1 00:01:22,331 --> 00:01:24,331 2 00:01:28,204 --> 00:01:48,224 ♬~ 3 00:01:48,224 --> 00:02:08,244 ♬~ 4 00:02:08,244 --> 00:02:28,197 ♬~ 5 00:02:28,197 --> 00:02:48,217 ♬~ 6 00:02:48,217 --> 00:03:08,237 ♬~ 7 00:03:08,237 --> 00:03:28,190 ♬~ 8 00:03:28,190 --> 00:03:48,210 ♬~ 9 00:03:48,210 --> 00:03:58,210 ♬~ 10 00:04:00,222 --> 00:04:02,224 (女性たちの笑い声) 11 00:04:02,224 --> 00:04:05,227 (語り) <戦で家を焼かれた人々の顔にも➡ 12 00:04:05,227 --> 00:04:08,230 ようやく明るい笑顔が 戻り始めていた> 13 00:04:08,230 --> 00:04:10,232 (女性)誰ぞ ご奉公させてくれへんやろうか? 14 00:04:10,232 --> 00:04:13,235 (女性) あわよくば お手がついて側室さま 15 00:04:13,235 --> 00:04:18,240 (女性)これ 酒を持ちや (女性)はい 義経さま 16 00:04:18,240 --> 00:04:20,240 (笑い声) 17 00:04:24,179 --> 00:04:28,183 (静)おはようござります (女性たち)おはようございます 18 00:04:28,183 --> 00:04:30,185 のう 静さま 19 00:04:30,185 --> 00:04:33,188 源氏の御大将を ご覧になりましたかえ? 20 00:04:33,188 --> 00:04:35,190 (静)源氏の? 21 00:04:35,190 --> 00:04:37,192 それは もう りりしくて 22 00:04:37,192 --> 00:04:41,196 平家の公達の中にも あんなに 美しいお方はいなかったくらい 23 00:04:41,196 --> 00:04:44,199 美しいだけではありませぬ 24 00:04:44,199 --> 00:04:46,201 風のように都へ攻め入って➡ 25 00:04:46,201 --> 00:04:50,205 さすがの木曽の山猿どもも 命からがら 逃げ出したそうな 26 00:04:50,205 --> 00:04:54,209 ああ もう思うただけで体が熱うなる 27 00:04:54,209 --> 00:04:57,212 (女性たちの笑い声) (女性)いやぁね もう 28 00:04:57,212 --> 00:05:13,212 ♬~ 29 00:05:16,231 --> 00:05:22,231 御曹司さまの評判がよくて 何よりでござりました 30 00:05:24,173 --> 00:05:26,175 これが 木曽どののように➡ 31 00:05:26,175 --> 00:05:28,175 鬼のように言われたら どうしようかと 32 00:05:30,179 --> 00:05:32,181 (磯禅師)のう 静 33 00:05:32,181 --> 00:05:37,186 そなた 今でも御曹司のこと お忘れかねているのでは? 34 00:05:37,186 --> 00:05:40,186 まさか そのような… 35 00:05:42,191 --> 00:05:45,191 それならよいのですが 36 00:05:48,197 --> 00:05:52,201 御曹司は 昔の遮那王どのとは違います 37 00:05:52,201 --> 00:05:57,206 今では 押しも押されもせぬ源氏の御大将 38 00:05:57,206 --> 00:06:01,210 昔のことは忘れねばのぅ 39 00:06:01,210 --> 00:06:04,210 かかさまの取り越し苦労です 40 00:06:15,224 --> 00:06:18,227 <義経に 縁談があることを知った静が➡ 41 00:06:18,227 --> 00:06:24,166 鎌倉の義経の館から 姿を消したのが4年前である> 42 00:06:24,166 --> 00:06:36,178 (地鳴り) 43 00:06:36,178 --> 00:06:39,178 静! (静)かかさま! 44 00:06:42,184 --> 00:06:47,189 (公家たちの悲鳴) 45 00:06:47,189 --> 00:06:49,191 (継信)ええい 静まれ静まれ! 46 00:06:49,191 --> 00:06:52,194 我らは 源九郎義経の手の者にござる 47 00:06:52,194 --> 00:06:54,196 (忠信)主の命により お館を警護つかまつる 48 00:06:54,196 --> 00:06:59,201 (継信)静まれ! 静まれ静まれ! (女中)ああ 助けて! 49 00:06:59,201 --> 00:07:03,205 (家人)誰の手の者であろうと これより中へ入ってはならん! 50 00:07:03,205 --> 00:07:05,207 下がれ! (継信)何を申される! 51 00:07:05,207 --> 00:07:07,209 万が一 火でも出したら我らが責任 まかり通る! 52 00:07:07,209 --> 00:07:09,211 (家人)ええい 待たれよ! 53 00:07:09,211 --> 00:07:13,215 帝の文書をつかさどる 大夫史隆職の館なるぞ 54 00:07:13,215 --> 00:07:15,217 待たれよ! 55 00:07:15,217 --> 00:07:17,219 (公家)逃げろー! アアッ! 56 00:07:17,219 --> 00:07:20,222 (公家の うめき声) 57 00:07:20,222 --> 00:07:23,158 (継信)あっ… さあさあ 58 00:07:23,158 --> 00:07:26,161 (忠信)さあ しっかりなされい! 59 00:07:26,161 --> 00:07:30,165 大丈夫でござるか? しっかりなされよ! 60 00:07:30,165 --> 00:07:32,165 大丈夫でござるか!? 61 00:07:35,170 --> 00:07:38,170 (家人)何をする! 返せ! 62 00:07:41,176 --> 00:07:44,179 「内大臣 平宗盛」… 63 00:07:44,179 --> 00:07:47,182 (家人)おのれー! (忠信)兄者! 64 00:07:47,182 --> 00:07:50,182 おのれー! (斬る音) 65 00:07:54,189 --> 00:07:59,189 (継信)忠信 これを見よ 平家からの密書じゃ 66 00:08:13,208 --> 00:08:17,212 (成忠) 待たれよ! 待たれよ 九郎どの 67 00:08:17,212 --> 00:08:23,151 御身は そのように急いで いずれへまいられる? 68 00:08:23,151 --> 00:08:25,153 (義経)洛中の見回りにござります 69 00:08:25,153 --> 00:08:30,158 (成忠)おことの家人たちが 見回りに事寄せて➡ 70 00:08:30,158 --> 00:08:35,163 われら殿上人の中に 平家に内通する者ありや なしや 71 00:08:35,163 --> 00:08:38,166 しきりに嗅ぎ回っていると聞くが 72 00:08:38,166 --> 00:08:40,168 いかにも 73 00:08:40,168 --> 00:08:45,173 平家は我ら源氏にとって 不倶戴天の敵 74 00:08:45,173 --> 00:08:48,176 その敵と密書を交わす者あらば➡ 75 00:08:48,176 --> 00:08:53,181 いかに大膳大夫どのの 家中といえども 敵と見なしまする 76 00:08:53,181 --> 00:08:59,187 それで 大夫史隆職の家人を 斬ったと申すか? 77 00:08:59,187 --> 00:09:04,192 降りかかる火の粉は 払わねばなりませぬ 78 00:09:04,192 --> 00:09:06,194 なりませぬか? 79 00:09:06,194 --> 00:09:09,197 暴挙じゃ! 暴挙と言わねばならんぞ 九郎どの 80 00:09:09,197 --> 00:09:15,203 大夫史隆職の館へ押し入って 帝の文書を奪うなど… 81 00:09:15,203 --> 00:09:19,207 わびられよ 後白河院に わびを申せ! 82 00:09:19,207 --> 00:09:22,144 わびを言えと? (伊勢)何を申すか! 83 00:09:22,144 --> 00:09:24,146 おとなしく聞いてれば 勝手なことを抜かしよって 84 00:09:24,146 --> 00:09:26,148 敵を斬って何が悪い! 85 00:09:26,148 --> 00:09:30,152 ははぁ… さては おのれ 平家の仲間か? 86 00:09:30,152 --> 00:09:32,154 何を無茶な (伊勢)無茶だと? 87 00:09:32,154 --> 00:09:34,156 助けられた恩も忘れおって 88 00:09:34,156 --> 00:09:37,156 ごちゃごちゃ抜かすと ぶった斬るぞ! (成忠)ウワッ! 89 00:09:39,161 --> 00:09:41,163 待て 三郎 話せば分かる 90 00:09:41,163 --> 00:09:44,163 いいや 分かり申さぬ 91 00:09:46,168 --> 00:09:48,170 来い! 92 00:09:48,170 --> 00:09:51,173 アッアッ… (伊勢)待てと言うに 93 00:09:51,173 --> 00:09:55,177 こいつは わしらを戦わせて その上で ぬくぬくと太ってくさる 94 00:09:55,177 --> 00:09:58,180 フッ… こいつらの下手に 出ることはござらぬわ 95 00:09:58,180 --> 00:10:00,182 おうおう そうとも 96 00:10:00,182 --> 00:10:03,185 わしらを番犬ぐらいにしか 思うておらんのじゃ 97 00:10:03,185 --> 00:10:06,188 平家が駄目なら源氏 源氏が駄目なら平家 98 00:10:06,188 --> 00:10:08,190 使い捨てにされて たまるか! 99 00:10:08,190 --> 00:10:11,193 (成忠) 九郎どの これでは話にならぬ 100 00:10:11,193 --> 00:10:15,197 この者たちを下がらせよ 九郎どの 頼む 九郎どの 101 00:10:15,197 --> 00:10:17,199 (伊勢)何がじゃ? (成忠)アアッ! 102 00:10:17,199 --> 00:10:20,199 ハァ… ハァ… 103 00:10:25,140 --> 00:10:29,144 昨日の地震の折 我らの手の者が➡ 104 00:10:29,144 --> 00:10:34,149 大夫史隆職どののお屋敷に 駆けつけたは あくまで➡ 105 00:10:34,149 --> 00:10:37,152 御所を守護し奉らん心からで ござりました 106 00:10:37,152 --> 00:10:40,155 何ぶん 火急のことにて お互い➡ 107 00:10:40,155 --> 00:10:43,158 いささか取り乱したうえでの 出来事でござれば 108 00:10:43,158 --> 00:10:48,163 乱暴狼藉の儀は 重々おわびつかまつりまする 109 00:10:48,163 --> 00:10:54,169 分かればよい 初めから そう申せばよいものを 110 00:10:54,169 --> 00:10:56,171 それは それとして 111 00:10:56,171 --> 00:11:00,175 殿上人の中に 平家に内通する者あるを➡ 112 00:11:00,175 --> 00:11:04,179 大膳大夫どのは何と思われるや? 113 00:11:04,179 --> 00:11:06,181 それは… (義経)更に➡ 114 00:11:06,181 --> 00:11:08,183 後白河院におかせられては➡ 115 00:11:08,183 --> 00:11:11,186 いまだに 平家追討の院宣を下されぬは➡ 116 00:11:11,186 --> 00:11:16,191 いかなるお考えからか お聞かせいただきたい 117 00:11:16,191 --> 00:11:23,198 後白河院は あくまで 合戦は避けようとのお考えじゃ 118 00:11:23,198 --> 00:11:29,204 もとより 合戦は せぬに 越したことはござりませぬが 119 00:11:29,204 --> 00:11:33,208 我らが便々と こうして 日を打ち過ごしておりますうちに 120 00:11:33,208 --> 00:11:36,211 平家は屋島に内裏を置き➡ 121 00:11:36,211 --> 00:11:40,215 西国の勢力を結集して 福原にまで兵を進め➡ 122 00:11:40,215 --> 00:11:44,219 上洛の機会をうかごうてござる 123 00:11:44,219 --> 00:11:49,224 もし 平家が都に攻め入った場合➡ 124 00:11:49,224 --> 00:11:54,229 それでも後白河院は 合戦を避けよと仰せあるか? 125 00:11:54,229 --> 00:11:56,229 この儀 いかに? 126 00:11:59,234 --> 00:12:06,241 九郎どのが平家追討を望むは 理の当然ながら 127 00:12:06,241 --> 00:12:11,246 のう 九郎どの ここからが肝心のところじゃ 128 00:12:11,246 --> 00:12:15,250 後白河院が お心を痛めておわすは 129 00:12:15,250 --> 00:12:22,190 平氏一門と共にある幼い帝と 三種の神器のことじゃ 130 00:12:22,190 --> 00:12:28,196 万が一にも三種の神器が 海にでも沈んで 失うことになれば 131 00:12:28,196 --> 00:12:32,200 それこそ ゆゆしき大事 132 00:12:32,200 --> 00:12:36,204 あえて 後白河院のご本心を申すなら➡ 133 00:12:36,204 --> 00:12:41,209 神器さえ つつがなく都に還御されるなら➡ 134 00:12:41,209 --> 00:12:45,213 あとは おことら源平が いかに相争おうとも➡ 135 00:12:45,213 --> 00:12:48,216 苦しゅうはないとな 136 00:12:48,216 --> 00:12:50,218 なんと… 137 00:12:50,218 --> 00:12:53,221 三種の神器さえ 都に還御されるなら➡ 138 00:12:53,221 --> 00:12:56,224 あとは勝手に戦えと仰せあるか 139 00:12:56,224 --> 00:13:00,228 怒るな だから 「あえて」と申しておる 140 00:13:00,228 --> 00:13:05,228 神器がなくば どなたであろうとも 帝には なれぬのじゃ 141 00:13:07,235 --> 00:13:14,242 それで 後白河院は いかにして神器を取り戻さんと? 142 00:13:14,242 --> 00:13:19,247 たとえ いっときなりと 平家と和睦をしてでも 143 00:13:19,247 --> 00:13:24,247 和睦? 後白河院は 誠 そのように? 144 00:13:26,188 --> 00:13:28,190 それとも おことらに➡ 145 00:13:28,190 --> 00:13:32,190 三種の神器を取り戻す手だてが ほかにおありかな? 146 00:13:34,196 --> 00:13:48,210 ♬~ 147 00:13:48,210 --> 00:13:50,212 (義経)殿上人というは➡ 148 00:13:50,212 --> 00:13:53,212 遠回りした物言いを するものよのぅ 149 00:13:55,217 --> 00:14:00,222 なんとしても三種の神器を 取り戻せと仰せあらば➡ 150 00:14:00,222 --> 00:14:05,227 命に代えても 取り戻してみせるものを 151 00:14:05,227 --> 00:14:07,229 (弁慶)御意 152 00:14:07,229 --> 00:14:12,234 ♬~ 153 00:14:12,234 --> 00:14:16,238 わしは もう 腹を決めた 154 00:14:16,238 --> 00:14:19,241 後白河院に関わりなく➡ 155 00:14:19,241 --> 00:14:23,241 範頼どのと共に 平家を討つばかりじゃ 156 00:14:25,180 --> 00:14:29,184 後白河院に 和睦のお気持ちありとせば 157 00:14:29,184 --> 00:14:34,189 我らの行動は逐一 平家に筒抜けでござりましょう 158 00:14:34,189 --> 00:14:37,192 そこのところは お忘れなく 159 00:14:37,192 --> 00:14:39,192 うむ… 160 00:14:43,198 --> 00:14:46,198 ならば 何とする? 弁慶 161 00:14:48,203 --> 00:14:50,205 あくまで御曹司は➡ 162 00:14:50,205 --> 00:14:55,210 都を離れぬと思わせたほうが 得策でござりましょう 163 00:14:55,210 --> 00:15:00,215 そのうちに平家は必ず 兵を動かす 164 00:15:00,215 --> 00:15:06,221 その時こそ 一気に勝負を 165 00:15:06,221 --> 00:15:12,227 ♬~ 166 00:15:12,227 --> 00:15:16,231 三郎! 伊勢三郎は いずこぞ? (伊勢)ははっ! 167 00:15:16,231 --> 00:15:19,234 はっ! ここにおわす 168 00:15:19,234 --> 00:15:23,171 洛東へ見回りに出かける 案内せい (伊勢)はっ! 169 00:15:23,171 --> 00:15:29,171 ♬~ 170 00:15:36,184 --> 00:15:39,187 弁慶 はっ… 171 00:15:39,187 --> 00:15:41,189 この辺りに来ると➡ 172 00:15:41,189 --> 00:15:44,192 奥州へ落ち延びた日のことを 思い出すのぅ 173 00:15:44,192 --> 00:15:48,196 さよう あれは 月のよい晩でござりましたな 174 00:15:48,196 --> 00:15:50,198 ああ そうともよ 175 00:15:50,198 --> 00:15:53,201 わしが御曹司と会うたのも その晩じゃった 176 00:15:53,201 --> 00:15:55,203 御曹司の馬を盗んだは そのときか? 177 00:15:55,203 --> 00:15:58,206 あ~ それは申すなと言うに (笑い声) 178 00:15:58,206 --> 00:16:01,209 武蔵坊に飛ばされた そうであったな 179 00:16:01,209 --> 00:16:04,212 竹やぶに しがみついてたな そうじゃ そうじゃ 180 00:16:04,212 --> 00:16:06,212 ハハハハッ… 181 00:16:09,217 --> 00:16:13,221 ≪♪ 旧き… 182 00:16:13,221 --> 00:16:15,223 (義経)うん? 183 00:16:15,223 --> 00:16:20,228 このような所で今様とは ンン… 184 00:16:20,228 --> 00:16:25,166 おおかた 焼け出された者たち でござりましょう 185 00:16:25,166 --> 00:16:40,181 ≪♪ 浅茅が原とぞ あれにける 186 00:16:40,181 --> 00:16:43,184 (伊勢)あっ すぐ戻る 187 00:16:43,184 --> 00:16:58,184 ♪ 月の光は くまなくて 188 00:17:01,202 --> 00:17:13,214 ♪ 秋風のみぞ身にはしむ 189 00:17:13,214 --> 00:17:18,219 おお あれは… おお あれは静どのでは? 190 00:17:18,219 --> 00:17:20,219 (女性の悲鳴) 191 00:17:22,157 --> 00:17:24,159 ああ これ 心配いたすな 192 00:17:24,159 --> 00:17:29,164 これにおわすは 鎌倉どのの代官 源九郎義経さまじゃ 193 00:17:29,164 --> 00:17:31,166 (伊勢)ああ そのまま そのまま! 194 00:17:31,166 --> 00:17:33,166 静! 195 00:17:44,179 --> 00:17:46,179 静… 196 00:17:48,183 --> 00:17:50,183 静! 197 00:17:56,191 --> 00:17:58,193 お久しゅうござりました 198 00:17:58,193 --> 00:18:01,196 ほんに いつぞやは お世話になりました 199 00:18:01,196 --> 00:18:03,198 なんの 御曹司にもな 200 00:18:03,198 --> 00:18:06,201 静さまのお身の上を 案じられておりまして 201 00:18:06,201 --> 00:18:08,203 ご無事で何よりでござった 202 00:18:08,203 --> 00:18:12,207 ああ これは伊勢三郎と申しまする お見知りおきのほどを 203 00:18:12,207 --> 00:18:14,207 伊勢三郎義盛にござる 204 00:18:16,211 --> 00:18:31,211 (泣き声) 205 00:18:37,165 --> 00:18:42,165 どれほど そなたを捜し続けたことやら 206 00:18:49,177 --> 00:18:52,177 御曹司さま 207 00:18:54,182 --> 00:18:57,185 静は… 208 00:18:57,185 --> 00:19:02,190 町で御曹司さまのお姿を お見かけいたし➡ 209 00:19:02,190 --> 00:19:06,190 夢かとばかりに 我が目を疑いました 210 00:19:09,197 --> 00:19:14,202 鎧を召されたお姿のりりしさに 211 00:19:14,202 --> 00:19:16,202 涙が… 212 00:19:20,208 --> 00:19:26,208 ならば なぜ 声をかけてはくれなんだのじゃ? 213 00:19:33,154 --> 00:19:36,157 (泣き声) 214 00:19:36,157 --> 00:19:43,157 この度は めでたく ご上洛 おめでとうござります 215 00:19:46,167 --> 00:19:51,167 静 そのような 他人行儀な挨拶は要らぬ 216 00:19:53,174 --> 00:19:56,174 なぜ この胸に 飛び込んではくれんのじゃ? 217 00:19:59,180 --> 00:20:05,180 御曹司さまには 北の方さまが おわしましょう 218 00:20:07,188 --> 00:20:11,188 静のような女子が おそばにありましては 219 00:20:17,198 --> 00:20:23,198 確かに あのとき 河越太郎の娘を… 220 00:20:31,145 --> 00:20:34,148 静… 221 00:20:34,148 --> 00:20:39,153 そなたを苦しめたことは 重々わびる 222 00:20:39,153 --> 00:20:41,153 だが これだけは分かってくれ 223 00:20:43,157 --> 00:20:49,163 九郎が思いを寄せる女子は そなたひとりじゃ 224 00:20:49,163 --> 00:20:52,166 (泣き声) 御曹司さま 225 00:20:52,166 --> 00:20:56,170 もう何も… 何も申されますな 226 00:20:56,170 --> 00:21:02,170 九郎は そなたが欲しい 一生 そなたをそばに置きたい 227 00:21:05,179 --> 00:21:08,182 静! 228 00:21:08,182 --> 00:21:16,190 (泣き声) 229 00:21:16,190 --> 00:21:19,193 お会いしとうござりました 230 00:21:19,193 --> 00:21:21,193 どんなにか 231 00:21:24,198 --> 00:21:27,201 わしもじゃ 静 232 00:21:27,201 --> 00:21:32,201 もう離しはせぬ 決して離しはせぬ! 233 00:21:34,208 --> 00:21:40,214 うれしゅうござります 御曹司さま 234 00:21:40,214 --> 00:21:49,214 ♬~ 235 00:22:08,242 --> 00:22:11,245 弁慶 はっ! 236 00:22:11,245 --> 00:22:14,248 今夜中に都を離れようぞ 237 00:22:14,248 --> 00:22:18,252 御曹司 今夜中に都を? 238 00:22:18,252 --> 00:22:24,192 都にとどまると見せかけて 一気に平家を討ちに出るのよ 239 00:22:24,192 --> 00:22:27,195 おお これは電光石火な 240 00:22:27,195 --> 00:22:32,195 (義経)はかりごとは すべからく 迅速にして密なるを尊ぶ 241 00:22:35,203 --> 00:22:38,206 行くぞ! (一同)おう! 242 00:22:38,206 --> 00:22:43,211 ♬~ 243 00:22:43,211 --> 00:22:49,217 <そのころ 西国を平定して 陣容を立て直した平家勢は➡ 244 00:22:49,217 --> 00:22:52,220 屋島を安徳帝の行在所に定め➡ 245 00:22:52,220 --> 00:22:56,224 新中納言知盛を 総大将とする10万余騎は➡ 246 00:22:56,224 --> 00:23:00,228 海を渡って 入道相国ゆかりの福原に進出> 247 00:23:00,228 --> 00:23:03,231 <西の一ノ谷に本陣➡ 248 00:23:03,231 --> 00:23:06,234 生田の森に東の木戸を設け➡ 249 00:23:06,234 --> 00:23:10,234 満を持して 源平決戦の時を待ち受けていた> 250 00:23:14,242 --> 00:23:16,244 <ところが このとき➡ 251 00:23:16,244 --> 00:23:20,248 義経は情報が公卿から 平家方に漏れることを見越して➡ 252 00:23:20,248 --> 00:23:23,184 ひとつの計略を用いていた> 253 00:23:23,184 --> 00:23:27,188 <2月4日に 都を進発すると伝えておいて➡ 254 00:23:27,188 --> 00:23:29,190 事実は その前日> 255 00:23:29,190 --> 00:23:34,195 <既に播磨の三草山に 駒を進めていたのである> 256 00:23:34,195 --> 00:23:40,201 <そして 油断している資盛の軍を 三草山に打ち破った義経は➡ 257 00:23:40,201 --> 00:23:45,201 瞬く間に平家の本陣に迫った> 258 00:23:49,210 --> 00:23:51,210 (からすの鳴き声) 259 00:24:03,224 --> 00:24:08,229 (義経) ご一同に 九郎が存念を申し伝える 260 00:24:08,229 --> 00:24:10,231 物見の報告によれば➡ 261 00:24:10,231 --> 00:24:17,238 この先 鵯越本街道には 平家勢2万が待ち受けている 262 00:24:17,238 --> 00:24:20,241 もとより 御身たちの武勇をもってすれば➡ 263 00:24:20,241 --> 00:24:25,179 敵を破れぬこともあるまいが 味方は1万 264 00:24:25,179 --> 00:24:30,179 いたずらに時と人を失う愚は 避けねばならぬ 265 00:24:32,186 --> 00:24:38,192 それで 我らは ふた手に分かれ 他の攻め口を探そうと思う 266 00:24:38,192 --> 00:24:40,194 (実平)九郎どの 267 00:24:40,194 --> 00:24:44,194 (実平)敵を前にして兵を分けるは 得策とも思われませぬが 268 00:24:47,201 --> 00:24:51,205 実平どのは兵7000を率いて➡ 269 00:24:51,205 --> 00:24:55,209 塩屋から梅ヶ鼻へ 270 00:24:55,209 --> 00:25:01,215 我らは残り3000で 一ノ谷に回ろうと思う 271 00:25:01,215 --> 00:25:08,222 なるほど それは一計なれど しかし 一ノ谷の背後は険しい山道 272 00:25:08,222 --> 00:25:12,222 通れませるかな? (義経)うむ… 273 00:25:14,228 --> 00:25:20,234 道が険しければ それだけ敵も油断があるはず 274 00:25:20,234 --> 00:25:25,172 兵の数からいけば 平家に圧倒的に分がある 275 00:25:25,172 --> 00:25:31,172 その形勢を逆転させるためには 背後から突くしか勝つ道はない 276 00:25:33,180 --> 00:25:35,182 ンン… 277 00:25:35,182 --> 00:25:40,187 すると 範頼どのの本隊は生田の森から 278 00:25:40,187 --> 00:25:43,190 わしは 搦手の西木戸から 279 00:25:43,190 --> 00:25:48,195 九郎どのは 背後から 一ノ谷に攻めかかる 280 00:25:48,195 --> 00:25:51,198 いかにも 281 00:25:51,198 --> 00:25:57,204 明朝 卯の一点を期して 三方から一斉攻撃をかける 282 00:25:57,204 --> 00:25:59,206 よいか? (一同)はっ! 283 00:25:59,206 --> 00:26:19,226 ♬~ 284 00:26:19,226 --> 00:26:39,180 ♬~ 285 00:26:39,180 --> 00:26:59,200 ♬~ 286 00:26:59,200 --> 00:27:09,200 ♬~ 287 00:27:11,212 --> 00:27:13,214 (つばを吐く音) くそ… 288 00:27:13,214 --> 00:27:16,217 よ~し! (力み声) 289 00:27:16,217 --> 00:27:21,222 おい みんな さあ それ… もう少し力出せ! 290 00:27:21,222 --> 00:27:26,160 駄目だ どけどけ 任せろ任せろ 291 00:27:26,160 --> 00:27:28,160 (つばを吐く音) 292 00:27:33,167 --> 00:27:35,167 ハアッ! 293 00:27:38,172 --> 00:27:44,172 (力み声) 294 00:27:48,182 --> 00:27:50,184 ハアッ! ンンッ… 295 00:27:50,184 --> 00:27:54,188 (伊勢)ハハハッ… おお おお! 296 00:27:54,188 --> 00:27:56,190 おお~! 297 00:27:56,190 --> 00:27:59,190 (息を吐く音) 298 00:28:01,195 --> 00:28:12,206 (力み声) 299 00:28:12,206 --> 00:28:14,206 ンンッ! 300 00:28:18,212 --> 00:28:20,214 行くぞ 301 00:28:20,214 --> 00:28:22,149 おお~! 302 00:28:22,149 --> 00:28:26,153 ハハハハッ… ンン… 303 00:28:26,153 --> 00:28:28,155 どうした? 急げ! 304 00:28:28,155 --> 00:28:31,155 あっ まいろう (伊勢)すげえや 305 00:28:44,171 --> 00:28:47,174 (経春) あちらの方角じゃな 一ノ谷は 306 00:28:47,174 --> 00:28:49,176 よし 行け (伊勢)はっ! 307 00:28:49,176 --> 00:28:53,180 (継信)しかし こう暗くてはのぅ 308 00:28:53,180 --> 00:28:55,182 大丈夫だ 三郎は夜目が利く 309 00:28:55,182 --> 00:28:58,185 三郎 確かでござろうな? 310 00:28:58,185 --> 00:29:03,190 …んだと? おとなしく 黙ってついてくりゃいいんだよ 311 00:29:03,190 --> 00:29:08,195 (継信)なるほど 人には 取り柄というものがあるもんじゃ 312 00:29:08,195 --> 00:29:10,197 (三郎)継信… 言わせておけば… 313 00:29:10,197 --> 00:29:13,200 危ない危ない危ない! (石の転がる音) 314 00:29:13,200 --> 00:29:15,200 早よう行け! 315 00:29:41,162 --> 00:29:43,162 さあさあ 316 00:30:00,181 --> 00:30:03,184 (忠信)弁慶どの ああ 分かっておる 317 00:30:03,184 --> 00:30:05,186 平家方の見張りでござろうか? 318 00:30:05,186 --> 00:30:08,186 気づかぬふりをして もう少し引き寄せるんだ 行け 319 00:30:17,198 --> 00:30:19,198 (伊勢)こちらじゃ 320 00:31:05,179 --> 00:31:08,182 なあ 武蔵坊 そろそろ片をつけようぜ 321 00:31:08,182 --> 00:31:10,184 よし 322 00:31:10,184 --> 00:31:15,189 ここらで ひと休みだ (一同)はっ! 323 00:31:15,189 --> 00:31:18,192 水をくれ (継信)はっ! 324 00:31:18,192 --> 00:31:20,192 ああ すまない 325 00:31:28,202 --> 00:31:30,204 ハァ~ッ… 326 00:31:30,204 --> 00:31:32,204 次 よこせ ああ 327 00:31:43,217 --> 00:31:45,219 今だ! 328 00:31:45,219 --> 00:31:56,230 ♬~ 329 00:31:56,230 --> 00:31:58,230 おおっ! 330 00:32:00,234 --> 00:32:02,234 あっ! 継信! 331 00:32:06,240 --> 00:32:08,242 くそ! 332 00:32:08,242 --> 00:32:13,247 ♬~ 333 00:32:13,247 --> 00:32:15,249 (伊勢)継信! 334 00:32:15,249 --> 00:32:18,252 おのれ! 愚弄しおって 335 00:32:18,252 --> 00:32:25,192 ♬~ 336 00:32:25,192 --> 00:32:27,194 (つばを吐く音) おのれー! 337 00:32:27,194 --> 00:32:29,196 危ない! (継信)ウワッ! 338 00:32:29,196 --> 00:32:32,196 アアーッ! (落ちる音) 339 00:32:35,202 --> 00:32:39,202 おい 三郎! 大丈夫か? 三郎 340 00:32:41,208 --> 00:32:45,208 おい 三郎! し… しっかりせい! 341 00:32:47,214 --> 00:32:52,219 どうってことねえよ クッ… このぐらいの傷 342 00:32:52,219 --> 00:32:56,223 おぬし わしをかばって… 343 00:32:56,223 --> 00:32:58,223 馬鹿野郎! 344 00:33:00,227 --> 00:33:02,229 ろくに足元も見えねえくせに 突っ走りやがって 345 00:33:02,229 --> 00:33:06,233 この とんちきめ! アイタ! アア… 346 00:33:06,233 --> 00:33:10,233 すまぬ… すまぬ 三郎 347 00:33:13,240 --> 00:33:15,242 どうした? 三郎が… 348 00:33:15,242 --> 00:33:18,242 なに!? (忠信)三郎! 大丈夫か? 349 00:33:21,248 --> 00:33:24,184 おお 三郎 しっかりしろ 武蔵坊か? 350 00:33:24,184 --> 00:33:27,187 おお これか えらい目に遭ったな アッ! やられちまったよ 351 00:33:27,187 --> 00:33:30,190 よ~し 今すぐに助けてやる それ つかまれ よいか? 352 00:33:30,190 --> 00:33:34,194 それ! よっ! 353 00:33:34,194 --> 00:33:38,194 綱下ろせ (継信)はっ! 綱じゃ 354 00:33:42,202 --> 00:33:44,204 (常陸坊)武蔵坊たちは➡ 355 00:33:44,204 --> 00:33:47,204 間に合うように 道を見つけてまいるかのぅ? 356 00:34:07,227 --> 00:34:10,230 イテテテ… 357 00:34:10,230 --> 00:34:13,233 武蔵坊 もっと お手柔らかに頼むよ 358 00:34:13,233 --> 00:34:17,237 わめくな わめくな 緩くては 血止めにならんではないか 359 00:34:17,237 --> 00:34:20,240 しかし 困ったことになったのぅ 360 00:34:20,240 --> 00:34:23,177 おい! 俺が足手まといだって 言いてえのかよ? 361 00:34:23,177 --> 00:34:25,177 そういうわけではないが しっ! 362 00:34:30,184 --> 00:34:34,184 みんな そのまま話を続けていろ さあ 363 00:34:39,193 --> 00:34:44,198 (為春)なあ 兄者 何を話せばよいのじゃ? 364 00:34:44,198 --> 00:34:48,202 いや わしにも分からん お前 勝手なことしゃべってろ 365 00:34:48,202 --> 00:34:52,206 くそ あの野郎! (継信)これ 三郎… 366 00:34:52,206 --> 00:34:54,208 痛え! アイテ! 367 00:34:54,208 --> 00:34:56,210 ≪(継信)痛いか? 368 00:34:56,210 --> 00:34:58,210 ≪(伊勢)お前だよ ≪(継信)すまん 369 00:35:05,219 --> 00:35:07,219 (物音) 370 00:35:09,223 --> 00:35:11,223 ンンッ! 371 00:35:15,229 --> 00:35:19,233 ンッ! ンンッ! 372 00:35:19,233 --> 00:35:25,172 (力み声) 373 00:35:25,172 --> 00:35:27,172 (男性)アアッ! 374 00:35:31,178 --> 00:35:35,178 何者だ!? 平家の手の者か? 375 00:35:40,187 --> 00:35:43,190 なぜ わしらのあとをつけた? 376 00:35:43,190 --> 00:35:48,190 素直に申さんと その首をねじ切るぞ 377 00:35:52,199 --> 00:35:55,202 答えろ! 378 00:35:55,202 --> 00:35:57,204 口が利けぬのではないか? 379 00:35:57,204 --> 00:35:59,206 (伊勢)ええい! 武蔵坊 380 00:35:59,206 --> 00:36:02,209 かまわぬ こいつの首っ玉 ひねっちまえ! 381 00:36:02,209 --> 00:36:06,209 そうじゃ! こやつの口を封じて 先を急がねば 382 00:36:11,218 --> 00:36:14,221 ンッ! 383 00:36:14,221 --> 00:36:16,223 (継信)何とするんじゃ? 弁慶どの 384 00:36:16,223 --> 00:36:19,226 手を下さぬとあらば 385 00:36:19,226 --> 00:36:21,228 よ~し それがしが… (伊勢)いや 待て! 386 00:36:21,228 --> 00:36:25,165 やるんだったら 俺がやる こいつには ちと借りがあるんでな 387 00:36:25,165 --> 00:36:29,169 いや まあ 待て待て 殺すまでのことはなかろうが 388 00:36:29,169 --> 00:36:31,171 しかし 生かしておいては あとあと… 389 00:36:31,171 --> 00:36:33,173 なに 戦が始まるまでの間 390 00:36:33,173 --> 00:36:36,176 どっか その辺の木に くくりつけておけば 大事あるまい 391 00:36:36,176 --> 00:36:39,179 ふざけんな! そんなんで俺の腹が 治まるとでも思ってんのかよ 392 00:36:39,179 --> 00:36:43,183 どけ! どけ 武蔵坊 なあ 三郎! 393 00:36:43,183 --> 00:36:47,187 わしらは これから先も 多くの人を手にかけねばならん 394 00:36:47,187 --> 00:36:49,189 それが戦だ 395 00:36:49,189 --> 00:36:53,193 だが 殺さずに済む者までの命を 取るのは➡ 396 00:36:53,193 --> 00:36:56,196 それは殺生というもんだ いや 治まらねえ! 397 00:36:56,196 --> 00:36:59,196 どけってんだ 武蔵坊 どけよ どけ! 398 00:37:03,203 --> 00:37:09,209 そうか… ならば 好きにしろ 399 00:37:09,209 --> 00:37:20,220 ♬~ 400 00:37:20,220 --> 00:37:25,158 命助けて 平家にでも知られたら どうすんだ 401 00:37:25,158 --> 00:37:38,171 ♬~ 402 00:37:38,171 --> 00:37:51,184 ♬~ 403 00:37:51,184 --> 00:37:53,186 クッ… 404 00:37:53,186 --> 00:37:56,186 ヤーッ! (投げ捨てる音) 405 00:37:59,192 --> 00:38:04,197 (泣き声) 406 00:38:04,197 --> 00:38:18,211 ♬~ 407 00:38:18,211 --> 00:38:24,151 なあ 三郎 そろそろ出かけるとするか 408 00:38:24,151 --> 00:38:26,153 ああ 409 00:38:26,153 --> 00:38:31,153 ♬~ 410 00:38:58,185 --> 00:39:02,189 アア… 411 00:39:02,189 --> 00:39:04,189 こっちか? 412 00:39:07,194 --> 00:39:12,199 ぼろじゃのぅ (為春)これでは道とは言えんぞ 413 00:39:12,199 --> 00:39:14,199 どこじゃ? 414 00:39:22,142 --> 00:39:24,144 忠信 どうだ? 415 00:39:24,144 --> 00:39:27,147 違うようでござるのぅ 行けども行けども森ばかり 416 00:39:27,147 --> 00:39:31,151 迷いそうになったので 諦めて引き返してまいった 417 00:39:31,151 --> 00:39:33,153 おお そっちは どうだ? 418 00:39:33,153 --> 00:39:36,156 こちらも ご同様でござる 419 00:39:36,156 --> 00:39:39,159 方角は分かったか? 駄目でござる 420 00:39:39,159 --> 00:39:41,161 曇っていて 方角を読み取ろうにも 皆目 421 00:39:41,161 --> 00:39:44,164 (伊勢)いやぁ これじゃ完全にお手上げだぜ 422 00:39:44,164 --> 00:39:47,167 ちくしょう ここまで来ながらよ… 423 00:39:47,167 --> 00:39:51,171 (継信)三郎 大丈夫か? (伊勢)大丈夫だ 424 00:39:51,171 --> 00:39:54,174 (忠信)一体 何刻ぐらいでござろうかのぅ? 425 00:39:54,174 --> 00:39:59,179 (経春)さあのぅ… まだ 寅の刻までにはなるまいと思うが 426 00:39:59,179 --> 00:40:01,181 (為春) やはり無理だったのかもしれんな 427 00:40:01,181 --> 00:40:05,185 (伊勢) そうじゃのぅ こんな山の中を 兵を進めるというのは… 428 00:40:05,185 --> 00:40:07,185 諦めるのは まだ早い! 429 00:40:10,190 --> 00:40:14,194 わしらは これまで 何のために苦労してきたんだ? 430 00:40:14,194 --> 00:40:18,198 御曹司の夢をかなえて さし上げるためではなかったのか 431 00:40:18,198 --> 00:40:23,136 御曹司は わしらを信じて 今も わしらの吉報を待っておわす 432 00:40:23,136 --> 00:40:28,141 それなのに 我らが ここで くじけて どうなるんだ? 433 00:40:28,141 --> 00:40:32,145 ここまで来れば もう 一ノ谷は近い! 434 00:40:32,145 --> 00:40:36,149 耳を澄ましてみろ 波の音が聞こえるはずだ 435 00:40:36,149 --> 00:40:40,153 無心になって 匂いを嗅げば 潮の香りがしてくるはずだ 436 00:40:40,153 --> 00:40:42,155 なあ 落ち着け 437 00:40:42,155 --> 00:40:47,160 心を落ち着けて 五感を澄ませば 道は おのずと開けてくる 438 00:40:47,160 --> 00:40:51,164 最後の最後まで 望みを捨てるな! 439 00:40:51,164 --> 00:40:54,167 よし やろうぜ 440 00:40:54,167 --> 00:40:58,171 武蔵坊の言うとおりだよ ここで くじけちゃ 男じゃねえや 441 00:40:58,171 --> 00:41:00,173 うむ! (伊勢)ハハハハッ… 442 00:41:00,173 --> 00:41:04,173 なに ぐずぐずしてんだ みんな (3人)よし! 443 00:41:06,179 --> 00:41:11,184 よし 行くぞ! (一同)おう! 444 00:41:11,184 --> 00:41:17,184 ♬~ 445 00:41:20,193 --> 00:41:22,193 さあ しっかりせい 446 00:41:25,198 --> 00:41:27,198 気をつけろ 447 00:41:35,208 --> 00:41:38,211 あれ? チッ… あの野郎! 448 00:41:38,211 --> 00:41:42,211 あれほど きつく縛っておいたのに どうやって… 449 00:41:49,222 --> 00:41:53,226 ついてこい なに? 450 00:41:53,226 --> 00:41:56,229 こやつ さっきの仕返しでも来よったか 451 00:41:56,229 --> 00:41:59,232 弁慶どの 罠かもしれん 騙されちゃならん! 452 00:41:59,232 --> 00:42:01,232 いや 待て 453 00:42:06,239 --> 00:42:11,239 おぬし わしらに 道を教えに来てくれたのか? 454 00:42:13,246 --> 00:42:15,246 ついてこい 455 00:42:19,252 --> 00:42:24,190 <この男 鷲尾三郎経春という> 456 00:42:24,190 --> 00:42:31,197 <この瞬間 一ノ谷合戦の勝敗は 決したと言っても過言ではない> 457 00:42:31,197 --> 00:42:42,208 ♬~ 458 00:42:42,208 --> 00:42:48,214 <義経軍は 僅か70騎の精鋭で 険阻な山道をものともせず➡ 459 00:42:48,214 --> 00:42:51,217 鵯越へ向かった> 460 00:42:51,217 --> 00:42:55,221 <一ノ谷本陣の 裏手に当たる鵯越に➡ 461 00:42:55,221 --> 00:42:58,224 まさか忽然と 義経軍が出現しようとは➡ 462 00:42:58,224 --> 00:43:02,228 平家軍は予想だにしていなかった> 463 00:43:02,228 --> 00:43:14,228 ♬~ 464 00:43:33,193 --> 00:43:37,193 者ども! よいか! 465 00:43:45,205 --> 00:43:49,205 鷲尾三郎! (鷲尾)はっ! 466 00:43:51,211 --> 00:43:55,211 この崖は 時々 鹿が下りるそうだな? 467 00:44:01,221 --> 00:44:06,226 おお 下りていくぞ 群れをなしてのぅ 468 00:44:06,226 --> 00:44:10,230 鹿が下りるものなら 馬が下りぬはずはあるまい 469 00:44:10,230 --> 00:44:13,233 それが道理というもんじゃ 470 00:44:13,233 --> 00:44:18,233 そのとおりじゃ 臆病な鹿は どうか分からぬがのぅ 471 00:44:21,241 --> 00:44:27,180 (笑い声) 472 00:44:27,180 --> 00:44:35,188 ♬~ 473 00:44:35,188 --> 00:44:43,196 ≪(鬨の声) 474 00:44:43,196 --> 00:44:46,199 早や 卯の一点に達したり! 475 00:44:46,199 --> 00:44:49,202 者ども 行くぞー! 476 00:44:49,202 --> 00:44:51,204 (一同)おう! 477 00:44:51,204 --> 00:44:53,206 ヤーッ! 478 00:44:53,206 --> 00:44:56,209 <時に 寿永3年2月7日> 479 00:44:56,209 --> 00:45:01,214 <義経軍が後世にまで勇名をはせた 鵯越の逆落としによって➡ 480 00:45:01,214 --> 00:45:04,217 一ノ谷の平家軍を打ち破った> 481 00:45:04,217 --> 00:45:09,222 <それは 義経の天才的な軍略と 弁慶の力が 482 00:45:09,222 --> 00:45:13,222 見事に実を結んだ勝利でもあった> 483 00:54:42,328 --> 00:54:43,195 484 00:54:43,195 --> 00:54:47,199 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 485 00:54:47,199 --> 00:54:49,199 『時代劇専門チャンネルガイド』 486 00:54:50,202 --> 00:54:53,205 毎月のおすすめ作品を 解説した特集記事や➡ 487 00:54:53,205 --> 00:54:58,205 番組表・コラム・時代劇クロスワードなど 見どころ満載! 488 00:55:05,217 --> 00:55:07,217 まずは 見本誌を 無料で お届け!