1 00:00:04,005 --> 00:00:08,009 ♪~ 2 00:00:15,015 --> 00:00:17,952 ♪~ 3 00:00:18,018 --> 00:00:21,455 {\an8}(ヴィタリー) ⟨私は ヴィタリー・ジガルコ⟩ 4 00:00:21,522 --> 00:00:24,458 {\an8}⟨日本メディアの コーディネーターをしています⟩ 5 00:00:24,525 --> 00:00:27,461 {\an8}⟨家族は…⟩ 6 00:00:27,528 --> 00:00:30,531 {\an8}⟨それから 2人の子供⟩ 7 00:00:34,034 --> 00:00:37,471 ♪~ 8 00:00:37,538 --> 00:00:40,975 (ヴィタリー) ⟨音楽は 私たちウクライナ人の暮らしに→ 9 00:00:41,042 --> 00:00:42,977 欠かせないものでした⟩ 10 00:00:43,043 --> 00:00:45,980 {\an8}(歌声) ♪~ 11 00:00:46,046 --> 00:00:48,983 {\an8}(ヴィタリー) ⟨しかし 戦争が始まって→ 12 00:00:49,049 --> 00:00:53,487 {\an8}楽器を手に取ることは とても少なくなりました⟩ 13 00:00:53,554 --> 00:00:57,992 (歌声) 14 00:00:58,058 --> 00:01:00,995 (砲撃音) (ヴィタリー) 電気もあまりないです。 15 00:01:01,061 --> 00:01:02,997 {\an8}(砲撃音) 16 00:01:12,506 --> 00:01:15,009 {\an8}(砲撃音) 17 00:01:17,011 --> 00:01:21,449 (ヴィタリー) ⟨戦争の恐怖を 目の当たりにして以来→ 18 00:01:21,515 --> 00:01:23,951 幼い子供たちのために→ 19 00:01:24,018 --> 00:01:27,455 家族を記録し続けています⟩ 20 00:01:27,521 --> 00:01:43,537 {\an8}(飛行音) 21 00:01:49,543 --> 00:01:52,980 (ヴィタリー) ⟨いつか幸せが訪れた時→ 22 00:01:53,047 --> 00:01:58,552 苦しみを乗り越えたことを 思い出せるように⟩ 23 00:02:29,016 --> 00:02:31,018 (ヴィタリー) この写真ですね。 24 00:02:37,024 --> 00:02:41,962 {\an8}(ヴィタリー) ⟨去年1月 私は軍から…⟩ 25 00:02:42,029 --> 00:02:44,031 {\an8}⟨…をもらいました⟩ 26 00:03:02,550 --> 00:03:05,920 (ヴィタリー) ⟨終わりの見えない 戦争の日々でも→ 27 00:03:05,986 --> 00:03:11,425 私たちは 生きる喜びを絶対諦めません⟩ 28 00:03:11,492 --> 00:03:17,431 >> ♪~ 「空には月が」 (ヴィタリーさんたちの歌声) 29 00:03:17,498 --> 00:03:20,434 (ヴィタリー) ⟨これは ウクライナと→ 30 00:03:20,501 --> 00:03:23,938 私たち家族の物語です⟩ 31 00:03:24,004 --> 00:03:36,517 (ヴィタリーさんたちの歌声) 32 00:03:42,523 --> 00:03:45,960 {\an8}(ヴィタリー) お疲れさまです こんにちは。 33 00:03:46,026 --> 00:03:49,964 {\an8}⟨2022年以来 私たちの現地での取材を→ 34 00:03:50,030 --> 00:03:54,468 {\an8}裏方として支えてきた ヴィタリーさん⟩ 35 00:03:54,535 --> 00:03:57,471 ⟨ウクライナの現実を 知ってほしいと→ 36 00:03:57,538 --> 00:04:01,542 自身と家族の取材に 応じてくれました⟩ 37 00:04:07,481 --> 00:04:10,484 ⟨ウクライナの首都 キーウ⟩ 38 00:04:14,989 --> 00:04:18,926 (空襲警報) 39 00:04:18,993 --> 00:04:23,931 ⟨もはや日常となった 空襲警報のサイレン⟩ 40 00:04:23,998 --> 00:04:26,433 ⟨いつ何があるか 分からない日々が→ 41 00:04:26,500 --> 00:04:29,436 この4年間 続いています⟩ 42 00:04:29,503 --> 00:04:33,007 (空襲警報) 43 00:05:25,993 --> 00:05:27,928 {\an8}犠牲になってる ということについて。 44 00:05:27,995 --> 00:05:31,498 {\an8}(ウクライナ語) 45 00:05:44,511 --> 00:05:47,448 {\an8}⟨2022年の 全面侵攻開始以来→ 46 00:05:47,514 --> 00:05:51,452 {\an8}犠牲になった民間人は 分かっているだけで→ 47 00:05:51,518 --> 00:05:54,955 {\an8}1万5172人⟩ 48 00:05:55,022 --> 00:06:00,527 {\an8}⟨そのうち766人が 子供たちです⟩ 49 00:06:12,973 --> 00:06:15,409 {\an8}⟨キーウから西に50km⟩ 50 00:06:15,476 --> 00:06:20,481 {\an8}⟨人口およそ1万人の小さな街 マカリウ⟩ 51 00:06:30,991 --> 00:06:34,928 {\an8}⟨ヴィタリーさん家族の家があり 侵攻開始直後→ 52 00:06:34,995 --> 00:06:38,999 {\an8}ロシア軍とウクライナ軍との 戦場となりました⟩ 53 00:06:41,001 --> 00:06:45,506 ⟨ヴィタリーさんは この街で生まれ育ちました⟩ 54 00:06:50,511 --> 00:06:54,014 {\an8}⟨ウクライナが まだソ連の一部だった…⟩ 55 00:06:57,518 --> 00:07:02,956 {\an8}⟨幼い頃 日本という 遠い国に関心を持ちました⟩ 56 00:07:07,961 --> 00:07:09,963 {\an8}(ヴィタリー) そして…。 57 00:07:45,499 --> 00:07:49,002 ⟨通訳として 日本を訪れたこともあります⟩ 58 00:08:00,013 --> 00:08:04,885 {\an8}⟨日本政府が関わる事業の サポートなどを通じて…⟩ 59 00:08:04,952 --> 00:08:07,454 {\an8}⟨…をつないできました⟩ 60 00:08:12,459 --> 00:08:14,962 ⟨4つ年下の妻…⟩ 61 00:08:17,965 --> 00:08:21,969 {\an8}⟨学生時代に 初めて言葉を交わした…⟩ 62 00:08:32,479 --> 00:08:35,482 {\an8}(ヴィタリー) それで私は その…。 63 00:08:47,995 --> 00:08:50,998 {\an8}⟨2人の子供に恵まれました⟩ 64 00:09:03,944 --> 00:09:09,449 (ヴィタリー) 日本語のおかげで私の人生が 積極的に変わりました。 65 00:09:24,965 --> 00:09:29,469 ⟨愛する家族と過ごす 穏やかな時間⟩ 66 00:09:31,471 --> 00:09:36,410 {\an8}>> ♪~ ハッピーバースデー トゥ ユー 67 00:09:36,476 --> 00:09:41,415 {\an8}⟨それは2022年の あの日を境に失われた→ 68 00:09:41,481 --> 00:09:43,917 {\an8}当たり前の幸せでした⟩ 69 00:09:43,984 --> 00:09:48,422 {\an8}♪~ ハッピーバースデー トゥ ユー 70 00:09:48,488 --> 00:09:52,993 (砲撃音) 71 00:09:54,494 --> 00:09:58,432 ⟨2022年 2月24日 朝⟩ 72 00:09:58,498 --> 00:10:00,934 {\an8}⟨国境に集結したロシア軍が→ 73 00:10:01,001 --> 00:10:05,439 {\an8}ウクライナへ 一斉に侵攻を開始しました⟩ 74 00:10:05,505 --> 00:10:08,508 {\an8}⟨戦争が始まったのです⟩ 75 00:10:11,511 --> 00:10:14,448 ⟨各地の駅や国境には→ 76 00:10:14,514 --> 00:10:18,018 避難する人々が殺到しました⟩ 77 00:10:26,526 --> 00:10:29,463 ⟨しかし 侵攻が現実になるとは→ 78 00:10:29,529 --> 00:10:32,532 思っていなかった ヴィタリーさんは…⟩ 79 00:11:12,005 --> 00:11:14,941 ⟨この判断が 後に家族を→ 80 00:11:15,008 --> 00:11:18,512 命の危険に さらすことになります⟩ 81 00:11:37,030 --> 00:11:40,467 ⟨当時 ヴィタリーさんが 撮影した映像には→ 82 00:11:40,534 --> 00:11:46,039 平穏な日常が急速に失われる様が 記録されていました⟩ 83 00:11:58,051 --> 00:12:01,054 {\an8}(ヴィタリー) はい そして…。 84 00:12:14,501 --> 00:12:18,438 {\an8}⟨幼い子供たちに 状況をどう説明するかにも→ 85 00:12:18,505 --> 00:12:21,007 {\an8}頭を悩ませました⟩ 86 00:12:28,515 --> 00:12:30,517 {\an8}(ヴィタリー) つまり…。 87 00:12:40,527 --> 00:12:43,029 {\an8}(ヴィタリー) 言いますので やっぱり…。 88 00:12:49,035 --> 00:12:52,973 ⟨戦闘は 日を追うごとに 各地で激しくなり→ 89 00:12:53,039 --> 00:12:57,544 民間人の命も 次々に奪われていきます⟩ 90 00:12:59,045 --> 00:13:04,918 (ウクライナ語) 91 00:13:04,985 --> 00:13:09,923 {\an8}⟨そして ヴィタリーさんの街 マカリウにも→ 92 00:13:09,990 --> 00:13:13,426 {\an8}戦争がやって来ました⟩ 93 00:13:13,493 --> 00:13:20,000 (砲撃音) 94 00:13:44,524 --> 00:13:48,962 (ヴィタリー) 今は 停電になってしまいました。 95 00:13:49,029 --> 00:13:53,533 (砲撃音) (ヴィタリー) 電気もあまりないです。 96 00:14:13,486 --> 00:14:15,989 {\an8}(ヴィタリー) 願っています。 97 00:14:20,994 --> 00:14:23,930 ⟨この頃 ロシア軍が マカリウを含む→ 98 00:14:23,997 --> 00:14:27,000 キーウ州各地に 進軍していました⟩ 99 00:14:29,502 --> 00:14:32,939 ⟨どこまでロシア軍が 迫っているか分からない⟩ 100 00:14:33,006 --> 00:14:37,510 {\an8}⟨そんな状況で ヴィタリーさん家族は…⟩ 101 00:15:05,972 --> 00:15:08,908 (ヴィタリー) ⟨途中で つぶれた車を見て→ 102 00:15:08,975 --> 00:15:14,981 もしロシア軍に遭遇したらと ホントに心配しました⟩ 103 00:15:16,483 --> 00:15:20,921 ⟨娘から 「あれは?」 と聞かれても→ 104 00:15:20,987 --> 00:15:23,990 事故だね としか言えませんでした⟩ 105 00:15:34,501 --> 00:15:38,438 {\an8}⟨何とか無事に マカリウから脱出⟩ 106 00:15:38,505 --> 00:15:41,508 {\an8}⟨ウクライナ西部へ 向かいました⟩ 107 00:15:44,511 --> 00:15:46,446 ⟨つてを頼り→ 108 00:15:46,513 --> 00:15:51,451 どうにか ある家族から1部屋だけ 借りることができましたが→ 109 00:15:51,518 --> 00:15:55,021 家族4人に ベッドは1つ⟩ 110 00:15:57,023 --> 00:15:59,459 ⟨新たな部屋を 探そうにも→ 111 00:15:59,526 --> 00:16:03,897 ウジホロドなど西部には 当時 避難者が殺到し→ 112 00:16:03,963 --> 00:16:08,468 空き物件自体が非常に 少なくなっていました⟩ 113 00:16:56,516 --> 00:16:59,452 (ヴィタリーさんの声) 私にとって 避難生活は→ 114 00:16:59,519 --> 00:17:02,889 一番つらい時期でした。 115 00:17:02,956 --> 00:17:05,392 避難した時に→ 116 00:17:05,458 --> 00:17:10,964 二度と自分のふるさとへ 戻ることができないと思いました。 117 00:17:18,471 --> 00:17:21,408 ⟨故郷を追われ→ 118 00:17:21,474 --> 00:17:25,478 愛する人との別れを強いられる⟩ 119 00:17:26,980 --> 00:17:29,916 ⟨戦争の不条理と混乱が→ 120 00:17:29,983 --> 00:17:33,920 全てのウクライナ人に 襲いかかりました⟩ 121 00:17:33,987 --> 00:17:43,496 (泣き声) 122 00:17:44,998 --> 00:17:49,502 ⟨「自分たちは… ウクライナはどうなるのか」⟩ 123 00:17:54,007 --> 00:17:57,444 ⟨しかし 圧倒的不利とみられた ウクライナ軍は→ 124 00:17:57,510 --> 00:17:59,946 激しく抵抗⟩ 125 00:18:00,013 --> 00:18:01,948 ⟨4月 ロシア軍を→ 126 00:18:02,015 --> 00:18:04,951 キーウ周辺から 撤退させました⟩ 127 00:18:07,454 --> 00:18:12,392 ⟨ウクライナは 首都を守りきり 踏みとどまったのです⟩ 128 00:18:12,459 --> 00:18:18,465 (ウクライナ語) 129 00:18:24,471 --> 00:18:26,406 {\an8}(ヴィタリー) 今から中心部。 (山田さん) これから中心部。 130 00:18:26,473 --> 00:18:28,908 {\an8}マカリウ中心部に入る…。 131 00:18:28,975 --> 00:18:34,481 続く橋ですけれども 中心部に大きな穴が開いています。 132 00:18:37,984 --> 00:18:40,420 {\an8}⟨4月 ヴィタリーさんは→ 133 00:18:40,487 --> 00:18:45,492 {\an8}私たち取材班とともに キーウ州へ入りました⟩ 134 00:18:47,994 --> 00:18:52,932 ⟨避難以来 初めて戻った故郷 マカリウ⟩ 135 00:18:52,999 --> 00:18:58,004 ⟨変わり果てた光景に 言葉を失いました⟩ 136 00:19:10,517 --> 00:19:12,952 ⟨2022年 4月⟩ 137 00:19:13,019 --> 00:19:15,955 ⟨ヴィタリーさんは 避難以来 初めて→ 138 00:19:16,022 --> 00:19:19,459 {\an8}ロシア軍が撤退した故郷 マカリウへ→ 139 00:19:19,526 --> 00:19:22,028 {\an8}私たちとともに 入りました⟩ 140 00:20:45,478 --> 00:20:47,480 {\an8}(ヴィタリー) よく…。 141 00:21:44,470 --> 00:21:46,406 {\an8}(ヴィタリー) ⟨避難が遅かったら→ 142 00:21:46,472 --> 00:21:50,476 {\an8}私たちも こうなっていたかもしれません⟩ 143 00:21:53,980 --> 00:21:57,417 (ヴィタリー) ⟨ブチャで たくさんの遺体を見ました⟩ 144 00:21:57,483 --> 00:22:00,920 ⟨死を目の前にして 私は→ 145 00:22:00,987 --> 00:22:06,492 一瞬一瞬を大切に生きなければ と思いました⟩ 146 00:22:07,994 --> 00:22:11,431 ⟨そして ロシア軍とは何者なのか→ 147 00:22:11,497 --> 00:22:16,002 世界に伝える 自分の使命も理解しました⟩ 148 00:22:17,503 --> 00:22:19,939 {\an8}⟨翌月 私たちは→ 149 00:22:20,006 --> 00:22:25,445 {\an8}およそ2か月ぶりに マカリウへ戻りました⟩ 150 00:22:25,511 --> 00:22:30,516 ⟨家は奇跡的に ほぼ無傷でした⟩ 151 00:22:46,466 --> 00:22:52,405 (ヴィタリー) ⟨一時は 妻と子供たちだけで 国外に出ることも考えましたが→ 152 00:22:52,472 --> 00:22:57,910 妻は 「家族は 一緒にいるべき」 と反対しました⟩ 153 00:22:57,977 --> 00:23:00,913 ⟨私たちは ウクライナに残って→ 154 00:23:00,980 --> 00:23:05,485 自分たちのできることをする そう決めました⟩ 155 00:23:22,001 --> 00:23:24,937 (ヴィタリー) ⟨私たちの取材は続きました⟩ 156 00:23:25,004 --> 00:23:28,941 ⟨戦争の爪痕 傷ついた人々→ 157 00:23:29,008 --> 00:23:31,944 悲しいニュースばかりでしたが→ 158 00:23:32,011 --> 00:23:37,950 復興が始まり 時には 前向きな話題も出てきました⟩ 159 00:23:42,455 --> 00:23:47,460 {\an8}(ヴィタリー) ⟨この年 ウクライナ軍は たくさんの…⟩ 160 00:23:51,464 --> 00:23:54,467 (クラクション) 161 00:23:56,969 --> 00:23:59,906 (ヴィタリー) ⟨力を合わせれば→ 162 00:23:59,972 --> 00:24:03,976 この戦争を 乗り越えられると思いました⟩ 163 00:24:26,499 --> 00:24:28,935 {\an8}(ヴィタリー) ⟨戦争は なかなか終わらず→ 164 00:24:29,001 --> 00:24:33,005 {\an8}電力インフラも破壊され…⟩ 165 00:24:39,946 --> 00:24:44,450 {\an8}⟨戦争の中でも続く 子育ての日々⟩ 166 00:24:48,955 --> 00:24:52,892 {\an8}⟨翌年 長女・サンタさんの 進学のため→ 167 00:24:52,959 --> 00:24:57,463 {\an8}ヴィタリーさん家族は キーウに部屋を借りました⟩ 168 00:25:01,467 --> 00:25:03,970 {\an8}(ヴィタリー) よろしくお願いします。 169 00:25:20,987 --> 00:25:25,992 ⟨戦争の中でも 生きる喜びを忘れない⟩ 170 00:25:28,995 --> 00:25:32,999 ⟨これも 一つの抵抗の形です⟩ 171 00:25:40,439 --> 00:25:44,877 ⟨一方で 戦争が どのような終わりを迎えようと→ 172 00:25:44,944 --> 00:25:47,947 帰ってこない人々もいます⟩ 173 00:25:50,950 --> 00:25:55,955 {\an8}⟨公表されているだけで…⟩ 174 00:26:09,468 --> 00:26:13,906 ⟨兵士不足が 既に 深刻な問題となっていた去年→ 175 00:26:13,973 --> 00:26:17,977 その時がやって来ました⟩ 176 00:26:39,932 --> 00:26:42,368 {\an8}⟨ヴィタリーさんの元へ→ 177 00:26:42,435 --> 00:26:45,938 {\an8}招集令状が届いたのです⟩ 178 00:26:47,940 --> 00:26:51,877 ⟨子供たちに悟られないよう 不安を押し殺し→ 179 00:26:51,944 --> 00:26:54,447 普段通りに振る舞います⟩ 180 00:27:12,465 --> 00:27:18,904 ⟨しかし 妻のテチャーナさんは 動揺します⟩ 181 00:27:18,971 --> 00:27:22,408 ⟨子供たちが 母子家庭で育った 自分と→ 182 00:27:22,475 --> 00:27:25,978 {\an8}同じ境遇になるかもしれない⟩ 183 00:27:29,482 --> 00:27:31,917 ⟨「何とかしなくては」⟩ 184 00:27:31,984 --> 00:27:35,421 ⟨焦りばかりが募ります⟩ 185 00:28:05,451 --> 00:28:09,889 ⟨妻を安心させようにも ヴィタリーさん自身も→ 186 00:28:09,955 --> 00:28:14,960 これから どうなるのか 分からないことだらけでした⟩ 187 00:29:24,530 --> 00:29:27,032 ⟨およそ半年後⟩ 188 00:29:38,477 --> 00:29:40,412 ⟨招集令状に従い→ 189 00:29:40,479 --> 00:29:43,415 健康診査を受けた ヴィタリーさん⟩ 190 00:29:43,482 --> 00:29:45,985 ⟨結果を待っています⟩ 191 00:29:57,496 --> 00:30:02,001 ⟨ただ 戦時下の今は 状況が違います⟩ 192 00:30:03,502 --> 00:30:07,439 ⟨国を守る兵士たちを 尊敬している⟩ 193 00:30:07,506 --> 00:30:10,442 ⟨しかし 自分が徴兵され→ 194 00:30:10,509 --> 00:30:13,946 もしものことがあったら 家族は…⟩ 195 00:30:14,013 --> 00:30:18,017 ⟨批判を覚悟で決断しました⟩ 196 00:30:22,521 --> 00:30:24,523 {\an8}(ヴィタリー) それで…。 197 00:30:40,973 --> 00:30:42,908 {\an8}⟨ヴィタリーさんは→ 198 00:30:42,975 --> 00:30:47,413 日本政府の支援プロジェクトも 手がけていることを説明し→ 199 00:30:47,479 --> 00:30:51,483 招集の免除を求めることに⟩ 200 00:30:53,485 --> 00:30:57,489 ⟨ただ 認められるかは 分かりません⟩ 201 00:31:00,492 --> 00:31:05,431 ⟨戦場に向かうのか 家族の元に残るのか⟩ 202 00:31:05,497 --> 00:31:08,000 ⟨重い選択⟩ 203 00:31:10,002 --> 00:31:15,507 ⟨当事者となった今 何を思うのか聞きました⟩ 204 00:32:15,000 --> 00:32:17,002 {\an8}(ヴィタリー) だから…。 205 00:32:53,472 --> 00:32:58,977 ⟨今 多くのウクライナ人が 選択を迫られています⟩ 206 00:33:15,995 --> 00:33:19,932 ⟨いつまで一緒にいられるか 分からない⟩ 207 00:33:19,998 --> 00:33:23,435 ⟨だからこそ 子供たちには→ 208 00:33:23,502 --> 00:33:26,505 今を大切にしてほしい⟩ 209 00:33:33,011 --> 00:33:36,949 (砲撃音) 210 00:33:37,015 --> 00:33:41,453 ⟨ウクライナの人々が 何千回と耳にしてきた→ 211 00:33:41,520 --> 00:33:44,022 戦争の音⟩ 212 00:33:45,524 --> 00:33:54,032 (砲撃音) 213 00:33:59,538 --> 00:34:02,474 {\an8}(ヴィタリー) 人たちは…。 214 00:34:02,541 --> 00:34:10,416 {\an8}(飛行音) 215 00:34:10,482 --> 00:34:23,495 (飛行音) 216 00:34:30,002 --> 00:34:32,438 ⟨日常と化した戦争は→ 217 00:34:32,504 --> 00:34:37,509 深く子供たちの心に 影響を与えています⟩ 218 00:34:40,012 --> 00:34:42,014 {\an8}\幼稚園が…/ 219 00:34:47,519 --> 00:34:50,956 {\an8}⟨かつて サンタさんと ステファン君が通っていた→ 220 00:34:51,023 --> 00:34:53,525 {\an8}幼稚園があった場所です⟩ 221 00:35:06,972 --> 00:35:10,476 ⟨その頃の面影はありません⟩ 222 00:35:47,012 --> 00:35:50,015 (ウクライナ語) 223 00:36:09,968 --> 00:36:14,973 ⟨今日は ステファン君の 学校の入学式です⟩ 224 00:36:19,978 --> 00:36:23,916 {\an8}⟨家族が命懸けで マカリウを脱出した当時→ 225 00:36:23,982 --> 00:36:27,419 {\an8}3歳だったステファン君⟩ 226 00:36:27,486 --> 00:36:31,990 ⟨平和な時代の記憶は ほとんどありません⟩ 227 00:36:35,994 --> 00:36:41,433 ⟨戦争の中 一日一日を積み重ねて迎えた→ 228 00:36:41,500 --> 00:36:45,437 息子の晴れの日です⟩ 229 00:36:45,504 --> 00:36:50,509 (ウクライナ語) 230 00:36:51,510 --> 00:36:56,448 ⟨一方 3年生になった 姉のサンタさん⟩ 231 00:36:56,515 --> 00:36:58,951 ⟨授業中に…⟩ 232 00:36:59,017 --> 00:37:03,021 (空襲警報) 233 00:37:06,525 --> 00:37:11,029 ⟨空襲警報で教室の授業は中断⟩ 234 00:37:13,532 --> 00:37:16,535 ⟨全員でシェルターへ⟩ 235 00:37:24,543 --> 00:37:38,557 (ウクライナ語) 236 00:37:52,070 --> 00:37:55,007 ⟨取材中 サンタさんの様子で→ 237 00:37:55,073 --> 00:37:58,510 気になることがありました⟩ 238 00:37:58,577 --> 00:38:02,514 ⟨手が挙がりません⟩ 239 00:38:02,581 --> 00:38:04,950 (ヴィタリー) ⟨サンタは 指されない限り→ 240 00:38:05,017 --> 00:38:09,454 ほとんど自分から発言しません⟩ 241 00:38:09,521 --> 00:38:12,457 ⟨引っ込み思案な性格ですが→ 242 00:38:12,524 --> 00:38:17,963 戦争も影響しているかもしれない と思っています⟩ 243 00:38:18,030 --> 00:38:24,469 ⟨昔は 人前で踊ったり すごく明るかった⟩ 244 00:38:24,536 --> 00:38:28,473 ⟨今は いろんなものを 強く怖がります⟩ 245 00:38:28,540 --> 00:38:33,478 ⟨動物 飛行機やヘリの大きな音⟩ 246 00:38:33,545 --> 00:38:37,549 (驚く声) 247 00:38:41,053 --> 00:38:42,988 (ヴィタリー) ⟨ステファンと違って→ 248 00:38:43,055 --> 00:38:46,491 戦争前のことを 覚えているからこそ→ 249 00:38:46,558 --> 00:38:51,563 戦争の恐怖が大きく 影響しているのかもしれません⟩ 250 00:39:02,574 --> 00:39:06,445 {\an8}(坂井) 今の この戦争は ずっと 3年半も続いていますけど→ 251 00:39:06,511 --> 00:39:10,015 その暮らしには慣れましたか? 252 00:39:35,540 --> 00:39:37,976 (ヴィタリー) ⟨2025年の夏⟩ 253 00:39:38,043 --> 00:39:43,048 ⟨戦争は この年も 終わりませんでした⟩ 254 00:39:49,054 --> 00:39:53,558 (ウクライナ語) 255 00:39:59,064 --> 00:40:02,501 ⟨ヴィタリーさんが 軍に招集されるか→ 256 00:40:02,567 --> 00:40:05,937 結論は まだ出ていません⟩ 257 00:40:06,004 --> 00:40:12,511 (ウクライナ語) 258 00:40:40,539 --> 00:40:44,476 ⟨4年間続く ロシアの侵攻⟩ 259 00:40:44,543 --> 00:40:47,979 ⟨都市部への無差別攻撃は続き→ 260 00:40:48,046 --> 00:40:52,050 民間人の死者は 増え続けています⟩ 261 00:40:56,555 --> 00:41:00,492 (ヴィタリー) ♪~ ド レ ミ ファ 262 00:41:00,559 --> 00:41:04,996 ♪~ ソ ラ シ ド 263 00:41:05,063 --> 00:41:07,432 (ウクライナ語) 264 00:41:07,499 --> 00:41:09,935 ⟨ウクライナ民謡の演奏に 欠かせない→ 265 00:41:10,001 --> 00:41:13,939 バヤンと呼ばれる アコーディオンの一種⟩ 266 00:41:14,005 --> 00:41:18,944 ⟨ヴィタリーさんも 幼い頃から習っていました⟩ 267 00:41:19,010 --> 00:41:23,448 ⟨家族全員で 音楽に親しんできましたが→ 268 00:41:23,515 --> 00:41:26,952 戦争が始まって 楽器を手に取ることは→ 269 00:41:27,018 --> 00:41:28,954 めっきり減りました⟩ 270 00:41:29,020 --> 00:42:17,502 ♪~ 271 00:42:19,004 --> 00:42:21,506 (ヴィタリー) ハハハ…。 272 00:42:26,511 --> 00:42:30,515 (ヴィタリー) 5年… 5年前 6年前… もう覚えていません。 273 00:43:13,491 --> 00:44:06,411 ♪~ 274 00:44:06,478 --> 00:44:11,416 (ヴィタリー) ⟨日本の皆さんへ お伝えしたいことがあります⟩ 275 00:44:11,483 --> 00:44:16,488 ⟨朝 目が覚める幸せを かみしめてください⟩ 276 00:44:18,990 --> 00:44:22,427 ⟨空襲警報も ミサイルも ドローンもなく→ 277 00:44:22,494 --> 00:44:27,999 子供たちが静かに眠れることを 喜んでください⟩ 278 00:44:29,501 --> 00:44:33,004 ⟨平和を大切にしてください⟩ 279 00:44:38,009 --> 00:44:42,947 (ヴィタリー) ⟨私は いつか子供たちに こう言いたい⟩ 280 00:44:43,014 --> 00:44:45,450 ⟨「戦争は終わったよ」⟩ 281 00:44:45,517 --> 00:44:49,954 ⟨「人生の あらゆる瞬間を 大切にしなさい」⟩ 282 00:44:50,021 --> 00:44:55,960 ⟨「このために 多くの人々が 命をささげたのだから」⟩ 283 00:44:56,027 --> 00:45:03,968 ♪~ 284 00:45:04,035 --> 00:45:07,972 (拍手) (ウクライナ語) 285 00:45:08,039 --> 00:45:10,542 (ウクライナ語) 286 00:45:15,046 --> 00:45:17,482 {\an8}(ヴィタリー) ようこそ。 >> \こんにちは/ 287 00:45:17,549 --> 00:45:19,984 {\an8}(ヴィタリー) こんにちは。 >> \よろしくお願いします/ 288 00:45:20,051 --> 00:45:23,054 {\an8}(ヴィタリー) ヴィタリーと申します こちらこそ よろしくお願いします。 289 00:45:26,057 --> 00:45:29,060 {\an8}⟨ヴィタリー・ジガルコ⟩ 290 00:45:33,565 --> 00:45:39,571 {\an8}⟨彼の言葉に あなたは何を感じますか?⟩