1 00:00:35,318 --> 00:00:37,253 (万千代)あっ! (家康)万千代! 2 00:00:37,253 --> 00:00:42,191 家康の命を狙ったのは 岡崎の近藤武助。 3 00:00:42,191 --> 00:00:49,665 この曲者 家康の嫡男 信康の側近であった。 4 00:00:49,665 --> 00:00:54,337 (万千代)一万…。 (万福)石。 5 00:00:54,337 --> 00:00:59,675 一方 命を守った万千代は 一万石の知行を得➡ 6 00:00:59,675 --> 00:01:03,546 家康の家臣として 名を上げたのじゃった。 7 00:01:03,546 --> 00:01:07,246 (万福)あっ 榊原様。 (康政)万千代。 8 00:01:09,018 --> 00:01:13,318 これを岡崎へ届けるよう手配を。 9 00:01:16,892 --> 00:01:22,565 これは。 岡崎への処断の書状だ。 10 00:01:22,565 --> 00:01:27,370 近藤武助は 一族ことごとく 既に処罰されたと聞きましたが。 11 00:01:27,370 --> 00:01:33,370 これは かような不始末を許した 岡崎衆 全てを戒めるものだ。 12 00:01:39,648 --> 00:04:17,948 ♬~ 13 00:04:21,010 --> 00:04:30,019 (数正) 「おのおの 岡崎に通うべく候 よって 件のごとし」。 14 00:04:30,019 --> 00:04:32,922 (ざわめき) 15 00:04:32,922 --> 00:04:37,626 岡崎衆は 今後 城下に住む事 まかりならぬと申されるのか。 16 00:04:37,626 --> 00:04:40,296 それぞれ領地より 通い奉公致すべし? 17 00:04:40,296 --> 00:04:44,166 それでは そこらの地侍と同じ扱い という事にござりますか。 18 00:04:44,166 --> 00:04:46,969 武田と通じておったのは 近藤武助のみ! 19 00:04:46,969 --> 00:04:48,904 (ざわめき) (数正)鎮まれ。 20 00:04:48,904 --> 00:04:52,641 しかし 浜松は あまりにも➡ 21 00:04:52,641 --> 00:04:56,979 岡崎に 厳しゅうはございませぬか! 22 00:04:56,979 --> 00:05:00,679 (一同)そうじゃ! 鎮まれと申すに! 23 00:05:03,652 --> 00:05:07,323 (信康)かような沙汰に なってしまったのは➡ 24 00:05:07,323 --> 00:05:10,659 私の力不足じゃ。 殿のせいでは。 25 00:05:10,659 --> 00:05:15,359 いや 武助の内通は 私が気付いてさえおれば防げた事。 26 00:05:18,000 --> 00:05:23,872 皆にまで つらい思いをさせ➡ 27 00:05:23,872 --> 00:05:26,872 まこと 言葉もない。 28 00:05:31,347 --> 00:05:37,347 (信康) じゃが この沙汰は 口惜しい。 29 00:05:40,155 --> 00:05:46,155 (信康)悔しいではないか。 皆も口惜しかろう!? 30 00:05:47,830 --> 00:05:54,303 ならば この上は補って あまりある功を立て➡ 31 00:05:54,303 --> 00:05:58,603 岡崎の底力を 浜松に見せつけようぞ! 32 00:06:01,176 --> 00:06:06,315 「さすがは岡崎」と 言わせてやろうではないか! 33 00:06:06,315 --> 00:06:08,250 やりましょう。 やりましょう! 殿! 34 00:06:08,250 --> 00:06:11,654 (一同)やりましょう! 35 00:06:11,654 --> 00:06:19,328 この後 信康率いる岡崎勢は 幾多の合戦で勇敢に戦い➡ 36 00:06:19,328 --> 00:06:23,198 信頼の回復に努め➡ 37 00:06:23,198 --> 00:06:26,898 半年が過ぎた。 38 00:06:32,608 --> 00:06:34,943 (信康)殿。 39 00:06:34,943 --> 00:06:40,282 そろそろ 我が家来たちを 再び 岡崎の城下に戻す事➡ 40 00:06:40,282 --> 00:06:43,619 お許し願えませんでしょうか。 41 00:06:43,619 --> 00:06:49,491 (家康)わしも そう言うたのじゃが 忠次が譲らんでの。 42 00:06:49,491 --> 00:06:53,962 忠次は忠次で 徳川を思うての事でしょうが➡ 43 00:06:53,962 --> 00:06:59,662 浜松と岡崎が不仲に見えるのは 外に向けても よろしからず。 44 00:07:01,637 --> 00:07:07,937 徳川の この先のためにも。 45 00:07:10,312 --> 00:07:12,312 考えておく。 46 00:07:13,982 --> 00:07:16,982 かたじけのう存じます。 47 00:07:20,856 --> 00:07:23,659 じゃが そんな中➡ 48 00:07:23,659 --> 00:07:28,997 家康の側室に 男子 長丸が生まれた。 49 00:07:28,997 --> 00:07:34,269 後の二代将軍 秀忠である。 50 00:07:34,269 --> 00:07:40,943 まこと ふくふくとした よい子じゃ。 51 00:07:40,943 --> 00:07:47,282 (忠次)大方様は まこと 子ども好きにおわしますな。 52 00:07:47,282 --> 00:07:51,620 (於大)早速 よい守り役を 選ばねばなりませぬ。 53 00:07:51,620 --> 00:07:53,956 あっ はい。 54 00:07:53,956 --> 00:07:58,627 さようでございますな。 よい守り役を見つけぬと。 55 00:07:58,627 --> 00:08:03,499 武勇に優れ 学も深く➡ 56 00:08:03,499 --> 00:08:09,499 できますなら 若い者が よろしいかと。 57 00:08:12,975 --> 00:08:15,310 万千代。 58 00:08:15,310 --> 00:08:17,610 はい! 59 00:08:23,185 --> 00:08:27,656 (康政)和子様…。 それがしなどに 務まるのでしょうか? 60 00:08:27,656 --> 00:08:33,262 確かに 私は 大方様のお望みに かなう者かと存じますが。 61 00:08:33,262 --> 00:08:38,133 和子様の守り役などという大任。 62 00:08:38,133 --> 00:08:41,136 岡崎じゃ。 63 00:08:41,136 --> 00:08:44,606 岡崎? 和子様が お生まれになったと➡ 64 00:08:44,606 --> 00:08:46,942 岡崎へ使いせよ。 65 00:08:46,942 --> 00:08:51,613 お使い…。 では 頼んだぞ。 66 00:08:51,613 --> 00:08:54,950 お待ち下され! あの 和子様のご誕生は➡ 67 00:08:54,950 --> 00:08:57,286 岡崎にとって その いささか 戸惑う出来事…。 68 00:08:57,286 --> 00:09:00,622 (康政)かもしれぬな。 (万千代)それを私のような若輩が。 69 00:09:00,622 --> 00:09:03,525 我らのような古参が行けば より角が立とう。 70 00:09:03,525 --> 00:09:05,494 しかし 私も 田中城以来➡ 71 00:09:05,494 --> 00:09:08,497 岡崎で あまり よう思われては おらぬのでは…。 なるほど! 72 00:09:08,497 --> 00:09:14,497 ならば ここで礼を尽くし 心証をようしておくのも手じゃな。 73 00:09:24,313 --> 00:09:29,184 そうか。 父上に 新たに和子が。 74 00:09:29,184 --> 00:09:31,484 はっ…。 75 00:09:41,797 --> 00:09:46,568 母上 おかしな顔を なさっておいでですよ。 76 00:09:46,568 --> 00:09:50,472 (瀬名)そなたこそ おかしな事を。 77 00:09:50,472 --> 00:09:54,276 そなたに弟。 78 00:09:54,276 --> 00:10:00,276 徳川として これほど めでたい事はございますまい。 79 00:10:04,920 --> 00:10:07,823 万千代。 はっ…。 80 00:10:07,823 --> 00:10:12,628 岡崎は喜んでおった。 早速 祝いの品をお送りすると➡ 81 00:10:12,628 --> 00:10:17,328 父上に伝えてくれ。 (万千代)はっ! 82 00:10:24,239 --> 00:10:26,975 弟が生まれただけなのじゃがのう。 83 00:10:26,975 --> 00:10:30,312 岡崎は今 立場が 弱あ ございますゆえ。➡ 84 00:10:30,312 --> 00:10:32,981 弟君が お生まれになった というだけでも➡ 85 00:10:32,981 --> 00:10:36,318 不安を覚えるのかもしれませぬな。 86 00:10:36,318 --> 00:10:42,018 何か 岡崎が喜ぶ事を考えた方が よいかもしれぬの。 87 00:10:43,992 --> 00:10:46,662 織田にも 顔が立つであろう。 88 00:10:46,662 --> 00:10:49,564 さようにございますな。 89 00:10:49,564 --> 00:10:52,264 織田? 90 00:10:55,003 --> 00:10:59,675 側女を持つ? はい。 そなたも➡ 91 00:10:59,675 --> 00:11:02,577 跡継ぎの男子をもうけたい ところにございましょう。 92 00:11:02,577 --> 00:11:08,016 しかし 徳姫のほかにというのは。 織田は。 93 00:11:08,016 --> 00:11:12,888 (瀬名)側女に男子が生まれようと 母は徳姫。➡ 94 00:11:12,888 --> 00:11:15,691 これを揺るがせねばいい話です。➡ 95 00:11:15,691 --> 00:11:20,362 それより こちらに男子が生まれず➡ 96 00:11:20,362 --> 00:11:26,362 長丸とやらが そなたの跡を 継ぐなどとなっては…。 97 00:11:30,038 --> 00:11:35,738 織田にとっても 面白い話ではございますまい。 98 00:11:37,312 --> 00:11:47,012 確かに 舅殿の機嫌を取る意味では その方が よいかもしれませぬな。 99 00:11:48,657 --> 00:11:50,993 では さように。 100 00:11:50,993 --> 00:11:55,993 徳姫には 私から話しますゆえ。 101 00:11:57,666 --> 00:12:01,666 (直虎)あっ… お願いします。 102 00:12:20,355 --> 00:12:23,258 大きうなって…。 103 00:12:23,258 --> 00:12:26,558 [ 回想 ] 殿は できぬ事から 逃げ出しただけではないか! 104 00:12:29,364 --> 00:12:33,235 (昊天) おとわ。 手紙が来ておりますよ。 105 00:12:33,235 --> 00:12:35,535 はい。 106 00:12:41,309 --> 00:12:45,981 (南渓)お… 岡崎のお方様からか。 107 00:12:45,981 --> 00:12:51,653 はい。 瀬名様が 信康様の側室を 探しておられるそうで➡ 108 00:12:51,653 --> 00:12:55,323 井伊谷に よい女子はおらぬかと。 109 00:12:55,323 --> 00:13:01,663 年の頃のよい後家 もしくは 男子の生まれやすい家の女子でと。 110 00:13:01,663 --> 00:13:06,001 (南渓)信康様の ご嫡男が 欲しいという事かの。 111 00:13:06,001 --> 00:13:12,674 そういう事でございましょうが。 何故 急に。 112 00:13:12,674 --> 00:13:17,546 (方久)おとわ様 おとわ様! カ~ンカンカンカンカンカンカンカン…! 113 00:13:17,546 --> 00:13:21,349 何じゃ うれしそうに。 114 00:13:21,349 --> 00:13:25,220 こたび 徳川様に➡ 115 00:13:25,220 --> 00:13:31,693 新たに 男子が お生まれだそうにございます! 116 00:13:31,693 --> 00:13:34,963 これか 手紙のわけは。 117 00:13:34,963 --> 00:13:38,633 そのようですな。 ん? 118 00:13:38,633 --> 00:13:43,505 実は 瀬名様に頼み事をされての。 119 00:13:43,505 --> 00:13:47,642 もしや サボンの! サボンではない。 120 00:13:47,642 --> 00:13:52,981 女子じゃ。 信康様の側室を 探しておられるらしい。 121 00:13:52,981 --> 00:13:58,320 カ~ン! これは カ~ンで カ~ンでございましょう! 122 00:13:58,320 --> 00:14:02,190 あっ 高瀬様! 高瀬様は いかがにございましょう! 123 00:14:02,190 --> 00:14:09,331 高瀬は まあ 後家でも 男系でもないしのう。 124 00:14:09,331 --> 00:14:14,669 では! では! 近藤殿に ご相談してみますか? 125 00:14:14,669 --> 00:14:18,006 せぬ。 (方久)えっ ええっ えっ…? 126 00:14:18,006 --> 00:14:20,909 お家騒動の においのするところに 寄っていっても➡ 127 00:14:20,909 --> 00:14:23,678 ろくな事にはならぬ。 128 00:14:23,678 --> 00:14:28,550 しかし… もったいのうございませんか。➡ 129 00:14:28,550 --> 00:14:31,850 さように よい話。 130 00:14:35,624 --> 00:14:38,960 何か? 131 00:14:38,960 --> 00:14:44,833 昔は 皆を助ける竜宮小僧になると 言うとったのに。 132 00:14:44,833 --> 00:14:49,604 何だか 冷たい鬼ばばあに なってしもうて。 133 00:14:49,604 --> 00:14:53,508 私は 井伊が 面倒に巻き込まれぬようにと➡ 134 00:14:53,508 --> 00:14:55,510 考えておるだけではないですか! 135 00:14:55,510 --> 00:15:00,248 じゃが 瀬名が頼み事をしてくるなど➡ 136 00:15:00,248 --> 00:15:04,186 よっぽどの事ではないか? 137 00:15:04,186 --> 00:15:07,656 それは そうですが…。 138 00:15:07,656 --> 00:15:09,591 して そのころ。 139 00:15:09,591 --> 00:15:16,665 織田にもまた 一通の手紙が 届いておったのじゃ。 140 00:15:16,665 --> 00:15:19,334 (信長)徳は 何と言うてきたのだ。 141 00:15:19,334 --> 00:15:23,004 (明智光秀) 浜松に 信康殿の弟君が生まれ➡ 142 00:15:23,004 --> 00:15:27,876 信康殿に 側女を持たせる事になったと。 143 00:15:27,876 --> 00:15:29,878 徳は何と。 144 00:15:29,878 --> 00:15:33,615 (光秀)もし 側室に 男子が生まれたとしても➡ 145 00:15:33,615 --> 00:15:35,550 母は自分。 146 00:15:35,550 --> 00:15:40,288 自分に男子が生まれれば 跡継ぎは もちろん その子と➡ 147 00:15:40,288 --> 00:15:44,159 若殿にも 大方様にも お約束頂いておりますゆえ➡ 148 00:15:44,159 --> 00:15:46,859 ご案じなさらずと。 149 00:15:55,303 --> 00:16:00,175 徳は 夫思いじゃのう。 150 00:16:00,175 --> 00:16:02,644 (銃声) 151 00:16:02,644 --> 00:16:15,657 ♬~ 152 00:16:15,657 --> 00:16:21,997 (数正) 明智様。 かような むさ苦しき所へ お運び頂きまして。 153 00:16:21,997 --> 00:16:27,669 実は 上様から お話がございまして。 154 00:16:27,669 --> 00:16:31,006 舅殿から。 いかような。 155 00:16:31,006 --> 00:16:35,610 浜松殿に 弟君が お生まれになったそうで。 156 00:16:35,610 --> 00:16:38,910 あ… その事で。 157 00:16:41,283 --> 00:16:46,154 こたび ありがたくも 授かりましたようにございます。 158 00:16:46,154 --> 00:16:52,294 上様は これで ますます 岡崎の立場が悪くなろう➡ 159 00:16:52,294 --> 00:16:55,964 義理の父として 織田が岡崎を➡ 160 00:16:55,964 --> 00:17:00,302 助けてやらねばならぬと 仰せでございます。 161 00:17:00,302 --> 00:17:05,173 そこで ひとつ 官位でも授かってはいかがかと。 162 00:17:05,173 --> 00:17:08,977 従五位下ならば 力になれると。 163 00:17:08,977 --> 00:17:14,849 (数正)従五位下 浜松の殿と同じにございますな。 164 00:17:14,849 --> 00:17:17,319 はくをつけるためには➡ 165 00:17:17,319 --> 00:17:19,654 官位の一つくらい 持っておいた方が➡ 166 00:17:19,654 --> 00:17:22,557 よいのではないかと。 167 00:17:22,557 --> 00:17:27,996 ご案じ頂き 恐悦至極に存じますが➡ 168 00:17:27,996 --> 00:17:31,866 舅殿が織田の上様であらせられる。 169 00:17:31,866 --> 00:17:36,566 その一事だけで もう十分な お力添えかと。 170 00:17:38,606 --> 00:17:45,280 お志のみ ありがたく頂戴すると。 171 00:17:45,280 --> 00:17:51,580 そう 信康が申しておったと お伝え下さいませ。 172 00:17:57,292 --> 00:18:02,964 (数正)織田は まことに 若を気に入っておいでですな。 173 00:18:02,964 --> 00:18:05,867 (信康)舅殿は 私を取り込み➡ 174 00:18:05,867 --> 00:18:12,307 ゆくゆくは 父上に対し 謀反の一つでも起こさせたいのだ。 175 00:18:12,307 --> 00:18:16,007 浜松の殿に お伝えした方が。 176 00:18:19,180 --> 00:18:26,180 (信康) 父上は 先刻ご承知であろう。 177 00:18:28,857 --> 00:18:31,659 どうであろう。 178 00:18:31,659 --> 00:18:36,498 岡崎の衆に 岡崎城下に戻る事を再び許し➡ 179 00:18:36,498 --> 00:18:40,468 加えて 信康様は 浜松城に➡ 180 00:18:40,468 --> 00:18:46,608 そして 殿が 岡崎城に入られる という事ですか? 181 00:18:46,608 --> 00:18:53,281 信康は 織田の娘婿。 浜松を任せるとなれば➡ 182 00:18:53,281 --> 00:18:56,618 織田の覚えも よかろうと思うがな。 183 00:18:56,618 --> 00:19:00,955 (忠次)まあ そこは。 184 00:19:00,955 --> 00:19:04,626 ちょうど 安土城が出来上がったところ。 185 00:19:04,626 --> 00:19:07,295 お祝いに あがるとともに その旨を➡ 186 00:19:07,295 --> 00:19:09,631 織田殿に お伝えするが よろしかろう。 187 00:19:09,631 --> 00:19:11,931 (忠次)はっ。 188 00:19:18,640 --> 00:19:24,312 聞いてはおったが 徳川の織田への気の遣いようは➡ 189 00:19:24,312 --> 00:19:27,215 尋常ではないのう。 190 00:19:27,215 --> 00:19:33,588 あそこまで 織田が どう思うか 考えねばならぬのですね。 191 00:19:33,588 --> 00:19:41,262 何やら 井伊が 今川に へいこらしていたのを思い出すの。 192 00:19:41,262 --> 00:19:46,262 にらまれれば ひとたまりも ないのでしょうね。 193 00:19:57,278 --> 00:20:00,978 上様のおなりでございます。 194 00:20:16,965 --> 00:20:23,304 見事な馬をもろうたそうじゃな。 礼を言う。 195 00:20:23,304 --> 00:20:26,207 三河 遠江を抑えられましたのは➡ 196 00:20:26,207 --> 00:20:30,178 ひとえに 織田様のお力添えがあってこそ。 197 00:20:30,178 --> 00:20:33,648 今日の徳川がございますは 上様のおかげと➡ 198 00:20:33,648 --> 00:20:36,317 我が主からにございます。 199 00:20:36,317 --> 00:20:42,657 いつも 弟のように思うておると 申しておるではないか。 200 00:20:42,657 --> 00:20:44,592 もったいなきお言葉に ございまする。 201 00:20:44,592 --> 00:20:53,592 申しておるのに 何故 徳川は 余を欺こうとするかのう。 202 00:20:55,236 --> 00:20:58,936 あ… 欺くとは。 203 00:21:02,977 --> 00:21:07,277 徳姫様より 書状が届いた。 204 00:21:09,350 --> 00:21:11,286 (光秀)訴えによると➡ 205 00:21:11,286 --> 00:21:18,286 信康殿は 悪行の数々を なさっておいでのようじゃ。 206 00:21:21,930 --> 00:21:26,701 (光秀) 徳姫様に断りもなく 側室を置き➡ 207 00:21:26,701 --> 00:21:29,037 ないがしろにしておるそうでは ないか。 208 00:21:29,037 --> 00:21:31,940 それは まことか。 209 00:21:31,940 --> 00:21:34,642 断らずという事はないかと。 210 00:21:34,642 --> 00:21:36,642 内通は。 211 00:21:38,313 --> 00:21:41,983 書状によると 信康殿は➡ 212 00:21:41,983 --> 00:21:45,653 武田と通じておるとの事じゃが➡ 213 00:21:45,653 --> 00:21:48,323 それは まことか? 214 00:21:48,323 --> 00:21:51,993 いや まさか さような事は。 215 00:21:51,993 --> 00:21:55,863 浜松に男子が生まれた。 216 00:21:55,863 --> 00:21:59,867 立場を危うく思うた岡崎が➡ 217 00:21:59,867 --> 00:22:07,542 謀反を考えるのは ない話ではなかろうかと思うが。 218 00:22:07,542 --> 00:22:15,683 持ち帰り 問いただし…。 もしや…➡ 219 00:22:15,683 --> 00:22:20,021 浜松の指図で➡ 220 00:22:20,021 --> 00:22:26,894 岡崎に 内通をさせておるのか? 221 00:22:26,894 --> 00:22:33,568 め… めっそうも! 浜松の殿は さような事は決して。 222 00:22:33,568 --> 00:22:39,507 徳川殿は 余の頭越しに➡ 223 00:22:39,507 --> 00:22:44,646 武田と結ぼうとしたり➡ 224 00:22:44,646 --> 00:22:48,316 味方に ひと言もなく➡ 225 00:22:48,316 --> 00:22:52,186 敵と和睦をしたりされる お方ゆえのう。 226 00:22:52,186 --> 00:22:55,990 (忠次)決して 決して さような事はございませぬ! 227 00:22:55,990 --> 00:23:01,329 浜松は 織田に忠誠を誓うておりまする! 228 00:23:01,329 --> 00:23:04,029 では…。 229 00:23:08,002 --> 00:23:14,342 これは 岡崎が…➡ 230 00:23:14,342 --> 00:23:21,215 信康が 勝手にやっておる事と。 231 00:23:21,215 --> 00:23:25,215 そう考えてよいのじゃな。 232 00:23:31,693 --> 00:23:35,393 よいのじゃな。 233 00:23:44,272 --> 00:23:49,572 (忠次)か… かような事に。 234 00:23:52,647 --> 00:23:56,517 (忠世)それで 信康様が 武田と通じておるなどと➡ 235 00:23:56,517 --> 00:24:00,321 認めたのですか。➡ 236 00:24:00,321 --> 00:24:04,192 信康様を斬るなどと 請け負うてきたと申すのですか。➡ 237 00:24:04,192 --> 00:24:08,996 何故 何故 きっぱりと ないと申さなかったのか! 238 00:24:08,996 --> 00:24:11,666 ああ言わねば➡ 239 00:24:11,666 --> 00:24:16,537 徳川ごと反旗を翻したと 言われんばかりじゃった! 240 00:24:16,537 --> 00:24:23,277 そなた 忠次…➡ 241 00:24:23,277 --> 00:24:29,684 まさか この機に乗じて➡ 242 00:24:29,684 --> 00:24:34,984 信康を廃してしまおうと 思うておるのではあるまいな。 243 00:24:39,494 --> 00:24:44,198 それは あまりのお言葉。 244 00:24:44,198 --> 00:24:48,636 確かに 私は 今川を好ましく 思うておりませぬが。 245 00:24:48,636 --> 00:24:51,973 (康政)まず 調べましょう! 246 00:24:51,973 --> 00:24:57,845 織田に申し開きをするにも まず 向こうがあげた話を➡ 247 00:24:57,845 --> 00:25:01,315 まこと 根も葉もない うそで あるかどうか。 248 00:25:01,315 --> 00:25:07,989 それを調べねば 無実であると出られませぬ。 249 00:25:07,989 --> 00:25:18,332 ♬~ 250 00:25:18,332 --> 00:25:22,203 殿が? 殿が まこと さような事を? 251 00:25:22,203 --> 00:25:28,976 はい。 しばしの間 御自らは岡崎へ そして 信康様は 浜松へ。➡ 252 00:25:28,976 --> 00:25:33,815 そうする事で 浜松と岡崎の垣根を取り払い➡ 253 00:25:33,815 --> 00:25:38,619 家来たちを 岡崎城下に戻してやりたいと。 254 00:25:38,619 --> 00:25:41,619 まあ…。 255 00:25:43,291 --> 00:25:49,163 殿は 信康様を 第一に考えていらっしゃいます。 256 00:25:49,163 --> 00:25:52,300 (瀬名)あの 側室たちも➡ 257 00:25:52,300 --> 00:25:55,636 共に 浜松の方へ連れてまいっても よろしいか。 258 00:25:55,636 --> 00:25:59,507 ご側室を… 一体 どこのお家の方で。 259 00:25:59,507 --> 00:26:04,312 浅原殿と日向殿の娘御に ございます。 260 00:26:04,312 --> 00:26:06,247 (数正)しかし この折に➡ 261 00:26:06,247 --> 00:26:08,649 ありがたいお心遣いに ございますな。 262 00:26:08,649 --> 00:26:13,321 全く。 この折とは? 263 00:26:13,321 --> 00:26:16,657 (忠世)織田の言葉どおり➡ 264 00:26:16,657 --> 00:26:22,530 側室が 武田の元家臣の娘ではあったのか。 265 00:26:22,530 --> 00:26:25,333 (康政)はい。 しかしながら➡ 266 00:26:25,333 --> 00:26:29,670 ふさわしき者が たまたまという事のようでした。 267 00:26:29,670 --> 00:26:34,508 (忠勝)やはり 全ては織田の言いがかりかの。 268 00:26:34,508 --> 00:26:36,944 (康政)織田は 信康様に➡ 269 00:26:36,944 --> 00:26:41,616 殿と同じ 従五位下を与えてやると 言うてきたと。➡ 270 00:26:41,616 --> 00:26:45,286 長丸様が お生まれになった この折に乗じ➡ 271 00:26:45,286 --> 00:26:48,956 恐らく 信康様を手なずけ➡ 272 00:26:48,956 --> 00:26:52,627 自分の手駒になさろうと されたようですが➡ 273 00:26:52,627 --> 00:26:56,297 賢明な信康様は それをご辞退なされた。➡ 274 00:26:56,297 --> 00:27:03,170 それが こたびの言いがかりの きっかけになったのではと。 275 00:27:03,170 --> 00:27:07,870 取り込めぬのなら いっそという事か。 276 00:27:15,650 --> 00:27:18,986 (忠次)も… もはや…➡ 277 00:27:18,986 --> 00:27:24,686 信康様のお首を差し出すほか ないのでは。 278 00:27:30,331 --> 00:27:34,201 織田に刃向かえば たたきのめされる事は必至。 279 00:27:34,201 --> 00:27:39,941 それに 信康様ご自身も 理由をお作りになったところも…。 280 00:27:39,941 --> 00:27:41,876 誰のせいで こうなったと 思うておる! 281 00:27:41,876 --> 00:27:46,614 私にございます! 私に…。 己の手落ちを棚に上げ➡ 282 00:27:46,614 --> 00:27:49,951 信康に ぬれぎぬを着せると 言うのか! 283 00:27:49,951 --> 00:27:52,620 私の手落ちにございますゆえ➡ 284 00:27:52,620 --> 00:27:57,320 あえて 皆が言いにくい事を 申し上げております! 285 00:28:02,964 --> 00:28:06,834 そなたは…➡ 286 00:28:06,834 --> 00:28:12,974 そなたは もう 織田に はせ参じよ。 287 00:28:12,974 --> 00:28:47,274 ♬~ 288 00:28:47,274 --> 00:28:50,974 殿は お一人で碁か。 289 00:28:56,283 --> 00:29:01,956 あの… お教え頂いても よろしうございますか? 290 00:29:01,956 --> 00:29:03,891 何じゃ。 291 00:29:03,891 --> 00:29:06,627 徳川は 織田にとり➡ 292 00:29:06,627 --> 00:29:09,530 武田潰しのための 大事な味方のはず。 293 00:29:09,530 --> 00:29:12,830 それを 何故 かような事を。 294 00:29:15,302 --> 00:29:20,975 味方ではあるが 徳川が大きくなりすぎるのは➡ 295 00:29:20,975 --> 00:29:24,645 織田の望むところではないのだ。 296 00:29:24,645 --> 00:29:30,518 大方様の兄 水野殿が 武田と通じたゆえに➡ 297 00:29:30,518 --> 00:29:33,818 殺せと織田から言われた話を 覚えておるか。 298 00:29:35,589 --> 00:29:41,462 確か 3年ほど前の。 299 00:29:41,462 --> 00:29:45,599 (康政) あれも織田の言いがかりだ。➡ 300 00:29:45,599 --> 00:29:52,299 結局 織田に逆らえず 我らは 大方様の兄上を切った。 301 00:29:55,609 --> 00:29:59,609 さようなわけでございましたか。 302 00:30:01,282 --> 00:30:04,185 知らぬ事にしておいてくれ。 303 00:30:04,185 --> 00:30:08,185 弱腰を 家中に さらす事になるゆえな。 304 00:30:10,958 --> 00:30:13,958 (万福)大方様。 305 00:30:24,505 --> 00:30:28,505 (於大) 殿に お取り次ぎを願います。 306 00:30:30,978 --> 00:30:33,881 誰も入れぬようにと。 307 00:30:33,881 --> 00:30:38,319 母が来たと 伝えなさい。 308 00:30:38,319 --> 00:30:41,319 (康政)しばし お待ちを。 309 00:30:53,868 --> 00:30:57,168 大方様。 どうぞ。 310 00:31:19,360 --> 00:31:21,360 お話とは。 311 00:31:23,030 --> 00:31:29,370 私から お願いがござります。 312 00:31:29,370 --> 00:31:37,070 殿。 信康を お斬りなされ。 313 00:31:41,315 --> 00:31:44,985 仰せの意味が分かりかねますが。 314 00:31:44,985 --> 00:31:49,323 折よく 長丸も得た事ですし。 315 00:31:49,323 --> 00:31:53,994 信康がおらぬようになっても 大事はござりませぬでしょう。 316 00:31:53,994 --> 00:31:56,897 人の子の母とは思えぬ お言葉。 317 00:31:56,897 --> 00:32:03,671 人の子の母であるがゆえ 言うております。 318 00:32:03,671 --> 00:32:08,542 獣は お家のため 我が子を殺めたりは致しませぬ。➡ 319 00:32:08,542 --> 00:32:15,015 なれど 武家とは そういうものです。 320 00:32:15,015 --> 00:32:23,357 お家を守るためには 己自身 親 兄弟も➡ 321 00:32:23,357 --> 00:32:29,230 子の命さえ 人柱として 断たねばならぬ時がある。➡ 322 00:32:29,230 --> 00:32:33,968 その中で 生かされてきたのですから➡ 323 00:32:33,968 --> 00:32:39,968 そなただけが逃れたいと言うは それは通りませぬ。 324 00:32:46,547 --> 00:32:56,223 それは通らぬのです。 竹千代。 325 00:32:56,223 --> 00:33:14,008 ♬~ 326 00:33:14,008 --> 00:33:19,708 分かりました。 母上。 327 00:33:27,354 --> 00:33:33,627 信康を 斬ります。 328 00:33:33,627 --> 00:34:03,324 ♬~ 329 00:34:03,324 --> 00:34:07,324 お方様。 お客様が。 330 00:34:18,339 --> 00:34:21,008 何やら 皆 活気があるの。 331 00:34:21,008 --> 00:34:23,911 はい よい知らせがございまして。 332 00:34:23,911 --> 00:34:26,211 よい知らせ…。 333 00:34:31,352 --> 00:34:33,620 おとわ様! 334 00:34:33,620 --> 00:34:39,493 瀬名様 こたびは おめでとうございます! 335 00:34:39,493 --> 00:34:41,493 え…? 336 00:34:43,964 --> 00:34:48,302 (瀬名)かように すぐに授かるわけ ございませんでしょう。 337 00:34:48,302 --> 00:34:50,237 男子かどうかなど➡ 338 00:34:50,237 --> 00:34:53,974 生まれてくるまで 分かるわけもございませんし。 339 00:34:53,974 --> 00:34:56,974 何じゃ…。 340 00:35:03,650 --> 00:35:13,327 おとわ様とは 15年 いや もっとにございましょうか。 341 00:35:13,327 --> 00:35:15,262 そうなる。 342 00:35:15,262 --> 00:35:23,670 あ… そうなりましょうかの。 お方様。 343 00:35:23,670 --> 00:35:25,606 おやめ下さいませ。 344 00:35:25,606 --> 00:35:32,279 昔のように 瀬名と お呼び下さいませ。 345 00:35:32,279 --> 00:35:37,151 あの 還俗なさったと 聞いておったのですが➡ 346 00:35:37,151 --> 00:35:42,451 また ご出家を? あ… これはの。 347 00:35:48,295 --> 00:35:53,634 歩き回る時には 尼姿の方が 何かと都合がようての。 348 00:35:53,634 --> 00:35:59,306 方便じゃ。 まあ 方便にございますか? 349 00:35:59,306 --> 00:36:03,977 仏は さような小さき事 お気にはなさらぬであろう。 350 00:36:03,977 --> 00:36:06,313 (笑い声) (数正)よいのですか。 351 00:36:06,313 --> 00:36:09,216 随分と罰当たりな物言いを されてますが。 352 00:36:09,216 --> 00:36:12,186 つける薬も のうてな。 353 00:36:12,186 --> 00:36:17,324 ところで では よい知らせとは 何であったのじゃ。 354 00:36:17,324 --> 00:36:22,663 ああ 今日 こちらに殿が参られるのです。 355 00:36:22,663 --> 00:36:27,534 で 信康が浜松の方へ。 356 00:36:27,534 --> 00:36:30,337 では 瀬名様も 久しぶりに➡ 357 00:36:30,337 --> 00:36:33,607 ぼんやり殿と ぼんやりできるのじゃな。 358 00:36:33,607 --> 00:36:38,278 ええ。 ぼんやりを堪能できまする。 359 00:36:38,278 --> 00:36:41,615 そうか。 よかったのう。 360 00:36:41,615 --> 00:36:47,488 いや 実は かようなものをお持ちし。 361 00:36:47,488 --> 00:36:49,490 (瀬名)これは。 362 00:36:49,490 --> 00:36:54,194 井伊谷から 側室を出すという話は 難しいが➡ 363 00:36:54,194 --> 00:37:00,494 せめて 我らで 子宝祈願でも しようかと思うたのじゃが。 364 00:37:02,903 --> 00:37:08,308 是非 是非 お願い申しまする! 365 00:37:08,308 --> 00:37:10,978 信康と徳姫を! はっ。 366 00:37:10,978 --> 00:37:13,647 え? するのか? 367 00:37:13,647 --> 00:37:17,985 何がどうあれ 男子が生まれた方が よいに決まっておりますし! 368 00:37:17,985 --> 00:37:22,322 あ… ひょっとして 殿も参られてからの方が! 369 00:37:22,322 --> 00:37:25,225 きっと その方が よろしうございますね! 370 00:37:25,225 --> 00:37:28,525 まあ そうじゃな。 371 00:37:33,267 --> 00:37:35,202 これ 数正! 372 00:37:35,202 --> 00:37:39,139 ≪(数正)何をなされますか! ≪(一同)若! 373 00:37:39,139 --> 00:37:44,278 (数正) 若! 榊原殿 おやめ下され! 374 00:37:44,278 --> 00:37:46,978 信康…! 375 00:37:50,150 --> 00:37:53,850 これは 何が。 376 00:37:59,626 --> 00:38:02,296 万千代 万福…! 377 00:38:02,296 --> 00:38:07,968 殿! これは いかなる事に ございましょう! 378 00:38:07,968 --> 00:38:11,305 (康政)武田と内通したる廉にて➡ 379 00:38:11,305 --> 00:38:18,005 信康様を大浜城へ幽閉した上 死罪とする事となった。 380 00:38:19,646 --> 00:38:21,582 (数正)何かの間違いに ございましょう!➡ 381 00:38:21,582 --> 00:38:24,318 信康様は 武田と内通など なしておりませぬ! 382 00:38:24,318 --> 00:38:28,989 武田の元家臣の娘を 側室に入れたと聞いたが。 383 00:38:28,989 --> 00:38:32,259 (瀬名)殿! 殿!➡ 384 00:38:32,259 --> 00:38:36,959 その者らは 既に 徳川に下った者たち! 385 00:38:38,599 --> 00:38:43,487 もし それを罪と言うのならば その者らを選んだは私! 386 00:38:43,487 --> 00:38:46,290 私をお裁き下され!➡ 387 00:38:46,290 --> 00:38:49,960 殿! 聞いておられますか!➡ 388 00:38:49,960 --> 00:38:57,634 信康は 内通などしておりませぬ! 私をお裁き下され! 389 00:38:57,634 --> 00:39:00,537 殿! 殿! 390 00:39:00,537 --> 00:39:05,309 奥は乱心しおった。 下がらせよ。 はっ! 391 00:39:05,309 --> 00:39:07,978 殿…! 392 00:39:07,978 --> 00:39:10,881 殿! 殿!➡ 393 00:39:10,881 --> 00:39:13,850 これは いかなる事にございますか!➡ 394 00:39:13,850 --> 00:39:17,850 殿! 殿! 395 00:39:21,525 --> 00:39:26,663 (親吉) 私の! 私の首で なんとか! 396 00:39:26,663 --> 00:39:30,000 なんとか なりますまいか! 397 00:39:30,000 --> 00:39:34,838 信康様の落ち度ならば 守り役でございます私の落ち度! 398 00:39:34,838 --> 00:39:39,276 何とぞ 私の首で! 399 00:39:39,276 --> 00:39:42,612 親吉…。 それがしも 腹を詰めまする! 400 00:39:42,612 --> 00:39:46,283 拙者も! 今 ここで よろしうございます! 401 00:39:46,283 --> 00:39:54,958 (ざわめき) 402 00:39:54,958 --> 00:39:57,658 鎮まれ…。 403 00:39:59,830 --> 00:40:02,830 鎮まれと言うておる! 404 00:40:05,302 --> 00:40:08,205 私は 内通などしておらぬ。 405 00:40:08,205 --> 00:40:10,974 これは 何かの間違いだ。 406 00:40:10,974 --> 00:40:16,847 しばしすれば 疑いは きっと晴れる。 407 00:40:16,847 --> 00:40:20,547 殿が晴らして下さるはずだ。 408 00:40:22,319 --> 00:40:25,989 短慮には走るな。 409 00:40:25,989 --> 00:40:29,326 血気に はやるな。 410 00:40:29,326 --> 00:40:32,662 さような事をして よい事は一つもない。 411 00:40:32,662 --> 00:40:38,535 それこそ かような事を仕掛けた輩の…➡ 412 00:40:38,535 --> 00:40:42,535 真の敵の思うつぼだ! 413 00:40:47,010 --> 00:40:50,680 (信康)よいか。➡ 414 00:40:50,680 --> 00:40:53,583 俺は必ず戻ってくる。➡ 415 00:40:53,583 --> 00:41:01,283 その日まで 皆 待っていてくれ。 416 00:41:19,042 --> 00:41:23,914 信康様! (新吉)若… 若~! 417 00:41:23,914 --> 00:41:30,053 (一同)若! 若…! 418 00:41:30,053 --> 00:41:39,863 ♬~ 419 00:41:39,863 --> 00:41:43,163 (氏真)いや~ 待たせたの。 420 00:41:47,003 --> 00:41:50,303 (氏真) 今日は いかなる用向きじゃ? 421 00:41:57,647 --> 00:42:00,347 すまぬの。 422 00:42:03,019 --> 00:42:08,892 (常慶) 我が主からの密書にございます。 423 00:42:08,892 --> 00:42:11,592 密書…。 424 00:42:30,714 --> 00:42:35,986 (家康)「太守様 徳川に力をお貸し下さい」。 425 00:42:35,986 --> 00:42:41,324 泰勝 出かける支度を整えよ。 426 00:42:41,324 --> 00:42:44,227 (泰勝)はっ。 427 00:42:44,227 --> 00:42:49,527 では。 お力添え頂けると。 428 00:42:51,968 --> 00:42:55,338 瀬名の父は 我が一門。 429 00:42:55,338 --> 00:43:00,677 信康は 今川の血を引くものじゃ。 430 00:43:00,677 --> 00:43:06,977 かような話 力添えせぬ理由が どこにあるというのじゃ! 431 00:43:08,552 --> 00:43:11,688 続く。 432 00:43:11,688 --> 00:43:13,623 あと半月もたせれば➡ 433 00:43:13,623 --> 00:43:17,027 若様を救い出せるという事に ございますな。 頼みがある。 434 00:43:17,027 --> 00:43:19,362 私は あのような思いは しとうない! 435 00:43:19,362 --> 00:43:22,032 ならば お分かりのはずです。 お方様のお覚悟も。 436 00:43:22,032 --> 00:43:24,935 余も好きにするがの。 (家康)瀬名に追っ手を放て!➡ 437 00:43:24,935 --> 00:43:27,370 捕らえ次第 首をはねるがよい! 438 00:43:27,370 --> 00:43:29,706 (氏真)徳川殿! (万千代)考えましょう! 439 00:43:29,706 --> 00:43:32,006 徳川のために! 440 00:43:33,577 --> 00:43:35,512 <愛知県岡崎市。➡ 441 00:43:35,512 --> 00:43:42,285 徳川家康の母 於大の方は 岡崎城で 家康を出産しました。➡ 442 00:43:42,285 --> 00:43:47,991 城内には へその緒などをおさめた 塚が残されています。➡ 443 00:43:47,991 --> 00:43:52,329 於大は 岡崎城の鬼門に 大泉寺を建立し➡ 444 00:43:52,329 --> 00:43:56,629 家康の武運長久を祈ったと 伝わっています> 445 00:44:00,003 --> 00:44:06,343 <しかし 兄が松平家と敵対。 於大は離縁され➡ 446 00:44:06,343 --> 00:44:10,013 矢作川を船で下り 実家に戻りました。➡ 447 00:44:10,013 --> 00:44:16,686 その後 久松俊勝と再婚し 現在の阿久比町へ移り住みます。➡ 448 00:44:16,686 --> 00:44:20,557 洞雲院には 家康の無事を願い➡ 449 00:44:20,557 --> 00:44:25,557 自らの血を薄めて行った写経が 残されています> 450 00:44:27,330 --> 00:44:31,034 <於大は 人質となった家康に 衣服などを送り➡ 451 00:44:31,034 --> 00:44:34,638 音信を絶やさなかったと いいます。➡ 452 00:44:34,638 --> 00:44:39,509 久松家の居城 坂部城。➡ 453 00:44:39,509 --> 00:44:45,649 永禄3年 桶狭間に向かう家康は 母に一目会おうと ここを訪れ➡ 454 00:44:45,649 --> 00:44:49,519 およそ15年ぶりの再会を 果たしました。➡ 455 00:44:49,519 --> 00:44:55,519 遠く離れていても 親子の絆が 家康を支えたのです> 456 00:45:33,913 --> 00:45:38,651 <長崎遊学から江戸に戻った 私 保本 登は➡ 457 00:45:38,651 --> 00:45:41,554 幕府のお目見え医に なるつもりだったが➡ 458 00:45:41,554 --> 00:45:46,326 意に反して 小石川養生所で 働くよう命じられた。➡ 459 00:45:46,326 --> 00:45:50,663 私は 養生所の所長 新出去定に 反発したが➡ 460 00:45:50,663 --> 00:45:54,000 赤ひげと呼ばれる この風変わりな男に➡ 461 00:45:54,000 --> 00:45:56,900 どこか引かれるものも 感じていた>