1 00:00:02,202 --> 00:00:39,706 ♬~ 2 00:00:42,009 --> 00:00:47,314 二条帝がご即位なされるとともに 年号も改まりましたが➡ 3 00:00:47,314 --> 00:00:53,987 帝は まだ幼く 政の実権は 後白河上皇の手に握られていました。 4 00:00:53,987 --> 00:01:00,193 そんな中で 清盛は 六波羅の新居で新年を迎えたのです。 5 00:01:07,100 --> 00:01:10,604 (笑い声) 6 00:01:10,604 --> 00:01:13,407 (朱鼻)さて清盛様 この度は➡ 7 00:01:13,407 --> 00:01:17,277 大宰府の大弐にご昇進 おめでとうございます。 8 00:01:17,277 --> 00:01:21,281 (清盛)いやいや 政の中枢には まだまだ程遠い。 9 00:01:21,281 --> 00:01:23,784 (時忠)ご存じではございましょうが➡ 10 00:01:23,784 --> 00:01:26,420 兄上の昇進に待ったをかけているのは➡ 11 00:01:26,420 --> 00:01:29,122 ほかならぬ信西様でございます。 12 00:01:29,122 --> 00:01:33,293 分かっておる。 はあ… あの御仁は➡ 13 00:01:33,293 --> 00:01:38,165 己の権勢欲のためには手だてを選ばぬ 恐ろしいお方よ。 14 00:01:38,165 --> 00:01:41,802 その御仁が 今や 恐れおののいています。 15 00:01:41,802 --> 00:01:45,439 いつ 誰に殺されるか 分からないからでございます。 16 00:01:45,439 --> 00:01:49,810 それがまた 間者を使っての 強引な謀反狩りにつながる。 17 00:01:49,810 --> 00:01:55,315 恐怖が恐怖を生み 信西殿への怨嗟の声は ちまたに満ち満ちておる。 18 00:01:55,315 --> 00:02:01,755 近々起こりますかな 保元の乱の再現が。 19 00:02:01,755 --> 00:02:05,392 ハハハハハハッ 冗談でございますよ。 20 00:02:05,392 --> 00:02:07,761 それはそうと 清盛様➡ 21 00:02:07,761 --> 00:02:12,632 このような めでたい席に 呼んで差し上げてはいかがですかな➡ 22 00:02:12,632 --> 00:02:19,106 泰子様 祇園女御様を。 む? 母上を? 23 00:02:19,106 --> 00:02:22,142 はい。 聞けば 昨今は➡ 24 00:02:22,142 --> 00:02:25,979 ただお一人で 寂しくお暮らしとか。 25 00:02:25,979 --> 00:02:28,415 (経盛)兄上 私からもお願いいたします。 26 00:02:28,415 --> 00:02:31,318 母上とて きっと おさみしいに違いありません。 27 00:02:31,318 --> 00:02:33,787 どんな事情がおありにせよ➡ 28 00:02:33,787 --> 00:02:36,823 あなたの母君ではございませぬか。 29 00:02:36,823 --> 00:02:41,428 いや… よせ その話は。 30 00:02:41,428 --> 00:02:45,298 さあ 朱鼻 新年の祝いの舞を見せてくれ。 31 00:02:45,298 --> 00:02:51,104 かしこまりました。 されば つたない舞ながら。 32 00:02:51,104 --> 00:02:58,011 ♬~ 33 00:02:58,011 --> 00:03:04,217 うかつにも 清盛たちは 何も知りませんでしたが 同じ頃…。 34 00:03:07,087 --> 00:03:09,923 清盛が 父上を讒訴? 35 00:03:09,923 --> 00:03:12,959 信頼様 それはまことでございますか!? 36 00:03:12,959 --> 00:03:16,396 さよう。 信西と共に 義朝殿の➡ 37 00:03:16,396 --> 00:03:20,267 悪口雑言の限りを 尽くしておじゃるとか。 38 00:03:20,267 --> 00:03:25,138 帝が何もご存じないのを よいことにのう。➡ 39 00:03:25,138 --> 00:03:29,276 どうやら あの2人 義朝殿の存在が➡ 40 00:03:29,276 --> 00:03:33,613 目障りでならぬもののようで ござりまするな。 41 00:03:33,613 --> 00:03:36,416 父上 何を黙っておられる? 42 00:03:36,416 --> 00:03:38,485 清盛に そのような口をきかれて➡ 43 00:03:38,485 --> 00:03:41,121 悔しいとは お思いにはならぬのか!? 44 00:03:41,121 --> 00:03:44,991 (義朝)しかし あの清盛殿がまさか…。 45 00:03:44,991 --> 00:03:48,995 義朝殿 おことは人がよすぎる。 46 00:03:48,995 --> 00:03:55,435 あの清盛には 表と裏がござってのう そこのところを見極めないと➡ 47 00:03:55,435 --> 00:03:59,306 とんでもない火の粉を かぶることになりますぞ。 48 00:03:59,306 --> 00:04:02,909 何か 根拠でもあると言われるのか? 49 00:04:02,909 --> 00:04:09,683 大ありじゃ… 義朝殿 この度 清盛が就いた大弐の要職➡ 50 00:04:09,683 --> 00:04:14,254 あれは もともと そこもとのために 用意された座だったのでおじゃるぞ。➡ 51 00:04:14,254 --> 00:04:19,092 それを横合いから奪い取ったのが かの御仁というわけじゃよ。 52 00:04:19,092 --> 00:04:24,397 源氏一族をたたき落として おのが手に天下を握らんためにな! 53 00:04:24,397 --> 00:04:29,269 しかし… ご両所が言われることは全て 風聞ではありませんか。 54 00:04:29,269 --> 00:04:32,606 父上! お前は黙っていなさい。 55 00:04:32,606 --> 00:04:35,275 「火のない所に煙は立たぬ」。 56 00:04:35,275 --> 00:04:41,081 その風聞を事実と知った時は 既に遅すぎるかもしれぬのじゃぞ! 57 00:04:41,081 --> 00:04:43,016 義朝殿! 58 00:04:43,016 --> 00:04:45,986 そのような讒言が なされていることも知らず➡ 59 00:04:45,986 --> 00:04:50,757 清盛は久しぶりに 生みの母の泰子を訪ねていました。 60 00:04:50,757 --> 00:04:56,129 「寂しく暮らしている」との経盛の言葉が やはり気になっていたのです。 61 00:04:56,129 --> 00:04:58,965 母上! 62 00:04:58,965 --> 00:05:03,803 清盛… 変わりませんねえ そなたは。 63 00:05:03,803 --> 00:05:07,574 は? 今年で確か42。➡ 64 00:05:07,574 --> 00:05:11,745 平家を束ねる棟梁に おなりになったというのに ほれ➡ 65 00:05:11,745 --> 00:05:14,948 ひもが ほどけておりますよ。 66 00:05:16,917 --> 00:05:22,222 ほんに いくつになっても そなたという子は。 67 00:05:23,790 --> 00:05:29,262 あのすさまじい わがまま女… 清盛のまことの父親が➡ 68 00:05:29,262 --> 00:05:34,100 先の白河帝なのか 無頼の破戒坊主なのか➡ 69 00:05:34,100 --> 00:05:39,272 その謎にも一切答えていない 憎い母の あまりの明るさに➡ 70 00:05:39,272 --> 00:05:42,576 清盛は声をのみました。 71 00:05:46,780 --> 00:05:51,618 あなた… 清盛が訪ねてきてくれましたよ。 72 00:05:51,618 --> 00:05:55,956 母上… では あなたは ずっと父上の菩提を? 73 00:05:55,956 --> 00:05:59,426 ご臨終の時には そなたに追い払われたけれど➡ 74 00:05:59,426 --> 00:06:02,329 忠盛殿は私の夫ですよ。 75 00:06:02,329 --> 00:06:06,199 清盛 今日は ゆっくりしていけるのでしょう? 76 00:06:06,199 --> 00:06:09,102 久しぶりに 一緒にお酒でも…。 77 00:06:09,102 --> 00:06:12,739 母上こそ まるで変わりませぬな。 ええ? 78 00:06:12,739 --> 00:06:19,079 気の向くまま 心の赴くまま… 勝手気ままに暮らすのが 母上の生き方。 79 00:06:19,079 --> 00:06:22,582 フフ 相変わらず それが気に入らないのでしょう? 80 00:06:22,582 --> 00:06:27,387 いいえ… 母上は昔から 天真爛漫なお人であったこと➡ 81 00:06:27,387 --> 00:06:29,756 今初めて納得いたしました。 82 00:06:29,756 --> 00:06:32,659 おやまあ 何だか知らないけれど➡ 83 00:06:32,659 --> 00:06:36,930 お前の そんな楽しそうな顔は 本当に何十年ぶり。 84 00:06:36,930 --> 00:06:41,935 これ 誰ぞ お酒を持ちゃれ! お酒じゃ! 85 00:06:47,574 --> 00:06:49,509 はあ…。 86 00:06:49,509 --> 00:06:53,380 それはそうと清盛 そなた いささか➡ 87 00:06:53,380 --> 00:06:57,284 不信心が過ぎはいたしませぬか? は? 88 00:06:57,284 --> 00:07:00,553 ここまで 平家が大きくなることができたのは➡ 89 00:07:00,553 --> 00:07:04,424 熊野権現様のおかげです。 それなのに そなたは➡ 90 00:07:04,424 --> 00:07:07,894 この数年 熊野詣でに行っておらぬとか。 91 00:07:07,894 --> 00:07:11,231 はい。 多忙にかまけて つい…。 92 00:07:11,231 --> 00:07:15,735 それはいけませぬ。 熊野権現様は平家の守り神➡ 93 00:07:15,735 --> 00:07:17,671 粗略にすると そなたに…➡ 94 00:07:17,671 --> 00:07:20,907 いえ 平家に罰が当たりますよ。 95 00:07:20,907 --> 00:07:25,245 おっしゃるとおりでございます。 きっと 近いうちに…。 96 00:07:25,245 --> 00:07:29,916 ハハッ さあ… こよいは飲み明かしましょうぞ。 97 00:07:29,916 --> 00:07:35,789 清盛 お酒なら まだまだ そなたに負けませぬよ。なんの なんの。 98 00:07:35,789 --> 00:07:38,625 (笑い声) 99 00:07:38,625 --> 00:07:42,095 (常磐)兵を挙げる? まことでございますか? 100 00:07:42,095 --> 00:07:46,599 いや… まだ決めたわけではない。 101 00:07:46,599 --> 00:07:53,940 しかし 君側の奸 信西入道ならびに 清盛を討つには それしかないようだ。 102 00:07:53,940 --> 00:08:00,747 清盛様を… いつも立派な武士と お褒めになっておりましたのに。 103 00:08:00,747 --> 00:08:05,218 ところがじゃ うわさによれば➡ 104 00:08:05,218 --> 00:08:09,089 清盛は ひそかに 源氏一門の抹殺をもくろんでいたらしい。 105 00:08:09,089 --> 00:08:12,092 平家一族の安寧のためにな。 106 00:08:12,092 --> 00:08:14,361 そんな…。 107 00:08:14,361 --> 00:08:20,066 わしも まさかと思うた 何度もな。➡ 108 00:08:20,066 --> 00:08:27,574 だが 大弐に昇進して 得意気なあの男の顔を見ているうちに➡ 109 00:08:27,574 --> 00:08:32,245 次第に そのうわさが まことと見えてきた。 110 00:08:32,245 --> 00:08:39,386 清盛様が そのようなお方とは… 私には思えませぬが…。 111 00:08:39,386 --> 00:08:43,256 女子の勘に 源氏の命運を任すわけにはいかぬ! 112 00:08:43,256 --> 00:08:48,762 いずれを取るかは わしが決める! わしがな…。 113 00:08:48,762 --> 00:08:53,400 (子供たちの笑い声) 114 00:08:53,400 --> 00:08:59,272 (子供たちの笑い声) 115 00:08:59,272 --> 00:09:03,543 (蓬子)お方様 どうなされました? 116 00:09:03,543 --> 00:09:11,751 蓬子 どうして人は 争わなければならないのでしょう? 117 00:09:17,724 --> 00:09:20,527 (蓬子)お方様? 118 00:09:22,228 --> 00:09:28,034 どうあっても この子らを戦いの中に巻き込みとうない。 119 00:09:28,034 --> 00:09:31,905 せめて この子らだけは…。 120 00:09:31,905 --> 00:09:43,249 ♬~ 121 00:09:43,249 --> 00:09:46,252 常磐御前の恐れをよそに➡ 122 00:09:46,252 --> 00:09:50,590 清盛は この年 12月の4日➡ 123 00:09:50,590 --> 00:09:55,395 懸案の熊野詣でに出発しました。 124 00:09:55,395 --> 00:10:00,600 義朝殿。 清盛は 一族郎党を引き連れて熊野詣でじゃ。 125 00:10:00,600 --> 00:10:04,471 今こそ 旗揚げの好機! さよう。 126 00:10:04,471 --> 00:10:10,610 清盛が熊野で祈願するのは 平家の天下の制覇に違いございませぬ。 127 00:10:10,610 --> 00:10:15,281 源氏か平家か 所詮は 両雄並び立たぬのなら➡ 128 00:10:15,281 --> 00:10:20,954 義朝殿 先手を打つが勝ちにおじゃるぞ! 129 00:10:20,954 --> 00:10:24,791 分かり申した…。 130 00:10:24,791 --> 00:10:28,294 旗揚げに加わりましょうぞ。 131 00:10:35,502 --> 00:10:40,807 そして 清盛が 遠い熊野路にさしかかった9日…。 132 00:10:45,445 --> 00:10:49,649 (信頼)好機到来じゃ! この都で何が起きようと➡ 133 00:10:49,649 --> 00:10:53,520 もはや清盛には何もできぬ。 何もじゃ! 134 00:10:53,520 --> 00:10:58,158 さよう! 勝利は間違いなく我らのもの! 135 00:10:58,158 --> 00:11:01,394 これより 帝ならびに後白河様を 押し込め奉り➡ 136 00:11:01,394 --> 00:11:04,764 信西入道を捕らえる! 直ちに! 137 00:11:04,764 --> 00:11:08,635 (頼朝)源三位様! (義朝)頼政殿…。 138 00:11:08,635 --> 00:11:12,405 義朝 軽挙妄動に走ってはならぬ。 139 00:11:12,405 --> 00:11:14,474 何と仰せられます? 140 00:11:14,474 --> 00:11:17,944 保元の乱の余燼も いまだ収まらぬというに➡ 141 00:11:17,944 --> 00:11:20,847 再び乱を起こして何とする! 142 00:11:20,847 --> 00:11:23,116 らちもないことを! 143 00:11:23,116 --> 00:11:26,019 おじ上 この期に及んで何を言われる! 144 00:11:26,019 --> 00:11:29,622 信頼殿 惟方殿にもお願いする。 145 00:11:29,622 --> 00:11:34,294 かかる暴挙は 民に苦しみを与えるだけでござる。 146 00:11:34,294 --> 00:11:38,131 ここは この白髪頭に免じて 思いとどまってくだされ。 147 00:11:38,131 --> 00:11:41,801 このとおりでござる。 148 00:11:41,801 --> 00:11:46,673 今更 後へは引けぬ。 ご老体には引っ込んでていただこう。 149 00:11:46,673 --> 00:11:50,510 義朝 お前なら分かるはずだ。 150 00:11:50,510 --> 00:11:55,982 こたびの謀反は 我ら源氏に 何の利も もたらさぬことがな。 151 00:11:55,982 --> 00:11:59,652 おじ上 これも時の流れでございます。 152 00:11:59,652 --> 00:12:08,261 時に利するは 源氏か平家か… 私は それに賭けてみるつもりです。 153 00:12:08,261 --> 00:12:12,098 妻や幼子を路頭に迷わせてもか? 154 00:12:12,098 --> 00:12:14,033 源氏のためでござる! 155 00:12:14,033 --> 00:12:16,336 (頼政)義朝…。 156 00:12:23,610 --> 00:12:28,281 (義朝)これより我ら 大義のために兵を挙げる! 157 00:12:28,281 --> 00:12:32,285 エイ エイ…。 (一同)オ~! 158 00:12:32,285 --> 00:12:36,155 ああ…。 159 00:12:36,155 --> 00:12:50,303 ♬~ 160 00:12:50,303 --> 00:12:53,306 帝 こちらへ。 161 00:12:53,306 --> 00:13:04,584 ♬~ 162 00:13:04,584 --> 00:13:06,919 信頼の命によって 兵たちは➡ 163 00:13:06,919 --> 00:13:11,758 恐れ多くも二条帝を 内裏の黒戸御所に…。 164 00:13:11,758 --> 00:13:14,560 (扉が閉まる音) 165 00:13:21,934 --> 00:13:25,405 後白河上皇を 三条烏丸御所から➡ 166 00:13:25,405 --> 00:13:28,708 大内裏の一本御書所に…。 167 00:13:35,615 --> 00:13:41,788 それぞれ 御幽閉という 実に歴史に例を見ない暴挙に出ました。 168 00:13:41,788 --> 00:13:44,290 (扉が閉まる音) 169 00:13:44,290 --> 00:13:52,165 ♬~ 170 00:13:52,165 --> 00:13:55,301 ⚟火をかけろ! 火だ! 171 00:13:55,301 --> 00:13:59,138 な… 何事じゃ! 172 00:13:59,138 --> 00:14:03,109 信頼様の謀反にございます! 173 00:14:03,109 --> 00:14:07,380 既に帝と後白河様を内裏に押し込め奉り➡ 174 00:14:07,380 --> 00:14:10,083 義朝の手勢も 間もなく ここへ! 175 00:14:10,083 --> 00:14:12,118 の… 信頼が! 176 00:14:12,118 --> 00:14:16,589 あ… あの 女の腐ったようなやつが このように早く! 177 00:14:16,589 --> 00:14:20,927 清盛殿は留守。 もはや防ぎはなりませぬ! 178 00:14:20,927 --> 00:14:25,431 信西様 ともかくも ここは 落ち延びなされませ! 179 00:14:27,600 --> 00:14:31,404 (頼朝)信西殿 お命 頂戴つかまつる! 180 00:14:34,374 --> 00:14:36,776 まだ温かい… 捜せ! 181 00:14:36,776 --> 00:14:39,579 何としても あやつの しるしを挙げるのだ! 182 00:14:48,488 --> 00:14:52,625 少納言様 お急ぎにならねば 麓に追っ手の姿が! 183 00:14:52,625 --> 00:14:57,130 む… 無理じゃ。 これ以上は歩けぬ…。 184 00:14:58,965 --> 00:15:03,269 おう そこに格好の隠れ場がある! 185 00:15:09,375 --> 00:15:13,913 何を見ておる? 早く わしを埋めるのじゃ! 186 00:15:13,913 --> 00:15:20,620 この竹筒さえあれば 命に別状はない。 早くせい! 187 00:15:27,393 --> 00:15:32,398 (信西) 土をかけ終えたら… 早く立ち去れ! 188 00:15:48,414 --> 00:15:50,416 んっ? 189 00:15:52,118 --> 00:15:54,954 (信西)うわ… く… 苦しい! 190 00:15:54,954 --> 00:15:59,425 おのれは信西! いやいや 待て待て 待ってくれ…。 191 00:15:59,425 --> 00:16:01,360 (斬る音) ああ~…! 192 00:16:01,360 --> 00:16:03,362 (倒れる音) 193 00:16:05,898 --> 00:16:09,769 その知らせが 清盛のもとに届いたのは➡ 194 00:16:09,769 --> 00:16:12,572 13日のことでした。 195 00:16:14,607 --> 00:16:17,376 (経盛)朱鼻 間違いないのだな? 196 00:16:17,376 --> 00:16:19,445 事は急を要しまする。 197 00:16:19,445 --> 00:16:23,082 既に信頼様は自らを近衛大将に任じ➡ 198 00:16:23,082 --> 00:16:27,753 都は源氏一色 白旗で埋め尽くされております! 199 00:16:27,753 --> 00:16:31,257 (重盛)父上! 一刻も早く戻らねば➡ 200 00:16:31,257 --> 00:16:34,760 都に残した母上たちの身に危険が! 201 00:16:34,760 --> 00:16:37,663 時子には木工助がついておる。 202 00:16:37,663 --> 00:16:42,168 門を閉じ 屋敷を固めれば 5日やそこらは持ちこたえよう。 203 00:16:47,473 --> 00:16:51,210 (木工助) 殿は きっと ここへ帰ってこられる! 204 00:16:51,210 --> 00:16:57,783 それまで 幾日かかろうと 断じて ここは死守するのじゃ! 205 00:16:57,783 --> 00:17:00,353 (兵たち)おう! 206 00:17:00,353 --> 00:17:04,724 (義平)父上 この館を守る人数は 僅かにございます。 207 00:17:04,724 --> 00:17:07,226 ここは一気に! 208 00:17:07,226 --> 00:17:11,731 義平 屋敷内の静けさを何と見る? 209 00:17:11,731 --> 00:17:16,369 は? この期に及んで 逃げ出す者も一人もおらぬ。 210 00:17:16,369 --> 00:17:20,907 恐らく 全員が屋敷を枕に 討ち死にする覚悟と見た。 211 00:17:20,907 --> 00:17:23,242 そこへ討ち入っても いたずらに死者を増やすばかりだ。 212 00:17:23,242 --> 00:17:27,580 しかし…。 ここは兵を引くとしよう。 213 00:17:27,580 --> 00:17:33,452 いずれにせよ 清盛は 西国にでも落ちるしかないのだ。 214 00:17:33,452 --> 00:17:41,928 ♬~ 215 00:17:41,928 --> 00:17:48,801 それは 戦い続けてきた清盛にとって 初めての重大な試練の時でした。 216 00:17:48,801 --> 00:17:51,404 既に白旗に埋まった都を➡ 217 00:17:51,404 --> 00:17:55,775 僅か60騎の平家軍で 取り戻すことは不可能。 218 00:17:55,775 --> 00:18:00,546 …といって ここは自重して 四国 九州に身を落とし➡ 219 00:18:00,546 --> 00:18:02,582 再起を誓うとなれば➡ 220 00:18:02,582 --> 00:18:08,387 都に残してきた 妻と義母 幼子たちの命はない。 221 00:18:12,725 --> 00:18:16,362 進むも地獄 引くも地獄…➡ 222 00:18:16,362 --> 00:18:20,232 しかし それでひるむ清盛では ありませんでした。 223 00:18:20,232 --> 00:18:26,372 清盛様… 腹がお決まりになりましたか。 224 00:18:26,372 --> 00:18:31,911 朱鼻… お前に折り入っての頼みがある。 225 00:18:31,911 --> 00:18:34,947 よく聞け。 はっ! 226 00:18:34,947 --> 00:18:40,252 そこにこそ 清盛の真骨頂があったのです。 227 00:18:40,252 --> 00:19:57,263 ♬~