1 00:00:02,169 --> 00:00:42,809 ♬~ 2 00:00:42,809 --> 00:00:46,680 養和元年 西暦1181年➡ 3 00:00:46,680 --> 00:00:50,550 平 清盛は この世を去りました。 4 00:00:50,550 --> 00:00:57,291 そして 栄華を極めた平家一門にも 凋落の影が さし始めます。 5 00:00:57,291 --> 00:01:01,728 …と同時に 新たな争いが浮かび上がります。 6 00:01:01,728 --> 00:01:08,602 都への一番乗りを目指す 源 頼朝と木曽義仲の争いです。 7 00:01:08,602 --> 00:01:13,340 (駆けてくるひづめの音) 8 00:01:13,340 --> 00:01:15,542 (いななき) 9 00:01:19,246 --> 00:01:21,915 (兼平)鎌倉殿の軍勢は約1万。➡ 10 00:01:21,915 --> 00:01:23,850 川向こうに陣を張っております。 11 00:01:23,850 --> 00:01:27,254 (行家)な~に 高の知れた鎌倉の腰抜けども➡ 12 00:01:27,254 --> 00:01:29,756 木曽の力で蹴散らしてみせましょうぞ。 13 00:01:29,756 --> 00:01:33,260 (義仲)川を渡ってきたところを たたく! 14 00:01:37,097 --> 00:01:40,600 (定綱)殿! 攻撃のご命令を。 15 00:01:40,600 --> 00:01:44,905 (頼朝)いや こちらからは仕掛けぬ。 16 00:01:46,773 --> 00:01:50,944 そして にらみ合いが7日を越えた頃…。 17 00:01:50,944 --> 00:01:53,280 ええい 頼朝め! 18 00:01:53,280 --> 00:01:56,617 動かぬなら こちらから仕掛けてやるまでよ。 19 00:01:56,617 --> 00:01:59,953 兼平! (兼光)殿。➡ 20 00:01:59,953 --> 00:02:02,923 鎌倉殿より書状でございます。 21 00:02:02,923 --> 00:02:06,360 うん? 22 00:02:06,360 --> 00:02:10,897 (覚明)で 鎌倉殿は 何と? 23 00:02:10,897 --> 00:02:15,369 叔父の行家殿は 源氏同士の仲たがいを策謀する➡ 24 00:02:15,369 --> 00:02:18,905 「獅子身中の虫」だと書いてある。 25 00:02:18,905 --> 00:02:23,744 叔父上の身柄を引き渡せば 兵を退くそうじゃ。 26 00:02:23,744 --> 00:02:26,246 さすが 経読みの鎌倉殿➡ 27 00:02:26,246 --> 00:02:30,050 文字はうまいわ。 ハハハハハ。 28 00:02:31,752 --> 00:02:35,922 どうした? 覚明殿。 難しい顔じゃな。 29 00:02:35,922 --> 00:02:41,261 殿 この申し出では お受けなさりませ。 30 00:02:41,261 --> 00:02:44,264 何? 行家様お一人のために➡ 31 00:02:44,264 --> 00:02:48,135 鎌倉殿と戦をするのは 賢明とは言えませぬ。 32 00:02:48,135 --> 00:02:53,840 いいや。 たとえ覚明殿のご意見でも 断じて叔父上は渡せぬ。 33 00:02:53,840 --> 00:02:57,411 頼ってきた者を 敵の手に渡したとあらば➡ 34 00:02:57,411 --> 00:03:00,414 誰が義仲のために命を捨てようぞ。 35 00:03:00,414 --> 00:03:03,550 殿。 さればと申して➡ 36 00:03:03,550 --> 00:03:07,421 相手は 平家の公達とは筋骨の違う坂東武者。 37 00:03:07,421 --> 00:03:09,890 ここで矢弦を切ったが最後➡ 38 00:03:09,890 --> 00:03:13,760 木曽も鎌倉も 最後の一兵まで戦うは 必定でございますぞ。 39 00:03:13,760 --> 00:03:18,598 う~ん…。 それで喜ぶのは 誰でございますか? 40 00:03:18,598 --> 00:03:21,234 平家ではございませぬか! 41 00:03:21,234 --> 00:03:26,740 うう… ならば どうせよと言うのだ! 42 00:03:26,740 --> 00:03:31,378 ただし 叔父上だけは 断じて渡さぬぞ! 43 00:03:31,378 --> 00:03:35,082 う~ん…。 44 00:03:35,082 --> 00:03:38,952 分かりました。 やむをえませぬ。 45 00:03:38,952 --> 00:03:43,757 私が 鎌倉殿に じか談判してまいります。 46 00:03:47,794 --> 00:03:54,101 確かに 源氏の白旗が にらみ合っていても 能のない話じゃ。 47 00:03:54,101 --> 00:03:57,938 ならば 陣をお引きくださいますか? 48 00:03:57,938 --> 00:04:05,345 しかし 「行家殿は渡さぬ。 鎌倉に帰れ」では➡ 49 00:04:05,345 --> 00:04:11,151 頼朝も 家臣に示しがつかぬ。 50 00:04:11,151 --> 00:04:15,989 義仲殿のご子息を わしにくれぬか? 51 00:04:15,989 --> 00:04:19,226 義高様を? そうじゃ。 52 00:04:19,226 --> 00:04:24,731 和議のしるしとして 義高様を 我が養子としたい。 53 00:04:24,731 --> 00:04:30,070 頼朝殿! それは 義高様を人質にということか? 54 00:04:30,070 --> 00:04:32,739 そうは申さぬ。 55 00:04:32,739 --> 00:04:36,243 我が養子としたいと申したのじゃ。 56 00:04:36,243 --> 00:04:38,178 いや それは…。 57 00:04:38,178 --> 00:04:42,749 そのご縁組みを承諾するには 1つ 条件があります。 58 00:04:42,749 --> 00:04:44,784 何じゃ? 59 00:04:44,784 --> 00:04:51,091 上洛一番乗りを 我が殿に譲っていただきたい。 60 00:04:51,091 --> 00:04:53,927 ハハハハハハ…。 61 00:04:53,927 --> 00:04:57,397 おお よい。 62 00:04:57,397 --> 00:05:00,400 勝手に都に上がりなされ。 63 00:05:00,400 --> 00:05:02,402 (家臣たち)殿! 殿! 64 00:05:07,073 --> 00:05:09,342 (巴)なにが養子です! 65 00:05:09,342 --> 00:05:13,547 体のよい人質ではありませぬか! 66 00:05:13,547 --> 00:05:19,052 覚明殿も兄上も そのようなお話を 黙って持ち帰ったのですか!? 67 00:05:19,052 --> 00:05:23,223 わしは お断りしたわ。 しかし…。 68 00:05:23,223 --> 00:05:30,096 ともあれ 上洛して天下を制すれば 頼朝殿とて恐るるに足りませぬ。➡ 69 00:05:30,096 --> 00:05:35,235 御所の力を後ろ盾に 義高様を取り戻すなど造作もないこと。 70 00:05:35,235 --> 00:05:38,071 いや… しかし…。 (覚明)殿。➡ 71 00:05:38,071 --> 00:05:42,909 鎌倉殿の言を信じて この養子縁組みを お許しになるかどうか。 72 00:05:42,909 --> 00:05:51,084 二つに一つ。 それは 殿が お決めになることでございます。 73 00:05:51,084 --> 00:05:54,120 あくまでも戦うと 殿がお決めになれば➡ 74 00:05:54,120 --> 00:05:58,825 我ら一同 決して 命を惜しむものではございません。 75 00:05:58,825 --> 00:06:03,663 じゃと申して… 義高はやれぬ! 76 00:06:03,663 --> 00:06:07,567 (義高)父上! 私は鎌倉へ参ります! 77 00:06:07,567 --> 00:06:09,569 何!? 義高! 78 00:06:09,569 --> 00:06:15,208 父上ご上洛の近道なら 義高は 喜んで鎌倉へ参ります。 79 00:06:15,208 --> 00:06:19,713 人質にせよ何にせよ 義高は 決して くじけませぬ! 80 00:06:19,713 --> 00:06:22,616 いいえ 私は反対です。 81 00:06:22,616 --> 00:06:26,353 殿。 義高を渡してはなりませぬ! 決して…。 82 00:06:26,353 --> 00:06:28,355 やめい! 83 00:06:34,894 --> 00:06:40,367 行ってくれるか… 義高! 84 00:06:40,367 --> 00:06:43,737 はい。 85 00:06:43,737 --> 00:06:51,077 母は いつも そなたのことを思うておりますぞ。 86 00:06:51,077 --> 00:06:56,383 母上も お体を大切に。 87 00:06:56,383 --> 00:07:02,022 それにしても 何故… 何故 お前が鎌倉へ…。 88 00:07:02,022 --> 00:07:06,860 母上。 父上を責めてはなりませぬ。 89 00:07:06,860 --> 00:07:08,895 平家を倒した暁には➡ 90 00:07:08,895 --> 00:07:14,601 必ず私を迎えに行くと 父上は約束してくださいました。 91 00:07:14,601 --> 00:07:17,337 義高…。 92 00:07:17,337 --> 00:07:21,041 (巴の泣き声) 93 00:07:21,041 --> 00:07:23,710 義高…。 94 00:07:23,710 --> 00:07:38,892 ♬~ 95 00:07:38,892 --> 00:07:41,227 (いななき) 96 00:07:41,227 --> 00:07:44,931 (いななき) 97 00:07:57,577 --> 00:08:01,014 うう… あ…。 98 00:08:01,014 --> 00:08:07,520 おい! 誰か 酒を持て! 99 00:08:07,520 --> 00:08:10,323 チッ… ええい。 100 00:08:18,698 --> 00:08:23,036 ん? 葵か? 101 00:08:23,036 --> 00:08:25,538 巴か? 102 00:08:28,341 --> 00:08:30,276 そちは…。 103 00:08:30,276 --> 00:08:32,879 山吹と申します。 104 00:08:32,879 --> 00:08:37,050 葵様の雑仕女でございます。 105 00:08:37,050 --> 00:08:40,720 お酒をお持ちいたしました。 106 00:08:40,720 --> 00:08:43,223 ついでくれ。 107 00:08:46,359 --> 00:08:49,863 (山吹)あっ ご無礼を。 108 00:08:51,564 --> 00:08:56,436 何をなされます! 山吹と申したな。は… はい。 109 00:08:56,436 --> 00:09:03,676 わしは こよいは 何もかも忘れたいのじゃ! 110 00:09:03,676 --> 00:09:05,979 殿…! 111 00:09:22,195 --> 00:09:24,964 (葵)そなたは 山吹。 112 00:09:24,964 --> 00:09:27,867 あ… 葵様。 113 00:09:27,867 --> 00:09:31,871 どうしたのじゃ? ん… 何も…。 114 00:09:40,213 --> 00:09:44,717 うん? 葵か。 115 00:09:49,923 --> 00:09:52,125 殿。 116 00:09:59,599 --> 00:10:05,238 山吹。 そなたは私の雑仕女であろう。 はい。 117 00:10:05,238 --> 00:10:09,109 それを 自分の主人の殿御を横取りするとは➡ 118 00:10:09,109 --> 00:10:12,745 何を考えておるのじゃ? 119 00:10:12,745 --> 00:10:15,248 横取りしたのではありませぬ。 120 00:10:15,248 --> 00:10:18,151 お黙り。 (たたく音) 121 00:10:18,151 --> 00:10:22,755 雑仕女に取り立ててやった そなたじゃが 今日からは女兵じゃ。 122 00:10:22,755 --> 00:10:24,691 えっ!? 123 00:10:24,691 --> 00:10:30,396 よいな! 男の雑兵どもと交じり どこぞの合戦で死ぬがよい。➡ 124 00:10:30,396 --> 00:10:35,101 オホホホホホホホ オホホホホホ…。 125 00:10:35,101 --> 00:10:40,406 覚えておいでなさい 葵様! 126 00:10:40,406 --> 00:10:45,111 京に向かって進軍を開始した 義仲軍に対して➡ 127 00:10:45,111 --> 00:10:48,148 平家も手をこまぬいてはいませんでした。 128 00:10:48,148 --> 00:10:52,285 (宗盛)維盛 直ちに木曽へ出陣せい。 129 00:10:52,285 --> 00:10:56,155 (維盛)はい。 必ずや 義仲の首を 土産に持って帰ります。 130 00:10:56,155 --> 00:11:01,728 それにしても 頼朝と義仲が 和睦をしおったのは残念じゃ。 131 00:11:01,728 --> 00:11:04,764 はい。 義仲と頼朝が戦えば➡ 132 00:11:04,764 --> 00:11:08,234 こちらの手間が省けましたものを。 では。 133 00:11:08,234 --> 00:11:10,169 待て 維盛。 134 00:11:10,169 --> 00:11:13,573 入れ。 135 00:11:13,573 --> 00:11:16,276 御免。 136 00:11:21,247 --> 00:11:23,750 実盛殿。 137 00:11:23,750 --> 00:11:27,620 富士川の負け戦のいきさつは 忘れるがよい。 138 00:11:27,620 --> 00:11:30,924 実盛は もともと坂東武者じゃ。 139 00:11:30,924 --> 00:11:34,260 年は取っても 必ずや役立とうぞ。➡ 140 00:11:34,260 --> 00:11:36,930 連れていってやれ。 141 00:11:36,930 --> 00:11:39,132 はっ。 142 00:11:43,102 --> 00:11:45,939 寿永2年4月17日➡ 143 00:11:45,939 --> 00:11:49,776 平 維盛を大将に 平家軍10万は➡ 144 00:11:49,776 --> 00:11:55,481 義仲討伐のため 勇躍 京の都を発進します。 145 00:12:01,221 --> 00:12:04,223 (経正)ええい どうしたことじゃ。 146 00:12:04,223 --> 00:12:07,026 昨夜から 軍勢は 少しも進まぬな。 147 00:12:07,026 --> 00:12:09,896 (有教)まことに。 先行きが山道ゆえ➡ 148 00:12:09,896 --> 00:12:13,566 先陣が はかばかしく 進まないのでございましょう。 149 00:12:13,566 --> 00:12:17,437 何しろ 10万の軍勢でございますから。 150 00:12:17,437 --> 00:12:21,741 このような所にとどまっていても 知恵がないのう。 151 00:12:21,741 --> 00:12:26,913 有教 供をせい。 は? どこへでございますか? 152 00:12:26,913 --> 00:12:30,583 聞けば 竹生島の社に祭られるは➡ 153 00:12:30,583 --> 00:12:35,922 平家の氏神 厳島神社と同じ 弁財天だという。 154 00:12:35,922 --> 00:12:39,259 戦捷祈願に参るのじゃ。 はっ。 155 00:12:39,259 --> 00:13:07,754 ♬~ 156 00:13:09,722 --> 00:13:14,594 おかげで 平家一門の戦捷祈願ができ申した。 157 00:13:14,594 --> 00:13:20,233 かたじけない。 いやいや それでは お口汚しに➡ 158 00:13:20,233 --> 00:13:23,936 猿酒など お召し上がりくださいませ。 159 00:13:26,372 --> 00:13:31,577 この御社には 確か 仙童という名の琵琶が 伝わっておりませぬか? 160 00:13:31,577 --> 00:13:37,250 はい。 仙童の琵琶は 当社の宝物となっております。 161 00:13:37,250 --> 00:13:39,185 やはり。 162 00:13:39,185 --> 00:13:44,023 経正様には 琵琶の名手と伺っております。 163 00:13:44,023 --> 00:13:49,962 ご参拝を賜った契りに 一曲お聴かせ願えませんか。 164 00:13:49,962 --> 00:13:54,667 ハハハハ。 無理を言われては困ります。 165 00:13:54,667 --> 00:14:01,207 ここに座っておると 波のささやき 松風の言葉に囲まれ➡ 166 00:14:01,207 --> 00:14:06,346 まるで 天上の音楽を 聴いておるようではありませんか。 167 00:14:06,346 --> 00:14:10,717 経正の琵琶など 恥ずかしくて とてもとても…。 168 00:14:10,717 --> 00:14:14,587 ⚟(円)あっ 待って お兄ちゃん! ⚟(麻丸)ほらほら ここまでおいで! 169 00:14:14,587 --> 00:14:17,223 (円)待ってよ~ ハハハ。 170 00:14:17,223 --> 00:14:20,526 (蓬子)これ お客様に失礼でしょう。 171 00:14:23,563 --> 00:14:27,233 はて… どこかで見たような…。 172 00:14:27,233 --> 00:14:30,069 そんなはずはございますまい。 173 00:14:30,069 --> 00:14:36,743 あれは 私の甥にあたる 貧しい薬師の連れ合いでございます。 174 00:14:36,743 --> 00:14:42,548 薬師? もしや 阿部麻鳥殿では? 175 00:14:42,548 --> 00:14:46,552 え? 麻鳥をご存じなのですか? 176 00:14:48,254 --> 00:14:55,928 麻鳥は 2年前 平 経正に請われて 清盛の病を診立てました。 177 00:14:55,928 --> 00:15:00,533 その経正とは 思いがけない再会でした。 178 00:15:00,533 --> 00:15:05,204 (麻鳥)これは経正様。 お久しぶりでございます。 179 00:15:05,204 --> 00:15:10,543 おお まことに奇遇じゃ。 180 00:15:10,543 --> 00:15:16,415 これも 亡き相国様のお引き合わせかもしれぬな。 181 00:15:16,415 --> 00:15:21,888 その折は お役に立てませず 申し訳ございません。 182 00:15:21,888 --> 00:15:28,561 あれ以来 沙汰を怠り お礼も申し上げておらぬ。 183 00:15:28,561 --> 00:15:31,764 謝るのは こちらの方です。 184 00:15:33,366 --> 00:15:40,239 それにしても そなたのごとき名医が 施薬院の官職も賜らず➡ 185 00:15:40,239 --> 00:15:44,744 どうして 貧しい町の片隅で 暮らしておられるのか。 186 00:15:44,744 --> 00:15:49,916 いいえ。 私は 貧しくはございません。 187 00:15:49,916 --> 00:15:53,786 そう… そうであった。 188 00:15:53,786 --> 00:16:01,194 相手を選ばず 病を癒やすために 労をいとわぬそなたは➡ 189 00:16:01,194 --> 00:16:03,863 貧しくはない。➡ 190 00:16:03,863 --> 00:16:09,335 権力を守らんがために 命をすり減らす我らこそ➡ 191 00:16:09,335 --> 00:16:12,205 貧しいと言えよう。 192 00:16:12,205 --> 00:16:14,707 恥ずかしいことよ。 193 00:16:14,707 --> 00:16:17,610 経正様…。 194 00:16:17,610 --> 00:16:20,346 お願いいたす。 195 00:16:20,346 --> 00:16:24,217 先ほどのお話の仙童を お貸し願えまいか。 196 00:16:24,217 --> 00:16:30,022 えっ… では 1曲 お聴かせくださいますか。 197 00:16:30,022 --> 00:16:33,226 はっ。 198 00:16:33,226 --> 00:16:38,564 麻鳥殿には いかなる礼物も受けてはもらえまい。 199 00:16:38,564 --> 00:16:45,438 …が いまわの際の相国様の脈を とってもらったお礼に➡ 200 00:16:45,438 --> 00:16:53,112 経正が 心を尽くして弾じますれば 何とぞ お聴きくだされ。 201 00:16:53,112 --> 00:16:55,581 はい。 202 00:16:55,581 --> 00:17:18,537 ♬~(琵琶) 203 00:17:18,537 --> 00:17:53,072 ♬~ 204 00:17:53,072 --> 00:17:56,943 経正は 再び戦場へ向かいます。 205 00:17:56,943 --> 00:18:00,680 竹生島のなぎさは 経正にとって➡ 206 00:18:00,680 --> 00:18:05,384 地獄と極楽の 境であったのかもしれません。 207 00:18:10,856 --> 00:19:27,166 ♬~