1 00:00:02,202 --> 00:00:39,206 ♬~ 2 00:00:41,875 --> 00:00:48,448 関白 基房の興福寺への使者は 再び僧兵たちに襲われます。 3 00:00:48,448 --> 00:00:52,152 しかし 警護を命じられた妹尾兼康は➡ 4 00:00:52,152 --> 00:00:57,457 清盛から 僧兵たちへの手向かいを 固く禁じられていたのです。 5 00:01:02,396 --> 00:01:06,099 こらえよ 皆の者! うう…。 6 00:01:06,099 --> 00:01:09,136 とっとと六波羅へ戻れ! 7 00:01:09,136 --> 00:01:12,406 帰れ! 相国の犬ども! 8 00:01:12,406 --> 00:01:14,341 うう…。 9 00:01:14,341 --> 00:01:17,945 ならぬ! 手出しは無用ぞ! 10 00:01:17,945 --> 00:01:23,116 フハハハハハハ! 臆病な六波羅者め! 11 00:01:23,116 --> 00:01:25,786 これではどうじゃ! (馬の脚を打つ音) 12 00:01:25,786 --> 00:01:31,291 ああ…。(いななき) おのれ~ 無礼者! 13 00:01:31,291 --> 00:01:36,630 (斬り合う音) やめよ! やめんか! 14 00:01:36,630 --> 00:01:39,299 手出しはするな! よせ! やめろ~! 15 00:01:39,299 --> 00:01:45,639 この日の戦闘で 兼康の郎党 60余名が犠牲になります。 16 00:01:45,639 --> 00:01:52,412 しかも 僧兵たちは その首を 猿沢の池のほとりに並べたのです。 17 00:01:52,412 --> 00:01:55,983 しかし 清盛は耐えます。 18 00:01:55,983 --> 00:01:58,452 各地で源氏の謀反が頻発する今➡ 19 00:01:58,452 --> 00:02:03,290 奈良を敵に回すわけには いかなかったのです。 ところが…。 20 00:02:03,290 --> 00:02:08,762 何!? 今度はわしの首を 足蹴にしておると!? 21 00:02:08,762 --> 00:02:13,934 これほどの木鞠に 相国様の似顔を描き➡ 22 00:02:13,934 --> 00:02:20,607 お命を縮める調伏の蹴鞠などと 称しております。 23 00:02:20,607 --> 00:02:25,278 うりゃ! おりゃ! 24 00:02:25,278 --> 00:02:28,181 おりゃ! おりゃ~! 25 00:02:28,181 --> 00:02:31,418 死ね 清盛! おりゃ! 26 00:02:31,418 --> 00:02:35,288 仏罰が当たるがよいぞ 清盛! 27 00:02:35,288 --> 00:02:37,624 おりゃ! 28 00:02:37,624 --> 00:02:40,127 うりゃ! 29 00:02:44,965 --> 00:02:49,636 奈良の法師どもめ…。 先に遣わした使者の まげを切り➡ 30 00:02:49,636 --> 00:02:54,441 次に警護の武者を襲って その首 60をさらす…。 31 00:02:54,441 --> 00:02:56,810 それだけでも許せぬのに➡ 32 00:02:56,810 --> 00:03:01,648 この清盛の首で 呪詛の蹴鞠だと!?はっ…。 33 00:03:01,648 --> 00:03:05,619 おのれ! 重衡を呼べ! 34 00:03:05,619 --> 00:03:10,924 清盛は ついに奈良の武力弾圧を決めます。 35 00:03:10,924 --> 00:03:15,395 重衡率いる1万の軍勢が 奈良に駆け向かったのです。 36 00:03:15,395 --> 00:03:22,402 (悲鳴) 37 00:03:24,604 --> 00:03:28,108 来たな平家め! 恐れるな! 38 00:03:28,108 --> 00:03:32,612 (重衡)者ども! 平家に盾つく法師どもに 目に物を見せてやれ! 39 00:03:32,612 --> 00:03:34,948 六波羅者など 一人も入れるな! 40 00:03:34,948 --> 00:03:37,851 痛い目を見ぬうち うせろ! 41 00:03:37,851 --> 00:03:41,822 うぬ… 蹴散らせ! (一同)お~! 42 00:03:41,822 --> 00:03:46,626 (斬り合う音) 43 00:04:06,947 --> 00:04:12,786 暗くて敵が見えぬ! そこの小屋に火をかけよ! 44 00:04:12,786 --> 00:04:14,788 お~! 45 00:04:16,623 --> 00:04:21,828 (重衡)待て! この風の中 火をかけてはならぬ! 46 00:04:40,113 --> 00:04:43,150 かかれ! (一同)お~! 47 00:04:43,150 --> 00:04:52,959 (斬り合う音) 48 00:04:58,131 --> 00:05:06,840 (悲鳴) 49 00:05:08,742 --> 00:05:12,078 お堂が…! お堂が燃えるぞ! 50 00:05:12,078 --> 00:05:14,381 しまった…! 51 00:05:18,852 --> 00:05:21,388 御仏が…! 52 00:05:21,388 --> 00:05:23,924 (悲鳴) 53 00:05:23,924 --> 00:05:26,593 あそこにも敵ぞ! 54 00:05:26,593 --> 00:05:29,629 うわっ! うわ~っ…! 55 00:05:29,629 --> 00:05:32,098 (重衡)弓を射るな! 56 00:05:32,098 --> 00:05:44,678 ♬~ 57 00:05:44,678 --> 00:05:49,950 (二位の尼) 重衡… そなた 仏罰を恐れぬのか!? 58 00:05:49,950 --> 00:05:55,121 東大寺 興福寺で あまたの命を奪ったばかりか➡ 59 00:05:55,121 --> 00:06:01,895 中でも 大仏殿に逃れていた 老人 童まで焼き殺したとは! 60 00:06:01,895 --> 00:06:07,067 これで平家一門 永遠に仏敵じゃ。 61 00:06:07,067 --> 00:06:10,570 死後までも 地獄の責め苦は逃れまいぞ。 62 00:06:10,570 --> 00:06:14,241 申し訳ございません…。 63 00:06:14,241 --> 00:06:17,143 待て…。 64 00:06:17,143 --> 00:06:22,382 その罪は わし一人が被ってやろう。 65 00:06:22,382 --> 00:06:24,918 あなた…。 66 00:06:24,918 --> 00:06:28,788 わしは 死後の地獄など恐れてはおらぬ➡ 67 00:06:28,788 --> 00:06:32,659 また 極楽も望んではおらぬのだ。 68 00:06:32,659 --> 00:06:39,466 清盛が望むことは 平家が一門を固め 民を慈しみ➡ 69 00:06:39,466 --> 00:06:45,238 一日も早く この世を太平に戻すことじゃ。 70 00:06:45,238 --> 00:06:50,610 そのために仏敵の名を被るなら 甘んじて受けるぞ。 71 00:06:50,610 --> 00:06:56,483 父上 申し訳ござりませぬ。 72 00:06:56,483 --> 00:06:59,119 (すすり泣き) 73 00:06:59,119 --> 00:07:02,022 今が 平家一浮沈の時ぞ。 74 00:07:02,022 --> 00:07:06,826 外に対して 内のひるみを見せるな。 75 00:07:09,763 --> 00:07:14,067 年も押し迫った頃 宗盛は木曽から➡ 76 00:07:14,067 --> 00:07:19,572 義仲の養い親 中原兼遠を 都に呼び寄せました。 77 00:07:19,572 --> 00:07:22,909 (宗盛)信濃権守中原兼遠。 78 00:07:22,909 --> 00:07:24,844 (兼遠)はっ。 79 00:07:24,844 --> 00:07:30,083 木曽にて義仲とか申す者 謀反のうわさがあるが➡ 80 00:07:30,083 --> 00:07:35,255 まさか その方たちの一族が 加担しておるのではあるまいな? 81 00:07:35,255 --> 00:07:40,093 はて 義仲とは 誰のことでございましょう。 82 00:07:40,093 --> 00:07:43,596 フフ… とぼけるのも ほどほどにせい。 83 00:07:43,596 --> 00:07:50,103 その方が 多年 育ててまいった 源氏の嫡流をくむ男のことじゃ。 84 00:07:51,771 --> 00:07:56,276 のう 兼遠。 はっ…。 85 00:07:56,276 --> 00:08:00,547 義仲の首を討って差し出せ。 86 00:08:00,547 --> 00:08:05,352 これは相国様のご命令じゃ。 87 00:08:05,352 --> 00:08:11,157 そうせい。 それが 木曽の一族のためじゃ。 88 00:08:17,097 --> 00:08:20,100 かしこまりました…。 89 00:08:21,935 --> 00:08:26,439 (いななき) 90 00:08:33,747 --> 00:08:39,252 (葵)殿! あ… どちらへ? 91 00:08:39,252 --> 00:08:42,922 都へ呼び出されていた 兼遠殿が戻られた。 92 00:08:42,922 --> 00:08:46,226 これから木曽の兼遠殿の館に参る。 93 00:08:49,596 --> 00:08:51,931 葵も お連れくださりませ。 94 00:08:51,931 --> 00:08:53,867 ならぬ。 95 00:08:53,867 --> 00:08:57,871 私が木曽にお供すると 何かお困りでも? 96 00:08:59,806 --> 00:09:03,343 すぐ戻ってまいる。 ここで おとなしく待っておれ! 97 00:09:03,343 --> 00:09:07,147 (いななき) 98 00:09:09,549 --> 00:09:11,751 殿…。 99 00:09:14,421 --> 00:09:21,728 (兼光)殿 やはり 木曽に戻らぬ方が よいのではありませぬか? 100 00:09:21,728 --> 00:09:27,600 (兼平)父の兼遠に 都より殿を討てと 命令が出ているやもしれませぬ。 101 00:09:27,600 --> 00:09:30,737 兼遠殿は そちら2人の親だが➡ 102 00:09:30,737 --> 00:09:34,908 この義仲にとっても 父同然のお人ぞ。 103 00:09:34,908 --> 00:09:38,244 その 父とも敬うお人が 呼んでおられるのじゃ。➡ 104 00:09:38,244 --> 00:09:41,581 行かねば 兼遠殿がお困りになる。 105 00:09:41,581 --> 00:09:46,386 しかし 父が六波羅との間で 何か約定でも…。 106 00:09:46,386 --> 00:09:51,257 六波羅か? 六波羅など じきに わしが倒してしまう。 107 00:09:51,257 --> 00:09:55,128 約定など 案ずるほどのこともないわ! 108 00:09:55,128 --> 00:09:59,332 フハハハハ…! (ひづめの音) 109 00:10:04,771 --> 00:10:09,275 葵! 殿 お供つかまつります! 110 00:10:10,944 --> 00:10:12,946 うむ…。 111 00:10:14,814 --> 00:10:20,019 (義高)ああっ…。 母上 父上です! 父上のご帰還です! 112 00:10:23,957 --> 00:10:25,959 (いななき) 113 00:10:31,631 --> 00:10:33,633  心の声 (巴)はっ…。 114 00:10:36,803 --> 00:10:42,141  心の声 あの者は… 女!? 115 00:10:42,141 --> 00:10:44,944 (いななき) 116 00:10:51,317 --> 00:10:57,190 ん? 母上… 父上は 我が館にお戻りではないのですか? 117 00:10:57,190 --> 00:11:01,761 まずは 我が父 兼遠殿のお館に ご挨拶に行くのです。 118 00:11:01,761 --> 00:11:06,099 ああ… では すぐこちらにお戻りですね。 119 00:11:06,099 --> 00:11:12,272 ええ 夜には お戻りになりましょう。 120 00:11:12,272 --> 00:11:14,941 申し訳ございませぬ。 121 00:11:14,941 --> 00:11:20,280 宗盛殿をはじめ 平家一族に取り囲まれ➡ 122 00:11:20,280 --> 00:11:23,283 否も応もない仕儀にございました。 123 00:11:23,283 --> 00:11:28,154 お手をお上げくだされ 誰も兼遠殿を責めはいたしませぬ。 124 00:11:28,154 --> 00:11:32,992 しかし 父上 そこまでのご約定をなされたからには➡ 125 00:11:32,992 --> 00:11:36,429 ほっておくわけにはいきますまい。 無論じゃ。 126 00:11:36,429 --> 00:11:42,635 帰る道々 いかにして偽首を都合するか➡ 127 00:11:42,635 --> 00:11:45,538 考え考え 来たのじゃが…。 128 00:11:45,538 --> 00:11:47,807 ハハハハ…。 129 00:11:47,807 --> 00:11:50,843 首だけが先に都に上るわけか。 フフ。 130 00:11:50,843 --> 00:11:55,548 いや 宗盛殿配下には 昔 私をここに連れてきた➡ 131 00:11:55,548 --> 00:11:57,817 斎藤の別当 実盛がおる。 132 00:11:57,817 --> 00:12:04,624 長じてからも何度か会っておるゆえ よもや 偽首に だまされはすまい。 133 00:12:04,624 --> 00:12:08,394 (覚明) 兼遠殿には 出家していただきましょう。 134 00:12:08,394 --> 00:12:11,764 おおっ 覚明殿か! 135 00:12:11,764 --> 00:12:16,269 殿には 信濃でのご活躍 祝着に存じます。 136 00:12:16,269 --> 00:12:20,273 うむ… で 兼遠殿を出家させるとは? 137 00:12:20,273 --> 00:12:24,777 出家してしまえば 兼遠殿の責任はなくなります。 138 00:12:24,777 --> 00:12:30,116 宗盛様とて 坊主に向かい 義仲様の首を持ってこいとは言えませぬ。 139 00:12:30,116 --> 00:12:32,619 いかがかな? 兼遠殿。 140 00:12:32,619 --> 00:12:36,422 う~む はて…。 141 00:12:36,422 --> 00:12:38,491 そのような言い訳 無駄ではないのか? 142 00:12:38,491 --> 00:12:42,295 いいえ 時を稼ぐのでございます。 143 00:12:42,295 --> 00:12:44,297 今は 都の平家より➡ 144 00:12:44,297 --> 00:12:47,800 信濃 越後の平家党を打ち破ることこそ 肝要。 145 00:12:47,800 --> 00:12:51,671 清盛一門と性急に事を構える時では ございません。 146 00:12:51,671 --> 00:12:59,979 よし! わしは出家するぞ。 この髪の名残に酒宴じゃ! 147 00:12:59,979 --> 00:13:03,249 (笑い声) 148 00:13:03,249 --> 00:13:07,120 この 太夫坊 覚明と義仲の出会いは➡ 149 00:13:07,120 --> 00:13:15,261 義仲が まだ駒王丸といっていた 元服前の13歳の頃に遡ります。 150 00:13:15,261 --> 00:13:17,764 (駒王丸)ハア ハア ハア…。 151 00:13:17,764 --> 00:13:22,602 (兼遠)これ 客人に無礼であろう! 152 00:13:22,602 --> 00:13:25,405 父上! 駒ヶ根の牧が➡ 153 00:13:25,405 --> 00:13:28,107 狼に襲われたというのは まことですか!? 154 00:13:28,107 --> 00:13:31,611 うむ。 我らの馬が数頭やられた。 155 00:13:31,611 --> 00:13:34,113 私の葦毛 雪割りは!? 156 00:13:34,113 --> 00:13:37,784 残念ながら 狼の餌食となった。 157 00:13:37,784 --> 00:13:39,786 おのれ~! 158 00:13:42,288 --> 00:13:48,795 申し訳ござらぬ。 何分 田舎のことで しつけが 行き届きませぬ。 159 00:13:48,795 --> 00:13:55,668 この時 兼遠は 都より木曽を訪れていた 学僧 太夫坊 覚明に➡ 160 00:13:55,668 --> 00:14:00,907 駒王丸の学問の師となってくれるよう 依頼していたのです。 161 00:14:00,907 --> 00:14:05,078 暫時 お待ちください。 162 00:14:05,078 --> 00:14:10,750 (狼のうなり声) 163 00:14:10,750 --> 00:14:14,253 むっ! 164 00:14:14,253 --> 00:14:17,757 来たな 狼ども! 165 00:14:17,757 --> 00:14:22,395 (狼のうなり声) 166 00:14:22,395 --> 00:14:26,265 さあ 来い! 167 00:14:26,265 --> 00:14:28,267 たあっ! (斬る音) 168 00:14:30,103 --> 00:14:33,005 たあっ! はっ! (斬る音) 169 00:14:33,005 --> 00:14:36,409 たあっ! (斬る音) 170 00:14:36,409 --> 00:14:47,954 ♬~ 171 00:14:47,954 --> 00:14:55,128 この時 覚明は 駒王丸の顔に 天下に羽ばたく武将の相を見て➡ 172 00:14:55,128 --> 00:15:00,366 その学問の師となることを 喜んで承諾しました。 173 00:15:00,366 --> 00:15:04,570 爾来 14年 義仲のある所➡ 174 00:15:04,570 --> 00:15:08,775 常に 太夫坊 覚明の姿があったのです。 175 00:15:10,443 --> 00:15:14,580 母上 遅うございますねえ 父上は。 176 00:15:14,580 --> 00:15:17,383 (ため息) 177 00:15:17,383 --> 00:15:23,589 私たちだけで 父上の無事ご帰還の お祝いをいたしましょう。 178 00:15:23,589 --> 00:15:28,394 ん…。 さあ 頂きなさい。 179 00:15:37,770 --> 00:15:42,608 殿 何をお考えでございます? 180 00:15:42,608 --> 00:15:45,945 いや 何も…。 181 00:15:45,945 --> 00:15:50,416 うそ。 巴様のことでございましょう。 182 00:15:50,416 --> 00:15:53,786 うむ…。 ホホホホ! 183 00:15:53,786 --> 00:15:59,959 駄目です。 こよいは この部屋から 出して差し上げませぬ。 184 00:15:59,959 --> 00:16:11,604 ♬~ 185 00:16:11,604 --> 00:16:16,909 義仲様… 殿! 186 00:16:16,909 --> 00:16:21,914 おう。 そちは 巴の従者ではないか。 187 00:16:28,521 --> 00:16:35,294 (巴)「こよいは 義高ともども 親子3人で ご帰還を祝い➡ 188 00:16:35,294 --> 00:16:39,098 夕げの用意をいたしております」。 189 00:16:42,401 --> 00:16:46,906 お前は この館に しばらくいるがよい。 190 00:16:54,947 --> 00:16:58,784 ⚟(いななき) 191 00:16:58,784 --> 00:17:03,556 ん…? 父上です! 父上のご帰還です! 192 00:17:03,556 --> 00:17:10,263  心の声  はあ… やっと お帰りになられましたね。 193 00:17:18,738 --> 00:17:22,074 父上 お帰りなさいませ! 194 00:17:22,074 --> 00:17:24,744 おお 義高! 195 00:17:24,744 --> 00:17:28,381 弓や馬の稽古は 怠りなくやっておったか? 196 00:17:28,381 --> 00:17:30,750 もう… 父上には負けませぬ! 197 00:17:30,750 --> 00:17:34,954 ハハハハ。 そうか。 198 00:17:36,622 --> 00:17:40,393 殿 お帰りなさいませ。 199 00:17:40,393 --> 00:17:43,262 うむ。 200 00:17:43,262 --> 00:17:47,133 殿 お話があります。 201 00:17:47,133 --> 00:17:50,136 ん… うむ。 202 00:17:50,136 --> 00:17:54,774 フフフ… 何を恐れておられます? 203 00:17:54,774 --> 00:18:00,112 お話とは 義高の元服の儀でございます。 204 00:18:00,112 --> 00:18:02,548 おお… ハハハハハ! 205 00:18:02,548 --> 00:18:06,352 そうか… そうか 義高も えぼしの年であるな。 206 00:18:06,352 --> 00:18:09,055 はい! 初陣が待ち遠しく存じます。 207 00:18:09,055 --> 00:18:12,558 よし 正月には元服させようぞ! 208 00:18:12,558 --> 00:18:15,861 はい! (巴と義仲の笑い声) 209 00:18:18,230 --> 00:18:25,972  心の声  妻は巴様でも 殿のお心は私のもの。 210 00:18:25,972 --> 00:18:29,942 治承4年は こうして暮れていきます。 211 00:18:29,942 --> 00:18:39,251 嵐の前の静寂とでもいうのでしょうか つかの間 静かな年の暮れでした。 212 00:18:39,251 --> 00:19:57,263 ♬~