1 00:00:02,316 --> 00:00:04,251 (直虎)徳政令!? 2 00:00:04,251 --> 00:00:08,055 (甚兵衛) このままでは 村は死にまする! 3 00:00:08,055 --> 00:00:12,392 領内の百姓から 徳政令を発布し→ 4 00:00:12,392 --> 00:00:17,731 借金を棒引きにしてほしいと 頼み込まれた直虎は→ 5 00:00:17,731 --> 00:00:20,400 ある策を打ち出した。 6 00:00:20,400 --> 00:00:26,073 方久を家臣の列に加え 瀬戸 祝田の両村を→ 7 00:00:26,073 --> 00:00:29,409 この方久の所領とする事にする! 8 00:00:29,409 --> 00:00:35,082 じゃが 井伊家一門の 中野直之 奥山六左衛門は→ 9 00:00:35,082 --> 00:00:41,421 その策に猛反発。 そんなやさき。 10 00:00:41,421 --> 00:00:45,292 (辰)旦那様! 瀬戸村と祝田村の百姓らが→ 11 00:00:45,292 --> 00:00:49,096 徳政令を出すよう 今川に 願い出たようです! 12 00:00:49,096 --> 00:00:52,432 (方久)今川に徳政を! 井伊の百姓が なぜ→ 13 00:00:52,432 --> 00:00:56,303 井伊を飛び越え 今川に さような事を願い出る! 14 00:00:56,303 --> 00:00:59,306 辰。 詳しう頼む。 15 00:00:59,306 --> 00:01:03,377 百姓たちが 祝田の蜂前神社の禰宜に相談し→ 16 00:01:03,377 --> 00:01:06,713 今川に直訴したようでございます。 17 00:01:06,713 --> 00:01:09,383 直訴!? 18 00:01:09,383 --> 00:01:12,285 瀬戸・祝田の百姓たちが→ 19 00:01:12,285 --> 00:01:15,255 領主である井伊家を飛び越えて→ 20 00:01:15,255 --> 00:01:18,392 今川に徳政令を願い出た。 21 00:01:18,392 --> 00:01:21,294 今川から徳政令が出されれば→ 22 00:01:21,294 --> 00:01:23,263 百姓たちは 井伊より→ 23 00:01:23,263 --> 00:01:30,404 今川の支配を望む事に なりかねぬ事態となった。 24 00:01:30,404 --> 00:01:37,077 とすれば 瀬戸 祝田は 誰が治める事になります? 25 00:01:37,077 --> 00:01:43,950 今川は… 小野に任し…! 26 00:01:43,950 --> 00:01:49,423 要するに これは 民の訴えを隠れみのとした→ 27 00:01:49,423 --> 00:01:54,123 小野様の 乗っ取りなのでは。 28 00:01:56,296 --> 00:01:59,099 但馬の…。 29 00:01:59,099 --> 00:04:37,099 ♪♪~ 30 00:04:40,393 --> 00:04:45,732 (しの) 瀬戸と祝田を 商人の所領に。 31 00:04:45,732 --> 00:04:49,069 (政次)もしや お聞きでは。 32 00:04:49,069 --> 00:04:51,404 (しの)寝耳に水じゃ…。 33 00:04:51,404 --> 00:04:56,276 瀬戸村は 新野の娘たちの そして 祝田村は→ 34 00:04:56,276 --> 00:05:00,680 しのと虎松の所領にござった。 35 00:05:00,680 --> 00:05:05,018 (なつ) 兄上 まことにございますか? 36 00:05:05,018 --> 00:05:07,921 (六左衛門)まあ。 (直之)一門たる我らにも→ 37 00:05:07,921 --> 00:05:10,690 先ほど お話があったばかりじゃ。 38 00:05:10,690 --> 00:05:12,626 何故 直虎様は。 39 00:05:12,626 --> 00:05:15,028 (あやめ) 何故 直虎様は さような事を。 40 00:05:15,028 --> 00:05:18,365 (政次) 井伊家は その方久という商人に 借金があり→ 41 00:05:18,365 --> 00:05:22,235 強くは出られぬのです。 要するに 借金の返済を迫られぬよう→ 42 00:05:22,235 --> 00:05:25,238 方久の機嫌を取ったという事で ございます。 43 00:05:25,238 --> 00:05:30,377 そのために 虎松の土地を 勝手に くれてやったのか。 44 00:05:30,377 --> 00:05:33,046 (なつ)直虎様にも お話を…。 45 00:05:33,046 --> 00:05:40,921 私に 後見をお任せ頂ければ 必ずや 村は お返し致しますが。 46 00:05:40,921 --> 00:05:49,621 ♪♪~ 47 00:05:52,732 --> 00:05:56,732 お上手ですね。 虎松様。 48 00:05:59,072 --> 00:06:04,344 数日後 今川の家臣が ある書状を持って→ 49 00:06:04,344 --> 00:06:08,682 小野但馬守のもとを訪れた。 50 00:06:08,682 --> 00:06:11,351 (今川の使い) これで よろしいかの。 51 00:06:11,351 --> 00:06:15,689 お使い まこと ご苦労に存じまする。 52 00:06:15,689 --> 00:06:21,027 しかし 徳政を出させ 百姓の機嫌を取ったところで→ 53 00:06:21,027 --> 00:06:24,364 あの しつこい女子が 引き下がるのかと→ 54 00:06:24,364 --> 00:06:29,035 大方様は ご心配であったが。 55 00:06:29,035 --> 00:06:32,906 三河の一向一揆を ご存じですか? 56 00:06:32,906 --> 00:06:37,377 百姓に加え 家来までもが 家康に 刃を向け→ 57 00:06:37,377 --> 00:06:42,248 そのあげく 三河は 外へ 打って出られなくなったという→ 58 00:06:42,248 --> 00:06:45,051 あのお話かの? 59 00:06:45,051 --> 00:06:47,721 味方に 刃を向けられるのは→ 60 00:06:47,721 --> 00:06:51,421 まこと恐ろしいものらしゅう ございます。 61 00:06:57,731 --> 00:07:00,333 ≪和尚様! 62 00:07:00,333 --> 00:07:03,236 和尚様! 63 00:07:03,236 --> 00:07:06,536 聞いて頂きたい話がございます! 64 00:07:14,881 --> 00:07:19,686 いかがにございますか。 我らの考えた策は。 65 00:07:19,686 --> 00:07:23,023 これならば 徳政令が出されたところで→ 66 00:07:23,023 --> 00:07:25,692 はね返せると思うのですが。 67 00:07:25,692 --> 00:07:30,030 (昊天) しかし かような事をすれば。 今川は それはもう→ 68 00:07:30,030 --> 00:07:32,699 火を噴くように 怒るのではないですか。 69 00:07:32,699 --> 00:07:38,038 なれど やらねば 井伊は 小野に乗っ取られていきましょう。 70 00:07:38,038 --> 00:07:41,908 なんとか お力添え願えませぬか。 71 00:07:41,908 --> 00:07:47,380 直虎と方久は 今川の「仮名目録」に定められた→ 72 00:07:47,380 --> 00:07:53,380 ある掟に 起死回生の策を 見いだしたのじゃ。 73 00:07:57,724 --> 00:08:04,531 (直之)瀬戸村と祝田村を返し 方久を家臣の列から除く事。 74 00:08:04,531 --> 00:08:07,333 それが なされぬのならば→ 75 00:08:07,333 --> 00:08:11,204 我らは 直虎様をご領主とは認めぬ。 76 00:08:11,204 --> 00:08:17,977 これは 奥山 新野 中野の総意でござる! 77 00:08:17,977 --> 00:08:23,277 認めぬと言うても では 誰が後見をすると言うのじゃ。 78 00:08:26,352 --> 00:08:30,052 但馬殿に やってもらう。 79 00:08:34,027 --> 00:08:37,363 そなたら 気は確かか? (直之)確かじゃ!→ 80 00:08:37,363 --> 00:08:39,699 但馬は 領地は元どおりに→ 81 00:08:39,699 --> 00:08:42,602 百姓どもの不満も 収めてみせると言う。 82 00:08:42,602 --> 00:08:46,372 新野殿や虎松様の土地を 取り上げてでしか→ 83 00:08:46,372 --> 00:08:49,709 収められぬお方とでは どちらが頼りになるかは→ 84 00:08:49,709 --> 00:08:52,709 明らかじゃろう! 85 00:08:55,048 --> 00:08:56,983 ≪(弥吉)申し上げます!→ 86 00:08:56,983 --> 00:09:00,283 小野但馬守様が参られましたが。 87 00:09:04,657 --> 00:09:07,994 通せ。 (弥吉)はっ。 88 00:09:07,994 --> 00:09:24,344 ♪♪~ 89 00:09:24,344 --> 00:09:28,044 これは皆様 おそろいで。 90 00:09:30,216 --> 00:09:33,019 (直之)但馬殿。 91 00:09:33,019 --> 00:09:36,689 そなた 徳政騒ぎが収まった暁には→ 92 00:09:36,689 --> 00:09:42,028 新野の娘御と しの殿に 村を返してくれるのであろうな。 93 00:09:42,028 --> 00:09:46,328 もちろん そのつもりでございまするが。 94 00:09:47,901 --> 00:09:53,373 我のおらぬところで いろんな話が されておるようじゃの。 95 00:09:53,373 --> 00:09:59,045 逐一ご報告し お手を煩わすのも と存じまして。→ 96 00:09:59,045 --> 00:10:01,948 既に お耳に入っておるかも しれませぬが→ 97 00:10:01,948 --> 00:10:04,918 瀬戸 祝田の百姓たちが 蜂前神社の禰宜を通し→ 98 00:10:04,918 --> 00:10:10,056 徳政令を出して下さるようにと 今川に願い出ました。 99 00:10:10,056 --> 00:10:14,928 この度 かような お下知が出ました。 100 00:10:14,928 --> 00:10:17,228 お改めを。 101 00:10:25,071 --> 00:10:29,742 (政次)今川としては 高利貸しに 苦しむ民を助けるべく→ 102 00:10:29,742 --> 00:10:34,414 井伊より 徳政令を 出すようにとの事にございます。→ 103 00:10:34,414 --> 00:10:41,287 つきましては 直虎様より 速やかなる ご発布を。 104 00:10:41,287 --> 00:10:47,287 徳政令を 発布。 (政次)はい。 105 00:10:51,764 --> 00:11:00,373 発布 したいのは やまやまじゃが 実は 方久は。 106 00:11:00,373 --> 00:11:04,244 はい。 やはり 私が いきなり所有するのは→ 107 00:11:04,244 --> 00:11:08,248 風当たりが強いかと 瀬戸 祝田の土地を→ 108 00:11:08,248 --> 00:11:12,248 龍潭寺に寄進してしまったので ございます。 109 00:11:13,920 --> 00:11:17,724 は!? 今川の「仮名目録」によると→ 110 00:11:17,724 --> 00:11:22,424 確か 寺領に関しては 守護不入とあったはず。 111 00:11:25,398 --> 00:11:28,098 ここじゃ ここじゃ。 112 00:11:32,071 --> 00:11:37,410 今川のお沙汰をはねつけると おっしゃるのですか。 113 00:11:37,410 --> 00:11:39,746 はねつけるわけではない。 114 00:11:39,746 --> 00:11:43,416 くしくも 発布ができかねる様子と なってしまっておる→ 115 00:11:43,416 --> 00:11:45,752 というだけの事じゃ。 116 00:11:45,752 --> 00:11:48,421 なるほど。 117 00:11:48,421 --> 00:11:52,292 では 駿府へは その事情を申し上げ→ 118 00:11:52,292 --> 00:11:55,292 お返事と致しましょう。 119 00:12:01,968 --> 00:12:04,268 では。 120 00:12:14,047 --> 00:12:17,917 意味が分かりませぬ。 121 00:12:17,917 --> 00:12:21,387 なぜ お沙汰を はねつけるのでございます。 122 00:12:21,387 --> 00:12:26,059 あれをのめば 結局 瀬戸も祝田も 但馬の土地になるのじゃ。 123 00:12:26,059 --> 00:12:29,395 但馬は 返すと 言っておったではないか! 124 00:12:29,395 --> 00:12:34,095 政次が 今まで どのような事を してきたか知らぬか! 125 00:12:37,070 --> 00:12:40,740 それとも この己に言うた事だけは まことじゃと信じるか! 126 00:12:40,740 --> 00:12:45,078 だとすれば 男というのは 随分おめでたい生き物じゃのう! 127 00:12:45,078 --> 00:12:47,013 同じ事ではないか! 128 00:12:47,013 --> 00:12:50,750 そこの商人に乗っ取られるか 但馬に乗っ取られるか→ 129 00:12:50,750 --> 00:12:53,086 それだけの違いでござろう! 130 00:12:53,086 --> 00:12:57,957 方久に土地を預けるのは これからの井伊のためじゃ! 131 00:12:57,957 --> 00:13:01,694 これからの 井伊? 132 00:13:01,694 --> 00:13:05,565 今の井伊には 金もなければ 人もおらぬ。 133 00:13:05,565 --> 00:13:08,368 このままでは 先細るばかりじゃ。 134 00:13:08,368 --> 00:13:10,303 なんとかするためには→ 135 00:13:10,303 --> 00:13:14,040 裸一貫から成り上がった 方久のような者の才覚が→ 136 00:13:14,040 --> 00:13:17,740 新しいやり方がいるのじゃ! 137 00:13:19,912 --> 00:13:25,051 男女の仲でも おありになるのか? 138 00:13:25,051 --> 00:13:26,986 な…。 とにかく→ 139 00:13:26,986 --> 00:13:32,392 瀬戸と祝田を返して頂かぬ限り 我らは 但馬を後見に望む。 140 00:13:32,392 --> 00:13:36,092 とくと お考え下さいませ。 141 00:13:50,410 --> 00:13:53,079 何じゃ この手のひら返しは…。 142 00:13:53,079 --> 00:13:55,415 口を開けば 小野を廃せと言うてきたのは→ 143 00:13:55,415 --> 00:13:58,415 どこの どいつじゃ! 144 00:14:04,023 --> 00:14:09,695 (政次)これを 蜂前神社の禰宜へ。 145 00:14:09,695 --> 00:14:11,995 はい。 146 00:14:36,923 --> 00:14:45,398 (禰宜) 今川様は 徳政令を出すよう 井伊に命じて下さったが→ 147 00:14:45,398 --> 00:14:49,268 強欲な領主と商人のせいで→ 148 00:14:49,268 --> 00:14:57,009 この徳政令は 骨抜きに されてしまったとの事じゃ。 149 00:14:57,009 --> 00:14:59,745 どういう事で!? 150 00:14:59,745 --> 00:15:02,648 寺領とされてしまっては→ 151 00:15:02,648 --> 00:15:07,553 今川家といえども 手出しができぬ。 152 00:15:07,553 --> 00:15:15,027 それを見越し 領主と商人は 一計 案じおった。→ 153 00:15:15,027 --> 00:15:18,364 そなたらは→ 154 00:15:18,364 --> 00:15:21,267 方久に売られたのじゃ! 155 00:15:21,267 --> 00:15:25,705 (角太郎)そんな…! (八助)ばかにしくさっての! 156 00:15:25,705 --> 00:15:30,042 (ざわめき) 157 00:15:30,042 --> 00:15:33,379 何か ないんですかのお。 158 00:15:33,379 --> 00:15:38,050 井伊に徳政出させる手だては。 159 00:15:38,050 --> 00:15:43,350 そうじゃの 例えばじゃ。 160 00:15:45,391 --> 00:15:48,060 ≪(物音) なんでえ。 161 00:15:48,060 --> 00:15:49,996 おえ。 なんでえ。 162 00:15:49,996 --> 00:15:54,996 あっ! …ああっ! なんでえ! 163 00:15:57,069 --> 00:16:00,069 おえ おえ おえ おえ おえ! 164 00:16:18,691 --> 00:16:22,562 [回想] 今の井伊には 金もなければ 人もおらぬ。 165 00:16:22,562 --> 00:16:25,031 このままでは 先細るばかりじゃ。 166 00:16:25,031 --> 00:16:28,331 新しいやり方がいるのじゃ! 167 00:16:50,723 --> 00:16:54,594 (祐椿尼)そなた 寝ておらぬのではないですか。 168 00:16:54,594 --> 00:16:59,732 何の。 大事にはございませぬ。 それより 母上。 169 00:16:59,732 --> 00:17:04,337 瀬戸村の代わりに 新野の娘御らにやれる領地を→ 170 00:17:04,337 --> 00:17:06,672 探っておったのですが。 ああ。 171 00:17:06,672 --> 00:17:09,575 どこか よい所がありましたか? 172 00:17:09,575 --> 00:17:13,346 母上の化粧料分を与えたいと 考えておるのですが。 173 00:17:13,346 --> 00:17:17,016 え? わ… 私の? 174 00:17:17,016 --> 00:17:21,887 母上も もう ご出家にございますし。 175 00:17:21,887 --> 00:17:26,187 ≪(たけ)姫様! いえ 殿! いかがした!? 176 00:17:28,027 --> 00:17:31,897 辰! これは! 何があったのじゃ! 177 00:17:31,897 --> 00:17:35,901 昨夜 百姓らに襲われまして。 襲われた!? 178 00:17:35,901 --> 00:17:38,671 旦那様は 連れ去られてしまいました。 179 00:17:38,671 --> 00:17:41,040 どこじゃ! 誰に連れ去られた! 180 00:17:41,040 --> 00:17:46,379 八助というものが これを直虎様に渡せと。 181 00:17:46,379 --> 00:17:48,314 たけ! 湯と布を! はい! 182 00:17:48,314 --> 00:17:51,014 弥吉! 家内に上げ 手当てを! (弥吉)はっ。 183 00:17:58,958 --> 00:18:04,864 「イマカワノ トクセイレイヲ フケイレル」 184 00:18:04,864 --> 00:18:08,000 (祐椿尼)「ウケイレ」ではないですか。 185 00:18:08,000 --> 00:18:12,338 (八助)「今川の徳政令を 受け入れると記したものを→ 186 00:18:12,338 --> 00:18:18,010 蜂前神社に届けよ。 さもなくば 方久の命はない」。 187 00:18:18,010 --> 00:18:22,682 随分と知恵の回る百姓たちですね。 188 00:18:22,682 --> 00:18:26,982 裏で 糸を引いておる輩が おるのです。 189 00:18:33,325 --> 00:18:35,625 おのれ。 190 00:18:41,033 --> 00:18:46,033 姫様! お供を! 誰か 姫様に お供をお連れ下さい! 191 00:18:50,710 --> 00:18:58,010 百姓たちと話をしようと 直虎は 瀬戸村に足を運んだ。 192 00:18:59,719 --> 00:19:02,019 じゃが。 193 00:19:07,326 --> 00:19:12,198 甚兵衛。 おるか。 話がある。 194 00:19:12,198 --> 00:19:16,898 甚兵衛 開けるぞ! 195 00:19:23,876 --> 00:19:27,346 隠れたか…。 196 00:19:27,346 --> 00:19:57,042 ♪♪~ 197 00:19:57,042 --> 00:20:00,379 (傑山)次郎なら おらぬぞ。 えっ!? 198 00:20:00,379 --> 00:20:02,715 (傑山)瀬戸村で ただならぬ騒ぎが起こり→ 199 00:20:02,715 --> 00:20:04,650 飛んでいったと。 瀬戸村へ行かれたのですか!? 200 00:20:04,650 --> 00:20:08,053 お一人で!? 201 00:20:08,053 --> 00:20:12,391 一緒に行くか。 俺も今から向かうんだが。 202 00:20:12,391 --> 00:20:15,391 中野殿を呼んでまいります! 203 00:20:17,730 --> 00:20:20,633 なぜ 己が行かぬ。 204 00:20:20,633 --> 00:20:23,402 行かぬ! (六左衛門)女子の身で→ 205 00:20:23,402 --> 00:20:27,072 お一人で 敵陣に 行かれたようなものじゃぞ! 206 00:20:27,072 --> 00:20:31,772 女子の身で しゃしゃり出るから かような事になるのじゃ。 207 00:20:34,413 --> 00:20:39,113 これで さすがに お目も覚めるのではないか。 208 00:20:43,422 --> 00:20:49,762 直虎は 瀬戸 祝田の村中の家を 駆け回った。 209 00:20:49,762 --> 00:20:56,062 じゃが そこには 人っ子一人 残っておらんかった。 210 00:20:59,104 --> 00:21:05,911 逃散と呼ばれる 百姓の抗議行動にあったのじゃ。 211 00:21:05,911 --> 00:21:10,382 [回想] (八助)「今川の徳政令を 受け入れると記したものを→ 212 00:21:10,382 --> 00:21:16,682 蜂前神社に届けよ。 さもなくば 方久の命はない」。 213 00:21:49,088 --> 00:22:17,049 ♪♪~ 214 00:22:17,049 --> 00:22:19,952 万策尽きた直虎は→ 215 00:22:19,952 --> 00:22:27,952 百姓たちの要求を受け入れる 覚悟を決めたのじゃった。 216 00:22:31,063 --> 00:22:34,400 手回しの よろしい事で。 217 00:22:34,400 --> 00:22:51,417 ♪♪~ 218 00:22:51,417 --> 00:22:54,117 書いてる。 し~っ! 219 00:22:55,754 --> 00:22:59,425 「徳政の発布は→ 220 00:22:59,425 --> 00:23:02,725 ゆめうたがいなし」。 221 00:23:07,700 --> 00:23:11,700 [回想] 恨むなら 直親を恨め。 222 00:23:14,573 --> 00:23:16,709 [回想] (直之)但馬は 領地は元どおりに→ 223 00:23:16,709 --> 00:23:19,044 百姓どもの不満も 収めてみせると言う。 224 00:23:19,044 --> 00:23:23,344 どちらが頼りになるかは 明らかじゃろう! 225 00:24:03,022 --> 00:24:07,322 お前 どこから? 226 00:24:17,036 --> 00:24:21,373 これ どけ。 227 00:24:21,373 --> 00:24:24,673 どけ。 亀。 228 00:24:37,389 --> 00:24:40,059 亀…。 229 00:24:40,059 --> 00:24:45,731 [回想] 喜びに満ちた日々が 続くように。 230 00:24:45,731 --> 00:24:50,069 井伊を守ってほしい。 231 00:24:50,069 --> 00:24:58,744 (直親)では それがしは さような井伊を おとわ様に→ 232 00:24:58,744 --> 00:25:06,018 次郎法師様に 竜宮小僧様に→ 233 00:25:06,018 --> 00:25:10,355 井伊の姫に ささげましょう。 234 00:25:10,355 --> 00:25:19,698 ♪♪~(笛) 235 00:25:19,698 --> 00:25:26,698 これは 違うか。 亀…。 236 00:25:34,713 --> 00:25:40,713 我も 違うと思う。 237 00:25:52,731 --> 00:26:12,684 ♪♪~ 238 00:26:12,684 --> 00:26:18,684 瀬戸村に戻った直虎が 発見したもの。 239 00:26:20,559 --> 00:26:25,697 それは 苗代で成長しきって→ 240 00:26:25,697 --> 00:26:31,697 田植えを待つばかりとなった 稲の苗であった。 241 00:26:37,309 --> 00:26:40,309 ≪(傑山)次郎! 242 00:26:42,247 --> 00:26:45,050 よかった。 無事だったか。 243 00:26:45,050 --> 00:26:49,388 傑山さん 頼みがあります。 何じゃ? 244 00:26:49,388 --> 00:26:53,058 これから 瀬戸村を取り返します! 245 00:26:53,058 --> 00:26:56,929 おう。 …で? 246 00:26:56,929 --> 00:27:03,335 今は ちょうど 田植えをせねばならぬ時なのです。 247 00:27:03,335 --> 00:27:07,673 これ以上 苗が育つと 田に根づきにくうなり→ 248 00:27:07,673 --> 00:27:11,009 実りを損じる事にも なりかねませぬ。 249 00:27:11,009 --> 00:27:15,347 みんなの力が必要なのじゃ。 頼む 頼む! 250 00:27:15,347 --> 00:27:18,016 一体 何が…。 251 00:27:18,016 --> 00:27:23,689 それは 百姓にとって 悔やんでも悔やみきれぬ事。 252 00:27:23,689 --> 00:27:29,361 ゆえに 必ず 逃げた百姓たちは出てきます。 253 00:27:29,361 --> 00:27:33,232 そこを一気に捕らえるのです。 254 00:27:33,232 --> 00:27:36,034 参るぞ! 皆の衆。 255 00:27:36,034 --> 00:27:41,707 (甚兵衛)亀が出てきて そのまま帰っちまったてけえ? 256 00:27:41,707 --> 00:27:47,045 ほうで。 (富介)あの女領主 聞く気ねえんじゃねえけえ。→ 257 00:27:47,045 --> 00:27:53,719 わしら どうなるでえ。 (福蔵)やめるけ? 258 00:27:53,719 --> 00:27:58,390 おえ。 あいつをさらうまで してしまったんだでえ!→ 259 00:27:58,390 --> 00:28:01,293 ここまで来たらは~ 後戻りできんにい。 260 00:28:01,293 --> 00:28:03,996 そのとおりだで。 そうだ! 261 00:28:03,996 --> 00:28:06,898 あっ… ああっ! 262 00:28:06,898 --> 00:28:13,672 苗 大丈夫かいやあ~。 263 00:28:13,672 --> 00:28:16,008 そろそろ植えねえと。 264 00:28:16,008 --> 00:28:18,677 苗が育ち過ぎて 駄目んなっちまうにい。 265 00:28:18,677 --> 00:28:21,013 ばかっつら! んな事してみろ! 266 00:28:21,013 --> 00:28:23,682 四の五の言ったとこで あいつら 米作りに帰ってくるって→ 267 00:28:23,682 --> 00:28:26,382 足元 見られるだけだに! 268 00:28:28,020 --> 00:28:33,020 へへ。 そうずらのお~。 269 00:28:37,029 --> 00:28:42,901 (禰宜)見張りをした百姓によると やっては来たものの→ 270 00:28:42,901 --> 00:28:46,901 書状は書かずに戻ったようです。 271 00:28:48,640 --> 00:28:54,379 まあ もう 2~3日 粘らせればよい。 272 00:28:54,379 --> 00:29:02,379 しかし 百姓の中に 不安が広がってきております。 273 00:29:03,989 --> 00:29:09,661 ちょうど 田植えをせねばいかぬ頃で→ 274 00:29:09,661 --> 00:29:14,333 戻りたがるものも 出てきておるようです。 275 00:29:14,333 --> 00:29:19,671 明日あさってには 小野村からも 人手を遣わすゆえ 待てと。 276 00:29:19,671 --> 00:29:22,341 旦那様 直虎様に率いられ→ 277 00:29:22,341 --> 00:29:26,011 僧侶たちが 瀬戸村の方へ向かっております! 278 00:29:26,011 --> 00:30:04,011 ♪♪~ 279 00:30:16,328 --> 00:30:18,628 ここじゃ。 280 00:30:22,267 --> 00:30:26,972 よし。 では 皆で手分けして よろしく頼む。 281 00:30:26,972 --> 00:30:29,272 (一同)へい! 282 00:30:34,079 --> 00:30:37,416 何やっとるでえ。 ありゃ。 283 00:30:37,416 --> 00:30:40,085 急げ~! 早くしよまい! 284 00:30:40,085 --> 00:30:42,421 だけど なかなか ほどけんにい。 285 00:30:42,421 --> 00:30:44,756 急げ! 急げ~! 286 00:30:44,756 --> 00:30:48,456 どこ行きさらしたでえ! あの ばかっつら! 287 00:30:50,095 --> 00:30:52,030 (八助)角! どこ行ってたで!→ 288 00:30:52,030 --> 00:30:54,433 おめえ! まさか 村に 行ってたんじゃねえずらのお~。 289 00:30:54,433 --> 00:30:57,102 いや あの ちょびっと見に行っててやあ。 290 00:30:57,102 --> 00:30:59,771 行ったんじゃねえけ! ほんでも 行ったらさあ~。 291 00:30:59,771 --> 00:31:02,674 聞いたで。 あの女が わしら 捕まえに来てたんだらあ!? 292 00:31:02,674 --> 00:31:06,044 違うに! ありゃ 捕まえに来たんじゃねえにい! 293 00:31:06,044 --> 00:31:08,044 (八助)あ? 294 00:31:09,714 --> 00:31:11,650 ありゃあ~。 295 00:31:11,650 --> 00:31:24,262 ♪♪~ 296 00:31:24,262 --> 00:31:29,067 ほれ 見てみない! な! あれまあ。 297 00:31:29,067 --> 00:31:32,938 直虎様 そろそろ あっちの方から先→ 298 00:31:32,938 --> 00:31:36,408 植えた方が いいかいやあ。 分かった。 299 00:31:36,408 --> 00:31:41,408 傑山さん! 何だ? 向こうからやりましょう! おう。 300 00:31:45,417 --> 00:31:48,417 うそだらあ。 301 00:32:01,700 --> 00:32:05,570 おぬしらの稲が育たねば 我らも困るからな。 302 00:32:05,570 --> 00:32:09,040 勝手だが 入らせてもらった。 303 00:32:09,040 --> 00:32:11,710 かような事で ほだされんに…。 304 00:32:11,710 --> 00:32:16,381 直虎様は 借金のかたに 瀬戸を方久に売ったんずらあ! 305 00:32:16,381 --> 00:32:21,253 かような狂言で わしらん衆が ほだされると お思いけ! 306 00:32:21,253 --> 00:32:28,727 確かに 我は 瀬戸村と祝田村は 方久の所領とした。 307 00:32:28,727 --> 00:32:34,599 じゃが それは 井伊家の借金を なくすためではなく→ 308 00:32:34,599 --> 00:32:39,738 おぬしらの返済のためでも あるのじゃ! 309 00:32:39,738 --> 00:32:44,409 方久の所領となれば 方久には年貢が入るようになる。 310 00:32:44,409 --> 00:32:48,747 それをもって 返済を 猶予してもらう事にしたのじゃ! 311 00:32:48,747 --> 00:32:51,650 ふんでも 借金は なくなりゃあせんにぃ! 312 00:32:51,650 --> 00:32:55,420 そ… そうだで! そうだで。 やっぱ 徳政の方がええで! 313 00:32:55,420 --> 00:33:00,258 そうでえ! 目先の話ばかりするな! 314 00:33:00,258 --> 00:33:05,030 確かに 徳政が出されれば 今ある借金は消えてのうなる。 315 00:33:05,030 --> 00:33:07,365 じゃが その後は どうじゃ? 316 00:33:07,365 --> 00:33:11,665 人もおらぬし いつ凶作になるとも限らぬ。 317 00:33:13,238 --> 00:33:18,376 方久は欲深じゃ。 借金を棒引きにはしてくれなんだ。 318 00:33:18,376 --> 00:33:22,247 なれど 村を任せば そなたらが 今より潤い→ 319 00:33:22,247 --> 00:33:26,051 おのずと借りが返せるような 仕組みを作ると言うてくれた。 320 00:33:26,051 --> 00:33:29,721 ならば その方が よくはないか? 321 00:33:29,721 --> 00:33:32,624 そんだって そんだって 禰宜様は! 322 00:33:32,624 --> 00:33:35,924 我と禰宜と どちらを信じる! 323 00:33:39,731 --> 00:33:42,731 どちらを。 324 00:33:46,605 --> 00:33:50,742 方久は まことのところ 何を考えておるか→ 325 00:33:50,742 --> 00:33:53,078 計り知れぬところはある。 326 00:33:53,078 --> 00:33:57,749 じゃが 方久は 己を銭の犬じゃと言うた。 327 00:33:57,749 --> 00:34:00,352 銭のためなら 何でもする。 328 00:34:00,352 --> 00:34:03,254 己の所領となれば 己の意地にかけて→ 329 00:34:03,254 --> 00:34:06,024 村を潤すと思う。 そして→ 330 00:34:06,024 --> 00:34:11,896 そのために欠かせぬ そなたらを むげに扱うような事はせぬ。 331 00:34:11,896 --> 00:34:16,668 我は そのように信じておる。 332 00:34:16,668 --> 00:34:28,713 ♪♪~ 333 00:34:28,713 --> 00:34:35,387 清風払明月 明月払清風。 334 00:34:35,387 --> 00:34:41,687 風と月は いさかうのではなく 一体であるという。 335 00:34:43,261 --> 00:34:47,966 我も 皆と そうありたいと思うておる。 336 00:34:47,966 --> 00:34:55,073 我は 皆と そんなふうに 井伊を 作っていきたいと思うておる。 337 00:34:55,073 --> 00:35:00,679 皆も 我と そんなふうにやっていきたいと→ 338 00:35:00,679 --> 00:35:04,379 思うてはくれぬだろうか。 339 00:35:11,022 --> 00:35:15,022 おえ おめえ 分かってんのけ。 340 00:35:19,364 --> 00:35:26,064 何だか 申し訳なかったやあ~。 341 00:35:32,911 --> 00:35:36,715 まっと早く言ってくれりゃあ よかったにい。→ 342 00:35:36,715 --> 00:35:41,415 おえ おばあさん。 は~ いいに! 343 00:35:44,055 --> 00:35:49,755 わしらも やっか。 んだ。 んだな。 344 00:35:57,402 --> 00:35:59,702 直虎様。 345 00:36:01,272 --> 00:36:09,681 甚兵衛 今日の事は 生涯 忘れませんで。 346 00:36:09,681 --> 00:36:14,352 老いぼれにはございますけえが 村が潤いますよう→ 347 00:36:14,352 --> 00:36:19,052 心して努めまする。 348 00:36:23,027 --> 00:36:26,327 面を上げてくれ。 349 00:36:29,901 --> 00:36:35,601 甚兵衛… よろしく頼むな。 350 00:36:37,575 --> 00:36:43,348 あ…。 (笑い声) 351 00:36:43,348 --> 00:36:46,050 あ… すまぬ。 352 00:36:46,050 --> 00:36:53,725 (笑い声) 353 00:36:53,725 --> 00:37:00,025 (傑山)何じゃ 来ておったのか。 354 00:37:03,001 --> 00:37:07,001 (傑山) せっかくだし 一緒にやるか。 355 00:37:13,011 --> 00:37:16,711 殿… 直虎様 直…! 356 00:37:19,350 --> 00:37:22,687 六左衛門? 357 00:37:22,687 --> 00:37:25,687 大事ないか。 358 00:37:30,361 --> 00:37:34,232 それがしは! 359 00:37:34,232 --> 00:37:38,236 それがしは 武術は からきしにございます。 360 00:37:38,236 --> 00:37:43,708 それどころか 馬も下手で 実の父からも→ 361 00:37:43,708 --> 00:37:48,580 愛想を尽かされるほどの 出来損ないにございます! 362 00:37:48,580 --> 00:37:57,055 ゆえに… せめて せめて 苗の植え方ほどは→ 363 00:37:57,055 --> 00:38:03,328 これからの井伊のため 覚えとうございます! 364 00:38:03,328 --> 00:38:08,028 教えて下され。 殿! 365 00:38:12,337 --> 00:38:15,673 うむ。 366 00:38:15,673 --> 00:38:20,673 これを… こう持ってな。 367 00:38:23,548 --> 00:38:25,548 そうじゃ。 368 00:38:27,285 --> 00:38:31,985 捕らえたのは 村の心にございましたか。 369 00:38:34,025 --> 00:38:40,698 やっかいでございますぞ。 ああいう手合いは。 370 00:38:40,698 --> 00:38:43,698 知っておる。 371 00:38:46,371 --> 00:38:49,040 昔から。 372 00:38:49,040 --> 00:39:02,587 ♪♪~ 373 00:39:02,587 --> 00:39:07,325 村が立ち直るまでの数年間 借金の返済は留め置くが→ 374 00:39:07,325 --> 00:39:10,228 村の方からの望みなどはないか? 375 00:39:10,228 --> 00:39:13,528 こうしてほしいなど。 376 00:39:15,667 --> 00:39:20,338 あの… 字 教えて頂きてえで。 377 00:39:20,338 --> 00:39:24,008 (六左衛門)字? あの 紙書く時もさ→ 378 00:39:24,008 --> 00:39:27,679 みんなして さんざ難儀してやあ。 なあ? 379 00:39:27,679 --> 00:39:31,349 そうでえ 字が読み書きできればのお。 380 00:39:31,349 --> 00:39:36,220 のお? そういえば…→ 381 00:39:36,220 --> 00:39:41,025 「ホウキウ」が 「ホフチフ」に…。 382 00:39:41,025 --> 00:39:47,365 (笑い声) 383 00:39:47,365 --> 00:39:53,705 方久は… 方久は どこへ! 384 00:39:53,705 --> 00:39:56,040 (2人)ああ~! 385 00:39:56,040 --> 00:40:01,379 あっ 虫! はってる! あっ ああ…! 帰って! 386 00:40:01,379 --> 00:40:05,079 直虎様~! …帰って! あっ! 387 00:40:07,719 --> 00:40:12,056 殿は 新野には私の化粧料を→ 388 00:40:12,056 --> 00:40:16,394 しの殿には 川名の一部を お渡しするとの仰せです。 389 00:40:16,394 --> 00:40:21,065 いかがでしょう これにて収めては頂けませぬか。 390 00:40:21,065 --> 00:40:23,968 ゆ… 祐椿様の化粧料を。 391 00:40:23,968 --> 00:40:26,738 (祐椿尼) もとよりは少なくはなりますが→ 392 00:40:26,738 --> 00:40:31,609 これが 今の井伊の出せる 精いっぱいなのです。 393 00:40:31,609 --> 00:40:37,081 不足の分は 向後 折を見て 補っていきたいと。 394 00:40:37,081 --> 00:40:42,754 わ… 私は 先に話がなかったのに 腹を立てておっただけで。 395 00:40:42,754 --> 00:40:47,625 (祐椿尼)それは 殿も悔やまれておる事かと。 396 00:40:47,625 --> 00:40:53,398 私にとっては 祝田でなければ 意味がありませぬ。 397 00:40:53,398 --> 00:41:00,698 祝田を返して下さらぬ限り 虎松の後見とは認めませぬ。 398 00:41:08,379 --> 00:41:15,079 理屈ではございませぬゆえ あまり お気になさらず。 399 00:41:19,724 --> 00:41:22,627 (南渓) 亀が出てきて 思いとどまった。 400 00:41:22,627 --> 00:41:26,597 そうなのでございます。 諦めかけた時に→ 401 00:41:26,597 --> 00:41:33,738 どこからか亀が出てきて 書状の上に座り込み。 402 00:41:33,738 --> 00:41:38,609 不思議な事もある事で ございます。 403 00:41:38,609 --> 00:41:44,909 竜宮小僧ではないか? 亀を放ったのは。 404 00:41:48,286 --> 00:41:51,289 (ため息) 405 00:41:51,289 --> 00:41:57,589 まことにそうなら また お助け頂けませぬかね。 406 00:41:59,430 --> 00:42:06,237 一番やっかいな事が まだ残っておるではないですか。 407 00:42:06,237 --> 00:42:09,040 (ため息) 408 00:42:09,040 --> 00:42:14,912 (寿桂尼)出家あがりの女子に 何をてこずっておるのやら。 409 00:42:14,912 --> 00:42:18,716 面目次第もございませぬ。 (寿桂尼)もうよい。 410 00:42:18,716 --> 00:42:21,619 連れてまいれ。 411 00:42:21,619 --> 00:42:25,389 二度までも 沙汰に背くとは→ 412 00:42:25,389 --> 00:42:31,062 これは 謀反の意ありと疑われても しかたあるまい。 413 00:42:31,062 --> 00:42:35,762 直虎を駿府に申し開きに来させよ。 414 00:42:37,401 --> 00:42:39,701 続く。 415 00:42:41,739 --> 00:42:43,674 (祐椿尼)直虎。 直虎よ。 416 00:42:43,674 --> 00:42:46,077 (政次)後見をやめると言わぬか。 死ぬとは限らぬ! 417 00:42:46,077 --> 00:42:48,746 (八助)直虎様 ご先代みたいに なっちまうかもしれんに! 418 00:42:48,746 --> 00:42:51,649 (直之)後見を降りると言え! 離して下され! 419 00:42:51,649 --> 00:42:56,621 井伊直虎 そなたは いかにして 民を治める。 420 00:42:56,621 --> 00:43:00,321 虎松の後見は そなたに任す。 421 00:43:03,027 --> 00:43:06,027 <静岡県浜松市> 422 00:43:07,698 --> 00:43:12,398 <領主となった直虎の足跡が 残る町です> 423 00:43:16,374 --> 00:43:22,713 <直虎は 龍潭寺に 領地の一部を 寄進する書状を送っていました。→ 424 00:43:22,713 --> 00:43:25,383 徳政によって 寺の利益が→ 425 00:43:25,383 --> 00:43:28,052 失われてはならないという 内容とともに→ 426 00:43:28,052 --> 00:43:32,752 公的な文書である事を表す黒印が 押されています> 427 00:43:34,926 --> 00:43:40,626 <領内では この徳政を巡り 騒動が起こり始めていました> 428 00:43:42,600 --> 00:43:46,600 <騒動の舞台となった…> 429 00:43:48,372 --> 00:43:52,743 <当時 蜂前神社の禰宜は 大きな影響力を持っており→ 430 00:43:52,743 --> 00:43:56,743 井伊谷の経済を握る人物でも ありました> 431 00:43:58,616 --> 00:44:04,021 <この神社にも 井伊家と交わした 文書が残されています。→ 432 00:44:04,021 --> 00:44:07,892 直虎として振る舞っていた事が 分かる 唯一の史料には→ 433 00:44:07,892 --> 00:44:10,592 花押が記されています> 434 00:44:12,363 --> 00:44:16,234 <領主として 井伊谷をけん引した 井伊直虎。→ 435 00:44:16,234 --> 00:44:22,234 彼女の足跡は今も この地の人々に 守られているのです>