1 00:00:02,202 --> 00:00:06,073 (八兵衛)ああっ! うわあっ! 2 00:00:06,073 --> 00:00:11,278 (八兵衛の女房)旦那様! 旦那様 しっかりしてください!➡ 3 00:00:11,278 --> 00:00:14,181 旦那様! 4 00:00:14,181 --> 00:00:17,784 旦那様!➡ 5 00:00:17,784 --> 00:00:23,090 旦那様! しっかりしてください! 旦那様! 6 00:00:25,959 --> 00:00:28,662 すいません すいません すいません…。 7 00:00:34,668 --> 00:00:36,670 ふん いつも あくどいことやってっから➡ 8 00:00:36,670 --> 00:00:41,308 バチが当たったんだ。 恨んで死んだ人たちの たたりだよ なあ。 9 00:00:41,308 --> 00:00:43,310 ああ。 (一つ目小僧)ヒヒヒ…。➡ 10 00:00:43,310 --> 00:00:48,649 へへへ… 愉快だ 愉快だ ホホホ…。 11 00:00:48,649 --> 00:00:53,987 (百鬼)お前 何をしているのだ。 12 00:00:53,987 --> 00:00:57,324 へえ 楽しんで いるのですよ。 13 00:00:57,324 --> 00:01:00,928 ヒャヒャヒャ…。 14 00:01:00,928 --> 00:01:04,398 おや…? しっかりしてください! 旦那様! 15 00:01:04,398 --> 00:01:06,333 旦那様! 16 00:01:06,333 --> 00:01:09,770 あああ…! 17 00:01:09,770 --> 00:01:11,705 (雇い人たち)旦那様! 18 00:01:11,705 --> 00:01:15,409 旦那様! ああ~っ! 旦那様! 19 00:01:15,409 --> 00:01:17,778 (一つ目小僧)ヒヒヒ… ハハハ…。 20 00:01:17,778 --> 00:01:20,080 ウヒャヒャヒャ…。 21 00:01:22,649 --> 00:01:25,652 何だ もう終わりか…。 22 00:01:25,652 --> 00:01:31,325 (百鬼)お前 人が苦しんで 死ぬのを見るのが そんなに楽しいか? 23 00:01:31,325 --> 00:01:36,630 へえ。 これほど楽しいことは この世に ありましょうか。 24 00:01:39,066 --> 00:01:41,802 それにしても この あこぎな金貸しは➡ 25 00:01:41,802 --> 00:01:44,638 あちこちから 恨まれていたので➡ 26 00:01:44,638 --> 00:01:48,809 恨む者を見つけるのも たやすいことで。 イッヒヒヒ…。 27 00:01:48,809 --> 00:01:52,679 これは面白い! ヒヒヒ…。 28 00:01:52,679 --> 00:01:55,582 (百鬼)そんなことをしている暇はない!➡ 29 00:01:55,582 --> 00:01:58,285 さっさと あの男を片づけろ! 30 00:02:00,253 --> 00:02:02,189 ふん…。 31 00:02:02,189 --> 00:02:04,758 ほい。 32 00:02:04,758 --> 00:02:07,594 お呼びのようで 百鬼様。 33 00:02:07,594 --> 00:02:10,263 何を もたもたしておる! 34 00:02:10,263 --> 00:02:12,599 さっさと 新海一馬を始末しろ! 35 00:02:12,599 --> 00:02:15,402 分かっておりますよ。 36 00:02:15,402 --> 00:02:21,274 あの男を殺すのに 最も面白い すべが あります。 37 00:02:21,274 --> 00:02:23,276 面白い すべ? 38 00:02:23,276 --> 00:02:28,782 あの男は この世で最も 信頼している者に➡ 39 00:02:28,782 --> 00:02:31,618 恨まれて 死ぬのです。➡ 40 00:02:31,618 --> 00:02:34,521 オホホホ…。 41 00:02:34,521 --> 00:02:36,490 それは 何者だ? 42 00:02:36,490 --> 00:02:44,965 あの男を 幼き頃より見守ってきた 大切な お ひ と。 43 00:02:44,965 --> 00:02:47,634 ヒッヒッヒッ…。 44 00:02:47,634 --> 00:02:52,139 新海一馬は…➡ 45 00:02:52,139 --> 00:02:56,309 清庵和尚に殺されるのです。 46 00:02:56,309 --> 00:02:59,646 清庵に…。 47 00:02:59,646 --> 00:03:04,918 はい 面白いでしょう ヒッヒッヒッ…。 48 00:03:04,918 --> 00:03:09,256 <何だか 恐ろしいことが 始まりそうですね。➡ 49 00:03:09,256 --> 00:03:13,126 どうにかして 食い止めなければ なりません。➡ 50 00:03:13,126 --> 00:03:19,833 では 今宵の「大江戸もののけ物語」 始まり 始まり~> 51 00:03:32,412 --> 00:03:35,615 (お雛)バカ師匠! 52 00:03:35,615 --> 00:03:43,356 (一馬)どうやら 私は おようちゃんに 恋してしまったようです。 53 00:03:43,356 --> 00:03:45,292 (およう)一馬様。 54 00:03:45,292 --> 00:03:49,629 え~… いや そういうのは➡ 55 00:03:49,629 --> 00:03:51,631 2人の時に言うだろ…。 56 00:03:57,304 --> 00:04:00,574 フッ。 57 00:04:00,574 --> 00:04:02,909 あ~! すっきりした! 58 00:04:02,909 --> 00:04:05,812 バカ バカ バカ! 何が すっきりしただよ! 59 00:04:05,812 --> 00:04:08,248 あちっ! あちちっ…! 60 00:04:08,248 --> 00:04:12,119 あちちっ…! 61 00:04:12,119 --> 00:04:16,590 よいしょ あっち~ あちち…。 62 00:04:16,590 --> 00:04:19,292 おいしそうですね! へへへ…。 63 00:04:21,394 --> 00:04:26,233 ったく 師匠は…。 64 00:04:26,233 --> 00:04:29,603 では 私は これから道場に参りますので。 はい お雛。 65 00:04:29,603 --> 00:04:33,106 ちょっ…。 これで失礼します。 66 00:04:33,106 --> 00:04:37,777 おい 師匠! あっ お雛 気を付けて帰れよ。 67 00:04:37,777 --> 00:04:40,280 早く行かないと 父上に叱られる…。 68 00:04:40,280 --> 00:04:46,086 えっと おようちゃん お雛 では また明日! 69 00:04:46,086 --> 00:04:48,021 自分だけ すっきりして おようねえちゃんは➡ 70 00:04:48,021 --> 00:04:51,291 モヤモヤしただけだろ! バカ師匠が! 71 00:04:51,291 --> 00:04:53,960 バカ師匠? 72 00:04:53,960 --> 00:04:59,299 ん? よかったら その話➡ 73 00:04:59,299 --> 00:05:01,234 聞かせてくれぬか? 74 00:05:01,234 --> 00:05:03,236 えっ…。 75 00:05:03,236 --> 00:05:05,572 いいのか? ああ。 76 00:05:05,572 --> 00:05:08,241 聞いてくれるのか!? おお…。 77 00:05:08,241 --> 00:05:11,912 うちの師匠はな 本当にバカなんだよ! 78 00:05:11,912 --> 00:05:14,247 この間もな 池に落とした手ぬぐい拾おうとして➡ 79 00:05:14,247 --> 00:05:16,183 自分も落ちちゃったんだよ! 80 00:05:16,183 --> 00:05:19,586 それはな 晴が後ろから つっついたから落ちたのに➡ 81 00:05:19,586 --> 00:05:21,521 まったく気付いてないんだよ! 82 00:05:21,521 --> 00:05:24,257 ハハハ… そうか うん ありがとう。 83 00:05:24,257 --> 00:05:27,928 あっ あとな 次郎吉が 手習いやりたくないから➡ 84 00:05:27,928 --> 00:05:30,263 ズルして 墨をひっくり返したんだけどな➡ 85 00:05:30,263 --> 00:05:32,599 それも全く気付かないで➡ 86 00:05:32,599 --> 00:05:35,101 「次郎吉 大丈夫か!」って➡ 87 00:05:35,101 --> 00:05:38,138 必死に拭いてやってな。 そうでしたか どうも。 88 00:05:38,138 --> 00:05:41,608 あっ この間もな お咲が早くうちに帰りたいからって➡ 89 00:05:41,608 --> 00:05:43,944 頭痛いって うそついたんだよ。 90 00:05:43,944 --> 00:05:46,780 そしたらな お咲をおぶって 家まで連れて行って➡ 91 00:05:46,780 --> 00:05:50,951 お医者まで呼んでやったんだよ。 ああ 大丈夫か? 92 00:05:50,951 --> 00:05:53,853 あとな 長太が泣くのなんて いつものことなのに➡ 93 00:05:53,853 --> 00:05:56,289 泣きやむまで そばに いてやるんだよ。 94 00:05:56,289 --> 00:05:59,125 はあ はあ はあ…。 95 00:05:59,125 --> 00:06:04,564 ってなわけなんだよ! 本当にバカだろ? うちの師匠は。 96 00:06:04,564 --> 00:06:06,499 おお…。 97 00:06:06,499 --> 00:06:09,236 話は もういいか? 98 00:06:09,236 --> 00:06:12,939 ああ うん。 それでは。 99 00:06:14,574 --> 00:06:20,747 あっ 誰だか知らないが ありがとな! 師匠の話 聞いてくれて。 100 00:06:20,747 --> 00:06:24,618 ああ! すっきりした! 101 00:06:24,618 --> 00:06:29,122 ん? これじゃ 師匠と同じじゃないか! 102 00:06:31,458 --> 00:06:36,229 そんなに あの男が好きなら 話にならん。 103 00:06:36,229 --> 00:06:38,164 ん? 104 00:06:38,164 --> 00:06:40,934 (太助)兄貴 もう俺のお菓子…。 105 00:06:40,934 --> 00:06:43,603 おい おい お前。 106 00:06:43,603 --> 00:06:45,538 ん? 107 00:06:45,538 --> 00:06:51,278 手習い塾の一馬師匠を 知っておるか? 108 00:06:51,278 --> 00:06:55,148 うん 知ってるよ。 師匠が どうかしたのか? 109 00:06:55,148 --> 00:06:58,151 (おなかの鳴る音) ん? 110 00:06:58,151 --> 00:07:00,086 あっ。 111 00:07:00,086 --> 00:07:03,223 腹が減っているのか。 うん。 112 00:07:03,223 --> 00:07:05,558 さっき兄ちゃんに 菓子を取られたんだ。 113 00:07:05,558 --> 00:07:07,494 ヒッヒッヒッ…。 114 00:07:07,494 --> 00:07:11,231 そうか そうか。 115 00:07:11,231 --> 00:07:13,233 あっ! まんじゅう! 116 00:07:13,233 --> 00:07:15,568 欲しいか? うん。 117 00:07:15,568 --> 00:07:19,739 だったら 師匠の話を 聞かせてくれぬか? 118 00:07:19,739 --> 00:07:22,776 師匠の話? ああ。 119 00:07:22,776 --> 00:07:25,545 師匠の どんな話だ? 120 00:07:25,545 --> 00:07:29,349 そうだなあ…。 121 00:07:31,351 --> 00:07:35,588 師匠から 悪さをされた話だ。 122 00:07:35,588 --> 00:07:38,925 悪さをされた話…。 123 00:07:38,925 --> 00:07:40,860 う~ん…。 124 00:07:40,860 --> 00:07:44,798 う~ん…。 ないのか。 125 00:07:44,798 --> 00:07:46,100 ならば…。 126 00:07:48,635 --> 00:07:50,937 ある! あるよ! 127 00:07:50,937 --> 00:07:54,607 ♬~ 128 00:07:54,607 --> 00:07:58,778 ありがとう! では 頼んだぞ。 129 00:07:58,778 --> 00:08:02,349 同じ話を 和尚様にすればいいんだね? 130 00:08:02,349 --> 00:08:06,553 そうだ。 できるだけ 大げさにだ。 131 00:08:06,553 --> 00:08:08,488 任せとけ! 132 00:08:08,488 --> 00:08:14,294 ヘッヘッヘッ…。 133 00:08:14,294 --> 00:08:17,731 これでよい これでよい。 134 00:08:17,731 --> 00:08:20,533 めでたし めでたし。 135 00:08:23,069 --> 00:08:25,005 ヘッヘッヘッ…。 136 00:08:25,005 --> 00:08:27,007 ホッホッホッ…。 137 00:08:29,843 --> 00:08:34,581 清庵様! はあ はあ はあ…。 138 00:08:34,581 --> 00:08:36,616 はあ はあ… おはようございます。 139 00:08:36,616 --> 00:08:38,752 (清庵)ああ 一馬殿。 おはようございます。 140 00:08:38,752 --> 00:08:41,454 あの これ! 見てください。 141 00:08:43,256 --> 00:08:47,927 何だか かわいらしいでしょ。 うちの庭に 落ちていたんです。 142 00:08:47,927 --> 00:08:50,730 清庵様に見ていただこうと 持って参りました。 143 00:08:54,801 --> 00:08:59,606 清庵様? どうかなさいましたか? 144 00:09:03,043 --> 00:09:05,712 一馬殿 ちょっとお話が…。 145 00:09:05,712 --> 00:09:07,714 はい。 146 00:09:17,223 --> 00:09:24,097 あの 清庵様 話とは…? 147 00:09:24,097 --> 00:09:28,234 清庵様? 148 00:09:28,234 --> 00:09:32,072 ん~… 一馬殿。 149 00:09:32,072 --> 00:09:36,242 どうか お気を悪くしないで 聞いていただきたいのですが…。 150 00:09:36,242 --> 00:09:39,078 はい。 151 00:09:39,078 --> 00:09:43,583 昨日… もそっと。 152 00:09:46,386 --> 00:09:52,091 昨日 太助が 妙なこと言いだしましてね。 153 00:09:52,091 --> 00:09:55,595 妙なこと? ええ。 154 00:09:55,595 --> 00:09:59,933 一馬殿が 手習い塾の踏み台を…➡ 155 00:09:59,933 --> 00:10:04,804 わざと壊したって 言うんですよ。 156 00:10:04,804 --> 00:10:07,407 手習い塾の踏み台? 157 00:10:07,407 --> 00:10:10,910 少し前に一馬殿が 直してくれたものですよ。 158 00:10:13,780 --> 00:10:16,282 痛っ! お~…。 159 00:10:16,282 --> 00:10:18,618 おやおや これは 一馬殿。 160 00:10:18,618 --> 00:10:20,553 お早いですな。 161 00:10:20,553 --> 00:10:23,957 昨日 太助がこれで けがをしたものですから。 162 00:10:23,957 --> 00:10:26,292 ああ あの踏み台ですか。 163 00:10:26,292 --> 00:10:28,962 ええ。 164 00:10:28,962 --> 00:10:30,997 それを 私が壊した? 165 00:10:30,997 --> 00:10:33,133 ん~。 166 00:10:33,133 --> 00:10:35,935 どうして 私が 壊さねばならないのですか? 167 00:10:39,439 --> 00:10:41,374 その~…。 168 00:10:41,374 --> 00:10:44,277 あの踏み台は 師匠が 俺を けがさせようとして➡ 169 00:10:44,277 --> 00:10:46,212 わざと壊したんだよ。 170 00:10:46,212 --> 00:10:48,181 えっ? それがバレないように➡ 171 00:10:48,181 --> 00:10:51,985 後で自分で直したんだ。 172 00:10:51,985 --> 00:10:54,654 何を言い出すんですか 太助は! 173 00:10:54,654 --> 00:10:58,324 一馬殿が そんなことするわけ ないではありませんか。 174 00:10:58,324 --> 00:11:00,927 そんな! ひどいよ 和尚様! 175 00:11:00,927 --> 00:11:03,763 何で 師匠の味方ばかり するんだよ! 176 00:11:03,763 --> 00:11:07,066 何で 僕の言うこと 信じてくれないんだよ! 177 00:11:08,635 --> 00:11:14,274 何か 心当たりがございますか? 178 00:11:14,274 --> 00:11:16,209 えっ。 179 00:11:16,209 --> 00:11:18,144 ねえ。 180 00:11:18,144 --> 00:11:22,782 太助との間で 何か こう 行き違いがあって➡ 181 00:11:22,782 --> 00:11:28,288 そのようなことを 言ったのではないかと 思うんですよ。 182 00:11:28,288 --> 00:11:32,792 一馬殿。 183 00:11:32,792 --> 00:11:35,495 心当たりが…? 184 00:11:39,432 --> 00:11:41,935 一馬殿。 185 00:11:45,972 --> 00:11:47,907 申し訳ありません。 186 00:11:47,907 --> 00:11:49,842 どうしました? 187 00:11:49,842 --> 00:11:53,713 あの 太助はいつも いたずらばかりして➡ 188 00:11:53,713 --> 00:11:56,683 私を困らせるものですから。 189 00:11:56,683 --> 00:12:00,920 懲らしめてやろうと思って つい。 190 00:12:00,920 --> 00:12:04,791 まさか太助が 本当に けがをするとは思わず➡ 191 00:12:04,791 --> 00:12:06,793 申し訳ありません。 192 00:12:06,793 --> 00:12:12,632 一馬殿 そのような話を 私が うのみにするとでも…。 193 00:12:12,632 --> 00:12:18,104 私がやりました。 申し訳ありません。 194 00:12:18,104 --> 00:12:20,807 申し訳ありません…。 195 00:12:25,411 --> 00:12:28,615 御破算。 196 00:12:28,615 --> 00:12:33,119 願いましては26文なり➡ 197 00:12:33,119 --> 00:12:35,154 8文なり➡ 198 00:12:35,154 --> 00:12:37,290 4文では? 199 00:12:37,290 --> 00:12:44,631 (子どもたち)はい はい…! 200 00:12:44,631 --> 00:12:46,566 あっ では… おその! 201 00:12:46,566 --> 00:12:49,435 (おその)38文です。 202 00:12:49,435 --> 00:12:51,738 よくできた! 203 00:12:54,807 --> 00:12:56,743 では 次行くぞ。 204 00:12:56,743 --> 00:12:59,045 (子どもたち)はい! 205 00:13:01,381 --> 00:13:11,391 (読経) 206 00:13:22,669 --> 00:13:24,971 (ため息) 207 00:13:29,275 --> 00:13:35,581 (読経) 208 00:13:41,287 --> 00:13:44,290 清庵様。 209 00:13:44,290 --> 00:13:46,492 はい? 210 00:13:52,799 --> 00:13:59,305 あの… どちら様で? 211 00:13:59,305 --> 00:14:02,742 あの…。 そなたのお経が乱れておりましたが➡ 212 00:14:02,742 --> 00:14:06,612 どうか なさいましたか? 213 00:14:06,612 --> 00:14:10,116 何か 思い悩みがおありかと…。 214 00:14:15,321 --> 00:14:19,325 太助は 何で あんなうそを言ったんだ? 215 00:14:22,595 --> 00:14:27,800 それに 清庵様を 欺いてしまった。 216 00:14:29,769 --> 00:14:32,071 ⚟新海一馬殿。 217 00:14:41,114 --> 00:14:43,049 お待ち申し上げておりました。 218 00:14:43,049 --> 00:14:45,985 あの… あなたは…? 219 00:14:45,985 --> 00:14:47,987 うわっ! あっ! 220 00:14:47,987 --> 00:14:51,424 どうかしました!? 221 00:14:51,424 --> 00:14:54,794 どこか悪いんですか? 222 00:14:54,794 --> 00:14:57,630 大丈夫ですか? 223 00:14:57,630 --> 00:15:01,634 めでたし めでたし。 224 00:15:03,236 --> 00:15:06,939 ヒヒヒ…。 あの あなたは? 225 00:15:08,574 --> 00:15:16,082 (しゃっくり) 226 00:15:20,086 --> 00:15:22,021 はっ! はあっ! 227 00:15:22,021 --> 00:15:26,592 ヘッヘッヘッ… ホッホッホッ…。 228 00:15:26,592 --> 00:15:28,594 一つ目…? 229 00:15:36,102 --> 00:15:41,407 一つ目… 一つ目…。 230 00:15:41,407 --> 00:15:43,476 あった…。 231 00:15:43,476 --> 00:15:49,148 「一つ目小僧が持っている死怨帳に 恨んでいる人間の名前を書くと➡ 232 00:15:49,148 --> 00:15:53,786 書かれた者は えたいの知れない病にかかり➡ 233 00:15:53,786 --> 00:15:58,124 三日三晩 地獄の苦しみを味わう。➡ 234 00:15:58,124 --> 00:16:02,628 その後 死に至る」。 235 00:16:06,232 --> 00:16:09,535 恐ろしい妖怪だな。 236 00:16:14,574 --> 00:16:16,576 んっ? 237 00:16:20,246 --> 00:16:22,181 (源之進)一馬は? 238 00:16:22,181 --> 00:16:25,084 また 居眠りをしているのでは ないでしょうか? 239 00:16:25,084 --> 00:16:27,920 (せつ)フフフ…。 240 00:16:27,920 --> 00:16:30,823 ちょ… 旦那様 すぐ来ますから! 241 00:16:30,823 --> 00:16:32,792 父上。 242 00:16:32,792 --> 00:16:38,097 ん~ ん~ 遅い… ん~。 243 00:16:38,097 --> 00:16:41,400 (鈴の音) 244 00:16:41,400 --> 00:16:43,336 一馬! 245 00:16:43,336 --> 00:16:46,105 開けるぞ! 246 00:16:46,105 --> 00:16:48,774 お前! 飯…。 247 00:16:48,774 --> 00:16:51,410 どうした? ん? 248 00:16:51,410 --> 00:16:55,781 お… おお…! おお~! 一馬! 249 00:16:55,781 --> 00:16:58,618 どうした おい! しっかりしろ! 250 00:16:58,618 --> 00:17:00,620 一馬! 251 00:17:05,424 --> 00:17:08,728 手習い塾…。 (せつ)えっ? 252 00:17:08,728 --> 00:17:11,430 手習い塾に行かねば…! 253 00:17:13,232 --> 00:17:16,569 そんな体で 行けるわけがないでしょう。 254 00:17:16,569 --> 00:17:19,272 お願いします! 先生! (町医者)うん。 255 00:17:24,076 --> 00:17:26,012 これは…。 256 00:17:26,012 --> 00:17:31,384 先生 一馬は何の病なのでしょう? 257 00:17:31,384 --> 00:17:33,886 先生…! 258 00:17:38,257 --> 00:17:40,393 ううっ…! 259 00:17:40,393 --> 00:17:42,929 しっかりしろ! 一馬! 一馬! 260 00:17:42,929 --> 00:17:44,864 (源之進)一馬! (せつ)しっかりなさい! 261 00:17:44,864 --> 00:17:51,871 <それから一馬は 昼夜を問わず 苦しみ続けたのでした> 262 00:17:56,943 --> 00:17:59,845 代わろうか。 (せつ)熱が引かぬのです。 263 00:17:59,845 --> 00:18:03,549 うおっ… ゴホッ。 一馬…!一馬 大丈夫か! 264 00:18:03,549 --> 00:18:07,053 しっかりして…! 265 00:18:07,053 --> 00:18:09,889 一馬! 266 00:18:09,889 --> 00:18:12,725 みんな ここだ! 師匠! 267 00:18:12,725 --> 00:18:14,760 (子どもたち)師匠! 268 00:18:14,760 --> 00:18:17,229 はあ はあ…。 269 00:18:17,229 --> 00:18:19,899 (お雛)師匠! 270 00:18:19,899 --> 00:18:21,834 師匠! 師匠! 271 00:18:21,834 --> 00:18:26,238 (子どもたち)師匠! 師匠…! 272 00:18:26,238 --> 00:18:29,742 あの… お医者様は? 273 00:18:29,742 --> 00:18:35,548 昨日 見ていただいたのですが 何の病か分からぬのです。 274 00:18:35,548 --> 00:18:38,751 そんな…。 275 00:18:38,751 --> 00:18:44,390 はやり病かもしれません。 そなたらに うつったら 事です。 276 00:18:44,390 --> 00:18:47,393 早く家へ帰りなさい。 277 00:18:52,765 --> 00:18:54,700 嫌だ。 278 00:18:54,700 --> 00:18:57,637 えっ? 279 00:18:57,637 --> 00:18:59,639 師匠のそばに いるんだ。 280 00:18:59,639 --> 00:19:03,409 (子どもたち)おいらもいる! 281 00:19:03,409 --> 00:19:06,712 (子どもたち)あたしも そばにいる! 282 00:19:06,712 --> 00:19:08,748 ゴホッ ゴホッ…! 283 00:19:08,748 --> 00:19:12,051 師匠 師匠! 大丈夫か 師匠! 284 00:19:12,051 --> 00:19:14,954 (子どもたち)師匠! 師匠! 285 00:19:14,954 --> 00:19:16,922 (清庵)ごめんください! 286 00:19:16,922 --> 00:19:20,126 はい。 清庵様! 287 00:19:25,064 --> 00:19:29,935 一馬殿が重い病に…。 288 00:19:29,935 --> 00:19:35,074 こちら 蘭方医の内藤玄悦先生です。 289 00:19:35,074 --> 00:19:37,576 内藤玄悦 先…。 290 00:19:37,576 --> 00:19:39,912 あっ! あの 高名な! 291 00:19:39,912 --> 00:19:41,847 診ていただいて もらっても よろしゅうございますか? 292 00:19:41,847 --> 00:19:44,784 もう はい! もう はい! よろしくお願いします! 293 00:19:44,784 --> 00:19:47,987 お願いいたします。 (玄悦)では…。 294 00:20:05,404 --> 00:20:09,108 これは…。 どうなんでしょう 先生! 295 00:20:25,291 --> 00:20:28,294 先生…。 296 00:20:28,294 --> 00:20:30,429 はて…。 297 00:20:30,429 --> 00:20:34,967 このような奇妙な病は 見たことがない。 298 00:20:34,967 --> 00:20:36,902 先生。 299 00:20:36,902 --> 00:20:41,640 申し訳ありませんが➡ 300 00:20:41,640 --> 00:20:45,644 私ではお役に立てませぬ。 301 00:20:53,819 --> 00:20:58,657 はっ…! はっ…! 302 00:20:58,657 --> 00:21:01,927 どうかなさいましたか? 清庵様。 303 00:21:01,927 --> 00:21:03,863 ゴホッ ゴホッ…! 304 00:21:03,863 --> 00:21:06,799 (源之進)一馬! (子どもたち)師匠! 師匠…!➡ 305 00:21:06,799 --> 00:21:10,936 師匠! 大丈夫か! (源之進)おい 一馬! 306 00:21:10,936 --> 00:21:16,108 (子どもたち)師匠! 師匠…! 307 00:21:16,108 --> 00:21:19,612 (源之進)おい 一馬! (一之進)一馬! 308 00:21:19,612 --> 00:21:25,117 おい 太助! (泣き声) 309 00:21:25,117 --> 00:21:27,419 どうしたんだよ? 310 00:21:27,419 --> 00:21:30,790 編みがさのおじさんに 聞かれたんだよ。 311 00:21:30,790 --> 00:21:34,627 一馬師匠に 何か 悪さされたことは ないかって。 312 00:21:34,627 --> 00:21:38,497 教えてくれたら まんじゅうを くれるって。 313 00:21:38,497 --> 00:21:41,500  回想 あっ まんじゅう! 314 00:21:41,500 --> 00:21:43,636 おい 何の話だよ。 315 00:21:43,636 --> 00:21:47,506 だから 俺 うそついたんだよ。 316 00:21:47,506 --> 00:21:50,810 師匠に けがさせられたって。 317 00:21:50,810 --> 00:21:54,313 それを 和尚様にも話せって。 318 00:21:54,313 --> 00:21:56,315 えっ? 319 00:21:57,983 --> 00:22:01,587 俺のせいだ きっと…。 320 00:22:01,587 --> 00:22:05,758 俺が あんな うそついたから 師匠は病になっちゃったんだよ。 321 00:22:05,758 --> 00:22:08,060 そんなわけ…。 322 00:22:10,596 --> 00:22:12,531 おい 太助! 323 00:22:12,531 --> 00:22:15,267 その 編みがさのおじさんって どんな奴だ? 324 00:22:15,267 --> 00:22:17,203 えっ? 325 00:22:17,203 --> 00:22:22,608 うん… えっと かさを深くかぶって➡ 326 00:22:22,608 --> 00:22:27,479 えっと 首から黒い帳面を提げて…。 327 00:22:27,479 --> 00:22:30,482  回想 聞かせてくれぬか? 328 00:22:30,482 --> 00:22:32,618 はっ…。 329 00:22:32,618 --> 00:22:34,553 あいつだ! 330 00:22:34,553 --> 00:22:37,489 待ちなさい。 331 00:22:37,489 --> 00:22:40,125 一緒に帰ろう。 332 00:22:40,125 --> 00:22:42,962 ありがとうございました。 333 00:22:42,962 --> 00:22:45,264 お… お大事に。 334 00:22:50,703 --> 00:22:53,672 和尚様 帰ろう? 335 00:22:53,672 --> 00:22:55,674 おっ 帰ろう 帰ろう。 336 00:22:55,674 --> 00:22:58,377 何となく 固まって帰ろう。 337 00:23:18,397 --> 00:23:25,104 どうか… どうか 神様 仏様 あらゆる神様➡ 338 00:23:25,104 --> 00:23:28,407 一馬様をお守りください。 339 00:23:28,407 --> 00:23:33,612 一馬様が助かるのであれば 私はどうなっても…。 340 00:23:33,612 --> 00:23:37,616 (せつ)あの… どちら様で? 341 00:23:40,953 --> 00:23:44,823 ようと申します。 失礼します! 342 00:23:44,823 --> 00:23:46,825 あっ あっ…。 343 00:23:51,297 --> 00:23:54,967 あの それで…。 344 00:23:54,967 --> 00:23:56,902 何だ? 345 00:23:56,902 --> 00:24:00,572 はい…。 346 00:24:00,572 --> 00:24:03,909 お… ようちゃん…。 347 00:24:03,909 --> 00:24:07,780 んっ? どうした? んっ? 348 00:24:07,780 --> 00:24:09,782 おようちゃん…。 349 00:24:09,782 --> 00:24:15,521 おようちゃん? んっ 誰だ?➡ 350 00:24:15,521 --> 00:24:18,257 おようちゃんとは 誰だ? 351 00:24:18,257 --> 00:24:35,607 ♬~ 352 00:24:35,607 --> 00:24:38,644 猫又! おい 猫又! 353 00:24:38,644 --> 00:24:43,115 猫又! (猫又)何だい? 354 00:24:43,115 --> 00:24:45,150 なんとかしてくれよ 猫又! 355 00:24:45,150 --> 00:24:47,986 このままだと 師匠が死んじゃうよ! おい 落ち着いて。 356 00:24:47,986 --> 00:24:50,622 いきなり変な病になるなんて おかしいよ! 357 00:24:50,622 --> 00:24:55,127 あれは あの編みがさの野郎が 師匠に何かしたに 決まってるんだ! 358 00:24:55,127 --> 00:24:59,631 編みがさの野郎って 一体 そいつ どんな奴だったんだい? 359 00:24:59,631 --> 00:25:04,603 えっと 首から黒い帳面 提げて 不気味に笑って。 360 00:25:04,603 --> 00:25:06,739 そいつに 太助が たぶらかされて➡ 361 00:25:06,739 --> 00:25:10,609 師匠に けがさせられたって 和尚様に言いつけたんだよ。 362 00:25:10,609 --> 00:25:13,245 (天の邪鬼)それは一つ目小僧だな。 363 00:25:13,245 --> 00:25:16,081 (河童)一つ目小僧だって…? 364 00:25:16,081 --> 00:25:19,385 えっ… ひいい…! 365 00:25:19,385 --> 00:25:23,255 ひいいって 気持ち悪い声 出してんじゃないよ! 366 00:25:23,255 --> 00:25:26,759 おい 気持ち悪い声って河童か? 367 00:25:26,759 --> 00:25:28,694 河童が何か言ったのか? 368 00:25:28,694 --> 00:25:30,629 ああ…。 369 00:25:30,629 --> 00:25:35,267 そいつは 妖怪 一つ目小僧だ。 370 00:25:35,267 --> 00:25:39,605 えっ…。 あいつは妖怪なのか? 371 00:25:39,605 --> 00:25:42,107 えっ でも 私にも見えたぞ。 372 00:25:42,107 --> 00:25:44,777 一つ目小僧も 人間に化けてるんだよ。 373 00:25:44,777 --> 00:25:46,712 そうなのか。 374 00:25:46,712 --> 00:25:50,416 ひいい…。 一つ目小僧って言ったら…。 375 00:25:50,416 --> 00:25:54,286 一つ目小僧の 死怨帳に書かれた人間は➡ 376 00:25:54,286 --> 00:25:58,624 三日三晩 苦しんだあと 死ぬ。 377 00:25:58,624 --> 00:26:00,893 死ぬ? 378 00:26:00,893 --> 00:26:06,231 えっ? 師匠が死ぬってことか? 379 00:26:06,231 --> 00:26:08,167 どういうことだよ 猫又! 380 00:26:08,167 --> 00:26:11,737 その一つ目小僧が 師匠を殺めちまうってことか! 381 00:26:11,737 --> 00:26:15,073 とにかく 一つ目小僧を 捜し出さないと。 382 00:26:15,073 --> 00:26:17,009 分かった あいつを捜せばいいんだな。 383 00:26:17,009 --> 00:26:18,944 あっ ちょっと お雛ちゃん! 384 00:26:18,944 --> 00:26:23,582 一つ目小僧! 師匠のこと殺めたら許さないからな! 385 00:26:23,582 --> 00:26:26,251 なあ 天の邪鬼。 386 00:26:26,251 --> 00:26:29,254 その 一つ目小僧ってのは…。 387 00:26:29,254 --> 00:26:33,926 一つ目小僧の死怨帳は 恨みを持った人間が書かなければ➡ 388 00:26:33,926 --> 00:26:35,861 殺すことはできない。 389 00:26:35,861 --> 00:26:38,764 じゃあ 一馬に恨みを持った人間が いるってことかい? 390 00:26:38,764 --> 00:26:42,267 ない ない ない。 あの 一馬が恨まれるなんて。 391 00:26:42,267 --> 00:26:46,138 一つ目小僧は ささいな疑念ですら➡ 392 00:26:46,138 --> 00:26:49,608 呪いをかけて 強い恨みに変えることが できるんだ。 393 00:26:49,608 --> 00:26:53,946 それって ちっちゃな恨みを 大きくしちゃうってことか? 394 00:26:53,946 --> 00:26:55,981 猫又。 何だい? 395 00:26:55,981 --> 00:27:02,054 さっき お雛は その太助って子が 一馬の悪口を➡ 396 00:27:02,054 --> 00:27:06,225 清庵和尚に話したと 言っていたな。 397 00:27:06,225 --> 00:27:09,228 じゃあ まさか…。 398 00:27:14,566 --> 00:27:16,568 (猫の鳴き声と鈴の音) 399 00:27:21,740 --> 00:27:23,742 あの 妖気は…。 400 00:27:29,381 --> 00:27:32,084 (猫又)何をお調べになって おられるのですか? 401 00:27:32,084 --> 00:27:37,389 ああ…。 あの あなたは? 402 00:27:37,389 --> 00:27:44,930 和尚様がお知りになりたいのは 恐らく 一つ目のことです。 403 00:27:44,930 --> 00:27:47,833 一つ目? はい。 404 00:27:47,833 --> 00:27:52,671 これは全て 妖怪 一つ目小僧の仕業です。 405 00:27:52,671 --> 00:27:54,640 一つ目小僧…。 406 00:27:54,640 --> 00:27:56,642 はい。 407 00:27:56,642 --> 00:27:59,478 一馬殿の病は➡ 408 00:27:59,478 --> 00:28:03,415 一つ目小僧によるものだと 言うのですか。 409 00:28:03,415 --> 00:28:06,718 はい。 410 00:28:06,718 --> 00:28:11,590 一つ目が… 一馬殿を。 411 00:28:11,590 --> 00:28:14,359 和尚様。 412 00:28:14,359 --> 00:28:16,295 はい? 413 00:28:16,295 --> 00:28:18,897 なぜ聞き入れてくださるのですか? 414 00:28:18,897 --> 00:28:21,800 妖怪の仕業などと言われて どうして? 415 00:28:21,800 --> 00:28:24,770 ただならぬ気配を感じたんです。 416 00:28:24,770 --> 00:28:30,909 ただならぬ気配? 病床に伏した一馬殿の体から➡ 417 00:28:30,909 --> 00:28:34,413 妖気のようなものが 漂っていたんです。 418 00:28:36,248 --> 00:28:40,586  回想 はっ…! はっ…! 419 00:28:40,586 --> 00:28:44,456 どうかなさいましたか 清庵様? 420 00:28:44,456 --> 00:28:47,259 それに あの日…。 421 00:28:47,259 --> 00:28:53,398 不意の訪れた 編みがさの男と わたしゃ 一体 何を話したのか➡ 422 00:28:53,398 --> 00:28:56,101 どうしても思い出せないんですよ。 423 00:28:56,101 --> 00:29:01,707 あの男が 一つ目小僧だったんですね。 424 00:29:01,707 --> 00:29:06,578 私は あの男と一体 何を…? 425 00:29:06,578 --> 00:29:08,880 うっ! ぐっ…! 痛っ…! 426 00:29:08,880 --> 00:29:11,550 和尚様? 427 00:29:11,550 --> 00:29:13,552 和尚様! 428 00:29:15,721 --> 00:29:18,223 はあ…。 429 00:29:18,223 --> 00:29:23,095  回想 その者の名前をここに書けば 楽になれますよ。 430 00:29:23,095 --> 00:29:25,097 そなたは…? 431 00:29:26,898 --> 00:29:28,900 ああ…! 432 00:29:30,736 --> 00:29:38,610 ヒッヒッヒッ…。 そうそう それでよい それでよい。 433 00:29:38,610 --> 00:29:41,079 (猫又)和尚様 大丈夫ですか? 434 00:29:41,079 --> 00:29:43,582 私は 一体 なんてことを…! 435 00:29:43,582 --> 00:29:45,517 和尚様。 436 00:29:45,517 --> 00:29:48,920 教えてください。 どうすれば一馬殿を➡ 437 00:29:48,920 --> 00:29:50,856 助けることが できるんですか? 438 00:29:50,856 --> 00:29:54,092 えっ? そなたは知ってるはずでしょう! 439 00:29:54,092 --> 00:29:57,929 どうやれば 一馬殿を 助けることが できるんですか! 440 00:29:57,929 --> 00:30:01,266 だって そなたも また…! 441 00:30:01,266 --> 00:30:03,769 気付いていたんですね…。 442 00:30:03,769 --> 00:30:08,640 (清庵)一馬殿は そなたたちと 私たち 人間をつなぐために➡ 443 00:30:08,640 --> 00:30:11,943 なくてはならない存在なのです。 444 00:30:11,943 --> 00:30:16,281 邪悪な心を持つ者に 亡き者にされては ならないのです! 445 00:30:16,281 --> 00:30:19,117 それなのに 私は…! 446 00:30:19,117 --> 00:30:22,421 さあ! どうやれば 一馬殿を! 447 00:30:22,421 --> 00:30:25,624 (猫又)一つ目小僧から死怨帳を奪い➡ 448 00:30:25,624 --> 00:30:31,296 「新海一馬」と書かれた紙を 破り捨てねばなりません。➡ 449 00:30:31,296 --> 00:30:36,635 けれども 破り捨てた者は 代わりに三日三晩 苦しんだ末…。 450 00:30:36,635 --> 00:30:39,304 和尚様…! 451 00:30:39,304 --> 00:30:41,239 一馬殿! 452 00:30:41,239 --> 00:30:43,241 (猫の鳴き声) うおっ! 453 00:30:45,110 --> 00:30:47,446 和尚様が血相を変えて 飛び出しちまった。 454 00:30:47,446 --> 00:30:50,315 えっ? 一馬を助けるために…。 455 00:30:50,315 --> 00:30:54,186 一馬は 人間と妖怪をつなぐために なくてはならない存在だって! 456 00:30:54,186 --> 00:30:56,455 けど どこに行くつもりなんだ? 457 00:30:56,455 --> 00:30:59,324 そうか… 和尚様は知ってるんだ。 458 00:30:59,324 --> 00:31:01,593 どういうことだい? 459 00:31:01,593 --> 00:31:04,629 行こう! 460 00:31:04,629 --> 00:31:06,631 和尚様が危ない。 461 00:31:09,334 --> 00:31:11,603 (一之進 せつ)一馬! 一馬…! 462 00:31:11,603 --> 00:31:15,774 男の子でしょ!(一之進)一馬! 頑張るのです! 463 00:31:15,774 --> 00:31:18,810 (せつ 一之進)一馬! 464 00:31:18,810 --> 00:31:20,946 ヘッヘッヘッ…。 465 00:31:20,946 --> 00:31:26,618 ん~ いい顔だな ヒヒヒ…。 466 00:31:26,618 --> 00:31:28,653 (清庵)やはり ここにおったか! 467 00:31:28,653 --> 00:31:30,956 んっ? 468 00:31:33,291 --> 00:31:36,128 一つ目小僧! 469 00:31:36,128 --> 00:31:42,801 お前は 死怨帳に書かれた人間が 苦しむ姿を見るのを➡ 470 00:31:42,801 --> 00:31:45,137 何より好む! ふむ。 471 00:31:45,137 --> 00:31:49,641 お前の目は 壁を突き通して 中を見ることができるが➡ 472 00:31:49,641 --> 00:31:52,444 それは 近くにおる時だけだ。 473 00:31:52,444 --> 00:31:55,347 以前 読んだ書に そう書いておった。 474 00:31:55,347 --> 00:32:00,919 ウヒヒ… そのとおりだ ウヒヒ…。 475 00:32:00,919 --> 00:32:02,854 愚かな! 476 00:32:02,854 --> 00:32:07,692 愚か? ヒャッハハハ…! 477 00:32:07,692 --> 00:32:09,694 ほい。 478 00:32:12,397 --> 00:32:14,332 ほい。 おおっ! 479 00:32:14,332 --> 00:32:21,139 ヒヒヒ… 愚かなのは お前だろう。 480 00:32:22,941 --> 00:32:27,813 大切な 大切な お前が 最も 心を許している➡ 481 00:32:27,813 --> 00:32:32,651 一馬の名前を ここに書いたのだから。 482 00:32:32,651 --> 00:32:37,289 ウヒヒ…! 483 00:32:37,289 --> 00:32:39,224  回想 いやいや… それは…。 484 00:32:39,224 --> 00:32:41,960 そう言わずに…。 485 00:32:41,960 --> 00:32:43,895 ほれ。 486 00:32:43,895 --> 00:32:46,198 ふんっ。 487 00:32:53,672 --> 00:32:56,808 ホホホ…。 488 00:32:56,808 --> 00:33:00,779 さあ。 489 00:33:00,779 --> 00:33:09,921 そうそう それでよい それでよい。 490 00:33:09,921 --> 00:33:16,795 ヒッヒッヒッ…。 めでたし めでたし。 491 00:33:16,795 --> 00:33:19,631 ほい。 あっ あっ あっ…。 492 00:33:19,631 --> 00:33:24,936 ヒヒヒ… やった やった やってやった! 493 00:33:24,936 --> 00:33:32,110 ハハハ…! バカめ ヒヒヒ…! 494 00:33:32,110 --> 00:33:40,285 愚か者めが… ヒヒヒ…。 495 00:33:40,285 --> 00:33:44,155 (百鬼)功徳を積んだ 僧の心まで惑わせるとは➡ 496 00:33:44,155 --> 00:33:50,996 お前は恐ろしい奴だ 一つ目小僧。 ハハハ…。 497 00:33:50,996 --> 00:33:57,636 しかし所詮 人間など そんなものだ。 498 00:33:57,636 --> 00:34:04,242 だからこそ 人間は 我々のしもべになるべきなのだ。 499 00:34:04,242 --> 00:34:06,177 さようで。 500 00:34:06,177 --> 00:34:12,117 お主 誰と話しておる? 501 00:34:12,117 --> 00:34:15,253 ヒッヒッヒッ…。 (お雛)和尚様! 502 00:34:15,253 --> 00:34:18,156 お雛! 来るんじゃない! 503 00:34:18,156 --> 00:34:20,759 和尚様 こいつ! こいつだ! 504 00:34:20,759 --> 00:34:23,662 こいつが師匠を! おう お前か。 505 00:34:23,662 --> 00:34:26,932 よくしゃべるガキだったな。 ヒャッハハハ…! 506 00:34:26,932 --> 00:34:28,867 この野郎! 507 00:34:28,867 --> 00:34:32,103 この野郎! おおお… 危ない。 508 00:34:32,103 --> 00:34:34,039 (清庵)やめなさい! いててて…。 509 00:34:34,039 --> 00:34:35,974 この野郎! こらこらこら…。 510 00:34:35,974 --> 00:34:37,976 師匠にかけた呪いを解け! 511 00:34:37,976 --> 00:34:40,612 ふん もう遅い。 512 00:34:40,612 --> 00:34:42,547 (お雛 清庵)えっ? 513 00:34:42,547 --> 00:34:45,951 ほっ。 514 00:34:45,951 --> 00:34:48,286 ほっ。 515 00:34:48,286 --> 00:34:50,221 ひょい。 516 00:34:50,221 --> 00:34:55,060 ほいっ。 ヒッヒッヒッ…! 517 00:34:55,060 --> 00:34:57,062 あっ あっちだ! 動くんじゃない! 518 00:34:58,930 --> 00:35:01,933 そなたは ここにいなさい! 519 00:35:01,933 --> 00:35:06,237 和尚様…。 520 00:35:06,237 --> 00:35:08,173 和尚様! 521 00:35:08,173 --> 00:35:12,043 さ~て そろそろ死んだかな? 522 00:35:12,043 --> 00:35:15,580 へ~ん でも 死に際を見られなかったのは➡ 523 00:35:15,580 --> 00:35:19,250 残念無念。 ハッハッハッ…。 524 00:35:19,250 --> 00:35:23,121 待て! 一つ目! ん? 525 00:35:23,121 --> 00:35:26,925 何だ じじい よくもここまで。 526 00:35:26,925 --> 00:35:29,260 はっ! 527 00:35:29,260 --> 00:35:32,597 はあっ! ぐっ! 528 00:35:32,597 --> 00:35:36,267 ふっ! 529 00:35:36,267 --> 00:35:38,770 おい 何だ! 何するんだ! 530 00:35:38,770 --> 00:35:42,941 渡せ! 帳面を渡せ! 531 00:35:42,941 --> 00:35:47,412 ふん すばしっこい じじいめ。 532 00:35:47,412 --> 00:35:49,714 ん… ふん! 533 00:35:51,950 --> 00:35:53,952 んっ? 534 00:35:55,787 --> 00:35:57,722 (読経) 535 00:35:57,722 --> 00:36:01,226 あっ くうっ! 536 00:36:01,226 --> 00:36:04,729 おい やめろ! 537 00:36:04,729 --> 00:36:07,632 ええい! 538 00:36:07,632 --> 00:36:12,370 私が そなたのような者に たぶらかされたせいで➡ 539 00:36:12,370 --> 00:36:14,739 一馬殿が…! 540 00:36:14,739 --> 00:36:17,642 おい じじい! 541 00:36:17,642 --> 00:36:21,246 それを破けば お前は死ぬのだぞ。 542 00:36:21,246 --> 00:36:23,748 それが どうした? ん? 543 00:36:26,918 --> 00:36:28,953 バカめ…。 544 00:36:28,953 --> 00:36:30,955 うっ。 545 00:36:32,791 --> 00:36:38,930 ううう…っ! ヒッヒッヒッ…。 546 00:36:38,930 --> 00:36:41,833 これで お前も おしまいだ。 547 00:36:41,833 --> 00:36:45,136 ヒヒヒ…! 548 00:36:50,408 --> 00:36:52,343 じじい。 549 00:36:52,343 --> 00:36:56,147 たっぷり苦しんで 死にさらせ。 550 00:36:58,950 --> 00:37:03,555 お~ いい顔だな。➡ 551 00:37:03,555 --> 00:37:06,057 ヒヒヒ…。 552 00:37:06,057 --> 00:37:10,562 和尚様! あ? ちっ。 553 00:37:10,562 --> 00:37:12,564 ほい。 554 00:37:14,432 --> 00:37:17,335 和尚様! 和尚様! 555 00:37:17,335 --> 00:37:20,238 和尚様! 大丈夫ですか!? 556 00:37:20,238 --> 00:37:23,742 誰か! 誰か助けてください! 557 00:37:23,742 --> 00:37:26,945 助けてください! 和尚様が! 558 00:37:29,380 --> 00:37:32,083 目覚めよ! 一馬! 559 00:37:32,083 --> 00:37:34,018 一馬…。 560 00:37:34,018 --> 00:37:39,257 私は そなたに 厳しくし過ぎたのかもしれん! 561 00:37:39,257 --> 00:37:41,926 旦那様…。 一馬! 562 00:37:41,926 --> 00:37:47,398 お前が目覚めたら 私はもっと お前の好きなように➡ 563 00:37:47,398 --> 00:37:49,334 やりたいように! 564 00:37:49,334 --> 00:37:51,769 本当ですか? 565 00:37:51,769 --> 00:37:55,406 (一之進 源之進)んっ? んっ? 566 00:37:55,406 --> 00:37:57,709 わっ! (一之進 源之進 せつ)うわあっ! 567 00:37:59,944 --> 00:38:01,880 (一之進 源之進 せつ)うわあっ! 568 00:38:01,880 --> 00:38:06,050 師匠…!えっ…。 治ったのか? 569 00:38:06,050 --> 00:38:09,554 ああ そうみたいだ。 570 00:38:09,554 --> 00:38:11,489 大変なんだ! 571 00:38:11,489 --> 00:38:16,060 和尚様が 師匠と同じような病に なっちゃったんだよ! 572 00:38:16,060 --> 00:38:19,364 あれは 一つ目小僧が やったに決まってるんだ! 573 00:38:19,364 --> 00:38:22,901 えっ? (源之進)一馬? 574 00:38:22,901 --> 00:38:26,237 すみません 父上! 私には やらねばならないことが! 575 00:38:26,237 --> 00:38:28,173 (源之進)おい どこ行く!? どこ行く!? 576 00:38:28,173 --> 00:38:31,075 師匠! 577 00:38:31,075 --> 00:38:34,112 これは 一体…? 578 00:38:34,112 --> 00:38:36,881 一つ目小僧…。 579 00:38:36,881 --> 00:38:46,925 ううう…! ううう…! 580 00:38:46,925 --> 00:38:50,261 (一つ目小僧)ウッヒャヒャヒャ…! 581 00:38:50,261 --> 00:38:56,067 じじいめ 苦しんで 苦しんで 1人で死んでいくのだ。 582 00:38:56,067 --> 00:39:00,538 ウヒャヒャヒャ…! オッホホホ…! 583 00:39:00,538 --> 00:39:05,343 そんなにおかしいか? ええ こんなに おかしいこと…。 584 00:39:05,343 --> 00:39:09,214 ん? 585 00:39:09,214 --> 00:39:13,718 何だ お前ら 何しに来た? 586 00:39:13,718 --> 00:39:17,522 その帳面を渡せ。 渡せ! 渡せ! 587 00:39:19,524 --> 00:39:23,361 は? お前のよこしまな楽しみのために➡ 588 00:39:23,361 --> 00:39:25,296 これ以上 人間を殺めるな。 589 00:39:25,296 --> 00:39:29,734 ヒャヒャヒャ…。 オッホホホ…! 590 00:39:29,734 --> 00:39:31,669 お前はバカか? 591 00:39:31,669 --> 00:39:35,607 己のために 俺たち妖怪を 痛めつけてきたのは➡ 592 00:39:35,607 --> 00:39:37,609 こいつら 人間の方だろ! 593 00:39:37,609 --> 00:39:43,281 ヒヒヒ…。 人間たちは 俺たちの住みかを奪い➡ 594 00:39:43,281 --> 00:39:46,184 闇へ闇へと追いやった。 595 00:39:46,184 --> 00:39:49,587 お前たちも そういう目に 遭ってきただろう? 596 00:39:49,587 --> 00:39:51,522 まあ そりゃあ そうだけど…。 597 00:39:51,522 --> 00:39:53,458 おい 河童! 598 00:39:53,458 --> 00:39:58,096 だろう? ヒャヒャ。 599 00:39:58,096 --> 00:40:01,599 もっと もっと 痛めつけねば足りぬわ。 600 00:40:01,599 --> 00:40:06,404 もっと もっと もっと…! 601 00:40:06,404 --> 00:40:09,774 ウヒャヒャヒャ…! 602 00:40:09,774 --> 00:40:15,580 おい 一つ目! どこを見てやがるんだい! 603 00:40:15,580 --> 00:40:18,950 おい へなちょこ河童。 604 00:40:18,950 --> 00:40:22,620 お前も死にたいか? 605 00:40:22,620 --> 00:40:25,290 ひいいっ! 退散 退散! 606 00:40:25,290 --> 00:40:28,626 あっ ちょっと 河童! またかよ…。 607 00:40:28,626 --> 00:40:31,296 ヒッヒッヒッ…! 608 00:40:31,296 --> 00:40:34,299 アハハ…! オホホホ…! 609 00:40:34,299 --> 00:40:39,971 ♬~ 610 00:40:39,971 --> 00:40:43,841 甘い 甘いぞ 天の邪鬼。➡ 611 00:40:43,841 --> 00:40:48,146 お前は おとなしく 我らの仲間になれば よいのだ。➡ 612 00:40:48,146 --> 00:40:50,648 ヒッヒッヒッ…。 613 00:40:50,648 --> 00:40:54,319 ほいっ! ぐあっ! 614 00:40:54,319 --> 00:40:58,189 (猫又)天の邪鬼! (一つ目小僧)ハハハハ…! 615 00:40:58,189 --> 00:41:01,392 苦しんでおるわ 痛そうだな。➡ 616 00:41:01,392 --> 00:41:04,095 ヒヒヒ… ハハハ…! 617 00:41:04,095 --> 00:41:07,131 (百鬼)一つ目小僧! 何を遊んでおる! 618 00:41:07,131 --> 00:41:10,268 百鬼様 遊んでいるわけでは ございませぬ。 619 00:41:10,268 --> 00:41:12,203 まずは雑魚を始末…。 620 00:41:12,203 --> 00:41:17,408 お前に命じたのは 新海一馬を殺すことだ! 621 00:41:22,847 --> 00:41:26,117 新海一馬は 必ず現れます。 622 00:41:26,117 --> 00:41:29,787 その時こそ 奴の最期です。 623 00:41:29,787 --> 00:41:31,789 ヒッヒッヒッ…! 624 00:41:38,429 --> 00:41:40,798 天の邪鬼! 625 00:41:40,798 --> 00:41:43,701 来るな 一馬! 早く ここから去れ! 626 00:41:43,701 --> 00:41:46,437 大丈夫か? 天の邪鬼 猫又! 627 00:41:46,437 --> 00:41:49,307 一馬を連れて逃げろ! あんた 何言ってんだい! 628 00:41:49,307 --> 00:41:52,810 逃げろ! ここは俺がなんとかする。 629 00:41:52,810 --> 00:41:55,313 清庵和尚は 必ず 俺が助ける! 630 00:41:55,313 --> 00:42:00,585 だから逃げろ! お前は必要な人間なんだ! 631 00:42:00,585 --> 00:42:03,921 俺たち妖怪にとって お前は必要な存在だ! 632 00:42:03,921 --> 00:42:05,857 だから! 633 00:42:05,857 --> 00:42:08,259 天の邪鬼…。 634 00:42:08,259 --> 00:42:10,762 よし分かった! 逃げるなってことだな? 635 00:42:10,762 --> 00:42:12,697 えっ? はあ? 636 00:42:12,697 --> 00:42:15,933 私は お前たちにとって 必要じゃないってことだな? 637 00:42:15,933 --> 00:42:18,403 おい 一馬…! あんたさあ…。 638 00:42:18,403 --> 00:42:21,773 だって お前は天の邪鬼だろ? 何言ってんだよ 一馬! 639 00:42:21,773 --> 00:42:25,610 そうじゃないんだって! けどな 天の邪鬼。 640 00:42:25,610 --> 00:42:29,280 私には お前たちが必要なんだ。 641 00:42:29,280 --> 00:42:31,215 えっ…。 642 00:42:31,215 --> 00:42:35,787 お前たちが いなくなったらって 考えたら➡ 643 00:42:35,787 --> 00:42:39,957 何だか 震えてしまうんだ。 644 00:42:39,957 --> 00:42:41,993 震える? 645 00:42:41,993 --> 00:42:48,132 寂しくって 悲しくて…。 646 00:42:48,132 --> 00:42:50,168 だから! 647 00:42:50,168 --> 00:42:53,938 (一つ目小僧)待ってたぞ。 648 00:42:53,938 --> 00:42:57,642 新海一馬。 やっと来たな。 649 00:42:57,642 --> 00:43:00,545 帳面を渡せ…! 650 00:43:00,545 --> 00:43:02,480 清庵様から呪いを解け! 651 00:43:02,480 --> 00:43:05,383 ヒャッハハハ…! 652 00:43:05,383 --> 00:43:10,588 あんな じじいは もう どうでもいいんだよ~! 653 00:43:10,588 --> 00:43:13,257 何? 654 00:43:13,257 --> 00:43:19,764 お主さえ…死んでくれればな。 655 00:43:19,764 --> 00:43:22,600 何だと? 656 00:43:22,600 --> 00:43:25,102 一馬! 657 00:43:25,102 --> 00:43:27,138 俺が行く。 658 00:43:27,138 --> 00:43:32,844 ハッハッハッ…。 では お望みどおり➡ 659 00:43:32,844 --> 00:43:34,812 お前からだ!➡ 660 00:43:34,812 --> 00:43:37,815 ヒャヒャヒャ…! こっちだよ~! 661 00:43:46,491 --> 00:43:52,296 お~い ここだよ ハッハッハッ…! 662 00:43:58,436 --> 00:44:04,242 ハッハッハッ…! 663 00:44:07,912 --> 00:44:09,847 こんにちは~。 664 00:44:09,847 --> 00:44:11,782 ぐっ! 665 00:44:11,782 --> 00:44:14,685 天の邪鬼! 天の邪鬼! 666 00:44:14,685 --> 00:44:16,888 ハッハッハッ…! 667 00:44:35,406 --> 00:44:40,111 はっ! ヒヒヒ…! 668 00:44:40,111 --> 00:44:42,046 見える…。 えっ? 669 00:44:42,046 --> 00:44:45,283 はあ… はあ…。 670 00:44:45,283 --> 00:44:49,153 天の邪鬼! 後ろだ! 671 00:44:49,153 --> 00:44:51,355 はああ…! ほいっ。 672 00:44:53,791 --> 00:44:55,726 新海一馬…。 673 00:44:55,726 --> 00:45:02,033 百鬼様が言ったとおり お前は やはり危ない男だな。 674 00:45:07,238 --> 00:45:09,240 絵馬掛け台の前だ! 675 00:45:13,911 --> 00:45:17,748 あっ! よし! 676 00:45:17,748 --> 00:45:20,785 石灯籠の上だ! 677 00:45:20,785 --> 00:45:24,255 あっ わわわ…。 678 00:45:24,255 --> 00:45:26,257 岩の前だ! 679 00:45:28,125 --> 00:45:30,127 あっ! 680 00:45:30,127 --> 00:45:33,397 はあ はあ…。 681 00:45:33,397 --> 00:45:36,100 何なんだ… あの男は! 682 00:45:36,100 --> 00:45:38,402 あいつも妖怪なのか? 683 00:45:38,402 --> 00:45:42,273 いや 違う! 684 00:45:42,273 --> 00:45:47,979 一馬は 俺たちとも ほかの人間とも違う。 685 00:45:49,780 --> 00:45:57,288 俺たち 妖怪と人間が 穏やかに暮らすための 懸け橋なのだ。 686 00:45:57,288 --> 00:46:01,559 (百鬼)ハハハ…! 懸け橋だと?➡ 687 00:46:01,559 --> 00:46:04,228 そんなものは要らぬ。 688 00:46:04,228 --> 00:46:06,530 何? 689 00:46:10,901 --> 00:46:13,904 くだらんことを…! 690 00:46:16,707 --> 00:46:18,643 フッ! 691 00:46:18,643 --> 00:46:21,545 ぐあっ! 692 00:46:21,545 --> 00:46:23,481 うわあっ! 693 00:46:23,481 --> 00:46:26,917 はあっ! 694 00:46:26,917 --> 00:46:29,253 ぐうっ!➡ 695 00:46:29,253 --> 00:46:31,255 ぬお~っ! 696 00:46:33,124 --> 00:46:36,027 一馬! 何だ? 天の邪鬼! 697 00:46:36,027 --> 00:46:38,529 一つ目から死怨帳を奪え! 698 00:46:42,266 --> 00:46:44,201 あっ! あっ! 699 00:46:44,201 --> 00:46:46,604 でやあ~っ! 700 00:46:46,604 --> 00:46:49,640 ぬお~っ! 701 00:46:49,640 --> 00:46:52,643 うお~っ! 702 00:46:59,183 --> 00:47:01,485 一馬 投げろ! 703 00:47:04,722 --> 00:47:09,226 (一つ目小僧)うわっ! うわあっ…! 704 00:47:09,226 --> 00:47:13,898 やめろ やめろ やめろ…! 705 00:47:13,898 --> 00:47:18,069 やめろ~っ! 706 00:47:18,069 --> 00:47:26,377 ♬~ 707 00:47:26,377 --> 00:47:30,581 あああ~っ! 708 00:47:35,119 --> 00:47:39,323 一つ目小僧が 消えた…。 709 00:47:41,959 --> 00:47:43,961 清庵様! 710 00:47:51,635 --> 00:47:53,771 一馬殿…。 711 00:47:53,771 --> 00:47:56,407 全て 終わりました。 712 00:47:56,407 --> 00:48:00,878 一つ目小僧は 我々の前から消えました。 713 00:48:00,878 --> 00:48:03,180 はあ…。 714 00:48:08,753 --> 00:48:11,522 一馬殿…。 715 00:48:11,522 --> 00:48:16,227 私を 許さなくても結構ですよ。 716 00:48:16,227 --> 00:48:20,064 えっ? 717 00:48:20,064 --> 00:48:26,737 (清庵)常に私の傍らで 私を支えてくれている 一馬殿を…。 718 00:48:26,737 --> 00:48:33,511 私の力になってくれる一馬殿を…。 719 00:48:33,511 --> 00:48:37,915 いっときでも 私は疑ったのです。 720 00:48:37,915 --> 00:48:45,589 だから あの一つ目に 狙われたんです。 721 00:48:45,589 --> 00:48:51,796 はあ… それも全て この私の未熟さゆえ。 722 00:48:55,599 --> 00:48:59,436 それは違います。 723 00:48:59,436 --> 00:49:05,242 清庵様は ただ 太助を ここに集う子らを➡ 724 00:49:05,242 --> 00:49:09,580 信じようとしただけです。 725 00:49:09,580 --> 00:49:12,082 一馬殿…。 726 00:49:12,082 --> 00:49:14,251 あの時も そうでした。 727 00:49:18,956 --> 00:49:21,792  回想 一馬に妖かしが見えたのは➡ 728 00:49:21,792 --> 00:49:26,263 その心の清らかさゆえ。 729 00:49:26,263 --> 00:49:29,600 はい。 730 00:49:29,600 --> 00:49:32,269 ありがとうございます! 731 00:49:36,106 --> 00:49:39,944 妖かしを見たという私の言葉を➡ 732 00:49:39,944 --> 00:49:43,614 清庵様だけは信じてくれました。 733 00:49:47,418 --> 00:49:51,288 それが どんなにうれしかったか…。 734 00:49:51,288 --> 00:49:58,429 私の支えになったか…。 735 00:49:58,429 --> 00:50:02,800 清庵様は 今も昔も➡ 736 00:50:02,800 --> 00:50:08,973 私の生涯の師匠です。 737 00:50:08,973 --> 00:50:15,145 一馬殿…。 フフッ。 738 00:50:15,145 --> 00:50:17,081 いやいやいや…。 739 00:50:17,081 --> 00:50:19,650 今は駄目です。 そうか…。 740 00:50:19,650 --> 00:50:22,686 今は ゆっくり休んでください。 741 00:50:22,686 --> 00:50:26,523 じゃあ そうさせてもらおう。 742 00:50:26,523 --> 00:50:30,160 あああ…。 743 00:50:30,160 --> 00:50:32,997 よかったなあ…。 744 00:50:32,997 --> 00:50:36,967 本当によかったなあ…。 745 00:50:49,013 --> 00:50:53,350 <こうして 妖怪 一つ目小僧は消え➡ 746 00:50:53,350 --> 00:50:58,022 手習い塾にも 穏やかな日々が戻ったのでした> 747 00:50:58,022 --> 00:51:00,624 おう 気を付けてな! (子どもたち)さよなら! 748 00:51:00,624 --> 00:51:02,593 気を付けてな! 749 00:51:04,295 --> 00:51:06,263 太助! 750 00:51:10,968 --> 00:51:13,437 ちょっといいか? 751 00:51:13,437 --> 00:51:15,906 はい…。 752 00:51:19,810 --> 00:51:22,579 太助も立派な大工になるな。 753 00:51:25,616 --> 00:51:29,453 なあ 太助。 ん? 754 00:51:29,453 --> 00:51:32,623 太助は私のことが嫌いか? 755 00:51:36,226 --> 00:51:40,898 私のことが嫌いだから あんなことを言ったのか? 756 00:51:43,834 --> 00:51:46,604 ごめんなさい 師匠…。 757 00:51:49,006 --> 00:51:53,177 ごめんなさい! 758 00:51:53,177 --> 00:51:57,681 太助…。 759 00:51:57,681 --> 00:52:00,951 実は裏木戸も壊れてるんだ。 760 00:52:00,951 --> 00:52:03,420 え~! そっちも直せってか!➡ 761 00:52:03,420 --> 00:52:05,356 人使い荒いな 師匠! 762 00:52:05,356 --> 00:52:09,960 しかたないだろう 太助の方が 私より うまいんだから。 763 00:52:09,960 --> 00:52:13,430 え~? 直してくれるよな? 764 00:52:13,430 --> 00:52:17,635 分かったよ フフフッ。しょうがないな~。 765 00:52:17,635 --> 00:52:20,104 それでよい…。 766 00:52:21,805 --> 00:52:24,141 (くぎを打つ音) 767 00:52:24,141 --> 00:52:28,112 <そして一方 一馬の家では…> 768 00:52:40,991 --> 00:52:43,327 あの~ 旦那様。 769 00:52:43,327 --> 00:52:45,996 ん? 770 00:52:45,996 --> 00:52:48,465 おようさんのこと なんですが…。 771 00:52:48,465 --> 00:52:51,335 およう…? 772 00:52:51,335 --> 00:52:53,270 おようちゃん…。 773 00:52:53,270 --> 00:52:58,108 一馬が病の床で 幾度も名を呼んでいた…。 774 00:52:58,108 --> 00:53:02,613 はい。 その娘が どうかしたのか? 775 00:53:02,613 --> 00:53:05,416 はい。 776 00:53:05,416 --> 00:53:07,384 ん? 777 00:53:16,794 --> 00:53:18,729 失礼いたします。 778 00:53:18,729 --> 00:53:22,433 (新吉)ねえちゃん 飯まだ? 腹減ったよ。 779 00:53:22,433 --> 00:53:26,303 (おきぬ)減ったよ~。 もう少し待って。 もう少し。 780 00:53:26,303 --> 00:53:28,272 (おきぬ 新吉)は~い。 781 00:53:31,642 --> 00:53:34,111 ごめんください。 782 00:53:35,813 --> 00:53:40,317 一馬様の…! 783 00:53:40,317 --> 00:53:43,987 おようさん 少しよろしいでしょうか? 784 00:53:43,987 --> 00:53:46,824 えっ…。 785 00:53:46,824 --> 00:53:51,328 旦那様が あなたにお話があると。 786 00:53:51,328 --> 00:53:56,467 <おやまあ 一馬とおようちゃんのロマンスに➡ 787 00:53:56,467 --> 00:54:00,137 父上と母上が乗り出してきたようで> 788 00:54:02,272 --> 00:54:06,777 <そして そのころ あの者たちは…> 789 00:54:06,777 --> 00:54:10,414 それにしても 一馬すごかったな! 790 00:54:10,414 --> 00:54:12,349 あっちだ! こっちだ! って➡ 791 00:54:12,349 --> 00:54:16,286 一つ目小僧の動きが 全て見えちゃったんだからな! 792 00:54:16,286 --> 00:54:19,957 逃げたくせに どこで見てたんだか…。 793 00:54:19,957 --> 00:54:22,860 へっへん! 井戸の中だよ。 794 00:54:22,860 --> 00:54:25,629 へっへん 小心者。 795 00:54:25,629 --> 00:54:29,299 (河童)はあ? ん? 796 00:54:29,299 --> 00:54:34,438 うっ! 797 00:54:34,438 --> 00:54:37,975 (河童)誰が小心者だ こら? (猫又)違うのかい? 798 00:54:37,975 --> 00:54:40,644 うっ…! 799 00:54:42,312 --> 00:54:46,183 (河童)おい! (猫又)天の邪鬼! 800 00:54:46,183 --> 00:54:48,952 (百鬼)天の邪鬼よ! 801 00:54:51,655 --> 00:54:58,328  回想 お前には足らぬ…。 憎しみが足らぬ! 802 00:54:58,328 --> 00:55:03,934 おやめください…。 803 00:55:03,934 --> 00:55:07,404 おやめください! 804 00:55:07,404 --> 00:55:12,109 まさか 私を閉じ込めたのは…。 805 00:55:12,109 --> 00:55:14,611 おい 天の邪鬼 今 何て言った? 806 00:55:14,611 --> 00:55:17,114 何か 思い出したんだな? 807 00:55:17,114 --> 00:55:22,286 はあ… はあ…。 808 00:55:22,286 --> 00:55:25,956 ふがいない者ばかりだ…。 809 00:55:25,956 --> 00:55:30,827 もう誰の手も借りぬ! 810 00:55:30,827 --> 00:55:37,301 この手で新海一馬を始末する! 811 00:55:37,301 --> 00:55:39,236 ぬう~っ! 812 00:55:39,236 --> 00:55:42,206 はあ~っ! 813 00:55:47,311 --> 00:55:49,980 百鬼… 一体 何者だ? 814 00:55:49,980 --> 00:55:51,915 おやめください! (お雛)みんなが襲われたんだぞ!➡ 815 00:55:51,915 --> 00:55:53,851 師匠だけに任せておけるか! 816 00:55:53,851 --> 00:55:56,854 働きづめのおっ母さんの 力にならなければ いけないのです。 817 00:55:56,854 --> 00:56:00,591 (清庵)一馬殿は ご覚悟があるのですか? 818 00:56:00,591 --> 00:56:05,929 (百鬼)我が江戸の町を治めれば 妖怪の楽園となるのだからな。 819 00:56:05,929 --> 00:56:07,965 (河童)おいらでも 役に立つだろ? 820 00:56:07,965 --> 00:56:10,100 逃げなかっただけ褒めてやるよ。 821 00:56:10,100 --> 00:56:12,035 一馬…! 力を貸してくれ! 822 00:56:12,035 --> 00:56:15,272 天の邪鬼! (一馬 天の邪鬼) うわあ~っ! 823 00:56:15,272 --> 00:56:20,777 ♬~ 824 00:56:20,777 --> 00:56:22,813 ♬「あ そ~れ」 825 00:56:22,813 --> 00:56:24,948 ♬「お よいしょ」 826 00:56:24,948 --> 00:56:27,851 ♬~ 827 00:56:27,851 --> 00:56:32,122 ♬「昔から あるんだよ」 828 00:56:32,122 --> 00:56:36,627 ♬「人間と妖怪が」 829 00:56:36,627 --> 00:56:44,501 ♬「祭りの音頭で意気投合(go go go!)」 830 00:56:44,501 --> 00:56:48,972 ♬「河童には水かけて」 831 00:56:48,972 --> 00:56:53,310 ♬「猫又には猫じゃらし」 832 00:56:53,310 --> 00:56:57,314 ♬「ツンデレな いい奴」 833 00:56:57,314 --> 00:57:00,918 ♬「あぁ~ 天の邪鬼」 834 00:57:00,918 --> 00:57:05,756 ♬「この地球の真ん中で」 835 00:57:05,756 --> 00:57:09,927 ♬「踊れ 踊れ 妖怪音頭」 836 00:57:09,927 --> 00:57:13,797 ♬「みんなで ジャンケンポン!」 837 00:57:13,797 --> 00:57:17,601 ♬「あと出しだよ もう一回!」 838 00:57:17,601 --> 00:57:22,272 ♬~ 839 00:57:25,275 --> 00:57:28,178 こんばんは。 大江戸妖怪塾であります。 840 00:57:28,178 --> 00:57:31,081 今日のお話 これ 大切ですよ。 841 00:57:31,081 --> 00:57:35,252 妖怪は いい時もあれば 悪い時もあるんです。 842 00:57:45,963 --> 00:57:51,134 この間が 妖怪たちが 一番 我々の世界にやってくるんです。 843 00:58:37,280 --> 00:58:40,617 妖怪との付き合い方。 ポイント。 844 00:58:40,617 --> 00:58:44,488 やっかいな人たちだから 来た時には大歓待。 845 00:58:44,488 --> 00:58:49,326 なるべく早く帰ってもらう。 そのかわり お土産を置いていってね。 846 00:58:49,326 --> 00:58:52,796 お正月に みんながもらう お年玉は➡ 847 00:58:52,796 --> 00:58:55,298 その妖怪たちがくれる 最後のお土産の➡ 848 00:58:55,298 --> 00:58:57,267 今の名残なんです。