1 00:00:33,292 --> 00:00:37,029 家康に味方する事を条件に➡ 2 00:00:37,029 --> 00:00:42,702 井伊家再興の約束を取り付けた 直虎。 3 00:00:42,702 --> 00:00:46,038 徳川が遠江に攻め入り➡ 4 00:00:46,038 --> 00:00:52,378 いよいよ 井伊谷城の 明け渡しとなったのじゃが…。 5 00:00:52,378 --> 00:00:57,249 (忠次) 徳川の使者 酒井忠次と申す!➡ 6 00:00:57,249 --> 00:00:59,949 開門せよ! 7 00:01:06,926 --> 00:01:11,226 (直虎) 但馬! 罠じゃ! 門を閉めよ! 8 00:01:15,401 --> 00:01:17,336 逃げよ! 9 00:01:17,336 --> 00:01:21,036 (近藤)おのれ… かかれ~! 10 00:01:29,415 --> 00:01:31,684 一体 何が。 11 00:01:31,684 --> 00:01:36,684 かかれとの声が聞こえましたが。 これは。 12 00:01:41,694 --> 00:01:44,363 (政次)そなたらは 川名の隠し里へ向かえ。 13 00:01:44,363 --> 00:01:48,063 私も急ぎ向かう。 急げ! はっ。 14 00:01:50,703 --> 00:01:54,373 (近藤)尼殿。 これは いかなる事にございますか。➡ 15 00:01:54,373 --> 00:01:56,308 手向かいはせぬとの お約束では! 16 00:01:56,308 --> 00:01:59,245 しておらぬ。 では 誰が やったと言われるのじゃ! 17 00:01:59,245 --> 00:02:04,245 井伊の者ではない! (忠次)とにかく 門を開けられよ。 18 00:02:06,385 --> 00:02:11,685 (忠次)開けられよ! 話は それからじゃ! 19 00:02:14,059 --> 00:04:52,059 ♬~ 20 00:04:59,024 --> 00:05:01,694 ≪(政次)なつ 入るぞ。 21 00:05:01,694 --> 00:05:03,629 (なつ)何か あったのですか。 22 00:05:03,629 --> 00:05:06,565 話は後だ。 逃げるぞ。 23 00:05:06,565 --> 00:05:10,265 早く! 亥之助を起こせ! はい! 24 00:05:12,037 --> 00:05:14,940 徳川様じきじきの ご書状です。 25 00:05:14,940 --> 00:05:18,911 お約束どおり 井伊は 城を明け渡しました。 26 00:05:18,911 --> 00:05:22,381 つきましては ここにあるよう 井伊領を安堵し➡ 27 00:05:22,381 --> 00:05:25,050 家名を再興させて頂きたく 存じます。 28 00:05:25,050 --> 00:05:27,953 しかし 手向かいをせぬ事と 引き換えにであろう! 29 00:05:27,953 --> 00:05:30,723 矢を射かけておきながら 何を! 30 00:05:30,723 --> 00:05:33,626 井伊は やっておりませぬ。 では 先ほどの あれは何じゃ! 31 00:05:33,626 --> 00:05:36,528 今川方の野伏が 潜んで おったのではございませぬか? 32 00:05:36,528 --> 00:05:42,001 もしくは 井伊がやったと 見せかけたい どなたかが➡ 33 00:05:42,001 --> 00:05:43,936 謀られたのやもしれませぬ。 34 00:05:43,936 --> 00:05:49,236 話にならぬ! 酒井様。 お心当たりはございませぬか。 35 00:05:56,015 --> 00:06:00,352 但馬守とやらが やったのではないか? 36 00:06:00,352 --> 00:06:03,022 今川の犬だという話ではないか。 37 00:06:03,022 --> 00:06:04,957 但馬が 井伊家を乗っ取ったというのは➡ 38 00:06:04,957 --> 00:06:06,892 今川への見せかけ。 39 00:06:06,892 --> 00:06:08,894 その話も お伝えしておったかと存じます。 40 00:06:08,894 --> 00:06:15,034 そこも含め だまされて おったのではないかの?➡ 41 00:06:15,034 --> 00:06:22,908 徳川につくと見せかけ その実 我が殿の寝首をかこうと。 42 00:06:22,908 --> 00:06:25,678 ならば なおさら あのように戦を起こすなど➡ 43 00:06:25,678 --> 00:06:28,380 愚かな事は致しませんでしょう。 44 00:06:28,380 --> 00:06:32,651 城を明け渡し 一服盛る方が よほど たやすい。 45 00:06:32,651 --> 00:06:35,988 (近藤) しかし 但馬は逃げたではないか! 但馬は謀っておりませぬし➡ 46 00:06:35,988 --> 00:06:40,325 井伊が咎め立てされる筋も ございませぬ! 47 00:06:40,325 --> 00:06:45,664 約束どおり 井伊家の再興を! 48 00:06:45,664 --> 00:06:48,964 家康公に お取り次ぎを願います! 49 00:06:50,536 --> 00:06:53,236 お取り次ぎを! 50 00:07:05,684 --> 00:07:11,557 (直之)その方 見た事があるぞ。 近藤の家来だな。 51 00:07:11,557 --> 00:07:15,857 違う! 申し開きは城でせよ! 52 00:07:23,235 --> 00:07:30,935 程なくして 家康の本隊も 井伊谷城に入ったのじゃった。 53 00:07:41,520 --> 00:07:43,522 (数正)随分と 時がかかったな。 54 00:07:43,522 --> 00:07:49,661 はっ。 実は 我らの兵が にわかに襲われまして。 55 00:07:49,661 --> 00:07:52,331 (数正)襲われた? 井伊が襲ったと申すのか。 56 00:07:52,331 --> 00:07:58,003 井伊というよりは 小野の者では ないかと言うておるのですが➡ 57 00:07:58,003 --> 00:08:01,874 井伊殿は 一向に認めず 但馬も逃がしてしまう始末で。 58 00:08:01,874 --> 00:08:03,876 (数正)それで 井伊殿は。 59 00:08:03,876 --> 00:08:09,348 (近藤)牢に入れてあります。 但馬に謀られたとは認めず➡ 60 00:08:09,348 --> 00:08:12,017 井伊を再興せよとばかり 言われるので。 61 00:08:12,017 --> 00:08:14,920 (鈴木) あの…。 あの しかしながら➡ 62 00:08:14,920 --> 00:08:18,891 井伊の殿は お許し願えませんでしょうか。 63 00:08:18,891 --> 00:08:21,026 出家の身でありますし。 64 00:08:21,026 --> 00:08:24,897 (近藤) しかし 徳川様に弓を引くなど 言語道断。➡ 65 00:08:24,897 --> 00:08:27,699 井伊殿に罪がないなら➡ 66 00:08:27,699 --> 00:08:31,036 小野但馬には 罪を償うてもらわねば➡ 67 00:08:31,036 --> 00:08:33,036 示しがつきませぬ。 68 00:08:34,640 --> 00:08:39,940 (家康)ご苦労でござった。 あとは こちらで致そう。 69 00:08:55,327 --> 00:09:00,999 この騒ぎ あの者どもが 謀ったという事はないか。 70 00:09:00,999 --> 00:09:03,335 どうも うさんくさい。 71 00:09:03,335 --> 00:09:08,674 殿。 しばらく。 72 00:09:08,674 --> 00:09:15,974 先ほど 武田より これが参りました。 73 00:09:24,690 --> 00:09:27,025 (ため息) 74 00:09:27,025 --> 00:09:29,928 (忠勝)何と。 75 00:09:29,928 --> 00:09:33,298 武田は 既に駿府を落とし➡ 76 00:09:33,298 --> 00:09:39,171 氏真は 掛川に逃げ延びた由。 77 00:09:39,171 --> 00:09:42,307 急いで 掛川を攻めよとの事じゃ。 78 00:09:42,307 --> 00:09:45,644 (忠勝)ここには あまり長居もできぬという事か。 79 00:09:45,644 --> 00:09:50,515 さよう。 今 この もめ事に 手間取っておる時はないかと。 80 00:09:50,515 --> 00:09:52,517 (忠勝)戦を進める上でも➡ 81 00:09:52,517 --> 00:09:56,517 近藤殿らの方が頼りになるのは 確かですしな。 82 00:10:20,545 --> 00:10:23,845 徳川様…? 83 00:10:25,684 --> 00:10:30,355 徳川様でございますか? 84 00:10:30,355 --> 00:10:34,693 こたびの事 神明に誓いまして➡ 85 00:10:34,693 --> 00:10:38,030 我らは 徳川様を襲っておりませぬ。 86 00:10:38,030 --> 00:10:44,369 今川の野伏か または 近藤殿に 謀られたのやもしれませぬ。 87 00:10:44,369 --> 00:10:51,043 どうか 徳川様の手で 事の次第を お調べ頂けませぬでしょうか。 88 00:10:51,043 --> 00:10:56,715 二心ない証しとし 我らは 虎松の母まで差し出しました。 89 00:10:56,715 --> 00:11:02,715 さような我らが 何故 何故 手向かいなど。 90 00:11:07,059 --> 00:11:13,398 それは いかなる意味にございますか? 91 00:11:13,398 --> 00:11:16,068 いかなる意味かと お聞きしております! 92 00:11:16,068 --> 00:11:20,739 お手を上げ お答え下さいませ! 93 00:11:20,739 --> 00:11:24,409 あなた様が指図できぬ事など ございますまい! 94 00:11:24,409 --> 00:11:27,746 ご自分で書かれた事を ここに書かれた事を➡ 95 00:11:27,746 --> 00:11:33,446 今すぐ お命じ下さいませ! 井伊の再興を! 96 00:11:36,555 --> 00:11:40,025 徳川様! 待たれよ! 97 00:11:40,025 --> 00:11:44,696 お待ちあれ! 待たれよ! 徳川様! 98 00:11:44,696 --> 00:11:49,368 徳川様! 徳川様! 99 00:11:49,368 --> 00:12:04,916 ♬~ 100 00:12:04,916 --> 00:12:06,918 (戸を たたく音) 101 00:12:06,918 --> 00:12:09,618 (政次) 私だ 但馬だ。 102 00:12:13,058 --> 00:12:16,728 (祐椿尼)それで 殿は今。 103 00:12:16,728 --> 00:12:20,399 (政次)城に残り 徳川と談判を続けておいでです。 104 00:12:20,399 --> 00:12:23,301 今は まだ 確かな事は お答えできませぬが。 105 00:12:23,301 --> 00:12:29,741 (あやめ)あの もし 談判が うまく運ばなかった折には 殿は。 106 00:12:29,741 --> 00:12:32,644 必ず なんとか致します。 107 00:12:32,644 --> 00:12:35,644 (あやめ)なんとかとは。 108 00:12:42,020 --> 00:12:49,320 承知しました。 そなたと殿に任せます。 109 00:12:56,568 --> 00:12:59,371 (昊天)襲ったのは 近藤の手の者。 110 00:12:59,371 --> 00:13:04,709 ええ。 捕らえて 突き出してやろう と思うたのですが➡ 111 00:13:04,709 --> 00:13:06,709 自害されてしまい。 112 00:13:09,381 --> 00:13:14,252 (直之)これは。 (昊天)傑山が 城から拾うてきたのです。 113 00:13:14,252 --> 00:13:17,552 (傑山)刺さらぬ矢じゃ。 114 00:13:19,391 --> 00:13:22,294 (直之)狂言か。 115 00:13:22,294 --> 00:13:28,733 ご丁寧な事で。 それで 殿は今。 116 00:13:28,733 --> 00:13:31,336 (南渓)牢に入れられておる。 117 00:13:31,336 --> 00:13:36,007 何故 殿が! 但馬は! (南渓)分からぬ。➡ 118 00:13:36,007 --> 00:13:40,879 が 恐らく 皆を逃す方に 回ったのではないかの。 119 00:13:40,879 --> 00:13:44,683 逃がすと言うても 肝心な殿を置いたまま。 120 00:13:44,683 --> 00:13:49,983 之の字 ひとつ 頼まれてほしいのじゃがの。 121 00:13:58,029 --> 00:14:01,900 [ 回想 ] 但馬! 罠じゃ!➡ 122 00:14:01,900 --> 00:14:04,200 罠じゃ! 123 00:14:10,375 --> 00:14:12,711 (政次) 休んでおれ。 疲れたであろう。 124 00:14:12,711 --> 00:14:18,583 (なつ)義兄上こそ お疲れにございましょう。 125 00:14:18,583 --> 00:14:21,386 おっ 栗か。 126 00:14:21,386 --> 00:14:24,723 里の者が届けてくれたそうで。 127 00:14:24,723 --> 00:14:28,023 ここは豊かですね。 128 00:14:30,395 --> 00:14:32,664 ひよんどり。 129 00:14:32,664 --> 00:14:36,001 川名のお祭りですか? お正月の。 130 00:14:36,001 --> 00:14:39,871 うむ。 見た事はあるか? いいえ。 義兄上は? 131 00:14:39,871 --> 00:14:42,874 ないが 面白いらしいぞ。 132 00:14:42,874 --> 00:14:47,612 この寒い中 水に入れられ 火に当てられ。 133 00:14:47,612 --> 00:14:52,312 さんざんな。 さんざんだ。 134 00:15:09,701 --> 00:15:14,701 お食事は? 後でいい。 135 00:15:18,710 --> 00:15:22,047 あっ 誰かに見られたらと。 136 00:15:22,047 --> 00:15:29,047 あ! あ… あの 大事 大事ございませぬ。 137 00:15:37,996 --> 00:15:42,667 昔 ここの検地を 先代と共に ごまかそうとした事があって。 138 00:15:42,667 --> 00:15:46,338 先代は ひどうてな。 139 00:15:46,338 --> 00:15:49,007 俺に任せると言うたあげく➡ 140 00:15:49,007 --> 00:15:53,678 最後は 全ての罪を 俺に なすりつけようとした。 141 00:15:53,678 --> 00:15:58,678 ひどくはないか。 フフッ はい。 142 00:16:03,355 --> 00:16:08,355 しかし それで よかったのかもしれぬ。 143 00:16:10,028 --> 00:16:12,728 なつが笑う話となった。 144 00:16:23,375 --> 00:16:27,712 あ。 あの これは。➡ 145 00:16:27,712 --> 00:16:33,712 義兄上の お袖に 入っておったのです。 146 00:16:50,335 --> 00:16:54,035 今は なしです。 147 00:16:57,008 --> 00:17:00,008 今だけは…。 148 00:17:07,352 --> 00:17:09,652 はい。 149 00:17:17,362 --> 00:17:23,234 そのころ 先を急ぐ徳川軍は 井伊谷を出立。 150 00:17:23,234 --> 00:17:29,374 井伊谷城には 近藤の隊が とどまる事となった。 151 00:17:29,374 --> 00:17:33,978 (南渓)次郎は今は ただの出家にございます。 152 00:17:33,978 --> 00:17:41,319 み仏に仕えるものを捕らえるとは あまりにも情けなき ご所業。 153 00:17:41,319 --> 00:17:45,657 何とぞ 身柄をお返し願いたく。 154 00:17:45,657 --> 00:17:49,994 それがしも そう思うてはおるのですが➡ 155 00:17:49,994 --> 00:17:54,332 但馬を逃がしたのは 尼殿で。 156 00:17:54,332 --> 00:17:56,668 徳川様を襲ったにもかかわらず➡ 157 00:17:56,668 --> 00:18:01,339 何もせず捨て置くわけには まいりませんでの。 158 00:18:01,339 --> 00:18:07,011 では どうすれば お返し願えますかな。 159 00:18:07,011 --> 00:18:09,914 (近藤)まことの城主は 小野但馬。 160 00:18:09,914 --> 00:18:17,021 但馬と引き換えならば すぐにでも お返し申し上げましょう。 161 00:18:17,021 --> 00:18:18,957 承知。 162 00:18:18,957 --> 00:18:23,361 そなたが 但馬を逃がしたそうではないか。 163 00:18:23,361 --> 00:18:27,031 どこへ逃がしたか 教えてくれぬか。 164 00:18:27,031 --> 00:18:28,967 知りませぬ。 165 00:18:28,967 --> 00:18:34,305 但馬を引き渡せば そなたは助かるのじゃぞ。 166 00:18:34,305 --> 00:18:37,976 但馬は やっておりませぬ! 167 00:18:37,976 --> 00:18:43,976 何もやっておらぬものを 何故 引き渡さねばならぬのですか! 168 00:18:45,650 --> 00:18:48,553 (南渓)落ち着け。 169 00:18:48,553 --> 00:18:54,853 井伊のために 何をなすべきか 落ち着いて考えよ! 170 00:19:02,667 --> 00:19:05,336 考えてみます。 171 00:19:05,336 --> 00:19:09,674 頼む。 そうしてくれ。 172 00:19:09,674 --> 00:19:12,374 はい。 173 00:19:24,022 --> 00:19:37,302 ♬~ 174 00:19:37,302 --> 00:19:42,173 (直之)兵がおるのは ここと ここ。 そして ここじゃ。 175 00:19:42,173 --> 00:19:45,977 (南渓)おお。 来てくれたか。 皆。 176 00:19:45,977 --> 00:19:49,314 (龍雲丸)中野様から 話は聞きましたでさ。 177 00:19:49,314 --> 00:19:51,983 (モグラ)で また 牢を破ればいいんですかい? 178 00:19:51,983 --> 00:19:53,918 うむ。 179 00:19:53,918 --> 00:19:58,857 それで 尼小僧様は どこに連れて逃げりゃいいんだ。 180 00:19:58,857 --> 00:20:02,994 当面は 気賀がよかろう。 181 00:20:02,994 --> 00:20:06,331 分かった。 かたじけない。 頭。 182 00:20:06,331 --> 00:20:08,666 任せて下せえ。 183 00:20:08,666 --> 00:20:12,666 暗くなったら 行ってきまさあ。 184 00:20:16,007 --> 00:20:19,307 この辺りから入るのが…。 185 00:20:54,045 --> 00:21:18,269 ♬~ 186 00:21:18,269 --> 00:21:29,414 (傑山) 私は 和尚様は但馬を突き出す お考えかと思うておりました。 187 00:21:29,414 --> 00:21:36,714 (南渓)政次が死ねば あれは死んでしまうからな。 188 00:21:38,222 --> 00:21:43,522 翼が一つでは 鳥は飛べぬ…。 189 00:21:46,898 --> 00:21:54,372 2人して落ち延び そこで再起を図ればよい…。 190 00:21:54,372 --> 00:22:04,382 ♬~ 191 00:22:04,382 --> 00:22:10,054 (南渓)「頭を頼り そなたを盗み出してもらう。➡ 192 00:22:10,054 --> 00:22:15,727 但馬と2人 気賀に逃げよ」。 193 00:22:15,727 --> 00:22:27,027 ≪(足音) 194 00:22:35,013 --> 00:22:37,013 政次!? 195 00:22:38,883 --> 00:22:40,885 但馬! 196 00:22:40,885 --> 00:22:45,657 出られよ。 次郎法師殿。 え…? 197 00:22:45,657 --> 00:22:49,560 この者は 我が主を襲うたのじゃ。 198 00:22:49,560 --> 00:22:53,560 寝所に忍び込まれての。 199 00:23:00,238 --> 00:23:02,707 どこまで偽れば 気が済むのじゃ! 200 00:23:02,707 --> 00:23:10,048 偽りではない。 見よ。 こちらが刀傷じゃ。 201 00:23:10,048 --> 00:23:14,048 政次! 何とか申せ! 202 00:23:17,722 --> 00:23:22,593 もう少しであったものを。 203 00:23:22,593 --> 00:23:28,593 もう少しで 首を取れたものを。 204 00:23:31,269 --> 00:23:34,205 何を言うておるのじゃ! 政次! 205 00:23:34,205 --> 00:23:37,208 共に徳川につくと 話をしたではないか! 206 00:23:37,208 --> 00:23:40,678 共に しの殿を差し出し 共に…。 207 00:23:40,678 --> 00:23:47,552 信じておられたとは おめでたい。 208 00:23:47,552 --> 00:23:52,690 我は もう だまされぬぞ。 我は もう。 209 00:23:52,690 --> 00:23:55,390 (近藤)尼殿をお連れせよ! はっ。 210 00:23:58,563 --> 00:24:01,365 政次! 211 00:24:01,365 --> 00:24:07,705 政次! 返事をせよ! 政次! 政次! 212 00:24:07,705 --> 00:24:12,043 和尚様! 和尚様! 213 00:24:12,043 --> 00:24:18,343 政次は 次郎を逃がすために わざとやったという事ですか。 214 00:24:20,384 --> 00:24:23,084 阿呆が…。 215 00:24:25,056 --> 00:24:30,728 頭。 我の代わりに 政次を助け出す事はできるか? 216 00:24:30,728 --> 00:24:33,728 そりゃ できますが。 217 00:24:54,352 --> 00:25:00,024 まさか かような山猿に 足をすくわれるとは➡ 218 00:25:00,024 --> 00:25:03,324 思われなんだか。 219 00:25:06,364 --> 00:25:09,033 おぬしは とうに➡ 220 00:25:09,033 --> 00:25:14,705 わしをだました事など 忘れておるだろうの。 221 00:25:14,705 --> 00:25:22,005 何のお話をされておられるのか 分かりかねますが。 222 00:25:25,716 --> 00:25:32,323 取れるものは取る。 取れる時にの。 223 00:25:32,323 --> 00:25:36,023 悪う思われるな。 224 00:25:40,998 --> 00:25:44,298 世の習いじゃ。 225 00:26:07,225 --> 00:26:10,361 (龍雲丸)行きますぜ。 226 00:26:10,361 --> 00:26:32,984 ♬~ 227 00:26:32,984 --> 00:26:34,984 亀。 228 00:26:36,854 --> 00:26:42,660 我は もう二度と あのような目は ごめんじゃ。 229 00:26:42,660 --> 00:26:45,563 [ 回想 ] 待っておるからな。 230 00:26:45,563 --> 00:26:48,863 待っておるからな! 亀! 231 00:26:52,336 --> 00:26:58,336 どうか 鶴を。 232 00:27:01,679 --> 00:27:06,979 ≪(昊天)次郎。 政次は! 戻ってきましたか! 233 00:27:11,689 --> 00:27:15,389 政次は? どこじゃ? 234 00:27:17,561 --> 00:27:21,861 尼小僧様に これをと。 235 00:27:27,238 --> 00:27:30,708 まさか 政次は もう…。 236 00:27:30,708 --> 00:27:35,313 いや。 生きてる。 237 00:27:35,313 --> 00:27:37,648 どういう事じゃ。 238 00:27:37,648 --> 00:27:41,986 本懐ゆえ 戻らぬそうじゃ。 239 00:27:41,986 --> 00:27:44,286 本懐? 240 00:27:50,995 --> 00:27:53,664 行きますぜ。 241 00:27:53,664 --> 00:27:58,536 すまぬが 俺は行かぬ。 242 00:27:58,536 --> 00:28:02,340 えっ! 何で。 243 00:28:02,340 --> 00:28:07,011 殿や俺は 逃げればよいかもしれぬ。 244 00:28:07,011 --> 00:28:10,681 しかし 恨みが晴れなければ➡ 245 00:28:10,681 --> 00:28:18,022 隠し里や寺 虎松様 民百姓 何をどうされるか分からぬ。 246 00:28:18,022 --> 00:28:21,359 そして 井伊には➡ 247 00:28:21,359 --> 00:28:24,695 それを守りきれるだけの兵は おらぬ。 (龍雲丸)けど。 248 00:28:24,695 --> 00:28:30,034 俺一人の首で済ますのが 最も血が流れぬ。 249 00:28:30,034 --> 00:28:35,639 (龍雲丸)けど… あんたが いなくなったら➡ 250 00:28:35,639 --> 00:28:39,510 あん人 誰を頼りゃいいんだよ。 251 00:28:39,510 --> 00:28:44,982 和尚様がおるし…➡ 252 00:28:44,982 --> 00:28:48,319 おぬしも おるではないか。 253 00:28:48,319 --> 00:28:50,619 ごめんこうむらぁ! 254 00:28:52,656 --> 00:28:59,997 大体 あんた あんた それでいいのかよ! 255 00:28:59,997 --> 00:29:04,869 おい! このまま行きゃ あんたは 井伊を乗っ取ったあげく➡ 256 00:29:04,869 --> 00:29:11,008 罪人として裁かれるって事だろ!? 悔しくねえのかよ! 257 00:29:11,008 --> 00:29:16,347 井伊のためにって あんなに! 誰よりも! 258 00:29:16,347 --> 00:29:20,047 駆けずり回ってたのは あんたじゃねえかよ! 259 00:29:27,358 --> 00:29:31,658 それこそが 小野の本懐だからな。 260 00:29:33,164 --> 00:29:41,639 忌み嫌われ 井伊の仇となる。 261 00:29:41,639 --> 00:29:49,980 恐らく 私は このために生まれてきたのだ。 262 00:29:49,980 --> 00:30:06,330 ♬~ 263 00:30:06,330 --> 00:30:11,001 分かんねえわ。 俺にゃあ。 264 00:30:11,001 --> 00:30:14,301 分からずともよい。 265 00:30:24,014 --> 00:30:25,950 尼小僧様。 もう やめとけ。 266 00:30:25,950 --> 00:30:28,352 我が話をしてくる。 あの人は。 267 00:30:28,352 --> 00:30:30,688 忌み嫌われるために 生まれてくるなど➡ 268 00:30:30,688 --> 00:30:32,623 そんな ふざけた話があるか! 269 00:30:32,623 --> 00:30:36,323 あの人は やりたくて やってんだよ! 270 00:30:38,028 --> 00:30:40,931 お前に何が分かる! 271 00:30:40,931 --> 00:30:47,705 政次は 幼い頃から 家に振り回され 踏み潰され…➡ 272 00:30:47,705 --> 00:30:53,405 それの… それの何が本懐じゃ! 273 00:30:55,579 --> 00:30:59,579 井伊ってのは あんたなんだよ! 274 00:31:02,720 --> 00:31:09,593 あの人の言う井伊ってのは あんたの事なんだよ! 275 00:31:09,593 --> 00:31:13,364 小野って家に生まれた事で 振り回されたかもしれねえ。 276 00:31:13,364 --> 00:31:17,268 つらい目にも遭ったかもしれねえ。 けど そんなもん➡ 277 00:31:17,268 --> 00:31:21,071 その気になりゃ 放り出す事だってできた。 278 00:31:21,071 --> 00:31:29,747 そうしなかったのは あの人が それを選んだからだ。 279 00:31:29,747 --> 00:31:36,020 あんたを守る事を選んだのは あの人だ。 280 00:31:36,020 --> 00:31:40,357 だから 本懐だって言えんでさ。 281 00:31:40,357 --> 00:31:50,367 ♬~ 282 00:31:50,367 --> 00:31:54,067 頼んでなどおらぬ。 283 00:31:57,041 --> 00:32:02,379 守ってくれなどと頼んだ覚えは 一度もない! 284 00:32:02,379 --> 00:32:04,315 次郎。 285 00:32:04,315 --> 00:32:36,680 ♬~ 286 00:32:36,680 --> 00:32:39,680 和尚様。 287 00:32:43,554 --> 00:32:53,230 これは 一体… どういう事なのでしょうね。 288 00:32:53,230 --> 00:33:01,930 私に 次の手を打てと いう事なのでしょうか。 289 00:33:06,043 --> 00:33:16,053 誰よりも あやつの事が分かるのは そなたじゃろう。 290 00:33:16,053 --> 00:33:22,753 答えは そなたにしか 分からぬのではないか。 291 00:33:39,009 --> 00:33:53,709 政次… 我は… 我は何をすればよい? 292 00:33:56,360 --> 00:34:07,060 今更… そなたに 何を…。 293 00:34:26,056 --> 00:34:30,394 [ 回想 ] 我をうまく使え。➡ 294 00:34:30,394 --> 00:34:36,094 我も そなたを うまく使う。 295 00:34:41,672 --> 00:34:46,972 [ 回想 ] 我も そなたを うまく使う。 296 00:35:03,927 --> 00:35:06,897 (南渓)次郎。 297 00:35:06,897 --> 00:35:16,039 今日 政次が はりつけになる。 298 00:35:16,039 --> 00:35:25,339 我らは 引導を渡しに行くが 行くか? 299 00:35:28,051 --> 00:35:31,321 参ります。 300 00:35:31,321 --> 00:35:37,194 政次が行くというなら➡ 301 00:35:37,194 --> 00:35:41,194 私が送ってやらねば。 302 00:35:45,869 --> 00:35:51,569 我が 送ってやらねば。 303 00:35:53,343 --> 00:36:29,046 ♬~ 304 00:36:29,046 --> 00:36:31,949 出られよ。 305 00:36:31,949 --> 00:38:17,649 ♬~ 306 00:39:54,184 --> 00:40:01,324 地獄へ落ちろ 小野但馬。 307 00:40:01,324 --> 00:40:04,661 地獄へ。 308 00:40:04,661 --> 00:40:13,003 ようも ようも ここまで 我を欺いてくれたな! 309 00:40:13,003 --> 00:40:19,342 遠江一 日の本一の ひきょう者と➡ 310 00:40:19,342 --> 00:40:23,342 未来永劫 語り伝えてやるわ! 311 00:40:39,663 --> 00:40:43,366 笑止! 312 00:40:43,366 --> 00:40:46,269 未来など。 313 00:40:46,269 --> 00:40:54,711 もとより 女子頼りの井伊に 未来など あると思うのか! 314 00:40:54,711 --> 00:40:59,382 生き抜けるなどと思うておるのか。 315 00:40:59,382 --> 00:41:06,256 家老ごときに たやすく 謀られるような愚かな井伊が。 316 00:41:06,256 --> 00:41:10,393 やれるものなら やってみよ! 317 00:41:10,393 --> 00:41:14,393 地獄の底から! 318 00:41:19,069 --> 00:41:21,972 見届け…。 319 00:41:21,972 --> 00:42:36,272 ♬~ 320 00:42:38,348 --> 00:42:45,021 (政次)「白黒をつけむと君を➡ 321 00:42:45,021 --> 00:42:48,021 ひとり待つ」…。 322 00:42:55,665 --> 00:43:02,965 (政次) 「天伝う日ぞ 楽しからずや」。 323 00:43:07,277 --> 00:43:11,047 続く。 324 00:43:11,047 --> 00:43:14,918 (南渓)教えてくれますかの。 生きて返す すべを。 325 00:43:14,918 --> 00:43:18,722 政次。 ああ~! 326 00:43:18,722 --> 00:43:23,393 (龍雲丸)侍は侍同士 てめえらだけで戦えや!➡ 327 00:43:23,393 --> 00:43:27,731 ば~か! 328 00:43:27,731 --> 00:43:31,431 おらぬのでしたね。 但馬は。 329 00:43:33,536 --> 00:43:36,539 <小野の一族は 室町時代には➡ 330 00:43:36,539 --> 00:43:40,010 井伊谷で暮らしていたと いいます。➡ 331 00:43:40,010 --> 00:43:43,680 もともと 朝廷に仕えていた 由緒ある家柄だと➡ 332 00:43:43,680 --> 00:43:45,980 伝わっています> 333 00:43:47,550 --> 00:43:49,552 <小野家代々の墓は➡ 334 00:43:49,552 --> 00:43:53,252 井伊家の菩提寺 龍潭寺に あります> 335 00:43:55,025 --> 00:44:00,363 <墓所に入り 最初に目につくのが 小野家の墓です。➡ 336 00:44:00,363 --> 00:44:05,035 小野但馬守の弟といわれる 玄蕃の墓もあります。➡ 337 00:44:05,035 --> 00:44:09,335 しかし 但馬の墓は見当たりません> 338 00:44:10,907 --> 00:44:14,711 <井伊家の 仕置き場だったとされる…> 339 00:44:14,711 --> 00:44:18,381 <但馬は 家康が遠江へ侵攻した際➡ 340 00:44:18,381 --> 00:44:21,681 この辺りで 処刑されたといいます> 341 00:44:24,254 --> 00:44:27,057 <蟹淵から程近い所に➡ 342 00:44:27,057 --> 00:44:30,727 但馬のものだという 供養塔があります。➡ 343 00:44:30,727 --> 00:44:34,331 地元の人々が 鎮魂のために 建立したものだと➡ 344 00:44:34,331 --> 00:44:37,031 伝えられています> 345 00:44:43,673 --> 00:44:49,012 <井伊家の筆頭家老として尽力した 小野但馬守。➡ 346 00:44:49,012 --> 00:44:55,712 その生涯は 井伊家の歴史と共に 今も語り継がれているのです> 347 00:45:33,289 --> 00:45:38,028 お待たせしました! 相生堂の 今日の一枚 瓦版。 348 00:45:38,028 --> 00:45:43,366 上州新田は 8つの子 なんと 赤子を産んだとか。 349 00:45:43,366 --> 00:45:46,403 (勘太)珍しい事もあるもんだな。 350 00:45:46,403 --> 00:45:49,039 一枚 買っていきやしょう。 351 00:45:49,039 --> 00:45:52,075 (文治)どうせ 大げさな作り話さ。 あにぃは乗せられやすいなあ。 352 00:45:52,075 --> 00:45:54,210 何を! (伝七)おうおう…。 353 00:45:54,210 --> 00:45:58,410 まあ 確かに ちょいと大げさだがな。