1 00:01:22,280 --> 00:01:24,280 2 00:01:28,153 --> 00:01:48,173 ♬~ 3 00:01:48,173 --> 00:02:08,193 ♬~ 4 00:02:08,193 --> 00:02:28,146 ♬~ 5 00:02:28,146 --> 00:02:48,166 ♬~ 6 00:02:48,166 --> 00:03:08,186 ♬~ 7 00:03:08,186 --> 00:03:28,139 ♬~ 8 00:03:28,139 --> 00:03:48,159 ♬~ 9 00:03:48,159 --> 00:03:59,159 ♬~ 10 00:04:01,172 --> 00:04:05,176 (男性)来たぞ! 戦じゃ 戦じゃ! (女性)お前さま! 11 00:04:05,176 --> 00:04:07,178 (語り)<ひと足違いで➡ 12 00:04:07,178 --> 00:04:12,183 熊野をあとにした玉虫と小玉虫を 追って 都に来てみれば➡ 13 00:04:12,183 --> 00:04:17,188 都は戦場さながらに 平家の軍勢で ごった返していた> 14 00:04:17,188 --> 00:04:19,190 (女性) この軍勢は どこへ向かうのじゃ? 15 00:04:19,190 --> 00:04:21,192 (男性) 木曽の山猿の縄張りでっしゃろよ 16 00:04:21,192 --> 00:04:23,127 (男性)木曽義仲か 17 00:04:23,127 --> 00:04:28,127 (弁慶)《そうか 木曽どのが ついに立ったか》 18 00:04:35,139 --> 00:04:37,141 (右京大夫)フフフフッ… 19 00:04:37,141 --> 00:04:42,146 それで そんなとき 小玉虫の ととさまは どうなさるのじゃ? 20 00:04:42,146 --> 00:04:46,150 (小玉虫)かかさまに叱られて 小さくなってしまいます 21 00:04:46,150 --> 00:04:50,154 (右京大夫)フフフッ… あの大きな ととさまがのぅ 22 00:04:50,154 --> 00:04:54,158 よほど かかさまが怖いのであろう 23 00:04:54,158 --> 00:04:57,161 (小玉虫) いちばん怖いのが おばばさま 24 00:04:57,161 --> 00:05:01,165 その次が かかさま (右京大夫)そうであろうとも 25 00:05:01,165 --> 00:05:05,169 多分 その次が小玉虫であろう 26 00:05:05,169 --> 00:05:07,171 (小玉虫)はい (右京大夫)フフフッ… 27 00:05:07,171 --> 00:05:11,175 (玉虫) 何を申しますやら 子供のことゆえ 28 00:05:11,175 --> 00:05:14,175 子供は正直なものじゃ 29 00:05:16,180 --> 00:05:21,185 のう 小玉虫 もっと いろんな話を聞かせてたもれ 30 00:05:21,185 --> 00:05:23,121 (小玉虫)はい 31 00:05:23,121 --> 00:05:26,124 小玉虫 お方さまは もうお疲れじゃ 32 00:05:26,124 --> 00:05:31,129 そろそろお休みにならねば (右京大夫)いえ かまいませぬ 33 00:05:31,129 --> 00:05:34,132 小玉虫の話を聞いていると➡ 34 00:05:34,132 --> 00:05:38,132 わらわまで 何やら幸せな気持ちになります 35 00:05:40,138 --> 00:05:45,143 少しは わらわにも幸せを分けてたもれ 36 00:05:45,143 --> 00:05:49,147 よいであろう? (玉虫)お方さま… 37 00:05:49,147 --> 00:05:54,152 それでは お方さまに 子守歌を歌うてさし上げまする 38 00:05:54,152 --> 00:05:59,157 そなたが わらわに子守歌をかえ? 39 00:05:59,157 --> 00:06:01,157 うれしやのぅ 40 00:06:23,114 --> 00:06:29,120 ≪♪(小玉虫)玉虫 ころころ 41 00:06:29,120 --> 00:06:36,127 ≪♪ てんとうむし ころころ 42 00:06:36,127 --> 00:06:42,133 ♪ 草の葉っぱで ねんころろ 43 00:06:42,133 --> 00:06:48,139 ♪ 玉虫 ころころ 44 00:06:48,139 --> 00:06:55,146 ♪ てんとうむし ころころ 45 00:06:55,146 --> 00:07:01,152 ♪ 草の葉っぱで ねんころろ 46 00:07:01,152 --> 00:07:08,159 ♪ 玉虫 ころころ 47 00:07:08,159 --> 00:07:14,165 ♪ てんとうむし ころころ 48 00:07:14,165 --> 00:07:20,171 ♪ 草の葉っぱで ねんころろ 49 00:07:20,171 --> 00:07:27,111 ♪ 玉虫 ころころ 50 00:07:27,111 --> 00:07:30,114 ♪ てんとうむし… 51 00:07:30,114 --> 00:07:32,116 達者でな 52 00:07:32,116 --> 00:07:46,116 ♬~ 53 00:07:51,135 --> 00:07:55,139 <木曽の山中で 平家追討の のろしを上げた➡ 54 00:07:55,139 --> 00:07:58,142 木曽次郎義仲の軍勢は疾風迅雷> 55 00:07:58,142 --> 00:08:02,146 <越後 信濃 甲斐を 燎原の火のごとく なめ尽くし➡ 56 00:08:02,146 --> 00:08:07,151 今や 鎌倉の頼朝をしのぐ 一大勢力にのし上がっていた> 57 00:08:07,151 --> 00:08:10,154 <そして 叔父 新宮十郎と共に➡ 58 00:08:10,154 --> 00:08:14,154 一気に都になだれ込まんばかりの 勢いであった> 59 00:08:17,161 --> 00:08:24,101 <ところが 肝心の頼朝は 一向に腰を上げる気配を見せない> 60 00:08:24,101 --> 00:08:27,104 (景時)う~ん… 解せませんな 61 00:08:27,104 --> 00:08:33,110 平家の大軍が北国道に 続々と集結しておるというのに➡ 62 00:08:33,110 --> 00:08:35,112 木曽どのは 何ゆえ➡ 63 00:08:35,112 --> 00:08:40,117 信州 依田の庄辺りに陣所を据えて 動かんのやら 64 00:08:40,117 --> 00:08:45,122 (頼朝)おおかた 新宮十郎の差し金であろう 65 00:08:45,122 --> 00:08:48,125 彼奴は 坂東に所領を欲しがっておる 66 00:08:48,125 --> 00:08:51,128 (実平)なれば 即刻 兵を出さねば 67 00:08:51,128 --> 00:08:55,128 坂東を荒らされては 我らの立つ瀬がござらん 68 00:09:01,138 --> 00:09:04,138 九郎 (義経)はっ! 69 00:09:06,143 --> 00:09:09,146 そのほうは どう思うか? 70 00:09:09,146 --> 00:09:15,152 はっ! 兄上に お尋ねいたしても よろしゅうござりましょうや? 71 00:09:15,152 --> 00:09:17,154 申してみい 72 00:09:17,154 --> 00:09:21,158 平家の大軍が 北国道に集結しているならば➡ 73 00:09:21,158 --> 00:09:25,096 今こそ都へ攻め上る 絶好の機会かと思われまするが➡ 74 00:09:25,096 --> 00:09:28,099 兄上は何ゆえに… 75 00:09:28,099 --> 00:09:31,102 腰を上げぬとか? (義経)はい 76 00:09:31,102 --> 00:09:34,105 (時政たちの笑い声) 77 00:09:34,105 --> 00:09:37,108 (景時)九郎どのも まだお若い 78 00:09:37,108 --> 00:09:40,111 はやるお気持ちも 分からんではないが 79 00:09:40,111 --> 00:09:42,113 (時政)まだ佐殿の遠謀深慮が➡ 80 00:09:42,113 --> 00:09:45,116 お分かりにならぬと 見えますからな 81 00:09:45,116 --> 00:09:47,116 (時政たちの笑い声) 82 00:09:54,125 --> 00:09:58,129 わしは血で血を洗う戦は好まぬ 83 00:09:58,129 --> 00:10:00,131 なろうことなら➡ 84 00:10:00,131 --> 00:10:03,131 戦わずして勝つのが 理想というものじゃ 85 00:10:05,136 --> 00:10:08,139 戦わずして勝つ? 86 00:10:08,139 --> 00:10:10,141 (時政)最後に笑う者は➡ 87 00:10:10,141 --> 00:10:14,141 誰かということでござるよ 九郎どの 88 00:10:18,149 --> 00:10:20,151 次郎の父は➡ 89 00:10:20,151 --> 00:10:24,088 わしの兄 悪源太義平が 討ち果たした 90 00:10:24,088 --> 00:10:28,092 わしの風下で甘んじる男ではない 91 00:10:28,092 --> 00:10:30,094 しかし… 92 00:10:30,094 --> 00:10:35,099 お言葉ながら 同族相争うことだけは… 93 00:10:35,099 --> 00:10:39,103 (時政)乱世の 宿命でござるよ 九郎どの 94 00:10:39,103 --> 00:10:42,106 きれい事ばかりは 言うてはおれん 95 00:10:42,106 --> 00:10:47,111 同じ源氏でも 木曽どのは 敵と思わねばのぅ 96 00:10:47,111 --> 00:10:53,111 九郎 そのほう 今より信濃へ出陣いたせ 97 00:10:55,119 --> 00:10:59,123 木曽次郎の背後をつくのじゃ (義経)何と申されます? 98 00:10:59,123 --> 00:11:03,127 背後をつくと見せかけて 脅しをかけるのじゃ 99 00:11:03,127 --> 00:11:08,132 この頼朝に対して 二心ありや なしや 100 00:11:08,132 --> 00:11:12,136 もし ないと申すなら その証しを見せよとな 101 00:11:12,136 --> 00:11:15,139 証し? …と申されますると? 102 00:11:15,139 --> 00:11:18,142 言えば分かる 103 00:11:18,142 --> 00:11:23,142 すぐ たて 兵は好きなだけ連れていくがよい 104 00:11:27,151 --> 00:11:29,153 はっ! 105 00:11:29,153 --> 00:11:36,160 ♬~ 106 00:11:36,160 --> 00:11:40,164 ハイ! ハアッハアッ! 107 00:11:40,164 --> 00:11:46,170 ♬~ 108 00:11:46,170 --> 00:11:48,172 (継信)よいか 三郎 (伊勢)うん? 109 00:11:48,172 --> 00:11:51,175 抜け駆けは ご法度だぞ (伊勢)あほ抜かせ 110 00:11:51,175 --> 00:11:54,178 奥州下り以来 この日を待ち望んできたのじゃ 111 00:11:54,178 --> 00:11:56,180 木曽の首は わしが引っこ抜いてくれるわ! 112 00:11:56,180 --> 00:11:59,183 ほう… ハハハハッ… 113 00:11:59,183 --> 00:12:02,186 (為春)ならば わしは巴御前じゃ (伊勢)えっ? 114 00:12:02,186 --> 00:12:04,188 (為春)女ながらも大力無双 115 00:12:04,188 --> 00:12:06,190 おまけに 絶世の美女というからのぅ 116 00:12:06,190 --> 00:12:08,192 おい そんなにいい女か? (為春)ハハハッ… 117 00:12:08,192 --> 00:12:13,197 (経春)おう 荒くれの木曽どのが 「巴 巴」と片ときも離さんそうじゃ 118 00:12:13,197 --> 00:12:18,202 ほう… わしは そっちにするかな 木曽の首は… 119 00:12:18,202 --> 00:12:20,204 継信 おぬしに任せる 120 00:12:20,204 --> 00:12:23,140 やめとけ やめとけ 三郎 おぬしに美女は似合わん 121 00:12:23,140 --> 00:12:26,143 似合わぬだと? もう一度 言ってみろ! 122 00:12:26,143 --> 00:12:28,145 ああ 似合わぬわ! (伊勢)なに! 123 00:12:28,145 --> 00:12:31,145 (経春)よさんか 三郎! (伊勢)何するんだ! 124 00:12:34,151 --> 00:12:36,153 三郎! 125 00:12:36,153 --> 00:12:38,153 よせ よさんか! 126 00:12:41,158 --> 00:12:43,160 ウワッ! 127 00:12:43,160 --> 00:12:46,160 何すんだ!? 常陸坊! 128 00:12:48,165 --> 00:12:52,165 (常陸坊) 少しは御曹司のお気持ちを考えろ 129 00:12:54,171 --> 00:12:56,173 分かっとるわい! 130 00:12:56,173 --> 00:12:59,173 ハァハァハァ… 131 00:13:01,178 --> 00:13:06,183 佐殿は 人質を取れと申されましたか 132 00:13:06,183 --> 00:13:10,187 (義経)さまであからさまには 申されずとも➡ 133 00:13:10,187 --> 00:13:16,187 二心なき証しを見せよと 仰せあるなら 人質しかあるまいが 134 00:13:18,195 --> 00:13:23,195 これは また大変なお役目を 135 00:13:25,136 --> 00:13:30,136 ハァ… こんな戦は考えてもおらなんだ 136 00:13:36,147 --> 00:13:41,147 御曹司 武蔵坊に いささか考えがござります 137 00:13:44,155 --> 00:13:48,159 それがしに軍使を 仰せつけくださりませぬか? 138 00:13:48,159 --> 00:13:50,161 何ぞ よい手があるか? 弁慶 139 00:13:50,161 --> 00:13:55,166 いや 策を弄するより 虚心坦懐 140 00:13:55,166 --> 00:13:59,170 裸でぶつかるしかござるまい 141 00:13:59,170 --> 00:14:03,174 木曽どのは分かってくれようか? 142 00:14:03,174 --> 00:14:06,177 木曽どのも御曹司同様 143 00:14:06,177 --> 00:14:12,177 平氏を討つことを 第一義とお考えならば 必ずや 144 00:14:22,126 --> 00:14:29,133 弁慶 まかり間違えば 斬られるかもしれぬぞ 145 00:14:29,133 --> 00:14:32,133 よいのか? それでも 146 00:14:35,139 --> 00:14:40,144 もとより 命懸けでのうては 軍使は務まりませぬ 147 00:14:40,144 --> 00:14:46,150 (笑い声) 148 00:14:46,150 --> 00:14:52,156 ならば 伊勢三郎と喜三太を 連れていくがよい 149 00:14:52,156 --> 00:14:54,156 心得ました 150 00:14:59,163 --> 00:15:01,165 (家臣)行くぞ (家臣たち)おう! 151 00:15:01,165 --> 00:15:04,168 <木曽義仲が 信州平定の前線基地として➡ 152 00:15:04,168 --> 00:15:10,168 陣所を構える依田の庄は 既に雪景色であった> 153 00:15:13,177 --> 00:15:19,177 (巴御前)この分だと 木曽は もう雪に埋もれているな 154 00:15:29,126 --> 00:15:32,126 (義仲)巴… (巴御前)はっ! 155 00:15:37,134 --> 00:15:39,134 お召しにござりまするか? 156 00:15:41,138 --> 00:15:46,143 鎌倉の先鋒が 碓氷峠に陣所を構えたそうじゃ 157 00:15:46,143 --> 00:15:48,145 大将は奥州におった九郎だと 158 00:15:48,145 --> 00:15:52,149 新宮十郎どのが話しておられた 遮那王どのか 159 00:15:52,149 --> 00:15:58,155 ハァ… いつかと 会える日を楽しみにしておったが 160 00:15:58,155 --> 00:16:03,160 頼朝め まさか九郎を遣わすとはのぅ 161 00:16:03,160 --> 00:16:06,163 巴なら何とする? 162 00:16:06,163 --> 00:16:11,168 殿が迎え撃てと仰せあるならば 巴は いつでも先陣を承りまする 163 00:16:11,168 --> 00:16:14,171 行親は 大事の前の小事ゆえ ひけと申すし 164 00:16:14,171 --> 00:16:16,173 そなたの兄たちは蹴散らせと申す 165 00:16:16,173 --> 00:16:19,176 (家臣)殿とて 従兄弟の鎌倉どのと戦うのは➡ 166 00:16:19,176 --> 00:16:21,178 本意ではござるまい 167 00:16:21,178 --> 00:16:24,114 平家を討つ前に 源氏同士が割れては➡ 168 00:16:24,114 --> 00:16:27,117 力を弱めるばかり 169 00:16:27,117 --> 00:16:32,122 (家臣)…かと申して 鎌倉の先鋒が 碓氷峠に迫っているとあらば➡ 170 00:16:32,122 --> 00:16:34,124 安閑とはしておれん 171 00:16:34,124 --> 00:16:37,127 九郎どのに我らの背後をつかせ➡ 172 00:16:37,127 --> 00:16:41,131 鎌倉の本体は 既に都へ向かっているやもしれず 173 00:16:41,131 --> 00:16:44,134 兄上たちの申されることも もっともなれど➡ 174 00:16:44,134 --> 00:16:46,136 鎌倉どのが 本気で➡ 175 00:16:46,136 --> 00:16:50,140 九郎どのを討っ手に 差し向けたとは思われませぬ 176 00:16:50,140 --> 00:16:53,143 殿に 何の敵意もないことが分かれば➡ 177 00:16:53,143 --> 00:16:58,148 鎌倉どのも無駄な戦を 仕掛けてくるとは思われませぬが 178 00:16:58,148 --> 00:17:01,148 鎌倉の牽制だと申すか? (巴御前)御意 179 00:17:03,153 --> 00:17:06,153 (家臣)殿ーっ! 180 00:17:09,159 --> 00:17:12,162 (家臣)ただいま鎌倉方の軍使が 着到いたしました 181 00:17:12,162 --> 00:17:14,164 軍使じゃと? 182 00:17:14,164 --> 00:17:17,167 九郎義経どのの家人にて 武蔵坊弁慶とやら 183 00:17:17,167 --> 00:17:20,170 武蔵坊弁慶と申せば 都で名高い… 184 00:17:20,170 --> 00:17:22,106 (家臣) 力は50人力とか 100人力とか 185 00:17:22,106 --> 00:17:25,109 (家臣)して 使者の趣は? 186 00:17:25,109 --> 00:17:27,111 「主 九郎どのの意向を 申し上げたし」 187 00:17:27,111 --> 00:17:30,114 …とのことにござりまする 188 00:17:30,114 --> 00:17:33,117 これへ通せ (家臣)はっ! 189 00:17:33,117 --> 00:17:38,122 ♬~ 190 00:17:38,122 --> 00:17:41,125 待ってろ 武蔵坊… 191 00:17:41,125 --> 00:17:59,143 ♬~ 192 00:17:59,143 --> 00:18:18,162 ♬~ 193 00:18:18,162 --> 00:18:20,164 (家臣)さあ こちらへ 194 00:18:20,164 --> 00:18:29,164 ♬~ 195 00:18:34,111 --> 00:18:37,111 軍使 遠路 大儀 196 00:18:40,117 --> 00:18:42,119 お初に御意 得まする 197 00:18:42,119 --> 00:18:49,126 それがしは 源九郎義経が手の者 武蔵坊弁慶 198 00:18:49,126 --> 00:18:53,130 わしが木曽次郎義仲じゃ 見知りおこうぞ 199 00:18:53,130 --> 00:18:56,133 恐れ入りまする 200 00:18:56,133 --> 00:19:04,141 ほう… それなるお方は 巴御前と お見受けいたしまする 201 00:19:04,141 --> 00:19:11,148 いやぁ 噂にたがわぬ 美しきお姿を拝し 武蔵坊弁慶 202 00:19:11,148 --> 00:19:16,153 観世音菩薩にお会い申したような 心地でござりまする 203 00:19:16,153 --> 00:19:22,092 な… 何を申される (義仲)こやつ 世辞を申すか 204 00:19:22,092 --> 00:19:28,098 それがし 世辞は申しません 思うたとおりを申したまで 205 00:19:28,098 --> 00:19:32,102 フフッ… 坊主が ぬけぬけと抜かしよる 206 00:19:32,102 --> 00:19:36,102 …で 九郎どのの使者の趣は? 207 00:19:38,108 --> 00:19:43,113 義仲さまには 和戦 いずれを選ばるるや 208 00:19:43,113 --> 00:19:46,116 使者の趣 この一義でござる 209 00:19:46,116 --> 00:19:49,119 何を理不尽な! 戦を仕掛けておいて➡ 210 00:19:49,119 --> 00:19:51,121 いずれを選ぶかはなかろう! 211 00:19:51,121 --> 00:19:54,124 理不尽は承知のうえでござる (家臣)なにぃ!? 212 00:19:54,124 --> 00:19:57,127 兄者! (義仲)下がっておれ 213 00:19:57,127 --> 00:19:59,127 はっ! 214 00:20:03,133 --> 00:20:08,133 申してみよ 和睦の条件は何ぞ? 215 00:20:10,140 --> 00:20:12,142 されば➡ 216 00:20:12,142 --> 00:20:18,142 鎌倉どのに対し 二心なき証しを お見せいただきたい 217 00:20:20,150 --> 00:20:24,087 フゥ… わしが いつ鎌倉を攻めると言っつらか? 218 00:20:24,087 --> 00:20:28,091 この依田の庄に陣所を構えるは あくまで信濃平定のため 219 00:20:28,091 --> 00:20:32,091 安心せよと佐殿に伝えよ 220 00:20:34,097 --> 00:20:38,101 いやぁ それでは納得なされますまい 221 00:20:38,101 --> 00:20:43,106 鎌倉どのは 叔父上 新宮十郎どのが➡ 222 00:20:43,106 --> 00:20:48,111 坂東に所領を欲していると 信じ込んでおられまするが 223 00:20:48,111 --> 00:20:52,115 ならば 叔父御の首でも 差し出せとか? 勝手を申すな! 224 00:20:52,115 --> 00:20:55,118 いや そうは申しません 225 00:20:55,118 --> 00:20:58,121 ここのところは 鎌倉どのの➡ 226 00:20:58,121 --> 00:21:03,121 お疑いを晴らすことこそ 肝要と思われまするが 227 00:21:10,133 --> 00:21:14,137 九郎… 九郎は何と申しておる? 228 00:21:14,137 --> 00:21:18,137 佐は信用できぬ 九郎の存念は? 229 00:21:20,143 --> 00:21:27,150 源氏同士が血で血を洗う 愚かだけは 断じて避けよ 230 00:21:27,150 --> 00:21:30,153 そうお考えでござりまする 231 00:21:30,153 --> 00:21:33,156 滅ぼすべきは平家なり 232 00:21:33,156 --> 00:21:38,161 故 左馬頭 義朝公の 霊を慰め奉ることこそ➡ 233 00:21:38,161 --> 00:21:41,164 我が悲願なりと 234 00:21:41,164 --> 00:21:46,169 当然だわな 源氏が挙げて討つべきは平氏よ 235 00:21:46,169 --> 00:21:49,172 諸国源氏が この大義を過てば➡ 236 00:21:49,172 --> 00:21:52,175 いたずらに 平家の寿命を長らえるばかり 237 00:21:52,175 --> 00:21:55,175 それを頼朝めは… 238 00:21:59,182 --> 00:22:02,182 九郎御曹司の心中… 239 00:22:04,187 --> 00:22:07,187 お察しいただけまするか? 240 00:22:10,193 --> 00:22:14,193 なろうことなら わしとて九郎とは戦いたくない 241 00:22:16,199 --> 00:22:18,199 義仲さま… 242 00:22:24,141 --> 00:22:26,141 殿… 243 00:22:28,145 --> 00:22:31,148 (家臣)義高さま 244 00:22:31,148 --> 00:22:34,151 (義高)父上 (巴御前)義高どの 245 00:22:34,151 --> 00:22:38,155 叔母上 ほら 義高が捕らえました (巴御前)アア… 246 00:22:38,155 --> 00:22:40,157 父上 247 00:22:40,157 --> 00:22:42,159 見事じゃ 義高 見事じゃ 248 00:22:42,159 --> 00:22:46,163 見事じゃ 義高どの 偉いのぅ 249 00:22:46,163 --> 00:22:48,165 さあ またあとでのぅ 250 00:22:48,165 --> 00:22:51,165 アア… フフッ… 見事じゃ 見事じゃ 251 00:22:57,174 --> 00:23:03,180 武蔵坊 和じゃ 条件はのんだと九郎に申し伝えよ 252 00:23:03,180 --> 00:23:06,180 鎌倉へは 我が子 義高を遣わす 253 00:23:08,185 --> 00:23:11,188 義仲さま… 254 00:23:11,188 --> 00:23:14,188 殿… (家臣たち)殿! 255 00:23:17,194 --> 00:23:20,197 殿が戦に敗れたのなら いざ知らず 256 00:23:20,197 --> 00:23:26,136 我が子を人質に差し出すなどと そんな話は不承知じゃ! 257 00:23:26,136 --> 00:23:32,142 義高御曹司は亡き姉の子なれど 巴にとっては我が子同然 258 00:23:32,142 --> 00:23:35,142 義高どのは誰にも渡さぬ! 259 00:23:37,147 --> 00:23:40,147 男が決めたことに口を出すな 260 00:23:42,152 --> 00:23:44,154 殿… 261 00:23:44,154 --> 00:23:52,162 ♬~ 262 00:23:52,162 --> 00:23:55,162 武蔵坊 これで どうじゃ? 263 00:23:58,168 --> 00:24:01,171 何の不足がござろうや 264 00:24:01,171 --> 00:24:05,175 それがしは これにて (義仲)待たれよ 武蔵坊 265 00:24:05,175 --> 00:24:11,181 叔父 新宮十郎行家について 何の答えもいたしはせぬが➡ 266 00:24:11,181 --> 00:24:14,184 武蔵坊は いかに解した? 267 00:24:14,184 --> 00:24:18,188 フゥ… 268 00:24:18,188 --> 00:24:23,126 親の情として忍び難きを忍ばれ➡ 269 00:24:23,126 --> 00:24:29,132 義高御曹司を 鎌倉へ渡される木曽どのに➡ 270 00:24:29,132 --> 00:24:32,132 何の二心があるべきや 271 00:24:35,138 --> 00:24:43,138 鎌倉どのとて このことは承知と 武蔵坊一存に解し奉りました 272 00:24:45,148 --> 00:24:49,152 義高を送るうえ 叔父 行家を差し出すは➡ 273 00:24:49,152 --> 00:24:52,155 情として忍び難きもの 274 00:24:52,155 --> 00:24:55,158 それも承知せぬと言われば➡ 275 00:24:55,158 --> 00:24:59,162 この義仲 堪忍の緒を切らねばならん 276 00:24:59,162 --> 00:25:03,166 九郎どのに この由 伝えよ 277 00:25:03,166 --> 00:25:05,168 はい 278 00:25:05,168 --> 00:25:12,175 ♬~ 279 00:25:12,175 --> 00:25:14,177 軍使 大儀 280 00:25:14,177 --> 00:25:28,177 ♬~ 281 00:25:31,127 --> 00:25:34,130 (伊勢) おお~ 武蔵坊 どうだった? 282 00:25:34,130 --> 00:25:39,135 和議か? ああ なんとかのぅ 283 00:25:39,135 --> 00:25:43,139 (喜三太たち)おお~! (伊勢)それは良かった 284 00:25:43,139 --> 00:25:45,141 どうじゃ わしの言ったとおりじゃろう 285 00:25:45,141 --> 00:25:47,143 おっ… 286 00:25:47,143 --> 00:25:49,145 (手をたたく音) わしの勝ちじゃのぅ 287 00:25:49,145 --> 00:25:53,149 ヘヘヘッ… いただき 288 00:25:53,149 --> 00:25:55,151 気がもめた 289 00:25:55,151 --> 00:25:59,155 こいつ 賭けるなら 己のものを賭けろ 290 00:25:59,155 --> 00:26:01,157 んっ… 291 00:26:01,157 --> 00:26:05,161 フフッ… わしはな 十郎どのの陣所を訪ねる 292 00:26:05,161 --> 00:26:08,164 三郎たちは先に帰れ よいか? 293 00:26:08,164 --> 00:26:12,164 危ないところだ ハァ… 294 00:26:16,172 --> 00:26:18,174 (十郎)そうか 295 00:26:18,174 --> 00:26:22,112 (十郎)あの負けん気の次郎どのが よくその気になったのぅ 296 00:26:22,112 --> 00:26:24,114 九郎が攻めてきたと聞いて➡ 297 00:26:24,114 --> 00:26:29,119 これは ひと戦 避けられまいと 覚悟はしておったが 298 00:26:29,119 --> 00:26:32,122 野放図の荒くれと 思うておりましたが➡ 299 00:26:32,122 --> 00:26:36,126 なかなか一本気な まっすぐな お方でござりまするな 300 00:26:36,126 --> 00:26:40,130 あれで なかなか 心遣いのこまやかな男でのぅ 301 00:26:40,130 --> 00:26:42,132 九郎との戦になれば➡ 302 00:26:42,132 --> 00:26:45,135 このわしが間に立って 困ると思ったに違いない 303 00:26:45,135 --> 00:26:48,138 それなれば いっそ… 304 00:26:48,138 --> 00:26:52,142 我が子を差し出したほうが… 305 00:26:52,142 --> 00:26:55,142 そういう男よ 木曽次郎は 306 00:26:59,149 --> 00:27:02,152 行家どの かくなるうえは➡ 307 00:27:02,152 --> 00:27:06,156 いささか この武蔵坊にも 責がござりまする 308 00:27:06,156 --> 00:27:09,159 行家どのの客将として➡ 309 00:27:09,159 --> 00:27:12,162 平家追討の戦に お連れくださりませぬか? 310 00:27:12,162 --> 00:27:15,165 おぬしを客将に? 311 00:27:15,165 --> 00:27:21,171 もとより 御曹司のお許しが あればの話でござりまするがな 312 00:27:21,171 --> 00:27:23,106 おう それはよい 313 00:27:23,106 --> 00:27:26,109 おぬしが そばにおってくれたら どれだけ心強いかしれぬ 314 00:27:26,109 --> 00:27:29,112 何せ わしは戦が下手でのぅ 315 00:27:29,112 --> 00:27:33,116 10数度 戦に出て 勝ったことは まだ一度もない 316 00:27:33,116 --> 00:27:38,121 (笑い声) 317 00:27:38,121 --> 00:27:43,121 いやいや 是非そうしてくれ 九郎には わしから手紙を書こう 318 00:27:46,129 --> 00:27:51,134 木曽の戦いぶりを見るもよし 平家の動静を探るもよし 319 00:27:51,134 --> 00:27:56,134 のちのち 九郎のためにもなろうて はい 320 00:28:18,161 --> 00:28:20,161 (馬の鼻息) 321 00:28:35,111 --> 00:28:37,113 巴さま… 322 00:28:37,113 --> 00:28:42,118 弁慶 勝負せい! 323 00:28:42,118 --> 00:28:44,120 何のために? 324 00:28:44,120 --> 00:28:48,120 おのれの しゃっ面が気に食わぬ 勝負じゃ! 325 00:28:50,126 --> 00:28:56,132 せっかくながら 女子と勝負はいたしません 326 00:28:56,132 --> 00:28:59,135 御免 327 00:28:59,135 --> 00:29:01,135 逃げるか! 328 00:29:03,139 --> 00:29:05,139 ヤッ! 329 00:29:08,144 --> 00:29:10,146 エイッ! 330 00:29:10,146 --> 00:29:13,149 アアッ! 331 00:29:13,149 --> 00:29:15,149 (馬のいななき) 332 00:29:17,153 --> 00:29:26,096 ♬~ 333 00:29:26,096 --> 00:29:28,098 (刺す音) 334 00:29:28,098 --> 00:29:47,117 ♬~ 335 00:29:47,117 --> 00:29:52,122 <この8か月後に 木曽義仲は京に攻め上り➡ 336 00:29:52,122 --> 00:29:56,126 天下を睥睨せんばかりに 比叡山に本陣を構え➡ 337 00:29:56,126 --> 00:30:00,126 都を恐怖のどん底にたたき込んだ> 338 00:30:05,135 --> 00:30:08,135 (頑入)知盛さま! 339 00:30:10,140 --> 00:30:12,142 (知盛) 後白河院は いかがなされた? 340 00:30:12,142 --> 00:30:16,146 (頑入)維盛さまが懸命に 捜しておられますが いまだに… 341 00:30:16,146 --> 00:30:18,148 馬引け! (家臣たち)はっ! 342 00:30:18,148 --> 00:30:21,148 (知盛)維盛! 343 00:30:25,088 --> 00:30:29,092 維盛 後白河院の行方は分かったか? 344 00:30:29,092 --> 00:30:33,096 (維盛)それが どこを捜しても おいでになりません 345 00:30:33,096 --> 00:30:35,098 (維盛)よもや 木曽の山猿に➡ 346 00:30:35,098 --> 00:30:38,101 さらわれたのでは ありますまいな? 347 00:30:38,101 --> 00:30:40,103 あるいはのぅ 348 00:30:40,103 --> 00:30:44,107 いや ひょっとすると 自ら 山猿に会いに行かれたやもしれん 349 00:30:44,107 --> 00:30:49,112 ハハハッ… そんな馬鹿な… (知盛)そういうお方よ 350 00:30:49,112 --> 00:30:53,116 ≪♪(雅楽) 351 00:30:53,116 --> 00:30:57,120 誰じゃ!? このようなときに 352 00:30:57,120 --> 00:31:02,125 池大納言 頼盛卿よ (維盛)大叔父上か 353 00:31:02,125 --> 00:31:06,129 我が平家一門の中で ただひとり 落ち着いておわすわ 354 00:31:06,129 --> 00:31:12,135 己の母御の池尼が 頼朝の命の恩人じゃと言うてのぅ 355 00:31:12,135 --> 00:31:18,141 おのれ! 幼い帝までが 都落ち延びたもうというに! 356 00:31:18,141 --> 00:31:24,147 捨て置け 維盛 人は人 我は我 これが浮世の定めよ 357 00:31:24,147 --> 00:31:27,147 維盛 まいるぞ 358 00:31:29,152 --> 00:31:35,152 ならば 建礼門院さまも 帝と共に 西国へ落ち延びられまするのか? 359 00:31:38,161 --> 00:31:43,166 (資盛)右京どの 建礼門院さまは➡ 360 00:31:43,166 --> 00:31:47,170 是非とも そなたに一緒に 来てほしいと願うておられる 361 00:31:47,170 --> 00:31:52,170 無理か? その体では無理か? 右京どの 362 00:31:58,181 --> 00:32:05,188 幼い帝を抱えて どんなに お心細いことやら… 363 00:32:05,188 --> 00:32:13,196 なに 我ら平家一門 一度は都を落ち延びても➡ 364 00:32:13,196 --> 00:32:18,196 西国で陣容を立て直して 必ず また都へ戻ってくる 365 00:32:20,203 --> 00:32:26,142 今 無理をして そなたに もしものことがあっては➡ 366 00:32:26,142 --> 00:32:30,146 わしは生涯 悔やまねばならぬ 367 00:32:30,146 --> 00:32:32,146 無理をなされるな 368 00:32:39,155 --> 00:32:42,158 さらば 369 00:32:42,158 --> 00:32:45,158 これにて お暇つかまつる 370 00:33:12,188 --> 00:33:14,188 資盛さま! 371 00:33:17,193 --> 00:33:19,195 行ってはなりませぬか? 372 00:33:19,195 --> 00:33:29,138 ♬~ 373 00:33:29,138 --> 00:33:34,138 不吉なことを申すと 叱られるかもしれませぬが… 374 00:33:36,145 --> 00:33:41,150 ここで お別れしたら もう資盛さまには➡ 375 00:33:41,150 --> 00:33:44,150 お会いできぬような気が いたします 376 00:33:46,155 --> 00:33:52,161 右京どの… そなた… 377 00:33:52,161 --> 00:33:58,167 ♬~ 378 00:33:58,167 --> 00:34:02,167 私のために供をしてくれると? 379 00:34:05,174 --> 00:34:10,179 ならば お連れくださりまするか? 380 00:34:10,179 --> 00:34:13,182 右京どの… 381 00:34:13,182 --> 00:34:18,187 ♬~ 382 00:34:18,187 --> 00:34:23,126 では 網代車の支度をしてまいる 383 00:34:23,126 --> 00:34:34,137 ♬~ 384 00:34:34,137 --> 00:34:36,139 お方さま 385 00:34:36,139 --> 00:34:43,146 ♬~ 386 00:34:43,146 --> 00:34:50,153 玉虫 今まで よう尽くしてくれました 387 00:34:50,153 --> 00:34:55,158 そなたの夫は源氏の家人 388 00:34:55,158 --> 00:35:00,163 わらわは 建礼門院さまのもとへ まいります 389 00:35:00,163 --> 00:35:06,163 そなたは 小玉虫を連れて 熊野へお帰りあれ 390 00:35:10,173 --> 00:35:13,176 いいえ 帰りませぬ 391 00:35:13,176 --> 00:35:19,182 ♬~ 392 00:35:19,182 --> 00:35:26,182 夫は源氏なれど 玉虫は お方さまの女房にござりまする 393 00:35:28,124 --> 00:35:34,124 お方さまの行かれる所 どこまでもお供いたします 394 00:35:36,132 --> 00:35:39,135 玉虫… 395 00:35:39,135 --> 00:35:43,135 フフッ… お方さま… 396 00:35:45,141 --> 00:35:48,141 フフフッ… フフッ… 397 00:35:50,146 --> 00:35:52,148 <木曽義仲より1歩先んじて➡ 398 00:35:52,148 --> 00:35:58,148 京の都には 玉虫たちの身を案じる 弁慶の姿があった> 399 00:36:05,161 --> 00:36:08,164 西国へ落ち延びられたと 申さるるか 400 00:36:08,164 --> 00:36:11,167 して 出られたのは いつごろ? 401 00:36:11,167 --> 00:36:13,169 (庵主) もう一刻ほどになりましょうか 402 00:36:13,169 --> 00:36:16,172 どこやらに船が待っているとか 403 00:36:16,172 --> 00:36:19,175 確かに船と申されましたか? 404 00:36:19,175 --> 00:36:23,112 恐らく 淀のどこぞの湊から 405 00:36:23,112 --> 00:36:26,115 う~ん… すると 山崎辺りか… 406 00:36:26,115 --> 00:36:29,115 いや 庵主どの かたじけない 御免! 407 00:36:48,137 --> 00:36:51,140 《あの中に玉虫や小玉虫がいる》 408 00:36:51,140 --> 00:36:54,140 《さて どうやって…》 409 00:37:07,156 --> 00:37:09,158 (女の子)ととさま! 410 00:37:09,158 --> 00:37:11,160 小玉虫! 411 00:37:11,160 --> 00:37:15,164 (男性)遠くへ行ってはなりませぬ さあ かかさまの所へ戻りましょう 412 00:37:15,164 --> 00:37:18,167 (女の子)嫌じゃ! ととさまを捜してたもれ! 413 00:37:18,167 --> 00:37:21,170 ととさま! 414 00:37:21,170 --> 00:37:24,106 ハハハハッ… 415 00:37:24,106 --> 00:37:30,112 ハァ… いずこの父親も同じと見えるわ 416 00:37:30,112 --> 00:37:33,115 (小玉虫)ととさまは どこじゃ! ととさま! 417 00:37:33,115 --> 00:37:37,115 ハァ… やれやれ かわいそうにのぅ 418 00:37:42,124 --> 00:37:46,128 (小玉虫)ととさま! ととさまは どこじゃ! 419 00:37:46,128 --> 00:37:49,128 小玉虫… 420 00:37:53,135 --> 00:37:55,135 (小玉虫)ととさま? 421 00:38:02,144 --> 00:38:05,147 (小玉虫)ととさま 422 00:38:05,147 --> 00:38:08,150 小玉虫 423 00:38:08,150 --> 00:38:11,150 これ 小玉虫 424 00:38:20,162 --> 00:38:22,098 忘れたのか? 425 00:38:22,098 --> 00:38:25,101 ほれ ととじゃ 426 00:38:25,101 --> 00:38:29,101 うん? ととさまじゃ 427 00:38:42,118 --> 00:38:45,121 ととさま! 428 00:38:45,121 --> 00:38:50,126 ♬~ 429 00:38:50,126 --> 00:38:52,126 小玉虫… 430 00:38:54,130 --> 00:38:57,133 ととさま! 431 00:38:57,133 --> 00:39:08,144 ♬~ 432 00:39:08,144 --> 00:39:13,149 (玉虫)小玉虫 小玉虫 433 00:39:13,149 --> 00:39:19,155 ♬~ 434 00:39:19,155 --> 00:39:22,091 小玉虫 435 00:39:22,091 --> 00:39:24,093 (小玉虫)かかさま! 436 00:39:24,093 --> 00:39:38,107 ♬~ 437 00:39:38,107 --> 00:39:51,120 ♬~ 438 00:39:51,120 --> 00:39:53,120 玉虫 439 00:39:56,125 --> 00:39:58,125 我が君 440 00:40:00,129 --> 00:40:08,137 ♪(玉虫)玉虫 ころころ 441 00:40:08,137 --> 00:40:15,144 ♪ てんとうむし ころころ 442 00:40:15,144 --> 00:40:22,084 <明日の朝には 西海に落ちる平家の船が出る> 443 00:40:22,084 --> 00:40:29,091 <弁慶と玉虫 そして 小玉虫との別れも➡ 444 00:40:29,091 --> 00:40:32,094 刻一刻と近づいてくる> 445 00:40:32,094 --> 00:40:40,102 ♪ 小玉虫 ころころ 446 00:40:40,102 --> 00:40:43,105 (小玉虫)ととさま… 447 00:40:43,105 --> 00:40:48,105 (寝息) 448 00:40:58,120 --> 00:41:09,131 (2人の笑い声) 449 00:41:09,131 --> 00:41:14,136 ほれ! フフッ… 高い高い 高い高い 450 00:41:14,136 --> 00:41:17,139 そら さあ 落ちるぞ ほれ いいか そ~れ 451 00:41:17,139 --> 00:41:20,142 ピューッ! ハハハハッ… 452 00:41:20,142 --> 00:41:26,148 ♬~ 453 00:41:26,148 --> 00:41:30,152 どうだ? うん? ととの手料理も なかなかのもんであろう 454 00:41:30,152 --> 00:41:32,154 もうひとつ どうだ? はい 455 00:41:32,154 --> 00:41:36,158 よしよし それ 大きいぞ さあ それ 456 00:41:36,158 --> 00:41:38,160 どうだ? うまいか? 457 00:41:38,160 --> 00:41:40,162 さあ もうひとつ おいしいかえ? 458 00:41:40,162 --> 00:41:44,166 ああ たくさん食べて 丈夫にならねばな なっ? 459 00:41:44,166 --> 00:41:47,169 あっ そなたも どうぞ わらわもかえ? 460 00:41:47,169 --> 00:41:50,172 さあさあ たくさん食べて 丈夫になるんだ 461 00:41:50,172 --> 00:41:52,174 ハハハハッ… フフフッ… 462 00:41:52,174 --> 00:41:55,174 ととさまも おっ… 463 00:42:13,195 --> 00:42:20,202 思えば 縁薄きことであったが 案ずるな 玉虫 464 00:42:20,202 --> 00:42:23,138 源氏が 平氏に代わって天下を従えても➡ 465 00:42:23,138 --> 00:42:26,141 必ずや帝を奉ぜねばならん 466 00:42:26,141 --> 00:42:29,144 そうなれば 今は敵味方でも➡ 467 00:42:29,144 --> 00:42:35,150 晴れて親子3人 むつみ合える日が 来ようというもんじゃ 468 00:42:35,150 --> 00:42:38,150 その日を楽しみに待ちまする 469 00:42:45,160 --> 00:42:47,160 ハァ… 470 00:42:49,164 --> 00:42:54,169 では この辺りで別れよう 471 00:42:54,169 --> 00:42:56,169 はい 472 00:43:02,177 --> 00:43:07,182 小玉虫 かかさまを大切にな 473 00:43:07,182 --> 00:43:13,182 そなたも健やかで暮らせ はい ととさまも 474 00:43:15,190 --> 00:43:20,195 我が君も くれぐれもお健やかに うん 475 00:43:20,195 --> 00:43:22,195 (小玉虫の泣き声) 476 00:43:24,133 --> 00:43:26,133 うん 477 00:43:31,140 --> 00:43:34,143 では さらばだ 478 00:43:34,143 --> 00:43:36,143 あい 479 00:43:41,150 --> 00:43:44,150 さあ 小玉虫 480 00:43:47,156 --> 00:43:49,156 待て 481 00:43:52,161 --> 00:43:59,168 小玉虫 もう ととさまを落とすなよ 482 00:43:59,168 --> 00:44:02,171 はい うん 483 00:44:02,171 --> 00:44:22,124 ♬~ 484 00:44:22,124 --> 00:44:39,141 ♬~ 485 00:44:39,141 --> 00:44:41,143 さあ… 486 00:44:41,143 --> 00:45:01,163 ♬~ 487 00:45:01,163 --> 00:45:15,163 ♬~