1 00:00:35,312 --> 00:00:39,316 (サブロー)うーん。 うまっ! カツ丼 うまっ!➡ 2 00:00:39,316 --> 00:00:42,319 グラタン うまっ! ハンバーグ うまっ!➡ 3 00:00:42,319 --> 00:00:45,322 うまっ! うまっ! うまっ!➡ 4 00:00:45,322 --> 00:00:49,322 パンケーキの 五重の塔。 5 00:00:52,329 --> 00:00:58,335 (サブロー)あれ? 味が しない。➡ 6 00:00:58,335 --> 00:01:05,342 味が しない。 味が。 味が。 味が。 7 00:01:05,342 --> 00:01:11,348 (サブロー)味が。 味が。 うわっ! ぺっ。 何だ? これ。 8 00:01:11,348 --> 00:01:13,350 (帰蝶)寝言が うるさいから 口に 手拭いを➡ 9 00:01:13,350 --> 00:01:15,352 突っ込ませてもらったぞ。 (サブロー)ふざけんなよ。➡ 10 00:01:15,352 --> 00:01:17,354 死んだら どうすんだよ? 完全に DVじゃねえかよ。 11 00:01:17,354 --> 00:01:20,357 (帰蝶)また 訳の分からぬことを。 そのようなことばかり➡ 12 00:01:20,357 --> 00:01:22,359 言うておるから うつけと 呼ばれるのだ。➡ 13 00:01:22,359 --> 00:01:24,361 この うつけ。 (サブロー)いいかげん➡ 14 00:01:24,361 --> 00:01:26,363 その うつけっていうの やめてくれないかな?➡ 15 00:01:26,363 --> 00:01:28,365 俺 こう見えて 結構 傷ついてるんですけど。 16 00:01:28,365 --> 00:01:31,384 (帰蝶)そうであったか。 それは 悪かったな。 17 00:01:31,384 --> 00:01:34,304 (帰蝶)うつけ。 (サブロー)だから➡ 18 00:01:34,304 --> 00:01:38,308 2人のときにも 信長さまって 言ってくれないもんですかね? 19 00:01:38,308 --> 00:01:41,311 (帰蝶)それより 恒興が 台帳の確認を 急ぐよう➡ 20 00:01:41,311 --> 00:01:44,314 言うておったぞ。 うつけ。 (サブロー)かわいくねえ女。 21 00:01:44,314 --> 00:01:46,316 聞こえておるぞ。 うつけ。 何なんだよ? この無限ループは。 22 00:01:46,316 --> 00:01:50,320 つうかさ 城で働いてる人 全員 名前 書いてあんでしょ? 23 00:01:50,320 --> 00:01:53,323 いくら 何でも 数 多過ぎ。 (帰蝶)ぐずぐず 言わずに➡ 24 00:01:53,323 --> 00:01:55,325 さっさと 殿としての 務めを果たせ。 25 00:01:55,325 --> 00:01:58,328 はいはーい。 ≪(恒興)殿。 大変にございます。 26 00:01:58,328 --> 00:02:00,330 ああ。 恒ちゃん。 ごめん。 台帳 まだ ちょっと。 27 00:02:00,330 --> 00:02:02,332 (森)それどころでは ございません。➡ 28 00:02:02,332 --> 00:02:07,337 美濃の 斎藤 道三さまから 会見の申し出が。 29 00:02:07,337 --> 00:02:10,340 (恒興)殿。 お待ちください。 殿。 あっ。 あぶ… 危ない。 30 00:02:10,340 --> 00:02:12,342 擦った 擦った 擦った。 (恒興)殿。 31 00:02:12,342 --> 00:02:14,344 嫌だよ! そんな怖い人に 会うの! 32 00:02:14,344 --> 00:02:18,348 仕えてた 大名 殺して 美濃 分捕った 極悪人に 何で➡ 33 00:02:18,348 --> 00:02:20,350 俺が 会わなきゃいけないんだよ? 絶対 やだ! 34 00:02:20,350 --> 00:02:22,352 (恒興)道三殿が 直々に 会いたいと 言っているのです。➡ 35 00:02:22,352 --> 00:02:24,354 何か 狙いがあるに 違いありませぬ。 36 00:02:24,354 --> 00:02:26,356 絶対 俺のこと 殺す気だよ。 (恒興)しかし➡ 37 00:02:26,356 --> 00:02:29,359 明日の会見を 断れば 道三殿の逆鱗に触れ 殿は➡ 38 00:02:29,359 --> 00:02:31,328 切り殺されます。 どっか 遠くに 逃げちゃえば…。 39 00:02:31,328 --> 00:02:33,196 (恒興)無駄です! 道三殿は 地の果てまで➡ 40 00:02:33,196 --> 00:02:37,200 殿を 追い掛けてきます。 そして 殿は 切り殺されます。 41 00:02:37,200 --> 00:02:39,202 切り殺されます 切り殺されますって➡ 42 00:02:39,202 --> 00:02:41,204 連呼しないでよ。 (恒興)ご覚悟を お決めください。 43 00:02:41,204 --> 00:02:43,206 (一同)殿。 殿。 殿。 殿。 殿。 殿。 殿。 44 00:02:43,206 --> 00:02:49,212 分かった! 分かりましたよ。 45 00:02:49,212 --> 00:02:52,215 あっ! 空飛ぶ おにぎりだ! 46 00:02:52,215 --> 00:02:54,217 あっ。 ああー。 そこは 普通 振り向くとこだろ? 47 00:02:54,217 --> 00:02:56,219 (恒興)空飛ぶ おにぎりなど あるわけないでしょう! 48 00:02:56,219 --> 00:02:58,221 (森)そうですぞ。 (丹羽)振り向く者など➡ 49 00:02:58,221 --> 00:03:00,221 アホしか おりませぬ。 50 00:03:03,226 --> 00:03:05,228 嫌だ! 51 00:03:05,228 --> 00:03:08,231 ≪(帰蝶)まっこと 情けない男じゃのう。➡ 52 00:03:08,231 --> 00:03:11,234 男なら さっさと 会いに行って 潔く 切られてこい。 53 00:03:11,234 --> 00:03:15,238 何で 切られる前提なんだよ? あっ。 そうだ。 54 00:03:15,238 --> 00:03:17,240 一緒に 行こうよ。 はっ? 55 00:03:17,240 --> 00:03:19,242 どんなに 怖い人だって 娘が 一緒なら➡ 56 00:03:19,242 --> 00:03:22,245 少しは 機嫌 よくなるでしょ。 アホを 申すな! 57 00:03:22,245 --> 00:03:29,245 えっ? 誰が 会うか。 あんな男。 58 00:03:36,292 --> 00:03:40,296 ねえ? 着ていく 着物って そんなに 重要? 59 00:03:40,296 --> 00:03:44,300 (勝家)過去に 着物の色が 気に入らないと 難癖をつけられ➡ 60 00:03:44,300 --> 00:03:46,302 戦を 仕掛けられた国が あったとか なかったとか。 61 00:03:46,302 --> 00:03:48,304 何だよ? その暴力的な ファッション チェックは。 62 00:03:48,304 --> 00:03:50,306 (勝家)ふぁっしょ? (丹羽)相手は 斎藤 道三。➡ 63 00:03:50,306 --> 00:03:54,310 一分の隙も 与えてはなりませぬ。 最悪だ。 64 00:03:54,310 --> 00:03:56,312 どう? (恒興)うーん。 派手過ぎます。 65 00:03:56,312 --> 00:03:59,315 (勝家)まぶしいと 言われ 戦になるでしょう。 66 00:03:59,315 --> 00:04:01,317 これは? (恒興)地味過ぎます。 67 00:04:01,317 --> 00:04:04,320 (勝家)しんきくさいと 言われ 戦になるでしょう。 68 00:04:04,320 --> 00:04:06,322 これは? (恒興)平凡過ぎます。 69 00:04:06,322 --> 00:04:10,326 (勝家)特徴が なさ過ぎて。 うん。 確実に 戦になります。 70 00:04:10,326 --> 00:04:14,330 ふざけんなよ。 結局 どれ 着ても 戦じゃん。 71 00:04:14,330 --> 00:04:16,332 どうすりゃいいんだよ? 72 00:04:16,332 --> 00:04:19,335 (森)まずいですぞ。 間もなく 夜が明けてしまいます。 73 00:04:19,335 --> 00:04:24,340 もう いいよ。 どうせ 何 着ても 戦だろ。 74 00:04:24,340 --> 00:04:27,340 だったら 服は 俺が決めるよ! 75 00:04:30,346 --> 00:04:34,346 (伝次郎)美濃のまむしが 動きだしたようにござります。 76 00:04:36,286 --> 00:04:40,290 (義元)そっか。 美濃の 斎藤 道三が その気になれば➡ 77 00:04:40,290 --> 00:04:43,293 尾張の 織田など 瞬く間に 攻め滅ぼすであろう。➡ 78 00:04:43,293 --> 00:04:45,295 この今川 義元の➡ 79 00:04:45,295 --> 00:04:47,297 駿河の鼻先まで➡ 80 00:04:47,297 --> 00:04:49,299 道三の勢力が 広がるとなれば。 81 00:04:49,299 --> 00:04:52,302 (伝次郎)厄介にござります。 (段蔵)いかがいたしましょう? 82 00:04:52,302 --> 00:04:56,302 (義元)お前らは 美濃を探れ。 (伝次郎・段蔵)はっ。 83 00:04:58,308 --> 00:05:00,310 (道三)遅い! 84 00:05:00,310 --> 00:05:08,318 (道三)この斎藤 道三を なめておるのか? えっ? 85 00:05:08,318 --> 00:05:11,321 ≪(家臣)申し上げます。 信長さま ご一行が➡ 86 00:05:11,321 --> 00:05:14,324 到着されました。 (道三)ああ? 87 00:05:14,324 --> 00:05:24,334 ♬~ 88 00:05:24,334 --> 00:05:26,334 (道三)あっ!? 89 00:05:31,357 --> 00:05:33,276 (義龍)何じゃ? あれは。 90 00:05:33,276 --> 00:05:36,279 (義龍)お主 その姿は 何だ? 91 00:05:36,279 --> 00:05:39,282 一応 俺の正装というか。 (義龍)この無礼者が! 92 00:05:39,282 --> 00:05:42,285 (道三)待て! 刀を 収めぃ。 (義龍)しかし…。 93 00:05:42,285 --> 00:05:44,285 収めぃ! 94 00:05:49,292 --> 00:05:56,292 (道三)皆の者。 二人きりに してはもらえまいか? 95 00:05:58,301 --> 00:06:02,301 ちょっ。 えっ? 96 00:06:04,307 --> 00:06:07,310 えー? 97 00:06:07,310 --> 00:06:14,317 あのう。 やっぱ 何か 怒ってます? 98 00:06:14,317 --> 00:06:19,322 すいませーん。 帰りまーす。 99 00:06:19,322 --> 00:06:22,322 ≪(ふすまの開く音) 100 00:06:29,332 --> 00:06:44,280 ♬~ 101 00:06:44,280 --> 00:06:50,286 こんにちは。 こんちは。 ええー!? 102 00:06:50,286 --> 00:07:00,286 ♬~ 103 00:08:57,613 --> 00:09:00,616 いやー。 俺以外に タイムスリップしてる人が➡ 104 00:09:00,616 --> 00:09:04,620 いるとは 思いませんでしたよ。 (道三)俺もだよ。➡ 105 00:09:04,620 --> 00:09:10,626 しかも ポテトチップスまで 食べられるなんて。 フフフ。 106 00:09:10,626 --> 00:09:13,629 2014年から 来たんですか? 107 00:09:13,629 --> 00:09:15,631 そうですよ。 へえー。 108 00:09:15,631 --> 00:09:20,636 もう 人類は 月に住んでますか? 109 00:09:20,636 --> 00:09:23,639 普通に 地球暮らしです。 普通に。 110 00:09:23,639 --> 00:09:26,642 2014年の 普通ってのが よく 分かんないから あれだけど。 111 00:09:26,642 --> 00:09:29,645 へえー。 あの。 車は。 112 00:09:29,645 --> 00:09:33,649 もう 空 飛ぶような車 もう 出てますか? 113 00:09:33,649 --> 00:09:36,652 逆に エコ まっしぐらです。 エコ? 114 00:09:36,652 --> 00:09:38,654 エコ。 エコ? 115 00:09:38,654 --> 00:09:41,657 えっ? っていうか おっさんは いつから 来たんですか? 116 00:09:41,657 --> 00:09:47,663 1972年からですね。 117 00:09:47,663 --> 00:09:51,667 もう かれこれ こっちへ来て もう 40年以上ですね。 118 00:09:51,667 --> 00:09:53,669 40年 ずっと 帰れないままですか!? 119 00:09:53,669 --> 00:09:56,606 そうっすよ。 40年。 120 00:09:56,606 --> 00:09:58,608 まあ この乱世を 生きぬくためには➡ 121 00:09:58,608 --> 00:10:01,611 もう ずいぶん 汚えことも してきたし。 122 00:10:01,611 --> 00:10:07,617 中にも 外にも 俺を恨んでるやつは。 123 00:10:07,617 --> 00:10:11,621 ハハハ。 いっぱい いるんじゃねえかな。 124 00:10:11,621 --> 00:10:18,628 俺は この戦国の世で 生涯を 閉じるのかなって。 125 00:10:18,628 --> 00:10:21,631 いやいや。 そんなわけ ないっすよ。 126 00:10:21,631 --> 00:10:26,636 タイムスリップした 人間が 帰れないまま 死ぬなんて➡ 127 00:10:26,636 --> 00:10:30,640 そんなの 絶対 あり得ません。 最後は 必ず 帰れますって。 128 00:10:30,640 --> 00:10:33,643 そうかなぁ? そうっすよ。 129 00:10:33,643 --> 00:10:35,645 冗談じゃないっすよ。 130 00:10:35,645 --> 00:10:39,649 このまま 信長と 入れ替わったまま 死ぬなんて。 131 00:10:39,649 --> 00:10:43,653 今 何つった? 何か 顔が そっくりな人に会って。 132 00:10:43,653 --> 00:10:49,659 その人に 「わしの代わりに 信長になれ」って 言われて。 133 00:10:49,659 --> 00:10:52,662 ああ。 そうか。 うん。 134 00:10:52,662 --> 00:10:57,600 ハハッ。 ああ。 そうか。 今日 わしはのう➡ 135 00:10:57,600 --> 00:11:01,604 織田 信長という男が どういう男か➡ 136 00:11:01,604 --> 00:11:06,609 見極めてやろうと 思うてのう。 ああ。 あっ。 ごめんなさい。 137 00:11:06,609 --> 00:11:09,612 今 ちょっと 完全に 道三だわ。 アハハ。 138 00:11:09,612 --> 00:11:13,616 ごめんなさい。 エヘヘ。 まあ 見極めてやろうと 思って。 139 00:11:13,616 --> 00:11:16,619 うん。 この寺に 呼び出したんですけど。 140 00:11:16,619 --> 00:11:20,623 うん。 つうか 信長って 何した人ですか? 141 00:11:20,623 --> 00:11:23,626 確か 天下 取ったんですよね? 俺も 歴史音痴だけど。 142 00:11:23,626 --> 00:11:25,628 でも 本能寺の変ぐらい 知ってんだろ? 143 00:11:25,628 --> 00:11:27,630 あっ。 聞いたこと あります。 うん。 144 00:11:27,630 --> 00:11:29,632 何ですか? 聞くなよ。 145 00:11:29,632 --> 00:11:33,636 ああー。 やっぱり 教科書 あったら 便利だったかなぁ。 146 00:11:33,636 --> 00:11:35,638 教科書? 日本史の 教科書です。 147 00:11:35,638 --> 00:11:37,640 はあ? あのバッグん中➡ 148 00:11:37,640 --> 00:11:41,644 入れてたはずなんですけど。 どっかで なくしちゃったんですよね。 149 00:11:41,644 --> 00:11:44,647 バカか! お前は。 バカじゃねえの? お前は。 150 00:11:44,647 --> 00:11:48,651 何やってんだよ? なくした? バカ! 151 00:11:48,651 --> 00:11:51,654 お前 その教科書 読めばよ もう 俺たち 2人が➡ 152 00:11:51,654 --> 00:11:54,657 これから先 どうなんのか お前 もう 分かんじゃねえかよ。 153 00:11:54,657 --> 00:11:56,592 ああ。 そうなんですけど。 154 00:11:56,592 --> 00:11:58,594 いくら 捜しても 見つからないんですよね。 155 00:11:58,594 --> 00:12:01,597 何だ? お前は。 バカ! バカ バカ バカ バカって。 156 00:12:01,597 --> 00:12:03,599 もう そんな 大して 変わんないでしょ? バカ。 157 00:12:03,599 --> 00:12:05,601 いいじゃん。 つうか➡ 158 00:12:05,601 --> 00:12:08,604 帰蝶ちゃんの 口の悪さって 親父さん譲りなんですね? 159 00:12:08,604 --> 00:12:10,606 はあ? あっ。 そうだ。 今度 会ったとき。 160 00:12:10,606 --> 00:12:12,608 うん。 親父さんから びしっと➡ 161 00:12:12,608 --> 00:12:14,610 注意してやってくださいよ。 162 00:12:14,610 --> 00:12:18,614 それは 無理だな。 えっ? 163 00:12:18,614 --> 00:12:22,618 だって 俺 あいつとは もう 会わねえもん。 164 00:12:22,618 --> 00:12:28,624 何で? 「何で?」って。 165 00:12:28,624 --> 00:12:34,624 あいつは 織田家の人間に なっちまったからよ。 166 00:12:36,632 --> 00:12:38,634 今日は どうも ありがとうございました。 167 00:12:38,634 --> 00:12:40,636 (道三)うん。 仲良く やっていきましょうね。 168 00:12:40,636 --> 00:12:44,640 似た者同士 仲良うせねばのう。 フフフ。 169 00:12:44,640 --> 00:12:49,645 (勝家)いったい どうなっておる? (恒興)さあ。 170 00:12:49,645 --> 00:12:53,649 ≪ハハハ。 ≪(道三)ハハハ。 ハハハ。➡ 171 00:12:53,649 --> 00:12:57,649 では さらばじゃ。 ≪じゃっ。 172 00:13:00,590 --> 00:13:03,593 (義龍)父上。 あの男の 何を 気に入ったのです? 173 00:13:03,593 --> 00:13:09,593 あんな奇妙な いでたちの…。 (道三)黙れ! 口を出すな! 174 00:13:13,603 --> 00:13:19,603 ああ。 偽者か。 175 00:13:21,611 --> 00:13:24,611 じゃあ もう 用は ねえな。 176 00:13:27,617 --> 00:13:29,619 忍びを 呼べ。 177 00:13:29,619 --> 00:13:31,621 (義元)バカな。 (段蔵)道三が 信長のことを➡ 178 00:13:31,621 --> 00:13:33,623 気に入ったようにございます。 179 00:13:33,623 --> 00:13:37,627 (義元)美濃が 尾張の後ろ盾と なるというのか!?➡ 180 00:13:37,627 --> 00:13:45,627 しかし あの道三じゃ。 何か 裏が あるやもしれん。 181 00:13:47,637 --> 00:13:50,640 伝次郎に まむしの腹ん中 探らせろ。 182 00:13:50,640 --> 00:13:53,643 ハハハ。 ≪いやー。 さすがです。 183 00:13:53,643 --> 00:13:58,581 みんなも 色々 言い過ぎなんだよ。 ああ。 帰蝶ちゃん。 ただいま。 184 00:13:58,581 --> 00:14:00,583 つうか 言うほど 怖くなかったよ。 親父さん。 185 00:14:00,583 --> 00:14:02,585 どういうことじゃ? (勝家)殿は➡ 186 00:14:02,585 --> 00:14:04,587 あの美濃のまむしを 手なずけたのです。 187 00:14:04,587 --> 00:14:07,590 (丹羽)誠に 立派でしたぞ。 殿。 大げさだって。 丹羽っち。 188 00:14:07,590 --> 00:14:09,592 (丹羽)いやー。 (森の泣き声) 189 00:14:09,592 --> 00:14:12,595 って。 てか さっきから 森りん 泣き過ぎだから。 190 00:14:12,595 --> 00:14:16,599 (森)よかった。 帰蝶ちゃん。 ビビらせ過ぎ。 191 00:14:16,599 --> 00:14:19,602 まむしのおっさん いい人じゃん。 いい人なわけが あるか! 192 00:14:19,602 --> 00:14:23,606 だいたい あの斎藤 道三が 本気で 尾張と➡ 193 00:14:23,606 --> 00:14:26,609 仲良くやっていくつもりなど あるはずがない。 194 00:14:26,609 --> 00:14:30,613 気を抜くと 大事を 招くことになるぞ。 195 00:14:30,613 --> 00:14:33,613 お父さんと 何か あったの? 196 00:14:36,619 --> 00:14:39,619 もう よい。 197 00:14:44,627 --> 00:14:46,627 (ゆき)帰蝶さま。 198 00:15:05,581 --> 00:15:08,584 (恒興)殿。 台帳の確認は 終わりましたか? 199 00:15:08,584 --> 00:15:12,588 ああ。 あれね。 恒ちゃんが うるさいから やりましたよ。 200 00:15:12,588 --> 00:15:14,590 ちょっと 待ってね。 201 00:15:14,590 --> 00:15:17,593 あれ? ない。 ない。 202 00:15:17,593 --> 00:15:20,596 (恒興)また そのような ざれ言を。 終わっていないのなら 正直に。 203 00:15:20,596 --> 00:15:23,599 ホントだって。 どっか いっちゃったんだって。 204 00:15:23,599 --> 00:15:25,601 (恒興)どこかとは いったい どこでございますか? 205 00:15:25,601 --> 00:15:30,606 ≪(勝家)殿! 殿! そこにあった 台帳 知らない? 206 00:15:30,606 --> 00:15:32,608 (勝家)台帳など どうでもよい!➡ 207 00:15:32,608 --> 00:15:35,611 美濃が 数万の軍勢を 引き連れ わが領地に。 208 00:15:35,611 --> 00:15:38,614 はあ? (勝家)総大将の 斎藤 義龍が➡ 209 00:15:38,614 --> 00:15:42,614 殿と 帰蝶さまに お話があると。 えっ? 210 00:17:16,745 --> 00:17:21,750 (義龍)本日 お主らに 父 道三の意を 伝えに来たのだ。➡ 211 00:17:21,750 --> 00:17:26,755 帰蝶。 すぐに 城を出る 準備をいたせ。 212 00:17:26,755 --> 00:17:28,757 何? 213 00:17:28,757 --> 00:17:33,762 甲斐の 武田の元へ 向かうのじゃ。 うん? 214 00:17:33,762 --> 00:17:36,765 (義龍)父上は お主と会って 気付いたそうだ。➡ 215 00:17:36,765 --> 00:17:43,772 同盟を 結んだところで 信長には 何の利用価値も ないとな。 216 00:17:43,772 --> 00:17:46,775 はあ? (義龍)武田家の兵力には➡ 217 00:17:46,775 --> 00:17:52,781 他の どの国も 及ばぬ。 その武田と 同盟を結ぶために。➡ 218 00:17:52,781 --> 00:17:57,786 帰蝶。 お前を 武田の めかけに 差し出すのじゃ。➡ 219 00:17:57,786 --> 00:18:05,794 父上は 笑っておったぞ。 甲斐の武田は 大層な 女好き。 220 00:18:05,794 --> 00:18:09,794 すぐ 帰蝶のことも 気に入るに 違いないと。 221 00:18:14,820 --> 00:18:19,742 あいつは 男も 女も たしなむらしいぞ。 222 00:18:19,742 --> 00:18:22,742 かわいがってもらえ。 223 00:18:27,750 --> 00:18:32,750 (義龍)お前の性分は じゅうぶん 分かっておる。 224 00:18:34,757 --> 00:18:36,759 (義龍)そのために こうして わざわざ➡ 225 00:18:36,759 --> 00:18:39,762 尾張くんだりまで 来たのだ。➡ 226 00:18:39,762 --> 00:18:47,762 従わぬと 言うのなら 織田を 攻めることになるのだぞ。 227 00:18:49,772 --> 00:18:54,777 (義龍)帰蝶。 わしとて 誠は つらいのじゃ。 228 00:18:54,777 --> 00:18:56,779 (帰蝶)ふざけたことを 抜かすな! 229 00:18:56,779 --> 00:18:59,782 わらわは 戦のための 道具ではない! 230 00:18:59,782 --> 00:19:05,788 では しかたがないのう。 231 00:19:05,788 --> 00:19:14,763 織田の衆は 攻め滅ぼされる 覚悟は おありか? 232 00:19:14,763 --> 00:19:25,641 ♬~ 233 00:19:25,641 --> 00:19:30,641 わしは それでも よいが。 いかがする? 234 00:19:36,652 --> 00:19:42,658 (義龍)明朝までに 答えがなければ 美濃は 攻撃を開始する。 235 00:19:42,658 --> 00:19:44,658 よいな? 236 00:19:48,664 --> 00:19:50,666 ふざけんなよ! 237 00:19:50,666 --> 00:19:53,669 言うこと 聞かなきゃ 攻め込むとか めちゃくちゃだろ! 238 00:19:53,669 --> 00:19:56,672 つうか あいつ 妹に よく あんな ひどいこと 言えるよな。 239 00:19:56,672 --> 00:19:58,674 (丹羽)義龍は 道三の 側室の連れ子。➡ 240 00:19:58,674 --> 00:20:01,677 帰蝶さまの 実の兄ではございませぬ。 241 00:20:01,677 --> 00:20:03,679 でも おっさんは 実の父親でしょ? 242 00:20:03,679 --> 00:20:06,682 自分の娘に めかけになれとか 普通 言わねえだろ? 243 00:20:06,682 --> 00:20:09,685 (勝家)こうなったら 挙兵するしか ありませぬ。➡ 244 00:20:09,685 --> 00:20:12,688 ここまで されて 黙っているわけにはまいりませぬ。 245 00:20:12,688 --> 00:20:15,724 (勝家)今こそ 織田家の力を 見せつけてやりましょうぞ。 246 00:20:15,724 --> 00:20:17,726 (丹羽)われわれと 美濃では 戦力に 差が あり過ぎる。 247 00:20:17,726 --> 00:20:19,728 (丹羽)戦になれば 確実に 負けますぞ。 248 00:20:19,728 --> 00:20:21,730 (勝家)黙らっしゃい! 249 00:20:21,730 --> 00:20:23,732 (勝家)これは 織田家の 誇りを懸けた 戦。 250 00:20:23,732 --> 00:20:26,735 斎藤 道三の 思いどおりになど させて たまるか! 251 00:20:26,735 --> 00:20:30,739 (丹羽)それでは 相手の思うつぼじゃ!➡ 252 00:20:30,739 --> 00:20:36,745 戦になれば 織田家は 瞬く間に 滅びる。➡ 253 00:20:36,745 --> 00:20:41,745 何としても 戦だけは 避けねばならぬ。 254 00:20:43,752 --> 00:20:46,755 (恒興)ここは 帰蝶さまに 武田に 行ってもらうしか➡ 255 00:20:46,755 --> 00:20:49,755 手だては ないかと。 256 00:20:52,761 --> 00:20:54,763 無理だよ。 257 00:20:54,763 --> 00:20:56,765 無理? だって あいつ さっき すげえ➡ 258 00:20:56,765 --> 00:20:58,767 嫌がってたじゃん。 259 00:20:58,767 --> 00:21:00,769 嫌がってるやつ 無理やり 行かせるなんて➡ 260 00:21:00,769 --> 00:21:02,771 そんなこと できないって。 (恒興)悔しいのは➡ 261 00:21:02,771 --> 00:21:04,773 われわれとて 同じです! 262 00:21:04,773 --> 00:21:08,777 しかし 帰蝶さまが 武田に 行く以外➡ 263 00:21:08,777 --> 00:21:11,780 この場を収める 手だては ありませぬ!➡ 264 00:21:11,780 --> 00:21:16,718 戦になれば 織田家の 何千の兵が 血を流すことになります。➡ 265 00:21:16,718 --> 00:21:21,718 いえ。 それだけでは ありませぬ。 266 00:21:23,725 --> 00:21:30,732 (恒興)ここにいる 家臣 一人一人の 愛する妻と 子供。➡ 267 00:21:30,732 --> 00:21:35,732 その者たち 全てが 殺されてしまいます。 268 00:21:41,743 --> 00:21:45,747 (恒興)殿。 ご理解ください。 269 00:21:45,747 --> 00:21:55,747 ♬~ 270 00:21:57,759 --> 00:22:00,759 あのさ。 271 00:22:03,765 --> 00:22:05,767 あっ。 272 00:22:05,767 --> 00:22:07,769 やっぱ 俺。 殿。 273 00:22:07,769 --> 00:22:10,769 だって。 ≪(帰蝶)分かっておる。 274 00:22:13,775 --> 00:22:18,714 (帰蝶)武田の めかけになると 言うておるのだ。 275 00:22:18,714 --> 00:22:23,714 父に見限られた 織田家にいても 先など ない。 276 00:22:25,721 --> 00:22:28,724 こんな 弱小大名➡ 277 00:22:28,724 --> 00:22:32,724 そのうち 道三に つぶされるのが 関の山じゃ。 278 00:22:35,731 --> 00:22:42,738 わらわは お主たちと 死ぬなど まっぴら ごめんだ。 279 00:22:42,738 --> 00:22:58,754 ♬~ 280 00:22:58,754 --> 00:23:04,760 (義龍)そうか。 では 7日後に 甲斐へ たたせろ。 281 00:23:04,760 --> 00:23:16,705 ♬~ 282 00:23:16,705 --> 00:23:24,713 ♬~ 283 00:23:24,713 --> 00:23:28,717 (恒興)少しばかり おいとまを 頂けないでしょうか?➡ 284 00:23:28,717 --> 00:23:30,719 伊勢の方まで お参りに。 285 00:23:30,719 --> 00:23:34,723 伊勢って 敵国でしょ? 何で そんな 危ないとこ? 286 00:23:34,723 --> 00:23:38,727 お守りを 帰蝶さまにと 思いまして。 287 00:23:38,727 --> 00:23:42,727 帰蝶さまの 出立までには 必ず 戻ります故。 288 00:23:44,733 --> 00:23:46,735 そのくらいしか➡ 289 00:23:46,735 --> 00:23:51,735 帰蝶さまのために 私が できることは ありませぬ。 290 00:25:26,702 --> 00:25:28,704 (成政)おはようございます。 (犬千代)おはようございます。 291 00:25:28,704 --> 00:25:30,706 何者じゃ? (犬千代・成政)わしは…。 292 00:25:30,706 --> 00:25:32,708 (犬千代) 前田 犬千代にございます。 293 00:25:32,708 --> 00:25:34,708 (犬千代・成政)信長さまのために 働かせてください。 294 00:25:36,712 --> 00:25:39,715 ≪(門兵)お主 尾張の者だな? ≪(門兵)逃すな。 295 00:25:39,715 --> 00:25:41,717 ≪(男性)うわー。 296 00:25:41,717 --> 00:25:43,719 (門兵)始末せい。 (一同)ははっ。 297 00:25:43,719 --> 00:25:45,721 ≪(門兵)どけ。 そこ どけ。 298 00:25:45,721 --> 00:26:01,737 ♬~ 299 00:26:01,737 --> 00:26:12,748 ♬~ 300 00:26:12,748 --> 00:26:15,748 (男性)うわっ。 (男性)ああ。 あっ。 301 00:26:17,753 --> 00:26:22,758 ≪(武士)待て。 ≪(武士)逃すな。 ひっ捕らえろ。 302 00:26:22,758 --> 00:26:26,695 ≪(武士)逃すな。 ≪(武士)待て。 303 00:26:26,695 --> 00:26:30,699 (武士)逃すな。 (武士)大事はないか? 304 00:26:30,699 --> 00:26:32,701 (恒興)何事でございますか? (武士)盗人だ。➡ 305 00:26:32,701 --> 00:26:35,704 城で 盗みを働きおった。 (恒興)城で? 306 00:26:35,704 --> 00:26:39,704 (武士)家臣団を記した 台帳に 手を付けたんじゃ。 307 00:26:47,716 --> 00:26:51,720 ≪(足音) 308 00:26:51,720 --> 00:26:54,723 それ 帰蝶ちゃんの? 309 00:26:54,723 --> 00:26:59,723 (ゆき)さようでございます。 そっか。 310 00:27:01,730 --> 00:27:05,734 帰蝶ちゃん どんな感じ? 311 00:27:05,734 --> 00:27:10,739 ホントは 強がってんじゃ ないのかなって 思って。 312 00:27:10,739 --> 00:27:15,744 (ゆき)諦めておられるのだと 思います。 313 00:27:15,744 --> 00:27:21,750 (ゆき)お父上に 抵抗しても 最後は 従うことになると➡ 314 00:27:21,750 --> 00:27:23,752 初めから 諦めているのです。 315 00:27:23,752 --> 00:27:27,689 あの おっさんって 昔から そんな感じなの? 316 00:27:27,689 --> 00:27:31,693 いいえ。 幼きころは➡ 317 00:27:31,693 --> 00:27:37,699 とても 仲むつまじい 親子で あったと 聞いております。➡ 318 00:27:37,699 --> 00:27:41,703 帰蝶さまが 何をなされても 「ようやった」と➡ 319 00:27:41,703 --> 00:27:45,707 頭を なでて 褒めそやしてくれたと。 320 00:27:45,707 --> 00:27:47,709 《よいか? 帰蝶》➡ 321 00:27:47,709 --> 00:27:54,716 《そなたは 今日より 長屋家へ 行くのじゃ》 322 00:27:54,716 --> 00:27:57,719 (帰蝶)《なぜですか?》 (道三)《行くのじゃ》 323 00:27:57,719 --> 00:28:01,723 (帰蝶)《嫌です。 帰蝶は ととさまと 一緒に いたいです》 324 00:28:01,723 --> 00:28:06,728 《心配せんでもいい。 父は 必ず 迎えに行く》 325 00:28:06,728 --> 00:28:11,733 《それまで よい子で 待つのじゃぞ》➡ 326 00:28:11,733 --> 00:28:16,738 《その代わり これを 帰蝶に やる》➡ 327 00:28:16,738 --> 00:28:21,743 《これはな 父の宝じゃ》 328 00:28:21,743 --> 00:28:25,680 (ゆき)そう言って 道三さまは 幼い 帰蝶さまを➡ 329 00:28:25,680 --> 00:28:30,685 敵対する 長屋家に 人質に 出したそうにございます。 330 00:28:30,685 --> 00:28:33,688 (長屋)《よう できた。 よう できた》 331 00:28:33,688 --> 00:28:37,692 (ゆき)幼子にとって 知らぬ者に 囲まれ➡ 332 00:28:37,692 --> 00:28:45,700 独りぼっちで 過ごすことが どれほど お寂しかったことか。➡ 333 00:28:45,700 --> 00:28:51,706 それでも いつか お父上が 迎えに来てくれる。➡ 334 00:28:51,706 --> 00:28:54,709 きっと 美濃に戻れる。➡ 335 00:28:54,709 --> 00:28:58,709 そう 信じておったそうにございます。 336 00:29:01,716 --> 00:29:04,719 (ゆき)しかし…。 ≪(家臣)《大変じゃ。 戦じゃ》 337 00:29:04,719 --> 00:29:06,721 ≪(家臣)《戦の準備じゃ》 (ゆき)道三さまは➡ 338 00:29:06,721 --> 00:29:09,724 帰蝶さまを 人質に 差し出しておきながら➡ 339 00:29:09,724 --> 00:29:12,724 長屋家を 攻め込んだのです。 340 00:29:16,731 --> 00:29:20,731 ≪(長屋)《帰蝶! どこじゃ?》 341 00:29:22,737 --> 00:29:24,756 (長屋)《恨むなら 道三を恨め》 342 00:29:24,756 --> 00:29:27,676 《嘘じゃ! 父上が そのようなこと するわけない!》 343 00:29:27,676 --> 00:29:29,678 (長屋)《死ね!》 (切る音) 344 00:29:29,678 --> 00:29:34,683 (長屋)《うわっ。 ああー》 (家臣)《大将の首 取ったぞ》 345 00:29:34,683 --> 00:29:43,692 (帰蝶)《父上。 わらわがいると 分かっていながら 何故 戦を?》 346 00:29:43,692 --> 00:29:48,697 《父上!》 (道三)《尾張へ 行け》 347 00:29:48,697 --> 00:29:55,697 《織田家 嫡男 織田 信長の元に こし入れじゃ》 348 00:29:57,706 --> 00:30:00,709 《どうして?》 349 00:30:00,709 --> 00:30:05,714 《父上は わらわが 憎くなってしまわれたのですか?》 350 00:30:05,714 --> 00:30:09,718 《昔は あんなに》 (道三)《四の五の 申すな》 351 00:30:09,718 --> 00:30:12,721 《さっさと 行け》➡ 352 00:30:12,721 --> 00:30:21,721 《美濃 斎藤 道三の 娘として 役目を 大いに 果たしてこい》 353 00:30:23,732 --> 00:30:27,669 (ゆき)そのとき 帰蝶さまは 感じたそうです。➡ 354 00:30:27,669 --> 00:30:29,671 美濃が 大きくなるにつれて➡ 355 00:30:29,671 --> 00:30:34,676 父の心は 戦に染まってしまった。➡ 356 00:30:34,676 --> 00:30:40,676 自分への 愛情など もう なくなってしまったのだと。 357 00:30:44,686 --> 00:30:50,692 (ゆき)しかし 帰蝶さまは きっと 聞きたいのです。 358 00:30:50,692 --> 00:30:55,697 今も 耳に残る お父上の➡ 359 00:30:55,697 --> 00:31:00,702 「ようやった」という あの お言葉を。 360 00:31:00,702 --> 00:31:04,706 だからこそ 今も こうして➡ 361 00:31:04,706 --> 00:31:09,711 道三さまに 従っておられるのだと 思います。 362 00:31:09,711 --> 00:31:20,722 ♬~ 363 00:31:20,722 --> 00:31:22,722 ゆきちゃん。 364 00:31:24,743 --> 00:31:28,743 ありがとう。 俺 ちょっと 出てくるわ。 365 00:31:36,671 --> 00:31:39,674 ≪(森)お館さま! お待ちください! 366 00:31:39,674 --> 00:31:41,676 (丹羽)信長さま! 367 00:31:41,676 --> 00:31:44,679 (森)お館さま。 (丹羽)お待ちください。 368 00:31:44,679 --> 00:31:48,679 (森)お館さま。 お待ちください。 (丹羽)信長さま。 369 00:33:25,380 --> 00:33:27,382 (義元)何!? 武田と 斎藤が? やつらが 手を組めば➡ 370 00:33:27,382 --> 00:33:29,384 4万の兵となる。 攻められたら われら 今川は➡ 371 00:33:29,384 --> 00:33:32,387 ひとたまりもないぞ。 (段蔵)ご安心ください。➡ 372 00:33:32,387 --> 00:33:35,390 伝次郎に 策があるようです。 373 00:33:35,390 --> 00:33:38,393 (義龍)明日 帰蝶の こし入れが 済んだら➡ 374 00:33:38,393 --> 00:33:41,396 織田なんぞ さっさと つぶしてしまいましょう。 375 00:33:41,396 --> 00:33:43,398 わしに 全て 任せてください。 376 00:33:43,398 --> 00:33:47,402 必ずや 父上の 期待に 応えてみせます。 377 00:33:47,402 --> 00:33:51,402 (道三)義龍。 近う。 (義龍)はっ。 378 00:33:53,408 --> 00:33:57,412 心強いのう。 379 00:33:57,412 --> 00:33:59,414 (たたく音) (道三)だっ! 誰が➡ 380 00:33:59,414 --> 00:34:04,419 お前の指図など 受けるか。 下がれ! 381 00:34:04,419 --> 00:34:10,425 (掛け声) 382 00:34:10,425 --> 00:34:13,425 ≪(家臣)何やつじゃ!? 383 00:34:20,435 --> 00:34:24,372 (家臣)うわー! (一同)うっ。 うわっ。 384 00:34:24,372 --> 00:34:41,389 ♬~ 385 00:34:41,389 --> 00:34:47,395 ♬~ 386 00:34:47,395 --> 00:34:51,399 (道三)義龍は どこじゃ? (家臣)方々 捜し回ったのですが➡ 387 00:34:51,399 --> 00:34:53,401 いずこにも お姿が 見えないのです。 388 00:34:53,401 --> 00:34:59,407 あやつ 何をしておる? ≪(家臣)お館さま。➡ 389 00:34:59,407 --> 00:35:03,407 織田 信長が お目通りしたいと。 390 00:35:07,415 --> 00:35:11,419 (道三)何用じゃ? 391 00:35:11,419 --> 00:35:18,426 あんた 昔 帰蝶のこと 殺しかけてんだろ? 392 00:35:18,426 --> 00:35:21,429 帰蝶のいる国 攻めたって。 (道三)この美濃を 守るためには➡ 393 00:35:21,429 --> 00:35:25,366 それしか なかったわ。 お前には 関わりがなかろうが。 394 00:35:25,366 --> 00:35:29,366 あいつは 俺たちと 一緒なんだよ。 395 00:35:31,372 --> 00:35:34,375 いきなり 知らない土地に 嫁に いかされて➡ 396 00:35:34,375 --> 00:35:38,379 たった 一人で 自分の生きる場所 見つけなきゃなんないって➡ 397 00:35:38,379 --> 00:35:43,384 タイムスリップした 俺たちと 一緒だと 思わない? 398 00:35:43,384 --> 00:35:47,384 気持ちぐらい 分かんでしょ? 399 00:35:52,393 --> 00:36:00,401 帰蝶ちゃん ここに 置いてやってくれよ。 400 00:36:00,401 --> 00:36:05,406 尾張のときだって 行きたくて 行ったわけじゃないんだし。 401 00:36:05,406 --> 00:36:08,409 彼女が 本当に 嫁ぎたいって 思うまでは➡ 402 00:36:08,409 --> 00:36:11,412 ここに 置いてあげてよ。 黙れ! 403 00:36:11,412 --> 00:36:18,419 娘として 生まれたからには 女は 親の道具として 生きる。 404 00:36:18,419 --> 00:36:26,361 これが この時代の 親子の 揺るがぬ形じゃ。 405 00:36:26,361 --> 00:36:28,363 関係ねえだろ んなもん! 406 00:36:28,363 --> 00:36:30,365 戦国だって 平成だって 何も 変わんねえよ。 407 00:36:30,365 --> 00:36:34,369 親子は 親子だろう! 青臭えこと 言ってんじゃねえや! 408 00:36:34,369 --> 00:36:40,375 やっぱな。 しょせん お前は 信長の器じゃねえよ。 409 00:36:40,375 --> 00:36:43,378 だからって 尾張を捨てて 他と 手を組むのか? 410 00:36:43,378 --> 00:36:45,380 何で 武田なんだよ? 411 00:36:45,380 --> 00:36:47,382 強い国だったら どこでも いいのかよ? 412 00:36:47,382 --> 00:36:52,387 あんた ホント 最低だよ! しょうがねえだろ。 413 00:36:52,387 --> 00:36:57,392 見つからなかったんだからよ。 何が? 414 00:36:57,392 --> 00:37:01,392 偽者の お前には 用は ねえよ。 415 00:37:03,398 --> 00:37:05,400 うせろ! 416 00:37:05,400 --> 00:37:17,400 ♬~ 417 00:39:36,350 --> 00:39:38,352 (ゆき)おはようございます。 帰蝶さま。 418 00:39:38,352 --> 00:39:40,352 (帰蝶)おはよう。 419 00:39:42,356 --> 00:39:48,362 (帰蝶)今日も いい天気じゃな。 (ゆき)はい。 420 00:39:48,362 --> 00:39:52,366 (森)もうすぐ 帰蝶さまが 出立されるころですな。 421 00:39:52,366 --> 00:39:54,368 (丹羽)急がなくて よろしいのですか? 422 00:39:54,368 --> 00:40:01,375 俺 何にも できなかったから。 423 00:40:01,375 --> 00:40:06,380 (森)しかし 信じられませんな。 あの まむしが➡ 424 00:40:06,380 --> 00:40:11,385 帰蝶さまの こし入れに当たり 武田に 頭を下げたとは。 425 00:40:11,385 --> 00:40:13,387 どういうこと? (丹羽)戸張番が➡ 426 00:40:13,387 --> 00:40:16,390 言っておったのです。 道三殿は 武田家の配下に 加わった上➡ 427 00:40:16,390 --> 00:40:20,394 自分が死んだら 美濃を譲っても 構わぬと 宣言されたと。 428 00:40:20,394 --> 00:40:23,397 おっさんが? ≪(恒興)ああ。 信長さま! 429 00:40:23,397 --> 00:40:26,400 あっ。 恒ちゃん。 (恒興)大変なことが。 430 00:40:26,400 --> 00:40:28,402 うん? (恒興)伊勢で 城の台帳を➡ 431 00:40:28,402 --> 00:40:30,404 盗もうとした者がおり 捕らえられたのです。 432 00:40:30,404 --> 00:40:33,407 えっ? 何の話? (恒興)それが その男は➡ 433 00:40:33,407 --> 00:40:35,343 美濃の 忍びだったのです。 美濃の? 434 00:40:35,343 --> 00:40:37,345 (丹羽)道三殿の 指示によるものということか? 435 00:40:37,345 --> 00:40:41,349 しかも 伊勢だけでなく 方々の台帳も 盗み取るようにと。 436 00:40:41,349 --> 00:40:44,352 じゃあ うちの台帳も? (恒興)おそらく。 437 00:40:44,352 --> 00:40:47,355 (森)いったい よその国の 台帳など 何のために? 438 00:40:47,355 --> 00:40:49,357 (恒興)ああ。 何でも その台帳で➡ 439 00:40:49,357 --> 00:40:51,359 帰蝶さまの こし入れ先を 探していたとか。 440 00:40:51,359 --> 00:40:54,362 はあ? (丹羽)ハッ。 そんなはず なかろう。 441 00:40:54,362 --> 00:40:56,364 (恒興)確かに 伊勢でも 誰も 信じなかったそうです。 442 00:40:56,364 --> 00:40:59,367 (丹羽)どうせ その場かぎりの ざれ事を 申したのであろう。 443 00:40:59,367 --> 00:41:01,369 (恒興)しかし その忍びも➡ 444 00:41:01,369 --> 00:41:05,373 その場で よう 思い付きましたな。 「とよとみ ひでよし」と➡ 445 00:41:05,373 --> 00:41:10,378 「とくがわ いえやす」とかいう 名前を。 446 00:41:10,378 --> 00:41:12,380 今 何てった? はっ? 447 00:41:12,380 --> 00:41:15,383 捜してた 名前だよ。 「とよとみ ひでよし」と➡ 448 00:41:15,383 --> 00:41:18,386 「とくがわ いえやす」で ございますが。 449 00:41:18,386 --> 00:41:24,392 「ひでよし」? 「いえやす」? 450 00:41:24,392 --> 00:41:27,395 (道三)《しょうがねえだろ。 見つからなかったんだからよ》 451 00:41:27,395 --> 00:41:32,400 《偽者の お前には 用は ねえよ》 452 00:41:32,400 --> 00:41:34,418 《何で 武田なんだよ?》 453 00:41:34,418 --> 00:41:39,340 (義龍)《武田家の兵力には 他の どの国も 及ばぬ》 454 00:41:39,340 --> 00:41:46,347 そっか。 そういうことか。 455 00:41:46,347 --> 00:41:51,352 分かったよ。 恒ちゃん。 だから 武田に。 456 00:41:51,352 --> 00:41:55,356 (恒興)はっ? ありがとう。 恒ちゃん。 457 00:41:55,356 --> 00:42:05,366 ♬~ 458 00:42:05,366 --> 00:42:08,369 ≪ちょっと 待った! 459 00:42:08,369 --> 00:42:10,371 ≪違ったんだよ! 帰蝶ちゃん 勘違いしてたんだ! 460 00:42:10,371 --> 00:42:12,373 (帰蝶)何の話じゃ? 461 00:42:12,373 --> 00:42:15,376 まむしのおっさん わざとだったんだよ。 462 00:42:15,376 --> 00:42:18,379 わざと 帰蝶ちゃんのこと 道具みたいに 扱ってたんだ。 463 00:42:18,379 --> 00:42:21,382 だって 俺のこと 偽者って 言ったんだよ。 464 00:42:21,382 --> 00:42:24,385 本物の信長か 偽者の信長か 気にしてたんだよ。 465 00:42:24,385 --> 00:42:27,388 何の話をしておるのじゃ? おっさん➡ 466 00:42:27,388 --> 00:42:29,390 織田 信長が 天下 取るって 知ってたんだよ。 467 00:42:29,390 --> 00:42:32,393 だから 帰蝶ちゃんのこと 信長のとこに 送ったんだ。 468 00:42:32,393 --> 00:42:36,330 《織田 信長の元に こし入れじゃ》 469 00:42:36,330 --> 00:42:38,332 信長なら 帰蝶ちゃんのこと 守れると思って。 470 00:42:38,332 --> 00:42:40,334 でも 偽者じゃ 守れるわけない。 471 00:42:40,334 --> 00:42:43,337 《偽者の お前には 用は ねえよ》 472 00:42:43,337 --> 00:42:47,341 だから 別の人のところに 嫁に 送ろうって。 473 00:42:47,341 --> 00:42:51,345 そのために 「豊臣 秀吉」とか 「徳川 家康」 捜してたんだよ。 474 00:42:51,345 --> 00:42:54,348 (帰蝶)訳の分からぬことを 言うな。 475 00:42:54,348 --> 00:42:58,352 だいたい わらわを 守りたいなら 美濃に置いておけば よかろう。 476 00:42:58,352 --> 00:43:00,354 自分は いろんな人に 恨まれてるし。 477 00:43:00,354 --> 00:43:04,358 (道三)《中にも 俺を恨んでるやつは》 478 00:43:04,358 --> 00:43:06,360 《ハハハ。 いっぱい いるんじゃねえかな》 479 00:43:06,360 --> 00:43:08,362 そばに 置いといたら➡ 480 00:43:08,362 --> 00:43:11,365 帰蝶ちゃんの命 危険に さらすことになる。 481 00:43:11,365 --> 00:43:15,369 だから おっさん 心を 鬼にして 帰蝶ちゃんを。 482 00:43:15,369 --> 00:43:18,372 《さっさと 行け》 (帰蝶)バカげたことを。 483 00:43:18,372 --> 00:43:20,374 本当は 一緒に いたかったんだって! 484 00:43:20,374 --> 00:43:23,377 おっさん 昔と 同じように➡ 485 00:43:23,377 --> 00:43:26,380 帰蝶ちゃんのこと 大切に 思ってんだよ! 486 00:43:26,380 --> 00:43:29,383 (帰蝶)そんなわけ あるか!➡ 487 00:43:29,383 --> 00:43:31,385 いまさら そのような話 聞かされても➡ 488 00:43:31,385 --> 00:43:34,385 信じられるはずが あるまい! 489 00:43:36,323 --> 00:43:40,323 美濃を 譲るとまで 言ったらしいよ。 490 00:43:43,330 --> 00:43:46,333 武田さんに 頭 下げて 美濃の国 やってもいいから➡ 491 00:43:46,333 --> 00:43:48,335 帰蝶を 嫁に もらってくれって。 492 00:43:48,335 --> 00:43:50,337 《何で 武田なんだよ?》 493 00:43:50,337 --> 00:43:52,339 《強い国だったら どこでも いいのかよ?》 494 00:43:52,339 --> 00:43:56,343 (道三)《しょうがねえだろ。 見つからなかったんだからよ》 495 00:43:56,343 --> 00:44:00,347 おっさん そこまでして 守ろうとしたんだよ? 496 00:44:00,347 --> 00:44:06,347 大事な娘の命。 信じてやってよ。 497 00:44:12,359 --> 00:44:17,359 そんなこと あるか。 498 00:44:19,366 --> 00:44:21,368 (男性)どこの国にも 「とよとみ ひでよし」➡ 499 00:44:21,368 --> 00:44:24,371 「とくがわ いえやす」なる男は おりませんでした。 500 00:44:24,371 --> 00:44:30,377 (道三)おらなんだか。 ほう。 ああ。 もう よい。➡ 501 00:44:30,377 --> 00:44:33,380 今日は 武田家への こし入れじゃ。 502 00:44:33,380 --> 00:44:36,317 (男性)間に合わずに 申し訳ありません。 503 00:44:36,317 --> 00:44:45,326 いや。 武田家でも この乱世 じゅうぶん 安堵できるて。 504 00:44:45,326 --> 00:44:47,328 (男性)お館さま。 (道三)うん? 505 00:44:47,328 --> 00:44:51,328 (男性)気になるものを 見つけてまいったのですが。 506 00:45:03,344 --> 00:45:06,347 (道三)こ… これは!? (男性)尾張の道に➡ 507 00:45:06,347 --> 00:45:08,349 落ちておりました。 (道三)ああ。 508 00:45:08,349 --> 00:45:12,353 (男性)お館さまが 時折 記される 文字に 似ておりましたが故➡ 509 00:45:12,353 --> 00:45:15,356 何か お役に 立つかもしれぬと。 (道三)ああ。 510 00:45:15,356 --> 00:45:26,367 ♬~ 511 00:45:26,367 --> 00:45:28,369 (道三)はっ!? 512 00:45:28,369 --> 00:45:30,371 ≪(家臣)お館さま。 (道三)何事だ? 513 00:45:30,371 --> 00:45:33,371 (家臣)義龍さまが 謀反を。 (道三)あっ!? 514 00:47:39,566 --> 00:47:41,568 おっさんと 義龍が 戦? 515 00:47:41,568 --> 00:47:45,572 (勝家)長良川を挟み 両軍が 陣を敷いておりまする。 516 00:47:45,572 --> 00:47:48,575 (恒興)兵の数は 義龍軍 およそ 1万7,000。➡ 517 00:47:48,575 --> 00:47:52,579 道三殿は 2,700ほどかと。 518 00:47:52,579 --> 00:47:54,581 えっ? (勝家)2,700? 519 00:47:54,581 --> 00:47:56,583 (森)そこまで 兵力に 差があっては。 520 00:47:56,583 --> 00:48:00,583 (丹羽)いかに 道三殿といえど。 521 00:48:06,593 --> 00:48:10,597 (義龍)お主の おかげで 道三の首が 取れそうじゃ。 522 00:48:10,597 --> 00:48:13,600 礼を言うぞ。 523 00:48:13,600 --> 00:48:18,600 (伝次郎)こちらも 美濃と 甲斐に 手を組まれたら 困ります故。 524 00:48:20,607 --> 00:48:23,610 (義龍)これまでは 我慢してきたが➡ 525 00:48:23,610 --> 00:48:26,613 あの男にかける 情けなど もはや 何もないわ。 526 00:48:26,613 --> 00:48:29,616 思う存分 まむし退治を なさるがよい。 527 00:48:29,616 --> 00:48:33,616 勝利の美酒は 格別ですぞ。 528 00:48:35,639 --> 00:48:38,559 (家臣)義龍軍は 井川の陣を 打ち破り➡ 529 00:48:38,559 --> 00:48:45,559 わが軍は 壊滅状態にあります。 本陣までは あと わずかかと。 530 00:48:52,573 --> 00:48:55,576 (帰蝶)愚かな。➡ 531 00:48:55,576 --> 00:49:01,576 全ては 身から出た さび。 自業自得じゃ。 532 00:49:12,593 --> 00:49:15,596 よし。 助けに行こう。 533 00:49:15,596 --> 00:49:19,600 (恒興)信長さま。 お言葉ですが 勝ち目は 薄いかと。➡ 534 00:49:19,600 --> 00:49:22,603 今 用意できる こちらの兵は 700 足らず。➡ 535 00:49:22,603 --> 00:49:27,603 とても 太刀打ちは。 そっか。 536 00:49:31,612 --> 00:49:35,612 じゃあ 俺 一人で 行くわ。 (恒興)信長さま。 537 00:49:39,553 --> 00:49:47,561 おっさんに 言いたいこと たくさん あんだろ? 538 00:49:47,561 --> 00:49:52,561 「ふざけんな」とか 「ムカつく」とか。 539 00:49:56,570 --> 00:50:02,570 今 言わないと ずっと 言えなくなっちゃうよ。 540 00:50:06,580 --> 00:50:09,583 こないだ 俺たち 守るために 武田に 行くって➡ 541 00:50:09,583 --> 00:50:11,583 言ってくれたんだろ? 542 00:50:13,587 --> 00:50:17,587 俺たちのために 一肌 脱いでくれたんだよね? 543 00:50:19,593 --> 00:50:25,599 だから 今度は 俺が 一肌 脱ぐ番だよ。 544 00:50:25,599 --> 00:50:37,544 ♬~ 545 00:50:37,544 --> 00:50:40,547 違う! わらわは こんな 弱小大名。 546 00:50:40,547 --> 00:50:45,552 おっさんも 一緒だよ。 そんなふうに➡ 547 00:50:45,552 --> 00:50:48,555 わざと 嫌われるようなことばっか 言って➡ 548 00:50:48,555 --> 00:50:52,555 ずっと あんたのこと 守ろうとしてたんだ。 549 00:50:59,566 --> 00:51:05,572 お主に。 お主 一人に 何ができる?➡ 550 00:51:05,572 --> 00:51:08,575 敵は 何万も いるんだぞ? お主 一人が 行ったところで。 551 00:51:08,575 --> 00:51:11,575 ≪(恒興)一人では ありませぬ。 552 00:51:19,586 --> 00:51:22,589 (森)一人で 行くとは 水くさいでは ありませんか。 553 00:51:22,589 --> 00:51:26,593 信長さま。 (丹羽)われわれも お供しますぞ。 554 00:51:26,593 --> 00:51:28,595 (勝家)奥方さまに 助けられっ放しでは➡ 555 00:51:28,595 --> 00:51:31,598 もののふの名が 廃りますわ。 556 00:51:31,598 --> 00:51:36,536 今度は われらが 一肌 脱ぐ番です。 557 00:51:36,536 --> 00:51:47,547 ♬~ 558 00:51:47,547 --> 00:51:50,550 みんな。 559 00:51:50,550 --> 00:52:00,560 ♬~ 560 00:52:00,560 --> 00:52:03,563 行こう。 (一同)ははっ! 561 00:52:03,563 --> 00:52:11,571 出陣じゃ! (一同)おう! うわー! うあー! 562 00:52:11,571 --> 00:52:14,574 帰蝶。 563 00:52:14,574 --> 00:52:18,578 おっさんの悪口 ちゃんと 考えといてよ。 564 00:52:18,578 --> 00:52:27,587 ♬~ 565 00:52:27,587 --> 00:52:33,593 (家臣)道三さま。 もはや これまでかと。 566 00:52:33,593 --> 00:52:35,612 ≪(家臣)申し上げます!➡ 567 00:52:35,612 --> 00:52:39,533 織田の援軍が 木曽川を越え こちらへ 向かっております。 568 00:52:39,533 --> 00:52:41,533 何? 569 00:52:49,543 --> 00:52:55,543 ホホッ。 ハハハ。 570 00:52:57,551 --> 00:53:05,559 勝ち目のない 戦と 分かっていながら➡ 571 00:53:05,559 --> 00:53:11,565 われらを 助けに こちらに 向かうとは。 572 00:53:11,565 --> 00:53:17,571 ハハハ。 どこまで 青臭い男じゃ。 573 00:53:17,571 --> 00:53:24,571 ハハハ。 ハハハ。 574 00:53:28,582 --> 00:53:33,587 バカよ。 大バカ者よ。 575 00:53:33,587 --> 00:53:41,528 大バカじゃ。 ハハハ。 ハハハ。 576 00:53:41,528 --> 00:53:51,538 ♬~ 577 00:53:51,538 --> 00:53:53,538 信長。 578 00:53:55,542 --> 00:54:00,547 (道三)「長良川の戦いで 斉藤 道三は 圧倒的に➡ 579 00:54:00,547 --> 00:54:04,551 兵力で勝る 義龍に 瞬く間に 追い詰められた」 580 00:54:04,551 --> 00:54:11,558 「しかし 信長は 自分の危険も 顧みず 援軍を送って」 581 00:54:11,558 --> 00:54:13,558 あっ!? 582 00:54:18,565 --> 00:54:20,567 誰か。 (家臣)はっ。 583 00:54:20,567 --> 00:54:26,567 筆と すずりを 持て。 (家臣)はっ。 おい。 584 00:54:48,528 --> 00:54:50,530 ≪(家臣)義龍さま。➡ 585 00:54:50,530 --> 00:54:52,532 織田軍 援軍が 間もなく こちらに 到着いたします。 586 00:54:52,532 --> 00:54:54,534 何? 587 00:54:54,534 --> 00:54:56,536 (伝次郎)ちょうど よいでは ありませぬか。➡ 588 00:54:56,536 --> 00:55:00,536 この機会に 尾張を 一気に つぶしてしまわれたらよい。 589 00:55:02,542 --> 00:55:06,546 そうじゃのう。➡ 590 00:55:06,546 --> 00:55:10,550 しゅうと 婿 ともども その首を 討ってまいれ! 591 00:55:10,550 --> 00:55:12,552 (一同)ははっ! 592 00:55:12,552 --> 00:55:31,571 ♬~ 593 00:55:31,571 --> 00:55:38,512 ♬~ 594 00:55:38,512 --> 00:55:42,516 (家臣) 織田 信長さまでございますね? 595 00:55:42,516 --> 00:55:45,519 あっ。 そうだけど。 (家臣)わが殿 斎藤 道三が➡ 596 00:55:45,519 --> 00:55:49,523 信長さまに これを。 597 00:55:49,523 --> 00:55:53,527 おっさんは? (家臣)殿は 先刻➡ 598 00:55:53,527 --> 00:55:57,531 討ち死にいたしました。 599 00:55:57,531 --> 00:56:13,547 ♬~ 600 00:56:13,547 --> 00:56:18,552 (家臣)いたぞ! 矢を 放て! (一同)おう! 放て! 601 00:56:18,552 --> 00:56:21,555 (家臣)うわっ。 (勝家)引け 引け! 602 00:56:21,555 --> 00:56:23,557 (家臣)引け。 603 00:56:23,557 --> 00:56:25,559 (恒興)引け! (一同)引け。 引け。 604 00:56:25,559 --> 00:56:28,559 (恒興)はっ! はっ! 605 00:56:31,565 --> 00:56:35,565 ≪(恒興)殿! 危険です! お引きください! 606 00:56:37,504 --> 00:56:40,504 ≪(恒興)殿! 607 00:56:43,510 --> 00:56:45,510 (恒興)殿! 608 00:56:51,518 --> 00:56:57,524 うあー! 609 00:56:57,524 --> 00:57:00,527 はっ! はっ! 610 00:57:00,527 --> 00:57:10,537 ♬~ 611 00:57:10,537 --> 00:57:13,540 ≪(家臣)殿の ご帰還じゃ。 612 00:57:13,540 --> 00:57:24,540 ≪(足音) 613 00:57:50,577 --> 00:57:53,580 ごめん。 614 00:57:53,580 --> 00:57:56,583 俺。 初めから➡ 615 00:57:56,583 --> 00:58:01,588 こうなることは 分かっておった。 616 00:58:01,588 --> 00:58:04,588 気にするな。 617 00:58:08,595 --> 00:58:12,595 乱世を 生きてきた父。 618 00:58:14,601 --> 00:58:17,601 死ぬ覚悟は できていたはず。 619 00:58:22,609 --> 00:58:29,609 これ おっさんから。 620 00:58:33,620 --> 00:58:39,559 お父さんから 最後の気持ちだと思う。 621 00:58:39,559 --> 00:58:42,559 だから。 622 00:59:12,592 --> 00:59:20,600 (道三)「帰蝶。 この乱世を 生きぬいてくれ」➡ 623 00:59:20,600 --> 00:59:27,607 「わしが 伝えたいのは それだけじゃ」➡ 624 00:59:27,607 --> 00:59:35,632 「愛し方も 分からぬ 駄目な父親で すまなかった」➡ 625 00:59:35,632 --> 00:59:42,555 「それでも この時代で お前に 出会えたことを➡ 626 00:59:42,555 --> 00:59:49,562 わしは 心から 幸せに 思っておる」 627 00:59:49,562 --> 00:59:58,571 ♬~ 628 00:59:58,571 --> 01:00:01,574 (道三)「道三」 629 01:00:01,574 --> 01:00:14,587 ♬~ 630 01:00:14,587 --> 01:00:22,587 まっこと ずるい男よ。 631 01:00:28,601 --> 01:00:38,601 一方的に 思いを伝えて 勝手に 死におって。 632 01:00:42,549 --> 01:00:50,549 わらわは まだ 何も 伝えておらぬのに。 633 01:00:56,563 --> 01:00:59,566 帰蝶。 634 01:00:59,566 --> 01:01:10,577 ♬~ 635 01:01:10,577 --> 01:01:20,587 それでも 父のために 馬を駆けてくれたこと。 636 01:01:20,587 --> 01:01:25,592 この文を 届けてくれたこと。 637 01:01:25,592 --> 01:01:31,598 感謝しております。 信長さま。 638 01:01:31,598 --> 01:01:51,551 ♬~ 639 01:01:51,551 --> 01:02:11,571 ♬~ 640 01:02:11,571 --> 01:02:31,591 ♬~ 641 01:02:31,591 --> 01:02:40,533 ♬~ 642 01:02:40,533 --> 01:02:45,538 (道三)「わしは 勘違いをしていたようだ」➡ 643 01:02:45,538 --> 01:02:52,545 「史実どおり お前が わしの援軍に 来たと知り 確信した」➡ 644 01:02:52,545 --> 01:02:57,550 「お前は 偽者の信長ではない」➡ 645 01:02:57,550 --> 01:03:05,558 「お前こそが 歴史に 名を残す 信長だったのだな」➡ 646 01:03:05,558 --> 01:03:08,558 「帰蝶を 頼む」 647 01:03:10,563 --> 01:03:13,563 ハァー。 648 01:03:18,571 --> 01:03:20,571 あっ! 649 01:03:22,575 --> 01:03:27,580 (道三)「歴史は お前の手で 切り開け」➡ 650 01:03:27,580 --> 01:03:33,580 「お前なら 運命をも 超えていける」 651 01:03:36,522 --> 01:03:38,522 ハァー。 652 01:03:40,526 --> 01:03:43,526 ああー。 おっ。 653 01:03:48,534 --> 01:03:51,537 あれ? 654 01:03:51,537 --> 01:03:54,540 ≪(帰蝶)おい。 うつけ。 恒興が 新しい台帳の➡ 655 01:03:54,540 --> 01:03:56,542 確認をしてほしいと 言うておったぞ。➡ 656 01:03:56,542 --> 01:03:59,545 さっさと 戻って 殿としての 務めを果たせ。 657 01:03:59,545 --> 01:04:02,545 はーい。 658 01:04:12,558 --> 01:04:19,565 (帰蝶)まっこと うつけは 高いところが 好きじゃのう。 659 01:04:19,565 --> 01:04:21,565 帰蝶ちゃん。 660 01:04:23,569 --> 01:04:27,573 俺 決めたよ。 (帰蝶)何をじゃ? 661 01:04:27,573 --> 01:04:34,580 この時代で ちゃんと 生きてみる。 662 01:04:34,580 --> 01:04:38,518 決めたんだ。 663 01:04:38,518 --> 01:04:42,518 おっさんの分まで 生きてみせるって。 664 01:04:46,526 --> 01:04:49,526 そうか。 665 01:04:53,533 --> 01:05:02,533 この時代って こんなに 奇麗なんだなぁ。 星。 666 01:05:05,545 --> 01:05:09,549 何を 当たり前のことを。 667 01:05:09,549 --> 01:05:21,561 ♬~ 668 01:05:21,561 --> 01:05:41,514 ♬~ 669 01:05:41,514 --> 01:06:01,534 ♬~ 670 01:06:01,534 --> 01:06:06,539 (重矩)半兵衛さま。 道三さまが。 (半兵衛)討たれたか? 671 01:06:06,539 --> 01:06:11,539 (半兵衛)美濃は 惜しい お方を なくしたな。 672 01:06:14,547 --> 01:06:16,549 (元康)そうか。 673 01:06:16,549 --> 01:06:21,549 (元康)今川さまは 本気で 織田を つぶすやもしれんな。 674 01:06:24,557 --> 01:06:29,562 (段蔵)思いどおりに 進まんのう。 さて どうする? 675 01:06:29,562 --> 01:06:33,566 (伝次郎)わしは この城に 潜り込んでみようかな。 676 01:06:33,566 --> 01:06:40,566 (段蔵)なら 新しい名が 必要だな。 (伝次郎)そうだな。 677 01:06:56,522 --> 01:06:58,524 (門番)お主は? 678 01:06:58,524 --> 01:07:01,527 (伝次郎)今日から 雇われた 馬番でございます。 679 01:07:01,527 --> 01:07:03,527 (門番)名は 何という? 680 01:07:05,531 --> 01:07:08,534 (藤吉郎)木下 藤吉郎と申します。 681 01:07:08,534 --> 01:07:13,539 あっ。 流れた。 見た? 682 01:07:13,539 --> 01:07:31,557 ♬~ 683 01:07:31,557 --> 01:07:39,557 ♬~