1 00:00:02,580 --> 00:00:05,880 ≪大変にございます!朝倉軍が 挙兵いたしました! 2 00:00:05,880 --> 00:00:08,680 狙うは 信長の首じゃ。よいな? 3 00:00:08,680 --> 00:00:12,660 浅井が 8,000の軍勢を引き連れ こちらに向かって 進軍中です。 4 00:00:12,660 --> 00:00:14,560 信長殿。 お許しくだされ。 5 00:00:14,960 --> 00:00:16,960 われわれは 浅井に裏切られたのです! 6 00:00:16,960 --> 00:00:18,700 殿。 早く お逃げください。殿。 殿。 7 00:00:18,920 --> 00:00:21,900 しんがりはこの木下 藤吉郎に お任せあれ。 8 00:00:23,720 --> 00:00:27,040 《織田が 裏切りを感づいたら いかがする?》 9 00:00:28,360 --> 00:00:30,160 《信長は必ず 逃げる》 10 00:00:31,300 --> 00:00:35,580 《そのときは わしがしんがりを 名乗り出て 共に 背後から攻めましょう》 11 00:00:37,600 --> 00:00:41,420 死ぬのは お前だ。信長。 12 00:00:44,500 --> 00:00:46,380 信長が 退却しただと? 13 00:00:47,080 --> 00:00:49,100 なぜ こんなにも 早く逃げ出せる? 14 00:00:49,100 --> 00:00:51,120 殿。いかがなされますか? 15 00:00:51,120 --> 00:00:53,330 何としても信長を 見つけだせ! 16 00:00:53,330 --> 00:00:54,060 よいな?おう! 17 00:00:55,760 --> 00:00:57,370 行くぞ。 小六。おう。 18 00:01:01,220 --> 00:01:02,160 お待ちください。 19 00:01:08,300 --> 00:01:10,680 《ジャーン。 京都土産》 20 00:01:10,680 --> 00:01:11,880 《おいっちゃんとお揃いね》 21 00:01:14,540 --> 00:01:15,820 ≪申し上げます! 22 00:01:15,820 --> 00:01:18,620 殿は 街道筋を避け山道に 逃げ込んだとのこと。 23 00:01:20,320 --> 00:01:21,280 さようか。 24 00:01:31,040 --> 00:01:34,840 《わしも この近江を豊かな国にしたい》 25 00:01:35,260 --> 00:01:36,940 《民の願いに 応えたい》 26 00:01:37,420 --> 00:01:39,660 《われわれは 浅井に裏切られたのです!》 27 00:01:45,460 --> 00:01:46,160 殿。 28 00:01:46,460 --> 00:01:49,560 馬の休息が 済みしだい出立いたします。 お支度を。 29 00:01:51,420 --> 00:01:53,160 ≪浅井兵が攻めてきたぞ! 30 00:01:58,780 --> 00:01:59,740 ≪いやー!お逃げください! 31 00:02:02,260 --> 00:02:03,100 早く! 32 00:02:07,140 --> 00:02:08,420 ≪殿! 33 00:02:11,900 --> 00:02:14,740 殿。早く お逃げください。 34 00:02:15,800 --> 00:02:18,300 何をしているのです!早く お逃げください! 35 00:02:18,300 --> 00:02:19,580 しっかりしろ!おい! おい! 36 00:02:24,060 --> 00:02:26,420 信長の首 もらった! 37 00:02:30,460 --> 00:02:31,400 ああ。くそ。 38 00:02:42,000 --> 00:02:43,420 あの野郎。 39 00:02:47,160 --> 00:02:49,800 《われらも ぜひしんがりに 加えていただきたい》 40 00:02:49,800 --> 00:02:50,820 《心配 ご無用》 41 00:02:51,240 --> 00:02:52,620 《その ご厚意だけ頂戴いたします》 42 00:02:52,620 --> 00:02:54,360 《木下殿への厚意ではありませぬ》 43 00:02:55,600 --> 00:02:57,160 《殿をお守りするためです》 44 00:03:04,900 --> 00:03:06,400 ふざけやがって! 45 00:03:57,720 --> 00:03:58,660 帰蝶。 46 00:04:00,100 --> 00:04:00,960 ただいま。 47 00:04:02,360 --> 00:04:04,360 よく 戻ったな。うん。 48 00:04:25,360 --> 00:04:26,340 うつけ! 49 00:04:27,720 --> 00:04:30,100 うつけ! しっかりするのじゃ! 50 00:04:30,400 --> 00:04:32,660 殿! 51 00:04:34,760 --> 00:04:35,640 殿! 52 00:04:35,640 --> 00:04:36,700 しっかりせえ! 53 00:04:36,700 --> 00:04:37,220 ≪殿が 撃たれた! 54 00:04:37,220 --> 00:04:37,980 ≪うつけ! ≪殿が 撃たれた! 55 00:04:37,980 --> 00:04:38,000 ≪うつけ! 56 00:04:38,000 --> 00:04:38,900 ≪何者じゃ!? 57 00:04:38,900 --> 00:04:39,320 ≪出合え 出合え! ≪何者じゃ!? 58 00:04:39,320 --> 00:04:40,180 ≪出合え 出合え! 59 00:04:40,180 --> 00:04:40,380 ≪殿! ≪出合え 出合え! 60 00:04:40,380 --> 00:04:41,380 ≪殿! 61 00:04:49,270 --> 00:04:50,320 うつけ! 62 00:04:51,180 --> 00:04:52,500 うつけ! 63 00:04:58,660 --> 00:05:01,420 信長が 鉄砲で 撃たれた!? 64 00:05:01,920 --> 00:05:02,860 そのようで。 65 00:05:04,700 --> 00:05:07,480 そうか そうか。 66 00:05:08,820 --> 00:05:11,120 して あやつは 死んだのか? 67 00:05:11,720 --> 00:05:13,400 虫の息のようにございます。 68 00:05:21,640 --> 00:05:24,280 これで 信長も 終わりよ。 69 00:05:31,080 --> 00:05:31,860 帰蝶さま。 70 00:05:34,620 --> 00:05:35,380 殿は? 71 00:05:40,960 --> 00:05:41,840 このまま 72 00:05:43,200 --> 00:05:44,720 目を覚まさぬやもしれぬ。 73 00:05:47,040 --> 00:05:48,160 そんな。 74 00:05:51,000 --> 00:05:52,180 私が 付いていながら。 75 00:06:15,660 --> 00:06:18,380 《万一信長の首を 取り損ねたときは 76 00:06:19,680 --> 00:06:20,840 お前が 仕留めろ》 77 00:06:23,680 --> 00:06:24,720 《よいな?》 78 00:06:46,480 --> 00:06:48,160 《ありがと。 恒ちゃん。 79 00:06:49,000 --> 00:06:50,200 これから ずっと 80 00:06:51,840 --> 00:06:52,880 守ってね》 81 00:07:00,880 --> 00:07:02,180 くっ。 ああ。 恒興。 82 00:07:03,780 --> 00:07:05,580 殿の ご容体は? 83 00:07:07,560 --> 00:07:10,100 どうした? 恒興。答えろ! 84 00:07:11,580 --> 00:07:12,780 答えろ! 85 00:07:15,540 --> 00:07:16,360 予断を 86 00:07:17,480 --> 00:07:18,280 許さぬと。 87 00:07:20,340 --> 00:07:21,360 そんな。 88 00:07:21,820 --> 00:07:22,940 助かりますよね? 89 00:07:23,660 --> 00:07:25,260 殿は 助かりますよね!? 90 00:07:25,980 --> 00:07:28,200 くそ! 91 00:07:29,040 --> 00:07:31,630 何故 こんなことに!? 92 00:07:35,140 --> 00:07:36,220 私のせいだ。 93 00:07:39,000 --> 00:07:40,720 全て 私の責任です。 94 00:07:45,440 --> 00:07:46,540 恒興殿! 95 00:07:47,620 --> 00:07:48,500 どちらへ? 96 00:07:50,350 --> 00:07:52,800 殿を撃った者を 捜し出し首を取ってまいります。 97 00:07:52,800 --> 00:07:55,200 バカを 申すでない!見つけられるわけが なかろうが! 98 00:07:55,200 --> 00:07:55,620 私のせいで殿は 撃たれたのです! バカを 申すでない!見つけられるわけが なかろうが! 99 00:07:55,620 --> 00:07:57,300 私のせいで殿は 撃たれたのです! 100 00:07:58,800 --> 00:07:59,700 必ず 101 00:08:01,540 --> 00:08:03,480 お守りすると約束したのに! 102 00:08:13,960 --> 00:08:14,600 殿。 103 00:08:16,520 --> 00:08:19,040 織田に こちらの動きを伝えたのは そなたか? 104 00:08:19,160 --> 00:08:20,260 何故 105 00:08:22,440 --> 00:08:24,540 兄上と戦わねばならぬのですか? 106 00:08:24,780 --> 00:08:26,260 浅井家を 守るためだ。 107 00:08:27,480 --> 00:08:30,460 こたびは 首を取り損ねたが次こそは 必ず。 108 00:08:30,460 --> 00:08:31,020 兄上は 無事なのですね。 こたびは 首を取り損ねたが次こそは 必ず。 109 00:08:31,020 --> 00:08:32,020 兄上は 無事なのですね。 110 00:08:32,720 --> 00:08:33,900 ≪無事ではない。 111 00:08:36,540 --> 00:08:41,020 朝倉の間者に鉄砲で 撃たれたようじゃ。 112 00:08:42,100 --> 00:08:42,980 撃たれた? 113 00:08:42,980 --> 00:08:44,120 そんな。 114 00:08:44,860 --> 00:08:46,500 まだ 生きているだと? 115 00:08:47,080 --> 00:08:48,960 予断を許さぬようですが。 116 00:08:51,060 --> 00:08:53,040 悪運の強い男じゃ。 117 00:08:55,200 --> 00:08:57,360 すぐに とどめを刺すよう伝えよ。 118 00:08:58,000 --> 00:08:58,580 はっ。 119 00:09:05,860 --> 00:09:07,640 しっかりするのじゃ。 120 00:09:17,740 --> 00:09:18,540 うつけ。 121 00:09:23,660 --> 00:09:25,980 わらわがたきつけたりしなければ。 122 00:09:28,220 --> 00:09:29,160 死ぬな。 123 00:09:30,720 --> 00:09:32,160 死んではならぬぞ。 124 00:09:34,740 --> 00:09:36,860 お主に 万一のことがあらば 125 00:09:40,560 --> 00:09:42,140 わらわは これから 126 00:09:43,580 --> 00:09:45,560 誰と ケンカすればよい? 127 00:09:54,570 --> 00:09:57,850 帰蝶さま。ゆきでございます。 128 00:10:27,740 --> 00:10:28,800 殿が 撃たれた!? 129 00:10:28,980 --> 00:10:31,080 ああ。今は 安静にしておられる。 130 00:10:32,060 --> 00:10:34,520 して ご容体は? 131 00:10:35,020 --> 00:10:37,400 いまだお目覚めになっておらぬ。 132 00:10:37,920 --> 00:10:40,540 そんな顔 するな! 猿! 133 00:10:40,540 --> 00:10:42,490 殿は 必ず 目を覚ます! 134 00:10:42,980 --> 00:10:44,160 もちろんでございます。 135 00:10:46,720 --> 00:10:48,120 そうでなくては 困ります。 136 00:10:50,960 --> 00:10:53,580 狙うは 浅井 長政の首。 137 00:10:54,320 --> 00:10:57,080 裏切りの 愚かさを思い知らせてやる! 138 00:10:57,080 --> 00:10:59,120 小谷城を一気に 攻めましょうぞ! 139 00:10:59,120 --> 00:11:02,080 しかし 小谷城は 山と川に囲まれた 自然の要塞。 140 00:11:02,260 --> 00:11:03,520 落とすのは 容易ではないぞ。 141 00:11:04,600 --> 00:11:05,720 お主 どう思う? 142 00:11:09,600 --> 00:11:10,400 恒興。 143 00:11:13,540 --> 00:11:14,260 申し訳ない。 144 00:11:14,260 --> 00:11:17,660 孫子 いわく城攻めとは 最後の手段。 145 00:11:18,300 --> 00:11:19,200 得策ではないかと。 146 00:11:19,200 --> 00:11:21,240 されど手は なかろうが? 147 00:11:21,240 --> 00:11:24,200 敵を 城の外に引きずりだせばよい。 148 00:11:24,200 --> 00:11:26,160 引きずりだす?どのように? 149 00:11:26,160 --> 00:11:27,860 横山城を 包囲するのです。 150 00:11:31,980 --> 00:11:34,480 近江を北と南で結ぶ 横山城は 151 00:11:34,880 --> 00:11:36,600 浅井にとって 最大の要所。 152 00:11:37,340 --> 00:11:39,320 ここをわれわれが 包囲したとなれば 153 00:11:39,560 --> 00:11:42,840 浅井は 朝倉と共に必ず 奪還に動くはず。 154 00:11:43,580 --> 00:11:46,340 さすれば小谷城を 攻めずとも 155 00:11:46,800 --> 00:11:48,600 敵を おびき出し戦うことが 可能。 156 00:11:48,740 --> 00:11:52,960 なるほど。 浅井 朝倉を一網打尽に できるというわけか! 157 00:11:52,960 --> 00:11:54,520 して どこで 迎え撃つ? 158 00:11:56,720 --> 00:11:57,920 姉川が 最善かと。 159 00:11:57,920 --> 00:12:01,100 よーし。 姉川にて浅井 朝倉を 討つ! 160 00:12:01,100 --> 00:12:04,000 皆の者!殿が目覚める前に 支度を! 161 00:12:04,440 --> 00:12:05,740 おう! 162 00:12:10,420 --> 00:12:14,060 あんな 危ねえ橋 渡ってこれぐらいの銭じゃ割に合わねえ。 163 00:12:14,980 --> 00:12:18,100 こたびの武功が 認められればわしは 必ず 出世する。 164 00:12:18,440 --> 00:12:20,360 そうすれば 銭などいくらでも くれてやる。 165 00:12:21,480 --> 00:12:22,220 あんた 166 00:12:23,320 --> 00:12:24,280 何 たくらんでんだ? 167 00:12:28,900 --> 00:12:31,540 信長に 死ぬより苦しい思いを させてやる。 168 00:13:22,000 --> 00:13:23,020 ≪帰蝶さま。 169 00:13:29,200 --> 00:13:32,260 何故 帰蝶さまがそこまで? 170 00:13:34,140 --> 00:13:35,120 そこまで? 171 00:13:38,140 --> 00:13:39,100 以前は 172 00:13:40,960 --> 00:13:42,540 信長さまのことなど 173 00:13:42,900 --> 00:13:44,560 気にも留めておられなかったのに。 174 00:13:51,340 --> 00:13:52,480 変わったのじゃ。 175 00:13:54,340 --> 00:13:55,160 変わった? 176 00:13:56,120 --> 00:13:57,540 かつての あやつは 177 00:13:58,980 --> 00:14:00,540 誰も 寄せ付けなかった。 178 00:14:02,860 --> 00:14:04,060 心を閉ざし 179 00:14:05,680 --> 00:14:07,700 いつも 何かに おびえておった。 180 00:14:10,500 --> 00:14:13,620 しかし ある日を境に 人が変わり 181 00:14:16,440 --> 00:14:17,460 家臣を 182 00:14:19,340 --> 00:14:20,320 皆を。 183 00:14:21,560 --> 00:14:23,620 そして わらわを 184 00:14:26,820 --> 00:14:28,310 信じるようになった。 185 00:14:30,960 --> 00:14:31,700 だが 186 00:14:33,360 --> 00:14:35,380 その信じる思いが 187 00:14:36,680 --> 00:14:38,080 あだになるとは。 188 00:14:47,380 --> 00:14:48,230 お主 189 00:14:49,000 --> 00:14:50,740 何故以前の わらわのことを? 190 00:14:52,980 --> 00:14:55,780 侍女たちが そのように申しておりましたので。 191 00:15:46,560 --> 00:15:48,740 《うつけ。死ぬな。 192 00:15:49,160 --> 00:15:50,540 死んではならぬぞ》 193 00:16:58,860 --> 00:17:00,760 うまーい! 194 00:17:01,460 --> 00:17:03,080 いや。 うまいわ。 195 00:17:04,700 --> 00:17:08,160 ご飯って こんなにおいしかったんだね。 196 00:17:08,160 --> 00:17:09,300 いやー。 うまい。 197 00:17:10,760 --> 00:17:12,680 あっ。 帰蝶。 うまよう。 198 00:17:13,620 --> 00:17:17,820 目が覚めたと聞いて 来てみたら何を のんきに 食しておる? 199 00:17:18,120 --> 00:17:19,780 三日三晩 寝ておったくせに。 200 00:17:21,060 --> 00:17:24,280 そんなに 寝てたんだ。どうりで 腹 減るわけだ。 201 00:17:25,080 --> 00:17:27,680 撃たれて 少しはましになったかと 思ったが 202 00:17:27,680 --> 00:17:30,560 やはり お主は食い意地の張った うつけよのう。 203 00:17:30,560 --> 00:17:34,320 またまた。 そんなこと 言って心配してたんじゃないの? 204 00:17:34,320 --> 00:17:36,340 まったく心配など しておらぬわ! 205 00:17:36,340 --> 00:17:37,860 ああ。 そうですか。 206 00:17:37,860 --> 00:17:41,280 夫が意識不明の 重体だってのに 心配しないなんて とんだ 鬼…。痛ててて。 207 00:17:44,560 --> 00:17:45,410 痛むのか? 208 00:17:45,820 --> 00:17:47,640 嘘。 209 00:17:47,640 --> 00:17:49,640 ほう。 そうか。 210 00:17:49,880 --> 00:17:50,940 痛くないか。 211 00:17:51,260 --> 00:17:53,640 ならば 傷口にこの箸を 突っ込んで 212 00:17:53,640 --> 00:17:55,120 茶を たてるようにかき回してしんぜよう。 213 00:17:55,120 --> 00:17:55,300 ≪殿! 茶を たてるようにかき回してしんぜよう。 214 00:17:55,300 --> 00:17:56,000 嘘 嘘。 ごめん。 嘘だって。 ≪殿! 茶を たてるようにかき回してしんぜよう。 215 00:17:56,000 --> 00:17:56,840 嘘 嘘。 ごめん。 嘘だって。 ≪殿! 216 00:17:56,840 --> 00:17:57,860 嘘 嘘。 ごめん。 嘘だって。 217 00:17:57,980 --> 00:17:59,060 殿! 殿! 殿! 218 00:18:00,980 --> 00:18:03,600 よかった。 よかった。 219 00:18:03,600 --> 00:18:05,200 殿に 万一のことがあれば 220 00:18:05,460 --> 00:18:07,480 織田家は 立ち行かなくなってしまうところでした。 221 00:18:07,480 --> 00:18:10,880 殿が おらねばわれわれは 前に進めませぬ。 222 00:18:10,880 --> 00:18:14,240 これで 死んでいった兵たちも 浮かばれますな。 223 00:18:18,400 --> 00:18:19,200 殿? 224 00:18:22,140 --> 00:18:24,180 みんな 心配 かけて ごめんね。 225 00:18:25,280 --> 00:18:25,940 殿。 226 00:18:25,940 --> 00:18:27,260 猿君! 227 00:18:28,020 --> 00:18:30,680 よかった。 無事で。 228 00:18:31,440 --> 00:18:33,620 しんがり ご苦労さま。 229 00:18:33,820 --> 00:18:36,410 殿が ご無事なのも猿の おかげじゃ。 230 00:18:36,410 --> 00:18:38,620 猿。 見事な 働きじゃ。 231 00:18:38,620 --> 00:18:39,460 猿君。 232 00:18:40,300 --> 00:18:41,880 本当に ありがとね。 233 00:18:42,220 --> 00:18:43,380 身に余る お言葉。 234 00:18:43,940 --> 00:18:47,140 本当に 殿がご無事で よかったのう。 235 00:18:47,560 --> 00:18:48,820 誠にもって。 236 00:19:04,180 --> 00:19:04,920 《殿》 237 00:19:05,260 --> 00:19:06,680 《早く お逃げください》 238 00:19:07,040 --> 00:19:10,650 《殿が おらねばわれわれは 前に進めませぬ》 239 00:19:10,650 --> 00:19:14,160 《これで 死んでいった兵たちも 浮かばれますな》 240 00:19:24,220 --> 00:19:24,920 ≪殿。 241 00:19:29,220 --> 00:19:30,700 どしたの? 恒ちゃん。 242 00:19:35,820 --> 00:19:36,700 恒ちゃん? 243 00:19:37,260 --> 00:19:39,320 ≪殿が 撃たれたのは全て 私の責任。 244 00:19:40,780 --> 00:19:42,160 私が 付いておりながら 245 00:19:43,660 --> 00:19:44,600 こんなことに。 246 00:19:49,080 --> 00:19:50,020 誠に。 247 00:19:51,240 --> 00:19:53,240 誠に 申し訳ございませんでした! 248 00:20:03,480 --> 00:20:05,460 恒ちゃんのせいじゃないって。 249 00:20:05,460 --> 00:20:06,360 しかし! 250 00:20:08,360 --> 00:20:09,220 もう…。 251 00:20:11,260 --> 00:20:13,100 顔 上げてよ。 ほら。 252 00:20:22,320 --> 00:20:23,100 恒ちゃん。 253 00:20:27,660 --> 00:20:29,260 守ってくれて ありがとね。 254 00:20:31,640 --> 00:20:32,340 殿。 255 00:20:33,440 --> 00:20:36,280 これからは俺が ちゃんとするから。 256 00:20:39,900 --> 00:20:43,720 当主として ちゃんとみんな 引っ張るから。 257 00:20:47,260 --> 00:20:48,320 信長さま。フッ。 258 00:21:04,640 --> 00:21:05,720 信長が 259 00:21:07,720 --> 00:21:08,960 目を覚ましたそうじゃ。 260 00:21:09,900 --> 00:21:10,900 誠ですか? 261 00:21:13,520 --> 00:21:14,200 ああ。 262 00:21:17,360 --> 00:21:18,220 ああ。 兄上。 263 00:21:22,660 --> 00:21:23,740 これからも 264 00:21:27,500 --> 00:21:29,160 兄上と 戦うのですか? 265 00:21:38,460 --> 00:21:40,320 長政殿にも 兄上にも 266 00:21:43,180 --> 00:21:44,980 傷ついてほしくありませぬ! 267 00:21:49,800 --> 00:21:51,200 だから お願いです。 268 00:21:52,540 --> 00:21:53,140 もう…。 269 00:21:53,140 --> 00:21:53,980 もう 270 00:21:56,880 --> 00:21:58,240 後戻りは できぬ。 271 00:22:05,880 --> 00:22:07,340 信長め 272 00:22:08,200 --> 00:22:09,700 しぶとい男じゃ。 273 00:22:10,020 --> 00:22:10,840 大殿。 274 00:22:11,340 --> 00:22:12,060 いかがなさいますか? 275 00:22:12,060 --> 00:22:13,340 案ずるな。 276 00:22:13,740 --> 00:22:17,000 織田が動けば 知らせが来る手はずになっておる。 277 00:22:26,060 --> 00:22:27,040 ≪木下殿。 278 00:22:32,560 --> 00:22:34,140 こんな 夜更けに何を? 279 00:22:40,940 --> 00:22:42,280 見回りでございます。 280 00:22:44,800 --> 00:22:45,940 さようですか。 281 00:22:47,240 --> 00:22:51,980 確かに 殿の命を狙った者がいるやもしれませぬからな。 282 00:22:55,560 --> 00:22:56,460 いかにも。 283 00:22:58,340 --> 00:22:59,080 では。 284 00:23:05,560 --> 00:23:06,400 ≪ゆきちゃん。 285 00:23:09,020 --> 00:23:11,160 寝てる間看病してくれたんだって? 286 00:23:11,500 --> 00:23:12,420 ありがとね。 287 00:23:12,420 --> 00:23:14,760 うつけ。 しかと 礼を言わぬか。痛っ! 288 00:23:16,500 --> 00:23:20,060 踏むか!?普通 ケガ人の足 踏むか!? 289 00:23:20,060 --> 00:23:21,420 傷口 開いたら どうすんだよ? 290 00:23:21,420 --> 00:23:22,400 足を踏んで肩の傷が開くとは 傷口 開いたら どうすんだよ? 291 00:23:22,400 --> 00:23:23,260 足を踏んで肩の傷が開くとは 292 00:23:23,260 --> 00:23:25,620 お主の体は どういう仕組みをしておるのじゃ? 293 00:23:25,620 --> 00:23:27,240 人間は そういう仕組みなんです。 294 00:23:27,240 --> 00:23:29,420 勢いで 開いちゃう生き物なんです。 295 00:23:29,640 --> 00:23:30,390 殿。 296 00:23:35,000 --> 00:23:37,220 お元気になられて何よりでございます。 297 00:23:40,100 --> 00:23:42,320 うつけ。ゆきに 例のものを。 298 00:23:44,940 --> 00:23:46,820 あっ。 そうだ。すっかり 忘れてた。 299 00:23:47,520 --> 00:23:48,300 殿。 300 00:23:50,820 --> 00:23:52,080 軍議が 始まります。 301 00:23:52,540 --> 00:23:54,560 殿の ご采配を賜りとう存じます。 302 00:23:58,540 --> 00:24:01,340 浅井 朝倉 討伐の戦術にございます。 303 00:24:07,140 --> 00:24:11,000 すぐにでも 兵を挙げやつらを 討ちましょうぞ! 304 00:24:11,320 --> 00:24:14,380 殿を このような目に遭わされ 黙ってはおけませぬ! 305 00:24:14,380 --> 00:24:15,700 目に 物を見せてやりましょう! 306 00:24:15,700 --> 00:24:18,300 殿の お言葉 一つでいつでも 出陣できまする! 307 00:24:19,120 --> 00:24:20,120 ご采配を。 308 00:24:24,420 --> 00:24:25,060 殿? 309 00:24:31,320 --> 00:24:32,360 分かった。 310 00:24:36,160 --> 00:24:36,960 戦おう。 311 00:24:36,960 --> 00:24:36,980 よーし。 皆の者! 戦おう。 312 00:24:36,980 --> 00:24:38,940 よーし。 皆の者! 313 00:24:39,240 --> 00:24:41,520 浅井 朝倉を 打ちのめすぞ! 314 00:24:42,800 --> 00:24:44,700 では 出陣は 明朝 辰の刻。 315 00:24:44,840 --> 00:24:46,780 ≪よし。 戦支度じゃ! 316 00:24:55,800 --> 00:24:56,740 ≪サブロー。 317 00:24:58,420 --> 00:25:00,000 傷は 大事ないか? 318 00:25:04,560 --> 00:25:05,820 痛えよ。 319 00:25:07,280 --> 00:25:09,000 痛えに 決まってんだろ! 320 00:25:10,260 --> 00:25:13,180 これってさ ホントなら ミッチーが撃たれるはずだったんだよね? 321 00:25:13,180 --> 00:25:14,820 だって 本物はミッチーなんだからさ。 322 00:25:16,060 --> 00:25:17,380 入れ替わるんなら 323 00:25:18,420 --> 00:25:20,480 この痛みも 代わってくれよ? 324 00:25:22,760 --> 00:25:25,060 すまぬ。 サブロー。 325 00:25:28,640 --> 00:25:32,080 って 冗談だよ。全然 平気だからね。 326 00:25:32,080 --> 00:25:33,260 ホント 気にしないでね。 327 00:25:33,900 --> 00:25:36,600 いやー。 腹 減ったなぁ。 328 00:25:46,480 --> 00:25:47,220 これは? 329 00:25:47,220 --> 00:25:48,620 うつけの 京土産じゃ。 330 00:25:49,460 --> 00:25:51,500 おゆきちゃんも たまには帰蝶や おいっちゃんみたいに 331 00:25:51,500 --> 00:25:53,540 カワイイ着物 着てもいいんじゃないかなぁと 思って。 332 00:25:54,460 --> 00:25:57,140 いつも 世話になっているせめてもの 礼じゃ。 333 00:25:59,080 --> 00:26:02,000 おゆき。いつも ありがとうな。 334 00:26:03,760 --> 00:26:05,380 おゆきちゃん。着てみせてよ。 335 00:26:09,540 --> 00:26:10,540 いかがした? 336 00:26:12,200 --> 00:26:13,340 受け取れませぬ。 337 00:26:13,940 --> 00:26:14,700 えっ? どうして? 338 00:26:14,880 --> 00:26:16,160 遠慮など することないぞ。 339 00:26:16,360 --> 00:26:18,120 そうだよ。 絶対 似合うって。 340 00:26:18,120 --> 00:26:19,560 受け取れませぬ! 341 00:26:21,000 --> 00:26:21,840 おゆき? 342 00:26:23,020 --> 00:26:24,120 私は。 343 00:26:25,240 --> 00:26:26,060 私は…。 344 00:26:30,120 --> 00:26:31,680 朝倉の間者です。 345 00:26:37,300 --> 00:26:38,980 何を そのような ざれ言…。 346 00:26:38,980 --> 00:26:39,200 誠です。 何を そのような ざれ言…。 347 00:26:39,200 --> 00:26:39,900 誠です。 348 00:26:41,120 --> 00:26:44,980 私は ずっと帰蝶さまを 欺いていました。 349 00:26:46,980 --> 00:26:47,820 それに…。 350 00:26:52,680 --> 00:26:54,800 信長さまを 撃ったのは私です。 351 00:27:02,480 --> 00:27:03,500 嘘であろう? 352 00:27:08,880 --> 00:27:09,720 ゆき! 353 00:27:11,800 --> 00:27:13,980 申し訳ございませんでした! 354 00:27:20,340 --> 00:27:21,320 何だよ? それ。 355 00:27:23,420 --> 00:27:24,500 おゆきちゃんまで 356 00:27:27,140 --> 00:27:28,700 俺のこと 裏切るんだ。 357 00:27:35,180 --> 00:27:37,620 こんなんばっかだなぁ。 358 00:27:37,900 --> 00:27:38,740 せめて 359 00:27:40,300 --> 00:27:41,880 この命で 償いを。 360 00:27:41,880 --> 00:27:42,740 いいって! 361 00:27:43,860 --> 00:27:45,320 そんなん いいからもう 出てけよ! 362 00:27:54,340 --> 00:27:55,480 そ… そっか。 363 00:27:58,080 --> 00:28:00,240 俺が 自分の部屋に戻ればいいんだ。 364 00:28:02,460 --> 00:28:03,340 うつけ。 365 00:28:28,780 --> 00:28:30,880 《信長さまを 撃ったのは私です》 366 00:29:21,720 --> 00:29:23,060 よーし。 みんな 準備は いい? 367 00:29:23,440 --> 00:29:24,660 おう! 368 00:29:24,660 --> 00:29:26,180 浅井さんを 絶対 倒そう。 369 00:29:26,460 --> 00:29:27,560 おう! 370 00:29:28,260 --> 00:29:30,820 やられたら やり返す。 371 00:29:31,640 --> 00:29:32,040 倍返し! 372 00:29:32,040 --> 00:29:32,500 浅井め! 倍返し! 373 00:29:32,500 --> 00:29:33,340 浅井め! 374 00:29:33,340 --> 00:29:35,380 目に 物 見せてくれるわ! 375 00:29:35,380 --> 00:29:39,940 徳川殿も 加勢してくれます故この戦 必ず 勝てますぞ! 376 00:29:39,940 --> 00:29:44,220 殿! 浅井 長政の首必ずや 取ってまいりましょう! 377 00:29:44,220 --> 00:29:45,920 もちろん。 絶対 勝つ! 378 00:29:46,400 --> 00:29:47,240 よし。 379 00:29:48,380 --> 00:29:49,160 行こう! 380 00:30:00,740 --> 00:30:01,860 いかがされましたか? 381 00:30:04,440 --> 00:30:05,640 行こっか。 恒ちゃん。 382 00:30:14,420 --> 00:30:15,440 ≪申し上げます。 383 00:30:16,080 --> 00:30:18,060 横山城が織田勢に 包囲されました。 384 00:30:18,060 --> 00:30:18,900 何じゃと!? 385 00:30:19,980 --> 00:30:23,560 あやつめなぜ 織田の出陣を 伝えぬ? 386 00:30:24,420 --> 00:30:26,860 長政。 いかがする? 387 00:30:27,460 --> 00:30:30,160 織田は 先の退却で多くの兵を 失っております。 388 00:30:30,160 --> 00:30:31,740 今なら われらに 分があるはず。 389 00:30:33,020 --> 00:30:34,100 皆の者! 390 00:30:34,740 --> 00:30:36,500 横山城を 奪還する。 391 00:30:37,180 --> 00:30:38,320 急ぎ 支度じゃ。 392 00:30:38,320 --> 00:30:39,600 おう! 393 00:31:05,340 --> 00:31:09,020 《わしも この近江を豊かな国にしたい》 394 00:31:09,580 --> 00:31:11,100 《民の願いに 応えたい》 395 00:31:12,720 --> 00:31:13,900 長政君。 396 00:31:14,940 --> 00:31:16,380 信長! 397 00:31:18,160 --> 00:31:21,260 その首 もらい受ける! 398 00:31:26,540 --> 00:31:27,960 者ども! 399 00:31:29,980 --> 00:31:31,660 かかれ! 400 00:31:31,660 --> 00:31:31,700 殿。 かかれ! 401 00:31:31,700 --> 00:31:32,340 殿。 402 00:31:38,160 --> 00:31:39,600 いけ! 403 00:31:56,800 --> 00:31:57,680 ≪帰蝶さま。 404 00:31:59,040 --> 00:32:01,080 おゆきが 出ていきました。 405 00:32:03,420 --> 00:32:05,620 これを 帰蝶さまにと。 406 00:32:11,020 --> 00:32:12,260 「信長さま。 407 00:32:13,760 --> 00:32:14,900 帰蝶さま」 408 00:32:16,820 --> 00:32:18,700 「今まで 欺いていたこと 409 00:32:19,640 --> 00:32:21,720 殿に 手を掛けてしまったこと 410 00:32:23,060 --> 00:32:25,320 誠に申し訳ございませんでした」 411 00:32:26,740 --> 00:32:28,860 「生まれて すぐに親に捨てられ 412 00:32:29,640 --> 00:32:32,080 間者として 育てられた私にとって 413 00:32:32,780 --> 00:32:34,560 人を欺くことでしか 414 00:32:35,140 --> 00:32:38,080 この乱世を生きる すべはありませんでした」 415 00:32:40,720 --> 00:32:42,640 「だまさなければ 欺かれる」 416 00:32:44,740 --> 00:32:46,660 「裏切らなければ 命はない」 417 00:32:49,340 --> 00:32:50,780 「そう思いながら 418 00:32:52,080 --> 00:32:54,780 私は自分を 偽り続けてきました」 419 00:32:57,380 --> 00:32:59,780 「誰も 信じないで生きていくことを 420 00:33:00,920 --> 00:33:03,360 当たり前のことだと思っておりました」 421 00:33:05,980 --> 00:33:10,040 「帰蝶さまと 出会いお仕えするうちに 422 00:33:11,540 --> 00:33:14,400 そんな思いは 雪のように解けていきました」 423 00:33:16,220 --> 00:33:20,580 「帰蝶さまに『おゆき』と 呼ばれるたび 424 00:33:21,240 --> 00:33:24,120 必要とされる 喜びを感じておりました」 425 00:33:25,580 --> 00:33:28,920 「私を 実の妹のようにかわいがってくださり 426 00:33:29,500 --> 00:33:32,440 微笑みかけてくださった帰蝶さまの おそばは 427 00:33:33,440 --> 00:33:35,760 家族のいない 私にとって 428 00:33:36,580 --> 00:33:38,540 日だまりのように 温かく 429 00:33:40,260 --> 00:33:44,700 いつしか 私の 居場所のように思えてしまいました」 430 00:33:47,160 --> 00:33:48,320 「それなのに 431 00:33:49,120 --> 00:33:52,140 受けた ご恩をこのような形で 裏切ってしまい 432 00:33:54,620 --> 00:33:55,660 誠に。 433 00:33:56,500 --> 00:33:58,540 誠に 申し訳ございません」 434 00:34:01,800 --> 00:34:03,820 「もしも 来世があるのなら 435 00:34:04,620 --> 00:34:07,160 そのとき こんな乱世ではなかったら 436 00:34:08,600 --> 00:34:12,140 今度こそ 一人の侍女として 437 00:34:13,320 --> 00:34:15,620 帰蝶さまの おそばで生きていきたい」 438 00:34:19,760 --> 00:34:21,100 「私にとって 439 00:34:22,160 --> 00:34:24,100 織田家で 過ごした日々は 440 00:34:25,160 --> 00:34:27,300 掛け替えのないひとときでした」 441 00:34:29,640 --> 00:34:30,980 「信長さま。 442 00:34:32,980 --> 00:34:34,140 帰蝶さま。 443 00:34:36,060 --> 00:34:38,300 誠に 申し訳ございませんでした」 444 00:34:41,280 --> 00:34:42,720 「さようなら。 445 00:34:43,980 --> 00:34:44,720 ゆき」 446 00:34:45,560 --> 00:34:46,760 ゆき。 447 00:34:51,040 --> 00:34:52,320 ゆき。 448 00:35:08,060 --> 00:35:08,820 殿。 449 00:35:09,480 --> 00:35:11,600 この戦 勝てますぞ。 450 00:35:16,200 --> 00:35:17,890 どうなさいました? 殿。 451 00:35:21,180 --> 00:35:22,180 いや。 うん。 そうだね。 452 00:35:31,080 --> 00:35:33,060 勝った 勝った。 453 00:35:33,060 --> 00:35:34,700 どんなもんじゃ。 454 00:35:34,700 --> 00:35:37,860 わしらに臆して まんまと逃げてしまいおったようじゃのう。 455 00:35:37,860 --> 00:35:40,100 織田の力を 思い知ったか! 456 00:35:40,720 --> 00:35:42,980 次は 長政の首じゃ! 457 00:35:42,980 --> 00:35:44,600 おう。 頼もしいのう。 458 00:35:44,600 --> 00:35:49,140 勝った 勝った 勝った勝った 勝った 勝った。 459 00:36:11,440 --> 00:36:12,540 奇麗じゃな。 460 00:36:14,700 --> 00:36:16,260 勝ったよ。 戦。 461 00:36:17,960 --> 00:36:18,860 そうか。 462 00:36:20,960 --> 00:36:21,960 俺さ 463 00:36:23,260 --> 00:36:24,920 何か コツ つかんだみたい。 464 00:36:26,060 --> 00:36:26,860 コツ? 465 00:36:27,620 --> 00:36:29,320 戦国で 生きてく コツ。 466 00:36:31,800 --> 00:36:32,760 そうか。 467 00:36:33,920 --> 00:36:34,880 何かさ 468 00:36:36,260 --> 00:36:38,840 このまま 天下取れちゃう気がするんだよね。 469 00:36:41,780 --> 00:36:43,240 きっと このまま 470 00:36:44,220 --> 00:36:46,260 勝ち続けていけるって 471 00:36:46,260 --> 00:36:47,380 そう 思うんだ。 472 00:36:50,990 --> 00:36:52,280 そんなふうにさ 473 00:36:54,100 --> 00:36:56,500 この先ずっと 勝ち続けていったら。 474 00:36:59,220 --> 00:37:00,730 そしたら いつかはさ。 475 00:37:04,260 --> 00:37:05,360 いつかは 476 00:37:08,680 --> 00:37:09,900 慣れるのかな? 477 00:37:17,460 --> 00:37:18,720 裏切られたり 478 00:37:22,180 --> 00:37:23,820 傷ついたりすることに 479 00:37:28,000 --> 00:37:29,720 ちゃんと 慣れていけるのかな? 480 00:37:38,780 --> 00:37:39,860 蛍って 481 00:37:41,540 --> 00:37:43,360 ちっとも 奇麗じゃないんだな。 482 00:37:49,960 --> 00:37:51,260 戦に勝っても 483 00:37:54,340 --> 00:37:56,320 ちっとも うれしくないんだな。 484 00:38:02,400 --> 00:38:03,920 こんなことが 485 00:38:07,360 --> 00:38:08,700 この先 ずっと 486 00:38:12,320 --> 00:38:13,600 続くんだな。 487 00:38:20,540 --> 00:38:21,320 うつけ。 488 00:38:40,360 --> 00:38:41,800 もしも うつけが 489 00:38:44,300 --> 00:38:47,840 つらくて 耐えられなくなったら 490 00:38:49,560 --> 00:38:50,940 そのときは…。 491 00:38:55,360 --> 00:38:57,660 どこかへ一緒に 逃げてしまおうか? 492 00:39:00,880 --> 00:39:02,080 何 言ってんだよ? 493 00:39:03,520 --> 00:39:07,680 小さな里で2人 静かに 暮らすのじゃ。 494 00:39:10,100 --> 00:39:12,180 お主が 畑を耕し 495 00:39:13,080 --> 00:39:15,300 わらわが 食事の支度をする。 496 00:39:17,940 --> 00:39:20,120 おにぎりとやらも握ってやるぞ? 497 00:39:23,800 --> 00:39:25,120 そんなふうに 498 00:39:27,240 --> 00:39:29,760 2人で 何げなく暮らしていくのも 499 00:39:32,660 --> 00:39:34,120 きっと 悪くない。 500 00:39:38,660 --> 00:39:39,920 わらわは 501 00:39:43,080 --> 00:39:44,800 お主が 生きているだけで 502 00:39:46,740 --> 00:39:48,400 ただ それだけでよい。 503 00:39:51,720 --> 00:39:52,700 だから もう 504 00:39:54,560 --> 00:39:56,420 一人で 背負うでない。 505 00:39:59,700 --> 00:40:00,960 お主には 506 00:40:03,160 --> 00:40:05,060 わらわが おるではないか。 507 00:40:14,120 --> 00:40:18,040 そのためのめおとであろう? 508 00:40:23,180 --> 00:40:24,320 ありがとう。 509 00:41:06,960 --> 00:41:08,180 殿が お呼びです。 510 00:41:12,380 --> 00:41:13,340 俺さ 511 00:41:14,600 --> 00:41:17,220 こんな 裏切りばっかの戦国 512 00:41:18,580 --> 00:41:20,440 マジで 嫌だってそう 思ってたんだ。 513 00:41:22,380 --> 00:41:23,360 きっと 514 00:41:25,680 --> 00:41:27,200 おゆきちゃんも 一緒だね。 515 00:41:36,840 --> 00:41:39,960 正直 おゆきちゃんのことまだ 許せないや。 516 00:41:40,940 --> 00:41:42,640 そんなに 人間 できてないし。 517 00:41:48,020 --> 00:41:49,080 だからさ 518 00:41:53,420 --> 00:41:54,740 ゆきちゃんの命 519 00:41:56,640 --> 00:41:57,540 俺に くんない? 520 00:41:59,700 --> 00:42:02,720 きっと これからたくさん 戦うことになると思う。 521 00:42:04,320 --> 00:42:05,120 だからさ 522 00:42:06,740 --> 00:42:08,660 帰蝶のこと守ってあげてほしいんだ。 523 00:42:09,560 --> 00:42:10,740 その命 524 00:42:12,360 --> 00:42:14,220 帰蝶のために使ってあげてくれないかな? 525 00:42:15,600 --> 00:42:16,640 信長さま? 526 00:42:18,780 --> 00:42:22,240 忍びの侍女って ある意味最強の ボディーガードじゃん。 527 00:42:23,260 --> 00:42:26,060 これからも帰蝶のそばに いてあげてよ。 528 00:42:31,720 --> 00:42:32,620 しかし…。 529 00:42:40,880 --> 00:42:44,000 来世まで待たせるつもりか? 530 00:42:47,720 --> 00:42:49,680 わらわはそんなに 待っておれん。 531 00:42:52,480 --> 00:42:53,340 帰蝶さま。 532 00:42:56,080 --> 00:42:56,900 今 533 00:42:58,740 --> 00:43:00,640 おゆきにいてほしいのじゃ。 534 00:43:03,420 --> 00:43:04,280 ここが 535 00:43:06,440 --> 00:43:08,060 お主の 居場所であろう? 536 00:43:21,300 --> 00:43:22,480 帰蝶さま。 537 00:43:24,480 --> 00:43:25,580 必ず。 538 00:43:27,380 --> 00:43:29,240 必ず お守りします。 539 00:43:35,660 --> 00:43:37,140 頼んだぞ。 おゆき。 540 00:43:54,800 --> 00:43:55,680 ぬおー!勝負 あり! 541 00:43:56,060 --> 00:43:57,040 もう 終わりじゃ。 542 00:43:59,380 --> 00:44:00,180 もう一本! 543 00:44:00,180 --> 00:44:01,840 恒興殿。もう やめられよ! 544 00:44:01,840 --> 00:44:04,740 そうじゃ。 やみくもに剣を振るって どうする? 545 00:44:05,860 --> 00:44:06,880 私は。 546 00:44:08,860 --> 00:44:10,880 私は 殿を お守りできなかった。 547 00:44:11,800 --> 00:44:13,540 もう 二度と 殿を苦しめぬよう 548 00:44:14,540 --> 00:44:16,840 私が お守りしなければならないのです。 だから…。 549 00:44:16,840 --> 00:44:18,520 思い上がるのもいいかげんにしろ! 550 00:44:18,940 --> 00:44:21,510 お主 一人が 殿をお守りしてるわけではない! 551 00:44:21,510 --> 00:44:23,120 何のために わしらがいる!? 552 00:44:23,460 --> 00:44:24,900 一人で 気負うでない! 553 00:44:26,440 --> 00:44:27,320 森殿。 554 00:44:27,320 --> 00:44:29,540 これから 戦いはさらに 勢いを増す。 555 00:44:30,800 --> 00:44:33,340 今こそ われら 織田家 家臣が一枚岩になるとき。 556 00:44:33,340 --> 00:44:34,580 そのとおり。 557 00:44:35,140 --> 00:44:38,620 われら みんなで殿を お守りするのじゃ。そうであろう? 恒興。 558 00:44:47,220 --> 00:44:49,580 何故 織田が攻めることを 伝えなかった? 559 00:44:50,480 --> 00:44:52,440 久政さまは 大層 お怒りじゃぞ。 560 00:44:54,920 --> 00:44:55,710 黙れ。 561 00:44:56,400 --> 00:44:57,400 何? 562 00:45:04,560 --> 00:45:08,460 どいつも こいつもかんに障る 野郎だ。 563 00:45:46,760 --> 00:45:49,830 国民のため 暮らしやすい世の中を つくります。 564 00:45:49,830 --> 00:45:52,200 ついに 動くのですね。 武田 信玄が。 565 00:45:52,200 --> 00:45:54,200 延暦寺が 挙兵しました! 566 00:45:54,200 --> 00:45:56,200 これより 先一歩も 通さん! 567 00:45:56,200 --> 00:45:58,200 わしはこの命を 織田のために 捧げる。 568 00:45:58,200 --> 00:46:00,200 各国が 兵を進めております。 569 00:46:00,200 --> 00:46:02,240 全国大名の織田つぶしが始まったんじゃねえか? 570 00:46:02,240 --> 00:46:04,200 それがしは 今 男に 夢中なのです! 571 00:46:04,200 --> 00:46:06,200 信長さまは 双子であらせられるのでしょうか? 572 00:46:06,200 --> 00:46:08,200 留守を 頼んだぞ。 573 00:46:08,200 --> 00:46:10,200 父上。 574 00:46:10,200 --> 00:46:12,200 森殿が敵を 迎え撃っております! 575 00:46:12,200 --> 00:46:14,200 嘘だろ?