1 00:00:02,202 --> 00:00:39,706 ♬~ 2 00:00:44,845 --> 00:00:48,148 三種の神器奪還はなりませんでしたが➡ 3 00:00:48,148 --> 00:00:51,818 その数5倍の 平家軍を打ち負かした源氏軍は➡ 4 00:00:51,818 --> 00:00:55,822 意気揚々と 都へ凱旋します。 5 00:01:06,333 --> 00:01:09,236 あれが 鵯越の義経様じゃ。 6 00:01:09,236 --> 00:01:12,105 ほんに りりしきお姿じゃのう。 7 00:01:12,105 --> 00:01:18,612 天に代わってのう 平家に仏罰を与えてくれたのじゃ。 8 00:01:18,612 --> 00:01:43,637 ♬~ 9 00:01:43,637 --> 00:01:49,142 しかし この凱旋とともに 大きな問題が持ち上がりました。 10 00:01:49,142 --> 00:01:55,315 討ち取った平家の将たちの首を 都の人々の前にさらすこと➡ 11 00:01:55,315 --> 00:01:57,818 首渡しについてです。 12 00:01:57,818 --> 00:02:01,088 平家は 木曽とは違い➡ 13 00:02:01,088 --> 00:02:04,591 高貴なお方との縁者も多うございます。 14 00:02:04,591 --> 00:02:10,263 その首をさらすなど いかがなものでございましょう。 15 00:02:10,263 --> 00:02:16,937 それに まだ三種の神器は 平家の手中にございます。 16 00:02:16,937 --> 00:02:22,109 これ以上 彼らの恨みを深めまするのも…。 17 00:02:22,109 --> 00:02:24,144 うむ。 18 00:02:24,144 --> 00:02:28,281 では 首渡しは 取りやめといたす旨➡ 19 00:02:28,281 --> 00:02:32,786 早速 武者どもに伝えまする。 20 00:02:35,055 --> 00:02:41,628 しかし… あの者たちは黙っておるまい。 21 00:02:41,628 --> 00:02:45,799 (範頼)それは 承服できませぬ。 22 00:02:45,799 --> 00:02:51,605 平治の乱の折 敗れた源氏の者は皆 首をさらされました。 23 00:02:51,605 --> 00:02:55,442 (義経)私は 古いことに こだわるつもりはございませんが…。 24 00:02:55,442 --> 00:02:57,511 (景時)何を言われる 九郎殿! 25 00:02:57,511 --> 00:03:00,280 かかることが鎌倉様のお耳に入らば➡ 26 00:03:00,280 --> 00:03:04,918 烈火のごとくお怒りになられるは 必定ですぞ! 27 00:03:04,918 --> 00:03:08,722 さよう奏上いたします。 28 00:03:10,791 --> 00:03:15,629 (頼朝)当然のこと! 源氏の者は首をさらして➡ 29 00:03:15,629 --> 00:03:19,933 平家の者には温情を示されるなど もってのほかじゃ! 30 00:03:19,933 --> 00:03:22,969 院がそのようなお考えを お持ちならば➡ 31 00:03:22,969 --> 00:03:26,173 こちらにも 今後 覚悟がある! 32 00:03:27,808 --> 00:03:30,510 ごもっともにござりまする。 33 00:03:32,946 --> 00:03:36,416 結局 首は東獄の門にさらされ➡ 34 00:03:36,416 --> 00:03:40,620 更に捕らわれた 平 重衡は ただ一人➡ 35 00:03:40,620 --> 00:03:44,291 生きて都大路を引き回されたのです。 36 00:03:44,291 --> 00:03:48,128 ああ… おいたわしや 重衡様じゃ。 37 00:03:48,128 --> 00:03:50,630 何で お一人だけ捕らわれの身に? 38 00:03:50,630 --> 00:03:55,302 相国様 二位の尼様が ことのほか慈しまれたお方じゃ➡ 39 00:03:55,302 --> 00:03:57,304 お気の毒にのう…。 40 00:03:57,304 --> 00:03:59,806 何がお気の毒じゃ! 41 00:03:59,806 --> 00:04:04,578 重衡は大仏殿を焼いた 仏敵ぞ! 42 00:04:04,578 --> 00:04:07,380 えいっ! おらっ! 43 00:04:07,380 --> 00:04:09,916 えいっ! ふんっ!とりゃっ! 44 00:04:09,916 --> 00:04:12,752 何をする! やめい! (いななき) 45 00:04:12,752 --> 00:04:15,255 (石を投げつける音) 46 00:04:15,255 --> 00:04:17,190 (法然)やめなされ! 47 00:04:17,190 --> 00:04:19,593 何じゃ お主は!? 48 00:04:19,593 --> 00:04:23,764 仏に仕える身でありながら 仏敵をかばうのか!? 49 00:04:23,764 --> 00:04:27,634 (法然)仏敵じゃと? 黙って石に打たれるあの姿を➡ 50 00:04:27,634 --> 00:04:32,405 貴僧らは 何とご覧になる。 鬼じゃ 仏敵じゃ! 51 00:04:32,405 --> 00:04:37,777 (法然)いいや 仏じゃ。 何じゃと? 仏だあ!? 52 00:04:37,777 --> 00:04:43,583 あのお人は 罪の償いを果たさんと 石が我が身を打つに任せておられる。➡ 53 00:04:43,583 --> 00:04:49,122 それは罪障消滅を願う 仏の み心と一つのものなのだ。 54 00:04:49,122 --> 00:04:53,994 何をバカな…。 やめろ! このお方は法然様じゃぞ。 55 00:04:53,994 --> 00:04:57,497 法然様…? 56 00:05:02,769 --> 00:05:08,475 この人 法然上人は 仏教を貴族だけのものではなく➡ 57 00:05:08,475 --> 00:05:12,345 まことは庶民のもの 全ての人のものとして➡ 58 00:05:12,345 --> 00:05:16,750 自力におごらぬ 他力本願の教えを説き➡ 59 00:05:16,750 --> 00:05:22,455 戦乱に疲れた都の人々の あつい信仰を集めていました。 60 00:05:24,257 --> 00:05:28,128 引き回しは さぞ おつらかったことでございましょう。 61 00:05:28,128 --> 00:05:33,266 (重衡)いや 覚悟の上でございますれば。 62 00:05:33,266 --> 00:05:35,268 覚悟の上? 63 00:05:35,268 --> 00:05:41,608 東大寺大仏殿を焼き あまたの人々を死なせたは➡ 64 00:05:41,608 --> 00:05:48,915 私の罪 ひいては 平家一門の罪業。 65 00:05:52,953 --> 00:06:02,229 (悲鳴) 66 00:06:02,229 --> 00:06:09,970 では重衡殿は ご一門の罪を 一身に受けるために 降伏なされたのか? 67 00:06:09,970 --> 00:06:12,372 潔いお覚悟…。 68 00:06:12,372 --> 00:06:17,677 何とぞ そのお志が生かされるとよいが…。 69 00:06:20,580 --> 00:06:30,090 平 重衡… まだまだ 仏になってもらうわけにはいかぬ。 70 00:06:31,925 --> 00:06:35,595 (後白河)平家一門にとって重衡は➡ 71 00:06:35,595 --> 00:06:40,467 大きな弱み 泣きどころじゃ。 72 00:06:40,467 --> 00:06:47,107 わしは まだ 和議の話を引いてはおらぬ。 73 00:06:47,107 --> 00:06:50,777 重衡に役立ってもらうのじゃ。 74 00:06:50,777 --> 00:06:54,281 ご処分については➡ 75 00:06:54,281 --> 00:06:57,784 鎌倉方は まだ決めかねる様子。 76 00:06:57,784 --> 00:07:01,221 その重衡様に何を…? 77 00:07:01,221 --> 00:07:07,727 屋島へ手紙を書かせるのじゃ。 78 00:07:07,727 --> 00:07:12,732 (二位の尼)宗盛! 宗盛! 79 00:07:14,601 --> 00:07:19,739 (二位の尼) 重衡の手紙が届いたとは まことか? 80 00:07:19,739 --> 00:07:22,742 (宗盛)これに…。 81 00:07:26,913 --> 00:07:31,084 わ… 和議を…。 82 00:07:31,084 --> 00:07:34,754 和議をいまだにお望みなのか? 院は…。 83 00:07:34,754 --> 00:07:40,260 二位の尼様 それは院の口実…。 84 00:07:40,260 --> 00:07:44,764 でも ここに こう書いてあります。 85 00:07:44,764 --> 00:07:47,400 「重衡の命と引き換えに➡ 86 00:07:47,400 --> 00:07:49,336 神器をお返しすれば➡ 87 00:07:49,336 --> 00:07:52,238 源氏が何と言おうと➡ 88 00:07:52,238 --> 00:07:54,941 平家とは和議を結ばんとの➡ 89 00:07:54,941 --> 00:07:57,410 院のご胸中にて」…。 90 00:07:57,410 --> 00:08:02,215 はあ… 神器を取り戻すためにのみ➡ 91 00:08:02,215 --> 00:08:05,218 あれこれと策を弄しておられるのか…。 92 00:08:05,218 --> 00:08:08,088 たとえ 和議が院のご本心としても➡ 93 00:08:08,088 --> 00:08:10,090 一門の多くが殺され➡ 94 00:08:10,090 --> 00:08:12,225 首をさらされた今となって➡ 95 00:08:12,225 --> 00:08:14,728 我ら おめおめと…。 96 00:08:14,728 --> 00:08:20,233 それでも 身内の者が助かるのはうれしい…。 97 00:08:20,233 --> 00:08:25,905 重衡は 昔から心優しい子。 98 00:08:25,905 --> 00:08:30,577 あの子が助かって その上 戦が終わるならば…。 99 00:08:30,577 --> 00:08:34,748 おやめなされ 母上! 100 00:08:34,748 --> 00:08:41,087 どう取り繕われようと これは全て院の策謀です! 101 00:08:41,087 --> 00:08:44,958 平家も源氏も まことはどうでもよい! 102 00:08:44,958 --> 00:08:49,396 欲しいのは 三種の神器だけなのです! 103 00:08:49,396 --> 00:08:52,766 宗盛 言葉が過ぎましょうぞ…。 104 00:08:52,766 --> 00:08:56,102 (知盛)兄上! (宗盛)無礼は承知の上。➡ 105 00:08:56,102 --> 00:09:02,342 だが私は… 今まで のろまよ 優柔不断よと➡ 106 00:09:02,342 --> 00:09:05,211 言われ続けて こらえてきた…。 107 00:09:05,211 --> 00:09:08,114 しかし もう我慢ができぬ! 108 00:09:08,114 --> 00:09:11,885 このような だまし討ちにも耐えられぬ! 109 00:09:11,885 --> 00:09:15,221 返書は 私が書く! 110 00:09:15,221 --> 00:09:21,928 分かりました…。 そなたに任せましょう。 111 00:09:25,565 --> 00:09:37,744 「再び我らを たばからんとのおぼし召しなるや」…。 112 00:09:37,744 --> 00:09:39,779 宗盛め! 113 00:09:39,779 --> 00:09:45,485 頼朝殿に断りもなく 重衡を交渉の具にし➡ 114 00:09:45,485 --> 00:09:49,355 まだ和議を結ぼうとなさる…。 115 00:09:49,355 --> 00:09:54,194 院は鎌倉を どう思うておられるのか…。 116 00:09:54,194 --> 00:10:02,969 フフ。 やっかいなお方よ。 …が もはや 打つ手はあられまい。 117 00:10:02,969 --> 00:10:07,273 で 重衡の処分は? 118 00:10:07,273 --> 00:10:10,944 ともかく 鎌倉へ連れてくるがよい。 119 00:10:10,944 --> 00:10:17,717 院にとって それほど大事な男なら 面倒の見がいがあるというものじゃ。 120 00:10:17,717 --> 00:10:22,555 (静)ご無事のご帰還 うれしゅうございます。 121 00:10:22,555 --> 00:10:27,393 うむ。 静殿も息災で何より。 122 00:10:27,393 --> 00:10:29,796 はい。 123 00:10:29,796 --> 00:10:32,131 舞の手は上げられたかな? 124 00:10:32,131 --> 00:10:38,638 静は… もう白拍子には出てはおりませぬ。 125 00:10:38,638 --> 00:10:40,940 ん…? 126 00:10:49,282 --> 00:10:51,651 静殿。 127 00:10:51,651 --> 00:10:53,586 はい。 128 00:10:53,586 --> 00:10:59,159 戦には勝ったが 私は大きな しくじりを犯した。 129 00:10:59,159 --> 00:11:04,397 院にも顔向けのならぬ失敗を…。 130 00:11:04,397 --> 00:11:06,766 それを取り戻さぬ限り➡ 131 00:11:06,766 --> 00:11:11,104 そなたと 楽しく語らうこともできぬ。 132 00:11:11,104 --> 00:11:13,306 はい…。 133 00:11:22,415 --> 00:11:25,785 平家の囚人 重衡様は➡ 134 00:11:25,785 --> 00:11:28,421 鎌倉へお移しされますとか? 135 00:11:28,421 --> 00:11:34,961 近々 梶原景時殿が お連れすることに決まり申した。 136 00:11:34,961 --> 00:11:39,432 一人で鎌倉へ…。 137 00:11:39,432 --> 00:11:43,970 おつろうございましょう。 138 00:11:43,970 --> 00:11:48,141 そして 重衡が鎌倉へ送られる日。 139 00:11:48,141 --> 00:11:50,810 このように新しい衣服まで賜り➡ 140 00:11:50,810 --> 00:11:53,846 お礼の言葉もござらぬ。 141 00:11:53,846 --> 00:11:56,683 お名残惜しい…。 142 00:11:56,683 --> 00:12:01,454 道々 くれぐれも御身をいとわれよ。 143 00:12:01,454 --> 00:12:04,257 ⚟(景時)時刻でござる。 144 00:12:07,260 --> 00:12:09,762 いざ お支度を。 145 00:12:11,598 --> 00:12:16,102 景時殿。 重衡殿の乗り物は? 146 00:12:16,102 --> 00:12:18,605 馬と決まっておりまするが? 147 00:12:18,605 --> 00:12:22,408 それでは 風雨の日に難儀なこと。 148 00:12:22,408 --> 00:12:25,612 勝手ながら 網代車を用意いたした。 149 00:12:25,612 --> 00:12:27,914 道中 お使いくだされ。 150 00:12:30,416 --> 00:12:33,620 それは こまやかなお心遣い。 151 00:12:33,620 --> 00:12:38,825 鎌倉殿にも ご報告しておきましょうぞ。 152 00:12:40,393 --> 00:12:43,596 (景時)都だちは馬の背でやれい! 153 00:12:57,443 --> 00:13:01,948 九郎殿 さらばでございます。 154 00:13:05,184 --> 00:13:07,387 (いななき) 155 00:13:14,594 --> 00:13:18,097 重衡殿…。 156 00:13:23,770 --> 00:13:26,105 都をたって半月後➡ 157 00:13:26,105 --> 00:13:30,410 一行は ようやく箱根にさしかかります。 158 00:13:32,979 --> 00:13:37,283 ええい 遅れるな! 鎌倉は近いぞ! 159 00:13:41,120 --> 00:13:48,294 寿永3年3月28日 重衡は頼朝と対面します。 160 00:13:48,294 --> 00:13:50,797 ⚟ご出座です! 161 00:14:02,942 --> 00:14:06,579 平 重衡殿にございます。 162 00:14:06,579 --> 00:14:08,614 うむ。 163 00:14:08,614 --> 00:14:15,088 途中 囚衣や手鎖などを お強いいたしたは院のご命令。 164 00:14:15,088 --> 00:14:18,591 この頼朝の本心ではござらぬ。 165 00:14:18,591 --> 00:14:20,526 それは…。 166 00:14:20,526 --> 00:14:24,263 鎌倉へ参られたからには くつろがれよ。 167 00:14:24,263 --> 00:14:31,604 院議が いかがあるとも 重衡殿の身の末は 頼朝の一存にござる。 168 00:14:31,604 --> 00:14:35,475 お心やすくおられたがよい。 169 00:14:35,475 --> 00:14:38,778 これは かたじけない…。 170 00:14:38,778 --> 00:14:45,284 また 都におりました時には 九郎殿に大層お世話になり申した。 171 00:14:45,284 --> 00:14:49,122 お礼申し上げる。 重衡殿! 172 00:14:49,122 --> 00:14:52,158 何… 九郎が? 173 00:14:52,158 --> 00:14:56,863 そうでありましたか 九郎がお世話をな…。 174 00:14:56,863 --> 00:14:59,298 はっ。 九郎殿自身➡ 175 00:14:59,298 --> 00:15:06,906 平家の囚人であられた昔と思い比べて… などと お話しくだされましてな。 176 00:15:06,906 --> 00:15:09,942 さよう この頼朝も➡ 177 00:15:09,942 --> 00:15:13,780 平治の乱の折には 13歳で捕らわれ➡ 178 00:15:13,780 --> 00:15:17,617 池殿の屋敷に預けられた。 179 00:15:17,617 --> 00:15:22,922 その母御 池ノ尼殿の お口添えがあったとはいえ➡ 180 00:15:22,922 --> 00:15:24,957 その時 相国殿は➡ 181 00:15:24,957 --> 00:15:29,595 わしや九郎たちの命を 助けてくだされた。 182 00:15:29,595 --> 00:15:34,467 そのご恩 忘れはいたさぬ。 183 00:15:34,467 --> 00:15:38,604 狩野介 これへ! 184 00:15:38,604 --> 00:15:41,941 (狩野介)はっ! 185 00:15:41,941 --> 00:15:46,779 本日より 重衡殿を そちの屋敷にお迎えいたせ。 186 00:15:46,779 --> 00:15:48,714 はっ…。 187 00:15:48,714 --> 00:15:52,118 大切な客人ではあるが➡ 188 00:15:52,118 --> 00:15:56,289 院の平家に対するご勘気は いまだ解けておらぬ。 189 00:15:56,289 --> 00:16:05,965 そのこと よう心得て 外は厳しく 内はご不自由のなきよう。 190 00:16:05,965 --> 00:16:08,267 ははっ…。 191 00:16:20,913 --> 00:16:23,749 それにしても 九郎め➡ 192 00:16:23,749 --> 00:16:27,587 また いらざる口出しをしおって…。 193 00:16:27,587 --> 00:16:31,457 (政子)お気にかけられるほどのことでは ございませぬ。 194 00:16:31,457 --> 00:16:36,262 九郎殿は ただ心根の優しい方というだけ。 195 00:16:36,262 --> 00:16:40,266 それに 殿は今 武門第一のお人。 196 00:16:40,266 --> 00:16:42,935 こだわられるのは おかしゅうございます。 197 00:16:42,935 --> 00:16:44,871 ホホホホホホ…。 198 00:16:44,871 --> 00:16:47,773 (時政)御免。 199 00:16:47,773 --> 00:16:52,411 おお これは しゅうと殿。 父上…。 200 00:16:52,411 --> 00:16:58,284 重衡殿を どうご覧になりましたかな? 201 00:16:58,284 --> 00:17:04,991 討ち死にせずに あえて捕らわれたには それなりの考えがあるはず。 202 00:17:04,991 --> 00:17:11,564 …といって よきもてなしをしても 行く末 源氏のためになる男とは思えぬ。 203 00:17:11,564 --> 00:17:16,235 では すぐにお斬りになるか? 204 00:17:16,235 --> 00:17:22,575 いや よく本心を探ってからじゃ…。 205 00:17:22,575 --> 00:17:27,246 そうじゃ 男の本心を知るには➡ 206 00:17:27,246 --> 00:17:31,117 女子に探らせるのが 一番ではございませぬか? 207 00:17:31,117 --> 00:17:34,387 のう? 御台所。 父上! 208 00:17:34,387 --> 00:17:37,757 というて 相手は平家の公達➡ 209 00:17:37,757 --> 00:17:42,395 よほどの女子でなくば その役 務まらぬぞ。 210 00:17:42,395 --> 00:17:47,233 白拍子の千手では いかがでござろう? 211 00:17:47,233 --> 00:17:57,443 うむ。 鎌倉一の白拍子と聞こえた 千手の前か…。 212 00:18:00,112 --> 00:18:05,885 平家一門の罪業を一身に負い 自らを生贄と決めた重衡を➡ 213 00:18:05,885 --> 00:18:09,755 更なる苦悩が襲います。 214 00:18:09,755 --> 00:19:27,066 ♬~