1 00:00:02,423 --> 00:00:07,361 (方久)この綿の実を 井伊で作っては いかがかと。 2 00:00:07,361 --> 00:00:11,499 (直虎) そなたは まこと すばらしいの。 3 00:00:11,499 --> 00:00:15,169 相次ぐ戦で 荒れ果てた井伊谷。 4 00:00:15,169 --> 00:00:18,839 直虎は 他の国から人手を集め→ 5 00:00:18,839 --> 00:00:23,511 そこで 綿作りを始めたのじゃった。 6 00:00:23,511 --> 00:00:26,414 そして。 7 00:00:26,414 --> 00:00:29,383 何じゃ これは。 8 00:00:29,383 --> 00:00:34,383 (直之) 種子島というものにございます。 9 00:00:36,524 --> 00:00:40,194 無理を言い 方久に取り寄せてもらいました。 10 00:00:40,194 --> 00:00:43,531 何をするものなのじゃ? 11 00:00:43,531 --> 00:00:49,231 使うところをご覧頂いた方が 早うございますな。 12 00:00:53,874 --> 00:00:58,546 ≪(桔梗)では 昊天様 よろしくお願い致します。 13 00:00:58,546 --> 00:01:01,148 ≪(昊天)ようお越し下さいました。 虎松様。→ 14 00:01:01,148 --> 00:01:06,148 手習いを指南致します 昊天 傑山にございます。 15 00:01:17,498 --> 00:01:21,368 (南渓)ありゃまあ 人見知りかの? 16 00:01:21,368 --> 00:01:25,668 (桔梗)見知らぬ人が かように大勢いるので。 17 00:01:28,509 --> 00:01:31,509 (昊天)では 参りましょうか。 18 00:01:33,380 --> 00:01:40,380 (直之) 巣口から 玉薬と弾を込め…。 19 00:01:45,526 --> 00:01:52,399 (直之)火皿に口薬を詰め 一旦 火蓋を閉じます。→ 20 00:01:52,399 --> 00:01:58,539 火縄を火ばさみに挟み 火蓋を切り→ 21 00:01:58,539 --> 00:02:02,839 的に向こうて 狙いを定め…。 22 00:02:08,349 --> 00:02:11,049 (銃声) うわっ! 23 00:02:22,162 --> 00:02:27,034 こ… これは何じゃ。 妖術か!? 24 00:02:27,034 --> 00:02:31,839 敵に近づく事なく 敵をしとめる事ができる。 25 00:02:31,839 --> 00:02:36,139 これが 種子島にございます。 26 00:02:39,713 --> 00:02:41,849 今の井伊には→ 27 00:02:41,849 --> 00:02:45,519 戦の采配を任せられるものも ほとんど おらず→ 28 00:02:45,519 --> 00:02:48,422 武術の心得のある者も 少のうございます。 29 00:02:48,422 --> 00:02:53,394 なれど これならば 百姓でも わけなく使う事ができます。 30 00:02:53,394 --> 00:02:57,865 井伊には うってつけの戦道具では ございませんでしょうか! 31 00:02:57,865 --> 00:05:44,565 ♪♪~ 32 00:05:46,834 --> 00:05:50,170 一つ 十貫? はい。 33 00:05:50,170 --> 00:05:52,506 ならぬ ならぬ ならぬ! さような! 34 00:05:52,506 --> 00:05:55,409 それでなくても 新しく来た者の面倒や何やで→ 35 00:05:55,409 --> 00:05:58,846 借金は減らすどころか 増えるばかりなのじゃぞ! 36 00:05:58,846 --> 00:06:02,116 しかし 今のままでは いざ 戦となれば→ 37 00:06:02,116 --> 00:06:04,051 あっという間に やられてしまいますぞ。 38 00:06:04,051 --> 00:06:08,789 それこそ 虎松様のお命も 取られてしまうかもしれませぬ。 39 00:06:08,789 --> 00:06:11,125 し… しかし。 40 00:06:11,125 --> 00:06:16,463 民百姓を守らずして 何のご領主にございましょう! 41 00:06:16,463 --> 00:06:22,163 しかし 一つ十貫もするのであろう…。 42 00:06:26,140 --> 00:06:31,478 もちろん ご入り用とあれば 銭は 私の方で用立てしますが…。 43 00:06:31,478 --> 00:06:36,350 実際に使うとなれば 玉薬も入り用となりますし。→ 44 00:06:36,350 --> 00:06:39,353 それがまた 高うございますし。→ 45 00:06:39,353 --> 00:06:44,057 ちと 井伊には 分不相応かと。 46 00:06:44,057 --> 00:06:47,494 戦備えは 最も大事な武家の役目じゃ! 47 00:06:47,494 --> 00:06:49,429 銭の話ばかりするな! 48 00:06:49,429 --> 00:06:52,729 何事も 先立つものは 銭にございますぞ。 49 00:06:54,368 --> 00:06:58,505 これを 井平で作る事はできぬのか? 50 00:06:58,505 --> 00:07:00,440 は? 51 00:07:00,440 --> 00:07:05,112 刀作りを命じておる井平は 優れた鍛冶の村と聞く。 52 00:07:05,112 --> 00:07:09,449 もし 作る事ができれば 買うよりも安う あがろうし→ 53 00:07:09,449 --> 00:07:13,787 それこそ よそに売って 稼ぐ事も できるのではないか! 54 00:07:13,787 --> 00:07:16,456 殿 それでまいりましょう! 55 00:07:16,456 --> 00:07:18,392 お待ち下され。 56 00:07:18,392 --> 00:07:21,328 作ると申しましても 綿とは わけが違うのですぞ! 57 00:07:21,328 --> 00:07:23,797 何より 大層 手間もかかりましょうし。 58 00:07:23,797 --> 00:07:26,700 しかし 作れる者も おるのであろう? 59 00:07:26,700 --> 00:07:31,700 そりゃあ…。 では やってみねば 分からぬではないか! 60 00:07:34,441 --> 00:07:37,144 (関口) 百姓を集めるのは構わぬが→ 61 00:07:37,144 --> 00:07:40,480 他国の間者が 紛れておるかもしれぬ。→ 62 00:07:40,480 --> 00:07:44,351 その辺りは 目を光らせておくように。 63 00:07:44,351 --> 00:07:47,154 (政次)はい…。→ 64 00:07:47,154 --> 00:07:52,025 恐れながら 私から 一つ→ 65 00:07:52,025 --> 00:07:56,163 お伺いしても よろしうございましょうか。 66 00:07:56,163 --> 00:07:58,832 (氏真)おばば様の事か。 67 00:07:58,832 --> 00:08:01,435 [回想] (氏真)おばば様! いかがなされた!→ 68 00:08:01,435 --> 00:08:03,370 おばば様! 69 00:08:03,370 --> 00:08:08,775 もちろん ご快癒なさる事は 願ってはおりますが。 70 00:08:08,775 --> 00:08:12,112 そちの事は忘れておらぬ。 71 00:08:12,112 --> 00:08:17,451 あれは おばば様が 勝手に やった事じゃしの。 72 00:08:17,451 --> 00:08:20,120 我が主の後見を お認めになったのは→ 73 00:08:20,120 --> 00:08:25,120 大方様にございますゆえ。 その辺り 気になりまして。 74 00:08:34,468 --> 00:08:37,168 こちらにございます。 75 00:08:49,816 --> 00:08:53,153 井平とは かような所であったのか。 76 00:08:53,153 --> 00:08:56,490 (直之)直虎様は 初めてにございますか? うむ。 77 00:08:56,490 --> 00:08:59,190 (方久)五平。 78 00:09:02,095 --> 00:09:06,395 こちらが 刀鍛冶の五平にございます。 79 00:09:10,437 --> 00:09:13,106 (五平)これと同じものをで ございますか…。 80 00:09:13,106 --> 00:09:18,979 (方久)そうじゃ。 かようなもの そう たやすくはできまいな。 81 00:09:18,979 --> 00:09:23,450 木は 樫か胡桃を用いれば。 82 00:09:23,450 --> 00:09:27,321 鉄は 手に入るもので 十分でございましょう。 83 00:09:27,321 --> 00:09:31,325 筒の部分は 薄く のばしたものを 巻いて張り合わせれば。 84 00:09:31,325 --> 00:09:34,461 何じゃ できそうではないか! 85 00:09:34,461 --> 00:09:37,364 (五平)いや… 見当がつくのは ここまでにございます。→ 86 00:09:37,364 --> 00:09:41,802 かようなカラクリは 細かな兼ね合いが肝。 87 00:09:41,802 --> 00:09:44,471 それが うまく できるか否か。 88 00:09:44,471 --> 00:09:48,141 皆 そこが難しいと 諦めるそうですよ。 89 00:09:48,141 --> 00:09:52,813 無理をお願いしても。 やってみなければ分かりませぬな。 90 00:09:52,813 --> 00:09:56,483 では。 これを見本に頂いても。 91 00:09:56,483 --> 00:09:58,418 それは お借りしてきたもの。 うっ…! 92 00:09:58,418 --> 00:10:02,155 構わぬ。 して いつごろ出来る? 93 00:10:02,155 --> 00:10:05,855 そこは はっきりとは 申し上げかねますが。 94 00:10:07,828 --> 00:10:11,498 まあ 待つよりほか ございますまいな。 95 00:10:11,498 --> 00:10:16,169 作り方を知る者より 絵図などを 手に入れる事はできぬのか。 96 00:10:16,169 --> 00:10:18,105 (方久)たとえ あったとして→ 97 00:10:18,105 --> 00:10:21,508 いくら金を積まれようとも 出さぬと思いますよ。 98 00:10:21,508 --> 00:10:24,845 けちくさいのう。 何を! 99 00:10:24,845 --> 00:10:28,515 つまるところ かかりは全て 私持ちではないですか! 100 00:10:28,515 --> 00:10:30,851 あの見本も 要は私が買い取り。 101 00:10:30,851 --> 00:10:33,754 うまくいけば あっという間に 取り戻せるではないか。 102 00:10:33,754 --> 00:10:37,754 銭の犬ともあろう者が そう ほえるな。 103 00:10:39,860 --> 00:10:43,530 この事 六左殿には。 104 00:10:43,530 --> 00:10:49,403 六左は 但馬に せめられると すぐに口を割ってしまうし。 105 00:10:49,403 --> 00:10:54,541 出来るまでは 知らせんでよいのではないか。 106 00:10:54,541 --> 00:10:57,541 (くしゃみ) 107 00:11:11,825 --> 00:11:17,497 ≪(亥之助) 伯父上 入ってもよいですか? 108 00:11:17,497 --> 00:11:20,497 構わぬ。 入れ。 109 00:11:25,172 --> 00:11:28,508 どうした 何かあったのか? 110 00:11:28,508 --> 00:11:30,844 変わったものを 見つけたので→ 111 00:11:30,844 --> 00:11:33,844 伯父上なら お分かりになるかと。 112 00:11:43,857 --> 00:11:47,194 (亥之助)お分かりですか? 113 00:11:47,194 --> 00:11:52,866 いやあ…。 皆目 分からぬ。 114 00:11:52,866 --> 00:11:59,206 伯父上でも 分からぬ事があるのですか。 115 00:11:59,206 --> 00:12:03,076 当たり前だ。 調べておこう。 116 00:12:03,076 --> 00:12:06,012 ありがとうございます。 117 00:12:06,012 --> 00:12:24,364 ♪♪~ 118 00:12:24,364 --> 00:12:32,364 種子島が… 何故。 119 00:12:37,043 --> 00:12:39,343 面を上げよ。 120 00:12:41,181 --> 00:12:43,517 なつより聞きました。 121 00:12:43,517 --> 00:12:47,854 無事 百姓も来るようになったそうで→ 122 00:12:47,854 --> 00:12:50,190 ようございました。 123 00:12:50,190 --> 00:12:56,530 まあ その… おかげさまでの。 124 00:12:56,530 --> 00:13:01,368 それがしは 忠告をしたまで 殿のお力にございましょう。 125 00:13:01,368 --> 00:13:07,368 ほかに 何か変わった事などは。 126 00:13:11,811 --> 00:13:17,111 虎松が 手習いを始めた事くらいかの。 127 00:13:25,825 --> 00:13:28,728 駿府は 変わりはなかったか? 128 00:13:28,728 --> 00:13:34,501 特には。 殿には お励みになるようにと。 129 00:13:34,501 --> 00:13:36,801 そうか。 130 00:13:39,172 --> 00:13:41,172 では。 131 00:14:06,132 --> 00:14:09,803 これ。 和尚様は お留守か。 132 00:14:09,803 --> 00:14:13,673 はい。 福満寺の法要に 出向かれておりまして。 133 00:14:13,673 --> 00:14:17,677 そうか。 134 00:14:17,677 --> 00:14:22,977 ≪(直久) そこでは ござらぬような。 135 00:14:25,352 --> 00:14:30,052 (直久)そこで ございますかね。 136 00:14:31,825 --> 00:14:33,760 おっ。 137 00:14:33,760 --> 00:14:38,164 (亥之助)かあ~! 虎松様は お強いのう。 138 00:14:38,164 --> 00:14:41,501 (直久)まこと 5つとは思えぬ! 139 00:14:41,501 --> 00:14:46,373 さすが ご初代様の生まれ変わりじゃ。 140 00:14:46,373 --> 00:14:49,376 それでは 勝負になっておらぬではないか。 141 00:14:49,376 --> 00:14:51,511 直虎様。 142 00:14:51,511 --> 00:14:54,848 置く所を教えては 何にもならぬではないか。 143 00:14:54,848 --> 00:14:58,518 これでは 虎松が 全く己で考えるようにならぬ。 144 00:14:58,518 --> 00:15:01,788 (直久)しかし 虎松様は まだ小さくあられますし。 145 00:15:01,788 --> 00:15:05,659 手加減していては 虎松が強うならぬ。 146 00:15:05,659 --> 00:15:10,797 これよりは 手加減は無用じゃ。 分かったか! 147 00:15:10,797 --> 00:15:13,097 (直久 亥之助)はい…。 148 00:15:18,138 --> 00:15:23,138 (あやめ)ぎゅっと引くと。 はい どうぞ。 149 00:15:29,749 --> 00:15:32,049 ただいま戻りました。 150 00:15:33,687 --> 00:15:37,387 (しの)虎松。 どうでしたか? 151 00:15:41,161 --> 00:15:44,461 (しの)何かあったのですか? 152 00:15:55,508 --> 00:15:58,808 (あやめ)お疲れなのですかね? 153 00:16:03,316 --> 00:16:07,454 種子島にございますが。 まこと おやりになるのですか? 154 00:16:07,454 --> 00:16:09,789 こたびは やけに渋るのう。 155 00:16:09,789 --> 00:16:13,126 うまくいくかどうか かなり怪しうございますし→ 156 00:16:13,126 --> 00:16:17,797 うまくいったところで さて 材となる鉄は どこから入れるか。 157 00:16:17,797 --> 00:16:20,133 どこから 安く買ってくるか。 158 00:16:20,133 --> 00:16:23,036 方久殿の 腕の見せどころではないか。 159 00:16:23,036 --> 00:16:25,472 また…。 (角太郎)直虎様! 160 00:16:25,472 --> 00:16:27,807 お~ 角! (角太郎)こっち こっち!→ 161 00:16:27,807 --> 00:16:30,710 見てくりょお~! 162 00:16:30,710 --> 00:16:35,482 お~ だいぶ育ったのう。 163 00:16:35,482 --> 00:16:41,354 (甚兵衛) いや~ よそから来たもんも 皆 よう働いてくれましてのう。 164 00:16:41,354 --> 00:16:44,157 あれは 何をしておるのじゃ? 165 00:16:44,157 --> 00:16:48,027 (甚兵衛)鰯をもとにした肥やしを 試しに作っておりますけえ。→ 166 00:16:48,027 --> 00:16:51,831 又吉は 三河から こっちへ来たもんで→ 167 00:16:51,831 --> 00:16:55,168 綿を育てた事があるようで。 168 00:16:55,168 --> 00:16:58,071 それは頼もしいのう。 169 00:16:58,071 --> 00:17:03,371 (又吉)細かくなり過ぎぬように 気を付けて。 へい。 170 00:17:08,448 --> 00:17:11,351 この者たちを 守ってやりたいではないか。 171 00:17:11,351 --> 00:17:13,319 もしも 戦となったならば→ 172 00:17:13,319 --> 00:17:16,122 よい道具を 渡してやりたいではないか。 173 00:17:16,122 --> 00:17:18,792 まあ お気持ちは分かりますが。 174 00:17:18,792 --> 00:17:20,727 よし。 175 00:17:20,727 --> 00:17:23,463 又吉 我にも教えてくれ! (又吉)はっ。 176 00:17:23,463 --> 00:17:25,799 ああ よい よい。 177 00:17:25,799 --> 00:17:29,469 鰯は 綿を作るのに よいのか? 178 00:17:29,469 --> 00:17:34,340 (又吉)綿は肥やしをやるほど ようけ実をつけると申します。 179 00:17:34,340 --> 00:17:38,478 こうやって 雑魚の油を抜いて 肥やしに致します。 180 00:17:38,478 --> 00:17:43,817 三年荒野を聞きつけ やって来た百姓たちは→ 181 00:17:43,817 --> 00:17:47,487 それは よう働いてくれた。 182 00:17:47,487 --> 00:17:49,422 (直之)次の者 参れ。 183 00:17:49,422 --> 00:17:51,357 (六左衛門)どんどん参れ。 こっちじゃ こっちじゃ。 184 00:17:51,357 --> 00:17:57,357 じゃが 集まってくる者もおる一方で。 185 00:18:02,769 --> 00:18:06,439 (桜)どうしましたか? 186 00:18:06,439 --> 00:18:13,139 逃げ出す者がおる事には 気が付かなかったのじゃ。 187 00:18:30,663 --> 00:18:33,666 虎松が寺に来ぬようになった? 188 00:18:33,666 --> 00:18:37,403 (昊天)はい。 (祐椿尼)何故 そのような? 189 00:18:37,403 --> 00:18:40,340 大変申し上げにくいのですが→ 190 00:18:40,340 --> 00:18:45,478 直虎様 前に 子らに 手加減をせぬようにと→ 191 00:18:45,478 --> 00:18:47,413 お命じになったでしょう。 192 00:18:47,413 --> 00:18:51,351 切磋琢磨してこその 手習いにございましょう? 193 00:18:51,351 --> 00:18:56,489 おっしゃるとおりですが それ以来 皆 虎松様相手に→ 194 00:18:56,489 --> 00:19:00,159 全く 手加減をせぬように なってしまったのです。→ 195 00:19:00,159 --> 00:19:03,062 鍛錬では 次々と投げられ→ 196 00:19:03,062 --> 00:19:05,965 鬼ごっこでは 追いつかずに 鬼ばかりで。→ 197 00:19:05,965 --> 00:19:08,968 五目並べも全戦全敗。→ 198 00:19:08,968 --> 00:19:14,440 すると 虎松様は 何をやっても 全く かなわぬようになり。 199 00:19:14,440 --> 00:19:18,111 果てには 来なくなってしまった というわけにございます。 200 00:19:18,111 --> 00:19:22,782 あらまあ。 おかわいそうに。 201 00:19:22,782 --> 00:19:26,653 (昊天)しの殿から 以後は 虎松様の手習いは→ 202 00:19:26,653 --> 00:19:30,657 屋敷に 私どもが伺う形に 変えてほしいと。 203 00:19:30,657 --> 00:19:34,794 まあ 手習い自体は 続けるというのであれば。 204 00:19:34,794 --> 00:19:37,463 なりませぬ! 205 00:19:37,463 --> 00:19:42,763 井伊の跡継ぎが さように ひ弱な事で どうするのですか! 206 00:19:46,472 --> 00:19:48,808 まこと申し訳ございませぬが→ 207 00:19:48,808 --> 00:19:53,108 虎松様の具合が よろしくないのです。 208 00:19:55,148 --> 00:19:59,448 (六左衛門) あの よろしくない とは? 209 00:20:01,020 --> 00:20:03,823 もし はやり病などであれば→ 210 00:20:03,823 --> 00:20:08,494 直虎様に おうつししては いけませぬのでと…→ 211 00:20:08,494 --> 00:20:10,830 しの様が。 212 00:20:10,830 --> 00:20:13,166 御免! 直虎様! 213 00:20:13,166 --> 00:20:15,835 (桔梗)直虎様! 勝手をなされては困ります! 214 00:20:15,835 --> 00:20:20,173 虎松! どこにおる! 出てこい! 虎松! 215 00:20:20,173 --> 00:20:24,173 もし! おやめ下さいませ! 216 00:20:31,517 --> 00:20:33,453 虎松! 217 00:20:33,453 --> 00:20:35,388 (あやめ)あららら あら あら。 218 00:20:35,388 --> 00:20:37,390 何故 隠れる。 219 00:20:37,390 --> 00:20:39,392 出てこい。 220 00:20:39,392 --> 00:20:43,863 話をしようと言うておるのじゃ。 221 00:20:43,863 --> 00:20:49,535 聞こえぬのか。 話をしようと言うておるのじゃ! 222 00:20:49,535 --> 00:20:52,438 大将が さような事で どうする! 223 00:20:52,438 --> 00:20:56,209 (虎松の泣き声) おい! なぜ泣く! 224 00:20:56,209 --> 00:20:58,544 何もしておらぬではないか! 225 00:20:58,544 --> 00:21:00,813 おい! もう よろしいですか? 226 00:21:00,813 --> 00:21:03,483 びいびい泣くのではない! みっともない! 227 00:21:03,483 --> 00:21:05,418 そなたは 井伊の跡継ぎ。 228 00:21:05,418 --> 00:21:07,820 皆を守っていかねばならぬ 立場じゃ。 229 00:21:07,820 --> 00:21:12,492 その者が かような体たらくで 何とする! 230 00:21:12,492 --> 00:21:18,364 ならば 跡継ぎにして頂かずとも 結構にございます! 231 00:21:18,364 --> 00:21:22,835 虎松は 泣き虫で 出来の悪う子でございますから→ 232 00:21:22,835 --> 00:21:25,505 到底 ご立派な あなた様の跡継ぎなど→ 233 00:21:25,505 --> 00:21:27,440 なれますまい! しの殿。 234 00:21:27,440 --> 00:21:31,377 さような事を言うておるのでは。 さように 虎松に ご不満なら→ 235 00:21:31,377 --> 00:21:35,677 ご自分で 腹を痛めて お生みになってはいかがですか! 236 00:21:37,517 --> 00:21:41,854 厚かましい。 人の子に文句ばかりつけ…。→ 237 00:21:41,854 --> 00:21:45,854 虎松 怖かったですね。 行きましょう。 238 00:21:47,527 --> 00:21:51,197 悔しくないのか 虎松! 239 00:21:51,197 --> 00:21:54,100 かなわぬからと 尻尾を巻いて 引き下がり→ 240 00:21:54,100 --> 00:21:56,536 それでよいのか! 241 00:21:56,536 --> 00:22:12,018 ♪♪~ 242 00:22:12,018 --> 00:22:14,318 直虎様。 243 00:22:17,156 --> 00:22:20,059 何をやっておるのですか。 244 00:22:20,059 --> 00:22:22,829 面目ございませぬ。 245 00:22:22,829 --> 00:22:27,166 (たけ)なれど フフッ それも ようございますね。 246 00:22:27,166 --> 00:22:30,837 姫様のお子というのも。 247 00:22:30,837 --> 00:22:32,772 姫様のお子ならば→ 248 00:22:32,772 --> 00:22:36,709 たけも もう一ふんばり しとうございます。 ハハハハハッ! 249 00:22:36,709 --> 00:22:39,512 さような事が 許されるはずなかろう! 250 00:22:39,512 --> 00:22:44,183 井伊は 井伊は 直親の子が継がねば! 251 00:22:44,183 --> 00:22:48,855 申し訳ございませぬ! 252 00:22:48,855 --> 00:22:52,725 ただの ざれ言でしょう。 253 00:22:52,725 --> 00:22:56,725 すまぬ。 たけ。 254 00:22:58,865 --> 00:23:03,165 少し 頭を冷やしてまいります。 255 00:23:12,411 --> 00:23:16,816 伯父上には かないませぬ。 256 00:23:16,816 --> 00:23:19,516 もう一度。 257 00:23:21,687 --> 00:23:27,827 結局 あれは 何か分からなかったのですか? 258 00:23:27,827 --> 00:23:32,498 うむ。 すまぬな。 259 00:23:32,498 --> 00:23:37,798 (亥之助)伯父上でも分からぬ事が あるのですね。 260 00:23:39,839 --> 00:23:46,139 [回想] (政次)種子島が… 何故。 261 00:23:48,848 --> 00:23:51,148 伯父上? 262 00:23:53,519 --> 00:23:55,819 当たり前だ。 263 00:23:59,192 --> 00:24:02,461 (井戸から水を出す音) 264 00:24:02,461 --> 00:24:14,073 ♪♪~ 265 00:24:14,073 --> 00:24:17,476 おぬし まだ井伊の領内に おったのか。 266 00:24:17,476 --> 00:24:21,347 おおっ! あん時の尼小僧様。 267 00:24:21,347 --> 00:24:23,349 尼小僧? 268 00:24:23,349 --> 00:24:27,153 どうも尼様って感じも しなくてなあ。 269 00:24:27,153 --> 00:24:30,489 あ! それは 我のものではないか! 270 00:24:30,489 --> 00:24:33,826 お! つい あんばいがよくて。 271 00:24:33,826 --> 00:24:37,697 申し訳ございやせん。 返します 返します。 272 00:24:37,697 --> 00:24:41,167 旅をしておるのではなかったのか。 273 00:24:41,167 --> 00:24:45,504 へへ。 実は→ 274 00:24:45,504 --> 00:24:48,841 お宝を探しておりやして。 275 00:24:48,841 --> 00:24:50,776 お宝!? ええ。 276 00:24:50,776 --> 00:24:53,512 南朝のさる皇子様が→ 277 00:24:53,512 --> 00:24:59,385 隠し持っていた財宝を 埋めたって話がございやして。 278 00:24:59,385 --> 00:25:03,322 さような話があるのか。 聞いた事はございやせんか。 279 00:25:03,322 --> 00:25:06,092 まことにあるのか。 井伊にか。 ええ。 280 00:25:06,092 --> 00:25:11,392 とにかく それを探し…。 あてどもない旅にごぜえますよ。 281 00:25:14,467 --> 00:25:17,136 よいのう。 282 00:25:17,136 --> 00:25:21,807 そなたは どこにでも行けるのじゃな…。 283 00:25:21,807 --> 00:25:26,807 何なら 一緒に行きますか? 284 00:25:28,681 --> 00:25:33,981 我には ここで せねばならぬ事が あるからの。 285 00:25:36,155 --> 00:25:39,492 人手 どうなりました。 286 00:25:39,492 --> 00:25:43,362 おかげさまでの。 あれは もう ようなったのじゃが→ 287 00:25:43,362 --> 00:25:47,833 今は 手習いをしたくないという 子どもに往生しておる。 288 00:25:47,833 --> 00:25:49,769 手習いが やになっちまったんですか。 289 00:25:49,769 --> 00:25:57,176 うむ。 何もかも勝てぬので 嫌になってしもうたようでの。 290 00:25:57,176 --> 00:26:00,446 とにかく 何かで一度→ 291 00:26:00,446 --> 00:26:04,317 勝たせてやったら よいのではないですかね。 292 00:26:04,317 --> 00:26:09,455 勝たせてやる? そうすりゃ 勝つ事の楽しさも覚えるし→ 293 00:26:09,455 --> 00:26:13,155 やりゃ できるとも 思うでしょうし。 294 00:26:15,795 --> 00:26:18,130 それじゃ。 295 00:26:18,130 --> 00:26:20,466 またもや恩に着るぞ! 旅の者! 296 00:26:20,466 --> 00:26:24,166 お宝 見つかるとよいの! 297 00:26:35,481 --> 00:27:21,794 ♪♪~ 298 00:27:21,794 --> 00:27:24,494 [回想] 勝った! 299 00:27:30,469 --> 00:27:32,405 [回想] そなたは 井伊の跡継ぎ。 300 00:27:32,405 --> 00:27:34,807 皆を守っていかねばならぬ 立場じゃ。 301 00:27:34,807 --> 00:27:37,507 悔しくないのか 虎松! 302 00:27:45,151 --> 00:27:48,851 ≪(物音) 303 00:27:52,825 --> 00:27:55,125 ≪(物音) 304 00:28:02,635 --> 00:28:06,372 虎松。 我じゃ 直虎じゃ。 305 00:28:06,372 --> 00:28:08,672 入るぞ。 306 00:28:33,466 --> 00:28:41,807 我は そなたの父上とは 幼なじみであったのじゃぞ。 307 00:28:41,807 --> 00:28:48,681 そなたの父上は 幼い頃 亀と呼ばれておっての。 308 00:28:48,681 --> 00:28:56,355 その名のとおり 亀のように おっとりとした男子であった。 309 00:28:56,355 --> 00:29:04,063 優しいが 少し頼りなく 体も弱くてな。 310 00:29:04,063 --> 00:29:10,763 己では 笛しか取り柄のない などと言うてな。 311 00:29:13,105 --> 00:29:16,008 (虎松)まこと… に? 312 00:29:16,008 --> 00:29:17,977 まことじゃ。 313 00:29:17,977 --> 00:29:23,449 なれど 弓も うまく 知恵もある→ 314 00:29:23,449 --> 00:29:27,149 肝の据わった頼もしい男になった。 315 00:29:29,121 --> 00:29:32,821 何故じゃと思う? 316 00:29:39,465 --> 00:29:42,765 悔しかったから。 317 00:29:45,337 --> 00:29:52,037 本当は 誰より強くないといけないのに。 318 00:29:54,013 --> 00:30:01,013 できないと いけないのに…。 319 00:30:09,828 --> 00:30:13,699 勝とう 虎松。 320 00:30:13,699 --> 00:30:19,505 我も共に戦うゆえ 何か一つでよい。 321 00:30:19,505 --> 00:30:22,841 皆の鼻を明かしてやろうぞ。 322 00:30:22,841 --> 00:30:29,181 (泣き声) 323 00:30:29,181 --> 00:30:31,481 返事は? 324 00:30:36,055 --> 00:30:39,191 ≪(家人)賊が! …あっ。 325 00:30:39,191 --> 00:30:42,528 な… 直虎様!? 326 00:30:42,528 --> 00:30:48,867 虎松! 何を言われたのです!? 大事ないですか!? 327 00:30:48,867 --> 00:30:52,204 は… 母上。 328 00:30:52,204 --> 00:30:54,139 何です? 329 00:30:54,139 --> 00:30:58,439 虎松は 勝ちたいです! 330 00:31:00,813 --> 00:31:07,513 勝って 父上のようになりたいです! 331 00:31:11,457 --> 00:31:16,457 我も 虎松を勝たせてやりたい。 332 00:31:18,163 --> 00:31:22,034 我は 虎松に できぬからと言って→ 333 00:31:22,034 --> 00:31:25,504 引っ込むような男には なってほしくはない。 334 00:31:25,504 --> 00:31:29,375 それは 井伊にとっても よくないし→ 335 00:31:29,375 --> 00:31:33,178 虎松にも よくない。 336 00:31:33,178 --> 00:31:38,178 しの殿とて そう思われておるのではないか。 337 00:31:42,187 --> 00:31:49,187 数日でよい。 虎松を 我に鍛えさせてほしい。 338 00:32:02,474 --> 00:32:05,811 分かりました。 339 00:32:05,811 --> 00:32:10,683 なれど 必ず 虎松を勝たせる事。 340 00:32:10,683 --> 00:32:12,685 か… 必ず? 341 00:32:12,685 --> 00:32:17,685 負ければ 私の言うとおりにして頂きます。 342 00:32:23,162 --> 00:32:26,065 あい分かった! 343 00:32:26,065 --> 00:32:30,836 よし 虎松! 今から特訓じゃ。 344 00:32:30,836 --> 00:32:40,846 ♪♪~ 345 00:32:40,846 --> 00:32:44,183 これで 亥之助を 返り討ちにしてやろうではないか。 346 00:32:44,183 --> 00:32:46,483 はい。 347 00:33:11,343 --> 00:33:14,043 やるぞ。 348 00:33:27,493 --> 00:33:30,493 (しの) 取っていかれる気がするのです。 349 00:33:36,168 --> 00:33:39,838 虎松を。→ 350 00:33:39,838 --> 00:33:48,538 あの子は… 直親様の血を 継いでいるから。 351 00:33:51,183 --> 00:33:57,055 直虎様は 母上には なられませぬよ。 352 00:33:57,055 --> 00:34:01,460 なられるとすれば 父上でしょう。 353 00:34:01,460 --> 00:34:03,796 父? 354 00:34:03,796 --> 00:34:08,096 何だか 父親のようでは ございませぬか? 355 00:34:15,140 --> 00:34:34,827 ♪♪~ 356 00:34:34,827 --> 00:34:38,697 やるぞ。 357 00:34:38,697 --> 00:34:48,373 (泣き声) 358 00:34:48,373 --> 00:34:51,844 ほら やるぞ。 359 00:34:51,844 --> 00:35:00,452 (泣き声) 360 00:35:00,452 --> 00:35:37,823 ♪♪~ 361 00:35:37,823 --> 00:35:43,695 そうして 再び 虎松と亥之助が→ 362 00:35:43,695 --> 00:35:47,499 あいまみえる日が やって来たのじゃ。 363 00:35:47,499 --> 00:35:54,172 虎松。 最後に一つ。 必ず勝てる秘策を教えてやろう。 364 00:35:54,172 --> 00:35:56,472 え! 365 00:36:02,447 --> 00:36:05,117 よし。 では 行くぞ! 366 00:36:05,117 --> 00:36:07,417 はい! 367 00:36:12,791 --> 00:36:15,491 では。 368 00:36:23,435 --> 00:36:25,804 行きま~す。 369 00:36:25,804 --> 00:36:29,675 [回想] (政次)五目並べで必ず勝てる手は 知っておる。 370 00:36:29,675 --> 00:36:32,375 五目並べというのは…。 371 00:36:35,814 --> 00:36:40,152 必ず 先手に利があるのだ。 372 00:36:40,152 --> 00:37:13,785 ♪♪~ 373 00:37:13,785 --> 00:37:17,485 勝った~! 374 00:37:29,334 --> 00:37:33,634 もう一度。 375 00:37:41,480 --> 00:37:45,180 亥之助 もう一度じゃ! 376 00:37:52,124 --> 00:37:54,826 はい! 377 00:37:54,826 --> 00:38:13,111 ♪♪~ 378 00:38:13,111 --> 00:38:15,447 しの殿。 379 00:38:15,447 --> 00:38:20,318 その 虎松も励んでおるし→ 380 00:38:20,318 --> 00:38:26,618 諦めねば 勝負はつかぬという事で なんとか これで勝った事に。 381 00:38:30,796 --> 00:38:35,467 昊天様。 (昊天)はい。 382 00:38:35,467 --> 00:38:40,138 わがままを申したにもかかわらず 再び お受け入れ下さり→ 383 00:38:40,138 --> 00:38:43,041 かたじけのう存じます。 384 00:38:43,041 --> 00:38:45,341 (昊天)はい。 385 00:38:47,012 --> 00:38:53,485 この上は 虎松が 立派に 直親殿の跡を継げるよう→ 386 00:38:53,485 --> 00:38:56,185 鍛えてやって下さいませ。 387 00:38:59,157 --> 00:39:01,093 はい。 388 00:39:01,093 --> 00:39:22,393 ♪♪~ 389 00:39:34,993 --> 00:39:39,798 後見 直虎様も 形なしじゃの。 390 00:39:39,798 --> 00:39:42,467 それでよいのでございます。 391 00:39:42,467 --> 00:39:47,467 我は 直親の代わりであるのですから。 392 00:39:50,142 --> 00:39:52,477 戻ってきてくれただけで→ 393 00:39:52,477 --> 00:39:55,477 上々にございます。 394 00:40:01,486 --> 00:40:03,822 ≪(直之)直虎様! 395 00:40:03,822 --> 00:40:08,160 急ぎ お戻り下さい。 何か あったのか。 396 00:40:08,160 --> 00:40:12,460 ここでは話せませぬ! とにかく お館にて! 397 00:40:14,032 --> 00:40:16,501 (六左衛門)直虎様! 五平。 398 00:40:16,501 --> 00:40:19,404 申し訳ございません! 何か あったのか。 399 00:40:19,404 --> 00:40:21,373 一体 何が起こったのでございますか? 400 00:40:21,373 --> 00:40:25,510 それが… 盗まれたのでございます。 401 00:40:25,510 --> 00:40:29,848 盗まれた? (六左衛門)何がにございますか? 402 00:40:29,848 --> 00:40:31,783 その者の事は気にするな! 続けよ。 403 00:40:31,783 --> 00:40:34,186 (五平) 何者の仕業かは分かりませぬが→ 404 00:40:34,186 --> 00:40:36,121 見本のものも 作っておりましたものも→ 405 00:40:36,121 --> 00:40:41,059 今朝方 こつ然と無くなっておりまして。 406 00:40:41,059 --> 00:40:43,862 井平へ向かう! え? 407 00:40:43,862 --> 00:40:46,531 ここで 角 突き合わせておっても 進まぬ。 408 00:40:46,531 --> 00:40:48,867 行けば 何か分かるやもしれぬ。 409 00:40:48,867 --> 00:40:51,203 馬を。 (六左衛門)あの。 410 00:40:51,203 --> 00:40:54,903 (政次)お探しのものは こちらでございますか? 411 00:41:03,782 --> 00:41:07,152 間違いないか。 はい。 412 00:41:07,152 --> 00:41:10,488 確かに わしのもんで。 413 00:41:10,488 --> 00:41:14,159 何故 これが そなたのもとにある。 414 00:41:14,159 --> 00:41:17,062 盗んだのかと聞いておる! 415 00:41:17,062 --> 00:41:21,032 かようなものを作らせておるなど 目付として→ 416 00:41:21,032 --> 00:41:24,332 黙って見過ごすわけには いきませぬからな。 417 00:41:26,738 --> 00:41:29,507 またぞろ 謀反でも→ 418 00:41:29,507 --> 00:41:32,410 たくらんでおるのでは ございませぬか? 419 00:41:32,410 --> 00:41:35,847 (直之)我らは 謀反など たくらんではおらぬ! 420 00:41:35,847 --> 00:41:40,518 もし 戦となれば これを使って 今川の兵として戦うつもりじゃ! 421 00:41:40,518 --> 00:41:43,188 そのための備えにすぎぬ。 422 00:41:43,188 --> 00:41:45,857 果たして 信じて頂けますかどうか。 423 00:41:45,857 --> 00:41:50,729 謀反をたくらむものは 皆 そう申しますからな。 424 00:41:50,729 --> 00:41:53,729 抜くな! 之の字! 425 00:41:57,869 --> 00:42:00,472 直虎様。 426 00:42:00,472 --> 00:42:06,811 助けてほしければ 自ら 後見を降りられよ。 427 00:42:06,811 --> 00:42:09,481 汚いぞ。 政次。 428 00:42:09,481 --> 00:42:13,351 かように脇の甘い そなたが 井伊を守りきれるとは→ 429 00:42:13,351 --> 00:42:16,051 到底 思えぬ。 430 00:42:20,825 --> 00:42:24,162 おとなしく 後見を降りられよ。 431 00:42:24,162 --> 00:42:31,162 それが 井伊のため そして 御身のためだ。 432 00:42:37,709 --> 00:42:40,178 続く。 433 00:42:40,178 --> 00:42:42,113 我をうまく使え。 434 00:42:42,113 --> 00:42:45,050 乗った! どうでございます! この話! 435 00:42:45,050 --> 00:42:48,853 これを読めば 政次の手の内が 分かるという事にございますか? 436 00:42:48,853 --> 00:42:52,524 (関口)何故に。 何の謀反じゃ! おばば様 どうか お戻り下さい。 437 00:42:52,524 --> 00:42:55,427 政次は 一つだけ 大きな間違いをしております。 438 00:42:55,427 --> 00:42:58,196 (政次) それが 唯一の道かと考えます。 439 00:42:58,196 --> 00:43:00,496 話そう! 政次! 我と。 440 00:43:04,469 --> 00:43:07,372 <静岡県森町。→ 441 00:43:07,372 --> 00:43:10,342 遠江の東に位置する この地は→ 442 00:43:10,342 --> 00:43:14,042 かつて 鍛冶や鋳物業が 栄えた町です> 443 00:43:15,814 --> 00:43:21,152 <遠州住友安と名の刻まれた 短刀。→ 444 00:43:21,152 --> 00:43:24,055 南北朝時代 遠江の鍛冶職人によって→ 445 00:43:24,055 --> 00:43:26,755 作られたものといわれています> 446 00:43:29,027 --> 00:43:32,163 <良質な砂鉄が採れた この地には→ 447 00:43:32,163 --> 00:43:35,066 金属を溶かして 鐘や武器などを作る→ 448 00:43:35,066 --> 00:43:39,066 鋳物師という職人たちも 多くいました> 449 00:43:41,172 --> 00:43:45,043 <鋳物師が暮らしていたとされる 西金谷。→ 450 00:43:45,043 --> 00:43:49,343 ここには 鋳物師の神様が祭られています> 451 00:43:51,816 --> 00:43:56,721 <1,300年以上の歴史を持つ…> 452 00:43:56,721 --> 00:44:00,021 <周辺の鋳物師らを 取りまとめていました> 453 00:44:02,127 --> 00:44:06,798 <今川氏は この寺を通じて 鋳物師に特権を与え→ 454 00:44:06,798 --> 00:44:09,798 職人らを厚遇したといいます> 455 00:44:11,469 --> 00:44:15,140 <各地で腕を磨いた名工たち。→ 456 00:44:15,140 --> 00:44:18,043 権力者にとって 彼らとの結び付きが→ 457 00:44:18,043 --> 00:44:22,043 軍事力の要となっていったのです>