1 00:00:02,202 --> 00:00:38,906 ♬~ 2 00:00:44,645 --> 00:00:50,517 間近に迫った義仲軍を前に 平家にくみするか 源氏につくか➡ 3 00:00:50,517 --> 00:00:53,654 比叡山の総意は決まりません。 4 00:00:53,654 --> 00:00:55,589 その比叡山に…。 5 00:00:55,589 --> 00:00:58,525 (いななき) 6 00:00:58,525 --> 00:01:03,830 義仲の命運を託された覚明は ただ一人 乗り込みます。 7 00:01:05,599 --> 00:01:08,268 このころから 葵に代わるように➡ 8 00:01:08,268 --> 00:01:12,606 義仲のそばには 山吹の姿があります。 9 00:01:12,606 --> 00:01:16,476 ええい 兼平! 比叡山の坊主どもの返事は まだか! 10 00:01:16,476 --> 00:01:18,946 (兼平)はっ。遅い! 11 00:01:18,946 --> 00:01:20,948 (杯を投げる音) 12 00:01:22,816 --> 00:01:27,287 殿 山門のご返事も気になりますが➡ 13 00:01:27,287 --> 00:01:31,959 私は 葵様のことが心配でございます。 ん? 14 00:01:31,959 --> 00:01:36,296 この先 陣中では 矢傷の手当ても かないませぬ。 15 00:01:36,296 --> 00:01:40,968 ここに お預けになっておかれたら いかがでございましょう。 16 00:01:40,968 --> 00:01:44,271 (巴)お待ちください。 何じゃ。 17 00:01:47,307 --> 00:01:51,178 葵殿を ここに置いていかれるのは むごうございましょう。 18 00:01:51,178 --> 00:01:57,884 殿。 葵様のおためをお思いなら どうぞ こちらにお預けを。 19 00:02:01,588 --> 00:02:05,592 ええい そのようなこと 葵の好きにさせい! 20 00:02:08,261 --> 00:02:10,564 どなたか! 21 00:02:16,937 --> 00:02:19,606 何か? 22 00:02:19,606 --> 00:02:22,943 いつまで待たされるおつもりか。 23 00:02:22,943 --> 00:02:28,615 私は 木曽義仲様の名代として 参っておるのじゃ。 24 00:02:28,615 --> 00:02:33,920 ただいますぐに 明雲座主にお会いしたい。 25 00:02:35,489 --> 00:02:41,628 主君 木曽義仲殿よりの牒状 お読みいただけましたでしょうか? 26 00:02:41,628 --> 00:02:44,297 うむ 拝読したが。 27 00:02:44,297 --> 00:02:47,634 …で ご返事は? 28 00:02:47,634 --> 00:02:52,506 それが… にわかに決することは難しい。 29 00:02:52,506 --> 00:02:56,977 山門にも いろいろ 異なる意見があるのでな。 30 00:02:56,977 --> 00:02:59,880 いずれ 使いをもって お答えを申すであろう。 31 00:02:59,880 --> 00:03:03,583 牒状をお渡しして既に10日。 32 00:03:03,583 --> 00:03:08,455 都を前に数万の軍勢を留め置くには 限度というものがござろう! 33 00:03:08,455 --> 00:03:12,592 意見がまとまらぬのであるから しかたあるまい。 34 00:03:12,592 --> 00:03:15,929 明雲座主に申し上ぐる。 35 00:03:15,929 --> 00:03:18,265 うむ。 36 00:03:18,265 --> 00:03:22,602 山門のご一同を 残らず講堂に集めていただきたい! 37 00:03:22,602 --> 00:03:24,538 どうする気じゃ。 38 00:03:24,538 --> 00:03:28,475 皆様の前で 私が牒状を読みまする。 39 00:03:28,475 --> 00:03:32,279 そこで ご僉議をなさればよい。 40 00:03:32,279 --> 00:03:35,949 (鐘の音) 41 00:03:35,949 --> 00:03:40,620 この度 木曽義仲殿より 我ら山門に対し➡ 42 00:03:40,620 --> 00:03:45,959 牒状が届けられておるは 皆も存じておろう。 43 00:03:45,959 --> 00:03:50,297 どうするのじゃ! 源氏に味方か 平家に味方か!? 44 00:03:50,297 --> 00:03:54,968 義仲殿への返事は 皆の意見を聞いてからにする。 45 00:03:54,968 --> 00:03:58,305 そのため この場で牒状を読み聞かせる。 46 00:03:58,305 --> 00:04:00,907 聞き終わって心を決めよ。 47 00:04:00,907 --> 00:04:06,613 木曽義仲殿のお使者 太夫坊 覚明殿! 48 00:04:16,456 --> 00:04:19,926 木曽義仲など どこの馬の骨ぞ! 49 00:04:19,926 --> 00:04:22,829 帰れ! 木曽へ帰れ! 帰れ!帰れ! 50 00:04:22,829 --> 00:04:31,938 「それ 義仲 つらつら平家の悪逆を見るに➡ 51 00:04:31,938 --> 00:04:39,813 保元平治より このかた 長く人臣の礼を失う。➡ 52 00:04:39,813 --> 00:04:44,284 しかりといえども 貴賤 手をつかね➡ 53 00:04:44,284 --> 00:04:46,953 緇素 足をいただく。➡ 54 00:04:46,953 --> 00:04:49,289 ほしいままに帝位を進退し➡ 55 00:04:49,289 --> 00:04:51,958 あくまで国郡を虜領す。➡ 56 00:04:51,958 --> 00:04:55,829 道理 非理を論ぜず。➡ 57 00:04:55,829 --> 00:05:01,234 権門勢家を追捕しては 有罪 無罪をいわず。➡ 58 00:05:01,234 --> 00:05:05,105 卿相侍臣を損亡す。➡ 59 00:05:05,105 --> 00:05:09,576 その資財を奪い 郎党に分かち➡ 60 00:05:09,576 --> 00:05:16,449 また庄園を没取し みだりに子孫を省く」。 61 00:05:16,449 --> 00:05:22,589 そのころ 平家一門も また 義仲への対策を決めるため➡ 62 00:05:22,589 --> 00:05:24,925 鳩首を集めていました。 63 00:05:24,925 --> 00:05:28,795 知盛 重衡は勢多を➡ 64 00:05:28,795 --> 00:05:31,698 教経は丹波路に備えよ。 65 00:05:31,698 --> 00:05:35,936 池殿は 山科に陣を敷いていただきたい。 66 00:05:35,936 --> 00:05:37,871 うむ。 67 00:05:37,871 --> 00:05:43,276 しかし 義仲に このように早く 都へ迫られるとは情けない。 68 00:05:43,276 --> 00:05:47,614 我が軍は 能登では勝っておったのじゃからな。 69 00:05:47,614 --> 00:05:51,952 倶利伽羅峠での惨敗 全て私の責任です。 70 00:05:51,952 --> 00:05:54,287 今更 謝られても…。 71 00:05:54,287 --> 00:05:57,958 何! (時忠)やめよ。 72 00:05:57,958 --> 00:06:02,229 維盛殿を責めても 義仲の首は討てん。 73 00:06:02,229 --> 00:06:06,566 それより気がかりなのは 叡山の動きじゃ。 74 00:06:06,566 --> 00:06:12,906 万が一 叡山が敵に回ったら 都は支え切れぬぞ。 75 00:06:12,906 --> 00:06:15,575 (頼盛)皆様に申し上げる。 76 00:06:15,575 --> 00:06:21,915 鎌倉殿に 和議の仲介を頼まれては いかがでござろう。 77 00:06:21,915 --> 00:06:26,786 頼朝に仲介を? 何を言いだされるのじゃ 池殿。 78 00:06:26,786 --> 00:06:29,789 そもそも この事態の元凶は頼朝ですぞ! 79 00:06:29,789 --> 00:06:33,260 しかし…。 それは無理じゃ。 80 00:06:33,260 --> 00:06:35,595 頼朝に頭を下げるなど…。 81 00:06:35,595 --> 00:06:39,466 それとも 池殿は さほどに鎌倉とお親しいのか? 82 00:06:39,466 --> 00:06:45,272 またですか! さように曲解なさるなら もう何も申し上げぬ。 83 00:06:45,272 --> 00:06:49,142 (時忠)そこで 山門の対策じゃが…。 84 00:06:49,142 --> 00:06:51,945 (知盛)叡山は平家代々の氏寺。➡ 85 00:06:51,945 --> 00:06:55,815 よもやと思うが 念を押しておくべきでしょう。 86 00:06:55,815 --> 00:07:00,553 (宗盛)経正殿 使者の役 引き受けてくれるか? 87 00:07:00,553 --> 00:07:02,489 (経正)はっ。 88 00:07:02,489 --> 00:07:09,229 平 頼盛は 昔 頼朝の命乞いをした 池ノ禪尼の息子です。 89 00:07:09,229 --> 00:07:12,132 頼朝を生かしておいた後悔の念が➡ 90 00:07:12,132 --> 00:07:18,138 頼盛を池殿と呼んで 白眼視するようになっていたのです。 91 00:07:20,240 --> 00:07:22,909 ご使者 ご苦労に存じます。 92 00:07:22,909 --> 00:07:25,812 願書は確かにお預かりいたします。 93 00:07:25,812 --> 00:07:29,516 では よしなに。 94 00:07:43,930 --> 00:07:47,600 「山門 平家に味方あれば➡ 95 00:07:47,600 --> 00:07:50,937 平家は永く山門を氏寺とし➡ 96 00:07:50,937 --> 00:07:56,276 一族 天台に帰依せん」 と書いてある…。 97 00:07:56,276 --> 00:07:58,945 はあ もう遅いわ。 98 00:07:58,945 --> 00:08:00,880 はあ…。 99 00:08:00,880 --> 00:08:07,554 3日早く この書が届いていれば なんとか平家を救えたものを。 100 00:08:07,554 --> 00:08:10,256 これも定めか…。 101 00:08:12,225 --> 00:08:14,561 遅かったの 覚明殿。 102 00:08:14,561 --> 00:08:21,234 やっと 比叡山は 殿にお味方すると申しました。 103 00:08:21,234 --> 00:08:24,137 そうか! 104 00:08:24,137 --> 00:08:28,908 名だたる叡山の石頭どもを よくぞ説き伏せた。 105 00:08:28,908 --> 00:08:36,249 いえ 全て 殿のお力でございます。 106 00:08:36,249 --> 00:08:40,253 ともかく こよいは 前祝いじゃ。 107 00:08:41,921 --> 00:08:45,258 話とは何じゃ。 皆が待っている。 108 00:08:45,258 --> 00:08:49,596 あまりにもご酒宴が続き お体に障ります。 109 00:08:49,596 --> 00:08:52,932 やっと山門から 味方するとの返事が来たのじゃ。 110 00:08:52,932 --> 00:08:55,268 ここは 祝いの宴を張らねばなるまい。 111 00:08:55,268 --> 00:09:01,875 無事 上洛を果たし 早く義高に 殿のお顔を見せてあげとうございます。 112 00:09:01,875 --> 00:09:04,544 よせ! 義高のことは。 113 00:09:04,544 --> 00:09:07,447 それに もう一つ。 114 00:09:07,447 --> 00:09:10,150 まだあるのか。 115 00:09:12,886 --> 00:09:18,758 山吹と申す女子 殿のおためになるとは思えませぬ。 116 00:09:18,758 --> 00:09:21,895 何故 山吹を疑う? 117 00:09:21,895 --> 00:09:25,765 倶利伽羅の合戦で あれの半弓は わしを救ったのだぞ。 118 00:09:25,765 --> 00:09:28,568 その半弓のことでございます。 119 00:09:28,568 --> 00:09:30,503 ん? 120 00:09:30,503 --> 00:09:35,241 葵殿を殺そうとした者も 半弓を持った女兵でございました。 121 00:09:35,241 --> 00:09:40,914 待て その女兵が 葵を殺そうとしていたのは確かなのか? 122 00:09:40,914 --> 00:09:43,249 脇差しで喉を刺そうとしておりました。 123 00:09:43,249 --> 00:09:46,586 そこへ私が駆け寄ったので 逃げたのでございます。 124 00:09:46,586 --> 00:09:49,489 だからと申して 山吹だという証拠はない! 125 00:09:49,489 --> 00:09:52,459 でも…。 やめい! 126 00:09:52,459 --> 00:09:56,930 もう 山吹のことは言うな…。 127 00:09:56,930 --> 00:10:00,600 あっ… 何をなされます! 128 00:10:00,600 --> 00:10:02,936 「何をする」とは他人行儀。 129 00:10:02,936 --> 00:10:05,939 そなたは わしの妻であろう。 130 00:10:08,608 --> 00:10:12,278 妻ゆえ 嫌なのでございます。 131 00:10:12,278 --> 00:10:14,214 何…。 132 00:10:14,214 --> 00:10:19,219 殿のお体には 女兵の匂いがいたします。 133 00:10:25,825 --> 00:10:28,128 葵殿…。 134 00:10:30,296 --> 00:10:32,232 (葵)巴様…。 135 00:10:32,232 --> 00:10:34,968 いかがです? 傷は。 136 00:10:34,968 --> 00:10:38,304 なかなか思うように…。 137 00:10:38,304 --> 00:10:42,976 それより 殿は 私をお忘れになったのでしょうか。 138 00:10:42,976 --> 00:10:46,646 ここに来てから 一度も見舞うてくださいませぬ。 139 00:10:46,646 --> 00:10:52,986 殿のお心は 今 上洛のことで いっぱいなのです。 140 00:10:52,986 --> 00:10:59,859 それに 殿は まだ 女の心が お分かりにならないのかもしれませぬ。 141 00:10:59,859 --> 00:11:02,262 えっ? 142 00:11:02,262 --> 00:11:09,602 幼い頃から野山を駆け回り 獣と戯れ 長じては戦。 143 00:11:09,602 --> 00:11:14,941 戦で女の気持ちなど 考えるゆとりはなかったのです。 144 00:11:14,941 --> 00:11:18,278 でも 巴様と…。 145 00:11:18,278 --> 00:11:23,616 殿と私は きょうだいとして育てられました。 146 00:11:23,616 --> 00:11:30,623 殿にとって私は 女というよりも 男勝りな妹なのです。 147 00:11:32,625 --> 00:11:36,963 今は傷を治すことが大事ですよ。 148 00:11:36,963 --> 00:11:40,967 よい医者を探すよう この家の者に申しておきましょう。 149 00:11:47,307 --> 00:11:49,242 いいえ 違う。 150 00:11:49,242 --> 00:11:53,179 私と殿は恋仲なのです。 151 00:11:53,179 --> 00:11:56,649 本当の恋仲。 152 00:11:56,649 --> 00:11:59,986 (知盛)で 山門からは何と? 153 00:11:59,986 --> 00:12:04,257 我ら平家と縁を切るそうじゃ。 154 00:12:04,257 --> 00:12:08,928 (重衡)なんと! これまでの恩を あだで返す気か! 155 00:12:08,928 --> 00:12:11,831 変わり身の早い明雲殿じゃ…。 156 00:12:11,831 --> 00:12:15,602 申し訳ございませぬ! 使者のお役目が果たせず。 157 00:12:15,602 --> 00:12:18,938 いいや そなたのせいではない。 158 00:12:18,938 --> 00:12:22,609 しかし 山門が源氏についたとあっては➡ 159 00:12:22,609 --> 00:12:25,945 ここで義仲を迎え撃つのは 不利でござろう。 160 00:12:25,945 --> 00:12:29,282 では どこで迎え撃つというのです? 161 00:12:29,282 --> 00:12:32,185 まさか 西国へ…。 162 00:12:32,185 --> 00:12:34,621 (時忠)その まさかじゃよ。 163 00:12:34,621 --> 00:12:39,292 瀬戸内から筑紫へかけての平家一門と 相語らい➡ 164 00:12:39,292 --> 00:12:42,996 陣を立て直すのが最善の方策じゃ。 165 00:12:51,304 --> 00:12:56,643 (宗盛)宗盛 参上つかまつりました。 166 00:12:56,643 --> 00:13:00,246 (後白河)宗盛か いかがいたした。 167 00:13:00,246 --> 00:13:02,582 申し訳ございませぬ。 168 00:13:02,582 --> 00:13:06,252 木曽義仲 思いの外 手ごわく➡ 169 00:13:06,252 --> 00:13:10,590 ついに 叡山とも手を組んだようにございます。 170 00:13:10,590 --> 00:13:14,260 ほう 叡山とな…。 171 00:13:14,260 --> 00:13:19,599 我ら一族 法皇 主上を奉じまいらせ➡ 172 00:13:19,599 --> 00:13:26,472 ここは ひとまず 西国に難を逃れるべし との意見もございます。 173 00:13:26,472 --> 00:13:28,941 西国へのう…。 174 00:13:28,941 --> 00:13:33,279 恐れながら 院のご決断を賜りたく➡ 175 00:13:33,279 --> 00:13:37,150 かく参上いたした次第にございます。➡ 176 00:13:37,150 --> 00:13:40,153 何とぞ ご裁可を。 177 00:13:40,153 --> 00:13:43,923 分かった。 共に難を逃れようぞ。 178 00:13:43,923 --> 00:13:46,926 はっ はは~っ! 179 00:13:52,965 --> 00:13:58,304 ⚟(足音) 180 00:13:58,304 --> 00:14:01,307 (宗盛)失礼いたします。 181 00:14:03,576 --> 00:14:06,479 宗盛殿。 182 00:14:06,479 --> 00:14:12,919 おお… よくお休みでおられますな。 183 00:14:12,919 --> 00:14:18,791 はい。 今 お休みになったばかりでございます。 184 00:14:18,791 --> 00:14:20,793 何か? 185 00:14:20,793 --> 00:14:24,263 お驚きになりませぬように。 186 00:14:24,263 --> 00:14:28,134 実は 法皇様ご裁可により➡ 187 00:14:28,134 --> 00:14:34,907 帝を奉じ奉り 西国へ難を逃れることになりました。 188 00:14:34,907 --> 00:14:39,812 西国へ…。 急ぎ お支度を。 189 00:14:39,812 --> 00:14:42,615 はい。 190 00:14:42,615 --> 00:14:49,322 頼盛は 義仲の上洛に備え 山科に陣を敷いています。 191 00:14:50,957 --> 00:14:53,860 殿 大変でございます! 192 00:14:53,860 --> 00:14:56,629 義仲が攻めてまいったか!? いいえ。 193 00:14:56,629 --> 00:15:02,235 都では 平家ご一門が 続々と西国へ落ちられておると。 194 00:15:02,235 --> 00:15:07,106 バカな! すると わしは この地に置き去りか! 195 00:15:07,106 --> 00:15:10,910 おのれ! あくまでも わしを のけ者にするつもりか! 196 00:15:10,910 --> 00:15:12,845 きいっ! 197 00:15:12,845 --> 00:15:15,581 もう我慢ならぬ! 198 00:15:15,581 --> 00:15:21,921 ならば あやつらの思惑どおり 平家を裏切って源氏に乗り換えてやるわ! 199 00:15:21,921 --> 00:15:25,792 お待ちください 殿! 離せ! ええ 離せ! 200 00:15:25,792 --> 00:15:30,596 離しませぬ! 死んでも離しませぬ! 201 00:15:30,596 --> 00:15:35,902 分かった。 ここは こらえよう。 202 00:15:42,942 --> 00:15:52,285 あなた 一門が打ちそろい 楽しく過ごした日々が➡ 203 00:15:52,285 --> 00:15:56,622 つい昨日のことのようでございます。 204 00:15:56,622 --> 00:16:50,810 ♬~ 205 00:16:50,810 --> 00:17:00,219 これより ひとまず福原に向かい 船にて西国へ参ります。 206 00:17:00,219 --> 00:17:07,226 一門の行く末を どうぞお守りください。 207 00:17:10,563 --> 00:17:14,433 (宗盛)急げ! 主上も既に行幸された! 208 00:17:14,433 --> 00:17:18,137 遅れまいぞ! 急ぐのじゃ!時を移すな! 209 00:17:22,575 --> 00:17:24,911 火をかけよ! 210 00:17:24,911 --> 00:17:26,913 (2人)はっ。 211 00:17:29,248 --> 00:17:33,920 父上 申し訳ございませぬ。 212 00:17:33,920 --> 00:17:38,257 不肖の子 宗盛 力及ばず➡ 213 00:17:38,257 --> 00:17:41,160 父上の築かれた六波羅を➡ 214 00:17:41,160 --> 00:17:45,131 元の草原に戻してしまいます。 215 00:17:45,131 --> 00:17:50,436 何とぞ… 何とぞ お許しを…。 216 00:17:57,276 --> 00:18:05,284 栄枯盛衰は世の習いとはいえ あまりにも はかない 一場の夢でした。 217 00:18:10,556 --> 00:19:27,266 ♬~