1 00:00:33,509 --> 00:00:38,213 <江戸の町から材木が消えた。→ 2 00:00:38,213 --> 00:00:44,013 隠密組が探りを入れると 裏に 材木問屋 木曾屋が浮かび上がる> 3 00:00:49,525 --> 00:00:55,430 <更に木曾屋は 作事奉行や 老中 水野ともつながっていた。→ 4 00:00:55,430 --> 00:00:58,417 そこには 材木の値をつり上げるため→ 5 00:00:58,417 --> 00:01:05,090 江戸の町を火の海にする 恐ろしい 企みが進められていたのだった> 6 00:01:05,090 --> 00:01:08,990 (半鐘) 7 00:01:10,696 --> 00:01:16,184 ♪♪~ 8 00:01:16,184 --> 00:01:22,391 (半鐘) 9 00:01:22,391 --> 00:01:25,310 (一太郎)お姉ちゃ~ん! (千代)一太郎~! 10 00:01:25,310 --> 00:01:27,829 一太郎~! 11 00:01:27,829 --> 00:01:29,948 お姉ちゃ~ん! 一太郎~! 12 00:01:29,948 --> 00:01:32,384 お姉ちゃ~ん! 13 00:01:32,384 --> 00:01:35,237 一太郎~! 14 00:01:35,237 --> 00:01:39,591 一太郎… 一太郎…。 (一太郎の声)お姉ちゃ~ん! 15 00:01:39,591 --> 00:01:42,091 一太郎! 16 00:01:45,030 --> 00:01:47,616 (神谷又十郎)千代。 17 00:01:47,616 --> 00:01:50,852 父上。 18 00:01:50,852 --> 00:01:54,452 どうした? また あの夢を? 19 00:01:56,024 --> 00:01:59,845 父上! 20 00:01:59,845 --> 00:02:02,845 大丈夫だ。 21 00:02:04,866 --> 00:02:09,187 火事は ただの ぼやだった。 22 00:02:09,187 --> 00:02:29,157 ♪♪~ 23 00:02:29,157 --> 00:02:34,279 材木高騰の からくりが 分かりかけてきたぜ。 24 00:02:34,279 --> 00:02:37,549 やはり 後ろには 水野がいる。 25 00:02:37,549 --> 00:02:46,591 水野の命を受けて 作事と木曾屋が 材木の値を つり上げていたんだ。 26 00:02:46,591 --> 00:02:48,593 あっ 押し売り。 (唐沢伴内)は? 27 00:02:48,593 --> 00:02:51,493 それから… これ。 28 00:02:54,616 --> 00:02:57,836 ん? なんだ このおはぎ10個ってのは。 29 00:02:57,836 --> 00:02:59,888 腹が減っては何とかと 言うだろ。 30 00:02:59,888 --> 00:03:04,226 無駄遣いはなしだ! で 分かったのは それだけか? 31 00:03:04,226 --> 00:03:09,626 いや まだ調べる。 ついては金がいる。 32 00:03:13,218 --> 00:03:16,588 (春之丞)火付け? 材木を高値で売るために→ 33 00:03:16,588 --> 00:03:19,624 江戸の町に火を付けるって 言うのかい? そうだ。 34 00:03:19,624 --> 00:03:22,644 (木村源兵衛)確かに火事を出せば 材木は どんどん売れる。 35 00:03:22,644 --> 00:03:27,115 (喜八郎) それに 木曾屋だけじゃない。 36 00:03:27,115 --> 00:03:30,585 お上も加担していることだ。 37 00:03:30,585 --> 00:03:34,856 かなりの範囲を 焼く企みに違いない。 38 00:03:34,856 --> 00:03:38,994 許せねえ… それだけは許せねえよ! 39 00:03:38,994 --> 00:03:42,514 火付けの企てを阻止する。 どうやって? 40 00:03:42,514 --> 00:03:47,419 やつらが根城にしている 盗人宿を探る。 41 00:03:47,419 --> 00:03:53,158 火付けなら 必ずやつらが動き出す。 42 00:03:53,158 --> 00:04:15,213 ♪♪~ 43 00:04:15,213 --> 00:04:19,534 政吉を襲った あざの男だ。 来やがったな。 44 00:04:19,534 --> 00:04:30,095 ♪♪~ 45 00:04:30,095 --> 00:04:32,664 (春之丞)「遅くなりやした」。 46 00:04:32,664 --> 00:04:38,920 「さてと じゃあ 早速ですが 約束の何を…」。 47 00:04:38,920 --> 00:05:02,828 ♪♪~ 48 00:05:02,828 --> 00:05:06,228 そっちが そうくりゃ…。 49 00:05:21,129 --> 00:05:24,866 (弥助の声) 親分 確かに50両ありやす。 50 00:05:24,866 --> 00:05:30,655 (木曾屋文左衛門) これは 前金だ。 あとの半分は…。 51 00:05:30,655 --> 00:05:35,327 (鬼火の佐平次) 江戸が火の海になったら きっちり頂きますぜ。 52 00:05:35,327 --> 00:05:37,312 え? 53 00:05:37,312 --> 00:05:42,350 おいおい 全部 燃やしてもらっちゃ 困りますよ。 54 00:05:42,350 --> 00:05:48,590 旦那は いろいろと 難しい注文を付けてくれますね。 55 00:05:48,590 --> 00:05:51,090 おい。 へい。 56 00:05:56,231 --> 00:06:01,286 (佐平次) まずは ここと ここと ここ。 3か所から火付けする。 57 00:06:01,286 --> 00:06:26,795 ♪♪~ 58 00:06:26,795 --> 00:06:30,065 木戸番の亥の刻の 時の鐘が合図だ。 59 00:06:30,065 --> 00:06:33,218 それぞれ 火を付ける。 60 00:06:33,218 --> 00:06:36,555 東の風が強けりゃ ここら辺りまで→ 61 00:06:36,555 --> 00:06:40,125 あんたの望むとおりに 燃えてくれるだろうよ。 62 00:06:40,125 --> 00:06:42,110 ここまでだぞ! 63 00:06:42,110 --> 00:06:47,465 ここから先は大川。 火は行かねえ。 64 00:06:47,465 --> 00:06:54,623 あとは くれぐれも 火付けの証拠は残さぬように。 65 00:06:54,623 --> 00:06:59,794 この鬼火の佐平次 そんな甘い仕事はしねえ。 66 00:06:59,794 --> 00:07:05,033 で 火付けは いつになる? 67 00:07:05,033 --> 00:07:11,389 東の空っ風の強い夜。 68 00:07:11,389 --> 00:07:14,289 亥の刻。 69 00:07:17,929 --> 00:07:19,915 うむ。 70 00:07:19,915 --> 00:07:23,201 3か所で火付け? 71 00:07:23,201 --> 00:07:29,407 東の空っ風の強い夜。 亥の刻。 72 00:07:29,407 --> 00:07:48,660 ♪♪~ 73 00:07:48,660 --> 00:07:52,964 夜鳴きそばの屋台が3台。 74 00:07:52,964 --> 00:08:06,127 ♪♪~ 75 00:08:06,127 --> 00:08:08,227 これは…。 76 00:08:10,198 --> 00:08:15,998 おときからの図面ですが これを透かしてみて下さい。 77 00:08:20,892 --> 00:08:27,232 こっちが本所で こっちが深川。 やっぱり こいつは江戸だ。 78 00:08:27,232 --> 00:08:32,237 やつら 江戸のどこか3か所で 火付けをするって言ってた。 79 00:08:32,237 --> 00:08:34,456 この3か所だ。 80 00:08:34,456 --> 00:08:38,026 夜鳴きそばの屋台が3つ。 81 00:08:38,026 --> 00:08:41,162 つゆを入れる壺に入っていたのは 油だった。 82 00:08:41,162 --> 00:08:44,866 あれで 火付けを仕掛ける気だ。 83 00:08:44,866 --> 00:08:46,851 いつ 火付けを? 84 00:08:46,851 --> 00:08:51,256 東の空っ風の強い夜 亥の刻。 85 00:08:51,256 --> 00:08:54,926 だが 東の風が強い夜とは? 86 00:08:54,926 --> 00:08:56,911 風が読めるといいんだが。 87 00:08:56,911 --> 00:08:59,297 風 風 風 風。 88 00:08:59,297 --> 00:09:03,618 風のことなら こいつにお任せを。 89 00:09:03,618 --> 00:09:05,637 これが 東。 90 00:09:05,637 --> 00:09:07,622 オッホホホホ。 91 00:09:07,622 --> 00:09:10,825 木曾屋が焼こうとしてるのは…。 92 00:09:10,825 --> 00:09:14,963 てめえらには 火の粉がかからぬ ように ちゃんと考えてやがる。 93 00:09:14,963 --> 00:09:16,948 ますます許せねえ。 94 00:09:16,948 --> 00:09:21,353 皆さん ちょいと 表まで ご足労願います。 95 00:09:21,353 --> 00:09:29,594 ♪♪~ 96 00:09:29,594 --> 00:09:32,494 これをご覧下さい。 97 00:09:34,249 --> 00:09:37,318 (破裂音) 98 00:09:37,318 --> 00:09:41,689 南蛮渡来の粉薬を混ぜた 火消し玉ですな。 99 00:09:41,689 --> 00:09:43,792 (せき) 100 00:09:43,792 --> 00:09:47,095 使え… 使えるな。 ははあ! 101 00:09:47,095 --> 00:09:57,095 ♪♪~ 102 00:09:59,791 --> 00:10:02,791 (おとき) それが一番 お似合いですね。 103 00:10:04,412 --> 00:10:07,365 やめた。 そっちにする。 104 00:10:07,365 --> 00:10:10,085 その花かんざしと そのくしを。 105 00:10:10,085 --> 00:10:12,153 ありがとうございます。 106 00:10:12,153 --> 00:10:14,789 お~い! 出かけるぞ。 107 00:10:14,789 --> 00:10:17,525 おお 履き物な。 はい! 108 00:10:17,525 --> 00:10:20,328 おとっつぁん 今日 出かけたいんだけど。 109 00:10:20,328 --> 00:10:22,447 また 芝居かい? 110 00:10:22,447 --> 00:10:25,483 ねえ いいでしょ? ならん。 111 00:10:25,483 --> 00:10:28,353 出かけることはならん。 何で? 112 00:10:28,353 --> 00:10:30,355 もうずっと おとっつぁんの 言うとおり→ 113 00:10:30,355 --> 00:10:33,758 おとなしく家にいたじゃない。 駄目だ! 114 00:10:33,758 --> 00:10:37,595 当分は 出かけることはならん。 115 00:10:37,595 --> 00:10:40,982 どうして? おとっつぁん 今日は…。 116 00:10:40,982 --> 00:10:43,818 ならんと言ったら ならん! 117 00:10:43,818 --> 00:10:48,690 決して おつるを 出かけさせてはならん。 118 00:10:48,690 --> 00:10:50,792 はい。 119 00:10:50,792 --> 00:10:52,892 いいな。 120 00:10:59,134 --> 00:11:01,934 それでは これを…。 121 00:11:14,816 --> 00:11:19,716 「東の空っ風の強い夜 亥の刻に火付け」。 122 00:11:23,775 --> 00:11:26,775 おとき。 お嬢さん。 123 00:11:28,813 --> 00:11:33,101 私 知ってる。 おとっつぁんは 材木を売るために→ 124 00:11:33,101 --> 00:11:39,357 何か とんでもないことを しようとしている。 125 00:11:39,357 --> 00:11:42,257 教えて。 お願い! 126 00:11:46,431 --> 00:11:49,784 言えないよ。 127 00:11:49,784 --> 00:11:54,155 やっぱり そうなんだね。 128 00:11:54,155 --> 00:11:57,155 おとっつぁんは 何をしようとしているの? 129 00:12:01,579 --> 00:12:04,933 教えてくれないんだね。 130 00:12:04,933 --> 00:12:07,133 じゃあ いいよ。 131 00:12:16,311 --> 00:12:33,811 (風の音) 132 00:12:36,814 --> 00:12:40,885 東の強い風…。 133 00:12:40,885 --> 00:12:44,756 おい お前ら! いよいよ 今夜だ。 134 00:12:44,756 --> 00:12:46,758 (一同)へい! 135 00:12:46,758 --> 00:13:27,515 ♪♪~ 136 00:13:27,515 --> 00:13:32,537 あっ! おい! 137 00:13:32,537 --> 00:13:37,191 東の強い風。 138 00:13:37,191 --> 00:13:39,527 今夜だ! うむ。 139 00:13:39,527 --> 00:13:54,827 ♪♪~ 140 00:13:59,530 --> 00:14:03,230 おっかさん お願い。 141 00:14:09,257 --> 00:14:11,357 (風の音) 142 00:14:14,162 --> 00:14:17,598 ♪♪~ 143 00:14:17,598 --> 00:14:20,918 おとき。 144 00:14:20,918 --> 00:15:02,418 ♪♪~ 145 00:15:07,198 --> 00:15:09,701 誰か。 146 00:15:09,701 --> 00:15:12,420 誰か おらぬか? (おまつ)はい。 147 00:15:12,420 --> 00:15:15,156 あっ 旦那様。 おつるは どこへ行った? 148 00:15:15,156 --> 00:15:18,559 えっ… お嬢様が? 149 00:15:18,559 --> 00:15:22,259 あの女中は? あれは どうしたのだ? 150 00:15:36,294 --> 00:15:38,296 「良徳寺」。 151 00:15:38,296 --> 00:15:45,896 おつる! そこは… そこは… 火の海に。 152 00:15:52,677 --> 00:15:55,847 命日。 153 00:15:55,847 --> 00:16:15,347 ♪♪~ 154 00:16:25,877 --> 00:16:28,329 おい お前らも飲め。 155 00:16:28,329 --> 00:16:30,529 へい。 156 00:16:32,533 --> 00:16:34,519 佐平次! 157 00:16:34,519 --> 00:16:36,521 これは 木曾屋の旦那。 158 00:16:36,521 --> 00:16:39,857 火付けは 取りやめだ! 159 00:16:39,857 --> 00:16:42,093 何を今頃 寝ぼけたことを。 160 00:16:42,093 --> 00:16:44,745 この俺が 取りやめだと言ってるんだ! 161 00:16:44,745 --> 00:16:48,345 もう無理ですよ。 皆 行っちまったよ! 162 00:16:49,967 --> 00:16:54,355 何だと~! いいから すぐにやめさせろ! 163 00:16:54,355 --> 00:16:58,359 もう無理だよ。 そんなことは! 164 00:16:58,359 --> 00:17:17,559 ♪♪~ 165 00:17:23,718 --> 00:17:25,853 今夜の火付けは させねえよ。 166 00:17:25,853 --> 00:17:27,853 何者だ! 167 00:17:29,790 --> 00:17:31,843 やっちまえ~! 168 00:17:31,843 --> 00:17:34,862 うわあ! 169 00:17:34,862 --> 00:17:36,862 うっ! 170 00:17:38,516 --> 00:17:40,516 いや…。 171 00:17:45,656 --> 00:17:55,756 ♪♪~ 172 00:17:58,119 --> 00:18:01,489 (おつる) おとっつぁんは来ないよ。 173 00:18:01,489 --> 00:18:05,660 おっかさんの命日も 忘れてたんだもの。 174 00:18:05,660 --> 00:18:11,832 私が6つの年に おっかさん 流行り病にかかって。 175 00:18:11,832 --> 00:18:14,518 家には お金がなくって。 176 00:18:14,518 --> 00:18:19,624 医者にも診てもらえず 薬も買えなくて。 177 00:18:19,624 --> 00:18:24,896 おっかさん あっけなく死んじゃった。 178 00:18:24,896 --> 00:18:31,652 おとっつぁん 俺に甲斐性が ないために死なせたって。 179 00:18:31,652 --> 00:18:36,591 おとっつぁん それから 働いて 働いて 働いて…。 180 00:18:36,591 --> 00:18:44,849 私 おとっつぁんまで死んじまうん じゃないかって怖かった。 181 00:18:44,849 --> 00:18:53,124 でも いつの間にか おとっつぁん 鬼になってしまった。 182 00:18:53,124 --> 00:18:57,878 商いの鬼にね。 183 00:18:57,878 --> 00:19:00,531 金は魔物って言うけど。 184 00:19:00,531 --> 00:19:05,831 おとっつぁんは 私なんかより お金の方が大事さ。 185 00:19:10,424 --> 00:19:14,362 (風の音) 186 00:19:14,362 --> 00:19:16,998 おつる… おつる…。 187 00:19:16,998 --> 00:19:20,835 (せき) 188 00:19:20,835 --> 00:19:24,435 (亥の刻の鐘) 189 00:19:27,591 --> 00:19:33,691 おつる おつる… おつる! 190 00:19:35,383 --> 00:19:39,036 うりゃ! 191 00:19:39,036 --> 00:19:42,136 (源兵衛) おい 火付けはさせねえぜ。 192 00:19:48,929 --> 00:19:51,729 うりゃ~! 193 00:20:18,392 --> 00:20:22,396 おつる… おつる! 194 00:20:22,396 --> 00:20:25,433 (半鐘) 195 00:20:25,433 --> 00:20:27,733 半鐘が鳴ってる。 196 00:20:31,288 --> 00:20:35,159 おときさん 弟がいるって。 197 00:20:35,159 --> 00:20:37,161 ああ いるよ。 198 00:20:37,161 --> 00:20:39,146 いいね。 199 00:20:39,146 --> 00:20:41,615 そうかい? けんかばかりさ。 200 00:20:41,615 --> 00:20:44,685 それでも。 201 00:20:44,685 --> 00:20:49,490 私も弟も 親の顔 覚えてないんだ。 202 00:20:49,490 --> 00:20:51,990 生きてるだけいいさ。 203 00:20:56,213 --> 00:20:59,717 おつる! おとっつぁん…。 204 00:20:59,717 --> 00:21:02,787 おつる 急いで来るんだ! 205 00:21:02,787 --> 00:21:05,790 おとっつぁん! 火は こっちに向かっている。 206 00:21:05,790 --> 00:21:08,876 この辺りは 燃えてしまう。 早く逃げるんだ! 207 00:21:08,876 --> 00:21:10,895 この辺りが燃えるって? 208 00:21:10,895 --> 00:21:16,550 ああ 燃える。 さあ だから早く行こう。 逃げるんだ。 209 00:21:16,550 --> 00:21:20,354 おとっつぁん やっぱり火付けを? 210 00:21:20,354 --> 00:21:22,356 おつる…。 211 00:21:22,356 --> 00:21:26,556 ねえ 答えて。 おとっつぁん 火付けをしたの? 212 00:21:28,896 --> 00:21:32,917 おとっつぁん! 213 00:21:32,917 --> 00:21:36,854 おつる 頼む。 逃げてくれ! 214 00:21:36,854 --> 00:21:38,856 嫌だ。 215 00:21:38,856 --> 00:21:43,956 逃げないと お前は ここで焼け死ぬ。 216 00:21:45,596 --> 00:21:50,918 いいよ。 おとっつぁん ここで一緒に死のう。 217 00:21:50,918 --> 00:21:55,518 もう 金もうけなんかしないで おっかさんの所に2人で行こう。 218 00:21:57,208 --> 00:22:00,508 ああ… おつる…。 219 00:22:04,381 --> 00:22:06,581 半鐘がやんだ。 220 00:22:09,286 --> 00:22:12,623 木曾屋。 221 00:22:12,623 --> 00:22:16,123 火事は起きねえよ。 222 00:22:19,897 --> 00:22:24,902 金もうけのために 火付けまで しようだなんてやつを→ 223 00:22:24,902 --> 00:22:28,522 俺は許せねえ。 224 00:22:28,522 --> 00:22:33,122 火付けだけは 何としても許せねえ。 225 00:22:34,812 --> 00:22:40,434 木曾屋 お前の宝は何だ? 226 00:22:40,434 --> 00:22:44,088 宝…。 227 00:22:44,088 --> 00:22:48,259 火付けまでして 手に入れたい金か? 228 00:22:48,259 --> 00:22:51,378 そうじゃねえだろう。 229 00:22:51,378 --> 00:22:57,078 お前は おつるを助けたいと願い ここまで来た。 230 00:23:03,490 --> 00:23:08,929 人には 誰にも宝がある。 231 00:23:08,929 --> 00:23:16,487 てめえの命に代えても 守りたい宝が。 232 00:23:16,487 --> 00:23:18,487 木曾屋! 233 00:23:20,991 --> 00:23:24,491 てめえのしようとしたことが 分かるか? 234 00:23:30,784 --> 00:23:33,103 お侍様! 235 00:23:33,103 --> 00:23:35,689 おつる。 236 00:23:35,689 --> 00:23:51,789 ♪♪~ 237 00:23:51,789 --> 00:23:54,458 俺は人は斬らん。 238 00:23:54,458 --> 00:23:59,997 (泣き声) 239 00:23:59,997 --> 00:24:04,351 おつる すまなかった。 240 00:24:04,351 --> 00:24:08,923 おとっつぁん…。 おつる。 241 00:24:08,923 --> 00:24:11,223 おとっつぁん…。 おつる! 242 00:24:14,778 --> 00:24:19,578 又さん 遅いよ。 243 00:24:23,087 --> 00:24:25,087 すまん。 244 00:24:28,025 --> 00:24:30,861 おつる…。 245 00:24:30,861 --> 00:24:45,061 ♪♪~ 246 00:24:52,816 --> 00:24:58,973 (男) 作事奉行の中山様と鬼火の一家が つるんでたって? 247 00:24:58,973 --> 00:25:02,673 (女)ゆうべの ぼやは こいつら らしいよ。 248 00:25:06,447 --> 00:25:09,450 (使用人) 殿! 一大事にございます! 249 00:25:09,450 --> 00:25:11,869 (中山)朝っぱらから何事だ? 250 00:25:11,869 --> 00:25:14,888 鬼火の佐平次一家が 門前につるされております。 251 00:25:14,888 --> 00:25:16,890 何~?! 252 00:25:16,890 --> 00:25:20,995 (遠藤成勝)作事奉行の中山は お役解き放ちといたしました。 253 00:25:20,995 --> 00:25:23,881 どうなっておる? 申し訳ございません。 254 00:25:23,881 --> 00:25:26,917 今回の手立てを 邪魔する者がありまするが。 255 00:25:26,917 --> 00:25:29,870 邪魔をする者だと! どこの どいつだ? 256 00:25:29,870 --> 00:25:33,991 今しばらく。 早速に調べさせておりますれば。 257 00:25:33,991 --> 00:25:38,162 遠藤 金が要るのだ。 258 00:25:38,162 --> 00:25:40,614 分かっておろうの。 259 00:25:40,614 --> 00:25:42,614 御意。 260 00:25:46,937 --> 00:25:51,592 (伴内)隠密組 見事 火付けを 阻みましてございまする。 261 00:25:51,592 --> 00:25:54,645 フッフッフッフ…。 262 00:25:54,645 --> 00:25:57,297 全てのもくろみが泡と消え→ 263 00:25:57,297 --> 00:26:03,187 出羽守殿の悔しがられる顔が… ヘッヘッヘッヘッヘ…。 264 00:26:03,187 --> 00:26:11,028 しかし 隠密組 まあ 私めが いろいろと たきつけたとは申せ→ 265 00:26:11,028 --> 00:26:13,964 なかなかの働きをいたしまする。 266 00:26:13,964 --> 00:26:18,168 いやいや これからが 楽しみでございまする。 267 00:26:18,168 --> 00:26:21,468 (楽翁)うむ。 (伴内)フッフッフッフッフ…。 268 00:26:35,352 --> 00:26:39,423 木曾屋は 自ら奉行所に 名乗り出ました。 269 00:26:39,423 --> 00:26:41,425 店は お取り潰し。 270 00:26:41,425 --> 00:26:47,014 娘のおつるは 重政の主人に 引き取られたそうです。 271 00:26:47,014 --> 00:26:50,617 そうか。 おつるは政吉の所に。 272 00:26:50,617 --> 00:26:54,955 おつるさん 重政さんの杉の家で 働かせてもらうらしいよ。 273 00:26:54,955 --> 00:27:02,162 わがまま放題に育ったおつるも 心を入れ替えてですかな。 274 00:27:02,162 --> 00:27:06,266 木曾屋にも 役所のお慈悲があればいいがな。 275 00:27:06,266 --> 00:27:09,653 さあ それは…。 276 00:27:09,653 --> 00:27:15,853 あの親子が 再びこの世で 会えるかどうか…。 277 00:27:19,763 --> 00:27:24,518 私なんか おとっつぁんの顔も おっかさんの顔も覚えてないよ。 278 00:27:24,518 --> 00:27:26,537 おとき殿…。 279 00:27:26,537 --> 00:27:31,258 僕だって思い出すって言えば 橋の たもとで 手つないで立ってた→ 280 00:27:31,258 --> 00:27:33,377 姉ちゃんの泣きべそぐらいかな。 281 00:27:33,377 --> 00:27:38,415 何言ってんだよ 熊吉 誰のおかげで…。 282 00:27:38,415 --> 00:27:46,190 濁った城の水まで 清めることは できませんでしたな。 283 00:27:46,190 --> 00:27:51,645 だが 俺たちがいる限り そんな悪事は許さねえ。 284 00:27:51,645 --> 00:27:56,767 <隠密組の活躍により 江戸の町は 火付けによる大火から救われた。→ 285 00:27:56,767 --> 00:28:00,988 だが まだまだ 世に悪の火種は残っている。→ 286 00:28:00,988 --> 00:28:07,188 その火種を絶やさんと 我ら隠密組の活躍は続く> 287 00:28:11,014 --> 00:28:13,517 (千代)お小夜ちゃんが 急な病で亡くなったって。→ 288 00:28:13,517 --> 00:28:15,752 お城から冷たくなって 帰ってきた…。 289 00:28:15,752 --> 00:28:19,590 (正兵衛)なぜか お小夜の袖から 氷砂糖が一粒出てまいりました。 290 00:28:19,590 --> 00:28:22,259 (伴内)江戸市中で 砂糖の値が 著しく上がっておる。 291 00:28:22,259 --> 00:28:26,079 しかも水野は その砂糖を 大奥へ献上してるらしい。 292 00:28:26,079 --> 00:28:28,131 (源兵衛) 水野と大奥を懲らしめる? 293 00:28:28,131 --> 00:28:31,151 応命寺にやって来る 奥女中たちから→ 294 00:28:31,151 --> 00:28:34,421 お小夜に何があったか 聞き出してえ。 295 00:28:34,421 --> 00:28:36,423 大奥…。 296 00:28:36,423 --> 00:28:42,513 ♪♪~(主題歌) 297 00:28:42,513 --> 00:29:24,513 ♪♪~ 298 00:30:34,658 --> 00:30:43,650 去年11月 一つの宝石に 熱い視線が注がれました。 299 00:30:43,650 --> 00:30:46,653 世界で最も有名なダイヤモンドが→ 300 00:30:46,653 --> 00:30:53,153 新しいデザインをまとって 人々の前に登場したのです。