1 00:00:02,202 --> 00:00:39,506 ♬~ 2 00:00:44,311 --> 00:00:51,118 平家の西国落ちで慌ただしい京の町に 落ち着き払った者たちがいます。 3 00:00:55,322 --> 00:00:57,824 (朱鼻)フフフフ…。 4 00:00:57,824 --> 00:01:25,419 ♬~ 5 00:01:25,419 --> 00:01:31,625 ⚟朱鼻殿! お留守ですかな? 朱鼻殿。 6 00:01:35,095 --> 00:01:38,298 おお 誰じゃ? 7 00:01:38,298 --> 00:01:40,233 (扉が開く音) 8 00:01:40,233 --> 00:01:44,171 (吉次)おお 朱鼻殿。 これは 吉次殿。 9 00:01:44,171 --> 00:01:47,808 お声がないので 入らせていただきましたぞ。 10 00:01:47,808 --> 00:01:52,980 まあ お座りを。 せっかくのおいでだが 何のお構いもできませんぞ。 11 00:01:52,980 --> 00:01:56,016 奉公人 皆 暇を出したばかりでしてな。 12 00:01:56,016 --> 00:01:58,452 これはまた 手回しのよい。 13 00:01:58,452 --> 00:02:03,290 平家の都落ちも とうに読んでおりましたかな? 14 00:02:03,290 --> 00:02:06,093 お見通しは お前様の方じゃろう。 15 00:02:06,093 --> 00:02:11,264 いや… お前様と申すよりも みちのくのお館様➡ 16 00:02:11,264 --> 00:02:17,771 藤原秀衡様のご眼力と申すべきか…。 17 00:02:17,771 --> 00:02:20,774 寄れ。 18 00:02:26,480 --> 00:02:31,284 (吉次)たちの悪いご冗談を。 ホホホホ…! 19 00:02:31,284 --> 00:02:33,787 で 平家は どうなります? 20 00:02:33,787 --> 00:02:39,126 とりあえずは 筑紫の太宰府辺りに本拠を移し➡ 21 00:02:39,126 --> 00:02:44,798 捲土重来を期しましょう。 まだまだ戦は続くということですな。 22 00:02:44,798 --> 00:02:48,668 さよう。 あんたのお館様のにらみどおり➡ 23 00:02:48,668 --> 00:02:55,509 源氏と平家が共倒れになるかどうか そこまでは 分かりませんがね。 24 00:02:55,509 --> 00:02:59,146 ところで… 分からないといえば➡ 25 00:02:59,146 --> 00:03:04,584 平家のおかげで しこたまもうけたはずの金銀財宝➡ 26 00:03:04,584 --> 00:03:08,088 どこにも見えぬは 不思議ですなあ。 27 00:03:08,088 --> 00:03:12,392 うむ… まっ ここは 持ちつ持たれつ。 28 00:03:12,392 --> 00:03:16,263 これから先も 耳寄りな話は…。 29 00:03:16,263 --> 00:03:20,133 お互い 持ち寄ることにしましょうか。 30 00:03:20,133 --> 00:03:24,004 (笑い声) 31 00:03:24,004 --> 00:03:28,842 飛び立つような 平家一族の都落ちでした。 32 00:03:28,842 --> 00:03:33,046 中に それぞれの別れがあります。 33 00:03:35,415 --> 00:03:40,954 あなた… どうして私どもを お連れくださらないのですか? 34 00:03:40,954 --> 00:03:45,125 お願いでございます お連れください。 35 00:03:45,125 --> 00:03:48,995 姫 父の言うことをよく聞くのだ。 36 00:03:48,995 --> 00:03:51,431 はい…。 37 00:03:51,431 --> 00:03:53,967 これから父の行く所は戦場じゃ。 38 00:03:53,967 --> 00:03:57,304 人と人とが殺し合う場所だ。 39 00:03:57,304 --> 00:04:01,174 そのような所へ 幼いお前たちを連れていきたくはない。 40 00:04:01,174 --> 00:04:06,012 でも ご一門は皆 ご家族を連れての西国行き。 41 00:04:06,012 --> 00:04:09,249 どうして我が家だけが…。 42 00:04:09,249 --> 00:04:15,055 戦が始まれば わしは兵を率いて 戦場へ行かねばならぬ。 43 00:04:15,055 --> 00:04:17,390 合戦のさなかに別れるより➡ 44 00:04:17,390 --> 00:04:20,927 ここで別れる方が そなたたちのためなのじゃ。 45 00:04:20,927 --> 00:04:25,599 分かってくれ。いいえ そんな…。 (泣き声) 46 00:04:25,599 --> 00:04:30,470 維盛と妻は 維盛が15 妻が13の時からの➡ 47 00:04:30,470 --> 00:04:33,473 恋仲であったといわれています。 48 00:04:33,473 --> 00:04:36,776 2人は 人も羨む似合いの夫婦となり➡ 49 00:04:36,776 --> 00:04:40,647 今日まで過ごしてきました。 50 00:04:40,647 --> 00:04:44,284 そなたは まだ若く美しい。 51 00:04:44,284 --> 00:04:49,789 わしのことは忘れて誰かに嫁ぎ 幼い者たちを育ててくれ。 52 00:04:49,789 --> 00:04:53,293 それだけが 維盛の頼みぞ…。 53 00:04:53,293 --> 00:04:57,964 何をおっしゃるのです! 父も母も既にない私➡ 54 00:04:57,964 --> 00:05:00,867 今また どこへ身を寄せましょう…。 55 00:05:00,867 --> 00:05:05,071 二度の嫁ぎをせよなど あなたのお口から聞こうとは➡ 56 00:05:05,071 --> 00:05:12,245 夢にも思いませんでした…。 (泣き声) 57 00:05:12,245 --> 00:05:17,083 悪かった…。 やがて いずこの浦にか落ち着いたなら➡ 58 00:05:17,083 --> 00:05:19,386 必ず人を迎えによこす。 59 00:05:19,386 --> 00:05:23,924 それまでの別れぞ… 仮の別れぞ! 60 00:05:23,924 --> 00:05:27,260 では 必ず迎えを。 61 00:05:27,260 --> 00:05:31,598 うむ。 それまでは わしも死なぬ。 62 00:05:31,598 --> 00:05:35,468 そなたたちも どのようにしても 生きていくのじゃ! 63 00:05:35,468 --> 00:05:39,105 はい。 死にませぬ! 決して。 64 00:05:39,105 --> 00:05:41,942 お迎えをお待ちしております。 65 00:05:41,942 --> 00:05:43,877 母上を頼むぞ! 66 00:05:43,877 --> 00:05:46,780 (五代の君)父上! 67 00:05:46,780 --> 00:05:59,292 (泣き声) 68 00:06:01,728 --> 00:06:03,763 夜が明ける。 あとは頼む! 69 00:06:03,763 --> 00:06:07,567 あなた…。 お父様!父上! 70 00:06:11,238 --> 00:06:13,173 馬を引け! あなた! 71 00:06:13,173 --> 00:06:16,476 父上! お父様…! 72 00:06:27,254 --> 00:06:33,059 (法親王)経正か。 うん よう見えた。 73 00:06:33,059 --> 00:06:35,962 これより 西国へ参りますゆえ➡ 74 00:06:35,962 --> 00:06:39,599 このような姿 はばかりながら➡ 75 00:06:39,599 --> 00:06:41,635 お別れに参上いたしました。 76 00:06:41,635 --> 00:06:46,773 そうか… そなたも行くのか。 77 00:06:46,773 --> 00:06:53,113 はっ。 経正は 8歳の頃より元服まで おそばにお仕えし➡ 78 00:06:53,113 --> 00:06:58,618 詩歌 管絃 学問など 全てを この御所で学ばせていただきました。 79 00:06:58,618 --> 00:07:04,124 うむ…。 まるで昨日のことのようじゃ。 80 00:07:07,327 --> 00:07:12,565 (経正)先年 親王様より 私へ 下したまわった名器➡ 81 00:07:12,565 --> 00:07:15,468 青山の琵琶でございます。 82 00:07:15,468 --> 00:07:20,073 あれほど慈しんでおった青山を 何故? 83 00:07:20,073 --> 00:07:26,379 家を捨て 都を去るも 青山との名残のみは尽きませぬ。 84 00:07:26,379 --> 00:07:30,750 しかし 唐より渡り来て そのかみは➡ 85 00:07:30,750 --> 00:07:34,921 帝の御宝であったとも聞いております この名器➡ 86 00:07:34,921 --> 00:07:38,758 戦場にあって 砕きでもいたしましたら➡ 87 00:07:38,758 --> 00:07:42,395 経正の命に代えても 取り返しがつきませぬ。 88 00:07:42,395 --> 00:07:45,265 それゆえに この青山➡ 89 00:07:45,265 --> 00:07:49,769 宮のおそばに お置きたまわりたく 持参いたしました。 90 00:07:49,769 --> 00:07:54,407 安心いたせ 大事に預かりおく。 91 00:07:54,407 --> 00:08:01,548 なれど経正… いま一度 そなたの曲を聴きたいゆえ➡ 92 00:08:01,548 --> 00:08:05,719 きっと 無事に戻ってまいれよ。 93 00:08:05,719 --> 00:08:09,556 かたじけのうござります。 しかし…。 94 00:08:09,556 --> 00:08:13,059 帰ってまいれ 必ず。 95 00:08:13,059 --> 00:08:15,095 親王様…。 96 00:08:15,095 --> 00:08:18,565 誰か 料紙を持て。 97 00:08:18,565 --> 00:08:20,567 はっ! 98 00:08:24,738 --> 00:08:31,444 この時 守覚法親王と経正が 取り交わした歌は こうでした。 99 00:08:55,602 --> 00:09:07,113 ♬~ 100 00:09:11,084 --> 00:09:13,086 (いななき) 101 00:09:16,356 --> 00:09:21,194 (忠度)これは 薩摩守 忠度でござる! 102 00:09:21,194 --> 00:09:25,064 俊成卿に お別れを申し上げたく参りました。 103 00:09:25,064 --> 00:09:30,236 今生のおいとまを兼ね 師の君にお願いの儀があって➡ 104 00:09:30,236 --> 00:09:34,574 参上つかまつりました。 怪しい者ではございませぬ。 105 00:09:34,574 --> 00:09:39,279 どなたなりと この際までお立ちいでを! 106 00:09:44,250 --> 00:09:46,586 (忠度)俊成様…。 107 00:09:46,586 --> 00:09:49,255 (俊成)何を遠慮めされる。 108 00:09:49,255 --> 00:09:51,925 さあ さあ さあ… お入りくだされ。 109 00:09:51,925 --> 00:09:55,595 いえ。 我ら ただいまは落人の身。 110 00:09:55,595 --> 00:10:01,267 それを招じ入れられては 後日 お咎めのあるやもしれませぬ。 111 00:10:01,267 --> 00:10:03,937 忠度殿…。 112 00:10:03,937 --> 00:10:06,406 主上は既に都をいでられ➡ 113 00:10:06,406 --> 00:10:10,610 一門ことごとく西国へたちました。 114 00:10:10,610 --> 00:10:16,616 平家が 再び 昔日の栄えを見る日は ございますまい。 115 00:10:18,284 --> 00:10:22,789 はかなき夢を追うではございませぬが…。 116 00:10:24,624 --> 00:10:27,427 (忠度)戦に明け暮れる日々ながら➡ 117 00:10:27,427 --> 00:10:30,630 折々に詠みました拙き歌…。 118 00:10:30,630 --> 00:10:37,504 つれづれの御いとまにでも お目通したまわれば 忠度が生涯の面目。 119 00:10:37,504 --> 00:10:41,808 思い残すことはございませぬ。 120 00:10:41,808 --> 00:10:45,445 確かに お預かりいたします。 121 00:10:45,445 --> 00:10:52,819 かかる深き御志 夢 粗略にはいたしますまい。 122 00:10:52,819 --> 00:10:58,158 お名残は尽きませぬが せめて お心おきのう…。 123 00:10:58,158 --> 00:11:04,364 かたじけのうございます。 さらば これにて…。 124 00:11:06,866 --> 00:11:10,403 忠度殿! 125 00:11:10,403 --> 00:11:13,940 西行殿! 126 00:11:13,940 --> 00:11:16,409 ただならぬ世の中とて➡ 127 00:11:16,409 --> 00:11:20,613 歌の道を語らうために おとないくる人も➡ 128 00:11:20,613 --> 00:11:25,318 近頃は西行殿くらいでしてな…。 129 00:11:26,953 --> 00:11:31,624 (西行)何としても西国へ行かれるか? 130 00:11:31,624 --> 00:11:36,129 皆様のご無事をお祈りいたします。 131 00:11:36,129 --> 00:11:38,631 御免! 132 00:11:42,302 --> 00:11:45,104 (いななき) 133 00:11:47,140 --> 00:11:51,978 あわれ 平家の武将でなくば➡ 134 00:11:51,978 --> 00:11:58,184 ひとかどの歌人として 生涯を送られるであろうお人が…。 135 00:12:09,095 --> 00:12:14,767 後に俊成は 朝敵同然の身となった忠度の歌を➡ 136 00:12:14,767 --> 00:12:19,772 よみ人知らずとして 「千載和歌集」に載せたのです。 137 00:12:26,279 --> 00:12:28,481 道を空けい! 138 00:12:30,283 --> 00:12:33,586 主上のお渡りぞ! 道を空けい! 139 00:12:42,128 --> 00:12:46,633 時忠は 都落ちに伴い 帝の象徴である➡ 140 00:12:46,633 --> 00:12:51,137 「神璽」「宝剣」「八咫御鏡」の三種の神器を➡ 141 00:12:51,137 --> 00:12:53,172 御所より持ち出しました。 142 00:12:53,172 --> 00:12:55,808 安徳帝の権威を守るためです。 143 00:12:55,808 --> 00:12:58,645 わ~ 面白い! 144 00:12:58,645 --> 00:13:02,915 みんなが走ってる! 馬が転げてる。 145 00:13:02,915 --> 00:13:04,917 帝…。 146 00:13:18,931 --> 00:13:23,136 (扉をたたく音) 147 00:13:30,410 --> 00:13:33,279 (宗盛)お上は いずこにおわします!? 148 00:13:33,279 --> 00:13:35,782 殿! 149 00:13:38,418 --> 00:13:42,789 法皇様は 早どこかに 移られたご様子にございます! 150 00:13:42,789 --> 00:13:45,091 なんと…。 151 00:13:52,432 --> 00:13:55,435 フフフフ…。 152 00:13:59,639 --> 00:14:03,242 ⚟このまま 叡山に 向かうのでございますか? 153 00:14:03,242 --> 00:14:05,912 道が分かれております。 154 00:14:05,912 --> 00:14:12,685 いいや それでは木曽の小冠者を つけあがらせるだけじゃ。 155 00:14:12,685 --> 00:14:15,621 鞍馬の寺に向かおう。 156 00:14:15,621 --> 00:14:17,623 ⚟はっ! 157 00:14:24,097 --> 00:14:27,600 (いななき) 158 00:14:27,600 --> 00:14:32,939 翌日になっても 都落ちの列は延々と続きます。 159 00:14:32,939 --> 00:14:36,609 その中に 山科の陣に置き去りにされ➡ 160 00:14:36,609 --> 00:14:40,413 鬱屈した気持ちのままの頼盛もいます。 161 00:14:45,785 --> 00:14:50,990 (頼盛)ん? そこの武者ども 何か用か!? 162 00:14:53,292 --> 00:14:59,499 お主は どこの手の者じゃ!? これなるは 平 頼盛様の一行ぞ! 163 00:15:01,734 --> 00:15:04,570 おのれ! 答えぬか! 164 00:15:04,570 --> 00:15:07,073 (ムチで打つ音) うわっ! 165 00:15:07,073 --> 00:15:10,576 我々は 時忠様配下の者でございます。 166 00:15:10,576 --> 00:15:14,747 何!? 時忠殿? はっ! 167 00:15:14,747 --> 00:15:19,919 何故 時忠殿配下のお主たちが 我らと同行するのじゃ? 168 00:15:19,919 --> 00:15:21,854 万が一に備えてでございます。 169 00:15:21,854 --> 00:15:24,257 万が一とは何か? 170 00:15:24,257 --> 00:15:26,759 ん…。 そうか! 171 00:15:26,759 --> 00:15:31,597 時忠殿は わしが裏切ると お考えなのじゃな! 172 00:15:31,597 --> 00:15:34,634 我らの口からは何も申し上げられませぬ。 173 00:15:34,634 --> 00:15:40,439 さあ 早くお進みあれ! (いななき) 174 00:15:44,777 --> 00:15:48,281 (ムチをたたく音といななき) 175 00:15:51,951 --> 00:15:57,290 殿… いかがなされました? もう 我慢ならぬ! 176 00:15:57,290 --> 00:15:59,959 (いななき) 殿 まさか…! 177 00:15:59,959 --> 00:16:02,562 (ムチをたたく音といななき) 178 00:16:02,562 --> 00:16:07,900 頼盛様! にわかに道を変えて どちらへ!? 179 00:16:07,900 --> 00:16:11,771 そちらは京へ戻る道でござる。 どこへ行こうと指図は受けぬ! 180 00:16:11,771 --> 00:16:14,674 やはり 鎌倉殿と通じておられたか! 181 00:16:14,674 --> 00:16:17,376 黙れ! なんじらの知ったことではない! 182 00:16:17,376 --> 00:16:20,580 元の道にお戻りなされ。 さもなくば…! 183 00:16:20,580 --> 00:16:24,250 おお おお… 斬ると申すか!? 斬れるものなら斬ってみよ! 184 00:16:24,250 --> 00:16:26,919 (斬る音) うわ~…!殿!? 185 00:16:26,919 --> 00:16:30,756 池殿裏切りぞ! 逃すな~! 186 00:16:30,756 --> 00:16:33,392 斬れ! この者どもを斬り捨てろ! 187 00:16:33,392 --> 00:16:37,263 わしは都に戻る! ついてきたくない者は去れ! 188 00:16:37,263 --> 00:16:40,933 殿!? 殿! 189 00:16:40,933 --> 00:16:43,970 (斬り合う音) 190 00:16:43,970 --> 00:16:47,673 (知盛)兄上~! (駆けてくるひづめの音といななき) 191 00:16:51,944 --> 00:16:53,880 (宗盛)どうした? 知盛。 192 00:16:53,880 --> 00:16:56,816 池殿 ご変心にござる! 193 00:16:56,816 --> 00:16:59,418 何!? なんと! 194 00:16:59,418 --> 00:17:03,422 制止するお味方を斬り 都に引き返されました! 195 00:17:03,422 --> 00:17:08,060 やはり 池殿のお心は そうであったか…。 196 00:17:08,060 --> 00:17:11,898 源氏と内応した頼盛殿を このままにしてはおけぬ! 197 00:17:11,898 --> 00:17:15,234 都へ取って返し お首を頂戴してまいります。 198 00:17:15,234 --> 00:17:22,375 やめい! いかに心変わりされたとはいえ 池殿は平家一門に変わりない! 199 00:17:22,375 --> 00:17:25,244 これは お人のよい兄上じゃ! 200 00:17:25,244 --> 00:17:30,082 そのお人のよさにつけ込んで 池殿が勝手なまねをなされたのです! 201 00:17:30,082 --> 00:17:32,018 (宗盛)ならん!➡ 202 00:17:32,018 --> 00:17:39,392 義理の間柄とは申せ 我らの叔父上 父 相国様の弟御ぞ! 203 00:17:39,392 --> 00:17:45,598 討ってはならん! ハァ… ハァ…。 204 00:17:52,939 --> 00:18:00,546 都落ちとともに 固い絆で結ばれていた 平家一族の心までが ばらばらになる…。 205 00:18:00,546 --> 00:18:07,753 この時 宗盛の胸に突き上がった悲しみは それでした。 206 00:18:10,723 --> 00:19:27,233 ♬~