1 00:02:25,273 --> 00:02:52,800 ・~ 2 00:02:52,800 --> 00:02:54,802 (お甲)朱実…。 3 00:02:54,802 --> 00:02:56,804 どこに行った…? 4 00:02:56,804 --> 00:03:12,820 ・~ 5 00:03:12,820 --> 00:03:15,323 (お通)三之助さんは・ 6 00:03:15,323 --> 00:03:18,823 この子たちを 守ろうとしたのですね。 7 00:03:21,329 --> 00:03:23,329 (宮本武蔵)すまぬ…。 8 00:03:28,269 --> 00:03:43,284 ・~ (テーマ音楽) 9 00:03:43,284 --> 00:03:57,784 ・~ 10 00:06:13,301 --> 00:06:18,806 <戦の気配が 漂い始めると 大坂の町は 混乱が広がった。・ 11 00:06:18,806 --> 00:06:23,744 町から逃げ出す者。 手柄を求めて 入り込んでくる者…。・ 12 00:06:23,744 --> 00:06:28,249 「大坂冬の陣」開戦は もうすぐである…> 13 00:06:28,249 --> 00:06:31,252 (役人)よし 通れ。 14 00:06:31,252 --> 00:06:34,755 天満に店を構える 本位田又八という者です。 15 00:06:34,755 --> 00:06:36,755 通して下され。 よし。 16 00:06:38,759 --> 00:06:40,761 (役人)待て 待て…。 17 00:06:40,761 --> 00:06:43,261 (武士)どけ どけい 18 00:06:49,270 --> 00:06:51,272 (牢人)いたよ ほら 19 00:06:51,272 --> 00:06:53,274 ごめんなさい 20 00:06:53,274 --> 00:06:55,274 ふん… ほどにもねえ。 21 00:06:57,278 --> 00:06:59,280 帰ったぞ 22 00:06:59,280 --> 00:07:02,783 (使用人たち)旦那様 お帰りなさいませ 23 00:07:02,783 --> 00:07:05,783 武蔵と お通は 来てるか? はい。 24 00:07:10,291 --> 00:07:14,295 宮本様 そんな事は 私どもが…。 25 00:07:14,295 --> 00:07:16,297 厄介に なっている身です。 26 00:07:16,297 --> 00:07:20,301 これぐらいの事は させて下さい。 27 00:07:20,301 --> 00:07:22,301 武蔵 お通 28 00:07:24,238 --> 00:07:27,241 又やん… 無事だったのか? 29 00:07:27,241 --> 00:07:29,243 「無事」というと…? 30 00:07:29,243 --> 00:07:31,245 何か あったのか? 31 00:07:31,245 --> 00:07:33,247 村の者は・ 32 00:07:33,247 --> 00:07:35,249 ほとんど 死んだのです。 33 00:07:35,249 --> 00:07:37,251 え~…? 34 00:07:37,251 --> 00:07:39,251 柳生に襲われた。 35 00:07:43,257 --> 00:07:46,260 又やん…。 36 00:07:46,260 --> 00:07:48,262 どこに いたんだ? 37 00:07:48,262 --> 00:07:52,266 おふくろを おぶって 美作に行った。 「美作」へ? 38 00:07:52,266 --> 00:07:56,270 おふくろが 「本位田の家を見たい」 と言ったんだ。 39 00:07:56,270 --> 00:07:59,774 俺の背で おふくろは 死んだ。 40 00:07:59,774 --> 00:08:03,277 背中が ふっと 軽くなったと思ったら・ 41 00:08:03,277 --> 00:08:06,280 おふくろが 息を引き取ってたんだ。 42 00:08:06,280 --> 00:08:08,282 おふくろ様が・ 43 00:08:08,282 --> 00:08:11,282 又八さんの命を 救ったのですね。 44 00:08:17,291 --> 00:08:19,291 お甲は? 45 00:08:21,295 --> 00:08:23,295 三之助は? 46 00:08:29,236 --> 00:08:31,739 せめてもの形見に・ 47 00:08:31,739 --> 00:08:34,739 三之助の脇差を 持ってきた。 48 00:08:36,744 --> 00:08:40,247 細川家の船が 堺に着いてるそうだ。 49 00:08:40,247 --> 00:08:42,249 「細川様」の…? 50 00:08:42,249 --> 00:08:44,752 国許から 米を 積んできたらしい。 51 00:08:44,752 --> 00:08:47,755 表立って 豊臣方には つけぬから・ 52 00:08:47,755 --> 00:08:50,257 せめて 大坂城に 米を献じようと…。 53 00:08:50,257 --> 00:08:52,259 又やん…。 何だ? 54 00:08:52,259 --> 00:08:55,759 細川様の 大坂の屋敷は どこにある? 55 00:09:04,271 --> 00:09:19,787 ・~ 56 00:09:19,787 --> 00:09:22,289 私が…・ 57 00:09:22,289 --> 00:09:25,226 お預かりしておきながら・ 58 00:09:25,226 --> 00:09:29,230 こんな事に なってしまい…・ 59 00:09:29,230 --> 00:09:31,230 申し訳ございません。 60 00:09:35,236 --> 00:09:37,238 三之助は…・ 61 00:09:37,238 --> 00:09:40,238 武蔵殿を 慕うておった。 62 00:09:42,243 --> 00:09:46,247 村の者を守って 死んでいったとあらば・ 63 00:09:46,247 --> 00:09:49,250 恐らく 本望。 64 00:09:49,250 --> 00:09:52,250 そなたが 謝る事では ない。 65 00:09:56,757 --> 00:09:59,760 人の死は・ 66 00:09:59,760 --> 00:10:02,263 誰にも 責められぬもの。 67 00:10:02,263 --> 00:10:12,273 ・~ 68 00:10:12,273 --> 00:10:16,273 よう… お届け下さった。 69 00:10:18,279 --> 00:10:20,281 礼を申す。 70 00:10:20,281 --> 00:10:27,281 ・~ 71 00:10:33,227 --> 00:10:35,727 (忠興) よう 来てくれた 武蔵。 72 00:10:38,232 --> 00:10:42,736 大坂の町を 大手を振っては 歩けぬから・ 73 00:10:42,736 --> 00:10:48,242 女子に会う時のように 忍んで参った。 ハハハ…。 74 00:10:48,242 --> 00:10:50,244 御挨拶もせず…・ 75 00:10:50,244 --> 00:10:53,247 豊前を去った事を・ 76 00:10:53,247 --> 00:10:56,250 まことに 申し訳なく…・ 77 00:10:56,250 --> 00:10:59,250 改めて お詫びを申し上げます。 78 00:11:01,255 --> 00:11:03,257 小次郎との立ち合いで・ 79 00:11:03,257 --> 00:11:08,262 「生き残った者を 亡き者にせよ」 との企みが あった事を・ 80 00:11:08,262 --> 00:11:11,265 わしは 最後まで 知らなかった。 81 00:11:11,265 --> 00:11:14,265 わしの方こそ 詫びねばならぬ。 82 00:11:16,270 --> 00:11:19,273 企み事の ある事は・ 83 00:11:19,273 --> 00:11:21,275 存じておりました。 84 00:11:21,275 --> 00:11:23,711 何… 知っておったのか? 85 00:11:23,711 --> 00:11:25,713 はい。 86 00:11:25,713 --> 00:11:29,213 小次郎殿が 知らせて下さいました。 87 00:11:31,218 --> 00:11:34,221 「どちらが 勝とうとも…・ 88 00:11:34,221 --> 00:11:36,724 生き抜いてみせよう」と…。 89 00:11:36,724 --> 00:11:39,727 そうであったか…。 90 00:11:39,727 --> 00:11:43,731 なかなかの つわものであったなあ 小次郎は。 91 00:11:43,731 --> 00:11:45,733 はい。 92 00:11:45,733 --> 00:11:49,737 立ち合えて うれしゅう ございました。 93 00:11:49,737 --> 00:11:52,239 して… 武蔵殿は・ 94 00:11:52,239 --> 00:11:54,739 豊臣方に つかれたのか? 95 00:11:56,744 --> 00:11:58,746 いいえ。 96 00:11:58,746 --> 00:12:01,246 では なぜ 大坂に おられる? 97 00:12:05,753 --> 00:12:08,756 柳生宗矩殿に・ 98 00:12:08,756 --> 00:12:12,259 問いただしたい事が あるのです。 99 00:12:12,259 --> 00:12:15,763 小次郎と そなたとの立ち合いで・ 100 00:12:15,763 --> 00:12:19,266 「生き残った者を斬れ」と 命じたのは・ 101 00:12:19,266 --> 00:12:23,771 柳生宗矩であったと いう事…。 102 00:12:23,771 --> 00:12:26,771 それを 問いただしたいのか? 103 00:12:29,276 --> 00:12:31,276 いいえ。 104 00:12:33,280 --> 00:12:36,283 田を耕し…・ 105 00:12:36,283 --> 00:12:40,788 実りを待つ事しか知らぬ 小さな村を…・ 106 00:12:40,788 --> 00:12:43,791 なぜ 潰したのか…。 107 00:12:43,791 --> 00:12:46,794 それを 問いただしたいのです。 108 00:12:46,794 --> 00:12:49,296 柳生が 村を潰したのか? 109 00:12:49,296 --> 00:12:51,298 はい。 110 00:12:51,298 --> 00:12:53,801 私を慕って 来てくれた者が・ 111 00:12:53,801 --> 00:12:57,304 集まった 小さな村でした。 112 00:12:57,304 --> 00:12:59,306 三之助殿も・ 113 00:12:59,306 --> 00:13:01,809 村の子供たちと ともに・ 114 00:13:01,809 --> 00:13:06,313 田畑を 耕していたのです。 115 00:13:06,313 --> 00:13:09,316 そうか…。 116 00:13:09,316 --> 00:13:12,319 三之助殿のためにも・ 117 00:13:12,319 --> 00:13:15,823 この命に代えて…・ 118 00:13:15,823 --> 00:13:20,327 柳生に 問わねばならぬ…。 119 00:13:20,327 --> 00:13:23,764 そう 思っているのです。 120 00:13:23,764 --> 00:13:26,264 命に 代えてもか? 121 00:13:28,269 --> 00:13:31,272 はい。 122 00:13:31,272 --> 00:13:33,272 そうか…。 123 00:13:35,276 --> 00:13:38,779 大名というものはのう…。 124 00:13:38,779 --> 00:13:40,781 はい。 125 00:13:40,781 --> 00:13:46,287 己の事のみを 考えておれば よいというものでは ないのだ。 126 00:13:46,287 --> 00:13:48,289 大勢の家臣も おる。 127 00:13:48,289 --> 00:13:50,291 領民も おる。 128 00:13:50,291 --> 00:13:56,797 その者たちを 路頭に迷わす事は できんのだ。 129 00:13:56,797 --> 00:13:59,800 己の身が…・ 130 00:13:59,800 --> 00:14:02,800 己だけのものでは ないのだ。 131 00:14:04,805 --> 00:14:08,309 私は これまで…・ 132 00:14:08,309 --> 00:14:12,313 己の力だけで…・ 133 00:14:12,313 --> 00:14:16,317 己のため のみに 生きてきました。 134 00:14:16,317 --> 00:14:18,819 しかし 今…・ 135 00:14:18,819 --> 00:14:23,819 「そうではない」と 思っております。 136 00:14:26,260 --> 00:14:32,766 私を慕って 集まってくれた 村の者たち…・ 137 00:14:32,766 --> 00:14:36,270 三之助殿…・ 138 00:14:36,270 --> 00:14:39,273 すべての者のために・ 139 00:14:39,273 --> 00:14:42,776 生きねばならぬ…。 140 00:14:42,776 --> 00:14:45,276 そう 思っているのです。 141 00:14:49,783 --> 00:14:54,283 会えて よかったぞ… 武蔵。 142 00:14:56,290 --> 00:14:58,292 はい…。 143 00:14:58,292 --> 00:15:01,795 私も…・ 144 00:15:01,795 --> 00:15:04,298 うれしゅうございます。 145 00:15:04,298 --> 00:15:21,298 ・~ 146 00:15:33,761 --> 00:15:39,266 (兵庫助)いよいよ 秀忠様と 御出陣なさるのですね 叔父上。 147 00:15:39,266 --> 00:15:41,268 (宗矩)そうだ。 148 00:15:41,268 --> 00:15:45,773 そなたも 柳生の名に恥じぬよう しかと働いてくれ。 149 00:15:45,773 --> 00:15:50,277 お言葉 ありがたく 思いまするが…・ 150 00:15:50,277 --> 00:15:55,282 私は 柳生に 帰らせて頂きます。 151 00:15:55,282 --> 00:15:57,284 何? 152 00:15:57,284 --> 00:15:59,286 りん様。 はい。 153 00:15:59,286 --> 00:16:04,792 申し訳ないが 少しの間 座を外して下さらぬか? 154 00:16:04,792 --> 00:16:06,792 はい。 155 00:16:21,809 --> 00:16:25,245 どういう事だ? 兵庫。 156 00:16:25,245 --> 00:16:27,247 はい。 157 00:16:27,247 --> 00:16:29,247 言うてみよ。 158 00:16:31,752 --> 00:16:34,755 武蔵の村の者…・ 159 00:16:34,755 --> 00:16:37,755 皆 死に絶えて おりました。 160 00:16:41,261 --> 00:16:43,764 あのような形で・ 161 00:16:43,764 --> 00:16:49,770 村の者まで 巻き込む事は ないと思いまする。 162 00:16:49,770 --> 00:16:53,273 「武蔵を斬れ」と 言われるなら・ 163 00:16:53,273 --> 00:16:55,273 私が斬りました。 164 00:17:00,280 --> 00:17:05,285 草むらに転がっている 骸を見ておりましたら…・ 165 00:17:05,285 --> 00:17:08,285 あの時の事を 思い出しました。 166 00:17:10,290 --> 00:17:15,295 女子供を含む おびただしい数の骸が・ 167 00:17:15,295 --> 00:17:18,295 月夜の村に 転がっていました。 168 00:17:21,301 --> 00:17:26,240 「いつまでも 月夜を怖がって どうする」…。 169 00:17:26,240 --> 00:17:30,244 叔父上は そう言われました。 170 00:17:30,244 --> 00:17:33,247 あれは…・ 171 00:17:33,247 --> 00:17:37,751 おびただしい数の骸を…・ 172 00:17:37,751 --> 00:17:43,751 己が手にかけた 女子供の骸を 見た者にしか 分からぬ事です。 173 00:17:45,759 --> 00:17:47,761 私は・ 174 00:17:47,761 --> 00:17:53,767 叔父上の 手となり 足となって 動いて参りました。 175 00:17:53,767 --> 00:17:58,772 徳川のために 障りとなるものは 潰して参りました。 176 00:17:58,772 --> 00:18:01,275 なれど…・ 177 00:18:01,275 --> 00:18:09,283 徳川とは 何の かかわりもない ただの村を 潰すという事は…・ 178 00:18:09,283 --> 00:18:11,783 私には 合点が いきませぬ。 179 00:18:22,296 --> 00:18:24,231 兵庫。 180 00:18:24,231 --> 00:18:27,234 はい。 181 00:18:27,234 --> 00:18:30,737 わしは 父上のそばで・ 182 00:18:30,737 --> 00:18:34,741 戦国の世を 生きてきた。 183 00:18:34,741 --> 00:18:41,741 そして 何千 いや 何万もの骸を 目の当たりに してきたのだ。 184 00:18:43,750 --> 00:18:47,254 骸を見る折の 切なさ むなしさは・ 185 00:18:47,254 --> 00:18:50,257 誰よりも 分かっているつもりだ。 186 00:18:50,257 --> 00:18:53,760 だからこそ この先…・ 187 00:18:53,760 --> 00:19:01,268 戦のない 太平の世を 築こうとしているのだ。 188 00:19:01,268 --> 00:19:05,272 亜矢に 探らせたところ あの村には…・ 189 00:19:05,272 --> 00:19:08,775 豊臣方に 鉄砲を売る者…・ 190 00:19:08,775 --> 00:19:13,280 徳川に 不満を持つ者が 出入りしていた。 191 00:19:13,280 --> 00:19:16,283 後の世の 太平を得るためには・ 192 00:19:16,283 --> 00:19:20,787 小さなものを 犠牲にせねばならぬ事もある。 193 00:19:20,787 --> 00:19:23,287 それが 「政」なのだ。 194 00:19:27,227 --> 00:19:29,229 なぜ そなたは・ 195 00:19:29,229 --> 00:19:33,233 わしの気持を 分かろうとはせぬ? 196 00:19:33,233 --> 00:19:37,237 それが…・ 197 00:19:37,237 --> 00:19:45,237 「私の 生き方」なのです。 198 00:19:47,247 --> 00:19:55,756 ・~ 199 00:19:55,756 --> 00:20:00,260 草むらに…・ 200 00:20:00,260 --> 00:20:03,760 武蔵の骸は ありませんでした。 201 00:20:06,266 --> 00:20:10,771 武蔵は 今に もっと 大きなものとなって・ 202 00:20:10,771 --> 00:20:14,775 叔父上の前に 立ちはだかるような気がします。 203 00:20:14,775 --> 00:20:28,221 ・~ 204 00:20:28,221 --> 00:20:30,221 兵庫…。 205 00:20:35,228 --> 00:20:39,733 そなたには まだ やり残している事が あるはずだ。 206 00:20:39,733 --> 00:20:57,733 ・~ 207 00:20:59,753 --> 00:21:01,755 彦市 へい 208 00:21:01,755 --> 00:21:03,757 三百匁弾銃 2丁。 へい 209 00:21:03,757 --> 00:21:05,759 百匁弾銃 5丁。 へい 210 00:21:05,759 --> 00:21:08,762 次郎介 五十匁弾銃 18丁。 へっ 211 00:21:08,762 --> 00:21:11,765 磨きが 間に合わなければ 張りおとしのままだ 212 00:21:11,765 --> 00:21:14,768 仁助 二十匁弾銃 15丁。 へい 213 00:21:14,768 --> 00:21:18,271 孫助 大砲巻き上げの車地ろくろ 2台。 214 00:21:18,271 --> 00:21:20,273 (彦市)片桐且元様が・ 215 00:21:20,273 --> 00:21:23,710 城より 追放になったそうですな? 216 00:21:23,710 --> 00:21:27,714 豊臣方も やっと 大砲や鉄砲や 買う気になった。 217 00:21:27,714 --> 00:21:31,718 弾薬 鉛… いずれも 徳川方の 2倍の値で・ 218 00:21:31,718 --> 00:21:33,720 豊臣方に 買わせる。 219 00:21:33,720 --> 00:21:35,722 たとえ 徳川が勝っても・ 220 00:21:35,722 --> 00:21:39,226 お前たちの名は 出さないから 安心してくれ 221 00:21:39,226 --> 00:21:43,230 (仁助)今井宗薫が 大量の 大砲 鉄砲を・ 222 00:21:43,230 --> 00:21:47,234 徳川のために買い 兵糧 弾薬とともに・ 223 00:21:47,234 --> 00:21:50,737 堺の屋敷に 隠しているそうですよ。 224 00:21:50,737 --> 00:21:52,739 俺は 度 今井宗薫に…・ 225 00:21:52,739 --> 00:21:56,743 「お前のような小僧に 鉄砲が 商えるか 火遊びは やめろ」と・ 226 00:21:56,743 --> 00:21:58,745 馬鹿にされた事がある。 227 00:21:58,745 --> 00:22:01,748 長助 匁弾銃 5丁。 へい 228 00:22:01,748 --> 00:22:05,752 荘左衛門 五十匁弾銃 18丁。 まだまだ いくぞ 229 00:22:05,752 --> 00:22:07,754 (同)へい 230 00:22:07,754 --> 00:22:12,254 ・~ 231 00:22:40,287 --> 00:22:42,287 (朱実)おっ母さん…。 232 00:22:46,793 --> 00:22:48,793 又八さん…。 233 00:22:50,797 --> 00:22:52,797 (女)あんた…。 234 00:23:05,312 --> 00:23:07,312 さ… 食べなされ。 235 00:23:14,321 --> 00:23:16,321 ありがとう ございます。 236 00:23:28,768 --> 00:23:31,271 腹に 子がいると いうのに・ 237 00:23:31,271 --> 00:23:33,271 人旅は 無理じゃ。 238 00:23:35,775 --> 00:23:37,777 お陰さまで・ 239 00:23:37,777 --> 00:23:42,782 親子ともども 命を失わずに すみました。 240 00:23:42,782 --> 00:23:44,782 ありがとうございます。 241 00:23:46,786 --> 00:23:49,289 美濃へ行くのだと? 242 00:23:49,289 --> 00:23:51,791 はい。 243 00:23:51,791 --> 00:23:54,794 大坂で 戦があるとかで 244 00:23:54,794 --> 00:23:59,299 この辺りも 毎日のように 甲冑をつけた侍が 通る。 245 00:23:59,299 --> 00:24:01,301 気が立っているから 246 00:24:01,301 --> 00:24:04,801 女を見ると 何をするか 分からんぞ。 247 00:24:07,807 --> 00:24:09,807 (男)侍が来る… 隠れろ。 248 00:24:11,811 --> 00:24:18,311 (侍たちの声) 249 00:24:22,822 --> 00:24:25,822 何や 爺だけかい? つまらん。 250 00:24:34,267 --> 00:24:43,276 ~ 251 00:24:43,276 --> 00:24:48,281 徳川は エゲレスや オランダの大砲を いくつも 買い込んでる。 252 00:24:48,281 --> 00:24:51,284 難攻不落の大坂城を ぶち壊すのは 253 00:24:51,284 --> 00:24:55,288 渡来の大砲でないと駄目だと 最初から 思ってたんだ。 254 00:24:55,288 --> 00:25:01,294 豊臣方は 今になって やっと 大砲や鉄砲を 買おうとしてる。 255 00:25:01,294 --> 00:25:06,800 でもな… 徳川を恐れて 豊臣に鉄砲を売る者は いねえ。 256 00:25:06,800 --> 00:25:10,303 しょうがないから 俺が 売ってやろうかと…。 257 00:25:10,303 --> 00:25:13,306 そんな事して 大丈夫なの? 258 00:25:13,306 --> 00:25:15,809 なぜ そんな事をするの? 259 00:25:15,809 --> 00:25:19,813 俺は 徳川の商人たちには さんざ いじめられたんだ。 260 00:25:19,813 --> 00:25:22,816 俺にも 意地がある。 261 00:25:22,816 --> 00:25:24,751 武蔵と同じ意地が 262 00:25:24,751 --> 00:25:27,253 俺の中にも あるんだよ。 263 00:25:27,253 --> 00:25:34,253 ~ 264 00:25:38,765 --> 00:25:42,769 (商人1)将軍 秀忠様が 伏見城に 入られたそうだ。 265 00:25:42,769 --> 00:25:46,272 (商人2)柳生の宗矩様が 奈良奉行様とともに 266 00:25:46,272 --> 00:25:48,775 先導役を 仰せつかってるらしい。 267 00:25:48,775 --> 00:25:50,777 今…。 268 00:25:50,777 --> 00:25:54,280 今 言われた事を お聞きしたいのだが…。 269 00:25:54,280 --> 00:25:56,282 はい。 270 00:25:56,282 --> 00:25:59,786 柳生宗矩殿が 陣を敷くとしたら 271 00:25:59,786 --> 00:26:01,788 どの辺りだと 思われるか? 272 00:26:01,788 --> 00:26:04,290 お手柄を 立てたいのですか? 273 00:26:04,290 --> 00:26:06,290 は…。 274 00:26:08,795 --> 00:26:13,299 大和路から 徳川勢が 入るとすれば…。 275 00:26:13,299 --> 00:26:18,304 本陣は 木野村か 岡村あたりだのう。 276 00:26:18,304 --> 00:26:20,304 かたじけない。 277 00:26:23,309 --> 00:26:27,247 太閤様の金銀が 城には 溜め込まれているというから 278 00:26:27,247 --> 00:26:31,247 たっぷりと 恩賞に ありつく事ですな 279 00:26:50,270 --> 00:26:52,272 (僧)もし…。 280 00:26:52,272 --> 00:26:56,272 宮本武蔵殿では ございませぬか? 281 00:27:01,781 --> 00:27:04,281 はい そうですが…? 282 00:27:21,301 --> 00:27:23,736 清十郎殿…。 283 00:27:23,736 --> 00:27:26,739 お久しぶりでござる 武蔵殿。 284 00:27:26,739 --> 00:27:29,242 御出家 なされたのですか? 285 00:27:29,242 --> 00:27:31,244 あの後 こうして… 286 00:27:31,244 --> 00:27:34,744 亡き人を弔う旅を 続けておりまする。 287 00:27:41,754 --> 00:27:46,259 名を上げられましたな 武蔵殿。 288 00:27:46,259 --> 00:27:50,263 申し訳なく 思っています。 289 00:27:50,263 --> 00:27:52,265 何を? 290 00:27:52,265 --> 00:27:56,769 私が 吉岡家を潰した… 世間は そう思っています。 291 00:27:56,769 --> 00:28:01,774 あなた様は 当家に 立ち合いに 来られただけの事。 292 00:28:01,774 --> 00:28:05,278 吉岡家が 潰れたのは こちらが 弱かったから。 293 00:28:05,278 --> 00:28:09,282 ただ それだけの事で ございます。 294 00:28:09,282 --> 00:28:16,289 それに あの事は 私には もう 別の世の出来事。 295 00:28:16,289 --> 00:28:21,294 むしろ あの時の あなたの気魂が 296 00:28:21,294 --> 00:28:24,794 今は 時折 懐かしく 思い出されます。 297 00:28:29,235 --> 00:28:31,237 時に… 298 00:28:31,237 --> 00:28:35,241 園藤次の消息は ご存じありませんか? 299 00:28:35,241 --> 00:28:37,741 私が 斬りました。 300 00:28:40,246 --> 00:28:42,248 そうでございましたか…。 301 00:28:42,248 --> 00:28:46,753 播磨の妙心寺に 墓を建てました。 302 00:28:46,753 --> 00:28:50,757 清十郎殿に 経をあげて頂ければ 303 00:28:50,757 --> 00:28:55,257 藤次も… 喜ぶと思います。 304 00:28:58,264 --> 00:29:00,764 度 訪ねてみましょう。 305 00:29:04,270 --> 00:29:08,770 変わられましたな… 清十郎殿は。 306 00:29:12,278 --> 00:29:16,282 己を変えるために 出家したのですから。 307 00:29:16,282 --> 00:29:19,782 今は 恩真と 名乗っております。 308 00:29:21,788 --> 00:29:23,723 武蔵殿も 309 00:29:23,723 --> 00:29:27,227 お変わりに なられたように お見受け致す。 310 00:29:27,227 --> 00:29:29,229 そうでしょうか…。 311 00:29:29,229 --> 00:29:33,733 あの折の 恐ろしいまでの 殺気が なくなりましたな。 312 00:29:33,733 --> 00:29:35,735 私も やっと… 313 00:29:35,735 --> 00:29:41,241 己のためではなく 人のために 生きられるように なりました。 314 00:29:41,241 --> 00:29:43,741 お心は 出家なされましたな。 315 00:29:47,247 --> 00:29:49,249 では…。 316 00:29:49,249 --> 00:29:51,249 では…。 317 00:30:02,262 --> 00:30:05,765 ~ 318 00:30:05,765 --> 00:30:12,272 (鐘) 319 00:30:12,272 --> 00:31:46,232 ~ 320 00:31:46,232 --> 00:31:48,232 亜矢…。 321 00:31:50,236 --> 00:31:54,236 叔父上の所に 顔を 出さぬそうだが…? 322 00:31:56,242 --> 00:31:59,746 武蔵を 斬れなかった事を・ 323 00:31:59,746 --> 00:32:01,746 恥じておるのか? 324 00:32:03,750 --> 00:32:08,755 「武蔵は 必ず 私が斬る」と・ 325 00:32:08,755 --> 00:32:11,755 宗矩様に 伝えといておくれ。 326 00:32:13,760 --> 00:32:17,263 武蔵という男…・ 327 00:32:17,263 --> 00:32:20,263 お前の 斬れる相手ではない。 328 00:32:23,770 --> 00:32:25,770 待て。 329 00:32:27,774 --> 00:32:31,774 本位田又八という鉄砲商人を 知ってるだろう? 330 00:32:35,281 --> 00:32:37,781 大坂に 家を 構えているはずだ。 331 00:32:39,786 --> 00:32:43,790 どこか 知っているか? 332 00:32:43,790 --> 00:32:46,793 天満の傍だ。 333 00:32:46,793 --> 00:32:50,296 本位田又八が どうかしたか? 334 00:32:50,296 --> 00:33:10,817 ・~ 335 00:33:10,817 --> 00:33:12,817 冷え込んできましたね。 336 00:33:18,324 --> 00:33:21,324 吉岡清十郎殿に 会った。 337 00:33:24,263 --> 00:33:27,763 諸国行脚する僧に なっておられた。 338 00:33:29,769 --> 00:33:33,773 吉岡道場を潰したのは 俺だ。 339 00:33:33,773 --> 00:33:36,776 俺は それで 名を上げたんだ。 340 00:33:36,776 --> 00:33:42,782 それなのに 清十郎殿は 何の恨みも 持っていなかった。 341 00:33:42,782 --> 00:33:47,282 「私には もう 別の世の出来事だ」と…。 342 00:33:52,291 --> 00:33:54,293 人を恨むというのは・ 343 00:33:54,293 --> 00:33:56,293 間違いなのか…? 344 00:33:58,297 --> 00:34:03,302 宗矩殿に 恨みを持つのは 間違いなのか? お通。 345 00:34:03,302 --> 00:34:07,802 俺は してはならぬ事を しようとしているのか? 346 00:34:11,811 --> 00:34:14,311 私にも 分かりません。 347 00:34:16,315 --> 00:34:22,822 ただ 三之助さんの姿を…・ 348 00:34:22,822 --> 00:34:27,760 そして 村の者たちの姿を思い出すと…・ 349 00:34:27,760 --> 00:34:30,763 このままでは すまされぬと・ 350 00:34:30,763 --> 00:34:32,763 私も 思います。 351 00:34:34,767 --> 00:34:38,267 できるだけ 人を集めてくれ。 分かりました。 352 00:34:40,273 --> 00:34:43,776 木津川で 合戦が 始まったそうだ。 353 00:34:43,776 --> 00:34:45,776 そうか…。 354 00:34:47,780 --> 00:34:49,782 家康の本陣は…・ 355 00:34:49,782 --> 00:34:52,285 茶臼山だという噂だ。 356 00:34:52,285 --> 00:34:56,289 柳生宗矩が 家康に 重んじられているなら・ 357 00:34:56,289 --> 00:34:59,292 この茶臼山に 来るはずだ。 358 00:34:59,292 --> 00:35:13,806 ・~ 359 00:35:13,806 --> 00:35:15,808 放て (銃声) 360 00:35:15,808 --> 00:35:17,810 あ~っ 361 00:35:17,810 --> 00:35:19,812 (銃声) 362 00:35:19,812 --> 00:35:21,814 (銃声) 363 00:35:21,814 --> 00:35:23,749 それ いけ~ 364 00:35:23,749 --> 00:35:25,751 逃がすな~ 365 00:35:25,751 --> 00:35:29,755 (喚声) 366 00:35:29,755 --> 00:35:31,755 (銃声) 367 00:35:41,267 --> 00:35:45,771 (淀殿)なぜ たやすく 木津川の砦が 落ちたのじゃ? 368 00:35:45,771 --> 00:35:48,274 はあ…。 369 00:35:48,274 --> 00:35:53,279 指揮をとる 明石掃部の 留守を 襲われ・ 370 00:35:53,279 --> 00:35:56,282 兵たちが 動揺した様子で…。 371 00:35:56,282 --> 00:36:00,286 木津川を 抑えられれば 船の行き来が 難しくなる。 372 00:36:00,286 --> 00:36:06,292 今からでも 秀頼様 御自らが 御出陣され・ 373 00:36:06,292 --> 00:36:08,794 豊臣の旗を 揚げられれば・ 374 00:36:08,794 --> 00:36:11,797 徳川の勢いを そぐ事が できます。 375 00:36:11,797 --> 00:36:15,301 秀頼に 「陣頭に立て」と言うのか? 376 00:36:15,301 --> 00:36:19,805 (幸村)総大将は 必要とあらば そうなさねば なりませぬ。 377 00:36:19,805 --> 00:36:22,308 その折には 我々 すべてが・ 378 00:36:22,308 --> 00:36:28,247 秀頼様の御身を 命に懸けて お守り致すと 決めております。 379 00:36:28,247 --> 00:36:35,254 徳川に加担する 豊臣恩顧の大名は 秀頼様を 敵とは思うていません。 380 00:36:35,254 --> 00:36:39,258 秀頼様が 陣頭に立ち 徳川と対峙してこそ・ 381 00:36:39,258 --> 00:36:44,764 外様大名の変心を誘い 豊臣に つかせる事も できましょう。 382 00:36:44,764 --> 00:36:47,266 秀頼様の お姿を 見るだけで・ 383 00:36:47,266 --> 00:36:50,770 徳川を見限る大名も 出てくるはず。 384 00:36:50,770 --> 00:36:54,774 秀頼の命を 敵に晒す事など できぬ。 385 00:36:54,774 --> 00:36:56,776 しかり。 386 00:36:56,776 --> 00:37:00,279 ここは お方様が 申されるとおり・ 387 00:37:00,279 --> 00:37:04,283 籠城こそが 最上の策だと思う。 388 00:37:04,283 --> 00:37:08,287 勝たねば 生き残れぬのが 戦なのです。 389 00:37:08,287 --> 00:37:11,290 この城にはな 十万の兵を・ 390 00:37:11,290 --> 00:37:16,796 数年にわたって 養っていける兵糧もある。 391 00:37:16,796 --> 00:37:24,737 十万の兵に 恩賞として 与えるだけの金銀も あるのじゃ。 392 00:37:24,737 --> 00:37:27,239 東西 北には 川が ありますが・ 393 00:37:27,239 --> 00:37:30,242 南方には ただ 平地が 広がっておるだけ。 394 00:37:30,242 --> 00:37:34,747 家康の本陣も 茶臼山に 設けられたとの事。 395 00:37:34,747 --> 00:37:36,749 我らも 出丸を築き・ 396 00:37:36,749 --> 00:37:42,755 徳川の攻めを 受けて立つように せねばなりませぬ。 397 00:37:42,755 --> 00:37:45,755 考えのとおりに してよいぞ 幸村。 398 00:37:47,760 --> 00:37:49,762 はっ。 399 00:37:49,762 --> 00:37:53,265 父上がつくられた この城は・ 400 00:37:53,265 --> 00:37:56,765 家康なんぞには 決して落とせぬ 401 00:38:06,779 --> 00:38:09,281 (高虎)蜂須賀至鎮が・ 402 00:38:09,281 --> 00:38:11,784 木津川の砦を 落としました。 403 00:38:11,784 --> 00:38:17,790 大御所様も それを聞いて 大喜びなされていた。 404 00:38:17,790 --> 00:38:19,792 片桐且元は・ 405 00:38:19,792 --> 00:38:23,729 大坂の堀が どのような深さであり・ 406 00:38:23,729 --> 00:38:26,732 攻め 中の様子…・ 407 00:38:26,732 --> 00:38:30,236 すべてを 大御所様に 申し上げるとの事。 408 00:38:30,236 --> 00:38:33,239 頼りにしておるぞ 且元。 409 00:38:33,239 --> 00:38:40,246 大御所様への 御恩返しの時が 来たと思うております。 410 00:38:40,246 --> 00:38:42,246 こちらへ。 はっ。 411 00:38:49,255 --> 00:38:55,261 京所司代 板倉勝重様の家臣 朝日奈兵右衛門という者を・ 412 00:38:55,261 --> 00:39:00,266 牢人として 城内に送り込み 様子を 探らせております。 413 00:39:00,266 --> 00:39:02,268 働けよ 宗矩。 414 00:39:02,268 --> 00:39:04,270 はっ。 415 00:39:04,270 --> 00:39:08,774 せっかく 大御所様の お気持を 取り戻したのだ。 416 00:39:08,774 --> 00:39:12,278 それに 報いる働きを せねばならんぞ。 417 00:39:12,278 --> 00:39:14,278 承知しております。 418 00:39:17,283 --> 00:39:22,288 大坂城を 我らは 見事に取り囲んだ。 419 00:39:22,288 --> 00:39:30,229 ただ 「力攻めは 愚策の極みだ」と 大御所様は 言われておる。 420 00:39:30,229 --> 00:39:34,233 ならば 兵糧攻めに持ち込み・ 421 00:39:34,233 --> 00:39:38,237 城の戦意が尽きるまで 待つのが 得策。 422 00:39:38,237 --> 00:39:40,239 (宗矩) お言葉ですが…・ 423 00:39:40,239 --> 00:39:45,239 私は 刻も早く 攻めかかるのが 賢明だと思います。 424 00:39:47,246 --> 00:39:49,748 もし 戦が長引けば・ 425 00:39:49,748 --> 00:39:52,251 豊臣方に 力ありとして・ 426 00:39:52,251 --> 00:39:58,257 大名の中には 豊臣に味方する者も 出てくるやもしれませぬ。 427 00:39:58,257 --> 00:40:02,761 諸大名からは すべて 血判起請文を 取ってある。 428 00:40:02,761 --> 00:40:06,765 おいそれと 豊臣に 味方する者が 出るとは 思えぬ。 429 00:40:06,765 --> 00:40:08,767 戦国の将は・ 430 00:40:08,767 --> 00:40:11,770 強い者につくのが 道理。 431 00:40:11,770 --> 00:40:14,273 豊臣強しとなれば・ 432 00:40:14,273 --> 00:40:18,273 起請文など 何の役にも立ちませぬ。 433 00:40:32,725 --> 00:40:35,728 こんな物 軽いじゃないか 434 00:40:35,728 --> 00:40:38,230 今宵中に すべて 運び出すぞ 435 00:40:38,230 --> 00:40:40,232 よし 436 00:40:40,232 --> 00:40:42,234 急げ 急げ 437 00:40:42,234 --> 00:40:47,239 奥の蔵にある鉄砲も すべて 運び出せ。 承知しました。 438 00:40:47,239 --> 00:40:49,241 俺は 大坂を出るぞ。 439 00:40:49,241 --> 00:40:51,241 え…? 440 00:40:56,248 --> 00:41:00,252 豊臣方の軍勢が 堺の奉行所を攻めた。 441 00:41:00,252 --> 00:41:04,256 そこに 大量の鉄砲や 大砲がある事を 俺が 知らせた。 442 00:41:04,256 --> 00:41:10,262 豊臣方に 鉄砲や大砲を売った事も 徳川方には 知られているだろう。 443 00:41:10,262 --> 00:41:12,264 俺が 狙われる番だ。 444 00:41:12,264 --> 00:41:16,264 なぜ そんなにまでして 商いを続けるの? 445 00:41:19,271 --> 00:41:24,209 ・~ 446 00:41:24,209 --> 00:41:26,211 又やん…。 447 00:41:26,211 --> 00:41:31,216 俺も 武蔵のように イッパシの男に なりたいのよ。 448 00:41:31,216 --> 00:41:34,720 それに もし 俺が 捕まって死んでも・ 449 00:41:34,720 --> 00:41:36,722 誰も 悲しむ者は いねえ。 450 00:41:36,722 --> 00:41:38,724 おふくろも死んだし・ 451 00:41:38,724 --> 00:41:40,726 朱実も どっかへ行った。 452 00:41:40,726 --> 00:42:12,226 ・~ 453 00:42:20,766 --> 00:42:23,266 (女たち)お待ち下さい。 454 00:42:29,274 --> 00:42:32,274 本位田又八は どこにおる? 455 00:42:34,780 --> 00:42:38,280 生きていたければ 声を立てるなよ。 456 00:42:47,793 --> 00:43:16,293 ・~ 457 00:43:36,275 --> 00:43:38,277 どけ 武蔵。 458 00:43:38,277 --> 00:43:40,279 どかぬ。 459 00:43:40,279 --> 00:43:43,282 どけ 武蔵。 どかぬ。 460 00:43:43,282 --> 00:43:46,285 どかぬと…・ 461 00:43:46,285 --> 00:43:48,285 そなたを斬る。 462 00:44:01,300 --> 00:44:33,300 ・~