1 00:00:33,621 --> 00:00:43,621 ♪♪~ 2 00:01:08,656 --> 00:01:11,659 (麗子)う~ん どれにしよっかな。 3 00:01:11,659 --> 00:01:14,662 (影山)どれも お似合いになるかと思いますが→ 4 00:01:14,662 --> 00:01:17,665 高価な宝石を着けて どちらへ 行かれるのでございますか。 5 00:01:17,665 --> 00:01:19,667 (麗子)テレビ局よ。 6 00:01:19,667 --> 00:01:21,669 これにしよっと。 テレビ局。 7 00:01:21,669 --> 00:01:24,672 うん 学生時代の先輩が歌舞伎役者で→ 8 00:01:24,672 --> 00:01:27,675 今度 ドラマに主演することになったの。 9 00:01:27,675 --> 00:01:31,696 それで その制作発表パーティーに友達と一緒に誘ってもらったの。 10 00:01:31,696 --> 00:01:36,618 まさか その役者のお名前は。 染田 松五郎。 11 00:01:36,618 --> 00:01:40,622 何と 七代目 染田 松五郎と ご学友でございましたか。 12 00:01:40,622 --> 00:01:43,625 私も ぜひ高校時代の松五郎を→ 13 00:01:43,625 --> 00:01:45,627 拝見してみたいもので ございますね。 14 00:01:45,627 --> 00:01:47,629 あら あなた タマちゃんのファンだったの? 15 00:01:47,629 --> 00:01:49,631 タマちゃん。 16 00:01:49,631 --> 00:01:53,635 ああ 屋号の玉乃屋から とったのでございますね。 17 00:01:53,635 --> 00:01:56,638 へえ あなた 歌舞伎にも詳しかったのね。 18 00:01:56,638 --> 00:01:59,641 はい。 高1のときにね→ 19 00:01:59,641 --> 00:02:02,644 学校の行事で 歌舞伎見学に行ったんだけど→ 20 00:02:02,644 --> 00:02:04,646 その舞台に染田先輩が出ていたの。 21 00:02:04,646 --> 00:02:06,646 そうしたら。 22 00:02:10,652 --> 00:02:13,655 そこで初めて 先輩の屋号を知ったんだけど→ 23 00:02:13,655 --> 00:02:17,659 それ以来 みんな タマちゃんって 呼ぶようになったってわけ。 24 00:02:17,659 --> 00:02:21,663 染田 松五郎といえば 名門 玉乃屋の名跡。 25 00:02:21,663 --> 00:02:25,667 それを タマちゃんとお呼びになるとは→ 26 00:02:25,667 --> 00:02:27,669 なかなか粋でございますね。 27 00:02:27,669 --> 00:02:29,671 まあ でも みんな 本人の前では→ 28 00:02:29,671 --> 00:02:33,608 普通に 松五郎先輩って呼んでたけどね。 29 00:02:33,608 --> 00:02:35,610 うちの学校は付属だから→ 30 00:02:35,610 --> 00:02:38,613 大学まで ずっとタマちゃんと 一緒だったんだけど→ 31 00:02:38,613 --> 00:02:42,617 タマちゃんは とにかくモテたわけ。 32 00:02:42,617 --> 00:02:45,620 高1のとき 友達から預かったラブレターを→ 33 00:02:45,620 --> 00:02:47,622 タマちゃんに 渡したことがあって→ 34 00:02:47,622 --> 00:02:49,624 それで私は知り合いになったの。 35 00:02:49,624 --> 00:02:51,626 (松五郎)《気持ちだけ 頂いておくよ》 36 00:02:51,626 --> 00:02:55,630 そういえば あのときは 結局 受け取ってもらえなくて。 37 00:02:55,630 --> 00:02:57,632 そんなこと友達に言えないし→ 38 00:02:57,632 --> 00:02:59,634 手紙を 捨てるわけにもいかないし→ 39 00:02:59,634 --> 00:03:02,637 ホント困ったのよね。 40 00:03:02,637 --> 00:03:04,639 で 大学に入ってから→ 41 00:03:04,639 --> 00:03:07,642 タマちゃんと同じゼミになって 仲良くなったの。 42 00:03:07,642 --> 00:03:12,642 なるほど そういうことでございましたか。 43 00:03:17,652 --> 00:03:20,655 さすがはテレビ局でございますね。 44 00:03:20,655 --> 00:03:24,659 出待ちの方が たくさんいらっしゃいます。 45 00:03:24,659 --> 00:03:27,662 私が降りたら どんな反応かしら。 46 00:03:27,662 --> 00:03:29,662 女優と間違われたりして。 47 00:03:38,606 --> 00:03:40,608 (悲鳴) あっ。 48 00:03:40,608 --> 00:03:42,610 (一同)あっ。 49 00:03:42,610 --> 00:03:44,610 お嬢さま。 50 00:03:47,615 --> 00:03:50,618 (一同の笑い声) 51 00:03:50,618 --> 00:03:53,621 影山。 はい。 52 00:03:53,621 --> 00:03:56,624 今 私は 転んだのかしら? 53 00:03:56,624 --> 00:03:58,626 何のことでございましょう。 54 00:03:58,626 --> 00:04:00,628 お嬢さまは今 車から 降りられただけでございますが。 55 00:04:00,628 --> 00:04:04,632 そうよね。 私も そんな気がするわ。 56 00:04:04,632 --> 00:04:06,632 では いってらっしゃいませ。 57 00:04:08,636 --> 00:04:12,640 今日は ついてこないでよ。 お友達と会うだけなんだから。 58 00:04:12,640 --> 00:04:14,642 承知いたしました。 59 00:04:14,642 --> 00:04:16,644 私も この後 ちょうど 私用があります故。 60 00:04:16,644 --> 00:04:19,644 あっ そう。 じゃ。 61 00:04:26,654 --> 00:04:30,658 (夏希)相変わらず そそっかしいな 麗子。 62 00:04:30,658 --> 00:04:32,593 見られてたか。 63 00:04:32,593 --> 00:04:35,596 <中学時代からの友人 宮本 夏希> 64 00:04:35,596 --> 00:04:40,601 <代々 医者の家系で さばさばした性格の姉御肌> 65 00:04:40,601 --> 00:04:42,603 (麻衣)大丈夫? (雛子)麗子さん→ 66 00:04:42,603 --> 00:04:44,605 足首 90度くらい曲がってましたけど。 67 00:04:44,605 --> 00:04:48,609 大丈夫よ 90度に曲がるわけないから。 68 00:04:48,609 --> 00:04:51,612 <天然キャラの 森 雛子。 お父さまは商社マン> 69 00:04:51,612 --> 00:04:55,616 <高校1年の秋に 海外の学校から編入してきて→ 70 00:04:55,616 --> 00:04:59,620 今でも みんなに敬語を使っている> 71 00:04:59,620 --> 00:05:03,624 <私たちの中で 一番 控えめな性格の 木崎 麻衣> 72 00:05:03,624 --> 00:05:06,627 <お父さまは 日本画の巨匠 木崎 観山→ 73 00:05:06,627 --> 00:05:09,630 お母さまは 書道家 木崎 万葉という→ 74 00:05:09,630 --> 00:05:11,632 芸術一家の一人娘> 75 00:05:11,632 --> 00:05:14,635 《まだ この3人に見られたのは許せる》 76 00:05:14,635 --> 00:05:17,638 《しかし》 ≪(綾華)オホホホホホホ。→ 77 00:05:17,638 --> 00:05:19,640 地べたに はいつくばるなんて→ 78 00:05:19,640 --> 00:05:22,643 恥ずかしいにも 程がありますわね。→ 79 00:05:22,643 --> 00:05:25,646 運動靴に履き替えていらしたら どうかしら? 80 00:05:25,646 --> 00:05:29,650 <桐生院 綾華。 歴史ある桐生院財閥の令嬢で→ 81 00:05:29,650 --> 00:05:33,588 いつも私と張り合ってきた あしきライバル> 82 00:05:33,588 --> 00:05:36,591 (綾華)やっぱり 宝生家と桐生院家では→ 83 00:05:36,591 --> 00:05:38,593 格が違うということね。 84 00:05:38,593 --> 00:05:41,596 家柄 関係ないし。 (夏希)またケンカかよ。 85 00:05:41,596 --> 00:05:43,598 (雛子)ホント 姉妹みたいに仲が悪いですよね。 86 00:05:43,598 --> 00:05:46,601 (夏希)さあ 行こうか。 (麻衣)うん。 87 00:05:46,601 --> 00:05:49,601 (雛子)はい。 (ため息) 88 00:06:00,615 --> 00:06:03,618 (麻衣)ちょっと 早く着いちゃったみたいだね。 89 00:06:03,618 --> 00:06:07,622 (綾華)で 麗子 これは いったい どういうことかしら。 90 00:06:07,622 --> 00:06:11,626 えっ? (綾華)丸かぶりじゃない。 91 00:06:11,626 --> 00:06:13,628 胸の宝石まで一緒じゃん。 92 00:06:13,628 --> 00:06:16,631 完全に狙ってるわね。 たまたまに決まってるでしょ。 93 00:06:16,631 --> 00:06:20,635 (雛子)あっ あの人も。 94 00:06:20,635 --> 00:06:23,638 (夏希)赤いドレスに 赤い宝石。 95 00:06:23,638 --> 00:06:26,641 (雛子)はやってるんですね。 (麗子・綾華)はやってない。 96 00:06:26,641 --> 00:06:29,644 まあまあ むきになんない。 97 00:06:29,644 --> 00:06:31,644 あっ。 98 00:06:35,583 --> 00:06:39,583 タマちゃん 相変わらずカッコイイ。 99 00:06:42,590 --> 00:06:46,594 そういえば 私 いいこと聞いちゃった。→ 100 00:06:46,594 --> 00:06:48,596 タマちゃん結婚するんですって。 101 00:06:48,596 --> 00:06:50,598 (一同)えっ。 102 00:06:50,598 --> 00:06:52,600 綾華は 相変わらず そういう情報 早いな。 103 00:06:52,600 --> 00:06:54,602 ねえねえ 相手は? 104 00:06:54,602 --> 00:06:56,604 (綾華)詳しくは 分からないんだけど→ 105 00:06:56,604 --> 00:06:58,606 年上で同じ業界の人らしいわよ。 へえ。 106 00:06:58,606 --> 00:07:00,608 (綾華)この会場に いるんじゃないかしら。 107 00:07:00,608 --> 00:07:04,612 (夏希)えっ 誰? 誰 誰。 108 00:07:04,612 --> 00:07:06,614 麻衣さん? 109 00:07:06,614 --> 00:07:09,617 あっ 大丈夫? 麻衣。 (麻衣)あっ ごめん。→ 110 00:07:09,617 --> 00:07:11,619 何だか 具合 悪いから 先 帰るね。 111 00:07:11,619 --> 00:07:13,619 じゃ 下まで送ってくよ。 112 00:07:16,624 --> 00:07:18,626 どうしたんだろう 急に。 113 00:07:18,626 --> 00:07:22,630 雛子 麻衣と仲良かったでしょ? 何か知らない? 114 00:07:22,630 --> 00:07:25,633 (雛子)あっ さあ。 (松五郎)やあ よく来てくれたね。 115 00:07:25,633 --> 00:07:27,635 あっ 先輩 おめでとうございます。 116 00:07:27,635 --> 00:07:29,637 (綾華・雛子)おめでとう ございます。 117 00:07:29,637 --> 00:07:31,637 ありがとう。 あっ 楽しんでってね。 118 00:07:35,576 --> 00:07:37,578 (綾華)あの人 誰だったかしら。 119 00:07:37,578 --> 00:07:41,582 先輩のお姉さんの瑞穂さんよ。 何度か会ってるでしょ。 120 00:07:41,582 --> 00:07:45,586 あっ 今は染田一門を 切り盛りされているとか。 121 00:07:45,586 --> 00:07:48,589 (瑞穂)お久しぶりね 麗ちゃん 綾ちゃん。→ 122 00:07:48,589 --> 00:07:51,592 確か青山のお店の オープンパーティー以来だから→ 123 00:07:51,592 --> 00:07:54,595 半年ぶりかしら。 こんにちは 瑞穂さん。 124 00:07:54,595 --> 00:07:57,598 ごきげんよう。 (瑞穂)それに雛子さんも。 125 00:07:57,598 --> 00:07:59,600 こんにちは。 126 00:07:59,600 --> 00:08:03,604 夏希さんと麻衣さんは? あっ あの 今 ちょっと。 127 00:08:03,604 --> 00:08:06,607 そう。 とにかく 今日は 弟のために ありがとう。 128 00:08:06,607 --> 00:08:08,607 ゆっくりしてってね。 129 00:08:14,615 --> 00:08:17,618 ≪(風祭)フフ 俳優じゃなくて刑事ですよ。 130 00:08:17,618 --> 00:08:21,622 (男性)これは失礼 刑事さんでしたか。 131 00:08:21,622 --> 00:08:23,624 (松五郎)僕の わがままで 今回の警察監修は→ 132 00:08:23,624 --> 00:08:25,626 リアリティーを追求するために→ 133 00:08:25,626 --> 00:08:29,630 現職の刑事さんに お願いしたんです。 134 00:08:29,630 --> 00:08:35,569 (風祭)え~ 私 日本一 ドラマティックな刑事として→ 135 00:08:35,569 --> 00:08:38,572 白羽の矢に 打ち抜かれてしまいました→ 136 00:08:38,572 --> 00:08:41,575 風祭 京一郎と申します。→ 137 00:08:41,575 --> 00:08:46,575 業界の皆さん シクヨロ。 138 00:08:48,582 --> 00:08:50,584 何で こんな所まで。 139 00:08:50,584 --> 00:08:53,587 ≪本日は おめでとうございます。 140 00:08:53,587 --> 00:08:57,591 私 松五郎さんの 大ファンでございまして。 141 00:08:57,591 --> 00:08:59,593 (瑞穂)そうですか。 影山さん→ 142 00:08:59,593 --> 00:09:01,595 今日は お忙しいところ お越しいただき→ 143 00:09:01,595 --> 00:09:04,598 ありがとうございます。 楽しんでいってくださいね。 144 00:09:04,598 --> 00:09:06,600 ありがとうございます。 145 00:09:06,600 --> 00:09:09,603 すみません。 146 00:09:09,603 --> 00:09:11,605 んっ 何で あなたが ここにいるのよ。 147 00:09:11,605 --> 00:09:13,607 今日は ついてこないでって 言ったでしょ。 148 00:09:13,607 --> 00:09:17,611 私も招待されていたという だけでございます。 149 00:09:17,611 --> 00:09:19,613 あなたも タマちゃんの知り合いなの? 150 00:09:19,613 --> 00:09:21,615 いいえ まったく。 一言→ 151 00:09:21,615 --> 00:09:23,617 おめでとうと 言いたかったものですから→ 152 00:09:23,617 --> 00:09:25,619 宝生グループの力を使って 強引にチケットを。 153 00:09:25,619 --> 00:09:28,622 勝手に力を使うな。 あっ 旦那さまの許可は ちゃんと。 154 00:09:28,622 --> 00:09:30,624 もう 今度 ちゃんと紹介してあげるから→ 155 00:09:30,624 --> 00:09:32,560 とにかく 今日のところは私の前から消えて。 156 00:09:32,560 --> 00:09:34,562 しっ しっしっ。 ホントでございますか? 157 00:09:34,562 --> 00:09:37,565 では失礼いたします。 158 00:09:37,565 --> 00:09:39,565 (ため息) 159 00:09:41,569 --> 00:09:43,571 (西山)あの 宝生さん。 160 00:09:43,571 --> 00:09:45,573 あっ ちょっと→ 161 00:09:45,573 --> 00:09:48,576 お話ししたいことが あるんですけど→ 162 00:09:48,576 --> 00:09:50,578 いっ いいですか? 163 00:09:50,578 --> 00:09:53,581 (西山)お久しぶりですね。 164 00:09:53,581 --> 00:09:58,586 あの 1つ聞いてもいいですか? 165 00:09:58,586 --> 00:10:00,588 (西山)どうぞ。 あなた 誰? 166 00:10:00,588 --> 00:10:04,592 えっ? あっ あそっ そうですよね→ 167 00:10:04,592 --> 00:10:07,595 僕のことなんて 覚えてないですよね。 168 00:10:07,595 --> 00:10:10,598 高1のとき同じクラスだった 西山です。 169 00:10:10,598 --> 00:10:13,601 今は染田先輩の付き人を させていただいてます。 170 00:10:13,601 --> 00:10:16,604 西山君? ええ。 171 00:10:16,604 --> 00:10:18,606 ごめん 思い出せない。 172 00:10:18,606 --> 00:10:20,608 あっ。 173 00:10:20,608 --> 00:10:24,612 あっ 僕 女子とは ほとんど しゃべってなかったんで。 174 00:10:24,612 --> 00:10:28,616 でも宝生さんとは 1回だけ しゃべったことがあります。 175 00:10:28,616 --> 00:10:34,622 (西山)《あの 森 雛子さんのことなんですけど》 176 00:10:34,622 --> 00:10:37,625 《雛子?》 (西山)《雛子さんは その→ 177 00:10:37,625 --> 00:10:41,629 すっ すっ すっ 好きな人とか いるんでしょうか》 178 00:10:41,629 --> 00:10:46,634 《ああ この間 タマちゃん宛ての ラブレター渡されたけど》 179 00:10:46,634 --> 00:10:49,634 《松五郎先輩ですか》 180 00:10:52,640 --> 00:10:55,643 ごめん まったく思い出せない。 181 00:10:55,643 --> 00:10:58,646 (西山)僕にとっては 生涯 忘れられない瞬間でしたけど。 182 00:10:58,646 --> 00:11:01,649 で 9年ぶりに会って 今度は何の用? 183 00:11:01,649 --> 00:11:05,653 あの 1つ お聞きしたいんですが→ 184 00:11:05,653 --> 00:11:10,658 今でも雛子さんは その→ 185 00:11:10,658 --> 00:11:14,662 染田先輩のことが すっ すっ 好きなんでしょうか。 186 00:11:14,662 --> 00:11:17,665 ああ さっき。 187 00:11:17,665 --> 00:11:21,669 (雛子)《タマちゃん 相変わらずカッコイイ》 188 00:11:21,669 --> 00:11:25,669 って言ってたから まあ 好きなんじゃない? 189 00:11:28,676 --> 00:11:33,614 何? あなた まさか まだ雛子のことを。 190 00:11:33,614 --> 00:11:35,616 はい。 9年間も ずっと? 191 00:11:35,616 --> 00:11:37,618 はい。 少しでも→ 192 00:11:37,618 --> 00:11:41,622 雛子さんの憧れの人に近づこうと 染田先輩にお願いして→ 193 00:11:41,622 --> 00:11:44,625 付き人にまで させていただいたんですけど→ 194 00:11:44,625 --> 00:11:47,628 やっぱり 僕は僕なので 変わりようもなく。 195 00:11:47,628 --> 00:11:51,632 重い。 何だか そのストーカー体質良くないって。 196 00:11:51,632 --> 00:11:54,635 あっ はあ。 当たって砕けてみなよ。 197 00:11:54,635 --> 00:11:57,635 砕けるの前提で話すの やめてくださいよ。 198 00:11:59,640 --> 00:12:03,644 (瑞穂)はい おかげさまで 今日 制作発表に。 199 00:12:03,644 --> 00:12:06,647 ええ 新春舞台のスケジュール 大丈夫ですので。 200 00:12:06,647 --> 00:12:09,650 ぜひ お付き合い よろしくお願いします。 201 00:12:09,650 --> 00:12:12,650 はい はい 失礼します。 202 00:12:17,658 --> 00:12:19,660 ≪(瑞穂)キャー! ≪(セットの倒れる音) 203 00:12:19,660 --> 00:12:21,662 おっ。 今の。 204 00:12:21,662 --> 00:12:23,662 あっ スタジオの方で。 うん。 205 00:12:30,671 --> 00:12:32,671 瑞穂さん? 206 00:14:06,600 --> 00:14:08,602 (松五郎)姉貴。 瑞穂さん分かりますか? 207 00:14:08,602 --> 00:14:10,604 (松五郎)おい 姉貴。 瑞穂さん。 208 00:14:10,604 --> 00:14:13,607 (瑞穂)麗ちゃん。 何があったんですか? 209 00:14:13,607 --> 00:14:18,612 急にセットが倒れてきて 振り返ったら知らない女が。 210 00:14:18,612 --> 00:14:20,614 知らない女? 211 00:14:20,614 --> 00:14:23,617 でも どこかで見たことあるような。 212 00:14:23,617 --> 00:14:25,619 特徴は。 213 00:14:25,619 --> 00:14:31,619 赤いドレス。 それと胸に赤い宝石が。 214 00:14:33,627 --> 00:14:35,629 もう これくらいで。→ 215 00:14:35,629 --> 00:14:37,631 僕が付き添います。 216 00:14:37,631 --> 00:14:40,631 発表会は延期にしましたので ご心配なく。 217 00:14:44,638 --> 00:14:48,642 大丈夫だよ 骨折はしてないって言ってたから。 218 00:14:48,642 --> 00:14:55,649 ≪(救急車のサイレン) 219 00:14:55,649 --> 00:14:58,652 (風祭)はい はい はい はい 松五郎君。→ 220 00:14:58,652 --> 00:15:01,655 この事件は 警視庁きっての 敏腕刑事である この風祭が→ 221 00:15:01,655 --> 00:15:04,675 直接 捜査をして差し上げよう。 222 00:15:04,675 --> 00:15:09,596 風祭警部。 (風祭)んっ? ショウレイさん? 223 00:15:09,596 --> 00:15:13,600 何と こんな所で あなたに出会えるとは。 224 00:15:13,600 --> 00:15:17,604 強過ぎる そして太過ぎる 僕たちの赤い糸は。 225 00:15:17,604 --> 00:15:19,606 麗ちゃん 知り合い。 226 00:15:19,606 --> 00:15:22,609 ええ まあ。 レイちゃん? 227 00:15:22,609 --> 00:15:25,612 あっ 松五郎先輩とは 学生時代からの知り合いで。 228 00:15:25,612 --> 00:15:28,615 それは よかった。 いや いや いや→ 229 00:15:28,615 --> 00:15:32,619 事件現場に必ず現れるあなたは 闇社会の人間で→ 230 00:15:32,619 --> 00:15:36,623 刑事である僕とは 禁断の愛になるのではないかと。 231 00:15:36,623 --> 00:15:40,627 僕も呼んでもいいですか? レイちゃんって。 232 00:15:40,627 --> 00:15:46,633 はあ。 あの 風祭警部 私も捜査に ご一緒させていただけませんか。 233 00:15:46,633 --> 00:15:50,637 はい 初めて呼んでくれましたね 僕の名前を レイちゃん。 234 00:15:50,637 --> 00:15:52,639 しかし それは無理です。 235 00:15:52,639 --> 00:15:54,641 警察の捜査に 一般人が同行するのは→ 236 00:15:54,641 --> 00:15:56,643 規則で禁止されています。 237 00:15:56,643 --> 00:15:59,646 そうですよね。 でも あなただけは特別です。 238 00:15:59,646 --> 00:16:01,648 いいんですか? いいんです。 239 00:16:01,648 --> 00:16:03,650 そうだ 松五郎君 君も同行したまえ。 240 00:16:03,650 --> 00:16:05,586 役作りの参考にすればいい。 241 00:16:05,586 --> 00:16:08,589 ええ あっ ぜひ。 規則 全然 気にしてないし。 242 00:16:08,589 --> 00:16:12,593 はい はい はい はい はい 見えるよ 僕には。 243 00:16:12,593 --> 00:16:15,596 犯人へと続く確かな道が はっきりと。 244 00:16:15,596 --> 00:16:18,599 さあ どこまでも 僕に ついてきたまえ。 245 00:16:18,599 --> 00:16:20,601 はい 警部。 246 00:16:20,601 --> 00:16:38,601 ♪♪~ 247 00:16:40,621 --> 00:16:44,625 あっ いた。 影山。 248 00:16:44,625 --> 00:16:49,630 し~。 お嬢さま 私は今 ティータイムでございます故。 249 00:16:49,630 --> 00:16:53,634 えっ? あっ ちょっと これ 私の卒業アルバムじゃない。 250 00:16:53,634 --> 00:16:55,636 何 勝手に持ってきてるのよ。 251 00:16:55,636 --> 00:16:58,639 あっ 高校時代の松五郎を 拝見できるかと思いまして。 252 00:16:58,639 --> 00:17:02,643 写ってるわけないじゃない 2年も先輩なんだから。 253 00:17:02,643 --> 00:17:04,661 残念でございます。 254 00:17:04,661 --> 00:17:06,580 もう いいから とにかく 急がないと まずいのよ。 255 00:17:06,580 --> 00:17:08,582 お嬢さまにおかれましては→ 256 00:17:08,582 --> 00:17:12,586 何やら のっぴきならない事態に 巻き込まれているご様子。 257 00:17:12,586 --> 00:17:16,590 しかしながら ティータイムだけは執事の権利として。 258 00:17:16,590 --> 00:17:18,592 じゃ くつろぎながらでもいいから聞いて。 259 00:17:18,592 --> 00:17:22,596 タマちゃんのお姉さんが 襲われたの。 260 00:17:22,596 --> 00:17:26,600 それで 風祭警部と 一緒に捜査することになって。 261 00:17:26,600 --> 00:17:28,602 《瑞穂さんは こう証言していました》 262 00:17:28,602 --> 00:17:33,607 《犯人は知らない女だった。 でも どこかで見たような顔だったと》 263 00:17:33,607 --> 00:17:37,611 《フッ それは矛盾だね。 おそらく混乱していたんだろう》 264 00:17:37,611 --> 00:17:42,616 《いいえ 瑞穂さんの 言うとおりだったのでは?》 265 00:17:42,616 --> 00:17:45,619 《パーティーには 大勢のお客さんが来ます》 266 00:17:45,619 --> 00:17:48,622 《その大半が 知らない人ですよね》 267 00:17:48,622 --> 00:17:50,624 《でも どこかで顔を合わせる》 268 00:17:50,624 --> 00:17:52,626 《そのとおり。 僕も最初から→ 269 00:17:52,626 --> 00:17:54,628 レイちゃんと同じことを 考えていたよ》 270 00:17:54,628 --> 00:17:58,632 《つまり犯人は パーティーの参加者の中にいる》 271 00:17:58,632 --> 00:18:00,634 《分かっていて 言わなかったのは→ 272 00:18:00,634 --> 00:18:02,636 もしかして 僕たちが気付くのを 待っていてくれたんですか?》 273 00:18:02,636 --> 00:18:05,572 《ザッツライツ》 《何て器のでかい男なんだ》 274 00:18:05,572 --> 00:18:07,574 《はい》 (ため息) 275 00:18:07,574 --> 00:18:09,576 《目撃証言によれば→ 276 00:18:09,576 --> 00:18:13,580 犯人は赤いドレス姿 胸に赤い宝石を着けていた》 277 00:18:13,580 --> 00:18:15,582 《足止めした パーティー客の中から→ 278 00:18:15,582 --> 00:18:17,584 条件に合った人物を 選び出すんだ》 279 00:18:17,584 --> 00:18:19,586 《分かりました》 《ちょっと待ってください》 280 00:18:19,586 --> 00:18:21,588 《宝石のことは 秘密にしませんか?》 281 00:18:21,588 --> 00:18:23,590 《どうしてだ》 《その情報を→ 282 00:18:23,590 --> 00:18:25,592 こっちが知っているとバレたら→ 283 00:18:25,592 --> 00:18:27,594 犯人は宝石を 外してしまうかもしれません》 284 00:18:27,594 --> 00:18:29,596 《オールライツ。 あえて僕が→ 285 00:18:29,596 --> 00:18:31,598 気付かないふりをしていたことに よく気付いたね》 286 00:18:31,598 --> 00:18:33,600 《合格だよ レイちゃん》 287 00:18:33,600 --> 00:18:35,602 《くそ 俺は刑事失格だな》 288 00:18:35,602 --> 00:18:38,605 《松五郎君》 《はい》 289 00:18:38,605 --> 00:18:42,609 《宝石のことは言わずに 条件に合った女性を集めるんだ》 290 00:18:42,609 --> 00:18:44,611 《はい 警部》 《さすが役者→ 291 00:18:44,611 --> 00:18:46,613 刑事になりきっている》 292 00:18:46,613 --> 00:18:49,616 《しかし レイちゃんとは波長が合うね》 293 00:18:49,616 --> 00:18:52,619 《初めて一緒に捜査をしたとは 思えないよ ハハハハハ》 294 00:18:52,619 --> 00:18:56,623 《そうですか》 295 00:18:56,623 --> 00:19:00,627 そのころ私は言い付けどおり お嬢さまから離れ→ 296 00:19:00,627 --> 00:19:03,630 テレビ局の見学を。 297 00:19:03,630 --> 00:19:05,566 何 楽しんでるのよ。 298 00:19:05,566 --> 00:19:08,569 『夕陽にほえろ!』のセットを 発見したのでございますが→ 299 00:19:08,569 --> 00:19:10,571 ボスの部屋が あまりにも→ 300 00:19:10,571 --> 00:19:12,573 あのドラマに 似ておりましたので→ 301 00:19:12,573 --> 00:19:14,573 思わず あのシーンを。 302 00:19:16,577 --> 00:19:20,581 1人 あのお方になりきっておりました。 303 00:19:20,581 --> 00:19:24,585 ごめん 私世代には さっぱり分からないんだけど。 304 00:19:24,585 --> 00:19:26,587 そのようでございますね。 305 00:19:26,587 --> 00:19:30,587 皆さん きょとんとされておりました。 306 00:19:32,593 --> 00:19:35,593 で その後 条件に合う女性が集められたの。 307 00:21:10,624 --> 00:21:22,636 ♪♪~ 308 00:21:22,636 --> 00:21:25,636 《オールライツ》 309 00:21:27,641 --> 00:21:29,643 《彼女たちはご友人ですか?》 310 00:21:29,643 --> 00:21:31,645 《ええ みんな 瑞穂さんの知り合いですが》 311 00:21:31,645 --> 00:21:33,647 《皆さんの6月のご予定は?》 312 00:21:33,647 --> 00:21:37,651 《え~と 雛子の誕生日が あるぐらいですけど→ 313 00:21:37,651 --> 00:21:39,653 それが何か》 《結構 ではレイちゃん→ 314 00:21:39,653 --> 00:21:43,657 式の日取りは やはり6月 ジューンブライドということで》 315 00:21:43,657 --> 00:21:46,660 《はっ?》 《何で私たちだけ残されんのよ》 316 00:21:46,660 --> 00:21:49,663 《夏希さん》 《実はケガをされた瑞穂さんが→ 317 00:21:49,663 --> 00:21:52,666 赤い服を着た女性が 逃げていくのを見たと→ 318 00:21:52,666 --> 00:21:54,668 証言しておりましてね》 《あら→ 319 00:21:54,668 --> 00:21:56,670 それだったら もっと 大勢いたんじゃありませんの?》 320 00:21:56,670 --> 00:21:59,673 《それが落ち着いた色合いの 装いが大半で→ 321 00:21:59,673 --> 00:22:01,675 赤いドレスなどという→ 322 00:22:01,675 --> 00:22:03,677 張り切り過ぎた格好の方は それほど》 323 00:22:03,677 --> 00:22:06,680 (3人)《張り切ってません》 《まあ そう興奮なさらず》 324 00:22:06,680 --> 00:22:08,615 《それに全員を疑ってるわけでは ありません》 325 00:22:08,615 --> 00:22:10,617 《僕には すでに 犯人の絞りこみが→ 326 00:22:10,617 --> 00:22:14,621 できていますからね》 《何ですって?》 327 00:22:14,621 --> 00:22:16,623 《ところで あなたは?》 328 00:22:16,623 --> 00:22:18,625 (永瀬)《永瀬 千秋。 モデルだけど》 329 00:22:18,625 --> 00:22:21,628 《被害者の 手代木 瑞穂さんを ご存じですか?》 330 00:22:21,628 --> 00:22:24,631 《さあ》 《はい はい はい はい》 331 00:22:24,631 --> 00:22:26,633 《いよいよクライマックスだ 松五郎君》 332 00:22:26,633 --> 00:22:29,636 《えっ》 《ところで 永瀬 千秋さん→ 333 00:22:29,636 --> 00:22:32,639 その胸の宝石は見事ですね》 334 00:22:32,639 --> 00:22:34,641 《ルビーだけど それが?》 335 00:22:34,641 --> 00:22:36,643 《実は 手代木 瑞穂さんが 目撃した犯人は→ 336 00:22:36,643 --> 00:22:38,645 赤いドレスを着た女性で→ 337 00:22:38,645 --> 00:22:42,645 胸元に赤い宝石を 着けていたそうなんです》 338 00:22:44,651 --> 00:22:46,653 《なるほどね》 339 00:22:46,653 --> 00:22:49,656 《確かに私は その条件に ぴったりね》→ 340 00:22:49,656 --> 00:22:53,660 《でも だったら あの2人だって そうじゃない?》 341 00:22:53,660 --> 00:22:55,662 《おっしゃるとおり。 しかし犯人は→ 342 00:22:55,662 --> 00:22:59,666 手代木 瑞穂さんの 知らない女性だったそうです》 343 00:22:59,666 --> 00:23:02,669 《ところが 彼女たちは4人全員→ 344 00:23:02,669 --> 00:23:04,671 手代木 瑞穂さんと 知り合いなのです》 345 00:23:04,671 --> 00:23:06,673 《えっ?》 《よって→ 346 00:23:06,673 --> 00:23:08,608 この4人は全員 犯人ではない》 347 00:23:08,608 --> 00:23:11,611 《犯人の条件に合致する人物は→ 348 00:23:11,611 --> 00:23:13,613 永瀬 千秋さん あなた1人しかいないんです》 349 00:23:13,613 --> 00:23:15,615 《ちょっと待って》 350 00:23:15,615 --> 00:23:17,617 《松五郎君 よく覚えておきたまえこれがプロの捜査だよ》 351 00:23:17,617 --> 00:23:19,619 《警部》 《永瀬 千秋さん→ 352 00:23:19,619 --> 00:23:21,621 あなたを逮捕します》 《ちょっと待った》 353 00:23:21,621 --> 00:23:23,623 《ワイ なぜ止めるんだい》 354 00:23:23,623 --> 00:23:25,625 《警部 千秋さんは犯人ではありません》 355 00:23:25,625 --> 00:23:27,627 《えっ?》 356 00:23:27,627 --> 00:23:29,629 《まだ 正式な発表はしていませんが→ 357 00:23:29,629 --> 00:23:32,632 彼女は僕のフィアンセなんです》 358 00:23:32,632 --> 00:23:34,634 《姉貴とも 何度も食事をしております》 359 00:23:34,634 --> 00:23:36,636 《嘘》 《あの人がタマちゃんの→ 360 00:23:36,636 --> 00:23:39,639 結婚相手》 《えっ?》 361 00:23:39,639 --> 00:23:41,641 《ということは》 362 00:23:41,641 --> 00:23:44,644 《姉貴は千秋さんのことを よく知っている》 363 00:23:44,644 --> 00:23:48,648 《だから 千秋さんは犯人ではありません》 364 00:23:48,648 --> 00:23:50,650 《松五郎君》 365 00:23:50,650 --> 00:23:52,650 《千秋ちゃん》 366 00:23:54,654 --> 00:23:57,657 そのころ私は ティータイムを楽しむ場所を→ 367 00:23:57,657 --> 00:23:59,659 探していたのでございますが。 368 00:23:59,659 --> 00:24:01,661 自由過ぎる。 369 00:24:01,661 --> 00:24:06,661 そこで 思わぬ お宝映像を 発見いたしまして。 370 00:24:10,604 --> 00:24:12,606 [TV](リポーター)《「本日 卒業式を迎えられました→ 371 00:24:12,606 --> 00:24:14,608 染田 松五郎さんが いらっしゃいました」》 372 00:24:14,608 --> 00:24:16,610 んっ? タマちゃん? 373 00:24:16,610 --> 00:24:20,614 ええ 高校卒業時の インタビューを受けている→ 374 00:24:20,614 --> 00:24:23,617 若き日の 染田 松五郎でございます。 375 00:24:23,617 --> 00:24:25,619 [TV]《「その 手に持っている物は 何ですか?」》 376 00:24:25,619 --> 00:24:27,621 [TV](松五郎)《「ああ 楽屋の のれんです」》→ 377 00:24:27,621 --> 00:24:30,624 《「卒業祝いに 大切な人から頂きました」》 378 00:24:30,624 --> 00:24:34,628 [TV](リポーター)《「大切な人 ひょっとして彼女ですか?」》 379 00:24:34,628 --> 00:24:37,631 [TV]《「いえ あの 秘密です」》 380 00:24:37,631 --> 00:24:41,635 へえ あのころタマちゃんに 彼女いたんだ。 381 00:24:41,635 --> 00:24:44,638 実に初々しい。 しかとダビングしてまいりました。 382 00:24:44,638 --> 00:24:46,640 また勝手に。 383 00:24:46,640 --> 00:24:51,645 で 散々 引っかき回した揚げ句 結局 風祭警部が。 384 00:24:51,645 --> 00:24:55,649 《はい はい はい はい はい》 385 00:24:55,649 --> 00:25:00,654 《やっぱり最初から僕が見立てた とおりだったというわけか》 386 00:25:00,654 --> 00:25:02,656 《え~ 捜査結果を発表します→ 387 00:25:02,656 --> 00:25:04,658 これは事故です》 《事故?》 388 00:25:04,658 --> 00:25:07,677 《たまたまセットが倒れて起きた 不運な事故なのです》 389 00:25:07,677 --> 00:25:10,597 《まさか警部 最初から 事故と分かっていながら→ 390 00:25:10,597 --> 00:25:15,602 僕の役作りのために 捜査をしてくれたんですか?》 391 00:25:15,602 --> 00:25:17,604 《どこまで器のでかい男なんだ》 392 00:25:17,604 --> 00:25:20,607 《はい 松五郎君》 393 00:25:20,607 --> 00:25:23,610 《僕が君に教えるべきことは 他に何もない》 394 00:25:23,610 --> 00:25:25,612 《警部》 395 00:25:25,612 --> 00:25:29,616 《立派なデカになれよ》 396 00:25:29,616 --> 00:25:32,619 《はい》 《はい 捜査終了 お疲れちゃん》 397 00:25:32,619 --> 00:25:34,621 《待ってください。 ちょっと→ 398 00:25:34,621 --> 00:25:38,625 このまま待っててもらえますか? お願いします》 399 00:25:38,625 --> 00:25:42,625 《このまま》 で ここに来たってわけ。 400 00:25:45,632 --> 00:25:48,635 どう? 何か分かった? 401 00:25:48,635 --> 00:25:51,638 まさか お嬢さまは 犯人が 分からないのでございますか? 402 00:25:51,638 --> 00:25:55,642 じゃ あなたは分かったの? 急いでいるから教えてよ。 403 00:25:55,642 --> 00:25:58,645 そのためには 少々 説明が必要となります。 404 00:25:58,645 --> 00:26:01,648 それより ほんの一瞬で→ 405 00:26:01,648 --> 00:26:04,651 事件を解決に導く方法も ございますが。 406 00:26:04,651 --> 00:26:06,653 そんなことできるの? はい。 407 00:26:06,653 --> 00:26:11,591 そのためには お嬢さまの協力が 必要不可欠でございます。 408 00:26:11,591 --> 00:26:13,593 私の? お嬢さまには→ 409 00:26:13,593 --> 00:26:16,596 もう一度だけ皆さまの前で→ 410 00:26:16,596 --> 00:26:19,599 あれを 披露していただきたいのですが。 411 00:26:19,599 --> 00:26:21,599 あれって何? 412 00:28:00,600 --> 00:28:02,602 (悲鳴) またか。 413 00:28:02,602 --> 00:28:06,606 オホホホホ 一度ならず二度までもぶざまなことね。 414 00:28:06,606 --> 00:28:09,609 (雛子)大丈夫ですか? これは いけない。 415 00:28:09,609 --> 00:28:11,611 僕のジャガーで すぐに僕のうちへ。 416 00:28:11,611 --> 00:28:30,630 ♪♪~ 417 00:28:30,630 --> 00:28:34,630 だまして ごめん 雛子。 418 00:28:36,636 --> 00:28:40,640 (夏希)赤 何で? 緑だったのに。 419 00:28:40,640 --> 00:28:46,640 アレキサンドライト。 光によって色が変わる宝石。 420 00:28:52,652 --> 00:28:56,652 雛子 あなたがやったの? 421 00:28:59,592 --> 00:29:06,599 (泣き声) 422 00:29:06,599 --> 00:29:08,599 ごめんなさい。 423 00:29:13,606 --> 00:29:16,609 何で。 424 00:29:16,609 --> 00:29:19,612 (雛子)本当に ごめんなさい。 425 00:29:19,612 --> 00:29:24,617 (雛子の泣き声) 426 00:29:24,617 --> 00:29:28,621 はい はい はい はい はい。 427 00:29:28,621 --> 00:29:34,627 結局 僕の推理していたとおりだったね。 428 00:29:34,627 --> 00:29:40,633 所轄の警察署まで 一緒に行きましょうか お嬢さん。 429 00:29:40,633 --> 00:29:42,635 (雛子)はい。 430 00:29:42,635 --> 00:29:57,584 ♪♪~ 431 00:29:57,584 --> 00:30:00,587 何で あの雛子が。 432 00:30:00,587 --> 00:30:03,590 どうやらお嬢さまは 森 雛子さまというお方を→ 433 00:30:03,590 --> 00:30:06,593 あまりご存じなかったようで ございますね。 434 00:30:06,593 --> 00:30:10,597 そんなことないわよ。 雛子は私の親友の1人よ。 435 00:30:10,597 --> 00:30:14,601 ならば今回の事件の真相は 簡単にお分かりになるはずです。 436 00:30:14,601 --> 00:30:16,603 ご自分で よくお考えください。 437 00:30:16,603 --> 00:30:19,606 何よ やけに突き放すじゃない。 438 00:30:19,606 --> 00:30:22,609 この事件は 私が解決するよりも→ 439 00:30:22,609 --> 00:30:26,613 お嬢さま自身で 真相に 気付かれた方がよろしいかと。 440 00:30:26,613 --> 00:30:29,616 あなたに言われなくたって 自分で考えてたわよ。 441 00:30:29,616 --> 00:30:31,618 でも 瑞穂さんは→ 442 00:30:31,618 --> 00:30:33,620 犯人は知らない女だって 言っていたのに→ 443 00:30:33,620 --> 00:30:38,620 それなのに どうして知り合いの 雛子が犯人なのかしら。 444 00:30:40,627 --> 00:30:42,629 分かっちゃった。 445 00:30:42,629 --> 00:30:44,631 瑞穂さんは 雛子のことをかばっていたのね。 446 00:30:44,631 --> 00:30:47,634 いいえ かばう理由はございません。 447 00:30:47,634 --> 00:30:49,636 分かっちゃってなかった。 448 00:30:49,636 --> 00:30:51,638 じゃ どうして雛子のことを→ 449 00:30:51,638 --> 00:30:53,656 知らない女だなんて 言ったのかしら。 450 00:30:53,656 --> 00:30:56,576 簡単でございます。 瑞穂さまは→ 451 00:30:56,576 --> 00:30:59,579 本当に雛子さまのことを 知らなかったのでございます。 452 00:30:59,579 --> 00:31:02,582 はっ? 2人は今日もパーティー会場で→ 453 00:31:02,582 --> 00:31:05,585 挨拶をしていたのよ。 それは私も見ておりました。 454 00:31:05,585 --> 00:31:10,585 じゃ 知り合いじゃない。 あなた何を見ていたのよ。 455 00:31:16,596 --> 00:31:22,602 お嬢さま お言葉を返すようで恐縮ですが→ 456 00:31:22,602 --> 00:31:24,604 お嬢さまの方こそ→ 457 00:31:24,604 --> 00:31:27,604 どこに目ん玉お付けになって らっしゃるのでございますか? 458 00:31:41,621 --> 00:31:44,624 ああ 見える見える。 459 00:31:44,624 --> 00:31:50,630 さっきも よ~く見えていたけど やっぱり冬の夜空は奇麗ね。 460 00:31:50,630 --> 00:31:53,630 私 目だけはホントいいから。 461 00:31:56,569 --> 00:31:59,572 そう 言わなくても分かるでしょ。 462 00:31:59,572 --> 00:32:03,572 ここよ ここ。 ここに目ん玉 ばっちり付いてるでしょうが。 463 00:32:05,578 --> 00:32:07,580 何よ。 464 00:32:07,580 --> 00:32:11,584 本当に 何も気付かれていないのですね。 465 00:32:11,584 --> 00:32:14,587 今回の事件の発端は→ 466 00:32:14,587 --> 00:32:17,590 ほかでもない お嬢さま自身に あるのでございますよ。 467 00:32:17,590 --> 00:32:20,593 私? 言ってる意味が分からないわ。 468 00:32:20,593 --> 00:32:23,596 ならば しかたありません。 無粋ながら→ 469 00:32:23,596 --> 00:32:28,601 私から事件の真相について 説明しなければなりませんが→ 470 00:32:28,601 --> 00:32:30,603 よろしいでしょうか。 471 00:32:30,603 --> 00:32:34,607 えっ? よろしいでしょうか。 472 00:32:34,607 --> 00:32:38,607 はい お願いします。 473 00:32:46,619 --> 00:32:50,623 かしこまりました お嬢さま。 474 00:32:50,623 --> 00:32:52,625 ご友人の一大事。 475 00:32:52,625 --> 00:32:54,560 のんきにディナーを楽しんでいる 場合ではございません。 476 00:32:54,560 --> 00:32:58,564 こよいは すぐに謎解きをいたしましょう。 477 00:32:58,564 --> 00:33:02,568 何で この私が お預け 食らわなくちゃならないのよ。 478 00:33:02,568 --> 00:33:04,570 さっさと 説明してもらおうじゃない。 479 00:33:04,570 --> 00:33:07,573 どうして瑞穂さんと雛子は 知り合いじゃないのよ。 480 00:33:07,573 --> 00:33:10,576 そもそも お嬢さまは 雛子さまと瑞穂さまが→ 481 00:33:10,576 --> 00:33:12,578 お二人だけで お話されてるところを→ 482 00:33:12,578 --> 00:33:15,581 ご覧になったことが あるのでございますか? 483 00:33:15,581 --> 00:33:19,585 えっ それはないけど→ 484 00:33:19,585 --> 00:33:23,589 でも2人は松五郎先輩を通じて 会っているはずよ。 485 00:33:23,589 --> 00:33:26,592 今日だって。 《それに雛子さんも》 486 00:33:26,592 --> 00:33:28,594 《こんにちは》 487 00:33:28,594 --> 00:33:31,597 瑞穂さんは 雛子の名前を知っていたわ。 488 00:33:31,597 --> 00:33:34,600 雛子も こんにちはって。 絶対 知り合いじゃない。 489 00:33:34,600 --> 00:33:38,604 いいえ この世の中 挨拶を交わした2人が→ 490 00:33:38,604 --> 00:33:42,608 必ず知り合いであるとは 限りません。 491 00:33:42,608 --> 00:33:45,611 ご自分に置き換えて お考えください。 492 00:33:45,611 --> 00:33:47,613 もしも お嬢さまが 知らない会社員から→ 493 00:33:47,613 --> 00:33:51,617 突然 挨拶されたら どうなさいますか? 494 00:33:51,617 --> 00:33:56,556 《あれ? すいません》 495 00:33:56,556 --> 00:34:00,560 《お久しぶりです。 どうも こんにちは》 496 00:34:00,560 --> 00:34:02,562 《どうも こんにちは》 497 00:34:02,562 --> 00:34:06,566 そのとおり。 多くの大人は 相手が知らない人でも→ 498 00:34:06,566 --> 00:34:10,570 挨拶をされれば 挨拶で返すものなのでございます。 499 00:34:10,570 --> 00:34:14,574 でも待って 瑞穂さんは 雛子の名前まで知っていたのよ。 500 00:34:14,574 --> 00:34:16,576 手品じゃあるまいし→ 501 00:34:16,576 --> 00:34:18,578 知らない相手の名前まで 言えるわけがないでしょ。 502 00:34:18,578 --> 00:34:23,583 それが まか不思議なことに 言えるのでございます。 503 00:34:23,583 --> 00:34:26,586 《私 松五郎さんの 大ファンでございまして》 504 00:34:26,586 --> 00:34:29,589 《あっ そうですか》 505 00:34:29,589 --> 00:34:31,591 《影山さん 今日は お忙しいところ…》 506 00:34:31,591 --> 00:34:36,596 事実 あのとき瑞穂さまは 私の名前を口にしました。 507 00:34:36,596 --> 00:34:40,600 初対面で 自己紹介もしていないというのに。 508 00:34:40,600 --> 00:34:43,603 確かに どうして分かったの? 509 00:34:43,603 --> 00:34:45,605 その手品の種は→ 510 00:34:45,605 --> 00:34:49,609 一緒にいた西山さまの 手帳でございます。 511 00:34:49,609 --> 00:34:53,629 そこにある出席者リストを見て 西山さまが→ 512 00:34:53,629 --> 00:34:56,549 事前に耳打ちしていたので ございましょう。 513 00:34:56,549 --> 00:34:58,551 《3人は 先輩の学生時代のご友人で→ 514 00:34:58,551 --> 00:35:03,556 右から順に 宝生 麗子さん 森 雛子さん 桐生院 綾華さん》 515 00:35:03,556 --> 00:35:05,558 《あと 宮本 夏希さんと 木崎 麻衣さんが→ 516 00:35:05,558 --> 00:35:07,560 ご一緒のはずですが》 517 00:35:07,560 --> 00:35:09,562 (瑞穂)《お久しぶりね 麗ちゃん 綾ちゃん》 518 00:35:09,562 --> 00:35:11,564 《こんにちは 瑞穂さん》 《ごきげんよう》 519 00:35:11,564 --> 00:35:14,567 《それに雛子さんも》 《こんにちは》 520 00:35:14,567 --> 00:35:18,571 てことは その場で聞いた名前を 言っただけ? 521 00:35:18,571 --> 00:35:21,574 おそらく瑞穂さまは よくパーティーで会われる→ 522 00:35:21,574 --> 00:35:25,578 お嬢さまと綾華さまのことは 覚えていたのでございましょう。 523 00:35:25,578 --> 00:35:29,582 しかし雛子さまのことは まったく知らなかったのではないかと。 524 00:35:29,582 --> 00:35:34,587 でも その場で 雛子の名前を覚えたんじゃ。 525 00:35:34,587 --> 00:35:38,591 いいえ 瑞穂さまは あのパーティーのホスト役。 526 00:35:38,591 --> 00:35:41,594 多くの方々と挨拶を交わしたはず。 527 00:35:41,594 --> 00:35:45,598 その全てを覚えているとは とうてい思えません。 528 00:35:45,598 --> 00:35:51,604 ですから どこかで見たような女と証言したのでございましょう。 529 00:35:51,604 --> 00:35:53,573 なるほどね。 530 00:35:53,573 --> 00:35:56,442 でも 何で雛子が犯人だって 特定できたのよ。 531 00:35:56,442 --> 00:36:02,448 ヒントは あのドラマセットに 使われる 夕日でございました。 532 00:36:02,448 --> 00:36:08,454 アレキサンドライトは 太陽光や 蛍光灯の明かりの下では緑。 533 00:36:08,454 --> 00:36:12,458 暖色系の明かりを受けると 赤に変化いたします。 534 00:36:12,458 --> 00:36:16,462 《こんにちは》 会場内は蛍光灯。 535 00:36:16,462 --> 00:36:20,466 雛子さまの宝石は緑でした。 536 00:36:20,466 --> 00:36:26,472 しかし あの夕日を受けたとき 確か雛子さまの石は→ 537 00:36:26,472 --> 00:36:30,476 赤だったのではないかと 記憶していたのでございます。 538 00:36:30,476 --> 00:36:32,478 よく覚えてたわね。 539 00:36:32,478 --> 00:36:34,480 確信はございませんでした。 540 00:36:34,480 --> 00:36:39,485 しかし風祭警部の言葉が 決め手となったのでございます。 541 00:36:39,485 --> 00:36:41,487 警部の言葉? 542 00:36:41,487 --> 00:36:43,489 《皆さんの6月のご予定は?》 543 00:36:43,489 --> 00:36:47,493 《え~と 雛子の誕生日が あるぐらいですけど→ 544 00:36:47,493 --> 00:36:50,496 それが何か》 あの会話のおかげで→ 545 00:36:50,496 --> 00:36:54,533 雛子さまの誕生月が 6月だと分かりました。 546 00:36:54,533 --> 00:36:57,536 6月の誕生石の1つは→ 547 00:36:57,536 --> 00:37:00,539 アレキサンドライトでございます。それで雛子が→ 548 00:37:00,539 --> 00:37:02,541 アレキサンドライトを 持っていると。 549 00:37:02,541 --> 00:37:08,547 はい 今回も 見事に やってくださいました。 550 00:37:08,547 --> 00:37:11,550 重ね重ね ミラクルな方でございます。 551 00:37:11,550 --> 00:37:14,553 《はい》 552 00:37:14,553 --> 00:37:18,557 赤いドレスで 知らない女で 赤い宝石。 553 00:37:18,557 --> 00:37:22,561 確かに これで 雛子が犯人だと特定できるわね。 554 00:37:22,561 --> 00:37:26,565 でも動機は? 何で雛子は瑞穂さんを襲ったのよ。 555 00:37:26,565 --> 00:37:31,570 お嬢さま アレキサンドライトの 石言葉をご存じでございますか? 556 00:37:31,570 --> 00:37:35,574 石言葉? 「秘めた思い」でございます。 557 00:37:35,574 --> 00:37:40,579 雛子さまは ある人物への恋心を その胸に しまいこんできた。 558 00:37:40,579 --> 00:37:44,583 それが 今回の事件の 引き金となったのでございます。 559 00:37:44,583 --> 00:37:48,587 雛子が好きだった相手って もしかしてタマちゃんのこと? 560 00:37:48,587 --> 00:37:50,589 はい 雛子さまは→ 561 00:37:50,589 --> 00:37:54,593 思い続けてきたタマちゃんが 結婚することを知り→ 562 00:37:54,593 --> 00:37:56,595 犯行に至ったのでございます。 563 00:37:56,595 --> 00:38:00,599 じゃ まさか 瑞穂さんを タマちゃんのフィアンセだと→ 564 00:38:00,599 --> 00:38:03,602 勘違いして狙ったとか? そのとおりでございます。 565 00:38:03,602 --> 00:38:06,605 それはない。 だって瑞穂さん言ってたもん。 566 00:38:06,605 --> 00:38:08,607 《今日は 弟のために ありがとう》 567 00:38:08,607 --> 00:38:10,609 知り合いじゃなくても あの言葉で→ 568 00:38:10,609 --> 00:38:13,612 瑞穂さんが タマちゃんのお姉さんだって→ 569 00:38:13,612 --> 00:38:15,614 雛子にも分かったはずよ。 570 00:38:15,614 --> 00:38:17,616 タマちゃんのフィアンセだと 勘違いするわけないわ。 571 00:38:17,616 --> 00:38:21,620 さて お嬢さま ここが考えどころでございます。 572 00:38:21,620 --> 00:38:23,622 タマちゃんとは→ 573 00:38:23,622 --> 00:38:27,626 本当に 染田 松五郎先輩の ことなのでございましょうか。 574 00:38:27,626 --> 00:38:32,631 えっ? 何 言ってるの? そんなの当然でしょ。 575 00:38:32,631 --> 00:38:34,633 玉乃屋のタマちゃんだって→ 576 00:38:34,633 --> 00:38:38,637 私の同級生なら 誰でも知ってるわよ。 577 00:38:38,637 --> 00:38:41,640 そこに お嬢さまの思い込みが あるのでございます。 578 00:38:41,640 --> 00:38:44,643 思い込み? お嬢さまたちにとって→ 579 00:38:44,643 --> 00:38:47,646 タマちゃんとは 松五郎先輩のことでした。 580 00:38:47,646 --> 00:38:49,648 が 雛子さまにとって→ 581 00:38:49,648 --> 00:38:54,587 タマちゃんとは 先輩とは違う 別人のことだったのでございます。 582 00:38:54,587 --> 00:38:56,589 はっ? 583 00:38:56,589 --> 00:39:02,595 お嬢さまたちは高校1年の春に 松五郎先輩の屋号を知り→ 584 00:39:02,595 --> 00:39:06,599 彼のことをタマちゃんと 呼ぶようになったのですよね。 585 00:39:06,599 --> 00:39:09,602 しかし このとき雛子さまは→ 586 00:39:09,602 --> 00:39:13,606 舞台を ご覧になっていたのでしょうか。 587 00:39:13,606 --> 00:39:15,608 当然でしょ。 588 00:39:15,608 --> 00:39:19,612 って あれ? 589 00:39:19,612 --> 00:39:21,614 そうです 雛子さまは→ 590 00:39:21,614 --> 00:39:24,617 高校1年の秋に 転校してこられました。 591 00:39:24,617 --> 00:39:28,621 ならば 染田 松五郎の屋号も→ 592 00:39:28,621 --> 00:39:31,624 みんなが彼のことを タマちゃんと呼んでいることも→ 593 00:39:31,624 --> 00:39:33,626 知らなかったはずです。 594 00:39:33,626 --> 00:39:35,628 そう言われれば そうね。 595 00:39:35,628 --> 00:39:39,632 でも私たちの話を聞いていれば 気付いたんじゃない? 596 00:39:39,632 --> 00:39:41,634 果たして そうでしょうか。 597 00:39:41,634 --> 00:39:46,639 染田 松五郎先輩 イコール タマちゃんだと気付くためには→ 598 00:39:46,639 --> 00:39:49,642 玉乃屋という屋号を 知らなければなりません。 599 00:39:49,642 --> 00:39:52,645 偶然 気付くことは まず ないでしょう。 600 00:39:52,645 --> 00:39:54,580 そうね。 そんな中→ 601 00:39:54,580 --> 00:39:57,583 もしも身近に よりタマちゃんと呼ぶに→ 602 00:39:57,583 --> 00:39:59,585 ふさわしい人物が いたとするならば→ 603 00:39:59,585 --> 00:40:02,588 雛子さまが その人物を タマちゃんだと→ 604 00:40:02,588 --> 00:40:05,591 勘違いした可能性も じゅうぶん考えられます。 605 00:40:05,591 --> 00:40:08,594 タマちゃんと呼ぶに ふさわしい人物? 606 00:40:08,594 --> 00:40:13,599 例えば 名前にタマという文字が 含まれる人物は→ 607 00:40:13,599 --> 00:40:15,601 いらっしゃいません でしたでしょうか。 608 00:40:15,601 --> 00:40:18,604 う~ん そんな名前の人いなかったけど。 609 00:40:18,604 --> 00:40:22,608 そこにも お嬢さまの思い込みがございます。 610 00:40:22,608 --> 00:40:24,610 例えば お嬢さまが日ごろ→ 611 00:40:24,610 --> 00:40:26,612 顔を合わせている 職場の仲間の方々。 612 00:40:26,612 --> 00:40:29,615 その 下の名前を 覚えてらっしゃいますか? 613 00:40:29,615 --> 00:40:31,617 下の名前。 614 00:40:31,617 --> 00:40:33,619 そういえば まったく覚えてない。 615 00:40:33,619 --> 00:40:37,623 (並木)《あらためまして 並木 誠一です》 616 00:40:37,623 --> 00:40:39,625 (山繁)《山繁 悟です》 617 00:40:39,625 --> 00:40:41,627 (江尻)《江尻 由香です》 618 00:40:41,627 --> 00:40:44,630 (宗森)《宗森あずみです》 619 00:40:44,630 --> 00:40:46,632 あっ そうだったっけ。 620 00:40:46,632 --> 00:40:48,634 このように 下の名前というのは→ 621 00:40:48,634 --> 00:40:52,638 意外と覚えていない ものなのでございます。 622 00:40:52,638 --> 00:40:58,577 じゃ 私たちの身近なところに タマがつく名前の人がいて→ 623 00:40:58,577 --> 00:41:00,579 雛子は その人のことを→ 624 00:41:00,579 --> 00:41:02,581 タマちゃんだと 思っていたってこと? 625 00:41:02,581 --> 00:41:04,583 さようでございます。 626 00:41:04,583 --> 00:41:06,585 誰だろう。 627 00:41:06,585 --> 00:41:10,585 私もティータイムに知りました。 628 00:41:16,595 --> 00:41:21,600 おそらく 彼のことかと。 629 00:41:21,600 --> 00:41:28,607 「西山 珠樹」って まさか。 630 00:41:28,607 --> 00:41:31,610 染田 松五郎の 付き人をされている→ 631 00:41:31,610 --> 00:41:33,610 あの西山さまでございます。 632 00:41:35,614 --> 00:41:37,616 《あっ 森 雛子です》 633 00:41:37,616 --> 00:41:40,619 《あっ えっ にっ 西山 珠樹です》 634 00:41:40,619 --> 00:41:42,621 おそらく雛子さまは→ 635 00:41:42,621 --> 00:41:47,626 皆さんが すっかり忘れていた 西山さまの 珠樹という名前を→ 636 00:41:47,626 --> 00:41:50,629 しっかりと 覚えていたのでございましょう。 637 00:41:50,629 --> 00:41:53,649 (麻衣)《やっぱり タマちゃんってカッコイイよね》 638 00:41:53,649 --> 00:41:55,567 《えっ? そうかしら》 639 00:41:55,567 --> 00:41:58,570 《まあ いいんじゃない? タマちゃんなら》 640 00:41:58,570 --> 00:42:01,573 そして お嬢さまたちの会話を聞き→ 641 00:42:01,573 --> 00:42:05,577 タマちゃんとは 西山 珠樹さまのことだと→ 642 00:42:05,577 --> 00:42:07,579 勘違いしたのでございます。 643 00:42:07,579 --> 00:42:09,581 えっ。 644 00:42:09,581 --> 00:42:12,584 じゃ もし仮に雛子が 勘違いをしているとして→ 645 00:42:12,584 --> 00:42:14,586 どうして瑞穂さんを襲うのよ。 646 00:42:14,586 --> 00:42:17,589 よくお考えください お嬢さま。 647 00:42:17,589 --> 00:42:23,595 雛子さまは タマちゃんのことが 好きだったのでございますよ。 648 00:42:23,595 --> 00:42:25,597 はっ。 気付かれましたか? 649 00:42:25,597 --> 00:42:29,601 そうです 雛子さまは松五郎先輩ではなく→ 650 00:42:29,601 --> 00:42:32,604 同じクラスの 西山 珠樹さまのことが→ 651 00:42:32,604 --> 00:42:35,607 好きだったのです。 ホントに? 652 00:42:35,607 --> 00:42:39,611 そう考えれば 全ての 辻褄が 合うのでございます。 653 00:42:39,611 --> 00:42:41,613 (雛子)《麗子さん これ→ 654 00:42:41,613 --> 00:42:43,615 タマちゃんに 渡してもらえませんか?》 655 00:42:43,615 --> 00:42:46,618 《えっ?》 雛子さまは→ 656 00:42:46,618 --> 00:42:52,624 西山 珠樹さまに恋文をしたため お嬢さまにお渡しになられた。 657 00:42:52,624 --> 00:42:56,562 あのラブレターは 西山君宛てだったってこと? 658 00:42:56,562 --> 00:43:02,568 しかし お嬢さまは 手紙を 松五郎先輩に渡してしまった。 659 00:43:02,568 --> 00:43:04,570 《気持ちだけ頂いておくよ》 660 00:43:04,570 --> 00:43:08,574 《どうでした?》 《うん タマちゃんに渡しといた》 661 00:43:08,574 --> 00:43:12,578 《あっ そうですか ありがとうございました》 662 00:43:12,578 --> 00:43:16,582 もちろん その後 雛子さまは返答をもらえず→ 663 00:43:16,582 --> 00:43:20,582 西山 珠樹さまに振られたのだと 思ったはずでございます。 664 00:43:22,588 --> 00:43:26,592 そして 事態は新たな局面を迎えます。 665 00:43:26,592 --> 00:43:28,594 《ねえ 雛ちゃん びっくりしないでね》 666 00:43:28,594 --> 00:43:30,596 (雛子)《えっ 何 何?》 667 00:43:30,596 --> 00:43:33,599 《私 タマちゃんと 付き合うことになっちゃった》 668 00:43:33,599 --> 00:43:36,602 《えっ?》 木崎 麻衣さまが→ 669 00:43:36,602 --> 00:43:39,605 タマちゃんと 付き合い始めたのです。 670 00:43:39,605 --> 00:43:42,608 ちょっと待って そんなの聞いたことないわよ。 671 00:43:42,608 --> 00:43:45,611 お嬢さまが知らなかっただけで ございましょう。 672 00:43:45,611 --> 00:43:49,615 それはタマちゃんの卒業式の? はい。 673 00:43:49,615 --> 00:43:52,618 [TV](松五郎)「卒業祝いに 大切な人から頂きました」 674 00:43:52,618 --> 00:43:56,555 [TV](リポーター)「ひょっとして 彼女ですか?」 675 00:43:56,555 --> 00:43:59,558 彼女から もらったと目される この楽屋のれんは→ 676 00:43:59,558 --> 00:44:01,560 私が見るかぎり→ 677 00:44:01,560 --> 00:44:06,565 木崎 麻衣さまのご両親 日本画家の巨匠 木崎 観山と→ 678 00:44:06,565 --> 00:44:11,570 書道家 木崎 万葉の作品に 間違いございません。 679 00:44:11,570 --> 00:44:15,574 じゃ。 染田 松五郎の彼女とは→ 680 00:44:15,574 --> 00:44:17,574 木崎 麻衣さまでございます。 681 00:44:19,578 --> 00:44:21,580 《私がタマちゃんと 付き合うことになったの→ 682 00:44:21,580 --> 00:44:23,582 麗子ちゃんたちには 絶対 内緒だよ》 683 00:44:23,582 --> 00:44:25,584 《うん》 684 00:44:25,584 --> 00:44:29,588 そして ここで勘違いの連鎖が生まれます。 685 00:44:29,588 --> 00:44:33,592 雛子さまは 麻衣さまが タマちゃん つまり→ 686 00:44:33,592 --> 00:44:36,595 西山 珠樹さまと 付き合い始めたのだと→ 687 00:44:36,595 --> 00:44:38,597 勘違いされたのです。 688 00:44:38,597 --> 00:44:40,599 《どうしたの? 雛ちゃん》 689 00:44:40,599 --> 00:44:42,601 《あっ ううん》 690 00:44:42,601 --> 00:44:46,605 自分を振っておきながら 友達を選んだ。 691 00:44:46,605 --> 00:44:48,607 その事実を知り→ 692 00:44:48,607 --> 00:44:52,611 雛子さまは大きなショックを 受けたことでございましょう。 693 00:44:52,611 --> 00:44:54,546 《よかったね 麻衣さん》 (麻衣)《うん》→ 694 00:44:54,546 --> 00:44:56,548 《ねえ お茶して帰ろう》 (雛子)《あっ うん》 695 00:44:56,548 --> 00:44:59,551 (麻衣)《私が おごるから》 696 00:44:59,551 --> 00:45:01,553 大学生になってからも→ 697 00:45:01,553 --> 00:45:06,558 雛子さまは ずっと1人 心を痛めておられました。 698 00:45:06,558 --> 00:45:11,563 しかし 相手が 親友の麻衣さまなら仕方ないと→ 699 00:45:11,563 --> 00:45:14,566 自分に言い聞かせてきた。 700 00:45:14,566 --> 00:45:16,568 しかし 今日。 701 00:45:16,568 --> 00:45:19,571 《タマちゃん 結婚するんですって》 702 00:45:19,571 --> 00:45:22,574 タマちゃんが別の誰かと 結婚することを知ります。 703 00:45:22,574 --> 00:45:24,576 (綾華)《詳しくは 分からないんだけど→ 704 00:45:24,576 --> 00:45:27,579 年上で同じ業界の人らしいわよ》 705 00:45:27,579 --> 00:45:32,584 さらに ここでも 雛子さまの勘違いは続きます。 706 00:45:32,584 --> 00:45:36,588 大好きなタマちゃん つまり 西山 珠樹さまは→ 707 00:45:36,588 --> 00:45:40,592 年上で同じ業界の人と結婚する。 708 00:45:40,592 --> 00:45:45,597 西山さまと談笑する瑞穂さまが その相手だと映ったとしても→ 709 00:45:45,597 --> 00:45:48,600 おかしくはございません。 710 00:45:48,600 --> 00:45:52,604 そして 長年 親友のために 抑え込んできた気持ちが→ 711 00:45:52,604 --> 00:45:54,604 一気に あふれ出し。 712 00:45:57,543 --> 00:46:03,543 それは新たな恋敵への憎しみへと 変わったのでございます。 713 00:46:07,553 --> 00:46:10,556 《あの人が タマちゃんの結婚相手》 714 00:46:10,556 --> 00:46:12,558 その後 雛子さまは→ 715 00:46:12,558 --> 00:46:16,562 ようやく自分の勘違いに 気付かれます。 716 00:46:16,562 --> 00:46:19,565 でも すでに遅かったのです。 717 00:46:19,565 --> 00:46:21,565 《ごめんなさい》 718 00:46:24,570 --> 00:46:27,573 たった1つの勘違いと→ 719 00:46:27,573 --> 00:46:31,577 9年分の純粋な恋心が 起こしてしまった悲劇。 720 00:46:31,577 --> 00:46:37,583 これが 今回の事件の真相でございます。 721 00:46:37,583 --> 00:46:41,587 でも やっぱり それって あなたの想像よね。 722 00:46:41,587 --> 00:46:45,591 雛子が本当に西山君のことを 好きだったかどうかなんて→ 723 00:46:45,591 --> 00:46:47,593 分からないじゃない。 724 00:46:47,593 --> 00:46:50,596 ならば お嬢さま 雛子さまの本心を→ 725 00:46:50,596 --> 00:46:53,615 確かめる方法がございます。 どうするのよ。 726 00:46:53,615 --> 00:46:57,536 お嬢さまは まだ お持ちなのではありませんか? 727 00:46:57,536 --> 00:47:00,536 証拠の品を。 728 00:47:02,541 --> 00:47:04,543 あっ。 729 00:47:04,543 --> 00:47:21,560 ♪♪~ 730 00:47:21,560 --> 00:47:23,560 あった。 731 00:47:28,567 --> 00:47:33,572 やはり 捨てられずに 持って いらしたのでございますね→ 732 00:47:33,572 --> 00:47:37,572 雛子さまから預かった ラブレターを。 733 00:47:39,578 --> 00:47:43,578 雛子 ごめん。 734 00:47:50,589 --> 00:47:53,592 (雛子)「西山 珠樹くんへ」→ 735 00:47:53,592 --> 00:47:57,596 「急に こんな手紙を書いちゃって ごめんなさい」→ 736 00:47:57,596 --> 00:47:59,598 「迷惑ですよね」 737 00:47:59,598 --> 00:48:04,603 (雛子)「それから西山くんの事を ずっと見ちゃいます」→ 738 00:48:04,603 --> 00:48:06,605 「勉強も そうじも→ 739 00:48:06,605 --> 00:48:09,608 とにかく一生懸命な姿を 見ているうちに→ 740 00:48:09,608 --> 00:48:12,611 好きになっちゃいました」→ 741 00:48:12,611 --> 00:48:16,615 「西山くんからのメールを 待っています」→ 742 00:48:16,615 --> 00:48:18,615 「森 雛子」 743 00:48:22,621 --> 00:48:26,625 雛子さまは 自分の思いを ずっと その胸に→ 744 00:48:26,625 --> 00:48:29,628 しまいこんできたので ございましょう。 745 00:48:29,628 --> 00:48:35,634 9年間 一度も 開けられることのなかった→ 746 00:48:35,634 --> 00:48:37,634 そのラブレターのように。 747 00:48:40,639 --> 00:48:44,639 私 バカだ。 748 00:48:46,645 --> 00:48:49,648 (雛子)《これ タマちゃんに 渡してもらえませんか?》 749 00:48:49,648 --> 00:48:52,651 《えっ?》 (雛子)《お願いします》 750 00:48:52,651 --> 00:48:55,651 《うん 分かった》 751 00:48:57,589 --> 00:48:59,591 《ありがとうございます》 752 00:48:59,591 --> 00:49:05,591 雛子の気持ちに気付いていたら こんなことにならなかったのに。 753 00:49:15,607 --> 00:49:19,611 それは しかたのないことで ございましょう。 754 00:49:19,611 --> 00:49:23,615 友達とは 勘違いや 擦れ違いから→ 755 00:49:23,615 --> 00:49:27,619 時に互いを 傷つけてしまうものでございます。 756 00:49:27,619 --> 00:49:32,624 しかしながら その傷を 癒やしてあげられるのも また→ 757 00:49:32,624 --> 00:49:37,624 友達だということを お忘れなきよう。 758 00:49:42,634 --> 00:49:46,638 かけ違えたボタンは 最初から直せばいいだけです。 759 00:49:46,638 --> 00:49:52,638 そして 間違えを直すのに 遅いということはございません。 760 00:50:03,588 --> 00:50:06,591 影山 車。 761 00:50:06,591 --> 00:50:08,593 どちらへ? 762 00:50:08,593 --> 00:50:13,598 ちゃんと届けなくっちゃ 西山君に。 763 00:50:13,598 --> 00:50:15,600 かしこまりました。 764 00:50:15,600 --> 00:50:32,617 ♪♪~ 765 00:50:32,617 --> 00:50:44,617 ♪♪~ 766 00:52:20,625 --> 00:52:22,627 (山繁)『謎解きはディナーのあとで』の オリジナルサウンドトラックを→ 767 00:52:22,627 --> 00:52:27,632 抽選で ぽん 50名の皆さまに プレゼントいたします。→ 768 00:52:27,632 --> 00:52:29,632 どばっとご応募ください。