1 00:00:33,816 --> 00:00:37,553 行方知れずだった いいなずけ 亀之丞と➡ 2 00:00:37,553 --> 00:00:41,223 10年ぶりに再会した次郎。 3 00:00:41,223 --> 00:00:43,893 (亀之丞)久しいの。 おとわ。 4 00:00:43,893 --> 00:00:45,828 そして…。 5 00:00:45,828 --> 00:00:50,766 おとわは 俺の妻になるのだろ? 6 00:00:50,766 --> 00:00:54,537 (次郎) 何を。 我は もう出家の身じゃし。 7 00:00:54,537 --> 00:00:58,240 そんなもの 還俗すればよいではないか。 8 00:00:58,240 --> 00:01:01,911 還俗…。 9 00:01:01,911 --> 00:01:08,211 俺は おとわと一緒になるつもりじゃ。 10 00:01:11,253 --> 00:01:17,253 (南渓) まあ こういう事になるはのう。 11 00:01:20,262 --> 00:03:58,562 ♬~ 12 00:04:08,564 --> 00:04:14,236 (直盛)亀之丞 本日より➡ 13 00:04:14,236 --> 00:04:19,236 井伊肥後守直親と 名を改めるよう。 14 00:04:21,910 --> 00:04:24,210 はっ。 15 00:04:29,785 --> 00:04:34,490 (直由)しかし 亀だけに 水も滴る 男振りにおわすな! 16 00:04:34,490 --> 00:04:36,859 (笑い声) (朝利)中野殿。➡ 17 00:04:36,859 --> 00:04:41,196 肥後守直親様でござりまするぞ。 おお そうじゃった そうじゃった。 18 00:04:41,196 --> 00:04:45,868 今日からは 直親様。 肥後守直親様じゃ! (笑い声) 19 00:04:45,868 --> 00:04:49,738 これで 井伊のお家も 安泰でございますな。 20 00:04:49,738 --> 00:04:52,741 (直平)10年待ったかいが あったというものじゃ! 21 00:04:52,741 --> 00:04:55,210 (笑い声) 22 00:04:55,210 --> 00:04:59,548 謀反人の子でありながら かような日を迎えられたのは➡ 23 00:04:59,548 --> 00:05:02,885 皆様のお力添えあっての事に ございます。 24 00:05:02,885 --> 00:05:09,558 もとより 10年前の あの日 なくしたも同然の命にございます。 25 00:05:09,558 --> 00:05:15,898 井伊のため 殿のために 身命をなげうつ所存にございます。 26 00:05:15,898 --> 00:05:18,801 (直平)偉い! うむ ハハハハハッ! 27 00:05:18,801 --> 00:05:21,570 (玄蕃)よく生きておられたのう。 (政次)黙っておれ。 28 00:05:21,570 --> 00:05:27,242 直親。 これなるは 小野玄蕃 奥山孫一郎じゃ。 29 00:05:27,242 --> 00:05:29,578 よろしくお頼み申す。 30 00:05:29,578 --> 00:05:31,513 孫一郎にございます。 31 00:05:31,513 --> 00:05:34,183 以後 お見知りおきを。 32 00:05:34,183 --> 00:05:37,086 (直盛)井伊のこれからを 背負って立つ者たちじゃ。 33 00:05:37,086 --> 00:05:40,522 皆で 井伊を もり立てていってもらいたい。 34 00:05:40,522 --> 00:05:42,858 (玄蕃 孫一郎)はっ。 35 00:05:42,858 --> 00:05:46,195 あとは 嫁御でございますな! 36 00:05:46,195 --> 00:05:51,895 (直親)あの 次郎法師様の還俗は いつの事になりますか。 37 00:05:53,869 --> 00:05:57,740 (直平)そうじゃ そうじゃ。 おとわの事も考えねばの。 38 00:05:57,740 --> 00:06:00,542 さようにござりますな。 39 00:06:00,542 --> 00:06:05,214 恐れながら まずは 今川の太守様に➡ 40 00:06:05,214 --> 00:06:09,885 直親様の帰参をお許し頂く事が 先決かと存じます。➡ 41 00:06:09,885 --> 00:06:13,756 今川にとりましては 直親様は謀反人の子。 42 00:06:13,756 --> 00:06:18,894 まずは そちらをお許し願い 次郎様の事は その次かと。 43 00:06:18,894 --> 00:06:23,894 (直平) ハハハ ああ そうじゃ そうじゃ。 そうしろ。 のう。 44 00:06:38,180 --> 00:06:44,853 [ 回想 ] (亀之丞)俺は 必ず おとわのもとに帰る。 45 00:06:44,853 --> 00:06:47,189 待っておる。 46 00:06:47,189 --> 00:06:51,489 俺は おとわと一緒になるつもりじゃ。 47 00:06:55,063 --> 00:06:57,363 ≪(直親)おとわ。 48 00:07:02,738 --> 00:07:06,438 どうじゃ。 似合うか。 49 00:07:08,877 --> 00:07:13,549 もう 亀と呼んではいかんの。 50 00:07:13,549 --> 00:07:16,885 親父様に お見せしようかと 思うのだが。 51 00:07:16,885 --> 00:07:37,585 ♬~ 52 00:07:43,846 --> 00:07:47,716 あっ… すまぬな。 亀。 53 00:07:47,716 --> 00:07:51,186 お父上の墓を寺に移したいとは 思うておるのじゃが。 54 00:07:51,186 --> 00:07:57,526 今川の手前 まだ このままに なってしまっておって。 55 00:07:57,526 --> 00:08:00,195 親父様も一人で寂しかろうが➡ 56 00:08:00,195 --> 00:08:02,865 さような事で 皆様に迷惑をかけるのは➡ 57 00:08:02,865 --> 00:08:05,565 本望ではあるまい。 58 00:08:09,538 --> 00:08:11,874 おとわ。 59 00:08:11,874 --> 00:08:14,543 おとわの還俗について 尋ねたところ➡ 60 00:08:14,543 --> 00:08:20,215 まずは 俺の帰参が 今川に 認められてからと言われたのだ。 61 00:08:20,215 --> 00:08:23,915 同時に進めればいいと思うのだが。 62 00:08:26,088 --> 00:08:32,160 実は… 我の出家は➡ 63 00:08:32,160 --> 00:08:38,500 今川による 井伊の本領安堵と 引き換えとなっておるのじゃ。 64 00:08:38,500 --> 00:08:43,372 ゆえに 勝手に 還俗はできぬという事じゃ。 65 00:08:43,372 --> 00:08:47,072 何故 さように珍妙な事に…。 66 00:08:48,844 --> 00:08:53,181 亀。 亀の帰参を許して頂く➡ 67 00:08:53,181 --> 00:08:57,052 それだけでも 大きな願い事をする という事になると思うのじゃ。 68 00:08:57,052 --> 00:09:01,523 この上 我の事まで願い出るというのは➡ 69 00:09:01,523 --> 00:09:05,861 かなり難しいと思うのじゃ。 70 00:09:05,861 --> 00:09:09,197 まあ なにかしら 策を考えてみる。 71 00:09:09,197 --> 00:09:13,068 こうなったのは 我の自業自得な ところもあるのじゃ。 72 00:09:13,068 --> 00:09:15,070 くれぐれも あまり むちゃな事は。 73 00:09:15,070 --> 00:09:19,070 分かっておる。 もう追われるのも ごめんだしの。 74 00:09:22,744 --> 00:09:25,547 (直平)10年も前の本領安堵など➡ 75 00:09:25,547 --> 00:09:28,884 わざわざ 伺いを立てる事も ないのではないか。 76 00:09:28,884 --> 00:09:32,754 (直盛)確かに お尋ねする方が やぶへびかもしれませぬ。 77 00:09:32,754 --> 00:09:37,693 (左馬助)太守様は 決まり事には 存外 細かいお方にござります。 78 00:09:37,693 --> 00:09:40,829 まあ 何か言うてきたら 忘れておったと➡ 79 00:09:40,829 --> 00:09:43,732 しらを切れば なんとかなるのではないか? 80 00:09:43,732 --> 00:09:47,703 恐れながら 太守様は さような事を笑い飛ばすような➡ 81 00:09:47,703 --> 00:09:49,838 性分ではござりません。 お前は 2人を➡ 82 00:09:49,838 --> 00:09:51,773 添わせてやりとうないのか! 83 00:09:51,773 --> 00:09:56,712 いや それがしとて お二人には お幸せになって頂きとう存じます。 84 00:09:56,712 --> 00:10:00,182 しかしながら これは 今川にとっては➡ 85 00:10:00,182 --> 00:10:02,517 まっこと 不心得な話にござりまして。 86 00:10:02,517 --> 00:10:05,420 そこをなんとかするのが 目付の仕事であろうが! 87 00:10:05,420 --> 00:10:09,391 お言葉ながら それを止めるのが それがし本来の仕事でござります。 88 00:10:09,391 --> 00:10:11,526 あっ!? ああっ!? 89 00:10:11,526 --> 00:10:15,864 お二人が争うても しかたございますまい。 90 00:10:15,864 --> 00:10:19,201 義兄上 とにかく 一度➡ 91 00:10:19,201 --> 00:10:22,104 今川のご家中を 探ってきてもらえぬか。 92 00:10:22,104 --> 00:10:28,804 ここは しくじりが許されぬゆえ。 はっ。 93 00:10:40,889 --> 00:10:45,227 新野殿。 お久しうござる。 94 00:10:45,227 --> 00:10:49,097 これは牧野殿。 お久しうござる。 95 00:10:49,097 --> 00:10:52,901 駿府は ますます にぎやかでござりますの。 96 00:10:52,901 --> 00:10:57,572 三河の国衆も 続々と 今川に従っておりますからな。 97 00:10:57,572 --> 00:10:59,908 本日は。 98 00:10:59,908 --> 00:11:03,578 ご機嫌伺いに参っただけで ござります。 99 00:11:03,578 --> 00:11:11,920 そうか。 お言葉は くれぐれも 選んだ方がよろしいですぞ。 100 00:11:11,920 --> 00:11:15,590 何かを願い出れば 代わりに 兵を出せ➡ 101 00:11:15,590 --> 00:11:19,928 付け届けをすれば 余裕があるなら 兵を出せ。 102 00:11:19,928 --> 00:11:23,628 とにかく 兵を出せと 言われるそうじゃ。 103 00:11:26,802 --> 00:11:30,572 尾張攻めが うまくいっておられぬのか。 104 00:11:30,572 --> 00:11:32,507 逆じゃ。 105 00:11:32,507 --> 00:11:36,878 雪斎様が どんどん 城を落とされていくゆえ➡ 106 00:11:36,878 --> 00:11:40,749 兵の数が 追いつかぬようでの。 107 00:11:40,749 --> 00:11:44,049 さようでござりまするか。 108 00:11:49,458 --> 00:11:56,898 (瀬名)「松原の まだ見ぬ花の 名を問はば➡ 109 00:11:56,898 --> 00:12:01,898 千鳥の声は 波に消えゆく」。 110 00:12:04,239 --> 00:12:08,110 まあ では こし入れ先が お決まりに。 111 00:12:08,110 --> 00:12:11,913 ええ。 岡部様のところに。 岡部様! 112 00:12:11,913 --> 00:12:15,784 それはそれは よきご縁ではございませんこと。 113 00:12:15,784 --> 00:12:20,484 ええ。 太守様が お世話下さいまして。 114 00:12:22,557 --> 00:12:30,599 瀬名様も気落ちなさらずとも きっと よきご縁が頂けましょう。 115 00:12:30,599 --> 00:12:33,201 さようにございますよ。➡ 116 00:12:33,201 --> 00:12:37,873 瀬名様は 氏真様を お思いになっておられたせいで➡ 117 00:12:37,873 --> 00:12:41,209 ねえ。 なのですから。 118 00:12:41,209 --> 00:12:44,546 そういえば 福島様が 後添えを探しておられると。 119 00:12:44,546 --> 00:12:48,216 お心遣い 痛み入りますが➡ 120 00:12:48,216 --> 00:12:51,916 私は 急いてはおりませぬので。 121 00:12:58,560 --> 00:13:05,901 (氏真)見事な鷹じゃのう。 のう。 どれ。 一口 食すか。 122 00:13:05,901 --> 00:13:12,901 ハハハハハッ 威勢がいいのう。 さあ もう一つ 食せ。 123 00:13:24,252 --> 00:13:26,588 何をなさっているのです。 124 00:13:26,588 --> 00:13:29,925 (竹千代)す… 雀の世話を しております。 125 00:13:29,925 --> 00:13:32,827 雀? 126 00:13:32,827 --> 00:13:35,527 鷹は頂けないので。 127 00:13:40,202 --> 00:13:45,073 あなただけが鷹を頂けぬとは 悔しいとは思わぬのですか? 128 00:13:45,073 --> 00:13:50,545 頂けるよう 工夫しようとは 思われぬのですか!? 129 00:13:50,545 --> 00:13:55,884 しかし 雀も育てれば 役に立つかもしれませぬ。 130 00:13:55,884 --> 00:13:59,554 雀は 人にも懐かず 狩りもしませぬ! 131 00:13:59,554 --> 00:14:03,425 いくら育てようと 鷹にはなりませぬ! 132 00:14:03,425 --> 00:14:12,725 ♬~ 133 00:14:25,580 --> 00:14:27,916 ≪次郎様。➡ 134 00:14:27,916 --> 00:14:32,520 還俗って ばかに たやすいもんじゃのお! 135 00:14:32,520 --> 00:14:37,192 えっ! 向かいの留吉が いきなし帰ってきてやあ。 136 00:14:37,192 --> 00:14:43,865 はあ~ 坊主やめたにい~って 女子連れてきてやあ。 137 00:14:43,865 --> 00:14:51,165 ああ… まあの。 寺は 去るものは追わぬからの…。 138 00:14:52,874 --> 00:14:56,745 そうなのよのぉ。 139 00:14:56,745 --> 00:15:01,549 還俗など たやすいのよのぉ。 140 00:15:01,549 --> 00:15:06,221 我が井伊家の女でさえなければ。 141 00:15:06,221 --> 00:15:08,221 (南渓)ほれ。 142 00:15:13,895 --> 00:15:18,566 昔 超という国に➡ 143 00:15:18,566 --> 00:15:21,469 道威という王が おってな。 144 00:15:21,469 --> 00:15:27,909 道威のもとには 中と伯という➡ 145 00:15:27,909 --> 00:15:30,812 2人の大臣がおった。 146 00:15:30,812 --> 00:15:35,717 ある時 争い事が起こっての。 はい。 147 00:15:35,717 --> 00:15:38,853 どちらを追い出すかを 決めるために➡ 148 00:15:38,853 --> 00:15:41,523 中と伯に それぞれ➡ 149 00:15:41,523 --> 00:15:45,393 2つの饅頭を 差し出したのじゃ。 150 00:15:45,393 --> 00:15:49,397 2人とも その場で 1つずつ食べ➡ 151 00:15:49,397 --> 00:15:54,536 中は 残りの一つを 腹のすかした子どもにやった。 152 00:15:54,536 --> 00:15:59,874 伯は それを 後生大事に持ち続け➡ 153 00:15:59,874 --> 00:16:04,546 とうとう かびさせて 食えぬようにしてしまった。 154 00:16:04,546 --> 00:16:12,246 さて その後 道威は どちらに大臣を続けさせたかの? 155 00:16:16,157 --> 00:16:19,894 それは やはり 中ではないのですか? 156 00:16:19,894 --> 00:16:23,765 食べられぬようにしてしまっては 意味がないでしょう。 157 00:16:23,765 --> 00:16:26,768 フフッ… ハハハッ。 158 00:16:26,768 --> 00:16:29,571 道威が選んだのは➡ 159 00:16:29,571 --> 00:16:34,175 饅頭をかびさせた 伯の方だったのじゃ。 160 00:16:34,175 --> 00:16:41,049 さて それは 何故じゃと思う? 161 00:16:41,049 --> 00:17:04,172 ♬~ 162 00:17:04,172 --> 00:17:07,542 (直由)さすがですな 殿。 163 00:17:07,542 --> 00:17:12,414 この砦の修繕を どの村が 請け負ったか 記録はないか? 164 00:17:12,414 --> 00:17:16,885 (玄蕃)腕もたち 仕事熱心で 頭も切れる。➡ 165 00:17:16,885 --> 00:17:20,221 何より 人を引き付けるものがある。➡ 166 00:17:20,221 --> 00:17:22,157 頭領になるべく 生まれてきたような➡ 167 00:17:22,157 --> 00:17:26,895 お方にございますな。 直親様というのは。 168 00:17:26,895 --> 00:17:31,733 (政次)幼き頃は 頼りない子どもであったがな。 169 00:17:31,733 --> 00:17:35,503 やいていらっしゃるのか? 170 00:17:35,503 --> 00:17:41,376 人一倍 努力をしたのであろうと 言うておるのだ。 171 00:17:41,376 --> 00:17:43,378 10年も隠れ住んできたのだ。 172 00:17:43,378 --> 00:17:49,851 相当な苦労もしておるだろうし 人がよいだけと思わぬ方がよい。 173 00:17:49,851 --> 00:17:55,723 我々 小野には やはり 一物あると。 174 00:17:55,723 --> 00:17:59,861 あるに決まっておろう。 聖人君子でもなかろうに。 175 00:17:59,861 --> 00:18:02,530 ≪申し上げます。 何じゃ。 176 00:18:02,530 --> 00:18:05,530 直親様が お越しでございます。 177 00:18:10,205 --> 00:18:15,877 かような所にまで お運び頂き かたじけのう存じます。 178 00:18:15,877 --> 00:18:18,546 本日は いかなる御用向きで。 179 00:18:18,546 --> 00:18:21,216 堅苦しい挨拶はよい。 180 00:18:21,216 --> 00:18:23,885 近くまで来たので 寄っただけだ。 181 00:18:23,885 --> 00:18:27,222 また 領内を 見て回っておられたのですか。 182 00:18:27,222 --> 00:18:32,827 (直親)うむ。 何せ 10年も留守にしておったからな。 183 00:18:32,827 --> 00:18:38,700 政次は まだ 身を固めてはおらぬのか。 184 00:18:38,700 --> 00:18:42,170 この間 奥山様に縁談を断られまして。 185 00:18:42,170 --> 00:18:45,840 余計な事を申すな。 186 00:18:45,840 --> 00:18:51,713 お互い 親の事では苦労するな。 187 00:18:51,713 --> 00:18:56,713 立場は違えど そこは同じじゃ。 188 00:19:00,188 --> 00:19:03,091 俺は何かと分からぬ事も多い。 189 00:19:03,091 --> 00:19:07,391 よしなに頼むぞ。 家老殿。 190 00:19:09,531 --> 00:19:11,531 はっ。 191 00:19:17,405 --> 00:19:21,405 聖人君子にございましたな。 192 00:19:23,878 --> 00:19:26,578 そうじゃな。 193 00:19:32,487 --> 00:19:34,822 ≪(弥吉)若殿様。➡ 194 00:19:34,822 --> 00:19:38,122 殿が お呼びにございます。 195 00:19:40,695 --> 00:19:42,697 軍役を課される。 196 00:19:42,697 --> 00:19:47,402 はい。 今川は 目下 尾張征伐のさなか➡ 197 00:19:47,402 --> 00:19:52,173 何か 事を願い出れば 必ず 代わりに 兵を出せと➡ 198 00:19:52,173 --> 00:19:55,076 申しつけられるありさまで。 199 00:19:55,076 --> 00:19:58,513 (直盛)そなたの帰参までは 願い出るとしても➡ 200 00:19:58,513 --> 00:20:00,448 次郎の還俗となると➡ 201 00:20:00,448 --> 00:20:04,448 何を要求されるか 分からんという事でな。 202 00:20:06,387 --> 00:20:12,060 次郎様の還俗は 諦めよという事にございますね。 203 00:20:12,060 --> 00:20:16,360 すまぬ 直親。 くんでくれ。 204 00:20:21,736 --> 00:20:27,036 帰参させて頂くだけでも ありがたきお話にございます。 205 00:20:29,477 --> 00:20:35,216 無理を申し 申し訳ありませんでした。 206 00:20:35,216 --> 00:20:40,088 おとわ様の事は 二度と申しませぬゆえ…。 207 00:20:40,088 --> 00:20:50,231 ♬~ 208 00:20:50,231 --> 00:20:55,903 (千賀)次郎。 父上を恨まないでおくれ。 209 00:20:55,903 --> 00:20:57,839 恨むなど。 210 00:20:57,839 --> 00:21:03,778 そもそも こうなったのは 私の自業自得にございますし。 211 00:21:03,778 --> 00:21:08,916 お心を砕いて頂いただけでも。 212 00:21:08,916 --> 00:21:12,787 直親は… どんな様子であった? 213 00:21:12,787 --> 00:21:19,087 おとわの事は 二度と言いださぬと 申したそうでございます。 214 00:21:24,265 --> 00:21:28,603 それが よろしいかと存じます。 215 00:21:28,603 --> 00:21:34,603 どうか 向後 私の事は お気になさらないで下さいませ。 216 00:21:44,886 --> 00:21:53,561 結局 私たちは あの子一人を 犠牲にしてしまったのですね。 217 00:21:53,561 --> 00:21:59,561 僧の暮らしも それなりに 楽しんでおるようじゃぞ。 218 00:22:01,436 --> 00:22:08,576 しかし 直親は さように あっさりと諦めたのか? 219 00:22:08,576 --> 00:22:14,276 わがままは言えぬ身と わきまえておるのでしょう。 220 00:22:17,585 --> 00:22:21,456 うあ~ ああっ! 221 00:22:21,456 --> 00:22:25,927 さあ 来い! まだまだ~! 222 00:22:25,927 --> 00:22:28,627 ああっ! 223 00:22:31,733 --> 00:22:36,204 (直親)じじ様。 おっ! 直親! 来るか! 224 00:22:36,204 --> 00:22:42,204 (直親)いえ。 それがしは じじ様と 少し お話がしとうございます。 225 00:22:44,078 --> 00:22:47,815 よし 続けておけ。 (一同)はっ。 226 00:22:47,815 --> 00:22:50,551 何じゃ。 恨み言か。 227 00:22:50,551 --> 00:22:57,551 はい。 殿の御前では言えませぬので。 228 00:23:05,566 --> 00:23:09,437 [ 回想 ] まあ なにかしら 策を考えてみる。 229 00:23:09,437 --> 00:23:14,137 策など なかったか…。 230 00:23:17,912 --> 00:23:20,612 (直親)おとわ。 231 00:23:22,583 --> 00:23:24,583 直親。 232 00:23:26,454 --> 00:23:29,924 聞いたか。 還俗の話は。 233 00:23:29,924 --> 00:23:35,924 うむ。 残念じゃが 致し方ない。 234 00:23:37,732 --> 00:23:39,734 おとわ。 235 00:23:39,734 --> 00:23:45,406 ここは もう 死ぬしかないと思うのだ。 236 00:23:45,406 --> 00:23:49,106 え? 死んで一緒になるしかない。 237 00:23:51,546 --> 00:23:53,481 ばかな事を申すな! 238 00:23:53,481 --> 00:23:55,883 やっと戻ってこられたというのに 何を! 239 00:23:55,883 --> 00:24:00,221 俺は死なぬぞ。 死ぬのは おとわだけだ。 240 00:24:00,221 --> 00:24:02,557 はあ!? よいか。 241 00:24:02,557 --> 00:24:07,895 一緒になれぬのは おとわが 井伊の惣領娘であるからじゃ。 242 00:24:07,895 --> 00:24:10,565 うむ。 ならば 死んだ事にすればよい。 243 00:24:10,565 --> 00:24:14,435 死んだ事にし 名を変え 別人として生きていくなぞ➡ 244 00:24:14,435 --> 00:24:18,906 よくある話じゃ。 それは…。 245 00:24:18,906 --> 00:24:23,578 とにかく 俺は おとわと夫婦になり 子を作る。 246 00:24:23,578 --> 00:24:26,247 ほかに子がなければ 結局は その子を➡ 247 00:24:26,247 --> 00:24:30,585 跡継ぎにという事になるはずじゃ。 248 00:24:30,585 --> 00:24:34,455 なれど 死んだとなれば 身を隠さねばなるまい。 249 00:24:34,455 --> 00:24:39,861 そうなれば 井伊を離れねばなるまいし。 250 00:24:39,861 --> 00:24:44,198 川名の里がよいと じじ様は おっしゃって下さった。 251 00:24:44,198 --> 00:24:48,069 少し遠いが あそこなら まず気付かれる事はないと。 252 00:24:48,069 --> 00:24:50,071 おおじじ様が!? 253 00:24:50,071 --> 00:24:55,209 力を貸すと約束して下さった。 どうだ。 254 00:24:55,209 --> 00:25:01,082 なれど 父上や母上には言わぬのであろ? 255 00:25:01,082 --> 00:25:07,782 人の口に戸は立てられぬ。 数年は黙っておる事になろうな。 256 00:25:16,230 --> 00:25:20,101 おとわは悔しくないのか? 257 00:25:20,101 --> 00:25:23,104 十の頃より 寺に閉じ込められ。 258 00:25:23,104 --> 00:25:25,907 己の生き方一つ 思うようにできず。 259 00:25:25,907 --> 00:25:28,242 理不尽だとは思わぬのか。 260 00:25:28,242 --> 00:25:32,113 なぜ 己だけが かような生き方を 強いられねばならぬのか➡ 261 00:25:32,113 --> 00:25:35,850 そう思わぬのか? それは しかたあるまい。 262 00:25:35,850 --> 00:25:38,185 しかたあるまい しかたあるまい。 263 00:25:38,185 --> 00:25:40,521 そうやって 何でもかんでも諦めて➡ 264 00:25:40,521 --> 00:25:46,193 一生 くすぶったまま 生きていくのか? 265 00:25:46,193 --> 00:25:51,493 俺は そんなのは ごめんだ。 266 00:26:03,544 --> 00:26:08,544 遺書はあった方がよいな。 267 00:26:13,220 --> 00:26:20,561 確かに いつの間にか 諦める癖が ついておったのかもしれぬ。 268 00:26:20,561 --> 00:26:26,261 今生は 一度きりであるのにな。 269 00:26:28,235 --> 00:26:30,171 おとわ。 270 00:26:30,171 --> 00:26:34,471 かような やり方しか思いつかず すまぬ。 271 00:26:36,043 --> 00:26:39,043 何の! 272 00:27:00,167 --> 00:27:03,070 (南渓)まあ 若いというのは➡ 273 00:27:03,070 --> 00:27:07,074 思いも寄らぬ事を 考えつくものじゃのう。 274 00:27:07,074 --> 00:27:10,811 (昊天)井伊の殿に お伝えした方が よろしいのでは。 275 00:27:10,811 --> 00:27:17,218 力ずくで引き離しても またすぐに 戻ってしまうかもしれんしのう。 276 00:27:17,218 --> 00:27:21,555 では このままで よろしいのですか。 277 00:27:21,555 --> 00:27:27,855 最後は あやつの決める事じゃ。 278 00:27:39,507 --> 00:27:46,380 おとわが考えた方法は 水死と見せかける事でござった。 279 00:27:46,380 --> 00:27:52,380 淵へと入水したと見せかけ そこに遺書を添える。 280 00:27:58,192 --> 00:28:03,531 (直親)「川名のじじ様より。 万事整いて候と 文来る」。 281 00:28:03,531 --> 00:28:10,404 事は うまく進み あとは 実行あるのみにござったが。 282 00:28:10,404 --> 00:28:16,110 あ~れ~ どうしたよぉ~。 次郎様。 283 00:28:16,110 --> 00:28:22,216 よいかかしが出来ました。 284 00:28:22,216 --> 00:28:27,916 いざとなると 別れが身にしみてくるもので。 285 00:28:36,163 --> 00:28:41,863 何年 会えぬ事になるのじゃろ…。 286 00:28:44,505 --> 00:28:49,376 (千賀) 次郎。 どうかしたのですか? 287 00:28:49,376 --> 00:28:55,076 何にもございませぬ。 少し 目に ごみが。 288 00:29:03,524 --> 00:29:06,193 とわ…。 289 00:29:06,193 --> 00:29:30,417 ♬~ 290 00:29:30,417 --> 00:29:35,417 お世話になりました。 291 00:29:41,495 --> 00:29:44,165 何年か後に➡ 292 00:29:44,165 --> 00:29:47,835 おとわの還俗をお願いするという 手だてもあると思うのです。 293 00:29:47,835 --> 00:29:52,173 それまで 直親には 嫁を取らずにおいて。 294 00:29:52,173 --> 00:29:57,044 しかし 皆 跡継ぎは 一日も早くと望んでおろう。 295 00:29:57,044 --> 00:30:00,514 なれば 側女を置けばよいのです。 296 00:30:00,514 --> 00:30:04,185 子というのなら それでよいではございませぬか。 297 00:30:04,185 --> 00:30:07,185 どうしたのじゃ。 急に。 298 00:30:09,056 --> 00:30:16,197 今日 あの子が 屋敷の前に立っておったのです。 299 00:30:16,197 --> 00:30:23,070 私たちの姿を見て 涙ぐんで。 300 00:30:23,070 --> 00:30:27,208 直親は助けるが あの子は助けない。 301 00:30:27,208 --> 00:30:31,879 これは もう 捨て石になれという事です。 302 00:30:31,879 --> 00:30:39,179 それは あまりにも 酷な仕打ちではございませぬか。 303 00:31:06,580 --> 00:31:09,250 [ 回想 ] (南渓)道威が選んだのは➡ 304 00:31:09,250 --> 00:31:13,587 饅頭をかびさせた 伯の方だったのじゃ。 305 00:31:13,587 --> 00:31:17,925 それは 何故じゃと思う? 306 00:31:17,925 --> 00:31:21,625 何故だったのじゃろ…。 307 00:31:29,536 --> 00:31:35,409 [ 回想 ] (南渓)次郎は井伊の家督を 継ぐ者の幼名じゃ。➡ 308 00:31:35,409 --> 00:31:42,409 女子にこそあれ次郎 次郎法師じゃ。 309 00:31:44,885 --> 00:31:48,555 [ 回想 ] (直盛)いっそ おとわが継ぐか わしの跡を。 310 00:31:48,555 --> 00:31:50,891 はい! 311 00:31:50,891 --> 00:32:05,891 ♬~ 312 00:33:03,897 --> 00:33:09,236 (直親) 何か まずい事でもあったのか? 313 00:33:09,236 --> 00:33:12,906 直親。 314 00:33:12,906 --> 00:33:16,243 おとわは 死ねぬわ。 315 00:33:16,243 --> 00:33:20,114 何を言っておるのだ。 316 00:33:20,114 --> 00:33:26,587 直親と我は それぞれ1つの饅頭なのじゃ。 317 00:33:26,587 --> 00:33:28,587 饅頭…? 318 00:33:30,257 --> 00:33:33,527 2つの饅頭を いっときに食べたり➡ 319 00:33:33,527 --> 00:33:35,863 与えてしまっては のうなってしまう。 320 00:33:35,863 --> 00:33:39,199 なれど 1つを取り置けば➡ 321 00:33:39,199 --> 00:33:45,199 まことに困った時に もう一度 食べたり 与えたりできる。 322 00:33:47,875 --> 00:33:52,746 おとわが還俗するのは 俺と一緒になる時ではなく➡ 323 00:33:52,746 --> 00:33:58,886 俺に何かがあった時でありたい という事か。 324 00:33:58,886 --> 00:34:01,789 井伊のためには➡ 325 00:34:01,789 --> 00:34:05,789 死んでしまった事に するわけにはいかぬ。 326 00:34:07,561 --> 00:34:10,898 次郎の名を捨てるわけにはいかぬ。 327 00:34:10,898 --> 00:34:15,235 しかし そんな懸念は もう不要ではないか? 328 00:34:15,235 --> 00:34:17,571 俺は こうして戻ってきたのであるし。 329 00:34:17,571 --> 00:34:21,241 弱かった体も丈夫になり。 では 井伊を預かるものとして➡ 330 00:34:21,241 --> 00:34:23,177 答えてほしい。 331 00:34:23,177 --> 00:34:25,579 今 ここで 備えをなくしてしまうのは➡ 332 00:34:25,579 --> 00:34:28,248 井伊にとって上策なのか? 333 00:34:28,248 --> 00:34:31,151 情に流され おとわと添う事は得策なのか? 334 00:34:31,151 --> 00:34:33,851 では おとわは それでよいのか! 335 00:34:35,522 --> 00:34:39,193 娘である事の喜びも悲しみも 全て捨て➡ 336 00:34:39,193 --> 00:34:43,530 あるかなきか分からぬ お家の危機の駒となり➡ 337 00:34:43,530 --> 00:34:49,530 まこと おとわは それでよいのか。 338 00:34:52,206 --> 00:34:55,542 一度きりの今生と 言うたではないか。 339 00:34:55,542 --> 00:35:02,842 一生 日の目を見る事など ないのかもしれぬのだぞ。 340 00:35:16,830 --> 00:35:21,530 それこそ 上々であろ? 341 00:35:24,905 --> 00:35:32,205 我が かびた饅頭になる事こそ 井伊が安泰である証しであろ? 342 00:35:35,182 --> 00:35:38,085 違うか? 343 00:35:38,085 --> 00:35:48,529 ♬~ 344 00:35:48,529 --> 00:35:51,431 ではな。 345 00:35:51,431 --> 00:36:10,784 ♬~ 346 00:36:10,784 --> 00:36:14,784 置き去りにして すまぬ。 347 00:36:18,525 --> 00:36:21,428 すまぬ。 348 00:36:21,428 --> 00:36:42,516 ♬~ 349 00:36:42,516 --> 00:36:44,816 先に行ってくれ。 350 00:36:47,387 --> 00:36:50,387 しばし ここにいたいのじゃ。 351 00:36:53,860 --> 00:37:01,160 葬らねばならぬのは… 俺の心じゃ。 352 00:37:07,874 --> 00:37:10,777 分かった。 353 00:37:10,777 --> 00:37:47,180 ♬~ 354 00:37:47,180 --> 00:37:50,851 おとわ。 355 00:37:50,851 --> 00:37:54,721 今すぐにとは言えぬが➡ 356 00:37:54,721 --> 00:38:00,861 必ず そなたの還俗も取り付けると➡ 357 00:38:00,861 --> 00:38:04,561 父上が おっしゃって下さいました。 358 00:38:09,870 --> 00:38:13,740 許しておくれ。 359 00:38:13,740 --> 00:38:22,740 そなたが気丈なのをよい事に 我慢ばかりさせていました。 360 00:38:25,218 --> 00:38:30,918 母上。 もうよいのです。 361 00:38:32,826 --> 00:38:37,164 竜宮小僧も なかなか楽しうございますし➡ 362 00:38:37,164 --> 00:38:42,502 次郎は このままが ようございます。 363 00:38:42,502 --> 00:38:57,517 ♬~ 364 00:38:57,517 --> 00:39:04,391 数年は 嫁を迎えるのを控えればよいし。 365 00:39:04,391 --> 00:39:11,531 待ったところで 次郎様は 一緒になって下さらぬと思います。 366 00:39:11,531 --> 00:39:14,231 何故。 367 00:39:16,203 --> 00:39:21,875 (直親)あの方は 誰よりも 井伊を思うておられる➡ 368 00:39:21,875 --> 00:39:25,175 竜宮小僧であるからです。 369 00:39:32,486 --> 00:39:35,822 (左馬助) では 今川に願い出るのは➡ 370 00:39:35,822 --> 00:39:40,694 直親様のご帰参と 家督相続の2件のみという事で➡ 371 00:39:40,694 --> 00:39:43,163 よろしうござりまするか。 372 00:39:43,163 --> 00:39:46,500 嫁御は どうするつもりじゃ。➡ 373 00:39:46,500 --> 00:39:50,837 正室の座を空けておいては またぞろ今川より➡ 374 00:39:50,837 --> 00:39:54,708 誰か 押し込まれるやもしれぬ。 375 00:39:54,708 --> 00:40:00,847 (朝利)あの 以前 我が娘を 但馬殿の妻とし➡ 376 00:40:00,847 --> 00:40:05,847 井伊の家督をという話があったと 思われますが…。 377 00:40:08,188 --> 00:40:11,888 どうじゃ 直親。 378 00:40:14,060 --> 00:40:18,832 井伊のために よきお方なら 喜んで。 379 00:40:18,832 --> 00:40:23,532 …そうか! ハハハハハッ! 380 00:40:26,206 --> 00:40:52,206 ♬~(笛) 381 00:40:55,902 --> 00:41:01,602 (政次)あのような無礼な申し出 お腹立ちにはなりませぬのか。 382 00:41:05,245 --> 00:41:09,945 (直親)但馬も そろそろ 身を固めたらどうだ? 383 00:41:13,920 --> 00:41:16,256 はあ。 384 00:41:16,256 --> 00:41:22,256 いくら待とうと おとわは そなたのものにはならぬぞ。 385 00:41:24,931 --> 00:41:27,601 考えた事もございませぬが。 386 00:41:27,601 --> 00:41:32,873 そうか。 俺には そうは思えぬがな。 387 00:41:32,873 --> 00:42:05,238 ♬~ 388 00:42:05,238 --> 00:42:09,109 うそでしょう…。 389 00:42:09,109 --> 00:42:11,109 それ。 390 00:42:14,915 --> 00:42:17,817 して 好日。 391 00:42:17,817 --> 00:42:25,558 直親と奥山の娘 しのとの祝言が 行われたのじゃった。 392 00:42:25,558 --> 00:42:30,263 見事じゃ。 ハハハハハッ! 393 00:42:30,263 --> 00:42:41,207 ♬~ 394 00:42:41,207 --> 00:42:47,907 直親が戻ってきた事は 止まっていた時を動かし。 395 00:42:50,216 --> 00:42:53,887 井伊の そして 次郎法師の運命を➡ 396 00:42:53,887 --> 00:42:59,587 大きく突き動かしていく事に なるのでござる。 397 00:43:08,234 --> 00:43:11,571 続く。 398 00:43:11,571 --> 00:43:14,474 (直盛)隠し里を隠し通す。 399 00:43:14,474 --> 00:43:17,243 (直親) 井伊を守るのは おとわのためだと 思うてはもらえぬか。 400 00:43:17,243 --> 00:43:19,913 (直平)一歩でも あそこへ立ち入ろうものなら➡ 401 00:43:19,913 --> 00:43:22,582 血の雨が降る事になるからな! 来た~! 402 00:43:22,582 --> 00:43:24,517 では 還俗して 俺と一緒になるか? 403 00:43:24,517 --> 00:43:27,253 鶴! 404 00:43:27,253 --> 00:43:29,589 (直親)俺は 鶴の決めた方に従う。 405 00:43:29,589 --> 00:43:31,889 直親を助けに参ります! 406 00:43:34,194 --> 00:43:36,529 <直親が妻に迎えたのは➡ 407 00:43:36,529 --> 00:43:42,229 奥山という地を拠点としていた 奥山朝利の娘でした> 408 00:43:44,204 --> 00:43:49,504 <今も この辺りは 奥山と呼ばれています> 409 00:43:52,545 --> 00:43:56,883 <みかん畑が広がる…> 410 00:43:56,883 --> 00:44:02,183 <秋には 豊かな実りを見せ この地を彩ります> 411 00:44:08,495 --> 00:44:14,901 <居館跡から 更に山奥へ進むと現れる…> 412 00:44:14,901 --> 00:44:20,201 <奥山氏が建立し 600年以上の歴史を持つ寺です> 413 00:44:26,513 --> 00:44:30,250 <参道の五百羅漢が 長い時を超えて➡ 414 00:44:30,250 --> 00:44:34,250 参拝者を見守り続けています> 415 00:44:40,527 --> 00:44:44,397 <井伊と奥山 両家の結び付きが➡ 416 00:44:44,397 --> 00:44:48,697 井伊家の未来に 光をともしたのです> 417 00:45:33,546 --> 00:45:38,885 <かつて捕らえられた雲霧一党の 富の市と おかね夫婦に➡ 418 00:45:38,885 --> 00:45:41,554 遠島の裁きが下る。➡ 419 00:45:41,554 --> 00:45:47,427 だが それは 火付盗賊改 安部式部の罠であった。➡ 420 00:45:47,427 --> 00:45:51,898 雲霧仁左衛門は 2人の奪還に成功するが➡ 421 00:45:51,898 --> 00:45:57,570 式部の策略によって 捕縛寸前まで追い詰められる。➡ 422 00:45:57,570 --> 00:46:00,240 だが その窮地を救ったのは➡