1 00:00:02,202 --> 00:00:39,907 ♬~ 2 00:00:41,642 --> 00:00:49,149 源氏と平家の争いを みちのく 平泉から じっと見据えている人物がいます。 3 00:00:56,156 --> 00:00:59,660 九郎殿が この地をいでゆき➡ 4 00:00:59,660 --> 00:01:05,933 源氏と平家の争いが 更に面白くなったであろうな。 5 00:01:05,933 --> 00:01:08,769 はっ。 間違いなく。 6 00:01:08,769 --> 00:01:12,639 九郎殿が お主に連れられて この館に来たのは➡ 7 00:01:12,639 --> 00:01:16,944 6年… 前であったな。 8 00:01:36,797 --> 00:01:41,134 秀衡様 九郎義経殿でございます。 9 00:01:41,134 --> 00:01:45,806 おお 御身が 九郎殿か? 10 00:01:45,806 --> 00:01:47,741 (義経)あなたが秀衡殿か? 11 00:01:47,741 --> 00:01:51,445 ハッ… わしが秀衡じゃ。 親しうしよう。 12 00:01:51,445 --> 00:01:54,348 よしなに。 13 00:01:54,348 --> 00:01:59,319 お近づきのしるしに 何か 引き出物を差し上げたいが…➡ 14 00:01:59,319 --> 00:02:04,124 九郎殿 望みのものがござるかな? 15 00:02:04,124 --> 00:02:08,395 はい。 願わくは 黄金を。 16 00:02:08,395 --> 00:02:13,100 ほう 黄金を…。 17 00:02:13,100 --> 00:02:15,936 いかほど ご所望かな。 18 00:02:15,936 --> 00:02:18,739 あれに1杯ほど。 19 00:02:23,110 --> 00:02:26,013 んんっ…。➡ 20 00:02:26,013 --> 00:02:28,815 んっ…。 21 00:02:33,120 --> 00:02:35,055 それで よいかな? 22 00:02:35,055 --> 00:02:37,624 ありがたく頂戴いたします。 23 00:02:37,624 --> 00:02:40,293 吉次 これに参れ! 24 00:02:40,293 --> 00:02:42,996 あっ はい…。 25 00:02:44,798 --> 00:02:48,301 鞍馬以来 まこと大儀であった。 26 00:02:48,301 --> 00:02:52,139 これは そちへの褒美ぞ。 納めておくがよい。 27 00:02:52,139 --> 00:02:55,642 あっ… はっ! ははっ! 28 00:03:06,253 --> 00:03:10,090 九郎殿は しばらく➡ 29 00:03:10,090 --> 00:03:14,928 みちのくという わしの手のひらの中で 遊んでおったが…➡ 30 00:03:14,928 --> 00:03:19,099 我慢ができなくなったようじゃな。 31 00:03:19,099 --> 00:03:24,271 お主 もう一度 金売り吉次となって 都へ行け。 32 00:03:24,271 --> 00:03:27,274 して この度のご命令は? 33 00:03:27,274 --> 00:03:31,611 平家と源氏の戦を 能う限り大きくさせるのじゃ。 34 00:03:31,611 --> 00:03:35,115 そして 長引かせよ。 35 00:03:35,115 --> 00:03:37,617 2匹の狼が かみ合えば➡ 36 00:03:37,617 --> 00:03:40,287 やがて どちらも倒れましょう。 37 00:03:40,287 --> 00:03:48,028 フフ… その後 天下を制するは 我が藤原じゃ。 38 00:03:48,028 --> 00:03:50,030 ははっ。 39 00:03:54,134 --> 00:03:56,436 ⚟吉次殿が おいでです。 40 00:03:58,805 --> 00:04:01,575 御免つかまつります。 41 00:04:01,575 --> 00:04:05,912 (朱鼻)いや~ お待ちしておりました。 42 00:04:05,912 --> 00:04:09,750 私が伴卜です。 43 00:04:09,750 --> 00:04:11,785 吉次と申します。 44 00:04:11,785 --> 00:04:14,621 以後 お見知りおきくだされ。 45 00:04:14,621 --> 00:04:18,391 ご高名は 度々伺っていました。 46 00:04:18,391 --> 00:04:26,600 藤原秀衡様の命を受け 都の情勢を探る金売り吉次殿と。 47 00:04:26,600 --> 00:04:29,903 さあ どうぞ。 48 00:04:35,308 --> 00:04:40,947 朱鼻殿のおうわさも みちのくまで伝わっております。 49 00:04:40,947 --> 00:04:42,883 ん? 50 00:04:42,883 --> 00:04:48,622 清盛様の切れ過ぎる懐刀と。 51 00:04:48,622 --> 00:04:52,492 ん? ハッハッハッハッハ…。 52 00:04:52,492 --> 00:04:55,495 ハハハハハ…。 53 00:04:55,495 --> 00:05:00,133 で 私に火急の用とは? 54 00:05:00,133 --> 00:05:04,971 みちのく 藤原氏と 平家の連合でございます。 55 00:05:04,971 --> 00:05:07,374 連合? 56 00:05:07,374 --> 00:05:10,577 秀衡様は 平家に味方し➡ 57 00:05:10,577 --> 00:05:14,915 鎌倉殿の背後をついてもよいと お考えです。 58 00:05:14,915 --> 00:05:21,588 それは 今の平家にとって 願ってもないことじゃが。 59 00:05:21,588 --> 00:05:23,924 ううっ…。 60 00:05:23,924 --> 00:05:25,859 どうなさった? 61 00:05:25,859 --> 00:05:30,597 いたたたたた… 急に腹が…。 62 00:05:30,597 --> 00:05:35,468 まさか あまり腹黒いお考えを お持ちのせいではないのかの。 63 00:05:35,468 --> 00:05:39,773 バカな! こんな時に冗談…。 64 00:05:39,773 --> 00:05:43,276 これは失礼した。 私の知っている医者が近くにおります。 65 00:05:43,276 --> 00:05:45,212 至急 呼びましょう。 66 00:05:45,212 --> 00:05:47,914 誰ぞ! うう…。 67 00:05:49,616 --> 00:05:54,487 一度は 新しい都 福原に移り住んだ 麻鳥でしたが➡ 68 00:05:54,487 --> 00:05:59,292 都移りで置き去りにされた 貧しく弱い人々を救うため➡ 69 00:05:59,292 --> 00:06:02,295 再び 京に戻っていたのです。 70 00:06:05,065 --> 00:06:08,568 ああ すまぬな 麻鳥殿。 71 00:06:08,568 --> 00:06:13,773 この吉次殿と申される客人が 急な苦しみでな。 72 00:06:15,742 --> 00:06:18,445 ううっ…。 73 00:06:28,922 --> 00:06:34,094 (麻鳥)軽い食あたりでございましょう。 74 00:06:34,094 --> 00:06:40,267 しかし お顔に 病より恐ろしい しるしが 現れております。 75 00:06:40,267 --> 00:06:44,104 何! しるしだと? 76 00:06:44,104 --> 00:06:49,609 それは 恐ろしい 魔界のしるしでございます。 77 00:06:53,113 --> 00:06:57,784 ハハハハハハ… これは異なことを言う 麻鳥殿。 78 00:06:57,784 --> 00:07:02,355 医者を辞めて人相見になるがいいわ。 79 00:07:02,355 --> 00:07:07,060 病の方は この薬湯をのめば すぐに治ります。 80 00:07:07,060 --> 00:07:13,233 しかし… 善行をお積みくださいませ。 81 00:07:13,233 --> 00:07:19,906 善行を積めば そのようなしるしは 自然と お顔から消えましょう。 82 00:07:19,906 --> 00:07:31,418 ♬~ 83 00:07:33,086 --> 00:07:35,021 (蓬子)ハッ…! 84 00:07:35,021 --> 00:07:37,957 この間は 造作をかけた。 85 00:07:37,957 --> 00:07:41,261 おかげで 病は治った。 86 00:07:41,261 --> 00:07:45,098 あなたは… 吉次様 でしたね。 87 00:07:45,098 --> 00:07:47,400 うむ。 88 00:07:47,400 --> 00:07:53,940 ほら 昔… 牛若様を峠まで お見送りした時に お会いした方だ。 89 00:07:53,940 --> 00:07:56,976 吉次様と申される。 90 00:07:56,976 --> 00:08:00,213 あっ 思い出しました! 91 00:08:00,213 --> 00:08:03,550 やはり わしの素性を知った上で➡ 92 00:08:03,550 --> 00:08:08,221 顔に 魔界のしるしが 現れているなどと言ったのだな。 93 00:08:08,221 --> 00:08:11,057 はい。 94 00:08:11,057 --> 00:08:13,560 昔から あなた様の名が 都で うわさになると➡ 95 00:08:13,560 --> 00:08:17,430 きっと 大火事や人殺しが起きました。 96 00:08:17,430 --> 00:08:21,901 多分 牛若様を唆し➡ 97 00:08:21,901 --> 00:08:25,772 みちのくへ連れ去ったのも あなた様でしょう。 98 00:08:25,772 --> 00:08:30,377 この度は また 源氏と平家の戦を けしかけに➡ 99 00:08:30,377 --> 00:08:32,912 都に上られたのでございましょう! 100 00:08:32,912 --> 00:08:36,583 余計なことをしゃべる医者殿だ。 101 00:08:36,583 --> 00:08:39,786 「口は災いの元」と言うぞ。 102 00:08:41,388 --> 00:08:44,758 うっ! 103 00:08:44,758 --> 00:08:47,093 何だ お前ら! やい! 104 00:08:47,093 --> 00:08:50,964 麻鳥先生に 指一本触れてみろ! ただでは済まぬぞ! 105 00:08:50,964 --> 00:08:54,601 先生はな 金がなくとも 病を治してくださる➡ 106 00:08:54,601 --> 00:08:57,504 神様のようなお方なんだ! そうだ! 107 00:08:57,504 --> 00:08:59,472 やっちまえ! 108 00:08:59,472 --> 00:09:03,209 (石を投げつける音) 109 00:09:03,209 --> 00:09:07,881 あなた! ん? 110 00:09:07,881 --> 00:09:14,354 もう 私は治療代のことで あなたを責めたりしません。 111 00:09:14,354 --> 00:09:19,192 うん。 アッハッハッハ…。 112 00:09:19,192 --> 00:09:24,497 (笑い声) 113 00:09:27,367 --> 00:09:29,903 またか 宗盛。 114 00:09:29,903 --> 00:09:32,372 分からぬやつよな。 115 00:09:32,372 --> 00:09:35,742 都を 京に戻す意見など 聞きたくもないわ! 116 00:09:35,742 --> 00:09:39,612 父上 お言葉に逆らうようではございますが➡ 117 00:09:39,612 --> 00:09:44,451 実は 昨夜 比叡山の明雲座主から お使いがございまして。 118 00:09:44,451 --> 00:09:46,920 何 座主から? 119 00:09:46,920 --> 00:09:52,792 そもそも叡山は 勅願によって 王城鎮護の大役をもって任じております。 120 00:09:52,792 --> 00:09:57,096 なれば 福原遷都への不満は 高ずるばかり。 121 00:09:57,096 --> 00:10:01,401 今や 座主のお力をもってしても 抑えかねるほどになっていると…。 122 00:10:01,401 --> 00:10:03,770 そんなことは分かっておる! 123 00:10:03,770 --> 00:10:08,274 いかに不満があろうと 今の叡山に 何ほどのことができようや! 124 00:10:08,274 --> 00:10:11,611 いいえ それが…➡ 125 00:10:11,611 --> 00:10:16,115 昨夜 山門僉議の末 奈良の寺々と手を結び➡ 126 00:10:16,115 --> 00:10:21,421 京を占拠して 後白河法皇を お迎えする計画を立てたとか…。 127 00:10:21,421 --> 00:10:25,125 何! 法皇を奪いまいらすだと! 128 00:10:25,125 --> 00:10:27,160 そればかりではございませぬ。 129 00:10:27,160 --> 00:10:29,295 法皇の御名のもとに➡ 130 00:10:29,295 --> 00:10:35,635 近江源氏 木曽源氏 鎌倉の頼朝を 全て上洛させると。 131 00:10:35,635 --> 00:10:40,974 父上! このままでは 平家一門の危機となりますぞ! 132 00:10:40,974 --> 00:10:44,010 う~む…。 133 00:10:44,010 --> 00:10:50,316 叡山と奈良の坊主どもが手を組むと やっかいなことになるのう。 134 00:10:50,316 --> 00:11:01,961 ♬~ 135 00:11:01,961 --> 00:11:05,598 やはり 福原遷都は正しかった。 136 00:11:05,598 --> 00:11:12,472 これで 我が国の前途は洋々 繁栄 間違いなしじゃ! 137 00:11:12,472 --> 00:11:14,774 (宗盛)父上! 138 00:11:17,210 --> 00:11:19,512 (宗盛)父上! 139 00:11:24,951 --> 00:11:31,724 ん…? いや 夢か。 140 00:11:31,724 --> 00:11:34,727 そろそろ お支度を。 141 00:11:40,433 --> 00:11:42,735 ん? 142 00:11:50,810 --> 00:11:54,447 はて 出立の時刻には早いが。 143 00:11:54,447 --> 00:11:59,819 彼らとて 京の都に帰れるうれしさから 明るくなるのを待ち切れ…。 144 00:11:59,819 --> 00:12:03,790 お前も それほど 都還りが うれしいのか! 145 00:12:03,790 --> 00:12:05,792 はっ…。 146 00:12:07,560 --> 00:12:13,366 わしが 半生と 全智全財産を傾けた福原は…➡ 147 00:12:13,366 --> 00:12:16,269 夢のまた夢であったか。 148 00:12:16,269 --> 00:12:18,471 ふん…! 149 00:12:20,139 --> 00:12:22,141 父上…。 150 00:12:22,141 --> 00:12:27,780 福原遷都から 僅か半年の治承4年11月。 151 00:12:27,780 --> 00:12:35,488 清盛は 断腸の思いで 都を元の京に戻す決断をしたのです。 152 00:12:38,424 --> 00:12:43,963 まさに 思ったとおりじゃ。 153 00:12:43,963 --> 00:12:46,866 フフフフフフ…。 154 00:12:46,866 --> 00:12:50,670 それ 逃がすな! 捕まえろ! 155 00:12:52,438 --> 00:12:59,212 都還りとともに 清盛は 京の反平家分子を 武力で一掃します。 156 00:12:59,212 --> 00:13:03,583 そして 洛外に追い出された 多くの者が頼ったのは➡ 157 00:13:03,583 --> 00:13:07,253 奈良の寺々でした。 158 00:13:07,253 --> 00:13:11,257 皆の衆 よく聞け! 159 00:13:11,257 --> 00:13:19,966 清盛は 都の治安を理由に 我々 御仏に仕える善良な僧を➡ 160 00:13:19,966 --> 00:13:25,104 容赦なく 京の都から追い払った! 161 00:13:25,104 --> 00:13:34,113 その上 以仁王をお匿いした罰として 三井寺を焼き払った! 162 00:13:34,113 --> 00:13:36,416 なんと横暴な! 許せん! 163 00:13:36,416 --> 00:13:41,621 清盛が 次に狙っているのは この奈良じゃ! 164 00:13:41,621 --> 00:13:45,291 我々の敵は 清盛ぞ! 165 00:13:45,291 --> 00:13:47,960 平家を倒すのだ! 166 00:13:47,960 --> 00:13:50,630 (一同)お~! 167 00:13:50,630 --> 00:13:56,502 基房殿 奈良の寺々… 特に興福寺は➡ 168 00:13:56,502 --> 00:14:00,306 藤原氏代々の氏寺でござろう。 169 00:14:00,306 --> 00:14:04,077 (基房)はあ…。 その奈良の僧たちが➡ 170 00:14:04,077 --> 00:14:07,580 平家を目の敵にして暗躍しておる。 171 00:14:07,580 --> 00:14:10,383 申し訳ございませぬ。 172 00:14:10,383 --> 00:14:12,752 どうじゃ 関白殿。 173 00:14:12,752 --> 00:14:16,089 彼らの動きを なだめてくれぬか。 174 00:14:16,089 --> 00:14:19,592 話し合いで解決できるものなら そうしたいのじゃ。 175 00:14:19,592 --> 00:14:22,628 かしこまりました。 176 00:14:22,628 --> 00:14:26,432 早速 使いの者を差し向けましょう。 177 00:14:28,601 --> 00:14:32,772 待て! お主ら どこへ行く! 178 00:14:32,772 --> 00:14:39,946 はい… 関白 基房様のお使いで 興福寺まで参ります。 179 00:14:39,946 --> 00:14:42,949 車の中は誰じゃ! 180 00:14:45,752 --> 00:14:50,656 道を空けい! わしは 関白 基房様の使者➡ 181 00:14:50,656 --> 00:14:53,426 右衛門督 親雅だ! 182 00:14:53,426 --> 00:14:58,131 親雅? ハハハハハハハ…。 183 00:14:58,131 --> 00:15:01,033 何だ 入道の使いか? 184 00:15:01,033 --> 00:15:04,370 相国様の使いではない。 関白様のお使いじゃ! 185 00:15:04,370 --> 00:15:07,907 ええい 押し通れ! 186 00:15:07,907 --> 00:15:11,244 おのれ! それ! 187 00:15:11,244 --> 00:15:15,748 えいっ! え~い! え~い! 188 00:15:15,748 --> 00:15:18,251 ギャ~! 189 00:15:21,254 --> 00:15:24,924 ううっ… 無体な。 190 00:15:24,924 --> 00:15:30,263 離せ! 離せ… 離せ…。 191 00:15:30,263 --> 00:15:34,767 構わぬ。 こやつの まげを切ってしまえ! おう! 192 00:15:34,767 --> 00:15:36,702 おいっ… おい やめろ! 193 00:15:36,702 --> 00:15:39,272 やめろ… やめろ~! 194 00:15:39,272 --> 00:15:41,274 (まげを切る音) 195 00:15:43,142 --> 00:15:49,782 (笑い声) 196 00:15:49,782 --> 00:15:52,285 僧兵どもが? 197 00:15:52,285 --> 00:15:57,790 よくも関白殿の使者に向かって そのような狼藉を! 198 00:15:57,790 --> 00:15:59,725 申し訳ござりませぬ。 199 00:15:59,725 --> 00:16:04,597 関白殿 いま一度 使者を差し向けてくだされ。 200 00:16:04,597 --> 00:16:09,402 えっ! こたびは 護衛の武者をつけましょうぞ。 201 00:16:11,237 --> 00:16:13,172 お呼びでございますか? 202 00:16:13,172 --> 00:16:18,911 おう 兼康。 関白殿のお使いをお守りして 奈良へ行ってくれ。 203 00:16:18,911 --> 00:16:23,382 ははっ。 ただ 僧兵たちを牛車に近づけねばよい。 204 00:16:23,382 --> 00:16:25,918 構えて こちらから手を出すな。 205 00:16:25,918 --> 00:16:32,091 しかし 僧兵などに見くびられましては 平家武者としての名が。 206 00:16:32,091 --> 00:16:39,265 兼康… 関東 木曽と 至る所で 平家への謀反が起こっておる。 207 00:16:39,265 --> 00:16:44,604 源氏を討つには まず都の周囲を固めるのが急務。 208 00:16:44,604 --> 00:16:48,474 この時期 何としても 奈良とは手を握らねばならぬ。 209 00:16:48,474 --> 00:16:53,312 しかし… 向こうが仕掛けてまいったら? 210 00:16:53,312 --> 00:16:59,619 耐えよ。 堪忍を旗 堪忍を具足として参るのじゃ! 211 00:16:59,619 --> 00:17:02,054 ははっ! 212 00:17:02,054 --> 00:17:04,891 待て! (いななき) 213 00:17:04,891 --> 00:17:13,065 我々は 関白 基房様のご書状を 興福寺 東大寺にお届けする使者でござる。 214 00:17:13,065 --> 00:17:16,102 何とぞ 道をお空けくだされ。 215 00:17:16,102 --> 00:17:21,374 黙れ! 関白様のお使者など偽りじゃ! 216 00:17:21,374 --> 00:17:24,277 お前らは 六波羅の武者であろう! 217 00:17:24,277 --> 00:17:28,147 ん…。 悪入道の手先に用はない! 218 00:17:28,147 --> 00:17:30,116 ここより戻れ! 219 00:17:30,116 --> 00:17:34,253 我々は 皆様に 手向かいいたす者ではござらぬ。 220 00:17:34,253 --> 00:17:38,124 何とぞ お通しを。 221 00:17:38,124 --> 00:17:41,394 (石を投げつける音) (いななき) 222 00:17:41,394 --> 00:17:46,265 帰れ! 六波羅の不浄な者どもを この霊地に入れるな! 223 00:17:46,265 --> 00:17:49,602 まげだけでは懲りぬなら こたびは 首をもらうぞ! 224 00:17:49,602 --> 00:17:52,271 (笑い声) 225 00:17:52,271 --> 00:17:54,273 ううっ…。 226 00:17:58,411 --> 00:18:01,714 う~ん…。 227 00:18:03,249 --> 00:18:06,052 やや? やる気ぞ! 228 00:18:06,052 --> 00:18:09,255 おのおの 油断なさるな! 229 00:18:10,923 --> 00:18:18,564  回想 耐えよ。 堪忍を旗 堪忍を具足として参るのじゃ! 230 00:18:18,564 --> 00:18:22,068 相国の犬ども! 231 00:18:22,068 --> 00:18:25,938 この関白の使者と僧兵たちとの争いが➡ 232 00:18:25,938 --> 00:18:31,243 歴史に残る大きな悲劇を 引き起こすことになります。 233 00:18:35,081 --> 00:19:56,295 ♬~