」…。 98 00:11:38,355 --> 00:11:42,359 監視役の浅野方には そう思われるだろう。 99 00:11:42,359 --> 00:11:44,359 それが 心配なんだ。 100 00:11:46,363 --> 00:11:50,367 これ以上 村を 大きくしては いけない。 101 00:11:50,367 --> 00:11:54,371 今 襲われたら…・ 102 00:11:54,371 --> 00:11:57,371 皆を 守りきれるか どうか…。 103 00:12:01,378 --> 00:12:04,381 村の周りに 柵を作ろう。 104 00:12:04,381 --> 00:12:06,883 俺は… 何としてでも・ 105 00:12:06,883 --> 00:12:10,887 この村を 守り抜きたいんだ。 106 00:12:10,887 --> 00:12:15,392 お通と 始めた村を…・ 107 00:12:15,392 --> 00:12:18,395 どんな事が あっても…・ 108 00:12:18,395 --> 00:12:20,897 潰す訳には いかない。 109 00:12:20,897 --> 00:12:24,901 戦は… 始まるのですか? 110 00:12:24,901 --> 00:12:27,404 「徳川は・ 111 00:12:27,404 --> 00:12:30,407 豊臣を 潰す気でいる。・ 112 00:12:30,407 --> 00:12:32,409 あとは…・ 113 00:12:32,409 --> 00:12:35,912 戦の実を 探すだけだ」と・ 114 00:12:35,912 --> 00:12:37,914 幸村殿は 言っていた。 115 00:12:37,914 --> 00:13:05,414 ・~ 116 00:13:07,444 --> 00:13:14,444 (鐘の音) 117 00:13:17,954 --> 00:13:21,958 (崇伝)方広寺は 豊臣秀頼様が・ 118 00:13:21,958 --> 00:13:27,898 今は亡き 太閤様の御遺志を 継がれて 再興されたもの。 119 00:13:27,898 --> 00:13:34,905 その大仏殿の 梵鐘の銘文を 大御所様が 御覧になったところ・ 120 00:13:34,905 --> 00:13:38,909 このような節が 刻まれていました。 121 00:13:38,909 --> 00:13:41,912 何と書いてあるのだ? 122 00:13:41,912 --> 00:13:45,916 「庶幾する所者 国家安康・ 123 00:13:45,916 --> 00:13:51,922 四海に化を施し 万歳に芳を伝う」。 124 00:13:51,922 --> 00:13:54,925 この 「国家安康」の文は・ 125 00:13:54,925 --> 00:13:58,428 大御所様の 御名を引き裂く…・ 126 00:13:58,428 --> 00:14:02,933 まことに 不埒な文としか 言いようが ないのです。 127 00:14:02,933 --> 00:14:04,935 (宗矩) お待ち下さい。 128 00:14:04,935 --> 00:14:08,438 その銘文は 博学能文の誉れ高い…・ 129 00:14:08,438 --> 00:14:12,943 南禅寺の高僧 清韓文英殿が 考えられたもの。 130 00:14:12,943 --> 00:14:16,947 そのような 当てつけを される方とは 思えませぬ。 131 00:14:16,947 --> 00:14:18,949 それに 大仏殿再興は・ 132 00:14:18,949 --> 00:14:22,953 大御所様の勧めもあって 秀頼様が なされた事。 133 00:14:22,953 --> 00:14:26,890 銘文に そのような あからさまな悪意を 刻むとは・ 134 00:14:26,890 --> 00:14:28,892 いくら何でも 思えませぬ。 135 00:14:28,892 --> 00:14:33,396 「私の勝手な解釈だ」と 申されるのかな? 136 00:14:33,396 --> 00:14:36,900 清韓文英殿の意とは 異なった…・ 137 00:14:36,900 --> 00:14:40,403 ただの言葉じりを とらえたもの。 138 00:14:40,403 --> 00:14:43,907 こんな事を 豊臣家討伐の実にしては・ 139 00:14:43,907 --> 00:14:49,913 後々まで 大御所様の 御名を 汚す事になります。 140 00:14:49,913 --> 00:14:51,913 お入り下され。 141 00:14:57,420 --> 00:15:03,927 私が 勝手な解釈を 施したのでは ありません。 142 00:15:03,927 --> 00:15:06,930 大御所様の命により・ 143 00:15:06,930 --> 00:15:10,934 京五山の高僧に お集まり頂き・ 144 00:15:10,934 --> 00:15:15,438 それぞれに その所感を 述べて頂いたものです。 145 00:15:15,438 --> 00:15:19,442 (高僧1)銘文は 長く 勧進帳か 縁起のようで・ 146 00:15:19,442 --> 00:15:23,446 詩文としては 優れたものとは 思えませぬ。 147 00:15:23,446 --> 00:15:26,383 (高僧2) 「君臣豊楽 子孫殷昌」…。 148 00:15:26,383 --> 00:15:30,387 これは 「豊臣を 主君として 子孫の賑わいを 楽しむ」という・ 149 00:15:30,387 --> 00:15:33,390 まことに けしからん文と思われます。 150 00:15:33,390 --> 00:15:36,393 (高僧3) 「右僕射源朝臣家康公」とあるが・ 151 00:15:36,393 --> 00:15:40,397 これは 「源朝臣が 家康公を 射る」とも読めます。 152 00:15:40,397 --> 00:15:44,401 この銘文は 大御所様に対して 無礼なものであり…。 153 00:15:44,401 --> 00:15:48,905 (高僧4)文を作った 清韓文英殿は 加藤清正殿の子飼いの者。 154 00:15:48,905 --> 00:15:51,408 豊臣方に 心を寄せるあまり…・ 155 00:15:51,408 --> 00:15:55,908 徳川を 呪詛して この詩文を作りあげたのでは…? 156 00:15:58,915 --> 00:16:03,415 まだ 何か言いたい事が おありかな? 157 00:16:09,426 --> 00:16:16,933 (太鼓の音) 158 00:16:16,933 --> 00:16:19,936 大仏殿の 鐘の銘文に・ 159 00:16:19,936 --> 00:16:23,940 家康公を 呪詛する意図が あるなどというのは・ 160 00:16:23,940 --> 00:16:27,377 全くの 言いがかりでは ないか? 且元。 161 00:16:27,377 --> 00:16:32,882 (治長)鐘の銘文は 以前から 徳川に 知らせてある。 162 00:16:32,882 --> 00:16:34,884 それを 今頃になって・ 163 00:16:34,884 --> 00:16:38,388 「家康公の名を 分断しておる…。・ 164 00:16:38,388 --> 00:16:43,893 豊臣の子孫繁栄を 願うておる」などとは・ 165 00:16:43,893 --> 00:16:48,398 言葉じりを とらえての 難癖としか思えぬ。 166 00:16:48,398 --> 00:16:50,400 (秀頼) 家康は 何としても・ 167 00:16:50,400 --> 00:16:54,404 わしに 戦を 挑もうとしているのでは? 168 00:16:54,404 --> 00:16:56,406 己の目の黒いうちに・ 169 00:16:56,406 --> 00:16:58,408 豊臣を 滅ぼしたいと。 170 00:16:58,408 --> 00:17:00,910 「家康が そのつもりなら・ 171 00:17:00,910 --> 00:17:04,414 受けて立つ」と 伝えなさい。 172 00:17:04,414 --> 00:17:06,916 お言葉では ございますが・ 173 00:17:06,916 --> 00:17:09,919 今 戦を始めれば 我らに不利…。 174 00:17:09,919 --> 00:17:14,924 お主は どうしろと言うのだ? 175 00:17:14,924 --> 00:17:16,926 家康公に お会いして・ 176 00:17:16,926 --> 00:17:23,433 鐘の銘文には 徳川呪詛の意図など 毛頭ない事を 明らかにします。 177 00:17:23,433 --> 00:17:25,869 家康に 取り込まれるなよ。 178 00:17:25,869 --> 00:17:27,871 は…? 179 00:17:27,871 --> 00:17:32,876 我らは 大仏開眼の供養のために 1, 000人の僧を 集めた。 180 00:17:32,876 --> 00:17:38,381 「このような事で 太閤様御建立の 寺再興を汚す事はできませぬ」と・ 181 00:17:38,381 --> 00:17:40,383 家康公に 伝えてくれ。 182 00:17:40,383 --> 00:17:45,889 そなたは 秀頼の使いとして 参るのだ。 183 00:17:45,889 --> 00:17:49,392 それを 忘れるでないぞ 且元。 184 00:17:49,392 --> 00:17:51,392 はっ。 185 00:17:54,397 --> 00:17:57,901 (宗矩)「右僕射」とは右大臣の唐名。 186 00:17:57,901 --> 00:18:01,404 「源朝臣が 大御所様を射る」などとは・ 187 00:18:01,404 --> 00:18:05,909 学識ある者なら とても 言える事ではありませぬ。 188 00:18:05,909 --> 00:18:08,912 (正信)そうかな? 189 00:18:08,912 --> 00:18:14,918 大御所様も 五山の僧の気骨のなさ 無学ぶりを 嘆いておられた事は・ 190 00:18:14,918 --> 00:18:17,921 本多様も 御承知のはず。 191 00:18:17,921 --> 00:18:21,424 あのような姑息な実で 戦を始めれば・ 192 00:18:21,424 --> 00:18:24,928 徳川の名を汚し 豊臣恩顧の者すべてに・ 193 00:18:24,928 --> 00:18:30,366 幕府への反感を 生むのではと 心配しているのです。 194 00:18:30,366 --> 00:18:36,372 大御所様は 今年 73歳になられた。 195 00:18:36,372 --> 00:18:39,375 長い お命ではない事は・ 196 00:18:39,375 --> 00:18:44,881 大御所様御自身が 番よく お知りなのだ。 197 00:18:44,881 --> 00:18:49,886 豊臣家を滅ぼし 徳川の天下になる事を・ 198 00:18:49,886 --> 00:18:52,889 この目で 見届けたいと・ 199 00:18:52,889 --> 00:18:55,391 大御所様は 思われておる。 200 00:18:55,391 --> 00:18:59,395 崇伝殿は 大御所様の意を汲んで・ 201 00:18:59,395 --> 00:19:02,398 あのような事を 考えたのだ。 202 00:19:02,398 --> 00:19:04,400 それが なぜ分からぬ? 203 00:19:04,400 --> 00:19:06,402 それは 承知しております。 204 00:19:06,402 --> 00:19:11,407 しかし 言いがかりである事が 誰の目にも 明らかな事で・ 205 00:19:11,407 --> 00:19:18,414 戦を始めれば 徳川のために ならぬと 申し上げているのです。 206 00:19:18,414 --> 00:19:21,918 戦の実なら ほかにもあるはず。 207 00:19:21,918 --> 00:19:24,921 実が必要ならば…・ 208 00:19:24,921 --> 00:19:27,921 私が 考えて差し上げます。 209 00:19:29,859 --> 00:19:32,362 宗矩…。 210 00:19:32,362 --> 00:19:34,364 はい。 211 00:19:34,364 --> 00:19:37,367 お主は 崇伝殿が主となって・ 212 00:19:37,367 --> 00:19:42,372 戦に 導こうとしている事が 気にいらぬのか? 213 00:19:42,372 --> 00:19:45,875 己が 主となって 戦を始めたいのか? 214 00:19:45,875 --> 00:19:49,379 そのような事 考えても おりませぬ。 215 00:19:49,379 --> 00:19:55,385 己が 主となって 大御所様に 恩を売りたいのか? 216 00:19:55,385 --> 00:19:59,389 大久保忠隣の追い落としが 余りに 見事であったゆえ・ 217 00:19:59,389 --> 00:20:02,392 思い上がって おるのではないか 218 00:20:02,392 --> 00:20:05,895 本多様…。 わしをも 追い落として・ 219 00:20:05,895 --> 00:20:09,899 己が 江戸城を守る主と なりたいのか 220 00:20:09,899 --> 00:20:11,901 そのような事…・ 221 00:20:11,901 --> 00:20:13,901 思っても おりませぬ。 222 00:20:15,905 --> 00:20:17,905 江戸に戻れ 宗矩。 223 00:20:22,912 --> 00:20:26,349 さしあたって 出仕には及ばぬ。 224 00:20:26,349 --> 00:20:28,349 屋敷に 控えておれ。 225 00:20:30,353 --> 00:21:04,387 ・~ 226 00:21:04,387 --> 00:21:08,391 (りん)久しぶりに お父上が 家に おられますよ。 227 00:21:08,391 --> 00:21:14,897 ・~ 228 00:21:14,897 --> 00:21:17,897 お抱きに なりますか? 七郎を。 229 00:21:21,404 --> 00:21:23,904 (赤子の声) 230 00:21:25,842 --> 00:21:27,844 連れていけ。 231 00:21:27,844 --> 00:21:30,346 はい… 申し訳ございません。 232 00:21:30,346 --> 00:21:42,846 ・~ 233 00:22:09,886 --> 00:22:11,888 はいよ 234 00:22:11,888 --> 00:22:13,890 まだ 早いな。 235 00:22:13,890 --> 00:22:15,892 遠慮するなよ。 236 00:22:15,892 --> 00:22:18,895 (牢人1)豊臣 徳川… どっちに つくんだ? 237 00:22:18,895 --> 00:22:20,897 (牢人2)そんなの どっちでも いい。 238 00:22:20,897 --> 00:22:24,400 (牢人3)首を取って 手柄を立てれば よいのよ。 239 00:22:24,400 --> 00:22:26,400 (笑い声) 240 00:22:28,404 --> 00:22:30,404 行くぞ。 241 00:22:32,408 --> 00:22:35,912 (女)見張り ご苦労さまです。 242 00:22:35,912 --> 00:22:38,414 (見張りたち)おう かたじけない。 243 00:22:38,414 --> 00:22:40,917 さ どうぞ。 244 00:22:40,917 --> 00:22:43,419 あ どうぞ。 は… どうも。 245 00:22:43,419 --> 00:22:45,421 うまい 246 00:22:45,421 --> 00:22:47,421 そうですか? よかった…。 247 00:22:49,425 --> 00:22:52,428 この土地で やっていけるのか? 248 00:22:52,428 --> 00:22:57,934 戦と かかわりなく やっていける土地は ないだろう。 249 00:22:57,934 --> 00:23:02,434 この土地を 俺たちの手で 守るよりほかはない。 250 00:23:05,942 --> 00:23:08,444 鉄砲を 持ってこようか? 251 00:23:08,444 --> 00:23:10,446 ありがとう。 252 00:23:10,446 --> 00:23:14,951 しかし そんな事をしたら たちまち 潰されてしまう。 253 00:23:14,951 --> 00:23:18,955 真田幸村の所に 俺を 救いに来たのが・ 254 00:23:18,955 --> 00:23:21,958 この土地を 危うくしているのでは…? 255 00:23:21,958 --> 00:23:24,460 悪い事をした…。 256 00:23:24,460 --> 00:23:26,460 そんな事ない。 257 00:23:28,397 --> 00:23:31,400 又やん…。 何だ? 258 00:23:31,400 --> 00:23:35,905 野盗と 闘った事を 覚えているだろう? 259 00:23:35,905 --> 00:23:37,905 ああ。 260 00:23:40,910 --> 00:23:43,412 「生きようと思え。・ 261 00:23:43,412 --> 00:23:45,414 どんな事があっても・ 262 00:23:45,414 --> 00:23:47,917 生きていようと思え。・ 263 00:23:47,917 --> 00:23:50,920 そうすれば いつか 必ず…・ 264 00:23:50,920 --> 00:23:55,424 命より大切なものが 見つかる」…。 265 00:23:55,424 --> 00:23:57,927 俺は やっと…・ 266 00:23:57,927 --> 00:24:02,431 己の命よりも 大切なものが 見つかったんだ。 267 00:24:02,431 --> 00:24:04,934 それが…・ 268 00:24:04,934 --> 00:24:09,438 お通と ともに耕した…・ 269 00:24:09,438 --> 00:24:11,438 この土地なんだ。 270 00:24:13,442 --> 00:24:15,945 俺は どんな事があっても・ 271 00:24:15,945 --> 00:24:17,945 この土地を守る。 272 00:24:24,954 --> 00:24:26,889 何か…? 273 00:24:26,889 --> 00:24:30,393 (役人)この村に キリシタンが いると聞いた。 274 00:24:30,393 --> 00:24:32,393 役儀により 詮議する 275 00:24:37,900 --> 00:24:46,900 (女たち)お役人様 お待ち下さい 276 00:24:53,416 --> 00:24:55,418 これは… キリシタンが・ 277 00:24:55,418 --> 00:24:59,922 隠し持っておる物と 聞いたが 間違いないか? 278 00:24:59,922 --> 00:25:03,426 (手下)このような物を 持っておりました。 279 00:25:03,426 --> 00:25:05,428 (女たち)ああ…。 280 00:25:05,428 --> 00:25:07,430 陣所まで 引っ立てろ 281 00:25:07,430 --> 00:25:09,930 (女たちの悲鳴) 282 00:25:13,936 --> 00:25:15,938 お待ち… お待ち下さい。 283 00:25:15,938 --> 00:25:17,938 うるさい 黙れ 284 00:25:19,942 --> 00:25:21,942 お待ち下さい。 285 00:25:23,946 --> 00:25:28,884 この領内で キリシタンのお調べが あるとは 聞いていません。 286 00:25:28,884 --> 00:25:32,388 何故 その者たちを 引き立てるのですか? 287 00:25:32,388 --> 00:25:36,892 「大坂方に キリシタンが 加勢するとの噂があり・ 288 00:25:36,892 --> 00:25:41,397 キリシタンに対して 厳しく 詮議せよ」との 御下命だ。 289 00:25:41,397 --> 00:25:44,400 この者たち どのように なるのです? 290 00:25:44,400 --> 00:25:47,403 それは 陣所での詮議しだいだ。 291 00:25:47,403 --> 00:25:51,407 この者たちは この村で 静かに暮らしていました。 292 00:25:51,407 --> 00:25:53,909 どうか お返し下さい。 ならぬ 293 00:25:53,909 --> 00:26:02,918 ・~ 294 00:26:02,918 --> 00:26:07,423 逆らうなら キリシタンの揆だと お奉行様に 申し上げるぞ 295 00:26:07,423 --> 00:26:09,925 それでも よいのか 296 00:26:09,925 --> 00:26:13,929 その者たち… キリシタンであるだけで・ 297 00:26:13,929 --> 00:26:18,434 大坂方とは 何の かかわりもないと分かれば・ 298 00:26:18,434 --> 00:26:20,436 返して頂けますか? 299 00:26:20,436 --> 00:26:22,438 そんな事 私には 分からぬ 300 00:26:22,438 --> 00:26:25,374 その約束が なければ…・ 301 00:26:25,374 --> 00:26:27,374 渡せぬ。 302 00:26:29,378 --> 00:26:32,381 待て 待て…。 303 00:26:32,381 --> 00:26:34,383 今 事を起こしたら・ 304 00:26:34,383 --> 00:26:36,886 この地には 住めなくなるぞ。 305 00:26:36,886 --> 00:26:40,890 キリシタンというだけで 厳しい咎になるとは思えぬ。 306 00:26:40,890 --> 00:26:42,892 ここは 引いた方がよい。 307 00:26:42,892 --> 00:27:05,414 ・~ 308 00:27:05,414 --> 00:27:09,418 あの者たちを 訴えたのは…・ 309 00:27:09,418 --> 00:27:11,921 中之進では ありませんか? 310 00:27:11,921 --> 00:27:30,873 ・~ 311 00:27:30,873 --> 00:27:33,873 (男)今日中に 全部 運び出そう。 312 00:27:36,879 --> 00:27:39,379 (お甲) いろんな騒ぎが起こるね。 313 00:27:43,385 --> 00:27:46,885 俺は… この村を守りたい。 314 00:27:49,391 --> 00:27:55,898 剣を 鍬に持ち替えた 宮本武蔵を見たら…・ 315 00:27:55,898 --> 00:27:58,898 園藤次は 何と言うだろうね? 316 00:28:05,908 --> 00:28:08,911 お甲さん…。 317 00:28:08,911 --> 00:28:11,413 俺は 藤次を…。 318 00:28:11,413 --> 00:28:13,415 知ってるよ。 319 00:28:13,415 --> 00:28:15,918 墓に 参ってきた。 320 00:28:15,918 --> 00:28:18,921 そうですか。 321 00:28:18,921 --> 00:28:22,424 墓 作ってくれたんだってね? 322 00:28:22,424 --> 00:28:24,927 はい。 323 00:28:24,927 --> 00:28:27,863 藤次も 喜んでるよ きっと…。 324 00:28:27,863 --> 00:28:30,366 あの人は…・ 325 00:28:30,366 --> 00:28:35,366 あんたを倒す事のほかに 何も考えていなかった。 326 00:28:40,376 --> 00:28:44,380 剣で生きる者は みんな そうだ。 327 00:28:44,380 --> 00:28:48,384 己よりも強い者に 出会うと・ 328 00:28:48,384 --> 00:28:52,888 何が何でも 倒したくなる。 329 00:28:52,888 --> 00:28:54,890 そんなもんかね。 330 00:28:54,890 --> 00:28:58,394 俺が そうだった。 331 00:28:58,394 --> 00:29:04,900 剣で生きる者の 寂しさ むなしさを…・ 332 00:29:04,900 --> 00:29:07,400 小次郎が 教えてくれた。 333 00:29:09,905 --> 00:29:13,909 己の命を 張って…・ 334 00:29:13,909 --> 00:29:17,409 俺に それを 教えてくれた気がする。 335 00:29:21,417 --> 00:29:26,355 「剣を 鍬に替えて 生きてみろ」と言ったのは・ 336 00:29:26,355 --> 00:29:28,858 清十郎だ…。 337 00:29:28,858 --> 00:29:31,360 藤次だ…。 338 00:29:31,360 --> 00:29:34,864 小次郎だ…。 339 00:29:34,864 --> 00:29:36,864 そんな気がする。 340 00:29:38,868 --> 00:29:42,371 だから 俺は この地を守りたい。 341 00:29:42,371 --> 00:29:47,877 豊臣と 徳川の戦に 巻き込まれて…・ 342 00:29:47,877 --> 00:29:49,877 潰されたくはない。 343 00:30:13,402 --> 00:30:18,902 (兵庫助)崇伝殿と やり合ったそうですね? 344 00:30:20,910 --> 00:30:24,914 戦が始まろうかという 大事な時に・ 345 00:30:24,914 --> 00:30:29,852 屋敷に こもっていなくては ならないとは…。 346 00:30:29,852 --> 00:30:31,854 兵庫…。 347 00:30:31,854 --> 00:30:33,856 はい。 348 00:30:33,856 --> 00:30:37,359 わしは 今は…・ 349 00:30:37,359 --> 00:30:40,863 動かぬ。 350 00:30:40,863 --> 00:30:45,868 わしが 以前 沢庵和尚と ともに 書いた書に・ 351 00:30:45,868 --> 00:30:48,871 「正心」という言葉がある。 352 00:30:48,871 --> 00:30:50,871 「正しい心」。 353 00:30:52,875 --> 00:30:56,378 「正心」とは 体全体に 354 00:30:56,378 --> 00:30:59,882 心が 行き渡っている事だ。 355 00:30:59,882 --> 00:31:04,386 心が 何か つに とらわれるのは 356 00:31:04,386 --> 00:31:06,386 「偏する」という事。 357 00:31:08,390 --> 00:31:10,890 今のわしは 正心ではない。 358 00:31:12,895 --> 00:31:14,897 わしの心には 359 00:31:14,897 --> 00:31:19,397 崇伝殿 本多様に対する 怒りが ある。 360 00:31:21,904 --> 00:31:26,342 このような時に 動く事は… 361 00:31:26,342 --> 00:31:28,342 身を 不利にする。 362 00:31:31,347 --> 00:31:35,351 人も空… 己も空。 363 00:31:35,351 --> 00:31:38,854 打つ者も空… 打たれる者も空。 364 00:31:38,854 --> 00:31:43,859 斬る刀も… それを 持つ者も空。 365 00:31:43,859 --> 00:31:49,359 何事にも 心を とらわれぬように せねばならぬ。 366 00:31:51,867 --> 00:31:53,867 このままでよい 兵庫。 367 00:32:06,882 --> 00:32:08,884 りん様…。 368 00:32:08,884 --> 00:32:12,888 天下を揺るがす戦が 始まろうとしている時に 369 00:32:12,888 --> 00:32:16,392 屋敷に こもっていて よろしいのでしょうか? 370 00:32:16,392 --> 00:32:19,395 叔父上は 「動かぬ」と 言っておられる。 371 00:32:19,395 --> 00:32:24,900 大御所様に へつらう者ばかりが 城に 出入りしている事に 372 00:32:24,900 --> 00:32:27,900 よほど 我慢できかねるのでしょう。 373 00:32:38,914 --> 00:32:40,914 大丈夫か? 374 00:32:52,928 --> 00:32:54,930 (権之助)宮本様…。 375 00:32:54,930 --> 00:32:56,932 出来ました。 376 00:32:56,932 --> 00:32:58,932 こちらも。 377 00:33:02,938 --> 00:33:08,938 (子供たちの声) 378 00:33:25,394 --> 00:33:27,396 飯にするか。 379 00:33:27,396 --> 00:33:29,398 (同)はい。 380 00:33:29,398 --> 00:33:33,898 (男女 々に)お頼み申します 381 00:33:36,905 --> 00:33:38,907 どうなされた? 382 00:33:38,907 --> 00:33:41,910 (女)以前 度 お訪ねした者ですが…。 383 00:33:41,910 --> 00:33:44,413 (男)どこにも 行く所がないんです。 384 00:33:44,413 --> 00:33:48,917 どうか 村へ…。 宮本様に もう度…。 385 00:33:48,917 --> 00:33:50,919 よし 分かった。 386 00:33:50,919 --> 00:33:52,921 ここで お待ちなさい。 387 00:33:52,921 --> 00:33:54,921 お願いします。 388 00:33:56,925 --> 00:33:58,927 度 この村に来た者です。 389 00:33:58,927 --> 00:34:02,431 「宮本様に 断られたが 行く所がないので 390 00:34:02,431 --> 00:34:06,931 いま度 おすがりしたい」と 申しております。 391 00:34:14,943 --> 00:34:16,945 入ってもらえ。 392 00:34:16,945 --> 00:34:18,945 はっ。 393 00:34:21,950 --> 00:34:23,952 入ってよいぞ。 394 00:34:23,952 --> 00:34:26,889 (同)ありがとうございます。 395 00:34:26,889 --> 00:34:50,412 ~ 396 00:34:50,412 --> 00:34:54,416 あまり 数が増えると 不利な事になりますぞ。 397 00:34:54,416 --> 00:34:56,418 「不利」というと? 398 00:34:56,418 --> 00:35:00,422 家康公は 三河の向揆に 苦しめられました。 399 00:35:00,422 --> 00:35:03,425 心を つにする者が 徒党を組む…。 400 00:35:03,425 --> 00:35:05,928 その事を 番 恐れておられる。 401 00:35:05,928 --> 00:35:09,932 私たちは 徒党を組むつもりなどない。 402 00:35:09,932 --> 00:35:18,932 ~ 403 00:35:32,387 --> 00:35:34,890 ねえ…。 何だ? 404 00:35:34,890 --> 00:35:37,893 あんた 私に 会った事ない? 405 00:35:37,893 --> 00:35:39,895 え…? 406 00:35:39,895 --> 00:35:43,398 どこかで 顔を見た事が あるような気がする…。 407 00:35:43,398 --> 00:35:46,401 どこから来たのだ? そなたは。 408 00:35:46,401 --> 00:35:50,405 京… それから 大坂。 409 00:35:50,405 --> 00:35:52,405 どこだったかね…? 410 00:36:10,926 --> 00:36:17,432 (風の音) 411 00:36:17,432 --> 00:36:19,432 亜矢か? 412 00:36:22,938 --> 00:36:26,875 はい。 何か あったか? 413 00:36:26,875 --> 00:36:30,879 真田幸村が 九度山を出ました。 414 00:36:30,879 --> 00:36:32,881 そうか…。 415 00:36:32,881 --> 00:36:36,385 その手助けをしたのが 416 00:36:36,385 --> 00:36:38,387 宮本武蔵。 417 00:36:38,387 --> 00:36:40,389 何…? 418 00:36:40,389 --> 00:36:44,393 武蔵の村には いろいろな者が 集まり 419 00:36:44,393 --> 00:36:48,897 大きな所帯と なっているようです。 420 00:36:48,897 --> 00:36:52,401 キリシタンの者が 捕らえられた時も 421 00:36:52,401 --> 00:36:57,406 武蔵や 村の者たちが 役人を 取り囲み・ 422 00:36:57,406 --> 00:37:01,910 不穏な雲行きになったと 聞いております。 423 00:37:01,910 --> 00:37:06,915 本位田又八という男も その村におります。 424 00:37:06,915 --> 00:37:09,918 「本位田又八」…? 425 00:37:09,918 --> 00:37:15,924 兵庫様が 追っておられる 鉄砲商人です。 426 00:37:15,924 --> 00:37:18,927 鉄砲商人まで 村に入れて・ 427 00:37:18,927 --> 00:37:22,931 武蔵は 何をするつもりだ? 428 00:37:22,931 --> 00:37:26,868 徳川と豊臣の戦が 始まれば・ 429 00:37:26,868 --> 00:37:29,371 武蔵は・ 430 00:37:29,371 --> 00:37:33,371 豊臣側に 加担するつもりかも…。 431 00:37:42,384 --> 00:37:45,887 豊前で・ 432 00:37:45,887 --> 00:37:50,392 武蔵が 佐々木小次郎と 立ち合うた時…・ 433 00:37:50,392 --> 00:37:55,392 「生き残った武蔵と 闘いたい」と 申しておったな? 434 00:37:58,900 --> 00:38:00,900 はっ。 435 00:38:02,904 --> 00:38:07,409 武蔵を…・ 436 00:38:07,409 --> 00:38:09,411 斬れ。 437 00:38:09,411 --> 00:38:12,914 ・~ 438 00:38:12,914 --> 00:38:16,418 事が 大きくならぬうち…・ 439 00:38:16,418 --> 00:38:18,920 村を 潰さねばならぬ。 440 00:38:18,920 --> 00:38:39,875 ・~ 441 00:38:39,875 --> 00:38:41,877 叔父上 442 00:38:41,877 --> 00:38:44,379 耳寄りな話を 聞きました。 443 00:38:44,379 --> 00:38:50,385 五山の僧の中に 家康様を呪詛している者が…。 444 00:38:50,385 --> 00:38:52,385 どう なさいました? 445 00:38:56,391 --> 00:38:58,894 ああ… 大した事ではない。 446 00:38:58,894 --> 00:39:12,894 ・~ 447 00:39:15,410 --> 00:39:18,413 (権之助) 皆の者 集まってくれ 448 00:39:18,413 --> 00:39:21,416 今後の 見張り役の 割りふりを 決める。 449 00:39:21,416 --> 00:39:23,416 さ 中へ。 (同)へい。 450 00:39:41,870 --> 00:39:45,373 そなた… 娘が いるそうだな? 451 00:39:45,373 --> 00:39:47,876 はあ いるよ。 452 00:39:47,876 --> 00:39:49,878 名は 何という? 453 00:39:49,878 --> 00:39:51,878 朱実。 「朱実」? 454 00:39:53,882 --> 00:39:55,884 知ってるのかい? 455 00:39:55,884 --> 00:39:59,888 親と 生き別れになった 「朱実」という娘と 出会った。 456 00:39:59,888 --> 00:40:01,888 どこで? 457 00:40:03,892 --> 00:40:07,395 今宵の見張りは 権之助と 平吉に 頼む。 458 00:40:07,395 --> 00:40:09,898 (二人)分かりました。 459 00:40:09,898 --> 00:40:14,402 みんな… しばらくの辛抱だ。 460 00:40:14,402 --> 00:40:16,404 よろしく頼む。 461 00:40:16,404 --> 00:40:18,404 (同)へい。 462 00:40:20,408 --> 00:40:22,410 武蔵…。 463 00:40:22,410 --> 00:40:26,848 お甲が 中之進と 出ていったそうだ。 何? 464 00:40:26,848 --> 00:40:31,853 「『娘に会わせる』と言うから行く」 と おふくろに言ってたそうだ。 465 00:40:31,853 --> 00:40:34,856 何で あいつが 朱実の居場所を…? 466 00:40:34,856 --> 00:40:37,356 いつだ? ほんの少し前だ。 467 00:40:43,865 --> 00:40:45,865 武蔵…? 468 00:40:47,869 --> 00:40:51,873 ・~ 469 00:40:51,873 --> 00:40:53,873 本道か? おう。 470 00:40:56,878 --> 00:40:58,880 武蔵 471 00:40:58,880 --> 00:41:32,347 ・~ 472 00:41:32,347 --> 00:41:35,350 京だ…。 473 00:41:35,350 --> 00:41:38,353 何…? 474 00:41:38,353 --> 00:41:42,353 あんたの顔を見たの… 京の宿だった。 475 00:41:47,862 --> 00:41:50,365 柳生の使いと 会ってた。 476 00:41:50,365 --> 00:41:58,873 ・~ 477 00:41:58,873 --> 00:42:02,873 俺に 出会ったのが 不運だったな。 478 00:42:09,884 --> 00:42:11,884 あ… あ~っ 479 00:42:22,897 --> 00:42:24,899 大丈夫か? お甲さん。 480 00:42:24,899 --> 00:42:26,899 武蔵~ 481 00:42:28,903 --> 00:42:32,907 この男 京で 柳生の女と会ってた。 482 00:42:32,907 --> 00:42:35,410 「柳生の女」…? 483 00:42:35,410 --> 00:42:37,410 亜矢か…。 484 00:42:39,414 --> 00:42:42,917 お甲さん… 村へ。 485 00:42:42,917 --> 00:42:44,917 ああ。 486 00:42:49,424 --> 00:42:54,429 ・~ 487 00:42:54,429 --> 00:42:57,432 そなた…・ 488 00:42:57,432 --> 00:42:59,932 柳生の 手の者か? 489 00:43:01,936 --> 00:43:06,441 キリシタンの女たちを 奉行に知らせたのも・ 490 00:43:06,441 --> 00:43:08,443 そなたか? 491 00:43:08,443 --> 00:43:11,946 答えろ 492 00:43:11,946 --> 00:43:13,948 中之進…。 493 00:43:13,948 --> 00:43:28,897 ・~ 494 00:43:28,897 --> 00:43:30,899 どうした? 495 00:43:30,899 --> 00:43:34,903 ・~ 496 00:43:34,903 --> 00:43:36,903 答えてくれ。 497 00:43:38,907 --> 00:43:41,907 俺は そなたを 疑いたくはない。 498 00:43:43,912 --> 00:43:49,918 村を 共に つくった… 仲間だ。 499 00:43:49,918 --> 00:44:16,418 ・~ 500 00:44:31,392 --> 00:44:37,392 (風の音) 501 00:44:39,400 --> 00:44:49,900 ・~