1 00:01:22,213 --> 00:01:24,213 2 00:01:28,086 --> 00:01:48,106 ♬~ 3 00:01:48,106 --> 00:02:08,126 ♬~ 4 00:02:08,126 --> 00:02:28,079 ♬~ 5 00:02:28,079 --> 00:02:48,099 ♬~ 6 00:02:48,099 --> 00:03:08,119 ♬~ 7 00:03:08,119 --> 00:03:28,072 ♬~ 8 00:03:28,072 --> 00:03:48,092 ♬~ 9 00:03:48,092 --> 00:03:58,092 ♬~ 10 00:04:01,105 --> 00:04:05,109 ♬~ 11 00:04:05,109 --> 00:04:09,113 (語り)<13年ぶりに 再会を果たした 母 常盤の家で 12 00:04:09,113 --> 00:04:13,117 遮那王はひとりの少女と出会った> 13 00:04:13,117 --> 00:04:16,120 <その名を静という> 14 00:04:16,120 --> 00:04:21,125 <今 正に 初花の匂うばかりの 美少女であった> 15 00:04:21,125 --> 00:04:32,069 ♬~ 16 00:04:32,069 --> 00:04:36,073 (静)遮那王さま ほら 17 00:04:36,073 --> 00:04:43,080 ♬~ 18 00:04:43,080 --> 00:04:46,083 (遮那王)怒ったのか? 19 00:04:46,083 --> 00:04:48,083 存じません 20 00:04:52,089 --> 00:04:55,092 ほら また散るぞ 21 00:04:55,092 --> 00:04:58,095 それ 静も (静)はい 22 00:04:58,095 --> 00:05:08,095 ♬~ 23 00:05:10,107 --> 00:05:14,111 (弁慶)はぁ… いや 何もかも 吉次どのの おかげじゃ 24 00:05:14,111 --> 00:05:16,113 礼を申すぞ 25 00:05:16,113 --> 00:05:20,117 (吉次)お役に立てて 何よりでござりました 26 00:05:20,117 --> 00:05:23,054 手前は2~3日うちに 平泉へ帰りますが➡ 27 00:05:23,054 --> 00:05:26,057 また何か御曹司のことで お困りのことがござりましたら 28 00:05:26,057 --> 00:05:30,061 八条院さまに ご相談なさると よろしゅうござりましょう 29 00:05:30,061 --> 00:05:32,063 うん? 八条院さまっていうと➡ 30 00:05:32,063 --> 00:05:37,068 あの鳥羽上皇のお姫君 八条の女院のことか? 31 00:05:37,068 --> 00:05:39,070 はい 32 00:05:39,070 --> 00:05:44,075 八条院さまは大の源氏贔屓のお方 何かと お力になってくれましょう 33 00:05:44,075 --> 00:05:46,077 いやぁ しかし… 34 00:05:46,077 --> 00:05:51,082 いやぁ 我らには ちと手の届きかねぬお方じゃのぅ 35 00:05:51,082 --> 00:05:54,085 いえ とても気さくな尼どので➡ 36 00:05:54,085 --> 00:05:57,088 常盤さまにとりましても ご主人筋に当たるお方 37 00:05:57,088 --> 00:06:00,091 手前が常盤さまのお世話を 申し上げてるのも➡ 38 00:06:00,091 --> 00:06:02,093 そのお方の口添えでござります 39 00:06:02,093 --> 00:06:05,096 そうであったか 40 00:06:05,096 --> 00:06:10,096 いやぁ これは よいことを聞かせてもろうた 41 00:06:12,103 --> 00:06:14,103 さて… 42 00:06:19,110 --> 00:06:21,110 ほら 43 00:06:33,057 --> 00:06:37,061 鞍馬へお帰りに? 44 00:06:37,061 --> 00:06:42,061 うむ… また どこぞで会うこともあろう 45 00:06:45,069 --> 00:06:51,069 静は花のようじゃ 桜のように美しい 46 00:06:54,078 --> 00:06:59,083 遮那王さまも… (遮那王)うん? 47 00:06:59,083 --> 00:07:05,089 遮那王さまも 鷹のように りりしくて 48 00:07:05,089 --> 00:07:07,089 鷹のように? 49 00:07:10,094 --> 00:07:14,094 私が鷹で そなたが桜か 50 00:07:21,105 --> 00:07:24,041 さらばじゃ 51 00:07:24,041 --> 00:07:35,052 ♬~ 52 00:07:35,052 --> 00:07:45,062 ♬~ 53 00:07:45,062 --> 00:07:47,064 (話し声) 54 00:07:47,064 --> 00:07:52,069 ♬~ 55 00:07:52,069 --> 00:07:54,069 ≪(常盤)遮那王どの 56 00:07:57,074 --> 00:08:02,079 (常盤) くれぐれも体に気をつけてのぅ 57 00:08:02,079 --> 00:08:07,084 あまり無茶をして 御側の衆を 困らせてはなりませぬぞえ 58 00:08:07,084 --> 00:08:10,087 はい 59 00:08:10,087 --> 00:08:13,087 母上も お元気で 60 00:08:16,093 --> 00:08:20,097 会いたくなったら いつでも遊びに来るがよい 61 00:08:20,097 --> 00:08:23,033 …と申したきところなれど➡ 62 00:08:23,033 --> 00:08:29,039 我が君の立場もあるゆえに そうもまいらぬ 63 00:08:29,039 --> 00:08:34,039 なれど 母は ここにおりますゆえのぅ 64 00:08:36,046 --> 00:08:39,049 分かっております 65 00:08:39,049 --> 00:08:42,052 会いたくなったら➡ 66 00:08:42,052 --> 00:08:46,056 昔 母上から いただいた➡ 67 00:08:46,056 --> 00:08:49,059 この笛を吹きます 68 00:08:49,059 --> 00:08:53,063 笛の音が聞こえたら 遮那王だと 69 00:08:53,063 --> 00:09:10,080 ♬~ 70 00:09:10,080 --> 00:09:13,083 (遮那王)達者でな 71 00:09:13,083 --> 00:09:16,086 (良成) 今度 鞍馬へ遊びにまいります 72 00:09:16,086 --> 00:09:18,088 うむ… 73 00:09:18,088 --> 00:09:22,088 (常盤) さあ 人目につかぬうちに早よう 74 00:09:30,034 --> 00:09:33,037 弁慶どの 75 00:09:33,037 --> 00:09:38,042 遮那王がこと くれぐれも お頼みしますぞ 76 00:09:38,042 --> 00:09:42,042 はっ… お任せあれ 77 00:09:51,055 --> 00:09:53,055 牛若 78 00:10:00,064 --> 00:10:03,064 ならば これにて 79 00:10:10,074 --> 00:10:20,084 ♬~ 80 00:10:20,084 --> 00:10:24,021 肉親の縁の薄き子なれば➡ 81 00:10:24,021 --> 00:10:28,025 誰かの情けに すがって生きねばならぬ 82 00:10:28,025 --> 00:10:35,032 ♬~ 83 00:10:35,032 --> 00:10:39,036 幸せな日々を 送ってくれればよいが 84 00:10:39,036 --> 00:10:55,052 ♬~ 85 00:10:55,052 --> 00:11:00,057 <遮那王は 恋と呼ぶには あまりに淡い思い出を➡ 86 00:11:00,057 --> 00:11:03,057 静の胸に残していった> 87 00:11:05,062 --> 00:11:09,066 <これが15年後に 悲劇的な結末をたどる➡ 88 00:11:09,066 --> 00:11:13,070 最初の出会いであろうとは 知る由もなく> 89 00:11:13,070 --> 00:11:20,070 ♬~ 90 00:11:25,082 --> 00:11:27,082 (常陸坊)武蔵坊ーっ! 91 00:11:30,087 --> 00:11:33,090 おお 常陸坊 どうした? 92 00:11:33,090 --> 00:11:36,093 先ほどから 東光坊に平家の公達どもが➡ 93 00:11:36,093 --> 00:11:40,097 「遮那王は おらぬか」と とうとう押しかけてまいったか 94 00:11:40,097 --> 00:11:44,097 今帰っては まずい 御曹司をしばらく どっかへ 95 00:11:46,103 --> 00:11:49,106 かまわぬ 帰るぞ 弁慶 96 00:11:49,106 --> 00:11:52,109 しかし むやみに奴らを怒らせても… 97 00:11:52,109 --> 00:11:55,112 御曹司は とがめられるような ことはしておらん 98 00:11:55,112 --> 00:11:58,115 なにも 逃げ隠れせずともよかろう 99 00:11:58,115 --> 00:12:01,118 こちらは そのつもりでも 彼奴らは そうは思うまい 100 00:12:01,118 --> 00:12:04,118 まして 馬になんぞ乗って帰っては 101 00:12:14,131 --> 00:12:17,134 おっ 常陸坊 馬頼む 102 00:12:17,134 --> 00:12:19,136 どうしても帰るのか? ああ 103 00:12:19,136 --> 00:12:22,072 お山で騒ぎでも起こしてみろ 104 00:12:22,072 --> 00:12:26,076 鞍馬は おろか 叡山の山法師とて黙ってはおらん 105 00:12:26,076 --> 00:12:30,080 しかし 御曹司の身に もしものことがあっては… 106 00:12:30,080 --> 00:12:35,085 ハハハハッ… なぁに 彼奴らは脅し 脅しだ 107 00:12:35,085 --> 00:12:38,085 なっ? 頼むぞ おっ 武蔵坊 108 00:12:51,101 --> 00:12:53,103 (家臣)帰ってまいりました! 109 00:12:53,103 --> 00:13:13,123 ♬~ 110 00:13:13,123 --> 00:13:30,074 ♬~ 111 00:13:30,074 --> 00:13:47,091 ♬~ 112 00:13:47,091 --> 00:13:51,095 (知盛)そのほうが遮那王か? 113 00:13:51,095 --> 00:13:53,097 おぬしは? 114 00:13:53,097 --> 00:13:57,097 知盛じゃ (資盛)わしは資盛じゃ 115 00:13:59,103 --> 00:14:01,105 それで? 116 00:14:01,105 --> 00:14:05,109 近ごろ 胡乱な法師が 出入りしているようだが➡ 117 00:14:05,109 --> 00:14:07,111 ひと言 忠告しておく 118 00:14:07,111 --> 00:14:11,115 愚かな夢は見まいぞ 遮那王 119 00:14:11,115 --> 00:14:14,118 そのほうの処分は わしが任されている 120 00:14:14,118 --> 00:14:17,121 それを忘れるなよ 121 00:14:17,121 --> 00:14:21,125 フッ… (資盛)何がおかしい!? 122 00:14:21,125 --> 00:14:24,061 おのれは敵の情けにすがって 生きているのじゃ 123 00:14:24,061 --> 00:14:28,065 恥を知らば 夜な夜な外を出歩くな 124 00:14:28,065 --> 00:14:33,070 ンン… 困ったな 弁慶 125 00:14:33,070 --> 00:14:37,074 たまの散歩もできぬとはのぅ 126 00:14:37,074 --> 00:14:39,076 御意 127 00:14:39,076 --> 00:14:44,081 夜な夜なで悪ければ 明日からは 昼から出かけましょうか 128 00:14:44,081 --> 00:14:46,083 (2人の笑い声) 129 00:14:46,083 --> 00:14:49,086 (家臣)武蔵坊 思い直すなら 今のうちじゃ 130 00:14:49,086 --> 00:14:52,089 (家臣)わしらの仲間になれ 131 00:14:52,089 --> 00:14:55,092 遮那王 抜け! 132 00:14:55,092 --> 00:15:05,102 ≪(ほら貝の音) 133 00:15:05,102 --> 00:15:13,102 (ほら貝の音) 134 00:15:16,113 --> 00:15:21,118 それそれ 山法師たちが騒ぎだした 135 00:15:21,118 --> 00:15:23,118 どうする? 136 00:15:25,055 --> 00:15:28,058 遮那王 重ねて言う 137 00:15:28,058 --> 00:15:30,060 そのほうの処分は わしが任されている 138 00:15:30,060 --> 00:15:32,060 それを忘れるな 139 00:15:50,080 --> 00:15:55,080 まずは この勝負 御曹司の勝ちじゃな 140 00:15:59,089 --> 00:16:04,089 (笑い声) 141 00:16:28,051 --> 00:16:31,054 (阿闍梨) やっかいなことになったのぅ 142 00:16:31,054 --> 00:16:35,058 このまま遮那王を ここに置いてよいものかどうか 143 00:16:35,058 --> 00:16:38,061 遮那王 叡山にでも身を隠すか? 144 00:16:38,061 --> 00:16:41,064 ここよりは よほど ましであろうが 145 00:16:41,064 --> 00:16:46,069 師のご坊さえ よろしければ 遮那王は ここにいとうござります 146 00:16:46,069 --> 00:16:49,072 わしは かまわぬが そなたの身が危ない 147 00:16:49,072 --> 00:16:55,078 いや それならば 比叡山も鞍馬も 大して変わりはござるまい 148 00:16:55,078 --> 00:16:58,081 その気になれば いつ どこへなりとも➡ 149 00:16:58,081 --> 00:17:02,085 御曹司のお命を 狙うてまいりましょう 150 00:17:02,085 --> 00:17:06,089 ただ… ただ? 151 00:17:06,089 --> 00:17:09,092 御曹司には どこか こう もっと こう… 152 00:17:09,092 --> 00:17:14,097 広々とした所で 伸び伸びと暮らしていただきたい 153 00:17:14,097 --> 00:17:19,102 さよう あと もう4~5年 154 00:17:19,102 --> 00:17:21,104 ああ こんな狭苦しい… 155 00:17:21,104 --> 00:17:25,042 いや なに その… 誰に気兼ねを… 156 00:17:25,042 --> 00:17:27,044 いや なに つまり その… 157 00:17:27,044 --> 00:17:31,048 要するに伸び伸びとな ハハハハッ… 158 00:17:31,048 --> 00:17:36,053 当てがあるのか? 弁慶 ないこともござりませぬ 159 00:17:36,053 --> 00:17:38,055 どこじゃ? 160 00:17:38,055 --> 00:17:41,058 奥州 平泉でござる 161 00:17:41,058 --> 00:17:45,062 (常陸坊) 鎮守府将軍の藤原秀衡どのか? 162 00:17:45,062 --> 00:17:47,064 うむ… 163 00:17:47,064 --> 00:17:50,067 北方の王者とうたわれながら 覇権を望まず➡ 164 00:17:50,067 --> 00:17:53,070 都から数百里離れた辺境の地に➡ 165 00:17:53,070 --> 00:17:57,074 仏法の花咲く 一大理想郷を作り上げた 166 00:17:57,074 --> 00:17:59,076 天下広しといえども➡ 167 00:17:59,076 --> 00:18:03,080 御曹司をかくまえるのは 秀衡公しかあるまい 168 00:18:03,080 --> 00:18:09,086 しかし 平家の機嫌を損じてまで 御曹司をかくもうてくれようか 169 00:18:09,086 --> 00:18:13,090 なぁに 入道相国が 機嫌を損じたところで➡ 170 00:18:13,090 --> 00:18:16,093 うかつに 手を出せる相手ではないわ 171 00:18:16,093 --> 00:18:21,093 こればかりは 御曹司のお気持ちしだいじゃ 172 00:18:23,033 --> 00:18:26,036 奥州 平泉か 173 00:18:26,036 --> 00:18:36,046 ♬~ 174 00:18:36,046 --> 00:18:39,049 行ってみたいのぅ 175 00:18:39,049 --> 00:18:44,054 陸奥では 野生の馬が 群れをなしていると聞くぞ 176 00:18:44,054 --> 00:18:49,059 何十頭もの野生馬が 大草原を疾駆する姿は➡ 177 00:18:49,059 --> 00:18:53,063 さぞかし見事であろうのぅ 178 00:18:53,063 --> 00:18:55,065 一緒に駆け回ってみたい 179 00:18:55,065 --> 00:19:02,065 ♬~ 180 00:19:15,085 --> 00:19:19,089 なるほど それは うかうかできませんな 181 00:19:19,089 --> 00:19:24,027 知盛さまは平家きっての荒武者 一門の気を引き締めるためには➡ 182 00:19:24,027 --> 00:19:27,030 遮那王さまのお命を 奪うぐらいのことは➡ 183 00:19:27,030 --> 00:19:30,033 考えかねません ンン… 暇なせがれどもが➡ 184 00:19:30,033 --> 00:19:32,035 騒ぎ立てることぐらい 何でもないが 185 00:19:32,035 --> 00:19:34,037 それよりも何よりもな 186 00:19:34,037 --> 00:19:39,042 わしは この せせこましい都に 御曹司を置きたくないのだ 187 00:19:39,042 --> 00:19:42,045 それは私も同感でござります 188 00:19:42,045 --> 00:19:45,048 どうであろうな 189 00:19:45,048 --> 00:19:49,052 秀衡公は 御曹司を 受け入れてくださるだろうかな 190 00:19:49,052 --> 00:19:53,056 はい 秀衡さまは それは懐の大きなお方ゆえ➡ 191 00:19:53,056 --> 00:19:57,060 決して嫌とは申されますまい …が しかし➡ 192 00:19:57,060 --> 00:20:02,065 もし それが入道相国の耳に 入ったときのことを考えますと 193 00:20:02,065 --> 00:20:05,065 う~む… 194 00:20:07,070 --> 00:20:11,074 武蔵坊さま 八条院さまに➡ 195 00:20:11,074 --> 00:20:14,077 添え状をお書きいただいたら いかがでござりましょう? 196 00:20:14,077 --> 00:20:17,080 八条の女院にか? はい 197 00:20:17,080 --> 00:20:19,082 八条院さまのお口添えとあらば➡ 198 00:20:19,082 --> 00:20:21,084 文句の持ってきようも ござりませぬ 199 00:20:21,084 --> 00:20:25,021 何せ 後白河院の お妹御さまでござりまするから 200 00:20:25,021 --> 00:20:29,025 しかしな あの やんごとなきお方が➡ 201 00:20:29,025 --> 00:20:33,025 源氏の御曹司のための 添え状などは… 202 00:20:37,033 --> 00:20:42,038 武蔵坊さま 今日1日 お待ちいただけませぬか 203 00:20:42,038 --> 00:20:45,041 必ず吉報をお届けいたしますれば 204 00:20:45,041 --> 00:20:50,046 そうか… いやぁ かたじけない 205 00:20:50,046 --> 00:20:52,046 頼む! 206 00:20:59,055 --> 00:21:04,060 <一方 弁慶から 源氏の御曹司の 家人になったと聞かされ➡ 207 00:21:04,060 --> 00:21:07,063 悲嘆に暮れる玉虫であったが➡ 208 00:21:07,063 --> 00:21:11,067 弁慶の厚い情けを受けた あの夜の思いは絶ち難かった> 209 00:21:11,067 --> 00:21:16,067 (玉虫)会いたやのぅ 弁慶どのに 210 00:21:18,074 --> 00:21:25,074 ハァ… 今ごろ どこで どうしてござろうや 211 00:21:27,083 --> 00:21:29,083 (ため息) 212 00:21:31,087 --> 00:21:35,087 ほんに 切なやのぅ 213 00:21:41,097 --> 00:21:43,097 会いたや 会いたや 214 00:21:51,107 --> 00:21:57,113 (鈴の前) 玉虫どの! 一大事じゃ 一大事 215 00:21:57,113 --> 00:21:59,115 何をそのように慌てて 216 00:21:59,115 --> 00:22:02,118 これが慌てずにおられようか 217 00:22:02,118 --> 00:22:06,122 今のぅ 承香殿の横で 維盛さまにお会いしてのぅ 218 00:22:06,122 --> 00:22:11,127 恋文の橋渡しを 頼まれましたのじゃ ほら 219 00:22:11,127 --> 00:22:15,131 ハァ… 恋文 220 00:22:15,131 --> 00:22:20,136 フフフッ… 埒もない 221 00:22:20,136 --> 00:22:22,072 わらわには 弁慶どのという➡ 222 00:22:22,072 --> 00:22:25,075 二世を契り合うたお方が おりまするのに 223 00:22:25,075 --> 00:22:30,080 恋文などと… (鈴の前)そう堅いことを申さず 224 00:22:30,080 --> 00:22:33,083 恋文は女子の名誉じゃ 玉虫どの 225 00:22:33,083 --> 00:22:40,090 それも お相手が 今を時めく 右大臣 重盛卿のご長男 維盛さま 226 00:22:40,090 --> 00:22:45,095 女子として これほどの名誉が またとあろうか 227 00:22:45,095 --> 00:22:48,095 あんなこじき法師の どこがようて 228 00:22:51,101 --> 00:22:53,103 こじき法師? 229 00:22:53,103 --> 00:22:57,107 維盛さまと比べるも愚かしや 230 00:22:57,107 --> 00:23:02,107 ハァ… 維盛さまの匂いがする 231 00:23:05,115 --> 00:23:09,115 返してまいります 気持ちの悪い 232 00:23:12,122 --> 00:23:14,124 (維盛) そちの申すことは分かっておる 233 00:23:14,124 --> 00:23:16,126 万事 心得ておるわ 234 00:23:16,126 --> 00:23:19,129 どうぞ お許しを! (維盛)早よう まいれ 235 00:23:19,129 --> 00:23:22,129 お許しを! (維盛)ほれ! 236 00:23:24,067 --> 00:23:29,072 玉虫 なにも そう恥ずかしがらずとも 237 00:23:29,072 --> 00:23:32,075 いえ 恥ずかしいのではござりませぬ 238 00:23:32,075 --> 00:23:36,079 かよわい女とて 魂というものがござります 239 00:23:36,079 --> 00:23:42,085 いかに維盛さまとて 御所の中で このような無法は許しませぬ 240 00:23:42,085 --> 00:23:45,088 顔に似合わず きついことを申すのぅ 241 00:23:45,088 --> 00:23:49,092 ならば どこまでよいか… (玉虫)アッ アッ! 242 00:23:49,092 --> 00:23:53,096 それとも ほかに契った男でもあって? 243 00:23:53,096 --> 00:23:55,098 ござります 244 00:23:55,098 --> 00:23:59,102 うん? して その男の名は? 245 00:23:59,102 --> 00:24:03,106 申し上げられませぬ 246 00:24:03,106 --> 00:24:05,108 そうか 247 00:24:05,108 --> 00:24:10,108 そなたのような初々しい女子に 契った男があるとは 248 00:24:12,115 --> 00:24:14,117 アッ! 249 00:24:14,117 --> 00:24:16,119 ならば 余計 我慢がならぬ 250 00:24:16,119 --> 00:24:21,124 そなたの この玉の肌を めでた男がおったとは 251 00:24:21,124 --> 00:24:24,060 ヘヘヘッ… くるおしや 252 00:24:24,060 --> 00:24:27,063 ウワッ! 無礼者 何奴じゃ!? 253 00:24:27,063 --> 00:24:29,065 (殴る音) 254 00:24:29,065 --> 00:24:33,069 ハッ… 叔父上 255 00:24:33,069 --> 00:24:37,073 父上の福原下向をよいことに 馬を賭け 女を賭け➡ 256 00:24:37,073 --> 00:24:41,077 通わすにうつつを抜かすは 正に亡国の1歩手前よ 257 00:24:41,077 --> 00:24:43,079 そこに おぬしがいないのを 不審に思い 来てみれば➡ 258 00:24:43,079 --> 00:24:46,082 案の定 このざまじゃ 恥を知れ 維盛 259 00:24:46,082 --> 00:24:50,086 なにも このような所で そのように どならずとも 260 00:24:50,086 --> 00:24:52,086 ≪(物音) 261 00:24:58,094 --> 00:25:01,097 (右京大夫) いきさつは 鈴の前から聞きました 262 00:25:01,097 --> 00:25:03,097 戻りなさい 263 00:25:22,051 --> 00:25:25,051 (維盛)ハハハハッ… 264 00:25:27,056 --> 00:25:32,061 叔父上の野暮にも困ったものじゃ 265 00:25:32,061 --> 00:25:38,061 ハァ… 一向に風流の道を解そうとはせん 266 00:25:44,073 --> 00:25:50,073 右京どの 叔父上は そなたが好きなのじゃぞ 267 00:25:52,081 --> 00:25:55,084 維盛 余計なことを 268 00:25:55,084 --> 00:25:57,086 これで案外 小心でのぅ 269 00:25:57,086 --> 00:26:01,090 そなたが好きだと言えぬばかりに 我らに八つ当たり 270 00:26:01,090 --> 00:26:03,092 (知盛)よさぬか! 271 00:26:03,092 --> 00:26:07,092 あ~あ… 迷惑な話よ 272 00:26:11,100 --> 00:26:25,048 ♬~ 273 00:26:25,048 --> 00:26:28,051 かたじけない 274 00:26:28,051 --> 00:26:32,055 玉虫を お助けいただきましたお礼に 275 00:26:32,055 --> 00:26:37,060 …と申しましても ろくな もてなしもできませぬが 276 00:26:37,060 --> 00:26:41,064 お急ぎでなくば 弘徽殿のほうにお立ち寄りを 277 00:26:41,064 --> 00:26:43,064 しかし… ≪(資盛)叔父上! 278 00:26:50,073 --> 00:26:56,079 今 そこで兄に会いましたらば… 279 00:26:56,079 --> 00:27:00,083 右京大夫 玉虫とかいう女房 280 00:27:00,083 --> 00:27:04,087 時折 武蔵坊なる法師と 密会を重ねているそうな 281 00:27:04,087 --> 00:27:07,090 外へ出さぬほうがよい 282 00:27:07,090 --> 00:27:11,094 それは酷というもの 恋をしてる者に会うなとは 283 00:27:11,094 --> 00:27:14,097 相手が源氏の家人になっては 致し方あるまい 284 00:27:14,097 --> 00:27:17,100 あの法師が源氏の? 285 00:27:17,100 --> 00:27:23,039 どういう風の吹き回しか 鞍馬の遮那王の家人になりおった 286 00:27:23,039 --> 00:27:28,044 目に余ることあらば 法師も遮那王も斬らねばならん 287 00:27:28,044 --> 00:27:31,047 聞いておりませぬ そのようなこと 288 00:27:31,047 --> 00:27:35,047 資盛 右京どのを 弘徽殿までお送りしてくれ 289 00:27:40,056 --> 00:27:42,056 叔父上 290 00:27:45,061 --> 00:27:48,064 やれやれ 291 00:27:48,064 --> 00:27:53,064 つかの間 右京どのを取られたかと ひやりとした 292 00:28:00,076 --> 00:28:04,080 (雨の音) 293 00:28:04,080 --> 00:28:08,084 (玉虫)申し訳ござりませぬ 294 00:28:08,084 --> 00:28:11,087 隠すつもりはござりませねど➡ 295 00:28:11,087 --> 00:28:18,094 事は男と女の秘め事ゆえ ついつい申しそびれました 296 00:28:18,094 --> 00:28:21,097 心底 好き合うているのであれば➡ 297 00:28:21,097 --> 00:28:26,097 源氏であれ 平氏であれ 何を隠すことがあろうか 298 00:28:28,037 --> 00:28:34,043 そうは申しましても 源氏と平氏は敵同士 299 00:28:34,043 --> 00:28:37,046 ひと度 事あらば➡ 300 00:28:37,046 --> 00:28:43,046 お方さまと玉虫は 敵味方に 分かれなければなりませぬ 301 00:28:45,054 --> 00:28:49,054 ならば この先 どうするつもりなのじゃ? 302 00:28:51,060 --> 00:28:55,060 法師との恋を 諦めるつもりでもあるまい 303 00:28:57,066 --> 00:29:01,070 これ以上 おそばにおりましては➡ 304 00:29:01,070 --> 00:29:06,075 お方さまに どのようなご迷惑が かかるやら分かりませぬ 305 00:29:06,075 --> 00:29:09,078 つきましては お暇を 306 00:29:09,078 --> 00:29:11,080 玉虫… 307 00:29:11,080 --> 00:29:16,080 よいのか? それで 決して後悔はすまいのぅ? 308 00:29:18,087 --> 00:29:20,087 はい 309 00:29:22,025 --> 00:29:24,027 誠 そなたが➡ 310 00:29:24,027 --> 00:29:30,033 自らの恋を全うしたいと 申すのであれば 止めはせぬが 311 00:29:30,033 --> 00:29:33,033 わらわのことなど 心配せずともよい 312 00:29:36,039 --> 00:29:39,042 (泣き声) 313 00:29:39,042 --> 00:29:42,042 いつまでも… 314 00:29:44,047 --> 00:29:47,047 おそばにいたきは やまやまなれど 315 00:29:49,052 --> 00:29:51,054 玉虫… 316 00:29:51,054 --> 00:29:56,059 (泣き声) 317 00:29:56,059 --> 00:30:13,076 ♬~ 318 00:30:13,076 --> 00:30:30,076 ♬~ 319 00:30:37,033 --> 00:30:42,038 <その夜から弁慶は 知盛らの討っ手に備えて➡ 320 00:30:42,038 --> 00:30:45,038 麓の廃屋に泊まり込んだ> 321 00:30:53,049 --> 00:30:59,049 ああ 玉虫の匂いだ フフッ… 322 00:31:02,058 --> 00:31:05,058 (深呼吸) 323 00:31:18,074 --> 00:31:29,085 (いびき) 324 00:31:29,085 --> 00:31:35,085 ≪(女性) お頼み申します お頼み申します 325 00:31:37,093 --> 00:31:40,096 ≪ お頼み申します 326 00:31:40,096 --> 00:31:43,096 おお 玉虫か? 今開ける 327 00:31:46,102 --> 00:31:48,104 うん? いかがいたした? 328 00:31:48,104 --> 00:31:53,109 ハァハァ… お助けくださりませ 329 00:31:53,109 --> 00:31:55,111 悪い男たちに追われ➡ 330 00:31:55,111 --> 00:31:59,115 逃げ回っておりますうちに 道に迷い… 331 00:31:59,115 --> 00:32:03,119 何とぞ… 何とぞ 一夜の宿を 332 00:32:03,119 --> 00:32:07,123 そうであったか よし 中へ入れ 333 00:32:07,123 --> 00:32:12,128 さあ よいか? 立てるか? さあさあ 早く入れ 334 00:32:12,128 --> 00:32:16,132 これは ひどいぬれ方じゃのぅ これでは風邪をひく 335 00:32:16,132 --> 00:32:19,135 今 火をすぐ おこしてやるからな ちょっと待て 336 00:32:19,135 --> 00:32:22,071 いやぁ それは難儀であったな 337 00:32:22,071 --> 00:32:27,076 ああ そうか そうか 今すぐに暖かくなるよってな 338 00:32:27,076 --> 00:32:29,076 (千載)もし? 339 00:32:31,080 --> 00:32:34,083 もしや あなたさまは➡ 340 00:32:34,083 --> 00:32:38,087 いつか室の津で お目にかかったお坊さまでは? 341 00:32:38,087 --> 00:32:40,089 うん? そなたは… 342 00:32:40,089 --> 00:32:45,094 ああ やっぱり あのときの 343 00:32:45,094 --> 00:32:49,098 うん? 千載にござります 344 00:32:49,098 --> 00:32:53,102 室の津の遊び女の 千載にござります 345 00:32:53,102 --> 00:32:57,106 ああ 室の津の普賢菩薩! はい 346 00:32:57,106 --> 00:33:01,110 ハハハハッ… いやぁ ハハッ… 347 00:33:01,110 --> 00:33:05,110 いやぁ これは また奇遇であったな ハハハハッ… 348 00:33:07,116 --> 00:33:13,122 それでは 書写のお山を焼いた荒法師とは… 349 00:33:13,122 --> 00:33:18,127 うん? いやぁ なに あれにはな 少々 訳があってのぅ 350 00:33:18,127 --> 00:33:22,064 ちょっと待て 今すぐにな 火をおこす よいか? 351 00:33:22,064 --> 00:33:25,064 よ~し ほら… よしよし 352 00:33:32,074 --> 00:33:37,079 (千載)私は 丹波の傀儡の出で… 353 00:33:37,079 --> 00:33:41,083 弟が1人おります 354 00:33:41,083 --> 00:33:46,088 ふとしたことから 仲間を裏切ることになり➡ 355 00:33:46,088 --> 00:33:50,092 私も室の津には いられなくなって 356 00:33:50,092 --> 00:33:54,096 こうして旅に出たのでござります 357 00:33:54,096 --> 00:34:00,102 う~ん… 播磨の太平なら わしも因縁浅からぬ仲じゃが 358 00:34:00,102 --> 00:34:03,102 何というんだ? 弟は 359 00:34:06,108 --> 00:34:10,112 いや 決して そなたたちの 不利になるようなことはせぬ 360 00:34:10,112 --> 00:34:13,112 何か力にもなればと思ってのぅ 361 00:34:15,117 --> 00:34:18,120 頑入と申します 362 00:34:18,120 --> 00:34:23,059 ああ あの吹き矢を吹く男? 知盛の下人になった 363 00:34:23,059 --> 00:34:26,059 ご存じでしたか ああ 364 00:34:28,064 --> 00:34:31,067 播磨の群れに狙われたら➡ 365 00:34:31,067 --> 00:34:35,071 もう どこにも 安心して暮らせる所はありませぬ 366 00:34:35,071 --> 00:34:37,073 いやいや 分かった 367 00:34:37,073 --> 00:34:40,076 太平にはな わしから よう話しておく 368 00:34:40,076 --> 00:34:43,079 そなたたちが 安心して暮らせるようにな 369 00:34:43,079 --> 00:34:47,083 だから もう案ずるな なっ? 370 00:34:47,083 --> 00:34:49,085 武蔵坊さま 371 00:34:49,085 --> 00:34:52,088 あ~ 少し横になったら どうだ? 372 00:34:52,088 --> 00:34:55,091 それがいい なっ? 横になれ 373 00:34:55,091 --> 00:34:58,091 ありがとうございます やあやあ なんの 374 00:35:31,060 --> 00:35:35,064 武蔵坊さま 早く… 早くお逃げください! 375 00:35:35,064 --> 00:35:37,066 お許しくださいませ 弟に頼まれて 376 00:35:37,066 --> 00:35:41,066 慌てるな 分かっておるわ 377 00:35:45,074 --> 00:35:47,076 (頑入)姉ちゃん 裏切ったな!? 378 00:35:47,076 --> 00:35:50,079 馬鹿者! 姉なればこそ➡ 379 00:35:50,079 --> 00:35:54,083 平家の下人に成り下がった おのれを救おうとしたのよ 380 00:35:54,083 --> 00:35:56,083 (吹き矢の音) 381 00:35:59,088 --> 00:36:02,088 (頑入)やれー! やれ やれ! 382 00:36:06,095 --> 00:36:08,095 (討っ手)ウオッ… 383 00:36:12,101 --> 00:36:15,104 (力み声) 384 00:36:15,104 --> 00:36:18,107 エイッ! (討っ手たち)ウワーッ! 385 00:36:18,107 --> 00:36:26,048 ♬~ 386 00:36:26,048 --> 00:36:28,050 (討っ手)ウワッ! アア… 387 00:36:28,050 --> 00:36:36,058 ♬~ 388 00:36:36,058 --> 00:36:38,060 (討っ手)ウワッ! 389 00:36:38,060 --> 00:36:43,060 頑入 さっさと長刀を返して うせろ 390 00:36:45,067 --> 00:36:47,069 ヤーッ! 391 00:36:47,069 --> 00:36:52,074 ♬~ 392 00:36:52,074 --> 00:36:57,079 (討っ手たちの叫び声) 393 00:36:57,079 --> 00:37:00,082 あっあっ ウワーッ! 394 00:37:00,082 --> 00:37:15,082 ♬~ 395 00:37:28,043 --> 00:37:30,045 たこ 396 00:37:30,045 --> 00:37:32,047 ヤーッ! 397 00:37:32,047 --> 00:37:36,051 (悲鳴) 398 00:37:36,051 --> 00:37:39,051 助けてくれ! どうだ? 399 00:37:41,056 --> 00:37:46,061 (頑入)助けてくれ! ウワーッ! 400 00:37:46,061 --> 00:37:48,063 頭を冷やせー! 401 00:37:48,063 --> 00:37:51,063 ウワーッ! 402 00:37:59,074 --> 00:38:01,074 これでよいか? 403 00:38:04,079 --> 00:38:07,082 ありがとうございます 404 00:38:07,082 --> 00:38:09,082 達者でな 405 00:38:34,043 --> 00:38:38,047 八条院さまは 気まぐれなお方でござりますので 406 00:38:38,047 --> 00:38:41,047 そこのところは… ああ 分かっておるわ 407 00:38:45,054 --> 00:38:47,056 (蔵人)お出ましでござります 408 00:38:47,056 --> 00:38:54,063 ♬~ 409 00:38:54,063 --> 00:38:57,066 <奥州行きを願う弁慶と遮那王が➡ 410 00:38:57,066 --> 00:39:02,071 金売り吉次に伴われて 八条の女院の御所に伺候したのは 411 00:39:02,071 --> 00:39:04,071 その翌日であった> 412 00:39:06,075 --> 00:39:10,079 <八条の女院とは 鳥羽天皇の第3王女で➡ 413 00:39:10,079 --> 00:39:14,083 後白河法皇とは 腹違いの妹に当たり➡ 414 00:39:14,083 --> 00:39:20,089 全国230か所に及ぶ荘園を持ち その財力と勝ち気さは➡ 415 00:39:20,089 --> 00:39:25,027 さしもの入道相国でさえ 一目置く存在であった> 416 00:39:25,027 --> 00:39:31,033 ♬~ 417 00:39:31,033 --> 00:39:36,038 (蔵人)格別のお計らいをもって 直奏を差し許す 418 00:39:36,038 --> 00:39:38,038 名を申し上げよ 419 00:39:42,044 --> 00:39:49,051 今は亡き左馬頭 源義朝の遺児 幼名を牛若 420 00:39:49,051 --> 00:39:52,054 ただいまは 鞍馬山は東光坊にありまして➡ 421 00:39:52,054 --> 00:39:56,058 遮那王と名乗りよりまする 422 00:39:56,058 --> 00:40:01,063 それがしは 遮那王の家人にて 武蔵坊弁慶 423 00:40:01,063 --> 00:40:06,068 以後 お見知り置きたまわらば 恐悦至極に存じ奉りまする 424 00:40:06,068 --> 00:40:10,072 (八条女院)ホホホホッ… 425 00:40:10,072 --> 00:40:14,076 (笑い声) 426 00:40:14,076 --> 00:40:21,083 (八条女院)法師は百人力とか わらわも見たいものよのぅ 427 00:40:21,083 --> 00:40:23,018 はぁ? 428 00:40:23,018 --> 00:40:27,022 わらわは観世音菩薩 世の中のことは➡ 429 00:40:27,022 --> 00:40:31,026 たなごころを見るように 分かるのじゃ 430 00:40:31,026 --> 00:40:33,028 ははーっ! 431 00:40:33,028 --> 00:40:37,032 (女御たちの笑い声) 432 00:40:37,032 --> 00:40:40,035 (八条女院)笑うておらずに御簾を 433 00:40:40,035 --> 00:40:45,035 (女御たちの笑い声) 434 00:40:47,042 --> 00:40:52,042 (笑い声) 435 00:40:59,054 --> 00:41:01,056 (八条女院)ホホホホッ… 436 00:41:01,056 --> 00:41:06,061 そなたが面白い法師を 連れてまいると吉次から聞き➡ 437 00:41:06,061 --> 00:41:11,066 皆も楽しみにしておったのじゃ 438 00:41:11,066 --> 00:41:13,068 はっ… 439 00:41:13,068 --> 00:41:15,070 武蔵坊とやら はっ… 440 00:41:15,070 --> 00:41:21,070 早速ながら そなたの百人力 見せてたもらぬか 441 00:41:24,079 --> 00:41:28,083 恐れながら それがしの力など➡ 442 00:41:28,083 --> 00:41:31,086 お見せ申すほどのものでは ござりませねば 443 00:41:31,086 --> 00:41:34,089 その儀は平にご容赦のほどを 444 00:41:34,089 --> 00:41:37,092 のう 皆も見たいであろう? 445 00:41:37,092 --> 00:41:39,094 (女御たちの笑い声) 446 00:41:39,094 --> 00:41:44,099 いやぁ その儀は 平に平に! 447 00:41:44,099 --> 00:41:47,102 おお さようか 448 00:41:47,102 --> 00:41:52,107 なれば 秀衡への添え状は 要らぬと申すのか? 449 00:41:52,107 --> 00:41:56,111 はぁ? どうした? 武蔵坊 450 00:41:56,111 --> 00:41:58,111 はっ… 451 00:42:20,135 --> 00:42:22,135 しからば 452 00:42:31,079 --> 00:42:33,081 いやぁ ご苦労 453 00:42:33,081 --> 00:42:36,081 いやぁ ご苦労 ご苦労 ご苦労であった 454 00:42:53,101 --> 00:42:57,101 それなる女御どの ちょっとこれへ 455 00:43:15,123 --> 00:43:18,123 さあさあ これまで 456 00:43:25,067 --> 00:43:29,071 御免! (女御たちの悲鳴) 457 00:43:29,071 --> 00:43:34,076 にょ… 女院さま! 女院さま お助けを 女院さま 458 00:43:34,076 --> 00:43:37,079 さあさあ ほれ ど~れどれ 459 00:43:37,079 --> 00:43:39,079 アアッ! 460 00:43:43,085 --> 00:43:47,089 御免! (女御)アッ! アアッ! 461 00:43:47,089 --> 00:43:50,092 女院さま! (悲鳴) 462 00:43:50,092 --> 00:43:53,092 女院さま お助けを 463 00:44:09,111 --> 00:44:11,113 ンッ! 464 00:44:11,113 --> 00:44:15,117 (悲鳴) 465 00:44:15,117 --> 00:44:17,117 ハァ… 466 00:44:20,122 --> 00:44:22,122 (つばを吐く音) 467 00:44:30,065 --> 00:44:32,065 ハアッ! 468 00:44:36,071 --> 00:44:47,082 ♬~ 469 00:44:47,082 --> 00:44:51,086 アア… 高い! アッ アッ! 470 00:44:51,086 --> 00:45:04,099 ♬~ 471 00:45:04,099 --> 00:45:16,099 ♬~ 472 00:56:42,196 --> 00:56:43,064 473 00:56:43,064 --> 00:56:47,068 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 474 00:56:47,068 --> 00:56:49,068 『時代劇専門チャンネルガイド』 475 00:56:55,076 --> 00:56:57,078 番組表・コラム 476 00:56:57,078 --> 00:57:01,082 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 477 00:57:01,082 --> 00:57:03,082 更に… 478 00:57:06,087 --> 00:57:08,087 いま お問い合わせ いただくと… 479 00:57:36,117 --> 00:57:38,119 そして もうひとつは ホームページ 480 00:57:38,119 --> 00:57:41,119 お申し込み お待ちしております