1 00:00:36,826 --> 00:00:42,031 ずいずい ずっころばし ごまみそ ずい 2 00:00:42,031 --> 00:00:45,731 アー ごまみそ ずい 3 00:01:48,064 --> 00:01:50,800 大阪城の戦火を逃れて 江戸に下った 4 00:01:50,800 --> 00:01:54,904 豊臣秀頼の正室 徳川千姫は 5 00:01:54,904 --> 00:02:00,509 第二の夫 本多忠刻の死後 落飾して天樹院と号し 6 00:02:00,509 --> 00:02:04,113 麹町の御殿に移り住んだ 7 00:02:04,113 --> 00:02:09,585 だが世を忍んで仏に仕えるとは うわべのこと 8 00:02:09,585 --> 00:02:12,521 千姫は夜ごとに 男を屋敷に引き入れ 9 00:02:12,521 --> 00:02:16,726 淫乱な情事に ふけっていたという 10 00:02:16,726 --> 00:02:22,865 しかも男は誰一人 生きては戻らなかった 11 00:02:22,865 --> 00:02:27,937 千姫乱行の噂は たちまち江戸市中に響き渡った 12 00:02:27,937 --> 00:02:31,474 その方 意に染まぬであろうが 13 00:02:31,474 --> 00:02:34,543 このたびは おなごを1人 殺てもらいたい 14 00:02:34,543 --> 00:02:36,746 何?女? 15 00:02:36,746 --> 00:02:39,548 ただの女ではない 16 00:02:39,548 --> 00:02:42,351 千姫様のお命を ひそかに申し受けるのだ 17 00:02:42,351 --> 00:02:45,287 ハッ やなこったよ 18 00:02:45,287 --> 00:02:47,857 待て 19 00:02:47,857 --> 00:02:51,794 千姫様ご乱行の噂は そちも存じていよう 20 00:02:51,794 --> 00:02:53,796 確たる証拠もないことゆえ 21 00:02:53,796 --> 00:02:57,166 これまでは内聞に 済ませてまいったが 22 00:02:57,166 --> 00:03:01,537 近頃は幕閣の嫡子にまで 累が及んでいる 23 00:03:01,537 --> 00:03:05,841 これが公の沙汰となれば 容易ならぬことじゃ 24 00:03:05,841 --> 00:03:09,812 千姫様は将軍家の姉上に おわすゆえ 25 00:03:09,812 --> 00:03:12,815 幕府転覆の機を狙う 諸侯にとっては 26 00:03:12,815 --> 00:03:15,184 格好の口実ともなろう 27 00:03:15,184 --> 00:03:18,284 是が非でも今のうちに 災いの根を断たねばならぬ 28 00:03:20,356 --> 00:03:25,556 それができるのは 不知火ノ鷹 その方だけじゃ 29 00:03:27,530 --> 00:03:29,530 力を貸してくれ 30 00:03:31,567 --> 00:03:34,136 もっとも 31 00:03:34,136 --> 00:03:38,808 あくまでも突然のご病死を 装わねばならぬ 32 00:03:38,808 --> 00:03:42,178 言うまでもなく これは余の一存 33 00:03:42,178 --> 00:03:45,114 余一人の密命じゃ 34 00:03:45,114 --> 00:03:47,314 気取られれば天下の大事 35 00:03:49,752 --> 00:03:52,388 頼む 36 00:03:52,388 --> 00:03:54,924 かわいそうに 37 00:03:54,924 --> 00:03:59,762 女を殺すには他に手はあんのによ 38 00:03:59,762 --> 00:04:01,862 もったいねえ話だぜ 39 00:04:16,078 --> 00:04:19,782 おい 殺されてるぞ え? 40 00:04:19,782 --> 00:04:22,585 おい お役人を呼んでこい へい 41 00:04:22,585 --> 00:04:25,688 おい どけ 42 00:04:25,688 --> 00:04:28,924 どけ 寄るな 寄るな 一体どうしたんですか? 43 00:04:28,924 --> 00:04:31,024 寄るな 寄るんじゃない 44 00:04:33,295 --> 00:04:36,799 五三桐… チッ また千姫御殿か 45 00:04:36,799 --> 00:04:39,199 え? 千姫御殿だって 46 00:04:42,004 --> 00:04:44,607 あれで老中の息子が3人目 47 00:04:44,607 --> 00:04:47,042 ねえ 今度は私にやらせて 48 00:04:47,042 --> 00:04:49,545 女1人 やるくらい お安いご用 49 00:04:49,545 --> 00:04:53,082 ダメ 相手は千姫 とてもお前なんかに 50 00:04:53,082 --> 00:04:56,886 ダメなのは朱鷺様 世が世なら 不知火のお姫様だから 51 00:04:56,886 --> 00:05:01,457 千姫様のことが少し分かる だから深刻になって腕が鈍る 52 00:05:01,457 --> 00:05:03,626 仕事に人情は禁物さ 53 00:05:03,626 --> 00:05:06,195 フフッ 言うことだけは一人前 54 00:05:06,195 --> 00:05:08,197 それだけ仕事ができると いいんだけど 55 00:05:08,197 --> 00:05:11,000 フンッ おい 百舌鳥 56 00:05:11,000 --> 00:05:14,837 どうやって殺す? もちろん これ 57 00:05:14,837 --> 00:05:17,072 ダメ 傷がつく 58 00:05:17,072 --> 00:05:19,108 じゃあ 毒? 59 00:05:19,108 --> 00:05:21,110 ダメ 斑点が残る 60 00:05:21,110 --> 00:05:23,379 じゃ どうすりゃいいのよ 61 00:05:23,379 --> 00:05:25,481 これだよ ヒゲで? 62 00:05:25,481 --> 00:05:28,083 紙だよ 63 00:05:28,083 --> 00:05:30,619 いいから酒井様の屋敷を見張れ 64 00:05:30,619 --> 00:05:34,019 この江戸屋敷で息子のいる老中は 酒井様だけだ 65 00:05:55,511 --> 00:05:57,511 はい 66 00:06:06,255 --> 00:06:08,390 来た 来た 取って 67 00:06:08,390 --> 00:06:10,490 後で ウンッ 68 00:06:14,530 --> 00:06:17,533 あっ 若殿 おかえりなさいませ 69 00:06:17,533 --> 00:06:19,733 おう 腹が減ったぞ 70 00:06:31,046 --> 00:06:33,983 ウーッ 殿 71 00:06:33,983 --> 00:06:37,553 若殿 72 00:06:37,553 --> 00:06:40,953 殿 ウアッ!ウー ウッ 73 00:06:45,094 --> 00:06:47,094 急げ 74 00:06:52,101 --> 00:06:54,101 お待ち 75 00:06:56,638 --> 00:06:58,941 吹き矢ね なかなかやるじゃない 76 00:06:58,941 --> 00:07:01,541 早く鷹に 私は駕籠を追う はい 77 00:07:40,482 --> 00:07:43,619 ホッ 78 00:07:43,619 --> 00:07:46,219 におい炭 知らないでしょ 79 00:08:05,774 --> 00:08:09,674 エッホ エッホ エッホ エッホ… 80 00:08:18,487 --> 00:08:20,487 こっちよ 81 00:08:26,662 --> 00:08:29,164 すまんが 前の駕籠に 真横からぶつけてくれ 82 00:08:29,164 --> 00:08:31,433 何ですって? ぶつけてくれりゃいいんだ 83 00:08:31,433 --> 00:08:34,203 あ?あ? 頼むわよ 84 00:08:34,203 --> 00:08:36,403 へい それい 85 00:08:43,479 --> 00:08:45,879 無礼者 何をするんだ 86 00:08:49,518 --> 00:08:52,318 おい 危ないぞ へい 87 00:08:54,790 --> 00:08:58,127 ヘヘッ よいしょ どっこいしょ 88 00:08:58,127 --> 00:09:00,129 旦那 もういいでしょ 89 00:09:00,129 --> 00:09:04,166 大丈夫ですかい?ん?おかしいな 90 00:09:04,166 --> 00:09:06,368 あっ あっ 91 00:09:06,368 --> 00:09:08,537 変わってる 誰だろう 92 00:09:08,537 --> 00:09:13,108 ご苦労さん 酒井様のお屋敷に 届けておくれ 93 00:09:13,108 --> 00:09:16,512 はい 1両 94 00:09:16,512 --> 00:09:19,982 ん? はい 95 00:09:19,982 --> 00:09:22,885 どうなってんだよ おい でも ここ… 96 00:09:22,885 --> 00:09:26,688 大丈夫 まだ死んじゃいないよ 97 00:09:26,688 --> 00:09:28,688 え? え? 98 00:09:40,369 --> 00:09:45,908 ちまたに広まる よからぬ風聞 99 00:09:45,908 --> 00:09:50,112 元守り役の吉田修理にとっては 100 00:09:50,112 --> 00:09:56,312 聞くにたえぬ また口にするのも 恐れ多いことばかり 101 00:09:59,855 --> 00:10:02,357 どれもこれも 102 00:10:02,357 --> 00:10:08,130 年寄の取り越し苦労 103 00:10:08,130 --> 00:10:10,799 口さがない世間の 104 00:10:10,799 --> 00:10:14,469 根も葉もない噂じゃと 105 00:10:14,469 --> 00:10:17,906 姫様のお言葉が頂きたく 106 00:10:17,906 --> 00:10:21,806 かく まかりいでましたる次第 107 00:10:26,315 --> 00:10:30,615 何とぞ お答えくだされ 108 00:10:34,189 --> 00:10:37,726 松坂殿 109 00:10:37,726 --> 00:10:43,298 おそばに仕えるそなたなら 存じておろう 110 00:10:43,298 --> 00:10:45,998 なぜ黙っておられる 111 00:10:52,341 --> 00:10:54,810 お客人をお連れ申しました 112 00:10:54,810 --> 00:10:56,945 どなたじゃ? 113 00:10:56,945 --> 00:11:00,916 御老中 酒井忠勝様 ご嫡男 忠朝殿 114 00:11:00,916 --> 00:11:02,918 えっ これは… 115 00:11:02,918 --> 00:11:06,154 控えい!守り役風情に 差し出口は無用じゃ 116 00:11:06,154 --> 00:11:09,054 おのれ 無礼な! ご老体 117 00:11:11,827 --> 00:11:14,463 御殿用人 南部左門 118 00:11:14,463 --> 00:11:18,934 何事も千姫様の御意のままに 努めておる 119 00:11:18,934 --> 00:11:21,934 これには深い子細があるのじゃ 120 00:11:35,450 --> 00:11:38,720 今宵の殿御は よい体をしておられますね 121 00:11:38,720 --> 00:11:40,720 ウフフフ 122 00:12:05,847 --> 00:12:07,849 どうだった? 異常なし 123 00:12:07,849 --> 00:12:09,849 ご苦労 124 00:12:59,134 --> 00:13:02,604 今宵 あの酒井の息子で4人 125 00:13:02,604 --> 00:13:05,006 フフフ 126 00:13:05,006 --> 00:13:08,744 いかな知恵伊豆も ほおかむりできまい 127 00:13:08,744 --> 00:13:11,813 と申して 公の詮議をすれば 128 00:13:11,813 --> 00:13:15,217 将軍家が泥をかぶる 129 00:13:15,217 --> 00:13:18,754 拙者の書いた筋書きをどう読み 130 00:13:18,754 --> 00:13:22,057 どのような手立てを打つかじゃ 131 00:13:22,057 --> 00:13:24,157 恐ろしい 132 00:13:31,266 --> 00:13:35,637 ここは どこじゃ? お気がつかれましたか 133 00:13:35,637 --> 00:13:38,940 そなたは? わらわの名は千 134 00:13:38,940 --> 00:13:43,044 落飾して天樹院と申すが 135 00:13:43,044 --> 00:13:46,148 千姫様? 136 00:13:46,148 --> 00:13:49,151 ははっ 137 00:13:49,151 --> 00:13:52,354 恐れ多いことを 138 00:13:52,354 --> 00:13:54,990 千と呼んでくりゃれ 139 00:13:54,990 --> 00:13:59,690 この忠朝が何ゆえ姫の御殿に? 140 00:14:23,151 --> 00:14:28,356 無体な招きと さぞ お腹立ちであろう 141 00:14:28,356 --> 00:14:32,093 いえ まだ半ば夢心地でございます 142 00:14:32,093 --> 00:14:34,729 ハハハ 143 00:14:34,729 --> 00:14:36,729 アハハハ 144 00:14:46,007 --> 00:14:48,543 南蛮の酒じゃ さあ 145 00:14:48,543 --> 00:14:50,912 いえ 酒は飲みませぬ 146 00:14:50,912 --> 00:14:54,483 ウソ 忠朝様は とてもお強いと 147 00:14:54,483 --> 00:14:57,652 北の丸にいた頃に 聞きました さあ 148 00:14:57,652 --> 00:14:59,888 いえいえ 拙者 生まれついての下戸 149 00:14:59,888 --> 00:15:01,923 一滴も飲めませぬ 150 00:15:01,923 --> 00:15:06,123 ならば わらわが 飲ませてしんぜましょう 151 00:15:35,457 --> 00:15:37,457 いかが? 152 00:15:48,770 --> 00:15:50,770 フフフ 153 00:16:24,105 --> 00:16:26,408 忠朝殿 154 00:16:26,408 --> 00:16:29,744 わらわは今宵 そなたを お帰ししとうはない 155 00:16:29,744 --> 00:16:33,014 ウ… 156 00:16:33,014 --> 00:16:37,886 ちまたの噂 わらわの耳にも 届いてまいる 157 00:16:37,886 --> 00:16:40,889 千は妖婦じゃ 毒婦じゃ 158 00:16:40,889 --> 00:16:45,060 千姫御殿は伏魔殿じゃと 159 00:16:45,060 --> 00:16:48,597 つれづれに男を引き入れ 飽きると捨てる 160 00:16:48,597 --> 00:16:53,001 誰一人 無事に屋敷を出た者はない 161 00:16:53,001 --> 00:16:56,901 そなた わらわが恐ろしいか? 162 00:17:01,276 --> 00:17:04,980 わらわは そなたが欲しい 163 00:17:04,980 --> 00:17:06,980 身も心も 164 00:17:13,922 --> 00:17:15,922 フー 165 00:17:36,745 --> 00:17:38,745 ハッ 166 00:17:51,693 --> 00:17:55,063 ここの暮らしは息苦しい 167 00:17:55,063 --> 00:17:59,768 屋敷を捨てて 誰も見知らぬ はるかな土地へ行きたい 168 00:17:59,768 --> 00:18:02,337 そなたと2人なら どこでもよい 169 00:18:02,337 --> 00:18:05,707 身分が違います 立場も違う 170 00:18:05,707 --> 00:18:07,709 身分が何じゃ 171 00:18:07,709 --> 00:18:11,780 将軍家ゆかりの血筋の上に 何の幸せがあろう 172 00:18:11,780 --> 00:18:15,984 このような身分 今すぐにでも かなぐり捨てよう 173 00:18:15,984 --> 00:18:18,384 それにしても あまりにも違いすぎる 174 00:18:23,324 --> 00:18:25,424 アッ 175 00:18:29,064 --> 00:18:32,264 ごめんよ こうするしかねえんだ 176 00:18:34,969 --> 00:18:37,672 アハハハ 177 00:18:37,672 --> 00:18:42,811 アハハハ ハハハ 178 00:18:42,811 --> 00:18:45,847 フフフ 179 00:18:45,847 --> 00:18:48,583 ハハハ 180 00:18:48,583 --> 00:18:51,553 ハハハ… 181 00:18:51,553 --> 00:18:54,255 フフフ 182 00:18:54,255 --> 00:18:58,526 薊は高度な変装と 声帯模写の技術によって 183 00:18:58,526 --> 00:19:03,798 この時まで千姫を 装い続けてきたのである 184 00:19:03,798 --> 00:19:06,201 ハハハ 185 00:19:06,201 --> 00:19:08,501 フフフ 186 00:19:12,707 --> 00:19:16,111 おう うまく化けたな 薊 187 00:19:16,111 --> 00:19:19,647 お互いにな 188 00:19:19,647 --> 00:19:22,484 風魔ノ薊も所詮は女 189 00:19:22,484 --> 00:19:26,521 さっきの口説き あれが お前の本音だろう 190 00:19:26,521 --> 00:19:29,891 何? 薊 191 00:19:29,891 --> 00:19:32,791 公方の首をすげ替えて 何が面白いんだ? 192 00:19:35,296 --> 00:19:38,166 おう? 193 00:19:38,166 --> 00:19:40,166 お黙り 194 00:20:00,455 --> 00:20:02,455 斬れ 斬れ ヤッ 195 00:20:26,181 --> 00:20:28,581 間に合ったでしょ さあどうぞ 196 00:20:34,956 --> 00:20:36,958 鷹 出直そう おう 197 00:20:36,958 --> 00:20:40,258 さあ さあさあさあ 百舌鳥 198 00:20:45,500 --> 00:20:48,236 ええい 追え 追え 199 00:20:48,236 --> 00:20:50,939 待てい 逃がすな 200 00:20:50,939 --> 00:20:54,008 待て 待てい 待て 201 00:20:54,008 --> 00:20:56,010 待て 待て 202 00:20:56,010 --> 00:20:58,010 待て 逃がすな 203 00:21:01,115 --> 00:21:03,115 おのれ ネズミども 204 00:21:08,990 --> 00:21:11,459 鷹 205 00:21:11,459 --> 00:21:13,459 相変わらずだな 206 00:21:19,133 --> 00:21:23,404 修理殿 修理殿 しっかりしてくだされ 207 00:21:23,404 --> 00:21:25,840 松坂の話を聞いてくだされ 208 00:21:25,840 --> 00:21:28,343 左門の恐ろしい企みを 209 00:21:28,343 --> 00:21:31,512 修理殿 修理殿 210 00:21:31,512 --> 00:21:33,512 修理殿 211 00:21:40,655 --> 00:21:43,825 鷹 なぜ あの女を殺さなかった? 212 00:21:43,825 --> 00:21:46,127 そんな怖い顔すんなよ 敵が強いからしょうがねえじゃ… 213 00:21:46,127 --> 00:21:48,630 ウソ 薊に心を引かれたんでしょ 214 00:21:48,630 --> 00:21:50,632 そうよ そうよ 私 見ちゃったもん 215 00:21:50,632 --> 00:21:52,634 見た?何を見たの? 216 00:21:52,634 --> 00:21:55,069 ねえ?フフフ 何よ 217 00:21:55,069 --> 00:21:57,805 だから女は困るんだよ 鷹! 218 00:21:57,805 --> 00:22:01,709 まあ聞け まず本物の千姫を捜すんだ 219 00:22:01,709 --> 00:22:04,679 どっかに閉じ込められてたら 助けにゃなるめえ 220 00:22:04,679 --> 00:22:07,181 もう奴らに殺されちゃってるかも しれないわよ 221 00:22:07,181 --> 00:22:09,183 私は手を引きます 222 00:22:09,183 --> 00:22:11,953 おいおい 冗談言ってる 場合じゃねえんだぞ 223 00:22:11,953 --> 00:22:14,756 鷹の色事の付き合いは まっぴらです 224 00:22:14,756 --> 00:22:16,758 百舌鳥 お前 残んなさい 225 00:22:16,758 --> 00:22:19,958 鷹一人にしといたら 何を しでかすか 分かったもんじゃない 226 00:22:22,630 --> 00:22:24,730 シッ 227 00:22:35,910 --> 00:22:39,981 おばあさん ご老女っていうの 228 00:22:39,981 --> 00:22:43,818 先刻のイヌどもを 取り逃がしたのは業腹だが 229 00:22:43,818 --> 00:22:46,521 これも天の配剤かもしれん 230 00:22:46,521 --> 00:22:50,591 奴らがたれ込んで 公儀直々の手が 伸びるのが早まれば 231 00:22:50,591 --> 00:22:52,927 かえって我らの望むところだ 232 00:22:52,927 --> 00:22:55,630 いや 公儀には知らせまい 233 00:22:55,630 --> 00:23:00,335 ん?なぜ分かる? 234 00:23:00,335 --> 00:23:02,735 あれは公儀のイヌではない 235 00:23:06,507 --> 00:23:08,576 では何者だ? 236 00:23:08,576 --> 00:23:13,781 あの男 不知火ノ鷹と呼ばれている 237 00:23:13,781 --> 00:23:18,186 恐らく松平伊豆守の密偵として 忍び込んだに違いない 238 00:23:18,186 --> 00:23:23,391 薊 そこまで知りながら なぜ奴らを殺さなかった? 239 00:23:23,391 --> 00:23:25,391 おぬしならば殺せたはずだ 240 00:23:27,628 --> 00:23:31,065 その鷹とやらいう忍びに 241 00:23:31,065 --> 00:23:33,668 岡惚れしたか 242 00:23:33,668 --> 00:23:38,072 何を言う 口を慎め! 243 00:23:38,072 --> 00:23:40,975 風魔ノ薊も所詮は女 244 00:23:40,975 --> 00:23:44,575 さっきの口説き あれが お前の本音だろう 245 00:23:51,652 --> 00:23:54,622 左門殿 どうした? 246 00:23:54,622 --> 00:23:56,824 松坂殿の姿が見えません 247 00:23:56,824 --> 00:24:00,628 チッ バカな女だ 斬れ 248 00:24:00,628 --> 00:24:04,399 しかし行き先が分からねば それも かなうまい 249 00:24:04,399 --> 00:24:08,870 行き先は分かっておる 上州新田乃庄 満徳寺 250 00:24:08,870 --> 00:24:10,872 千姫の隠遁先だ 251 00:24:10,872 --> 00:24:12,874 何? 252 00:24:12,874 --> 00:24:15,243 後を追わせろ 女の足だ すぐに追いつける 253 00:24:15,243 --> 00:24:17,412 はっ 254 00:24:17,412 --> 00:24:20,415 行かさぬ 何者かの手に操られ 255 00:24:20,415 --> 00:24:24,185 私欲のために 千姫様のお名を汚す奸賊め! 256 00:24:24,185 --> 00:24:26,721 忠義では腹は膨れん 257 00:24:26,721 --> 00:24:31,526 時代遅れの年寄の出る幕ではない 258 00:24:31,526 --> 00:24:35,226 南部左門 誰の差し金じゃ 申せ 259 00:24:38,232 --> 00:24:40,568 闇の公方 260 00:24:40,568 --> 00:24:42,570 何者じゃ それは? 261 00:24:42,570 --> 00:24:44,570 ウッ 262 00:24:55,650 --> 00:24:58,920 拙者とて会ったことはない 263 00:24:58,920 --> 00:25:02,023 ただ千姫様を捧げて 264 00:25:02,023 --> 00:25:05,326 真田の旗揚げを約束してくれた 265 00:25:05,326 --> 00:25:08,496 しかし事ここに及んでは 266 00:25:08,496 --> 00:25:11,396 千姫は1人の方が都合がよい 267 00:25:16,237 --> 00:25:18,439 どこへ行く? 千姫を斬る 268 00:25:18,439 --> 00:25:20,808 万一 敵の手に落ちては事が面倒だ 269 00:25:20,808 --> 00:25:24,308 待て それならば私が行く 270 00:25:26,280 --> 00:25:28,983 おぬしが? 千姫の居所 271 00:25:28,983 --> 00:25:32,053 鷹ならば きっと嗅ぎつける 272 00:25:32,053 --> 00:25:34,353 千姫と鷹 273 00:25:36,390 --> 00:25:38,390 私が殺す 274 00:26:04,118 --> 00:26:06,118 あっ 275 00:26:18,432 --> 00:26:21,869 ウアッ ウー ウー 276 00:26:21,869 --> 00:26:23,871 アッ… 277 00:26:23,871 --> 00:26:26,571 (手をたたく音) 278 00:26:32,213 --> 00:26:35,483 ヘッ どうだ 俺の言ったとおりだろ 279 00:26:35,483 --> 00:26:38,953 でもヘナチョコばっかりで 肝心の薊は出てこないじゃないの 280 00:26:38,953 --> 00:26:41,689 読みは鷹よりも向こうの方が うわてのようね 281 00:26:41,689 --> 00:26:45,092 フンッ どうせ次が千姫の所だ 282 00:26:45,092 --> 00:26:48,329 そうだ 急がぬと千姫の命が危ない ばあさん 頼んだぜ 283 00:26:48,329 --> 00:26:51,029 アー 身勝手 284 00:27:06,547 --> 00:27:08,749 あれが千姫 285 00:27:08,749 --> 00:27:11,649 フンッ 造作もない 286 00:27:37,878 --> 00:27:40,648 薊 287 00:27:40,648 --> 00:27:45,648 公方の首をすげ替えて 何が面白いんだ?おう? 288 00:28:00,234 --> 00:28:05,034 見かけないお方ですが わらわに何のご用? 289 00:28:07,141 --> 00:28:10,645 花を手折りに参りましたが 290 00:28:10,645 --> 00:28:12,645 花を? 291 00:28:14,782 --> 00:28:16,782 でも またにします 292 00:28:19,453 --> 00:28:21,453 これをどうぞ 293 00:29:19,013 --> 00:29:21,282 あのおなごが薊? 294 00:29:21,282 --> 00:29:24,318 千姫様の命を奪いに参ったのです 295 00:29:24,318 --> 00:29:26,320 何のために? 296 00:29:26,320 --> 00:29:28,656 闇公方の企みを全うするために 297 00:29:28,656 --> 00:29:32,093 闇公方?何者です? 298 00:29:32,093 --> 00:29:34,995 正体は しかとは分かりませんが 299 00:29:34,995 --> 00:29:37,631 千姫の名をかたり 300 00:29:37,631 --> 00:29:42,303 千姫乱行のとがにより 家光公を 将軍の座から突き落とすこった 301 00:29:42,303 --> 00:29:46,003 まあ 恐ろしいことじゃ 302 00:29:54,615 --> 00:29:58,686 わらわも人の子 木石ではない 303 00:29:58,686 --> 00:30:00,986 お家のためにも限りがある 304 00:30:03,357 --> 00:30:06,794 本多家から身を引いたわらわは 305 00:30:06,794 --> 00:30:12,533 南部左門と松坂に 全てを託しました 306 00:30:12,533 --> 00:30:17,104 麹町の御殿には 左門の取り計らいで 307 00:30:17,104 --> 00:30:21,442 薊と申すくノ一が わらわの身代わりとなり 308 00:30:21,442 --> 00:30:24,242 わらわは ひそかに ここに参りました 309 00:30:26,680 --> 00:30:29,483 満徳寺の住職でさえ 310 00:30:29,483 --> 00:30:32,953 わらわの身分を知りませぬ 311 00:30:32,953 --> 00:30:37,291 ここへ来て 生まれて初めて わらわは 312 00:30:37,291 --> 00:30:42,196 浮世の俗事から 解き放たれたのです 313 00:30:42,196 --> 00:30:44,296 それが過ちの元だったんだ 314 00:30:46,333 --> 00:30:48,469 何と申される? 315 00:30:48,469 --> 00:30:51,639 かえって災いを 呼び込んだようなものだ 316 00:30:51,639 --> 00:30:55,609 現に もう ここにも 敵の手が忍び込んできている 317 00:30:55,609 --> 00:31:00,014 死んで済むことなら厭いはせぬ 318 00:31:00,014 --> 00:31:02,616 バカな このまま殺されては 319 00:31:02,616 --> 00:31:06,287 闇公方の手先になったも同然だ 320 00:31:06,287 --> 00:31:08,322 今更 わらわに何ができよう 321 00:31:08,322 --> 00:31:13,093 いや できる ご一緒に 江戸まで お越し願いたい 322 00:31:13,093 --> 00:31:19,099 それはならぬ 江戸表など 聞いただけでも身の毛がよだつ 323 00:31:19,099 --> 00:31:22,399 自分でまいた種は 自分で刈り取ってもらいたい 324 00:31:25,172 --> 00:31:29,477 ならば わらわを 昔に戻してくださるか? 325 00:31:29,477 --> 00:31:31,712 6歳の童に戻してくださるのか? 326 00:31:31,712 --> 00:31:35,883 それが かなえば江戸にも行く どんな償いでもする 327 00:31:35,883 --> 00:31:39,983 お願いじゃ 昔のわらわに戻してくだされ 328 00:31:41,956 --> 00:31:45,826 血は争えん わらわの血が何とした? 329 00:31:45,826 --> 00:31:48,896 タヌキじじいの家康 330 00:31:48,896 --> 00:31:51,232 その血は争えんと言った 331 00:31:51,232 --> 00:31:55,402 自分一人のため 人の身の上を顧みぬこと 332 00:31:55,402 --> 00:32:00,307 家康の生き写し 因果な血筋だ 333 00:32:00,307 --> 00:32:05,045 わらわが?わらわが おじい様と同じ? 334 00:32:05,045 --> 00:32:07,515 むごいことを 335 00:32:07,515 --> 00:32:10,815 それでは同じでない証拠を 見せてくれ 336 00:32:41,215 --> 00:32:43,415 おう 戻ったか 337 00:32:46,120 --> 00:32:49,356 鷹はどうした? 現れなかった 338 00:32:49,356 --> 00:32:53,527 千姫は? 千姫は死んだ 339 00:32:53,527 --> 00:32:58,132 これで おぬしが 正真正銘の天樹院千姫だな 340 00:32:58,132 --> 00:33:00,932 ハハハ 341 00:33:07,508 --> 00:33:10,578 ここが伊豆守の寝所 342 00:33:10,578 --> 00:33:14,748 溜まりには常時 警護の侍が 控えているから 343 00:33:14,748 --> 00:33:18,185 侵入は この反対側がよい 344 00:33:18,185 --> 00:33:21,188 脱出は東側が最も塀に近い 345 00:33:21,188 --> 00:33:23,424 よいな はっ 346 00:33:23,424 --> 00:33:27,027 決行は子の刻 347 00:33:27,027 --> 00:33:29,196 申し上げます 何事じゃ 348 00:33:29,196 --> 00:33:31,332 はい 349 00:33:31,332 --> 00:33:35,532 上州新田の満徳寺より 俊澄尼様 お越しにございます 350 00:33:37,638 --> 00:33:41,041 誰です? 千姫だ 351 00:33:41,041 --> 00:33:44,745 薊!おぬし やったのでは なかったのか? 352 00:33:44,745 --> 00:33:48,482 恐らく鷹が仕組んだ偽物であろう 353 00:33:48,482 --> 00:33:50,751 私一人で始末をつける 354 00:33:50,751 --> 00:33:53,151 よし 任せる 355 00:34:08,469 --> 00:34:11,639 似ている 356 00:34:11,639 --> 00:34:13,807 どっちがどっちだか 分かんなくなっちゃったわ 357 00:34:13,807 --> 00:34:17,311 黙って 今に分かる 358 00:34:17,311 --> 00:34:20,214 この天樹院に何用じゃ? 359 00:34:20,214 --> 00:34:24,785 もうよい わらわの前で 偽ること要らぬ 360 00:34:24,785 --> 00:34:27,655 そなたを今更 とがめはせぬ 361 00:34:27,655 --> 00:34:29,990 ウフフフ 362 00:34:29,990 --> 00:34:33,560 見たところ わらわに 面容が似ているが 363 00:34:33,560 --> 00:34:37,931 それを種に 物乞いに 参ったのではないのか? 364 00:34:37,931 --> 00:34:42,336 はて 気が触れているようには 見えぬが 365 00:34:42,336 --> 00:34:45,305 薊 366 00:34:45,305 --> 00:34:48,742 薊?誰の名じゃ? 367 00:34:48,742 --> 00:34:50,742 今更 368 00:34:59,186 --> 00:35:01,486 何をためらう 薊 369 00:35:10,964 --> 00:35:13,367 ホホホ 370 00:35:13,367 --> 00:35:17,638 ハハハ 371 00:35:17,638 --> 00:35:19,640 さあ いよいよだよ 372 00:35:19,640 --> 00:35:21,640 分かってます 373 00:35:23,711 --> 00:35:27,381 あなたは なぜここへ戻られた 374 00:35:27,381 --> 00:35:32,219 公儀へ届ければ 我らを罰することもできたのに 375 00:35:32,219 --> 00:35:34,219 わらわも聞きたい 376 00:35:36,356 --> 00:35:40,656 薊 なぜ この千を殺めなかった? 377 00:35:42,730 --> 00:35:45,032 梅の花に囲まれて 378 00:35:45,032 --> 00:35:49,636 天女のようなあなたは 既に この世の人ではなかった 379 00:35:49,636 --> 00:35:52,336 冥土の住人になっていたのです 380 00:35:54,408 --> 00:35:57,244 そなたが手をかける前に 381 00:35:57,244 --> 00:36:00,748 この千は死んでいたと申すのか? 382 00:36:00,748 --> 00:36:04,952 あのまま黄泉の国にあらば 383 00:36:04,952 --> 00:36:08,452 私も裏切り者にならずに済んだ 384 00:36:13,660 --> 00:36:15,660 小平太 385 00:36:36,650 --> 00:36:40,020 なりませぬ 姫 386 00:36:40,020 --> 00:36:43,991 お名を辱めた風魔くノ一を 御公儀に差し出せば 387 00:36:43,991 --> 00:36:47,828 姫様も傷つかずに済みます 388 00:36:47,828 --> 00:36:51,398 これは元々 わらわが元で 起こった災い 389 00:36:51,398 --> 00:36:55,903 この償いは この千がせねばならぬ 390 00:36:55,903 --> 00:36:59,103 薊 今すぐ ここを去るがよい 391 00:37:03,310 --> 00:37:05,913 闇公方に義理が立たぬと申すのか 392 00:37:05,913 --> 00:37:10,584 いえ 私の憎しみが承知しません 393 00:37:10,584 --> 00:37:12,586 風魔一族 394 00:37:12,586 --> 00:37:17,558 私の両親も弟も 徳川に焼き殺された恨み 395 00:37:17,558 --> 00:37:22,196 薊 わらわには かのうよしもない女の幸 396 00:37:22,196 --> 00:37:24,896 そなた つかんでみようとは 思わぬか? 397 00:37:28,702 --> 00:37:32,002 そなたにならば 必ず かのうはずじゃ 398 00:37:35,342 --> 00:37:39,112 ここを出て いずこへ帰れと 言われるのか 399 00:37:39,112 --> 00:37:43,217 くノ一に女の幸など つかめはせぬ 400 00:37:43,217 --> 00:37:46,553 薊の命 ご案じめさるな 401 00:37:46,553 --> 00:37:49,723 わらわは あくまで天樹院じゃ 402 00:37:49,723 --> 00:37:52,426 空しいこととは思わぬのか? 403 00:37:52,426 --> 00:37:56,430 徳川の娘 秀頼様の妻はわらわじゃ 404 00:37:56,430 --> 00:38:00,434 わらわの他に千姫はない 405 00:38:00,434 --> 00:38:03,237 ウフフ アハハハ 406 00:38:03,237 --> 00:38:07,608 薊 どうしても言うことを 聞いてはくれぬか? 407 00:38:07,608 --> 00:38:11,011 なりませぬ 408 00:38:11,011 --> 00:38:13,211 思い知られるがいい 409 00:38:15,315 --> 00:38:20,287 男に飢えて のたうつ淫乱な尼 410 00:38:20,287 --> 00:38:25,659 夜ごと 閨房で男をなぶり殺す 残虐な女 411 00:38:25,659 --> 00:38:29,329 今では これが誠の千姫なのじゃ 412 00:38:29,329 --> 00:38:31,932 寄るな 汚らわしい! 413 00:38:31,932 --> 00:38:35,402 下がれ くノ一 414 00:38:35,402 --> 00:38:38,105 よく言ってくれたな 415 00:38:38,105 --> 00:38:40,605 その一言で心が決まった 416 00:38:42,809 --> 00:38:47,314 踏まれてみねば痛みは分からぬ 417 00:38:47,314 --> 00:38:49,583 この天下 418 00:38:49,583 --> 00:38:52,483 薊の憎しみで焼き尽くしてやる 419 00:39:03,030 --> 00:39:06,230 千姫 覚悟 420 00:39:14,241 --> 00:39:17,377 待っていたぞ 鷹 鷹だ 421 00:39:17,377 --> 00:39:19,646 バカな奴だ 千姫様はあれほど 422 00:39:19,646 --> 00:39:22,249 命を助けてやろうと 言われてるのに 423 00:39:22,249 --> 00:39:25,686 しょうがねえ 命はもらった フンッ 424 00:39:25,686 --> 00:39:28,086 それはこちらの言うことだ 425 00:39:30,557 --> 00:39:32,557 行かなくちゃ 426 00:39:44,137 --> 00:39:47,137 薊 いいな? 427 00:39:49,209 --> 00:39:51,211 殺してはならぬ しかし… 428 00:39:51,211 --> 00:39:53,213 ならぬ 鷹 429 00:39:53,213 --> 00:39:55,213 フッ 430 00:39:57,818 --> 00:39:59,818 アー! 431 00:40:05,359 --> 00:40:09,659 ここは底なしの井戸 出られはせぬ 432 00:40:20,440 --> 00:40:22,440 行け はっ 433 00:40:24,578 --> 00:40:26,578 待て 左門 434 00:40:29,983 --> 00:40:32,919 まだ私を殺す気か? 435 00:40:32,919 --> 00:40:34,919 いや 436 00:40:42,029 --> 00:40:44,029 クソ 437 00:40:46,066 --> 00:40:50,366 私たちはいいけど 千姫様は大丈夫かしら 438 00:40:52,406 --> 00:40:54,406 アッ アー 439 00:41:23,737 --> 00:41:27,174 ハハッ 2人とも やっぱり 私がいないとダメでしょ 440 00:41:27,174 --> 00:41:29,342 早く出して… よう 441 00:41:29,342 --> 00:41:31,642 おい 分かってるわよ 442 00:41:49,930 --> 00:41:53,400 どうぞ 443 00:41:53,400 --> 00:41:55,400 お先に 444 00:42:05,078 --> 00:42:07,078 さあ ほら 445 00:42:11,685 --> 00:42:13,685 撃て 446 00:42:19,593 --> 00:42:23,029 斬れ 斬れ 447 00:42:23,029 --> 00:42:25,529 ウッ カーッ 448 00:42:43,717 --> 00:42:45,717 やるか? 449 00:42:53,760 --> 00:42:56,660 百舌鳥 姫様を頼んだよ 450 00:43:07,207 --> 00:43:10,310 鷹 もはや これまでだな 451 00:43:10,310 --> 00:43:13,480 何?貴様をやるまでは死なん 452 00:43:13,480 --> 00:43:15,549 それは私も同じだ 453 00:43:15,549 --> 00:43:17,649 よし 連れてこい 454 00:43:43,843 --> 00:43:47,280 お前のかげろう斬りは くらましの剣 455 00:43:47,280 --> 00:43:52,185 その同じ手でお前を殺してやる ハハハ 456 00:43:52,185 --> 00:43:55,055 おのれ 卑怯な 457 00:43:55,055 --> 00:43:58,455 どうせ殺すなら お前の刀で殺してやる 458 00:44:03,296 --> 00:44:05,498 覚悟しな 459 00:44:05,498 --> 00:44:10,470 ずいずい ずっころばし ごまみそ ずい 460 00:44:10,470 --> 00:44:13,940 黙れ! ずいずい ずっころばし 461 00:44:13,940 --> 00:44:16,610 ごまみそ ずい 462 00:44:16,610 --> 00:44:18,610 ウッ 463 00:44:37,063 --> 00:44:39,065 ガーッ 464 00:44:39,065 --> 00:44:43,665 ウッ ウー ウー ウー 465 00:44:53,280 --> 00:44:58,585 光と影の交錯 466 00:44:58,585 --> 00:45:01,885 これが かげろう殺法の神髄である 467 00:45:08,528 --> 00:45:11,228 今の音 何? あっ 468 00:45:13,199 --> 00:45:15,199 鷹 大丈夫? 469 00:45:17,203 --> 00:45:20,340 薊は死んじゃったのかしら 470 00:45:20,340 --> 00:45:23,443 かわいそう 何? 471 00:45:23,443 --> 00:45:26,112 男なんかに この気持ち 分かるもんですか 472 00:45:26,112 --> 00:45:28,148 さあ 鷹 千姫様に一言 473 00:45:28,148 --> 00:45:30,383 いやいや もうこのままで どうして? 474 00:45:30,383 --> 00:45:33,083 こんなツラ 人様に見せられるかよ 475 00:45:35,021 --> 00:45:37,023 それもそうね 476 00:45:37,023 --> 00:45:40,393 アハハハ 477 00:45:40,393 --> 00:45:44,197 千姫御殿の怪聞は終止符を打った 478 00:45:44,197 --> 00:45:47,033 その後 公の詮議は行われず 479 00:45:47,033 --> 00:45:52,839 千姫は70歳の天寿を 全うしたという 480 00:45:52,839 --> 00:45:55,342 墓は2つ 481 00:45:55,342 --> 00:45:57,711 江戸小石川 傳通院と 482 00:45:57,711 --> 00:46:01,011 下総の弘経寺に建てられている