1 00:00:33,248 --> 00:00:35,184 (龍雲丸)武家なんてやつらは➡ 2 00:00:35,184 --> 00:00:40,122 何代も続いた由緒正しい 大泥棒じゃねえか! 3 00:00:40,122 --> 00:00:47,796 商人の町 気賀で 盗賊の頭と再会した直虎。 4 00:00:47,796 --> 00:00:51,600 奇妙な縁が2人を結び➡ 5 00:00:51,600 --> 00:00:57,472 盗賊団は 井伊で材木の切り出しを 請け負う事となった。 6 00:00:57,472 --> 00:00:59,474 (直虎)名は何というのじゃ? 7 00:00:59,474 --> 00:01:01,944 龍雲丸だ。 8 00:01:01,944 --> 00:01:07,282 こうして 頭こと 龍雲丸の率いる一団は➡ 9 00:01:07,282 --> 00:01:11,620 井伊にやって来た… のじゃが。 10 00:01:11,620 --> 00:01:15,490 (直之)切り出しを 請け負った者たちの中に一人➡ 11 00:01:15,490 --> 00:01:19,294 見た事があるような者が おるのですが。 12 00:01:19,294 --> 00:01:21,964 ん…? そうなのか? 13 00:01:21,964 --> 00:01:28,837 あれは かつて 井伊の木を盗み 逃げ出した輩ではないですか!? 14 00:01:28,837 --> 00:01:33,242 そんな者 おったかの。 (方久)さて。 15 00:01:33,242 --> 00:01:37,542 (六左衛門) そもそも どこで あの者たちを 見つけられたのですか。 16 00:01:39,915 --> 00:01:47,789 ひょっとして…! やつらが 殿をさらったのですか。 17 00:01:47,789 --> 00:01:49,925 (六左衛門) まことにございますか! 18 00:01:49,925 --> 00:01:52,594 正気の沙汰とは思えませぬ! 何をお考えに。 19 00:01:52,594 --> 00:01:55,264 まあまあ よいではないか。 20 00:01:55,264 --> 00:01:59,134 あの者たちの木を切る技は 大したものではあるし。 21 00:01:59,134 --> 00:02:02,137 ならず者を引き入れて 何かあったら➡ 22 00:02:02,137 --> 00:02:04,606 いかがなさるおつもりですか! 23 00:02:04,606 --> 00:02:07,509 盗みも かどわかしもせぬと 約束してくれたぞ。 24 00:02:07,509 --> 00:02:13,282 ああいった輩の性根は おいそれと なおりませぬぞ! 25 00:02:13,282 --> 00:02:15,951 荒くれ者を手なずけ➡ 26 00:02:15,951 --> 00:02:19,821 家来とする話も あるではございませぬか。 27 00:02:19,821 --> 00:02:22,824 そうじゃ。 そうじゃぞ 之の字。 28 00:02:22,824 --> 00:02:26,524 屈強な家来衆が できるかもしれぬぞ。 29 00:02:29,298 --> 00:02:32,901 それは よほど うまくやりませぬと。 30 00:02:32,901 --> 00:02:37,773 (六左衛門)しかし 但馬殿は お認めになりましょうか? 31 00:02:37,773 --> 00:02:43,473 確か 盗人は死罪にすべしと 強く言うておられましたし。 32 00:02:45,247 --> 00:02:47,947 そこよのう…。 33 00:02:49,584 --> 00:05:28,284 ♬~ 34 00:05:31,546 --> 00:05:35,417 (南渓) 龍雲丸を寺の預かりにする? 35 00:05:35,417 --> 00:05:38,420 はい。 寺の預かりという事にすれば➡ 36 00:05:38,420 --> 00:05:41,556 政次も うるさい事は言えますまいし。 37 00:05:41,556 --> 00:05:46,228 まあ… 男ぶりが よいしのう。 38 00:05:46,228 --> 00:05:49,564 目がよいの あの目が。 39 00:05:49,564 --> 00:05:55,437 かなり 変わった考えの持ち主でも あるようじゃし。 40 00:05:55,437 --> 00:06:04,579 まあ ハハハハ もう 殿も 大人であるしの。 41 00:06:04,579 --> 00:06:06,915 何を! 和尚様。 42 00:06:06,915 --> 00:06:09,584 我は 領主とは 奪うものでもあるが➡ 43 00:06:09,584 --> 00:06:11,920 与えるものでなくては ならぬと思い➡ 44 00:06:11,920 --> 00:06:14,589 役目を与えただけにございます! 45 00:06:14,589 --> 00:06:20,929 木を切る事は もとより 穴を掘る技 戦う技 盗みの技。 46 00:06:20,929 --> 00:06:24,799 井伊としては あの者らを味方につけておいて➡ 47 00:06:24,799 --> 00:06:28,803 損はありませぬ。 そこまで考えての事なら➡ 48 00:06:28,803 --> 00:06:33,508 そのとおり 政次に言えば よいのではないかの。 49 00:06:33,508 --> 00:06:40,508 おぬしが 妙に小細工する方が かんに障るのではないかの。 50 00:06:54,229 --> 00:06:56,229 (ため息) 51 00:06:58,099 --> 00:07:02,571 な… 何故 我が そなたの意見を 伺わねばならぬのじゃ。 52 00:07:02,571 --> 00:07:04,506 おかしくはないか! 53 00:07:04,506 --> 00:07:08,506 (政次)まずは その者たちを見てからです。 54 00:07:20,589 --> 00:07:23,589 せ~の! 55 00:07:26,461 --> 00:07:31,533 こそこそせずともよいぞ。 ハハハッ…。 (力也)あ! 違えねえ。 56 00:07:31,533 --> 00:07:36,233 楽しそうにやっておるの。 さようにございますね。 57 00:07:38,406 --> 00:07:42,177 直虎様! 但馬殿も…。 58 00:07:42,177 --> 00:07:46,081 但馬が 皆の働きぶりを まずは見てみると言うての。 59 00:07:46,081 --> 00:07:48,083 何を笑うておったのじゃ? 60 00:07:48,083 --> 00:07:52,821 皆が こそこそ 指図を 聞きに来るのですよ。 こそこそ? 61 00:07:52,821 --> 00:07:56,224 大声で仕事するわけには いかなかったではないですか。 62 00:07:56,224 --> 00:07:58,224 盗む時は。 63 00:08:03,098 --> 00:08:07,235 お! お! もう こんなに進んでおるのか。 64 00:08:07,235 --> 00:08:10,535 相当に手早いようじゃの。 65 00:08:20,248 --> 00:08:22,584 お前が頭領か。 66 00:08:22,584 --> 00:08:26,454 へぇ。 龍雲丸と申します。 67 00:08:26,454 --> 00:08:29,457 当家の家老じゃ。 但馬という。 68 00:08:29,457 --> 00:08:32,457 但馬様。 69 00:08:35,163 --> 00:08:38,533 これは 珍しい結び方だな。 70 00:08:38,533 --> 00:08:41,870 (龍雲丸)ああ… こいつは船乗りの知恵で。➡ 71 00:08:41,870 --> 00:08:45,570 固く締まる割に ほどきやすいんでさ。 72 00:08:47,742 --> 00:08:51,212 (政次)皆 船に乗っておったのか。 (龍雲丸)いえ。➡ 73 00:08:51,212 --> 00:08:55,550 金山で穴掘りをやっておった者 山仕事をしていた者など➡ 74 00:08:55,550 --> 00:09:00,889 ばらばらでさぁ。 そうか。 大した働きぶりだ。 75 00:09:00,889 --> 00:09:04,759 しかし 領地境へは近寄らぬ方がよいな。 76 00:09:04,759 --> 00:09:08,759 近藤殿の目につかぬとも 限らぬゆえ。 77 00:09:14,436 --> 00:09:19,240 井伊は うぬらを かくもうてやっておるのだ。➡ 78 00:09:19,240 --> 00:09:25,113 何かあれば いつでも引き渡せる という事を忘れぬようにな。 79 00:09:25,113 --> 00:09:28,583 但馬 さような。 フフッ。 80 00:09:28,583 --> 00:09:33,283 ご案じ頂かずとも いつでも 姿を消せますんでね。 81 00:09:34,856 --> 00:09:37,856 それは ありがたい。 82 00:09:43,531 --> 00:09:47,869 お… おい! (六左衛門)殿。 83 00:09:47,869 --> 00:09:53,208 (龍雲丸)何故 殿様が あのような家老に気を遣うんでさ。 84 00:09:53,208 --> 00:09:58,880 但馬殿は 今川の目付けでも あるからのう。 85 00:09:58,880 --> 00:10:02,580 窮屈な話じゃな。 86 00:10:06,755 --> 00:10:10,892 の! あの者たちの技は 目をみはるものがあったろ! 87 00:10:10,892 --> 00:10:14,562 味方につければ きっと井伊の力に なってくれると思うのじゃ。 88 00:10:14,562 --> 00:10:16,898 殿が あの者たちを 飼いならせると言うなら➡ 89 00:10:16,898 --> 00:10:18,833 何も申しませぬ。 90 00:10:18,833 --> 00:10:21,770 頭は 決して盗みはさせぬと 約束してくれたぞ? 91 00:10:21,770 --> 00:10:26,908 なにも 悪行は盗みだけとは 限りませぬ。 92 00:10:26,908 --> 00:10:32,781 分かった。 悪さをせぬように 我も 重々 気を配る。 93 00:10:32,781 --> 00:10:37,481 是非 そうなされるが よろしいかと。 94 00:10:49,931 --> 00:10:52,600 (たけ) これを全て 山に運ぶのですか? 95 00:10:52,600 --> 00:10:57,472 人間 食うに困れば いかん事をするかもしれぬゆえな。 96 00:10:57,472 --> 00:11:01,609 (高瀬)支度致しやした! 参りやしょう! 母上様! 97 00:11:01,609 --> 00:11:05,947 おお 高瀬。 そうすると 百姓娘にしか見えぬな。 98 00:11:05,947 --> 00:11:09,818 (たけ)あの これは。 高瀬が 賊を見たいと申すでな。 99 00:11:09,818 --> 00:11:11,820 (たけ)なりませぬ! 姫様! 100 00:11:11,820 --> 00:11:14,956 相手は 獣のような男たちで ございますよ! 101 00:11:14,956 --> 00:11:17,625 これなら 百姓娘にしか見えねえだず。 102 00:11:17,625 --> 00:11:20,295 余計に気軽に ちょっかいをかけられまする! 103 00:11:20,295 --> 00:11:24,165 平気です。 母上も参られるんで ございましょう? 104 00:11:24,165 --> 00:11:29,637 母上は もう ご立派に とうが立っておりますゆえ! 105 00:11:29,637 --> 00:11:32,637 行くぞ! 六左! (六左衛門)は… はい! 106 00:11:39,447 --> 00:11:43,184 ≪倒れるぞ! 107 00:11:43,184 --> 00:11:49,591 (力也)よし! おお~! おお~! 108 00:11:49,591 --> 00:11:53,261 おお~! 109 00:11:53,261 --> 00:11:58,132 おお 直虎様。 わざわざ お運び下さったんで。 110 00:11:58,132 --> 00:12:02,832 よう このような木が切れるの。 111 00:12:07,275 --> 00:12:10,178 少し やってみますか? よいのか!? 112 00:12:10,178 --> 00:12:12,146 (六左衛門) 直虎様 危のうございます! 113 00:12:12,146 --> 00:12:16,284 大事ない 大事ない。 114 00:12:16,284 --> 00:12:21,155 (龍雲丸) そちらと こちらで こう構えて これを2人で ひいて➡ 115 00:12:21,155 --> 00:12:24,626 木を切りまさぁ。 ほう。 116 00:12:24,626 --> 00:12:26,626 どうぞ。 117 00:12:29,964 --> 00:12:32,964 よし。 118 00:12:36,771 --> 00:12:39,774 おい。 六左 ちゃんと ひけ! 119 00:12:39,774 --> 00:12:43,474 (六左衛門) ひいておるつもりなのですが。 120 00:12:51,252 --> 00:12:55,590 いいですか。 手は こう! 121 00:12:55,590 --> 00:13:02,463 聞こえてます? こう! お… こ… こうか。 122 00:13:02,463 --> 00:13:05,934 そうそう。 そして 腹の下に力を込めて➡ 123 00:13:05,934 --> 00:13:09,604 1 2の3。 124 00:13:09,604 --> 00:13:11,940 そう! お! 125 00:13:11,940 --> 00:13:15,276 歯が入ったの 分かります? うむ! 126 00:13:15,276 --> 00:13:18,613 分かります? 127 00:13:18,613 --> 00:13:21,282 あ… わ… 分かる! 128 00:13:21,282 --> 00:13:23,952 では 六左様も その調子で。 (六左衛門)はい! 129 00:13:23,952 --> 00:13:26,287 よいしょ~! (六左衛門)よいしょ! 130 00:13:26,287 --> 00:13:28,222 よいしょ! (六左衛門)よいしょ! 131 00:13:28,222 --> 00:13:33,895 よいしょ…! (六左衛門)よいしょ…! 132 00:13:33,895 --> 00:13:36,895 (龍雲丸)よいしょ! よいしょ! 133 00:13:38,566 --> 00:13:44,566 (龍雲丸)よいしょ! よいしょ! 134 00:13:48,910 --> 00:13:52,246 ああああっ! 135 00:13:52,246 --> 00:13:55,917 あっ もしや やられました? 136 00:13:55,917 --> 00:14:00,254 ちと ご無礼致します。 ああっ! 137 00:14:00,254 --> 00:14:02,954 大事ない! 138 00:14:12,266 --> 00:14:18,566 煩悩め… 滅したと思うておったが…。 139 00:14:21,943 --> 00:14:26,614 (モグラ)頂きましたそうで ありがとうごぜえやす。 140 00:14:26,614 --> 00:14:29,517 慣れぬ地に来て 何かと不便もあろう。 141 00:14:29,517 --> 00:14:32,220 足らぬものがあったら 言うてくれ。 142 00:14:32,220 --> 00:14:34,889 どれ 助太刀 致そう。 めっそうもない。 143 00:14:34,889 --> 00:14:39,761 水も冷とうございますし。 何の。 我は禅僧でもあるのじゃ。 144 00:14:39,761 --> 00:14:42,461 それはそれは。 145 00:14:45,900 --> 00:14:51,239 そういえば そなたらの中には かなり読み書きできる者がおろう。 146 00:14:51,239 --> 00:14:54,142 我が さらわれた時の文など。 147 00:14:54,142 --> 00:14:56,911 ああ 頭が。 148 00:14:56,911 --> 00:15:02,250 頭は どうも 侍の家の子のようだったんでさぁ。 149 00:15:02,250 --> 00:15:06,587 そうなのか…。 150 00:15:06,587 --> 00:15:10,258 侍の家の子が 何故 かような身の上に。 151 00:15:10,258 --> 00:15:16,958 さあ…。 わしら お互いの事 それほど 話さねえですから。 152 00:15:27,275 --> 00:15:34,549 [ 回想 ] (龍雲丸)武家なんてやつらは 由緒正しい大泥棒じゃねえか! 153 00:15:34,549 --> 00:15:42,249 武家の子が 何故 あのように…。 154 00:15:47,895 --> 00:15:50,195 もしや…。 155 00:15:53,234 --> 00:15:57,572 亀のように追われ…➡ 156 00:15:57,572 --> 00:16:01,272 亀のようには戻れず…。 157 00:16:08,916 --> 00:16:13,588 あの者は➡ 158 00:16:13,588 --> 00:16:21,929 亀の代わりに 井伊を守るために。 159 00:16:21,929 --> 00:16:47,889 ♬~ 160 00:16:47,889 --> 00:16:49,824 [ 回想 ] (しの)我らは共に 見事に➡ 161 00:16:49,824 --> 00:16:53,124 スケコマされたという事に ございましょう。 162 00:16:57,231 --> 00:17:04,231 うむ よし。 眠るとしよう。 163 00:17:21,923 --> 00:17:29,597 [ 回想 ] (龍雲丸)よいしょ! よいしょ! よいしょ! よいしょ! 164 00:17:29,597 --> 00:17:32,897 細っこかったなぁ…。 165 00:17:36,404 --> 00:17:46,404 (鼻歌) 166 00:18:14,575 --> 00:18:19,914 (鈴木)今川の太守様は 松平に拒まれたのですか? 167 00:18:19,914 --> 00:18:25,253 (菅沼)北には武田 西には松平。 168 00:18:25,253 --> 00:18:29,253 (近藤) 寝返る者も多くありましょうな。 169 00:18:32,526 --> 00:18:38,866 そういえば 井伊が 材木の商いを 始めるという話でございますよ。 170 00:18:38,866 --> 00:18:40,801 材木…? 171 00:18:40,801 --> 00:18:48,209 はあ。 あの女子のご領主様は いろいろ考えるものですな。 172 00:18:48,209 --> 00:18:51,879 但馬殿の言いなりになるかと 思いきや➡ 173 00:18:51,879 --> 00:18:55,549 己で かじを握っておるようです。 174 00:18:55,549 --> 00:19:00,888 材木は皆 人手を考えて 諦めてしまうところですが。 175 00:19:00,888 --> 00:19:04,225 どこぞから 詳しいものが 流れてきたのですかな。 176 00:19:04,225 --> 00:19:10,564 井伊は 三年荒野なぞ やっておりますし。➡ 177 00:19:10,564 --> 00:19:17,905 もしや 先頃 木を盗んだ賊を そのまま使うておったり。 178 00:19:17,905 --> 00:19:22,205 (鈴木)さすがに それは ございませんでしょう。 179 00:19:23,778 --> 00:19:26,778 どうなさいました? 近藤殿。 180 00:19:29,250 --> 00:19:32,520 いや…。 181 00:19:32,520 --> 00:19:35,820 キャ~! 早く! 182 00:19:41,195 --> 00:19:44,195 何もないのう。 183 00:19:46,534 --> 00:19:50,234 本当に 何もねえのう。 184 00:19:56,877 --> 00:19:59,213 (南渓)おお そうじゃ そうじゃ。 185 00:19:59,213 --> 00:20:01,882 ありがとうごぜえます。 186 00:20:01,882 --> 00:20:05,219 (八助)ここんとこ おかしな格好をしたやつらが➡ 187 00:20:05,219 --> 00:20:08,556 うろついておるらあ。 ありゃ 何でぇ? 188 00:20:08,556 --> 00:20:13,227 (角太郎)ありゃ 木 切りに来た 輩らしいでぇ。 木? 189 00:20:13,227 --> 00:20:18,899 (富助) 材木を売るっちゅんで 直虎様が お頼みになったみてえだに。 190 00:20:18,899 --> 00:20:21,235 (福蔵)本当かどうか知らんけえが。 191 00:20:21,235 --> 00:20:24,138 ありゃあ 元は 盗賊だっちゅう話だで。 192 00:20:24,138 --> 00:20:26,138 盗賊!? 193 00:20:27,908 --> 00:20:30,244 ふんとけえ。 和尚様。 194 00:20:30,244 --> 00:20:35,116 皆 本を正せば 赤子じゃ。 195 00:20:35,116 --> 00:20:41,416 まあ 大した話ではないという事じゃ。 196 00:20:49,597 --> 00:20:53,267 縄は これで足りるかの。 はっ 十分でございます。 197 00:20:53,267 --> 00:20:56,170 よし では 次じゃ。 198 00:20:56,170 --> 00:20:59,940 そろそろ また ご覧になりませぬか? 199 00:20:59,940 --> 00:21:03,277 うまくいっておるのなら 行かずともよかろう。 200 00:21:03,277 --> 00:21:06,614 頭が気にしておりましたよ。 201 00:21:06,614 --> 00:21:12,286 あっ たっ…! 頭が 何を気にしておった! 202 00:21:12,286 --> 00:21:18,586 (たけ)あの 百姓の女房たちが 来ておりますが。 203 00:21:20,961 --> 00:21:23,297 ばくち場!? はい。 204 00:21:23,297 --> 00:21:25,633 気賀から来た輩が 夜➡ 205 00:21:25,633 --> 00:21:29,970 市ん外れで ばくち場 開くようになりましてやあ。 206 00:21:29,970 --> 00:21:33,240 あっちゅう間に うちの ばかっつらが➡ 207 00:21:33,240 --> 00:21:40,114 行ったっきりになって。 今年の種もみも売っちゃって。 208 00:21:40,114 --> 00:21:42,583 (モグラ)半! 209 00:21:42,583 --> 00:21:44,518 もういっぺん! もういっぺんだ! 210 00:21:44,518 --> 00:21:48,518 もういっぺん やるか。 そうか よし やろう! 211 00:21:51,258 --> 00:21:54,595 丁か半か 張った張った! 212 00:21:54,595 --> 00:21:56,931 半! 丁だ! 213 00:21:56,931 --> 00:22:01,631 今度こそ 丁だで! 丁…。 214 00:22:03,604 --> 00:22:05,904 動くな! 215 00:22:08,943 --> 00:22:13,280 ここで 何をしておる! 216 00:22:13,280 --> 00:22:17,151 (龍雲丸) ばくちって 何をやってたんだ。 217 00:22:17,151 --> 00:22:20,154 (力也 モグラ)丁半です。 218 00:22:20,154 --> 00:22:23,924 ハハハ。 まあ そんぐらい かわいいもんじゃねえんですかね。 219 00:22:23,924 --> 00:22:27,828 誰が 勝手に ばくち場を開いて よいと言ったのじゃ! 220 00:22:27,828 --> 00:22:30,831 頭。 井伊の者たちは➡ 221 00:22:30,831 --> 00:22:34,235 こういった事に 慣れておらぬのじゃ。 222 00:22:34,235 --> 00:22:37,137 1年ほど前は 徳政を求め➡ 223 00:22:37,137 --> 00:22:39,907 一揆すら起こりかねぬ 様子だったのじゃ。 224 00:22:39,907 --> 00:22:45,579 それを ようよう手を打ち ようやく落ち着いたところで。 225 00:22:45,579 --> 00:22:48,916 ばくちは 控えてもらいたい。 226 00:22:48,916 --> 00:22:50,851 俺らが やんなくても➡ 227 00:22:50,851 --> 00:22:54,255 陰でやってるやつは いると思いますがね。 228 00:22:54,255 --> 00:22:58,592 控えてもらいたい。 229 00:22:58,592 --> 00:23:03,931 へいへい。 分かりましたよ。 お殿様。 230 00:23:03,931 --> 00:23:06,267 (直之)何じゃあ。 その口ぶりは! 231 00:23:06,267 --> 00:23:09,937 もう やんじゃねえぞ! お前ら。 なあ? 分かったか。 232 00:23:09,937 --> 00:23:12,237 よし! 233 00:23:18,612 --> 00:23:24,485 悪党は 所詮 悪党ですな。 234 00:23:24,485 --> 00:23:27,955 そう決めつけをするな。 235 00:23:27,955 --> 00:23:30,858 だが この後も…。 236 00:23:30,858 --> 00:23:34,762 直虎様! 直虎様! 237 00:23:34,762 --> 00:23:40,462 おらの酒 飲みやがったやつがおるでえ! 238 00:23:43,237 --> 00:23:45,172 飲んでねえよな。 おら 飲んでねえ。 239 00:23:45,172 --> 00:23:48,108 飲んでねえよな。 飲んでねえっす。 240 00:23:48,108 --> 00:23:50,578 誰も飲んでねえって。 241 00:23:50,578 --> 00:23:52,513 ふんじゃ 何で 無くなってるでえ! 242 00:23:52,513 --> 00:23:56,250 (カジ)誰かが 飲んじまったんだろうなあ。 243 00:23:56,250 --> 00:23:59,587 てめえけぇ! おいおい。 244 00:23:59,587 --> 00:24:01,922 んだと こらぁ! 245 00:24:01,922 --> 00:24:03,857 直虎様! 246 00:24:03,857 --> 00:24:06,260 この後も…。 247 00:24:06,260 --> 00:24:11,131 直虎様! 直虎様! 248 00:24:11,131 --> 00:24:16,904 おらほの娘が! (泣き声) 249 00:24:16,904 --> 00:24:19,273 (ゴクウ) おいら 襲ったりしてねえよ! 250 00:24:19,273 --> 00:24:21,942 しかし その女子の父親は➡ 251 00:24:21,942 --> 00:24:25,813 お前に 追い回され 襲われそうになったと。 252 00:24:25,813 --> 00:24:30,618 [ 回想 ] 誰か~! 待って… 待って! 253 00:24:30,618 --> 00:24:36,318 おいら… おいら 本当に襲ってねえです。 254 00:24:38,225 --> 00:24:42,896 あのよ。 とにかく 何でもかんでも 俺らのせいにしやがるってなあ➡ 255 00:24:42,896 --> 00:24:45,232 どういう了見だ。 (龍雲丸)カジ。 落ち着け。 256 00:24:45,232 --> 00:24:48,902 まず 俺らを疑う前に そいつらが うそついてねえかどうか➡ 257 00:24:48,902 --> 00:24:52,573 調べたらどうなんだよ! 258 00:24:52,573 --> 00:24:58,245 ただの百姓と 海千山千の賊がおったら➡ 259 00:24:58,245 --> 00:25:01,945 まず おぬしらから疑うのが 常道…! よせ! 260 00:25:05,919 --> 00:25:09,256 (龍雲丸)おっしゃる事も 分かりやすが➡ 261 00:25:09,256 --> 00:25:11,191 なら そもそも こんな話なぞ➡ 262 00:25:11,191 --> 00:25:13,594 持ってくるなって話じゃ ねえですかね。 263 00:25:13,594 --> 00:25:15,529 (直之)何だと。 264 00:25:15,529 --> 00:25:17,931 こっちからすりゃ 呼ばれてきてんのに➡ 265 00:25:17,931 --> 00:25:20,267 何で こんな けったくそ悪い扱いされなきゃ➡ 266 00:25:20,267 --> 00:25:22,967 なんねえんだって話でさね。 267 00:25:26,140 --> 00:25:31,278 今日までのもん頂ければ こちらは ここで引いても構わねえんで➡ 268 00:25:31,278 --> 00:25:34,978 そちらで話し合って頂けやすかね。 269 00:25:38,552 --> 00:25:43,223 (方久)ここは いっそ 盛り場を 作ってみては いかがでしょう。 270 00:25:43,223 --> 00:25:45,159 盛り場を作る? 271 00:25:45,159 --> 00:25:48,562 あの者たちが くだらぬ騒ぎを起こすのは➡ 272 00:25:48,562 --> 00:25:52,433 遊べる場がないからです。 盛り場を作ってしまえば➡ 273 00:25:52,433 --> 00:25:55,436 そこで おとなしく遊びましょうし➡ 274 00:25:55,436 --> 00:25:59,206 場代など こちらの実入りも 望めましょうし。 275 00:25:59,206 --> 00:26:04,506 出稼ぎに来ておる者のために なぜ そこまでせねばならぬのだ! 276 00:26:07,247 --> 00:26:09,583 (政次)奥山殿。 277 00:26:09,583 --> 00:26:13,253 あの者たちが井伊におるのは あと どれほどじゃ。 278 00:26:13,253 --> 00:26:17,124 あ… あと ひとつきほどかと。 279 00:26:17,124 --> 00:26:19,927 では その間に技を盗め。 280 00:26:19,927 --> 00:26:22,830 (六左衛門)へ? 技を盗む? 281 00:26:22,830 --> 00:26:25,599 井伊の領内に 分かる人間がおれば➡ 282 00:26:25,599 --> 00:26:28,936 次からは よそ者に頼まずとも済む。 283 00:26:28,936 --> 00:26:33,236 百姓にやらせれば 冬場の小遣い稼ぎになる。 284 00:26:35,209 --> 00:26:40,080 確かに ちょうど 野良仕事も休みですしな。 285 00:26:40,080 --> 00:26:43,083 井伊を潤すという意味では➡ 286 00:26:43,083 --> 00:26:46,220 それが 最も 理にかなっておりますな。 287 00:26:46,220 --> 00:26:49,123 それで 全て 収まりましょう。 288 00:26:49,123 --> 00:26:51,892 待ってくれ! それでは まるで➡ 289 00:26:51,892 --> 00:26:54,561 技を盗むためだけに 呼んだようではないか。 290 00:26:54,561 --> 00:26:58,432 見せれば 技は盗まれる。 当たり前の事かと存じますが。 291 00:26:58,432 --> 00:27:03,570 しかし それでは これ限りの話に なってしまうではないか。 292 00:27:03,570 --> 00:27:06,240 これ限りで 何か困る事でも。 293 00:27:06,240 --> 00:27:09,143 我は あの者たちと役目を通じ➡ 294 00:27:09,143 --> 00:27:11,912 助け合う仲となりたいと 思うておったのじゃ。 295 00:27:11,912 --> 00:27:15,249 使い捨てる事は 本意ではない。 296 00:27:15,249 --> 00:27:19,586 堀をつけるに長けた者 船に乗れる者もおるという。 297 00:27:19,586 --> 00:27:22,489 あの者たちと よしみを通じておく事は➡ 298 00:27:22,489 --> 00:27:26,260 井伊の民にとり どれだけの助けになるか分からぬ。 299 00:27:26,260 --> 00:27:32,533 その ほかならぬ井伊の民が 苦情を訴えてきておるわけです。 300 00:27:32,533 --> 00:27:37,204 そして あの者たち自身が 銭さえもらえれば➡ 301 00:27:37,204 --> 00:27:39,873 出ていっても構わぬと 言うておるのでございましょう。 302 00:27:39,873 --> 00:27:43,210 つながりを保ちたいと 思うておるのは➡ 303 00:27:43,210 --> 00:27:46,880 殿だけではございますまいか? 304 00:27:46,880 --> 00:28:09,903 ♬~ 305 00:28:09,903 --> 00:28:13,774 [ 回想 ] 奪い合わずとも生きられる世を 作り出せば よいではないか! 306 00:28:13,774 --> 00:28:17,474 世を作る? そうじゃ! 307 00:28:19,580 --> 00:28:26,253 こだわっておるのは 我だけか…。 308 00:28:26,253 --> 00:28:43,537 ♬~ 309 00:28:43,537 --> 00:28:46,440 別れる方が お互いのためかと思います。 310 00:28:46,440 --> 00:28:49,209 これでよいのですよ。 311 00:28:49,209 --> 00:28:52,546 そうじゃな…。 312 00:28:52,546 --> 00:28:57,546 ≪(龍雲丸)お前ら! その材木 どうする気だ! 313 00:29:01,221 --> 00:29:05,221 盗みはするなって あれほど言っただろうが! 314 00:29:10,230 --> 00:29:12,530 (龍雲丸)ゴクウ! 315 00:29:14,902 --> 00:29:17,202 力也! 316 00:29:20,774 --> 00:29:24,578 何してんだよ! てめえら!➡ 317 00:29:24,578 --> 00:29:26,878 いしお! 318 00:29:29,449 --> 00:29:32,449 (龍雲丸)モグさん! 319 00:29:35,522 --> 00:29:42,863 (ゴクウ)盗もうが 盗むまいが 同じじゃねえですか! 320 00:29:42,863 --> 00:29:44,798 のっけから 盗人扱いなんだから。 321 00:29:44,798 --> 00:29:47,534 だからって 盗んだら➡ 322 00:29:47,534 --> 00:29:51,872 それみた事かって 言われるだけだろうが! 323 00:29:51,872 --> 00:29:57,210 頭! 俺 言いましたぜ! 324 00:29:57,210 --> 00:29:59,880 井伊のやつらなんか 信じていいのかって!➡ 325 00:29:59,880 --> 00:30:05,218 そしたら 頭 「あの尼小僧は くそ侍とは違う➡ 326 00:30:05,218 --> 00:30:07,154 あいつは 俺たちの事を➡ 327 00:30:07,154 --> 00:30:11,154 人として 考えてくれてる」って 言いましたよね。 328 00:30:12,893 --> 00:30:19,232 (カジ)何ですか これ。 話が まるで違うじゃねえですか! 329 00:30:19,232 --> 00:30:32,579 ♬~ 330 00:30:32,579 --> 00:30:40,921 もう こんな話 受けねえから 勘弁してくれよ。 331 00:30:40,921 --> 00:30:54,468 ♬~ 332 00:30:54,468 --> 00:30:57,768 ≪(物音) ひっ。 333 00:31:01,241 --> 00:31:04,144 猪じゃ。 離れよ。 334 00:31:04,144 --> 00:31:10,617 猪…! ただの猪じゃ。 恐れるな。 離れよ。 335 00:31:10,617 --> 00:31:16,917 恐れるな…。 336 00:31:19,626 --> 00:31:23,497 六左。 はい。 337 00:31:23,497 --> 00:31:26,197 頼みがあるのじゃ。 338 00:31:37,911 --> 00:31:40,580 あ…。 339 00:31:40,580 --> 00:31:46,920 (龍雲丸)井伊は どうなさるか お決めになりましたか? 340 00:31:46,920 --> 00:31:54,594 その前に 殿から そなたらに 一つ 頼み事がある。 341 00:31:54,594 --> 00:31:58,932 ふざけんじゃねえ! 342 00:31:58,932 --> 00:32:01,835 この上 何の頼みだ! 343 00:32:01,835 --> 00:32:07,135 殿が 食事を振る舞いたいと 仰せじゃ。 344 00:32:11,945 --> 00:32:17,284 (直之)何故 さような 勝手な まねをなさるのですか! 345 00:32:17,284 --> 00:32:22,956 昨日 不気味な音がしたのじゃ。 346 00:32:22,956 --> 00:32:25,859 (直之)音? 347 00:32:25,859 --> 00:32:32,566 だが 実は 猪が通りがかっただけでの。 348 00:32:32,566 --> 00:32:39,566 これは つまりは そういう事では ないかと思うのじゃ。 349 00:32:45,145 --> 00:32:51,251 遠くから見ておるゆえ 恐れが生まれ➡ 350 00:32:51,251 --> 00:32:55,589 思い違いが生まれる。 351 00:32:55,589 --> 00:33:03,289 互いに近づいてみさえすれば それも解ける。 352 00:33:08,935 --> 00:33:12,806 我が連れてきた者たちじゃ。 353 00:33:12,806 --> 00:33:18,945 我に この思い違いを解かせては もらえぬであろうか。 354 00:33:18,945 --> 00:33:25,945 思い違いなど なかったら どうなさるのですか? 355 00:33:28,955 --> 00:33:37,255 その時は… そなたらの決めたとおりにする。 356 00:33:40,567 --> 00:33:42,502 振る舞うって言ったのに➡ 357 00:33:42,502 --> 00:33:45,438 何で 俺らが 猪 狩らなくちゃ いけねえんだよ! 358 00:33:45,438 --> 00:33:48,441 知らぬわ! 文句なら 殿に言うてくれ。 359 00:33:48,441 --> 00:33:51,578 しかし 何で こいっつらと一緒に 狩りせんといかんでえ! 360 00:33:51,578 --> 00:33:54,878 じゃから 文句なら 殿に言うてくれ! 361 00:34:02,222 --> 00:34:05,125 すまぬが 急いでくれ。 (一同)はい。 362 00:34:05,125 --> 00:34:07,594 高瀬 これも頼む。 へえ。 363 00:34:07,594 --> 00:34:10,263 うまくいくのですかね。 364 00:34:10,263 --> 00:34:14,601 (祐椿尼)同じ敵に向かう時 人は手を結ぶものです。 365 00:34:14,601 --> 00:34:17,504 そう うまくいくのですかね。 366 00:34:17,504 --> 00:34:20,473 皆 腹をすかせておるからな どんどん頼む。 367 00:34:20,473 --> 00:34:22,473 (一同)へえ。 368 00:34:28,949 --> 00:34:31,249 おっ。 369 00:34:34,754 --> 00:34:38,558 これは出そうだな。 分かるのか。 370 00:34:38,558 --> 00:34:45,432 ああ。 猪が 体をこすった跡だ。 371 00:34:45,432 --> 00:34:48,568 そうなのけえ。 372 00:34:48,568 --> 00:34:51,905 いつも どうやって捕まえてんだよ。 373 00:34:51,905 --> 00:34:55,242 畑 荒らしに来たやつ おびき寄せて 捕まえてるで。 374 00:34:55,242 --> 00:34:59,913 おびき寄せる? 猪は 芋に目がねえで。 375 00:34:59,913 --> 00:35:02,249 これで おびき寄せて 食ってるところ➡ 376 00:35:02,249 --> 00:35:04,584 後ろから ぶったたくで。 377 00:35:04,584 --> 00:35:07,254 がさつだな。 井伊のやつらぁ。 378 00:35:07,254 --> 00:35:10,590 ふんでも ぶったたかねえと 捕れねえじゃんけえ。 なあ。 379 00:35:10,590 --> 00:35:14,261 おお。 たたかなくてもよ。 なあ。 380 00:35:14,261 --> 00:35:19,599 穴に落とせばいい。 穴? ハハハ! 381 00:35:19,599 --> 00:35:22,599 なに ばかな事 言ってるで。 ハハハ! 382 00:35:26,473 --> 00:35:29,173 こっちじゃ。 へえ。 383 00:35:34,114 --> 00:35:38,885 あとは 猪を待つのみだない。 384 00:35:38,885 --> 00:35:43,223 ≪(直之)戻りました! 殿。 385 00:35:43,223 --> 00:35:45,558 痛い痛い…。 やかましい。 386 00:35:45,558 --> 00:35:49,558 優しく…! おい 下りるぞ。 387 00:35:51,231 --> 00:35:53,231 痛い痛い…。 388 00:35:54,901 --> 00:35:58,901 角 けがをしたのか。 389 00:36:01,241 --> 00:36:04,577 (笑い声) 390 00:36:04,577 --> 00:36:06,513 何が さように。 391 00:36:06,513 --> 00:36:08,915 (直之) 猪を落とす穴を掘ったのですが➡ 392 00:36:08,915 --> 00:36:12,252 落ちたのは 仕掛けを忘れた こいつだけで。 393 00:36:12,252 --> 00:36:14,921 のう。 角しか かからんでのう。 394 00:36:14,921 --> 00:36:17,824 猪より ばかっつらだな。 おめえは! 395 00:36:17,824 --> 00:36:20,260 (笑い声) 396 00:36:20,260 --> 00:36:26,132 直虎様! おらのせいで 猪 捕れんで…。 397 00:36:26,132 --> 00:36:29,602 のう それは まことに残念じゃ。 398 00:36:29,602 --> 00:36:32,602 (笑い声) 399 00:36:37,877 --> 00:36:42,177 よし。 どんどん食べてくれ。 400 00:36:46,553 --> 00:36:50,890 よう来てくれたの。 頭は。 401 00:36:50,890 --> 00:36:54,227 あとから来るとは 言うてましたけど。 402 00:36:54,227 --> 00:36:59,227 そうか。 まあ 楽しんでくれ。 へい。 403 00:37:13,913 --> 00:37:17,584 (八助)やっぱし おめえ おらの酒 飲んだらぁ。➡ 404 00:37:17,584 --> 00:37:20,487 飲んだだらぁ! (カジ)うるせえなあ! 405 00:37:20,487 --> 00:37:22,455 本当に飲んでねえ つってんだろ! 406 00:37:22,455 --> 00:37:24,457 (八助)ふんじゃ 誰が おらの酒 飲んだでえ! 407 00:37:24,457 --> 00:37:26,926 (甚兵衛)おえおえ は~。 408 00:37:26,926 --> 00:37:33,533 和尚が やっちまったって事で ええじゃねえか。 まあまあ…。 409 00:37:33,533 --> 00:37:37,233 あ… あの…。 410 00:37:48,548 --> 00:37:50,884 (八助 カジ)お前か~! 悪いやあ! 411 00:37:50,884 --> 00:37:54,220 謝ろうと思ったけえが 八助 ばか怒ってるらあ~。 412 00:37:54,220 --> 00:37:56,556 何か 言いだしにくくてやあ。 413 00:37:56,556 --> 00:37:59,459 「何か 言いだしにくくてやあ」じゃ ねえで! 414 00:37:59,459 --> 00:38:02,429 こっちは大変だったんだぞ! 415 00:38:02,429 --> 00:38:06,900 まあ いいや。 飲もう。 本当 しょんねえやつだで。 416 00:38:06,900 --> 00:38:10,570 まあ 飲むけ。 (ゴクウ)あんの。 417 00:38:10,570 --> 00:38:13,907 うわ~! 418 00:38:13,907 --> 00:38:16,907 ああ~! ど… どうした? 419 00:38:18,778 --> 00:38:21,247 これ あんたのもんじゃねえか?➡ 420 00:38:21,247 --> 00:38:24,918 あんたが歩いとった所に 落ちとったから。 421 00:38:24,918 --> 00:38:27,587 お守り…。 422 00:38:27,587 --> 00:38:32,859 もしかして これを渡そうとして 追いかけたのか。 423 00:38:32,859 --> 00:38:38,731 渡そうとしてるだけなのに 逃げるんだもの。 424 00:38:38,731 --> 00:38:45,438 悪かったやあ。 許してやあ。 425 00:38:45,438 --> 00:38:47,738 何じゃ…。 426 00:38:49,409 --> 00:38:53,546 これは 誰が作ったのじゃ? おとっさでごぜえますに。 427 00:38:53,546 --> 00:38:55,846 ほう! 富介! 428 00:38:57,417 --> 00:39:01,888 (南渓)おう 来たか 頭。 429 00:39:01,888 --> 00:39:05,225 蓋を開けてみりゃ たあいもねえ話だったんですね。 430 00:39:05,225 --> 00:39:09,095 ハハハ そうじゃの。 431 00:39:09,095 --> 00:39:11,097 どうした? 432 00:39:11,097 --> 00:39:14,567 いや。 尼小僧様ってなぁ➡ 433 00:39:14,567 --> 00:39:19,906 不思議な お方だと思いましてね。 何だかんだで こう➡ 434 00:39:19,906 --> 00:39:23,776 人を取り込んでいっちまうと いいますかね。 435 00:39:23,776 --> 00:39:29,249 井伊のご初代様というのは そもそも 拾われ子でな。 436 00:39:29,249 --> 00:39:33,119 拾われ子? ここは その拾われ子が➡ 437 00:39:33,119 --> 00:39:38,858 仲間を増やして 治めるに至った土地じゃ。 438 00:39:38,858 --> 00:39:42,529 あんなふうな人だったんですかね。 その ご初代様は。 439 00:39:42,529 --> 00:39:47,829 はて わしは会うた事がないからのぉ。 440 00:39:55,108 --> 00:40:00,079 (モグラ)おう! 頭! こっち こっち!➡ 441 00:40:00,079 --> 00:40:02,849 いろいろ 思い違いが 解けたんでさぁ。 442 00:40:02,849 --> 00:40:05,752 聞こえてたわ。 443 00:40:05,752 --> 00:40:17,897 ♬~ 444 00:40:17,897 --> 00:40:23,236 次 猪 捕ってきますんで。 445 00:40:23,236 --> 00:40:25,236 次…。 446 00:40:26,906 --> 00:40:28,841 では! 447 00:40:28,841 --> 00:40:33,541 お役目 続けてよろしいですかね? 448 00:40:35,915 --> 00:40:40,787 もちろん! もちろんじゃ! よろしゅう頼む! 449 00:40:40,787 --> 00:41:12,487 ♬~ 450 00:41:26,232 --> 00:41:29,932 くだらんぞ。 但馬…。 451 00:41:35,241 --> 00:41:42,582 ♬~(歌声) 452 00:41:42,582 --> 00:41:45,918 猪は まだか~! 453 00:41:45,918 --> 00:41:48,254 ないぞ 猪が! 454 00:41:48,254 --> 00:41:51,954 あっ じゃあ 捕ってきます。 455 00:41:53,593 --> 00:42:00,293 そうやって 我のもとを去るつもりであろう。 456 00:42:03,269 --> 00:42:07,140 どうせ そなたは…➡ 457 00:42:07,140 --> 00:42:13,279 どうせ どこかに 子でも おるのであろう! 458 00:42:13,279 --> 00:42:17,979 あ… 酒 取ってまいります。 ある! 459 00:42:27,827 --> 00:42:30,630 ≪(なつ)お取り込み中 申し訳ございませぬ。➡ 460 00:42:30,630 --> 00:42:35,468 近藤様が いらっしゃっております。 461 00:42:35,468 --> 00:42:38,168 近藤殿が…! 462 00:42:46,112 --> 00:42:53,812 そなた このまま 井伊に残れ。 463 00:42:55,788 --> 00:43:00,088 我の者になれ! 464 00:43:08,267 --> 00:43:11,170 続く。 465 00:43:11,170 --> 00:43:13,940 (政次)菩提寺の本尊が盗まれた。 466 00:43:13,940 --> 00:43:15,875 (近藤) こちらにも 考えがございますぞ! 467 00:43:15,875 --> 00:43:18,277 急げ! 頭たちを逃がせ! 468 00:43:18,277 --> 00:43:21,948 (近藤)捜せ! 草の根を分けても 捜し出せ! 469 00:43:21,948 --> 00:43:24,851 あんなものは 言いがかりにございます。 470 00:43:24,851 --> 00:43:28,621 頼む。 逃げてくれ! 471 00:43:28,621 --> 00:43:31,621 そなた 井伊に仕える気はないか? 472 00:43:34,427 --> 00:43:40,900 <森林が7割近くを占める 浜松市。 中でも 天竜区の森林は➡ 473 00:43:40,900 --> 00:43:44,900 杉や ヒノキの人工林として 知られています> 474 00:43:48,775 --> 00:43:52,245 <山岳信仰の聖地 秋葉神社では➡ 475 00:43:52,245 --> 00:43:55,945 古くから植樹が行われていたと いいます> 476 00:43:58,117 --> 00:44:00,920 <参道脇に そびえ立つ巨木は➡ 477 00:44:00,920 --> 00:44:05,258 樹齢500年以上ともいわれる 秋葉杉です。➡ 478 00:44:05,258 --> 00:44:09,128 砦や城の建築 更に 戦乱後の復興のため➡ 479 00:44:09,128 --> 00:44:12,428 大量の材木が切り出されました> 480 00:44:14,600 --> 00:44:20,900 <乱伐を憂い 神社で植樹したのが 人工林の始まりだといいます> 481 00:44:23,943 --> 00:44:26,846 <火防の神を祭る 秋葉神社は➡ 482 00:44:26,846 --> 00:44:29,816 燃料として 木が欠かせない 刀鍛冶などから➡ 483 00:44:29,816 --> 00:44:34,516 火を自在に操る神としても 信仰されてきました> 484 00:44:36,522 --> 00:44:40,226 <戦国武将たちは 鍛造された刀剣を奉納し➡ 485 00:44:40,226 --> 00:44:43,226 戦勝祈願をしたといいます> 486 00:44:47,099 --> 00:44:50,236 <山に囲まれた遠江の森林は➡ 487 00:44:50,236 --> 00:44:53,936 井伊家の貴重な資源と なっていたのです> 488 00:45:37,917 --> 00:45:42,917 ≪急げ~! 産まれるぞ~! 早くしろ! 早くしろ~! 489 00:45:53,466 --> 00:45:58,304 (うめき声)