1 00:00:02,202 --> 00:00:39,940 ♬~ 2 00:00:39,940 --> 00:00:43,844 女の操を守るために 夫の首と偽って➡ 3 00:00:43,844 --> 00:00:47,848 自分の首を斬り落とさせた袈裟御前は…。 4 00:00:52,319 --> 00:00:55,155 (経盛)兄上 一大事でございます! 5 00:00:55,155 --> 00:01:00,394 あの盛遠が 源 渡様の妻 袈裟御前を殺し 逐電したそうでございます! 6 00:01:00,394 --> 00:01:03,764 その犯人が 親友 盛遠だったために➡ 7 00:01:03,764 --> 00:01:07,567 平 清盛をも走らせました。 8 00:01:12,406 --> 00:01:17,110 ⚟(綾麿)何? そなたが盛遠を捕らえる? 9 00:01:17,110 --> 00:01:22,416 (清盛)はい。 是非とも そのお役目 この清盛に お命じくださいまし。 10 00:01:22,416 --> 00:01:25,619 (綾麿)ハハハハハハハハハハ。 11 00:01:25,619 --> 00:01:32,292 盛遠は 武勇をもって聞こえた男じゃ。 そなたの手には余ろう。 12 00:01:32,292 --> 00:01:36,296 きっと捕らえて御覧に入れます。 曲げて それがしに! 13 00:01:47,641 --> 00:01:51,144 (朱鼻)清盛様 お待たせいたしました。 14 00:01:51,144 --> 00:01:54,448 どうだ? 盛遠の所在は分かったか? 15 00:01:54,448 --> 00:01:58,151 都の出来事で この朱鼻が知らぬことはございませぬ。 16 00:01:58,151 --> 00:02:02,589 盛遠様は 清滝の狩り小屋に 潜んでおります。 17 00:02:02,589 --> 00:02:05,592 うん 礼を言う。 18 00:02:07,761 --> 00:02:12,632 お気を付けください 相手は手負いの獣でございますよ。 19 00:02:12,632 --> 00:02:16,136 (ムチでたたく音と いななき) 20 00:02:27,414 --> 00:02:29,716 (木工助)あれでございます。 21 00:02:45,799 --> 00:02:51,972 (忍び泣き) 22 00:02:51,972 --> 00:02:55,008 袈裟殿…。 23 00:02:55,008 --> 00:02:58,145 愚かな俺を許してくれ。 24 00:02:58,145 --> 00:03:05,252 俺は うつけ者だった。 大うつけ者だった! 25 00:03:05,252 --> 00:03:13,393 (盛遠の号泣) 26 00:03:13,393 --> 00:03:18,932 (盛遠)武士の誇りも持たず もののふの意気地も忘れて➡ 27 00:03:18,932 --> 00:03:24,404 恋に溺れ 色欲に取りつかれた俺に そなたは…➡ 28 00:03:24,404 --> 00:03:29,943 そなたは命を懸けて 武士の妻の誇りを見せてくれた。 29 00:03:29,943 --> 00:03:33,613 袈裟殿… 袈裟殿! 30 00:03:33,613 --> 00:03:40,387 俺は恥ずかしい… 恥ずかしい! 31 00:03:40,387 --> 00:03:42,689 盛遠。 32 00:03:45,959 --> 00:03:55,635 清盛… そうか。 お前は俺を斬りに来たのだな? 33 00:03:55,635 --> 00:03:58,538 手向かいはせぬ。 斬れ… 斬ってくれ。 34 00:03:58,538 --> 00:04:00,474 斬るつもりだった。 35 00:04:00,474 --> 00:04:04,744 だが たった今 考えが変わった。 36 00:04:04,744 --> 00:04:08,381 盛遠 お前の言うとおりだ。 37 00:04:08,381 --> 00:04:12,586 袈裟御前は 見事に武士の妻の意気地を示した。 38 00:04:12,586 --> 00:04:15,922 これほど武士が侮られた この世で。 39 00:04:15,922 --> 00:04:17,858 清盛…。 40 00:04:17,858 --> 00:04:22,596 その意気地のためにも 盛遠 お前は死んではならぬ。 41 00:04:22,596 --> 00:04:26,399 生きるのだ。 生きて苦しむがいい。 42 00:04:26,399 --> 00:04:31,104 袈裟殿と 残された渡殿のためにもな。 43 00:04:38,411 --> 00:04:41,281 生き恥をさらせというのか 清盛。 44 00:04:41,281 --> 00:04:44,951 そうだ。 それが お前のしょく罪だ。 45 00:04:44,951 --> 00:04:48,755 行け! (ムチでたたく音と いななき) 46 00:04:54,961 --> 00:04:59,432 和子 よいことをなされましたな。 47 00:04:59,432 --> 00:05:03,069 殺すばかりが人の道ではございませぬ。 48 00:05:03,069 --> 00:05:08,875 恐らく 盛遠様は 立派に立ち直られましょう。 49 00:05:13,079 --> 00:05:15,582 バカ者! 50 00:05:15,582 --> 00:05:22,255 清盛 あれだけ大言壮語を吐きながら 取り逃がすとは何事か! 51 00:05:22,255 --> 00:05:24,191 申し訳ございませぬ。 52 00:05:24,191 --> 00:05:28,395 そなたごときを信じた麿が間違っていた。 53 00:05:28,395 --> 00:05:32,265 顔も見とうない。 とっとと出てうせい! 54 00:05:32,265 --> 00:05:34,467 ああ…。 55 00:05:45,278 --> 00:05:47,280 経盛 どうした? 56 00:05:47,280 --> 00:05:52,052 兄上。 父上と母上が またケンカを。 57 00:05:52,052 --> 00:05:54,054 何? 58 00:06:01,761 --> 00:06:05,365 母上。 これは 一体どういうことでございます? 59 00:06:05,365 --> 00:06:09,736 (泰子)私は 今日限り 忠盛殿においとまを頂いたのです。 60 00:06:09,736 --> 00:06:12,239 父上 それは本当ですか? 61 00:06:12,239 --> 00:06:14,574 (泰子)昨日 宮中から私に➡ 62 00:06:14,574 --> 00:06:17,377 蹴鞠の会を見に来るように お誘いがあったのです。 63 00:06:17,377 --> 00:06:21,248 帝も お出ましになる やんごとない会ですよ? 64 00:06:21,248 --> 00:06:25,252 衣装を新調するのは 帝への礼儀というものです。 65 00:06:25,252 --> 00:06:28,755 それなのに 忠盛殿ときたら➡ 66 00:06:28,755 --> 00:06:31,591 それだけは 許すわけにはいかぬとばかり。➡ 67 00:06:31,591 --> 00:06:35,762 ならば私は 出ていくほかはございません。 そうでしょう? 68 00:06:35,762 --> 00:06:40,400 母上 月見の宴で 母上が衣装を新調なさったのは➡ 69 00:06:40,400 --> 00:06:42,769 つい先日のことでございます。 70 00:06:42,769 --> 00:06:45,672 僅かの間に 2度も そのようなことをされては➡ 71 00:06:45,672 --> 00:06:48,275 我が家の暮らし向きは成り立ちません。 72 00:06:48,275 --> 00:06:51,611 母上には それが お分かりにならないのですか? 73 00:06:51,611 --> 00:06:55,782 親子そろって ウジウジと同じことばかり。 74 00:06:55,782 --> 00:06:59,953 本当に似た者親子だこと。 母上! 75 00:06:59,953 --> 00:07:03,223 このような家に未練はありません。 76 00:07:03,223 --> 00:07:07,894 忠盛殿 清盛 長い間 お世話になりました! 77 00:07:07,894 --> 00:07:10,563 (経盛たちの泣き声) 78 00:07:10,563 --> 00:07:13,600 忠盛殿も武将の端くれ。 79 00:07:13,600 --> 00:07:17,237 そなたたちも 飢えて死ぬことはないでしょう。 80 00:07:17,237 --> 00:07:19,739 (2人)母上! 母上~! 81 00:07:19,739 --> 00:07:22,776 父上 なぜ黙っているのです? 82 00:07:22,776 --> 00:07:28,748 あのような身勝手な母上を どうして離縁なさらないのです? 83 00:07:28,748 --> 00:07:30,950 父上! 84 00:07:32,619 --> 00:07:35,388 和子…。 85 00:07:35,388 --> 00:07:39,092 殿のお気持ちも 分かってあげてくださいまし。 86 00:07:39,092 --> 00:07:44,964 泰子様は 白河法皇様ゆかりのお方でございます。 87 00:07:44,964 --> 00:07:47,267 うん…。 88 00:07:47,267 --> 00:07:50,103 今 泰子様と離縁なされば➡ 89 00:07:50,103 --> 00:07:54,274 殿は ここまで築き上げた地位を 失われることになるのです。 90 00:07:54,274 --> 00:07:57,944 平家一門のために それだけはできませぬ。 91 00:07:57,944 --> 00:08:06,653 それゆえに 殿は こらえ難きを こらえておられるのです。 92 00:08:06,653 --> 00:08:10,223 木工助 分かった。 93 00:08:10,223 --> 00:08:13,026 もはや何も言わぬ。 94 00:08:18,565 --> 00:08:24,738 父上 誰が何と言おうと 私の父はあなたです。 95 00:08:24,738 --> 00:08:29,576 あなたのほかに 父はおりませぬ。 96 00:08:29,576 --> 00:08:32,278 (忠盛)清盛…。 97 00:08:36,349 --> 00:08:41,588 同じ頃 袈裟御前を殺したことを 死ぬほど悔やんだ盛遠は➡ 98 00:08:41,588 --> 00:08:45,925 その ざんきの念を表すために ひそかに都に立ち返り➡ 99 00:08:45,925 --> 00:08:50,764 袈裟御前の夫 源 渡を訪ねました。 100 00:08:50,764 --> 00:08:54,934 「すまん。 許してくれ」。 101 00:08:54,934 --> 00:09:00,340 いや 駄目だ。 そんなことで わびがかなうものか。 102 00:09:00,340 --> 00:09:07,881 俺は獣だ。 殺してくれ 俺を。 頼む 殺してくれ。 103 00:09:07,881 --> 00:09:12,352 さもなくば 俺の煩悩の火は消えぬ。 104 00:09:12,352 --> 00:09:16,723 今も俺は… 袈裟殿を…➡ 105 00:09:16,723 --> 00:09:21,227 袈裟殿を恋い焦がれてやまぬのだ。 106 00:09:21,227 --> 00:09:24,130 ええもう! 当たって砕けろだ! 107 00:09:24,130 --> 00:09:26,332 ⚟(渡)誰だ 貴様ら! 108 00:09:28,902 --> 00:09:31,371 おい! 金はどこだ! 109 00:09:31,371 --> 00:09:33,907 死んだ妻御前は金持ちの娘と聞いた! 110 00:09:33,907 --> 00:09:35,842 金は どこにあるんだ! 111 00:09:35,842 --> 00:09:39,712 (渡)黙れ 盗っ人! うわ~! 112 00:09:39,712 --> 00:09:43,583 野郎 えい! うわっ うっ う~…。 113 00:09:43,583 --> 00:09:47,454 貴様! ああ~! 114 00:09:47,454 --> 00:09:51,758 渡殿! 源 渡殿! 115 00:09:51,758 --> 00:09:59,098 盛遠でござる。 袈裟殿を手にかけた遠藤盛遠でござる! 116 00:09:59,098 --> 00:10:01,401 おお 渡殿! 117 00:10:01,401 --> 00:10:04,304 ひと言… ひと言でよい。 118 00:10:04,304 --> 00:10:08,174 「許す」なら うれしいが 「地獄に落ちろ」でもよい。 119 00:10:08,174 --> 00:10:13,012 「もっと苦しめ」でもよい! ひと言 お主の言葉をくれ。 120 00:10:13,012 --> 00:10:17,217 頼む! 頼む 渡殿! 121 00:10:20,420 --> 00:10:22,722 渡殿…。 122 00:10:25,792 --> 00:10:29,496 わあ~! 123 00:10:34,968 --> 00:10:40,773 盛遠は その後 文覚と名を変えて 己を ひたすらムチ打ちました。 124 00:10:40,773 --> 00:10:42,842 夜叉のように。 125 00:10:42,842 --> 00:10:47,680 我 この滝に打たれ 慈救の三洛叉を 満てうどおもう大願あり。 126 00:10:47,680 --> 00:10:53,319 我 この滝に打たれ 慈救の三洛叉を 満てうどおもう大願あり。 127 00:10:53,319 --> 00:11:00,927 俺の道が 獣の道しかないのなら 最後まで獣として生きてやる! 128 00:11:00,927 --> 00:11:04,631 獣の悟りを開いてやる! 129 00:11:12,105 --> 00:11:14,140 義清殿。 130 00:11:14,140 --> 00:11:18,611 (義清)これは 清盛殿。 すまぬ。 つい 書物に夢中になっての。 131 00:11:18,611 --> 00:11:20,547 学問専一でござるか? 132 00:11:20,547 --> 00:11:25,785 いや そうではござらぬ。 武芸も面白いし 和歌も蹴鞠も面白い。 133 00:11:25,785 --> 00:11:28,121 といって 身は一つ。 134 00:11:28,121 --> 00:11:31,791 忙しい 忙しい ハハハハハハ。 135 00:11:31,791 --> 00:11:37,597 佐藤義清 後の西行法師の若き日の姿です。 136 00:11:37,597 --> 00:11:39,599 ハハハ…。 137 00:11:41,301 --> 00:11:44,804 ん? 闘鶏だな。 138 00:11:44,804 --> 00:11:48,308 (鶏師)さあ この橘と 勝負するやつはいねえかい! 139 00:11:48,308 --> 00:11:52,312 (少年)いいとも。 この獅子丸が相手になる! 140 00:11:52,312 --> 00:11:56,182 (鶏師)そんな痩せ鶏じゃ 相手不足だが まあいいだろう。 141 00:11:56,182 --> 00:11:58,818 小僧 お前も 100文 入れんかい。 142 00:11:58,818 --> 00:12:02,689 それが… あいにくと 持ち合わせが 50しかないのだ。 143 00:12:02,689 --> 00:12:06,626 それで勘弁してくれんか。 賭け金は 100と決まってるんだ。 144 00:12:06,626 --> 00:12:09,128 それじゃ話にならねえ。 145 00:12:12,365 --> 00:12:14,934 あ…。 146 00:12:14,934 --> 00:12:17,604 俺は お前の軍鶏が勝つと見た。 147 00:12:17,604 --> 00:12:22,775 ありがたい。 恩に着る。 さあ 勝負だ! 148 00:12:22,775 --> 00:12:26,279 獅子丸 負けるな やっちまえ! 149 00:12:26,279 --> 00:12:28,214 (声援) 150 00:12:28,214 --> 00:12:31,618 いけ! 151 00:12:31,618 --> 00:12:34,287 そこだ いけ! 152 00:12:34,287 --> 00:12:36,222 (鶏の鳴き声と声援) 153 00:12:36,222 --> 00:12:40,627 (鶏の鳴き声と声援) 154 00:12:40,627 --> 00:12:44,964 やった~。 (拍手と歓声) 155 00:12:44,964 --> 00:12:47,767 ああっ! あの小僧! 156 00:12:59,512 --> 00:13:03,449 時信様 今日は 父の手紙を言いつかってまいりました。 157 00:13:03,449 --> 00:13:06,152 ご苦労。 158 00:13:13,926 --> 00:13:19,399 清盛殿 今日は ゆっくりしていかれよ。 159 00:13:19,399 --> 00:13:21,768 は? はい。 160 00:13:21,768 --> 00:13:23,770 (手をたたく音) 161 00:13:26,272 --> 00:13:31,944 清盛殿 これなるは 娘の時子じゃ。 162 00:13:31,944 --> 00:13:34,614 時子でございます。 163 00:13:34,614 --> 00:13:37,417 あ… よろしく。 164 00:13:40,953 --> 00:13:44,290 どうぞ お召しなされませ。 165 00:13:44,290 --> 00:13:46,959 か… かたじけない。 166 00:13:46,959 --> 00:13:51,798 どうじゃ? 清盛殿 気に入ったかな? 時子を。 167 00:13:51,798 --> 00:13:56,436 は? お父様 いきなり そのような…。 168 00:13:56,436 --> 00:14:00,740 ほら 清盛様が お困りになっていらっしゃいます。 169 00:14:00,740 --> 00:14:05,611 いや… 時信様 どうやら読めました。 170 00:14:05,611 --> 00:14:11,451 この度の私の使いは あなた様と父上が たくらんだことでございますな? 171 00:14:11,451 --> 00:14:18,091 フフフフ。 そろそろ 清盛殿も 妻をめとってもよい年頃じゃ。 172 00:14:18,091 --> 00:14:21,127 どうか よろしくお願いいたします。 173 00:14:21,127 --> 00:14:23,896 こ… こちらこそ。 174 00:14:23,896 --> 00:14:29,102 まあ そう固くなるな。 今日は ただの顔つなぎじゃ。 175 00:14:29,102 --> 00:14:33,973 おお 顔つなぎといえば… 時忠 入ってまいれ。 176 00:14:33,973 --> 00:14:35,975 ⚟(時忠)はい! 177 00:14:35,975 --> 00:14:39,746 清盛殿 息子の時忠じゃ。 178 00:14:39,746 --> 00:14:42,648 (時忠)よろしくお願いいたします。 179 00:14:42,648 --> 00:14:46,652 お前は! あっ あの時の! 180 00:14:46,652 --> 00:14:49,422 あ… 申し訳ございません! 181 00:14:49,422 --> 00:14:52,959 時忠 一体どういうことなのです? 182 00:14:52,959 --> 00:14:55,294 はい 実は その…➡ 183 00:14:55,294 --> 00:14:58,965 先刻 酒こうを買ってこいと 50文 渡されたものの➡ 184 00:14:58,965 --> 00:15:00,933 それでは ろくなものも買えず➡ 185 00:15:00,933 --> 00:15:04,570 思い余っていたところへ 闘鶏が目に入りまして…。 186 00:15:04,570 --> 00:15:07,473 うん!? 貴様 また闘鶏ばくちに! 187 00:15:07,473 --> 00:15:10,243 その賭け金を 清盛様に出していただいたのですが➡ 188 00:15:10,243 --> 00:15:13,579 勝ったうれしさのあまり ついつい ご返却を…。 189 00:15:13,579 --> 00:15:17,450 恩をあだで返したとな!? この しれ者が! 190 00:15:17,450 --> 00:15:21,087 時信様 悪いのは一杯食った私の方です。 191 00:15:21,087 --> 00:15:25,925 それに おかげで このような ごちそうに あずかれることに。 192 00:15:25,925 --> 00:15:30,263 う… まあ ものは申しようだが。 193 00:15:30,263 --> 00:15:32,932 それにしても こやつのために➡ 194 00:15:32,932 --> 00:15:37,403 我が家の手元不如意が 露見してしまったではないか。 195 00:15:37,403 --> 00:15:41,274 ハハハハ。 それは我が家とて同様にございます。 196 00:15:41,274 --> 00:15:45,611 いや その辺りも含めて 全てが気に入りました。 197 00:15:45,611 --> 00:15:48,414 うん? 198 00:15:48,414 --> 00:15:53,786 平 清盛 喜んで 時子殿を 妻に迎えさせていただきます。 199 00:15:53,786 --> 00:15:56,689 まあ…。 200 00:15:56,689 --> 00:16:02,495 ♬~ 201 00:16:02,495 --> 00:16:12,505 ⚟(赤ちゃんの泣き声) 202 00:16:15,374 --> 00:16:18,744 どうだ? 朱鼻。 元気のいい やや子であろう。 203 00:16:18,744 --> 00:16:24,083 はい。 これで ご当家の将来は 万々歳でございますな。 204 00:16:24,083 --> 00:16:27,587 私も 男の子で ホッといたしました。 205 00:16:27,587 --> 00:16:31,390 だが この世は 相変わらずの藤原一辺倒だ。 206 00:16:31,390 --> 00:16:36,229 この子が大きくなる頃には 少しは世の中が変わっていればいいが。 207 00:16:36,229 --> 00:16:41,067 武士の時代は きっと参りますよ。 それはそうと 清盛様➡ 208 00:16:41,067 --> 00:16:44,937 鳥羽の僧正が亡くなられたのを ご存じでございますか? 209 00:16:44,937 --> 00:16:49,275 何? あの鳥羽の僧正が? 210 00:16:49,275 --> 00:16:54,947 世のありさまを鳥獣の遊戯に擬して 思うままな風刺画を描き➡ 211 00:16:54,947 --> 00:16:58,784 自らも遊戯三昧に暮らしていた 鳥羽僧正は➡ 212 00:16:58,784 --> 00:17:03,756 この秋 八十余歳で こつ然と世を去りました。 213 00:17:03,756 --> 00:17:09,061 (朱鼻)眠るがごとき 大往生だったそうでございます。 214 00:17:09,061 --> 00:17:13,733 (時子)あなた。 僧正様の葬儀には 帝も勅使を送り➡ 215 00:17:13,733 --> 00:17:16,769 院も代参を遣わすはず。 216 00:17:16,769 --> 00:17:19,906 あなた様も 是非 ご参列なされませ。 217 00:17:19,906 --> 00:17:22,375 奥様のおっしゃるとおりでございます。 218 00:17:22,375 --> 00:17:28,180 平家のご嫡男の存在を 天下に示す好機でございますぞ。 219 00:17:28,180 --> 00:17:31,384 分かった。 参列するとしよう。 220 00:17:33,119 --> 00:17:38,758 (雷鳴) 221 00:17:38,758 --> 00:17:40,793 (雨の音) 222 00:17:40,793 --> 00:17:45,598 (木工助)ああ 和子。 あれにお堂が見えます。おお。 223 00:18:07,553 --> 00:18:12,425 (義朝)さあ どうぞ こちらへ。 かたじけない。 224 00:18:12,425 --> 00:18:15,895 平 清盛です。 225 00:18:15,895 --> 00:18:22,101 そこもとが…。 源 義朝です。 226 00:18:25,905 --> 00:18:31,777 平家と源氏 西と東 数百里を隔てて生きる2人の公達が➡ 227 00:18:31,777 --> 00:18:35,781 今ここに 宿命の出会いをしたのです。 228 00:18:40,453 --> 00:19:54,160 ♬~