1 00:00:36,628 --> 00:00:41,867 ずいずい ずっころばし ごまみそ ずい 2 00:00:41,867 --> 00:00:45,567 アー ごまみそ ずい 3 00:02:20,432 --> 00:02:22,534 そのまま そのまま 4 00:02:22,534 --> 00:02:25,904 皆の者 ご苦労だが頑張ってくれよ 5 00:02:25,904 --> 00:02:28,507 この工事さえ完成すれば どんな大水をも 6 00:02:28,507 --> 00:02:30,575 恐れることはなくなるのだ 7 00:02:30,575 --> 00:02:35,213 星野 領民どもは家業を うち捨てて働いておるのだ 8 00:02:35,213 --> 00:02:39,117 手当には不足のないよう 作事方に申しつけておくよう 9 00:02:39,117 --> 00:02:41,117 心得ました 10 00:02:43,221 --> 00:02:45,821 じゃいけんでほい 11 00:02:51,964 --> 00:02:53,966 危ない! 逃げろ! 12 00:02:53,966 --> 00:02:55,966 危ない 13 00:02:58,170 --> 00:03:00,570 危ない 逃げろ 早く逃げろ! 14 00:03:51,790 --> 00:03:57,929 ウ… ウッ ウー 15 00:03:57,929 --> 00:03:59,929 ウー 16 00:04:07,205 --> 00:04:10,709 殿! 殿! 17 00:04:10,709 --> 00:04:14,679 痴れ者 取り乱すではない 18 00:04:14,679 --> 00:04:17,816 殿のご急逝は 誰に気取られてもならんのじゃ 19 00:04:17,816 --> 00:04:19,818 御家老! 20 00:04:19,818 --> 00:04:22,687 ウ… 21 00:04:22,687 --> 00:04:24,856 今池 何をする? 22 00:04:24,856 --> 00:04:27,959 斬り捨てるのです 待て 待て 待てい 23 00:04:27,959 --> 00:04:30,362 今池 刀を引け 24 00:04:30,362 --> 00:04:32,362 御城代 25 00:04:35,967 --> 00:04:38,303 その方どもは この家の者か? 26 00:04:38,303 --> 00:04:41,606 はい 百姓 善八と申します 27 00:04:41,606 --> 00:04:44,910 うん よう聞け 28 00:04:44,910 --> 00:04:49,648 このことが御公儀の耳に入らば 我が織田家のみならず 29 00:04:49,648 --> 00:04:54,219 その方たち領民どもにも どのような難儀が及ぶやも知れん 30 00:04:54,219 --> 00:04:58,824 どうだ 口が裂けても口外せぬと 約束できるか? 31 00:04:58,824 --> 00:05:02,794 は… はい お… お約束 いたしますでございやす 32 00:05:02,794 --> 00:05:05,464 万が一にも口外いたさば 33 00:05:05,464 --> 00:05:08,400 その方の一命 申し受けるぞ 34 00:05:08,400 --> 00:05:11,103 は… はあ 35 00:05:11,103 --> 00:05:13,371 今池 星野 36 00:05:13,371 --> 00:05:16,241 おぬしたちは家中一同の口を塞ぎ 37 00:05:16,241 --> 00:05:19,478 外に漏れぬように手配せい はっ 38 00:05:19,478 --> 00:05:23,281 何をいたしておる 早うせい 殿は死んではおらん 39 00:05:23,281 --> 00:05:25,281 はっ 40 00:05:30,088 --> 00:05:33,325 殿は死んではおらんのだ 41 00:05:33,325 --> 00:05:36,962 上野小幡城主 織田因幡守信良は 42 00:05:36,962 --> 00:05:41,066 わずか2万石の小大名であったが 43 00:05:41,066 --> 00:05:45,003 戦国の覇者 織田信長 正統の血脈を受け継ぐ 44 00:05:45,003 --> 00:05:47,339 誇り高い武人であった 45 00:05:47,339 --> 00:05:51,676 ご遺骸は夜明けまでに 菩提寺霊安所に納める所存 46 00:05:51,676 --> 00:05:54,713 重臣を除く家臣の者には あくまでも 47 00:05:54,713 --> 00:05:58,150 ご病気ご療養中として 通さねばなりません 48 00:05:58,150 --> 00:06:00,919 せめて内々の別れだけでも… 49 00:06:00,919 --> 00:06:02,921 奥方様 50 00:06:02,921 --> 00:06:05,624 せめて内々の別れだけでも 51 00:06:05,624 --> 00:06:08,827 なりませぬ 奥方様 52 00:06:08,827 --> 00:06:12,330 徳川幕府は事あるごとに 外様諸藩の取り潰しを 53 00:06:12,330 --> 00:06:14,366 策しております 54 00:06:14,366 --> 00:06:17,335 藩主が死去し お世継ぎのない場合には 55 00:06:17,335 --> 00:06:19,437 取り潰しは必定 56 00:06:19,437 --> 00:06:23,408 何を言われる 殿には立派なお世継ぎが 57 00:06:23,408 --> 00:06:25,410 たとえ実のお子であっても 58 00:06:25,410 --> 00:06:30,048 藩主存命中に将軍家に対面し 直々のお言葉を賜らねば 59 00:06:30,048 --> 00:06:32,884 お世継ぎとは認められないのです 60 00:06:32,884 --> 00:06:35,887 和子様は殿のお子ではあっても 61 00:06:35,887 --> 00:06:40,125 まだお世継ぎではないのです 62 00:06:40,125 --> 00:06:43,261 上野小幡藩 織田信良はな 63 00:06:43,261 --> 00:06:49,067 3歳になる嫡子 信昌の 世継ぎ認可を求めてまいってな 64 00:06:49,067 --> 00:06:52,337 その後 病を口実に 65 00:06:52,337 --> 00:06:56,675 参勤交代の出府を辞退したいと 申し出てきよったのだ 66 00:06:56,675 --> 00:07:00,478 不慮の事故とのことだが 67 00:07:00,478 --> 00:07:03,381 隣藩 小室藩からの知らせでは 68 00:07:03,381 --> 00:07:06,585 既に死去しておるとの噂もある 69 00:07:06,585 --> 00:07:09,221 取り潰すのか? 70 00:07:09,221 --> 00:07:11,856 そのとおり 71 00:07:11,856 --> 00:07:17,395 織田家は小禄とはいえ 外様諸藩の中でも名にし負う名家 72 00:07:17,395 --> 00:07:20,195 いつ何時 幕府に仇なすやも知れん 73 00:07:22,467 --> 00:07:28,073 信良死去の確証がつかめれば 誠に重畳 74 00:07:28,073 --> 00:07:31,343 冷てえもんだな 鷹!すぐに発て 75 00:07:31,343 --> 00:07:33,343 いや まだ やるとは言ってない 76 00:07:38,450 --> 00:07:42,020 いくら欲しいのだ? そうだな 77 00:07:42,020 --> 00:07:44,889 まあ いつも金子ばかりでは 能がねえ 78 00:07:44,889 --> 00:07:47,089 望みのままってことに してもらおうか 79 00:07:49,794 --> 00:07:51,997 よかろう 80 00:07:51,997 --> 00:07:53,997 だが日限は5日だ 81 00:08:03,908 --> 00:08:07,879 鷹には日限を切って 因幡守の生死を探らせておるが 82 00:08:07,879 --> 00:08:10,815 相手が相手だ 83 00:08:10,815 --> 00:08:13,184 5日を過ぎたら 84 00:08:13,184 --> 00:08:15,253 淡路 85 00:08:15,253 --> 00:08:19,658 その方にも小幡に 赴いてもらわねばならん 86 00:08:19,658 --> 00:08:22,961 万一 織田家に反逆の志が あるとすれば 87 00:08:22,961 --> 00:08:28,033 時を与えてはマズいのだ 心得ました 88 00:08:28,033 --> 00:08:31,636 幕閣のさる者より 得た知らせによれば 89 00:08:31,636 --> 00:08:35,106 幕府の次なる取り潰しの目標は 90 00:08:35,106 --> 00:08:38,810 上野小幡 織田2万石じゃ 91 00:08:38,810 --> 00:08:42,547 藩主 信良は病中とのこと 92 00:08:42,547 --> 00:08:47,485 この書面を 城代家老 財部采女に渡し 93 00:08:47,485 --> 00:08:49,821 反逆の旗を揚げさせるのじゃ 94 00:08:49,821 --> 00:08:53,158 噂では財部采女という者 95 00:08:53,158 --> 00:08:55,427 なかなかの一徹者と 聞いております 96 00:08:55,427 --> 00:08:59,331 まず次席家老 今池嘉門に会え 97 00:08:59,331 --> 00:09:03,835 今池は最も過激な武断派として 聞こえておる 98 00:09:03,835 --> 00:09:06,237 和泉 急げ 99 00:09:06,237 --> 00:09:09,174 伊豆守の手の者は 早 発っておるに相違ないぞ 100 00:09:09,174 --> 00:09:11,174 はっ 101 00:09:32,564 --> 00:09:34,564 朱鷺 102 00:09:53,051 --> 00:09:55,920 キャー! 103 00:09:55,920 --> 00:09:59,620 誰だ?ええい 女 待て 104 00:10:04,996 --> 00:10:06,996 クソ 105 00:10:17,942 --> 00:10:19,942 撃て 106 00:10:22,180 --> 00:10:24,180 くせ者だ 逃がすな 107 00:10:30,188 --> 00:10:32,190 無用な殺生はするな 108 00:10:32,190 --> 00:10:34,659 だって私たちのこと知られたら 109 00:10:34,659 --> 00:10:36,659 いいんだ 気にするな 110 00:10:43,301 --> 00:10:45,503 アー! 111 00:10:45,503 --> 00:10:48,203 ウッ ウッ ウッ 112 00:11:18,369 --> 00:11:22,607 おい みんな お殿様が お見回りに出られたぞ 113 00:11:22,607 --> 00:11:25,276 お殿様が元気になられたぞ 114 00:11:25,276 --> 00:11:30,148 お殿様が元気になった お殿様がお見回りに出られたぞ 115 00:11:30,148 --> 00:11:32,148 お殿様が元気になった 116 00:11:35,286 --> 00:11:37,355 百舌鳥 その旅籠で待て 117 00:11:37,355 --> 00:11:39,357 嫌 私も行く 118 00:11:39,357 --> 00:11:42,393 百舌鳥 お願いね アッ 119 00:11:42,393 --> 00:11:44,893 嫌い もう! 120 00:11:59,711 --> 00:12:01,846 お殿様だ お見回りだ 121 00:12:01,846 --> 00:12:04,182 お殿様! お殿様 122 00:12:04,182 --> 00:12:07,318 お殿様 お殿様 123 00:12:07,318 --> 00:12:11,689 お殿様 お殿様 ありがとうございました 124 00:12:11,689 --> 00:12:14,359 おかげさまで この子は けがひとつなく 125 00:12:14,359 --> 00:12:16,694 このとおり 達者にいたしております 126 00:12:16,694 --> 00:12:19,964 本当にありがとうございました 127 00:12:19,964 --> 00:12:24,264 ありがとうございました ありがとうございました 128 00:12:38,049 --> 00:12:41,619 まあ かわいい この子が今のお殿様に? 129 00:12:41,619 --> 00:12:45,123 はい もうちょっとで 小屋の下敷きになるところを 130 00:12:45,123 --> 00:12:47,125 助けていただきました 131 00:12:47,125 --> 00:12:51,329 そのために お殿様は 大変なおけがをなされて 132 00:12:51,329 --> 00:12:55,767 私どもにとって あのお方は 神様でございます 133 00:12:55,767 --> 00:12:57,902 けがした殿さん どうしなすったんでい 134 00:12:57,902 --> 00:13:02,106 はい この近くの善八さんの家に 運ばれましてね 135 00:13:02,106 --> 00:13:05,410 あっ あそこでございますよ 136 00:13:05,410 --> 00:13:07,545 どうも いいえ 137 00:13:07,545 --> 00:13:09,545 じゃあ さあ 行きましょう 138 00:13:11,549 --> 00:13:14,052 お殿様は ちゃんと 生きてたじゃない 139 00:13:14,052 --> 00:13:16,952 私たちは とんだ 骨折り損だったわけね 140 00:13:18,957 --> 00:13:21,657 あれは殿さんじゃない え? 141 00:13:28,032 --> 00:13:30,468 まあ 今に分かる まさか 142 00:13:30,468 --> 00:13:33,671 だってお顔だって見えたし そんなバカなことが 143 00:13:33,671 --> 00:13:36,274 いや 俺の目はごまかせん 144 00:13:36,274 --> 00:13:39,574 ごめんくださいやす えー どなただね? 145 00:13:43,748 --> 00:13:46,284 これはどうもお忙しいところを 146 00:13:46,284 --> 00:13:50,154 ちと尋ねたいことがありましてね 147 00:13:50,154 --> 00:13:54,354 殿さんが けがしなすった時 立ち会うていなすったそうだが 148 00:14:00,732 --> 00:14:05,003 だ… 誰だ お前さんたちは? 149 00:14:05,003 --> 00:14:07,038 お… おら 何も知らねえだ 150 00:14:07,038 --> 00:14:10,541 よそへ当たってくだされ おとっつぁん 151 00:14:10,541 --> 00:14:14,479 そう心配しなくたって お前さん方に悪いようにはしねえ 152 00:14:14,479 --> 00:14:17,882 殿さんのけがが どうだったか 正直に話してくれりゃいいんだよ 153 00:14:17,882 --> 00:14:20,585 た… 大したおけがじゃなかっただ 154 00:14:20,585 --> 00:14:23,985 う… だからもうお元気になられて 155 00:14:26,858 --> 00:14:31,863 う… お殿様は ちゃんと お見回りに出てこられただ 156 00:14:31,863 --> 00:14:33,865 みんなに聞いてみるがよい 157 00:14:33,865 --> 00:14:38,036 あれは殿さんじゃねえ お前さんもそれを知ってるようだ 158 00:14:38,036 --> 00:14:40,138 いや お殿様だ 間違いねえだ 159 00:14:40,138 --> 00:14:42,140 殿さんはここで死んだんだ! それをお前は見たんだ 160 00:14:42,140 --> 00:14:45,877 うー 生きていなさるだ いい加減にしろ! 161 00:14:45,877 --> 00:14:48,513 その気になりゃ どんな手だってあるんだぞ 162 00:14:48,513 --> 00:14:51,249 何するんです! 163 00:14:51,249 --> 00:14:54,352 も… もう これ以上 お前さんに 話すことは何にもねえ 164 00:14:54,352 --> 00:14:58,222 出てってくれ 出ていってくれ! 165 00:14:58,222 --> 00:15:01,592 とっつぁん 本当のことを教えてくれ 166 00:15:01,592 --> 00:15:04,692 ア… 教えてくれ 167 00:15:06,664 --> 00:15:11,402 このことが御公儀の耳に入らば 我が織田家のみならず 168 00:15:11,402 --> 00:15:17,375 その方たち領民どもにも どのような難儀が及ぶやも知れん 169 00:15:17,375 --> 00:15:22,475 どうだ 口が裂けても 口外いたさぬと約束できるか? 170 00:15:44,535 --> 00:15:47,435 おとっつぁん おとっつぁん 171 00:15:50,308 --> 00:15:52,376 おとっつぁん おとっつぁん! 172 00:15:52,376 --> 00:15:54,846 開けて ねえ おとっつぁん 開けて 173 00:15:54,846 --> 00:15:56,846 開けて おとっつぁん 174 00:15:58,850 --> 00:16:00,850 おとっつぁん 175 00:16:05,690 --> 00:16:09,026 万一 口外いたした場合には 176 00:16:09,026 --> 00:16:13,364 その方の一命 申し受けるぞ 177 00:16:13,364 --> 00:16:16,300 おとっつぁん アッ アッ アー 178 00:16:16,300 --> 00:16:20,104 開けて おとっつぁん 179 00:16:20,104 --> 00:16:23,741 ウッ ウ… ウー 180 00:16:23,741 --> 00:16:26,844 おとっつぁん おとっつぁん ねえ 181 00:16:26,844 --> 00:16:28,844 おとっつぁん 182 00:16:31,115 --> 00:16:34,152 おとっつぁん おとっつぁん 183 00:16:34,152 --> 00:16:36,152 どけ 184 00:16:41,058 --> 00:16:44,562 おとっつぁん おとっつぁん おとっつぁん 185 00:16:44,562 --> 00:16:46,862 おとっつぁん!おと… 186 00:16:52,537 --> 00:16:55,807 人でなし 187 00:16:55,807 --> 00:16:59,407 人でなし… 人でなし 188 00:17:01,712 --> 00:17:05,112 人で… アー 189 00:17:09,854 --> 00:17:12,454 (泣き声) 190 00:17:21,732 --> 00:17:24,435 おぬしが不知火忍者 鷹か? 191 00:17:24,435 --> 00:17:26,635 一命 もらい受ける 192 00:17:43,588 --> 00:17:46,390 貴様ら 織田家の手の者では なさそうだな 193 00:17:46,390 --> 00:17:49,126 この俺の素性を 知っているところを見ると 194 00:17:49,126 --> 00:17:51,128 念流 仏師大乗 195 00:17:51,128 --> 00:17:53,428 同じく 矢車右近 196 00:17:55,533 --> 00:17:57,533 大乗! 197 00:18:57,595 --> 00:19:00,031 ダーッ 198 00:19:00,031 --> 00:19:02,031 ガーッ 199 00:19:59,256 --> 00:20:03,894 大乗寺殿 よくぞ 知らせてくだされた 200 00:20:03,894 --> 00:20:07,865 身共はかねてより 我が織田家に 対する幕府の冷たい仕打ちを 201 00:20:07,865 --> 00:20:09,867 腹に据えかねておったのです 202 00:20:09,867 --> 00:20:13,938 早速 城代家老 財部采女殿に お引き合わせいたそう 203 00:20:13,938 --> 00:20:19,076 和泉守様 鷹の配下の者が まだ このご城下に潜んでおるはず 204 00:20:19,076 --> 00:20:22,976 引っ捕らえて 御城代への 手土産代わりになされては? 205 00:20:26,283 --> 00:20:28,919 あっ 朱鷺様 206 00:20:28,919 --> 00:20:32,089 ひどいわ 私を置いてきぼりにして 207 00:20:32,089 --> 00:20:35,192 鷹 どうしたの? 208 00:20:35,192 --> 00:20:39,263 また いなくなっちゃったのね 大丈夫よ いつものことだから 209 00:20:39,263 --> 00:20:43,501 でも今度という今度は 鷹が考えてることが分かんないの 210 00:20:43,501 --> 00:20:45,903 男っていうのは 大体そういうものなのよ 211 00:20:45,903 --> 00:20:49,803 冷たくて独りよがりで 言ってみれば仕事の鬼ね 212 00:20:51,909 --> 00:20:53,978 誰なのよ 213 00:20:53,978 --> 00:20:56,778 貴様ら… 引っ捕らえい 214 00:21:16,534 --> 00:21:18,534 百舌鳥!お逃げ 215 00:21:30,114 --> 00:21:32,114 クソ 216 00:21:40,858 --> 00:21:43,358 アッ!ウッ 217 00:21:46,163 --> 00:21:48,399 こやつが鷹の配下でございます 218 00:21:48,399 --> 00:21:51,769 当領内に潜入せし目的 白状しよったのか? 219 00:21:51,769 --> 00:21:54,905 いえ なかなか しぶとい奴でございましてな 220 00:21:54,905 --> 00:21:57,675 白状しよるまで痛め吟味にかかれ 221 00:21:57,675 --> 00:21:59,675 はっ 222 00:22:36,280 --> 00:22:39,783 キャー! 223 00:22:39,783 --> 00:22:42,253 私を捕らえに来たんですね 224 00:22:42,253 --> 00:22:46,053 私をおとっつぁんの代わりに しようと思っても無駄です 225 00:22:48,459 --> 00:22:51,495 わびて済むとは思わねえ 226 00:22:51,495 --> 00:22:53,795 だが今の俺は こうするしかねえんだ 227 00:22:56,600 --> 00:22:59,336 おとっつぁんのことなら もういいんです 228 00:22:59,336 --> 00:23:02,036 覚悟の上の自害だったんですから 229 00:23:06,177 --> 00:23:09,580 待ってくれ 待ってくれ 嫌っ 離して 離してください 230 00:23:09,580 --> 00:23:12,416 頼む 待ってくれ 231 00:23:12,416 --> 00:23:14,818 お前さんのとっつぁん 侍でもねえのに 232 00:23:14,818 --> 00:23:17,721 どうして殿様のために あんな立派な死に方ができたんだ 233 00:23:17,721 --> 00:23:19,757 それが俺には分からねえんだ 234 00:23:19,757 --> 00:23:23,257 もう何も聞かないでください 235 00:23:39,210 --> 00:23:41,210 お待ちなさい 嫌! 236 00:23:51,455 --> 00:23:54,091 教えてくれ 237 00:23:54,091 --> 00:23:56,560 どうして とっつぁん 自分で死んだんだ? 238 00:23:56,560 --> 00:24:00,197 その訳を教えてくれ 239 00:24:00,197 --> 00:24:04,397 あなたが おとっつぁんを 死に追いやったのです 240 00:24:06,637 --> 00:24:11,942 私たち領内の百姓は 織田のお殿様から 241 00:24:11,942 --> 00:24:14,842 数え切れないほど ご恩を頂いております 242 00:24:16,914 --> 00:24:21,318 お殿様が一生の仕事として 始められた 243 00:24:21,318 --> 00:24:25,918 新田を開く工事と 神流川の用水工事 244 00:24:27,925 --> 00:24:34,064 それが完成したら 私たちは広々とした田畑で 245 00:24:34,064 --> 00:24:38,664 大水と日照りの心配もなく 働けるのです 246 00:24:40,804 --> 00:24:45,909 おとっつぁんも 一日も早く それが完成することを 247 00:24:45,909 --> 00:24:47,909 願うておりました 248 00:24:50,080 --> 00:24:52,080 それなのに 249 00:24:54,084 --> 00:24:57,254 そのために 250 00:24:57,254 --> 00:24:59,554 おとっつぁんは死んだの 251 00:25:21,445 --> 00:25:23,445 殿様は死んでたのか 252 00:25:26,183 --> 00:25:30,554 いいえ お殿様は 死んだんではありません 253 00:25:30,554 --> 00:25:32,754 お殿様は生きてらっしゃいます 254 00:26:48,599 --> 00:26:52,799 鷹 鷹 鷹ったら 255 00:26:55,739 --> 00:26:58,475 何やってんのよ こんなとこで どうしたんだ? 256 00:26:58,475 --> 00:27:01,445 朱鷺様がお城の侍に捕まったの 何? 257 00:27:01,445 --> 00:27:04,848 御城代 あの善八と申す百姓が 258 00:27:04,848 --> 00:27:08,085 鷹の手にかかって 果てたそうでございますぞ 259 00:27:08,085 --> 00:27:12,856 既に殿の正体も伊豆守に 見破られておるやも知れず 260 00:27:12,856 --> 00:27:15,859 このまま黙って取り潰しの沙汰を 待つよりは 261 00:27:15,859 --> 00:27:18,595 名門織田家の意地を 天下に示そうではありませぬか 262 00:27:18,595 --> 00:27:23,734 これなる書状にもあるとおり 公方様もお見捨てにはなりません 263 00:27:23,734 --> 00:27:25,669 とは申せ 264 00:27:25,669 --> 00:27:27,671 江戸表の返事を待ってからでも 遅くはありますまい 265 00:27:27,671 --> 00:27:30,240 ん? 万に一つ 266 00:27:30,240 --> 00:27:34,311 御公儀のお許しがあれば お家は無事安泰なのですから 267 00:27:34,311 --> 00:27:36,613 たわけたことを申すな 268 00:27:36,613 --> 00:27:39,917 伊豆守が そんな甘い奴と 思うておるのか? 269 00:27:39,917 --> 00:27:42,820 申し上げます ただ今 江戸表より 270 00:27:42,820 --> 00:27:46,220 谷沢又兵衛殿 家中の御使者としてご到着 271 00:27:48,292 --> 00:27:53,664 御城代 大目付 岡部淡路守 松平伊豆守様の御名代として 272 00:27:53,664 --> 00:27:56,200 明朝 当藩に向けて ご出立なされまする 273 00:27:56,200 --> 00:27:58,869 何? して御名代の名目は? 274 00:27:58,869 --> 00:28:02,306 殿のご病気お見舞いのためと 承っております 275 00:28:02,306 --> 00:28:04,374 詳しくは追って御使者が 276 00:28:04,374 --> 00:28:06,477 うん ご苦労であった 277 00:28:06,477 --> 00:28:08,579 下がって休むがよい はっ 278 00:28:08,579 --> 00:28:13,217 御城代 これでお覚悟が ついたのではありませぬかな? 279 00:28:13,217 --> 00:28:16,220 岡部淡路守と申せば 伊豆の懐刀 280 00:28:16,220 --> 00:28:19,122 病気見舞いは表向きのこと その実 281 00:28:19,122 --> 00:28:22,359 当藩の喉首に白刃を 突きつけてまいったも同然 282 00:28:22,359 --> 00:28:26,129 財部殿 よい折ではないか 283 00:28:26,129 --> 00:28:30,434 岡部を斬って 倒幕ののろしを 上げればよいのだ 284 00:28:30,434 --> 00:28:34,271 公方様について かつての栄光を取り戻すか 285 00:28:34,271 --> 00:28:38,475 家中離散 浪々の憂き目を見るか 286 00:28:38,475 --> 00:28:41,111 答えは明らかではありませぬか 287 00:28:41,111 --> 00:28:45,115 御城代 決断なされ 288 00:28:45,115 --> 00:28:48,515 あくまでも公儀の返事を待つのだ 289 00:28:59,196 --> 00:29:03,166 御門番に申し上げる 江戸表より急使でござる 290 00:29:03,166 --> 00:29:05,966 御開門 御開門 291 00:29:10,841 --> 00:29:14,041 御使者 ご苦労に存じます どうぞ 292 00:29:29,092 --> 00:29:31,092 鷹 293 00:29:40,070 --> 00:29:43,340 朱鷺 大丈夫か? 294 00:29:43,340 --> 00:29:46,243 大丈夫 鷹 295 00:29:46,243 --> 00:29:50,547 岡部淡路守が伊豆守の名代として 来るんですって 296 00:29:50,547 --> 00:29:53,383 伊豆守? 297 00:29:53,383 --> 00:29:58,488 お昼から評定が続いてたけど 殿様の姿は見なかったわ 298 00:29:58,488 --> 00:30:01,858 どうも 今池嘉門っていう家老が 299 00:30:01,858 --> 00:30:05,429 闇公方の配下と 結びついてるらしいのよ 300 00:30:05,429 --> 00:30:09,433 よし 百舌鳥と2人で その今池の屋敷を見張れ 301 00:30:09,433 --> 00:30:11,501 早く行け 302 00:30:11,501 --> 00:30:13,601 俺は まだ肝心な仕事が 残ってるんだ 303 00:30:41,431 --> 00:30:43,600 やっぱり殿様は死んでたんだな 304 00:30:43,600 --> 00:30:45,600 誰じゃ 305 00:30:48,605 --> 00:30:52,005 あんた 殿様の奥方だろ 306 00:30:57,614 --> 00:30:59,916 殿さんの身代わりを務めるのは 結構だが 307 00:30:59,916 --> 00:31:01,916 どだい男のまねは無理だ 308 00:31:04,554 --> 00:31:07,391 静かにしろ 309 00:31:07,391 --> 00:31:12,262 なにも お前さんの正体を暴くのが 目的ではないんだ 310 00:31:12,262 --> 00:31:14,862 殿! 殿! 311 00:31:19,970 --> 00:31:21,970 おのれ 312 00:31:26,910 --> 00:31:30,547 引っ捕らえい てめえら雑魚には用はねえ 313 00:31:30,547 --> 00:31:33,450 城代家老 財部采女を呼んでこい 314 00:31:33,450 --> 00:31:35,750 城代家老 呼んでこい! 黙れ! 315 00:31:37,854 --> 00:31:41,725 あんたが財部さんかい? そうだ おぬしは? 316 00:31:41,725 --> 00:31:44,428 鷹だ 何?鷹だと? 317 00:31:44,428 --> 00:31:47,698 財部さん 二人っきりで 話がしたいんだ 318 00:31:47,698 --> 00:31:51,768 采女 私は どうなっても構わない この者を斬りなさい 319 00:31:51,768 --> 00:31:55,305 心配しなくたって どうもしやしねえ さあ 行け 320 00:31:55,305 --> 00:31:57,305 覚悟! 321 00:32:00,010 --> 00:32:02,612 おのれ! 待て 322 00:32:02,612 --> 00:32:05,482 待て 待て 待て 待てい 御城代 御城代 323 00:32:05,482 --> 00:32:07,482 奴を消し去れ 324 00:32:10,754 --> 00:32:13,457 待て 御城代 325 00:32:13,457 --> 00:32:17,994 かかるイヌめの戯言を 真に受けられるご所存か? 326 00:32:17,994 --> 00:32:22,599 黙れ!その方こそ いつから 闇公方のイヌになったのだ 327 00:32:22,599 --> 00:32:25,502 な… なんということを 328 00:32:25,502 --> 00:32:30,540 お手前こそ この織田家を幕府に 売り渡そうとしておられるのだ 329 00:32:30,540 --> 00:32:34,377 今池嘉門!それがし 藩執政として 330 00:32:34,377 --> 00:32:36,913 閉門蟄居を申し渡す 331 00:32:36,913 --> 00:32:41,613 直ちに屋敷に立ち戻り 神妙にいたしておれ! 332 00:32:52,195 --> 00:32:54,798 財部さんほどの人が 333 00:32:54,798 --> 00:32:58,034 どうして あんな猿芝居を 打ったんだ 334 00:32:58,034 --> 00:33:01,338 これでよかったのだ 335 00:33:01,338 --> 00:33:05,709 時を稼いだおかげで おぬしにも会えた 336 00:33:05,709 --> 00:33:09,809 岡部淡路守様にも お目にかかれる 337 00:33:11,848 --> 00:33:17,020 あの時 殿の死が公になっていたら 即座にお取り潰し 338 00:33:17,020 --> 00:33:21,158 恐らくは一言の弁明もなしにな 339 00:33:21,158 --> 00:33:24,861 だが そんなことを公儀が認めると 思うのか? 340 00:33:24,861 --> 00:33:27,397 お取り潰しは免れぬとしても 341 00:33:27,397 --> 00:33:31,797 せめて織田家のお血筋なりとも 342 00:33:34,938 --> 00:33:40,210 人は思いもかけぬ災厄にぶつかる 343 00:33:40,210 --> 00:33:44,514 訳もなく家を失い 344 00:33:44,514 --> 00:33:47,314 妻や身寄りを失う 345 00:33:50,754 --> 00:33:54,691 こんなことがあっても いいものだろうか 346 00:33:54,691 --> 00:33:58,361 城代と鷹の間には 確かに密約ができたようです 347 00:33:58,361 --> 00:34:01,198 鷹の奴… 今池殿 348 00:34:01,198 --> 00:34:03,633 もしかすると城代にだけは 349 00:34:03,633 --> 00:34:07,933 取り潰しの後の仕官の口など 約束したのではないかな 350 00:34:10,106 --> 00:34:12,576 岡部を斬るんだ 351 00:34:12,576 --> 00:34:16,046 伊豆守の使者を斬れば 城代が どうあがこうと 352 00:34:16,046 --> 00:34:19,449 幕府と戦う他あるまい よくぞ言われた 353 00:34:19,449 --> 00:34:22,719 小山田殿 岡部の到着はいつだ? 354 00:34:22,719 --> 00:34:26,823 はっ 明 午の刻と聞きましたが うん 355 00:34:26,823 --> 00:34:29,326 すると国境は朝か 356 00:34:29,326 --> 00:34:32,696 今から出かけて待ち伏せるのだ 357 00:34:32,696 --> 00:34:35,596 小山田 手勢を集めい はっ 358 00:34:43,540 --> 00:34:46,243 お前たちの悪巧みは みんな聞いたよ 359 00:34:46,243 --> 00:34:48,243 貴様 360 00:34:54,251 --> 00:34:57,487 くせ者だ くせ者だ 出合え 出合え 361 00:34:57,487 --> 00:35:00,523 くせ者だ くせ者だ 出合え 362 00:35:00,523 --> 00:35:02,523 出合え 出合え 363 00:35:22,045 --> 00:35:25,145 おっ おのれ ダーッ 364 00:35:35,492 --> 00:35:37,492 覚悟! 365 00:35:41,831 --> 00:35:44,200 おのれ やーっ 366 00:35:44,200 --> 00:35:46,200 ウッ 367 00:35:51,107 --> 00:35:53,107 おのれ 368 00:35:59,349 --> 00:36:01,785 剣は瞬息なり 369 00:36:01,785 --> 00:36:05,488 剣の勝負は太刀行きの速さで 決まるという 370 00:36:05,488 --> 00:36:09,159 光と影の交錯 371 00:36:09,159 --> 00:36:11,995 これが かげろう殺法の神髄である 372 00:36:11,995 --> 00:36:14,097 ダーッ 373 00:36:14,097 --> 00:36:17,267 アッ 374 00:36:17,267 --> 00:36:19,267 アー 375 00:37:11,688 --> 00:37:15,592 それがし 城代家老を 務めおりまする 376 00:37:15,592 --> 00:37:18,328 財部采女にござりまする 377 00:37:18,328 --> 00:37:21,765 大目付 岡部淡路守様には 378 00:37:21,765 --> 00:37:26,136 主君 因幡守のために わざわざのお出まし 379 00:37:26,136 --> 00:37:29,873 恐縮至極に存じたてまつりまする 380 00:37:29,873 --> 00:37:34,444 その後 因幡守殿のご容体は いかがかな? 381 00:37:34,444 --> 00:37:38,815 はっ ただ今 これへ 382 00:37:38,815 --> 00:37:41,451 ほほう 383 00:37:41,451 --> 00:37:46,022 すると もはや ご本復されたわけか? 384 00:37:46,022 --> 00:37:49,322 あ… それは誠に重畳 385 00:38:04,974 --> 00:38:08,774 御主君 織田因幡守にござりまする 386 00:38:19,889 --> 00:38:24,160 采女 これはどういうことだ? 387 00:38:24,160 --> 00:38:29,866 こんにちがちょうど 亡き主君の 四十九日に相なりまする 388 00:38:29,866 --> 00:38:32,635 すると世継ぎ認可を 願い出た折には 389 00:38:32,635 --> 00:38:35,405 既に他界しておられたわけだな? 390 00:38:35,405 --> 00:38:37,407 いかにも 391 00:38:37,407 --> 00:38:41,878 慮外者め 公儀を欺くとは 392 00:38:41,878 --> 00:38:45,982 恐れながら やむにやまれず 393 00:38:45,982 --> 00:38:48,084 言うな! 394 00:38:48,084 --> 00:38:53,056 大目付様 我ら織田家中一同の真実を 395 00:38:53,056 --> 00:38:57,127 松平伊豆守様に 知っていただきとうて 396 00:38:57,127 --> 00:39:00,130 仕組んだことにござりまする 397 00:39:00,130 --> 00:39:03,533 真実だと? 398 00:39:03,533 --> 00:39:08,071 さよう 将軍家への忠誠でござる 399 00:39:08,071 --> 00:39:12,408 譜代親藩に勝るとも劣らぬ 忠誠でござる 400 00:39:12,408 --> 00:39:16,846 この儀 武士の魂に懸けて 401 00:39:16,846 --> 00:39:19,883 誓約つかまつる 402 00:39:19,883 --> 00:39:24,921 何とぞ松平伊豆守様に 403 00:39:24,921 --> 00:39:28,057 我らの赤誠をお伝えくだされ 404 00:39:28,057 --> 00:39:34,030 その上でなお 改易お取り潰しの ご沙汰があるなら 405 00:39:34,030 --> 00:39:36,030 家中一同… 406 00:39:38,034 --> 00:39:41,834 潔く従いまする 407 00:39:48,111 --> 00:39:50,713 大目付様 408 00:39:50,713 --> 00:39:55,185 采女 何度 申し立てても 無駄なこと 409 00:39:55,185 --> 00:40:01,024 口先だけの忠誠を御老中が うのみになされると思うてか 410 00:40:01,024 --> 00:40:03,526 直ちに江戸表へ立ち帰り 411 00:40:03,526 --> 00:40:06,896 ありていを御老中に報告いたす 412 00:40:06,896 --> 00:40:10,433 神妙に沙汰を待て 413 00:40:10,433 --> 00:40:13,736 お待ちくださいませ 414 00:40:13,736 --> 00:40:17,073 決して… 決して 口先だけではございませぬ 415 00:40:17,073 --> 00:40:20,143 ええい どきませい 416 00:40:20,143 --> 00:40:25,114 淡路守様 お待ちくだされ 417 00:40:25,114 --> 00:40:28,718 淡路守様… 418 00:40:28,718 --> 00:40:32,118 お待ちくださいませ 淡路守様 419 00:40:37,193 --> 00:40:43,393 何とぞ… 何とぞ お世継ぎのご認可を 420 00:40:50,006 --> 00:40:52,642 その方… 421 00:40:52,642 --> 00:40:54,944 陰腹を 422 00:40:54,944 --> 00:41:00,144 何とぞ… 何とぞ お世継ぎのご認可を 423 00:41:02,485 --> 00:41:05,221 采女… 御家老! 424 00:41:05,221 --> 00:41:07,857 御家老… 425 00:41:07,857 --> 00:41:09,857 御家老 426 00:41:19,869 --> 00:41:22,472 鷹 岡部さん 427 00:41:22,472 --> 00:41:26,843 これでも まだ財部さんの気持ちを 察してやらないんですか? 428 00:41:26,843 --> 00:41:28,978 その方 どういうつもりだ? 429 00:41:28,978 --> 00:41:32,015 己の立場を忘れたわけでは あるまいな? 430 00:41:32,015 --> 00:41:35,418 俺の立場?そんなこと お前さんには関係ねえ! 431 00:41:35,418 --> 00:41:38,021 黙れ! 432 00:41:38,021 --> 00:41:40,690 何でもかんでも取り潰すのが 能じゃねえ 433 00:41:40,690 --> 00:41:43,226 ちっぽけな手違いを とがめたりせずに 434 00:41:43,226 --> 00:41:46,129 進んで織田家のような大名を 守ってやってこそ 435 00:41:46,129 --> 00:41:49,098 なお幕府のご威光は 大きくなるんだ 436 00:41:49,098 --> 00:41:51,401 そうじゃありませんか 岡部さん 437 00:41:51,401 --> 00:41:53,703 もし織田家を取り潰したら 438 00:41:53,703 --> 00:41:57,240 国中の大名は誰一人 幕府を信用しない 439 00:41:57,240 --> 00:41:59,375 いや 大名ばかりじゃない 440 00:41:59,375 --> 00:42:01,678 百姓 町人さえも信用しないぞ 441 00:42:01,678 --> 00:42:05,581 鷹 どのような事情があろうとも 442 00:42:05,581 --> 00:42:08,985 御定法ゆえ お世継ぎは 認めるわけにはいかん 443 00:42:08,985 --> 00:42:13,990 御定法か そんな御定法で 裁けるなんて 444 00:42:13,990 --> 00:42:15,990 俺には許せねえ! 445 00:42:21,531 --> 00:42:24,667 見ろ! 446 00:42:24,667 --> 00:42:26,667 殿は生きておる 447 00:42:29,138 --> 00:42:31,638 どうあっても こいつばかりは 承知してもらう 448 00:42:33,776 --> 00:42:37,313 さもなくば 449 00:42:37,313 --> 00:42:39,313 覚悟してもらおう 450 00:42:47,090 --> 00:42:49,090 鷹… 451 00:42:52,095 --> 00:42:54,764 た… 鷹殿 452 00:42:54,764 --> 00:42:59,164 みだりに事を起こしてくださるな 453 00:43:05,174 --> 00:43:07,577 た… 鷹殿 454 00:43:07,577 --> 00:43:10,277 鷹殿 鷹… 455 00:43:12,348 --> 00:43:15,351 御家老! 御家老様 456 00:43:15,351 --> 00:43:17,387 御家老 457 00:43:17,387 --> 00:43:19,387 岡部さん 458 00:43:27,230 --> 00:43:32,830 采女 その方の死 無駄にはせんぞ 459 00:43:44,981 --> 00:43:48,017 鷹 待ってよ 460 00:43:48,017 --> 00:43:51,387 待ってってば 鷹 461 00:43:51,387 --> 00:43:53,389 鷹ったら 462 00:43:53,389 --> 00:43:56,626 ねえ 鷹 463 00:43:56,626 --> 00:43:59,595 待ってったら 464 00:43:59,595 --> 00:44:03,733 ちょっと! 鷹 鷹 465 00:44:03,733 --> 00:44:05,933 ねえったら 鷹! 466 00:44:22,185 --> 00:44:25,221 会えてよかった 467 00:44:25,221 --> 00:44:27,256 もういっぺん あんたに会って 謝りたかったんだ 468 00:44:27,256 --> 00:44:30,359 いいえ 私の方こそ 469 00:44:30,359 --> 00:44:32,795 いろいろお世話になりました 470 00:44:32,795 --> 00:44:37,099 あの… 何かお礼をと 思ったんですけど 471 00:44:37,099 --> 00:44:39,099 笑わないでください 472 00:44:45,274 --> 00:44:47,274 ありがとう 473 00:44:51,747 --> 00:44:53,747 達者でな 474 00:45:07,430 --> 00:45:10,366 何さ 花なんかもらって デレデレして 475 00:45:10,366 --> 00:45:12,969 鷹に花なんか似合わないわよ ね? 476 00:45:12,969 --> 00:45:14,971 ね? 477 00:45:14,971 --> 00:45:16,973 ちょっと かわいい子だったからね 478 00:45:16,973 --> 00:45:18,975 うるさい! 479 00:45:18,975 --> 00:45:20,975 何さ 480 00:45:45,201 --> 00:45:48,905 この後 間もなく 織田信昌は 481 00:45:48,905 --> 00:45:51,474 叔父 織田高信の後見の元に 482 00:45:51,474 --> 00:45:58,514 3歳にして 上野小幡藩2万石の家督を継承 483 00:45:58,514 --> 00:46:01,517 菜の花咲く里には 484 00:46:01,517 --> 00:46:06,117 いつまでも平和な日々が 続いたという