1 00:00:02,202 --> 00:00:43,310 ♬~ 2 00:00:43,310 --> 00:00:49,116 時は平安時代の末 西暦で言えば 12世紀の初め。 3 00:00:49,116 --> 00:00:56,323 藤原貴族の専横が続き 果てしなく 繰り返される公家たちの権力争いの中➡ 4 00:00:56,323 --> 00:00:59,826 新しい流れが生まれようとしていました。 5 00:00:59,826 --> 00:01:06,099 それまで公家社会に蔑まれていた 武士たちの台頭です。 6 00:01:06,099 --> 00:01:12,773 (清盛)義朝殿! 貴殿が相手なれば 清盛 勝つも負けるも悔いはござらぬ! 7 00:01:12,773 --> 00:01:20,647 (義朝)おお 清盛殿! 坂東武者の誇り 今 お見せ申そう! 8 00:01:20,647 --> 00:01:24,785 されば… かかれ! 9 00:01:24,785 --> 00:01:28,622 (喚声) 10 00:01:28,622 --> 00:01:35,128 3年前の保元の乱では 後白河天皇の下で 共に味方として戦った➡ 11 00:01:35,128 --> 00:01:39,100 平家の棟梁 平 清盛と 源氏の棟梁 源 義朝が➡ 12 00:01:39,100 --> 00:01:43,003 ついに激突したのです。 13 00:01:43,003 --> 00:01:51,578 この平治の乱が 歴史上 平家と源氏が 正面から戦った 初めての戦でした。 14 00:01:51,578 --> 00:01:58,652 そして 義朝は敗れ 戦いは平家方の勝利に終わります。 15 00:01:58,652 --> 00:02:01,388 落ちゆく途中 義朝は討たれて➡ 16 00:02:01,388 --> 00:02:07,194 この時 13歳の頼朝は捕らえられ 六波羅へ送られます。 17 00:02:07,194 --> 00:02:12,766 それから数日後 同じく捕らえられた義朝の妻 常磐は➡ 18 00:02:12,766 --> 00:02:17,637 自分の命と引き換えに 頼朝と今若 乙若 牛若の➡ 19 00:02:17,637 --> 00:02:23,276 3人の子供たちの命を助けてくれるよう 清盛に願い出たのです。 20 00:02:23,276 --> 00:02:26,480 (常磐)私は 死など恐れてはおりませぬ。 21 00:02:28,415 --> 00:02:31,618 ただ 清盛様➡ 22 00:02:31,618 --> 00:02:36,423 獄舎につながれた頼朝様と この3人の子に➡ 23 00:02:36,423 --> 00:02:41,628 一体 どんな罪があると おっしゃるのでございます?➡ 24 00:02:41,628 --> 00:02:45,132 ご慈悲のお心がおありなら➡ 25 00:02:45,132 --> 00:02:49,636 どうぞ 子供たちへの憎しみは 私に向けてくださいまし。 26 00:02:49,636 --> 00:02:52,139 子らの命だけは助けてくださいまし。 27 00:02:52,139 --> 00:02:54,975 私は どのような殺され方をされても 構いませぬ。 28 00:02:54,975 --> 00:02:57,310 ええ 図に乗るな! 29 00:02:57,310 --> 00:02:59,646 (刀を抜く音) 30 00:02:59,646 --> 00:03:03,350 ならば その方の 望みどおりにしてくれよう。 31 00:03:11,925 --> 00:03:15,595 よい覚悟じゃ。 32 00:03:15,595 --> 00:03:17,597 参る! 33 00:03:28,942 --> 00:03:33,613 (清盛)頼朝殿は 伊豆に流す。 3人の子は 各地の寺に預ける。➡ 34 00:03:33,613 --> 00:03:36,116 それで この件は終わりじゃ! 35 00:03:36,116 --> 00:03:38,952 清盛様…。 36 00:03:38,952 --> 00:03:44,291 清盛は 義朝の遺児たちの命を助けました。 37 00:03:44,291 --> 00:03:49,629 幼い牛若も 母と離され 鞍馬山へ預けられます。 38 00:03:49,629 --> 00:03:54,434 この恩情が やがて平家の凋落につながることを➡ 39 00:03:54,434 --> 00:03:59,239 清盛は この時 知る由もありませんでした。 40 00:04:03,243 --> 00:04:08,381 この平治の乱を境に 清盛は参議に列せられるや➡ 41 00:04:08,381 --> 00:04:15,155 検非違使の別当 権中納言 内大臣と 昇進に昇進を重ね➡ 42 00:04:15,155 --> 00:04:21,595 僅か7年で 従一位 太政大臣の位にまで上り詰めます。 43 00:04:21,595 --> 00:04:27,467 また 清盛の昇進につれ 平家一門は官位を独占。 44 00:04:27,467 --> 00:04:30,303 「平家にあらずんば 人にあらず」と➡ 45 00:04:30,303 --> 00:04:35,609 平家一門のみが 我が世の春をおう歌したのです。 46 00:04:35,609 --> 00:04:40,947 更に 時は移り 承安4年。 47 00:04:40,947 --> 00:04:46,620 清盛の恩情によって命を助けられた 源氏の御曹司たちの上にも➡ 48 00:04:46,620 --> 00:04:49,956 歳月は平等に流れています。 49 00:04:49,956 --> 00:04:53,793 その一人 鞍馬山に預けられた牛若丸は➡ 50 00:04:53,793 --> 00:05:00,567 源氏の血がたぎる 15歳の多感な少年に成長していました。 51 00:05:00,567 --> 00:05:02,502 (麻鳥)牛若丸様! 52 00:05:02,502 --> 00:05:05,372 麻鳥 手紙で伝えたように➡ 53 00:05:05,372 --> 00:05:09,242 私は こよいかぎりで鞍馬を去り 奥州へ向かう。 54 00:05:09,242 --> 00:05:15,048 はい。 その前に一目 母上に会っていきたいのだ。 55 00:05:15,048 --> 00:05:17,250 ご案内いたします。 56 00:05:30,931 --> 00:05:34,267 牛若…? 57 00:05:34,267 --> 00:05:39,606 もしや そなたは 牛若丸では? 58 00:05:39,606 --> 00:05:42,642 母上にございますね? 59 00:05:42,642 --> 00:05:46,112 牛若! 母上! 60 00:05:46,112 --> 00:05:49,983 会いたかった! 会いとうございました! 61 00:05:49,983 --> 00:05:57,290 私とて どれほど そなたに会いたいと思うていたことか…。 62 00:05:57,290 --> 00:06:02,596 顔を… 顔を見せてたもれ…。 63 00:06:05,098 --> 00:06:10,837 その面影… 紛れもなく牛若じゃ! 64 00:06:10,837 --> 00:06:14,074 母上! 65 00:06:14,074 --> 00:06:18,778 (泣き声) 66 00:06:22,782 --> 00:06:27,621 牛若は 近々に元服し 九郎義経と名乗る所存にございます。 67 00:06:27,621 --> 00:06:32,392 元服? そなたは 仏門に入るのではないのですか? 68 00:06:32,392 --> 00:06:35,295 母上が それを願っていることは 承知しています。 69 00:06:35,295 --> 00:06:39,766 でも私は 鞍馬の暮らしを捨てる覚悟です。 70 00:06:39,766 --> 00:06:42,602 牛若! それはなりませぬ。 71 00:06:42,602 --> 00:06:46,106 母上! なりませぬ… なりませぬ…! 72 00:06:46,106 --> 00:06:48,775 戦は もう嫌じゃ! 73 00:06:48,775 --> 00:06:54,414 せめて お前だけは 無事息災に生きてほしいのじゃ…。 74 00:06:54,414 --> 00:06:56,349 出家してたもれ。 75 00:06:56,349 --> 00:06:59,619 お願いじゃ 牛若。 出家してたもれ。 76 00:06:59,619 --> 00:07:05,225 母上… お許しください! 77 00:07:05,225 --> 00:07:09,095 ただ 手柄を夢みて 戦に加わりたいと 言ってるのではございませぬ! 78 00:07:09,095 --> 00:07:11,898 清盛によって非業の死を遂げた 父上のことが➡ 79 00:07:11,898 --> 00:07:14,234 どうしても忘れられませぬ! 80 00:07:14,234 --> 00:07:18,571 平家を倒して源氏の旗を押し立てることが 私のただ一つの夢! 81 00:07:18,571 --> 00:07:23,243 それを失ったら 生きてるかいが ございませぬ! 82 00:07:23,243 --> 00:07:26,746 もはや止めますまい。 83 00:07:26,746 --> 00:07:32,252 ただ 牛若… お体を大切にしてたもれ。 84 00:07:32,252 --> 00:07:36,456 それだけです 母の願いは。 85 00:07:38,391 --> 00:07:41,594 やっと再会できた母と子でした。 86 00:07:41,594 --> 00:07:46,266 しかし それは 新たな別れの始まりだったのです。 87 00:07:46,266 --> 00:07:52,572 常磐は このあと 二度と 牛若丸に会うことはありませんでした。 88 00:07:54,140 --> 00:07:59,412 奥州 藤原秀衡を頼って 鞍馬山を脱出して5年。 89 00:07:59,412 --> 00:08:03,717 牛若丸は元服し 九郎義経と名を改め➡ 90 00:08:03,717 --> 00:08:06,753 再び 京の都に潜入します。 91 00:08:06,753 --> 00:08:09,055 その義経が出会ったのは➡ 92 00:08:09,055 --> 00:08:13,560 平 時忠に命じられ 義経を殺そうと待ち構えていた➡ 93 00:08:13,560 --> 00:08:18,898 熊野生まれの荒法師 武蔵坊弁慶でした。 94 00:08:18,898 --> 00:08:23,570 平 時忠は清盛の妻 二位の尼の弟。 95 00:08:23,570 --> 00:08:28,274 自他ともに許す 平家第一の策謀家です。 96 00:08:34,214 --> 00:08:36,216 女か。 97 00:08:41,588 --> 00:08:46,393 (風の音) 98 00:08:46,393 --> 00:08:48,762 待て。 99 00:08:48,762 --> 00:08:54,634 被衣の下に太刀とは 貴様 武士であろう。 100 00:08:54,634 --> 00:09:02,208 牛若と呼ばれ 近くは九郎義経と名乗る 都を騒がす張本人は 貴様だな。 101 00:09:02,208 --> 00:09:05,211 だとしたら 何とする? 102 00:09:05,211 --> 00:09:09,949 それがしは 叡山の法師 武蔵坊弁慶と申す者。 103 00:09:09,949 --> 00:09:12,852 何? 弁慶とな。 104 00:09:12,852 --> 00:09:15,722 おう。 弁慶なら何とする。 105 00:09:15,722 --> 00:09:20,226 幼い頃は 鬼若といわれていた弁慶か? いかにも! 106 00:09:20,226 --> 00:09:24,898 ハハハハハッ! 生きておったのか 弁慶。 107 00:09:24,898 --> 00:09:29,068 うぬ… 訳の分からぬことを ほざきおって! 108 00:09:29,068 --> 00:09:33,573 んん… お命頂戴! うん! 109 00:09:33,573 --> 00:09:35,575 うん? 110 00:09:37,377 --> 00:09:41,081 おのれ! こっちだ 弁慶! 111 00:09:41,081 --> 00:09:43,016 うん? 112 00:09:43,016 --> 00:09:45,251 こしゃくな! 113 00:09:45,251 --> 00:09:47,187 ふん! 114 00:09:47,187 --> 00:09:49,756 弁慶は義経に敗れました。 115 00:09:49,756 --> 00:09:54,928 そして 義経の後を追った弁慶は 母 さめと再会します。 116 00:09:54,928 --> 00:09:59,766 (さめ)九郎の君はな このばばの命を助けてくださった上➡ 117 00:09:59,766 --> 00:10:03,603 ばばの… ばばの息子になろうとまで➡ 118 00:10:03,603 --> 00:10:06,406 おっしゃってくださったお方じゃ! 119 00:10:06,406 --> 00:10:11,111 それをお主は…! この~ この…! 120 00:10:11,111 --> 00:10:14,013 この この…! 母者の命を助け…。 121 00:10:14,013 --> 00:10:19,285 この夜 弁慶は 義経を生涯のあるじと決めたのです。 122 00:10:19,285 --> 00:10:21,221 (喚声) 123 00:10:21,221 --> 00:10:27,994 治承4年 1180年 反平家 反清盛の機運が高まる中➡ 124 00:10:27,994 --> 00:10:35,735 以仁王の平家打倒の令旨を受け 伊豆の地で 源 頼朝が兵を挙げます。 125 00:10:35,735 --> 00:10:41,307 頼朝は 一時は 石橋山で敗れるも やがて 関東の源氏を集め➡ 126 00:10:41,307 --> 00:10:47,180 鎌倉を 反平家の本拠地として 活動を開始したのです。 127 00:10:47,180 --> 00:10:49,983 無論 清盛は黙っていません。 128 00:10:49,983 --> 00:10:57,657 平 維盛 忠度率いる 平家の大軍2万が 富士川で頼朝軍と激突します。 129 00:10:57,657 --> 00:11:03,263 しかし 頼朝軍の奇襲に 平家軍は雪崩を打って敗走。 130 00:11:03,263 --> 00:11:05,765 清盛が初めて味わう敗戦でした。 131 00:11:05,765 --> 00:11:09,269 ええ 恐れるな! 敵に後ろを見せるか! 132 00:11:09,269 --> 00:11:12,972 逃げるな~! とどまって戦え~! 133 00:11:15,141 --> 00:11:20,413 平 忠度。 清盛の母違いの弟です。 134 00:11:20,413 --> 00:11:23,316 武勇だけでなく 和歌にも優れ➡ 135 00:11:23,316 --> 00:11:28,955 後に「千載和歌集」に 彼の一首は載せられます。 136 00:11:28,955 --> 00:11:34,294 平 維盛。 清盛の嫡子 重盛の子。 137 00:11:34,294 --> 00:11:41,601 平家の中でも清盛直系の血筋として 一門の期待を担う公達です。 138 00:11:43,970 --> 00:11:48,308 富士川の合戦で勝利した頼朝は 黄瀬川にいます。 139 00:11:48,308 --> 00:11:53,446 その陣へ 奥州より義経が駆けつけます。 140 00:11:53,446 --> 00:11:57,650 みちのくにいると聞いていた 九郎とは その方か? 141 00:11:57,650 --> 00:12:02,255 はい! 九郎義経にございます。 142 00:12:02,255 --> 00:12:06,125 わざわざ みちのくより 駆けつけてまいったのか? 143 00:12:06,125 --> 00:12:08,928 はい。 まだ鞍馬にいた頃より➡ 144 00:12:08,928 --> 00:12:12,265 伊豆には 兄上がおられると聞いておりました。 145 00:12:12,265 --> 00:12:15,602 その兄上のお旗揚げと聞き 取るものも取りあえずに。 146 00:12:15,602 --> 00:12:21,474 おお そうか。 よく来たのう。 よく…。 147 00:12:21,474 --> 00:12:26,279 頼朝と義経 宿命の兄弟が ついに出会いました。 148 00:12:26,279 --> 00:12:31,150 九郎 もそっと近くに来い。 149 00:12:31,150 --> 00:12:33,453 は… はい。 150 00:12:40,426 --> 00:12:44,931 (頼朝)もそっと近くに。 はっ。 151 00:12:52,171 --> 00:13:00,246 おことも頼朝も 互いに 戦乱のちまたで早くに父を亡くした。 152 00:13:00,246 --> 00:13:07,587 はい。 …が わけても おことは 常磐殿のお子。 153 00:13:07,587 --> 00:13:13,092 この時 涙を流した頼朝でしたが 頼朝にとって義経は➡ 154 00:13:13,092 --> 00:13:16,929 弟というよりは 臣下の一人にすぎなかったのです。 155 00:13:16,929 --> 00:13:22,635 このことが やがて義経主従に 悲劇をもたらすことになるのです。 156 00:13:24,404 --> 00:13:27,307 治承5年 改め 養和元年。 157 00:13:27,307 --> 00:13:32,612 平家一門に大きな衝撃が走ります。 158 00:13:32,612 --> 00:13:36,316 清盛が病に倒れたのです。 159 00:13:37,950 --> 00:13:44,290 思えば 長い戦いの道じゃった…。 160 00:13:44,290 --> 00:13:49,629 やいばを収めれば… 政の…➡ 161 00:13:49,629 --> 00:13:56,803 権力の戦いを 繰り返してきた…。 162 00:13:56,803 --> 00:14:05,511 いや… まだ戦いは終わってはおらぬ! 163 00:14:05,511 --> 00:14:08,214 終わってはおらぬ! 164 00:14:11,918 --> 00:14:14,587 あなた~! 165 00:14:14,587 --> 00:14:22,595 平家一門の行く末に心を残しながら 平 清盛は ついに帰らぬ人となりました。 166 00:14:25,598 --> 00:14:28,935 清盛の妻 二位の尼。 167 00:14:28,935 --> 00:14:34,240 清盛亡きあとは 一門の心のよりどころとなっていきます。 168 00:14:36,609 --> 00:14:39,946 平 宗盛。 清盛の三男。 169 00:14:39,946 --> 00:14:44,817 この時 平家の総領として 一門を統率しています。 170 00:14:44,817 --> 00:14:48,955 そして 清盛を失った今 平家の命運は➡ 171 00:14:48,955 --> 00:14:54,127 この宗盛の双肩に懸かっていると言っても 過言ではありません。 172 00:14:54,127 --> 00:14:56,162 (いななき) 173 00:14:56,162 --> 00:15:00,233 「清盛死す」の衝撃が日本全土に走るや➡ 174 00:15:00,233 --> 00:15:04,737 各地で一斉に 反平家の狼煙が上がります。 175 00:15:04,737 --> 00:15:08,374 中でも 平家を震撼させたのは➡ 176 00:15:08,374 --> 00:15:12,078 頼朝・義経兄弟にとっては いとこにあたる➡ 177 00:15:12,078 --> 00:15:15,114 木曽義仲の勢いでした。 178 00:15:15,114 --> 00:15:25,925 (牛の鳴き声) 179 00:15:25,925 --> 00:15:31,264 (義仲) 今ぞ! 平家を蹴散らすのだ! 行け~! 180 00:15:31,264 --> 00:15:37,069 義仲は 維盛軍8万を 倶利伽羅峠で せん滅させるや➡ 181 00:15:37,069 --> 00:15:41,407 寿永2年7月 都の平家を追放し➡ 182 00:15:41,407 --> 00:15:47,213 源氏の御曹司の中で 上洛一番乗りの栄誉を手にしたのです。 183 00:15:50,616 --> 00:15:55,288 都を追われた平家は 幼い帝 安徳帝を奉じ➡ 184 00:15:55,288 --> 00:16:00,560 西国で 再び その勢力を期すため 福原より船出します。 185 00:16:00,560 --> 00:16:06,732 一門の武将たちと共に 建礼門院 二位の尼の姿もあります。 186 00:16:06,732 --> 00:16:12,605 また 帝の象徴である三種の神器も この時 宮中より運び出され➡ 187 00:16:12,605 --> 00:16:16,909 安徳帝と共にあったのです。 188 00:16:16,909 --> 00:16:21,247 (騒ぐ声) 189 00:16:21,247 --> 00:16:27,753 一方 勝利に酔った木曽の兵たちは 都で狼藉の限りを尽くします。 190 00:16:29,388 --> 00:16:35,595 怒った後白河法皇は 義仲追討を鎌倉の頼朝に要請。 191 00:16:35,595 --> 00:16:39,932 頼朝は 義経に出陣を命じます。 192 00:16:39,932 --> 00:16:43,603 先ぽう隊として鎌倉を発進した義経は➡ 193 00:16:43,603 --> 00:16:45,938 都へ 軍を進めます。 194 00:16:45,938 --> 00:16:53,679 ついに 歴史が 義経を鎌倉の一隅から 表舞台へと呼び寄せたのです。 195 00:16:53,679 --> 00:17:00,219 鎌倉殿の家臣 宇治川の先陣つかまつった! 196 00:17:00,219 --> 00:17:07,560 怒濤のように都に迫る義経軍に 木曽以来の家臣たちは次々に討たれ➡ 197 00:17:07,560 --> 00:17:10,263 やがて 義仲も…。 198 00:17:16,903 --> 00:17:19,205 (いななき) 199 00:17:26,379 --> 00:17:31,884 俺は 何をしたのだ…。 200 00:17:33,920 --> 00:17:37,623 何のために生まれてきたのだ…。 201 00:17:39,392 --> 00:17:42,261 うわっ…! うっ うう…。 202 00:17:42,261 --> 00:17:45,765 くっくっく… うう…。 203 00:17:45,765 --> 00:17:47,767 ええい…。 204 00:17:52,939 --> 00:17:58,945 ついに義仲も 粟津ヶ原の露と消えました。 205 00:18:00,546 --> 00:18:06,218 義経は 都に入るや ただちに御所に参内します。 206 00:18:06,218 --> 00:18:09,555 あれが九郎か…。 207 00:18:09,555 --> 00:18:13,726 存外 小柄じゃのう。➡ 208 00:18:13,726 --> 00:18:21,901 だが つつましやかな うちに さっそうの気を含んでおる。 209 00:18:21,901 --> 00:18:26,739 お上 何とお言葉を? 210 00:18:26,739 --> 00:18:29,642 うむ…。 211 00:18:29,642 --> 00:18:36,382 「遠くを攻め上がりながら よう早くに駆けつけてまいった。➡ 212 00:18:36,382 --> 00:18:41,687 褒めてとらす」と伝えよ。 はっ。 213 00:18:46,392 --> 00:18:51,097 後白河法皇は この時より 義経をいたく お気に召され➡ 214 00:18:51,097 --> 00:18:55,267 内裏の守護をお命じになります。 215 00:18:55,267 --> 00:18:59,105 そして 義経の都での評判は➡ 216 00:18:59,105 --> 00:19:01,907 日増しに高くなっていきます。 217 00:19:04,543 --> 00:19:10,349 一方 義経の宿敵 平家は 四国の屋島で兵力を増強し➡ 218 00:19:10,349 --> 00:19:14,220 再び 京に攻め上る気配を見せています。 219 00:19:14,220 --> 00:19:20,526 源平総力を挙げての戦いが 今まさに始まろうとしているのです。