1 00:01:42,146 --> 00:01:44,148 お待ちどおさま 2 00:01:44,148 --> 00:01:46,417 おねえさん 勘定してくださいな あら 3 00:01:46,417 --> 00:01:48,417 もう お帰りなんですの? ええ 4 00:01:51,456 --> 00:01:54,156 はい ありがとうございました 5 00:02:11,042 --> 00:02:13,042 お待ちどおさま 6 00:02:15,046 --> 00:02:17,081 鷹 7 00:02:17,081 --> 00:02:20,885 百舌鳥 なかなかいいじゃないか 8 00:02:20,885 --> 00:02:22,887 見直した? 9 00:02:22,887 --> 00:02:24,956 すぐ その気になる癖は 相変わらずだな 10 00:02:24,956 --> 00:02:27,258 まあ ひどいわね 11 00:02:27,258 --> 00:02:29,260 まあ 何はともあれ 12 00:02:29,260 --> 00:02:31,763 くノ一から足を洗う気に なったのは いい了見だ 13 00:02:31,763 --> 00:02:34,832 とんでもない いくら捜しても鷹がいないので 14 00:02:34,832 --> 00:02:38,302 人が集まる所で網を張ってたの 15 00:02:38,302 --> 00:02:42,840 いい加減に足を洗って いい亭主を見つける 16 00:02:42,840 --> 00:02:44,876 そういう気になった方が 身のためだぞ 17 00:02:44,876 --> 00:02:47,478 じゃあ 聞きますけど 鷹はどうするの? 18 00:02:47,478 --> 00:02:49,547 俺か? 19 00:02:49,547 --> 00:02:53,284 俺は俺だ 分かってるわよ 20 00:02:53,284 --> 00:02:55,620 また信綱様のために 働くつもりなんでしょ 21 00:02:55,620 --> 00:02:57,622 冗談じゃねえ 22 00:02:57,622 --> 00:03:00,591 信綱など全く無縁だ 23 00:03:00,591 --> 00:03:02,894 お互い 住んでる世界が違うんだ 24 00:03:02,894 --> 00:03:06,798 口では何とでも言えるけど 心の中じゃ… 25 00:03:06,798 --> 00:03:11,068 信綱は天下太平だと 思ってるらしいが 26 00:03:11,068 --> 00:03:16,140 本当は まだ世の中 どす黒く腐った物が流れてるんだ 27 00:03:16,140 --> 00:03:18,409 だから私だって鷹と一緒に 28 00:03:18,409 --> 00:03:23,414 お前は女だ 売れ残ったら始末に困るぞ 29 00:03:23,414 --> 00:03:25,483 いらっしゃいませ 30 00:03:25,483 --> 00:03:28,386 お千代さん あら いらっしゃい 31 00:03:28,386 --> 00:03:31,589 随分 早かったのね あと 2~3日はかかると思ってたのに 32 00:03:31,589 --> 00:03:33,991 駆け足で回ってきたんだよ 一時も早く お千代さんの顔が 33 00:03:33,991 --> 00:03:36,127 見たくってね アハハ お茶いれてきます 34 00:03:36,127 --> 00:03:38,563 ああ 35 00:03:38,563 --> 00:03:40,563 ありがとうございました ありがとうございました 36 00:03:55,880 --> 00:03:58,080 どうもありがとうございました 37 00:04:02,353 --> 00:04:05,153 いらっしゃいませ どうぞ奥へ 38 00:04:11,128 --> 00:04:13,798 どうもありがとうございました ありがとうございました 39 00:04:13,798 --> 00:04:15,798 またどうぞ 40 00:04:32,650 --> 00:04:34,750 いらっしゃいませ どうぞ奥へ 41 00:04:40,091 --> 00:04:43,761 あっ これ きっと似合うと思って 42 00:04:43,761 --> 00:04:46,597 あー これを私に? うん 43 00:04:46,597 --> 00:04:48,797 うわあ 素敵だわ 44 00:04:50,801 --> 00:04:53,804 でも こんな高い物 頂いたりしたら悪くて 45 00:04:53,804 --> 00:04:55,940 いいんだよ お千代さんに 着てもらおうと思って 46 00:04:55,940 --> 00:04:59,677 見立ててきたんだ さあ お千代さん 47 00:04:59,677 --> 00:05:01,777 どけどけ 下がれ 48 00:05:04,815 --> 00:05:09,520 旦那 この御女中は 松平様のお屋敷の 49 00:05:09,520 --> 00:05:11,522 何?松平様? 50 00:05:11,522 --> 00:05:14,258 へい 松平信綱様の 51 00:05:14,258 --> 00:05:17,395 確か名前はお琴様 52 00:05:17,395 --> 00:05:20,464 ちょうどその頃 松平信綱は 53 00:05:20,464 --> 00:05:24,168 病床にある春日局からの 急な招きを受けて 54 00:05:24,168 --> 00:05:26,368 大奥に駆けつけていた 55 00:05:29,307 --> 00:05:31,307 お待ちかねでございます 56 00:05:50,061 --> 00:05:53,197 春日殿 57 00:05:53,197 --> 00:05:55,199 おー 58 00:05:55,199 --> 00:05:59,337 お呼び立てして相すまん 59 00:05:59,337 --> 00:06:01,739 何の 60 00:06:01,739 --> 00:06:04,709 今日はご血色がいいように お見受けいたすが 61 00:06:04,709 --> 00:06:07,178 信綱殿は 62 00:06:07,178 --> 00:06:13,378 上様のおそばに上がられてから 何年になりまする? 63 00:06:15,619 --> 00:06:20,219 幼少の頃より お仕えして ほぼ30年になります 64 00:06:23,027 --> 00:06:29,133 私も数えて39年 65 00:06:29,133 --> 00:06:34,105 お互いに随分と 66 00:06:34,105 --> 00:06:38,405 いろいろなことがありましたな 67 00:06:41,445 --> 00:06:43,945 春日亡き後 68 00:06:45,950 --> 00:06:49,520 心底 上様の つえとも柱とも 69 00:06:49,520 --> 00:06:53,320 なって差し上げられるのは 信綱殿 70 00:06:55,292 --> 00:06:57,392 あなた お一人 71 00:06:59,397 --> 00:07:03,234 何とぞ 上様のお行く末 72 00:07:03,234 --> 00:07:06,270 お頼み申しまするぞ 73 00:07:06,270 --> 00:07:08,773 言うまでもないこと 74 00:07:08,773 --> 00:07:11,342 それより 春日殿 75 00:07:11,342 --> 00:07:15,346 ご自身が一日も早く ご本復なさるのが 76 00:07:15,346 --> 00:07:18,315 上様のおために 何よりも肝要でござろう 77 00:07:18,315 --> 00:07:21,185 信綱殿 78 00:07:21,185 --> 00:07:24,789 上様のこと しかと 79 00:07:24,789 --> 00:07:27,889 お頼みいたしまするぞ 80 00:07:31,695 --> 00:07:33,695 春日殿 81 00:08:04,495 --> 00:08:06,995 目に見えて衰弱が激しいようだが 82 00:08:09,066 --> 00:08:13,566 もはや御殿医様も 手の施しようがなく 83 00:08:15,906 --> 00:08:19,910 あと1日2日の命ではないかと 84 00:08:19,910 --> 00:08:22,179 やっぱり薬は飲まれぬのか? 85 00:08:22,179 --> 00:08:25,979 はい どう お勧めしても 86 00:08:27,852 --> 00:08:32,389 14年前 上様が疱瘡に おかかりあそばした折 87 00:08:32,389 --> 00:08:35,493 「上様のお命を救わせたまえ」 88 00:08:35,493 --> 00:08:38,129 「その印として」 89 00:08:38,129 --> 00:08:41,899 「私は今後 いかなる病に かかりましょうとも」 90 00:08:41,899 --> 00:08:44,299 「一切 薬は用いませぬ」 91 00:08:46,270 --> 00:08:49,670 そう東照宮に誓った心願を 立て通しているんだろうが 92 00:08:52,376 --> 00:08:55,076 何とか飲ませる手立ては ないものか 93 00:08:57,114 --> 00:09:00,384 上様も その思し召しから 94 00:09:00,384 --> 00:09:03,154 昨日お局様に 95 00:09:03,154 --> 00:09:06,490 「余 手ずからの薬湯を 1口なりと飲んでくれい」と 96 00:09:06,490 --> 00:09:09,760 お勧めあそばしました 97 00:09:09,760 --> 00:09:11,862 お局様は 98 00:09:11,862 --> 00:09:16,133 「お志 ありがたく頂きまする」と 99 00:09:16,133 --> 00:09:18,135 飲むふりをして 100 00:09:18,135 --> 00:09:21,135 懐に流し込んでしまわれたので ございます 101 00:09:23,941 --> 00:09:28,646 ずいずい ずっころばし 102 00:09:28,646 --> 00:09:32,716 ごまみそ ずい 103 00:09:32,716 --> 00:09:37,288 ちゃつぼに おわれて 104 00:09:37,288 --> 00:09:39,688 トッピン… 105 00:10:07,418 --> 00:10:09,618 アイッ… 我慢して 106 00:10:13,958 --> 00:10:15,960 風魔の残党が? 107 00:10:15,960 --> 00:10:17,962 そうとしか思えん 108 00:10:17,962 --> 00:10:20,631 風呂に薊の花が1輪 挿してあった 109 00:10:20,631 --> 00:10:22,633 薊が? 110 00:10:22,633 --> 00:10:27,638 あるいは薊に ゆかりのある奴かもしれん 111 00:10:27,638 --> 00:10:30,908 お前も気をつけることだ うん 112 00:10:30,908 --> 00:10:36,146 ところで信綱様の御女中さんが 首をくくって死んだそうよ 113 00:10:36,146 --> 00:10:38,349 俺も行き合わしたよ 114 00:10:38,349 --> 00:10:42,753 ご検死の結果 身ごもってたんですって 115 00:10:42,753 --> 00:10:44,922 身ごもってた? 116 00:10:44,922 --> 00:10:49,727 調べても相手は分からず 書き置きもないし 117 00:10:49,727 --> 00:10:51,729 世間じゃ 信綱様が手を付けて… 118 00:10:51,729 --> 00:10:55,729 そんなバカな 信綱が そんなことするわけがない 119 00:10:59,870 --> 00:11:03,474 いや お殿様… 離してください 何度 説明したら分かるんだ 120 00:11:03,474 --> 00:11:06,043 離してください 121 00:11:06,043 --> 00:11:08,345 殿 お殿様 122 00:11:08,345 --> 00:11:10,745 これは一体どういうことなので ございます? 123 00:11:13,450 --> 00:11:18,322 天地神明に誓って身共ではない これだけは信じてくれい 124 00:11:18,322 --> 00:11:20,924 では お琴をはらませ 125 00:11:20,924 --> 00:11:25,162 死に追いやったのは 誰でございます? 126 00:11:25,162 --> 00:11:29,366 家臣たちや出入り商人などを 厳重に調べたのだが 127 00:11:29,366 --> 00:11:32,603 全く判明せぬ 128 00:11:32,603 --> 00:11:35,703 監督不行き届きは 実に この信綱の責任 129 00:11:37,841 --> 00:11:40,878 いくえにも お詫びをする 130 00:11:40,878 --> 00:11:45,516 いくら お詫びしていただいても お琴は生き返りません 131 00:11:45,516 --> 00:11:51,088 せめて「わしであった」と一言 おっしゃってくだされば 132 00:11:51,088 --> 00:11:54,888 お琴も成仏できましょうものを ウー 133 00:12:03,567 --> 00:12:07,067 そなたへの形見の品 134 00:12:09,039 --> 00:12:14,411 この間から考えてはいたのだが 135 00:12:14,411 --> 00:12:17,411 やっと思いついた 136 00:12:19,383 --> 00:12:23,887 私が一番大切にしている 137 00:12:23,887 --> 00:12:28,025 この打掛 138 00:12:28,025 --> 00:12:33,697 これをそなたに進ぜましょう 139 00:12:33,697 --> 00:12:37,935 そのような 形見などと不吉なことを 140 00:12:37,935 --> 00:12:40,135 いいのじゃ 141 00:12:42,139 --> 00:12:48,112 わずか3~4年ではあったが 142 00:12:48,112 --> 00:12:51,014 そなたは誰よりも 143 00:12:51,014 --> 00:12:55,914 真心をもって仕えてくれました 144 00:12:58,422 --> 00:13:02,292 草葉の陰から 145 00:13:02,292 --> 00:13:07,392 この打掛を着たそなたを 見られれば 146 00:13:09,366 --> 00:13:14,204 私もうれしいのじゃ 147 00:13:14,204 --> 00:13:16,306 御局様 148 00:13:16,306 --> 00:13:20,878 これで もう何一つ 149 00:13:20,878 --> 00:13:24,578 思い残すことはない 150 00:13:35,592 --> 00:13:41,265 翌朝 春日局は波乱に富んだ その生涯を閉じた 151 00:13:41,265 --> 00:13:44,635 彼女の死について 疑念を差し挟む者は 152 00:13:44,635 --> 00:13:48,872 もちろん誰一人いなかった 153 00:13:48,872 --> 00:13:51,875 春日局の葬儀が しめやかなうちにも 154 00:13:51,875 --> 00:13:56,175 盛大に執り行われて 早くも数日が過ぎた 155 00:14:01,819 --> 00:14:03,821 人は見かけによらないって 言うけど 156 00:14:03,821 --> 00:14:06,521 信綱様も やっぱり ただの男だったのね 157 00:14:08,759 --> 00:14:12,463 奉行所では事が事だけに 厳重な口封じをして 158 00:14:12,463 --> 00:14:14,898 事が一切 外にバレないように してるらしいわ 159 00:14:14,898 --> 00:14:17,668 現にお前は すっかり知ってる 160 00:14:17,668 --> 00:14:22,005 そりゃあ 両国を 持ち場にしている下っ引きから 161 00:14:22,005 --> 00:14:26,105 うまく手繰り出して 聞き出したのよ 162 00:14:28,011 --> 00:14:30,614 人の口には戸は立てられぬ 163 00:14:30,614 --> 00:14:34,814 まして口封じなどすれば かえって広がるものだ 164 00:14:36,787 --> 00:14:39,022 気の毒に 165 00:14:39,022 --> 00:14:41,792 信綱への風当たりが厳しくなる 166 00:14:41,792 --> 00:14:44,294 気の毒? 167 00:14:44,294 --> 00:14:47,865 お琴さんをあんな目に遭わせた 信綱様が どうして気の毒なの? 168 00:14:47,865 --> 00:14:52,703 信綱は罠の中に 手繰り込まれかけてる 169 00:14:52,703 --> 00:14:55,005 九分九厘 間違いない 170 00:14:55,005 --> 00:14:58,375 罠?誰が何のために仕掛けたの? 171 00:14:58,375 --> 00:15:00,511 誰かは分からん 172 00:15:00,511 --> 00:15:05,616 ただ 信綱の醜聞をまき散らし 173 00:15:05,616 --> 00:15:08,916 ひいては失墜を狙う奴が いることだけは確実だ 174 00:15:13,924 --> 00:15:16,226 ところで百舌鳥 175 00:15:16,226 --> 00:15:20,230 与之吉とかいう男 176 00:15:20,230 --> 00:15:22,633 気立てのよさそうな奴だな 177 00:15:22,633 --> 00:15:27,538 そう 一本気だし 仕事熱心だし 178 00:15:27,538 --> 00:15:30,474 今度 のれんを分けてもらって 高崎にお店を始めるらしいの 179 00:15:30,474 --> 00:15:32,476 そいつは ますます いいじゃねえか 180 00:15:32,476 --> 00:15:34,478 いいって何が? 181 00:15:34,478 --> 00:15:37,481 あんないい男は そうざらには見つからんぞ 182 00:15:37,481 --> 00:15:40,281 よしてよ 冗談 冗談なもんか 183 00:15:42,352 --> 00:15:44,352 呉服屋の女将さん 184 00:15:46,356 --> 00:15:48,358 おめえなら きっと似合うぞ 185 00:15:48,358 --> 00:15:53,096 いい加減にして 自分のことは自分で決めるわ 186 00:15:53,096 --> 00:15:56,033 それよりも信綱様のこと どうするの? 187 00:15:56,033 --> 00:15:59,903 信綱とは縁を切ったんだ 知ったこっちゃない 188 00:15:59,903 --> 00:16:03,407 ウソ 189 00:16:03,407 --> 00:16:06,243 鷹は きっと乗り出す 190 00:16:06,243 --> 00:16:10,543 その時に私が必要になるに 決まってるんだから 191 00:16:39,843 --> 00:16:42,713 お願いでございます 192 00:16:42,713 --> 00:16:45,582 春日局様のおられぬ大奥には 193 00:16:45,582 --> 00:16:49,853 もう一日たりとも いとうはござません 194 00:16:49,853 --> 00:16:52,756 もし お許しいただけぬのなら 195 00:16:52,756 --> 00:16:56,093 いっそ局様の後を追った方が マシかと存じます 196 00:16:56,093 --> 00:16:58,762 何をバカな 197 00:16:58,762 --> 00:17:01,898 そなたが春日殿に 尽くしていた心根は 198 00:17:01,898 --> 00:17:05,068 かねがね 感じ入っていた 199 00:17:05,068 --> 00:17:07,070 うん 200 00:17:07,070 --> 00:17:09,973 当分 慣れぬであろうが 201 00:17:09,973 --> 00:17:12,876 当家にいるがよい 202 00:17:12,876 --> 00:17:14,878 ありがとうございます 203 00:17:14,878 --> 00:17:16,878 信吾 204 00:17:22,452 --> 00:17:25,752 本日より この小夜を 当家で召し抱えることにした 205 00:17:28,325 --> 00:17:31,762 小夜 この者は大村信吾 206 00:17:31,762 --> 00:17:34,431 わしのそば近くある者 207 00:17:34,431 --> 00:17:36,431 分からぬことは聞くがよい 208 00:17:40,137 --> 00:17:43,106 その翌日のことであった 209 00:17:43,106 --> 00:17:48,506 本朝 屋敷に このような物が 投げ込まれてあった 210 00:18:02,826 --> 00:18:04,826 全く事実無根 211 00:18:14,604 --> 00:18:19,176 そのことについての説明を承ろう 212 00:18:19,176 --> 00:18:21,812 信綱殿 213 00:18:21,812 --> 00:18:25,382 新たに札差を3人 許可いたいましたが 214 00:18:25,382 --> 00:18:29,219 最近 禄米をもって 金融に充てる者が数多くなり 215 00:18:29,219 --> 00:18:32,289 札差どもは少数なるをいいことに 216 00:18:32,289 --> 00:18:36,960 規定以上の高利息を取る傾向が 増大してまいりました 217 00:18:36,960 --> 00:18:41,598 増員は それを抑制する意図に 他なりませぬ 218 00:18:41,598 --> 00:18:44,098 高額の賄を取っていたなど もっての外 219 00:18:46,303 --> 00:18:48,739 天地神明に誓って覚えはござらん 220 00:18:48,739 --> 00:18:53,410 庭番どもの報告によると 最近 ちまたでは 221 00:18:53,410 --> 00:18:59,883 貴殿の屋敷に奉公していた おなごの一件を始め 222 00:18:59,883 --> 00:19:02,853 札差と通じているなどと 223 00:19:02,853 --> 00:19:06,790 忌まわしい取り沙汰が 広がっている 224 00:19:06,790 --> 00:19:08,992 政道に携わる者として 225 00:19:08,992 --> 00:19:13,029 仮にも批判を受けることの なきよう 226 00:19:13,029 --> 00:19:15,529 とくと留意なされ 227 00:19:37,154 --> 00:19:40,690 バカな 中傷であることは 228 00:19:40,690 --> 00:19:42,690 歴然としておる 229 00:19:46,329 --> 00:19:51,234 信綱殿 何者の仕業か心当たりは? 230 00:19:51,234 --> 00:19:53,937 ない 231 00:19:53,937 --> 00:19:55,937 さらさらござらぬ 232 00:20:03,280 --> 00:20:05,280 あっ 233 00:20:26,536 --> 00:20:28,672 阿部対馬守だな 234 00:20:28,672 --> 00:20:32,309 春日局 松平信綱 235 00:20:32,309 --> 00:20:35,612 阿部対馬守 何の判じ物? 236 00:20:35,612 --> 00:20:40,550 この3人をつなぐ1本の線がある 分かるか? 237 00:20:40,550 --> 00:20:45,388 分かった 上様がお子様の頃から おそばに仕えてた人でしょ 238 00:20:45,388 --> 00:20:49,259 乳母 小姓 それから御側用人 239 00:20:49,259 --> 00:20:52,963 うん そこまでは誰でも分かる 240 00:20:52,963 --> 00:20:56,566 まだ何かあるの? ある 241 00:20:56,566 --> 00:20:58,866 時はさかのぼって 242 00:21:02,172 --> 00:21:05,775 「寛永」 243 00:21:05,775 --> 00:21:07,975 「十年」 うん 244 00:21:10,747 --> 00:21:14,684 あそっか 忠長様の一件ね? 245 00:21:14,684 --> 00:21:16,786 ああ 246 00:21:16,786 --> 00:21:21,324 大御所に ひざ詰め談判して 忠長を蹴落とし 247 00:21:21,324 --> 00:21:24,327 家光を将軍に押し上げたのが 248 00:21:24,327 --> 00:21:26,696 春日局 249 00:21:26,696 --> 00:21:29,666 以来 甲府 高崎と 転封することによって 250 00:21:29,666 --> 00:21:31,902 忠長の勢力を削いだのは 251 00:21:31,902 --> 00:21:34,871 信綱の政略 252 00:21:34,871 --> 00:21:40,477 そして最後に詰め腹を切らせる 使者の役を担ったのが 253 00:21:40,477 --> 00:21:42,712 阿部対馬守だ 254 00:21:42,712 --> 00:21:46,616 それじゃ 今 信綱様や阿部様に 起こってることは 255 00:21:46,616 --> 00:21:48,618 10年前に原因があるっていうの? 256 00:21:48,618 --> 00:21:51,521 そんな気がしてならん 257 00:21:51,521 --> 00:21:55,625 でも忠長様の血族や 主立った家来の人たちは 258 00:21:55,625 --> 00:21:58,261 10年前に一人残らず 消されたって聞いたわ 259 00:21:58,261 --> 00:22:02,761 どんな網の目でも 逃げる魚は 2匹や3匹いるもんだ 260 00:22:08,571 --> 00:22:11,841 ありがとうございました またどうぞ… 261 00:22:11,841 --> 00:22:13,941 ありがとうございました またどうぞ 262 00:22:35,265 --> 00:22:38,969 おぬし 薊の縁者か? 263 00:22:38,969 --> 00:22:41,869 薊の兄 左源太 264 00:22:48,244 --> 00:22:51,181 薊を斬ったのは俺ではない 言い訳無用! 265 00:22:51,181 --> 00:22:54,250 風魔ただ一人の生き残りの 意地に懸けても 266 00:22:54,250 --> 00:22:56,250 貴様を斬る 267 00:23:13,003 --> 00:23:15,003 フフフ 268 00:23:43,666 --> 00:23:47,470 お琴を犠牲にした偽りの恋も 269 00:23:47,470 --> 00:23:50,040 札差の一件も 270 00:23:50,040 --> 00:23:54,010 残念ながら信綱の地位を 揺るがすことはできなかった 271 00:23:54,010 --> 00:23:57,113 では どうする?気長く 272 00:23:57,113 --> 00:23:59,649 春日局と同じ手立てでいくより 他はないと言うのか? 273 00:23:59,649 --> 00:24:02,752 そんな悠長な… 近々 274 00:24:02,752 --> 00:24:07,323 一服で命を絶つという薬が 手に入るはず 275 00:24:07,323 --> 00:24:11,594 第一 鷹が現れた 事は急がねばなりますまい 276 00:24:11,594 --> 00:24:14,464 そのとおり 277 00:24:14,464 --> 00:24:18,468 5年もの間 信綱の身辺に 入り込んだそれがしの 278 00:24:18,468 --> 00:24:21,571 煮えくり返るような いら立たしさ 279 00:24:21,571 --> 00:24:24,240 察していただきたい 280 00:24:24,240 --> 00:24:26,276 やりましょう やりましょう 281 00:24:26,276 --> 00:24:28,776 もう待てません 慌てるな 282 00:24:31,681 --> 00:24:35,251 殿のご命日まで あと10日 283 00:24:35,251 --> 00:24:37,251 それまでには必ず 284 00:24:41,357 --> 00:24:43,357 左源太殿 285 00:24:48,364 --> 00:24:50,934 そなたが小夜殿だな? 286 00:24:50,934 --> 00:24:53,603 事の次第は全て聞いた 287 00:24:53,603 --> 00:24:56,005 ここまで来たからには 288 00:24:56,005 --> 00:24:59,442 我々との協力に 同意なさった上でござろうな? 289 00:24:59,442 --> 00:25:02,312 協力ではない 290 00:25:02,312 --> 00:25:05,812 鷹を斬る このことだけに 同意したのだ 291 00:25:08,017 --> 00:25:12,388 そなたたちが何を企み 何をしようとしているのか 292 00:25:12,388 --> 00:25:14,624 身共は一切関知しない 293 00:25:14,624 --> 00:25:16,724 聞いたことも全て忘れ去った 294 00:25:18,895 --> 00:25:20,895 ただし 295 00:25:23,333 --> 00:25:25,733 鷹の首だけは何としても 俺がもらう 296 00:25:28,671 --> 00:25:30,671 条件は これ1つ 297 00:25:41,017 --> 00:25:43,419 明かりが ついておりましたので 298 00:25:43,419 --> 00:25:46,990 うん 299 00:25:46,990 --> 00:25:49,390 そなたも お琴のことは 聞いていよう 300 00:25:51,995 --> 00:25:56,095 わしにできるのは これだけしかない 301 00:25:58,835 --> 00:26:01,471 日の目を見ることもなく 302 00:26:01,471 --> 00:26:05,675 母親と共に死んでいった子を 思うと 303 00:26:05,675 --> 00:26:09,175 口を拭っている父親が 憎い気持ちで いっぱいだ 304 00:26:14,918 --> 00:26:18,118 そなたは両親は健在か? 305 00:26:20,890 --> 00:26:24,027 父は10年前に 306 00:26:24,027 --> 00:26:26,927 母はそれから1年後に 亡くなりました 307 00:26:31,434 --> 00:26:35,934 不足がなければ 末永く屋敷にいるがよい 308 00:26:42,612 --> 00:26:45,281 お父様 309 00:26:45,281 --> 00:26:48,718 私は きっとやり遂げます 310 00:26:48,718 --> 00:26:51,521 私の目の奥には 311 00:26:51,521 --> 00:26:55,358 父上のお顔が くっきりと 焼き付いております 312 00:26:55,358 --> 00:26:58,628 その父上を死に追いやった3人 313 00:26:58,628 --> 00:27:02,428 どんなことをしても 生かしてはおきませぬ 314 00:27:46,042 --> 00:27:48,042 慌てるな 信綱 315 00:27:55,318 --> 00:27:58,454 久しぶりだな 316 00:27:58,454 --> 00:28:01,591 鷹! 317 00:28:01,591 --> 00:28:03,593 会いたかったぞ 318 00:28:03,593 --> 00:28:06,596 すっかり弱気になったもんだ 319 00:28:06,596 --> 00:28:10,300 無理もねえ 根っからの堅物が 320 00:28:10,300 --> 00:28:13,636 女をはらませたの 賄をせしめたのと 321 00:28:13,636 --> 00:28:17,307 途方もない噂を 飛ばされたんだからな 322 00:28:17,307 --> 00:28:22,145 滅入るのは分かるが それだけでは済まん 323 00:28:22,145 --> 00:28:24,781 具体的な表れの第一は 324 00:28:24,781 --> 00:28:28,818 阿部対馬守が襲われたことだ 何? 325 00:28:28,818 --> 00:28:33,389 俺の勘では 春日局の死も 326 00:28:33,389 --> 00:28:35,389 尋常の病死ではない 327 00:28:37,794 --> 00:28:40,863 この推測に間違いがなければ 328 00:28:40,863 --> 00:28:43,566 次は信綱 329 00:28:43,566 --> 00:28:46,836 おぬしということになる 330 00:28:46,836 --> 00:28:51,240 3人をつなぐ1本の線 331 00:28:51,240 --> 00:28:53,340 おぬしには察しがつくはずだ 332 00:28:56,379 --> 00:29:00,717 まさか… 何はともあれ気をつけることだ 333 00:29:00,717 --> 00:29:02,717 それを言いに来た 334 00:29:07,690 --> 00:29:11,461 お前のこととなると じっとしちゃおれなくなる 335 00:29:11,461 --> 00:29:13,561 腐れ縁というやつだな 336 00:29:23,673 --> 00:29:25,673 お静坊じゃないか? 337 00:29:28,211 --> 00:29:32,281 あー やっぱり お静坊だ 江戸へ来てたのか 338 00:29:32,281 --> 00:29:34,381 お静坊 339 00:29:40,056 --> 00:29:42,056 お静坊 340 00:29:54,237 --> 00:29:56,339 御老中だ 何だと 大きな顔をしているが 341 00:29:56,339 --> 00:29:59,275 手をつけた女を子供もろとも 殺して平気でいるなんて 342 00:29:59,275 --> 00:30:01,611 血の通った人間のできることじゃ ありませんよ 343 00:30:01,611 --> 00:30:04,580 与之吉つぁん そんなムキにならなくたって 344 00:30:04,580 --> 00:30:06,649 言ってみりゃ私たちには 関わりのないことですから 345 00:30:06,649 --> 00:30:10,019 ところが そうじゃないんだ 高崎で顔見知りだった娘が 346 00:30:10,019 --> 00:30:12,855 たった今 信綱様の屋敷に 入ってくのを見たんだ 347 00:30:12,855 --> 00:30:15,625 まあ ほんと? 会うのは10年ぶりぐらいだが 348 00:30:15,625 --> 00:30:19,729 あれは間違いなく お静坊だ 幼な顔をはっきりと覚えているよ 349 00:30:19,729 --> 00:30:22,198 お琴とかいう娘の二の舞いを 踏むんじゃないかと 350 00:30:22,198 --> 00:30:24,200 もう気が気じゃないんだ 351 00:30:24,200 --> 00:30:26,469 つかぬことを尋ねるが 352 00:30:26,469 --> 00:30:29,605 そのお静とかいう娘の 母の名を覚えてるか? 353 00:30:29,605 --> 00:30:31,774 へい 確か… 354 00:30:31,774 --> 00:30:34,644 そうそう あの… 小夜と申しましたが 355 00:30:34,644 --> 00:30:36,644 小夜? 356 00:30:45,288 --> 00:30:48,825 春日局の最期をみとった女が 小夜だ 357 00:30:48,825 --> 00:30:51,627 しかも生まれは高崎 358 00:30:51,627 --> 00:30:53,963 どうやらネタが上がりそうだ 359 00:30:53,963 --> 00:30:56,098 いよいよ私の出番ね 360 00:30:56,098 --> 00:30:58,868 信綱が危ない 屋敷に潜り込め 361 00:30:58,868 --> 00:31:01,268 そうこなくっちゃ で 鷹は? 362 00:32:40,069 --> 00:32:42,071 一服で命を絶つと 言ったではないか 363 00:32:42,071 --> 00:32:44,073 それとも何者かが すり替えたとでも言うのか 364 00:32:44,073 --> 00:32:46,542 ほんのわずかの間に すり替えるとは考えられん 365 00:32:46,542 --> 00:32:48,711 仮に すり替えたとしたら誰なんだ 366 00:32:48,711 --> 00:32:51,581 小夜殿 367 00:32:51,581 --> 00:32:55,151 もはや そなたには任してはおけん 368 00:32:55,151 --> 00:32:57,720 ご命日まで あと5日しかないんだ 369 00:32:57,720 --> 00:33:00,189 何とする? 370 00:33:00,189 --> 00:33:04,226 本日 信綱に家光の代参として 371 00:33:04,226 --> 00:33:07,263 明後日 寛永寺に参詣せよとの 内命があった 372 00:33:07,263 --> 00:33:10,499 何?明後日? 373 00:33:10,499 --> 00:33:13,469 ご命日を目の前にして 最後の機会だ 374 00:33:13,469 --> 00:33:15,471 一挙に事を決しよう 375 00:33:15,471 --> 00:33:17,971 よし やりましょう うん やろう 376 00:33:30,820 --> 00:33:33,356 静殿 人違いでございましょう 377 00:33:33,356 --> 00:33:35,356 では小夜さんと呼ぼうか 378 00:33:37,727 --> 00:33:39,962 俺は鷹と申す者 379 00:33:39,962 --> 00:33:42,798 そなたのことで高崎へ飛び 380 00:33:42,798 --> 00:33:45,835 忠長卿の正室付きだった老女に 会ってきた 381 00:33:45,835 --> 00:33:48,404 何のお話だか 一向に 382 00:33:48,404 --> 00:33:52,304 待て 手間は取らせぬ 聞いていけ 383 00:33:58,114 --> 00:34:02,485 そなた 母御小夜さんに連れられて 384 00:34:02,485 --> 00:34:05,721 甲府 高崎と父に会いに行った 385 00:34:05,721 --> 00:34:08,491 娘が父に会う 何の不思議もありますまい 386 00:34:08,491 --> 00:34:11,127 無論 不思議はない 387 00:34:11,127 --> 00:34:13,262 ただ 388 00:34:13,262 --> 00:34:15,331 親父が 389 00:34:15,331 --> 00:34:18,231 駿河大納言 忠長卿で あっただけのことだ 390 00:34:20,569 --> 00:34:23,039 母御小夜さんは 391 00:34:23,039 --> 00:34:26,008 忠長卿をひたすらに愛し 392 00:34:26,008 --> 00:34:29,779 2人の間に生まれ落ちたそなたを いとおしいと思えばこそ 393 00:34:29,779 --> 00:34:32,579 人目を忍んで 会いに行った母御の気持ち 394 00:34:35,718 --> 00:34:39,321 なぜ そのようにして 会わねばならなかったのか 395 00:34:39,321 --> 00:34:41,724 そして 396 00:34:41,724 --> 00:34:44,624 なぜ父御が あのような最期を遂げられたのか 397 00:34:48,998 --> 00:34:50,998 今のそなたなら分かるはずだ 398 00:34:53,569 --> 00:34:59,175 それなのに感情に走り 復讐の道を選び 399 00:34:59,175 --> 00:35:03,145 殺りくに殺りくを重ねたとて 恨みを晴らすことなぞにはならん 400 00:35:03,145 --> 00:35:06,082 まして母御の供養にもならん 401 00:35:06,082 --> 00:35:10,586 ただ いたずらに己の手を血を汚し 402 00:35:10,586 --> 00:35:13,086 罪に罪を重ねるにすぎん 403 00:35:16,125 --> 00:35:21,297 忠長卿と母御は2人の立場を離れ 404 00:35:21,297 --> 00:35:25,935 1人の男 1人の女として 405 00:35:25,935 --> 00:35:28,704 愛に生きたのだ 406 00:35:28,704 --> 00:35:31,373 静殿… いや 407 00:35:31,373 --> 00:35:34,009 小夜さん 408 00:35:34,009 --> 00:35:36,009 その辺をよく考えることだ 409 00:35:54,463 --> 00:35:56,665 小夜 410 00:35:56,665 --> 00:35:58,834 見るがいい 411 00:35:58,834 --> 00:36:00,834 庭が美しいぞ 412 00:36:03,773 --> 00:36:07,273 月を浴びた木が こんなに 美しいものとは知らなかった 413 00:36:12,782 --> 00:36:17,586 とかく醜いもの忌まわしいものに 目を奪われがちだが 414 00:36:17,586 --> 00:36:20,489 世の中には思わぬ所に 415 00:36:20,489 --> 00:36:25,528 気のつかない美しいものが 数々あるものだな 416 00:36:25,528 --> 00:36:28,531 美しい 417 00:36:28,531 --> 00:36:33,769 いかな名人上手でも この美しさは描けまい 418 00:36:33,769 --> 00:36:36,405 できることなら 419 00:36:36,405 --> 00:36:38,905 人間の心も こうありたい 420 00:37:01,964 --> 00:37:03,964 どうした? 421 00:37:08,237 --> 00:37:12,341 そなたの人生もこれからだ 422 00:37:12,341 --> 00:37:15,277 美しく 423 00:37:15,277 --> 00:37:17,977 幸せであることを念じているぞ 424 00:37:34,830 --> 00:37:37,530 いよいよ代参の日が来た 425 00:38:09,965 --> 00:38:11,965 小夜 どうしたのだ? 426 00:38:33,889 --> 00:38:38,661 代参は お取りやめくださいまし 427 00:38:38,661 --> 00:38:40,663 何をたわけたことを 428 00:38:40,663 --> 00:38:44,800 お願いでございます お出かけになってはなりませぬ 429 00:38:44,800 --> 00:38:47,403 上様の御代参だ さあ 430 00:38:47,403 --> 00:38:49,405 お出かけになれば 431 00:38:49,405 --> 00:38:53,108 お命が 何? 432 00:38:53,108 --> 00:38:56,679 何とぞ お取りやめ くださいますよう 433 00:38:56,679 --> 00:38:58,881 お願いでございます 434 00:38:58,881 --> 00:39:01,951 わしの命が危ないと? 435 00:39:01,951 --> 00:39:04,551 そなた なぜ そんなことを知っているのだ? 436 00:39:08,590 --> 00:39:10,590 私は 437 00:39:12,594 --> 00:39:16,294 駿河大納言 忠長の娘でございます 438 00:39:41,623 --> 00:39:43,625 (銃声) 439 00:39:43,625 --> 00:39:47,096 狼藉者! 何者だ 貴様 440 00:39:47,096 --> 00:39:49,498 駕籠を守れ 441 00:39:49,498 --> 00:39:52,101 急げ 442 00:39:52,101 --> 00:39:54,501 おりゃー! アー 443 00:40:14,990 --> 00:40:17,426 ウアー! 444 00:40:17,426 --> 00:40:21,130 同じ手を2度 使うとは 知恵がなさすぎるぜ 445 00:40:21,130 --> 00:40:23,130 何? 446 00:40:25,234 --> 00:40:27,234 ウッ 447 00:41:14,716 --> 00:41:16,716 決着をつけるぞ 448 00:41:24,526 --> 00:41:26,826 ウー 449 00:42:40,002 --> 00:42:43,672 信吾 えいっ 450 00:42:43,672 --> 00:42:45,672 裏切り者! 451 00:42:51,813 --> 00:42:53,815 信吾 452 00:42:53,815 --> 00:42:55,951 貴様もか 453 00:42:55,951 --> 00:43:00,389 俺は忠長様の近習頭だ 454 00:43:00,389 --> 00:43:02,689 信綱 死ね 455 00:43:16,405 --> 00:43:18,405 アッ 456 00:43:31,720 --> 00:43:33,920 小夜さん 小夜 457 00:43:38,860 --> 00:43:40,860 小夜 458 00:44:02,217 --> 00:44:04,217 父上様 459 00:44:09,458 --> 00:44:11,458 小夜 460 00:44:20,636 --> 00:44:22,971 よもやと思ったが 461 00:44:22,971 --> 00:44:25,574 やはり お前の言うとおりだった 462 00:44:25,574 --> 00:44:28,810 これからも執念には 気をつけることだ 463 00:44:28,810 --> 00:44:31,210 特に女の執念にはな 464 00:44:33,982 --> 00:44:37,786 代参を果たしてくる 待っていてくれ 465 00:44:37,786 --> 00:44:40,656 これで御用済み 長居は無用だ 466 00:44:40,656 --> 00:44:43,191 鷹 467 00:44:43,191 --> 00:44:49,064 もう一度 わしのために 影の力になってくれ 頼む 468 00:44:49,064 --> 00:44:51,066 断る 469 00:44:51,066 --> 00:44:54,202 今度のことは俺が勝手に 出しゃばっただけだ 470 00:44:54,202 --> 00:44:56,202 百舌鳥 行くぞ 471 00:45:05,480 --> 00:45:07,480 鷹 472 00:45:17,059 --> 00:45:20,162 鷹 473 00:45:20,162 --> 00:45:22,364 1人で行くっていう手は ないでしょ? 474 00:45:22,364 --> 00:45:25,667 うん? 475 00:45:25,667 --> 00:45:28,637 さあ どこ行くんだ? 476 00:45:28,637 --> 00:45:30,637 鷹の行くとこ 477 00:45:32,841 --> 00:45:35,541 本当に来るか? うん 478 00:45:37,679 --> 00:45:40,048 鷹と百舌鳥が どこに飛び立つのか 479 00:45:40,048 --> 00:45:42,517 彼ら2人にも分からない 480 00:45:42,517 --> 00:45:44,519 ただ一つ言えることは 481 00:45:44,519 --> 00:45:48,090 天下にどす黒い邪悪の陰りが 存する限り 482 00:45:48,090 --> 00:45:50,992 鷹は必ず舞い降りるであろうし 483 00:45:50,992 --> 00:45:54,629 百舌鳥も また くノ一として 鷹にぴったり寄り添って 484 00:45:54,629 --> 00:45:57,729 離れないであろうと いうことだけである