1 00:00:02,509 --> 00:00:06,446 時は戦国 ところは井伊谷。 2 00:00:06,446 --> 00:00:10,250 代々 井伊の一族が治めてきた この地は→ 3 00:00:10,250 --> 00:00:16,923 そのころ 駿河の名門 今川氏の支配を受けていた。 4 00:00:16,923 --> 00:00:22,262 これなるは 井伊家当主の 一人娘 おとわ。 5 00:00:22,262 --> 00:00:25,598 おとわには 亀之丞 鶴丸という→ 6 00:00:25,598 --> 00:00:29,469 2人の幼なじみが おったのじゃが→ 7 00:00:29,469 --> 00:00:31,938 おとわの父 直盛は→ 8 00:00:31,938 --> 00:00:37,277 亀之丞を おとわの婿とし 家督を継がせる事を決めた。 9 00:00:37,277 --> 00:00:42,949 じゃが 亀之丞は 父の企てた謀反の廉で→ 10 00:00:42,949 --> 00:00:47,821 今川から 命を狙われる身となってしまう。 11 00:00:47,821 --> 00:00:53,293 その裏では 鶴丸の父 小野和泉守が→ 12 00:00:53,293 --> 00:00:55,628 糸を引いておった。 13 00:00:55,628 --> 00:00:58,628 待て! 14 00:01:04,237 --> 00:01:07,237 井伊亀之丞か! 15 00:01:09,909 --> 00:01:12,909 亀之丞かと聞いておる! 16 00:01:14,581 --> 00:01:18,918 (おとわ) 違う。 井伊亀之丞ではない! 17 00:01:18,918 --> 00:03:56,618 ♪♪~ 18 00:04:00,513 --> 00:04:04,884 井伊谷では 亀之丞を捜し出すため→ 19 00:04:04,884 --> 00:04:10,223 子どもたちの人相改めが 行われる事となった。 20 00:04:10,223 --> 00:04:13,126 (弥吉)よし 行っていいぞ。 連れてこい。 21 00:04:13,126 --> 00:04:16,896 (弥吉)次の者。 名を申せ。 22 00:04:16,896 --> 00:04:19,799 (与兵)井平の与兵。 23 00:04:19,799 --> 00:04:22,769 (弥吉)次の者。 (助三)井平の助三です。 24 00:04:22,769 --> 00:04:26,239 (弥吉)次。 そちの名は? 25 00:04:26,239 --> 00:04:29,939 (権八)奥山の権八と申します。 26 00:04:31,577 --> 00:04:35,248 お方様。 どちらへ。 27 00:04:35,248 --> 00:04:38,918 とわが寺へ行くと言ったきり 戻っておらぬのじゃ。 28 00:04:38,918 --> 00:04:40,853 (たけ) 私が 目を離しましたばかりに。 29 00:04:40,853 --> 00:04:42,789 ≪申し上げます。 30 00:04:42,789 --> 00:04:47,789 井伊亀之丞と思われる者を 捕らえましてございまする! 31 00:04:55,268 --> 00:04:57,203 (直盛)あれは…。 32 00:04:57,203 --> 00:05:00,873 (今川の使者) 井伊殿 お改め下さい。→ 33 00:05:00,873 --> 00:05:05,173 この者は 亀之丞殿でございますか? 34 00:05:11,517 --> 00:05:14,420 おとわ! 父上! 35 00:05:14,420 --> 00:05:17,423 (今川の使者)とわ とは何者じゃ。 36 00:05:17,423 --> 00:05:21,194 (直盛)我が一人娘にござる。 (今川の使者)ひ… 姫? 37 00:05:21,194 --> 00:05:24,564 姫にございます! (左馬助)まことでござる。→ 38 00:05:24,564 --> 00:05:28,434 こちらは 井伊の姫にて。 39 00:05:28,434 --> 00:05:32,438 だから だから違うと 言うたではないか! 40 00:05:32,438 --> 00:05:36,576 井伊の姫。 そうじゃ! 41 00:05:36,576 --> 00:05:38,876 ほう。 42 00:05:48,588 --> 00:05:51,257 では 井伊の姫が 何故→ 43 00:05:51,257 --> 00:05:55,257 朝早く あのような所に おられたのじゃ? 44 00:05:57,130 --> 00:06:01,534 それは…→ 45 00:06:01,534 --> 00:06:05,404 竜宮小僧を 探しておったのです。 りゅ。 46 00:06:05,404 --> 00:06:09,208 井伊の里に住むという 伝説の小僧で→ 47 00:06:09,208 --> 00:06:13,079 ここのところ ず~っと 探しておったのですが→ 48 00:06:13,079 --> 00:06:17,550 全く出会えず。 ひょっとして 朝早くならと→ 49 00:06:17,550 --> 00:06:20,219 繰り出した次第にございまする。 50 00:06:20,219 --> 00:06:24,891 うそだと お思いなら 里の者に聞いてみて下され。 51 00:06:24,891 --> 00:06:37,470 ♪♪~ 52 00:06:37,470 --> 00:06:40,907 井伊殿!→ 53 00:06:40,907 --> 00:06:45,778 わざと 亀之丞を逃がしたか それとも 取り逃したか…。→ 54 00:06:45,778 --> 00:06:48,581 いずれにせよ そちらの落ち度。 55 00:06:48,581 --> 00:06:53,452 このまま 済まされるとは ゆめゆめ 思われぬよう。 56 00:06:53,452 --> 00:06:55,922 はっ。 57 00:06:55,922 --> 00:07:14,407 ♪♪~ 58 00:07:14,407 --> 00:07:19,145 最初は ただ 落とした笛を 届けようと思ったのです。 59 00:07:19,145 --> 00:07:23,845 会えるかどうか 一か八かでしたが。 60 00:07:29,222 --> 00:07:31,222 うわっ。 61 00:07:33,893 --> 00:07:37,230 どこじゃ! 62 00:07:37,230 --> 00:07:39,930 茂みは どうじゃ。 63 00:07:41,901 --> 00:07:44,201 藤七郎! 64 00:07:46,239 --> 00:07:48,539 亀! 65 00:07:50,910 --> 00:07:53,579 これから どこへ向かうのじゃ。 66 00:07:53,579 --> 00:07:57,450 (亀之丞)知る者が多ければ 感づかれる事も多くなると→ 67 00:07:57,450 --> 00:08:00,386 和尚様から言われておって。 68 00:08:00,386 --> 00:08:03,386 我は誰にも言わぬ。 69 00:08:06,158 --> 00:08:08,458 すまぬ。 70 00:08:10,863 --> 00:08:15,534 (今村藤七郎)亀之丞様 そろそろ。 71 00:08:15,534 --> 00:08:19,205 (亀之丞)今行く。 72 00:08:19,205 --> 00:08:23,905 あっ 亀。 これを。 73 00:08:29,849 --> 00:08:33,849 わざわざ 届けてくれたのか。 74 00:08:39,892 --> 00:08:46,766 これは 父上から頂いたものじゃ。 75 00:08:46,766 --> 00:08:51,066 もう 二度とは手に入らぬ…。 76 00:08:53,906 --> 00:08:58,244 ありがとう おとわ。 77 00:08:58,244 --> 00:09:03,082 死ぬなよ 亀。 78 00:09:03,082 --> 00:09:07,782 何があっても 決して。 79 00:09:14,193 --> 00:09:21,067 俺は もっともっと強うなる。 80 00:09:21,067 --> 00:09:29,542 馬も 手習いも 誰よりも できるようになってみせる。 81 00:09:29,542 --> 00:09:33,879 誰よりも 強い男になって→ 82 00:09:33,879 --> 00:09:41,554 そうなって 必ず… おとわのもとに帰る。 83 00:09:41,554 --> 00:09:46,425 待っておる。 亀之丞様。 追っ手が参ります。 84 00:09:46,425 --> 00:09:50,229 ≪(足音と いななき) 85 00:09:50,229 --> 00:09:52,164 亀。 86 00:09:52,164 --> 00:09:56,569 そして 亀は我の着物を着て逃げ→ 87 00:09:56,569 --> 00:10:02,241 我は 亀のふりをし おとりになったのじゃ。 88 00:10:02,241 --> 00:10:04,541 いたぞ! 89 00:10:09,582 --> 00:10:13,252 しばし 時を稼げればと。 90 00:10:13,252 --> 00:10:15,187 (直平)ようやった! 91 00:10:15,187 --> 00:10:17,923 (千賀 直盛)しっ! 92 00:10:17,923 --> 00:10:23,262 それでこそ 井伊の女子じゃ! ようやった! 93 00:10:23,262 --> 00:10:27,562 偉い! 偉いぞ おとわ! 94 00:10:29,602 --> 00:10:35,474 その場で斬られていたら どうするつもりだったのですか。 95 00:10:35,474 --> 00:10:37,476 あ…。 96 00:10:37,476 --> 00:10:42,476 少しは 己の身の事を考えなさい。 97 00:10:45,618 --> 00:10:50,489 しかし 無事で よかったの。 98 00:10:50,489 --> 00:10:53,189 はい。 99 00:10:58,197 --> 00:11:00,897 さあ。 100 00:11:03,903 --> 00:11:09,241 亀は 無事逃げられたかの。 101 00:11:09,241 --> 00:11:15,915 こればかりは お祈りするしかありませんね。 102 00:11:15,915 --> 00:11:20,915 今は どの辺りかのう。 103 00:11:34,266 --> 00:11:38,938 おとわは 無事であったかのう。 104 00:11:38,938 --> 00:11:42,808 (藤七郎)今川も まさか 女子は斬りますまい。 105 00:11:42,808 --> 00:11:49,582 井伊は 大変な事になろうの。 106 00:11:49,582 --> 00:11:56,282 生き延びる事が 皆様の恩に 報いる事でございますよ。 107 00:12:04,096 --> 00:12:09,568 数日後 今川からの使者は 井伊谷から 一旦 引き上げ→ 108 00:12:09,568 --> 00:12:14,240 直満の葬儀が行われた。 109 00:12:14,240 --> 00:12:18,911 謀反人として成敗された 直満の葬儀は→ 110 00:12:18,911 --> 00:12:25,251 近しい身内だけの 寂しいものでござった。 111 00:12:25,251 --> 00:12:29,121 (直平)今川からは 何か言うてきたか。 112 00:12:29,121 --> 00:12:32,421 いえ。 まだ 何も…。 113 00:12:34,260 --> 00:12:38,597 もう まこと 謀反でも起こすか。 114 00:12:38,597 --> 00:12:41,500 ざれ言は およし下さい。 今の井伊など→ 115 00:12:41,500 --> 00:12:44,937 今川に攻め込まれたら ひとたまりもございませぬ。 116 00:12:44,937 --> 00:12:49,608 (朝利)しかし まことに 謀反など あったのでござりましょうかな。 117 00:12:49,608 --> 00:12:52,278 (直由)拙者も おかしいと思っておりました。 118 00:12:52,278 --> 00:12:54,613 でっちあげに決まっておる。 119 00:12:54,613 --> 00:13:01,887 太守様は 直満殿が 北条に宛てた 密書を手に入れておられました。→ 120 00:13:01,887 --> 00:13:07,226 謀反を考えておられたのは 事実かと。 121 00:13:07,226 --> 00:13:12,097 偽書 という事は。 122 00:13:12,097 --> 00:13:17,570 山中の洞窟に 一人 斬られた男があった。→ 123 00:13:17,570 --> 00:13:21,440 亀之丞は その男を見た事があると。 124 00:13:21,440 --> 00:13:23,442 それが何じゃというんじゃ。 125 00:13:23,442 --> 00:13:29,915 男は 恐らくは 北条と叔父上との 間を取り次いでいた者で→ 126 00:13:29,915 --> 00:13:31,850 密書は そこから盗まれたものかと。 127 00:13:31,850 --> 00:13:36,789 (直平)問題は 誰が告げ口をしおったかじゃ! 128 00:13:36,789 --> 00:13:40,926 新野! はっ。 おぬしではあるまいの! 129 00:13:40,926 --> 00:13:47,600 はあ? それがしは 太守様より きつく叱責を賜りました。→ 130 00:13:47,600 --> 00:13:52,271 謀反一つ見抜けず 何の目付けかと。 131 00:13:52,271 --> 00:13:59,144 (弥吉) あの 和泉守様が お悔やみに いらっしゃいましたが。 132 00:13:59,144 --> 00:14:01,080 日を改めよと。 133 00:14:01,080 --> 00:14:05,080 (直平)構わん! 通せ! (弥吉)はっ。 134 00:14:20,432 --> 00:14:24,732 (政直)直満殿の御最期 まことに残念でございました。 135 00:14:27,573 --> 00:14:30,476 かような場にて 恐れ入りまするが→ 136 00:14:30,476 --> 00:14:33,912 太守様よりの お下知でございますゆえ→ 137 00:14:33,912 --> 00:14:36,582 申し上げまする。 下知!? 138 00:14:36,582 --> 00:14:41,453 (左馬助)何故 わしではなく そなたに お下知が届く! 139 00:14:41,453 --> 00:14:45,591 いや~ それがしも驚きましたが その理由についても→ 140 00:14:45,591 --> 00:14:50,462 このお下知の中にございますゆえ。 よろしゅうございますか。 141 00:14:50,462 --> 00:14:54,162 さっさと読んで さっさと去ね。 142 00:15:02,875 --> 00:15:08,547 「こたびは 井伊家家臣 直満が謀反を見抜けず→ 143 00:15:08,547 --> 00:15:12,418 あまつさえ その子を取り逃がしたる不始末→ 144 00:15:12,418 --> 00:15:18,891 目付 新野左馬助が働き 甚だ 心もとなし。→ 145 00:15:18,891 --> 00:15:26,765 よって 向後 小野和泉守政直を 目付に任ずるものなり」。 146 00:15:26,765 --> 00:15:28,901 なんと! 147 00:15:28,901 --> 00:15:32,771 「また 小野和泉守が一子を→ 148 00:15:32,771 --> 00:15:37,471 井伊の女と めあわせる事を加えて 下知す」。 149 00:15:39,244 --> 00:15:41,180 何じゃと。 150 00:15:41,180 --> 00:15:45,918 今後は それがしが目付を兼ね 更に 我が子 鶴丸を→ 151 00:15:45,918 --> 00:15:49,788 おとわ様に めあわせよという 下知でございます。 152 00:15:49,788 --> 00:15:54,088 鶴丸と おとわを。 153 00:15:58,497 --> 00:16:01,867 じじ様! 離せ! 直盛! 154 00:16:01,867 --> 00:16:04,203 こらえて下さい じじ様! 155 00:16:04,203 --> 00:16:07,106 (左馬助) お気持ちは分かりますが ここは! 156 00:16:07,106 --> 00:16:09,074 和泉。 ご苦労であった。 157 00:16:09,074 --> 00:16:11,076 追って 返事は致すゆえ 今日のところは。 158 00:16:11,076 --> 00:16:13,545 失礼つかまつる。 お前が なぜ目付になる! 159 00:16:13,545 --> 00:16:16,215 お前の息子が 家督を継ぐ! 160 00:16:16,215 --> 00:16:19,551 なぜ あやつばかりが 得をするのじゃ! 161 00:16:19,551 --> 00:16:21,887 答えは 火を見るより明らかじゃ! 162 00:16:21,887 --> 00:16:26,558 あやつが 今川に擦り寄り ざん言をしたからじゃ! 163 00:16:26,558 --> 00:16:30,429 なれど…→ 164 00:16:30,429 --> 00:16:35,901 小野がやったという証拠は 何一つないのでございます。 165 00:16:35,901 --> 00:16:38,804 よしんば あったとしても 今川からすれば→ 166 00:16:38,804 --> 00:16:41,774 和泉の行いは正しき事。 167 00:16:41,774 --> 00:16:46,774 我らに 抗するすべはございませぬ。 168 00:16:58,924 --> 00:17:05,531 ご隠居様 飲みましょう! 殿も! 169 00:17:05,531 --> 00:17:09,231 さあ。 さあさあ…。 170 00:17:14,206 --> 00:17:21,079 (直由)直満様は 酒のお好きな方でござった。 171 00:17:21,079 --> 00:17:28,079 今夜は飲んで 飲んで 飲み明かしましょう! 172 00:17:44,903 --> 00:17:48,240 おとわ。 173 00:17:48,240 --> 00:18:03,188 ♪♪~ 174 00:18:03,188 --> 00:18:06,188 (千賀)おとわ。 175 00:18:13,532 --> 00:18:20,405 (千賀)直満叔父様が そなたにと 買い求めて下さっていたようです。 176 00:18:20,405 --> 00:18:24,877 我に? 叔父様から。 177 00:18:24,877 --> 00:18:46,164 ♪♪~ 178 00:18:46,164 --> 00:18:52,464 息子が笛を吹くなら 娘には 鼓じゃろうって。 179 00:18:57,242 --> 00:19:04,516 稽古しなければなりませぬね。 亀が戻ってくるまでに。 180 00:19:04,516 --> 00:19:07,216 そうですね。 181 00:19:17,095 --> 00:19:24,095 (鼻歌と鼓の音) 182 00:19:29,541 --> 00:19:36,541 (鼻歌と鼓の音) 183 00:19:40,552 --> 00:19:57,569 (鼻歌と鼓の音) 184 00:19:57,569 --> 00:19:59,869 (鼓の音) 185 00:20:02,240 --> 00:20:04,576 (鼓の音) 186 00:20:04,576 --> 00:20:07,479 (南渓)何じゃ それは。 おとわ。 187 00:20:07,479 --> 00:20:10,449 直満叔父様から頂いたのです。 188 00:20:10,449 --> 00:20:14,252 亀が戻るまでに 打てるようにならねば。 189 00:20:14,252 --> 00:20:17,155 ほう。 190 00:20:17,155 --> 00:20:24,596 そういえば 井戸の赤子は 何故 生きておったのですか? 191 00:20:24,596 --> 00:20:29,267 亀が戻ってきたら 正解を教えてやりたいのです。 192 00:20:29,267 --> 00:20:32,938 おとわは なぜじゃと思うた? 193 00:20:32,938 --> 00:20:38,610 我は ご初代様は 竜宮小僧であったのではないかと。 194 00:20:38,610 --> 00:20:44,483 ほう。 亀は。 「井戸が かれていたから」と。 195 00:20:44,483 --> 00:20:49,621 鶴は 「本当は 井戸の外に捨てられていた」と。 196 00:20:49,621 --> 00:20:52,524 正解はございますか? 197 00:20:52,524 --> 00:20:55,961 皆 正解じゃ。 えっ!? 198 00:20:55,961 --> 00:21:00,298 答えは 一つとは限らぬからのう。 199 00:21:00,298 --> 00:21:07,298 まだまだ あるかもしれんぞ~。 ハハハハハッ…。 200 00:21:20,585 --> 00:21:25,585 お呼びでしょうか? 入りなさい。 201 00:21:33,165 --> 00:21:37,936 おとわ 実はな…→ 202 00:21:37,936 --> 00:21:43,636 鶴と夫婦約束をしてもらわねば ならなくなった。 203 00:21:45,610 --> 00:21:51,910 わ… 我は 亀と 夫婦約束をしたばかりですが。 204 00:21:54,953 --> 00:21:57,856 亀は もしや もう…。 205 00:21:57,856 --> 00:22:02,761 いや そうではない。 では 何故! 206 00:22:02,761 --> 00:22:07,532 今川より そうせよと お下知が来たからです。→ 207 00:22:07,532 --> 00:22:13,905 小野和泉の息子 鶴丸を婿に迎え 井伊の家督を継がせよと。 208 00:22:13,905 --> 00:22:21,246 それが 謀反をたくらみ 亀之丞の首引き渡しを拒んだ→ 209 00:22:21,246 --> 00:22:26,118 井伊を許す条件だという事です。 210 00:22:26,118 --> 00:22:30,418 なぜ なぜ そこで 小野なのですか? 211 00:22:32,591 --> 00:22:37,462 なぜ 今川は 小野をと言うのですか? 212 00:22:37,462 --> 00:22:43,162 (千賀)とにかく もはや ほかに手だてはないのです。 213 00:22:47,139 --> 00:22:53,278 (鶴丸)私と おとわ様がですか? 214 00:22:53,278 --> 00:22:55,614 (政直)返事は まだだが お下知とあれば→ 215 00:22:55,614 --> 00:22:58,283 十中八九 断る道はなかろう。 216 00:22:58,283 --> 00:23:00,552 まあ あのような じゃじゃ馬じゃが→ 217 00:23:00,552 --> 00:23:03,455 姫は姫じゃからな。 218 00:23:03,455 --> 00:23:09,895 どうした。 かように運のよい事は なかなか ないぞ。 219 00:23:09,895 --> 00:23:15,233 おぬしは 井伊の次の殿になるのじゃ。 220 00:23:15,233 --> 00:23:21,573 何故… 何故 私ばかり→ 221 00:23:21,573 --> 00:23:25,911 さように 運のよい事になるのでしょうか。 222 00:23:25,911 --> 00:23:28,580 (ため息) 鶴丸。 223 00:23:28,580 --> 00:23:31,249 何を勘違いしておるのか 知らぬが→ 224 00:23:31,249 --> 00:23:34,586 わしは 何も やましい事はしておらぬぞ。 225 00:23:34,586 --> 00:23:37,255 新野殿が まともに 役目を果たさぬゆえ→ 226 00:23:37,255 --> 00:23:41,927 代わりに 今川に見込まれただけじゃ。 227 00:23:41,927 --> 00:23:49,267 井伊の頭領など とても 我が身には務まりませぬ。 228 00:23:49,267 --> 00:23:55,967 ありがたいお話ですが お断り致しとうございます。 229 00:23:59,277 --> 00:24:04,577 (政直)では おとわ様は 弟のものになるだけじゃが。 230 00:24:07,085 --> 00:24:13,792 どこがよいのか分からぬが 好いておるのじゃろう? 231 00:24:13,792 --> 00:24:17,792 何の勘違いを なさっておられるのか。 232 00:24:24,236 --> 00:24:27,236 かわいげのない。 233 00:24:37,582 --> 00:24:39,517 あっ…。 234 00:24:39,517 --> 00:24:43,922 鶴! なぜ逃げる。 235 00:24:43,922 --> 00:24:50,262 どうしたのじゃ? 何か怒っておるのか? 236 00:24:50,262 --> 00:24:55,600 おとわ様は 俺の顔など見たくもあるまい。 237 00:24:55,600 --> 00:24:57,936 えっ? 238 00:24:57,936 --> 00:25:04,209 知っておるのだろう。 我が父のした事は。 239 00:25:04,209 --> 00:25:10,209 鶴の父上が 何をやったのじゃ? 240 00:25:19,224 --> 00:25:29,234 我が父が 亀の父上の謀反を 今川に密告したのじゃ。 241 00:25:29,234 --> 00:25:37,909 ゆえに 亀の父上は斬られ 亀は この地を追われた。 242 00:25:37,909 --> 00:25:43,248 それは まことか? 父上が そう言われたのか? 243 00:25:43,248 --> 00:25:47,585 まことかどうかなど 言うわけがない。 244 00:25:47,585 --> 00:25:55,285 じゃが 皆 そう言うておるし 俺も そうじゃろうと思うておる。 245 00:26:00,165 --> 00:26:05,070 鶴の父上が…。 246 00:26:05,070 --> 00:26:07,070 ではな。 247 00:26:10,542 --> 00:26:16,881 鶴! 鶴! 待て! 待てと言うておろうに! 248 00:26:16,881 --> 00:26:20,752 それは 鶴がやったのではなかろ? 249 00:26:20,752 --> 00:26:23,221 鶴は 何もしておらぬ。 250 00:26:23,221 --> 00:26:28,560 何もしておらぬのじゃから 恨む筋合いなどなかろ? 251 00:26:28,560 --> 00:26:35,260 鶴の父上の事は恨んでも 鶴を恨む筋ではなかろ? 252 00:26:38,236 --> 00:26:40,236 おとわ…。 253 00:26:46,111 --> 00:26:51,249 あっ… ところで 夫婦約束の事なのじゃがの。 254 00:26:51,249 --> 00:26:55,120 ああ…。 反故にする手はないか? 255 00:26:55,120 --> 00:26:57,122 反故? 256 00:26:57,122 --> 00:27:01,860 亀は 必ず戻ると言うたのじゃ。 257 00:27:01,860 --> 00:27:07,860 じゃから 我は 亀を待っておらねばならぬ。 258 00:27:10,535 --> 00:27:12,535 鶴? 259 00:27:14,205 --> 00:27:20,879 そうじゃな。 俺も 亀を これ以上 悲しませたくはない。 260 00:27:20,879 --> 00:27:24,879 どうすればよいかの。 261 00:27:40,231 --> 00:27:45,231 (藤七郎)亀之丞様。 近くで 汁をもらってまいりました。 262 00:27:47,105 --> 00:27:49,805 ありがたい。 263 00:27:53,778 --> 00:27:57,248 そなたの分は。 264 00:27:57,248 --> 00:28:02,248 それがしは その場で少し頂きましたゆえ。 265 00:28:11,196 --> 00:28:14,532 亀之丞様。 266 00:28:14,532 --> 00:28:18,403 亀之丞様! 亀之丞様! (雷鳴) 267 00:28:18,403 --> 00:28:24,876 ≪(たけの悲鳴) 268 00:28:24,876 --> 00:28:29,747 (千賀)たけ どうしたのですか。 (たけ)ひ… 姫様が とわ様が! 269 00:28:29,747 --> 00:28:33,551 (千賀)とわ。 (たけ)横になっておられたのに! 270 00:28:33,551 --> 00:28:36,221 (千賀)とわ。 とわ! 271 00:28:36,221 --> 00:28:39,123 かどわかし! かどわかしでございます! 272 00:28:39,123 --> 00:28:41,893 これは かどわかしでございます! 273 00:28:41,893 --> 00:28:44,796 (直盛)家人を集めよ! 龍潭寺にも 人を出すように→ 274 00:28:44,796 --> 00:28:46,764 触れを出せ! 275 00:28:46,764 --> 00:29:01,379 ♪♪~ 276 00:29:01,379 --> 00:29:05,116 (おなかが鳴る音) 277 00:29:05,116 --> 00:29:17,729 ♪♪~ 278 00:29:17,729 --> 00:29:20,029 休めるか。 279 00:29:26,404 --> 00:29:28,704 おお…。 280 00:29:52,230 --> 00:29:55,530 暖かい。 281 00:29:57,101 --> 00:30:01,401 (物音) うわっ… あっ ああっ…。 282 00:30:06,244 --> 00:30:09,581 誰でぇ! うわっ! 283 00:30:09,581 --> 00:30:11,916 何で 勝手に入ってくるでぇ! 284 00:30:11,916 --> 00:30:16,216 す… すまぬ。 誰もおらぬと思うて。 285 00:30:18,790 --> 00:30:26,464 ふん… ふ~ん ふ~ん…。 286 00:30:26,464 --> 00:30:31,936 おめえ 腹ぁ 減ってるらあ? え…? 287 00:30:31,936 --> 00:30:37,275 何かくれるんなら 飯 食わしてやってもいいにい。 288 00:30:37,275 --> 00:30:39,975 (おなかが鳴る音) 289 00:30:43,147 --> 00:30:46,447 あっ あ~…。 290 00:30:58,963 --> 00:31:04,235 そなたは ここに住んでおるのか。 291 00:31:04,235 --> 00:31:08,906 嫁御は おらぬのか? 嫁御! 292 00:31:08,906 --> 00:31:13,244 嫁御~。 293 00:31:13,244 --> 00:31:18,583 はあ… おらに そんなもん 持てるわけねえじゃん。 294 00:31:18,583 --> 00:31:21,252 おらぁ もともと 流れ者だで。 295 00:31:21,252 --> 00:31:25,952 村に養ってもらってるだけだで。 296 00:31:28,593 --> 00:31:35,266 例えばな あっちの村ん衆らと わしらの村ん衆が喧嘩して→ 297 00:31:35,266 --> 00:31:39,137 あっちの村ん衆らが 死んでしもうたとするらあ。 298 00:31:39,137 --> 00:31:43,941 うむ。 それ どうするだ~って 話んなるらあ。 299 00:31:43,941 --> 00:31:47,812 そん時に これで勘弁してくりょって→ 300 00:31:47,812 --> 00:31:51,282 おらが行かされるっちゅうわけで。 301 00:31:51,282 --> 00:31:56,621 そのために 村に養ってもらってるだに。 302 00:31:56,621 --> 00:32:01,893 はあああ さような商いがあるのか。 303 00:32:01,893 --> 00:32:07,593 まっ このままで終わるつもりも ねえしのう。 304 00:32:10,568 --> 00:32:14,868 お前さんは 親と喧嘩でもしたのけ? 305 00:32:16,908 --> 00:32:21,608 喧嘩 ではないが…。 306 00:32:24,582 --> 00:32:31,255 我は おらぬ方が よい子なのじゃ。 307 00:32:31,255 --> 00:32:35,593 ふんじゃあ~ はみ出し者同士 仲よくやるまい。 308 00:32:35,593 --> 00:32:39,931 あっ それはできぬ。 我には行く所があるのじゃ。 309 00:32:39,931 --> 00:32:42,600 行く所? うむ。 310 00:32:42,600 --> 00:32:45,937 生き別れた幼なじみを捜すのじゃ。 311 00:32:45,937 --> 00:32:52,637 そうけえ。 んじゃあ 早く寝んといかんらあ。 312 00:32:55,279 --> 00:32:58,279 すまぬな。 313 00:33:13,765 --> 00:33:16,465 あ~。 314 00:33:20,238 --> 00:33:22,573 あ~…。 315 00:33:22,573 --> 00:33:27,873 ええもんが たんとあるにぃ。 316 00:33:30,448 --> 00:33:35,920 ≪(男)姫様~! ≪(男)おとわ様~! 317 00:33:35,920 --> 00:33:38,823 ≪(女)何だって? ≪(男)井伊の姫様が→ 318 00:33:38,823 --> 00:33:41,793 かどわかしに あったみたいだにぃ。 319 00:33:41,793 --> 00:33:45,930 (女)何~!? (男)えらいこったで。 320 00:33:45,930 --> 00:33:51,930 ≪(男)姫様~! 井伊の… 姫? 321 00:33:55,273 --> 00:34:00,573 ふふふふうぅん…! 322 00:34:10,755 --> 00:34:13,455 (直盛)面を上げよ。 323 00:34:20,231 --> 00:34:24,902 とわ! とわ! とわ様! 324 00:34:24,902 --> 00:34:28,239 大事はないですか!? 325 00:34:28,239 --> 00:34:31,576 確かに 我が娘である。 326 00:34:31,576 --> 00:34:35,913 さ… さようでございますけえ! それはよろしうございましたのう。 327 00:34:35,913 --> 00:34:38,249 その者の首をはねよ! はっ! 328 00:34:38,249 --> 00:34:42,587 へっ!? えっ!? えっ えっ えっ どうしてでえ!? 329 00:34:42,587 --> 00:34:46,257 かどわかしを働き 何を申すか! このっ! このっ! 330 00:34:46,257 --> 00:34:49,160 お… おら 何も! ひ… 姫様が困ってたから→ 331 00:34:49,160 --> 00:34:51,596 泊めてあげただけですにぃ! 332 00:34:51,596 --> 00:34:53,931 (たけ) かどわかしたものの 怖くなって 連れてきたのであろう! 333 00:34:53,931 --> 00:34:56,834 痛え 痛え! このような袋に 入れておったのが→ 334 00:34:56,834 --> 00:34:59,804 何よりの! 違いますにぃ! 335 00:34:59,804 --> 00:35:06,510 姫様が… 姫様が暴れるから しょんねえでございますにぃ! 336 00:35:06,510 --> 00:35:08,446 えっ!? へっ!? 337 00:35:08,446 --> 00:35:12,216 ゆ… 言うて下っせえよ! 姫様。 338 00:35:12,216 --> 00:35:15,119 (直盛)千賀。 おとわを向こうへ。 339 00:35:15,119 --> 00:35:17,555 さあ とわ。 340 00:35:17,555 --> 00:35:20,892 泊めてさしあげたでは ねえですけえ。 341 00:35:20,892 --> 00:35:26,192 粥も 粥も差し上げたでは ねえですけえ! 342 00:35:31,235 --> 00:35:33,571 その者は悪うない。 343 00:35:33,571 --> 00:35:37,441 泊めてくれ 粥もくれた。 344 00:35:37,441 --> 00:35:42,580 我が 勝手に… 家を出ただけじゃ。 345 00:35:42,580 --> 00:35:46,880 おとわ 何故 そのような。 346 00:35:49,253 --> 00:35:53,591 つい先日 危ないまねはするなと 言ったのに→ 347 00:35:53,591 --> 00:35:55,927 また やりましたね。→ 348 00:35:55,927 --> 00:35:59,597 皆が どれだけ心配したと 思っているのですか。→ 349 00:35:59,597 --> 00:36:04,869 皆 夜を徹し そなたを捜しておったのですよ。 350 00:36:04,869 --> 00:36:11,542 分かっておるのですか!? そなたは 井伊の たった一人の。 351 00:36:11,542 --> 00:36:13,878 だからじゃ! 352 00:36:13,878 --> 00:36:17,214 だから 我がいなくなれば→ 353 00:36:17,214 --> 00:36:21,552 夫婦約束も のうなると 思うたのじゃ! 354 00:36:21,552 --> 00:36:26,223 夫婦約束をなくすために こんな事をしたのか? 355 00:36:26,223 --> 00:36:30,094 だって かわいそうではないか! 356 00:36:30,094 --> 00:36:34,098 亀は何もしておらぬのに 井伊を追われ…。 357 00:36:34,098 --> 00:36:41,238 戻ってくるつもりなのに 我が鶴と夫婦になっていては。 358 00:36:41,238 --> 00:36:47,578 亀が かわいそうではないか! 359 00:36:47,578 --> 00:36:57,278 (泣き声) 360 00:36:58,923 --> 00:37:01,525 あ~。 361 00:37:01,525 --> 00:37:04,525 あ~。 362 00:37:06,397 --> 00:37:09,097 痛え 痛え…。 363 00:37:13,871 --> 00:37:18,542 (直盛) おとわが 亀の事を思うておるのは よう分かった。 364 00:37:18,542 --> 00:37:25,416 じゃが 同じように 井伊の皆の事も思うてくれぬかの。 365 00:37:25,416 --> 00:37:30,154 井伊の皆。 そうじゃ。 366 00:37:30,154 --> 00:37:33,090 おとわが 鶴と一緒になってくれねば→ 367 00:37:33,090 --> 00:37:36,894 井伊は 今川に 潰されてしまうかもしれぬ。 368 00:37:36,894 --> 00:37:40,894 そうなっては 皆が困るのじゃ。 369 00:37:45,236 --> 00:37:52,936 おとわは 井伊の姫であるのだから 皆の事を考えてくれねば。 370 00:37:57,815 --> 00:38:02,186 亀を待っていると約束したのじゃ。 371 00:38:02,186 --> 00:38:06,524 我は 亀を待っておらねばならぬ。 372 00:38:06,524 --> 00:38:11,862 鶴と一緒になるのは 亀のためでもあります。 373 00:38:11,862 --> 00:38:16,534 亀が戻ってきた時に 井伊が のうなっていたら→ 374 00:38:16,534 --> 00:38:18,869 亀も困るでしょう。 375 00:38:18,869 --> 00:38:21,772 ならば 鶴と一緒にならず→ 376 00:38:21,772 --> 00:38:25,743 井伊も潰されぬ手を 考えればよいではないですか! 377 00:38:25,743 --> 00:38:30,214 (千賀)それがないから こうして 頼んでおるのではないですか! 378 00:38:30,214 --> 00:38:34,552 答えは一つではないと 和尚様は言うておった! 379 00:38:34,552 --> 00:38:39,423 和尚様? 父上も 母上も→ 380 00:38:39,423 --> 00:38:43,561 しかと考えておられぬのでは ないですか? 381 00:38:43,561 --> 00:38:52,236 それとも 何も考えつかぬ 阿呆なのでございますか! 382 00:38:52,236 --> 00:38:55,536 阿呆…。 383 00:38:59,910 --> 00:39:03,910 お方様。 私が。 (千賀)手出し無用です! 384 00:39:11,856 --> 00:39:15,726 姫様~。 385 00:39:15,726 --> 00:39:20,531 勝手に開ければ お前の首が飛びますよ! 386 00:39:20,531 --> 00:39:23,531 ああ~! 387 00:39:31,175 --> 00:39:36,080 (直盛) 少し厳しすぎるのではないか? 388 00:39:36,080 --> 00:39:40,217 (千賀)親を阿呆と言ったのです。 389 00:39:40,217 --> 00:39:45,890 (直盛) しかし とわの言う事も一理。 390 00:39:45,890 --> 00:39:53,564 政と子どもへのなぞかけを 一緒にして どうするのですか。 391 00:39:53,564 --> 00:39:56,901 じきに 観念しますよ。 392 00:39:56,901 --> 00:40:07,912 ♪♪~ 393 00:40:07,912 --> 00:40:11,912 (おなかが鳴る音) 394 00:40:28,232 --> 00:40:33,232 鶴と夫婦になるしかないのかの。 395 00:40:35,606 --> 00:40:37,541 の? 396 00:40:37,541 --> 00:40:42,541 [回想] 必ず おとわのもとに帰る。 397 00:40:46,617 --> 00:40:56,961 ♪♪~(笛) 398 00:40:56,961 --> 00:40:59,296 (鼓の音) 399 00:40:59,296 --> 00:41:01,565 ♪♪~(笛) 400 00:41:01,565 --> 00:41:07,265 [回想] とにかく もはや ほかに 手だてはないのです。 401 00:41:09,440 --> 00:41:14,144 [回想] 答えは一つとは限らぬからのう。 402 00:41:14,144 --> 00:41:19,583 まだまだ あるかもしれんぞ~。 403 00:41:19,583 --> 00:41:21,883 (鼓の音) 404 00:41:25,923 --> 00:41:28,623 (鼓の音) 405 00:41:31,262 --> 00:41:36,962 (政直)それでは 夫婦約束は ご承知下さると。 406 00:41:39,603 --> 00:41:43,274 殿 何か。 407 00:41:43,274 --> 00:41:46,610 いや 承知した。 408 00:41:46,610 --> 00:41:51,310 それはそれは まことに ありがたい。 409 00:41:55,286 --> 00:41:59,986 ≪(たけの悲鳴) 410 00:42:03,093 --> 00:42:05,095 どうしたのじゃ? たけ。 411 00:42:05,095 --> 00:42:09,795 だ… 旦那様。 おと おと おと… とわ おとわ。 412 00:42:12,569 --> 00:42:23,914 ♪♪~ 413 00:42:23,914 --> 00:42:27,584 お… お…。 414 00:42:27,584 --> 00:42:30,254 父上 聞いて下され! 415 00:42:30,254 --> 00:42:37,928 あっ… あああああ…! 416 00:42:37,928 --> 00:42:40,597 続く。 417 00:42:40,597 --> 00:42:43,934 おとわを差し出さねば 井伊は潰されるのです。 418 00:42:43,934 --> 00:42:46,603 とわとは そちか。 戦しかあるまい! 419 00:42:46,603 --> 00:42:49,940 たかが人質によこせと…。 恥を知れと申し伝えよ。 420 00:42:49,940 --> 00:42:52,276 あっ! 421 00:42:52,276 --> 00:42:56,146 諸行無常じゃ。 うわあ~! 422 00:42:56,146 --> 00:43:00,146 うまく使わねばのう。 おとわ! 423 00:43:03,554 --> 00:43:08,225 <亀之丞の父 井伊直満は 謀反の疑いにより 討ち取られ→ 424 00:43:08,225 --> 00:43:11,525 無言の帰国を果たしました> 425 00:43:13,564 --> 00:43:19,264 <井伊谷の人々によって築かれた 井殿の塚> 426 00:43:22,573 --> 00:43:26,273 <直満は ここに眠っています> 427 00:43:30,914 --> 00:43:35,786 <亀之丞に追っ手が迫ると 井伊家は 今村藤七郎をつけ→ 428 00:43:35,786 --> 00:43:39,086 亀之丞を井伊谷から逃がしました> 429 00:43:42,259 --> 00:43:47,131 <この逃亡劇について 多くの言い伝えがあります。→ 430 00:43:47,131 --> 00:43:50,601 山中で 弓の名手に狙われた 亀之丞が→ 431 00:43:50,601 --> 00:43:55,901 間一髪で 難を逃れたという話も その一つ> 432 00:44:00,277 --> 00:44:04,577 <井伊谷から およそ15キロ離れた場所にある…> 433 00:44:06,083 --> 00:44:09,887 <2人は 数日間 この寺に身を寄せたあと→ 434 00:44:09,887 --> 00:44:12,187 北を目指しました> 435 00:44:15,225 --> 00:44:18,562 <井伊家にとって 更に厳しい時代が→ 436 00:44:18,562 --> 00:44:21,262 始まろうとしています>