1 00:00:33,847 --> 00:00:37,834 死ね!! 死ね! 死ね! 2 00:00:37,834 --> 00:00:39,836 やめろ! 3 00:00:39,836 --> 00:00:41,838 心音! 4 00:00:41,838 --> 00:00:51,898 (叫び声) 5 00:00:51,898 --> 00:00:56,169 《郷内:突然 夜中に呼び出されたのは➡ 6 00:00:56,169 --> 00:00:59,839 この娘の つきもの落としのためだった》 7 00:00:59,839 --> 00:01:02,175 ノウマク サンマンダ バザラダン センダ➡ 8 00:01:02,175 --> 00:01:04,878 マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン。 9 00:01:04,878 --> 00:01:09,866 ノウマク サンマンダ バザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン。 10 00:01:09,866 --> 00:01:12,335 ノウマク サンマンダ バザラダン センダ➡ 11 00:01:12,335 --> 00:01:16,156 マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン ノウマク サンマンダ…。 12 00:01:16,156 --> 00:01:19,843 《年に数回は こういう仕事がある。 13 00:01:19,843 --> 00:01:23,847 この程度のつきもの落としは 実は造作もない》 14 00:01:23,847 --> 00:01:26,447 ノウマク…。 15 00:01:31,504 --> 00:01:34,507 《郷内:あの娘さんは➡ 16 00:01:34,507 --> 00:01:38,495 憑依されていたことを 一切 覚えていないと言っていた》 17 00:01:38,495 --> 00:01:40,513 ≪ありがとうございました。 18 00:01:40,513 --> 00:01:42,499 ありがとうございました。 いいえ。 19 00:01:42,499 --> 00:01:44,551 《それでいい。 20 00:01:44,551 --> 00:01:48,951 その身に起きた災禍の記憶など 残さないに越したことはない》 21 00:01:50,840 --> 00:01:54,494 《憑依とは異なるが かつて私も➡ 22 00:01:54,494 --> 00:01:58,181 自分自身と他の何者かが➡ 23 00:01:58,181 --> 00:02:02,202 共存している意識状態に 陥ったことがある》 24 00:02:02,202 --> 00:02:04,502 (加奈江)アハハハハ! 25 00:02:07,874 --> 00:02:10,174 (加奈江)た~くちん。 26 00:02:14,864 --> 00:02:20,537 《私の頭にこびりつく 災禍の記憶と➡ 27 00:02:20,537 --> 00:02:24,207 またしても 立ち向かうことになろうとは➡ 28 00:02:24,207 --> 00:02:28,907 このときの私自身 知るよしもなかった》 29 00:02:39,205 --> 00:02:43,526 <私の名は 郷内心瞳。 30 00:02:43,526 --> 00:02:46,526 東北の片隅で 拝み屋を なりわいとしている> 31 00:02:53,469 --> 00:02:56,856 <多くの依頼は 相談者の話を よく聞いて➡ 32 00:02:56,856 --> 00:02:59,876 心を込めて祈ることで 成り立つが➡ 33 00:02:59,876 --> 00:03:02,862 この仕事は時に この世ならざる何かと➡ 34 00:03:02,862 --> 00:03:05,462 いやおうなく 向かい合うことになる> 35 00:03:13,189 --> 00:03:15,575 < この世のふちで➡ 36 00:03:15,575 --> 00:03:18,628 アヤカシとしか 言いようのない何かが➡ 37 00:03:18,628 --> 00:03:21,548 私の脳に 記憶されてきている。 38 00:03:21,548 --> 00:03:26,536 私が聞いてきた話 私自身の話。 39 00:03:26,536 --> 00:03:29,936 それらをこれから お見せしよう> 40 00:05:55,918 --> 00:05:59,839 捜し物? ん? ちょっと片づけ。 41 00:05:59,839 --> 00:06:03,509 今 何か隠した? いや そんなことないよ。 42 00:06:03,509 --> 00:06:08,181 何? 変なもの? 違うって。 ホント片づけてるだけ。 43 00:06:08,181 --> 00:06:11,167 ホント? ホント。 44 00:06:11,167 --> 00:06:13,836 ふ~ん。 45 00:06:13,836 --> 00:06:16,839 買い物 行ってくるね。 うん。 46 00:06:16,839 --> 00:06:50,873 ♬~ 47 00:06:50,873 --> 00:06:53,860 《中学2年だったころ➡ 48 00:06:53,860 --> 00:06:58,197 理由もわからぬ いじめにあっていた時期だけ➡ 49 00:06:58,197 --> 00:07:01,397 私は こんな日記を書いていた》 50 00:07:05,371 --> 00:07:08,374 《それは➡ 51 00:07:08,374 --> 00:07:11,177 桐島加奈江という少女と➡ 52 00:07:11,177 --> 00:07:13,977 初めて会った時期だ》 53 00:07:22,205 --> 00:07:24,874 ⦅いっぱい食べて。 54 00:07:24,874 --> 00:07:27,474 そう 食べなよ 食べなよ。 55 00:07:30,263 --> 00:07:33,549 大きくなれよ。 56 00:07:33,549 --> 00:07:35,549 うわっ! 57 00:07:43,543 --> 00:07:46,243 かわいい熱帯魚。 58 00:07:52,852 --> 00:07:55,221 ありがとう…⦆ 59 00:07:55,221 --> 00:08:01,160 《突如 部屋に現れた桐島加奈江。 60 00:08:01,160 --> 00:08:06,833 しかし 私は あまり驚いていない。 61 00:08:06,833 --> 00:08:09,168 そうだ…》 62 00:08:09,168 --> 00:08:19,178 (すすり泣く声) 63 00:08:19,178 --> 00:08:23,833 《家族以外に話し相手が いなかった そのころの私が➡ 64 00:08:23,833 --> 00:08:27,837 誰か同じ趣味のことを 話せるような友達➡ 65 00:08:27,837 --> 00:08:32,491 ガールフレンドがいたらと 強く思っていて…》 66 00:08:32,491 --> 00:08:56,832 ♬~ 67 00:08:56,832 --> 00:09:00,836 《張り子で何かを作るのが 好きだった私は➡ 68 00:09:00,836 --> 00:09:03,839 こうして 想像上の友人を➡ 69 00:09:03,839 --> 00:09:06,139 実体化させていた》 70 00:09:15,985 --> 00:09:18,485 ⦅できた⦆ 71 00:09:21,490 --> 00:09:27,163 《病んでいた… と自分でもわかる。 72 00:09:27,163 --> 00:09:30,463 だから この記憶を封印していた》 73 00:09:33,169 --> 00:09:36,822 《しかし それでも私は➡ 74 00:09:36,822 --> 00:09:39,822 これをしないでは いられなかったのだ》 75 00:09:41,861 --> 00:09:43,861 ⦅名前は…。 76 00:09:46,515 --> 00:09:48,915 加奈江⦆ 77 00:09:57,843 --> 00:10:00,179 《そうなのだ。 78 00:10:00,179 --> 00:10:04,200 桐島加奈江は 私が強く想像したから➡ 79 00:10:04,200 --> 00:10:06,900 生まれたのだ》 80 00:10:08,854 --> 00:10:11,524 ⦅よし よし よし。 こぼさないでね。 81 00:10:11,524 --> 00:10:13,526 うん⦆ 82 00:10:13,526 --> 00:10:15,895 《そして 本当に➡ 83 00:10:15,895 --> 00:10:18,495 桐島加奈江 という女の子が現れた》 84 00:10:21,834 --> 00:10:25,134 《最初は 夢の中だけにだったのだが…》 85 00:10:28,841 --> 00:10:33,279 《加奈江は 理想の友達ではなかった。 86 00:10:33,279 --> 00:10:36,832 徐々に恐ろしい顔を見せ始め➡ 87 00:10:36,832 --> 00:10:40,132 更には現実にまで現れてしまう》 88 00:10:45,925 --> 00:10:49,812 《中学時代のいじめは 何の理由もなくやみ➡ 89 00:10:49,812 --> 00:10:53,499 加奈江のことは忘れていた。 90 00:10:53,499 --> 00:10:56,519 しかし…。 91 00:10:56,519 --> 00:10:59,488 最初の勤め先での 執拗なパワハラによって➡ 92 00:10:59,488 --> 00:11:02,188 追い詰められた私は…》 93 00:11:11,851 --> 00:11:15,504 ⦅つかまえた。 94 00:11:15,504 --> 00:11:17,490 ハァ… ハァ…。 95 00:11:17,490 --> 00:11:22,878 ハァ… ハァ… ハァ…。 96 00:11:22,878 --> 00:11:25,164 何しにきた? 97 00:11:25,164 --> 00:11:29,852 (加奈江)たくちん 死ぬんじゃなかったの? 98 00:11:29,852 --> 00:11:34,852 そうしたら ず~っと一緒にいられるよ⦆ 99 00:11:38,160 --> 00:11:41,160 《拝み屋になってからも…》 100 00:11:43,165 --> 00:11:46,865 ⦅求めてるのは 私じゃない。 101 00:11:48,821 --> 00:11:53,159 (加奈江)約束したもんね。 ず~っと友達でいようって。 102 00:11:53,159 --> 00:11:57,813 違う! もう あのときの俺じゃない!! 103 00:11:57,813 --> 00:11:59,832 うっ… くっ…。 104 00:11:59,832 --> 00:12:02,501 どうして ウソばっかつくの。 105 00:12:02,501 --> 00:12:04,487 ウソじゃない… くっ…。 106 00:12:04,487 --> 00:12:06,522 死にぞこない!! 107 00:12:06,522 --> 00:12:10,922 うっ… ううっ… ハァ… ハァ…⦆ 108 00:12:16,148 --> 00:12:19,835 《なぜ加奈江は あんな怪物になった? 109 00:12:19,835 --> 00:12:23,205 そして なぜ また私の前に➡ 110 00:12:23,205 --> 00:12:25,905 現れようとしているのか》 111 00:12:28,577 --> 00:12:31,577 ⦅桐島… 加奈江⦆ 112 00:13:05,498 --> 00:13:08,484 《こんなものを引っ張り出し➡ 113 00:13:08,484 --> 00:13:11,504 私は何をしようというのか。 114 00:13:11,504 --> 00:13:15,157 再び 加奈江の影に怯えるあまり➡ 115 00:13:15,157 --> 00:13:17,657 私は…》 116 00:13:19,662 --> 00:13:22,848 うわっ!! 117 00:13:22,848 --> 00:13:25,848 何これ。 気持ち悪。 118 00:13:31,257 --> 00:13:34,176 たくちん 久しぶり。 119 00:13:34,176 --> 00:13:36,829 うっ… うわっ! うわ~っ!! 120 00:13:36,829 --> 00:13:40,429 ハァ… ハァ… ハァ… ハァ…。 121 00:13:43,485 --> 00:13:47,840 ハァ… ハァ… ハァ…。 122 00:13:47,840 --> 00:13:51,160 ハァ… ハァ… ハァ… ハァ… ハァ…。 123 00:13:51,160 --> 00:13:55,848 あ… ハァ… ハァ…。 124 00:13:55,848 --> 00:13:58,448 あ… あっ…。 125 00:14:00,686 --> 00:14:04,240 頼む! やめてくれ!! 126 00:14:04,240 --> 00:14:07,176 うわ~っ! なんなんだよ お前!! 127 00:14:07,176 --> 00:14:11,814 うわ~っ! 来るな… 来るな! 128 00:14:11,814 --> 00:14:15,834 (真弓)大丈夫? やめてくれ…。 129 00:14:15,834 --> 00:14:18,487 うわ~っ! ねぇ どうしたの! 130 00:14:18,487 --> 00:14:27,887 ハァ… ハァ… ハァ… ハァ…。 131 00:14:38,657 --> 00:14:42,177 《幻覚…。 132 00:14:42,177 --> 00:14:46,877 私の頭は どうなってしまうのか》 133 00:16:56,028 --> 00:16:58,528 もう…。 134 00:17:25,507 --> 00:17:29,161 《郷内:沙百合という女性が 取りつかれたのは➡ 135 00:17:29,161 --> 00:17:32,548 自分自身。 136 00:17:32,548 --> 00:17:36,602 沙百合さんの生霊だとしか 言いようのない存在だった》 137 00:17:36,602 --> 00:17:46,602 ハァ… ハァ… ハァ… ハァ… ハァ…。 138 00:18:04,146 --> 00:18:07,166 ハァ… ハァ… ハァ…。 139 00:18:07,166 --> 00:18:09,151 (悠衣)ごめん 遅れて。 140 00:18:09,151 --> 00:18:11,487 ごめん おわびに 何かおごるからさ。 141 00:18:11,487 --> 00:18:14,823 何がいい? でも あんまり 高いものじゃないほうがいいかな。 142 00:18:14,823 --> 00:18:17,493 今 金欠でさ。 143 00:18:17,493 --> 00:18:20,963 う~ん… ケーキくらいだったら おごってあげる。 144 00:18:20,963 --> 00:18:23,866 えっ!? あれ? ごめん 走って! 145 00:18:23,866 --> 00:18:25,866 ちょっ… えっ? 146 00:18:31,373 --> 00:18:34,843 (郷内)ノウマク サンマンダ バザラダン センダ➡ 147 00:18:34,843 --> 00:18:43,185 マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン。 148 00:18:43,185 --> 00:18:47,189 《こういうことも起こりうるのだ。 149 00:18:47,189 --> 00:18:50,192 人が脳内で生み出す変異と➡ 150 00:18:50,192 --> 00:18:53,862 私が主に手がけるような 怪異との間に➡ 151 00:18:53,862 --> 00:18:57,850 明確な境界線などないのだと 改めて思う》 152 00:18:57,850 --> 00:19:00,869 遠慮なく いつでもご連絡ください。 153 00:19:00,869 --> 00:19:03,869 はい。 お守りを差し上げます。 154 00:19:30,532 --> 00:19:32,868 あの…。 155 00:19:32,868 --> 00:19:37,368 あっ… はい 申し訳ない。 156 00:19:46,181 --> 00:19:48,534 (沙百合)ありがとうございました。 157 00:19:48,534 --> 00:19:50,534 お気を付けて。 158 00:19:59,177 --> 00:20:03,298 すっきりした表情されてたね。 159 00:20:03,298 --> 00:20:05,167 よかった。 160 00:20:05,167 --> 00:20:08,837 俺の机のもの… 何か触った? 161 00:20:08,837 --> 00:20:14,192 えっ? 俺のもの… 何か触った? 162 00:20:14,192 --> 00:20:17,229 何を? 何でもいい。 163 00:20:17,229 --> 00:20:21,833 何か触ったかって。 そんなこと するわけないよ。 164 00:20:21,833 --> 00:20:26,171 何? 声が大きくなった。 165 00:20:26,171 --> 00:20:31,843 そうだよね。 ごめん 気のせいかな…。 166 00:20:31,843 --> 00:20:33,843 何よ。 167 00:20:38,834 --> 00:20:42,654 《やはり 加奈江という存在と➡ 168 00:20:42,654 --> 00:20:46,508 立ち向かわなくては ならないのだろうか? 169 00:20:46,508 --> 00:20:50,178 加奈江とは いったい何なのか。 170 00:20:50,178 --> 00:20:54,178 それを私は知る必要がある》 171 00:21:13,869 --> 00:21:20,469 (人の声) 172 00:21:28,166 --> 00:21:51,366 (人の声) 173 00:21:58,163 --> 00:22:00,165 よいしょ。 174 00:22:00,165 --> 00:22:08,165 (人の声) 175 00:22:12,844 --> 00:22:14,844 えっ? 176 00:22:25,891 --> 00:22:27,891 仏壇? 177 00:22:41,173 --> 00:22:45,173 (人の声) 178 00:23:08,500 --> 00:23:16,500 (人の声) 179 00:23:28,236 --> 00:23:33,825 ハァ… ハァ… ハァ…。 180 00:23:33,825 --> 00:23:35,825 ハァ…。