1 00:00:33,321 --> 00:00:43,321 ♪♪~ 2 00:01:08,356 --> 00:01:13,361 (雷鳴) 3 00:01:13,361 --> 00:01:24,372 (辰夫)うっ うっ あっ うっ あ~ あっ あっ あっ。 4 00:01:24,372 --> 00:01:37,372 ♪♪~ 5 00:02:04,346 --> 00:02:08,350 (麗子)嘘。 6 00:02:08,350 --> 00:02:10,352 (影山)おはようございます お嬢さま。 7 00:02:10,352 --> 00:02:12,352 おはよう影山。 8 00:02:17,359 --> 00:02:21,363 ゆとりのある朝って すてきね。 9 00:02:21,363 --> 00:02:25,367 私 今日 目覚ましが鳴る前に起きちゃった。 10 00:02:25,367 --> 00:02:28,370 (影山)それは ようございました。→ 11 00:02:28,370 --> 00:02:32,307 ところで お嬢さま ゆうべは何か お困りになりませんでしたか? 12 00:02:32,307 --> 00:02:34,309 ううん 何かあったの? 13 00:02:34,309 --> 00:02:39,314 (影山)落雷の影響で 真夜中に 1時間42分にわたって停電が。 14 00:02:39,314 --> 00:02:41,316 へえ 気が付かなかった。 15 00:02:41,316 --> 00:02:44,319 でも どうして そんなに 詳しく分かるの? 16 00:02:44,319 --> 00:02:47,322 (影山)はい 私のベッドには コンセントに差し込むタイプの→ 17 00:02:47,322 --> 00:02:49,324 目覚まし時計が 備え付けられておりまして。 18 00:02:49,324 --> 00:02:52,327 あっ 私の部屋のも コンセントに入れるタイプよ。 19 00:02:52,327 --> 00:02:54,329 一緒かしら。 (影山)はい。→ 20 00:02:54,329 --> 00:02:58,333 その時計が1時間42分にわたって 遅れてございました。 21 00:02:58,333 --> 00:03:01,336 そっか それで停電してた時間が 分かったってことね。 22 00:03:01,336 --> 00:03:03,336 (影山)さようでございます。 23 00:03:06,341 --> 00:03:08,341 いただきま~す。 24 00:03:12,347 --> 00:03:14,347 って ちょっと待った。 25 00:03:16,351 --> 00:03:21,351 答えなさい影山 今は6時半よね。 26 00:03:23,358 --> 00:03:25,360 それは。 27 00:03:25,360 --> 00:03:27,362 お願い 6時半だって言ってよ。 28 00:03:27,362 --> 00:03:31,362 いいえ 6時半ではございません。 29 00:03:38,306 --> 00:03:43,306 8時15分でございます。 はっ はっ 8。 30 00:03:46,314 --> 00:03:48,314 影山 車。 31 00:03:59,327 --> 00:04:03,331 急ぎなさい影山 道交法の範囲内で ぶっ飛ばして。 32 00:04:03,331 --> 00:04:06,334 《金融からエレクトロニクス 果ては出版物まで→ 33 00:04:06,334 --> 00:04:09,337 世界に その名をとどろかせている 宝生グループ》 34 00:04:09,337 --> 00:04:15,343 《私は その宝生グループの総帥 宝生 清太郎の一人娘》 35 00:04:15,343 --> 00:04:17,345 《幼いころから チョウよ花よと育てられた→ 36 00:04:17,345 --> 00:04:22,350 正真正銘 空前絶後 世界屈指のお嬢さま》 37 00:04:22,350 --> 00:04:26,354 《そんな私が 大学卒業後に選んだ道は→ 38 00:04:26,354 --> 00:04:30,358 箱入り娘として 嫁入りするわけではなく→ 39 00:04:30,358 --> 00:04:34,295 グループ企業で 腰掛けをするわけでもなく→ 40 00:04:34,295 --> 00:04:38,299 選んだ仕事は結構お堅い公務員》 41 00:04:38,299 --> 00:04:40,301 《ていうか警察官》 42 00:04:40,301 --> 00:04:42,301 《ていうかデカ》 43 00:04:45,306 --> 00:04:47,306 どうかしら影山。 44 00:04:49,310 --> 00:04:52,313 実に お美しい。 45 00:04:52,313 --> 00:04:54,315 《こんなこと言っておきながら》 46 00:04:54,315 --> 00:04:57,318 《お嬢さま アホでらっしゃいますか?》 47 00:04:57,318 --> 00:04:59,320 《私に面と向かって アホ呼ばわりした→ 48 00:04:59,320 --> 00:05:03,324 この毒舌執事 影山》 49 00:05:03,324 --> 00:05:06,327 《このようにして 女性が部屋の中で→ 50 00:05:06,327 --> 00:05:09,330 ブーツを履いたまま 殺されているという→ 51 00:05:09,330 --> 00:05:12,333 奇妙な状況が 出来上がったのでございます》 52 00:05:12,333 --> 00:05:16,337 《その人物こそが 今回の事件の 真犯人でございます》 53 00:05:16,337 --> 00:05:19,340 《なるほど 大口を たたくだけのことはあって→ 54 00:05:19,340 --> 00:05:22,340 大した推理力の 持ち主だったけど》 55 00:05:25,346 --> 00:05:29,350 《いったい何を考えているのか まるで つかみどころがない》 56 00:05:29,350 --> 00:05:37,292 [TEL] 57 00:05:37,292 --> 00:05:40,295 はい。 (風祭)おはよう お嬢さん。 58 00:05:40,295 --> 00:05:44,299 《私の上司 風祭警部》 59 00:05:44,299 --> 00:05:48,303 《中堅自動車メーカー 風祭モータースの御曹司で→ 60 00:05:48,303 --> 00:05:51,306 分かりやすい 成り金の きざ男》 61 00:05:51,306 --> 00:05:55,310 《女性も車も 同じだと思うんですよね》 62 00:05:55,310 --> 00:05:59,310 《付き合ってみて初めて 本当の良さに気付くっていうか》 63 00:06:01,316 --> 00:06:04,319 《もちろん 宝生グループと比べたら→ 64 00:06:04,319 --> 00:06:07,322 資産は1,000分の1にも 満たないんだけど》 65 00:06:07,322 --> 00:06:11,326 東2丁目の若林動物病院で 事件だ。 66 00:06:11,326 --> 00:06:13,328 君は直接 現場へ向かってくれ。 67 00:06:13,328 --> 00:06:15,330 はい 分かりました。 68 00:06:15,330 --> 00:06:17,330 影山 行き先 変更。 69 00:06:28,343 --> 00:06:30,345 ここでいい。 70 00:06:30,345 --> 00:06:33,281 私が お嬢さまだって バレちゃうでしょ。 71 00:06:33,281 --> 00:06:35,283 かしこまりました。 72 00:06:35,283 --> 00:06:47,295 ♪♪~ 73 00:06:47,295 --> 00:06:50,298 お嬢さま こちらを。 74 00:06:50,298 --> 00:06:52,300 パンケーキくわえながら 現場に入る刑事が→ 75 00:06:52,300 --> 00:06:54,300 どこにいるっていうの もう。 76 00:06:57,305 --> 00:06:59,305 いってらっしゃいませ。 77 00:07:06,314 --> 00:07:08,316 すいません。 78 00:07:08,316 --> 00:07:11,316 (警察官)ご苦労さまです。 ≪(クラクション) 79 00:07:22,330 --> 00:07:24,332 おはよう お嬢さん。 80 00:07:24,332 --> 00:07:26,334 おはようございます。 81 00:07:26,334 --> 00:07:30,338 《パンケーキ いた ここに》 82 00:07:30,338 --> 00:07:32,273 (宗森・江尻)おはようございます。 83 00:07:32,273 --> 00:07:34,275 おはよう。 84 00:07:34,275 --> 00:07:36,277 (宗森)警部が欲しいのは コーヒー? 85 00:07:36,277 --> 00:07:38,279 (江尻)それともミルク? 86 00:07:38,279 --> 00:07:40,281 そろそろ決めてください 警部。 87 00:07:40,281 --> 00:07:54,295 ♪♪~ 88 00:07:54,295 --> 00:07:57,298 カフェオレだ。 89 00:07:57,298 --> 00:08:00,301 警部 ずるい。 90 00:08:00,301 --> 00:08:02,303 でも さすがです。 91 00:08:02,303 --> 00:08:04,303 ごちそうさま。 92 00:08:06,307 --> 00:08:09,310 宝生君 僕が遅刻した理由を 聞きたくないかい? 93 00:08:09,310 --> 00:08:11,312 んっ どうなさったんですか? 94 00:08:11,312 --> 00:08:14,315 話せば長いんだけど これが また 傑作な話なんで→ 95 00:08:14,315 --> 00:08:16,317 どっこも はしょらずに 話してあげよう。 96 00:08:16,317 --> 00:08:18,319 はあ。 実は僕のベッドに→ 97 00:08:18,319 --> 00:08:21,322 コンセントに差し込むタイプの 目覚まし時計があってね。 98 00:08:21,322 --> 00:08:24,325 あっ もう 全部 分かりました 大丈夫です。 99 00:08:24,325 --> 00:08:29,330 おい 宝生君 ここからが面白いんだけど。 100 00:08:29,330 --> 00:08:49,283 ♪♪~ 101 00:08:49,283 --> 00:08:51,283 (シャッター音) 102 00:08:53,287 --> 00:08:57,291 はい はい はい はい はい。 103 00:08:57,291 --> 00:09:00,294 (並木)死亡していたのは 若林 辰夫 62歳。→ 104 00:09:00,294 --> 00:09:02,296 この動物病院の院長です。→ 105 00:09:02,296 --> 00:09:05,299 第一発見者は この家の家政婦。→ 106 00:09:05,299 --> 00:09:07,301 被害者が なかなか 起きてこないので不審に思い→ 107 00:09:07,301 --> 00:09:09,303 様子を見に行ったところ 死んでいたそうです。 108 00:09:09,303 --> 00:09:13,307 (山繁)死亡推定時刻は 昨夜の午前1時前後。 109 00:09:13,307 --> 00:09:18,312 死因は薬物による うっ 中毒死。→ 110 00:09:18,312 --> 00:09:21,315 被害者が飲んでいたと思われる ワインボトルからは→ 111 00:09:21,315 --> 00:09:24,318 毒物は検出されませんでしたが→ 112 00:09:24,318 --> 00:09:29,323 じゅうたんに染み込んだワインと テーブル上の小瓶からは→ 113 00:09:29,323 --> 00:09:32,260 青酸カリが検出されました。 114 00:09:32,260 --> 00:09:37,260 あ~ 見える 怖いほど見えるよ 当時の状況が。 115 00:09:41,269 --> 00:09:46,269 こぼれたワインからしか 検出されなかったってことは。 116 00:09:58,286 --> 00:10:02,290 若林 辰夫は ワインを注いだグラスに→ 117 00:10:02,290 --> 00:10:06,290 小瓶の中の青酸カリを 混ぜて飲んだ。 118 00:10:10,298 --> 00:10:12,300 ってことですかね。 119 00:10:12,300 --> 00:10:18,306 ほほう 成長したね 宝生君 大変よくできました。 120 00:10:18,306 --> 00:10:20,308 ありがとうございます。 じゃ 君の意見を聞こうか。 121 00:10:20,308 --> 00:10:22,310 彼の死をどう見る? 122 00:10:22,310 --> 00:10:24,312 ええ おそらく これは…。 123 00:10:24,312 --> 00:10:26,314 自殺だ。 124 00:10:26,314 --> 00:10:29,317 意見 聞く気 ないですよね。 彼はワインに→ 125 00:10:29,317 --> 00:10:32,320 青酸カリを入れて飲んだ。 それ さっき 私 言いました。 126 00:10:32,320 --> 00:10:35,323 はい 捜査終了 お疲れちゃん。 127 00:10:35,323 --> 00:10:38,326 ちょっと待ってください警部 まだ決め付けるのは。 128 00:10:38,326 --> 00:10:42,330 これは自殺だよ スーサイズ スーサイズ。 129 00:10:42,330 --> 00:10:45,333 それでも 関係者に 話を聞いてみるとかしないと。 130 00:10:45,333 --> 00:10:47,335 うん 仕方ないね じゃ→ 131 00:10:47,335 --> 00:10:50,338 レディーファーストということで 君の意見に従おうか。 132 00:10:50,338 --> 00:10:53,341 ていうか仕事ですから。 133 00:10:53,341 --> 00:11:13,341 ♪♪~ 134 00:11:44,325 --> 00:11:47,328 自殺か。 135 00:11:47,328 --> 00:11:49,330 ボルドー産 シャトー・シュデュイロー→ 136 00:11:49,330 --> 00:11:51,330 1995年物でございます。 137 00:12:02,343 --> 00:12:05,346 どうやら お嬢さまにおかれましては→ 138 00:12:05,346 --> 00:12:11,352 幸い… いえ 不幸にも難事件にお悩みのご様子。 139 00:12:11,352 --> 00:12:15,356 ならば どうでしょう この影山に お話しされてみては。 140 00:12:15,356 --> 00:12:17,358 嫌よ。 141 00:12:17,358 --> 00:12:20,361 どうせ また アホ呼ばわりして 面白がるんでしょ。 142 00:12:20,361 --> 00:12:24,365 私は お嬢さまのお役に立ちたい 一心なのでございます。 143 00:12:24,365 --> 00:12:27,368 ていうか もう自殺で決まりだし。 144 00:12:27,368 --> 00:12:31,389 お嬢さまは今日 何人かの方に お話を伺っているはず。 145 00:12:31,389 --> 00:12:35,309 その証言の内容だけでも お聞かせいただければ→ 146 00:12:35,309 --> 00:12:39,313 ひょっとすると 新たな発見があるかもしれません。 147 00:12:39,313 --> 00:12:43,317 あなた 今日も 私のこと つけてたの? 148 00:12:43,317 --> 00:12:48,322 お嬢さまを見守るのが執事の務め。当然でございます。 149 00:12:48,322 --> 00:12:50,322 もう。 150 00:12:55,329 --> 00:12:58,332 ホントに特別だからね。 151 00:12:58,332 --> 00:13:00,332 ありがたき幸せ。 152 00:14:34,328 --> 00:14:38,332 最初に話を聞いたのは 若林 辰夫の家族4人よ。 153 00:14:38,332 --> 00:14:41,335 辰夫の弟の輝夫。 154 00:14:41,335 --> 00:14:45,339 近所に住んでいて この日は たまたま この家に泊まっていた。 155 00:14:45,339 --> 00:14:49,343 そして この家に住んでいる 辰夫の長男の圭一。 156 00:14:49,343 --> 00:14:51,345 その妻の春絵。 157 00:14:51,345 --> 00:14:53,345 次男の修二。 158 00:14:55,349 --> 00:14:59,353 《それでは昨日の夜は 戸締まりをしっかりして→ 159 00:14:59,353 --> 00:15:02,356 朝も家の出入り口には 鍵が掛かっていたと》 160 00:15:02,356 --> 00:15:06,360 (圭一)《ええ》 《はい はい はい はい はい》 161 00:15:06,360 --> 00:15:10,364 《つまり犯人がいるのなら→ 162 00:15:10,364 --> 00:15:13,364 この中にいるという ことですよね》 163 00:15:17,371 --> 00:15:20,374 《いや お気を悪くなさらず》 164 00:15:20,374 --> 00:15:23,377 《ただし この中にいるのなら→ 165 00:15:23,377 --> 00:15:28,382 僕は簡単に 絞りこむことができるんですよ》 166 00:15:28,382 --> 00:15:31,385 《犯人は青酸カリを入手できる》 167 00:15:31,385 --> 00:15:36,323 《つまり医療関係者です》 168 00:15:36,323 --> 00:15:39,326 《さて では 絞りこんでみましょう》 169 00:15:39,326 --> 00:15:41,326 《輝夫さんのご職業は?》 170 00:15:43,330 --> 00:15:45,332 (輝夫)《獣医です》 171 00:15:45,332 --> 00:15:47,334 《圭一さんは》 (圭一)《内科医です》 172 00:15:47,334 --> 00:15:50,337 《奥さまは?》 (春絵)《看護師です》 173 00:15:50,337 --> 00:15:52,339 《修二さんは》 174 00:15:52,339 --> 00:15:55,342 (修二)《医大生です》 《OK 全員 医療関係者》 175 00:15:55,342 --> 00:15:59,346 《警部 容疑者 絞れてないですよ》 176 00:15:59,346 --> 00:16:04,351 なんて やってたわけだけど このとき影山は近くにいたの? 177 00:16:04,351 --> 00:16:07,354 このお屋敷の庭におりました。 よく入れたわね。 178 00:16:07,354 --> 00:16:11,358 宝生グループの力をもってすれば 造作もないこと。 179 00:16:11,358 --> 00:16:14,361 でも あなた 庭師の仕事なんてできるの? 180 00:16:14,361 --> 00:16:16,361 はい。 181 00:16:19,366 --> 00:16:21,368 恐竜は変でしょ。 182 00:16:21,368 --> 00:16:23,370 イングリッシュガーデンが 専門ではございますが→ 183 00:16:23,370 --> 00:16:27,374 ここは 遊び心を込めてトピアリー風に。 184 00:16:27,374 --> 00:16:32,396 まあ いいわ。 それでね 向こうが こう切り出してきたの。 185 00:16:32,396 --> 00:16:37,318 《刑事さん ひょっとして兄は 自殺したのではありませんか?》 186 00:16:37,318 --> 00:16:40,321 《何か心当たりでも》 187 00:16:40,321 --> 00:16:43,324 (輝夫)《実は ゆうべは兄の誕生日でして→ 188 00:16:43,324 --> 00:16:45,326 家族で お祝いをしていたんですが→ 189 00:16:45,326 --> 00:16:48,329 そこで 家族会議が開かれたんです》→ 190 00:16:48,329 --> 00:16:50,331 《あまり ひとさまに お聞かせできるような話では→ 191 00:16:50,331 --> 00:16:53,334 ないのですが》 192 00:16:53,334 --> 00:16:59,340 《いいですね パイプですか ハハ 僕は》 193 00:16:59,340 --> 00:17:01,340 《張り合って どうするんですか》 194 00:17:04,345 --> 00:17:10,351 (輝夫)《刑事さん 例えば兄に 再婚の意思があったと聞いたら→ 195 00:17:10,351 --> 00:17:13,354 どう思われますか?》 《辰夫さんに再婚?》 196 00:17:13,354 --> 00:17:16,357 《でも確か彼は62歳でしたよね》 197 00:17:16,357 --> 00:17:20,361 (輝夫)《ええ 連れ合いを 10年前に病気で亡くして以来→ 198 00:17:20,361 --> 00:17:22,363 独身だったのですが→ 199 00:17:22,363 --> 00:17:26,367 急に家政婦の藤代さんと 再婚すると言いだしまして》 200 00:17:26,367 --> 00:17:28,369 《ほう で 皆さんは》 201 00:17:28,369 --> 00:17:30,371 《賛成できるわけないでしょう》 202 00:17:30,371 --> 00:17:33,307 《父は だまされていたんです》 203 00:17:33,307 --> 00:17:36,310 《まだ30代の 藤代 雅美との間に→ 204 00:17:36,310 --> 00:17:39,313 まともな恋愛感情があったなんて 考えられません》 205 00:17:39,313 --> 00:17:41,315 《30歳差ですか》 206 00:17:41,315 --> 00:17:44,318 《僕に置き換えてみれば 相手は まだ10歳ですよ》 207 00:17:44,318 --> 00:17:47,321 《あっ でも まあ あと10年たてば守備範囲ですが》 208 00:17:47,321 --> 00:17:51,325 《要するに 財産目当てであると?》 209 00:17:51,325 --> 00:17:55,329 《当たり前でしょ それしか考えらんないわ》 210 00:17:55,329 --> 00:17:58,332 《おい 修二 お前 ちょっと ジッポー貸せ》 211 00:17:58,332 --> 00:18:00,334 (修二)《兄貴も 少しは ましなやつ持てよ》 212 00:18:00,334 --> 00:18:17,334 ♪♪~ 213 00:18:25,359 --> 00:18:28,362 (修二)《だから昨夜は 結構 きついことも言ってやりましたよ》 214 00:18:28,362 --> 00:18:32,383 《親父は だまされてるんだとか 目を覚ませとかね》 215 00:18:32,383 --> 00:18:37,304 《それで結婚を反対されて 辰夫さんは》 216 00:18:37,304 --> 00:18:41,308 《それは もう ひどい落胆ぶりでした》 217 00:18:41,308 --> 00:18:43,310 (修二)《いいかげんにしろよ》 218 00:18:43,310 --> 00:18:45,312 (輝夫)《世間体も 考えてください》→ 219 00:18:45,312 --> 00:18:49,316 《いまさら結婚って 何を考えてるんですか》 220 00:18:49,316 --> 00:18:52,319 (圭一)《足取り重く 部屋を出ていきました》→ 221 00:18:52,319 --> 00:18:54,321 《藤代が 財産目当てだということは→ 222 00:18:54,321 --> 00:18:57,324 一切 気付かず→ 223 00:18:57,324 --> 00:19:01,328 親父は 彼女に 心底ほれてたんでしょうね》 224 00:19:01,328 --> 00:19:04,331 《けど まさか こんなことになるとはな》 225 00:19:04,331 --> 00:19:08,335 《少し言い過ぎてしまったかも しれないな》 226 00:19:08,335 --> 00:19:11,338 つまり家族に再婚を反対され→ 227 00:19:11,338 --> 00:19:13,340 しかも 藤代 雅美の愛情が→ 228 00:19:13,340 --> 00:19:15,342 偽りだと言われたことが ショックで→ 229 00:19:15,342 --> 00:19:18,345 若林 辰夫氏は自殺した。 230 00:19:18,345 --> 00:19:20,347 そういうことでございますね。 231 00:19:20,347 --> 00:19:23,350 ええ 動機としては じゅうぶんに あり得るわ。 232 00:19:23,350 --> 00:19:28,355 で みんなが黙りこんでいたとき。 233 00:19:28,355 --> 00:19:31,358 (雅美)《皆さん 誤解しないでください》→ 234 00:19:31,358 --> 00:19:35,296 《私は遺産目当てなんかじゃ ありません》 235 00:19:35,296 --> 00:19:38,299 家政婦の 藤代 雅美が 入ってきたの。 236 00:19:38,299 --> 00:19:42,303 《あなた 出しゃばるのも いいかげんになさい》 237 00:19:42,303 --> 00:19:48,309 《お父さまは自殺なさったのよ あなたのせいでね》 238 00:19:48,309 --> 00:19:54,315 《それは 皆さまが 結婚 反対されたから》 239 00:19:54,315 --> 00:19:59,320 《私たちのせいだっていうの? とんでもない性悪女だわ》 240 00:19:59,320 --> 00:20:03,324 《あんたは若林家の財産を かすめ取ろうとしている→ 241 00:20:03,324 --> 00:20:05,326 泥棒猫よ》→ 242 00:20:05,326 --> 00:20:08,329 《どこの馬の骨とも分からない 野良犬のくせに》 243 00:20:08,329 --> 00:20:11,332 《お~ 聞いたか宝生君》 244 00:20:11,332 --> 00:20:15,336 《猫 馬 犬 さすがは動物病院だ 言葉のアニマル攻めだぞ》 245 00:20:15,336 --> 00:20:19,340 《ええ》 《となれば 残るは あれか?》 246 00:20:19,340 --> 00:20:22,343 《今まで誰のおかげで 生きてこられたと思ってんのよ》 247 00:20:22,343 --> 00:20:25,346 《この恩知らずの雌豚め》 248 00:20:25,346 --> 00:20:28,349 《そう 豚だよ 宝生君》 249 00:20:28,349 --> 00:20:31,352 まるで昼ドラよ。 250 00:20:31,352 --> 00:20:33,287 そのころ私は ペットシッターとして→ 251 00:20:33,287 --> 00:20:36,290 若林家に 入っていたのでございますが→ 252 00:20:36,290 --> 00:20:38,292 脱走した猫を捜して。 253 00:20:38,292 --> 00:20:41,295 部屋に入ったの? 現場 見たの? 254 00:20:41,295 --> 00:20:43,295 いえ。 255 00:20:47,301 --> 00:20:50,301 見事な蔵書に 目を奪われておりました。 256 00:20:54,308 --> 00:20:56,310 そっち見てて どうすんのよ。 257 00:20:56,310 --> 00:20:58,312 何と私が敬愛してやまない→ 258 00:20:58,312 --> 00:21:00,314 アガサ・クリスティ ポワロシリーズの→ 259 00:21:00,314 --> 00:21:02,316 初版本がございまして もう感激して。 260 00:21:02,316 --> 00:21:04,318 ピピー 持ち出し禁止。 261 00:21:04,318 --> 00:21:09,323 読み終わったら お返ししますが この1920年に発表された… あっ。 262 00:21:09,323 --> 00:21:12,326 すぐに返す。 263 00:21:12,326 --> 00:21:17,331 で 近所で聞き込みをしたら 若林 辰夫が 家族会議の後→ 264 00:21:17,331 --> 00:21:20,334 行きつけのスナックに 行っていたことが分かったの。 265 00:21:20,334 --> 00:21:24,338 《若林 辰夫さんが 昨日ここに?》 266 00:21:24,338 --> 00:21:27,341 (ママ)《うん 1カ月ぶりぐらい だったんだけど→ 267 00:21:27,341 --> 00:21:30,344 ご機嫌に お久しぶりって》→ 268 00:21:30,344 --> 00:21:34,281 《いつもと同じ おでんと焼酎 頼んだかな》 269 00:21:34,281 --> 00:21:38,285 《ご機嫌に》 (ママ)《あっ でも それがさ→ 270 00:21:38,285 --> 00:21:40,287 十八番の歌 聖子ちゃんの→ 271 00:21:40,287 --> 00:21:42,289 『赤いスイートピー』を 入れたんだけど》 272 00:21:42,289 --> 00:21:44,291 (辰夫)《じゃ 歌いますか》 273 00:21:44,291 --> 00:21:47,294 (ママ)《頑張って》 (辰夫)《はいはい》 274 00:21:47,294 --> 00:21:50,297 (ママ)《それまで陽気だったのに 急に涙ぐんじゃって》→ 275 00:21:50,297 --> 00:21:54,301 《豪快な人だったから 私も びっくりしちゃってさ》→ 276 00:21:54,301 --> 00:21:56,303 《やぼだから 何も聞かなかったけど→ 277 00:21:56,303 --> 00:22:00,307 ありゃ 何か つらいことでも あったんだろうね》 278 00:22:00,307 --> 00:22:05,312 (辰夫)《♪♪「春色の汽車に 乗って」》 279 00:22:05,312 --> 00:22:09,316 《♪♪「赤いスイートピー」》 280 00:22:09,316 --> 00:22:12,319 その後 現場検証だとか言って→ 281 00:22:12,319 --> 00:22:14,321 警部も歌い始めちゃって もう大変よ。 282 00:22:14,321 --> 00:22:17,321 こっちは ママのお手伝いに付き合わされて。 283 00:22:19,326 --> 00:22:26,333 《♪♪「馬鹿にしないでよ そっちのせいよ」》 284 00:22:26,333 --> 00:22:31,338 《♪♪「ちょっと待って Play Back Play Back」》 285 00:22:31,338 --> 00:22:35,275 《あの これは いったい何を》 286 00:22:35,275 --> 00:22:38,278 (ママ)《あんた知らないの?》→ 287 00:22:38,278 --> 00:22:41,281 《お絞り煮沸して 使い回ししてるの》→ 288 00:22:41,281 --> 00:22:44,284 《経費削減で もう大変なんだから》→ 289 00:22:44,284 --> 00:22:46,286 《チューブの からしとかも 高いから→ 290 00:22:46,286 --> 00:22:49,289 この間から こうやって 自分で手作りしてんの》 291 00:22:49,289 --> 00:22:51,291 《はあ》 292 00:22:51,291 --> 00:22:53,293 で 現場に戻ったら→ 293 00:22:53,293 --> 00:22:57,297 向かいの家に住んでる少年から 変な証言があったの。 294 00:22:57,297 --> 00:22:59,299 《火の玉を見た》 295 00:22:59,299 --> 00:23:02,302 (雄太)《うん おじいちゃん先生の部屋の中で→ 296 00:23:02,302 --> 00:23:06,306 ゆらゆらゆらって ずっと出てた》 297 00:23:06,306 --> 00:23:08,308 《ホントに あの部屋で?》 298 00:23:08,308 --> 00:23:10,310 (雄太)《うん よく窓が開いてて→ 299 00:23:10,310 --> 00:23:13,313 おじいちゃん先生が 手 振ってくれるの》 300 00:23:13,313 --> 00:23:17,317 《うん その火の玉っていうのを 見たのは いつかな》 301 00:23:17,317 --> 00:23:19,319 ≪(雷鳴) 302 00:23:19,319 --> 00:23:21,321 (雄太)《雷の音で 目が覚めちゃって→ 303 00:23:21,321 --> 00:23:23,323 窓の外 見たら→ 304 00:23:23,323 --> 00:23:27,327 おじいちゃん先生の部屋が 急に暗くなって→ 305 00:23:27,327 --> 00:23:29,329 それで火の玉が出て→ 306 00:23:29,329 --> 00:23:34,268 見えない所に行っちゃったり また出てきたり》 307 00:23:34,268 --> 00:23:38,272 まあ この子の証言は 信ぴょう性に欠けるけど→ 308 00:23:38,272 --> 00:23:42,276 そういえば このとき影山は? 309 00:23:42,276 --> 00:23:46,280 お嬢さまの後を追い スナックに向かったのですが→ 310 00:23:46,280 --> 00:23:48,282 ちょうど ティータイムを迎えましたので。 311 00:23:48,282 --> 00:23:50,284 紅茶に おでん? 312 00:23:50,284 --> 00:23:54,288 はい 和と洋のマリアージュ 大変おいしゅうございました。 313 00:23:54,288 --> 00:23:57,291 (ママ)《あっ 私も 紅茶 飲んじゃおう》 314 00:23:57,291 --> 00:23:59,293 《どうぞ どうぞ》 315 00:23:59,293 --> 00:24:03,297 ママのご好意で すっかり打ち解けまして。 316 00:24:03,297 --> 00:24:05,299 《ママさん》 (ママ)《何?》 317 00:24:05,299 --> 00:24:08,302 《辰夫氏のキープボトルの 109って→ 318 00:24:08,302 --> 00:24:10,304 これ 渋谷の マルキューのことですかね》 319 00:24:10,304 --> 00:24:15,309 なんて話を。 それ どうでもいいし。 320 00:24:15,309 --> 00:24:18,312 で 最後に 第一発見者でもある→ 321 00:24:18,312 --> 00:24:21,315 家政婦の 藤代 雅美に 話を聞いたの。 322 00:24:21,315 --> 00:24:25,319 《旦那さまはワイン好きで→ 323 00:24:25,319 --> 00:24:29,323 いつも寝る前に本を読みながら 飲まれていたんです》 324 00:24:29,323 --> 00:24:32,326 《しかし遺体のそばには 本などありませんでしたね》 325 00:24:32,326 --> 00:24:35,329 《はい》 326 00:24:35,329 --> 00:24:37,331 《それで やっぱり→ 327 00:24:37,331 --> 00:24:40,331 自殺をするために ワインを飲んだのだと》 328 00:24:42,336 --> 00:24:44,338 《サイドボードに ワインのボトルや→ 329 00:24:44,338 --> 00:24:48,342 グラスがありましたが そこに 毒が仕込まれていた可能性は?》 330 00:24:48,342 --> 00:24:52,346 《あれは ダイヤル式の鍵が付いていて→ 331 00:24:52,346 --> 00:24:55,349 暗証番号は 旦那さましか知りません》 332 00:24:55,349 --> 00:24:58,352 《やっぱり 僕の 言ったとおりだったろう宝生君》 333 00:24:58,352 --> 00:25:00,352 《これは自殺だって》 334 00:25:04,358 --> 00:25:07,361 というわけで 自殺ってことになったの。 335 00:25:07,361 --> 00:25:09,361 問題ないでしょ? 336 00:25:12,366 --> 00:25:14,366 それは大問題でございますね。 337 00:25:16,370 --> 00:25:20,374 お嬢さま これは殺人でございます。 338 00:25:20,374 --> 00:25:23,377 えっ? 339 00:25:23,377 --> 00:25:27,381 おそらく犯人は 辰夫氏が スナックに行っている間に→ 340 00:25:27,381 --> 00:25:30,384 辰夫氏の部屋に 毒入りワインを置いた。 341 00:25:30,384 --> 00:25:35,384 プレゼントを装って メッセージカードと共に。 342 00:25:37,324 --> 00:25:41,328 辰夫氏は その毒入りワインを飲んで死亡。 343 00:25:41,328 --> 00:25:46,333 犯人は再び部屋に侵入し 青酸カリの小瓶を置き→ 344 00:25:46,333 --> 00:25:48,335 毒入りワインと→ 345 00:25:48,335 --> 00:25:50,337 毒が入っていないワインを 取り換えて→ 346 00:25:50,337 --> 00:25:53,337 メッセージカードも持ち去った。 347 00:25:59,346 --> 00:26:03,350 これが 今回の事件の 真相でございましょう。 348 00:26:03,350 --> 00:26:05,352 あっさり言い切るわね。 349 00:26:05,352 --> 00:26:08,355 でも どうやって ボトルの中に 毒を入れたっていうのよ。 350 00:26:08,355 --> 00:26:11,358 いくら 誕生日プレゼントとはいっても→ 351 00:26:11,358 --> 00:26:15,362 栓を抜いてあったら 若林 辰夫も 不審に思うんじゃない? 352 00:26:15,362 --> 00:26:19,366 コルクに注射針を刺して 青酸カリを注入しただけです。 353 00:26:19,366 --> 00:26:23,370 小学生でも分かる 簡単なトリックです。 354 00:26:23,370 --> 00:26:28,370 フフフ 影山 あなた 案外ワインのことを知らないのね。 355 00:26:30,377 --> 00:26:32,396 ご覧なさい影山。 356 00:26:32,396 --> 00:26:36,316 コルク栓には金属製のキャップが かぶせられているの。 357 00:26:36,316 --> 00:26:39,319 つまり注射針を刺すなんて できないってこと。 358 00:26:39,319 --> 00:26:43,319 これくらい 小学生でも知ってるわよ 影山。 359 00:26:54,334 --> 00:26:56,334 失礼ながら お嬢さま。 360 00:26:59,339 --> 00:27:03,339 ひょっとして お嬢さまの目は 節穴でございますか? 361 00:27:16,356 --> 00:27:19,359 あの お気を悪くされたなら 申し訳ございません。 362 00:27:19,359 --> 00:27:23,363 謝って済むなら 警察は いらないっつうの。 363 00:27:23,363 --> 00:27:25,365 だいたい 私の どこが節穴だっていうのよ。 364 00:27:25,365 --> 00:27:28,368 言っちゃ何だけどね 子供のころから目だけはいいのよ。 365 00:27:28,368 --> 00:27:30,370 目だけって。 笑うな。 366 00:27:30,370 --> 00:27:33,306 やっぱり…。 367 00:27:33,306 --> 00:27:36,309 かしこまりました。 短い間ではありましたが→ 368 00:27:36,309 --> 00:27:38,309 お世話になりました。 369 00:27:41,314 --> 00:27:44,317 ちょちょっ ちょっ ちょっと待った。 370 00:27:44,317 --> 00:27:47,320 あなた 毒を入れる方法が 分かるっていうの? 371 00:27:47,320 --> 00:27:49,322 もちろんでございます。 372 00:27:49,322 --> 00:27:51,324 そして犯人の目星も大方は。 373 00:27:51,324 --> 00:27:54,327 犯人も? はい この事件は→ 374 00:27:54,327 --> 00:27:56,329 そう難しくはございません。 誰なのよ 犯人は。 375 00:27:56,329 --> 00:27:59,332 残念ながら 今 この段階で→ 376 00:27:59,332 --> 00:28:02,335 お嬢さまに申し上げても ご理解いただけないかと。 377 00:28:02,335 --> 00:28:04,337 また そうやって 私を遠回しにバカにして。 378 00:28:04,337 --> 00:28:06,339 それでは失礼いたします。 379 00:28:06,339 --> 00:28:08,339 ちょっ ちょっと待って。 380 00:28:17,350 --> 00:28:21,354 影山 お願いだから→ 381 00:28:21,354 --> 00:28:24,354 私にも分かるように 説明してちょうだい。 382 00:28:33,300 --> 00:28:35,300 かしこまりました。 383 00:28:41,308 --> 00:28:45,312 まだメーンディッシュが 残っております。 384 00:28:45,312 --> 00:28:48,312 謎解きは ディナーの後にいたしましょう。 385 00:30:26,313 --> 00:30:30,317 まず ワインボトルに 毒を混入する方法ですが→ 386 00:30:30,317 --> 00:30:32,319 これは簡単に解決します。 387 00:30:32,319 --> 00:30:35,322 失礼いたします。 388 00:30:35,322 --> 00:30:38,325 もう一度 よ~くご覧くださいませ。 389 00:30:38,325 --> 00:30:41,328 キャップに 小さな穴が2つ開いているのが→ 390 00:30:41,328 --> 00:30:43,330 お分かりになりませんか? 391 00:30:43,330 --> 00:30:45,332 あっ ホントだ。 392 00:30:45,332 --> 00:30:49,336 これはワインの熟成を促すための 空気穴として→ 393 00:30:49,336 --> 00:30:51,338 市販のワインの ほとんどに このような穴が→ 394 00:30:51,338 --> 00:30:56,338 開いているのでございます。 じゃ この穴から注射針を? 395 00:30:58,345 --> 00:31:02,349 でも待って だからって 他殺とは言い切れないわ。 396 00:31:02,349 --> 00:31:06,353 だって 若林 辰夫は スナックで 突然 泣いちゃうくらい→ 397 00:31:06,353 --> 00:31:10,357 悩みを抱えていたわけだし 自殺の線も消えたわけじゃないわ。 398 00:31:10,357 --> 00:31:14,361 いいえ あれは 感情から流れた涙などではなく→ 399 00:31:14,361 --> 00:31:18,365 いわば条件反射から流れた 涙なのでございます。 400 00:31:18,365 --> 00:31:21,384 条件反射? はい。 401 00:31:21,384 --> 00:31:23,303 (ママ)《辰夫さんって ホントに おでんが好きね》 402 00:31:23,303 --> 00:31:25,305 《うまいんだから》 403 00:31:25,305 --> 00:31:28,308 ママの証言によれば 辰夫氏は普段どおり→ 404 00:31:28,308 --> 00:31:31,311 おでんをつまみに 焼酎を飲んでいた。 405 00:31:31,311 --> 00:31:37,317 (♪♪『赤いスイートピー』) 406 00:31:37,317 --> 00:31:43,323 そして 歌いだしと同時に涙を流し始めた。 407 00:31:43,323 --> 00:31:46,326 《♪♪「春色の汽車に乗って…」》 408 00:31:46,326 --> 00:31:51,326 やっぱり 家族に結婚を 反対されたことがショックで。 409 00:31:53,333 --> 00:31:56,336 ホントに そうでしょうか。 よくご覧ください。 410 00:31:56,336 --> 00:32:00,340 他に涙の要因となったものが 実は この中にございます。 411 00:32:00,340 --> 00:32:02,342 涙の要因? 412 00:32:02,342 --> 00:32:05,345 こちらでございます。 おでん? 413 00:32:05,345 --> 00:32:09,349 はい 正確に言えば おでんに付ける からしです。 414 00:32:09,349 --> 00:32:12,352 おでんに からし 当然じゃない。 415 00:32:12,352 --> 00:32:17,357 いいえ お忘れですか お嬢さま ママの話を。 416 00:32:17,357 --> 00:32:20,360 (ママ)《経費削減で もう大変なんだから》 417 00:32:20,360 --> 00:32:22,295 《チューブの からしとかも 高いから→ 418 00:32:22,295 --> 00:32:25,298 この間から こうやって 自分で手作りしてんの》 419 00:32:25,298 --> 00:32:29,302 確か最近 練りからしに変えたって言ってたけど。 420 00:32:29,302 --> 00:32:34,302 そうです そこに 涙の訳があるのでございます。 421 00:32:36,309 --> 00:32:38,311 こちらに 練りたての からしと→ 422 00:32:38,311 --> 00:32:40,313 チューブの からしを ご用意いたしました。 423 00:32:40,313 --> 00:32:42,313 ご賞味ください。 424 00:32:49,322 --> 00:32:51,322 うん。 425 00:32:54,327 --> 00:32:56,329 こっち 辛っ。 426 00:32:56,329 --> 00:32:59,332 はい 練りたての からしは→ 427 00:32:59,332 --> 00:33:02,335 涙が ちょちょぎれるほど 辛いものなのでございます。 428 00:33:02,335 --> 00:33:06,339 だったら教えてよ 辛っ。 429 00:33:06,339 --> 00:33:08,341 ママの証言によれば 辰夫氏は→ 430 00:33:08,341 --> 00:33:12,345 1カ月ぶりに店に来たと 言っておりました。 431 00:33:12,345 --> 00:33:16,349 最近 からしを変えたことは 知らなかったのでしょう。 432 00:33:16,349 --> 00:33:20,353 だから いつものように チューブからしの感覚で→ 433 00:33:20,353 --> 00:33:23,289 おでんに たっぷりと からしを塗って食べてしまった。 434 00:33:23,289 --> 00:33:27,289 それが彼の涙に つながったのでございましょう。 435 00:33:33,299 --> 00:33:36,302 でも それだけで 他殺だって言い切れる? 436 00:33:36,302 --> 00:33:41,307 証拠はございます。 しかし犯人が隠してしまいました。 437 00:33:41,307 --> 00:33:44,310 隠した? どうして そんなことが言えるのよ。 438 00:33:44,310 --> 00:33:48,314 重要なのは 向かいの家に住む 少年の証言でございます。 439 00:33:48,314 --> 00:33:52,318 ああ あの少年の証言は信用できないわ。 440 00:33:52,318 --> 00:33:55,321 だって 夜中に 突然 明かりが消えて→ 441 00:33:55,321 --> 00:34:00,326 火の玉が出たなんて。 いいえ 昨日の夜であれば→ 442 00:34:00,326 --> 00:34:03,329 そのような怪奇現象も 往々にして起こるのでございます。 443 00:34:03,329 --> 00:34:06,332 昨日の夜? 444 00:34:06,332 --> 00:34:08,334 あっ 停電? 445 00:34:08,334 --> 00:34:12,338 そうです 停電が起きたのが昨夜の2時。 446 00:34:12,338 --> 00:34:16,338 死亡推定時刻の およそ1時間後です。 447 00:34:18,344 --> 00:34:24,284 犯人は明かりがついた状態で 辰夫氏の遺体がある部屋へ入った。 448 00:34:24,284 --> 00:34:28,288 しかし そこで落雷があり停電が発生。 449 00:34:28,288 --> 00:34:31,291 直後に犯人は火を付けた。 450 00:34:31,291 --> 00:34:35,291 それが 少年には火の玉に 見えたのでございましょう。 451 00:34:39,299 --> 00:34:41,301 なるほど。 452 00:34:41,301 --> 00:34:43,303 さらに 思い出していただきたいのが→ 453 00:34:43,303 --> 00:34:47,307 家政婦 藤代 雅美が 証言していた→ 454 00:34:47,307 --> 00:34:50,310 辰夫氏は いつも寝る前に 本を読みながら→ 455 00:34:50,310 --> 00:34:53,313 ワインを飲んでいたという 事実です。 456 00:34:53,313 --> 00:34:56,316 つまり。 457 00:34:56,316 --> 00:35:00,320 犯人はテーブルの上に 本があることに気付いた。 458 00:35:00,320 --> 00:35:03,323 死ぬ前に 読書をしていたと分かれば→ 459 00:35:03,323 --> 00:35:06,326 自殺ではなく他殺だと 疑われる可能性もある。 460 00:35:06,326 --> 00:35:10,326 そこで 犯人は それを本棚に戻した。 461 00:35:12,332 --> 00:35:14,334 それで 雄太少年は→ 462 00:35:14,334 --> 00:35:18,334 火の玉が見えたり消えたりしたと 言っていたわけでございます。 463 00:35:20,340 --> 00:35:23,276 まあ 筋は通ってるわね。 464 00:35:23,276 --> 00:35:26,279 でも あくまで想像でしょ? 465 00:35:26,279 --> 00:35:28,281 いいえ。 466 00:35:28,281 --> 00:35:33,286 本棚を眺めていた あのとき 私は見たのでございます。 467 00:35:33,286 --> 00:35:36,286 1冊だけ逆さまになっている本を。 468 00:35:38,291 --> 00:35:41,294 あれだけ 整理整頓した部屋にいる人物が→ 469 00:35:41,294 --> 00:35:45,298 なぜ1冊だけ逆さまになっている 本を直さないのかと→ 470 00:35:45,298 --> 00:35:48,301 疑問に思いました。 471 00:35:48,301 --> 00:35:50,303 確かに気になるわね。 472 00:35:50,303 --> 00:35:55,303 しかし お嬢さまのお話を聞いて その理由が分かりました。 473 00:35:57,310 --> 00:36:01,314 その本こそ 犯人が戻した物なのです。 474 00:36:01,314 --> 00:36:04,317 おそらく暗闇の中だったので 逆さまに入れたことに→ 475 00:36:04,317 --> 00:36:08,321 気付かなかったので ございましょう。 476 00:36:08,321 --> 00:36:12,325 じゃ あなたの言うとおりだとして犯人は誰なのよ。 477 00:36:12,325 --> 00:36:17,330 おや ここまで聞いても まだ お嬢さまは犯人が誰か→ 478 00:36:17,330 --> 00:36:20,330 お気付きにならないので ございますか? 479 00:36:25,271 --> 00:36:29,275 分かった 停電の直後に 火を付けたってことは→ 480 00:36:29,275 --> 00:36:32,278 部屋に忍び込んだのは 火を持ち歩いている人よ。 481 00:36:32,278 --> 00:36:36,282 ということは 容疑者は 喫煙者の男性3人に絞られる。 482 00:36:36,282 --> 00:36:39,285 さすがでございます お嬢さま。 483 00:36:39,285 --> 00:36:42,288 でも 3人のうち誰なんだろ。 484 00:36:42,288 --> 00:36:45,288 こんなときのために 映像をご用意しておきました。 485 00:37:08,314 --> 00:37:12,318 辰夫氏の部屋で見えた火の玉は ずっと付いておりました。 486 00:37:12,318 --> 00:37:17,323 しかし マッチは すぐに消えてしまいます。 487 00:37:17,323 --> 00:37:22,323 100円ライターは 熱くなって ずっとは付けていられません。 488 00:37:24,263 --> 00:37:27,263 しかしジッポーなら。 489 00:37:35,274 --> 00:37:39,274 じゃ 犯人は ジッポーを 使っていた 修二ってことね? 490 00:37:46,285 --> 00:37:48,287 どう? 正解でしょ? 491 00:37:48,287 --> 00:37:53,292 そうでございますね 半分は正解で半分は間違っております。 492 00:37:53,292 --> 00:37:57,296 えっ? じゃ あなたの考える犯人って誰なのよ。 493 00:37:57,296 --> 00:38:03,302 想像はできているのですが 最後の決定的証拠が。 494 00:38:03,302 --> 00:38:05,304 決定的証拠って何よ。 495 00:38:05,304 --> 00:38:08,307 ボトルに添えられていた メッセージカードです。 496 00:38:08,307 --> 00:38:12,311 それを見れば 全てが明かされるかと。 497 00:38:12,311 --> 00:38:15,314 でも本当にメッセージカードが 添えられていたか→ 498 00:38:15,314 --> 00:38:17,316 分からないでしょ? 499 00:38:17,316 --> 00:38:21,337 いいえ 毒入りのワインを 確実に飲んでもらうためには→ 500 00:38:21,337 --> 00:38:23,256 必要不可欠だったはずです。 501 00:38:23,256 --> 00:38:27,260 だとしたら 犯人に回収されてるんじゃない? 502 00:38:27,260 --> 00:38:29,262 少年は 火の玉が ずっと動いていたと→ 503 00:38:29,262 --> 00:38:31,264 言っておりました。 504 00:38:31,264 --> 00:38:34,267 犯人が室内を徘徊していたのは→ 505 00:38:34,267 --> 00:38:38,271 何か 見つかったら まずい物を 捜していたからに他ありません。 506 00:38:38,271 --> 00:38:42,275 まずい物? つまり他殺である証拠。 507 00:38:42,275 --> 00:38:46,279 それは 毒入りのボトル→ 508 00:38:46,279 --> 00:38:48,281 読んでいた本→ 509 00:38:48,281 --> 00:38:52,281 残るはメッセージカードだけで ございます。 510 00:38:55,288 --> 00:38:58,291 そして 私の読みどおりならば→ 511 00:38:58,291 --> 00:39:02,295 そのカードは まだ犯人の手に渡っておらず→ 512 00:39:02,295 --> 00:39:05,298 部屋の中にあるはずです。 どこに? 513 00:39:05,298 --> 00:39:08,301 ご自分に置き換えて お考えください。 514 00:39:08,301 --> 00:39:11,304 向かいに住む少年の 証言によれば→ 515 00:39:11,304 --> 00:39:15,308 辰夫氏は 窓を開けていることが多かった。 516 00:39:15,308 --> 00:39:18,311 ≪(風の音) 517 00:39:18,311 --> 00:39:21,280 しかし 嵐のため風は強くなってきます。 518 00:39:21,280 --> 00:39:23,149 お嬢さまは窓を閉めるため→ 519 00:39:23,149 --> 00:39:26,152 いったん 読書を中断しようとします。 520 00:39:26,152 --> 00:39:28,154 しかし 手元に しおりがない。 521 00:39:28,154 --> 00:39:31,157 こんなとき お嬢さまなら どうされますか? 522 00:39:31,157 --> 00:39:35,161 影山 しおり持ってきて。 523 00:39:35,161 --> 00:39:37,163 あっ。 524 00:39:37,163 --> 00:39:39,165 (せきばらい) 525 00:39:39,165 --> 00:39:43,169 確かに お嬢さまなら そうされるでしょう。 526 00:39:43,169 --> 00:39:48,174 ≪(風の音) 527 00:39:48,174 --> 00:39:50,176 しかし このような場合→ 528 00:39:50,176 --> 00:39:52,176 人は たいてい こうするのでございます。 529 00:39:56,182 --> 00:39:59,185 カードを挟んだ。 530 00:39:59,185 --> 00:40:01,187 手近な紙を しおりとして代用するのは→ 531 00:40:01,187 --> 00:40:03,189 珍しいことではありません。 532 00:40:03,189 --> 00:40:23,209 ♪♪~ 533 00:40:23,209 --> 00:40:37,223 ♪♪~ 534 00:40:37,223 --> 00:40:42,223 そして彼は ワインを飲んでしまった。 535 00:40:44,230 --> 00:40:49,235 私の推理が正しければ メッセージカードは まだ。 536 00:40:49,235 --> 00:40:52,238 あなたの考える筋書きは 分かったわ。 537 00:40:52,238 --> 00:40:55,241 でも動機は? 538 00:40:55,241 --> 00:40:57,243 遺産争いでございましょう。 539 00:40:57,243 --> 00:41:01,247 おそらく 辰夫氏は 藤代 雅美さんとの結婚を→ 540 00:41:01,247 --> 00:41:03,249 押し切るつもりだった。 541 00:41:03,249 --> 00:41:06,252 このままでは 遺産が減ると考えた犯人が→ 542 00:41:06,252 --> 00:41:08,254 辰夫氏を殺したのでしょう。 543 00:41:08,254 --> 00:41:12,258 たかが お金のために 家族を殺す? 544 00:41:12,258 --> 00:41:15,261 私には信じられないわ。 545 00:41:15,261 --> 00:41:18,264 お嬢さまには ご理解できないかもしれません。 546 00:41:18,264 --> 00:41:23,302 しかし 人は数千万 いえ わずか数百万のために→ 547 00:41:23,302 --> 00:41:26,302 殺意を抱くことも あるのでございます。 548 00:41:28,307 --> 00:41:30,309 お嬢さまは これから生涯→ 549 00:41:30,309 --> 00:41:33,312 お金に苦労されることは ないでしょう。 550 00:41:33,312 --> 00:41:35,314 しかし お金というものは→ 551 00:41:35,314 --> 00:41:38,317 それほど恐ろしいものだと いうことを→ 552 00:41:38,317 --> 00:41:40,317 お忘れなきように。 553 00:41:49,328 --> 00:41:51,328 出掛けるわよ 影山。 554 00:41:53,332 --> 00:41:55,332 かしこまりました。 555 00:43:30,329 --> 00:43:32,329 ≪(ブザー) 556 00:43:36,335 --> 00:43:38,335 (雅美)どちらさまで…。 失礼いたします。 557 00:43:42,341 --> 00:43:44,343 あっ お待ちください。 558 00:43:44,343 --> 00:43:47,343 どういうことですか? お待ちください。 559 00:43:51,350 --> 00:43:55,354 ≪(輝夫)何なんだ あんたら。 (圭一)おい 警察 呼ぶぞ。 560 00:43:55,354 --> 00:44:00,359 今から 若林 辰夫さんを 殺害した犯人を特定いたします。 561 00:44:00,359 --> 00:44:03,362 お前たち 何 言ってんだ。 562 00:44:03,362 --> 00:44:22,381 ♪♪~ 563 00:44:22,381 --> 00:44:24,383 ♪♪~ 564 00:44:24,383 --> 00:44:26,385 やはり そうでございましたか。 565 00:44:26,385 --> 00:44:28,385 誰よ 犯人は。 566 00:44:34,326 --> 00:44:37,329 ここに記されている4人の バースデーメッセージが→ 567 00:44:37,329 --> 00:44:40,332 全てを物語っております。 568 00:44:40,332 --> 00:44:45,332 これらのメッセージは 本心で 書かれたものではございません。 569 00:44:51,343 --> 00:44:53,345 どういうこと? 570 00:44:53,345 --> 00:44:56,348 家族全員が 共犯者だということです。 571 00:44:56,348 --> 00:44:58,350 家族で話し合い→ 572 00:44:58,350 --> 00:45:02,354 辰夫氏を殺すことを 決めたのでしょう。 573 00:45:02,354 --> 00:45:04,354 嘘。 574 00:45:07,359 --> 00:45:09,361 私は→ 575 00:45:09,361 --> 00:45:14,366 お金など本当にいらなかったのに。(修二)嘘つけ。 576 00:45:14,366 --> 00:45:17,366 そうだ お前は俺たちの金を。 黙らっしゃい。 577 00:45:19,371 --> 00:45:22,371 あなたたち最低よ。 578 00:45:32,318 --> 00:45:35,318 お前 何で暗証番号。 579 00:45:40,326 --> 00:45:42,328 やはり109でございましたか。 580 00:45:42,328 --> 00:45:44,328 109? 581 00:45:52,338 --> 00:45:54,340 辰夫氏が スナックのキープボトルに→ 582 00:45:54,340 --> 00:45:57,343 書いていた番号です。 ママさんに聞いたところ→ 583 00:45:57,343 --> 00:46:00,343 亡くなった奥さまの 誕生日だそうですね。 584 00:46:04,350 --> 00:46:07,353 再婚を決意されたとはいえ→ 585 00:46:07,353 --> 00:46:09,355 亡くなった奥さまを 思う気持ちは→ 586 00:46:09,355 --> 00:46:11,355 変わっていなかったので ございましょう。 587 00:46:13,359 --> 00:46:17,363 1953年の シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ。 588 00:46:17,363 --> 00:46:20,366 1957年のクロ・ド・ラ・ロッシュ。 589 00:46:20,366 --> 00:46:23,369 1976年のシャンボール・ミュジニー・レ・サンティエ。 590 00:46:23,369 --> 00:46:28,390 1974年のニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ヴォークラン。 591 00:46:28,390 --> 00:46:32,311 1984年のエシェゾー。 592 00:46:32,311 --> 00:46:34,313 どうやら全て→ 593 00:46:34,313 --> 00:46:39,313 息子さんや お嫁さんの 誕生年に 作られたワインのようですね。 594 00:46:41,320 --> 00:46:46,325 ワインの好みは その人間の人柄を表すともいわれています。 595 00:46:46,325 --> 00:46:48,327 温厚で柔らかい→ 596 00:46:48,327 --> 00:46:52,331 実に趣味の良いワイン ばかりでございます。 597 00:46:52,331 --> 00:46:54,333 辰夫氏は→ 598 00:46:54,333 --> 00:46:59,338 この中に雅美さんという 新たな家族を入れたかった。 599 00:46:59,338 --> 00:47:02,341 ただ それだけではないでしょうか。 600 00:47:02,341 --> 00:47:21,341 ♪♪~ 601 00:47:24,363 --> 00:47:28,334 [TEL]犯人が自供しました。 後の処理は お任せします。 602 00:47:28,334 --> 00:47:33,205 はい はい はい はい はい。 最初から分かってたよ 宝生君→ 603 00:47:33,205 --> 00:47:37,209 これが他殺だってことはね。 僕は あえて…。 604 00:47:37,209 --> 00:47:41,213 [TEL](通話の切れる音) あっ あっ 宝生君? 605 00:47:41,213 --> 00:47:46,218 (並木)ご苦労さまです。 (刑事)お疲れさまです。 606 00:47:46,218 --> 00:48:05,237 ♪♪~ 607 00:48:05,237 --> 00:48:07,239 ♪♪~ 608 00:48:07,239 --> 00:48:13,245 んっ? どこかで。 609 00:48:13,245 --> 00:48:29,294 ♪♪~ 610 00:48:29,294 --> 00:48:34,299 分かってたの? 家族全員が犯人だって。 611 00:48:34,299 --> 00:48:37,302 はい 家族の証言では→ 612 00:48:37,302 --> 00:48:40,305 昨夜 辰夫氏は 結婚を反対され→ 613 00:48:40,305 --> 00:48:44,309 肩を落として出ていったと ありました。 614 00:48:44,309 --> 00:48:46,311 しかし スナックのママは→ 615 00:48:46,311 --> 00:48:49,314 辰夫氏は陽気だったと 言っておりました。 616 00:48:49,314 --> 00:48:54,319 つまり 家族全員が 口裏を合わせていたということ。 617 00:48:54,319 --> 00:48:56,321 本当は家族会議で→ 618 00:48:56,321 --> 00:49:00,325 結婚に賛成するふりを していたのでしょう。 619 00:49:00,325 --> 00:49:04,329 家族全員の おめでとうメッセージ。 620 00:49:04,329 --> 00:49:09,334 そのワインに 毒が入っていたと知ったとき→ 621 00:49:09,334 --> 00:49:13,338 辰夫さん どういう気分だったかしらね。 622 00:49:13,338 --> 00:49:31,290 ♪♪~ 623 00:49:31,290 --> 00:49:35,294 お嬢さま 旦那さまと奥さまから 絵はがきが届いておりました。 624 00:49:35,294 --> 00:49:49,308 ♪♪~ 625 00:49:49,308 --> 00:49:55,314 ♪♪~ 626 00:49:55,314 --> 00:49:57,316 影山。 はい。 627 00:49:57,316 --> 00:50:00,319 幸せ いっぱいの バカ夫婦に伝えといて。 628 00:50:00,319 --> 00:50:03,319 一生 帰ってこなくていいって。 629 00:50:05,324 --> 00:50:07,324 はい。 630 00:50:14,333 --> 00:50:17,336 そういえば影山。 はい。 631 00:50:17,336 --> 00:50:20,339 あなたは どんなワインが好きなの? 632 00:50:20,339 --> 00:50:26,345 あっ 実は私は 下戸なのでございます。 633 00:50:26,345 --> 00:50:28,363 そうなんだ。 634 00:50:28,363 --> 00:50:30,282 愛煙家ではありますが。 635 00:50:30,282 --> 00:50:32,282 へえ。 636 00:50:35,287 --> 00:50:39,287 って ここで吸うなっつうの。 637 00:52:24,363 --> 00:52:26,365 <『謎解きはディナーのあとで』を もう一度 見たい 皆さまへ→ 638 00:52:26,365 --> 00:52:29,365 うれしいお知らせです。 詳しくは こちらをご覧ください>