1 00:00:04,605 --> 00:00:08,408 (おいち)直助さんが殺されます。 2 00:00:08,408 --> 00:00:11,778 (仙五朗)見たんですね? 3 00:00:11,778 --> 00:00:16,650 <おいちには 何かを背負った人の心や➡ 4 00:00:16,650 --> 00:00:19,119 亡くなった人の影が見える➡ 5 00:00:19,119 --> 00:00:21,421 不思議な力があった> 6 00:00:21,421 --> 00:00:23,490 (お梅)あの人を止めて。 7 00:00:23,490 --> 00:00:27,227 人を殺めては駄目。 お梅さん? 8 00:00:27,227 --> 00:00:31,431 直助さんを守ってあげて! 9 00:00:33,033 --> 00:00:37,304 <女中のお梅 ご新造のお加世➡ 10 00:00:37,304 --> 00:00:42,809 2人の女が ここ鵜野屋で亡くなっていた> 11 00:00:42,809 --> 00:00:45,145 お菓子です。 12 00:00:45,145 --> 00:00:50,450 お梅さんの好物です。 命日に事を起こすなら これを…。 13 00:00:53,320 --> 00:00:56,323 (お絹)あの子を殺した男に 罰を与えるんだ。 14 00:00:56,323 --> 00:00:58,458 違う…。 さっさと食え! 15 00:00:58,458 --> 00:01:01,461 違う! 直助さんは お梅さんを逃がそうとしたんです。 16 00:01:01,461 --> 00:01:03,931 あんたに何が分かるんだい! 17 00:01:03,931 --> 00:01:06,633 (直助)殺しました。 18 00:01:09,603 --> 00:01:12,406 お梅は…。 19 00:01:14,107 --> 00:01:19,112 私が… 殺しました。 20 00:01:25,619 --> 00:01:29,623 若旦那 若旦那! 直助さん! 21 00:01:36,630 --> 00:01:40,300 直助さん 口を開けて! 22 00:01:40,300 --> 00:01:42,803 親分さん 横に寝かせてください。 へい! 23 00:01:44,638 --> 00:01:46,974 (直助のうめき声) 24 00:01:46,974 --> 00:01:49,443 番頭さん 菖蒲長屋の松庵を呼んでください! 25 00:01:49,443 --> 00:01:51,378 (佐助)は… はい! お絹さん! 26 00:01:51,378 --> 00:01:55,148 お水をお願いします! 急いで! 27 00:01:55,148 --> 00:01:58,986 直助さん 直助さん! 28 00:01:58,986 --> 00:02:01,755 いいんです これで…。 29 00:02:01,755 --> 00:02:05,392 いいわけないでしょう!? 死んで おわびするしか…。 30 00:02:05,392 --> 00:02:07,327 勝手なこと 抜かすんじゃないの! 31 00:02:07,327 --> 00:02:11,264 ほら 直助さん 吐いて!うっ うえっ…。 32 00:02:11,264 --> 00:02:14,101 (手代)水です。 水をお持ちしました。 33 00:02:14,101 --> 00:02:16,603 ああ…。 おい お絹 どうした? 34 00:02:16,603 --> 00:02:19,272 お絹さんなら おけを渡して外へ。 35 00:02:19,272 --> 00:02:21,208 何だと…! 36 00:02:21,208 --> 00:02:25,412 水 こっちへ 早く! 直助さん! 37 00:02:25,412 --> 00:02:29,616 お絹を捜せ! まだ 遠くには行っちゃいないはずだ! 38 00:02:29,616 --> 00:02:32,619 急げ! (2人)へい! 39 00:02:38,291 --> 00:02:42,295 うん… これで大事なかろう。 40 00:02:42,295 --> 00:02:45,799 腹にあるものは ほぼ出しちまったようだし➡ 41 00:02:45,799 --> 00:02:50,671 毒消しも のませた。 命に関わることはあるまい。 42 00:02:50,671 --> 00:02:54,508 ありがとうございます! 礼なら こいつに。 43 00:02:54,508 --> 00:02:57,978 とっさの手当てが効いたようです。 44 00:02:57,978 --> 00:03:03,283 落ち着いて よくやったな。 なかなか 見事なもんだ。 45 00:03:04,785 --> 00:03:09,623 で その… 若旦那は いつごろ お目覚めに? 46 00:03:09,623 --> 00:03:12,926 まあ 当分 このままだろうな。 47 00:03:12,926 --> 00:03:18,265 目ぇ覚めても 己が何をしでかしたのか 覚えてないかもしれん。 48 00:03:18,265 --> 00:03:21,101 ま 気長に待つさ。 49 00:03:21,101 --> 00:03:25,405 はあ~ そうですか。 50 00:03:25,405 --> 00:03:29,209 あっ ただいま お茶を。 51 00:03:39,619 --> 00:03:44,791 自分が お梅さんを殺したんだって。 52 00:03:44,791 --> 00:03:49,629 だから 死んで わびると言って…。 53 00:03:49,629 --> 00:03:57,838 お梅さんっていうのは あれか。 お前が 言ってた 若旦那が背負ってるっていう…。 54 00:03:59,639 --> 00:04:04,478 でも 違うの。 直助さんは お梅さんを殺してなんかいない。 55 00:04:04,478 --> 00:04:08,749 だって お梅さんは 私に あの人を助けてって そう言ったんだもの。 56 00:04:08,749 --> 00:04:10,784 だから 直助さんが こんなことをしたのには➡ 57 00:04:10,784 --> 00:04:13,620 何か きっと事情が…。 おいち。 58 00:04:13,620 --> 00:04:17,124 まずは 息を吐け。 59 00:04:18,925 --> 00:04:24,264 ゆっくりと息を吐き切るんだ。 そうすれば 体は自然に➡ 60 00:04:24,264 --> 00:04:28,769 次の息を吸う。 気が整う。 61 00:04:30,937 --> 00:04:34,608 (息を吐く音) 62 00:04:34,608 --> 00:04:36,910 (息を吸う音) 63 00:04:46,620 --> 00:04:50,423 お梅さんとやらは お前にしか見えない。 64 00:04:52,292 --> 00:04:56,129 はい。 いくら 見た 聞いたと騒いでも➡ 65 00:04:56,129 --> 00:05:03,570 誰も信じてくれない。 見えたものを 信じてもらうには証しがいる。 66 00:05:03,570 --> 00:05:06,273 証し…? 67 00:05:11,244 --> 00:05:15,248 (直右衛門)何やら 声で目が覚めましてね。 68 00:05:17,117 --> 00:05:23,824 女中から 直助が倒れ 先生がいらしてると聞きました。 69 00:05:23,824 --> 00:05:27,594 何があったんです? 70 00:05:27,594 --> 00:05:30,096 ご心配されるようなことは何も…。 71 00:05:30,096 --> 00:05:36,403 若旦那は 少し お疲れのご様子だ。 なに 養生も悪くない。 72 00:05:36,403 --> 00:05:42,943 治りましょうね。 じき。 今 娘がついています。 73 00:05:42,943 --> 00:05:48,448 おいちさんが? そうですか。 74 00:05:50,817 --> 00:05:56,122 先生には 2度 助けていただいた。 75 00:05:56,122 --> 00:06:04,331 あの時も 幼い直助が 病に倒れ 店の命は尽きかけていた。 76 00:06:12,072 --> 00:06:15,942 先生のおかげです。 77 00:06:15,942 --> 00:06:21,748 生きているうちに どうしても 先生にお礼を申し上げたかった。 78 00:06:21,748 --> 00:06:24,584 このとおり…。 79 00:06:24,584 --> 00:06:30,390 店が戻ったのは 大旦那のお力ですよ。 80 00:06:30,390 --> 00:06:34,261 ささ… どうぞ お休みください。 81 00:06:34,261 --> 00:06:37,097 ああ…。 82 00:06:37,097 --> 00:06:40,133 はあ…。 83 00:06:40,133 --> 00:06:44,604 勝負を決して諦めない方だった。 84 00:06:44,604 --> 00:06:47,607 覚えておりますよ。 85 00:06:51,111 --> 00:06:56,116 2代で救っていただくわけには いきませんか? 86 00:06:57,884 --> 00:07:02,756 先生とおいちさんと。 87 00:07:02,756 --> 00:07:11,064 あ… いや。 それは あまりにも勝手ですな。 お忘れください。 88 00:07:11,064 --> 00:07:13,967 よろしいですよ。 え…? 89 00:07:13,967 --> 00:07:19,239 ただし ご存じかどうか おいちは 少々手ごわい。 90 00:07:19,239 --> 00:07:22,742 あ…。 フフフ…。 91 00:07:30,583 --> 00:07:33,286 教えてください。 92 00:07:35,922 --> 00:07:41,628 直助さんは 何を隠しているんですか? 93 00:07:44,597 --> 00:07:50,303 毒をのんでまで 誰のことを…。 94 00:07:56,209 --> 00:08:00,080 (せきこみ) 95 00:08:00,080 --> 00:08:05,552 (八卦見)先生 あの~ 竜骨散ってのが 喉によく効くって聞いたんだが? 96 00:08:05,552 --> 00:08:09,422 鵜野屋の竜骨散か。 効くには効くが高いぞ。 97 00:08:09,422 --> 00:08:12,325 はい いつもの。 ありがとうございます。 98 00:08:12,325 --> 00:08:15,729 当たらない八卦見の喉痛なぞ それで十分だ。 99 00:08:15,729 --> 00:08:20,600 当たらないってのは あんまりでしょう。 では 当ててみましょうか。 100 00:08:20,600 --> 00:08:24,437 う~ん… おっ おっ あっ あっ! 101 00:08:24,437 --> 00:08:28,241 先生には 今 悩み事がある。 102 00:08:28,241 --> 00:08:33,913 この中に 薬礼を払わぬ貧乏人がいる~! 103 00:08:33,913 --> 00:08:35,949 (おすえ)ここにいる ほとんどそうだよ。 104 00:08:35,949 --> 00:08:38,585 (茂吉)誰でぇ分からあ! (笑い声) 105 00:08:38,585 --> 00:08:45,258 お心当たりのある方~ 僅かでも。 うん まあ そういうことだ。 106 00:08:45,258 --> 00:08:48,928 (巳助)今日のところは 出先からのもらい物ですが…。 107 00:08:48,928 --> 00:08:50,864 (おしま)先生 どうぞ! 108 00:08:50,864 --> 00:08:57,637 お~ こりゃ うまそうな ミカンだ。 ハハハッ ありがとうよ。 109 00:08:57,637 --> 00:09:01,841 いいえ いつも すんません。 すいません。 110 00:09:07,213 --> 00:09:10,717 ありがとうございました。 お大事になさってください。 111 00:09:12,352 --> 00:09:16,056 お梅のことを聞きたいと? はい。 112 00:09:16,056 --> 00:09:23,263 働き者の よい女中さんだったと伺っています。 113 00:09:25,365 --> 00:09:30,069 直助さんと思い合っていたと…。 114 00:09:34,374 --> 00:09:37,243 ありていに申します。 115 00:09:37,243 --> 00:09:44,584 私… 直助さんの後ろに お梅さんがいるのが見えるんです。 116 00:09:44,584 --> 00:09:48,755 とても苦しそうで…。 117 00:09:48,755 --> 00:09:52,258 つらそうで…。 118 00:09:54,093 --> 00:09:58,398 だから お梅さんのことを知りたい。 119 00:09:58,398 --> 00:10:05,171 知らなくちゃいけない。 そう思って ここに来ました。 120 00:10:05,171 --> 00:10:09,943 あの… お体に障るようなら…。 121 00:10:09,943 --> 00:10:16,416 いや いいんです。 お梅のことは 一日だって忘れたことはない。 122 00:10:16,416 --> 00:10:25,125 はあ… お梅は こまやかな気遣いのできる よい娘でした。 123 00:10:27,627 --> 00:10:32,799 (直右衛門)お梅と直助の仲を裂いたのは 私です。 124 00:10:32,799 --> 00:10:38,972 店は どん底から ようやく持ち直そうとしていた。 125 00:10:38,972 --> 00:10:43,643 少し あと もう少し…。 126 00:10:43,643 --> 00:10:48,314 大店と縁続きになりたい。➡ 127 00:10:48,314 --> 00:10:57,023 今 台所づきの女中を 鵜野屋の嫁に迎えるわけにはいかない…。 128 00:10:58,825 --> 00:11:05,031 あの時 2人を許してやれば…。 129 00:11:10,470 --> 00:11:13,339 (新吉)お代わり お願いしやす! (長治)慎め! 130 00:11:13,339 --> 00:11:16,609 押しかけ野郎が。 そりゃないですよ! 131 00:11:16,609 --> 00:11:19,646 昨夜は 松庵先生も おいちさんも帰ってこないから➡ 132 00:11:19,646 --> 00:11:22,949 一晩中 長屋で 留守番してたんすよ? 133 00:11:22,949 --> 00:11:25,418 お絹は どこへ消えた…。 134 00:11:25,418 --> 00:11:28,321 お絹さんって 誰ですか? 135 00:11:28,321 --> 00:11:31,124 (太一)くまなく捜しましたが どこにも…。 136 00:11:31,124 --> 00:11:34,160 身投げってことはありませんか? 137 00:11:34,160 --> 00:11:40,133 変な話だねえ。 娘が死んだのは 4年も前の話なんだろ? 138 00:11:40,133 --> 00:11:46,005 何で今さら…。 最近になって ようやく知ったそうだ。 139 00:11:46,005 --> 00:11:49,309 娘が殺されたってな…。 140 00:11:49,309 --> 00:11:56,082 それさ。 表向きは 病で死んだってことになってるんだろ? 141 00:11:56,082 --> 00:12:00,587 どうして 殺されたって分かったのさ…? 142 00:12:02,255 --> 00:12:06,259 お絹に吹き込んだやつがいる…。 143 00:12:06,259 --> 00:12:08,928 長治 太一 行くぞ! (2人)へい! 144 00:12:08,928 --> 00:12:12,131 えっ? えっ えっ あっ… え? 145 00:12:37,290 --> 00:12:39,292 いけねえっ! 146 00:12:45,632 --> 00:12:49,435 離して! いけねえ こんなことしちゃ…! 147 00:12:49,435 --> 00:12:52,305 離しておくれ! あっ あ…➡ 148 00:12:52,305 --> 00:12:55,308 いいかげんにしねえか! 149 00:12:58,978 --> 00:13:02,181 行くとこなんてないんだよ…! 150 00:13:04,584 --> 00:13:11,924 私の勘違いがもとで 娘の大切な人を追い込んじまった…。 151 00:13:11,924 --> 00:13:15,795 だからって 死ぬこたぁねえじゃねえか! 152 00:13:15,795 --> 00:13:22,568 この先 どのみち つらいことにしか なんないのは 見えてるんだ。 153 00:13:22,568 --> 00:13:24,637 だったら いっそ…! 154 00:13:24,637 --> 00:13:28,374 いけねえ 駄目だ! 誰か~! 155 00:13:28,374 --> 00:13:33,079 いけねえ! 誰か~! 156 00:14:21,260 --> 00:14:23,763 お前…。 157 00:14:33,773 --> 00:14:36,476 ⚟(物音) ⚟(直助)何をするんだ! 158 00:14:42,482 --> 00:14:45,284 直助さん! 159 00:14:45,284 --> 00:14:49,155 番頭が急に…。番頭さん? 160 00:14:49,155 --> 00:14:52,158 ⚟若旦那! 161 00:14:52,158 --> 00:14:55,428 はあ~ ご無事でしたか! 162 00:14:55,428 --> 00:14:58,965 親分さん。 どうして ここに? ⚟(長治)ジタバタすんじゃねえ! 163 00:14:58,965 --> 00:15:01,234 (太一)おとなしくしろ! (長治)歩け! 164 00:15:01,234 --> 00:15:03,169 (太一)早く歩け! 165 00:15:03,169 --> 00:15:06,572 (長治)親分 捕まえやした! おう。 166 00:15:06,572 --> 00:15:09,275 番屋まで来てもらおうか。 167 00:15:22,922 --> 00:15:30,797 手慰みに はまっちまって どうしようもねえ借金 抱えてたそうだな。 168 00:15:30,797 --> 00:15:35,401 店の品を 横流して切り抜けようと思ったが➡ 169 00:15:35,401 --> 00:15:39,105 それを若旦那に気付かれた。 170 00:15:40,940 --> 00:15:45,278 「若旦那こそ 娘の敵」。 171 00:15:45,278 --> 00:15:50,783 そう お梅の母親をあおって 討たせたあとは➡ 172 00:15:50,783 --> 00:15:55,121 覚悟の自害で葬り去る。 173 00:15:55,121 --> 00:15:59,325 そういう筋書きだったってわけか。 174 00:16:20,279 --> 00:16:25,284 わざわざ すいません。 どうしても おいちさんと話がしたいと…。 175 00:16:40,933 --> 00:16:45,137 私は ただ 利用されただけなんです。 176 00:16:47,273 --> 00:16:56,282 生き別れた娘が亡くなったって聞いて 鵜野屋の前をウロウロしてたら➡ 177 00:16:56,282 --> 00:16:59,986 出てきた番頭に 声かけられて…。 178 00:17:02,088 --> 00:17:06,292 敵を討とうだなんてねえ…。 179 00:17:09,562 --> 00:17:17,303 ねえ お梅のことが見えるんでしょ? 180 00:17:17,303 --> 00:17:20,907 はい。 181 00:17:20,907 --> 00:17:29,081 あの子 どう言ってます? 私のこと。 182 00:17:29,081 --> 00:17:32,752 怒ってます? 183 00:17:32,752 --> 00:17:38,057 おっ母さん やっぱり バカだって…。 184 00:17:40,259 --> 00:17:44,964 (お絹)いい子でしたよ あの子…。 185 00:17:46,599 --> 00:17:54,307 優しくて… ほんのちょっと恥ずかしがり屋でね。 186 00:17:55,942 --> 00:17:58,945 私は ただ…。 187 00:18:01,213 --> 00:18:10,222 どうして あの子が死んだのか 知りたかっただけなのに…。 188 00:18:27,239 --> 00:18:29,542 どうした? 189 00:18:31,744 --> 00:18:37,249 少しずつ 不幸になってる気がするの。 190 00:18:37,249 --> 00:18:39,752 誰も彼も…。 191 00:18:41,921 --> 00:18:44,824 こんなはずじゃなかった。 192 00:18:44,824 --> 00:18:49,528 私は 直助さんを助けたかっただけなのに…。 193 00:18:54,266 --> 00:19:01,874 ここにある こいつは ある者には薬だが ある者には毒だ。 194 00:19:01,874 --> 00:19:04,877 誰にも等しく効く薬はない。 195 00:19:06,545 --> 00:19:12,351 お前は 自分の不思議を見る力を 使ってみようと決心した。 196 00:19:12,351 --> 00:19:18,658 だったら 毒も身の内だ。 腹をくくれ。 197 00:19:29,368 --> 00:19:32,571 恐れるな。 198 00:19:32,571 --> 00:19:35,374 お父っつぁま…。 199 00:19:35,374 --> 00:20:01,634 ♬~ 200 00:20:01,634 --> 00:20:04,437 (お梅)おいちさん。 201 00:20:08,274 --> 00:20:16,615 助けてくれたんですね。 直助さんとおっ母さんを。 202 00:20:16,615 --> 00:20:19,652 助けられたのかどうか…。 203 00:20:19,652 --> 00:20:24,957 もう一人 会っていただきたい人がいるんです。 204 00:20:24,957 --> 00:20:29,428 苦しんでおられる方がいます。 205 00:20:29,428 --> 00:20:34,133 誰よりも…。 206 00:20:34,133 --> 00:20:39,338 その方のお話を聞いていただけますか? 207 00:20:49,615 --> 00:20:52,318 あなた…。 208 00:21:06,765 --> 00:21:09,401 前に おっしゃってましたよね。 209 00:21:09,401 --> 00:21:16,609 私が見たもので 誰かを救うことができるかもしれない。 210 00:21:16,609 --> 00:21:21,947 ええ。 若旦那の命を救ったのは おいちさんです。 211 00:21:21,947 --> 00:21:27,119 あっしは 信じておりやすよ。 おいちさんの力を。 212 00:21:27,119 --> 00:21:31,290 どうしても つきあっていただきたい所があるんです。 213 00:21:31,290 --> 00:21:34,126 へい。 どこへなりとも。 214 00:21:34,126 --> 00:21:36,829 お願いします。 215 00:21:43,302 --> 00:21:46,205 1三角成。 216 00:21:46,205 --> 00:21:50,442 ほう そこへ来ましたか。 217 00:21:50,442 --> 00:21:57,950 では… 7五桂。 218 00:22:04,390 --> 00:22:07,293 う~ん…。 219 00:22:07,293 --> 00:22:14,600 進むか引くか 迷いどころですかな。 ハハハ…。 220 00:22:18,270 --> 00:22:22,274 おいちさんは なかなか 面白い娘さんだ。 221 00:22:22,274 --> 00:22:25,044 お褒めにあずかり。 222 00:22:25,044 --> 00:22:30,783 おいちさんに みとられるならば 安心して逝くことができる。 223 00:22:30,783 --> 00:22:35,287 そう思っていたのです。 224 00:22:35,287 --> 00:22:40,593 ですが それは 読み違いだったようだ。 225 00:22:43,162 --> 00:22:46,866 あの子は風を立てる。 226 00:22:50,436 --> 00:22:53,639 迷っておりますよ 私も。 227 00:22:53,639 --> 00:23:00,246 進むか 引くか。 228 00:23:00,246 --> 00:23:02,748 ⚟(おつた)失礼します。 229 00:23:05,084 --> 00:23:10,389 (おつた)ただいま おいちさんと 仙五朗親分が大旦那にと。 230 00:23:10,389 --> 00:23:12,391 ほう…。 231 00:23:21,767 --> 00:23:28,107 今日は 大旦那様に お願いがあって参りました。 232 00:23:28,107 --> 00:23:36,282 お梅さんとお加世様が 亡くなった時のことを➡ 233 00:23:36,282 --> 00:23:39,585 お聞かせいただきたいのです。 234 00:23:42,621 --> 00:23:50,796 お梅さんのおっ母さんは なぜ 娘は死ななければならなかったのか➡ 235 00:23:50,796 --> 00:23:57,303 ただ それを知るためだけに 罪を犯そうとしました。 236 00:23:59,438 --> 00:24:06,578 そして 今 その疑いを全て 直助さんが かぶろうとしています。 237 00:24:06,578 --> 00:24:09,381 直助が? 238 00:24:11,750 --> 00:24:20,926 恐らく 直助さんは 誰かを守ろうとして…。 239 00:24:20,926 --> 00:24:24,763 (ふすまが開く音) 240 00:24:24,763 --> 00:24:26,966 やめてください。 241 00:24:39,278 --> 00:24:42,581 お帰りください。 242 00:24:46,051 --> 00:24:53,759 これは うちうちの… 鵜野屋の話なんだ。 243 00:24:55,427 --> 00:24:59,131 人が亡くなっておりやす。 2人。 244 00:24:59,131 --> 00:25:03,102 ですから それは 私がやったって 申してるじゃありませんか。 245 00:25:03,102 --> 00:25:08,574 下手人が必要だったら それは私が…。 そいつは違う! 246 00:25:08,574 --> 00:25:13,278 下手人が誰でもいいなんて そんな道理あるはずがねえ。 247 00:25:14,913 --> 00:25:18,217 どんな事情があろうと…。 248 00:25:21,253 --> 00:25:25,591 人が人を殺めちゃいけねえんです。 249 00:25:25,591 --> 00:25:30,095 若旦那の影に隠れて 人を殺めた者がいるなら➡ 250 00:25:30,095 --> 00:25:36,802 そいつが 何の責めなく ぬくぬくと生きていいはずがねえ。 251 00:25:42,408 --> 00:25:48,914 私は ここに お梅さんに頼まれて参りました。 252 00:25:51,150 --> 00:26:00,459 一番苦しいのは 罪を隠している人だと。 253 00:26:05,364 --> 00:26:07,900 (将棋を指す音) 254 00:26:07,900 --> 00:26:10,936 7六玉。 255 00:26:10,936 --> 00:26:13,705 進んでみました。 256 00:26:13,705 --> 00:26:17,509 引いても出口はないようだ。 257 00:26:19,378 --> 00:26:23,248 直助。 258 00:26:23,248 --> 00:26:25,551 羽織を。 259 00:26:27,920 --> 00:26:29,922 お父っつぁん。 260 00:26:32,257 --> 00:26:35,461 お話しいたします。 261 00:26:41,767 --> 00:26:46,638 皆さんは もう あらましに気付いておられるようだ。 262 00:26:46,638 --> 00:26:53,145 だが 私の口から きちんと お話ししなくちゃあいけない。 263 00:26:54,947 --> 00:27:00,652 私は 人を殺めるという大罪を犯しました。 264 00:27:03,055 --> 00:27:09,361 直助が 毒をあおってまで かばったのは 私です。 265 00:27:13,699 --> 00:27:20,072 大旦那様は どなたを手にかけられたのですか? 266 00:27:20,072 --> 00:27:24,776 嫁のお加世を殺めました。 267 00:27:26,578 --> 00:27:31,450 白水屋から嫁に来たお加世は それは 気性の激しい女で➡ 268 00:27:31,450 --> 00:27:35,587 少しでも気に入らないことがあると➡ 269 00:27:35,587 --> 00:27:39,258 じだんだを踏んで 泣き 暴れ➡ 270 00:27:39,258 --> 00:27:44,763 店の者 皆が 息を潜めるように 世話をしておりました。 271 00:27:44,763 --> 00:27:47,099  回想 申し訳ありません! お加世 やめなさい。 272 00:27:47,099 --> 00:27:49,935 (直右衛門)それでも 直助は 懸命にいたわり➡ 273 00:27:49,935 --> 00:27:54,740 お梅も よく仕えておりました。 274 00:27:57,276 --> 00:27:59,578 (直右衛門)しかし…。 275 00:28:05,984 --> 00:28:08,687  回想 (直右衛門)お前…。 276 00:28:19,898 --> 00:28:22,734 お梅。➡ 277 00:28:22,734 --> 00:28:26,238 お… お梅! 278 00:28:28,373 --> 00:28:34,179 お梅は 本当に 心の臓を患っただけかもしれない。 279 00:28:34,179 --> 00:28:38,684 私は そう思おうとした。 思いたかった。 280 00:28:40,752 --> 00:28:46,091 (直右衛門)決して この店から縄付きなど 出してはならない。➡ 281 00:28:46,091 --> 00:28:49,394 必死だった。 282 00:28:51,597 --> 00:28:58,103 離縁も考えましたが… なりませんでした。 283 00:28:58,103 --> 00:29:06,545 白水屋といやあ 両国随一 いや 江戸で 一 二を争う薬種問屋だ。 284 00:29:06,545 --> 00:29:12,884 看板に泥を塗るなら 相応の覚悟をしてくれと。 285 00:29:12,884 --> 00:29:19,358 離縁もならぬ。 次は自分が殺されるかもしれない。 286 00:29:19,358 --> 00:29:24,363 日に日に 私は追い詰められていきました。 287 00:29:26,565 --> 00:29:34,873 (直右衛門)ある日 お加世が 直助の部屋に 忍んで入るのを見たんです。 288 00:29:45,250 --> 00:29:49,921 若旦那に毒を…。 289 00:29:49,921 --> 00:29:53,792 私は 鬼になった。 290 00:29:53,792 --> 00:30:00,098 鉄瓶をつかみ お加世の部屋に急ぎました。 291 00:30:06,471 --> 00:30:15,681 (直右衛門)そして 毒の入った鉄瓶を お加世のものと すり替えた。 292 00:30:20,285 --> 00:30:24,790 (直右衛門) お加世が自分の部屋に入るのを見届け…。 293 00:30:28,160 --> 00:30:30,429 (直右衛門)待ちました。➡ 294 00:30:30,429 --> 00:30:33,231 ただ じっと…。 295 00:30:35,267 --> 00:30:37,969 (直右衛門)そして…。 296 00:30:37,969 --> 00:30:42,140 ⚟お加世様。 誰か… 誰か~! 297 00:30:42,140 --> 00:30:46,344 お加世様が お加世様が~! 298 00:30:51,817 --> 00:30:54,653 お加世…。 299 00:30:54,653 --> 00:30:58,323 すまない…。 300 00:30:58,323 --> 00:31:01,026 お加世…! 301 00:31:06,398 --> 00:31:09,935 ああ~! 302 00:31:09,935 --> 00:31:15,741 (むせび泣き) 303 00:31:17,609 --> 00:31:20,946 あっ ああ…。 304 00:31:20,946 --> 00:31:24,282 あ… ああ…。 305 00:31:24,282 --> 00:31:27,953 親分! これ以上 無理だ。 大旦那の体は もう…。 306 00:31:27,953 --> 00:31:30,288 日を改めては いかがですか? 307 00:31:30,288 --> 00:31:33,959 親分さん この続きは必ず…。 308 00:31:33,959 --> 00:31:37,429 もう 十分 伺いました。 これ以上は もう…! 309 00:31:37,429 --> 00:31:43,301 おいちさん… これは あんたが望んだことのはずだ。➡ 310 00:31:43,301 --> 00:31:49,808 あ… 責めてるんじゃない。 知るってのは…➡ 311 00:31:49,808 --> 00:31:55,113 真実っていうのは こういうことなんです。 312 00:32:20,405 --> 00:32:22,941 ん? まだ いたのか。 313 00:32:22,941 --> 00:32:26,745 大旦那様は? うん…。 314 00:32:28,413 --> 00:32:32,284 落ち着いてる。 315 00:32:32,284 --> 00:32:34,786 そう…。 316 00:32:34,786 --> 00:32:40,091 だが もう 続きはない。 317 00:32:43,128 --> 00:32:45,931 このまま帰るぞ。 318 00:32:52,437 --> 00:32:55,140 おいち。 319 00:33:13,258 --> 00:33:16,161 失礼します。 320 00:33:16,161 --> 00:33:18,163 ⚟(直助)どうぞ。 321 00:33:23,268 --> 00:33:25,604 どうされました? 322 00:33:25,604 --> 00:33:28,106 あの…。 323 00:33:31,409 --> 00:33:34,112 言づかってきたんです。 324 00:33:35,947 --> 00:33:39,818 お梅さんと…➡ 325 00:33:39,818 --> 00:33:42,821 お加世様から。 326 00:33:42,821 --> 00:33:45,123 お加世? 327 00:34:00,238 --> 00:34:06,745 昨夜 お加世様に会ったんです。 328 00:34:10,248 --> 00:34:16,755 お加世様… 全て 自分が悪かったのだと。 329 00:34:19,257 --> 00:34:23,595 ずっと一人だったそうです。 330 00:34:23,595 --> 00:34:29,401 父親には お前は自分の子ではないと言われ➡ 331 00:34:29,401 --> 00:34:36,107 母親にも 誰の子か覚えがないと突き放され➡ 332 00:34:36,107 --> 00:34:41,112 ぶたれたり 蹴られたり…。 333 00:34:43,615 --> 00:34:49,287 いつしか ご自分でも ご自分を操れなくなり…。 334 00:34:49,287 --> 00:34:55,160 (お加世) 何で分かってくれないの!? ねえ! 335 00:34:55,160 --> 00:35:06,371 たった一人でいい。 お前が大事だよって そう言ってほしくて…。 336 00:35:06,371 --> 00:35:15,914 自分と同じ 帰る家のないお梅さんだけが 優しくしてくれたそうです。 337 00:35:15,914 --> 00:35:23,722 でも そのお梅さんも 店を辞めようとしていました。 338 00:35:28,393 --> 00:35:31,096 行かせない…。 339 00:35:34,599 --> 00:35:38,303 お梅には どこにも行かせない…。 340 00:35:40,472 --> 00:35:49,781 お加世に そんな心根があったなんて 気付きもしなかった…。 341 00:35:52,951 --> 00:35:59,724 お加世様は 全て自分が悪かった。 342 00:35:59,724 --> 00:36:05,230 たとえ 店のために嫁がされたのだとしても➡ 343 00:36:05,230 --> 00:36:09,567 そこで もっと 己を尽くせれば➡ 344 00:36:09,567 --> 00:36:17,909 違った景色を 見ることができたのかもしれないと。 345 00:36:17,909 --> 00:36:21,913 あたし 間違ってた…。 346 00:36:24,249 --> 00:36:27,452 間違ってた。 347 00:36:29,120 --> 00:36:32,323 間違ってた。 348 00:36:37,262 --> 00:36:40,165 最期の時のこと…。 349 00:36:40,165 --> 00:36:43,068 お加世…。 350 00:36:43,068 --> 00:36:46,571 すまない…。 351 00:36:50,275 --> 00:36:53,178 「ありがとう。➡ 352 00:36:53,178 --> 00:36:59,784 止めてくれて ありがとう」。 353 00:36:59,784 --> 00:37:03,988 それを伝えてほしいと。 354 00:37:07,592 --> 00:37:10,395 お加世が…。 355 00:37:12,430 --> 00:37:18,236 お加世様も お梅さんも➡ 356 00:37:18,236 --> 00:37:23,041 優しいお顔でした。 357 00:37:26,878 --> 00:37:33,084 「私たちの分まで幸せになってください」。 358 00:37:36,621 --> 00:37:40,925 「生きてください」と。 359 00:37:51,069 --> 00:37:59,410 よく伝えてくれました。 おいちさん ありがとう。 360 00:37:59,410 --> 00:38:02,614 いえ…。 361 00:38:11,556 --> 00:38:14,359 ありがとう。 362 00:38:14,359 --> 00:39:23,895 ♬~ 363 00:39:23,895 --> 00:39:26,564 お父っつぁま おはよう。 ああ おはよう。 364 00:39:26,564 --> 00:39:30,735 はい。 あ~ 水がぬくいぞ。 365 00:39:30,735 --> 00:39:33,638 春が近いな。 うん。 366 00:39:33,638 --> 00:39:39,644 大旦那 逝ったそうだ。 ゆうべ 夜遅くに。 367 00:39:42,747 --> 00:39:46,251 何かできるつもりになっていたの。 368 00:39:46,251 --> 00:39:52,123 でも 何もできないって分かっただけだった。 369 00:39:52,123 --> 00:39:58,396 直助さんと 大旦那様の力になりたいって 思ってたのに。 370 00:39:58,396 --> 00:40:01,266 おごるなよ。 371 00:40:01,266 --> 00:40:05,770 人が人のためにできることなんて たかが知れてる。 372 00:40:05,770 --> 00:40:10,608 自分が何かできるなんて そんなのただの思い上がりだ。 373 00:40:10,608 --> 00:40:17,115 毎朝 迷って 目が覚めて 悩んで目を閉じる。 374 00:40:17,115 --> 00:40:19,150 その繰り返しだ。 375 00:40:19,150 --> 00:40:21,953 お父っつぁまも? ああ。 376 00:40:21,953 --> 00:40:26,291 迷って… 悩んで。 377 00:40:26,291 --> 00:40:32,630 その間は? どうすればいいの。 さて どうするかな…。 378 00:40:32,630 --> 00:40:37,435 まずは うまい みそ汁を一杯。 379 00:40:37,435 --> 00:40:41,639 ん? (笑い声) 380 00:40:41,639 --> 00:40:46,311 なすべきことを なすんだ 精いっぱい。 それだけだ。 381 00:40:46,311 --> 00:40:50,181 なすべきことを…。 382 00:40:50,181 --> 00:40:52,650 (戸が開く音) おはようございます。 383 00:40:52,650 --> 00:40:54,585 ああ おはよう。 おはようございます。 384 00:40:54,585 --> 00:40:58,990 もうすぐ 春ですね~。 どうりで 肩が軽いわけだ。 385 00:40:58,990 --> 00:41:03,761 そりゃあ 先生のお薬のおかげだよ。 フフッ 違えねえ。 386 00:41:03,761 --> 00:41:05,797 (3人)ありがとうございます。 387 00:41:05,797 --> 00:41:10,101 (おすえ) しかし 薬礼は しばしお待ちくだされ。 388 00:41:10,101 --> 00:41:14,405 またですか? (巳助)すいません…。 389 00:41:26,551 --> 00:41:28,953 (おうた)は~い お邪魔さん。 390 00:41:28,953 --> 00:41:31,622 みたてなら もう半時ほど あとになりますが。 391 00:41:31,622 --> 00:41:34,659 意地悪を言うんじゃないよ。 392 00:41:34,659 --> 00:41:37,795 持ってきたのよ。 393 00:41:37,795 --> 00:41:44,435 今度こそ いわくのない いいお話。 ウフフフッ。 394 00:41:44,435 --> 00:41:46,971 あ…。 395 00:41:46,971 --> 00:41:56,647 (荒い息遣い) 396 00:41:56,647 --> 00:42:01,252 おふねちゃんが 死にそう…。 397 00:42:01,252 --> 00:42:05,089 え…? さっき おふねちゃんちの前を➡ 398 00:42:05,089 --> 00:42:08,126 通りかかったんだ。 そしたら おっ母様が➡ 399 00:42:08,126 --> 00:42:11,262 駕籠から降りたばかりのお医者に すがりついて➡ 400 00:42:11,262 --> 00:42:14,098 「おふねが」って…。 401 00:42:14,098 --> 00:42:16,300 おふねちゃんが…。 402 00:42:27,945 --> 00:42:30,982 (おふね)おいっちゃん 助けて…! 403 00:42:30,982 --> 00:42:34,786 (風の音) 404 00:42:39,557 --> 00:42:42,493 町医者の娘? 出てゆけ。 405 00:42:42,493 --> 00:42:47,131 娘さんは ご存じなんですか? 先生が どういうお方なのか。 406 00:42:47,131 --> 00:42:49,434 殺されたのは その連中です。 407 00:42:49,434 --> 00:42:51,969 新吉さんが 殺しなんかするはずありません! 408 00:42:51,969 --> 00:42:54,972 おいっちゃん 逃げて!