1 00:00:02,202 --> 00:00:39,907 ♬~ 2 00:00:41,875 --> 00:00:46,647 治承元年 西暦1177年➡ 3 00:00:46,647 --> 00:00:51,985 平家の時代は いささかの衰えを 見せることもなく続いています。 4 00:00:51,985 --> 00:00:57,791 そして 入道相国清盛も この国を貿易立国とするために➡ 5 00:00:57,791 --> 00:01:04,097 港の造営と宋国との交易 更には貨幣経済の確立に➡ 6 00:01:04,097 --> 00:01:07,301 懸命の努力を払っていました。 7 00:01:10,604 --> 00:01:46,106 ♬~(雅楽) 8 00:01:53,814 --> 00:02:00,153 (清盛)見事 見事! いつ見ても そなたの舞には魅せられるのう。 9 00:02:00,153 --> 00:02:03,757 相国様 お酒を。 ああ。 10 00:02:03,757 --> 00:02:06,560 (朱鼻)相国様。 11 00:02:09,930 --> 00:02:12,265 ただいま戻りました。 12 00:02:12,265 --> 00:02:17,104 おう 朱鼻か。 どうであった 宋の国との取り引きは? 13 00:02:17,104 --> 00:02:20,140 全て順調にございます。 14 00:02:20,140 --> 00:02:25,812 硫黄と宋銭の交換は 従来どおりに 続けたいとのことにござります。 15 00:02:25,812 --> 00:02:31,284 ハハハハ。 我が国では 無限に採れる硫黄が金になる。 16 00:02:31,284 --> 00:02:33,220 ありがたいことよのう。 17 00:02:33,220 --> 00:02:38,158 はい。 おかげで都の近辺では 宋銭が流通し始め➡ 18 00:02:38,158 --> 00:02:42,896 根強く残っていた物々交換も 影をひそめております。 19 00:02:42,896 --> 00:02:44,898 うむ。 20 00:02:50,137 --> 00:02:54,808 貨幣によって世の中は変わる。 進み方が早くなる。 21 00:02:54,808 --> 00:03:01,248 いずれは我が国も 国中に流通する 立派な貨幣を鋳造せねばならぬ。 22 00:03:01,248 --> 00:03:06,753 その節は 是非 私めを 鋳造の元締めに ご指名くださいまし。 23 00:03:06,753 --> 00:03:12,259 フフフフ。 相変わらず 金もうけには抜け目のない男よのう。 24 00:03:12,259 --> 00:03:15,595 それが 私めの身上でございます。 25 00:03:15,595 --> 00:03:18,498 (笑い声) 26 00:03:18,498 --> 00:03:25,272 そのころ 伊豆の頼朝の身辺に 重大な異変が起こっていました。 27 00:03:25,272 --> 00:03:29,276 諸葛孔明の戦略には 学ぶべきところが多々ある。 28 00:03:29,276 --> 00:03:31,978 ⚟(ひづめの音といななき) ん? 29 00:03:35,415 --> 00:03:38,285 宗時殿ではないか! 30 00:03:38,285 --> 00:03:41,621 その様子では 何か大事が出来いたしたな? 31 00:03:41,621 --> 00:03:44,958 まさに一大事でござる。 頼朝殿…➡ 32 00:03:44,958 --> 00:03:47,994 政子に縁談が持ち上がりましたぞ! 33 00:03:47,994 --> 00:03:52,299 何!? 昨夜 遅く 政子が父に呼ばれ➡ 34 00:03:52,299 --> 00:03:56,169 不審に思った私が 様子をうかがったところ…。 35 00:03:56,169 --> 00:03:59,172 (政子)私の嫁入り先が決まった? 36 00:03:59,172 --> 00:04:03,944 お父様 一体それは どういうことでございます? 37 00:04:03,944 --> 00:04:06,580 そなたも 名は聞いておろう。 38 00:04:06,580 --> 00:04:10,917 この関東一円に その名も高い 豪族のおさ➡ 39 00:04:10,917 --> 00:04:15,756 山木判官兼隆殿が そなたの婿殿となるのじゃ。➡ 40 00:04:15,756 --> 00:04:19,392 まさに願ってもない良縁と言えよう。 41 00:04:19,392 --> 00:04:22,762 そなたの将来のみならず 我が北条家にとってもな。 42 00:04:22,762 --> 00:04:27,400 お父様 そのお話 お断りになってくださいまし。 43 00:04:27,400 --> 00:04:33,273 何? 私には 将来を誓ったお方がおります。 44 00:04:33,273 --> 00:04:38,145 知っておる。 頼朝殿がことであろう。 はい。 45 00:04:38,145 --> 00:04:41,781 (時政)だが政子 それだけはならぬ。 46 00:04:41,781 --> 00:04:44,284 頼朝殿が そなたを めとることだけは➡ 47 00:04:44,284 --> 00:04:46,953 この時政が断じて許さぬ! 48 00:04:46,953 --> 00:04:51,625 そんな… 家の都合で 会ったこともない人と一緒になるなんて! 49 00:04:51,625 --> 00:04:55,495 嫌です 私は嫌でございます! 50 00:04:55,495 --> 00:05:02,736 既に事は決まっておる。 そなたは 山木判官殿の妻となるのだ! 51 00:05:02,736 --> 00:05:06,606 (泣き声) 52 00:05:06,606 --> 00:05:12,445 こたびの一件の裏には… 平家の画策があるようなのです。 53 00:05:12,445 --> 00:05:16,583 何!? ひとつき前 平 時忠様のご使者が➡ 54 00:05:16,583 --> 00:05:20,387 ひそかに父を訪れ 何事か話し込んでおりました。 55 00:05:20,387 --> 00:05:24,090 政子の件は 恐らく その時に話し合われたものと。 56 00:05:24,090 --> 00:05:28,929 そうか それで読めた。 は? 57 00:05:28,929 --> 00:05:33,400 平家は 俺と北条家が結び付くことを 恐れているのに違いない。 58 00:05:33,400 --> 00:05:36,603 それゆえ 時政殿に脅しをかけ➡ 59 00:05:36,603 --> 00:05:40,273 政子を 山木判官に嫁がせることにしたのだ。 60 00:05:40,273 --> 00:05:43,777 この先も 平家に刃向かうことのないようにな。 61 00:05:43,777 --> 00:05:51,284 確かに 言われてみれば…。 頼朝殿 いかがなされます? 62 00:05:51,284 --> 00:05:58,425 うむ。 俺は いささかの私心もなく 政子が好きなのだ。 63 00:05:58,425 --> 00:06:03,063 政子を妻に迎えたいのだ。 64 00:06:03,063 --> 00:06:09,870 分かりました… なれば ここは ひとつ この宗時にお任せください! 65 00:06:11,738 --> 00:06:16,376 やがて政子は 山木判官のもとへ嫁入りするべく➡ 66 00:06:16,376 --> 00:06:18,912 時政の館を出ました。 67 00:06:18,912 --> 00:06:22,916 政子 幸せになるのだぞ。 68 00:06:26,086 --> 00:06:34,594 ♬~ 69 00:06:34,594 --> 00:06:37,397 (駆けてくる ひづめの音) 70 00:06:37,397 --> 00:06:40,767 む? 輿を寄せい! はっ! 71 00:06:40,767 --> 00:06:45,572 (駆けてくる ひづめの音) 72 00:06:48,408 --> 00:06:51,945 あっ 何をする! 73 00:06:51,945 --> 00:06:54,848 追え! 逃がすなっ! 74 00:06:54,848 --> 00:07:12,065 ♬~ 75 00:07:12,065 --> 00:07:14,367 む? 76 00:07:15,935 --> 00:07:19,940 政子。 頼朝様。 77 00:07:36,256 --> 00:07:40,593 いささか荒業になりましたが どうやら無事に…。 78 00:07:40,593 --> 00:07:45,765 政子… 悔いはないな。 79 00:07:45,765 --> 00:07:47,967 はい。 80 00:07:51,571 --> 00:07:55,775 宗時殿 こたびの そこもとの計らい➡ 81 00:07:55,775 --> 00:07:59,279 頼朝 終生忘れませぬ。 82 00:07:59,279 --> 00:08:01,881 頼朝殿 礼には及びません。 83 00:08:01,881 --> 00:08:05,752 それがしは ただ 二者択一に 賭けただけのことでございます。 84 00:08:05,752 --> 00:08:08,355 二者択一? 85 00:08:08,355 --> 00:08:11,891 平家に追従するか 源氏に賭けるか…。 86 00:08:11,891 --> 00:08:15,228 それがしは やがて源氏の時代が来ると 踏んだのでございます。 87 00:08:15,228 --> 00:08:21,368 宗時殿 そこもとの選択は 決して間違っておらぬ。➡ 88 00:08:21,368 --> 00:08:23,903 決して! 89 00:08:23,903 --> 00:08:25,939 されば 頼朝殿➡ 90 00:08:25,939 --> 00:08:29,776 これより そこもとと政子の 祝言を挙げるといたしましょう。 91 00:08:29,776 --> 00:08:36,082 祝言を? お兄様 今ここででございますか? 92 00:08:36,082 --> 00:08:41,788 そなたたちが祝言を挙げてしまえば もはや 父上とて文句は言えぬ。 93 00:08:43,590 --> 00:08:46,493 ⚟拙僧が その立会人となろう。 94 00:08:46,493 --> 00:08:48,762 文覚殿! 95 00:08:48,762 --> 00:08:52,932 頼朝殿 この御仁は? ご懸念には及ばぬ。 96 00:08:52,932 --> 00:08:56,803 こちらは 京で知られた 文覚という僧侶でな。➡ 97 00:08:56,803 --> 00:08:58,805 清盛に逆らった咎で➡ 98 00:08:58,805 --> 00:09:01,641 この伊豆に流されてきた御仁だ。 99 00:09:01,641 --> 00:09:04,878 こう見えても僧籍に身を置く者。 100 00:09:04,878 --> 00:09:07,781 婚姻の諸式は心得ておる。 101 00:09:07,781 --> 00:09:11,584 されば そこもとにお願いいたそう。 うむ。 102 00:09:19,058 --> 00:09:24,230 そうか 時政に遣わした使者の画策は 失敗に終わったか。 103 00:09:24,230 --> 00:09:27,734 (時忠)はい。 それで その直後に➡ 104 00:09:27,734 --> 00:09:31,237 頼朝は政子と 婚礼を挙げたというのだな? 105 00:09:31,237 --> 00:09:36,576 (時忠)はい。 そうなっては 時政殿も 手の打ちようがなく➡ 106 00:09:36,576 --> 00:09:40,447 2人の婚礼を認めざるをえなかった とのことでございます。 107 00:09:40,447 --> 00:09:45,251 (経盛)兄上 これは明らかな 平家への反逆でございますぞ! 108 00:09:45,251 --> 00:09:48,588 (忠度) さよう! ここは時政に文を送り➡ 109 00:09:48,588 --> 00:09:52,459 頼朝を首にして差し出せと 命じるべきでございます! 110 00:09:52,459 --> 00:09:55,762 いいや それはなるまい。 しかし…。 111 00:09:55,762 --> 00:10:01,935 関東の一豪族にすぎぬとはいえ 今ここで北条を敵に回すのは まずい。 112 00:10:01,935 --> 00:10:04,838 これ以上 事を荒だててはならぬ。 113 00:10:04,838 --> 00:10:07,407 はっ。 それにいたしましても➡ 114 00:10:07,407 --> 00:10:11,277 頼朝といい 鞍馬から姿を消した牛若丸といい➡ 115 00:10:11,277 --> 00:10:15,148 ここに来て 源氏の小せがれどもの動きが 目立ちますな。 116 00:10:15,148 --> 00:10:21,421 気にするな。 彼らが どうあがこうと もはや わしに手出しはならぬ。 117 00:10:21,421 --> 00:10:25,225 帝と縁戚を結んだ このわしにはな。 118 00:10:27,961 --> 00:10:33,133 清盛の末娘 徳子は 過ぐる承安2年 春➡ 119 00:10:33,133 --> 00:10:36,970 高倉帝の中宮に迎えられていたのです。 120 00:10:36,970 --> 00:10:39,873 しかし…。 121 00:10:39,873 --> 00:10:44,711 清盛とほぼ同じ頃 ご出家なされた 後白河法皇は➡ 122 00:10:44,711 --> 00:10:49,149 徳子の入内を 必ずしも喜んではおりませんでした。 123 00:10:49,149 --> 00:10:52,185 いや それどころか…。 124 00:10:52,185 --> 00:10:56,456 このままでは わしの座も危うい。 125 00:10:56,456 --> 00:11:01,928 清盛めを なんとかせねばならぬ。 126 00:11:01,928 --> 00:11:06,266 同じ頃 奥州に向かっていた牛若丸は➡ 127 00:11:06,266 --> 00:11:09,969 尾張国 那古屋にさしかかっていました。 128 00:11:13,406 --> 00:11:15,942 (牛若丸)吉次 ここはどこじゃ? 129 00:11:15,942 --> 00:11:19,412 (吉次)尾張国 那古屋でございます。 130 00:11:19,412 --> 00:11:23,950 那古屋か。 では 源氏にゆかりの 熱田神宮は この辺りだな? 131 00:11:23,950 --> 00:11:28,821 はい。 案内しろ。 私は熱田で元服する。 132 00:11:28,821 --> 00:11:32,625 牛若様 それでは話が違いまする。 133 00:11:32,625 --> 00:11:35,962 気が変わったのだ。しかし 牛若様➡ 134 00:11:35,962 --> 00:11:40,833 秀衡様といえば 平家もはばかるほどの ご威勢をお持ちのお方…。 135 00:11:40,833 --> 00:11:43,836 その秀衡様を えぼし親にすがれば➡ 136 00:11:43,836 --> 00:11:47,440 あなた様の行く末も 何かと有利になります。 137 00:11:47,440 --> 00:11:50,977 吉次 私は秀衡殿に すがりに行くのではない。 138 00:11:50,977 --> 00:11:53,313 招かれて行くのだ。➡ 139 00:11:53,313 --> 00:11:57,317 思うてもみろ。 私が秀衡殿を えぼし親とすれば➡ 140 00:11:57,317 --> 00:11:59,452 後に源氏が上に立った時も➡ 141 00:11:59,452 --> 00:12:03,256 秀衡殿に頭が上がらぬことに なるではないか。それは…。 142 00:12:03,256 --> 00:12:08,127 源氏のためにも それはできぬ! 私は熱田で元服する。 143 00:12:08,127 --> 00:12:13,266 分かりました…。 それで牛若様 お名は何と? 144 00:12:13,266 --> 00:12:15,268 私は義朝の八男にあたる。 145 00:12:15,268 --> 00:12:18,404 本来なら 八郎を名乗るべきだが…➡ 146 00:12:18,404 --> 00:12:22,275 叔父君に 鎮西八郎爲朝なる武将がおられるゆえ➡ 147 00:12:22,275 --> 00:12:25,111 あえて 九郎と名乗りたい。 148 00:12:25,111 --> 00:12:29,282 源九郎… 義経と。 149 00:12:29,282 --> 00:12:38,291 源九郎義経… 響きのよい 立派なお名でございます。 150 00:12:41,995 --> 00:13:11,257 (祝詞) 151 00:13:11,257 --> 00:13:19,399 今日より あなた様は 源九郎義経様にございます。 152 00:13:19,399 --> 00:13:23,403 源九郎義経…。 153 00:13:25,204 --> 00:13:32,979 ようお似合いです。 義経様 立派なもののふに なられましたな。 154 00:13:32,979 --> 00:13:37,283 吉次 頼みがある。 はい? 155 00:13:37,283 --> 00:13:43,423 白河の里に人を走らせ 私が 源九郎義経と名を改めたことを➡ 156 00:13:43,423 --> 00:13:45,491 母上に伝えてもらいたい。 157 00:13:45,491 --> 00:13:51,964 ♬~(笛) 158 00:13:51,964 --> 00:13:55,435 あれは 常磐御前様の? 159 00:13:55,435 --> 00:13:57,970 音色に力がございます。 160 00:13:57,970 --> 00:14:02,241 お体の方も すっかりよくなられたのですね。 161 00:14:02,241 --> 00:14:10,583 ♬~ 162 00:14:10,583 --> 00:14:12,618 ごめんくださいまし。 163 00:14:12,618 --> 00:14:18,257 (常磐)おお そなたたちでしたか。 164 00:14:18,257 --> 00:14:20,259 お薬を持参いたしましたが どうやら➡ 165 00:14:20,259 --> 00:14:23,096 それも 無用のようでございますね。 166 00:14:23,096 --> 00:14:26,766 本当に お元気になられて。 167 00:14:26,766 --> 00:14:35,475 ありがとう…。 そうそう そなたたちに見せたいものが。 168 00:14:46,953 --> 00:14:52,425 これは 牛若が 元服して名乗った名なのです。 169 00:14:52,425 --> 00:14:55,128 牛若様が! 170 00:15:01,901 --> 00:15:04,570 (常磐)出家を望んでいた私ですが➡ 171 00:15:04,570 --> 00:15:09,909 こうなったからには 素直に祝ってやることにしました。 172 00:15:09,909 --> 00:15:13,579 源九郎義経様…。 173 00:15:13,579 --> 00:15:18,918 爽やかで健やかで 本当によい名でございますね! 174 00:15:18,918 --> 00:15:24,724 今は 武士となったあの子が 戦などで命を落とさぬよう➡ 175 00:15:24,724 --> 00:15:27,927 祈るばかりです。 176 00:15:30,930 --> 00:15:33,966 こうして 義経は奥州に去り➡ 177 00:15:33,966 --> 00:15:37,770 秀衡のもとに 滞在することになったのです。 178 00:15:44,944 --> 00:15:47,780 (いななき) 179 00:15:47,780 --> 00:15:53,286 そしてまた 同じ頃 源氏の嫡流のもう一人の若者が➡ 180 00:15:53,286 --> 00:15:57,623 ひそかに中央への野心を育んでいました。 181 00:15:57,623 --> 00:16:02,462 ハア ハア…。(義仲)都はあの方角だな? はい。 182 00:16:02,462 --> 00:16:08,568 いつかきっと 俺は都に攻め上り 平家を滅ぼして源氏の旗をあげてみせる。 183 00:16:08,568 --> 00:16:11,370 亡き父上のためにもな! 184 00:16:11,370 --> 00:16:15,241 後の朝日将軍 木曽義仲には➡ 185 00:16:15,241 --> 00:16:21,547 頼朝 義経に勝るとも劣らない 数奇な過去がありました…。 186 00:16:23,583 --> 00:16:27,753 当時 ここ武蔵国では➡ 187 00:16:27,753 --> 00:16:30,089 源氏の棟梁の地位を巡って➡ 188 00:16:30,089 --> 00:16:33,759 兄の源 義朝と 弟の義賢が➡ 189 00:16:33,759 --> 00:16:39,265 血で血を争う抗争を繰り広げていました。 190 00:16:39,265 --> 00:16:44,403 ⚟(物音と喊声) (義賢)何事だ? 191 00:16:44,403 --> 00:16:47,773 殿! 義平めの夜襲にございます! 192 00:16:47,773 --> 00:16:51,978 こしゃくな! 返り討ちにしてくれるわ! 193 00:16:54,547 --> 00:16:58,951 悪源太義平は この義賢の甥にあたります。 194 00:16:58,951 --> 00:17:05,057 小夜 平家の斎藤別当 実盛殿が 村外れの宿におられる。 195 00:17:05,057 --> 00:17:08,728 万が一の時は 斎藤殿におすがりせよ! 196 00:17:08,728 --> 00:17:11,430 (小夜)は… はい! 197 00:17:16,903 --> 00:17:22,074 義平 この恨み忘れぬぞ! 198 00:17:22,074 --> 00:17:24,110 御免! てや~! 199 00:17:24,110 --> 00:17:26,112 (斬る音) 200 00:17:27,880 --> 00:17:29,815 駒王丸を探せ! 201 00:17:29,815 --> 00:17:33,786 生かしておくと 後々の禍根となるぞ! 202 00:17:33,786 --> 00:17:36,989 (一同)お~! 203 00:17:44,096 --> 00:17:48,267 小夜殿 もう一息じゃ。 204 00:17:48,267 --> 00:17:51,270 あと僅かで 木曽に着きますぞ! 205 00:17:51,270 --> 00:17:58,277 実盛は この親子を木曽の庄のあるじ 中原兼遠に預けました。 206 00:17:58,277 --> 00:18:03,716 駒王丸は それ以後 兼遠の子として 木曽の地で育てられ➡ 207 00:18:03,716 --> 00:18:08,220 やがて その娘 巴を妻としたのです。 208 00:18:10,890 --> 00:18:12,825 巴 どうした? 209 00:18:12,825 --> 00:18:15,761 都に放っておいた間者が戻りました。 210 00:18:15,761 --> 00:18:17,763 平家は いよいよ おごりたかぶり➡ 211 00:18:17,763 --> 00:18:20,600 後白河法皇様もお悩みとか。 212 00:18:20,600 --> 00:18:24,370 そうか。 詳しい話を聞こう! 213 00:18:24,370 --> 00:18:27,273 (ムチでたたく音といななき) 214 00:18:27,273 --> 00:18:29,742 (いななき) 215 00:18:29,742 --> 00:18:33,579 一代の風雲児 木曽義仲も またこうして➡ 216 00:18:33,579 --> 00:18:38,084 打倒平家の一翼を担うことになるのです。 217 00:18:40,252 --> 00:19:57,263 ♬~