1 00:01:22,238 --> 00:01:24,238 2 00:01:29,112 --> 00:01:49,132 ♬~ 3 00:01:49,132 --> 00:02:09,152 ♬~ 4 00:02:09,152 --> 00:02:29,105 ♬~ 5 00:02:29,105 --> 00:02:49,125 ♬~ 6 00:02:49,125 --> 00:03:09,145 ♬~ 7 00:03:09,145 --> 00:03:29,098 ♬~ 8 00:03:29,098 --> 00:03:49,118 ♬~ 9 00:03:49,118 --> 00:03:59,118 ♬~ 10 00:04:02,131 --> 00:04:04,131 (鳴子の音) (弁慶)もっと慌てろ! 11 00:04:07,136 --> 00:04:10,139 (語り)<世にいう 「富士川の合戦」の幕切れは➡ 12 00:04:10,139 --> 00:04:12,141 あっけないものであった> 13 00:04:12,141 --> 00:04:15,144 <数万という水鳥が 飛び立つ羽音を➡ 14 00:04:15,144 --> 00:04:19,148 源氏の 奇襲と思い込んだ平家方は➡ 15 00:04:19,148 --> 00:04:24,148 我先にと陣を捨て 戦わずして敗走したのである> 16 00:04:27,090 --> 00:04:29,090 (弁慶)そ~れ! 17 00:04:34,097 --> 00:04:43,097 (足音) 18 00:04:46,109 --> 00:04:48,111 (清盛)何奴じゃ!? 19 00:04:48,111 --> 00:04:51,114 (義朝の亡霊)清盛 20 00:04:51,114 --> 00:04:56,119 おのれ 義朝 迷うたか! 21 00:04:56,119 --> 00:04:58,119 (斬る音) 22 00:05:00,123 --> 00:05:03,126 (清盛)どけ どけ! (知盛・宗盛)父上 父上! 23 00:05:03,126 --> 00:05:06,129 (時子) 相国どの しっかりなされませ! 24 00:05:06,129 --> 00:05:09,132 (清盛) おのれ… おのれ 亡霊どもめ! 25 00:05:09,132 --> 00:05:12,135 <養和元年12月> 26 00:05:12,135 --> 00:05:18,141 <入道相国 平清盛は 原因不明の高熱で 病に倒れ…> 27 00:05:18,141 --> 00:05:23,141 (知盛)父上 知盛にござります! 父上 父上! 28 00:05:25,081 --> 00:05:28,081 (時子)あっ… 気づかれました 29 00:05:31,087 --> 00:05:33,087 知盛… 30 00:05:35,091 --> 00:05:41,097 そちの言うとおりであった 31 00:05:41,097 --> 00:05:47,103 源氏の小せがれどもに 情けをかけたは➡ 32 00:05:47,103 --> 00:05:51,107 余の誤りであった 33 00:05:51,107 --> 00:05:54,107 今は何もお考えにならず 34 00:05:56,112 --> 00:06:02,118 知盛… 宗盛… 35 00:06:02,118 --> 00:06:11,127 わし亡きあとは 仏事 供養などは 一切 要らぬ 36 00:06:11,127 --> 00:06:15,131 寺も要らぬ 塔も要らぬ 37 00:06:15,131 --> 00:06:21,137 それよりも 即刻 討っ手を差し向けて➡ 38 00:06:21,137 --> 00:06:29,078 頼朝の首をはね その首を我が墓前に供えよ 39 00:06:29,078 --> 00:06:32,081 頼朝の首を? 40 00:06:32,081 --> 00:06:39,088 頼朝の首を… 我が墓前に供えよ 41 00:06:39,088 --> 00:06:41,090 よいか? 42 00:06:41,090 --> 00:06:45,094 父上 必ずや お望みどおりに 43 00:06:45,094 --> 00:06:52,094 しかと… しかと頼みおくぞ 44 00:06:54,103 --> 00:06:57,106 (宗盛)父上! (維盛)おじじさま! 45 00:06:57,106 --> 00:07:01,110 相国どの… 相国どの… 46 00:07:01,110 --> 00:07:03,112 (時子の泣き声) 47 00:07:03,112 --> 00:07:06,115 <享年64歳> 48 00:07:06,115 --> 00:07:10,115 <狂瀾怒濤の人生であった> 49 00:07:13,122 --> 00:07:16,125 <平家の不幸は更に続いた> 50 00:07:16,125 --> 00:07:19,128 <『平家物語』にいわく➡ 51 00:07:19,128 --> 00:07:22,065 「葬送の夜 不思議なことありけり」> 52 00:07:22,065 --> 00:07:25,068 <「金銀をちりばめて 造られける西八条殿」> 53 00:07:25,068 --> 00:07:28,071 <「その夜 にわかに焼けにけり」> 54 00:07:28,071 --> 00:07:34,071 <「何者の仕業にや ありけん 放火とぞ聞こえし」> 55 00:07:36,079 --> 00:07:42,079 (うめき声) 56 00:07:56,099 --> 00:07:58,099 (右京大夫)知盛さま 57 00:08:10,113 --> 00:08:13,116 (右京大夫) あの豪壮極まりなかった➡ 58 00:08:13,116 --> 00:08:17,120 入道相国さまのお屋敷が➡ 59 00:08:17,120 --> 00:08:21,120 このような変わり果てた ありさまになろうとは 60 00:08:25,061 --> 00:08:28,064 なにやら この手に つかんでいたはずのものが➡ 61 00:08:28,064 --> 00:08:32,064 指の間から さらさらと こぼれ落ちていくようじゃ 62 00:08:34,070 --> 00:08:40,070 知盛さま 気弱になられてはなりませぬ 63 00:08:42,078 --> 00:08:45,078 今の平家を支えるのは… 64 00:08:47,083 --> 00:08:50,083 あなたさましか おられませぬ 65 00:08:52,088 --> 00:08:55,091 分かっておる つい 要らざる愚痴を申した 66 00:08:55,091 --> 00:08:57,091 忘れてくれ 67 00:09:03,099 --> 00:09:06,102 よろしければ… 68 00:09:06,102 --> 00:09:12,102 私が いつでも 聞き役を務めましょうほどに 69 00:09:14,110 --> 00:09:28,057 ♬~ 70 00:09:28,057 --> 00:09:33,062 いや せっかくだが その必要はない 71 00:09:33,062 --> 00:09:37,066 今日から わしは 鬼になる 72 00:09:37,066 --> 00:09:42,071 父上の遺言を果たすまでは 人の心を忘れねばならん 73 00:09:42,071 --> 00:09:46,075 知盛さまが 鬼に? 74 00:09:46,075 --> 00:09:54,083 (知盛)鬼となり 阿修羅となって わしは源氏を討ち滅ぼしてくれる 75 00:09:54,083 --> 00:09:58,087 頼朝 義仲 義経 来るなら来てみろ 76 00:09:58,087 --> 00:10:03,092 この知盛が おのれらを 地獄へ たたき落としてくれるわ! 77 00:10:03,092 --> 00:10:15,104 ♬~ 78 00:10:15,104 --> 00:10:26,104 ♬~ 79 00:10:31,053 --> 00:10:35,057 <一方 頼朝は 鎌倉にあって➡ 80 00:10:35,057 --> 00:10:40,062 坂東での地盤固めを 着々と進めつつあった> 81 00:10:40,062 --> 00:10:44,066 <鶴岡八幡宮が 由比ヶ浜から 現在の地に移されたのも➡ 82 00:10:44,066 --> 00:10:46,068 このころである> 83 00:10:46,068 --> 00:10:48,070 (話し声) 84 00:10:48,070 --> 00:10:51,073 いやぁ 何せ 素人が 寄ってたかって建てましたゆえ➡ 85 00:10:51,073 --> 00:10:53,075 お気にも召しますまいが 86 00:10:53,075 --> 00:10:56,078 (義経) いやぁ わしには過ぎたる館じゃ 87 00:10:56,078 --> 00:11:02,084 皆の者 ご苦労であった 礼を申すぞ 88 00:11:02,084 --> 00:11:05,087 まあ 至らぬ所は おいおい手直しをするとして➡ 89 00:11:05,087 --> 00:11:08,090 まずは これにて辛抱くだされませ 90 00:11:08,090 --> 00:11:12,094 (義経)わしは これまで 自分の館を持てようなどと➡ 91 00:11:12,094 --> 00:11:14,096 夢にも思うていなかった 92 00:11:14,096 --> 00:11:18,100 (義経)これまでは 平家を討つことのみを考え➡ 93 00:11:18,100 --> 00:11:21,103 そのためには 生涯を➡ 94 00:11:21,103 --> 00:11:25,107 戦に明け 戦に暮らそうとも かまわんと思うていたのじゃ 95 00:11:25,107 --> 00:11:29,111 御曹司の はやるお心は よう分かり申す 96 00:11:29,111 --> 00:11:33,115 しかしながら 佐殿を 御大将といただくからは➡ 97 00:11:33,115 --> 00:11:36,118 それなりのご辛抱も必要かと 98 00:11:36,118 --> 00:11:38,120 (常陸坊)さよう 我らとしては➡ 99 00:11:38,120 --> 00:11:41,123 誰にも負けぬ館を 御曹司に持っていただかねば 100 00:11:41,123 --> 00:11:43,125 (伊勢)うん そうじゃ 101 00:11:43,125 --> 00:11:45,127 (忠信)御曹司は 押しも押されぬ佐殿の弟君 102 00:11:45,127 --> 00:11:49,131 ほかの御家人衆とは違うでのぅ (義経)いや 分かった分かった 103 00:11:49,131 --> 00:11:53,135 さあ 今宵は大いに飲もうぞ! 104 00:11:53,135 --> 00:11:55,137 (一同)おう! (伊勢)祝いの支度じゃ! 105 00:11:55,137 --> 00:11:57,139 (笑い声) 106 00:11:57,139 --> 00:12:00,142 (伊勢)しかし こうやって館ができてみると➡ 107 00:12:00,142 --> 00:12:04,146 男所帯は いかにも殺風景じゃのぅ (常陸坊)うむ… 108 00:12:04,146 --> 00:12:07,149 身の回りのお世話をする雑仕女を 探さねばなるまい 109 00:12:07,149 --> 00:12:10,152 (伊勢)あっ… 女子のことだったら わしに任せろ 110 00:12:10,152 --> 00:12:14,156 (継信)おぬし 嘘を申すな (伊勢)いや 誠じゃ 111 00:12:14,156 --> 00:12:18,160 (継信)あっ… いっそ 御曹司が 北の方をおもらいになればよい 112 00:12:18,160 --> 00:12:22,098 おお… 御曹司に北の方をなぁ 113 00:12:22,098 --> 00:12:25,101 (義経) たわけたこと申すな まだ早いわ 114 00:12:25,101 --> 00:12:29,105 いやいや 御曹司も もはや24歳 早いことはございませんぞ 115 00:12:29,105 --> 00:12:32,108 まだ要らぬと申すに いや そうはまいりません 116 00:12:32,108 --> 00:12:37,113 さあさあ いやぁ それがしにもな 少々 心当たりがござりますればな 117 00:12:37,113 --> 00:12:40,116 おっ… 武蔵坊 心当たりがあるのか 118 00:12:40,116 --> 00:12:45,121 どこの姫君じゃ? ハハッ… それがしの心当たりとな 119 00:12:45,121 --> 00:12:48,124 御曹司のそれとが 一緒であればよいがのぅ 120 00:12:48,124 --> 00:12:50,126 (どよめき) (伊勢)なんと! 121 00:12:50,126 --> 00:12:53,129 御曹司には 心に決めたお方がおありなのか 122 00:12:53,129 --> 00:12:56,132 馬鹿を申すな! そのような者は おらんわ 123 00:12:56,132 --> 00:12:59,135 (忠信) おっ… 御曹司が赤うなったわ 124 00:12:59,135 --> 00:13:01,137 (笑い声) 125 00:13:01,137 --> 00:13:04,140 これは捨ててはおけんぞ のう 弁慶 聞かせろ聞かせろ 126 00:13:04,140 --> 00:13:06,142 (忠信)早よう申せ 127 00:13:06,142 --> 00:13:08,144 あ~ では 静かに聞いてくれ (義経)弁慶! 128 00:13:08,144 --> 00:13:10,146 静かに (義経)弁慶! 129 00:13:10,146 --> 00:13:13,149 そのようなことを申すと 許さぬぞ! 130 00:13:13,149 --> 00:13:17,153 (伊勢)おっ… 御曹司! お待ちなされ これ! 131 00:13:17,153 --> 00:13:19,155 (忠信)御曹司は うぶじゃのぅ 132 00:13:19,155 --> 00:13:21,157 (伊勢) そこが御曹司の かわいい所よ 133 00:13:21,157 --> 00:13:23,092 (笑い声) 134 00:13:23,092 --> 00:13:26,092 さあさあ 飲もうぞ飲もうぞ (継信)まあまあ… 135 00:13:35,104 --> 00:13:37,104 (義経)ハァ~ッ… 136 00:13:39,108 --> 00:13:42,111 のう 弁慶 はっ… 137 00:13:42,111 --> 00:13:47,116 わしは 今日までの間 138 00:13:47,116 --> 00:13:51,120 今ほど幸せを感じることは なかったように思う 139 00:13:51,120 --> 00:13:55,124 それは何よりでございます 140 00:13:55,124 --> 00:14:01,130 念願かなって 兄上にも会えた 141 00:14:01,130 --> 00:14:03,130 よい家来もできた 142 00:14:05,134 --> 00:14:10,139 これほどの幸せがあろうか 143 00:14:10,139 --> 00:14:15,144 それもこれも 弁慶 そなたのおかげじゃ 144 00:14:15,144 --> 00:14:21,150 いやいや それを申さば 御曹司のお人柄でござりましょう 145 00:14:21,150 --> 00:14:25,150 さあさあ お過ごしくだされませ 146 00:14:31,093 --> 00:14:33,093 ハァ~ッ… 147 00:14:36,098 --> 00:14:39,098 のう 弁慶 はっ… 148 00:14:41,103 --> 00:14:47,109 知盛が動きだしたようじゃ はっ… 149 00:14:47,109 --> 00:14:52,114 そなた 都の様子を探ってきてはくれぬか 150 00:14:52,114 --> 00:14:56,118 はい 承知いたしました 151 00:14:56,118 --> 00:14:59,121 ≪(家臣)申し上げます! 152 00:14:59,121 --> 00:15:03,125 (家臣)はっ… ただいま 金売り吉次どの 奥州より➡ 153 00:15:03,125 --> 00:15:06,128 山のようなお祝いの品を持って 到着なされました 154 00:15:06,128 --> 00:15:09,128 (義経)おお… 吉次が (家臣)はっ! 155 00:15:15,137 --> 00:15:19,141 (吉次)御曹司 武蔵坊さま お久しぶりにござります 156 00:15:19,141 --> 00:15:23,078 吉次か 遠路 大儀であった 157 00:15:23,078 --> 00:15:27,082 いつもながらの 秀衡どのの心尽くし➡ 158 00:15:27,082 --> 00:15:30,085 心苦しいかぎりじゃ (吉次)はっ… 159 00:15:30,085 --> 00:15:34,089 さあさあ 吉次どのも これに上がって 祝うてくだされ 160 00:15:34,089 --> 00:15:38,093 あっ… それが 実は 連れが1人ござりまして 161 00:15:38,093 --> 00:15:41,096 おっ… 連れがのぅ ふ~ん… 162 00:15:41,096 --> 00:15:45,096 (吉次)さあ まいられよ 静どの 163 00:16:00,115 --> 00:16:06,115 (静)御曹司さま お懐かしゅうござります 164 00:16:10,125 --> 00:16:12,127 静… 165 00:16:12,127 --> 00:16:27,076 ♬~ 166 00:16:27,076 --> 00:16:33,076 (義経)そうか… せっかく都から駆けつけたにのぅ 167 00:16:35,084 --> 00:16:39,084 ひと足違いで 会えなんだとは 168 00:16:43,092 --> 00:16:50,099 一度も顔を見たことのない 父でござりましたれど… 169 00:16:50,099 --> 00:16:55,104 ♬~ 170 00:16:55,104 --> 00:16:58,107 わしも 父の顔を知らぬ 171 00:16:58,107 --> 00:17:05,114 ♬~ 172 00:17:05,114 --> 00:17:07,114 よう訪ねてくれたのぅ 173 00:17:10,119 --> 00:17:16,125 母は しばらく かの地に とどまると申しますし➡ 174 00:17:16,125 --> 00:17:19,128 どうしようかと 案じておりましたらば➡ 175 00:17:19,128 --> 00:17:22,064 折よく 吉次どのが お見えになられて➡ 176 00:17:22,064 --> 00:17:26,068 連れてきていただきました 177 00:17:26,068 --> 00:17:28,070 ご迷惑でないかと思いながら 178 00:17:28,070 --> 00:17:31,073 なんの 迷惑なものか 179 00:17:31,073 --> 00:17:37,079 当分 この館で 疲れを癒やしていくがよい 180 00:17:37,079 --> 00:17:42,084 ♬~ 181 00:17:42,084 --> 00:17:49,091 お言葉に甘えても よろしゅうございましょうか 182 00:17:49,091 --> 00:17:55,097 (義経)そなたさえよければ ろくなもてなしもできぬが 183 00:17:55,097 --> 00:17:58,100 いえ もてなしなど 184 00:17:58,100 --> 00:18:02,100 おそばに… いられるだけで 185 00:18:04,106 --> 00:18:07,109 ならば いつまでもいるがよい 186 00:18:07,109 --> 00:18:10,112 白髪頭になるまで 187 00:18:10,112 --> 00:18:14,116 あっ… (義経)あっ… すまぬ 188 00:18:14,116 --> 00:18:19,121 ♬~ 189 00:18:19,121 --> 00:18:24,121 ハァ… よい月じゃ 190 00:18:28,063 --> 00:18:30,065 ほんに 191 00:18:30,065 --> 00:18:36,065 ♬~ 192 00:18:40,075 --> 00:18:42,077 (実平)それにしても➡ 193 00:18:42,077 --> 00:18:46,081 藤原秀衡という男も 腹の分からぬ男 194 00:18:46,081 --> 00:18:48,083 (実平)九郎どののもとには➡ 195 00:18:48,083 --> 00:18:50,085 荷駄10頭もの 祝いの品を送りながら➡ 196 00:18:50,085 --> 00:18:53,088 佐殿には何の挨拶もないとはのぅ 197 00:18:53,088 --> 00:18:55,090 (頼朝)また その話か 198 00:18:55,090 --> 00:18:59,094 いいではないか 九郎が誰から祝いをもらおうと 199 00:18:59,094 --> 00:19:02,097 (景時) いや 八幡太郎義家公のおかげで➡ 200 00:19:02,097 --> 00:19:06,101 今の藤原氏がありとせば 何をおいても まず➡ 201 00:19:06,101 --> 00:19:10,105 源家の棟梁たる佐殿に 挨拶がのうてはならん 202 00:19:10,105 --> 00:19:15,110 それをせんところを見ると 平家に源氏追討の起請文を➡ 203 00:19:15,110 --> 00:19:19,114 差し出したという噂は 誠かもしれん 204 00:19:19,114 --> 00:19:26,054 秀衡に ふた心あらば なんで 九郎に祝いの品なぞ届けようぞ 205 00:19:26,054 --> 00:19:29,057 (時政) いや それは分からんぞ 婿どの 206 00:19:29,057 --> 00:19:32,060 (時政) 6年も共に暮らしたとあらば➡ 207 00:19:32,060 --> 00:19:34,062 秀衡と九郎どのとの間に➡ 208 00:19:34,062 --> 00:19:37,065 何やら話し合いが できているやらもしれぬ 209 00:19:37,065 --> 00:19:40,068 まあ 用心をするに 越したことはござるまい 210 00:19:40,068 --> 00:19:43,071 これは 舅どのまでが➡ 211 00:19:43,071 --> 00:19:47,075 何やら恐ろしげな話よのぅ (時政)うん? 212 00:19:47,075 --> 00:19:52,080 そういえば 都から 美しい白拍子も呼ばれて➡ 213 00:19:52,080 --> 00:19:55,083 めでておいでとやら (実平)なに 白拍子? 214 00:19:55,083 --> 00:19:59,087 (景時)ハハハッ… 「さすが 九郎どのは都育ち」と➡ 215 00:19:59,087 --> 00:20:04,092 万事武骨な東夷どもが 羨ましがっておりまするわ 216 00:20:04,092 --> 00:20:11,099 (一同の笑い声) 217 00:20:11,099 --> 00:20:17,105 <それから数日後 鶴岡八幡宮 宝殿 上棟式の当日> 218 00:20:17,105 --> 00:20:22,044 <周囲の者が 一瞬 ひやりと 肝を冷やす事件が起こった> 219 00:20:22,044 --> 00:20:26,044 ≪(従者)佐殿 お出まし! 220 00:20:41,063 --> 00:20:44,063 九郎どの 下馬なされよ 221 00:20:48,070 --> 00:20:51,073 (景時)下馬なされよ 九郎どの! 222 00:20:51,073 --> 00:20:56,073 《なぜだ? なぜ弟のわしが》 223 00:21:17,099 --> 00:21:22,099 九郎 馬を引け (義経)はぁ? 224 00:21:26,108 --> 00:21:30,108 わしの馬を引けと 言うておるのじゃ 225 00:21:28,465 --> 00:21:30,467 なぜ 佐殿に かみついてやらなかったんだい 226 00:21:30,467 --> 00:21:34,471 そう言われるは面目もないが 我らも あまりのことに つい… 227 00:21:34,471 --> 00:21:36,473 だらしねえじゃねえか 2人とも 228 00:21:36,473 --> 00:21:40,477 満座の中で主人に恥をかかされて 指くわえて見てたのかよ 229 00:21:40,477 --> 00:21:42,479 (忠信)なんじゃと!? 230 00:21:42,479 --> 00:21:44,481 おぬしだって あのときの御曹司を見れば➡ 231 00:21:44,481 --> 00:21:47,484 何にも言えなんだはずじゃ! (継信)忠信 よせ! 232 00:21:47,484 --> 00:21:51,488 満座の中でじゃ どうせ 断りきれぬものならば➡ 233 00:21:51,488 --> 00:21:54,491 精いっぱい笑顔で それに応じるほかはないと➡ 234 00:21:54,491 --> 00:21:57,494 そう思われたかもしれん (伊勢)どっちにしたってだ 235 00:21:57,494 --> 00:22:01,498 御曹司が 辱めを 受けたことには変わりはねえ 236 00:22:01,498 --> 00:22:04,501 全く 御曹司も育ちがいいってのか 苦労が足りないってのか 237 00:22:04,501 --> 00:22:06,503 (常陸坊)三郎 言葉が過ぎるぞ! 238 00:22:06,503 --> 00:22:10,507 (伊勢)でもよ 人がいいのも程があるじゃねえか 239 00:22:10,507 --> 00:22:14,511 俺たちの面子は どうなるんだい! おう 武蔵坊 聞いたかい 240 00:22:14,511 --> 00:22:18,515 黙れ! (常陸坊)武蔵坊 よせ! 241 00:22:18,515 --> 00:22:21,451 ええい 止めるな 常陸坊! 242 00:22:21,451 --> 00:22:24,454 さあ 来い! (伊勢)ちきしょう! 243 00:22:24,454 --> 00:22:26,456 ほ~ら どうした? 244 00:22:26,456 --> 00:22:31,461 さあ どうした? 三郎 来ぬか! ウオーッ! 245 00:22:31,461 --> 00:22:36,466 やめろ! やめてくれ! 三郎 やめてくれ 246 00:22:36,466 --> 00:22:39,469 すまぬ 247 00:22:39,469 --> 00:22:42,469 許せ 皆の者 248 00:22:44,474 --> 00:22:52,482 そなたたちに悔しい思いをさせて わしが軽率であったやもしれん 249 00:22:52,482 --> 00:22:57,487 正直言うて わしとても➡ 250 00:22:57,487 --> 00:23:02,492 兄上に馬を引けと言われたときは かっとなったが➡ 251 00:23:02,492 --> 00:23:10,500 今まで わしと兄上の間を よそよそしく遮っていた垣根が➡ 252 00:23:10,500 --> 00:23:12,502 これで取り払われるかと思えば➡ 253 00:23:12,502 --> 00:23:18,502 なんの 馬のくつわを取るぐらい それでもよいと思うたのよ 254 00:23:22,446 --> 00:23:28,452 黄瀬川で初めて対面して以来 255 00:23:28,452 --> 00:23:33,452 兄上は ついぞ この九郎に 笑顔を見せてはくれなんだ 256 00:23:36,460 --> 00:23:42,460 それが どうじゃ? 不思議なことに 血が通うたのよ 257 00:23:44,468 --> 00:23:52,468 馬のくつわを伝わって 兄上のぬくもりが この九郎の手に 258 00:23:54,478 --> 00:23:58,482 のう 分かってくれ 三郎 259 00:23:58,482 --> 00:24:02,486 継信 忠信 260 00:24:02,486 --> 00:24:05,486 常陸坊 片岡 261 00:24:09,493 --> 00:24:11,493 弁慶 わしは… 262 00:24:13,497 --> 00:24:17,501 何も お気になさることはござりません 263 00:24:17,501 --> 00:24:22,439 我らは ただ 御曹司のあとから ついていくのみ 264 00:24:22,439 --> 00:24:27,439 御曹司は御曹司の信じるままに 265 00:24:30,447 --> 00:24:35,447 うむ… 頼むぞ 266 00:24:39,456 --> 00:24:45,462 三郎 かかることは これからも ままあることじゃ 267 00:24:45,462 --> 00:24:48,465 その度に 我らが立ち騒いでいては➡ 268 00:24:48,465 --> 00:24:51,468 御曹司の お立場を悪くするだけじゃ 269 00:24:51,468 --> 00:24:54,471 心しておけ! 270 00:24:54,471 --> 00:25:03,480 ♬~ 271 00:25:03,480 --> 00:25:07,484 すまんのぅ 手加減は したつもりであったんだがな 272 00:25:07,484 --> 00:25:11,488 分かってるよ みんなの手前 やったんだろう? 273 00:25:11,488 --> 00:25:16,493 御曹司のためだ 許せ なっ? さあさあ 気つけじゃ 274 00:25:16,493 --> 00:25:18,495 それ どんどんやってくれ 275 00:25:18,495 --> 00:25:22,432 お前って奴は… 本当に気が利く野郎だぜ 276 00:25:22,432 --> 00:25:24,434 ああ 三郎のおかげだ! アアッ! 277 00:25:24,434 --> 00:25:27,437 まだ痛えんだって アア… すまん 許せ 278 00:25:27,437 --> 00:25:31,441 さあ やってくれ やってくれ やってくれ 279 00:25:31,441 --> 00:25:33,443 どんどんやれ なっ? 280 00:25:33,443 --> 00:25:39,443 (笑い声) 281 00:25:44,454 --> 00:25:47,457 吉次どの 282 00:25:47,457 --> 00:25:50,460 何をしておられる? 283 00:25:50,460 --> 00:25:55,465 吉次が この館にありましては 御曹司のご迷惑 284 00:25:55,465 --> 00:25:57,467 早々に退散つかまつります 285 00:25:57,467 --> 00:26:00,470 いやぁ すまんのぅ 286 00:26:00,470 --> 00:26:03,473 なんの お気にかけられますな 287 00:26:03,473 --> 00:26:07,473 そこまで お送り申そう はっ… 288 00:26:21,313 --> 00:26:31,323 ♬~ 289 00:26:31,323 --> 00:26:35,327 <尾張 墨俣川で 新宮十郎を打ち破った平家は➡ 290 00:26:35,327 --> 00:26:39,331 一門の総力を挙げて 義仲攻略に向け➡ 291 00:26:39,331 --> 00:26:43,331 北陸へ兵を進めんとしていた> 292 00:26:46,338 --> 00:26:53,345 <一方 失意の右京大夫は 病に倒れ 御所を退き➡ 293 00:26:53,345 --> 00:26:57,349 嵯峨野の尼寺に身を寄せていた> 294 00:26:57,349 --> 00:27:04,356 ♬~ 295 00:27:04,356 --> 00:27:09,356 <風雲 急を告げる都へ 向かう弁慶> 296 00:27:11,363 --> 00:27:16,301 <彼を待ち受けるものは 果たして何か> 297 00:27:16,301 --> 00:27:23,301 ♬~ 298 00:27:25,310 --> 00:27:28,313 (経春)おっ… 御曹司 (義経)おお… 299 00:27:28,313 --> 00:27:31,316 (経春)御曹司 釣れましたぞ 今晩は かつお料理でござる 300 00:27:31,316 --> 00:27:34,319 おお… 頼むぞ (経春)お任せあれ 301 00:27:34,319 --> 00:27:36,319 (笑い声) 302 00:27:40,325 --> 00:27:42,325 (義経)フゥ… 303 00:27:49,334 --> 00:27:52,334 どうしたやらのぅ 弁慶は 304 00:27:54,493 --> 00:28:01,493 御曹司さまは きっと 星のような お方になられると思います 305 00:28:03,502 --> 00:28:05,502 なれるかのぅ 306 00:28:07,506 --> 00:28:10,509 ≪(忠信)御曹司! 御曹司! 307 00:28:10,509 --> 00:28:13,512 あっ 御曹司 佐殿から 急のお召しにござります 308 00:28:13,512 --> 00:28:16,515 九郎御曹司に すぐ まいるようにと 309 00:28:16,515 --> 00:28:19,518 兄上が? (忠信)はい 310 00:28:19,518 --> 00:28:22,518 何事かのぅ 311 00:28:32,531 --> 00:28:38,537 嫁を? それがしに嫁を取れと? 312 00:28:38,537 --> 00:28:41,540 政子も えらい乗り気でのぅ 313 00:28:41,540 --> 00:28:45,544 こういうことになると 女子は 妙に はしゃぐものよ 314 00:28:45,544 --> 00:28:48,547 御許に悪い虫がつかぬうちに➡ 315 00:28:48,547 --> 00:28:51,550 身元のしっかりした嫁御を もろうてやれとな 316 00:28:51,550 --> 00:28:54,553 しかし 九郎は まだ そのような身分では 317 00:28:54,553 --> 00:28:59,558 (政子)いいや 九郎どのは もう 立派な武将じゃ 318 00:28:59,558 --> 00:29:01,560 しかも 佐殿の片腕として➡ 319 00:29:01,560 --> 00:29:05,564 関東の御家人衆を まとめてまいらねばならぬお立場 320 00:29:05,564 --> 00:29:10,569 身を固めるのは早いほうが のう? 父上 321 00:29:10,569 --> 00:29:12,571 うむ… 322 00:29:12,571 --> 00:29:18,510 まあ このようなことは あまり申したくはないが➡ 323 00:29:18,510 --> 00:29:26,518 これは 御身のためばかりではなく 佐殿のためでもあるのだ 324 00:29:26,518 --> 00:29:31,523 御身も知ってのとおり 佐殿の腹心と申せば➡ 325 00:29:31,523 --> 00:29:35,527 この北条家ゆかりの者ばかり 326 00:29:35,527 --> 00:29:38,530 威勢を慕って集まってくる 坂東武者は数あれども➡ 327 00:29:38,530 --> 00:29:44,536 実のところ 信ずるに足る者が 果たして何人おるか 328 00:29:44,536 --> 00:29:47,539 甚だ心もとない 329 00:29:47,539 --> 00:29:53,545 ここで 九郎どのが 河越太郎の娘と縁を結べば➡ 330 00:29:53,545 --> 00:29:57,549 ほかの坂東武者に与える影響は 計り知れず➡ 331 00:29:57,549 --> 00:30:06,558 ひいては源氏の再興にも 役立とうかと思いまするがのぅ 332 00:30:06,558 --> 00:30:12,558 それとも 九郎どのには もはや お心に決めたお方でもおありか? 333 00:30:15,501 --> 00:30:22,508 まだ… しかと決めたわけでは ござりませぬが➡ 334 00:30:22,508 --> 00:30:24,510 ひそかに心には 335 00:30:24,510 --> 00:30:26,510 (頼朝)九郎 336 00:30:29,515 --> 00:30:32,515 白拍子は いかんぞ 337 00:30:35,521 --> 00:30:53,539 ♬~ 338 00:30:53,539 --> 00:30:56,542 ≪(家臣)御曹司さまのお帰り! 339 00:30:56,542 --> 00:31:07,553 ♬~ 340 00:31:07,553 --> 00:31:10,556 (静)おかえりなさいませ 341 00:31:10,556 --> 00:31:30,509 ♬~ 342 00:31:30,509 --> 00:31:50,529 ♬~ 343 00:31:50,529 --> 00:32:00,529 ♬~ 344 00:32:43,515 --> 00:32:46,518 ≪(継信)とんでもない難題を 持ちかけられたものよのぅ 345 00:32:46,518 --> 00:32:50,522 ≪(忠信)まったくじゃ 出し抜けに嫁取りの話とは➡ 346 00:32:50,522 --> 00:32:53,525 御曹司も さぞかし頭の痛いことであろう 347 00:32:53,525 --> 00:32:57,529 (継信)坂東武士を手懐けるための 道具ではないのか? 348 00:32:57,529 --> 00:32:59,531 (忠信)しかし 佐殿の言いつけとあっては➡ 349 00:32:59,531 --> 00:33:01,533 とても断りきれまい 350 00:33:01,533 --> 00:33:03,535 ≪(継信)一体 どこの姫君じゃ? 351 00:33:03,535 --> 00:33:06,538 ≪(忠信) 河越太郎の娘御じゃそうな 352 00:33:06,538 --> 00:33:11,543 ≪(継信) う~ん… 困ったものじゃのぅ 353 00:33:11,543 --> 00:33:13,543 ≪(忠信)まったくじゃ 354 00:33:34,499 --> 00:33:36,499 (静)御曹司さま 355 00:33:38,503 --> 00:33:43,503 あの… どうかなされましたか? 356 00:33:46,511 --> 00:33:52,511 静… そこへ座ってくれ 357 00:33:54,519 --> 00:33:56,519 はい 358 00:34:36,495 --> 00:34:40,495 静… (静)はい 359 00:34:42,501 --> 00:34:45,501 わしの妻になってくれ 360 00:34:49,508 --> 00:34:52,511 嫌か? 361 00:34:52,511 --> 00:34:58,517 わしは前から そなたを 妻にしたいと心に決めていた 362 00:34:58,517 --> 00:35:03,522 静… わしの妻になってくれ 363 00:35:03,522 --> 00:35:10,529 ♬~ 364 00:35:10,529 --> 00:35:14,466 でも… (義経)何も言うな 365 00:35:14,466 --> 00:35:20,466 わしが欲しいのは… そなたじゃ! 366 00:35:24,476 --> 00:35:31,483 よいな? 静 わしの妻に 367 00:35:31,483 --> 00:35:41,493 ♬~ 368 00:35:41,493 --> 00:35:44,496 そのように 急に申されましても 369 00:35:44,496 --> 00:35:47,499 ならば どうすればよい!? 370 00:35:47,499 --> 00:36:01,513 ♬~ 371 00:36:01,513 --> 00:36:03,513 せめて… 372 00:36:06,518 --> 00:36:13,518 せめて 明日の朝まで… 373 00:36:15,460 --> 00:36:17,460 明日の朝じゃな 374 00:36:19,464 --> 00:36:24,469 必ず… 返事をくれよ 375 00:36:24,469 --> 00:36:29,474 ♬~ 376 00:36:29,474 --> 00:36:31,474 はい 377 00:36:35,480 --> 00:36:42,480 すまぬ つい 無礼な振る舞いをした 378 00:36:44,489 --> 00:36:47,492 許してくれ 379 00:36:47,492 --> 00:37:07,512 ♬~ 380 00:37:07,512 --> 00:37:14,453 (泣き声) 381 00:37:14,453 --> 00:37:19,453 (鳥の鳴き声) 382 00:37:37,476 --> 00:37:42,476 なぜだ… なぜ わしを置いて逃げる? 383 00:37:44,483 --> 00:37:48,483 静! 静! 384 00:37:50,489 --> 00:37:52,491 (馬の駆ける音) 385 00:37:52,491 --> 00:37:55,491 (義経)静ーっ! 386 00:37:57,496 --> 00:37:59,496 静ーっ! 387 00:38:05,504 --> 00:38:08,504 静ーっ! 388 00:38:12,511 --> 00:38:14,511 静! 389 00:38:19,518 --> 00:38:22,521 静ーっ! 390 00:38:22,521 --> 00:38:30,529 ♬~ 391 00:38:30,529 --> 00:38:37,536 《御曹司さま お許しくださいませ》 392 00:38:37,536 --> 00:38:42,541 《静は よそながら➡ 393 00:38:42,541 --> 00:38:47,541 御曹司さまの幸せを 願うておりまする》 394 00:38:56,555 --> 00:38:58,555 出ていった? 395 00:39:01,560 --> 00:39:08,567 ひと目なりとも会いとうて 京への道すがら 寄ってみたが➡ 396 00:39:08,567 --> 00:39:11,570 出ていったとはのぅ… 397 00:39:11,570 --> 00:39:15,507 (桃の前) 小玉虫はのぅ 夜ごと夜ごと 398 00:39:15,507 --> 00:39:20,512 「ととさまに会いたい」「ととさまは どこじゃ」と むずかって➡ 399 00:39:20,512 --> 00:39:25,512 玉虫を途方に暮れさせとったぞ 400 00:39:27,519 --> 00:39:29,519 申し訳ござらん 401 00:39:32,524 --> 00:39:37,529 よう聞きゃあ 鬼若 402 00:39:37,529 --> 00:39:44,536 玉虫はのぅ この母が都へ帰したのじゃ 403 00:39:44,536 --> 00:39:47,539 都へ? 404 00:39:47,539 --> 00:39:54,546 右京大夫さまが 病にお倒れになったと聞き➡ 405 00:39:54,546 --> 00:39:56,548 矢も盾もたまらず➡ 406 00:39:56,548 --> 00:40:00,552 小玉虫を連れて 飛んでいったのじゃ 407 00:40:00,552 --> 00:40:07,559 男に男の道があろうが 女子にも女子の道がある 408 00:40:07,559 --> 00:40:13,498 いつまでも そなたの帰りを 待っていると思うたら 大間違いぞ 409 00:40:13,498 --> 00:40:15,500 はっ… 410 00:40:15,500 --> 00:40:23,508 それを よう肝に銘じて 忘れまいぞ 411 00:40:23,508 --> 00:40:25,510 はい 412 00:40:25,510 --> 00:40:27,510 (ため息) 413 00:40:32,517 --> 00:40:35,517 (小玉虫)かかさま 414 00:40:39,524 --> 00:40:41,524 ととさまは? 415 00:40:43,528 --> 00:40:47,528 (玉虫)小玉虫 ととさまはのぅ… 416 00:40:50,535 --> 00:40:53,538 ととさまは… 417 00:40:53,538 --> 00:40:56,538 (小玉虫)ととさま! 418 00:41:00,545 --> 00:41:06,551 ♬~ 419 00:41:06,551 --> 00:41:13,491 ♪ 玉虫ごろごろ 420 00:41:13,491 --> 00:41:20,498 ♪ 小玉虫ごろごろ 421 00:41:20,498 --> 00:41:27,505 ♪ 草の葉っぱで ねんころろ 422 00:41:27,505 --> 00:41:33,511 ♪ 玉虫ごろごろ… 423 00:41:33,511 --> 00:41:46,524 ♬~ 424 00:41:46,524 --> 00:41:51,524 玉虫ーっ! 425 00:41:55,533 --> 00:42:02,540 <時が親子を隔つとも 時代が愛を分かつとも➡ 426 00:42:02,540 --> 00:42:06,540 泣くな 弁慶 明日がある>