1 00:00:34,360 --> 00:00:41,734 <町道場の剣術師範 神谷又十郎を 中心に結成された 隠密組。→ 2 00:00:41,734 --> 00:00:46,534 江戸の町にはびこる悪と戦う 彼らを待ち受けるものは…> 3 00:00:50,943 --> 00:00:55,043 ♪♪~ 4 00:01:05,574 --> 00:01:07,576 (政吉)ん? 5 00:01:07,576 --> 00:01:11,013 (弥助)重政の政吉だな。 6 00:01:11,013 --> 00:01:13,399 おい。 へい! 7 00:01:13,399 --> 00:01:16,399 (下男)うわあ! おらあ! 8 00:01:26,362 --> 00:01:28,462 わあ~! 9 00:01:35,104 --> 00:01:37,640 (神谷又十郎)お千代 もう一つ。 10 00:01:37,640 --> 00:01:40,810 (千代)駄目 父上。 もう3皿目でしょ? 11 00:01:40,810 --> 00:01:42,795 いや まだ2皿だよ。 12 00:01:42,795 --> 00:01:44,814 ≪(千景)冗談じゃないよ。 かたりだよ かたり! 13 00:01:44,814 --> 00:01:47,733 (常吉)てやんでえ できねえもんは できねえ! 14 00:01:47,733 --> 00:01:50,903 できるって言ったじゃないか。 ほら このとおり。 15 00:01:50,903 --> 00:01:54,740 今月末までに 仕事場を直すって言ったよ。 16 00:01:54,740 --> 00:01:59,428 いいかい。 上得意の観音寺様の 千日供養のお菓子を承ってるんだ。 17 00:01:59,428 --> 00:02:02,548 あのお寺 一体何軒 檀家があると思ってんだ。 18 00:02:02,548 --> 00:02:05,668 私はねえ 損得だけで言ってんじゃないよ。 19 00:02:05,668 --> 00:02:09,038 この栄華堂の信用が 関わってんだよ。 20 00:02:09,038 --> 00:02:12,208 約束どおり やってもらおうじゃないか。 21 00:02:12,208 --> 00:02:16,112 そんなに言うんなら 材木持ってきやがれ! 22 00:02:16,112 --> 00:02:18,631 材木だって? 仕事しようにも→ 23 00:02:18,631 --> 00:02:21,831 どこにも材木がねえんだよ! 24 00:02:24,804 --> 00:02:27,189 材木がない…。 25 00:02:27,189 --> 00:02:30,042 (おたき)あっ 神谷の旦那。 どうした? 26 00:02:30,042 --> 00:02:33,212 重政の旦那が…。 (春之丞)政吉さんが切られたって。 27 00:02:33,212 --> 00:02:35,212 政吉が…。 28 00:02:37,533 --> 00:02:39,535 で ゆんべは どこに? 29 00:02:39,535 --> 00:02:42,271 材木問屋の寄り合いです。 30 00:02:42,271 --> 00:02:45,024 ってことは 帰り道に? はい。 31 00:02:45,024 --> 00:02:47,076 相手は どんなやつだった? 32 00:02:47,076 --> 00:02:50,746 ごろつき風の男が 4人だったと思います。 33 00:02:50,746 --> 00:02:52,832 いきなり斬りつけてきました。 34 00:02:52,832 --> 00:02:57,269 そいつらに見覚えは? いえ ありません。 35 00:02:57,269 --> 00:03:01,040 だけど そいつら 物取りでもなかったんだよな。 36 00:03:01,040 --> 00:03:03,042 はい…。 37 00:03:03,042 --> 00:03:08,042 もしや 誰かに恨みを買ったり 何か心当たりは? 38 00:03:10,266 --> 00:03:13,766 いえ そのようなことは…。 39 00:03:19,208 --> 00:03:22,111 何かあるな…。 40 00:03:22,111 --> 00:03:26,265 昨日 何があったのか 私と熊吉で ちょいと調べてくるよ。 41 00:03:26,265 --> 00:03:28,665 頼む。 42 00:03:30,903 --> 00:03:33,203 おう 押し売り。 43 00:03:35,274 --> 00:03:37,543 (せき払い) 44 00:03:37,543 --> 00:03:45,301 (唐沢伴内)昨夜 寄り合いの帰りに 材木問屋の あるじが襲われたな。 45 00:03:45,301 --> 00:03:48,037 お主…。 46 00:03:48,037 --> 00:03:53,225 最近 江戸の町で 材木が不足しておる。 47 00:03:53,225 --> 00:03:57,696 何やら 不穏な動きもあるようじゃ。 48 00:03:57,696 --> 00:04:00,699 不穏な動き? うん。 49 00:04:00,699 --> 00:04:07,172 隠密組で その不穏な動きを探れ との 楽翁様からのお指図じゃ。 50 00:04:07,172 --> 00:04:09,441 よいな。 51 00:04:09,441 --> 00:04:11,641 よいな! 52 00:04:15,698 --> 00:04:17,698 偉そうに。 53 00:04:21,937 --> 00:04:25,641 材木問屋の寄り合いで 肝煎りの木曾屋と→ 54 00:04:25,641 --> 00:04:27,993 重政の政吉が もめたというのか? 55 00:04:27,993 --> 00:04:32,431 茶屋の女中の話じゃ ふだんは穏やかな重政の旦那が→ 56 00:04:32,431 --> 00:04:35,167 木曾屋に激しい 物言いをしていたらしい。 57 00:04:35,167 --> 00:04:40,606 (喜八郎)木曾屋といえば 元は上方で しょうゆを商い→ 58 00:04:40,606 --> 00:04:47,313 江戸では 材木で商売を広げて 今や 肝煎り役まで務めるという。 59 00:04:47,313 --> 00:04:51,267 政吉は その木曾屋相手に 何をもめたんだ? 60 00:04:51,267 --> 00:04:53,736 そこまでは 女中も知らないってさ。 61 00:04:53,736 --> 00:04:56,772 ここのところ 木場が めっぽう暇で→ 62 00:04:56,772 --> 00:05:00,843 とにかく 江戸に材木が 入ってこないって話です。 63 00:05:00,843 --> 00:05:04,280 江戸の町には 材木が不足している。 64 00:05:04,280 --> 00:05:07,566 何やら 不穏な動きがある。 65 00:05:07,566 --> 00:05:11,603 それを探れと 楽翁が言ってきておる。 66 00:05:11,603 --> 00:05:14,773 重政さんが襲われたことと その不穏な動きっていうのは→ 67 00:05:14,773 --> 00:05:16,759 関係あるに違いないよ。 68 00:05:16,759 --> 00:05:20,759 何のためだか知らねえけど 襲ったやつら 許せねえよ。 69 00:05:23,065 --> 00:05:25,617 調べてみるか。 70 00:05:25,617 --> 00:05:29,888 (木村源兵衛) 我ら隠密組 初仕事でござるな。 71 00:05:29,888 --> 00:05:33,108 これ 私? こんなに美人? 72 00:05:33,108 --> 00:05:36,662 見たままに描いたのでござる。 73 00:05:36,662 --> 00:05:39,331 アハハ… アハハハハハ! 74 00:05:39,331 --> 00:05:43,669 ちょっと源兵衛さん。 何がそんなに おかしいのさ。 75 00:05:43,669 --> 00:05:46,038 アハハハハ! 76 00:05:46,038 --> 00:05:48,340 それ 飲んだ? 77 00:05:48,340 --> 00:05:54,830 アハハハハハ! 78 00:05:54,830 --> 00:05:59,368 これ 笑い薬。 これ 眠り薬。 79 00:05:59,368 --> 00:06:02,571 拙者はどうなるのだ? アハハハハ! 80 00:06:02,571 --> 00:06:07,292 まあ せいぜい笑ってなさい。 「笑う門には福来たる」だ。 81 00:06:07,292 --> 00:06:10,863 殺生な… 殺生な! ちょっと! 82 00:06:10,863 --> 00:06:13,065 これ 毒消し。 飲む? 83 00:06:13,065 --> 00:06:16,165 飲みたい? 飲みたい? 飲みたい。 84 00:06:19,371 --> 00:06:22,057 飲んだら すぐ効くから。 ね。 85 00:06:22,057 --> 00:06:25,694 はい! ね。 86 00:06:25,694 --> 00:06:28,330 では どうぞ。 87 00:06:28,330 --> 00:06:34,436 では 我ら 隠密組初仕事。 抜かるなよ。 88 00:06:34,436 --> 00:06:36,736 (一同)合点だ。 89 00:06:38,924 --> 00:06:43,645 (阿部正精) このように 大奥の掛かりが 年々 大きくなるばかりでは…。 90 00:06:43,645 --> 00:06:45,864 ご公儀の財政逼迫の折→ 91 00:06:45,864 --> 00:06:49,968 今一度 見直されるべきでは ござらぬか? 出羽守殿。 92 00:06:49,968 --> 00:06:54,006 ご存じのとおり 今年に入ってから→ 93 00:06:54,006 --> 00:06:58,644 上様のお子は5人 お生まれになってござりまする。 94 00:06:58,644 --> 00:07:04,233 さすれば 大奥の掛かりも 大きくなるのは 当然のこと。 95 00:07:04,233 --> 00:07:07,569 お子が次から次へと お生まれになり→ 96 00:07:07,569 --> 00:07:11,073 徳川家ますますのご安泰→ 97 00:07:11,073 --> 00:07:16,495 めでたいことに 貴殿は 異論を唱えられるのか? 98 00:07:16,495 --> 00:07:22,895 では皆様 この大奥の一件は 異論なきということで。 99 00:07:25,304 --> 00:07:29,441 はあ~あ 大奥の件 何とか押し通した。 100 00:07:29,441 --> 00:07:33,796 骨が折れるのう。 (遠藤成勝)お察し申し上げまする。 101 00:07:33,796 --> 00:07:36,865 しかし これからまたまた 物入りじゃぞ。 102 00:07:36,865 --> 00:07:40,702 出羽守様の お耳に入れておきたきことが。 103 00:07:40,702 --> 00:07:42,704 何じゃ? 104 00:07:42,704 --> 00:07:47,493 お久の方様が ご懐妊でございまする。 105 00:07:47,493 --> 00:07:50,295 何だと?! またご懐妊! 106 00:07:50,295 --> 00:07:54,600 アッハッハッハッハッハ…。 107 00:07:54,600 --> 00:07:58,804 いやいやいや 上様は近ごろ お盛んすぎる。 108 00:07:58,804 --> 00:08:01,607 ハッハッハッハッハ! 109 00:08:01,607 --> 00:08:04,076 いやいや 金じゃ 金じゃ 金じゃ。 110 00:08:04,076 --> 00:08:07,563 遠藤 またぞろ 金がいるぞ! 111 00:08:07,563 --> 00:08:09,763 はい! 112 00:08:12,468 --> 00:08:16,071 来年 長崎奉行は 交代となりまするが→ 113 00:08:16,071 --> 00:08:20,309 まだ その人選は 決まってはおりませぬ。 114 00:08:20,309 --> 00:08:26,031 水野様は 貴殿の働きを頼むところ 大であられますぞ。 115 00:08:26,031 --> 00:08:29,535 はあ。 有り難き幸せ。 116 00:08:29,535 --> 00:08:35,224 ときに中山殿 例の材木商… 木曾屋とか申しましたかな。 117 00:08:35,224 --> 00:08:39,995 さよう。 その方は 着々と進んでおりまするが。 118 00:08:39,995 --> 00:08:46,401 それは 祝着至極。 なお 急がるるが よろしゅうござろう。 119 00:08:46,401 --> 00:08:48,701 かしこまった。 120 00:08:50,873 --> 00:08:57,663 (木曾屋文左衛門)いやあ… 物騒な世の中でございますなあ。 121 00:08:57,663 --> 00:09:02,067 しかし まあ これだけの けがだけで よかった。 122 00:09:02,067 --> 00:09:09,558 これからは くれぐれも ご用心なさって下さりませ。 123 00:09:09,558 --> 00:09:11,710 ああ そうそう。 124 00:09:11,710 --> 00:09:18,100 材木問屋の寄り合いのことは この木曾屋にお任せ頂いて。 125 00:09:18,100 --> 00:09:25,200 しばらくは ごゆるりと ご養生なさいませ。 ハッハッハ…。 126 00:09:36,251 --> 00:09:39,871 今し方 出て行ったのは 木曾屋か? 127 00:09:39,871 --> 00:09:42,241 はあ。 128 00:09:42,241 --> 00:09:45,811 政吉 こたびのこと→ 129 00:09:45,811 --> 00:09:49,681 木曾屋と何か関わり合いが あるんじゃないのかい? 130 00:09:49,681 --> 00:09:52,601 寄り合いで 何があったんだ? 131 00:09:52,601 --> 00:09:58,707 近頃 江戸の町に 材木が 不足していると聞いておる。 132 00:09:58,707 --> 00:10:01,407 話しちゃくれねえか。 133 00:10:04,930 --> 00:10:12,437 実は 木曾屋さんが 材木の値を 上げようと言いだしまして…。 134 00:10:12,437 --> 00:10:19,628 材木すべて 原価を今までの 10倍で売るだなんて。 135 00:10:19,628 --> 00:10:23,265 うちは そんなあこぎなことは できません。 136 00:10:23,265 --> 00:10:28,620 ハッハッハッハ! 何を言われる。 137 00:10:28,620 --> 00:10:32,924 高く売れる時に 高く売る。 138 00:10:32,924 --> 00:10:38,046 商売としては 当たり前のことですぞ。 139 00:10:38,046 --> 00:10:42,334 いいえ。 私は 承服しかねます。 140 00:10:42,334 --> 00:10:50,575 すると 重政さんお一人が 不承知だと。 141 00:10:50,575 --> 00:10:54,363 (政吉の声)江戸の町に 材木が不足しておるのです。 142 00:10:54,363 --> 00:10:58,734 ご公儀が 上州五万石神立河内守様に→ 143 00:10:58,734 --> 00:11:02,804 将軍家ゆかりの 天命寺大修理を命じられて→ 144 00:11:02,804 --> 00:11:06,141 そのために 江戸に入ってくるはずの材木が→ 145 00:11:06,141 --> 00:11:10,762 すべて そちらに流れていると。 146 00:11:10,762 --> 00:11:14,399 江戸の材木が上州へ? はい。 147 00:11:14,399 --> 00:11:17,869 木曾屋さんは お上から→ 148 00:11:17,869 --> 00:11:22,607 それを一手に申しつけられた というのですが…。 149 00:11:22,607 --> 00:11:24,893 たとえ どんな脅しに遭おうとも→ 150 00:11:24,893 --> 00:11:28,530 木曾屋さんの言うとおりには できません。 151 00:11:28,530 --> 00:11:34,569 襲ったやつらのことで 何か思い出すことはないのかい? 152 00:11:34,569 --> 00:11:37,072 はあ…。 153 00:11:37,072 --> 00:11:39,141 (下男)わあ! 154 00:11:39,141 --> 00:11:42,210 わあ~! 155 00:11:42,210 --> 00:11:44,396 あざのある男。 はい。 156 00:11:44,396 --> 00:11:48,500 もっと詳しく その男の人相を 話してくれないか? 157 00:11:48,500 --> 00:11:54,005 こう… あごから首にかけて 大きな あざがありました。 158 00:11:54,005 --> 00:11:57,709 50少し前でしょうか。 159 00:11:57,709 --> 00:12:02,564 ふ~ん こいつが 重政の旦那を襲った賊だね。 160 00:12:02,564 --> 00:12:05,834 じゃ 伊助 ひとっ走り 上州まで行ってきてくれるかい? 161 00:12:05,834 --> 00:12:07,869 (伊助)へい。 お安い御用で。 162 00:12:07,869 --> 00:12:11,373 天命寺の大修理のこと 調べてきてくれ。 頼んだぞ。 163 00:12:11,373 --> 00:12:13,573 へい。 164 00:12:15,193 --> 00:12:19,293 さてと じゃあ 私は…。 おとき。 165 00:12:21,650 --> 00:12:23,750 気をつけろよ。 166 00:12:27,372 --> 00:12:29,524 あいよ。 167 00:12:29,524 --> 00:12:34,563 ♪♪~ 168 00:12:34,563 --> 00:12:36,898 (伝次郎) 木曾屋さんで働きたいって? 169 00:12:36,898 --> 00:12:40,702 一人住み込みで欲しいって 来てるけど…。 170 00:12:40,702 --> 00:12:45,402 「足腰丈夫で 辛抱強きこと」。 171 00:12:47,476 --> 00:12:50,395 若い娘がいいってさ。 172 00:12:50,395 --> 00:12:52,995 年増は駄目らしいよ。 173 00:12:54,833 --> 00:12:59,033 そこを何とか…。 いやあ…。 174 00:13:06,077 --> 00:13:09,848 (おまつ)いづみ庵さんには 若い子って言ったんだけどねえ。 175 00:13:09,848 --> 00:13:13,585 大丈夫かい? お嬢さんのお守り役はきついよ。 176 00:13:13,585 --> 00:13:15,871 え? 女中じゃないんですか? 177 00:13:15,871 --> 00:13:20,041 うちのお嬢さんは 大の芝居好きでねえ。 178 00:13:20,041 --> 00:13:23,712 まっ 早い話が 役者に入れ上げちゃって→ 179 00:13:23,712 --> 00:13:26,248 旦那様は カンカンさ。 180 00:13:26,248 --> 00:13:28,433 悪い虫がついちゃいけない ってんで→ 181 00:13:28,433 --> 00:13:32,170 お出かけ禁止になってるのさ。 お出かけ禁止。 182 00:13:32,170 --> 00:13:35,574 そのお嬢さんの お守りと見張り役だよ。 183 00:13:35,574 --> 00:13:38,226 ちょっと目を離すと すぐ出かけて行っちまう。 184 00:13:38,226 --> 00:13:43,765 おまけに 乳母日傘で育ってる もんだから わがままでさあ。 185 00:13:43,765 --> 00:13:47,636 あんたも いつまで もつかねえ。 186 00:13:47,636 --> 00:13:49,736 大丈夫です! 187 00:13:52,541 --> 00:13:56,361 はあ 今日は 猿若座の初日。 188 00:13:56,361 --> 00:13:58,730 せっかく着物をあつらえたのに。 189 00:13:58,730 --> 00:14:03,101 まあ いいお召し物。 よくお似合いですね。 190 00:14:03,101 --> 00:14:08,874 おとっつぁんは 金さえ使えば 私が喜ぶと思ってる。 191 00:14:08,874 --> 00:14:13,328 何さ 私に芝居に行くなって。 悪い虫がつくって。 192 00:14:13,328 --> 00:14:17,098 そういう自分は 何やってるのさ! 金 金 金って。 193 00:14:17,098 --> 00:14:21,036 金のためなら どんな あこぎなことでも やってるんだ。 194 00:14:21,036 --> 00:14:23,436 おとっつぁんが何してるか 私は…。 195 00:14:32,247 --> 00:14:37,369 あんた… 何で そんなことできるの? 196 00:14:37,369 --> 00:14:43,258 私は孤児で 弟と2人 ちんまい頃 から いろいろと道端で芸をして→ 197 00:14:43,258 --> 00:14:47,295 何とか おまんま 食べてきたんですよ。 198 00:14:47,295 --> 00:14:49,714 そうだったの…。 199 00:14:49,714 --> 00:15:09,501 ♪♪~ 200 00:15:09,501 --> 00:15:11,636 あいつをつけろ。 201 00:15:11,636 --> 00:15:24,536 ♪♪~ 202 00:15:43,568 --> 00:15:46,771 もう いらない。 203 00:15:46,771 --> 00:15:51,171 お嬢さん お茶をどうぞ。 204 00:16:03,305 --> 00:16:09,361 あんた 芸人だったのに 何で女中なんか やってるの? 205 00:16:09,361 --> 00:16:13,561 ああ…。 あんた… おかしい。 206 00:16:22,540 --> 00:16:24,576 効いた。 207 00:16:24,576 --> 00:17:09,176 ♪♪~ 208 00:17:31,810 --> 00:17:34,010 ふう…。 209 00:17:36,865 --> 00:17:39,434 政吉を襲わせたのは→ 210 00:17:39,434 --> 00:17:42,270 やはり木曾屋の 差し金だったってことだな。 211 00:17:42,270 --> 00:17:44,572 木曾屋のやつ…。 212 00:17:44,572 --> 00:17:49,728 その船宿 他にも怪しい輩が いろいろと出入りしておった。 213 00:17:49,728 --> 00:17:52,797 恐らく 盗人宿だな。 214 00:17:52,797 --> 00:17:55,350 盗人宿って何だい? 215 00:17:55,350 --> 00:17:58,570 悪いやつらの根城さ。 216 00:17:58,570 --> 00:18:04,570 そんなやつらと つるんでる 木曾屋の狙いは 何なんだ? 217 00:18:06,895 --> 00:18:10,532 旦那様 随分 お疲れのようですねえ。 218 00:18:10,532 --> 00:18:16,855 どこで覚えた? 下手な按摩に頼むよりうまいな。 219 00:18:16,855 --> 00:18:19,674 小さい頃から父に やらされてましたから。 220 00:18:19,674 --> 00:18:22,577 ほ~お。 221 00:18:22,577 --> 00:18:27,977 お嬢様は お幸せですねえ。 お父様がこんなにご立派なお方で。 222 00:18:31,069 --> 00:18:37,792 おつるは 早くに母親を 亡くしておるからな。 223 00:18:37,792 --> 00:18:45,800 その分 十分にぜいたくを させてやりたいと思ってな。 224 00:18:45,800 --> 00:18:52,373 ま それも 金があればこそだ。 225 00:18:52,373 --> 00:18:56,744 地獄の沙汰も金次第というが→ 226 00:18:56,744 --> 00:19:03,835 私に言わせれば 人の命も金次第。 227 00:19:03,835 --> 00:19:09,374 貧乏人は 助かる命も助からん! 228 00:19:09,374 --> 00:19:12,760 あ いた! いててて。 強すぎました? 229 00:19:12,760 --> 00:19:15,560 ああ いやいや…。 230 00:19:23,505 --> 00:19:26,505 ああ~。 231 00:19:32,497 --> 00:19:37,068 旦那様は 随分と商いが お上手のようでございますね。 232 00:19:37,068 --> 00:19:43,124 金はな 金のある所に集まる。 知ってるか? 233 00:19:43,124 --> 00:19:46,161 いいえ。 だから→ 234 00:19:46,161 --> 00:19:50,632 私の所には まだまだ金が入ってくる。 235 00:19:50,632 --> 00:19:53,935 あら どちらから? 236 00:19:53,935 --> 00:20:01,376 明日の夜 会う さるお方も 大層 金がお好きでな。 237 00:20:01,376 --> 00:20:05,513 さるお方って? どなたとお会いになるんですか? 238 00:20:05,513 --> 00:20:09,784 お前なんかが聞いたらな 腰を抜かすぞ。 239 00:20:09,784 --> 00:20:13,254 まあ 知りたいわ。 240 00:20:13,254 --> 00:20:17,625 (あくび) 241 00:20:17,625 --> 00:20:21,329 こむらさきでな…。 242 00:20:21,329 --> 00:20:25,329 ちょっと 旦那様? ねえ。 243 00:20:39,664 --> 00:20:44,702 (寝言) 244 00:20:44,702 --> 00:21:00,902 ♪♪~ 245 00:21:13,731 --> 00:21:28,913 ♪♪~ 246 00:21:28,913 --> 00:21:32,913 (虫の鳴き声) 247 00:21:36,204 --> 00:21:39,204 (虫の鳴きまね) 248 00:22:15,743 --> 00:22:20,698 「明日 夜 こむらさき」? 249 00:22:20,698 --> 00:22:23,167 何だい? これ。 250 00:22:23,167 --> 00:22:25,567 う~ん? 251 00:22:40,068 --> 00:23:01,272 ♪♪~ 252 00:23:01,272 --> 00:23:07,345 「中山様 本日はようこそ おいで下さいまして→ 253 00:23:07,345 --> 00:23:15,403 ありがとう存じます。 これは ほんのご挨拶代わりに。→ 254 00:23:15,403 --> 00:23:19,603 どうぞ お受け取り下さいませ」。 255 00:23:31,069 --> 00:23:36,224 (中山)まあ 好物ゆえ 頂いておく。 256 00:23:36,224 --> 00:23:41,162 なかなかの商売上手じゃのう。 257 00:23:41,162 --> 00:23:44,799 ところで 木曾屋 例の件は? 258 00:23:44,799 --> 00:23:55,510 はい。 準備万端。 あとは 風を待つばかりでございます。 259 00:23:55,510 --> 00:23:57,528 風をな。 260 00:23:57,528 --> 00:24:05,928 ここは一つ めっぽう強い追い風を。 261 00:24:08,339 --> 00:24:15,463 風を待つ? めっぽう強い追い風…。 262 00:24:15,463 --> 00:24:36,963 ♪♪~ 263 00:24:40,138 --> 00:24:42,406 おう ご苦労。 264 00:24:42,406 --> 00:24:45,526 天命寺の大修理なんて うそっぱちでしたぜ。 265 00:24:45,526 --> 00:24:49,197 木曾屋が買い占めた材木は 上州の方になんか行っちゃいない。 266 00:24:49,197 --> 00:24:52,016 切り出しを止めて 時を稼いでいやがるんだ。 267 00:24:52,016 --> 00:24:55,002 (春之丞)すべては でたらめだったってことか。 268 00:24:55,002 --> 00:25:00,341 ゆうべ 木曾屋が会ってたのは 作事奉行の中山だった。 269 00:25:00,341 --> 00:25:05,313 その中山は 木曾屋と会った後 奥右筆の遠藤の屋敷へ行った。 270 00:25:05,313 --> 00:25:08,382 それって どういうことなんだい? 271 00:25:08,382 --> 00:25:14,105 つまり 木曾屋が材木を買い占めて 高値で売りに出ると→ 272 00:25:14,105 --> 00:25:17,208 利鞘が大いに稼げる。 273 00:25:17,208 --> 00:25:25,366 その中から 上納金を作事奉行へ そして 奥右筆へ。 274 00:25:25,366 --> 00:25:30,388 最後は恐らく 老中 水野の懐へ。 275 00:25:30,388 --> 00:25:32,473 また水野か。 276 00:25:32,473 --> 00:25:36,077 水は 高きから低きへと流れるが→ 277 00:25:36,077 --> 00:25:40,298 金は 低きから高きへと 吸い上げられる。 278 00:25:40,298 --> 00:25:43,935 しかし なぜだ? 279 00:25:43,935 --> 00:25:47,572 何故 大修理のうそまでついて 材木を買い占める? 280 00:25:47,572 --> 00:25:55,072 何やら もっともっと大きな 悪だくみが ありそうですな。 281 00:25:56,781 --> 00:26:02,870 ところで 例の おときからの図面ですが→ 282 00:26:02,870 --> 00:26:06,507 これ 何だと思いますか? 283 00:26:06,507 --> 00:26:29,797 ♪♪~ 284 00:26:29,797 --> 00:26:31,949 お嬢さん…。 285 00:26:31,949 --> 00:26:36,349 あんた 一体この家に 何しに来たの? 286 00:26:58,009 --> 00:27:00,795 あ~。 287 00:27:00,795 --> 00:27:08,102 (半鐘) 288 00:27:08,102 --> 00:27:10,087 火事か。 289 00:27:10,087 --> 00:27:18,379 これから冬にかけて またぞろ 火事が多くなるな。 290 00:27:18,379 --> 00:27:21,879 火付けか ぼやか。 291 00:27:23,868 --> 00:27:25,870 火付け? 292 00:27:25,870 --> 00:27:29,674  回想 (政吉)江戸の町に 材木が不足しておるのです。 293 00:27:29,674 --> 00:27:33,277  回想 (木曾屋) 高く売れる時に 高く売る。→ 294 00:27:33,277 --> 00:27:38,577 あとは 風を待つばかりでございます。 295 00:27:40,901 --> 00:27:47,301 江戸の町に。 まさか…。 296 00:27:48,976 --> 00:27:50,976 しまった! 297 00:27:52,763 --> 00:27:58,436 <楽翁の命で 材木を巡る 不穏な動きを探る隠密組。→ 298 00:27:58,436 --> 00:28:01,322 赤く燃える江戸の空。→ 299 00:28:01,322 --> 00:28:04,108 悪の陰謀に気づいた又十郎は→ 300 00:28:04,108 --> 00:28:08,529 江戸の町に 駆け出していくのだった> 301 00:28:08,529 --> 00:28:12,833 ♪♪~(主題歌) 302 00:28:12,833 --> 00:28:16,804 材木高騰のからくりが 分かりかけてきたぜ。 303 00:28:16,804 --> 00:28:19,240 お上も加担していることだ。 304 00:28:19,240 --> 00:28:22,593 (春之丞)江戸の どこか3か所で 火付けをするって言ってた。 305 00:28:22,593 --> 00:28:26,197 南蛮渡来の火消し玉ですな。 306 00:28:26,197 --> 00:28:28,416 (木曾屋) 火はこっちへ向かっている。→ 307 00:28:28,416 --> 00:28:30,901 頼むから逃げてくれ! 308 00:28:30,901 --> 00:28:33,701 今夜の火付けは させねえよ。 309 00:28:37,541 --> 00:29:25,341 ♪♪~ 310 00:30:34,375 --> 00:30:39,864 大平原のかなたに立ち昇る土煙。 311 00:30:39,864 --> 00:30:41,866 (関口)何だ? これは。 312 00:30:41,866 --> 00:30:43,868 やって来たのは→ 313 00:30:43,868 --> 00:30:49,168 映画から飛び出してきたかの ような クラシックカー。 314 00:30:53,194 --> 00:30:57,031 ユーラシア大陸を クラシックカーで駆け抜ける→ 315 00:30:57,031 --> 00:30:59,331 夢のレースです。