1 00:00:33,194 --> 00:00:35,129 (龍雲丸)井伊の材木で 気賀に➡ 2 00:00:35,129 --> 00:00:37,598 城を造るって話じゃねえか! 3 00:00:37,598 --> 00:00:40,501 堀江の大沢基胤による➡ 4 00:00:40,501 --> 00:00:45,940 築城の企てに揺れる 気賀の町。 5 00:00:45,940 --> 00:00:52,280 とりわけ 城造りに反対したのが 龍雲丸じゃった。 6 00:00:52,280 --> 00:00:57,952 俺の親は 城を守るって言って 死んだんでさぁ。 7 00:00:57,952 --> 00:01:00,621 そんな時。 8 00:01:00,621 --> 00:01:04,292 (方久)大沢様の代わりに 井伊が➡ 9 00:01:04,292 --> 00:01:09,163 気賀に入るというように 持っていく事は できませぬかね。 10 00:01:09,163 --> 00:01:13,634 (直虎)井伊が 気賀に入る? 大沢殿の代わりにか? 11 00:01:13,634 --> 00:01:21,509 もし 駿府が認めるのならば 殿 お受けになるつもりは?➡ 12 00:01:21,509 --> 00:01:27,648 殿は 気賀の城主を お受けになりますか? 13 00:01:27,648 --> 00:01:32,486 そ… それは…。 14 00:01:32,486 --> 00:01:35,455 ≪(足音) 15 00:01:35,455 --> 00:01:40,455 (梅)申し上げます。 気賀の町衆が参っておりますが。 16 00:01:55,809 --> 00:01:59,946 (与太夫) 先日は お手間を取らせまして。 17 00:01:59,946 --> 00:02:04,284 何の。 井伊は 材木を出さねばならぬ立場。 18 00:02:04,284 --> 00:02:06,984 ひと事ではないゆえな。 19 00:02:08,622 --> 00:02:15,295 (与太夫)あの… 気賀を…➡ 20 00:02:15,295 --> 00:02:20,967 大沢様に代わって 井伊様に➡ 21 00:02:20,967 --> 00:02:25,267 お預かり頂くわけには まいりませぬか。 22 00:02:29,309 --> 00:02:34,147 (与太夫)皆で話し合ったのですが どう考えても➡ 23 00:02:34,147 --> 00:02:39,586 井伊様に お引き受け頂く方が 話が早く➡ 24 00:02:39,586 --> 00:02:42,489 確かなのではないかと。➡ 25 00:02:42,489 --> 00:02:46,927 難しい事は分かっております。 しかし 私どもも➡ 26 00:02:46,927 --> 00:02:50,597 できる事は何でも致しますゆえ。 27 00:02:50,597 --> 00:02:58,897 どうか 気賀を お助け頂けぬでしょうか。 28 00:03:01,942 --> 00:03:03,877 しかし…。 29 00:03:03,877 --> 00:03:06,613 やりましょう! 30 00:03:06,613 --> 00:03:09,950 申し合わせたかのような 巡り合わせ。 31 00:03:09,950 --> 00:03:14,287 これは もう 天命にございましょう! 32 00:03:14,287 --> 00:03:18,158 では よろしく…。 (一同)お頼み申し上げ…。 33 00:03:18,158 --> 00:03:20,160 待て! 34 00:03:20,160 --> 00:03:24,860 一晩… 一晩 考えさせてくれ。 35 00:03:30,837 --> 00:06:08,537 ♬~ 36 00:06:22,609 --> 00:06:26,947 (政次)殿が思いとどまられるとは お珍しいですな。 37 00:06:26,947 --> 00:06:31,785 大沢殿は 堀江のみならず 志津城も治める国衆じゃ。 38 00:06:31,785 --> 00:06:34,554 今川の信も篤い。 39 00:06:34,554 --> 00:06:37,223 首をすげ替えるなど➡ 40 00:06:37,223 --> 00:06:39,559 果たして まことに できるものなのか➡ 41 00:06:39,559 --> 00:06:41,895 見当もつかぬ。 42 00:06:41,895 --> 00:06:46,232 しかし 戦もせずに 気賀が手に入れられるとならば➡ 43 00:06:46,232 --> 00:06:49,232 これほど うまい話も ございませぬな。 44 00:06:50,904 --> 00:06:56,242 そなた この間は 関わるなと 言うておったではないか。 45 00:06:56,242 --> 00:06:58,178 いやぁ。 さすがに こうなれば➡ 46 00:06:58,178 --> 00:07:01,178 いささか 話が違ってまいりましょう。 47 00:07:02,916 --> 00:07:09,255 但馬は この話 乗った方が よいと思うのか。 48 00:07:09,255 --> 00:07:12,926 浜名の湖へと つながる水運を 考えれば➡ 49 00:07:12,926 --> 00:07:15,261 やる値打ちはあると思います。 50 00:07:15,261 --> 00:07:19,933 ゆえに お止めは致しませぬが。 が? 51 00:07:19,933 --> 00:07:25,271 あとは 殿のお心一つかと。 52 00:07:25,271 --> 00:07:27,207 我の? 53 00:07:27,207 --> 00:07:31,507 気賀を預かりたいか 否か。 54 00:07:40,220 --> 00:07:48,220 できる事なら 気賀の者たちに 報いてやりたいとは思う。 55 00:07:50,864 --> 00:07:56,236 皆が作り上げてきた 町の形を➡ 56 00:07:56,236 --> 00:07:59,536 守る事ができれば…。 57 00:08:05,912 --> 00:08:09,249 殿。 ありがとうございます! 58 00:08:09,249 --> 00:08:11,918 皆 皆 喜びます! 59 00:08:11,918 --> 00:08:15,789 うまくいくものかどうか 自信はないがの。 60 00:08:15,789 --> 00:08:17,791 大事のうございますよ。 61 00:08:17,791 --> 00:08:22,929 私が思うに さほど難しい事では ございませぬゆえ。 62 00:08:22,929 --> 00:08:26,266 一体 どのような策を 考えておるのじゃ。 63 00:08:26,266 --> 00:08:31,871 (方久)まず 気賀は 大沢様に詫びを入れて下され。➡ 64 00:08:31,871 --> 00:08:35,742 このまま 兵を入れられては 元も子もございませぬゆえ。 65 00:08:35,742 --> 00:08:37,744 心得ました。 66 00:08:37,744 --> 00:08:41,881 私は 駿府の関口様に➡ 67 00:08:41,881 --> 00:08:46,553 井伊に口添え頂けるよう 頼もうと思います。 68 00:08:46,553 --> 00:08:48,888 (直之)関口様!? 69 00:08:48,888 --> 00:08:54,561 [ 回想 ] (関口)忠義が足らぬゆえ かような事になるのじゃ。 70 00:08:54,561 --> 00:08:58,431 あの関口様が 口添えなどするわけがなかろう。 71 00:08:58,431 --> 00:09:01,234 あの 関口様とは。 72 00:09:01,234 --> 00:09:04,571 (六左衛門)今川の直臣で 井伊の目付けです。 73 00:09:04,571 --> 00:09:06,906 井伊の目付けだからこそ➡ 74 00:09:06,906 --> 00:09:10,906 取り入る隙があると 思うのでございますよ。 75 00:09:13,246 --> 00:09:16,246 私に お任せ下さいませ。 76 00:09:20,120 --> 00:09:23,256 (中安) まだ 町なかで 小競り合いが続いておるが➡ 77 00:09:23,256 --> 00:09:26,159 あれも そなたらが 治めるというのじゃな。 78 00:09:26,159 --> 00:09:30,130 (与太夫)はい。 私どもの方で 説き伏せてまいります。➡ 79 00:09:30,130 --> 00:09:33,867 普請の支度も 速やかに行いますゆえ➡ 80 00:09:33,867 --> 00:09:41,541 どうか これまでの事は 水に流して頂けぬかと。 81 00:09:41,541 --> 00:09:45,879 (尾藤)次に何かあれば うぬらも容赦はせぬゆえな! 82 00:09:45,879 --> 00:09:48,214 心得ておくよう! 83 00:09:48,214 --> 00:09:50,150 はい! 84 00:09:50,150 --> 00:09:52,850 (大沢基胤)とにかく…。 85 00:09:55,555 --> 00:09:58,458 早う進めるよう。 86 00:09:58,458 --> 00:10:01,758 (一同)は… はい! 87 00:10:22,582 --> 00:10:26,252 面を上げよ。 88 00:10:26,252 --> 00:10:30,123 お目通り かない 身の誉れにございます。 89 00:10:30,123 --> 00:10:34,423 これは お近づきのしるしに。 90 00:10:39,799 --> 00:10:41,801 これは? 91 00:10:41,801 --> 00:10:44,938 南蛮の香料にございます。 92 00:10:44,938 --> 00:10:46,873 香? 93 00:10:46,873 --> 00:10:50,873 うっ! 何じゃ! この強いにおいは! 94 00:11:01,287 --> 00:11:03,287 (方久)こちらを。 95 00:11:12,632 --> 00:11:15,969 なんと 雅な。 96 00:11:15,969 --> 00:11:20,306 さようにございましょう。 97 00:11:20,306 --> 00:11:25,178 癖に なりそうじゃの。 98 00:11:25,178 --> 00:11:31,178 関口様。 少々 内密なお話があるのですが。 99 00:11:39,792 --> 00:11:43,529 (関口)で 話とは何じゃ? 100 00:11:43,529 --> 00:11:50,603 気賀の城のお話にございますが まことのところ どうお思いで? 101 00:11:50,603 --> 00:11:54,274 さぞや お腹立ちではないかと 存じまして。 102 00:11:54,274 --> 00:11:58,144 腹立ち? 何がじゃ? 103 00:11:58,144 --> 00:12:02,949 気賀は治めようによっては 相当に もうかります。 104 00:12:02,949 --> 00:12:06,819 港や船 宿 蔵➡ 105 00:12:06,819 --> 00:12:09,289 それは もう ありとあらゆる手段を使って➡ 106 00:12:09,289 --> 00:12:11,224 もうけられましょうし。➡ 107 00:12:11,224 --> 00:12:15,628 それが全て 日々 お目付けに 苦心されておられる➡ 108 00:12:15,628 --> 00:12:20,500 関口様ではなく 大沢様のものとなる。➡ 109 00:12:20,500 --> 00:12:24,304 口惜しうは思われぬのですか? 110 00:12:24,304 --> 00:12:29,175 いや 特には。 111 00:12:29,175 --> 00:12:32,578 さようにございますか。 112 00:12:32,578 --> 00:12:36,916 欲がなくていらっしゃいますなあ。 113 00:12:36,916 --> 00:12:38,851 まあの…。 114 00:12:38,851 --> 00:12:43,790 (方久)私などは 気賀が 井伊家のお預かりであればと➡ 115 00:12:43,790 --> 00:12:46,926 口惜しうてならぬのです。 116 00:12:46,926 --> 00:12:54,267 もし 万が一 気賀が 井伊家のお預かりとなれば➡ 117 00:12:54,267 --> 00:13:00,139 関口様に ご恩も返せるのにと。 118 00:13:00,139 --> 00:13:03,943 恩を返すとは? 119 00:13:03,943 --> 00:13:08,281 例えば 太守様も あずかり知らぬところで➡ 120 00:13:08,281 --> 00:13:14,954 港の よいもうけ口の一つなどを お分けする事もできましょうし。 121 00:13:14,954 --> 00:13:18,624 港の もうけ口…。 122 00:13:18,624 --> 00:13:21,527 残念な事にございますなあ。 123 00:13:21,527 --> 00:13:25,527 城の普請は もう 進んでおるのか? 124 00:13:28,301 --> 00:13:32,301 それがにございますね…。 125 00:13:33,906 --> 00:13:36,576 転んだ。 一度で。 126 00:13:36,576 --> 00:13:43,276 銭の力というのは まことに すさまじいものじゃな。 127 00:13:44,917 --> 00:13:50,590 但馬は やりにくいか。 方久と関口様が結び付いては。 128 00:13:50,590 --> 00:13:55,461 いや むしろ ありがたい話です。 129 00:13:55,461 --> 00:14:00,933 袖の下に応じたと 弱みを握れる事にもなりますゆえ。 130 00:14:00,933 --> 00:14:03,233 なるほど…。 131 00:14:07,273 --> 00:14:11,273 太守様には 香炉をお持ちすると よいかもしれぬ。 132 00:14:13,613 --> 00:14:17,283 よいものを探しておられた。 133 00:14:17,283 --> 00:14:22,283 そうか。 耳に入れておこう。 134 00:14:27,293 --> 00:14:30,630 (ゴクウ)気賀を引き払うって。 何でまた。 135 00:14:30,630 --> 00:14:34,901 気賀の連中は 大沢を追い出すのをやめて➡ 136 00:14:34,901 --> 00:14:39,772 手を結んで うまい事やってくんだとよ。 137 00:14:39,772 --> 00:14:42,575 そうなりゃ ここも ほかと同じだ。 138 00:14:42,575 --> 00:14:45,244 長居しても 面白かねえだろ。 139 00:14:45,244 --> 00:14:48,581 (力也)けど 出てくったって どこに移るんだ。 140 00:14:48,581 --> 00:14:50,917 (カジ)んなもん いつもどおり どこだって いいじゃねえかよ。 141 00:14:50,917 --> 00:14:53,917 残りてぇやつは 残りゃいい。 142 00:14:57,790 --> 00:14:59,790 (モグラ)頭。 143 00:15:04,263 --> 00:15:06,563 (モグラ)客人です。 144 00:15:12,605 --> 00:15:19,278 よかった。 まだ出ていっては おらなかったのじゃな。 145 00:15:19,278 --> 00:15:21,948 (ゴクウ)中村屋様。 大沢を受け入れるってなぁ➡ 146 00:15:21,948 --> 00:15:26,285 まことですか? うむ。 そういう話であったのだが➡ 147 00:15:26,285 --> 00:15:31,557 今 井伊の殿様に 大沢に代わってもらえぬかと➡ 148 00:15:31,557 --> 00:15:34,227 探って頂いておる。 149 00:15:34,227 --> 00:15:38,564 (カジ)すると 井伊が 気賀を治めるって事ですか。 150 00:15:38,564 --> 00:15:44,437 (モグラ)けど そりゃあ 今川に逆らうって事でさね? 151 00:15:44,437 --> 00:15:49,137 (与太夫)危ない橋じゃが 共に渡ると言うて下さった。 152 00:15:50,910 --> 00:15:55,248 もう一度 考えてみてはくれぬかの。 153 00:15:55,248 --> 00:16:00,586 気賀は そなたらを 頼りにしておる! 154 00:16:00,586 --> 00:16:11,230 ♬~ 155 00:16:11,230 --> 00:16:14,934 [ 回想 ] そなたが心の奥底で 望んでおるような土地など➡ 156 00:16:14,934 --> 00:16:19,272 日の本の どこにもないぞ。 157 00:16:19,272 --> 00:16:25,572 己で作り出さねば 誰も与えてなどくれぬ。 158 00:16:59,579 --> 00:17:02,279 (関口)面を上げよ。 159 00:17:06,452 --> 00:17:10,590 (氏真)そちは確か いつぞや 種子島を持ってきた。 160 00:17:10,590 --> 00:17:14,260 井伊家家臣 瀬戸方久にございます。 161 00:17:14,260 --> 00:17:19,932 こちらは 気賀の中村与太夫にございます。 162 00:17:19,932 --> 00:17:26,606 唐渡りの 香炉にございます。 163 00:17:26,606 --> 00:17:29,275 お気に召せば よろしいのですが。 164 00:17:29,275 --> 00:17:32,575 よい心がけじゃ。 165 00:17:44,223 --> 00:17:48,561 これは なんと 愛らしい。 166 00:17:48,561 --> 00:17:51,230 春が喜ぼう。 ハハハハ。 167 00:17:51,230 --> 00:17:56,569 ハハハハ。 実は 太守様に 一つ➡ 168 00:17:56,569 --> 00:18:00,269 お聞き届け頂きたき儀が ございまして。 169 00:18:08,914 --> 00:18:12,585 ≪(足音) 170 00:18:12,585 --> 00:18:15,885 申し上げます! 火急のお知らせにございます。 171 00:18:34,540 --> 00:18:38,411 どいつも こいつも…! 172 00:18:38,411 --> 00:18:41,213 (関口)太守様? 173 00:18:41,213 --> 00:18:43,149 太守様! 174 00:18:43,149 --> 00:18:45,149 (掛け軸を切り落とす音) 175 00:18:51,223 --> 00:18:59,098 どいつも こいつも 余をばかにしおって! 176 00:18:59,098 --> 00:19:01,798 (関口)改めよ。 177 00:19:08,574 --> 00:19:12,912 (与太夫)何が起こったので ございましょうか。 178 00:19:12,912 --> 00:19:15,815 さあ。➡ 179 00:19:15,815 --> 00:19:19,251 関口様 関口様! 180 00:19:19,251 --> 00:19:21,187 一体 何が。 181 00:19:21,187 --> 00:19:28,187 武田の義信公が ご自害なされたそうじゃ。 182 00:19:32,531 --> 00:19:39,205 武田信玄の嫡男 義信は 氏真の妹の夫であり➡ 183 00:19:39,205 --> 00:19:44,877 武田 今川の同盟の要でもあった。 184 00:19:44,877 --> 00:19:49,215 その義信を 自害に追い込んだという事は➡ 185 00:19:49,215 --> 00:19:56,515 武田は 今川を切り捨てる と言われたも同じでござった。 186 00:19:59,225 --> 00:20:04,897 (方久)こうなると 武田との決裂は必至。 187 00:20:04,897 --> 00:20:11,771 戦となる日も遠からずと 関口様は仰せで。 188 00:20:11,771 --> 00:20:15,908 戦に強い大沢殿を免じ➡ 189 00:20:15,908 --> 00:20:22,248 井伊に 気賀を任せるなどという事は…➡ 190 00:20:22,248 --> 00:20:25,948 考えにくいという事か。 191 00:20:28,587 --> 00:20:32,925 まこと 面目のうございます。 192 00:20:32,925 --> 00:20:37,596 そなたが謝る事ではあるまい。 193 00:20:37,596 --> 00:20:43,269 これは 天災のようなものじゃ。 194 00:20:43,269 --> 00:20:46,939 (与太夫)しかし 気賀は➡ 195 00:20:46,939 --> 00:20:49,842 諦めたわけではございませぬ。 196 00:20:49,842 --> 00:20:55,281 そのうち 再び。 197 00:20:55,281 --> 00:21:02,154 そうじゃな。 よい折があればな…。 198 00:21:02,154 --> 00:21:04,854 (与太夫)はい。 199 00:21:07,293 --> 00:21:10,629 (政次) 気賀の件を 方久が言いだす前に➡ 200 00:21:10,629 --> 00:21:17,303 義信殿自害の知らせが来たのは よかったのかもしれませぬな。 201 00:21:17,303 --> 00:21:20,206 後ならば その場で➡ 202 00:21:20,206 --> 00:21:24,643 たたき斬られていたやも しれませぬ。 203 00:21:24,643 --> 00:21:26,643 まことに。 204 00:21:30,983 --> 00:21:36,255 あの者たちは どうなさるのですか? 205 00:21:36,255 --> 00:21:39,592 もう出ていっておると思うぞ。 206 00:21:39,592 --> 00:21:43,292 気に入らねば 出ていくという やつじゃからの。 207 00:22:00,613 --> 00:22:04,283 (力也)あっ 中村屋様。 208 00:22:04,283 --> 00:22:07,620 (与太夫)頭は おるか? 209 00:22:07,620 --> 00:22:13,492 それが ふらっと出ていっちまって それっきり帰ってこねえんでさ。 210 00:22:13,492 --> 00:22:16,962 わしらも これから どうしたものかと➡ 211 00:22:16,962 --> 00:22:20,262 困っておるところでして。 212 00:22:23,302 --> 00:22:27,973 ≪(龍雲丸) お~ 水くれねえか。 水。 213 00:22:27,973 --> 00:22:30,643 (一同)頭! 草履が いかれちまってよ➡ 214 00:22:30,643 --> 00:22:34,914 もう足が泥だらけになっちまった。 ったく! 215 00:22:34,914 --> 00:22:37,816 頭。 出てったんじゃ なかったんですかい? 216 00:22:37,816 --> 00:22:39,785 んな事 ひと言も言ってねえだろう。 217 00:22:39,785 --> 00:22:42,254 見回りだ 見回り! 218 00:22:42,254 --> 00:22:45,157 見回りなら そう言って下さいや! 219 00:22:45,157 --> 00:22:49,157 悪い! (笑い声) 220 00:22:54,600 --> 00:22:59,271 中村屋様 今日は。 221 00:22:59,271 --> 00:23:04,143 井伊が 気賀を治めるという話が➡ 222 00:23:04,143 --> 00:23:07,843 難しうなってな。 それを伝えに。 223 00:23:11,283 --> 00:23:18,583 諦めたわけではないが 当面は 大沢様の下に入るという事になる。 224 00:23:20,626 --> 00:23:25,926 それで 城の普請は いつから。 225 00:23:33,205 --> 00:23:38,205 うちが請け負うのが 一番いいに 決まってると思うんですがね。 226 00:23:42,247 --> 00:23:44,183 やらなきゃ 首が飛ぶっつうなら➡ 227 00:23:44,183 --> 00:23:47,483 もう やるしかねえじゃ ねえですか。 228 00:23:55,260 --> 00:23:57,930 城か。 これ 城か。 229 00:23:57,930 --> 00:24:00,833 (力也) これ みんな 見て回ったんですか。 230 00:24:00,833 --> 00:24:07,606 おうよ。 忍び込むの 大変だったんだぞ。 231 00:24:07,606 --> 00:24:11,477 いい加減に造ってある 城もありゃ➡ 232 00:24:11,477 --> 00:24:14,947 こりゃ もう どうやって 落とすんだっていう➡ 233 00:24:14,947 --> 00:24:17,850 城まであるんだ。 234 00:24:17,850 --> 00:24:20,285 中村屋様。 235 00:24:20,285 --> 00:24:24,156 俺 これなら 気賀のために なるんじゃねえかっつう城を➡ 236 00:24:24,156 --> 00:24:27,626 思いついたんでさぁ。 237 00:24:27,626 --> 00:24:29,561 けど てめえらで やんなきゃ➡ 238 00:24:29,561 --> 00:24:33,899 誰も そんなもん 造っちゃくれねえでしょ。 239 00:24:33,899 --> 00:24:37,770 うちに やらしちゃくれませんか。 240 00:24:37,770 --> 00:24:47,246 ♬~ 241 00:24:47,246 --> 00:24:51,946 (笑い声) 242 00:24:54,586 --> 00:24:57,256 (山村)何? 普請代は持つゆえ➡ 243 00:24:57,256 --> 00:24:59,591 そちらの好きに建てたい という事か。 244 00:24:59,591 --> 00:25:02,494 (与太夫)はい。 もちろん 皆様には お確かめ頂きますが➡ 245 00:25:02,494 --> 00:25:04,463 この者は 土地をよく知っておりまして➡ 246 00:25:04,463 --> 00:25:07,266 この地に 城が出来るのなら➡ 247 00:25:07,266 --> 00:25:12,966 いろいろと 考えがあると 申しておりまして。 248 00:25:14,940 --> 00:25:18,640 (山村) 中安様。 いかが致しましょう。 249 00:25:21,814 --> 00:25:25,284 あまり 長くかかるものにせぬようにな。 250 00:25:25,284 --> 00:25:28,187 長く? とにかく 急ぎ 絵図を作り➡ 251 00:25:28,187 --> 00:25:32,187 持ってくるよう。 (山村)早急にな。 252 00:25:36,228 --> 00:25:39,528 何だか あっけなくねえですか。 253 00:25:42,901 --> 00:25:48,240 (方久)しかし 惜しうございましたなあ。➡ 254 00:25:48,240 --> 00:25:53,940 気賀との えにしも これまでですかな…。 255 00:25:59,251 --> 00:26:02,588 ゴクウ…! 256 00:26:02,588 --> 00:26:04,523 おお。 尼小僧様。 257 00:26:04,523 --> 00:26:11,263 そなたは まだ ここにおるのか。 (ゴクウ)へえ まあ。 258 00:26:11,263 --> 00:26:16,602 では 頭だけが出ていったのか? そなたらを置いて。 259 00:26:16,602 --> 00:26:18,602 え? 260 00:26:20,472 --> 00:26:22,472 え? 261 00:26:42,761 --> 00:26:46,565 何故じゃ。 262 00:26:46,565 --> 00:26:49,468 なぜ 出ていかなかった! 263 00:26:49,468 --> 00:26:52,237 いちゃ 悪いんですかい。 264 00:26:52,237 --> 00:26:56,937 何が何でも出ていくような事を 言うておったではないか! 265 00:27:00,112 --> 00:27:03,248 せっかくですし 見に行きますか? 266 00:27:03,248 --> 00:27:06,548 城の普請場でも。 267 00:27:16,261 --> 00:27:19,261 一体 どこに行くのじゃ。 268 00:27:26,905 --> 00:27:29,608 よ~し 止めろ。 269 00:27:29,608 --> 00:27:32,608 いかり 下ろせ。 270 00:27:35,214 --> 00:27:37,149 何をしておる。 271 00:27:37,149 --> 00:27:43,449 もう泣いても わめいても 誰も助けに来ませんぜ。 272 00:27:54,566 --> 00:27:56,902 違いまさぁ! 違いまさぁ! うそでさぁ! うそ! 273 00:27:56,902 --> 00:27:59,238 では 何故 かような所に止めた! 274 00:27:59,238 --> 00:28:03,938 ここなんでさぁ。 城。 ここに造るんでさぁ。 275 00:28:05,911 --> 00:28:07,846 湖じゃが…。 276 00:28:07,846 --> 00:28:10,582 (龍雲丸)今は 潮が満ちていて 見えませんが➡ 277 00:28:10,582 --> 00:28:15,921 潮が引くと この下は 中州になるんでさぁ。 278 00:28:15,921 --> 00:28:18,590 中州。 279 00:28:18,590 --> 00:28:22,928 (龍雲丸)ここが この城。 280 00:28:22,928 --> 00:28:27,266 つまり この城に近づけるのは➡ 281 00:28:27,266 --> 00:28:29,201 潮が満ちている時。 282 00:28:29,201 --> 00:28:32,537 しかも 船を持つものだけ。➡ 283 00:28:32,537 --> 00:28:35,837 敵が馬に乗ってきても どうにもなんねえ。 284 00:28:37,876 --> 00:28:40,779 仮に…➡ 285 00:28:40,779 --> 00:28:45,751 潮が引いていても ぬかるんでて 馬は来れねえ。➡ 286 00:28:45,751 --> 00:28:48,220 こっちが往生している間に➡ 287 00:28:48,220 --> 00:28:50,555 この中にいる やつらは➡ 288 00:28:50,555 --> 00:28:54,855 裏から 船で逃げ出すという 寸法でさぁ。 289 00:29:03,902 --> 00:29:08,240 俺は 城なんか ない方がいいと 今でも思っていますが➡ 290 00:29:08,240 --> 00:29:15,580 もし この世に あった方がいい 城なんてものがあるとすれば➡ 291 00:29:15,580 --> 00:29:20,580 こういうもんなんじゃねえのかな って思うんでさぁ。 292 00:29:22,454 --> 00:29:26,224 捕まらぬための城か。 293 00:29:26,224 --> 00:29:29,924 根が盗人なもんでね。 294 00:29:32,864 --> 00:29:35,864 よいのではないか。 295 00:29:40,205 --> 00:29:42,905 実に よいと思うぞ。 296 00:29:46,078 --> 00:29:49,778 よし 行くぞ! 297 00:30:00,525 --> 00:30:06,231 雲も 何か 城に関わりがあるのか? 298 00:30:06,231 --> 00:30:08,166 雲? 299 00:30:08,166 --> 00:30:13,866 以前 空に雲があるから 仕官はせぬと。 300 00:30:16,575 --> 00:30:19,911 勘弁して下せぇよ。 301 00:30:19,911 --> 00:30:22,211 何故じゃ。 302 00:30:25,250 --> 00:30:31,923 言わねえで下せえよ。 青臭え話なんで。 303 00:30:31,923 --> 00:30:34,923 うむ。 304 00:30:36,795 --> 00:30:40,599 城が落ちて…➡ 305 00:30:40,599 --> 00:30:44,936 落ち延びた俺は 逃げて逃げて➡ 306 00:30:44,936 --> 00:30:49,608 もう どことは分からない所まで 来て➡ 307 00:30:49,608 --> 00:30:53,478 そこを拾ってくれたのが 盗賊の男で➡ 308 00:30:53,478 --> 00:30:58,950 このまま売り飛ばされるか 盗みを手伝うか➡ 309 00:30:58,950 --> 00:31:01,853 どっちがいいか選べと迫られ➡ 310 00:31:01,853 --> 00:31:05,153 俺は手伝う方を選んだんでさぁ。 311 00:31:07,959 --> 00:31:14,833 とはいえ やはり 盗賊なんて 嫌でしてね。➡ 312 00:31:14,833 --> 00:31:18,303 でも 入るとこなんて 決まってるわけでさ。➡ 313 00:31:18,303 --> 00:31:24,176 でっけえ寺 立派な侍屋敷 侍に くっついてる商人の蔵か。➡ 314 00:31:24,176 --> 00:31:29,314 ある所には 山のように盗るもんがあって。➡ 315 00:31:29,314 --> 00:31:32,014 ない所には ない。 316 00:31:34,152 --> 00:31:39,925 (龍雲丸)ああ 世の中ってのは こうなってんのかと思って。➡ 317 00:31:39,925 --> 00:31:45,263 俺は 盗賊稼業に なじんでいったんでさぁ。 318 00:31:45,263 --> 00:31:49,963 ところが 今度は その一味が お縄になりまして。 319 00:31:52,137 --> 00:31:56,137 (龍雲丸)俺は また一人だけ 生き残ったんでさぁ。 320 00:31:58,276 --> 00:32:00,612 (龍雲丸)自分は よくよく こんな星回りなのかと➡ 321 00:32:00,612 --> 00:32:03,312 嫌んなりましてね。 322 00:32:04,950 --> 00:32:11,250 (龍雲丸)そん時に 大きな龍雲が 出ておったんでさぁ。 323 00:32:12,824 --> 00:32:16,561 (龍雲丸)その雲を 日がな一日 見ておりましたら➡ 324 00:32:16,561 --> 00:32:20,499 一つ 気が付きましてね。➡ 325 00:32:20,499 --> 00:32:25,270 一日 雲を見ていても 誰も何も言わねえって。➡ 326 00:32:25,270 --> 00:32:30,642 家も 銭も 知る人もねえ。 けど 裏返しゃあ➡ 327 00:32:30,642 --> 00:32:35,480 俺が どこで何をしようと 構わねえわけで。 328 00:32:35,480 --> 00:32:39,918 今日から 俺は➡ 329 00:32:39,918 --> 00:32:44,918 龍雲丸だ~! 330 00:32:46,791 --> 00:32:50,262 (龍雲丸) これから先は 誰にも縛られず➡ 331 00:32:50,262 --> 00:32:54,962 己の心に従って生きてやるのだと 決めたんでさぁ。 332 00:32:58,937 --> 00:33:07,279 けど 気付いたら 仲間に縛られ 町に縛られ。 333 00:33:07,279 --> 00:33:10,615 ざまぁねえでさ。 334 00:33:10,615 --> 00:33:21,259 ♬~ 335 00:33:21,259 --> 00:33:29,301 頭は まことの 心の奥深いところでは➡ 336 00:33:29,301 --> 00:33:34,139 ずっと奪われてきたものを 取り戻したいと➡ 337 00:33:34,139 --> 00:33:37,139 望んでおったのではないか? 338 00:33:39,110 --> 00:33:45,410 仲間や 根づいて暮らせる土地や。 339 00:33:48,787 --> 00:33:53,925 その心に従うというところでは➡ 340 00:33:53,925 --> 00:34:01,266 龍雲丸は より龍雲丸に なったような気がするがの。 341 00:34:01,266 --> 00:34:11,276 ♬~ 342 00:34:11,276 --> 00:34:18,576 尼小僧様は いつも 俺の考えつかぬ事を言う。 343 00:34:20,285 --> 00:34:23,188 お互いさまじゃ。 344 00:34:23,188 --> 00:34:36,188 ♬~ 345 00:34:38,236 --> 00:34:44,909 頭。 そういえば 大沢殿は これで よいと言うてくれそうなのか。 346 00:34:44,909 --> 00:34:48,246 今のところ 早くしろとしか 言わねえんでさ。 347 00:34:48,246 --> 00:34:50,582 ほかの普請も 多いんじゃねえですかね。 348 00:34:50,582 --> 00:34:52,517 ほかの普請? 349 00:34:52,517 --> 00:34:56,454 大沢は この辺りに いくつも城を持っていますが➡ 350 00:34:56,454 --> 00:34:59,454 修繕している所が多いんですわ。 351 00:35:08,133 --> 00:35:10,433 頭。 352 00:35:16,808 --> 00:35:20,278 大沢の方から 手を引きたいと➡ 353 00:35:20,278 --> 00:35:23,578 申し出てもらえば よいのではないか。 354 00:35:25,150 --> 00:35:28,953 そうすれば…➡ 355 00:35:28,953 --> 00:35:32,557 そこに 井伊が滑り込める。 356 00:35:32,557 --> 00:35:54,579 ♬~ 357 00:35:54,579 --> 00:35:56,879 政次! 358 00:35:58,450 --> 00:36:01,920 確かに 大沢殿は忙しいかもしれませぬ。 359 00:36:01,920 --> 00:36:04,823 徳川に寝返った城を 取り戻すための戦も➡ 360 00:36:04,823 --> 00:36:11,262 あったようにございますし。 では いけそうかの。 361 00:36:11,262 --> 00:36:15,934 まだ 今川の家中も 揺れておりましょう。 362 00:36:15,934 --> 00:36:17,869 太守様に いつ切り出すのがよいか➡ 363 00:36:17,869 --> 00:36:21,806 そこは 私に任せてもらえませぬか? 364 00:36:21,806 --> 00:36:27,946 分かった。 大沢の方は 方久と進めておく。 365 00:36:27,946 --> 00:36:29,881 気賀を手に入れるため➡ 366 00:36:29,881 --> 00:36:35,220 再び 直虎は動き始めた。 367 00:36:35,220 --> 00:36:38,123 まずは 大沢。 368 00:36:38,123 --> 00:36:44,896 堀江城に 志津城の改築 宇津山城への加勢➡ 369 00:36:44,896 --> 00:36:49,234 この上 気賀というのは 正直なところ➡ 370 00:36:49,234 --> 00:36:52,137 大変ではござりませぬか。 371 00:36:52,137 --> 00:36:58,243 気賀は 商人たちが仕切っておった町。 372 00:36:58,243 --> 00:37:03,114 やっかいとは 思うておるの。 373 00:37:03,114 --> 00:37:09,254 大沢様。 ここは ひとつ➡ 374 00:37:09,254 --> 00:37:13,591 井伊に代わっては もらえませぬでしょうか。➡ 375 00:37:13,591 --> 00:37:16,261 気賀が その気になれば➡ 376 00:37:16,261 --> 00:37:20,598 徳川 武田とも通ずる事は 難しうはございませぬ。 377 00:37:20,598 --> 00:37:24,936 しかしながら 今川へのご恩も 忘れてはおりません。 378 00:37:24,936 --> 00:37:32,236 何も そこを揺るがせ 足元から 火をつける事はないと存じます。 379 00:37:35,880 --> 00:37:45,580 ひとつ 大沢様から 井伊を ご推挙頂けませぬでしょうか。 380 00:37:51,429 --> 00:37:54,566 続いて 駿府。 381 00:37:54,566 --> 00:37:57,469 氏真は 政から逃げ➡ 382 00:37:57,469 --> 00:38:02,907 来る日も来る日も 踊りに うつつを抜かしておった。 383 00:38:02,907 --> 00:38:14,519 ♬~ 384 00:38:14,519 --> 00:38:19,257 (政次)「急ぎ 方久を 駿府に遣わされたし」。 385 00:38:19,257 --> 00:38:39,544 ♬~ 386 00:38:39,544 --> 00:38:45,216 (大沢)我が大沢が 浜名東岸の 守りを固めるためにも➡ 387 00:38:45,216 --> 00:38:53,558 気賀は よしみの深い井伊に お任せして頂けぬかと。 388 00:38:53,558 --> 00:38:58,897 井伊も お任せ頂けるならば 一丸となり➡ 389 00:38:58,897 --> 00:39:03,568 太守様の御為に 銭を稼ぎ出そうと思うております。 390 00:39:03,568 --> 00:39:11,568 恐れながら 私も この者らの申すとおりかと。 391 00:39:16,581 --> 00:39:23,281 好きにせよ。 どうせ 余は能なしじゃ。 392 00:39:35,066 --> 00:39:38,836 ≪(方久)殿! 殿! 393 00:39:38,836 --> 00:39:41,536 いかがであった? 394 00:39:49,881 --> 00:39:57,221 (方久)気賀は 井伊に任せると。 395 00:39:57,221 --> 00:39:59,157 でかしたぞ 方久。 396 00:39:59,157 --> 00:40:05,096 さすがは 銭の犬じゃ! カ~ン! カンカンカンカン! 397 00:40:05,096 --> 00:40:09,567 気賀の者たちも さぞ 喜びましょう。 うむ! 398 00:40:09,567 --> 00:40:14,238 (笑い声) (方久)カ~ン! カンカンカンカンカ~ン! 399 00:40:14,238 --> 00:40:19,238 (笑い声) 400 00:40:25,249 --> 00:40:33,591 おとわが… 気賀を取ったぞ。 401 00:40:33,591 --> 00:40:44,602 ♬~ 402 00:40:44,602 --> 00:40:50,942 こうして 気賀は 井伊に任される事になり。 403 00:40:50,942 --> 00:40:57,281 いくぞ~! (一同)オ~! 404 00:40:57,281 --> 00:41:02,620 龍雲党の手によって 浜名の湖の上に➡ 405 00:41:02,620 --> 00:41:08,292 まことに風変わりな城が 築かれたのじゃった。 406 00:41:08,292 --> 00:41:29,580 ♬~ 407 00:41:29,580 --> 00:41:34,452 これは 誰が普請したのだ? 408 00:41:34,452 --> 00:41:36,921 龍雲党にございます。 409 00:41:36,921 --> 00:41:41,259 全て そこの者たちが 請け負いまして。 410 00:41:41,259 --> 00:41:44,259 そうか…。 411 00:41:49,600 --> 00:41:53,900 ご家老は 気に入らぬか。 412 00:41:55,473 --> 00:41:57,773 いや…。 413 00:42:01,212 --> 00:42:03,948 大したものだ。 414 00:42:03,948 --> 00:42:31,576 ♬~ 415 00:42:31,576 --> 00:42:37,248 こたびは 出てはいかぬのか。 416 00:42:37,248 --> 00:42:41,548 ここに根を張ると 決めたんで。 417 00:42:48,593 --> 00:42:50,593 そうか。 418 00:42:52,463 --> 00:43:01,172 気賀を手に入れ 右に左に頼もしき味方を備え➡ 419 00:43:01,172 --> 00:43:04,942 井伊は 新たなる船出の時を➡ 420 00:43:04,942 --> 00:43:08,279 迎えたのじゃった。 421 00:43:08,279 --> 00:43:10,948 続く。 422 00:43:10,948 --> 00:43:14,285 (政次)寝返りが始まり 戦に もつれ込みます。 423 00:43:14,285 --> 00:43:17,955 (寿桂尼)例の話をお進め下され。 424 00:43:17,955 --> 00:43:20,858 (信玄)化け物か。 あの ばばは。 425 00:43:20,858 --> 00:43:24,295 (南渓)恐らく 会えるのも 最後になるであろうの。 426 00:43:24,295 --> 00:43:27,198 大方様は 私にとって➡ 427 00:43:27,198 --> 00:43:31,198 敵であったのか 味方であったのかと。 428 00:43:32,904 --> 00:43:39,243 <戦国時代 浜名湖の湖岸には 多くの城が築かれていました。➡ 429 00:43:39,243 --> 00:43:42,914 それらの中には 潮の干満を利用して➡ 430 00:43:42,914 --> 00:43:47,614 満潮になると 容易に近づく事が できない城がありました> 431 00:43:49,253 --> 00:43:52,590 <今は 石碑のみが残る…> 432 00:43:52,590 --> 00:43:54,525 <かつては この辺りに➡ 433 00:43:54,525 --> 00:43:59,263 急ごしらえの城柵が 張り巡らされていたといいます。➡ 434 00:43:59,263 --> 00:44:05,603 古くから 今川氏の家臣が 守っていた城 刑部城。➡ 435 00:44:05,603 --> 00:44:12,276 この刑部城から 都田川を挟んで➡ 436 00:44:12,276 --> 00:44:15,179 下流にある堀川城まで➡ 437 00:44:15,179 --> 00:44:18,616 舟での行き来があったと いわれています。➡ 438 00:44:18,616 --> 00:44:22,486 水上交通は 湖岸を守る者たちにとって➡ 439 00:44:22,486 --> 00:44:24,956 重要な手段でした。➡ 440 00:44:24,956 --> 00:44:28,826 浜名湖の西側の町 湖西市にある 宇津山城も➡ 441 00:44:28,826 --> 00:44:32,526 今川氏の家臣によって 築城された城です> 442 00:44:34,232 --> 00:44:39,103 <この城には 今も 多くの遺構を 見る事ができます。➡ 443 00:44:39,103 --> 00:44:43,908 兵士たちは 火急の時 舟隠し場の舟で➡ 444 00:44:43,908 --> 00:44:48,246 浜名湖へ脱出したと いわれています。➡ 445 00:44:48,246 --> 00:44:50,915 地の利を得た湖岸の城を舞台に➡ 446 00:44:50,915 --> 00:44:54,915 数々の戦いが 繰り広げられていくのです> 447 00:45:34,292 --> 00:45:36,427 (お俊)お父っつぁん! 448 00:45:36,427 --> 00:45:40,598 <伝七の女房 お俊の父親 米次は➡ 449 00:45:40,598 --> 00:45:44,468 お俊が16の時 誤って人を殺めた罪で➡ 450 00:45:44,468 --> 00:45:47,271 島送りに処せられた。➡ 451 00:45:47,271 --> 00:45:51,609 そして 去年 伝七と お俊は➡ 452 00:45:51,609 --> 00:45:56,909 米次が島で死んだという知らせを 耳にした>