1 00:00:03,978 --> 00:00:06,313 (六左衛門)材木に買い手が。 2 00:00:06,313 --> 00:00:09,650 (方久)井伊の材木を まとめて引き取りたいという→ 3 00:00:09,650 --> 00:00:13,520 商人が現れたそうです。 (直之)なんと ありがたい。 4 00:00:13,520 --> 00:00:15,990 (六左衛門)何という商人で。 (方久)近頃 気賀に→ 5 00:00:15,990 --> 00:00:19,326 移ってまいりました 成川屋と申しまして。 6 00:00:19,326 --> 00:00:23,998 何でも 寺の普請用に集めた材木を 火事で失うてしまい→ 7 00:00:23,998 --> 00:00:29,870 そのかわりが欲しいとの事です。 急ぎの事ゆえ…。 8 00:00:29,870 --> 00:00:31,872 (2人)え? 9 00:00:31,872 --> 00:00:36,343 値も弾むと。 10 00:00:36,343 --> 00:00:39,680 (直虎)では 方久。 急ぎ 話をまとめてくれ! 11 00:00:39,680 --> 00:00:41,680 はっ! 12 00:00:44,351 --> 00:00:46,687 できるだけ高く売るのじゃぞ! 13 00:00:46,687 --> 00:00:49,023 ほえるのじゃぞ! 銭の犬の名にかけ! 14 00:00:49,023 --> 00:00:52,359 (方久)カンカンカン カンカンカンカンカ~ン! 15 00:00:52,359 --> 00:00:56,230 これで やっと 井伊のお家の そのものの借りを一部→ 16 00:00:56,230 --> 00:00:59,033 返す事ができますな。 うむ。 17 00:00:59,033 --> 00:01:03,733 ようやくじゃ。 ようやく。 18 00:01:05,306 --> 00:01:10,177 六左! 急ぎ 気賀に 材木を運ぶよう手配せよ! はい! 19 00:01:10,177 --> 00:01:14,315 何やら 順風が吹き始めた井伊。 20 00:01:14,315 --> 00:01:21,655 じゃが 武田は嫡男 義信を幽閉し 今川との同盟を破棄。 21 00:01:21,655 --> 00:01:27,528 四男 勝頼に 織田から姫を迎えた。 22 00:01:27,528 --> 00:01:32,666 (氏真)わしは 武田を 海には 決して出さぬ。 23 00:01:32,666 --> 00:01:36,537 今川は 武田に対して 塩留→ 24 00:01:36,537 --> 00:01:41,675 後の世に言うところの 経済封鎖で対抗したのじゃが。 25 00:01:41,675 --> 00:01:44,011 荷を改める。 26 00:01:44,011 --> 00:01:50,351 禁を破り 密輸を企てる商人が 後を絶たず→ 27 00:01:50,351 --> 00:01:56,023 取締りに躍起になっておった。 28 00:01:56,023 --> 00:01:58,926 (関口)だいぶ 数も 落ち着いてきたようじゃの。→ 29 00:01:58,926 --> 00:02:02,629 塩留の禁を犯した者たちも。 30 00:02:02,629 --> 00:02:07,301 (役人)しかし 商人どもが 店そのものを移しているという→ 31 00:02:07,301 --> 00:02:09,636 話もございまして。 (関口)移す? 32 00:02:09,636 --> 00:02:12,539 どこへじゃ。 気賀にございます。→ 33 00:02:12,539 --> 00:02:16,510 気賀の方が 気ままに商いができると。 34 00:02:16,510 --> 00:02:19,510 気賀か…。 35 00:02:22,216 --> 00:05:00,216 ♪♪~ 36 00:05:09,950 --> 00:05:14,288 (虎松)参りました。 37 00:05:14,288 --> 00:05:16,957 (政次)虎松様。 38 00:05:16,957 --> 00:05:22,829 何故 かようなありさまになったか お分かりですか? 39 00:05:22,829 --> 00:05:28,569 どこが間違いの始まりであったか お分かりですか。 40 00:05:28,569 --> 00:05:32,306 今 考えております! 41 00:05:32,306 --> 00:05:35,306 では お待ち致しましょう。 42 00:05:37,177 --> 00:05:39,177 ≪皆のもの! 43 00:05:40,981 --> 00:05:44,318 (政次)殿 それは。 焼きごてじゃ! 44 00:05:44,318 --> 00:05:48,018 これから これで 焼き印を押すのじゃ! 45 00:05:49,656 --> 00:05:53,327 よし 運べ! 木の売り先が決まっての。 46 00:05:53,327 --> 00:05:56,997 「井」の印をつけるのを 皆に手伝うてもらいたいのじゃ。 47 00:05:56,997 --> 00:05:59,900 (直久)それは面白そうな! (亥之助)行きます! 48 00:05:59,900 --> 00:06:02,600 よし では 行くぞ。 49 00:06:04,605 --> 00:06:09,276 虎松。 行くぞ。 50 00:06:09,276 --> 00:06:11,211 行くと言うたが 聞こえぬか! 51 00:06:11,211 --> 00:06:14,147 虎松は考えておりまする! 52 00:06:14,147 --> 00:06:20,887 これが分からねば 虎松は但馬には一生勝てませぬ! 53 00:06:20,887 --> 00:06:23,290 何じゃ。 54 00:06:23,290 --> 00:06:26,960 (昊天)負けず嫌いと申しますか… それが高じて 近頃では→ 55 00:06:26,960 --> 00:06:30,960 何でもかんでも 一番に なられたがり。 56 00:06:36,637 --> 00:06:43,310 虎松。 気持ちは分かるが 井伊の木を売るのじゃ。 57 00:06:43,310 --> 00:06:46,647 ご先祖様が 必死に守ってこられた木を→ 58 00:06:46,647 --> 00:06:52,319 我らは もったいなくも 売らせて頂くのじゃ。 59 00:06:52,319 --> 00:06:55,619 虎松様。 60 00:06:57,190 --> 00:07:00,594 そうかそうか。 61 00:07:00,594 --> 00:07:02,929 皆 励んでくれよ! 62 00:07:02,929 --> 00:07:07,601 今日 一番多く名を入れたものに 褒美を遣わすからの。 63 00:07:07,601 --> 00:07:11,301 (一同)はい! 一番…! 64 00:07:17,277 --> 00:07:24,618 こうして めでたく 材木は 運び出される日を迎えたのじゃ。 65 00:07:24,618 --> 00:07:39,633 ♪♪~ 66 00:07:39,633 --> 00:07:42,302 (与太夫) よろしいのでございますか?→ 67 00:07:42,302 --> 00:07:48,175 お殿様が あのようなと申しますか 女子が あのようなと申しますか。 68 00:07:48,175 --> 00:07:52,646 もう どこから 何を どう申し上げてよいのやら→ 69 00:07:52,646 --> 00:07:55,549 分かりません。 70 00:07:55,549 --> 00:07:58,318 方久~! (方久)はい~! 71 00:07:58,318 --> 00:08:01,588 よそにも流れ着いたものが ありそうじゃというのでな! 72 00:08:01,588 --> 00:08:04,288 そちらにも行ってまいる! 73 00:08:11,598 --> 00:08:15,469 (方久)では 成川屋が 引き取りに来るのは 明後日にて。 74 00:08:15,469 --> 00:08:20,941 はい。 私の方で渡しておきますゆえ。 75 00:08:20,941 --> 00:08:23,844 何から何まで かたじけのう存じます。 76 00:08:23,844 --> 00:08:26,279 めっそうもない事でございます。 77 00:08:26,279 --> 00:08:30,951 井伊様には 少なからず ご恩もございますし。 78 00:08:30,951 --> 00:08:33,854 何を。 こちらが世話になってばかり。 79 00:08:33,854 --> 00:08:37,290 井伊は 何もしておらぬであろう。 80 00:08:37,290 --> 00:08:40,193 龍雲党にございます。 81 00:08:40,193 --> 00:08:44,965 (方久)龍雲党とは 頭の。 (与太夫)はい。 82 00:08:44,965 --> 00:08:47,868 実は 井伊から戻ってきてから→ 83 00:08:47,868 --> 00:08:54,307 頭が 一党の名乗り旗を掲げまして。→ 84 00:08:54,307 --> 00:08:59,179 流れ者たちを取りまとめ よろず請負をやっております。 85 00:08:59,179 --> 00:09:01,114 よろず請負。 86 00:09:01,114 --> 00:09:03,917 (与太夫)はい。 流れてくる輩というのは→ 87 00:09:03,917 --> 00:09:08,255 それは さまざまな出自のものが おるわけで。→ 88 00:09:08,255 --> 00:09:11,158 その者たちに寝床を与え→ 89 00:09:11,158 --> 00:09:15,929 大工仕事や船仕事 間者のような事も請け負い→ 90 00:09:15,929 --> 00:09:19,599 食いぶちを与えておるようです。→ 91 00:09:19,599 --> 00:09:25,939 今や 気賀の 裏のまとめ役にございます。 92 00:09:25,939 --> 00:09:29,810 うちも ちょくちょく 人手を頼んだりしております。→ 93 00:09:29,810 --> 00:09:34,281 あの者たちが変わったのは→ 94 00:09:34,281 --> 00:09:40,153 井伊様の おかげでございましょう。 95 00:09:40,153 --> 00:09:43,290 [回想] (龍雲丸)俺は やっぱり 武家勤めは できねえわ。 96 00:09:43,290 --> 00:09:46,626 んじゃ! 97 00:09:46,626 --> 00:09:50,497 どうでしょう 分かりませぬが。 98 00:09:50,497 --> 00:09:55,497 よろしゅうやっておるならば うれしい話です。 99 00:09:57,270 --> 00:10:01,174 (モグラ)木場で 尼小僧様を お見かけしましたよ。 100 00:10:01,174 --> 00:10:03,643 (カジ) 材木でも売りに来たんですかね。 101 00:10:03,643 --> 00:10:07,981 (力也)お元気そうでしたか? うん。 男どもに交じって→ 102 00:10:07,981 --> 00:10:14,654 木をかき集めておられた。 お~ お似合いだ。 103 00:10:14,654 --> 00:10:17,954 なら いいや。 104 00:10:22,996 --> 00:10:26,666 では 無事 材木は成川屋に納めたのか。 105 00:10:26,666 --> 00:10:33,006 うむ。 成川屋が わざわざ引き取りに来ての。 106 00:10:33,006 --> 00:10:36,706 あの者たちとは お会いになったのですか? 107 00:10:39,679 --> 00:10:43,550 気賀には おりませんでしたか? 108 00:10:43,550 --> 00:10:47,354 よろず請負なるものを 始めたらしゅうてな。 109 00:10:47,354 --> 00:10:49,689 よろず請負。 110 00:10:49,689 --> 00:10:54,389 あの者たちなりに 前に進んでおるようじゃ。 111 00:10:58,365 --> 00:11:01,365 そうですか。 112 00:11:08,174 --> 00:11:11,912 今川の方からは その後 何もないか。 113 00:11:11,912 --> 00:11:14,648 井伊とは関わりございませぬが→ 114 00:11:14,648 --> 00:11:17,550 気賀に 城を築くという話が 出ています。 115 00:11:17,550 --> 00:11:19,986 気賀に城? 何故。 116 00:11:19,986 --> 00:11:24,324 塩留をきっかけに 駿府から 気賀に商人が流れまして→ 117 00:11:24,324 --> 00:11:26,660 それを取り締まるためのようです。 118 00:11:26,660 --> 00:11:31,331 しかし 気賀は 商人自らが 町を取りしきるために→ 119 00:11:31,331 --> 00:11:34,234 今川に 銭を納めておるわけであろう。 120 00:11:34,234 --> 00:11:39,205 さような道理の通らぬ話 気賀の町衆は認めはしまい。 121 00:11:39,205 --> 00:11:44,344 認めぬと言うたところで 今川に力に訴えられれば→ 122 00:11:44,344 --> 00:11:46,680 受け入れるしかありますまい。 123 00:11:46,680 --> 00:11:50,350 そんな…。 124 00:11:50,350 --> 00:11:54,688 井伊ではなく 気賀の話にございます。 125 00:11:54,688 --> 00:11:57,590 いらぬ首を 突っ込まれませぬよう。 126 00:11:57,590 --> 00:12:09,970 ♪♪~ 127 00:12:09,970 --> 00:12:12,970 (春)何か お考えの事でも? 128 00:12:15,308 --> 00:12:19,980 気賀は 誰に任せればよいかと 思うての。 129 00:12:19,980 --> 00:12:25,318 (春)三浦様が名乗りを上げたと お聞きしましたが。 130 00:12:25,318 --> 00:12:29,618 三浦にばかり 手厚うしてもの。 131 00:12:33,994 --> 00:12:39,994 そうされておると 父上様に似ておられますね。 132 00:12:41,668 --> 00:12:43,968 そうか。 133 00:12:46,006 --> 00:12:49,342 お屋形様 よろしいでしょうか。 何じゃ。 134 00:12:49,342 --> 00:12:53,013 武田の塩留の網に 変わったものが かかりまして。 135 00:12:53,013 --> 00:12:58,685 変わったもの。 その者 どうも徳川に通じておるようで。 136 00:12:58,685 --> 00:13:01,287 徳川…! 137 00:13:01,287 --> 00:13:18,838 ♪♪~ 138 00:13:18,838 --> 00:13:24,310 小野但馬守政次 参上つかまつりました。 139 00:13:24,310 --> 00:13:26,610 面を上げよ。 140 00:13:29,983 --> 00:13:34,683 本日は いかような御用にて。 141 00:13:37,657 --> 00:13:42,996 そなたにとっては 僥倖ともいうべき話じゃ。 142 00:13:42,996 --> 00:13:47,296 それがしに とりまして…? 143 00:13:53,339 --> 00:14:01,948 いよいよ その時が来たという事じゃ。 144 00:14:01,948 --> 00:14:12,248 ハハハハハッ… ハハハハハッ…! 145 00:14:15,962 --> 00:14:18,631 (方久) これは 何で染めているのじゃ? 146 00:14:18,631 --> 00:14:24,504 やまももでございます。 やまもも! 147 00:14:24,504 --> 00:14:28,641 殿! よいよい そのままに。 148 00:14:28,641 --> 00:14:30,577 (方久)おおっ これは お越し頂き。 149 00:14:30,577 --> 00:14:33,313 ここで綿布の仕上げをしておると 聞いてな。 150 00:14:33,313 --> 00:14:36,216 草木を取って 染めてみたじゃんねえ。 151 00:14:36,216 --> 00:14:39,652 どうだんね? よいのではないか。 152 00:14:39,652 --> 00:14:42,989 実に美しい。 ありがとうございます! 153 00:14:42,989 --> 00:14:47,289 様子を見に来ただけじゃ。 気にせず続けよ。 154 00:14:53,333 --> 00:14:57,003 気賀が まずい事に なるかもしれぬのじゃ。 155 00:14:57,003 --> 00:15:01,274 は? 今川の手が入るという話じゃ。 156 00:15:01,274 --> 00:15:03,943 さすれば これまでのように→ 157 00:15:03,943 --> 00:15:07,614 自在に動けるようには ならぬかもしれぬし→ 158 00:15:07,614 --> 00:15:13,286 考えておったより 銭も取られるかもしれぬ。 159 00:15:13,286 --> 00:15:17,624 綿布の売り方を いま一度 考え直した方が→ 160 00:15:17,624 --> 00:15:20,960 よいかもしれぬという事に ございますか。 161 00:15:20,960 --> 00:15:27,834 うむ。 しかし さような噂 どこから お聞きで。 162 00:15:27,834 --> 00:15:34,307 あ… 桜から便りが来ての。 163 00:15:34,307 --> 00:15:37,644 ≪(梅)殿! 164 00:15:37,644 --> 00:15:40,547 急ぎ お戻り下さいませ。 但馬様が→ 165 00:15:40,547 --> 00:15:45,247 今川よりのお使者 関口様を連れて お着きでございます。 166 00:16:06,806 --> 00:16:13,279 関口様 かような草深き所まで ご苦労に存じます。 167 00:16:13,279 --> 00:16:17,617 まこと 草しかない所じゃの。 井伊は。 168 00:16:17,617 --> 00:16:20,520 但馬に お申しつけ下されば よいものを→ 169 00:16:20,520 --> 00:16:23,289 じきじきに お足を運ばれるとは→ 170 00:16:23,289 --> 00:16:26,589 いかなる 御用向きで ございましょうか。 171 00:16:30,163 --> 00:16:35,163 太守様からの お下知を 伝えに参った。 172 00:16:44,978 --> 00:16:50,316 「井伊に 三河と内通したる謀反の疑い→ 173 00:16:50,316 --> 00:16:52,652 これあり」。 174 00:16:52,652 --> 00:17:05,932 ♪♪~ 175 00:17:05,932 --> 00:17:13,606 ついては 駿府に申し開きに 参るようとの仰せである。 176 00:17:13,606 --> 00:17:17,944 あの 一体 何の お咎めにございましょうか。 177 00:17:17,944 --> 00:17:23,816 白々しい。 己の胸に手をあてて 考えればよろしかろう。 178 00:17:23,816 --> 00:17:28,588 まこと 覚えがございませぬ! 私が 一体 何を! 179 00:17:28,588 --> 00:17:31,491 申し開きは 太守様になされよ。 180 00:17:31,491 --> 00:17:35,962 お待ち下さいませ! まこと 心当たりがなきもの→ 181 00:17:35,962 --> 00:17:38,865 これでは 申し開きのしようが ございませぬ! 182 00:17:38,865 --> 00:17:41,301 要領を得ぬ申し開きに なりましては→ 183 00:17:41,301 --> 00:17:45,601 太守様にも 無礼に あたりますかと。 184 00:17:53,880 --> 00:18:01,921 三河に流す材木を都合した という疑いがかかっております。 185 00:18:01,921 --> 00:18:04,257 三河…? 186 00:18:04,257 --> 00:18:12,598 (政次) 井伊は 先日 成川屋という商人に 材木を売り渡しましたな。 187 00:18:12,598 --> 00:18:15,935 寺の普請用にと 備えておった材木が焼け→ 188 00:18:15,935 --> 00:18:18,838 急ぎ そのかわりをとの 話でしたので。 189 00:18:18,838 --> 00:18:23,276 成川屋という者 怪しげな動きをしておったので→ 190 00:18:23,276 --> 00:18:26,612 塩留に反しておるのではないかと 調べ上げたところ→ 191 00:18:26,612 --> 00:18:32,285 あろう事か 三河と通じており…→ 192 00:18:32,285 --> 00:18:39,158 井伊の材木は 三河に流れておった という事にございます。 193 00:18:39,158 --> 00:18:43,629 我らが売りましたのは あくまで 成川屋に対して! 194 00:18:43,629 --> 00:18:46,299 それが どこに売られたかまでは 存じませぬ! 195 00:18:46,299 --> 00:18:51,999 ならば 井伊のご領主は うかつ者という事になりまするな。 196 00:18:53,639 --> 00:18:56,309 (政次)かように脇の甘い事では→ 197 00:18:56,309 --> 00:19:00,913 知らぬうちに 敵に加担しておるとも限らぬ。 198 00:19:00,913 --> 00:19:04,584 井伊は 三河とも程近い 大事な地。 199 00:19:04,584 --> 00:19:07,487 とても任せておく事はできぬと→ 200 00:19:07,487 --> 00:19:12,258 太守様は お考えのようにございます。 201 00:19:12,258 --> 00:19:18,131 (関口)そもそも かような 大きな商いをするというなら→ 202 00:19:18,131 --> 00:19:21,934 主家に伺いの一つでも立てるが筋。 203 00:19:21,934 --> 00:19:27,807 忠義が足らぬゆえ かような事になるのじゃ。 204 00:19:27,807 --> 00:19:30,276 我らとて だまされたも同じ! 205 00:19:30,276 --> 00:19:34,147 こたびの事と忠義の心とは 関わりござらぬ! 206 00:19:34,147 --> 00:19:36,616 控えよ! 中野! 207 00:19:36,616 --> 00:19:39,519 (直之)はっ。 208 00:19:39,519 --> 00:19:45,291 関口様。 話は分かり申しました。 209 00:19:45,291 --> 00:19:50,163 早急に 駿府に申し開きに参りますゆえ。 210 00:19:50,163 --> 00:19:56,903 太守様には どうか よしなに お伝え下さいませ。 211 00:19:56,903 --> 00:20:01,641 かように申しておりますゆえ よろしうございますでしょうか。 212 00:20:01,641 --> 00:20:07,513 (関口)では 明日には戻るゆえ 出立の支度をしておくよう。 213 00:20:07,513 --> 00:20:09,982 承知致しました。 214 00:20:09,982 --> 00:20:14,282 (関口) では そなたの屋敷に参ろうか。 215 00:20:29,669 --> 00:20:37,543 なんという。 なんという 無理難題を!→ 216 00:20:37,543 --> 00:20:45,017 我らに 商人の売り先まで 責めを負えというのか! 217 00:20:45,017 --> 00:20:49,889 それは 恐らく どうでもよいのであろう。 218 00:20:49,889 --> 00:20:56,629 いや。 どうでもよいという わけでは なかろうが→ 219 00:20:56,629 --> 00:21:03,503 恐らく今川は そろそろ 井伊を 政次に渡してしまいたいのじゃ。 220 00:21:03,503 --> 00:21:10,977 では 申し開きをしたところで 無益という事になりますな。 221 00:21:10,977 --> 00:21:19,652 そういう事じゃ。 まあ どうしたものかのう。 222 00:21:19,652 --> 00:21:22,555 (直之)何をのんきな事を! 223 00:21:22,555 --> 00:21:25,855 急いては 悔しいではないか。 224 00:21:27,527 --> 00:21:30,296 慌てふためいては→ 225 00:21:30,296 --> 00:21:35,001 それこそ 相手に 踊らされておるも同じじゃ。 226 00:21:35,001 --> 00:21:38,301 かような こそくな手にの。 227 00:21:45,645 --> 00:21:49,015 案ずるな。 228 00:21:49,015 --> 00:21:55,354 道は必ずある。 必ず…。 229 00:21:55,354 --> 00:22:23,983 ♪♪~ 230 00:22:23,983 --> 00:22:26,886 (南渓)何をしておるのじゃ? 231 00:22:26,886 --> 00:22:31,886 直虎様が お一人で 碁を打っておられて。 232 00:22:35,995 --> 00:22:38,695 (南渓)一人ではないぞ。 233 00:22:41,667 --> 00:22:45,338 (南渓)おぬしには見えぬか? 234 00:22:45,338 --> 00:23:47,638 ♪♪~ 235 00:23:49,669 --> 00:23:57,009 あ… 関口様は もう 床に つかれたか。 236 00:23:57,009 --> 00:23:59,309 (なつ)はい。 237 00:24:07,953 --> 00:24:11,953 何か あったか。 238 00:24:23,502 --> 00:24:31,502 これならば 見られたところで 疑いはされませぬ。 239 00:24:35,181 --> 00:24:37,950 関口様の目があり→ 240 00:24:37,950 --> 00:24:41,854 身動き とれぬのでございましょう。 241 00:24:41,854 --> 00:24:49,154 私が 殿に お使い致します。 242 00:24:53,999 --> 00:24:58,671 気持ちは ありがたいが→ 243 00:24:58,671 --> 00:25:04,276 供の者も まだ起きておろうし→ 244 00:25:04,276 --> 00:25:07,976 どこに間者がおるかしれぬ。 245 00:25:11,150 --> 00:25:14,850 殿は 落ち着いておられた。 246 00:25:18,824 --> 00:25:22,524 きっと切り抜けられる。 247 00:25:25,297 --> 00:25:27,967 大事ない。 248 00:25:27,967 --> 00:26:14,280 ♪♪~ 249 00:26:14,280 --> 00:26:18,617 皆 聞いておったと思うが→ 250 00:26:18,617 --> 00:26:25,491 恐らく 今川は 最初から 申し開きを聞き入れる気などない。 251 00:26:25,491 --> 00:26:28,294 じゃとすれば 我らは→ 252 00:26:28,294 --> 00:26:30,629 これを 何としても 聞き入れさせるように→ 253 00:26:30,629 --> 00:26:32,965 持っていかねば ならぬわけじゃが→ 254 00:26:32,965 --> 00:26:38,665 これは 我の訴えだけでは かなわぬ事じゃ。 255 00:26:40,840 --> 00:26:46,540 そのために 皆に頼みたい事がある。 256 00:26:48,314 --> 00:26:55,988 我らが 揺るぎなき今川への忠義を 認めて頂くためにの。 257 00:26:55,988 --> 00:27:00,593 何を なさるおつもりなのですか? 258 00:27:00,593 --> 00:27:04,463 忠義が足らぬというなら。 259 00:27:04,463 --> 00:27:11,604 あふれかえるほどの忠義を 見せつけてやればよいのじゃ。 260 00:27:11,604 --> 00:27:17,904 そのためには 井伊の材木を取り戻さねばならぬ。 261 00:27:20,279 --> 00:27:24,950 まずは 成川屋へ赴き 材木を買い戻す。 262 00:27:24,950 --> 00:27:30,823 ♪♪~ 263 00:27:30,823 --> 00:27:33,292 六左殿 六左殿! 264 00:27:33,292 --> 00:27:35,227 成川屋は いかがにございましたか? 265 00:27:35,227 --> 00:27:38,631 すっかり もぬけの殻であった。 港は どうであった? 材木は? 266 00:27:38,631 --> 00:27:42,501 船は もう見当たりませなんだ。 三河へ出したのかもしれませぬ。 267 00:27:42,501 --> 00:27:45,971 もし それが かなわぬならば。 268 00:27:45,971 --> 00:27:50,309 気賀で 材木を手当たりしだい 買い集め→ 269 00:27:50,309 --> 00:27:53,646 それに 「井」の文字を入れる。 270 00:27:53,646 --> 00:27:56,548 材木が 手に入らぬ? 271 00:27:56,548 --> 00:27:59,518 (与太夫)あるにはあるのですが→ 272 00:27:59,518 --> 00:28:05,257 とても 取り戻したと言えるほどの 量はない。 273 00:28:05,257 --> 00:28:09,929 もし それも かなわぬ折は。 274 00:28:09,929 --> 00:28:16,268 (六左衛門)頭! 頭! 頭 どこじゃ! 頭! 275 00:28:16,268 --> 00:28:20,606 何だ何だ… 何だ! (六左衛門)頭… 頭…。 276 00:28:20,606 --> 00:28:23,509 何でえ いきなり。 277 00:28:23,509 --> 00:28:25,809 頭! 278 00:28:28,480 --> 00:28:32,952 わしらに その三河に向かっておる 材木を取り戻して来いと。 279 00:28:32,952 --> 00:28:34,887 そういう事です。 280 00:28:34,887 --> 00:28:39,825 (力也)しかも 材木を載せた船は 今 どの辺りか分からねえ。 281 00:28:39,825 --> 00:28:42,962 そういう事です。 (カジ)できるわけねえだろうが! 282 00:28:42,962 --> 00:28:44,897 そこを なんとか! 283 00:28:44,897 --> 00:28:49,835 (六左衛門) このままでは 直虎様の首が すげ替えられてしまいます! 284 00:28:49,835 --> 00:28:55,307 ヘタをすると 首が 飛んでしまうかもしれませぬ!→ 285 00:28:55,307 --> 00:28:58,607 頭! 286 00:29:06,585 --> 00:29:09,585 まことに やられるので。 287 00:29:13,459 --> 00:29:17,759 時を稼がねば。 288 00:29:21,600 --> 00:29:36,148 ♪♪~ 289 00:29:36,148 --> 00:29:38,951 (直之)殿が熱を出されまして。 290 00:29:38,951 --> 00:29:44,823 殿が 熱? はい。 額が火のように熱く。 291 00:29:44,823 --> 00:29:47,960 仮病を使い 引き延ばそう というのではあるまいな。 292 00:29:47,960 --> 00:29:52,631 ならば お改めを。 293 00:29:52,631 --> 00:29:57,302 はやり病であれば 事にございます。 私が。 294 00:29:57,302 --> 00:30:18,323 ♪♪~ 295 00:30:18,323 --> 00:30:20,993 ≪(直之)殿。 296 00:30:20,993 --> 00:30:23,293 入れ。 297 00:30:39,344 --> 00:30:42,014 関口様は。 298 00:30:42,014 --> 00:30:47,886 はやり病であれば おうつしする わけには いきませぬからな。 299 00:30:47,886 --> 00:30:53,025 之の字。 水を持ってきてくれ。 300 00:30:53,025 --> 00:30:54,960 しかし。 301 00:30:54,960 --> 00:31:01,260 さすがに但馬も 寺で殺生は せんであろう。 302 00:31:19,184 --> 00:31:25,324 案ずるな。 薬じゃ。 薬!? 303 00:31:25,324 --> 00:31:30,996 さすがに 体に よいものではないからの。 304 00:31:30,996 --> 00:31:38,670 朝になったら 毒おろしをせねばなるまい。 305 00:31:38,670 --> 00:31:47,346 これで 2日3日は稼げるであろう。 306 00:31:47,346 --> 00:31:50,249 なんという むちゃを。 307 00:31:50,249 --> 00:31:58,249 改めるのが そなたであれば のまずに済ませたのだがの。 308 00:32:05,831 --> 00:32:08,831 政次。 309 00:32:11,303 --> 00:32:18,177 もし うまく いかなかった時は…。 310 00:32:18,177 --> 00:32:22,915 その時は→ 311 00:32:22,915 --> 00:32:26,318 井伊を頼む。 312 00:32:26,318 --> 00:32:36,662 ♪♪~ 313 00:32:36,662 --> 00:32:42,962 少し 眠ってもよいか。 314 00:32:45,671 --> 00:32:47,606 はい。 315 00:32:47,606 --> 00:33:18,570 ♪♪~ 316 00:33:18,570 --> 00:33:23,508 俺の手は 冷たかろう。 317 00:33:23,508 --> 00:33:26,979 うむ。 318 00:33:26,979 --> 00:33:32,979 血も涙もない 鬼目付けじゃからの。 319 00:33:35,320 --> 00:33:47,666 政次は 昔から 誰よりも 冷たい…。 320 00:33:47,666 --> 00:33:58,966 ♪♪~ 321 00:34:15,627 --> 00:34:19,965 な… 何じゃあ! 322 00:34:19,965 --> 00:34:22,265 何じゃ 何じゃ! 323 00:34:33,312 --> 00:34:35,981 何じゃあ! うぬらは。 324 00:34:35,981 --> 00:34:40,852 我らは 太守様の名代で参った! 325 00:34:40,852 --> 00:34:44,990 た… 太守様 今川の…。 326 00:34:44,990 --> 00:34:49,328 あの… えと…。 327 00:34:49,328 --> 00:34:53,028 (方久)頭が高い! 控えおろう! 328 00:34:56,668 --> 00:35:01,940 うぬらの主は 塩留の禁を犯し→ 329 00:35:01,940 --> 00:35:06,278 この荷は 今川が差し押さえる事となった。 330 00:35:06,278 --> 00:35:10,278 これより 駿府へ向かう! 331 00:35:20,826 --> 00:35:24,126 ≪(家人)井伊殿。 参られよ。 332 00:35:27,566 --> 00:35:30,969 間に合いませなんだか。 333 00:35:30,969 --> 00:35:37,269 申し開きの直後には 焼け落ちるかもしれぬ。 334 00:35:39,311 --> 00:35:41,611 行こう。 335 00:35:45,650 --> 00:35:48,320 (六左衛門) 先回りできて よかったですな。 336 00:35:48,320 --> 00:35:50,989 (モグラ)船足が遅かったのが 救いでしたな。 337 00:35:50,989 --> 00:35:55,327 しかし 頭も よう こんな むちゃな話を引き受けてくれて。 338 00:35:55,327 --> 00:36:00,027 まあ 尼小僧様じゃからでしょう。 339 00:36:02,601 --> 00:36:06,271 カジ。 何故 ゴクウをそこに。 340 00:36:06,271 --> 00:36:11,971 こいつ くくっとくとよ 何か いい風 吹くんだよ。 341 00:36:13,612 --> 00:36:16,515 (ゴクウ)よし 来た来た~! 342 00:36:16,515 --> 00:36:21,486 待ってろよ~ 尼小僧! 343 00:36:21,486 --> 00:37:03,595 ♪♪~ 344 00:37:03,595 --> 00:37:06,295 面を上げよ。 345 00:37:12,270 --> 00:37:17,142 20年ぶりかの。 会うたのは。 346 00:37:17,142 --> 00:37:23,615 はい さようで。 お久しゅうございます。 347 00:37:23,615 --> 00:37:28,915 今日は 鞠では落着せぬぞ。 348 00:37:30,489 --> 00:37:34,960 成川屋が 三河と通じておりました件は→ 349 00:37:34,960 --> 00:37:41,299 当家も 仲立ちをした中村屋も あずかり知らぬ事でございました。 350 00:37:41,299 --> 00:37:47,299 何とぞ 太守様のご容赦を 頂きたく存じます。 351 00:37:53,645 --> 00:37:58,316 せんだっては 新野の娘と庵原様との→ 352 00:37:58,316 --> 00:38:00,919 ありがたき ご縁談も頂き→ 353 00:38:00,919 --> 00:38:05,590 共に ますます 太守様のために 励もうと誓いましたばかり。 354 00:38:05,590 --> 00:38:09,261 さような井伊が 何故 今更 謀反などをたくらみましょうや。 355 00:38:09,261 --> 00:38:13,598 白々しい! さような言い訳 通ると思うてか! 356 00:38:13,598 --> 00:38:17,469 まことの事を まことと 申し上げておるだけにございます。 357 00:38:17,469 --> 00:38:20,472 賢明なる太守様のお目には→ 358 00:38:20,472 --> 00:38:26,472 事の真贋は おのずから 映っておる事と存じまする! 359 00:38:29,948 --> 00:38:35,820 余も 女子いじめなど好かぬ。 360 00:38:35,820 --> 00:38:42,294 信じてやりたいところじゃが 先代の頃よりの三河びいき。 361 00:38:42,294 --> 00:38:44,629 あまつさえ 遠江で→ 362 00:38:44,629 --> 00:38:50,502 最も早く 三河と通じようとしておった→ 363 00:38:50,502 --> 00:38:54,639 井伊であるからのう。 364 00:38:54,639 --> 00:39:13,124 ♪♪~ 365 00:39:13,124 --> 00:39:17,824 信じてやりたいところじゃがのう。 366 00:39:25,937 --> 00:39:33,278 太守様。 我が主は 既に 覚悟を決めております。→ 367 00:39:33,278 --> 00:39:38,149 これ以上 お戯れなられるのは いささか。 368 00:39:38,149 --> 00:39:42,449 悔しゅう… ございます。 369 00:39:45,624 --> 00:39:50,295 井伊と今川に 遺恨がないと言えば 偽りになりましょう。 370 00:39:50,295 --> 00:39:57,636 なれど 私は 家督をお認め頂いてからは→ 371 00:39:57,636 --> 00:40:02,507 心を入れ替え 尽くそうとしてまいりました。 372 00:40:02,507 --> 00:40:09,207 弓を引こうと考えた事など 一度もございませぬ。 373 00:40:11,983 --> 00:40:17,656 民を潤す事は 井伊を潤す事。 374 00:40:17,656 --> 00:40:24,329 井伊を潤す事は 今川を潤す事。 375 00:40:24,329 --> 00:40:29,000 大方様に誓うた事を 成し遂げようと→ 376 00:40:29,000 --> 00:40:33,700 考えてきたのは ただ その事のみにございます。 377 00:40:38,677 --> 00:40:43,348 間者と知らず 乗せられたは 私の うかつにございましょう。 378 00:40:43,348 --> 00:40:49,020 なれど かような やり方は→ 379 00:40:49,020 --> 00:40:54,359 今川は 真に忠義なるものを 失う事とは→ 380 00:40:54,359 --> 00:40:58,059 お考えにはなりますまいか! 381 00:41:12,844 --> 00:41:14,979 ≪申し上げます。 (関口)詮議中じゃ! 382 00:41:14,979 --> 00:41:17,315 (氏真)構わぬ。 何じゃ。 383 00:41:17,315 --> 00:41:20,652 おびただしい数の材木が こちらに向かっておるとの事です。 384 00:41:20,652 --> 00:41:25,352 (氏真)材木…? 何の騒ぎじゃ! 385 00:41:30,995 --> 00:41:33,995 何じゃ これは。 386 00:41:38,670 --> 00:41:43,970 (家人)全て 「井」の印が ついておるそうにございます! 387 00:41:49,681 --> 00:41:53,981 無事届き ようございました。 388 00:41:57,021 --> 00:42:01,626 我らの粗こつにより起きました この一件。 389 00:42:01,626 --> 00:42:04,529 井伊の心をお示ししたく→ 390 00:42:04,529 --> 00:42:09,300 三河より 一本残らず取り戻すよう→ 391 00:42:09,300 --> 00:42:12,971 我が家臣に 命じましてございます! 392 00:42:12,971 --> 00:42:24,983 ♪♪~ 393 00:42:24,983 --> 00:42:28,653 これが 井伊の忠義にございます! 394 00:42:28,653 --> 00:42:37,996 ♪♪~ 395 00:42:37,996 --> 00:42:39,931 続く。 396 00:42:39,931 --> 00:42:44,669 (与太夫)城を築くとなって 2つに割れてしまいました。 397 00:42:44,669 --> 00:42:46,604 (一同)えっ!? (龍雲丸)恩を仇で返すのが→ 398 00:42:46,604 --> 00:42:49,007 井伊のやり方か!? (直之)無礼じゃぞ! 399 00:42:49,007 --> 00:42:51,676 お前は 一体 どこの当主なのだ! 下知には背かぬ! 400 00:42:51,676 --> 00:42:54,345 じゃあ あんたが そこの城主をやんのか? 401 00:42:54,345 --> 00:42:56,281 (寿桂尼)力になろうぞ。 402 00:42:56,281 --> 00:42:59,981 カ~ン! 急ぎ 皆を呼び集めるのじゃ。 403 00:43:01,619 --> 00:43:05,490 <静岡県静岡市。 海に面した この一帯は→ 404 00:43:05,490 --> 00:43:10,295 中世から 交通の要衝として 栄えた町です。→ 405 00:43:10,295 --> 00:43:13,631 江戸時代には 本陣が置かれるなど→ 406 00:43:13,631 --> 00:43:17,302 武士や商人で にぎわいを見せていました。→ 407 00:43:17,302 --> 00:43:23,975 周辺の海では 古くから 塩作りも 盛んに行われていたといいます。→ 408 00:43:23,975 --> 00:43:27,312 限られた場所でしか 作る事のできない 塩は→ 409 00:43:27,312 --> 00:43:31,182 交易の品として 貴重なものでした。→ 410 00:43:31,182 --> 00:43:35,987 甲斐や信濃など 海に接していない 内陸の国にとって→ 411 00:43:35,987 --> 00:43:38,687 欠かせない物資だったのです> 412 00:43:40,325 --> 00:43:43,995 <市内に残る 身延道の道標。→ 413 00:43:43,995 --> 00:43:48,867 ここから 塩や海産物を 甲斐へ運んでいました。→ 414 00:43:48,867 --> 00:43:54,005 こういった海沿いと内陸を結ぶ 交易路が 全国で発達し→ 415 00:43:54,005 --> 00:43:58,676 後に 塩の道と 呼ばれるようになります。→ 416 00:43:58,676 --> 00:44:02,280 武田信玄との関係が悪化すると→ 417 00:44:02,280 --> 00:44:06,150 氏真は 甲斐へ塩を売る事を 禁じました。→ 418 00:44:06,150 --> 00:44:08,953 塩を甲斐へ運ぼうとした人々を→ 419 00:44:08,953 --> 00:44:10,889 討ち取った北条家家臣に→ 420 00:44:10,889 --> 00:44:12,824 氏真が送った感謝状からは→ 421 00:44:12,824 --> 00:44:17,295 政策の重要性が うかがえます。→ 422 00:44:17,295 --> 00:44:20,632 信玄を追い詰めようと 画策する氏真。→ 423 00:44:20,632 --> 00:44:24,932 両家の溝は 更に深まる事となるのです>