1 00:00:33,526 --> 00:00:43,526 ♪♪~ 2 00:01:08,561 --> 00:01:22,561 ♪♪~ 3 00:01:25,578 --> 00:01:27,580 (影山)結婚パーティー用の ドレスでございますか。 4 00:01:27,580 --> 00:01:30,583 (麗子)ちょっと 入るときは ノックぐらいしなさいよ。 5 00:01:30,583 --> 00:01:32,518 (影山)固い信頼関係で 結ばれてる執事は→ 6 00:01:32,518 --> 00:01:34,520 あるじの部屋に ノックなしで入るのが→ 7 00:01:34,520 --> 00:01:36,522 常識でございます。 (麗子)そういえば→ 8 00:01:36,522 --> 00:01:38,524 今まで 一回もノックされてない。 9 00:01:38,524 --> 00:01:40,526 それより お嬢さま そろそろ お時間で。 10 00:01:40,526 --> 00:01:42,528 分かってるけど。 11 00:01:42,528 --> 00:01:45,531 困っちゃうのよね 華があり過ぎる顔っていうのも。 12 00:01:45,531 --> 00:01:50,536 だって 花嫁より目立っちゃ悪いでしょ。 13 00:01:50,536 --> 00:01:54,540 しかも花嫁が あの有里さんじゃね。 14 00:01:54,540 --> 00:01:57,543 どうしても私の方が。 15 00:01:57,543 --> 00:01:59,545 にしても あの有里さんが→ 16 00:01:59,545 --> 00:02:02,548 この私よりも早く 結婚するなんてね。 17 00:02:02,548 --> 00:02:04,550 ≪お気持ちは お察しいたします お嬢さま。 18 00:02:04,550 --> 00:02:06,552 要するに お嬢さまは→ 19 00:02:06,552 --> 00:02:09,555 お友達が ご自分より先に ご結婚なさるのが→ 20 00:02:09,555 --> 00:02:11,557 どうしても納得いかないと。 21 00:02:11,557 --> 00:02:13,559 そんなことないわよ。 22 00:02:13,559 --> 00:02:18,564 《大財閥 宝生グループの会長 宝生 清太郎を父に持つ私は→ 23 00:02:18,564 --> 00:02:21,567 世界屈指のお嬢さま》 24 00:02:21,567 --> 00:02:23,569 《一方 沢村 有里さんは→ 25 00:02:23,569 --> 00:02:26,569 どこにでもいる そこそこのお嬢さま》 26 00:02:29,575 --> 00:02:32,512 《幼稚園が一緒で それ以来 友達のいない有里さんと→ 27 00:02:32,512 --> 00:02:34,514 仲良くしてあげてきたけど》 28 00:02:34,514 --> 00:02:38,518 (有里の泣き声) (麗子)《はい どうぞ》 29 00:02:38,518 --> 00:02:40,520 《私の方がカワイイし→ 30 00:02:40,520 --> 00:02:42,522 成績優秀だし→ 31 00:02:42,522 --> 00:02:44,524 爪の形も奇麗だし→ 32 00:02:44,524 --> 00:02:48,528 どう考えても 私の方がモテるはず》 33 00:02:48,528 --> 00:02:52,532 《なのに なぜ? あっちが先に結婚する?》 34 00:02:52,532 --> 00:02:54,534 (男性)《Hey baby》 《確かに→ 35 00:02:54,534 --> 00:02:57,537 向こうは 海外留学の後 家事手伝い》 36 00:02:57,537 --> 00:02:59,539 《お手伝いさんがいるくせに 何を手伝う?》 37 00:02:59,539 --> 00:03:02,542 《きっと はやりのツイッターやらフェイスブックやらで→ 38 00:03:02,542 --> 00:03:04,544 出会いまくりでしょ》 39 00:03:04,544 --> 00:03:06,546 《で こっちといえば 出会う相手は→ 40 00:03:06,546 --> 00:03:09,549 だいたい すでに死んでるし→ 41 00:03:09,549 --> 00:03:12,552 周りの男は 成り金主義の御曹司とか→ 42 00:03:12,552 --> 00:03:14,554 ぱっとしない連中ばかり》 43 00:03:14,554 --> 00:03:18,558 《そのくせ 無駄に色っぽい女子が多いし》 44 00:03:18,558 --> 00:03:21,561 《残るは この執事 影山》 《お嬢さま→ 45 00:03:21,561 --> 00:03:23,563 アホでらっしゃいますか?》 《お嬢さまの目は→ 46 00:03:23,563 --> 00:03:25,565 節穴でございますか?》 《お嬢さまは いらない存在と→ 47 00:03:25,565 --> 00:03:27,567 なりつつありました》 《しばらくの間→ 48 00:03:27,567 --> 00:03:29,569 引っ込んでおいて くださいますか》 49 00:03:29,569 --> 00:03:32,505 《だけど お嬢さまであり 刑事である 私のプライドを→ 50 00:03:32,505 --> 00:03:36,505 ずたずたに切り裂く この男に 誰が》 51 00:03:41,514 --> 00:03:44,517 沢村さまの邸宅に 到着いたしました。 52 00:03:44,517 --> 00:03:47,517 《そうだ 今日の結婚パーティーよ》 53 00:03:53,526 --> 00:03:57,526 《こんなときこそ 白馬の王子様を見つけなくっちゃ》 54 00:03:59,532 --> 00:04:04,537 ≪(風祭)パカリ パカリ パカリ。→ 55 00:04:04,537 --> 00:04:08,537 初めまして 白馬の王子が参上いたしました。 56 00:04:12,545 --> 00:04:15,548 えっ。 (風祭)やはり あなたでしたか。 57 00:04:15,548 --> 00:04:18,551 どちらさまですか? 何度か お会いしています。 58 00:04:18,551 --> 00:04:22,551 その後ろ姿 よもや 見まごうことはございません。 59 00:04:25,558 --> 00:04:28,561 《マイ スイート ハニー》 60 00:04:28,561 --> 00:04:33,561 ここで お会いできるとは まさにデステニーのいたずら。 61 00:04:35,501 --> 00:04:39,505 お名前をお聞かせ願えますか? 62 00:04:39,505 --> 00:04:41,507 《言えない。 本当は あなたの部下→ 63 00:04:41,507 --> 00:04:44,507 宝生 麗子です なんて絶対に言えない》 64 00:04:47,513 --> 00:04:49,515 参りましょう。 65 00:04:49,515 --> 00:04:51,515 ええ そうね。 66 00:04:53,519 --> 00:04:57,523 はい はい はい はい はい。 67 00:04:57,523 --> 00:05:04,530 夜空に星 カレーに福神漬け 恋にライバル 大いに結構。 68 00:05:04,530 --> 00:05:06,532 どうして 風祭警部が ここに? 69 00:05:06,532 --> 00:05:09,535 おそらく今日の祝いの席の ゲストでございましょう。 70 00:05:09,535 --> 00:05:12,538 どうしよう 風祭警部は 私が宝生家の令嬢だってこと→ 71 00:05:12,538 --> 00:05:14,540 知らないのよ。 72 00:05:14,540 --> 00:05:16,542 そうでございますね。 73 00:05:16,542 --> 00:05:19,545 ていうか どうして執事のあなたがここまで来てるのよ。 74 00:05:19,545 --> 00:05:21,545 もういいから外で待ってなさい。 75 00:05:23,549 --> 00:05:26,552 かしこまりました。 76 00:05:26,552 --> 00:05:29,555 ≪(有里)麗子さん。→ 77 00:05:29,555 --> 00:05:31,574 来てくださったんですね? 78 00:05:31,574 --> 00:05:34,493 有里さん? 79 00:05:34,493 --> 00:05:36,493 (有里)あっ! 80 00:05:41,500 --> 00:05:43,502 大丈夫でございますか? 81 00:05:43,502 --> 00:05:46,505 (有里)あっ ええ。 82 00:05:46,505 --> 00:05:49,508 お久しぶり。 相変わらずね。 83 00:05:49,508 --> 00:05:52,511 麗子さん いつの間に こんな すてきな彼氏が? 84 00:05:52,511 --> 00:05:55,514 あっ いや。 でも ごめんなさい。 85 00:05:55,514 --> 00:05:59,518 ブーケは違う人にあげようと 思ってたんです。 86 00:05:59,518 --> 00:06:01,518 何だ その上から目線。 87 00:06:03,522 --> 00:06:06,525 影山と申します。 本日は おめでとうございます。 88 00:06:06,525 --> 00:06:08,527 (有里)ありがとうございます。→ 89 00:06:08,527 --> 00:06:10,529 お二人とも 楽しんでってくださいね。 90 00:06:10,529 --> 00:06:12,531 はい。 いっ いえ 有里さん 影山はね。 91 00:06:12,531 --> 00:06:14,533 吉田さん。 (吉田)あっ はい。 92 00:06:14,533 --> 00:06:16,535 お二人を会場へ。 (吉田)ああ はいはい。→ 93 00:06:16,535 --> 00:06:22,535 あの 在園寺家の執事 吉田と申します。 94 00:06:25,544 --> 00:06:28,547 (吉田)何とも お似合いの お二人でございますね。→ 95 00:06:28,547 --> 00:06:31,517 さあ どうぞ こちらへ。 ありがとうございます。 96 00:06:31,517 --> 00:06:36,517 あの いえ ですからね あの 影山というのはですね。 97 00:06:47,399 --> 00:06:51,403 で ホントに来ちゃう。 98 00:06:51,403 --> 00:06:53,405 なかなか 盛大なパーティーでございますね。 99 00:06:53,405 --> 00:06:56,408 服装とか 普通にマッチしちゃってるし。 100 00:06:56,408 --> 00:06:58,410 (細山)おお 風祭。 どうも 先輩→ 101 00:06:58,410 --> 00:07:00,412 おめでとうございます。 (細山)ありがとう。 102 00:07:00,412 --> 00:07:04,416 後輩の風祭と申します。 103 00:07:04,416 --> 00:07:07,419 にしても あの新郎 ずいぶん年配よね。 104 00:07:07,419 --> 00:07:10,422 ≪(佑介)だまされてんだよ 姉貴は。 105 00:07:10,422 --> 00:07:13,425 (美幸)ちょっと お兄ちゃん 突然 失礼よ。 106 00:07:13,425 --> 00:07:15,427 有里さんの弟さん? 107 00:07:15,427 --> 00:07:18,430 (佑介)沢村 佑介。 で こいつが妹の美幸。→ 108 00:07:18,430 --> 00:07:23,435 で あちらの新しいお兄さまが 細山 照也 42歳。 109 00:07:23,435 --> 00:07:27,439 てことは 有里さんの18歳も年上ってこと? 110 00:07:27,439 --> 00:07:29,441 (佑介)財産狙いだよ。 (美幸)ちょっと。 111 00:07:29,441 --> 00:07:31,443 どういうことですか? 112 00:07:31,443 --> 00:07:34,480 この屋敷は もともと 在園寺家の物なんだ。 113 00:07:34,480 --> 00:07:37,483 在園寺家。 明治時代から続く名家さ。→ 114 00:07:37,483 --> 00:07:40,486 まあ その在園寺家も すっかり没落して→ 115 00:07:40,486 --> 00:07:43,489 今じゃ名前を継ぐのは 50過ぎても独り身のばばあだけ。→ 116 00:07:43,489 --> 00:07:45,491 屋敷を維持することすら できなくなって→ 117 00:07:45,491 --> 00:07:48,494 遠い親戚のおふくろに 泣き付いてきたんだ。 118 00:07:48,494 --> 00:07:51,497 お母さまに。 あっ あれが母です。 119 00:07:51,497 --> 00:07:53,499 (佑介)で そのばばあに 援助する代わりに→ 120 00:07:53,499 --> 00:07:57,503 俺たち沢村家が この屋敷に住むことになったんだ。 121 00:07:57,503 --> 00:08:02,508 でも その在園寺家と 有里さんとの結婚に何の関係が? 122 00:08:02,508 --> 00:08:05,511 (佑介)3年くらい前に 細山は財産狙いで→ 123 00:08:05,511 --> 00:08:07,513 在園寺家の 顧問弁護士になったんだ。→ 124 00:08:07,513 --> 00:08:09,515 でも 在園寺家に金がないと分かると→ 125 00:08:09,515 --> 00:08:11,517 今度は沢村家に近づいてきて→ 126 00:08:11,517 --> 00:08:14,520 あれよあれよという間に 姉貴と結婚だよ。 127 00:08:14,520 --> 00:08:18,524 なるほどね だから有里さんは 私より早く結婚を。 128 00:08:18,524 --> 00:08:22,524 お嬢さま お顔が喜びにあふれております。 129 00:08:34,473 --> 00:08:37,476 (佑介)あれが噂の 在園寺家 最後の当主→ 130 00:08:37,476 --> 00:08:39,478 琴江おばさん。 131 00:08:39,478 --> 00:08:41,480 ほほう。 132 00:08:41,480 --> 00:08:43,482 また時代遅れのドレス着ちゃって。 133 00:08:43,482 --> 00:08:45,484 (佑介)色とか あせちゃってるだろ?→ 134 00:08:45,484 --> 00:08:47,486 ああは なりたくねえよな。 135 00:08:47,486 --> 00:08:50,489 いえいえ あれはチュールエンブロイダリー。 136 00:08:50,489 --> 00:08:53,492 めったに お目にかかれる代物ではございません。 137 00:08:53,492 --> 00:08:56,495 (有里)おばさま。 138 00:08:56,495 --> 00:09:00,495 (琴江)おめでとう とても奇麗だわ。 139 00:09:02,501 --> 00:09:06,505 (有里)ありがとう。 (佑介)姉貴だけは懐いてんだよな。 140 00:09:06,505 --> 00:09:08,507 (有里)友達の麗子さんが 来てくださったの。 141 00:09:08,507 --> 00:09:10,507 そう。 142 00:09:13,512 --> 00:09:16,515 有里のご友人だそうですね。 143 00:09:16,515 --> 00:09:18,517 お越しいただき ありがとうございます。 144 00:09:18,517 --> 00:09:21,520 本日は おめでとうございます。 145 00:09:21,520 --> 00:09:23,522 おめでとうございます。 146 00:09:23,522 --> 00:09:26,525 スズランの香りですか 奥ゆかしい。 147 00:09:26,525 --> 00:09:29,528 (琴江)あっ。 148 00:09:29,528 --> 00:09:32,464 [マイク](司会者)では ここで ちょっとしたサプライズ。→ 149 00:09:32,464 --> 00:09:34,466 新郎新婦が選んだ ベストカップルに→ 150 00:09:34,466 --> 00:09:37,466 ダンスを披露していただきます。 151 00:09:40,472 --> 00:09:43,475 決まりました。 サプライズダンスは→ 152 00:09:43,475 --> 00:09:46,478 あそこの すてきなカップルに お願いします。 153 00:09:46,478 --> 00:09:48,478 私たち? 154 00:09:52,484 --> 00:09:57,489 それでは お願いします。 ≪(一同の拍手) 155 00:09:57,489 --> 00:09:59,489 《ヤバい》 156 00:10:01,493 --> 00:10:04,493 《私が 唯一 苦手とする ダンス》 157 00:10:07,499 --> 00:10:11,499 《無理 無理 無理 無理 無理》 158 00:10:19,511 --> 00:10:21,513 へっ? 159 00:10:21,513 --> 00:10:41,533 ♪♪~ 160 00:10:41,533 --> 00:10:46,538 ♪♪~ 161 00:10:46,538 --> 00:10:48,540 あっ あっ。 162 00:10:48,540 --> 00:10:53,545 (一同の笑い声) 163 00:10:53,545 --> 00:10:55,547 (女性)カワイイ。 164 00:10:55,547 --> 00:10:59,551 ≪(一同の拍手) 165 00:10:59,551 --> 00:11:02,551 ったく 何やってんのよ。 166 00:11:05,557 --> 00:11:07,559 (琴江)あなたの執事ですね? 167 00:11:07,559 --> 00:11:09,561 えっ? 168 00:11:09,561 --> 00:11:13,565 彼氏ではなくて ホントは そうなんでしょ? 169 00:11:13,565 --> 00:11:15,567 よくお気付きで。 170 00:11:15,567 --> 00:11:20,572 執事の質というものは あるじの人生をも左右します。 171 00:11:20,572 --> 00:11:24,576 あなたは幸せですよ 良い執事に恵まれて。 172 00:11:24,576 --> 00:11:27,579 いいえ とんでもない。 173 00:11:27,579 --> 00:11:30,582 いつも私のこと アホだの節穴だの言うし→ 174 00:11:30,582 --> 00:11:33,519 ああやって 変なことばっかりするの。 175 00:11:33,519 --> 00:11:38,519 いつか分かるときが来るわ あなたにもね。 176 00:11:40,526 --> 00:11:42,528 (有里)あっ ちょっと→ 177 00:11:42,528 --> 00:11:44,530 私 飲み過ぎちゃったみたいなんでお部屋に戻ってます。 178 00:11:44,530 --> 00:11:46,532 (吉田)大丈夫ですか 何か お薬でも? 179 00:11:46,532 --> 00:11:48,534 (有里)大丈夫 大丈夫。 (吉田)えっ。 180 00:11:48,534 --> 00:11:50,534 ≪お嬢さま。 181 00:11:53,539 --> 00:11:57,543 あっ では ごゆっくり。 182 00:11:57,543 --> 00:11:59,545 先ほどは失礼いたしました。 183 00:11:59,545 --> 00:12:01,547 レイディーに名前を聞くときには まず→ 184 00:12:01,547 --> 00:12:06,552 自ら名乗るのが ジェントルメンの習わしでしたね。 185 00:12:06,552 --> 00:12:12,558 申し遅れました 私 あの風祭モータースの御曹司で→ 186 00:12:12,558 --> 00:12:18,564 警視庁 国立署の警部 風祭 京一郎と申します。 187 00:12:18,564 --> 00:12:24,570 はい はい はい そうです。 結婚すれば 玉のこし間違いなし。 188 00:12:24,570 --> 00:12:27,573 (店員)《お待たせいたしました》 189 00:12:27,573 --> 00:12:29,575 警察力を駆使して→ 190 00:12:29,575 --> 00:12:34,513 大人気店を貸し切ることでさえ 可能です。 191 00:12:34,513 --> 00:12:38,517 それは まずいんじゃ。 して あなたのお名前は。 192 00:12:38,517 --> 00:12:40,519 えっ。 193 00:12:40,519 --> 00:12:43,522 教えてください あなたのお名前を。 194 00:12:43,522 --> 00:12:47,522 そっ それは。 195 00:12:51,530 --> 00:12:54,533 ほ。 ほ。 196 00:12:54,533 --> 00:12:58,537 う? う? 197 00:12:58,537 --> 00:13:00,537 ≪ホウ・ショウレイ。 198 00:13:03,542 --> 00:13:05,544 ホウ・ショウレイ。 199 00:13:05,544 --> 00:13:08,547 ええ 彼女はホウ・ショウレイ。 200 00:13:08,547 --> 00:13:12,551 香港の財閥グループのご令嬢で 私のフィアンセですが→ 201 00:13:12,551 --> 00:13:15,554 それが何か。 202 00:13:15,554 --> 00:13:17,556 ホウ ホウ ホウ。 203 00:13:17,556 --> 00:13:20,559 ウエルカム トゥー カザマツリ。 204 00:13:20,559 --> 00:13:25,564 この広い地球で あなたに 出会えたことに感謝します。 205 00:13:25,564 --> 00:13:27,566 [マイク](司会者)それでは ここで 新郎のご友人である→ 206 00:13:27,566 --> 00:13:32,504 風祭 京一郎さまより ご挨拶を頂戴したいと思います。 207 00:13:32,504 --> 00:13:36,508 (一同の拍手) 208 00:13:36,508 --> 00:13:39,511 残念ですが では後ほど。 209 00:13:39,511 --> 00:13:42,514 ≪(一同の拍手) 210 00:13:42,514 --> 00:13:44,516 何とか 切り抜けたようでございますね。 211 00:13:44,516 --> 00:13:46,518 (ため息) 212 00:13:46,518 --> 00:13:51,523 ただ今 ご紹介にあずかりました 新郎の後輩 風祭です。 213 00:13:51,523 --> 00:13:56,528 あっ やめてくださいよ 何か 面白いことやれっていう空気は。 214 00:13:56,528 --> 00:13:59,531 では リクエストに お応えして 得意の物まねを。 215 00:13:59,531 --> 00:14:02,534 私 ちょっと お手洗い行ってくるわね。 216 00:14:02,534 --> 00:14:05,537 風祭警部の物まね 私 見飽きてるから。 217 00:14:05,537 --> 00:14:09,541 どうせ 時代遅れのケント・デリカットよ。 218 00:14:09,541 --> 00:14:11,543 かしこまりました。 ちょっと失礼。 219 00:14:11,543 --> 00:14:15,543 では どなたか 眼鏡を貸していただけますか? 220 00:14:25,557 --> 00:14:27,557 ホウ・ショウレイです。 221 00:14:30,562 --> 00:14:33,562 ≪(女性の悲鳴) 222 00:14:40,505 --> 00:14:44,509 (吉田)あっ 有里さまのお部屋ですね。 223 00:14:44,509 --> 00:14:48,513 有里さま 有里さま どうなさいました。 224 00:14:48,513 --> 00:14:50,513 有里さん 開けるわよ。 225 00:14:53,518 --> 00:14:55,520 おかしいな あの 少し休むとおっしゃって→ 226 00:14:55,520 --> 00:14:58,523 お部屋に お戻りになったんですが。 227 00:14:58,523 --> 00:15:02,527 合鍵を取ってまいります。 お願いします。 228 00:15:02,527 --> 00:15:05,530 有里さん 有里さん。 229 00:15:05,530 --> 00:15:08,533 はい ケント・デリカット。 230 00:15:08,533 --> 00:15:11,533 目が大きくなるよ。 231 00:15:13,538 --> 00:15:16,541 ユタは田舎じゃないよ。 232 00:15:16,541 --> 00:15:20,545 でも ゆったりしてるよ。 233 00:15:20,545 --> 00:15:22,545 (吉田)お願いします。 234 00:15:29,554 --> 00:15:31,554 有里さん。 235 00:17:05,517 --> 00:17:07,519 有里さん。 (吉田)おっ お嬢さま→ 236 00:17:07,519 --> 00:17:10,522 どうなさいました。 237 00:17:10,522 --> 00:17:13,525 大丈夫 生きてる。 238 00:17:13,525 --> 00:17:16,525 有里さん? しっかりして。 239 00:17:21,533 --> 00:17:24,536 有里さん? 有里さん? 240 00:17:24,536 --> 00:17:26,538 ≪(佑介)何だよ 今の悲鳴。 ≪(孝子)ちょっと どうしたの?→ 241 00:17:26,538 --> 00:17:28,540 あっ! 救急車を。 242 00:17:28,540 --> 00:17:30,540 あっ あっ はい はい。 243 00:17:35,547 --> 00:17:38,550 ねえ 何の騒ぎ? 琴江おばさんに何かあったの? 244 00:17:38,550 --> 00:17:41,553 (佑介)バカ おばさんじゃねえ 姉貴の方だ。 245 00:17:41,553 --> 00:17:45,557 はい はい はい はい はい はい。 246 00:17:45,557 --> 00:17:48,557 現場保全のため 皆さん外へ。 247 00:17:51,563 --> 00:17:56,568 (サイレン) 248 00:17:56,568 --> 00:17:58,570 (雷鳴) 249 00:17:58,570 --> 00:18:00,572 (孝子)誰が 警察 呼んだんです。→ 250 00:18:00,572 --> 00:18:05,510 あんなに多くのお客さまの前で 沢村家の恥もいいところです。 251 00:18:05,510 --> 00:18:07,512 (三浦のせきばらい) (三浦)そう言われましてもね。 252 00:18:07,512 --> 00:18:11,516 一応 形式上 近所の交番から ペーペーを僕が呼びました。 253 00:18:11,516 --> 00:18:14,519 なに 花嫁の命に 別条はございません。 254 00:18:14,519 --> 00:18:16,521 ちょっとした傷害事件です。 255 00:18:16,521 --> 00:18:20,525 後は 数々の難事件を解決してきた→ 256 00:18:20,525 --> 00:18:24,529 この私に お任せいただければ 悪いようにはいたしません。 257 00:18:24,529 --> 00:18:27,532 あの やはり署に連絡した方が。 258 00:18:27,532 --> 00:18:29,534 それは僕の捜査が終わってからで 十分だよ。 259 00:18:29,534 --> 00:18:32,537 ですが警部。 君 名前は? 260 00:18:32,537 --> 00:18:34,539 三浦です。 じゃ 三浦君 しばらく黙って→ 261 00:18:34,539 --> 00:18:36,541 メモを取っていてくれたまえ。 はい。 262 00:18:36,541 --> 00:18:38,543 では早速ですが→ 263 00:18:38,543 --> 00:18:42,547 事件発見の経緯について ご説明いただきましょう。 264 00:18:42,547 --> 00:18:48,547 まず最初に有里さんの部屋に 駆け付けた方は どなたですか。 265 00:18:53,558 --> 00:18:56,561 何とショウレイさんでしたか。 266 00:18:56,561 --> 00:19:00,565 私は階段の下で悲鳴を聞いて 駆け付けたんです。 267 00:19:00,565 --> 00:19:04,503 (吉田)私は自分の部屋へ帰る途中 悲鳴を聞きまして。 268 00:19:04,503 --> 00:19:07,506 鍵が掛かっていたので 吉田さんが合鍵を取りに。 269 00:19:07,506 --> 00:19:10,509 《おかしいな》 それで私が鍵を開けて→ 270 00:19:10,509 --> 00:19:13,512 中に入ったら。 (吉田)《おっ お嬢さま→ 271 00:19:13,512 --> 00:19:16,515 どうなさいました》 272 00:19:16,515 --> 00:19:20,519 (佑介)《何だよ 今の悲鳴》 (孝子)《ちょっと どうしたの?》→ 273 00:19:20,519 --> 00:19:22,521 《あっ!》 振り返ったら→ 274 00:19:22,521 --> 00:19:24,523 すでに皆さんがいて→ 275 00:19:24,523 --> 00:19:27,526 そこに影山が来て 最後に。 276 00:19:27,526 --> 00:19:29,528 (美幸)《ねえ 何の騒ぎ? 琴江おばさんに何かあったの?》 277 00:19:29,528 --> 00:19:32,531 (佑介)《バカ おばさんじゃねえ 姉貴の方だ》 278 00:19:32,531 --> 00:19:36,535 なるほど 隣の部屋にいたのは 美幸さんですね? 279 00:19:36,535 --> 00:19:38,537 はい。 君は なぜ→ 280 00:19:38,537 --> 00:19:40,539 最後に顔を出したのかな? 281 00:19:40,539 --> 00:19:43,542 隣の部屋にいたのなら→ 282 00:19:43,542 --> 00:19:47,546 もっと早く騒動に気付いても よかったはずですが。 283 00:19:47,546 --> 00:19:49,548 音楽を聴いていたんで。 284 00:19:49,548 --> 00:19:55,554 そうですか では他の皆さんは どうして あの場所へ? 285 00:19:55,554 --> 00:19:57,556 私は少し疲れたので→ 286 00:19:57,556 --> 00:20:00,559 奥にある自室で 横になっていたんですが→ 287 00:20:00,559 --> 00:20:02,561 途中で物音がしたので外へ。 288 00:20:02,561 --> 00:20:06,498 では あなた方は。 (佑介)俺と母さんは→ 289 00:20:06,498 --> 00:20:08,500 パーティー会場から 外に出たときに→ 290 00:20:08,500 --> 00:20:11,503 騒ぎに気付いて一緒に。 291 00:20:11,503 --> 00:20:13,505 私も お二人と同じでございます。 292 00:20:13,505 --> 00:20:15,507 会場を出たときに 声が聞こえましたので。 293 00:20:15,507 --> 00:20:18,510 どうも怪しいですな。 294 00:20:18,510 --> 00:20:20,512 (孝子)何ですの? 同じタイミングで→ 295 00:20:20,512 --> 00:20:24,516 3人が会場から出たというのは 都合が良過ぎる。 296 00:20:24,516 --> 00:20:29,521 もしかして 示し合わせて 外へ出たのではありませんか→ 297 00:20:29,521 --> 00:20:31,523 アリバイづくりのために。 298 00:20:31,523 --> 00:20:33,525 違います。 299 00:20:33,525 --> 00:20:36,528 何だか お寒い物まねが始まったから→ 300 00:20:36,528 --> 00:20:38,530 外へ出ただけです。 301 00:20:38,530 --> 00:20:40,532 (佑介)そうだよ ケント・デリカットなんて→ 302 00:20:40,532 --> 00:20:43,532 俺 知らねえし。 303 00:22:25,503 --> 00:22:27,505 部屋は入ったときから このような状態だったんですね。 304 00:22:27,505 --> 00:22:30,508 ええ。 だったら事は簡単だ。 305 00:22:30,508 --> 00:22:35,513 三浦君 この部屋の窓の下を 調べてきてくれたまえ。 306 00:22:35,513 --> 00:22:40,518 鈍いね 君は。 今までの話で全て分かっただろ? 307 00:22:40,518 --> 00:22:43,521 部屋には鍵が掛かっていた。 つまり犯人は→ 308 00:22:43,521 --> 00:22:46,524 この窓から飛び降りて 脱出したんだよ。 309 00:22:46,524 --> 00:22:49,527 窓の外には 足跡などが必ず残っているはずだ。 310 00:22:49,527 --> 00:22:53,531 ええ 僕も さっき そう思って あの 窓の下を調べたのですが→ 311 00:22:53,531 --> 00:22:55,533 犯人の痕跡は 何一つ残っていなかったんです。 312 00:22:55,533 --> 00:22:58,536 何!? じゃ 犯人は どうやって部屋から。 313 00:22:58,536 --> 00:23:00,538 (佑介)姉貴は 犯人の顔 見てないんすか? 314 00:23:00,538 --> 00:23:05,543 (三浦)まだ 意識が 戻られていないようなので。→ 315 00:23:05,543 --> 00:23:09,547 あの この中に1人だけ→ 316 00:23:09,547 --> 00:23:12,550 有里さんを刺すことができた人が いると思うのですが。 317 00:23:12,550 --> 00:23:16,550 何と 誰だい それは。 318 00:23:26,498 --> 00:23:28,500 私? 319 00:23:28,500 --> 00:23:31,503 何を言うんだ 僕の恋人に。 恋人じゃないですから。 320 00:23:31,503 --> 00:23:36,508 ですが警部 彼女が 嘘をついていると考えれば→ 321 00:23:36,508 --> 00:23:39,511 この密室状態を 説明することができます。 322 00:23:39,511 --> 00:23:41,511 どういうことかね。 323 00:23:43,515 --> 00:23:46,518 (三浦)まず 彼女が有里さんを刺す。→ 324 00:23:46,518 --> 00:23:48,520 部屋から飛び出した彼女は→ 325 00:23:48,520 --> 00:23:51,523 執事の吉田さんが 駆け付けるのを見て→ 326 00:23:51,523 --> 00:23:53,525 階段から来たふりをする。→ 327 00:23:53,525 --> 00:23:56,528 さらに ドアが開かないと嘘をついた。 328 00:23:56,528 --> 00:23:59,531 《あれ 開かないな》 329 00:23:59,531 --> 00:24:03,535 (三浦)そして 吉田さんが 持ってきた鍵を受け取り→ 330 00:24:03,535 --> 00:24:08,540 いかにも 今 開けましたという そぶりで部屋の中へ入った。 331 00:24:08,540 --> 00:24:13,545 つまり ドアの鍵は締まっていなかった。 332 00:24:13,545 --> 00:24:15,547 違いますか? 違います。 それに→ 333 00:24:15,547 --> 00:24:17,549 どうして私が有里さんを? 334 00:24:17,549 --> 00:24:19,551 (三浦)実は あなたが有里さんの結婚を→ 335 00:24:19,551 --> 00:24:22,554 腹立たしく思っていたようだ という証言が。 336 00:24:22,554 --> 00:24:24,554 誰が そんな…。 337 00:24:28,493 --> 00:24:30,495 あなたって人は この裏切り者。 338 00:24:30,495 --> 00:24:35,495 とにかく それ以外に 説明のしようがないのです。 339 00:24:37,502 --> 00:24:41,506 違います ホントに違います。 340 00:24:41,506 --> 00:24:44,506 信じてください 私 やってないです。 341 00:24:47,512 --> 00:24:52,517 はい はい はい はい はい はい はい。 342 00:24:52,517 --> 00:24:54,519 いいですかショウレイさん。 これは→ 343 00:24:54,519 --> 00:24:58,523 あなたの無実を勝ち取るための 闘いです。 344 00:24:58,523 --> 00:25:00,525 絶対に負けられない闘いが ここにある。 345 00:25:00,525 --> 00:25:03,528 警部。 いいんです。 346 00:25:03,528 --> 00:25:06,531 ご安心ください あなたの無実を晴らすべく→ 347 00:25:06,531 --> 00:25:11,536 今ここに舞い降りました 白馬の騎士が。 348 00:25:11,536 --> 00:25:18,543 《何? 何なの? 風祭警部が こんなに頼もしく見えるなんて》 349 00:25:18,543 --> 00:25:22,547 《でも 今は もう あなたに頼るしかない》 350 00:25:22,547 --> 00:25:26,484 警部 私を助けてください。 351 00:25:26,484 --> 00:25:30,488 アイ アム ア ホワイツナイツ。 352 00:25:30,488 --> 00:25:33,491 僕には分かっているよ 君が真犯人だということがね。 353 00:25:33,491 --> 00:25:36,494 そう 犯人は君だ 沢村 美幸君。 354 00:25:36,494 --> 00:25:38,496 えっ? 君は沢村家の財産が→ 355 00:25:38,496 --> 00:25:40,498 細山に渡るのが許せなかった。 356 00:25:40,498 --> 00:25:43,501 だから お姉さんを殺害し 結婚を破談にしようとした。 357 00:25:43,501 --> 00:25:46,504 待ってよ 私は隣の部屋にいたんだよ。 358 00:25:46,504 --> 00:25:50,508 はい 有里さんを刺した後 君は窓から外へ出たんだからね。 359 00:25:50,508 --> 00:25:53,511 (三浦)しかし警部 窓の下には 何も跡が残っていませんでした。 360 00:25:53,511 --> 00:25:56,514 はい 彼女は飛び降りたのではない。 361 00:25:56,514 --> 00:25:59,517 窓から出て 隣の部屋のベランダに飛び移ったのさ。 362 00:25:59,517 --> 00:26:03,521 そして彼女は何食わぬ顔をして 廊下から戻ってきた。 363 00:26:03,521 --> 00:26:06,524 タイムラグを補うために わざわざヘッドホンを片手に→ 364 00:26:06,524 --> 00:26:12,530 音楽を聴いていたなどという 嘘のアリバイまで用意してね。 365 00:26:12,530 --> 00:26:15,533 《いける 今回の警部は ホントに さえてる》 366 00:26:15,533 --> 00:26:17,535 正直に白状しなさい。 367 00:26:17,535 --> 00:26:20,538 さあ 見たまえ。 368 00:26:20,538 --> 00:26:25,476 君は この窓から出て 隣の部屋のベランダに。 369 00:26:25,476 --> 00:26:31,476 ベッ ベランダがないってことは それは無理。 370 00:26:37,488 --> 00:26:39,490 こんなことってあるかい? 371 00:26:39,490 --> 00:26:42,493 出会ったばかりだというのに。 えっ? 372 00:26:42,493 --> 00:26:44,495 ショウレイさん あなたを逮捕します。 373 00:26:44,495 --> 00:26:46,497 ちょっと待ってください。 認めたくはない。 374 00:26:46,497 --> 00:26:51,497 だが それ以外に この密室を 説明することはできないんだ。 375 00:26:53,504 --> 00:26:58,509 違います ホントに 私 やってないんです。 376 00:26:58,509 --> 00:27:01,509 《影山 影山》 377 00:27:06,517 --> 00:27:10,521 (時計の鐘の音) 378 00:27:10,521 --> 00:27:12,521 ティータイム。 379 00:27:14,525 --> 00:27:17,528 (三浦)とにかく 有里さんの意識が戻るまで→ 380 00:27:17,528 --> 00:27:19,528 皆さんは この屋敷から出ないように。 381 00:28:53,524 --> 00:28:55,524 逮捕されちゃうよ~。 382 00:28:58,529 --> 00:29:01,532 ていうか影山 容疑者 宝生 麗子が→ 383 00:29:01,532 --> 00:29:03,534 絶体絶命のピンチという このときに→ 384 00:29:03,534 --> 00:29:05,536 あなた何やってんのよ。 385 00:29:05,536 --> 00:29:09,536 ご覧のとおりでございます。 厨房 お借りして お料理を。 386 00:29:20,551 --> 00:29:24,555 シャー! カー! 387 00:29:24,555 --> 00:29:27,558 もう こうなったら お父さまに電話して→ 388 00:29:27,558 --> 00:29:30,561 ありとあらゆる手段を使って 無罪を。 389 00:29:30,561 --> 00:29:32,563 どうやら お嬢さまにおかれましては→ 390 00:29:32,563 --> 00:29:34,565 大変お困りのご様子。 391 00:29:34,565 --> 00:29:37,568 いったい どうされたのでございますか。 392 00:29:37,568 --> 00:29:39,570 何 とぼけたこと言ってんのよ。 393 00:29:39,570 --> 00:29:42,573 あなたが余計な証言するから 私が容疑者になっちゃったんじゃない。 394 00:29:42,573 --> 00:29:44,575 おや まさか お嬢さまは→ 395 00:29:44,575 --> 00:29:48,579 真犯人の目星が 付いてらっしゃらないと? 396 00:29:48,579 --> 00:29:51,599 じゃ あなたは目星が付いてるの? 397 00:29:51,599 --> 00:29:55,520 当然でございます。 先ほどまでの証言をまとめれば→ 398 00:29:55,520 --> 00:29:57,522 犯人は 理詰めで浮かび上がってくるかと。 399 00:29:57,522 --> 00:29:59,524 えっ? それが よもや→ 400 00:29:59,524 --> 00:30:02,527 プロの刑事であらせられる お嬢さまが→ 401 00:30:02,527 --> 00:30:05,530 お分かりにならないわけ ございませんよね。 402 00:30:05,530 --> 00:30:09,534 分かるわよ。 ちゃんと考えればね。 403 00:30:09,534 --> 00:30:13,534 では ちゃんと お考えくださいませ。 404 00:30:15,540 --> 00:30:20,545 う~ん 部屋は密室。 405 00:30:20,545 --> 00:30:24,545 庭には飛び降りた跡が なかったってことでしょ? 406 00:30:27,552 --> 00:30:31,556 そっか 犯人は ベランダから屋根に登ったのよ。 407 00:30:31,556 --> 00:30:36,561 そんなことができるのは 犯人は佑介さんね。 408 00:30:36,561 --> 00:30:41,561 もう これしかない。 どう? 影山 私の推理 正解でしょ? 409 00:30:43,568 --> 00:30:47,572 ああ どうやら 何にも言うことがないみたいね。 410 00:30:47,572 --> 00:30:50,572 あ~ よかった これで逮捕されずに済む。 411 00:30:53,511 --> 00:30:55,511 失礼ながら お嬢さま。 412 00:30:57,515 --> 00:31:02,515 このまま逮捕あそばされ 少々 反省していただけますか? 413 00:31:11,529 --> 00:31:15,529 この私に向かって 逮捕されろですって? 414 00:31:18,536 --> 00:31:20,538 ていうか あなたこそ 公務執行妨害→ 415 00:31:20,538 --> 00:31:22,540 いいえ 麗子お嬢さま侮辱罪で 逮捕だっつうの! 416 00:31:22,540 --> 00:31:24,542 お気に障ること 申し上げたのならば→ 417 00:31:24,542 --> 00:31:26,544 おわびいたします。 しかし→ 418 00:31:26,544 --> 00:31:28,546 麗子お嬢さま侮辱罪 などという罪は→ 419 00:31:28,546 --> 00:31:30,548 日本の法律にございません。 んなこと知ってるわ。 420 00:31:30,548 --> 00:31:32,550 そして何より 今回の事件でも→ 421 00:31:32,550 --> 00:31:35,553 お嬢さまの観察力不足は 否めません。 422 00:31:35,553 --> 00:31:37,555 観察力不足? 423 00:31:37,555 --> 00:31:40,558 はい。 私は 宝生 麗子。 424 00:31:40,558 --> 00:31:44,562 世界屈指のお嬢さま そして正真正銘の刑事。 425 00:31:44,562 --> 00:31:48,566 こんな男に お願いして 犯人の正体 聞くなんて→ 426 00:31:48,566 --> 00:31:50,566 絶対にプライドが許さない。 427 00:31:53,504 --> 00:31:58,504 だけど 今回は もう教えてよ~。 428 00:32:03,514 --> 00:32:06,514 かしこまりました お嬢さま。 429 00:32:09,520 --> 00:32:13,524 ただし謎解きは→ 430 00:32:13,524 --> 00:32:17,524 こちらをお召し上がりになった 後にいたしましょう。 431 00:32:21,532 --> 00:32:24,535 今回の事件の謎を解く鍵は→ 432 00:32:24,535 --> 00:32:28,539 犯人が どのようにして 密室状態をつくり出したのか。 433 00:32:28,539 --> 00:32:31,542 やはり これに尽きます。 そう そこよ。 434 00:32:31,542 --> 00:32:33,544 私が考えますに→ 435 00:32:33,544 --> 00:32:36,547 あのとき密室状態を つくり出すことができた人物は→ 436 00:32:36,547 --> 00:32:38,549 おそらく 3人いらっしゃると思われます。 437 00:32:38,549 --> 00:32:40,551 そんなにいるの? 438 00:32:40,551 --> 00:32:42,553 まず1人目。 439 00:32:42,553 --> 00:32:45,556 最初に 確認しておきたいのですが→ 440 00:32:45,556 --> 00:32:50,561 お嬢さまは 本当に犯人ではございませんよね。 441 00:32:50,561 --> 00:32:52,496 だから 違うって言ってるでしょうが。 442 00:32:52,496 --> 00:32:54,496 いったい あなたは 誰の味方なのよ。 443 00:32:58,502 --> 00:33:00,504 もちろん 私は お嬢さま…。 何で 一瞬 考える。 444 00:33:00,504 --> 00:33:02,506 もういい あなたには頼らない。 お待ちください→ 445 00:33:02,506 --> 00:33:05,509 一応 確認しただけでございます。 446 00:33:05,509 --> 00:33:07,511 お嬢さまが 犯人でないのであれば→ 447 00:33:07,511 --> 00:33:10,514 あの密室状態を つくることができた人物は→ 448 00:33:10,514 --> 00:33:12,514 あと2人に絞られます。 449 00:33:14,518 --> 00:33:16,518 誰。 450 00:33:23,527 --> 00:33:26,530 分かった 追い込まれた私って強い。 451 00:33:26,530 --> 00:33:30,534 犯人は執事の吉田さんよ。 452 00:33:30,534 --> 00:33:32,534 ほう。 453 00:33:34,538 --> 00:33:37,541 《あっ》 吉田さんは犯行後→ 454 00:33:37,541 --> 00:33:40,544 部屋の外に出て鍵を掛けた。 455 00:33:40,544 --> 00:33:44,548 そして私が来たところで 再びドアの前に姿を現す。 456 00:33:44,548 --> 00:33:47,551 《有里さまの お部屋でございますよ》 457 00:33:47,551 --> 00:33:50,551 で 鍵を部屋まで 取りに行くふりをした。 458 00:33:52,490 --> 00:33:54,492 ねっ? 鍵を持っている吉田さんなら→ 459 00:33:54,492 --> 00:33:57,495 密室をつくるなんて ちょちょいのちょいってわけよ。 460 00:33:57,495 --> 00:33:59,497 確かに お嬢さまのおっしゃるとおり→ 461 00:33:59,497 --> 00:34:01,499 吉田さんは 残る2人の容疑者の 1人でございます。 462 00:34:01,499 --> 00:34:03,501 やっぱりね。 463 00:34:03,501 --> 00:34:06,504 しかし それは不可能なのでございます。 464 00:34:06,504 --> 00:34:08,506 どうしてよ。 お嬢さま→ 465 00:34:08,506 --> 00:34:12,510 吉田さんは鍵を持ってくるとき ご自分ではドアを開けず→ 466 00:34:12,510 --> 00:34:14,512 なぜ お嬢さまに 鍵をお渡しになったのか→ 467 00:34:14,512 --> 00:34:17,515 お分かりですか? 468 00:34:17,515 --> 00:34:21,519 おそらく鍵の束の中から 有里さんの部屋の鍵を捜すのに→ 469 00:34:21,519 --> 00:34:24,522 手間取ると お考えになったからでございます。 470 00:34:24,522 --> 00:34:26,524 手間取る? どうして? 471 00:34:26,524 --> 00:34:28,526 あのときの吉田さんは→ 472 00:34:28,526 --> 00:34:31,529 眼鏡を掛けていなかったことに 気付かれましたか? 473 00:34:31,529 --> 00:34:34,532 あっ してなかった。 474 00:34:34,532 --> 00:34:38,536 実は 風祭警部が 物まねで使うと言いだしまして→ 475 00:34:38,536 --> 00:34:41,539 吉田さんが貸していたのです。 デリカット? 476 00:34:41,539 --> 00:34:45,543 そういえば いつも宴会で 誰かから借りてやってる。 477 00:34:45,543 --> 00:34:48,546 《救急車を》 《あっ あっ はい はい》 478 00:34:48,546 --> 00:34:52,483 あのとき吉田さんは ボタンを 少し離して確認しておりました。 479 00:34:52,483 --> 00:34:56,487 おそらく老眼でございましょう。 《お待たせしました》 480 00:34:56,487 --> 00:35:01,492 故に 一刻を争う あの状況の中で 鍵を捜すという作業を→ 481 00:35:01,492 --> 00:35:05,496 お嬢さまに託したのでございます。 482 00:35:05,496 --> 00:35:08,499 つまり お嬢さまが 現場に駆け付けるまでの→ 483 00:35:08,499 --> 00:35:11,502 わずかな間に 眼鏡をしていない吉田さんが→ 484 00:35:11,502 --> 00:35:16,507 鍵を掛け 物陰に隠れるのは 不可能だということになります。 485 00:35:16,507 --> 00:35:20,511 となると 残る容疑者は 1人だけでございます。 486 00:35:20,511 --> 00:35:23,514 誰よ。 誰が どうやって 外から鍵を? 487 00:35:23,514 --> 00:35:29,520 いいえ 実は 犯人は 外から鍵をしたのではないのです。 488 00:35:29,520 --> 00:35:31,522 どういうこと? 489 00:35:31,522 --> 00:35:35,526 犯人は 部屋の中にいたのでございます。 490 00:35:35,526 --> 00:35:37,528 はっ? 491 00:35:37,528 --> 00:35:39,530 犯人は逃げようとしたところで→ 492 00:35:39,530 --> 00:35:41,532 ドアの外に お嬢さまの足音を聞き→ 493 00:35:41,532 --> 00:35:44,535 とっさに鍵を締めたのでしょう。 494 00:35:44,535 --> 00:35:47,538 そして ドアの陰に隠れるなりしていた。 495 00:35:47,538 --> 00:35:50,541 だから お嬢さまは気付かなかった。 496 00:35:50,541 --> 00:35:53,477 でも待って。 吉田さんはドアの前にいて→ 497 00:35:53,477 --> 00:35:55,479 部屋全体を見ていたのよ。 498 00:35:55,479 --> 00:35:57,481 犯人の存在に 気付いたんじゃない? 499 00:35:57,481 --> 00:36:02,481 はい 気付かれました。 だから叫んだのです。 500 00:36:04,488 --> 00:36:07,491 (吉田)《おっ お嬢さま どうなさいました》 501 00:36:07,491 --> 00:36:10,494 あれは有里さんを見て 叫んだだけでしょ? 502 00:36:10,494 --> 00:36:13,497 いいえ 吉田さんにとって→ 503 00:36:13,497 --> 00:36:15,499 有里さんは お嬢さまではございません。 504 00:36:15,499 --> 00:36:18,502 はっ? ≪(有里の悲鳴) 505 00:36:18,502 --> 00:36:20,504 ご自分に置き換えて お考えください。 506 00:36:20,504 --> 00:36:23,507 もしも お嬢さまが 有里さんの執事だとしたら→ 507 00:36:23,507 --> 00:36:27,511 部屋の中から悲鳴が聞こえたとき お嬢さまなら どうされますか? 508 00:36:27,511 --> 00:36:30,514 どうって。 509 00:36:30,514 --> 00:36:34,518 有里さん どうしたの? って聞くわよ。 510 00:36:34,518 --> 00:36:38,522 ブブー それでは プロの執事失格でございます。 511 00:36:38,522 --> 00:36:41,525 じゃ 影山なら どうするのよ。 もしも お嬢さまの部屋から→ 512 00:36:41,525 --> 00:36:44,525 悲鳴が聞こえたら 私なら こういたします。 513 00:36:46,530 --> 00:36:49,533 いきなり入るの? でも 一大事じゃなかったら。 514 00:36:49,533 --> 00:36:51,552 お忘れでございますか? お嬢さま。 515 00:36:51,552 --> 00:36:56,473 執事は あるじの部屋に入るとき ノックをしないということを。 516 00:36:56,473 --> 00:36:59,476 あっ そっか。 517 00:36:59,476 --> 00:37:01,478 《有里さま》 あれ? 518 00:37:01,478 --> 00:37:03,480 でも吉田さんはノックしてたわよ。 519 00:37:03,480 --> 00:37:08,485 はい しかも有里さまと叫んでいました。 520 00:37:08,485 --> 00:37:11,488 つまり お嬢さまと呼ばれる 本当のあるじは→ 521 00:37:11,488 --> 00:37:14,491 別にいるということでございます。そして その相手こそ→ 522 00:37:14,491 --> 00:37:20,497 有里さんの部屋に潜んでいた人物 つまり真犯人でございます。 523 00:37:20,497 --> 00:37:24,501 お嬢さまと呼んでいる 相手でしょ? 524 00:37:24,501 --> 00:37:27,504 妹の美幸ちゃん。 525 00:37:27,504 --> 00:37:31,508 まさか孝子さん? 526 00:37:31,508 --> 00:37:33,510 じゃ 誰よ。 527 00:37:33,510 --> 00:37:35,512 琴江さまでございます。 528 00:37:35,512 --> 00:37:38,515 えっ! あの年で お嬢さまはないでしょ。 529 00:37:38,515 --> 00:37:42,519 美幸さんの証言を 思い出してみてください。 530 00:37:42,519 --> 00:37:45,522 《ねえ 何の騒ぎ? 琴江おばさんに何かあったの?》 531 00:37:45,522 --> 00:37:47,524 《バカ おばさんじゃねえ 姉貴の方だ》 532 00:37:47,524 --> 00:37:51,495 あの発言に何か 違和感を覚えませんでしたか? 533 00:37:51,495 --> 00:37:54,365 確かに 何で琴江おばさんの ことだと思ったのかしら。 534 00:37:54,365 --> 00:37:58,369 吉田さんが お嬢さまと叫んだからです。 535 00:37:58,369 --> 00:38:01,372 それを聞いた美幸さんが 琴江おばさんの身に→ 536 00:38:01,372 --> 00:38:03,374 何かが起きたと 考えたのでございます。 537 00:38:03,374 --> 00:38:07,378 それに。 ≪《お嬢さま》 538 00:38:07,378 --> 00:38:09,380 あのとき 琴江さまは→ 539 00:38:09,380 --> 00:38:13,384 まるで自分が呼ばれたかのように すんなりと振り向かれていました。 540 00:38:13,384 --> 00:38:15,386 そういえば。 541 00:38:15,386 --> 00:38:19,390 《有里さん》 つまり琴江さまは→ 542 00:38:19,390 --> 00:38:21,392 お嬢さまが有里さんを 診ている隙に部屋に出た。 543 00:38:21,392 --> 00:38:23,394 《大丈夫 生きてる》 544 00:38:23,394 --> 00:38:26,397 そこに孝子さんと佑介さんが合流。 545 00:38:26,397 --> 00:38:31,397 全員が 今 この場に やって来たように見えたのです。 546 00:38:33,404 --> 00:38:39,410 これが この事件の真相でございます。 547 00:38:39,410 --> 00:38:44,415 ただし このままで終わればよいのですが。 548 00:38:44,415 --> 00:38:46,417 はい はい はい はい はい。 549 00:38:46,417 --> 00:38:49,420 沢村 有里さんが 意識を取り戻したそうですよ。 550 00:38:49,420 --> 00:38:52,423 それで何て? うん 付き添っていた→ 551 00:38:52,423 --> 00:38:55,426 細山さんが聞いた話ですと→ 552 00:38:55,426 --> 00:38:57,428 う~ん 犯人は見ていない。 553 00:38:57,428 --> 00:39:01,432 ただ 男のようだったと 証言しているそうです。 554 00:39:01,432 --> 00:39:03,434 男? 555 00:39:03,434 --> 00:39:05,436 これでショウレイさんの疑いは 晴れましたね→ 556 00:39:05,436 --> 00:39:07,438 ええ ええ ええ ええ。 では三浦君→ 557 00:39:07,438 --> 00:39:10,441 早速 沢村 有里さんの話を 聞きに行こうじゃないか。 558 00:39:10,441 --> 00:39:12,443 はい。 あなたのために→ 559 00:39:12,443 --> 00:39:16,447 必ず 真犯人を見つけてみせましょう。 560 00:39:16,447 --> 00:39:18,447 ツァイチェン。 561 00:39:23,454 --> 00:39:26,457 男って どういうこと? 562 00:39:26,457 --> 00:39:33,464 これは 私が予想していた 最悪の展開でございます。 563 00:39:33,464 --> 00:39:40,471 このままでは もう一つ事件が 起きてしまうやもしれません。 564 00:39:40,471 --> 00:39:42,473 ≪(男性)うわ~! 565 00:39:42,473 --> 00:39:55,519 ♪♪~ 566 00:39:55,519 --> 00:39:58,522 吉田さん。 近づかないでください。 567 00:39:58,522 --> 00:40:01,525 やっぱり あなたが。 568 00:40:01,525 --> 00:40:06,530 (吉田)はい 全て私がやったことでございます。 569 00:40:06,530 --> 00:40:08,532 何で。 570 00:40:08,532 --> 00:40:16,540 私は お嬢さまをだました この男が→ 571 00:40:16,540 --> 00:40:22,546 どうしても 許せなかったのでございます。 572 00:40:22,546 --> 00:40:24,548 (細山)《いい天気ですね》 573 00:40:24,548 --> 00:40:26,548 《そうですね》 574 00:40:29,553 --> 00:40:32,556 《あっ すいません》 575 00:40:32,556 --> 00:40:34,558 《あまりにも 奇麗だったものですから》 576 00:40:34,558 --> 00:40:38,562 (吉田)細山は お嬢さまに 歯の浮くような言葉を並べて→ 577 00:40:38,562 --> 00:40:41,565 近づいてまいりました。→ 578 00:40:41,565 --> 00:40:45,569 しかし 在園寺家に 財産がないことが分かると→ 579 00:40:45,569 --> 00:40:49,573 あっさり有里さまに乗り換えた。→ 580 00:40:49,573 --> 00:40:52,509 そのために→ 581 00:40:52,509 --> 00:41:00,517 お嬢さまが どれほど傷つき お心をお痛めになられたことか。→ 582 00:41:00,517 --> 00:41:08,525 だから私は この男の肩に 頬をうずめる有里さまと→ 583 00:41:08,525 --> 00:41:14,531 この細山が どうしても許すことができなかったんです。 584 00:41:14,531 --> 00:41:16,533 そんな。 585 00:41:16,533 --> 00:41:21,533 しかし もう 終わりです。 586 00:41:32,549 --> 00:41:35,552 せめてもの償いに。 587 00:41:35,552 --> 00:41:37,554 吉田さん あなたは琴江お嬢さまの罪を→ 588 00:41:37,554 --> 00:41:39,556 かぶろうとしている。 589 00:41:39,556 --> 00:41:41,556 そうではありませんか? 590 00:41:45,562 --> 00:41:49,562 《おっ お嬢さま どうなさいました》 591 00:41:51,585 --> 00:41:54,504 あなた あのとき 部屋の中に 隠れていた琴江さまを見つけ→ 592 00:41:54,504 --> 00:41:57,507 全てを悟った。 ≪(足音) 593 00:41:57,507 --> 00:42:03,513 《何も おっしゃらず 全て 吉田に お任せください》 594 00:42:03,513 --> 00:42:06,516 さらに この場で 細山さんを殺害するふりをして→ 595 00:42:06,516 --> 00:42:09,519 全ての罪をかぶり 自ら→ 596 00:42:09,519 --> 00:42:12,522 命を絶つおつもりなのでしょう。 違う 違う 違う 違う 違う 違う。 597 00:42:12,522 --> 00:42:14,524 初めて お会いしたとき あなたは→ 598 00:42:14,524 --> 00:42:18,528 在園寺家の執事だと 誇りを持っておっしゃっておりました。 599 00:42:18,528 --> 00:42:24,528 つまり 全ては お嬢さまのため。 そして 在園寺家のため。 600 00:42:28,538 --> 00:42:30,538 ≪(琴江)もういいわ 吉田。 601 00:42:33,543 --> 00:42:36,546 おっしゃるとおりでございます。 602 00:42:36,546 --> 00:42:40,550 有里を刺したのは私です。 603 00:42:40,550 --> 00:42:44,554 おっ おっ お嬢さま。 604 00:42:44,554 --> 00:42:46,556 どうして。 605 00:42:46,556 --> 00:42:51,528 有里は 1年前に留学先から帰国しました。 606 00:42:51,528 --> 00:42:57,401 それまで細山さんと私に 何があったのかは知りません。 607 00:42:57,401 --> 00:43:01,405 ですから 今日も無邪気に。 608 00:43:01,405 --> 00:43:03,405 《おばさま》 609 00:43:05,409 --> 00:43:10,414 《おめでとう とても奇麗だわ》 610 00:43:10,414 --> 00:43:13,417 《ありがとう》 611 00:43:13,417 --> 00:43:16,420 (琴江)それが かえって 私には苦しくて。→ 612 00:43:16,420 --> 00:43:19,420 年がいもなく嫉妬して。 613 00:43:25,429 --> 00:43:29,429 (琴江)気付いたら とんでもないことを。 614 00:43:32,436 --> 00:43:36,436 本当に バカなことをしてしまいました。 615 00:43:38,442 --> 00:43:40,442 申し訳ございませんでした。 616 00:43:45,449 --> 00:43:48,452 おそらく有里さんは→ 617 00:43:48,452 --> 00:43:53,490 琴江さまが犯人だということに 気付かれていると思います。 618 00:43:53,490 --> 00:43:56,493 でも 有里さんは犯人を見ていないって。 619 00:43:56,493 --> 00:43:59,496 ええ 見ておりません。 620 00:43:59,496 --> 00:44:06,503 ただし香りに気が付いた。 琴江さまのスズランの香りに。 621 00:44:06,503 --> 00:44:10,507 《スズランの香りですか 奥ゆかしい》 622 00:44:10,507 --> 00:44:13,510 じゃ 何で言わなかったの? 623 00:44:13,510 --> 00:44:16,513 吉田さんと同じです。 624 00:44:16,513 --> 00:44:18,513 琴江さまを 守ろうとしているのです。 625 00:44:20,517 --> 00:44:22,517 思い出してください お嬢さま。 626 00:44:24,521 --> 00:44:29,526 あれは 部屋に残る スズランの香りを消すため→ 627 00:44:29,526 --> 00:44:33,526 有里さんが必死に 香水の瓶を 割ったのでございましょう。 628 00:44:37,534 --> 00:44:44,534 有里は本当の娘のように育てた 掛け替えのない存在だったのに。 629 00:44:46,543 --> 00:44:48,545 それを私は。 630 00:44:48,545 --> 00:44:52,545 有里さんはスズランのブーケを ご用意されておりました。 631 00:44:55,485 --> 00:44:58,488 琴江さまの 大好きな お花です。 632 00:44:58,488 --> 00:45:00,490 おそらく 琴江さまに→ 633 00:45:00,490 --> 00:45:03,490 お渡しするつもりだったので ございましょう。 634 00:45:06,496 --> 00:45:10,500 これからの人生を 幸せに暮らしてほしい。 635 00:45:10,500 --> 00:45:15,505 きっと そのような思いが 込められていたと→ 636 00:45:15,505 --> 00:45:18,508 私には思えてなりません。 637 00:45:18,508 --> 00:45:36,526 ♪♪~ 638 00:45:36,526 --> 00:45:44,534 お嬢さまは 私の人生の全てでございました。 639 00:45:44,534 --> 00:45:50,540 今回のこと お止めできなかったのは→ 640 00:45:50,540 --> 00:45:55,479 ひとえに執事である この私の責任でございます。→ 641 00:45:55,479 --> 00:46:01,485 本当に申し訳ございませんでした。 642 00:46:01,485 --> 00:46:03,485 (琴江)吉田。 643 00:46:07,491 --> 00:46:11,495 (吉田)はい。 (琴江)あの日→ 644 00:46:11,495 --> 00:46:16,500 あなたが この屋敷に やって来た日のことを→ 645 00:46:16,500 --> 00:46:20,504 まるで昨日のことのように 覚えています。 646 00:46:20,504 --> 00:46:22,506 お嬢さま。 647 00:46:22,506 --> 00:46:25,509 在園寺家が没落し→ 648 00:46:25,509 --> 00:46:30,514 この屋敷を 沢村の家に乗っ取られてからは→ 649 00:46:30,514 --> 00:46:33,514 あなたにも 苦労 掛けましたね。 650 00:46:35,519 --> 00:46:39,523 よく ここまで 仕えてくれました。 651 00:46:39,523 --> 00:46:51,551 ♪♪~ 652 00:46:51,551 --> 00:47:00,477 50年間 本当に ありがとう。 653 00:47:00,477 --> 00:47:04,481 もったいない お言葉。 654 00:47:04,481 --> 00:47:24,501 ♪♪~ 655 00:47:24,501 --> 00:47:31,501 ♪♪~ 656 00:47:38,515 --> 00:47:41,518 やっぱり僕が見立てたとおり→ 657 00:47:41,518 --> 00:47:44,518 犯人は あの没落マダムでし… アウチ。 658 00:47:48,525 --> 00:47:51,494 いずれ 君とは 闘うことになりそうだ。 659 00:47:51,494 --> 00:47:53,494 言っておくが。 660 00:47:55,365 --> 00:47:57,367 言っておくぞ もう一度。 661 00:47:57,367 --> 00:48:01,371 夜空に星 カレーに福神漬け 恋…。 662 00:48:01,371 --> 00:48:03,373 どうして分かったの? 663 00:48:03,373 --> 00:48:06,373 もう一つ 事件が起きるかもしれないって。 664 00:48:09,379 --> 00:48:13,383 吉田さんが琴江さんの罪を かぶろうとしていることが→ 665 00:48:13,383 --> 00:48:15,385 あなたには 分かってたってことでしょ? 666 00:48:15,385 --> 00:48:20,390 執事たるものであれば 誰もが思い付くことでございます。 667 00:48:20,390 --> 00:48:22,392 じゃ 何で 嘘 暴いちゃったの? 668 00:48:22,392 --> 00:48:24,394 同じ執事であれば 吉田さんの気持ちが。 669 00:48:24,394 --> 00:48:30,400 お嬢さま 確かに 大切な誰かを守ろうとする嘘は→ 670 00:48:30,400 --> 00:48:33,403 時として美しいものでございます。 671 00:48:33,403 --> 00:48:39,409 吉田さんの嘘は 執事として 称賛に値するかもしれません。 672 00:48:39,409 --> 00:48:45,415 しかし しょせん嘘は嘘。 真実には かないません。 673 00:48:45,415 --> 00:48:47,417 お嬢さまにおかれましては→ 674 00:48:47,417 --> 00:48:52,422 どんなときでも 真実を見詰める目を持つことを→ 675 00:48:52,422 --> 00:48:54,424 お忘れなきよう。 676 00:48:54,424 --> 00:49:14,444 ♪♪~ 677 00:49:14,444 --> 00:49:20,450 ♪♪~ 678 00:49:20,450 --> 00:49:24,454 ところで お嬢さま→ 679 00:49:24,454 --> 00:49:28,458 ちょうどよい機会ですので 1つ確認を。 680 00:49:28,458 --> 00:49:32,462 何? 私は お嬢さまのことを→ 681 00:49:32,462 --> 00:49:34,464 何歳くらいまで お嬢さまと お呼びすれば→ 682 00:49:34,464 --> 00:49:36,464 よいのでございましょうか。 683 00:49:40,470 --> 00:49:44,474 ちょっと待って影山。 あなた ひょっとして→ 684 00:49:44,474 --> 00:49:47,474 私が50すぎのお嬢さまになると 思ってるわけ? 685 00:49:50,480 --> 00:49:54,517 大丈夫よ そのうち奥さまって 呼ばせてあげるから安心して。 686 00:49:54,517 --> 00:49:57,520 そう願いたいものでございます お嬢さま。 687 00:49:57,520 --> 00:50:00,523 それまでに 私もダンスを覚えておきます故→ 688 00:50:00,523 --> 00:50:05,528 そのときこそ 1曲 お付き合いいただければ。 689 00:50:05,528 --> 00:50:24,547 ♪♪~ 690 00:50:24,547 --> 00:50:26,549 ♪♪~ 691 00:50:26,549 --> 00:50:29,552 (琴江)《いつか 分かるときが来るわ→ 692 00:50:29,552 --> 00:50:31,554 あなたにもね》 693 00:50:31,554 --> 00:50:51,558 ♪♪~ 694 00:50:51,558 --> 00:50:54,558 ♪♪~