1 00:01:22,207 --> 00:01:24,207 2 00:01:28,079 --> 00:01:48,099 ♬~ 3 00:01:48,099 --> 00:02:08,119 ♬~ 4 00:02:08,119 --> 00:02:28,073 ♬~ 5 00:02:28,073 --> 00:02:48,093 ♬~ 6 00:02:48,093 --> 00:03:08,113 ♬~ 7 00:03:08,113 --> 00:03:28,066 ♬~ 8 00:03:28,066 --> 00:03:48,086 ♬~ 9 00:03:48,086 --> 00:03:58,086 ♬~ 10 00:04:02,100 --> 00:04:04,102 (知盛)いまだに 以仁王の遺体が➡ 11 00:04:04,102 --> 00:04:07,105 見つからぬとは どういうわけじゃ? 12 00:04:07,105 --> 00:04:09,107 宮を討ったというは 偽りであったのか? 13 00:04:09,107 --> 00:04:12,110 (家臣) それがしは 確かに矢傷を受けて➡ 14 00:04:12,110 --> 00:04:15,113 光明山のほうへ 落ちていかれる宮をこの目で 15 00:04:15,113 --> 00:04:17,115 (家臣)いや 光明山ではござらん 16 00:04:17,115 --> 00:04:20,118 確か 木幡山の方角じゃ (家臣)いや それも違う 17 00:04:20,118 --> 00:04:22,053 わしが見たときは 醍醐山のほうへ向かっておったぞ 18 00:04:22,053 --> 00:04:24,055 (知盛)たわけどもが! (家臣たち)はっ… 19 00:04:24,055 --> 00:04:27,058 誰ひとり 宮の落ちゆく先を 見届けた者はおらんのか? 20 00:04:27,058 --> 00:04:31,062 (家臣)何さま あの乱戦のさなかで ございますれば 21 00:04:31,062 --> 00:04:34,065 せっかく先手を打って つぶしにかかったに 22 00:04:34,065 --> 00:04:36,067 宮の生死が分からんのでは➡ 23 00:04:36,067 --> 00:04:39,070 平家追討の令旨も まだ生きていることになる 24 00:04:39,070 --> 00:04:42,073 (家臣) されば これより合戦場に立ち戻り 25 00:04:42,073 --> 00:04:44,075 草の根分けても 宮のご遺体を 26 00:04:44,075 --> 00:04:46,077 (知盛)見つかるまで帰るな (家臣たち)はっ! 27 00:04:46,077 --> 00:04:50,081 ≪(頑入)それには及びませぬ (知盛)頑入か? 28 00:04:50,081 --> 00:04:53,081 ≪ 高倉宮は生きておわします 29 00:04:56,087 --> 00:04:58,089 いずこにじゃ? 30 00:04:58,089 --> 00:05:02,093 (頑入)されば 杜若の狩衣を召した貴き御方が➡ 31 00:05:02,093 --> 00:05:06,097 播磨の傀儡の群れに 助けられたとの噂でござりまする 32 00:05:06,097 --> 00:05:08,097 播磨の傀儡? 33 00:05:24,048 --> 00:05:27,051 (家臣) 播磨の傀儡とは おのれたちか? 34 00:05:27,051 --> 00:05:31,055 (太平)播磨の太平は 手前にござりまするが 35 00:05:31,055 --> 00:05:35,059 左兵衛督 平知盛さま じきじきの 取り調べじゃ 36 00:05:35,059 --> 00:05:38,062 神妙にいたせ! (太平)へへっ! 37 00:05:38,062 --> 00:05:40,062 (家臣)神妙にいたせ! 38 00:05:46,070 --> 00:05:49,073 汝が播磨の群れを支配する者か? 39 00:05:49,073 --> 00:05:53,077 棟梁の太平にござります 40 00:05:53,077 --> 00:05:55,077 (知盛)面を上げよ 41 00:05:59,083 --> 00:06:01,085 されば 尋ねるが 42 00:06:01,085 --> 00:06:06,090 汝は杜若の狩衣を召した 貴き御方をかくもうたと聞くが➡ 43 00:06:06,090 --> 00:06:09,093 いかがいたしたぞ? 44 00:06:09,093 --> 00:06:15,099 恐れながら 傀儡には厳しい掟がござりまして 45 00:06:15,099 --> 00:06:19,103 いかなる訳が ござりましょうとも➡ 46 00:06:19,103 --> 00:06:23,041 傀儡以外の者は 群れの中に入れませぬ 47 00:06:23,041 --> 00:06:26,044 窮鳥 懐に入るともか? (太平)はい 48 00:06:26,044 --> 00:06:28,046 隠すと ためにならんぞ! 49 00:06:28,046 --> 00:06:33,051 ただ かくまいはいたしませぬが 50 00:06:33,051 --> 00:06:41,059 群れの近くに 行き倒れがあれば 食い物を与え 薬を施します 51 00:06:41,059 --> 00:06:47,065 なるほど 行き倒れと申すか あったのじゃな? 52 00:06:47,065 --> 00:06:49,067 ござりました 53 00:06:49,067 --> 00:06:52,070 それで いかがいたした? 54 00:06:52,070 --> 00:06:55,073 食べ物を差し出しますと➡ 55 00:06:55,073 --> 00:06:59,077 いっとき休まれて また いずこかへ 56 00:06:59,077 --> 00:07:06,084 多分 東海道を落ち延びて 行かれたものと思われます 57 00:07:06,084 --> 00:07:11,089 ただ一人にてか? (太平)はい 58 00:07:11,089 --> 00:07:14,092 そのほうの面体 しかと見知りおく 59 00:07:14,092 --> 00:07:16,094 まいれ! (家臣たち)はっ! 60 00:07:16,094 --> 00:07:20,098 フッ… 今に見てやがれ 61 00:07:20,098 --> 00:07:23,034 フフフフッ… 62 00:07:23,034 --> 00:07:25,036 (徳)そら! 63 00:07:25,036 --> 00:07:29,040 (語り)<東海道の宿駅に 異変が起こったのは➡ 64 00:07:29,040 --> 00:07:31,042 それから3日後である> 65 00:07:31,042 --> 00:07:34,045 (徳)平家追討 怨敵退散! 66 00:07:34,045 --> 00:07:37,048 (騒ぎ声) 67 00:07:37,048 --> 00:07:40,051 (役人)奴をひっ捕らえろ! (徳)こっちだい 68 00:07:40,051 --> 00:07:42,053 (役人)逃がすな! (役人)追え! 追え追え! 69 00:07:42,053 --> 00:07:46,057 (弁慶)聞けー! 70 00:07:46,057 --> 00:07:53,064 ♬~ 71 00:07:53,064 --> 00:07:55,066 (弁慶)これに おわすは➡ 72 00:07:55,066 --> 00:07:59,070 恐れ多くも 後白河院の第2皇子 73 00:07:59,070 --> 00:08:05,076 高倉宮以仁王におわす 74 00:08:05,076 --> 00:08:11,082 宮には これより平家追討のため 東国へ渡らせられる 75 00:08:11,082 --> 00:08:18,089 頭が高い 下がれ 下がれ下がれ! 76 00:08:18,089 --> 00:08:21,092 (男性)高倉宮じゃ (男性)高倉宮じゃ 77 00:08:21,092 --> 00:08:25,029 いざ お通り候え 78 00:08:25,029 --> 00:08:42,046 ♬~ 79 00:08:42,046 --> 00:08:44,048 (男性)高倉宮さまじゃ 80 00:08:44,048 --> 00:08:47,048 下がれ下がれ! 81 00:08:51,055 --> 00:08:55,055 頭が高い 下がれ下がれ! 82 00:08:58,062 --> 00:09:02,066 頭が高い 下がれ下がれ! 83 00:09:02,066 --> 00:09:12,076 ♬~ 84 00:09:12,076 --> 00:09:15,079 (ほくろ)これ 鬼若 楽しいのぅ 85 00:09:15,079 --> 00:09:20,084 貴き御方のご気分は いかが候や? うん よい気分じゃ 86 00:09:20,084 --> 00:09:25,022 一生 このままでいたいぞ フッ… 虫がいいことを ハハッ… 87 00:09:25,022 --> 00:09:28,025 のう 鬼若 うん? 88 00:09:28,025 --> 00:09:32,029 馬を下りてもよいか? 早駆けなら疲れはせぬが➡ 89 00:09:32,029 --> 00:09:34,031 こう ゆっくりでは けつの皮が ひんむける 90 00:09:34,031 --> 00:09:40,037 おいおい 貴き御方が なんという はしたないことを 91 00:09:40,037 --> 00:09:43,040 ンン… 下りろ 92 00:09:43,040 --> 00:09:46,043 下ろしてたもれ ハァ… 93 00:09:46,043 --> 00:09:50,047 すまん… さあ 94 00:09:50,047 --> 00:09:53,050 さあ おっ おっ おっ… 95 00:09:53,050 --> 00:09:58,055 ンン… いつまでやってるんだ さあ 96 00:09:58,055 --> 00:10:00,055 (ため息) 97 00:10:19,076 --> 00:10:23,076 (ほくろの笑い声) 98 00:10:25,016 --> 00:10:27,016 アアッ! 鬼若 99 00:10:33,024 --> 00:10:37,028 おい ほくろ いいかげんにしろ 100 00:10:37,028 --> 00:10:42,033 チッ… もう 徳の奴は遅いな どこへ行きおった? 101 00:10:42,033 --> 00:10:44,033 着物! 102 00:10:48,039 --> 00:10:50,041 自分で取りゃええではないか 103 00:10:50,041 --> 00:10:53,041 ンン… それ! 104 00:11:01,052 --> 00:11:06,057 ハァ… ハァ~ッ… 105 00:11:06,057 --> 00:11:08,057 のう 鬼若 106 00:11:12,063 --> 00:11:14,065 何だ? 107 00:11:14,065 --> 00:11:19,070 徳も言っていたが もしかすると 俺は死ぬかもしれんな 108 00:11:19,070 --> 00:11:23,074 何としてだ? 鬼若の身代わりでじゃ 109 00:11:23,074 --> 00:11:27,078 フッ… そんなことにでもなってみろ 110 00:11:27,078 --> 00:11:30,081 俺は太平や徳に顔向けができん 111 00:11:30,081 --> 00:11:34,085 俺の命に代えても きっと ほくろを守ってみせる 112 00:11:34,085 --> 00:11:39,090 うれしい! おいおい 仲間が見ているぞ 113 00:11:39,090 --> 00:11:42,093 今のひと言が聞きたかったのじゃ 114 00:11:42,093 --> 00:11:44,093 こいつ! 115 00:11:47,098 --> 00:11:51,102 こうしている間 鬼若は俺のものじゃ 116 00:11:51,102 --> 00:11:54,102 なあ そうであろう? うん? 117 00:11:56,107 --> 00:12:01,112 ほくろ 動くな 118 00:12:01,112 --> 00:12:03,112 じっとしてろ 119 00:12:14,125 --> 00:12:17,128 何じゃ? 120 00:12:17,128 --> 00:12:22,066 玉虫がな やきもちを焼いて出てきおった 121 00:12:22,066 --> 00:12:24,066 それ 122 00:12:27,071 --> 00:12:29,071 鬼若! 123 00:12:32,076 --> 00:12:35,076 ハハハハッ… 124 00:12:41,085 --> 00:12:43,085 てんとうむし ころころ 125 00:12:45,089 --> 00:12:48,089 玉虫ころころ …か 126 00:12:52,096 --> 00:12:55,099 (玉虫)フフッ… 127 00:12:55,099 --> 00:12:58,102 (玉虫)小玉虫の ととさまは➡ 128 00:12:58,102 --> 00:13:02,102 今ごろ どこで どうしておじゃるのやらのぅ 129 00:13:06,110 --> 00:13:09,113 (小玉虫)ととさまの歌 歌うて 130 00:13:09,113 --> 00:13:14,118 うん? あのおかしな子守歌かえ? 131 00:13:14,118 --> 00:13:16,120 うん 132 00:13:16,120 --> 00:13:18,122 フフッ… 133 00:13:18,122 --> 00:13:24,061 ♬~ 134 00:13:24,061 --> 00:13:32,069 ♪(玉虫)玉虫ころころ 135 00:13:32,069 --> 00:13:40,077 ♪ てんとうむし ころころ 136 00:13:40,077 --> 00:13:47,084 ♪ 草の葉っぱで ねんころろ 137 00:13:47,084 --> 00:13:54,091 ♪ 玉虫ころころ 138 00:13:54,091 --> 00:14:01,098 ♬~ 139 00:14:01,098 --> 00:14:04,101 どこぞで… 140 00:14:04,101 --> 00:14:10,107 目の色を変えて 走り回って おられるのであろうのぅ 141 00:14:10,107 --> 00:14:13,107 何もかも忘れて 142 00:14:16,113 --> 00:14:19,116 ほんに男というは… 143 00:14:19,116 --> 00:14:33,116 ♬~ 144 00:14:35,065 --> 00:14:38,068 (清盛)ええい! たわけが 145 00:14:38,068 --> 00:14:43,073 一度は光明寺の山門で 落命されたと報告しておきながら 146 00:14:43,073 --> 00:14:48,078 東国へ向かわれたとは どういうことじゃ? 147 00:14:48,078 --> 00:14:52,082 誠は家人どもの 見間違いでござりました 148 00:14:52,082 --> 00:14:57,087 宮は 武蔵坊と思しき法師と その一党に守られ➡ 149 00:14:57,087 --> 00:15:00,090 行くさきざきで 平家追討の護符を まき散らしながら➡ 150 00:15:00,090 --> 00:15:03,093 東国へ向かっておられるとか 151 00:15:03,093 --> 00:15:05,093 討て! 152 00:15:10,100 --> 00:15:12,102 討ち奉れ! 153 00:15:12,102 --> 00:15:17,107 宮さえ生きておわさずば 令旨は何の役にも立たん 154 00:15:17,107 --> 00:15:21,111 諸国へ下知を飛ばして 何としても宮を討ち奉れ 155 00:15:21,111 --> 00:15:24,048 よいか? (知盛)はっ! 156 00:15:24,048 --> 00:15:28,048 (男性)宮じゃ 宮さまじゃ 下がれ下がれ! 157 00:15:30,054 --> 00:15:33,057 <平家方が躍起になればなるほど➡ 158 00:15:33,057 --> 00:15:41,057 高倉宮の東下りは 信憑性を帯びて 人々の口から口へ広まっていった> 159 00:15:58,082 --> 00:16:00,084 (十郎)どうじゃ? 佐殿 160 00:16:00,084 --> 00:16:02,086 (十郎)20年 この方➡ 161 00:16:02,086 --> 00:16:05,089 我らが待ちに待った 平家追討の令旨が それじゃ 162 00:16:05,089 --> 00:16:10,089 今こそ 諸国の源氏が決起して 平家を討つべき時じゃ 163 00:16:15,099 --> 00:16:18,102 (頼朝)頼政どのは➡ 164 00:16:18,102 --> 00:16:23,040 我が父 義朝を裏切って 平家に味方した人物 165 00:16:23,040 --> 00:16:26,043 うかとは信用できぬ 166 00:16:26,043 --> 00:16:29,046 それも無理はないが こたびは➡ 167 00:16:29,046 --> 00:16:32,049 頼政どのも 度重なる平氏一族の専横ぶりに➡ 168 00:16:32,049 --> 00:16:36,053 いよいよ堪忍袋の緒を切って 決意なされたのじゃ 169 00:16:36,053 --> 00:16:40,057 ところが 運悪く 六波羅勢の奇襲を受け➡ 170 00:16:40,057 --> 00:16:43,057 頼政どのは あえなく ご最後 171 00:16:45,062 --> 00:16:50,067 高倉宮も 一度は平家の輩に 討たれたまいしとの噂が立ったが 172 00:16:50,067 --> 00:16:53,070 追及の手が いまだに衰えんところを見ると➡ 173 00:16:53,070 --> 00:16:56,073 諸国の源氏に檄を飛ばしながら 174 00:16:56,073 --> 00:17:00,073 板東に向かっておられるとの噂は 確かであろう 175 00:17:07,084 --> 00:17:14,091 佐殿 御身とて このまま一生 流人で終わる気はござるまいが 176 00:17:14,091 --> 00:17:18,095 叔父上は これから どうなさる? 177 00:17:18,095 --> 00:17:20,097 うん? 178 00:17:20,097 --> 00:17:24,034 木曽には 御身のいとこの次郎義仲どのが➡ 179 00:17:24,034 --> 00:17:26,036 手ぐすねを引いて 待ち受けてござる 180 00:17:26,036 --> 00:17:30,036 これより木曽谷にまいり すぐさま旗揚げの支度をせねば 181 00:17:36,046 --> 00:17:38,048 そればかりではないぞ 佐殿 182 00:17:38,048 --> 00:17:42,052 奥州 平泉では おぬしの弟 九郎どのが➡ 183 00:17:42,052 --> 00:17:46,052 源氏旗揚げの日を 一日千秋の 思いで待ち焦がれている 184 00:17:48,058 --> 00:17:50,060 九郎? 185 00:17:50,060 --> 00:17:53,060 常盤どののお子 牛若どのじゃ 186 00:17:58,068 --> 00:18:00,068 おお… 187 00:18:02,072 --> 00:18:06,076 ハァ… これだけは申しておく 188 00:18:06,076 --> 00:18:09,079 源氏旗揚げの兆しが いささかでも見えたならば 189 00:18:09,079 --> 00:18:13,083 御身の 好むと好まざるとにかかわらず➡ 190 00:18:13,083 --> 00:18:17,083 入道相国は すぐさま 追っ手をここに差し向けよう 191 00:18:20,090 --> 00:18:25,090 わしが言いたいのは それだけじゃ 邪魔をした 192 00:18:47,051 --> 00:18:49,053 (政子)政子にござりまする 193 00:18:49,053 --> 00:18:54,058 お父上 北条時政どのに よしなにお伝えくだされ 194 00:18:54,058 --> 00:18:57,061 婿どののお命 狙う者あるやもしれず 195 00:18:57,061 --> 00:19:00,061 くれぐれも ご用心にと 196 00:19:08,072 --> 00:19:15,079 ♬~ 197 00:19:15,079 --> 00:19:20,084 <頼朝が高倉宮の令旨にも さしたる反応を見せず➡ 198 00:19:20,084 --> 00:19:24,021 一向に煮えきらないのも 無理はなかった> 199 00:19:24,021 --> 00:19:28,025 <流人の身であれば 腹心の部下を持たず➡ 200 00:19:28,025 --> 00:19:31,028 心を寄せてくる者はあっても➡ 201 00:19:31,028 --> 00:19:35,032 それらは全て 政子の父 北条時政の家人たちであり➡ 202 00:19:35,032 --> 00:19:40,037 うかつに返事ができないのも 当然ではあった> 203 00:19:40,037 --> 00:19:49,037 ♬~ 204 00:19:51,048 --> 00:19:53,048 《立つべきか》 205 00:20:12,069 --> 00:20:17,069 《立つべきか… 立たざるべきか》 206 00:20:30,020 --> 00:20:32,020 ≪(武士)トリャ! 207 00:20:34,024 --> 00:20:36,024 (武士)ハアッ! 208 00:20:43,033 --> 00:20:47,037 (武士)そら! さあ 逃がすまいぞ 209 00:20:47,037 --> 00:20:51,041 ヤーッ! そら! 210 00:20:51,041 --> 00:20:53,043 ヤーッ! 211 00:20:53,043 --> 00:20:57,047 (うめき声) 212 00:20:57,047 --> 00:21:02,052 (武士)ヤーッ! ハハハハッ… トーッ! ハハッ… 213 00:21:02,052 --> 00:21:05,055 何奴じゃ!? 214 00:21:05,055 --> 00:21:07,055 ハハハハッ… 215 00:21:09,059 --> 00:21:14,064 ンンッ… 名を名乗れ! 216 00:21:14,064 --> 00:21:17,067 (2人の笑い声) 217 00:21:17,067 --> 00:21:21,071 うん? そなたたちは 218 00:21:21,071 --> 00:21:25,075 (巴御前)ハハハハッ… 次郎どの 大した獲物が かかりましたな 219 00:21:25,075 --> 00:21:30,080 (義仲)ハハハッ… 叔父上 お久しぶりじゃ 220 00:21:30,080 --> 00:21:35,085 ンッ! これが叔父を迎える作法か! 221 00:21:35,085 --> 00:21:37,087 ンンッ… アア… 222 00:21:37,087 --> 00:21:39,089 お気を悪うなされまするな 223 00:21:39,089 --> 00:21:43,093 木曽流は いささか 手荒うござります ハハハッ… 224 00:21:43,093 --> 00:21:47,097 <これが3年後に 疾風怒濤 京の都を➡ 225 00:21:47,097 --> 00:21:49,099 恐怖のどん底にたたき込む➡ 226 00:21:49,099 --> 00:21:54,099 木曽冠者次郎義仲と 巴御前の2人であった> 227 00:22:19,129 --> 00:22:21,131 ハァ~ッ… 228 00:22:21,131 --> 00:22:26,069 貴き御方は もう飽きたぞ 肩が張ってかなわん 229 00:22:26,069 --> 00:22:28,071 もんでくれ 鬼若 230 00:22:28,071 --> 00:22:31,074 うん? 世話の焼ける奴だ ほれ 231 00:22:31,074 --> 00:22:35,078 ああ よしよし… それ! 232 00:22:35,078 --> 00:22:38,081 どうじゃ? ああ よい気持ちじゃ 233 00:22:38,081 --> 00:22:42,085 玉虫は 便利な男を亭主に持って幸せじゃ 234 00:22:42,085 --> 00:22:44,087 馬鹿なことを言え イテッ! 235 00:22:44,087 --> 00:22:49,092 おい もっと優しくやってくれ いや すまんすまん 文句を言うな 236 00:22:49,092 --> 00:22:54,097 どうだ? これで ええか? よい気持ちじゃ 237 00:22:54,097 --> 00:22:56,099 なあ ほくろ うん? 238 00:22:56,099 --> 00:23:01,104 まあ ここまで来れば 目的は達した 239 00:23:01,104 --> 00:23:08,111 何度も危ない橋を渡らせたが おかげで助かった 礼を言うぞ 240 00:23:08,111 --> 00:23:10,113 やめるのか? 旅を 241 00:23:10,113 --> 00:23:13,116 ああ いつまでも ほくろを 引っ張り回すわけにいかんからな 242 00:23:13,116 --> 00:23:16,119 そろそろ徳に返してやらねばな 243 00:23:16,119 --> 00:23:20,123 余計なお世話じゃ! 俺は貴き御方を続けるぞ 244 00:23:20,123 --> 00:23:23,060 何を言うんだ これ以上 続ければ➡ 245 00:23:23,060 --> 00:23:27,064 替え玉が知れるか そなたの命が なくなるか どちらかだ 246 00:23:27,064 --> 00:23:30,067 それでもいい! 分からぬことを申すではない 247 00:23:30,067 --> 00:23:33,067 徳や播磨の群れへ戻ってくれ 248 00:23:40,077 --> 00:23:43,080 おい ほくろ 待て! 249 00:23:43,080 --> 00:23:45,082 (いななき) 250 00:23:45,082 --> 00:23:49,086 替え玉が おしまいなら ほくろに戻ってついていくぞ 251 00:23:49,086 --> 00:23:52,089 おいおい 無茶するな 252 00:23:52,089 --> 00:23:54,091 ハアッ! 253 00:23:54,091 --> 00:23:58,091 おい! 遠く行くなよ 254 00:24:03,100 --> 00:24:06,103 (徳)ほくろの奴 なに騒いでんだ? 255 00:24:06,103 --> 00:24:10,107 ああ もう仕事は終わったから ここで別れようと言ったんだがな 256 00:24:10,107 --> 00:24:12,109 すねてんのか? んん… 257 00:24:12,109 --> 00:24:14,109 困った奴だ 258 00:24:21,118 --> 00:24:23,118 どこへ行きおった? 259 00:24:26,056 --> 00:24:28,056 お~い ほくろ! 260 00:24:30,060 --> 00:24:33,063 (馬の足音) 261 00:24:33,063 --> 00:24:35,065 おお 帰ってきよった 262 00:24:35,065 --> 00:24:39,065 ほくろ あんまり心配かけんな 263 00:24:41,071 --> 00:24:44,071 どうした? うん? ほくろ 264 00:24:48,078 --> 00:24:50,078 鬼若… 265 00:24:52,082 --> 00:24:55,085 ほくろ! ほくろ! 266 00:24:55,085 --> 00:25:00,090 ♬~ 267 00:25:00,090 --> 00:25:04,094 ほくろ! ほくろ! 268 00:25:04,094 --> 00:25:06,096 ≪(討っ手)追えー! ≪(討っ手たち)ヤーッ! 269 00:25:06,096 --> 00:25:10,100 徳 ここは俺に任せて ほくろを連れて逃げろ! 270 00:25:10,100 --> 00:25:13,103 ちくしょう! 徳! 271 00:25:13,103 --> 00:25:16,106 ヤーッ! ほくろ 死ぬなー! 272 00:25:16,106 --> 00:25:19,109 ほくろー! 273 00:25:19,109 --> 00:25:22,045 ほくろ 死ぬなー! 274 00:25:22,045 --> 00:25:27,050 ♬~ 275 00:25:27,050 --> 00:25:29,052 (徳)ほくろー! 276 00:25:29,052 --> 00:25:32,052 おい 頼む (郎党)はっ! 277 00:25:34,057 --> 00:25:37,060 徳! ヤーッ! 278 00:25:37,060 --> 00:25:42,065 ♬~ 279 00:25:42,065 --> 00:25:46,069 徳! ヤーッ! ほくろ 死ぬなー! 280 00:25:46,069 --> 00:25:48,069 (討っ手)ヤーッ! アアッ! 281 00:25:52,075 --> 00:25:54,077 ンンッ… ヤーッ! (刺す音) 282 00:25:54,077 --> 00:25:58,077 ほくろ 死ぬなー! ヤーッ! 283 00:26:21,104 --> 00:26:26,042 ほくろ! 死ぬな ほくろ 284 00:26:26,042 --> 00:26:28,042 ほくろ! 285 00:26:36,052 --> 00:26:39,052 あっ… 気がついたか? 286 00:26:46,062 --> 00:26:49,065 水をくれ 287 00:26:49,065 --> 00:26:54,070 駄目だ 今は辛抱しろ 288 00:26:54,070 --> 00:26:57,073 喉が渇いてたまらん 289 00:26:57,073 --> 00:27:02,078 いやぁ つらいだろうがな 今は辛抱するんだ 290 00:27:02,078 --> 00:27:06,082 ハァハァ ハァハァ… 291 00:27:06,082 --> 00:27:08,084 鬼若のためにか? 292 00:27:08,084 --> 00:27:13,084 違う 徳のためにだ 293 00:27:16,092 --> 00:27:18,092 徳… 294 00:27:22,032 --> 00:27:28,038 誰のためでもいい… 死ぬな ほくろ 295 00:27:28,038 --> 00:27:31,041 俺は死なん 296 00:27:31,041 --> 00:27:35,041 そうだ お前は死なん 297 00:27:42,052 --> 00:27:44,052 鬼若は… 298 00:27:48,058 --> 00:27:52,062 俺の役目は済んだと言ったな? 299 00:27:52,062 --> 00:27:57,067 おう 見事にな 300 00:27:57,067 --> 00:28:00,070 喜んでくれるか? 301 00:28:00,070 --> 00:28:03,070 うむ… もちろんだ 302 00:28:10,080 --> 00:28:15,085 だったら 何をぐずぐずしておるぞ 早く行け! 303 00:28:15,085 --> 00:28:19,089 うん? どこへだ? 304 00:28:19,089 --> 00:28:25,089 御曹司の所に決まっておろう 早よう行け 305 00:28:27,030 --> 00:28:31,034 旗揚げに遅れるぞ 306 00:28:31,034 --> 00:28:33,034 ほくろ 307 00:28:35,038 --> 00:28:38,041 俺の命は… 308 00:28:38,041 --> 00:28:43,041 俺の命は 徳に預ける 309 00:28:46,049 --> 00:28:49,052 本当か? 310 00:28:49,052 --> 00:28:54,057 本当か? ほくろ 俺でいいのか? 311 00:28:54,057 --> 00:28:56,057 うん… 312 00:29:02,065 --> 00:29:09,065 鬼若 早よう行け! 夫婦の邪魔をするな 313 00:29:12,075 --> 00:29:14,077 ほくろ… 314 00:29:14,077 --> 00:29:20,083 ♬~ 315 00:29:20,083 --> 00:29:23,019 徳… (徳)うん? 316 00:29:23,019 --> 00:29:29,025 寒くなってきた 俺をしっかりと抱いてくれ 317 00:29:29,025 --> 00:29:37,033 ♬~ 318 00:29:37,033 --> 00:29:39,035 これでいいか? 319 00:29:39,035 --> 00:29:49,045 ♬~ 320 00:29:49,045 --> 00:29:53,049 似合うか? 鬼若 321 00:29:53,049 --> 00:29:57,049 ああ 似合うぞ 322 00:30:00,056 --> 00:30:06,062 どこから見ても 似合いの夫婦だ 323 00:30:06,062 --> 00:30:16,072 ♬~ 324 00:30:16,072 --> 00:30:19,072 徳… (徳)うん? 325 00:30:21,077 --> 00:30:23,077 鬼若は… 326 00:30:25,014 --> 00:30:29,018 優しい男であったな 327 00:30:29,018 --> 00:30:31,018 うん 328 00:30:34,023 --> 00:30:40,029 俺も 鬼若に負けねえ男になってみせる 329 00:30:40,029 --> 00:30:55,044 ♬~ 330 00:30:55,044 --> 00:30:57,044 幸せにのぅ 331 00:30:59,048 --> 00:31:01,050 さらばだ 332 00:31:01,050 --> 00:31:13,062 ♬~ 333 00:31:13,062 --> 00:31:15,064 (雨の音) 334 00:31:15,064 --> 00:31:17,066 (討っ手たち)ヤーッ! 335 00:31:17,066 --> 00:31:22,071 <伊豆の頼朝が 平家の目代 山木兼隆を襲ったのは 336 00:31:22,071 --> 00:31:27,076 それから2か月後の 8月17日である> 337 00:31:27,076 --> 00:31:29,078 ≪(女中たちの悲鳴) 338 00:31:29,078 --> 00:31:34,083 <頼朝にとっては これが事実上の旗揚げであり➡ 339 00:31:34,083 --> 00:31:36,085 そして この7日後には➡ 340 00:31:36,085 --> 00:31:40,089 早くも 一敗地にまみれて 敗走することになる> 341 00:31:40,089 --> 00:31:44,093 <石橋山の合戦が それである> 342 00:31:44,093 --> 00:31:48,093 <誠 前途多難な旗揚げであった> 343 00:32:07,116 --> 00:32:12,121 (義経)お館さま 伊豆の兄上が石橋山の合戦で➡ 344 00:32:12,121 --> 00:32:17,126 大庭景親の軍勢に敗れたとは 誠でござりまするか? 345 00:32:17,126 --> 00:32:23,066 (秀衡)もはや 九郎どののお耳にも入りましたか 346 00:32:23,066 --> 00:32:27,070 そのことは しばらく 御身には伏せておくよう➡ 347 00:32:27,070 --> 00:32:31,074 せがれどもに 話しておったところじゃ 348 00:32:31,074 --> 00:32:33,074 ならば やはり… 349 00:32:36,079 --> 00:32:40,083 して 兄の安否は? 350 00:32:40,083 --> 00:32:43,086 (吉次)御曹司 351 00:32:43,086 --> 00:32:47,090 (吉次)佐殿に従うたは たかだか500騎 352 00:32:47,090 --> 00:32:49,092 それに引き換え 大庭勢は ざっと2000 353 00:32:49,092 --> 00:32:51,094 これでは勝負になりません 354 00:32:51,094 --> 00:32:54,097 兄は? 兄の頼朝は? 355 00:32:54,097 --> 00:32:59,102 定かではござりませぬが いずこかへ落ち延びられたとか 356 00:32:59,102 --> 00:33:02,105 ならば 生きておわすのじゃのぅ? 357 00:33:02,105 --> 00:33:08,105 そう信じたきは やまやまなれど それ以上は何とも… 358 00:33:12,115 --> 00:33:15,118 さようか 359 00:33:15,118 --> 00:33:18,121 (泰衡) 佐殿も無謀な戦を仕掛けたものよ 360 00:33:18,121 --> 00:33:20,123 (泰衡)2000と500では➡ 361 00:33:20,123 --> 00:33:25,061 勝敗の帰趨は 初めから分かっていそうなものを 362 00:33:25,061 --> 00:33:28,064 (国衡)そのくらいのことが なぜ読めなかったのぅ 363 00:33:28,064 --> 00:33:31,067 (忠衡)いや わしは そうは思わぬ 364 00:33:31,067 --> 00:33:35,071 立たずば やられると思えば 機先を制して➡ 365 00:33:35,071 --> 00:33:37,073 やられる前に立つのは 当然でございましょう 366 00:33:37,073 --> 00:33:40,076 (伊勢)やられる前にやるは 当たり前 数など問題ではない 367 00:33:40,076 --> 00:33:43,079 (常陸坊)控えぬか 三郎 (義経)お館さま 368 00:33:43,079 --> 00:33:48,084 九郎は 兄を捜しにまいりとうござります 369 00:33:48,084 --> 00:33:51,087 佐殿を捜しに? 370 00:33:51,087 --> 00:33:58,094 今日まで6年もの間 九郎は源氏再興の日を夢みながら 371 00:33:58,094 --> 00:34:02,098 ご自愛深き お館さまの庇護のもと 372 00:34:02,098 --> 00:34:05,098 何不自由なく 過ごしてまいりました 373 00:34:07,103 --> 00:34:12,108 なれど 今 兄の頼朝が 旗揚げに失敗したと聞けば➡ 374 00:34:12,108 --> 00:34:15,111 いても立ってもおれませぬ 375 00:34:15,111 --> 00:34:18,114 これより直ちに板東へはせ参じ➡ 376 00:34:18,114 --> 00:34:24,053 源氏ゆかりの豪族たちを結集して 都へ攻め上る覚悟にござります 377 00:34:24,053 --> 00:34:31,053 お館さま 何とぞ 九郎に お暇を 378 00:34:33,062 --> 00:34:35,064 (義経)お館さま 379 00:34:35,064 --> 00:34:42,071 お気持ちは分かるが まだ その時機ではない 380 00:34:42,071 --> 00:34:45,074 …と申し上げるほかはござらん 381 00:34:45,074 --> 00:34:50,079 高倉宮の令旨が下された今こそ その時機ではござりませぬか? 382 00:34:50,079 --> 00:34:53,082 いや まだ早い 383 00:34:53,082 --> 00:34:59,088 佐殿が挙兵に失敗したと聞けば 板東武者たちも二の足を踏もう 384 00:34:59,088 --> 00:35:05,094 佐殿が生きておわすかぎり どこかで再び陣容を立て直して➡ 385 00:35:05,094 --> 00:35:10,099 諸国の源氏に大号令を発するはず 386 00:35:10,099 --> 00:35:13,102 それからでも遅うはござるまい 387 00:35:13,102 --> 00:35:18,107 なれど 頼朝は 九郎が血を分けた兄にござります 388 00:35:18,107 --> 00:35:23,046 その兄が今 平家の追及を逃れて➡ 389 00:35:23,046 --> 00:35:27,050 難渋いたしていると思えば 放ってはおけませぬ 390 00:35:27,050 --> 00:35:32,055 九郎は 兄を助けにまいりとうござります 391 00:35:32,055 --> 00:35:34,057 行かせてくだされ 392 00:35:34,057 --> 00:35:36,059 (伊勢)我らからもお願い申す 393 00:35:36,059 --> 00:35:40,059 御曹司に お暇を (常陸坊)お願い申す 394 00:35:42,065 --> 00:35:48,071 どうあっても 行かれると申されるか? 395 00:35:48,071 --> 00:35:50,073 ≪(足音) 396 00:35:50,073 --> 00:35:53,076 (忠衡)何事じゃ? (家臣)申し上げます 397 00:35:53,076 --> 00:35:58,081 ただいま都より 武蔵坊弁慶どのが お戻りになられました 398 00:35:58,081 --> 00:36:01,084 弁慶が… 弁慶が戻ったと? 399 00:36:01,084 --> 00:36:12,095 ♬~ 400 00:36:12,095 --> 00:36:17,095 おお 弁慶 待っておったぞ 401 00:36:19,102 --> 00:36:21,104 御曹司 402 00:36:21,104 --> 00:36:31,047 ♬~ 403 00:36:31,047 --> 00:36:34,047 武蔵坊 おう! 404 00:36:36,052 --> 00:36:38,054 武蔵坊 405 00:36:38,054 --> 00:36:50,066 ♬~ 406 00:36:50,066 --> 00:36:57,073 お館さま ご報告が遅れ 誠に申し訳ござりません 407 00:36:57,073 --> 00:37:03,079 佐殿 石橋山敗戦は 既に お聞き及びのことと存じまするが 408 00:37:03,079 --> 00:37:08,084 佐殿には 舟にて房州へ落ち延びられ➡ 409 00:37:08,084 --> 00:37:10,086 これに呼応して➡ 410 00:37:10,086 --> 00:37:14,090 三浦義澄 和田義盛らが 佐殿のもとへ はせ参じ➡ 411 00:37:14,090 --> 00:37:20,096 更に安房の豪族 安西景益 千葉常胤らが続々と参集 412 00:37:20,096 --> 00:37:24,033 佐殿には いったん陣容を立て直され➡ 413 00:37:24,033 --> 00:37:29,038 鎌倉において 再び旗揚げするものと思われます 414 00:37:29,038 --> 00:37:34,043 ならば 兄上は ご無事でおわすのじゃのぅ? 415 00:37:34,043 --> 00:37:36,045 いかにも 416 00:37:36,045 --> 00:37:42,051 ならば 九郎の出陣のときが まいったのじゃのぅ? 417 00:37:42,051 --> 00:37:46,055 よくぞ ご辛抱なされました 418 00:37:46,055 --> 00:37:52,061 今ぞ 旗揚げの時機にござりまするぞ 419 00:37:52,061 --> 00:37:54,061 うむ… 420 00:37:56,065 --> 00:37:58,065 お館さま! 421 00:38:00,069 --> 00:38:04,073 では どうあっても… 422 00:38:04,073 --> 00:38:07,076 はい! 423 00:38:07,076 --> 00:38:13,082 止めても無駄か? 武蔵坊 424 00:38:13,082 --> 00:38:16,085 九郎どのには➡ 425 00:38:16,085 --> 00:38:21,085 いつまでも この平泉に いてほしいと願っていたのだが 426 00:38:23,025 --> 00:38:29,031 ハァ… 止めても無駄か 427 00:38:29,031 --> 00:38:32,034 お館さま 428 00:38:32,034 --> 00:38:42,044 ♬~ 429 00:38:42,044 --> 00:38:44,044 止めても無駄か 430 00:38:47,049 --> 00:38:50,052 (泰衡)忠衡 まいれ 431 00:38:50,052 --> 00:38:58,060 ♬~ 432 00:38:58,060 --> 00:39:03,065 御曹司 あとのことは手前にお任せあれ 433 00:39:03,065 --> 00:39:06,068 さあ 出陣のお支度を 434 00:39:06,068 --> 00:39:09,071 (弁慶たち)おう! 435 00:39:09,071 --> 00:39:12,074 いざ! うむ! 436 00:39:12,074 --> 00:39:19,081 ♬~ 437 00:39:19,081 --> 00:39:21,083 三郎 うん 438 00:39:21,083 --> 00:39:30,026 ♬~ 439 00:39:30,026 --> 00:39:34,030 ようやく お前たちの出番じゃのぅ ハハハッ… 440 00:39:34,030 --> 00:39:39,035 おっ 喜三太 腹帯をあまり きつく締めると 馬がばてるぞ 441 00:39:39,035 --> 00:39:43,039 (喜三太)馬に詳しいのは おぬしだけではないわ! 442 00:39:43,039 --> 00:39:45,039 なに怒ってんだ? あいつ 443 00:39:55,051 --> 00:40:01,057 妙 世話になったのぅ 444 00:40:01,057 --> 00:40:04,060 平泉での暮らしは➡ 445 00:40:04,060 --> 00:40:09,065 どれほど そなたに 慰められたかしれぬ 446 00:40:09,065 --> 00:40:11,067 礼を申すぞ 447 00:40:11,067 --> 00:40:13,067 (妙)もったいのうござります 448 00:40:23,012 --> 00:40:29,018 掛人の身では ろくな礼もできぬが➡ 449 00:40:29,018 --> 00:40:32,018 今宵の記念に… 450 00:40:34,023 --> 00:40:36,023 これをもろうてくれ 451 00:40:46,035 --> 00:40:53,042 妙は これを御曹司さまと思うて 452 00:40:53,042 --> 00:40:56,042 一生 大切に 453 00:40:59,048 --> 00:41:01,048 (泣き声) 454 00:41:06,055 --> 00:41:11,055 (伊勢)よ~し ハハハハッ… いやぁ よしよしよし 455 00:41:15,064 --> 00:41:17,064 (義経)お館さま! 456 00:41:24,073 --> 00:41:26,075 お館さま 457 00:41:26,075 --> 00:41:31,080 九郎どの この秀衡の贈り物 458 00:41:31,080 --> 00:41:35,084 出陣の はなむけに もろうてくれようか? 459 00:41:35,084 --> 00:41:42,091 晴れの初陣に 郎党が3人では いかにも寂しい 460 00:41:42,091 --> 00:41:49,091 継信 忠信 この兄弟を郎党にお加えくだされ 461 00:41:52,101 --> 00:41:55,104 継信 忠信 462 00:41:55,104 --> 00:41:59,108 (継信)御曹司 お供つかまつる 463 00:41:59,108 --> 00:42:01,108 (忠信)この世の果てまでも 464 00:42:04,113 --> 00:42:08,113 かたじけなく思うぞ (継信・忠信)はっ! 465 00:42:12,121 --> 00:42:14,121 お館さま 466 00:42:20,129 --> 00:42:23,065 喜三太 (喜三太)はっ! 頼んます 467 00:42:23,065 --> 00:42:26,068 そちも行きたいのであろう? (喜三太)はい 468 00:42:26,068 --> 00:42:29,071 フフッ… 行くがよい (喜三太)はい 469 00:42:29,071 --> 00:42:33,071 なれば しばらく 御免 御免! 470 00:42:40,082 --> 00:42:46,088 お館さま 数々のご恩 471 00:42:46,088 --> 00:42:53,095 九郎 終生 忘れませぬ 472 00:42:53,095 --> 00:42:59,095 九郎どの 帰りたくなったら いつでも帰ってまいられよ 473 00:43:01,103 --> 00:43:07,109 御身の故郷は この平泉じゃ 474 00:43:07,109 --> 00:43:11,109 それをお忘れ召さるなや 475 00:43:15,117 --> 00:43:20,122 ならば これにて お暇を 476 00:43:20,122 --> 00:43:28,063 ♬~ 477 00:43:28,063 --> 00:43:32,067 武蔵坊 はっ! 478 00:43:32,067 --> 00:43:38,073 ♬~ 479 00:43:38,073 --> 00:43:41,076 そなたたちを… 480 00:43:41,076 --> 00:43:46,076 汚れた海に船出させたくなかった 481 00:43:50,085 --> 00:43:54,089 お館さま 482 00:43:54,089 --> 00:43:57,092 九郎どのを頼む 483 00:43:57,092 --> 00:44:02,097 武蔵坊 命に代えましても 484 00:44:02,097 --> 00:44:22,051 ♬~ 485 00:44:22,051 --> 00:44:26,055 (義経)それー! (一同)おう! 486 00:44:26,055 --> 00:44:31,060 (掛け声) 487 00:44:31,060 --> 00:44:34,063 (義経)ハアッ! 488 00:44:34,063 --> 00:44:37,063 ドウ! ハアッ! 489 00:44:39,068 --> 00:44:41,070 御曹司! 490 00:44:41,070 --> 00:44:45,074 <いざ 鎌倉へ 鎌倉へ> 491 00:44:45,074 --> 00:44:47,076 <野を越え 川を渡り➡ 492 00:44:47,076 --> 00:44:52,081 天馬 空を行くがごとく 義経主従七騎が行く> 493 00:44:52,081 --> 00:44:55,084 <いずれ劣らぬ強者ぞ> 494 00:44:55,084 --> 00:45:00,089 <はやる心を抑えかね どの顔も勇みに満ちて輝いている> 495 00:45:00,089 --> 00:45:06,095 <義経にとっても 弁慶にとっても 運命の旅立ち> 496 00:45:06,095 --> 00:45:10,099 <時に 治承4年の秋であった> 497 00:45:10,099 --> 00:45:13,102 サーッ! ハアッ! 498 00:45:13,102 --> 00:45:15,102 ハハハハッ…