1 00:00:33,793 --> 00:00:35,729 (龍雲丸)よし。 2 00:00:35,729 --> 00:00:37,729 うっ! 3 00:00:43,470 --> 00:00:47,874 (直虎)あああああああああ! 4 00:00:47,874 --> 00:00:50,210 ≪(方久)和尚様!➡ 5 00:00:50,210 --> 00:00:54,910 気賀が…。 気賀が 徳川に襲われました! 6 00:01:01,221 --> 00:01:03,521 (南渓)次郎! 7 00:01:32,185 --> 00:01:39,526 我が 気賀に城など建てるから。 8 00:01:39,526 --> 00:01:43,863 (南渓) 生きておる者は おらぬか~!➡ 9 00:01:43,863 --> 00:01:48,535 生きておる者はおらぬか~! (傑山)生きておる者はおらぬか! 10 00:01:48,535 --> 00:01:51,871 声を上げ…。 11 00:01:51,871 --> 00:01:55,208 (昊天)前後際断です 次郎。 12 00:01:55,208 --> 00:02:00,080 生きておる者を探しましょう。 誰か~! 13 00:02:00,080 --> 00:02:03,780 はい…。 (南渓)生きておる者はおらぬか! 14 00:02:06,219 --> 00:02:12,092 (傑山)生きてる者はおらぬか! (南渓)生きておる者はおらぬか! 15 00:02:12,092 --> 00:02:14,094 声 出せ。 16 00:02:14,094 --> 00:02:20,233 生きておる者は。 (傑山)生きてる者はおらぬか! 17 00:02:20,233 --> 00:02:23,533 (南渓) 生きておる者はおらぬか~! 18 00:02:48,194 --> 00:02:51,194 頭か…。 19 00:02:53,066 --> 00:02:55,766 頭か!? 20 00:02:57,537 --> 00:02:59,472 頭! 21 00:02:59,472 --> 00:03:03,877 頭! しっかりしろ! 頭! 22 00:03:03,877 --> 00:03:07,877 頭! 頭! 23 00:03:14,220 --> 00:03:19,220 息が ある。 24 00:03:22,562 --> 00:03:25,262 ある。 25 00:03:27,233 --> 00:03:32,533 和尚様! おりました! 26 00:03:34,040 --> 00:03:38,040 生きておる者がおりました! 27 00:03:44,517 --> 00:06:22,817 ♬~ 28 00:06:24,544 --> 00:06:28,882 誰か! 誰か おらぬか! 戻ったぞ! 29 00:06:28,882 --> 00:06:33,152 湯を沸かして下さい。 それから 布と薬草をあるだけ全て。 30 00:06:33,152 --> 00:06:36,823 手当てじゃ! (一同)はっ。 31 00:06:36,823 --> 00:06:40,493 必ず 助けるからな。 頭。 32 00:06:40,493 --> 00:06:44,193 (辰)殿。 我らも手伝いましょう! 33 00:06:46,366 --> 00:06:50,169 泥を落とさねばならぬからの。 34 00:06:50,169 --> 00:06:53,869 痛かろうが 我慢してくれ。 頭。 35 00:06:55,508 --> 00:06:57,443 ああ~っ! 36 00:06:57,443 --> 00:07:00,380 すまぬ。 我慢してくれ。 37 00:07:00,380 --> 00:07:03,182 (龍雲丸)ああ~っ! 38 00:07:03,182 --> 00:07:19,198 ♬~ 39 00:07:19,198 --> 00:07:22,101 熱が戻らぬな。 40 00:07:22,101 --> 00:07:24,070 (辰)新しい温石ができました。 41 00:07:24,070 --> 00:07:28,541 かたじけない。 では 取り替えよう。 42 00:07:28,541 --> 00:07:32,241 次郎。 薬をのませてみましょう。 はい。 43 00:07:40,153 --> 00:07:43,489 (昊天)のみ下せませぬか。 44 00:07:43,489 --> 00:08:01,841 ♬~ 45 00:08:01,841 --> 00:08:05,141 のみました。 46 00:08:15,855 --> 00:08:20,727 戻ってこい。 頭。 47 00:08:20,727 --> 00:08:24,727 戻ってきてくれ…。 48 00:08:29,869 --> 00:08:33,139 (南渓)方久。 49 00:08:33,139 --> 00:08:35,074 はい。 50 00:08:35,074 --> 00:08:41,014 何故 気賀は あのような むごい事に。 51 00:08:41,014 --> 00:08:50,156 徳川様は まずは 船で 気賀の民を逃がしてから➡ 52 00:08:50,156 --> 00:08:55,028 大沢の兵を攻め落とすと 言うておられたのですが➡ 53 00:08:55,028 --> 00:09:01,028 さような事はなさらず 城に乗り込み。 54 00:09:08,841 --> 00:09:11,744 (昊天)何故 さような…。 55 00:09:11,744 --> 00:09:16,182 大沢を下らせるには➡ 56 00:09:16,182 --> 00:09:19,852 見せしめがいると 言うておられました。 57 00:09:19,852 --> 00:09:21,788 見せしめ…。 58 00:09:21,788 --> 00:09:28,194 徳川の苛烈なやり口は ただならぬ恐怖を与え➡ 59 00:09:28,194 --> 00:09:31,097 浜名の雄 大沢基胤は➡ 60 00:09:31,097 --> 00:09:36,797 とうとう 徳川の軍門に下ったのじゃった。 61 00:09:38,471 --> 00:09:43,342 (忠次)大沢基胤が ようやく 降伏してまいりましたが➡ 62 00:09:43,342 --> 00:09:46,345 本領の堀江は安堵➡ 63 00:09:46,345 --> 00:09:51,345 気賀は 近藤康用に任すという形で よろしうございますか? 64 00:09:54,487 --> 00:09:57,390 気賀では 手向かいもございました。 65 00:09:57,390 --> 00:10:00,827 ゆえに 打ち懲らしたまでにございます。 66 00:10:00,827 --> 00:10:04,163 (家康)降伏してきた民人まで 射殺したそうではないか。 67 00:10:04,163 --> 00:10:08,835 (忠次) 切り取った地をおさめるには 寛容だけでは足りませぬ。 68 00:10:08,835 --> 00:10:13,172 (忠勝) まあ これで 後顧の憂いなく➡ 69 00:10:13,172 --> 00:10:15,842 掛川を 攻められるようになったのも➡ 70 00:10:15,842 --> 00:10:18,511 事実でございましょう。 殿。 71 00:10:18,511 --> 00:10:24,851 (忠次)さよう 武田も 早く 氏真を始末せよと うるさいしの。 72 00:10:24,851 --> 00:10:28,851 さあ 掛川攻めの支度じゃ。 73 00:10:35,862 --> 00:10:39,198 数正。 (数正)はい。 74 00:10:39,198 --> 00:10:41,868 常慶を呼べ。 常慶を? 75 00:10:41,868 --> 00:10:45,168 誰にも気付かれぬようにな。 76 00:10:49,208 --> 00:10:54,080 片や 龍雲丸の意識は いまだ戻らず➡ 77 00:10:54,080 --> 00:10:59,380 今度は 高熱に襲われておった。 78 00:11:01,788 --> 00:11:03,756 どうですか。 具合は。 79 00:11:03,756 --> 00:11:07,894 あ…。 下がったかと思ったら➡ 80 00:11:07,894 --> 00:11:10,797 また上がったりという具合に ございます。 81 00:11:10,797 --> 00:11:13,766 根気よく 手当てを施すしかありません。 82 00:11:13,766 --> 00:11:17,766 膏薬を変えましょうか。 はい。 83 00:11:23,242 --> 00:11:28,114 (昊天)寝ておらぬでしょう 次郎。 少し休みなさい。 84 00:11:28,114 --> 00:11:30,116 大事ございませぬ。 85 00:11:30,116 --> 00:11:34,520 次郎にできる事は 私にもできます。 86 00:11:34,520 --> 00:11:36,820 休みなさい。 87 00:11:38,391 --> 00:11:40,691 はい…。 88 00:11:51,070 --> 00:11:53,370 ≪もし。 89 00:11:57,743 --> 00:12:02,215 鈴木重時が一子 重好と申します。 90 00:12:02,215 --> 00:12:04,515 鈴木殿の…! 91 00:12:06,552 --> 00:12:10,423 (重好) こたび 跡を継ぐ事になりました。 92 00:12:10,423 --> 00:12:15,228 え…? 父は こたびの大沢攻めに➡ 93 00:12:15,228 --> 00:12:20,566 徳川方として参陣 討死致しました。 94 00:12:20,566 --> 00:12:27,240 どうか 井伊の殿に 経をあげて頂けぬかと。 95 00:12:27,240 --> 00:12:31,240 私が…? はい。 96 00:12:34,513 --> 00:12:40,853 もうすぐ 和尚様が お戻りになられる。 97 00:12:40,853 --> 00:12:44,190 父は 殿…➡ 98 00:12:44,190 --> 00:12:48,861 次郎様の歌うような経を 聞いてみたいと➡ 99 00:12:48,861 --> 00:12:51,764 生前 申しておりました。 100 00:12:51,764 --> 00:12:55,201 父のやった事は存じております。 101 00:12:55,201 --> 00:12:59,071 なれど どうか どうか➡ 102 00:12:59,071 --> 00:13:03,371 哀れと思って やっては頂けませぬか。 103 00:13:10,549 --> 00:13:21,193 ≪(直虎の読経) 104 00:13:21,193 --> 00:13:34,740 (読経) 105 00:13:34,740 --> 00:13:40,179 (辰)どなたに あげられておるのでしょうか。 106 00:13:40,179 --> 00:13:42,114 (昊天)さあ。 107 00:13:42,114 --> 00:14:05,814 (読経) 108 00:14:15,548 --> 00:14:18,848 美しい経でございました。 109 00:14:20,886 --> 00:14:24,886 父も喜んでおりましょう。 110 00:14:27,760 --> 00:14:34,834 そなたは 父上の代わりに 参陣なさるのか。 111 00:14:34,834 --> 00:14:37,134 はい。 112 00:14:38,704 --> 00:14:46,445 そうですか。 武運を祈ります。 113 00:14:46,445 --> 00:14:48,745 はい。 114 00:15:07,199 --> 00:15:12,899 やりきれませぬな。 なんとも。 115 00:15:14,874 --> 00:15:16,809 ≪(辰)殿! 殿! 殿! 116 00:15:16,809 --> 00:15:21,809 頭が! 頭が! 頭が! 117 00:15:29,221 --> 00:15:32,221 頭。 118 00:15:40,499 --> 00:15:44,199 気付いたのか 頭。 119 00:15:45,838 --> 00:16:00,838 妙な… 経が 聞こえてきて。 120 00:16:04,523 --> 00:16:11,223 よう… よう戻ってきたの。 121 00:16:12,865 --> 00:16:19,538 よう… よう戻ってきてくれた! 122 00:16:19,538 --> 00:16:33,538 (泣き声) 123 00:16:37,022 --> 00:16:40,159 さようでごぜえますか。 124 00:16:40,159 --> 00:16:46,859 城で拾うて頂いて。 うむ。 125 00:16:53,506 --> 00:16:56,806 ほかの皆は。 126 00:17:08,521 --> 00:17:12,191 さようで…。 127 00:17:12,191 --> 00:17:14,527 頭。 128 00:17:14,527 --> 00:17:18,397 戻ってくれて 礼を言うぞ。 129 00:17:18,397 --> 00:17:24,870 そりゃ こちらの言う事では。 130 00:17:24,870 --> 00:17:31,544 政次を失い 気賀の城を失い➡ 131 00:17:31,544 --> 00:17:35,814 井伊の家の命脈も失った。 132 00:17:35,814 --> 00:17:43,155 次郎にとって そなたを守りきれた事は➡ 133 00:17:43,155 --> 00:17:47,155 どれほど支えになるか。 134 00:17:54,166 --> 00:17:58,504 俺なぞで よかったんですかね? 135 00:17:58,504 --> 00:18:15,854 ♬~ 136 00:18:15,854 --> 00:18:18,554 [ 回想 ] (龍雲丸の父)行け~! 137 00:18:20,526 --> 00:18:28,826 また… かね。 138 00:18:32,805 --> 00:18:36,805 ≪今川様のお使者が参られました。 139 00:18:38,677 --> 00:18:41,814 待たせたな。 常慶。 140 00:18:41,814 --> 00:18:43,749 (常慶)はい。 141 00:18:43,749 --> 00:18:47,152 今日は 何用じゃ。 142 00:18:47,152 --> 00:18:55,027 (常慶)徳川様より 和睦のお話を 言づかってまいりました。 143 00:18:55,027 --> 00:18:58,497 和睦…! 144 00:18:58,497 --> 00:19:01,166 まことか。 145 00:19:01,166 --> 00:19:03,502 はい。 146 00:19:03,502 --> 00:19:09,202 今川様に お取り次ぎ頂く事は できますでしょうか。 147 00:19:12,511 --> 00:19:14,847 よし これでよかろう。 148 00:19:14,847 --> 00:19:19,147 ほれ 頭 薬をのめ。 149 00:19:29,194 --> 00:19:33,465 こりゃあ 人が口にするもんじゃ ねえでしょう。 150 00:19:33,465 --> 00:19:37,765 「良薬は口に苦し」というであろう。 151 00:19:47,479 --> 00:19:51,150 自分で のめるようになりましたなぁ。 152 00:19:51,150 --> 00:19:53,485 のう。 153 00:19:53,485 --> 00:19:59,185 いや 片口でも受け付けず 一時は どうなる事かと。 154 00:20:00,826 --> 00:20:07,499 あの… 片口でなけりゃ➡ 155 00:20:07,499 --> 00:20:11,499 俺ぁ どうやって のんだんでさね。 156 00:20:15,841 --> 00:20:18,744 和尚様が 口移しでの。 157 00:20:18,744 --> 00:20:22,181 お… 和尚様!? 158 00:20:22,181 --> 00:20:24,881 感謝するがよいぞ。 159 00:20:26,518 --> 00:20:29,188 和尚様が…。 160 00:20:29,188 --> 00:20:34,860 ≪(南渓)頭。 具合はどうじゃ? 161 00:20:34,860 --> 00:20:38,197 ん? どうかしたのか? 162 00:20:38,197 --> 00:20:40,532 いえ。 163 00:20:40,532 --> 00:20:47,406 何じゃ 何じゃ。 遠慮なく申してみよ。 164 00:20:47,406 --> 00:20:51,877 おいおい。 水くさい。 165 00:20:51,877 --> 00:20:57,216 次郎の前では言いにくい事か。 166 00:20:57,216 --> 00:21:03,088 アハハハッ… フフフッ。 167 00:21:03,088 --> 00:21:06,892 何が そんなに おかしいんでさぁ。 168 00:21:06,892 --> 00:21:09,192 フフフッ…。 169 00:21:13,232 --> 00:21:16,135 (傑山)和尚様 次郎。 170 00:21:16,135 --> 00:21:18,835 近藤の者が。 171 00:21:28,781 --> 00:21:32,781 何用でございますかな。 172 00:21:35,187 --> 00:21:37,122 何をしておるのじゃ。 頭。 173 00:21:37,122 --> 00:21:40,122 ずらかった方がいいかと。 174 00:21:43,061 --> 00:21:46,198 和尚様…! 大事ない。 175 00:21:46,198 --> 00:21:50,068 館の けが人を 診てほしいのだそうじゃ。 176 00:21:50,068 --> 00:21:55,541 けが人? うむ。 177 00:21:55,541 --> 00:22:01,413 かような時だけ 都合のよい事じゃ。 178 00:22:01,413 --> 00:22:08,554 では 昊天さんが。 うむ。 行く事になった。 179 00:22:08,554 --> 00:22:15,894 けど そりゃ 尼小僧様が 行った方が いいんじゃねえか? 180 00:22:15,894 --> 00:22:19,765 近藤に恩を売る いい折じゃねえか。 181 00:22:19,765 --> 00:22:22,568 昊天さんが行く。 同じ事じゃ。 182 00:22:22,568 --> 00:22:25,237 (龍雲丸)けど そりゃ 尼小僧様が行った方が➡ 183 00:22:25,237 --> 00:22:27,172 でっかい恩が売れるんじゃねえか。 184 00:22:27,172 --> 00:22:31,472 近藤の者など一人残らず のたれ死ねばよいのじゃ! 185 00:22:37,816 --> 00:22:40,816 そりゃ そうでさね…。 186 00:22:43,188 --> 00:22:45,888 そりゃ そうだ。 187 00:22:47,860 --> 00:22:50,860 (龍雲丸)そりゃ そうだ。 188 00:23:11,550 --> 00:23:13,886 近藤殿が。 189 00:23:13,886 --> 00:23:19,586 (昊天)お脈を拝見。 次郎 傷の方を確かめて下さい。 190 00:23:22,227 --> 00:23:25,898 (昊天)次郎。 191 00:23:25,898 --> 00:23:27,898 はい。 192 00:23:36,508 --> 00:23:38,844 (昊天)これは ひどい。 193 00:23:38,844 --> 00:23:44,716 こたびの大沢攻めで 深手を負いまして。 194 00:23:44,716 --> 00:23:48,520 (昊天)お湯を持ってきて下さい。 それと あるだけの布を。 195 00:23:48,520 --> 00:23:50,520 はい! 196 00:24:07,205 --> 00:24:13,905 (近藤)何故 こ… この者たちが。 197 00:24:20,218 --> 00:24:23,918 わしを… 殺す気か! 198 00:24:45,177 --> 00:24:49,514 殺すつもりならば➡ 199 00:24:49,514 --> 00:24:53,385 このまま捨て置きます。 200 00:24:53,385 --> 00:24:56,385 ご無礼つかまつります。 201 00:25:00,525 --> 00:25:07,866 ♬~ 202 00:25:07,866 --> 00:25:14,539 (龍雲丸)ハハッ 尼小僧様が 殺しに来たと思ったのか。 203 00:25:14,539 --> 00:25:20,239 おかしかったが 哀れでもあった。 204 00:25:21,880 --> 00:25:30,222 しかし 戦に勝つというのは 何なのであろうの。 205 00:25:30,222 --> 00:25:34,092 勝ったところで また戦に駆り出され➡ 206 00:25:34,092 --> 00:25:39,092 声変わりもせぬ跡継ぎが 戦に出るという。 207 00:25:40,832 --> 00:25:43,735 深手を負い➡ 208 00:25:43,735 --> 00:25:48,435 もう 馬にも 乗れぬようになる者もある。 209 00:25:50,842 --> 00:25:57,142 まことに 勝ちなのであろうかの。 それは。 210 00:26:05,857 --> 00:26:08,193 (氏真)何故 余を助ける? 211 00:26:08,193 --> 00:26:13,065 (家康)我が方も すり減ってきておりますし➡ 212 00:26:13,065 --> 00:26:16,868 そちらも同じ事かと。 213 00:26:16,868 --> 00:26:21,568 答えになっておらぬ気がするがの。 214 00:26:24,743 --> 00:26:31,216 少し 戦に嫌気もさしまして。 215 00:26:31,216 --> 00:26:37,823 はっ。 その方がか? 216 00:26:37,823 --> 00:26:44,162 私は なにも すき好んで 戦をしてるわけではございませぬ。 217 00:26:44,162 --> 00:26:48,862 せねばならぬように 追い込まれるだけで。 218 00:26:55,507 --> 00:27:03,181 大名は 蹴鞠で 雌雄を決せればよいと思うのじゃ。 219 00:27:03,181 --> 00:27:06,852 は? よいと思わぬか。 220 00:27:06,852 --> 00:27:12,724 もめ事があれば 戦の代わりに 蹴鞠で勝負を決するのじゃ。 221 00:27:12,724 --> 00:27:19,197 さすれば 人も死なぬ 馬も死なぬ 兵糧もいらぬ。 222 00:27:19,197 --> 00:27:22,897 人も銭も かからん。 223 00:27:27,873 --> 00:27:32,144 ようございますね。 224 00:27:32,144 --> 00:27:38,016 ところが それでも 戦になる。 225 00:27:38,016 --> 00:27:42,154 えっ あ…。 226 00:27:42,154 --> 00:27:48,026 (氏真)蹴鞠のうまい者を巡り 奪い合いが起こり➡ 227 00:27:48,026 --> 00:27:55,726 それが 引き金となり… また同じ事が起こる。 228 00:27:59,704 --> 00:28:07,004 和睦は ありがたいぞ。 三河守殿…。 229 00:28:09,848 --> 00:28:14,148 はい。 太守様。 230 00:28:26,865 --> 00:28:31,536 (傑山)昊天さんは 西国で薬を学ばれたのじゃ。 231 00:28:31,536 --> 00:28:35,407 西国で。 和尚様の計らいでの。 232 00:28:35,407 --> 00:28:40,707 薬に強いものがあれば 何かと助かると。 233 00:28:55,727 --> 00:28:58,697 カ~ン。 234 00:28:58,697 --> 00:29:06,371 あの 薬というのは 僧にならねば 学べぬものなのですか。 235 00:29:06,371 --> 00:29:19,050 ♬~ 236 00:29:19,050 --> 00:29:26,191 この間の 勝ち負けの話でごぜえやすが➡ 237 00:29:26,191 --> 00:29:32,191 実は井伊は さして 負けては おらぬのではないですかね? 238 00:29:33,798 --> 00:29:37,135 家の名や土地は のうなりましたが➡ 239 00:29:37,135 --> 00:29:42,474 皆様 生きておられるのだし 民百姓も➡ 240 00:29:42,474 --> 00:29:47,812 戦には連れていかれてねえと 聞きやしたし…。 241 00:29:47,812 --> 00:29:54,812 しかし… 但馬を失うてしもうた。 242 00:30:01,359 --> 00:30:06,059 之の字。 (直之)お久しうございます。 243 00:30:07,832 --> 00:30:10,168 皆は達者でやっておるか? 244 00:30:10,168 --> 00:30:13,838 はい。 なつ殿と亥之助殿は➡ 245 00:30:13,838 --> 00:30:16,741 但馬の死が かなり こたえておったようですが。 246 00:30:16,741 --> 00:30:21,713 今は 穏やかな顔をなさっております。 247 00:30:21,713 --> 00:30:24,413 そうか。 248 00:30:26,184 --> 00:30:30,884 殿も落ち着いておられるようで。 249 00:30:33,058 --> 00:30:37,358 おかげさまで 今はの。 250 00:30:41,533 --> 00:30:43,868 皆様からにございます。 251 00:30:43,868 --> 00:30:45,804 皆? 252 00:30:45,804 --> 00:30:52,877 もう ぜいたくはできませぬゆえ 皆で一通に。 253 00:30:52,877 --> 00:30:55,577 そうか。 254 00:30:59,751 --> 00:31:04,489 (高瀬)「母上様! ご息災でいらっしゃいますか?➡ 255 00:31:04,489 --> 00:31:09,894 こちらは 皆 達者に暮らしております」。 256 00:31:09,894 --> 00:31:12,564 高瀬…。 257 00:31:12,564 --> 00:31:17,435 (あやめ)「私と祐椿様は 高瀬様に習いながら➡ 258 00:31:17,435 --> 00:31:20,238 薪割りをするようになりました。➡ 259 00:31:20,238 --> 00:31:23,141 なつ様は 庫裏に立たれております。➡ 260 00:31:23,141 --> 00:31:26,911 皆 初めは おぼつかぬものでしたが➡ 261 00:31:26,911 --> 00:31:30,782 今では 随分手早くなりました」。 262 00:31:30,782 --> 00:31:34,185 たくましい。 263 00:31:34,185 --> 00:31:40,058 (祐椿尼)「そうそう 実は先日 面白い事がありました。➡ 264 00:31:40,058 --> 00:31:42,527 亥之助と直久殿が➡ 265 00:31:42,527 --> 00:31:46,865 何やら 小さな石を たくさん拾うてきたのです。➡ 266 00:31:46,865 --> 00:31:52,865 何をするのかと見ておると 2人で碁を打ち始めました」。 267 00:31:54,739 --> 00:31:59,878 (祐椿尼)「皆で しばし 面白う見ておったのですが➡ 268 00:31:59,878 --> 00:32:05,750 この2人の碁が とにかく進まぬのです。➡ 269 00:32:05,750 --> 00:32:09,888 一手打っては考え➡ 270 00:32:09,888 --> 00:32:14,225 打ち返しては考え。➡ 271 00:32:14,225 --> 00:32:18,897 それは もう 亀の歩み」。 272 00:32:18,897 --> 00:32:24,597 (弥吉)あっ 手筋が同じなのではないですか? 273 00:32:26,571 --> 00:32:31,571 (祐椿尼) 「そのわけは 但馬でした」。 274 00:32:35,380 --> 00:32:41,086 (祐椿尼)「2人は共に 但馬に教えを受けた者同士。➡ 275 00:32:41,086 --> 00:32:49,194 これは もう 但馬と但馬が 戦っておるようなもので➡ 276 00:32:49,194 --> 00:32:53,531 それを見て なつが泣きました」。 277 00:32:53,531 --> 00:32:57,402 (泣き声) 278 00:32:57,402 --> 00:33:05,877 (祐椿尼) 「私も あやめ殿も 梅も。➡ 279 00:33:05,877 --> 00:33:14,877 哀しくて でも うれしくて」。 280 00:33:21,426 --> 00:33:25,230 (なつ)「それからは これまで触れ難かった➡ 281 00:33:25,230 --> 00:33:28,566 義兄の話も できるようになりました。➡ 282 00:33:28,566 --> 00:33:30,902 いささか不謹慎ですが➡ 283 00:33:30,902 --> 00:33:34,172 但馬のまねなども はやっております」。 284 00:33:34,172 --> 00:33:37,472 「またもや 駿府からのお下知をはね…」。 285 00:33:46,184 --> 00:33:49,854 「またぞろ いかがなさいましたか」。 286 00:33:49,854 --> 00:33:52,524 (一同)おお~。 287 00:33:52,524 --> 00:33:56,861 (なつ) 「一番うまいのは 弥吉です。➡ 288 00:33:56,861 --> 00:34:04,536 次郎様 一度 こちらへ参られませぬか?」。 289 00:34:04,536 --> 00:34:08,206 (泣き声) 290 00:34:08,206 --> 00:34:18,206 何じゃ 但馬は生きておったのか。 291 00:34:20,552 --> 00:34:27,225 残念ながら 皆の中にも➡ 292 00:34:27,225 --> 00:34:31,095 そして 虎松様の中にも…➡ 293 00:34:31,095 --> 00:34:35,500 しぶとく生き続けましょう。 294 00:34:35,500 --> 00:34:44,800 そうか… そうか…。 295 00:34:56,788 --> 00:35:00,525 うお~。 296 00:35:00,525 --> 00:35:04,225 その頭…! 297 00:35:09,200 --> 00:35:13,538 昊天様に 弟子入りをしようと 決めました。 298 00:35:13,538 --> 00:35:16,441 (龍雲丸)弟子入り? 299 00:35:16,441 --> 00:35:23,548 もう 戦道具は売りませぬ。 たとえ いかに もうかろうとも。 300 00:35:23,548 --> 00:35:29,220 では… 何を売るか。 301 00:35:29,220 --> 00:35:35,493 戦道具と同じほど もうかり しかも 人を助けるもの。 302 00:35:35,493 --> 00:35:39,163 それは 薬にございます! 303 00:35:39,163 --> 00:35:44,502 これよりは 薬を商います。 304 00:35:44,502 --> 00:35:51,175 ない所には ばらまき ある所からは ふんだくる。 305 00:35:51,175 --> 00:35:55,847 そうして 再び 巨万の富を 得とうございます! 306 00:35:55,847 --> 00:35:58,750 おお… お~。 307 00:35:58,750 --> 00:36:04,522 (辰)どうです? 頭も共に商いをやりませぬか。 308 00:36:04,522 --> 00:36:09,822 (方久)そうじゃ。 頭は このあと どうするのじゃ? 309 00:36:18,069 --> 00:36:22,769 そうでさぁねぇ…。 310 00:36:32,684 --> 00:36:35,820 (昊天)おったか。 いえ。 311 00:36:35,820 --> 00:36:38,489 どうかしましたか? 312 00:36:38,489 --> 00:36:41,826 頭の姿が見えぬのです。 え…? 313 00:36:41,826 --> 00:36:46,526 その辺りを歩いておるくらいなら よいのですが。 314 00:37:01,179 --> 00:37:06,851 頭! おらぬか!? 315 00:37:06,851 --> 00:37:09,520 頭! 316 00:37:09,520 --> 00:37:12,520 頭? 317 00:37:15,860 --> 00:37:18,860 頭! 318 00:37:20,732 --> 00:37:23,201 尼小僧様。 319 00:37:23,201 --> 00:37:28,873 全く なんという むちゃをするのじゃ。 320 00:37:28,873 --> 00:37:32,477 大事ねえかと思うたのですが。 321 00:37:32,477 --> 00:37:36,347 血は出ておらぬな。 322 00:37:36,347 --> 00:37:42,647 寒いのか。 少し休め。 323 00:37:53,498 --> 00:37:58,798 誰か戻ってきてはねえかと 思ったんですがね。 324 00:38:00,371 --> 00:38:04,371 悪運が強えというか。 325 00:38:09,514 --> 00:38:13,851 どうして いつも➡ 326 00:38:13,851 --> 00:38:17,851 俺だけ生き残っちまうんでさぁね。 327 00:38:44,482 --> 00:38:48,182 我もじゃ。 頭。 328 00:38:49,821 --> 00:38:57,695 我も 我ばかりが生き残る…。 329 00:38:57,695 --> 00:39:01,695 何故 いつも そうなるものかと。 330 00:39:03,367 --> 00:39:13,511 こたびも… なぜ 但馬ではなく➡ 331 00:39:13,511 --> 00:39:18,811 役立たずの我が 生き残ってしまったのかと思う。 332 00:39:23,187 --> 00:39:28,526 なれど…➡ 333 00:39:28,526 --> 00:39:34,826 そなたを助ける事が できた事だけは よかった。 334 00:39:39,136 --> 00:39:45,810 そなたが生きておってくれて よかった。 335 00:39:45,810 --> 00:40:27,184 ♬~ 336 00:40:27,184 --> 00:40:30,855 (春)北条へ戻るのでございますか。 337 00:40:30,855 --> 00:40:37,155 うむ。 徳川様が それがよいと。 338 00:40:40,865 --> 00:40:42,800 ん? 339 00:40:42,800 --> 00:40:47,500 (春)何やら 妙に晴れ晴れとした お顔をしておられるので。 340 00:40:51,876 --> 00:40:59,750 叱られるかもしれぬが 肩が軽うなった。 341 00:40:59,750 --> 00:41:08,426 桶狭間から10年 わしは 身の丈に合わぬ➡ 342 00:41:08,426 --> 00:41:13,126 鎧をつけられておったような気が するのじゃ。 343 00:41:21,872 --> 00:41:27,244 これからは わしのやり方でも➡ 344 00:41:27,244 --> 00:41:30,915 かじが取れるような気が するのじゃ。 345 00:41:30,915 --> 00:41:35,186 ハハハハハッ…。 346 00:41:35,186 --> 00:41:38,486 頼りにしております。 347 00:41:46,530 --> 00:41:50,868 かくして➡ 348 00:41:50,868 --> 00:41:54,205 家康が掛川城に入り➡ 349 00:41:54,205 --> 00:42:02,546 遠江全域は 徳川の支配するところとなった。 350 00:42:02,546 --> 00:42:05,883 えい! えい! (一同)お~! 351 00:42:05,883 --> 00:42:09,553 えい! えい! (一同)お~! 352 00:42:09,553 --> 00:42:15,226 入れたの。 入れてしまったの! 353 00:42:15,226 --> 00:42:19,096 これで済むと お思いですか?➡ 354 00:42:19,096 --> 00:42:22,900 武田は 怒り狂いましょう。 355 00:42:22,900 --> 00:42:27,900 まあ なんとかなるのではないか? 356 00:42:31,242 --> 00:42:34,942 きっと なんとかなる。 357 00:42:37,048 --> 00:42:43,048 (信玄)徳川が 遠江を…。 358 00:42:56,867 --> 00:43:00,167 おのれ。 359 00:43:07,878 --> 00:43:11,749 続く。 360 00:43:11,749 --> 00:43:15,219 (南渓) 井伊は ここで終わらせよう。 361 00:43:15,219 --> 00:43:17,555 あ~ よい気分じゃ! 362 00:43:17,555 --> 00:43:20,224 (瀬名)井伊の事は お見捨てに なったままにございますか? 363 00:43:20,224 --> 00:43:22,159 死におった…。 364 00:43:22,159 --> 00:43:24,095 (龍雲丸)もう やめちまっても いいんじゃねえですか? 365 00:43:24,095 --> 00:43:26,097 (虎松) 虎松は 井伊の虎松でございます! 366 00:43:26,097 --> 00:43:28,566 一生 ついていくつもりだったんだ! 367 00:43:28,566 --> 00:43:31,566 我は もう 井伊を再興するつもりはない。 368 00:43:34,371 --> 00:43:40,511 <永禄11年 武田信玄の侵攻により 駿府から落ち延びた今川氏真は➡ 369 00:43:40,511 --> 00:43:44,211 掛川城に身を寄せました> 370 00:43:46,183 --> 00:43:52,183 <当時の城には 天守閣はなく 有事の際の詰め城でした> 371 00:43:53,858 --> 00:43:58,529 <この城の本丸に 霧吹き井戸があります。➡ 372 00:43:58,529 --> 00:44:02,399 ここから出た霧が 城を覆い隠し➡ 373 00:44:02,399 --> 00:44:07,399 徳川軍の攻撃から守ったという 伝説が残されています> 374 00:44:09,874 --> 00:44:13,544 <一方 家康は 掛川城を取り囲むように➡ 375 00:44:13,544 --> 00:44:16,544 次々と 砦を築きます> 376 00:44:18,215 --> 00:44:23,215 <城の北東 龍尾神社に 本陣を構えました> 377 00:44:26,891 --> 00:44:31,729 <南には 南北交通の要衝を 押さえる 青田山砦を築き➡ 378 00:44:31,729 --> 00:44:36,500 家康は 大軍で掛川城を攻めます。➡ 379 00:44:36,500 --> 00:44:39,837 しかし こう着状態は半年に及び➡ 380 00:44:39,837 --> 00:44:44,137 最後は 講和を結び 開城させました> 381 00:44:45,709 --> 00:44:51,849 <永禄12年5月 栄華を極めた 戦国大名としての今川氏は➡ 382 00:44:51,849 --> 00:44:55,149 この地で終えんを迎えたのです> 383 00:45:46,403 --> 00:45:55,079 ♬~ 384 00:45:55,079 --> 00:45:57,381 ≪おい。 385 00:45:57,381 --> 00:46:00,181 うわっ! うう…。