1 00:00:04,180 --> 00:00:05,980 (凪沙)藍さん。 2 00:00:11,880 --> 00:00:15,880 いや… なんでもない。 3 00:00:17,780 --> 00:00:21,480 《藍:今 「藍さん」って…》 4 00:00:21,480 --> 00:00:25,690 鹿目:遠野のこととかは関係なく 森川さん自身に希望はないの? 5 00:00:25,690 --> 00:00:29,060 私自身の希望? うん。 6 00:00:29,060 --> 00:00:34,780 俺 高校のとき 森川さんに憧れてて…。 7 00:00:34,780 --> 00:00:38,820 実は 今も その気持ち 8 00:00:38,820 --> 00:00:41,520 あんまり変わってないんだよね。 9 00:00:41,520 --> 00:00:43,540 えっ? 10 00:00:43,540 --> 00:00:47,070 いや それは冗談なんだけど。 11 00:00:47,070 --> 00:00:49,430 フフ…。 教師と保護者だからね。 12 00:00:49,430 --> 00:00:52,120 うん。 あっ もうビックリした~。 13 00:00:52,120 --> 00:00:54,150 ごめん…。 14 00:00:54,150 --> 00:00:57,510 今は… 遠野の成長を 15 00:00:57,510 --> 00:01:01,050 一緒に見守っていけたら いいなと思っている。 16 00:01:01,050 --> 00:01:03,240 藍さんと。 17 00:01:03,240 --> 00:01:08,120 《今 下の名前で呼ばれた?》 18 00:01:08,120 --> 00:01:12,120 もう少し飲もうか。 うん 19 00:01:18,050 --> 00:01:22,050 《この気持ち 恋なんだ…》 20 00:01:24,620 --> 00:01:34,620 《でも 自分が何をすればいいか 何をしたいのか わからない…》 21 00:01:41,620 --> 00:01:48,620 《少し 心を開いてくれた ってことなら いいんだけど》 22 00:01:51,880 --> 00:01:55,750 (柊平)遠野 おはよう。 (凪沙)おはよう。 23 00:01:55,750 --> 00:01:56,940 (柊平)あの子とのデート どうだったんだよ? 24 00:01:56,940 --> 00:01:58,960 (凪沙)ああ 俺 25 00:01:58,960 --> 00:02:01,990 藍さんが好きなのかもって 気付いた。 26 00:02:01,990 --> 00:02:07,200 (柊平)はっ? なんで? 好きって お前…。 27 00:02:07,200 --> 00:02:10,230 藍さんが特別だって わかったけど 28 00:02:10,230 --> 00:02:15,120 でも 何したらいいのか わからなくて。 29 00:02:15,120 --> 00:02:18,120 有馬なら どうする? 30 00:02:20,500 --> 00:02:24,880 お前 絶対 周りにバレんなよ。 31 00:02:24,880 --> 00:02:26,230 えっ? 32 00:02:26,230 --> 00:02:30,110 考えてみろよ。 お前がもし 本当に好きで 33 00:02:30,110 --> 00:02:35,650 どれだけ真剣でも 俺たち まだ高2 未成年だぞ? 34 00:02:35,650 --> 00:02:39,190 もしバレたら 世間は藍さんを責める。 35 00:02:39,190 --> 00:02:44,580 お前 藍さんを困らせていいのか? 36 00:02:44,580 --> 00:02:46,440 和仁:もし その人と 何かあったときは 37 00:02:46,440 --> 00:02:49,130 すぐに今の同居を解消すること。 38 00:02:49,130 --> 00:02:52,320 そのぐらいの責任は 取りなさい 39 00:02:52,320 --> 00:02:57,210 《あれ そういう意味だったんだ。 40 00:02:57,210 --> 00:03:01,930 同居解消は 嫌だ。 41 00:03:01,930 --> 00:03:07,330 藍さんを困らせるのは… もっと嫌だ》 42 00:03:37,390 --> 00:03:39,910 何しようか? え~ 買い物つきあってほしいな。 43 00:03:39,910 --> 00:03:42,980 あっ いいね。 えっ どこ行く? ショッピングモール。 44 00:03:42,980 --> 00:03:50,050 《もし 俺と藍さんの年齢が 今より もっと近ければ 45 00:03:50,050 --> 00:03:54,760 あんなふうに歩いてても 何も言われなかったのかな。 46 00:03:54,760 --> 00:03:57,790 弟にも見られず 47 00:03:57,790 --> 00:04:03,680 世間にも おやじにも責められず。 48 00:04:03,680 --> 00:04:06,710 「特別」だと伝えても 49 00:04:06,710 --> 00:04:09,710 藍さんを困らせることも なかったのに》 50 00:04:16,310 --> 00:04:19,850 どうしたの? 電気もつけないで。 51 00:04:19,850 --> 00:04:23,050 ちょっと 考え事。 52 00:04:23,050 --> 00:04:28,940 《やっぱり凪沙くん あの日から様子が変…》 53 00:04:28,940 --> 00:04:35,340 あっ 髪 ぬれてるよ。 54 00:04:35,340 --> 00:04:37,360 お風呂入ったから。 55 00:04:37,360 --> 00:04:41,720 ちゃんと乾かさないと だめでしょ。 56 00:04:41,720 --> 00:04:44,430 ほら こっち座って。 57 00:04:44,430 --> 00:04:47,790 いいって…。 だめ。 58 00:04:47,790 --> 00:04:50,790 風邪ひくよ。 はい。 59 00:05:01,090 --> 00:05:07,660 最初の頃もさ こうやって 乾かしてあげてたよね。 60 00:05:07,660 --> 00:05:11,360 少しは この家にも慣れてくれた? 61 00:05:11,360 --> 00:05:13,550 うん。 62 00:05:13,550 --> 00:05:16,550 そっか。 よかった。 63 00:05:22,980 --> 00:05:29,980 ねぇ。 もしかして考え事って…。 64 00:05:36,110 --> 00:05:39,110 進路のこと? 65 00:05:46,870 --> 00:05:50,420 凪沙くんのデートの日 鹿目くんから連絡が来て会ったの。 66 00:05:50,420 --> 00:05:53,610 そうなんだ…。 67 00:05:53,610 --> 00:05:56,310 《どうしてそんなこと…》 68 00:05:56,310 --> 00:05:59,840 凪沙くんの進路のこと すごく心配していて 69 00:05:59,840 --> 00:06:03,380 それで連絡くれた みたいなんだけど。 70 00:06:03,380 --> 00:06:06,920 お父さんからは 何か言われてる? 71 00:06:06,920 --> 00:06:13,810 勉強して 大学に行けって。 72 00:06:13,810 --> 00:06:17,810 それ以外は 特に何も。 73 00:06:22,730 --> 00:06:24,730 そう。 74 00:06:34,350 --> 00:06:37,880 君が納得してるなら応援するし 75 00:06:37,880 --> 00:06:42,430 してないのなら 私も一緒に いい方法考える。 76 00:06:42,430 --> 00:06:45,970 こういうときこそ 大人として力を貸すから 77 00:06:45,970 --> 00:06:49,970 困ったことがあったら なんでも言って。 78 00:06:55,570 --> 00:06:57,570 大人として? 79 00:07:00,450 --> 00:07:03,140 どうしたの? 80 00:07:03,140 --> 00:07:08,870 じゃあ あのさ…。 81 00:07:08,870 --> 00:07:12,870 もし俺が 子どもじゃなかったら? 82 00:07:14,430 --> 00:07:21,500 藍さんと同じ年で 同じ会社や学校で会ってたら? 83 00:07:21,500 --> 00:07:27,880 それとも… えっと…。 84 00:07:27,880 --> 00:07:31,880 友達… に なれてたのかな? 85 00:07:42,030 --> 00:07:45,730 う~ん…。 86 00:07:45,730 --> 00:07:49,440 友達にも なれてないんじゃない? 87 00:07:49,440 --> 00:07:53,310 友達にも? 88 00:07:53,310 --> 00:07:58,190 だって私 高校の頃は クラスに全然なじんでなかったし 89 00:07:58,190 --> 00:08:02,070 ずっと図書館に こもってたし 美術選択でもないし。 90 00:08:02,070 --> 00:08:06,450 もし職場で会っても 同僚と友達になるって 91 00:08:06,450 --> 00:08:09,470 案外難しいんだ。 92 00:08:09,470 --> 00:08:13,170 だから よかったよ 今の私たちで。 93 00:08:13,170 --> 00:08:17,550 凪沙くんと一緒に過ごす時間が 楽しいよ。 94 00:08:17,550 --> 00:08:23,450 俺と一緒で 楽しい? もちろん。 95 00:08:23,450 --> 00:08:26,640 名前で呼んでくれるのも うれしかったよ。 96 00:08:26,640 --> 00:08:29,680 フッ なじんでくれてるんだな って。 97 00:08:29,680 --> 00:08:33,870 《この人が好きだ》 98 00:08:33,870 --> 00:08:36,870 藍さんを困らせていいのか? 99 00:08:39,110 --> 00:08:45,000 別に そんなつもりで 名前を呼んだわけじゃない。 100 00:08:45,000 --> 00:08:53,080 それは アンタの勝手な思い込み… だと思う。 101 00:08:53,080 --> 00:08:55,100 フッ… そうだよね。 102 00:08:55,100 --> 00:09:00,100 ごめん ごめん。 はい あとは自分でね。 103 00:09:07,380 --> 00:09:10,080 《違うのに。 104 00:09:10,080 --> 00:09:13,110 気付かなきゃよかった。 105 00:09:13,110 --> 00:09:18,110 「特別」って 苦しい》 106 00:09:24,390 --> 00:09:28,100 勉強して 大学に行けって 107 00:09:28,100 --> 00:09:35,660 《あの顔… 悩みはやっぱり 進路のことかな。 108 00:09:35,660 --> 00:09:38,190 支えてあげなきゃ》 109 00:09:38,190 --> 00:09:42,570 なじんでくれてるんだな って 110 00:09:42,570 --> 00:09:43,760 ふぅ~。 111 00:09:43,760 --> 00:09:46,360 《あれはちょっと やりすぎたか》 112 00:10:14,970 --> 00:10:16,490 藍:凪沙くんのデートの日 113 00:10:16,490 --> 00:10:20,490 鹿目くんから連絡が来て 会ったの 114 00:10:33,180 --> 00:10:35,510 おはよう。 (こころ)あっ おはよう…。 115 00:10:35,510 --> 00:10:38,510 早いね。 うん。 遠野くんも。 116 00:10:44,600 --> 00:10:48,310 志田さん どうしたの? 117 00:10:48,310 --> 00:10:51,510 あの… 藍さん元気? 118 00:10:51,510 --> 00:10:54,360 えっ? 119 00:10:54,360 --> 00:10:56,360 元気だよ。 120 00:10:58,070 --> 00:11:05,810 その… 年が離れた人と 暮らすのって どんな感じ? 121 00:11:05,810 --> 00:11:09,180 どんなって…。 122 00:11:09,180 --> 00:11:16,590 まあ でも 距離感は難しいかな。 123 00:11:16,590 --> 00:11:20,290 距離感…。 124 00:11:20,290 --> 00:11:22,480 なんで気になるの? 125 00:11:22,480 --> 00:11:29,880 私 年上の人のことが 少し気になってて。 126 00:11:29,880 --> 00:11:32,410 憧れでって意味で…。 127 00:11:32,410 --> 00:11:36,410 でも その人に好きな人がいてね。 128 00:11:39,650 --> 00:11:42,650 かなわないって わかってる。 129 00:11:45,210 --> 00:11:47,560 それで いいの? 130 00:11:47,560 --> 00:11:54,630 好きだったものも 嫌いになりそうで…。 131 00:11:54,630 --> 00:11:56,820 それに かなわなくても 132 00:11:56,820 --> 00:12:02,370 この思いも 私の一部だって思えるから。 133 00:12:02,370 --> 00:12:04,730 でも…。 134 00:12:04,730 --> 00:12:07,730 (生徒たちの話し声) 135 00:12:15,510 --> 00:12:18,700 この前 美大は諦めて 136 00:12:18,700 --> 00:12:22,580 普通の大学を目指すって 言ってただろ。 137 00:12:22,580 --> 00:12:25,780 はい。 138 00:12:25,780 --> 00:12:31,670 遠野 絵は嫌いか? 139 00:12:31,670 --> 00:12:37,230 いえ。 でも 役に立たないって。 140 00:12:37,230 --> 00:12:40,090 それは お父さんの意見だろ? 141 00:12:40,090 --> 00:12:43,790 遠野は 絵がなんの役にも立たないって 142 00:12:43,790 --> 00:12:45,790 思ったことあるのか? 143 00:12:49,680 --> 00:12:55,410 昔から 絵を描くことは 息をするみたいなもので 144 00:12:55,410 --> 00:13:01,140 それ自体が嫌になるとかは ないです。 145 00:13:01,140 --> 00:13:06,140 息をするなって言われたら そりゃ つらいよな。 146 00:13:08,210 --> 00:13:10,060 誰に何を言われても 147 00:13:10,060 --> 00:13:13,420 嫌いになれないことって あるだろ? 148 00:13:13,420 --> 00:13:15,280 それって 才能だと思うんだ。 149 00:13:15,280 --> 00:13:18,980 嫌いになれない…。 うん。 150 00:13:18,980 --> 00:13:23,980 そんなお前に ぴったりの学校を見つけてきた。 151 00:13:33,970 --> 00:13:38,340 ここなら 芸術分野の勉強もできるし 152 00:13:38,340 --> 00:13:41,200 お父さんも 認めてくれるんじゃないか? 153 00:13:41,200 --> 00:13:43,220 絵も諦めなくて済む。 154 00:13:43,220 --> 00:13:49,110 《確かに この大学なら 認めてもらえるかもしれない。 155 00:13:49,110 --> 00:13:52,810 でも…。 156 00:13:52,810 --> 00:13:57,690 先生は本当に俺のことを思って? 157 00:13:57,690 --> 00:13:59,720 それとも…》 158 00:13:59,720 --> 00:14:03,420 何か心配? 159 00:14:03,420 --> 00:14:06,420 遠野の学力なら なんの心配もないと思うぞ。 160 00:14:07,970 --> 00:14:12,180 先生。 んっ? 161 00:14:12,180 --> 00:14:16,900 この前 藍さんと会ったんでしょ? ああ。 162 00:14:16,900 --> 00:14:23,780 遠野が美大を諦めるって話 森川さんは聞いてるかなと思って。 163 00:14:23,780 --> 00:14:25,780 それが どうかした? 164 00:14:29,180 --> 00:14:36,180 いえ。 心配してくれて ありがとうございます。 165 00:14:40,790 --> 00:14:47,530 俺 遠野のそういう素直なとこ 好きだぞ。 166 00:14:47,530 --> 00:14:50,220 ウソがないっていうか。 167 00:14:50,220 --> 00:14:55,100 森川さんも 同じ気持ちなんじゃないかな。 168 00:14:55,100 --> 00:15:01,340 《藍さんが 俺のことを好き? そんなわけ…》 169 00:15:01,340 --> 00:15:06,880 いくら大人でも 嫌いな相手とは 一緒に暮らせないって。 170 00:15:06,880 --> 00:15:08,410 別に変な意味じゃなくてだぞ。 171 00:15:08,410 --> 00:15:11,600 ええ。 172 00:15:11,600 --> 00:15:14,630 たださ 森川さんを安心させるために 173 00:15:14,630 --> 00:15:17,160 遠野自身 しっかりとした 174 00:15:17,160 --> 00:15:20,030 考えを持った大人になる必要が あると思うよ。 175 00:15:20,030 --> 00:15:24,030 大人…。 うん。 176 00:15:31,130 --> 00:15:35,130 えっ! あ… 志田さん。 177 00:15:37,690 --> 00:15:41,570 先生 優しいよね。 178 00:15:41,570 --> 00:15:45,100 誰のことも傷つけないし 179 00:15:45,100 --> 00:15:50,830 絵を続けたいって気持ちも 優しく守ってくれる。 180 00:15:50,830 --> 00:15:54,030 本当に大人だなぁって思う。 181 00:15:54,030 --> 00:15:58,400 ああいう人が大人…。 182 00:15:58,400 --> 00:16:02,610 最後は遠野くんが どうするかじゃないかな。 183 00:16:02,610 --> 00:16:12,370 でも 俺 自分がどうしたいか わからない…。 184 00:16:12,370 --> 00:16:14,560 情けないんだけど。 185 00:16:14,560 --> 00:16:16,250 みんな そうだよ。 186 00:16:16,250 --> 00:16:22,140 自分がどうしたいかなんて わからない。 187 00:16:22,140 --> 00:16:27,020 それでも前に進まなきゃ いけないんだよね。 188 00:16:27,020 --> 00:16:30,550 いつかは大人になるんだし。 189 00:16:30,550 --> 00:16:35,770 《今はだめでも 大人になれば伝えられる? 190 00:16:35,770 --> 00:16:39,270 あの人に 「特別」だって》 191 00:16:46,560 --> 00:16:49,530 (清香)あの鹿目先生だっけ? あの人とは どうなったの? 192 00:16:49,530 --> 00:16:51,050 どうって? 193 00:16:51,050 --> 00:16:54,070 (清香)あのあと ごはん行ったりとかしてないの? 194 00:16:54,070 --> 00:16:55,920 行ったけど…。 195 00:16:55,920 --> 00:16:57,950 でもそれは 凪沙くんの進路相談で。 196 00:16:57,950 --> 00:17:01,980 いや 向こうは それだけのつもりじゃないでしょ。 197 00:17:01,980 --> 00:17:04,510 え~ でも その1回きりだよ。 198 00:17:04,510 --> 00:17:06,530 その後のお誘いとかも ないもん。 199 00:17:06,530 --> 00:17:09,730 でも 別にあの人のこと 嫌いじゃないんでしょ? 200 00:17:09,730 --> 00:17:10,910 なら 考えてみたら? 201 00:17:10,910 --> 00:17:14,450 年齢とか考えても 現実的なところでしょ。 202 00:17:14,450 --> 00:17:17,640 この年になると 大好き! よりも 203 00:17:17,640 --> 00:17:20,670 嫌いじゃないって 結構 大事だと思わない? 204 00:17:20,670 --> 00:17:23,360 少し考えてみたら? 205 00:17:23,360 --> 00:17:27,360 まあ そりゃそうなんだけどさ…。 206 00:17:31,450 --> 00:17:34,810 《凪沙:鹿目先生は大人だ。 207 00:17:34,810 --> 00:17:39,360 好きなことを仕事にして 自立してる。 208 00:17:39,360 --> 00:17:41,890 俺も ああいう大人になりたい。 209 00:17:41,890 --> 00:17:44,920 絵に関わる仕事がしたい。 210 00:17:44,920 --> 00:17:50,810 でも そのためには藍さんと…。 211 00:17:50,810 --> 00:17:55,520 絵も藍さんも諦めたくない。 212 00:17:55,520 --> 00:18:01,420 こういうとき 大人なら どうするんだろう。 213 00:18:01,420 --> 00:18:07,420 傷つけない…。 優しく守る…》 214 00:18:10,000 --> 00:18:13,200 《確かに清香の 言うとおりかもしれないけど。 215 00:18:13,200 --> 00:18:19,760 私は凪沙くんとの生活に 支えられている》 216 00:18:19,760 --> 00:18:21,780 あの子の面倒を見るって 決めたの…。 217 00:18:21,780 --> 00:18:25,320 他人だけど でも 今 いちばん近い他人なの 218 00:18:25,320 --> 00:18:31,380 《今は 凪沙くんの成長を 見守っていたい》 219 00:18:31,380 --> 00:18:35,380 (バイブ音) 220 00:18:37,610 --> 00:18:40,470 どうしたの? 221 00:18:40,470 --> 00:18:43,470 俺 アンタのこと…。 222 00:18:47,540 --> 00:18:52,540 いや ごめん。 やっぱり家に帰ったら言う。 223 00:18:56,460 --> 00:18:58,820 (通話の切れる音) 224 00:18:58,820 --> 00:19:02,190 凪沙くん? 225 00:19:02,190 --> 00:19:04,040 ふぅ…。 226 00:19:04,040 --> 00:19:22,390 ~ 227 00:19:22,390 --> 00:19:24,240 (玄関ドアの開く音) 228 00:19:24,240 --> 00:19:27,240 (藍)ただいま。 229 00:19:39,560 --> 00:19:46,630 あっ どうしたの 怖い顔して。 230 00:19:46,630 --> 00:19:51,180 あの… 昨日はごめん。 231 00:19:51,180 --> 00:19:54,540 昨日? 232 00:19:54,540 --> 00:19:59,260 髪を拭いてくれたとき 手を振り払ったこと。 233 00:19:59,260 --> 00:20:03,970 ああ 別にいいのに。 234 00:20:03,970 --> 00:20:08,510 あっ もしかして さっきの電話も そのこと? うん。 235 00:20:08,510 --> 00:20:12,510 でも それだけじゃなくて…。 236 00:20:16,590 --> 00:20:23,590 俺… 俺 アンタを嫌いじゃないから。 237 00:20:25,860 --> 00:20:27,880 うん。 238 00:20:27,880 --> 00:20:30,240 《今はまだ 「好き」って言えないけど 239 00:20:30,240 --> 00:20:34,600 これだけは わかっててほしい》 240 00:20:34,600 --> 00:20:39,600 俺は絶対 アンタを嫌いにならない。 241 00:20:43,200 --> 00:20:46,060 それから…。 242 00:20:46,060 --> 00:20:49,090 ありがとう。 私も同じ気持ちだよ。 243 00:20:49,090 --> 00:20:53,630 支えてもらっているし 一緒に生活できて楽しいよ。 244 00:20:53,630 --> 00:20:56,830 だから これからもよろしくね。 245 00:20:56,830 --> 00:21:01,550 来年は受験生でしょ。 私 一生懸命サポートするし 246 00:21:01,550 --> 00:21:04,910 大学生になったら バイトとか大変だろうから 247 00:21:04,910 --> 00:21:08,780 この家から通ってくれて いいからね。 248 00:21:08,780 --> 00:21:09,800 うん。 249 00:21:09,800 --> 00:21:14,800 じゃあ私 ごはんの前に お風呂入ってきちゃおうかな。 250 00:21:18,550 --> 00:21:23,550 その… 進路のことで。 251 00:21:26,120 --> 00:21:30,500 俺 絵を学べるところに 行こうと思う。 252 00:21:30,500 --> 00:21:33,530 美大に行くの? 253 00:21:33,530 --> 00:21:35,050 ううん。 254 00:21:35,050 --> 00:21:40,600 芸術分野の勉強もできる 国立大学があるらしくて。 255 00:21:40,600 --> 00:21:43,300 おやじは 美大を認めてくれないけど 256 00:21:43,300 --> 00:21:47,170 国立の総合大学なら 話を聞いてくれるはずだって 257 00:21:47,170 --> 00:21:51,540 鹿目先生が見つけてきてくれた。 258 00:21:51,540 --> 00:21:54,540 さすが鹿目先生。 259 00:21:56,790 --> 00:22:01,090 ただ そこは少し離れてて…。 260 00:22:03,970 --> 00:22:07,630 だから… 寮に入る。 261 00:22:10,960 --> 00:22:16,130 えっ? じゃあ…。 262 00:22:16,130 --> 00:22:18,910 うん。 263 00:22:18,910 --> 00:22:21,210 大学に受かったら この家を…。 264 00:22:25,380 --> 00:22:26,880 この家を出てく。