1 00:01:22,194 --> 00:01:24,194 2 00:01:29,068 --> 00:01:49,088 ♬~ 3 00:01:49,088 --> 00:02:09,108 ♬~ 4 00:02:09,108 --> 00:02:29,061 ♬~ 5 00:02:29,061 --> 00:02:49,081 ♬~ 6 00:02:49,081 --> 00:03:09,101 ♬~ 7 00:03:09,101 --> 00:03:29,054 ♬~ 8 00:03:29,054 --> 00:03:49,074 ♬~ 9 00:03:49,074 --> 00:03:59,074 ♬~ 10 00:04:15,100 --> 00:04:18,103 (義経)ええい! 11 00:04:18,103 --> 00:04:21,106 (弁慶) 今日は とんと当たりませんな 12 00:04:21,106 --> 00:04:23,042 よっぽど日が悪いと見えまするな 13 00:04:23,042 --> 00:04:26,042 当たるはずの矢が当たらぬ! 14 00:04:31,050 --> 00:04:34,053 (語り)<義経が 奥州 平泉に来て➡ 15 00:04:34,053 --> 00:04:39,058 早や3年の歳月が 流れようとしていた> 16 00:04:39,058 --> 00:04:41,060 <藤原秀衡の庇護のもと➡ 17 00:04:41,060 --> 00:04:44,063 何不自由ない 暮らしではあったが➡ 18 00:04:44,063 --> 00:04:50,063 なすこともなく過ぎていく毎日が 義経には苦痛になっていた> 19 00:04:52,071 --> 00:04:55,074 調子の悪いときは むきに なれば なるほど当たらぬもの 20 00:04:55,074 --> 00:04:58,077 もう その辺で およしなされませ 21 00:04:58,077 --> 00:05:02,081 いや 当たるまでやめぬ! ≪(秀衡)九郎どの 22 00:05:02,081 --> 00:05:06,085 あっ… (秀衡)いや そのまま そのまま 23 00:05:06,085 --> 00:05:09,088 その矢は どなたが選ばれた? 24 00:05:09,088 --> 00:05:11,090 九郎が選びました 25 00:05:11,090 --> 00:05:15,094 ならば 御身が悪い 26 00:05:15,094 --> 00:05:20,099 矢の癖を いち早く見抜くのも 技のうちでござる 27 00:05:20,099 --> 00:05:22,034 さあ 貸してご覧じろ 28 00:05:22,034 --> 00:05:25,037 (忠衡) 年寄りの冷や水にならねばよいが 29 00:05:25,037 --> 00:05:28,037 忠衡 矢を (忠衡)はっ! 30 00:05:30,042 --> 00:05:36,048 弓に つがえるまでの ほんの一瞬の間に➡ 31 00:05:36,048 --> 00:05:40,052 矢の癖を読み取らねばなりませぬ 32 00:05:40,052 --> 00:05:44,056 あとは明鏡止水 33 00:05:44,056 --> 00:05:52,056 曇りなき鏡のごとく 静かに澄める水のごとく 34 00:05:58,070 --> 00:06:00,072 お見事! 35 00:06:00,072 --> 00:06:03,072 (秀衡)お分かりかな? 36 00:06:10,082 --> 00:06:16,088 九郎は未熟者にござります 37 00:06:16,088 --> 00:06:18,088 (忠衡)九郎どの! 38 00:06:22,027 --> 00:06:27,032 だいぶ焦っておられるようじゃ はっ… いや 申し訳ございません 39 00:06:27,032 --> 00:06:30,035 何せ 若さを持て余しておりますれば 40 00:06:30,035 --> 00:06:36,041 分からぬでもないが 手綱取りを誤るなよ 武蔵坊 41 00:06:36,041 --> 00:06:41,046 源氏にとっては 掛けがえのないお方じゃ 42 00:06:41,046 --> 00:06:43,046 ははっ! 43 00:06:48,053 --> 00:06:50,055 (継信)アア~ッ! 44 00:06:50,055 --> 00:06:55,060 (伊勢)おのれ 諦めぬか! (継信)なんだ その言いぐさは! 45 00:06:55,060 --> 00:07:00,065 これで… どうじゃ! もうひとつ おまけだ! 46 00:07:00,065 --> 00:07:04,069 (はやし声) 47 00:07:04,069 --> 00:07:07,072 (喜三太) これ 継信どの およしなされ 48 00:07:07,072 --> 00:07:10,075 三郎どの これ 49 00:07:10,075 --> 00:07:12,077 およしなされというに (継信)イタタタ… 50 00:07:12,077 --> 00:07:15,080 これ およしなされ (継信)イターッ! 51 00:07:15,080 --> 00:07:18,083 (伊勢)ええい! (継信)離せ! 素直に謝らぬか! 52 00:07:18,083 --> 00:07:22,021 しゃらくせえ! 誰が おのれのごときに! 53 00:07:22,021 --> 00:07:25,024 (殴る音) 離せ! 離せ! 54 00:07:25,024 --> 00:07:27,026 アアッ! (継信)ウワーッ! 55 00:07:27,026 --> 00:07:29,028 (鳴き声) 56 00:07:29,028 --> 00:07:32,031 (忠信)兄者! どうした? 兄者 さあ 負けるな 兄者! 57 00:07:32,031 --> 00:07:34,033 おのれ~! 58 00:07:34,033 --> 00:07:36,035 (伊勢)ウワーッ! 59 00:07:36,035 --> 00:07:39,038 (継信たちの笑い声) 60 00:07:39,038 --> 00:07:41,040 (伊勢) イテテッ… イテテ… イテテ… 61 00:07:41,040 --> 00:07:45,044 離せよ! イタッ! 62 00:07:45,044 --> 00:07:51,050 おい 三郎 あんまり御曹司に気苦労かけるな 63 00:07:51,050 --> 00:07:55,054 少しはな 立場というものを考えろ この馬鹿者 64 00:07:55,054 --> 00:07:58,057 じゃあな 一体 何したらいいってんだよ 65 00:07:58,057 --> 00:08:02,061 奥州くんだりまで来て もう3年になろうってのに… 66 00:08:02,061 --> 00:08:07,066 ケッ… 源氏の再興どころか 旗揚げのかけらもねえじゃねえか 67 00:08:07,066 --> 00:08:10,069 ケッ… なあ 武蔵坊 うん? 68 00:08:10,069 --> 00:08:14,073 俺たち 一体 何しに ここに来たんだよ? 69 00:08:14,073 --> 00:08:17,076 (ため息) 70 00:08:17,076 --> 00:08:21,080 こんなことだったら 都で女のけつでも追っかけてた… 71 00:08:21,080 --> 00:08:23,015 (殴る音) ウワッ! 72 00:08:23,015 --> 00:08:26,018 ウッ… いってえな 弁慶! 73 00:08:26,018 --> 00:08:30,022 そんなに嫌なら 己ひとり 都へ帰れ! 74 00:08:30,022 --> 00:08:32,022 フン! 75 00:08:38,030 --> 00:08:45,037 なあ 三郎 その思いは… 76 00:08:45,037 --> 00:08:49,041 その思いは御曹司とて同じなのだ 77 00:08:49,041 --> 00:08:54,046 何も仰せられず じっと耐えておわすのは➡ 78 00:08:54,046 --> 00:08:57,046 おのれには分からんのか! 79 00:09:00,052 --> 00:09:03,055 (つばを吐く音) フン… 80 00:09:03,055 --> 00:09:07,059 こっちは あいにく 育ちが悪いんでな 81 00:09:07,059 --> 00:09:12,064 じっと耐えてるような 器用な真似はできねえんだよ! 82 00:09:12,064 --> 00:09:20,072 ♬~ 83 00:09:20,072 --> 00:09:22,072 (ため息) 84 00:09:25,010 --> 00:09:29,014 (義経)のう 弁慶 はっ… 85 00:09:29,014 --> 00:09:34,019 わしは いつまで ここにおればよいのじゃ? 86 00:09:34,019 --> 00:09:38,023 都の様子も まるで分からぬ 87 00:09:38,023 --> 00:09:41,026 こんなことでは 源氏の旗揚げなぞ➡ 88 00:09:41,026 --> 00:09:45,030 いつのことになるやら 見当もつかぬ 89 00:09:45,030 --> 00:09:49,034 いや 御曹司は まだお若い 90 00:09:49,034 --> 00:09:53,038 いずれ そのうち 常陸坊から 何らかの知らせがまいりましょう 91 00:09:53,038 --> 00:09:59,044 それまでは ひたすら体を鍛え 技を練り… 92 00:09:59,044 --> 00:10:02,047 弁慶 はっ… 93 00:10:02,047 --> 00:10:04,049 頼みがある 94 00:10:04,049 --> 00:10:11,056 そなた 熊野へ行ってくれぬか 熊野? 95 00:10:11,056 --> 00:10:17,062 熊野と申しますと それがしの 生まれ故郷でござりまするが 96 00:10:17,062 --> 00:10:20,062 そうじゃ その熊野じゃ 97 00:10:23,001 --> 00:10:30,001 御曹司は それがしのために熊野へ行けと 98 00:10:32,010 --> 00:10:37,015 いやいや そのことについては おかまいくださりまするな 99 00:10:37,015 --> 00:10:41,019 自分のことは自分で決める… 待て待て 100 00:10:41,019 --> 00:10:45,019 話は最後まで聞くものぞ 弁慶 はっ… 101 00:10:47,025 --> 00:10:51,029 常陸坊の話ではな 熊野には➡ 102 00:10:51,029 --> 00:10:56,034 新宮十郎義盛という わしの叔父がおるそうな 103 00:10:56,034 --> 00:11:03,041 義盛どの… おお そういえば 父君 義朝公のご末弟でおわす 104 00:11:03,041 --> 00:11:06,044 うむ… 105 00:11:06,044 --> 00:11:10,048 そのお方を訪ねれば 諸国の源氏の動きが➡ 106 00:11:10,048 --> 00:11:13,051 分かろうというものではないか 107 00:11:13,051 --> 00:11:17,055 おお… なるほど 108 00:11:17,055 --> 00:11:22,060 いや それは仰せのとおりじゃ 109 00:11:22,060 --> 00:11:25,060 そこでじゃ 弁慶 110 00:11:31,069 --> 00:11:36,069 そなたに 叔父上に会うてきてほしいのじゃ 111 00:11:39,077 --> 00:11:41,079 これなら異論はあるまい 112 00:11:41,079 --> 00:11:47,085 うむ… 叔父上にお会いするために熊野へ 113 00:11:47,085 --> 00:11:49,087 うん… うんうん 114 00:11:49,087 --> 00:11:52,090 いや 叔父上に 会うてこいとの仰せとあらば➡ 115 00:11:52,090 --> 00:11:54,092 異論はござりませぬな 116 00:11:54,092 --> 00:12:00,092 玉虫に会わせようなどとの お情けは無用でござりまするぞ 117 00:12:02,100 --> 00:12:08,106 分かった分かった ハハハハッ… 118 00:12:08,106 --> 00:12:13,106 ハハハハッ… 119 00:12:15,113 --> 00:12:18,113 わしのことなら心配は要らぬ 120 00:12:20,118 --> 00:12:26,058 ここにおるかぎり 風も吹かず 嵐も来ぬ 121 00:12:26,058 --> 00:12:31,058 そちも気兼ねなく のんびりしてくるがよい 122 00:12:33,065 --> 00:12:36,065 御曹司 123 00:12:38,070 --> 00:12:41,073 さあ もうひとっ走りするか 124 00:12:41,073 --> 00:12:44,076 はっ! 125 00:12:44,076 --> 00:12:47,079 喜三太! (喜三太)はっ! 126 00:12:47,079 --> 00:12:56,088 ♬~ 127 00:12:56,088 --> 00:13:01,093 ♪(笛の演奏) 128 00:13:01,093 --> 00:13:19,111 ♪~ 129 00:13:19,111 --> 00:13:26,051 <その日 義経の吹く笛は いつになく悲しげであった> 130 00:13:26,051 --> 00:13:30,055 <思えば 主従の縁を結んで以来➡ 131 00:13:30,055 --> 00:13:35,060 弁慶が義経のそばを離れるのは これが初めてであった> 132 00:13:35,060 --> 00:13:54,060 ♪~ 133 00:13:57,082 --> 00:14:03,088 <平泉と熊野の間は 男の足で ざっと40日の行程だが➡ 134 00:14:03,088 --> 00:14:08,093 弁慶は これを ひと月足らずで踏破する> 135 00:14:08,093 --> 00:14:11,096 <「帰心 矢のごとし」とは このことか> 136 00:14:11,096 --> 00:14:18,096 <ところが 熊野が近づくにつれ 次第に弁慶の足取りが鈍った> 137 00:14:25,043 --> 00:14:29,047 《いささか敷居が高いのぅ 玉虫》 138 00:14:29,047 --> 00:14:33,051 《長くて1年の約束が 3年に延びたのだから➡ 139 00:14:33,051 --> 00:14:36,054 無理もないが》 140 00:14:36,054 --> 00:14:41,059 《はて どんな顔をして帰ったものやら》 141 00:14:41,059 --> 00:14:44,062 いやいや 仕事仕事 142 00:14:44,062 --> 00:14:48,066 女房どのより仕事が先じゃ 143 00:14:48,066 --> 00:14:51,069 ≪(太平)道が違うぞ 鬼若 144 00:14:51,069 --> 00:14:54,072 ハハハハッ… 145 00:14:54,072 --> 00:14:57,075 太平! 146 00:14:57,075 --> 00:15:01,079 おぬしも熊野へ来ておったのか! 147 00:15:01,079 --> 00:15:03,081 (太平)ちと 腰を痛めてな 148 00:15:03,081 --> 00:15:06,084 去年の暮れから ここで養生しておる 149 00:15:06,084 --> 00:15:11,089 フン… 「播磨の太平」も年には勝てんて 150 00:15:11,089 --> 00:15:15,093 どっこいしょっと 151 00:15:15,093 --> 00:15:17,093 (落ちる音) アタタタ… 152 00:15:19,097 --> 00:15:24,035 おい じい 無理するな 大丈夫か? おい ええ? 153 00:15:24,035 --> 00:15:28,039 なに 年を考えろ 154 00:15:28,039 --> 00:15:32,043 ほくろや徳は何してるんだ? 155 00:15:32,043 --> 00:15:35,046 鬼若に会いたがっておるぞ 156 00:15:35,046 --> 00:15:38,049 しかし よう帰ってきたのぅ 157 00:15:38,049 --> 00:15:41,052 まだ当分は 奥州じゃろうと思うていたに 158 00:15:41,052 --> 00:15:45,056 御曹司の使いでな 新宮へ 159 00:15:45,056 --> 00:15:51,062 なるほど 御曹司の使いで 新宮というからには➡ 160 00:15:51,062 --> 00:15:55,066 新宮十郎義盛どのの館であろう 161 00:15:55,066 --> 00:15:59,070 うん? 頭のほうは どうやら ぼけておらんようだ 162 00:15:59,070 --> 00:16:04,075 フン… せっかくじゃが 行っても無駄じゃろうて 163 00:16:04,075 --> 00:16:09,080 どうしてだ? 十郎どのは今 京へ行って留守じゃ 164 00:16:09,080 --> 00:16:15,086 留守 う~ん… これは困ったな 165 00:16:15,086 --> 00:16:18,089 なにも困ることはなかろう えっ? 166 00:16:18,089 --> 00:16:24,029 実家へ帰って待てばよい いや それだから困るのじゃ 167 00:16:24,029 --> 00:16:27,032 いささか 敷居が高うてのぅ 168 00:16:27,032 --> 00:16:31,036 おぬし 留守中のことは 何も聞いておらんのか 169 00:16:31,036 --> 00:16:33,038 留守中のこと? 170 00:16:33,038 --> 00:16:38,043 そうか 何も知らんのか えっ? 171 00:16:38,043 --> 00:16:43,048 フフフフッ… まあよい 家へ帰れば分かる 172 00:16:43,048 --> 00:16:46,051 おい 一体 何があったんだ? もったいぶらず 教えろ 173 00:16:46,051 --> 00:16:49,051 では またのぅ 174 00:16:52,057 --> 00:16:57,062 ハハッ… ちんちろりんの ちろちろじゃ 175 00:16:57,062 --> 00:16:59,064 おい 待て 太平 176 00:16:59,064 --> 00:17:03,068 チッ… なにが 「ちんちろりんの ちろちろ」… 177 00:17:03,068 --> 00:17:05,070 (くしゃみ) 178 00:17:05,070 --> 00:17:10,070 ウウッ… なんだ? この予感は 179 00:17:15,080 --> 00:17:20,080 (せみの鳴き声) 180 00:17:42,040 --> 00:17:45,040 おお 達者か (男性)え… ええ… 181 00:17:48,046 --> 00:17:50,046 …たく 182 00:17:59,057 --> 00:18:01,057 ハァ… 183 00:18:09,067 --> 00:18:11,067 うん? 184 00:18:15,073 --> 00:18:19,077 ハハハッ… これか やあ すまん すまん 185 00:18:19,077 --> 00:18:22,013 よし 取ってやろう 186 00:18:22,013 --> 00:18:24,013 それ 187 00:18:33,024 --> 00:18:35,026 ≪(桃の前)鬼若 188 00:18:35,026 --> 00:18:40,031 (桃の前) まあ そなた 鬼若ではないか 189 00:18:40,031 --> 00:18:42,031 母上! 190 00:18:47,038 --> 00:18:49,038 これ 191 00:18:54,045 --> 00:18:57,048 (桃の前) ほんに 父上がご存命なれば➡ 192 00:18:57,048 --> 00:19:01,052 どのようにお嘆きになることか 193 00:19:01,052 --> 00:19:06,057 比叡山を飛び出したまま 頼りひとつ よこさず➡ 194 00:19:06,057 --> 00:19:12,063 都から聞こえてくるのは 悪い噂ばかり 195 00:19:12,063 --> 00:19:19,070 はぁ… 誠にもって おわびのしようも ござ… 196 00:19:19,070 --> 00:19:24,008 (桃の前) やれ 円教寺に火を放ったとか➡ 197 00:19:24,008 --> 00:19:30,014 五条大橋で 追い剥ぎまがいの 所業をしているとか聞けば➡ 198 00:19:30,014 --> 00:19:34,018 この母とても… これ 鬼若 聞いてるのか 199 00:19:34,018 --> 00:19:38,022 はっ! 聞いております 聞いておりますとも 200 00:19:38,022 --> 00:19:43,027 したら もう そのようなこと どうでもよい 201 00:19:43,027 --> 00:19:51,035 この母が いちばん堪忍ならぬのは そなたが供もつけずに➡ 202 00:19:51,035 --> 00:19:55,039 あの玉虫を 1人で この家によこしたことじゃ 203 00:19:55,039 --> 00:19:58,042 これ 鬼若! はっ… 204 00:19:58,042 --> 00:20:04,048 そなたは 初めて夫の里を訪う➡ 205 00:20:04,048 --> 00:20:09,053 嫁女の心細い気持ちを 察してやる気持ちもなかったのか 206 00:20:09,053 --> 00:20:16,060 いや… あの折は それがしとて 御曹司のお供で ままにならず… 207 00:20:16,060 --> 00:20:20,064 それにな 玉虫には 金売り吉次と 申す者の従者をつけて➡ 208 00:20:20,064 --> 00:20:25,003 ここへ送り届けてもろうたはず… 言い訳は聞かぬ! 209 00:20:25,003 --> 00:20:29,007 かわいそうに… のう? 小玉虫 210 00:20:29,007 --> 00:20:31,009 悪い ととさまじゃのぅ はぁ… 211 00:20:31,009 --> 00:20:37,015 うんと叱ってやろうのぅ いやぁ 小玉虫には わる… 212 00:20:37,015 --> 00:20:39,015 小玉虫? 213 00:20:43,021 --> 00:20:49,027 すると 「とと」と申しまするのは… 214 00:20:49,027 --> 00:20:55,033 まだ察しがつかんのか あきれた親じゃ 215 00:20:55,033 --> 00:20:59,037 そなたと玉虫の子に 決まっとろうがのぅ 216 00:20:59,037 --> 00:21:01,037 おっ… 217 00:21:03,041 --> 00:21:05,043 すると あの… たった一度の… 218 00:21:05,043 --> 00:21:10,048 (桃の前)1度か2度か そのようなことは知らぬ 219 00:21:10,048 --> 00:21:15,053 そなたは すると 子ができたのも知らなんだのか 220 00:21:15,053 --> 00:21:18,056 全く知りませなんだ 221 00:21:18,056 --> 00:21:24,062 玉虫に ややができていたとは 夢にも… 222 00:21:24,062 --> 00:21:29,067 (桃の前) さあ 子供に何か言葉をかけてやれ 223 00:21:29,067 --> 00:21:34,067 生涯に初めての親子の対面ぞ 224 00:21:36,074 --> 00:21:40,078 ほら もっと にこやかに 225 00:21:40,078 --> 00:21:43,078 さあ そら ととさまに 226 00:21:45,083 --> 00:21:47,085 小玉虫! 227 00:21:47,085 --> 00:21:49,087 (泣き声) 228 00:21:49,087 --> 00:21:53,091 (桃の前)ちょっと お前 そんな… いや 怖かった これを 229 00:21:53,091 --> 00:21:57,095 いや これ 小玉虫 これこれ 230 00:21:57,095 --> 00:22:00,098 (小玉虫)ウウッ… かかさま! 231 00:22:00,098 --> 00:22:05,103 (玉虫)おお… どうしやった? うん? 泣かずともよい 232 00:22:05,103 --> 00:22:10,108 かわいい小玉虫を泣かせたのは どこの誰やらのぅ 233 00:22:10,108 --> 00:22:15,108 (小玉虫の泣き声) 234 00:22:20,118 --> 00:22:25,118 我が君 玉虫 235 00:22:32,063 --> 00:22:36,063 玉虫! 我が君! 236 00:22:40,071 --> 00:22:43,074 玉虫 237 00:22:43,074 --> 00:23:01,074 ♬~ 238 00:23:04,095 --> 00:23:07,098 (無頼漢)よいしょ! ンンッ… 239 00:23:07,098 --> 00:23:13,104 (城南房) 最近 面白いことが… ないのぅ 240 00:23:13,104 --> 00:23:16,107 何ぞ ぱ~っと 気の晴れるようなことはないか? 241 00:23:16,107 --> 00:23:22,046 (仁禅房)そういえば 鬼若が舞い戻っているそうな 242 00:23:22,046 --> 00:23:25,049 (信濃坊)なに? 鬼若? 243 00:23:25,049 --> 00:23:30,054 鬼若とは 武蔵坊弁慶のことではないのか? 244 00:23:30,054 --> 00:23:32,056 おう 245 00:23:32,056 --> 00:23:37,061 おう 信濃坊 そういえば おぬし 3年ほど前には➡ 246 00:23:37,061 --> 00:23:40,064 武蔵坊に こっぴどい目に 遭わされたと言っておったのぅ 247 00:23:40,064 --> 00:23:45,069 そうよ 俺が 書写山に おれなくなったのも➡ 248 00:23:45,069 --> 00:23:50,074 元はといえば 武蔵坊のためよ! 249 00:23:50,074 --> 00:23:56,080 そうか! 彼奴め この熊野に帰ってきているのか 250 00:23:56,080 --> 00:24:04,088 不敵な奴よ 西八条の 平家館の牢を押し破った大罪人よ 251 00:24:04,088 --> 00:24:08,092 (鶏山房)鞍馬の遮那王とか申す 源氏の小せがれと共に➡ 252 00:24:08,092 --> 00:24:11,095 奥州へ落ち延びたとも聞いたぞ 253 00:24:11,095 --> 00:24:16,100 …とすると 奴をひっ捕らえて 平家に突き出せば➡ 254 00:24:16,100 --> 00:24:18,102 金になるかもしれんな 255 00:24:18,102 --> 00:24:21,105 ハハハハッ… 256 00:24:21,105 --> 00:24:25,043 <この男たち 田辺の別当 湛増の手の者で➡ 257 00:24:25,043 --> 00:24:30,043 「田辺の二十人衆」と 恐れられる荒くれであった> 258 00:24:35,053 --> 00:24:37,053 逃げちゃ駄目 259 00:24:39,057 --> 00:24:45,063 フフフフッ… のう 玉虫 260 00:24:45,063 --> 00:24:50,063 小玉虫は いまだに わしを ととさまと呼んでくれぬが… 261 00:24:52,070 --> 00:24:56,070 やはり わしが怖いのであろうかのぅ 262 00:24:58,076 --> 00:25:02,080 それは… まだ日が浅うござりますもの 263 00:25:02,080 --> 00:25:06,084 いずれ そのうち うん? うん 264 00:25:06,084 --> 00:25:10,088 まあ そのうち呼んでくれようのぅ うん 265 00:25:10,088 --> 00:25:12,088 ハハハハッ… 266 00:25:19,097 --> 00:25:25,036 なあ 小玉虫 ととが おぶうてやろう なっ? 267 00:25:25,036 --> 00:25:28,039 さあ さあ おぶされ のう? ほれ ほれ 268 00:25:28,039 --> 00:25:30,041 (玉虫)どうしやった? 269 00:25:30,041 --> 00:25:33,041 遠慮せずと ととさまに おんぶしてもらうがよい 270 00:25:36,047 --> 00:25:40,047 ハハハハッ… それ! 271 00:25:43,054 --> 00:25:47,058 どうじゃ? ハハハッ… よい眺めじゃろう 272 00:25:47,058 --> 00:25:50,061 うん? フフフフッ… 273 00:25:50,061 --> 00:25:55,066 小玉虫のかかさまもな わしに おんぶしたことがあってのぅ 274 00:25:55,066 --> 00:25:58,069 わしが駆けるとな 速い速いと言って➡ 275 00:25:58,069 --> 00:26:02,073 もう 大喜びであったぞ ハハハッ… 276 00:26:02,073 --> 00:26:05,076 あっ 小玉虫も やってやろうか 277 00:26:05,076 --> 00:26:08,079 そうか よしよし じゃ しっかりと つかまっておれ 278 00:26:08,079 --> 00:26:11,082 よいか? それ いくぞ~! 279 00:26:11,082 --> 00:26:13,082 ウオーッ! 280 00:26:15,086 --> 00:26:19,090 ハハハハッ… どうだ? うん? 楽しいか? 281 00:26:19,090 --> 00:26:22,026 うん? どうだ? ええ? 面白いか? 282 00:26:22,026 --> 00:26:25,029 どうだ? ハハハハッ… 283 00:26:25,029 --> 00:26:27,031 フフッ… 284 00:26:27,031 --> 00:26:35,039 ♬~ 285 00:26:35,039 --> 00:26:42,046 ♪ 玉虫ごろごろ 286 00:26:42,046 --> 00:26:49,053 ♪ てんとう虫ごろごろ 287 00:26:49,053 --> 00:26:55,059 ♪ 草の葉っぱで ねんころろ 288 00:26:55,059 --> 00:27:01,059 ♪ 玉虫ごろごろ 289 00:27:06,070 --> 00:27:09,073 もう寝てしもうた 290 00:27:09,073 --> 00:27:13,073 たわいないもんじゃのぅ ハハッ… 291 00:27:55,052 --> 00:27:59,056 かわいいのぅ 292 00:27:59,056 --> 00:28:04,056 これで 「とと」と言うてくれたらのぅ 293 00:28:08,065 --> 00:28:13,070 我が君は 今のような子守歌は どこで覚えられましたのじゃ? 294 00:28:13,070 --> 00:28:18,070 子守歌? ああ… あれは口から出まかせじゃ 295 00:28:20,077 --> 00:28:24,015 もう一度 聞かせてたもれ うん? 296 00:28:24,015 --> 00:28:28,019 わらわも あんなふうに 遊んでほしいものじゃ 297 00:28:28,019 --> 00:28:31,022 いい年をして 何を言うんだ 298 00:28:31,022 --> 00:28:34,025 もう一度 聞かせてたもれ のう 我が君 299 00:28:34,025 --> 00:28:38,025 しーっ! 小玉虫が目を覚ます 300 00:28:55,046 --> 00:28:58,049 のう 我が君 歌うてたもれ 301 00:28:58,049 --> 00:29:01,052 うん では 歌うてやろう 302 00:29:01,052 --> 00:29:03,052 はい 来い 303 00:29:14,065 --> 00:29:17,068 ♪ た… (せきばらい) 304 00:29:17,068 --> 00:29:21,072 ♪ 玉虫ごろごろ 305 00:29:21,072 --> 00:29:25,009 ♪ みの虫ぶらぶら 306 00:29:25,009 --> 00:29:29,013 さっきは てんとう虫だったぞえ 307 00:29:29,013 --> 00:29:32,016 ンンッ! 黙って聞け 308 00:29:32,016 --> 00:29:38,022 ♪ 玉虫ごろごろ 309 00:29:38,022 --> 00:29:44,028 ♪ てんとう虫ごろごろ 310 00:29:44,028 --> 00:29:50,034 ♪ 草の葉っぱで ねんころろ 311 00:29:50,034 --> 00:29:56,040 ハァ… よい気持ちじゃ 312 00:29:56,040 --> 00:30:00,044 いつまでも こうしていたい 313 00:30:00,044 --> 00:30:04,048 さあ もうよかろう 314 00:30:04,048 --> 00:30:07,051 もっとじゃ 315 00:30:07,051 --> 00:30:11,051 世話の焼ける奴じゃのぅ よしよし 316 00:30:13,057 --> 00:30:21,999 ♪ 玉虫ごろごろ 317 00:30:21,999 --> 00:30:31,008 ♪ てんとう虫ごろごろ 318 00:30:31,008 --> 00:30:35,012 ♪ 草の葉っぱで… 319 00:30:35,012 --> 00:30:37,012 (泣き声) 320 00:30:40,017 --> 00:30:42,019 どうした? 玉虫 321 00:30:42,019 --> 00:30:48,025 ♬~ 322 00:30:48,025 --> 00:30:52,029 何を泣くぞ? 323 00:30:52,029 --> 00:30:56,029 うん? 悲しいのか? 324 00:30:58,035 --> 00:31:00,035 うれしいのか? 325 00:31:02,039 --> 00:31:04,039 はい 326 00:31:07,044 --> 00:31:09,044 玉虫 327 00:31:12,049 --> 00:31:18,055 熊野におりましても 都の噂は聞こえてまいります 328 00:31:18,055 --> 00:31:20,055 どのような? 329 00:31:24,061 --> 00:31:30,067 ひと月ほど前 都で大きな火事があり➡ 330 00:31:30,067 --> 00:31:33,070 御所の半分が焼けて➡ 331 00:31:33,070 --> 00:31:38,075 右京大夫さまの お行方も分からぬとか 332 00:31:38,075 --> 00:31:42,075 そのような噂を 耳にいたしますると… 333 00:31:44,081 --> 00:31:49,086 わらわひとりだけ このように幸せでよいものか 334 00:31:49,086 --> 00:31:53,086 何か よからぬことの 前兆ではないかと 335 00:31:55,092 --> 00:32:01,098 都のことは忘れるのだ 忘れろ なあ? 336 00:32:01,098 --> 00:32:04,101 わしらにとって… 337 00:32:04,101 --> 00:32:08,105 都は ここぞ 338 00:32:08,105 --> 00:32:13,110 抱いてたもれ もっと きつうに 339 00:32:13,110 --> 00:32:15,112 玉虫 340 00:32:15,112 --> 00:32:25,112 ♬~ 341 00:32:28,058 --> 00:32:34,064 ♪ 玉虫ごろごろ 342 00:32:34,064 --> 00:32:39,069 ♪ てんとう虫ごろごろ 343 00:32:39,069 --> 00:32:44,069 ♪ 草の葉っぱで ねんころり 344 00:32:49,079 --> 00:32:52,082 あれ あれ! うん? どうした? 345 00:32:52,082 --> 00:32:54,082 お花 お花 346 00:32:56,086 --> 00:33:01,091 よし 今すぐ取ってやるからな 347 00:33:01,091 --> 00:33:06,096 よいか? ここに じっと待ってるんだぞ なっ? 348 00:33:06,096 --> 00:33:11,096 とと とと なっ? 349 00:33:30,054 --> 00:33:32,054 ンンッ! 350 00:33:35,059 --> 00:33:37,059 取ったぞ! 351 00:33:42,066 --> 00:33:44,068 小玉虫? 352 00:33:44,068 --> 00:33:48,068 おっ… 小玉虫 353 00:33:52,076 --> 00:33:54,076 小玉虫! 354 00:33:59,083 --> 00:34:02,083 小玉虫~! 355 00:34:05,089 --> 00:34:08,089 小玉虫~! 356 00:34:37,054 --> 00:34:39,054 来たぞ 357 00:34:46,063 --> 00:34:48,063 どうしたのじゃ? 358 00:34:54,071 --> 00:34:58,071 おらぬ (城南房)なに!? 359 00:35:11,088 --> 00:35:16,088 (城南房)逃げおったな 捜せ! (無頼漢たち)おう! 360 00:35:18,095 --> 00:35:21,095 ≪(物音) 361 00:35:27,037 --> 00:35:29,037 (ぶつける音) ウッ! 362 00:35:40,050 --> 00:35:42,052 (鶏山房)いません 363 00:35:42,052 --> 00:35:45,055 (仁禅房) やっぱりおらぬ 行ってしもうた 364 00:35:45,055 --> 00:35:49,059 (城南房) ハハハハッ… おじけづきおったな 365 00:35:49,059 --> 00:35:53,059 (笑い声) 366 00:35:55,065 --> 00:36:00,070 おおっ! どうしたんだ? どうした? 367 00:36:00,070 --> 00:36:05,075 (地響き) 368 00:36:05,075 --> 00:36:09,079 アアッ… アアッ… 369 00:36:09,079 --> 00:36:11,081 ウワッ! 370 00:36:11,081 --> 00:36:14,081 (城南房)じ… 地震だ ほら 出ろ! 371 00:36:16,086 --> 00:36:18,088 (無頼漢)ウワッ! 372 00:36:18,088 --> 00:36:22,088 (地響き) 373 00:36:28,031 --> 00:36:41,044 ♬~ 374 00:36:41,044 --> 00:36:44,047 ひるむな! 相手は1人ぞ! 375 00:36:44,047 --> 00:36:46,047 ンンッ! 376 00:36:49,052 --> 00:36:52,055 この… ンンッ! 377 00:36:52,055 --> 00:36:54,055 ワハハハッ… ヤーッ! 378 00:36:56,059 --> 00:36:59,062 ウワーッ! 379 00:36:59,062 --> 00:37:02,065 この野郎… 380 00:37:02,065 --> 00:37:09,072 俺の馬鹿力を… 知らねえな! 381 00:37:09,072 --> 00:37:11,072 (殴る音) アアッ! 382 00:37:14,077 --> 00:37:17,080 ヤーッ! ウワーッ! 383 00:37:17,080 --> 00:37:26,023 ♬~ 384 00:37:26,023 --> 00:37:29,023 ヤーッ! ウワーッ! 385 00:37:35,032 --> 00:37:40,032 (うめき声) 386 00:37:48,045 --> 00:37:55,045 (悲鳴) 387 00:37:57,054 --> 00:38:00,057 ウワッ! アアッ… 388 00:38:00,057 --> 00:38:03,060 うぬは信濃坊 389 00:38:03,060 --> 00:38:09,066 この辺りに流れ着いて また悪さをいたしおるか 390 00:38:09,066 --> 00:38:13,066 やめ… やめ… やめろ! だ… 駄目だ やめろ! 391 00:38:15,072 --> 00:38:18,075 や… やめろ! やめろ… 392 00:38:18,075 --> 00:38:21,078 やめてくれ! 393 00:38:21,078 --> 00:38:24,014 ンン~ッ! 394 00:38:24,014 --> 00:38:28,018 ウオーッ! ウワーッ! 395 00:38:28,018 --> 00:38:30,020 ウウッ! 396 00:38:30,020 --> 00:38:35,020 さんぴん… 武蔵坊… 397 00:38:38,028 --> 00:38:40,030 小玉虫! 398 00:38:40,030 --> 00:38:43,030 ととちゃま~! 399 00:38:45,035 --> 00:38:47,035 ととちゃま~! 400 00:38:49,039 --> 00:38:53,043 ととちゃま ととちゃま ととちゃま! 401 00:38:53,043 --> 00:38:56,046 小玉虫 ととちゃま ととちゃま! 402 00:38:56,046 --> 00:39:00,050 小玉虫 小玉虫! 403 00:39:00,050 --> 00:39:03,053 ととちゃま ととちゃま! よし もう大丈夫じゃ 404 00:39:03,053 --> 00:39:07,057 ととは ここにいるぞ ととだぞ! ととじゃ! 405 00:39:07,057 --> 00:39:11,061 恐ろしい思いをさせて すまなんだ 406 00:39:11,061 --> 00:39:17,067 小玉虫 ととじゃ 小玉虫 ととじゃ 407 00:39:17,067 --> 00:39:20,070 ハハハハッ… 408 00:39:20,070 --> 00:39:26,009 ととじゃ! ハハハハッ… 409 00:39:26,009 --> 00:39:29,009 (泣き笑いの声) 410 00:39:43,026 --> 00:39:46,029 (男性) ウウッ! 何をする これ 離さぬか 411 00:39:46,029 --> 00:39:49,032 うぬが頭目か? 頭目? 何のことじゃ? 412 00:39:49,032 --> 00:39:53,036 離せ! 離さぬか! うぬも仲間の所へ行け! 413 00:39:53,036 --> 00:39:55,038 ≪(太平)鬼若! 414 00:39:55,038 --> 00:40:01,044 そのお方が おぬしが訪ねる 新宮十郎義盛どのじゃ 415 00:40:01,044 --> 00:40:03,046 なに!? 416 00:40:03,046 --> 00:40:05,046 (せき) 417 00:40:10,053 --> 00:40:12,055 (ため息) 418 00:40:12,055 --> 00:40:17,060 (十郎)分かっとる ハハハハッ… 419 00:40:17,060 --> 00:40:21,999 (太平) さあ 十郎さま 飲んでくだされ 420 00:40:21,999 --> 00:40:26,003 傀儡の手料理なぞ お口に合いますまいが➡ 421 00:40:26,003 --> 00:40:28,005 酒だけは たんとござります 422 00:40:28,005 --> 00:40:32,009 (十郎)かたじけない 遠慮なしに ちょうだいする 423 00:40:32,009 --> 00:40:35,012 ハァ~ッ… 424 00:40:35,012 --> 00:40:37,014 そうであったか 425 00:40:37,014 --> 00:40:40,017 遮那王が元服して 名も 九郎義経とのぅ はっ… 426 00:40:40,017 --> 00:40:44,021 鞍馬を出て 奥州へ落ち延びたと いう噂は耳にしておったが 427 00:40:44,021 --> 00:40:47,024 おお… すっかり たくましゅうなられまして➡ 428 00:40:47,024 --> 00:40:52,029 今では どこへ出ても負けない 若武者ぶりでござりまするぞ 429 00:40:52,029 --> 00:40:56,033 さもあろう 兄 義朝の 子なればのぅ はっ… 430 00:40:56,033 --> 00:40:58,035 それに引き換え この叔父は➡ 431 00:40:58,035 --> 00:41:00,037 こんな姿をしなければ 道も歩けぬ体たらく 432 00:41:00,037 --> 00:41:02,039 笑うてくれ 武蔵坊 433 00:41:02,039 --> 00:41:06,043 いや ご苦労のほど お察し申し上げます 434 00:41:06,043 --> 00:41:08,045 だが わしは やるぞ 武蔵坊 435 00:41:08,045 --> 00:41:11,048 このまま 平家の足元に 這いつくばったまま➡ 436 00:41:11,048 --> 00:41:13,050 死んでたまるか 今に見ていろ 437 00:41:13,050 --> 00:41:16,053 必ず 入道相国に ひと泡吹かしてくれようぞ 438 00:41:16,053 --> 00:41:20,053 あと3年 いや 2年もあれば… 439 00:41:23,060 --> 00:41:27,064 どこぞで そのような動きが ござりますのか? 440 00:41:27,064 --> 00:41:31,068 源氏ゆかりの方々の間に 441 00:41:31,068 --> 00:41:36,073 実は 都で えらい騒ぎが持ち上がってのぅ 442 00:41:36,073 --> 00:41:40,077 一体 都で何があったんで? 洛東 鹿ヶ谷に➡ 443 00:41:40,077 --> 00:41:42,079 法勝寺 執行 俊寛の 山荘があってのぅ 444 00:41:42,079 --> 00:41:46,083 そこに 院の殿上人 北面の武士らが集まって➡ 445 00:41:46,083 --> 00:41:52,089 ひそかに 平家討伐の院宣を 賜らんと画策したのじゃ 446 00:41:52,089 --> 00:41:55,092 なに? 平家討伐の院宣? 447 00:41:55,092 --> 00:41:59,092 どうじゃ? おぬしも胸が高鳴ろうが 448 00:42:02,099 --> 00:42:05,102 それで その話 どうなりましたので? 449 00:42:05,102 --> 00:42:07,104 それよ そのせっかくの企てを➡ 450 00:42:07,104 --> 00:42:10,107 摂津源氏の多田蔵人という 北面の武士が➡ 451 00:42:10,107 --> 00:42:14,111 平家に寝返って 何もかも ぶち壊しよ 452 00:42:14,111 --> 00:42:16,113 だが これで諦めるのは まだ早い 453 00:42:16,113 --> 00:42:21,118 このような事件は これからも次々に起こる 454 00:42:21,118 --> 00:42:23,053 起こりましょうや? 455 00:42:23,053 --> 00:42:25,055 起こるとも 平家憎しの思いは➡ 456 00:42:25,055 --> 00:42:29,059 今や 殿上人の間にまでも 行き渡っておるのじゃ 457 00:42:29,059 --> 00:42:32,062 それに こたびのことは➡ 458 00:42:32,062 --> 00:42:36,066 後白河院の ひそかな内示もあったらしい 459 00:42:36,066 --> 00:42:38,068 後白河院の 460 00:42:38,068 --> 00:42:43,073 やがて 時至らば 諸国の源氏に 平家討伐の院宣が下ろうて 461 00:42:43,073 --> 00:42:50,080 おお… そうなれば 平泉におわす御曹司も 462 00:42:50,080 --> 00:42:54,084 武蔵坊 源氏が再び世に出る日も近いぞ 463 00:42:54,084 --> 00:42:57,087 わしも長い間 耐え忍んだ甲斐が あったというものじゃ 464 00:42:57,087 --> 00:43:03,093 ンン… いやぁ 待ち遠しや 465 00:43:03,093 --> 00:43:10,100 御曹司の初陣ぶりが 目に見えるようじゃ 466 00:43:10,100 --> 00:43:17,100 ♬~ 467 00:43:37,060 --> 00:43:40,063 もし 我が君 468 00:43:40,063 --> 00:43:43,066 うん? 469 00:43:43,066 --> 00:43:47,070 どうかなされましたか? うん? 470 00:43:47,070 --> 00:43:51,074 怖~いお顔で 小玉虫の顔に 見入っておいでのようでした 471 00:43:51,074 --> 00:43:54,077 ああ いやいや 何でもない 472 00:43:54,077 --> 00:43:58,081 あまり 小玉虫が かわいいのでな ついつい ハハハハッ… 473 00:43:58,081 --> 00:44:01,081 ならば よろしゅうござりまするが 474 00:44:04,087 --> 00:44:09,092 いやぁ 今宵は蒸すのぅ ちょっと風に当たってくる 475 00:44:09,092 --> 00:44:16,099 ♬~ 476 00:44:16,099 --> 00:44:19,102 <時の流れは 緩やかに見えて➡ 477 00:44:19,102 --> 00:44:23,039 その底では 激しいうねりを巻き起こしている> 478 00:44:23,039 --> 00:44:26,042 <源氏の旗揚げ近し> 479 00:44:26,042 --> 00:44:28,044 <その思いは 弁慶を➡ 480 00:44:28,044 --> 00:44:33,049 安逸の眠りから 揺り起こさずには おかなかった> 481 00:44:33,049 --> 00:44:39,055 《御曹司 今しばらくでござる》 482 00:44:39,055 --> 00:44:43,059 《今しばらくの ご辛抱でござる》 483 00:44:43,059 --> 00:45:03,079 ♬~ 484 00:45:03,079 --> 00:45:15,079 ♬~ 485 00:57:12,208 --> 00:57:13,075 486 00:57:13,075 --> 00:57:17,079 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 487 00:57:17,079 --> 00:57:19,079 『時代劇専門チャンネルガイド』 488 00:57:25,087 --> 00:57:27,089 番組表・コラム 489 00:57:27,089 --> 00:57:31,093 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 490 00:57:31,093 --> 00:57:33,093 更に… 491 00:57:36,098 --> 00:57:38,098 いま お問い合わせ いただくと… 492 00:58:06,128 --> 00:58:08,130 そして もうひとつは ホームページ 493 00:58:08,130 --> 00:58:11,130 お申し込み お待ちしております