1 00:00:02,202 --> 00:00:39,706 ♬~ 2 00:00:41,808 --> 00:00:47,614 治承4年10月20日夜 富士川を挟んで対じしていた頼朝軍は➡ 3 00:00:47,614 --> 00:00:50,817 維盛軍の不意をつきました。 4 00:00:50,817 --> 00:01:00,394 (喊声) 5 00:01:00,394 --> 00:01:04,097 (水鳥が飛び立つ音) 6 00:01:04,097 --> 00:01:08,402 ⚟敵襲~! 敵襲~! 7 00:01:08,402 --> 00:01:10,470 ⚟(頼朝軍の喊声) 8 00:01:10,470 --> 00:01:20,781 ⚟敵襲~! 敵襲~! 敵襲~! 敵襲~! 9 00:01:20,781 --> 00:01:34,962 ⚟(頼朝軍の喊声) 10 00:01:34,962 --> 00:01:40,133 源氏の夜討ちです! 既に先ぽうは 川を渡って こちら側に! 11 00:01:40,133 --> 00:01:42,803 (維盛)して 人数は! 分かりません! 12 00:01:42,803 --> 00:01:49,576 しかし あの音から察するに 2万から3万。 いや もっと…! 13 00:01:49,576 --> 00:01:51,812 見たのか? その人数を。 14 00:01:51,812 --> 00:01:56,683 いや とにかく! 対岸は たいまつで埋め尽くされております! 15 00:01:56,683 --> 00:01:59,553 (いななき) 敵は3万だ~! 16 00:01:59,553 --> 00:02:02,389 いや 5万だ! 17 00:02:02,389 --> 00:02:06,093 ええ 恐れるな! 敵に後ろを見せるか! 18 00:02:06,093 --> 00:02:09,796 逃げるな~! とどまって戦え~! 19 00:02:11,898 --> 00:02:16,703 逃げるな! とどまれ! 待て待て 待て~! 20 00:02:20,941 --> 00:02:22,876 てや~! 21 00:02:22,876 --> 00:02:25,412 てっ! んっ! たあ~! 22 00:02:25,412 --> 00:02:28,115 うわ~! 23 00:02:31,218 --> 00:02:36,223 平家の侍大将の首を挙げたぞ~! 24 00:02:39,626 --> 00:02:43,930 こうして 維盛軍は総崩れとなりました。 25 00:02:51,304 --> 00:02:53,807 (民衆たち)あっ やめてくだされ! おやめくだされ! 26 00:02:53,807 --> 00:02:56,710 やめてください! ああ~! 27 00:02:56,710 --> 00:03:01,248 おらおらおら! おら~! (悲鳴) 28 00:03:01,248 --> 00:03:04,251 あ~ いたたたたたたた! 何をするか この野郎! 29 00:03:04,251 --> 00:03:08,021 うう~ 黙れ黙れ! 30 00:03:08,021 --> 00:03:11,825 (悲鳴) こうしてくれるわ ヘヘヘヘ。 31 00:03:14,594 --> 00:03:18,098 (喊声) よさぬか! 32 00:03:23,270 --> 00:03:29,142 当時 飢餓に苦しんでいた民衆にも襲われ 兵たちは四分五裂となり➡ 33 00:03:29,142 --> 00:03:35,782 維盛 忠度が都近くにたどりついた時には 僅か 50~60騎になっていました。 34 00:03:35,782 --> 00:03:40,620 清盛が初めて味わった敗北でした。 35 00:03:40,620 --> 00:03:43,523 (清盛)何? 総崩れじゃと!? 36 00:03:43,523 --> 00:03:45,959 はは~! 思いも寄らぬ➡ 37 00:03:45,959 --> 00:03:47,994 夜討ちを受けまして。 バカ者! 38 00:03:47,994 --> 00:03:52,833 2万の軍勢が たかが夜討ちぐらいで 総崩れなどしてたまるか! 39 00:03:52,833 --> 00:03:56,436 実盛の言葉を信じておれば こんなことには…。 40 00:03:56,436 --> 00:03:58,939 今更遅いわ! バカ者! 41 00:04:07,114 --> 00:04:11,384 いや~… 哀れな…。 42 00:04:11,384 --> 00:04:14,921 無念じゃ~。 43 00:04:14,921 --> 00:04:18,792 父上! 父上 ご安心ください。 44 00:04:18,792 --> 00:04:23,263 うん?維盛と忠度殿は 無事とのことでございます。 45 00:04:23,263 --> 00:04:27,934 何が無事じゃ。 2人とも どの面さげて生きておる。 46 00:04:27,934 --> 00:04:30,270 それでも平家の大将か! 47 00:04:30,270 --> 00:04:32,205 申し訳ございませぬ。 48 00:04:32,205 --> 00:04:34,774 お前が謝ってどうする。 ははっ。 49 00:04:34,774 --> 00:04:39,279 維盛 忠度を 都に一歩も入れるな! は? 50 00:04:39,279 --> 00:04:43,950 一門の面汚しだ。 遠国へ 即座に流してしまえ! 51 00:04:43,950 --> 00:04:48,788 父上 何とぞ お気をお静めください。 52 00:04:48,788 --> 00:04:50,791 ならぬ! 53 00:04:55,295 --> 00:04:59,299 うん? どうした? わざわざ福原まで。 54 00:04:59,299 --> 00:05:05,572 (二位の尼)はい。 維盛のことが心配で 駆けつけてまいりました。➡ 55 00:05:05,572 --> 00:05:09,376 表まで聞こえるような 大声でございましたが➡ 56 00:05:09,376 --> 00:05:12,078 一時のお怒りに任せて➡ 57 00:05:12,078 --> 00:05:15,582 維盛や忠度殿を流罪にしてよいのですか? 58 00:05:15,582 --> 00:05:17,617 そなたが口出すことではない。 59 00:05:17,617 --> 00:05:21,755 維盛や忠度殿にも 妻や子がおります。 60 00:05:21,755 --> 00:05:27,627 私は その者たちの代わりに お許しを請うているのです。 61 00:05:27,627 --> 00:05:32,399 わしは 一門のためにこそ 2人を流罪にするのだ。 62 00:05:32,399 --> 00:05:35,602 各地で 反平家の狼煙が上がっておる。 63 00:05:35,602 --> 00:05:38,638 ここで 平家の きぜんとした姿を見せねば➡ 64 00:05:38,638 --> 00:05:42,943 やがては 一門にとって ゆゆしき事態となるかもしれんのだ。 65 00:05:42,943 --> 00:05:46,780 それは 重々分かっております。 66 00:05:46,780 --> 00:05:52,419 …が 重盛を亡くし 盛子を亡くし➡ 67 00:05:52,419 --> 00:05:58,225 今また 維盛まで流罪にして お寂しくないですか? 68 00:05:58,225 --> 00:06:00,894 しかたあるまい。 では➡ 69 00:06:00,894 --> 00:06:03,930 こうなさったらいかがでございますか? 70 00:06:03,930 --> 00:06:09,236 私が泣いておすがりしたので やむなく2人をお許しになったと。 71 00:06:09,236 --> 00:06:12,239 時子…。 それがようございます。 72 00:06:12,239 --> 00:06:15,442 皆に そのように伝えます。 73 00:06:17,944 --> 00:06:21,147 ああ 待て。 これ…。 74 00:06:23,583 --> 00:06:28,922 結局 清盛は 維盛 忠度を許しました。 75 00:06:28,922 --> 00:06:33,260 一方 富士川の合戦で勝利を収めた頼朝は➡ 76 00:06:33,260 --> 00:06:36,596 駿河の黄瀬川に陣を張っています。 77 00:06:36,596 --> 00:06:41,801 その黄瀬川で 歴史的な対面が行われようとしています。 78 00:06:43,370 --> 00:06:46,940 義経は 頼朝旗揚げの知らせを聞き➡ 79 00:06:46,940 --> 00:06:49,609 急きょ 平泉から駆けつけます。 80 00:06:49,609 --> 00:06:55,415 この時 弁慶は 京で義経の知らせを待っています。 81 00:06:55,415 --> 00:06:58,718 若。 あれに火が…。 82 00:07:02,188 --> 00:07:06,359 おお! 兄上の陣所であろう。 それっ。 83 00:07:06,359 --> 00:07:09,062 (いななき) 84 00:07:17,370 --> 00:07:20,373 (定綱)九郎殿をお連れいたしました。 85 00:07:28,982 --> 00:07:33,253 (頼朝)みちのくにいると聞いていた 九郎とは その方か? 86 00:07:33,253 --> 00:07:37,757 はい! 九郎義経にございます。 87 00:07:37,757 --> 00:07:41,628 わざわざ みちのくより 駆けつけてまいったのか? 88 00:07:41,628 --> 00:07:44,931 はい。 まだ鞍馬にいた頃より➡ 89 00:07:44,931 --> 00:07:47,600 伊豆には 兄上がおられると聞いておりました。 90 00:07:47,600 --> 00:07:51,938 その兄上の お旗揚げと聞き 取るものも取りあえずに。 91 00:07:51,938 --> 00:07:57,744 おお そうか。 よく来たのう。 よく…。 92 00:08:02,048 --> 00:08:06,720 九郎 もそっと近くに来い。 93 00:08:06,720 --> 00:08:09,422 は… はい。 94 00:08:16,062 --> 00:08:20,867 (頼朝)もそっと近くに。 はっ。 95 00:08:27,774 --> 00:08:35,749 おことも頼朝も 互いに 戦乱のちまたで早くに父を亡くした。 96 00:08:35,749 --> 00:08:42,389 はい。 …が わけても おことは 常磐殿のお子。 97 00:08:42,389 --> 00:08:47,227 小さき頃より平家に捕らわれ➡ 98 00:08:47,227 --> 00:08:52,766 さぞ 辛酸をなめたであろうな。 99 00:08:52,766 --> 00:09:00,507 (すすり泣き) 100 00:09:00,507 --> 00:09:06,413 ハハハハ。 よう成人した。 当年 何歳か? 101 00:09:06,413 --> 00:09:09,215 はい。 22歳でございます。 102 00:09:09,215 --> 00:09:12,218 わしの一回り下であったか。 103 00:09:12,218 --> 00:09:19,225 よい冠者ぶりじゃ。 亡き父上も さぞ ご満足であろう。➡ 104 00:09:19,225 --> 00:09:23,730 こよいの対面も お父上のお引き合わせに違いない。 105 00:09:23,730 --> 00:09:28,601 ただ この度の合戦に間に合わなんだのが 残念でございます。 106 00:09:28,601 --> 00:09:33,072 ハハハハハハハ。 まだまだ。 107 00:09:33,072 --> 00:09:37,243 平家との戦は これからぞ。 108 00:09:37,243 --> 00:09:39,179 はっ。 109 00:09:39,179 --> 00:09:43,917 されば 兄弟固めの杯をとらそう。 110 00:09:43,917 --> 00:09:46,920 定綱。 はっ。 111 00:09:56,629 --> 00:10:02,936 では 九郎。 はい 兄上! 112 00:10:08,775 --> 00:10:12,412 (笑い声) めでたい めでたい。 113 00:10:12,412 --> 00:10:14,781 おめでとうございます! 114 00:10:14,781 --> 00:10:19,119 このような立派な弟君がおいでとは 存じませなんだ。 115 00:10:19,119 --> 00:10:23,623 まことに 行く末頼もしきお方にございます。 116 00:10:23,623 --> 00:10:27,961 フフフフ。 我らも 九郎殿においでいただいて➡ 117 00:10:27,961 --> 00:10:32,632 まことに心強うございます。 九郎殿 まっ 一杯。 118 00:10:32,632 --> 00:10:34,567 九郎殿 それがしにも杯を。 119 00:10:34,567 --> 00:10:38,138 九郎殿 さっ。 九郎殿。 (義経)かたじけない。 120 00:10:38,138 --> 00:10:42,842 九郎殿 まっ 一杯。 九郎殿 それがしにも杯を。 121 00:10:44,811 --> 00:10:51,317 数日後 鎌倉では 富士川の合戦の始末が行われました。 122 00:10:57,991 --> 00:11:06,699 その方か。 富士川の合戦で降伏した 梶原平三景時と申す者は。 123 00:11:06,699 --> 00:11:11,938 いかにも。 手前が 平三景時でござる。 124 00:11:11,938 --> 00:11:17,610 では わしが 身を朽ち木の洞穴に潜めておった折➡ 125 00:11:17,610 --> 00:11:24,384 大庭の手勢を欺いて助けた梶原とは そちか? 126 00:11:24,384 --> 00:11:27,120 何かご不審か! 127 00:11:27,120 --> 00:11:30,023 い… いや ほれ このとおり➡ 128 00:11:30,023 --> 00:11:33,793 ねずみ一匹おらんな。 129 00:11:33,793 --> 00:11:35,828 お前たちも 一応調べよ。 130 00:11:35,828 --> 00:11:42,969 待て! この梶原景時の言葉を 信じられぬと仰せか! 131 00:11:42,969 --> 00:11:44,904 縄を解け。 132 00:11:44,904 --> 00:11:46,906 はっ! 133 00:11:50,710 --> 00:11:53,613 改めて聞く。 134 00:11:53,613 --> 00:11:58,451 なぜ あの時 頼朝の命を助けた? 135 00:11:58,451 --> 00:12:01,087 (景時)さればでござりまする。 136 00:12:01,087 --> 00:12:05,391 鎌倉殿のお旗揚げは まさに 機を得ておられました。 137 00:12:05,391 --> 00:12:10,096 人は知らず やがて 世は鎌倉殿のものと➡ 138 00:12:10,096 --> 00:12:12,932 平三は考えたからでござりまする。 139 00:12:12,932 --> 00:12:14,867 うん…。 140 00:12:14,867 --> 00:12:17,770 (小声で)売り込みの達者な御仁よなあ。 141 00:12:17,770 --> 00:12:21,941 どうだ? 平三とやら。 142 00:12:21,941 --> 00:12:23,977 はっ。 143 00:12:23,977 --> 00:12:28,615 この頼朝に 仕えぬか? 144 00:12:28,615 --> 00:12:31,951 願ってもなき幸せに存じます。 145 00:12:31,951 --> 00:12:37,423 この日より 梶原平三景時も 頼朝の き下に加わります。 146 00:12:37,423 --> 00:12:43,630 そして 頼朝の信頼を得 次第に頭角を現していくのです。 147 00:12:43,630 --> 00:12:56,809 (いびき) 148 00:12:56,809 --> 00:12:59,445 (弁慶)…ん? 殿。 149 00:12:59,445 --> 00:13:03,249 弁慶! いつ 都から出てまいったのだ? 150 00:13:03,249 --> 00:13:07,253 はあ~。 殿は冷とうござる。 うん? 151 00:13:07,253 --> 00:13:13,393 母 さめの世話をするためとはいえ みちのくへのお供も許されず。 152 00:13:13,393 --> 00:13:17,096 都に一人残された弁慶の身にも なってくだされ。 153 00:13:17,096 --> 00:13:21,768 ハハハハ。 怒るな 弁慶。 やっと落ち着いたところじゃ。 154 00:13:21,768 --> 00:13:25,271 そちを忘れたわけではないぞ。 しかし 殿…。 155 00:13:25,271 --> 00:13:28,608 ところで 母御は その後 達者か? 156 00:13:28,608 --> 00:13:32,779 この秋 亡くなりました。 157 00:13:32,779 --> 00:13:34,714 そうか。 158 00:13:34,714 --> 00:13:39,952 この弁慶 つかの間ながら 母のそばで 孝行のまねごとができました。 159 00:13:39,952 --> 00:13:42,855 もう思い残すことはございません。 160 00:13:42,855 --> 00:13:47,694 殿の馬前で 存分に働くだけでございます。 うん。 161 00:13:47,694 --> 00:13:51,664 鎌倉殿は 殿の はせ参じを さぞお喜びに。 162 00:13:51,664 --> 00:13:55,435 おう。 涙を流されておった。 163 00:13:55,435 --> 00:14:01,074 では さぞ大切なお役目に。 164 00:14:01,074 --> 00:14:07,747 (正近)それが… 弁慶。 鎌倉殿には 何を思われたのか➡ 165 00:14:07,747 --> 00:14:12,085 我が殿には 重きお役目を下されぬのじゃ。 166 00:14:12,085 --> 00:14:14,120 やめよ 正近! 167 00:14:14,120 --> 00:14:18,391 頼朝は この時 常陸の佐竹秀義を討つため➡ 168 00:14:18,391 --> 00:14:21,761 東北の野へ兵馬を出していました。 169 00:14:21,761 --> 00:14:28,534 しかし 殿 こたびの常陸の佐竹攻めにも お供はかなわず 留守を守れなど…。 170 00:14:28,534 --> 00:14:33,106 実の弟君に あまりにも冷たい お仕打ちではありませぬか! 171 00:14:33,106 --> 00:14:36,142 鎌倉のお留守を守るのも 大切なお役目ぞ。 172 00:14:36,142 --> 00:14:40,613 ご兄弟というより 家来のようなお扱いじゃ。 173 00:14:40,613 --> 00:14:44,117 正近! 兄上のご命令は 義経の命令。 174 00:14:44,117 --> 00:14:48,287 従えぬ者は この館から出ていくがよい! 175 00:14:48,287 --> 00:14:50,490 殿! 176 00:14:56,963 --> 00:15:03,236 頼朝留守の鎌倉を預かる義経は 夜の見回りを日課としています。 177 00:15:03,236 --> 00:15:07,106 ⚟火事だ! 火事だ~! 178 00:15:07,106 --> 00:15:10,376 火事だ!火事だ!火事だぞ~! 179 00:15:10,376 --> 00:15:16,749 (人々の騒ぐ声) 180 00:15:16,749 --> 00:15:21,254 こんな時 殿が そばにいてくだされたら➡ 181 00:15:21,254 --> 00:15:24,157 心強いものをのう。 182 00:15:24,157 --> 00:15:26,459 ⚟申し上げます! 183 00:15:28,594 --> 00:15:30,530 (政子)何じゃ? 184 00:15:30,530 --> 00:15:33,099 ただいま 九郎殿が 駆けつけられました。 185 00:15:33,099 --> 00:15:37,403 九郎殿とは 殿の弟君の? 186 00:15:37,403 --> 00:15:39,405 (義経)失礼いたします! 187 00:15:44,110 --> 00:15:47,947 初めてお目にかかります 九郎義経でございます。 188 00:15:47,947 --> 00:15:51,784 おお… そなたが九郎殿か。 189 00:15:51,784 --> 00:15:55,621 はい。 兄上より 留守を守れと命じられております。 190 00:15:55,621 --> 00:15:57,557 そうであったか。 191 00:15:57,557 --> 00:16:00,359 火が近うございます。 ひとまず ここを。 さあ。 192 00:16:11,737 --> 00:16:15,441 おお。 火も収まったようだ。 193 00:16:18,077 --> 00:16:21,113 お館は 延焼を免れたようでございます。 194 00:16:21,113 --> 00:16:23,249 いざ ご帰還を。 195 00:16:23,249 --> 00:16:25,751 九郎殿。 はっ。 196 00:16:25,751 --> 00:16:31,557 こよいは 手際のよいお働きでありました。 礼を言います。 197 00:16:31,557 --> 00:16:35,761 はっ。 もったいなきお言葉。 198 00:16:35,761 --> 00:16:41,400 兄上ご不在の折 大事に至らなかったのが 何よりと存じます。 199 00:16:41,400 --> 00:16:47,206 殿がお帰りあそばした後 政子からも こよいの九郎殿の働き➡ 200 00:16:47,206 --> 00:16:51,911 よくお耳に入れておきましょう。 はっ。 201 00:17:05,358 --> 00:17:10,730 佐竹秀義を破った頼朝が 鎌倉に凱旋しました。 202 00:17:10,730 --> 00:17:15,534 戦勝祝を述べる者たちに交じって 義経も…。 203 00:17:19,071 --> 00:17:23,943 この度の勝ち戦 祝着至極にございます。 204 00:17:23,943 --> 00:17:25,945 うん。 205 00:17:32,385 --> 00:17:34,387 (小声で)あなた。 206 00:17:41,394 --> 00:17:44,096 (小声で)殿…。 207 00:17:49,602 --> 00:17:53,406 ⚟次 梶原景時殿! 208 00:18:02,882 --> 00:18:06,218 次が控えておりますぞ。 209 00:18:06,218 --> 00:18:31,243 ♬~ 210 00:18:31,243 --> 00:18:33,245 頼朝と義経。 211 00:18:33,245 --> 00:18:39,051 この宿命的な兄弟の悲劇は 既に始まっていたのです。 212 00:18:40,920 --> 00:19:57,229 ♬~