1 00:01:22,233 --> 00:01:24,233 2 00:01:28,106 --> 00:01:48,126 ♬~ 3 00:01:48,126 --> 00:02:08,146 ♬~ 4 00:02:08,146 --> 00:02:28,099 ♬~ 5 00:02:28,099 --> 00:02:48,119 ♬~ 6 00:02:48,119 --> 00:03:08,139 ♬~ 7 00:03:08,139 --> 00:03:28,092 ♬~ 8 00:03:28,092 --> 00:03:48,112 ♬~ 9 00:03:48,112 --> 00:03:58,112 ♬~ 10 00:04:07,131 --> 00:04:10,134 (八条女院)武蔵坊とやら (弁慶)はっ… 11 00:04:10,134 --> 00:04:16,134 早速ながら そなたの百人力 見せてたもらぬか? 12 00:04:19,143 --> 00:04:23,080 (弁慶) 恐れながら それがしの力など➡ 13 00:04:23,080 --> 00:04:25,082 お見せ申すものでは ござりませねば 14 00:04:25,082 --> 00:04:28,085 その儀は平にご容赦のほどを 15 00:04:28,085 --> 00:04:30,087 おお さようか 16 00:04:30,087 --> 00:04:36,093 ならば 秀衡への添え状は 要らぬと申すのじゃな? 17 00:04:36,093 --> 00:04:39,096 はぁ? どうした? 武蔵坊 18 00:04:39,096 --> 00:04:46,103 ♬~ 19 00:04:46,103 --> 00:04:51,108 (語り)<八条院は いささか気まぐれにあらせられた> 20 00:04:51,108 --> 00:04:56,113 <鳥羽天皇の第3王女にして 全国に所領230か所を持ち➡ 21 00:04:56,113 --> 00:04:58,115 その財力と勝ち気さで➡ 22 00:04:58,115 --> 00:05:04,115 平清盛さえ 一目置く たぐいまれな女性であった> 23 00:05:07,124 --> 00:05:09,124 ンッ! 24 00:05:11,128 --> 00:05:13,128 ンンッ… 25 00:05:16,133 --> 00:05:19,133 (力み声) (女御たち)アッ アッ! 26 00:05:21,138 --> 00:05:24,075 (女御)アア… 高い! アッ アッ! 27 00:05:24,075 --> 00:05:35,086 ♬~ 28 00:05:35,086 --> 00:05:38,089 (力み声) 29 00:05:38,089 --> 00:05:44,095 ♬~ 30 00:05:44,095 --> 00:05:51,102 遮那王 頼もしい家来をお持ちじゃのぅ 31 00:05:51,102 --> 00:05:54,105 (遮那王)はい 32 00:05:54,105 --> 00:06:01,112 保元平治の乱より この方 何が嘆かわしいというて➡ 33 00:06:01,112 --> 00:06:06,117 人の道が地に落ちたことほど 情けないことはない 34 00:06:06,117 --> 00:06:11,122 人を人とも思わぬ 平家一門のおごり高ぶり 35 00:06:11,122 --> 00:06:18,129 清盛入道のように 我が一門さえ 栄えればよいという者に➡ 36 00:06:18,129 --> 00:06:22,066 なんで国が治められようか 37 00:06:22,066 --> 00:06:30,066 我が同胞と同じように 他人をも哀れむ心がなければのぅ 38 00:06:33,077 --> 00:06:37,081 (八条女院)いつか そなたが 人の上に立つことがあっても➡ 39 00:06:37,081 --> 00:06:43,081 決して それを忘れてはなりませぬぞ 40 00:06:45,089 --> 00:06:51,089 はい 遮那王 肝に銘じまして 41 00:07:03,107 --> 00:07:06,110 《争いの醜さに嫌気が差して➡ 42 00:07:06,110 --> 00:07:09,113 さっさと 髪を下ろされたお方だけに➡ 43 00:07:09,113 --> 00:07:11,113 いやぁ よいことを申される》 44 00:07:15,119 --> 00:07:17,121 遮那王 (遮那王)はっ… 45 00:07:17,121 --> 00:07:20,121 藤原秀衡への添え状じゃ 46 00:07:25,062 --> 00:07:27,064 はっ… 47 00:07:27,064 --> 00:07:38,075 ♬~ 48 00:07:38,075 --> 00:07:49,086 ♬~ 49 00:07:49,086 --> 00:07:52,089 武蔵坊 はっ… 50 00:07:52,089 --> 00:07:58,095 さぞ嫌みな尼じゃと 思うたであろう 許してたもれ 51 00:07:58,095 --> 00:08:01,098 何を仰せられますやら 52 00:08:01,098 --> 00:08:04,101 それがしこそ 身分もわきまえず 53 00:08:04,101 --> 00:08:08,105 汗顔の至りにござります 54 00:08:08,105 --> 00:08:13,105 (八条女院)遮那王を頼みまするぞ 55 00:08:15,112 --> 00:08:18,115 ははっ! 56 00:08:18,115 --> 00:08:25,115 陸奥は冬が早く 春は遅いと聞く 57 00:08:27,057 --> 00:08:29,057 息災でのぅ 58 00:08:32,062 --> 00:08:35,065 八条院さまも 59 00:08:35,065 --> 00:08:39,065 (八条女院)今度 そなたに会う日は いつのことやら 60 00:08:42,072 --> 00:08:46,076 その日を 楽しみにしておりましょう 61 00:08:46,076 --> 00:08:48,076 はっ… 62 00:08:51,081 --> 00:08:57,087 <平家に追われ 陸奥に下る義経 弁慶一行が➡ 63 00:08:57,087 --> 00:09:03,093 清盛の死後 平家追討の勅命を受けるのは➡ 64 00:09:03,093 --> 00:09:07,093 これから10年のちのことである> 65 00:09:09,099 --> 00:09:13,103 弁慶! 御曹司! ハハハハッ… 66 00:09:13,103 --> 00:09:17,103 おっ 吉次 (吉次)遮那王さま ご首尾は? 67 00:09:20,110 --> 00:09:24,110 そちのおかげじゃ 礼を申すぞ 68 00:09:26,050 --> 00:09:29,053 そうと決まりましたら 早いほうが よろしゅうござりましょう 69 00:09:29,053 --> 00:09:33,057 今宵 戌の刻 一条大蔵卿のお屋敷で 70 00:09:33,057 --> 00:09:37,061 今宵? そんなに慌ただしくか? 71 00:09:37,061 --> 00:09:41,065 ああ よし 分かった 戌の刻だな? 72 00:09:41,065 --> 00:09:45,069 はい お支度は全て こちらで ご用意いたします 73 00:09:45,069 --> 00:09:48,072 そのままのお姿で ああ そうか それは かたじけない 74 00:09:48,072 --> 00:09:52,076 あ~ 吉次どの ついでにな 御曹司をお送り申してくれ 75 00:09:52,076 --> 00:09:56,080 あ~ それがしは これにて 御免 76 00:09:56,080 --> 00:09:59,083 (遮那王)弁慶 はっ… 77 00:09:59,083 --> 00:10:03,087 女子とは 美しく 悲しいものよのぅ 78 00:10:03,087 --> 00:10:05,087 はぁ? 79 00:10:10,094 --> 00:10:12,096 御免 80 00:10:12,096 --> 00:10:16,096 武蔵坊さまも 人の子でござりまするな 81 00:10:18,102 --> 00:10:23,040 (知盛)金売りの吉次? 何者じゃ? そやつ 82 00:10:23,040 --> 00:10:27,040 (頑入)砂金を扱う 奥州商人にござりまする 83 00:10:29,046 --> 00:10:32,049 奥州とな? 84 00:10:32,049 --> 00:10:34,051 (頑入)商人ながら➡ 85 00:10:34,051 --> 00:10:40,057 奥州 平泉の豪族 藤原秀衡の 家人との噂にござりまする 86 00:10:40,057 --> 00:10:42,057 藤原秀衡? 87 00:10:44,061 --> 00:10:47,061 もしや 遮那王は… (頑入)御意 88 00:10:49,066 --> 00:10:51,068 (斬る音) 89 00:10:51,068 --> 00:10:53,070 (知盛)者ども 出合え! 90 00:10:53,070 --> 00:10:55,072 (玉虫)えっ? 91 00:10:55,072 --> 00:10:59,076 今夜 御曹司と旅に? ああ 92 00:10:59,076 --> 00:11:02,079 誠でござりまするか? ああ 93 00:11:02,079 --> 00:11:08,085 やむをえぬ事情があってな 急に そういうことになったんじゃ 94 00:11:08,085 --> 00:11:13,090 して どちらへ? えっ? 95 00:11:13,090 --> 00:11:16,093 いやぁ 今は それは言わぬほうが… 96 00:11:16,093 --> 00:11:19,096 なぜでござります? 97 00:11:19,096 --> 00:11:23,100 我が君は わらわを平家方の女子と思うて 98 00:11:23,100 --> 00:11:26,103 いやいや そういうわけではないのだがな 99 00:11:26,103 --> 00:11:29,106 ならば 教えてたもれ 100 00:11:29,106 --> 00:11:34,111 なあ 玉虫 分かってくれ 101 00:11:34,111 --> 00:11:37,114 せいぜい半年… 102 00:11:37,114 --> 00:11:43,120 いやいや 四… いや 三月もあればな すぐに戻ってくる 103 00:11:43,120 --> 00:11:47,124 いいえ 待てませぬ ならば わらわも一緒にまいります 104 00:11:47,124 --> 00:11:51,124 これ 玉虫 分からぬことを 言うもんではないぞ 105 00:11:53,130 --> 00:11:57,130 分からぬのは 我が君じゃ 106 00:12:06,143 --> 00:12:11,143 夫婦の契りを 結んだばかりというに 107 00:12:14,151 --> 00:12:20,157 旅に出るゆえ 三月も我慢しろとは あんまりじゃ 108 00:12:20,157 --> 00:12:24,094 (泣き声) 109 00:12:24,094 --> 00:12:29,094 玉虫 泣いてくれるな 110 00:12:34,104 --> 00:12:39,109 ならば お連れくださりまするか? 111 00:12:39,109 --> 00:12:41,109 うん? 112 00:12:43,113 --> 00:12:45,113 う~む… 113 00:12:47,117 --> 00:12:50,120 あっ では こうしよう 114 00:12:50,120 --> 00:12:53,123 熊野に わしの母が住んでいる 115 00:12:53,123 --> 00:12:57,127 そなたはな そこで わしの帰りを待っていてくれ 116 00:12:57,127 --> 00:13:01,131 して 我が君はえ? 117 00:13:01,131 --> 00:13:04,134 わしはな 御曹司を➡ 118 00:13:04,134 --> 00:13:09,139 奥州 平泉 藤原秀衡どののもとへ お送り申さねばならんのだ 119 00:13:09,139 --> 00:13:13,143 奥州 平泉? そんな遠くへ? 120 00:13:13,143 --> 00:13:16,146 うむ… 121 00:13:16,146 --> 00:13:21,151 き… きっと戻ってまいられるので ござりましょうのぅ? 122 00:13:21,151 --> 00:13:24,088 平泉とやらへ行ったっきりでは? 123 00:13:24,088 --> 00:13:30,094 いやぁ それは 1年かかるか 2年になるかな 124 00:13:30,094 --> 00:13:33,097 先ほどは三月と 125 00:13:33,097 --> 00:13:36,100 (泣き声) 嫌じゃ嫌じゃ 126 00:13:36,100 --> 00:13:42,106 ならば わらわも… わらわも平泉とやらへまいります 127 00:13:42,106 --> 00:13:46,110 なあ 玉虫 128 00:13:46,110 --> 00:13:51,115 御曹司はな 預け人の御身ぞ 129 00:13:51,115 --> 00:13:54,118 日本六十余州に 身の置き所とてなく➡ 130 00:13:54,118 --> 00:13:56,120 唯一の つてを頼って➡ 131 00:13:56,120 --> 00:13:59,123 秀衡どのの情けに すがりに行くのじゃ 132 00:13:59,123 --> 00:14:02,126 物見遊山の旅ではない 133 00:14:02,126 --> 00:14:06,130 家来のわしが 女連れで行けると思うか? 134 00:14:06,130 --> 00:14:08,130 我が君… 135 00:14:10,134 --> 00:14:15,139 玉虫 なっ? 落ち着いたら すぐに➡ 136 00:14:15,139 --> 00:14:20,139 熊野へ お前を連れ戻しに帰る なっ? 137 00:14:23,080 --> 00:14:26,083 なあ 事は急を要するのじゃ 138 00:14:26,083 --> 00:14:29,086 頼むから 行かせてくれ 139 00:14:29,086 --> 00:14:45,102 ♬~ 140 00:14:45,102 --> 00:14:50,107 はい 分かりました 141 00:14:50,107 --> 00:14:54,111 ならば せめて 途中まで ご一緒に 142 00:14:54,111 --> 00:14:56,111 玉虫… 143 00:14:59,116 --> 00:15:01,118 よし よし 144 00:15:01,118 --> 00:15:07,124 それなれば 御曹司に申し上げてみよう 145 00:15:07,124 --> 00:15:12,129 今宵 戌の刻 一条大蔵卿の屋敷で待っているぞ 146 00:15:12,129 --> 00:15:16,133 今宵 戌の刻 一条大蔵卿のお屋敷… 147 00:15:16,133 --> 00:15:18,133 そうじゃ あい 148 00:15:36,086 --> 00:15:40,086 何者じゃ? (ほくろ)お前が玉虫か 149 00:15:43,093 --> 00:15:45,095 あっ… 150 00:15:45,095 --> 00:15:48,095 無礼をすると許しませぬぞ 151 00:15:52,102 --> 00:15:55,102 (ほくろ)俺は播磨の傀儡 ほくろよ 152 00:16:04,114 --> 00:16:07,114 そなた 女子か? 153 00:16:09,119 --> 00:16:12,122 鬼若は夢を食べて生きている 154 00:16:12,122 --> 00:16:16,122 目を離すと どこかへ飛んでいってしまうぞ 155 00:16:26,069 --> 00:16:28,069 夢を食べて… 156 00:16:42,085 --> 00:16:45,088 ≪(資盛)おお 玉虫 157 00:16:45,088 --> 00:16:48,091 (資盛)玉虫 158 00:16:48,091 --> 00:16:51,094 喜んでくれ (玉虫)あい 159 00:16:51,094 --> 00:16:53,096 右京どのが➡ 160 00:16:53,096 --> 00:16:56,099 ようやく わしの誘いに 色よい返事をしてくれたのじゃ 161 00:16:56,099 --> 00:17:00,103 えっ? 右京さまが? (資盛)そうなのじゃ 162 00:17:00,103 --> 00:17:07,110 今宵 右京大夫が 我が館へ 来てくれることになったのじゃ 163 00:17:07,110 --> 00:17:11,114 今宵は すばらしい一夜になるぞ 164 00:17:11,114 --> 00:17:13,114 では 御免 165 00:17:23,060 --> 00:17:27,064 (鈴の前)ほんに資盛さまは 陽気なお方でござりまするな 166 00:17:27,064 --> 00:17:31,068 (鈴の前)右京さまを姉上のように 慕っておいでになられます 167 00:17:31,068 --> 00:17:34,071 (右京大夫) 弟と思えば かわいくもある 168 00:17:34,071 --> 00:17:37,074 人の心は頼りないものよのぅ 169 00:17:37,074 --> 00:17:40,074 (鈴の前) 知盛さまと どちらがお好きです? 170 00:17:45,082 --> 00:17:49,082 戯れの恋ならば 資盛さま 171 00:17:51,088 --> 00:17:55,092 誠 燃えてみたいは 知盛さま 172 00:17:55,092 --> 00:17:59,092 まあ 欲張りな フフフフッ… 173 00:18:01,098 --> 00:18:03,100 お方さま 174 00:18:03,100 --> 00:18:07,100 (鈴の前)いかがいたしたのじゃ? そのように怖い顔して 175 00:18:13,110 --> 00:18:18,115 玉虫は そのようなお方さまは 嫌いでござります 176 00:18:18,115 --> 00:18:21,118 玉虫どの 177 00:18:21,118 --> 00:18:27,118 お方さまは いつぞや 「恋は女の命」と申されました 178 00:18:29,059 --> 00:18:35,065 「女子が 殿御の持ち物でしかない こんな世なればこそ➡ 179 00:18:35,065 --> 00:18:37,065 恋は女の命」と 180 00:18:39,069 --> 00:18:41,071 知盛さまが お好きならば➡ 181 00:18:41,071 --> 00:18:47,077 なぜ知盛さまと 命を懸けた恋をなさりませぬ? 182 00:18:47,077 --> 00:18:51,077 戯れの恋など なさるべきではありませぬ 183 00:18:55,085 --> 00:19:00,085 片思いでは 命の懸けようもあるまいに 184 00:19:04,094 --> 00:19:10,100 玉虫の最後のお願いと思うて お聞きくださりませ 185 00:19:10,100 --> 00:19:13,103 最後の? 186 00:19:13,103 --> 00:19:16,106 玉虫 そなた… 187 00:19:16,106 --> 00:19:20,110 玉虫は 今日かぎり お暇をいただきます 188 00:19:20,110 --> 00:19:23,046 今日かぎりのお暇? そのように身勝手な… 189 00:19:23,046 --> 00:19:25,048 のう? 右京さま 190 00:19:25,048 --> 00:19:30,053 武蔵坊とやらいう法師と夫婦に? 191 00:19:30,053 --> 00:19:33,056 はっ… 192 00:19:33,056 --> 00:19:36,059 お方さま 193 00:19:36,059 --> 00:19:43,066 玉虫は14のときから お方さまのおそばにお仕えして➡ 194 00:19:43,066 --> 00:19:46,066 女の生き方を 教えていただきました 195 00:19:49,072 --> 00:19:53,076 玉虫は あのお方に命を懸けまする 196 00:19:53,076 --> 00:19:56,079 生涯を懸けた恋を してみとうござります 197 00:19:56,079 --> 00:19:59,082 玉虫 198 00:19:59,082 --> 00:20:04,082 願わくば お方さまも 知盛さまと命懸けの恋を 199 00:20:06,089 --> 00:20:08,091 お方さま 200 00:20:08,091 --> 00:20:21,104 ♬~ 201 00:20:21,104 --> 00:20:27,043 玉虫 今日かぎり 暇を取らせます 202 00:20:27,043 --> 00:20:35,051 ♬~ 203 00:20:35,051 --> 00:20:40,056 鈴の前 網代車の用意を (鈴の前)はい 204 00:20:40,056 --> 00:20:42,058 (玉虫)お方さま 205 00:20:42,058 --> 00:20:57,058 ♬~ 206 00:20:59,075 --> 00:21:04,080 (阿闍梨)遮那よ 別れに臨んで➡ 207 00:21:04,080 --> 00:21:08,084 わしは そなたに謝らねばならん 208 00:21:08,084 --> 00:21:11,087 何をでござりましょう? 209 00:21:11,087 --> 00:21:18,094 なんとかして御身を 仏の道に導こうと 心を鬼にして➡ 210 00:21:18,094 --> 00:21:22,094 今日こそは 明日こそはと 思いながら 211 00:21:24,100 --> 00:21:29,105 ついに情けに勝てず 今日になってしもうた 212 00:21:29,105 --> 00:21:33,105 これは所詮 匹夫の情け 213 00:21:35,111 --> 00:21:40,116 僧侶にあるまじき 恥ずべきことであった 214 00:21:40,116 --> 00:21:44,120 いえ それは お師匠さまのせいではありませぬ 215 00:21:44,120 --> 00:21:49,125 仏法に目を開けなかったは 遮那王の不徳 216 00:21:49,125 --> 00:21:52,128 おわびの言葉もありませぬ 217 00:21:52,128 --> 00:21:58,134 遮那よ 別れに臨んで願うは ただひと言 218 00:21:58,134 --> 00:22:04,140 心豊かに 人生を全うしてくれ 219 00:22:04,140 --> 00:22:07,143 はい 220 00:22:07,143 --> 00:22:12,143 遮那は いくつになっても お師匠さまの弟子にございます 221 00:22:14,150 --> 00:22:17,150 心豊かな人生をのぅ 222 00:22:19,155 --> 00:22:21,157 はい 223 00:22:21,157 --> 00:22:23,093 遮那王 224 00:22:23,093 --> 00:22:32,102 ♬~ 225 00:22:32,102 --> 00:22:35,105 <あくまでも 爽やかな遮那王> 226 00:22:35,105 --> 00:22:40,110 <その面ざしを見るにつけ 東光坊阿闍梨は➡ 227 00:22:40,110 --> 00:22:46,116 弟子を導きえなかった悲しみに 胸塞ぐ思いだった> 228 00:22:46,116 --> 00:22:55,125 ♬~ 229 00:22:55,125 --> 00:22:58,128 お別れのご挨拶は済みましたか? 230 00:22:58,128 --> 00:23:01,131 (遮那王)うむ… 231 00:23:01,131 --> 00:23:07,137 いざとなると 思うことの半分も言えぬ 232 00:23:07,137 --> 00:23:12,142 お師匠さまには 迷惑のかけ通しであった 233 00:23:12,142 --> 00:23:14,144 お荷物… 234 00:23:14,144 --> 00:23:22,085 ♬~ 235 00:23:22,085 --> 00:23:26,089 ご覧なされ 雁が渡っていきまするぞ 236 00:23:26,089 --> 00:23:37,100 ♬~ 237 00:23:37,100 --> 00:23:41,104 弁慶 我らも まいろう 238 00:23:41,104 --> 00:23:44,107 お供つかまつる 239 00:23:44,107 --> 00:24:04,107 ♬~ 240 00:24:06,129 --> 00:24:09,132 <そのころ 玉虫は御所にあって➡ 241 00:24:09,132 --> 00:24:13,132 いまだ右京大夫のもとを 立ち去りかねていた> 242 00:24:19,142 --> 00:24:24,142 (右京大夫)((片思いでは 命の懸けようがあるまいに)) 243 00:24:28,084 --> 00:24:30,086 (玉虫)((右京さま)) 244 00:24:30,086 --> 00:24:36,092 ((なぜ知盛さまと 命懸けの恋をなさりませぬ?)) 245 00:24:36,092 --> 00:24:40,092 ((戯れの恋など なさるべきではありませぬ)) 246 00:24:42,098 --> 00:24:44,098 ≪(鈴の前)お方さま 247 00:24:48,104 --> 00:24:50,104 網代車の支度ができました 248 00:25:12,128 --> 00:25:14,130 (玉虫)お方さま! 249 00:25:14,130 --> 00:25:20,136 ♬~ 250 00:25:20,136 --> 00:25:22,071 お方さま 251 00:25:22,071 --> 00:25:29,078 ♬~ 252 00:25:29,078 --> 00:25:32,081 幸せにのぅ 253 00:25:32,081 --> 00:25:35,084 (泣き声) はい 254 00:25:35,084 --> 00:25:49,098 ♬~ 255 00:25:49,098 --> 00:25:54,103 (泣き声) 256 00:25:54,103 --> 00:26:07,116 ♬~ 257 00:26:07,116 --> 00:26:10,119 お方さま? 258 00:26:10,119 --> 00:26:13,122 お方さま 259 00:26:13,122 --> 00:26:17,126 鈴の前 今夜は やめにしましょう 260 00:26:17,126 --> 00:26:36,079 ♬~ 261 00:26:36,079 --> 00:26:40,083 三郎 藤九郎は二条口へ (2人)はっ! 262 00:26:40,083 --> 00:26:43,083 権四郎 光頼は鞍馬に (2人)はっ! 263 00:26:47,090 --> 00:26:49,090 遮那王め! 264 00:27:14,117 --> 00:27:16,119 (近習)資盛さま 265 00:27:16,119 --> 00:27:19,119 おお 右京どのは まいられたか? 266 00:27:42,078 --> 00:27:44,078 (ため息) 267 00:27:47,083 --> 00:27:51,087 ハァ… 遅い! 268 00:27:51,087 --> 00:27:53,089 玉虫は何をしておるんだ? 269 00:27:53,089 --> 00:27:56,092 もう これだから 女子は困るというのだ 270 00:27:56,092 --> 00:27:58,094 (吉次)武蔵坊さま おお 271 00:27:58,094 --> 00:28:01,097 まだ おいでになられませぬか? う~む… 272 00:28:01,097 --> 00:28:03,099 御曹司は お支度は もうできましたか? 273 00:28:03,099 --> 00:28:06,102 ええ 白拍子の静どのと 別れを惜しんでおられます 274 00:28:06,102 --> 00:28:09,105 おお さようか 275 00:28:09,105 --> 00:28:11,105 ンン~ッ… 276 00:28:29,058 --> 00:28:32,058 (静)遮那王さま (遮那王)うん? 277 00:28:43,072 --> 00:28:46,072 ああ 先夜の 278 00:28:49,078 --> 00:28:53,082 これは 静の宝物です 279 00:28:53,082 --> 00:29:09,098 ♬~ 280 00:29:09,098 --> 00:29:12,098 (常盤)遮那王どの (遮那王)はい 281 00:29:16,105 --> 00:29:21,110 別れは惜しかろうが そろそろ まいらねば 282 00:29:21,110 --> 00:29:23,110 はい 283 00:29:25,048 --> 00:29:27,048 遮那王 284 00:29:29,052 --> 00:29:31,052 元気でのぅ 285 00:29:34,057 --> 00:29:36,059 母上も 286 00:29:36,059 --> 00:29:46,059 ♬~ 287 00:29:52,075 --> 00:29:55,075 (伊勢)ンンン… よしよし ほい 288 00:29:57,080 --> 00:30:01,080 よしよし お前は少し年だな 289 00:30:03,086 --> 00:30:05,086 ご苦労さん 290 00:30:10,093 --> 00:30:13,096 (伊勢)いやいや 気の強そうな よい馬じゃのぅ 291 00:30:13,096 --> 00:30:15,098 おう 292 00:30:15,098 --> 00:30:17,100 (世話人)何じゃ? お前は (伊勢)当家出入りの者よ 293 00:30:17,100 --> 00:30:19,102 どこから来た? (伊勢)え~ あっち 294 00:30:19,102 --> 00:30:22,038 あっち? 見慣れぬ顔じゃのぅ 295 00:30:22,038 --> 00:30:25,041 わしも おぬしの顔は見たことがない 296 00:30:25,041 --> 00:30:27,043 いやぁ お互いさまだ ハハッ… 297 00:30:27,043 --> 00:30:30,046 (馬の鼻息) 喉が渇いたと言うとるぞ 298 00:30:30,046 --> 00:30:32,046 ヘッ… 馬の言葉も分からぬくせに 299 00:30:35,051 --> 00:30:37,053 (殴る音) 300 00:30:37,053 --> 00:30:40,053 よ~しよしよし 連れてってやるからな はいよ 301 00:30:48,064 --> 00:30:50,064 遅い! 302 00:30:52,068 --> 00:30:55,071 (玉虫)あっ 我が君さま ああ 303 00:30:55,071 --> 00:30:58,074 どうした? 遅いぞ 申し訳ござりませぬ 304 00:30:58,074 --> 00:31:01,077 御曹司がお待ちかねじゃ なっ? さあさあ 305 00:31:01,077 --> 00:31:04,080 小太郎 ご苦労であったのぅ 306 00:31:04,080 --> 00:31:08,084 そなたには いろいろお世話になりました 307 00:31:08,084 --> 00:31:10,086 礼を申しまするぞ 308 00:31:10,086 --> 00:31:14,090 (小太郎)玉虫さま 小太郎も お供いたしとうございます 309 00:31:14,090 --> 00:31:17,093 玉虫 あい 310 00:31:17,093 --> 00:31:21,097 連れていきたいは やまやまなれど そうもまいりませぬ 311 00:31:21,097 --> 00:31:23,099 そなたは内裏におって➡ 312 00:31:23,099 --> 00:31:28,104 時々 右京さまのことを 知らせてたもれ のう? 313 00:31:28,104 --> 00:31:31,107 御曹司 おお 弁慶 314 00:31:31,107 --> 00:31:33,109 玉虫は まいったか? はっ… 315 00:31:33,109 --> 00:31:36,112 玉虫は… あれ? いやぁ あれにはおりませぬが 316 00:31:36,112 --> 00:31:42,118 ただいま… ただいま まいります 少々お待ちくださいませ 317 00:31:42,118 --> 00:31:46,122 玉虫 これ! 玉虫 何をいたしておるのじゃ? 318 00:31:46,122 --> 00:31:50,126 さあ 何をぐずぐずいたしておるのじゃ 319 00:31:50,126 --> 00:31:53,129 御曹司 これが玉虫にござります 320 00:31:53,129 --> 00:31:57,133 おお そなたが玉虫か 遮那王じゃ 321 00:31:57,133 --> 00:32:00,136 はっ… 322 00:32:00,136 --> 00:32:03,139 初めて御意を得ます 玉虫にござります 323 00:32:03,139 --> 00:32:07,143 しばらく弁慶を借りる 許せよ 324 00:32:07,143 --> 00:32:09,145 これ 御曹司 325 00:32:09,145 --> 00:32:12,148 なにも そのようなことまで 仰せられずとも 326 00:32:12,148 --> 00:32:15,151 (常陸坊)ハハハッ… 柄にもないぞ 武蔵坊 327 00:32:15,151 --> 00:32:17,153 (常陸坊と吉次の笑い声) 328 00:32:17,153 --> 00:32:19,155 ≪(世話人)吉次さまー! 329 00:32:19,155 --> 00:32:22,155 お馬が… お馬が盗まれました (吉次)なに!? 330 00:32:30,099 --> 00:32:33,099 ≪ お~い! 331 00:32:35,104 --> 00:32:39,108 おいおい おお 何か用か? 332 00:32:39,108 --> 00:32:43,112 おぬし この馬をどうする気だ? ハハッ… これか? 333 00:32:43,112 --> 00:32:46,115 いや 俺が さっき あの道歩いてたらな 334 00:32:46,115 --> 00:32:49,118 こいつが中から呼ぶのよ 「外へ出してくれ」と 335 00:32:49,118 --> 00:32:51,120 フフフッ… かわいそうだから 連れてきてやった 336 00:32:51,120 --> 00:32:56,125 ほぅ~! おぬし 馬の言葉が分かるのか? 337 00:32:56,125 --> 00:32:58,127 おう 分かるとも 338 00:32:58,127 --> 00:33:01,130 あれ? 何か ささやいてるな うん? 339 00:33:01,130 --> 00:33:03,130 おぬし 聞こえぬか? 340 00:33:05,134 --> 00:33:08,137 うんうん おぬし 聞こえるじゃろう? 341 00:33:08,137 --> 00:33:11,140 ほれ うん? 342 00:33:11,140 --> 00:33:13,140 (頭突きの音) 343 00:33:17,146 --> 00:33:21,150 (うめき声) 344 00:33:21,150 --> 00:33:23,150 ウワーッ! 345 00:33:25,087 --> 00:33:30,087 (うめき声) 346 00:33:34,096 --> 00:33:38,100 早い話が おぬしは馬泥棒であろうが 347 00:33:38,100 --> 00:33:41,103 人聞きの悪いことを その大きな声で言うな 348 00:33:41,103 --> 00:33:43,105 そういうことは もっと ちっちゃな声で言ってくれ 349 00:33:43,105 --> 00:33:47,109 ヘッ… 俺さまをただの馬泥棒と思うな 350 00:33:47,109 --> 00:33:50,112 祖先は八幡太郎義家公の家臣 伊勢三郎だ 351 00:33:50,112 --> 00:33:53,115 そっちが八幡太郎なら➡ 352 00:33:53,115 --> 00:33:58,120 こっちは 中の関白 藤原道隆の子孫 武蔵坊弁慶じゃ 353 00:33:58,120 --> 00:34:00,122 いつまでも そうしておれ 354 00:34:00,122 --> 00:34:02,124 おい! ちょちょちょ… 待ってくれ 355 00:34:02,124 --> 00:34:05,127 馬がな 本当に何か言うておるんだ うん? 356 00:34:05,127 --> 00:34:07,129 いや ほほ… 本当だって 357 00:34:07,129 --> 00:34:11,133 人間は当てにならぬがな 馬は信用できる 358 00:34:11,133 --> 00:34:13,133 ンン… 359 00:34:15,137 --> 00:34:17,137 うん? 360 00:34:20,142 --> 00:34:26,082 うわっ お… おい! 軍勢が来たぞ 軍勢が 361 00:34:26,082 --> 00:34:28,082 よし 362 00:34:31,087 --> 00:34:33,087 おお! 363 00:34:35,091 --> 00:34:39,091 ハハッ… 来るわ 来るわ 364 00:34:43,099 --> 00:34:47,103 よ~し よしよし 365 00:34:47,103 --> 00:34:52,108 ほら 見ろ 信用できるだろう? だから 下ろしてくれ 頼む 366 00:34:52,108 --> 00:34:56,112 よし つかまれ ああ かたじけない 367 00:34:56,112 --> 00:34:59,115 ウワッ! ハァハァ… 助かった 368 00:34:59,115 --> 00:35:03,119 おぬし なかなか面白い奴だな ちょっと手を貸さぬか? 369 00:35:03,119 --> 00:35:06,122 えっ? どうすんだ? いいから 馬を連れて ついてこい 370 00:35:06,122 --> 00:35:09,125 お~っと… おい! 371 00:35:09,125 --> 00:35:14,125 ハハッ… おかしな坊主だ… よし 372 00:35:16,132 --> 00:35:18,134 御曹司! 373 00:35:18,134 --> 00:35:22,071 弁慶 馬は どうしたぞ? 即刻 ここをおたち候え 374 00:35:22,071 --> 00:35:24,073 平家の奴らが 押し寄せてまいりました 375 00:35:24,073 --> 00:35:28,077 遮那王 さあ 早よう裏門へ 376 00:35:28,077 --> 00:35:31,080 我らが たちましたら 門を固くお閉じ候え 377 00:35:31,080 --> 00:35:34,083 何があっても 決して開けてはなりませんぞ 378 00:35:34,083 --> 00:35:36,083 (常盤)分かりました 379 00:35:39,088 --> 00:35:45,094 遮那王 ご無事でのぅ 380 00:35:45,094 --> 00:35:49,094 母上 静 381 00:35:51,100 --> 00:35:53,102 さらば 382 00:35:53,102 --> 00:36:09,118 ♬~ 383 00:36:09,118 --> 00:36:11,120 あっ! ここ… この男だ 384 00:36:11,120 --> 00:36:13,122 (伊勢) すまんすまん さっきは すまん 385 00:36:13,122 --> 00:36:18,127 御曹司 この男 伊勢三郎と申し 馬を扱わせたら面白い男 386 00:36:18,127 --> 00:36:20,129 お連れになれば 何かと お役に立ちましょう 387 00:36:20,129 --> 00:36:23,065 常陸坊 わしはな ここで彼奴らをひっかき回す 388 00:36:23,065 --> 00:36:27,065 その間に御曹司を早く! 心得た… さあ 389 00:36:29,071 --> 00:36:33,075 弁慶 頼むぞ! はっ! 早く お早く! 390 00:36:33,075 --> 00:36:37,079 三郎 馬を頼む 391 00:36:37,079 --> 00:36:41,083 おい… いや なんだか面白くなってきたな 392 00:36:41,083 --> 00:36:51,093 ♬~ 393 00:36:51,093 --> 00:36:53,095 (吉次)さあ… 394 00:36:53,095 --> 00:37:03,095 ♬~ 395 00:37:13,115 --> 00:37:16,118 おい 三郎 馬は どうした? 馬は 396 00:37:16,118 --> 00:37:21,123 フフフッ… 自慢は馬だけじゃねえ 見てろ 397 00:37:21,123 --> 00:37:23,123 うん? 398 00:37:26,061 --> 00:37:29,064 (討っ手たち)ウワッ! (家臣)何者だ!? 399 00:37:29,064 --> 00:37:31,066 ウッ! アアッ… 400 00:37:31,066 --> 00:37:33,066 おお うまいもんだ 401 00:37:35,070 --> 00:37:38,070 ヤーッ! 殺せー! 402 00:37:41,076 --> 00:37:43,076 (はじく音) 403 00:37:48,083 --> 00:37:50,083 ≪(知盛)ひけー! 404 00:38:04,099 --> 00:38:07,102 邪魔立ていたすな 武蔵坊 405 00:38:07,102 --> 00:38:10,105 今日までは おのれの力を 惜しんで見逃してきたが 406 00:38:10,105 --> 00:38:12,107 わしの情けも これまでじゃ 407 00:38:12,107 --> 00:38:16,111 覚悟せい! 望むところよ 知盛 408 00:38:16,111 --> 00:38:21,116 おぬしとは 一度は勝負を せねばならぬと思うておったわ 409 00:38:21,116 --> 00:38:23,052 来い! 410 00:38:23,052 --> 00:38:25,052 かかれ! 411 00:38:33,062 --> 00:38:36,065 ≪(飛来音) 412 00:38:36,065 --> 00:38:38,067 いかんな 413 00:38:38,067 --> 00:38:42,067 弁慶 なんとかならんか? いやぁ これは うまくないな 414 00:38:44,073 --> 00:38:46,073 (矢を射る音) 415 00:38:52,081 --> 00:38:55,081 ンン… これ持っててくれ ああ 416 00:38:59,088 --> 00:39:03,092 許せ おお やるのぅ 417 00:39:03,092 --> 00:39:07,096 (笑い声) 418 00:39:07,096 --> 00:39:10,099 ハアーッ! 419 00:39:10,099 --> 00:39:12,101 (矢の刺さる音) 420 00:39:12,101 --> 00:39:14,101 射殺せー! 421 00:39:16,105 --> 00:39:22,044 (叫び声) 422 00:39:22,044 --> 00:39:25,044 (討っ手たち)ウワーッ! 423 00:39:36,058 --> 00:39:38,060 ウワッ! 424 00:39:38,060 --> 00:39:42,060 弁慶 ひけ! おう 425 00:39:45,067 --> 00:39:47,067 (飛来音) 426 00:39:52,074 --> 00:39:57,074 ≪(知盛) 待て 弁慶! 臆したか!? 427 00:40:06,088 --> 00:40:09,088 知盛 まいれ! 428 00:40:22,037 --> 00:40:24,037 (はじく音) 429 00:40:28,043 --> 00:40:30,045 くそ… 無用だ 430 00:40:30,045 --> 00:40:32,047 なぜじゃ? 431 00:40:32,047 --> 00:40:37,052 ここは わしに任せて 御曹司を頼む 432 00:40:37,052 --> 00:40:39,052 分かった 433 00:40:56,071 --> 00:40:58,073 ハアーッ! 434 00:40:58,073 --> 00:41:00,073 (いななき) 435 00:41:07,082 --> 00:41:12,087 ヤーッ! ヤーッ! 436 00:41:12,087 --> 00:41:14,087 トーッ! 437 00:41:26,101 --> 00:41:28,103 どうした? 知盛 438 00:41:28,103 --> 00:41:30,103 まいれ! 439 00:41:35,110 --> 00:41:37,112 ンンッ! ウッ! 440 00:41:37,112 --> 00:41:43,112 (うめき声) 441 00:41:49,124 --> 00:41:51,124 来い 442 00:41:53,128 --> 00:41:58,133 (力み声) 443 00:41:58,133 --> 00:42:01,136 ンンッ… 444 00:42:01,136 --> 00:42:03,136 エイッ! 445 00:42:16,151 --> 00:42:18,151 (短刀を抜く音) ンンッ! 446 00:42:34,102 --> 00:42:36,102 殺せ 447 00:42:40,108 --> 00:42:45,113 知盛 命を惜しめ 448 00:42:45,113 --> 00:42:51,113 遮那王どのへの憎しみを 身内へ向けるのだ 449 00:43:02,130 --> 00:43:07,135 また いつか会うときもあろう さらばだ 450 00:43:07,135 --> 00:43:17,145 ♬~ 451 00:43:17,145 --> 00:43:19,147 (家臣)殿! 452 00:43:19,147 --> 00:43:24,086 殿! (家臣)射殺せー! 453 00:43:24,086 --> 00:43:26,088 やめい! (家臣たち)殿! 454 00:43:26,088 --> 00:43:28,090 やめい! 455 00:43:28,090 --> 00:43:48,110 ♬~ 456 00:43:48,110 --> 00:43:59,110 ♬~ 457 00:44:46,101 --> 00:44:50,105 ≪ 御曹司ーっ! 458 00:44:50,105 --> 00:44:57,112 ♬~ 459 00:44:57,112 --> 00:45:04,119 <愛は人の心を動かすか 勇気は時代を変えうるか> 460 00:45:04,119 --> 00:45:07,122 御曹司ーっ! 461 00:45:07,122 --> 00:45:11,126 <ままよ 弁慶 まっしぐら!> 462 00:45:11,126 --> 00:45:15,126 御曹司ーっ!