1 00:00:33,115 --> 00:00:38,315 ♬~ 2 00:00:40,523 --> 00:00:42,458 はあ~。 3 00:00:42,458 --> 00:00:46,863 忠高。 忠高ではないか。 4 00:00:46,863 --> 00:00:50,366 俺の事を 呼び捨てにしやがるのは どこのどいつだ? 5 00:00:50,366 --> 00:00:52,702 おう! 面 見せろ! 6 00:00:52,702 --> 00:00:56,539 わしだよ 忠高。 7 00:00:56,539 --> 00:00:59,039 ええ~!? 8 00:01:01,043 --> 00:01:02,979 ああっ! 9 00:01:02,979 --> 00:01:05,548 何だ? ここは。 10 00:01:05,548 --> 00:01:08,050 湯屋でござりまする。 11 00:01:08,050 --> 00:01:11,554 湯を商っておるのか? な… な… なりませぬ! 12 00:01:11,554 --> 00:01:15,725 お待ち下さりませ! おとどまり下さりませ! 13 00:01:15,725 --> 00:01:28,070 ♬~ 14 00:01:28,070 --> 00:01:30,270 (お秀)いらっしゃいまし! 15 00:01:33,676 --> 00:01:36,345 こちらで。 16 00:01:36,345 --> 00:01:39,248 上様。 おお 忠相。 17 00:01:39,248 --> 00:01:41,851 おう 恐れ入っちまったよ。 18 00:01:41,851 --> 00:01:44,754 上様が 湯屋に入ろうとなさるんだから。 19 00:01:44,754 --> 00:01:47,723 いくら お忍びでも 湯屋へは ちょっと…。 20 00:01:47,723 --> 00:01:50,359 風呂へ入るぐらい…。 いけません。 21 00:01:50,359 --> 00:01:53,863 「風呂」ではございません。 「湯」でございます。 22 00:01:53,863 --> 00:01:57,533 「湯屋」でございます。 23 00:01:57,533 --> 00:02:02,371 風呂屋と申しましたら 江戸っ子は 「田舎者め」と笑います。 24 00:02:02,371 --> 00:02:04,307 田舎者め! 25 00:02:04,307 --> 00:02:06,242 …か? 26 00:02:06,242 --> 00:02:09,545 何しろ こっちは 湯上がりの裸同然➡ 27 00:02:09,545 --> 00:02:13,716 着替えを置いてある ここへ 上様を お連れ申し上げたんだ。 28 00:02:13,716 --> 00:02:17,386 忠相。 江戸の町の者たちが➡ 29 00:02:17,386 --> 00:02:21,223 家で湯に入れずにいたとは 知らなかったぞ。 30 00:02:21,223 --> 00:02:25,394 内風呂は まかりならぬという お定めにござりまする。 31 00:02:25,394 --> 00:02:28,297 江戸は 火事っ早い町でございますから➡ 32 00:02:28,297 --> 00:02:32,001 一旦 火事となったら 町じゅう 火の海となって➡ 33 00:02:32,001 --> 00:02:35,671 たちまち 燃え広がっちまうんでございます。 34 00:02:35,671 --> 00:02:37,707 ふむ…。 35 00:02:37,707 --> 00:02:41,344 (太鼓の音) 36 00:02:41,344 --> 00:02:43,279 <火が出ると➡ 37 00:02:43,279 --> 00:02:48,217 江戸市中10か所にある火消屋敷の どこかの火の見櫓の太鼓を➡ 38 00:02:48,217 --> 00:02:50,853 番人が まず 打ち鳴らして➡ 39 00:02:50,853 --> 00:02:53,689 それを追いかけるように 各町々で➡ 40 00:02:53,689 --> 00:02:57,360 板木 半鐘が けたたましく 火事を知らす> 41 00:02:57,360 --> 00:03:00,863 (板木と半鐘の音) 42 00:03:00,863 --> 00:03:03,199 火事だ~! 43 00:03:03,199 --> 00:03:08,070 (半鐘の音) 44 00:03:08,070 --> 00:03:10,373 <火消屋敷で 太鼓を鳴らすまで➡ 45 00:03:10,373 --> 00:03:14,543 ほかの者が 板木や半鐘で出火を知らす事は➡ 46 00:03:14,543 --> 00:03:18,047 できぬ決まりになっていた> 47 00:03:18,047 --> 00:03:20,883 (半鐘の音) 48 00:03:20,883 --> 00:03:22,818 忠相! 49 00:03:22,818 --> 00:03:27,056 江戸の町には 若年寄支配の 定火消がおるではないか! 50 00:03:27,056 --> 00:03:31,494 10人の旗本が 10か所に 火消屋敷を 設えてなあ。 51 00:03:31,494 --> 00:03:33,996 与力6騎に 同心30人➡ 52 00:03:33,996 --> 00:03:36,665 火消人足100人余りを 常に動かして➡ 53 00:03:36,665 --> 00:03:38,601 消火に当たっては おりまするが…。 54 00:03:38,601 --> 00:03:41,837 それでも 火事は消せぬと申すか? 55 00:03:41,837 --> 00:03:46,537 木と紙で出来た うちでござんすからねえ…。 56 00:03:49,011 --> 00:03:52,882 もっと しっかりとした装備と 鍛え抜かれた火消人足を集めて➡ 57 00:03:52,882 --> 00:03:57,353 上様 町火消を この江戸に…。 58 00:03:57,353 --> 00:04:02,858 作りたいと思うなら さっさと作ればよいではないか! 59 00:04:02,858 --> 00:04:04,858 はい…。 60 00:04:06,695 --> 00:04:08,631 それとも何かい? 忠相。 61 00:04:08,631 --> 00:04:15,704 おいそれと作れねえ訳でも… ええ? あるってのかい? 62 00:04:15,704 --> 00:04:24,713 (半鐘の音) 63 00:04:24,713 --> 00:05:15,013 ♬~ 64 00:05:17,533 --> 00:05:32,233 ♬~ 65 00:05:34,650 --> 00:05:40,650 ♬~ 66 00:05:44,660 --> 00:05:47,997 けど まあ 怪我人だけで 死人が出なかったのが➡ 67 00:05:47,997 --> 00:05:49,932 何よりでござんしたね 旦那。 68 00:05:49,932 --> 00:05:53,502 うん…。 69 00:05:53,502 --> 00:05:55,538 あれ? やだなあ 旦那! 70 00:05:55,538 --> 00:05:58,674 死人は出なかったって 叔父貴は言ってるんですよ。 71 00:05:58,674 --> 00:06:01,577 馬鹿! それが 神様 仏様のおかげだって➡ 72 00:06:01,577 --> 00:06:03,546 おっしゃってるんじゃねえか 旦那は! 73 00:06:03,546 --> 00:06:07,349 (千春)田所さん。 ああ 先生 ご苦労さまです。 74 00:06:07,349 --> 00:06:10,686 ここで 手当てのできる者は 全て 処置して…。 75 00:06:10,686 --> 00:06:14,190 骨折した人たちは 養生所へ運んでもらいましたから。 76 00:06:14,190 --> 00:06:16,125 ありがとうございます。 77 00:06:16,125 --> 00:06:19,361 村上さんに 千春さんと伊織先生が よくして下さいましたと➡ 78 00:06:19,361 --> 00:06:21,297 よろしく申し上げておきます。 79 00:06:21,297 --> 00:06:24,200 うん よろしく。 たまには 顔 見せに➡ 80 00:06:24,200 --> 00:06:26,702 八丁堀へも帰ってきて下さいよ。 はい。 81 00:06:26,702 --> 00:06:29,538 ≪(片瀬)田所さん ちょっと来て下さい。 82 00:06:29,538 --> 00:06:31,473 どうした? 83 00:06:31,473 --> 00:06:33,509 伊三郎のところの鳶の者が➡ 84 00:06:33,509 --> 00:06:36,345 焼け跡に埋まってた銭箱を 掘り出してみたら➡ 85 00:06:36,345 --> 00:06:38,981 中が空っぽだったって 言ってるんですけどね。 86 00:06:38,981 --> 00:06:41,781 火事場泥棒? あっ ちょ…。 87 00:06:43,485 --> 00:06:46,989 これです 旦那。 88 00:06:46,989 --> 00:06:49,325 番頭さん。 へい? 89 00:06:49,325 --> 00:06:51,827 中に入ってた金は 逃げる時に 旦那か おかみさんが持って➡ 90 00:06:51,827 --> 00:06:53,762 お逃げなすったんじゃ ねえのかい? 91 00:06:53,762 --> 00:06:57,700 とんでもないこって! 持って逃げる暇もなく➡ 92 00:06:57,700 --> 00:07:00,502 着のみ着のままで 旦那も おかみさんも…。 93 00:07:00,502 --> 00:07:02,538 逃げたってのか? へい。 94 00:07:02,538 --> 00:07:07,843 だから 私に 掘り出してもらってきてくれと➡ 95 00:07:07,843 --> 00:07:09,878 おっしゃったものですから… はい。 96 00:07:09,878 --> 00:07:15,718 確かに この銭箱 お前たちが 灰の中から掘り出したとすりゃ➡ 97 00:07:15,718 --> 00:07:21,023 家が焼け落ちる前に 銭箱の金は➡ 98 00:07:21,023 --> 00:07:24,693 誰かが持ち出したって事になるな 卯之吉。 99 00:07:24,693 --> 00:07:27,363 へい。 そうとしか 考えようがありやせんね。 100 00:07:27,363 --> 00:07:30,699 ここの火掛かりは どこの誰がしたってんだ? え? 101 00:07:30,699 --> 00:07:32,635 誰って… ここらは➡ 102 00:07:32,635 --> 00:07:35,137 定火消が 真っ先に 駆けつけてきてやしたから。 103 00:07:35,137 --> 00:07:39,308 火事場泥棒は 定火消 火焔の仕業だ! 104 00:07:39,308 --> 00:07:41,243 馬鹿野郎! めったな事をぬかすんじゃねえ! 105 00:07:41,243 --> 00:07:43,979 熱い! 熱い! こら どけ! こら! 106 00:07:43,979 --> 00:07:45,914 こら! 何だ こら! 107 00:07:45,914 --> 00:07:49,652 何だ 何だ! おう! おお 与六あにいか。 108 00:07:49,652 --> 00:07:52,554 火焔が どうしたってんだ? ええ? 卯之吉。 109 00:07:52,554 --> 00:07:56,158 河内屋さんの火掛かりはって 旦那が お聞きになったから➡ 110 00:07:56,158 --> 00:07:59,194 定火消が 真っ先に駆けつけてって お答えしていたんだよ。 111 00:07:59,194 --> 00:08:03,032 何で 今更 八丁堀の旦那が➡ 112 00:08:03,032 --> 00:08:05,334 そんな事を お尋ねになるってんだい? 113 00:08:05,334 --> 00:08:09,505 焼け跡から掘り出した 河内屋の銭箱➡ 114 00:08:09,505 --> 00:08:13,175 中が空っぽだから その詮議を 今してんだ。 115 00:08:13,175 --> 00:08:15,110 ええっ!? 116 00:08:15,110 --> 00:08:18,047 あっ! 本当だ。 117 00:08:18,047 --> 00:08:21,684 それじゃ 何かい? 俺たちが その銭箱の金 盗んだって➡ 118 00:08:21,684 --> 00:08:24,019 ええ? そう言うのかい!? 119 00:08:24,019 --> 00:08:27,356 まさか 旦那… そんな馬鹿な疑い➡ 120 00:08:27,356 --> 00:08:29,858 俺たちに かけてるってんじゃ ねえんでしょうね!? 121 00:08:29,858 --> 00:08:32,828 疑ってる訳じゃねえが念のためだ。 122 00:08:32,828 --> 00:08:38,567 ここの火掛かりした 定火消 誰だか知ってるなら教えてくれ。 123 00:08:38,567 --> 00:08:40,969 知らねえよ! 何!? 124 00:08:40,969 --> 00:08:44,473 こちとら 火の粉くぐって 命懸けで 火 消そうと➡ 125 00:08:44,473 --> 00:08:46,809 煙の中 駆け回ってるんだい! 126 00:08:46,809 --> 00:08:49,712 隣に誰がいたかも 覚えちゃいねえや! 127 00:08:49,712 --> 00:08:52,681 そのとおりだい! 俺も知らねえな! 128 00:08:52,681 --> 00:08:56,151 俺だって知らねえや! けっ! 存じませんよだ! 129 00:08:56,151 --> 00:08:58,987 くそ…! 辰! 130 00:08:58,987 --> 00:09:01,023 ふん! ざま見やがれ! 131 00:09:01,023 --> 00:09:03,859 おう! 行くぞ! へい! 132 00:09:03,859 --> 00:09:06,659 どけ! こら! どけ! 133 00:09:10,599 --> 00:09:12,534 銭箱の中には➡ 134 00:09:12,534 --> 00:09:15,170 一体 いくら入ってたと 河内屋じゃ言ってるんだ? 135 00:09:15,170 --> 00:09:19,041 少なくとも 10両余りは入っていたはずと➡ 136 00:09:19,041 --> 00:09:21,944 番頭の四郎兵ヱは 申しておりました。 137 00:09:21,944 --> 00:09:24,346 火事場泥棒は 大罪ですよ! 138 00:09:24,346 --> 00:09:27,182 そうさ! たとえ 10両ぽっきりとしても…。 139 00:09:27,182 --> 00:09:29,118 火あぶり獄門は免れません! 140 00:09:29,118 --> 00:09:32,454 いや… だから そこまでやるかと言ってるんだ。 141 00:09:32,454 --> 00:09:35,124 いくら 奴らがワルでも…。 142 00:09:35,124 --> 00:09:37,159 やるまいと思うのですが…。 143 00:09:37,159 --> 00:09:39,995 天下の直参お旗本の➡ 144 00:09:39,995 --> 00:09:42,464 火消屋敷の人足だと つけあがって…。 145 00:09:42,464 --> 00:09:44,400 やっちまったかもしれません。 146 00:09:44,400 --> 00:09:47,636 ろくに 火事も消せずにいるくせにか? 147 00:09:47,636 --> 00:09:51,473 ならば この際 洗ってみるか。 (一同)はい! 148 00:09:51,473 --> 00:09:54,473 堅太郎 行くぞ! はい! 149 00:10:02,484 --> 00:10:04,420 頭は いるかい? 150 00:10:04,420 --> 00:10:06,355 あっ… お奉行様! 151 00:10:06,355 --> 00:10:08,657 頭! 頭~! 152 00:10:08,657 --> 00:10:12,995 お奉行様 直々に 河内屋さんの? 153 00:10:12,995 --> 00:10:14,930 うん。 154 00:10:14,930 --> 00:10:17,332 出入りのお店の火事となったら➡ 155 00:10:17,332 --> 00:10:19,668 真っ先に駆けつけていかねば ならない 頭に➡ 156 00:10:19,668 --> 00:10:21,703 どうしたら もっと うまく火が消せるか➡ 157 00:10:21,703 --> 00:10:23,839 知恵を借りたくてね。 158 00:10:23,839 --> 00:10:29,011 火消屋敷じゃなくて 鳶の あっしらに? うん。 159 00:10:29,011 --> 00:10:33,348 …言いたい事は 山ほど ありやす。 160 00:10:33,348 --> 00:10:37,219 そうか…。 なら それを聞かせてくれないか? 161 00:10:37,219 --> 00:10:42,691 若年寄ご支配の武家火消の お旗本のお考えは➡ 162 00:10:42,691 --> 00:10:46,562 火を消すより 火を広げまいとして…。 163 00:10:46,562 --> 00:10:50,032 燃えてもいない周りの家の 大黒柱に縄かけて➡ 164 00:10:50,032 --> 00:10:52,868 えんやこらさと引き倒すんです! 165 00:10:52,868 --> 00:10:57,739 火を消さず 周囲の家々倒し 壊す? 166 00:10:57,739 --> 00:11:00,209 へい。 一生懸命➡ 167 00:11:00,209 --> 00:11:02,244 桶の水 火にぶっかけている あっしらに➡ 168 00:11:02,244 --> 00:11:04,713 「火消でもねえ 鳶のどん素人は邪魔だ。➡ 169 00:11:04,713 --> 00:11:06,748 どけ どけ どいてろ」と➡ 170 00:11:06,748 --> 00:11:09,048 手鉤を振り上げて 襲ってきやがる! 171 00:11:10,886 --> 00:11:14,556 あっしら お出入り先のお店はもとより➡ 172 00:11:14,556 --> 00:11:18,427 ご町内の長屋でも 灰にはしねえと一生懸命…。 173 00:11:18,427 --> 00:11:21,330 仕事で上がりつけてる 屋根へ上がって➡ 174 00:11:21,330 --> 00:11:24,233 手送りで 桶の水を火に…。 175 00:11:24,233 --> 00:11:28,570 その時 いつも思うんでござんすよ。 176 00:11:28,570 --> 00:11:34,376 大きな水鉄砲で 屋根の上まで 勢いよく 水 ざ~っと➡ 177 00:11:34,376 --> 00:11:38,180 ぶっかけて やれねえんだろうかって… ヘヘヘ。 178 00:11:38,180 --> 00:11:41,517 夢に見たりする事あるんでさぁ。 179 00:11:41,517 --> 00:11:45,854 なるほど。 大きな水鉄砲ね。 180 00:11:45,854 --> 00:11:50,726 いい年をして がきみてえに… お恥ずかしい話で。 ヘヘヘ。 181 00:11:50,726 --> 00:11:54,863 いや 面白いよ 頭。 私も考えてみよう。 182 00:11:54,863 --> 00:11:57,900 そんな大きな水鉄砲が 作れないか…。 183 00:11:57,900 --> 00:12:02,037 ほんとですかい? うん ほんとだ。 184 00:12:02,037 --> 00:12:06,542 頭! ヘヘヘ… うれしいな 卯之吉。 え? 185 00:12:06,542 --> 00:12:12,881 さすがは 江戸っ子の自慢の種の 名奉行 大岡様だ。 ハハハハ! 186 00:12:12,881 --> 00:12:15,784 誰か! 誰か いねえかい? 187 00:12:15,784 --> 00:12:19,221 お奉行様に 酒は… いけませんか? 188 00:12:19,221 --> 00:12:21,557 とにかく お茶だ。 お茶 差し上げるんだ。 189 00:12:21,557 --> 00:12:24,593 ≪は~い。 190 00:12:24,593 --> 00:12:28,897 卯之吉の女房の お蝶で。 そう。 191 00:12:28,897 --> 00:12:30,832 あっしに 子どもがいねえんで➡ 192 00:12:30,832 --> 00:12:33,669 まるで 伜同然に 2人で➡ 193 00:12:33,669 --> 00:12:36,369 世話してくれてますんで… へい。 194 00:12:45,180 --> 00:12:47,380 おう ごめんよ。 195 00:12:49,051 --> 00:12:52,354 あいつです。 火焔の鱶七。 196 00:12:52,354 --> 00:12:59,127 鱶七… なるほど 名前 聞くだけでもワルだな。 197 00:12:59,127 --> 00:13:01,697 ええ ええ。 だから 火事場泥棒は➡ 198 00:13:01,697 --> 00:13:04,199 あいつに違えねえ! しっ! 199 00:13:04,199 --> 00:13:09,538 火事になりゃ 真っ先に飛んできて 火 消してやる 定火消だ。 200 00:13:09,538 --> 00:13:12,207 買ってくれよ。 201 00:13:12,207 --> 00:13:14,876 だから 何を買えっていうんです? 202 00:13:14,876 --> 00:13:19,381 俺の手内職 腕に よりをかけて こしらえてきてやったんだ。 203 00:13:19,381 --> 00:13:27,055 ほれ 銭を こうやって… 緡だよ 緡。 204 00:13:27,055 --> 00:13:31,326 一体… いくらで これを買えと おっしゃいますんで? 205 00:13:31,326 --> 00:13:35,831 いくらも かくらもあるもんかい。 せいぜい気張って 買ってくれ。 206 00:13:35,831 --> 00:13:41,336 さもねえと この店 火事になっても 水は かけねえ。 207 00:13:41,336 --> 00:13:45,336 丸焼けだぞ! あ… 分かりました…! 208 00:13:47,509 --> 00:13:49,444 こ… これ… これで! 209 00:13:49,444 --> 00:13:52,014 ハハハハ! すまねえな 番頭さん。 210 00:13:52,014 --> 00:13:55,884 ほらね 旦那! あんなもので 小粒を2つ せしめやがった。 211 00:13:55,884 --> 00:13:57,886 悪い野郎じゃありませんか。 212 00:13:57,886 --> 00:14:01,523 悪い野郎でも お前 10両 盗んだばかりの奴が➡ 213 00:14:01,523 --> 00:14:04,860 あんな けちな押し売り すると思うか? 214 00:14:04,860 --> 00:14:08,160 …しやせんか? ああ しねえ しねえ。 215 00:14:09,731 --> 00:14:11,733 駄目かあ…。 216 00:14:11,733 --> 00:14:14,033 (鳥の鳴き声) 217 00:14:17,372 --> 00:14:19,307 村上さん。 218 00:14:19,307 --> 00:14:21,877 将棋盤 持ってきましょうか? 219 00:14:21,877 --> 00:14:25,177 あ… はい。 220 00:14:28,050 --> 00:14:30,552 あ… いえ いえ。 221 00:14:30,552 --> 00:14:33,822 今は それどころでは ございませんので…。 222 00:14:33,822 --> 00:14:36,158 そうだろうよ。 223 00:14:36,158 --> 00:14:40,028 気の短え 上様が 町火消は まだ出来ねえのかって➡ 224 00:14:40,028 --> 00:14:42,664 しびれ 切らしていらっしゃる上に➡ 225 00:14:42,664 --> 00:14:47,502 河内屋の火事場泥棒も お縄に できねえんじゃなあ 源の字。 226 00:14:47,502 --> 00:14:52,340 みんな 背中に ひび切らして 一生懸命 捜し回ってるんですよ! 227 00:14:52,340 --> 00:14:54,276 だったら お前一人 ここで のんびり➡ 228 00:14:54,276 --> 00:14:57,012 茶 飲んでる場合じゃねえだろ? ええ? 229 00:14:57,012 --> 00:14:59,347 帰りますよ 帰りますよ! 230 00:14:59,347 --> 00:15:01,683 ごめんなさいね 村上さん。 どうぞ これ。 231 00:15:01,683 --> 00:15:04,720 ああ どうも いつも いつも。 232 00:15:04,720 --> 00:15:06,720 ふん! また おいで。 233 00:15:08,557 --> 00:15:10,557 ウフフフ…。 234 00:15:12,694 --> 00:15:15,731 (片瀬)あいつです。 定八。 235 00:15:15,731 --> 00:15:20,869 根っからの博打好き 女好きの 始末に負えぬ男。 236 00:15:20,869 --> 00:15:25,069 火事場泥棒もしかねぬ野郎か。 237 00:15:27,375 --> 00:15:29,311 おっ。 238 00:15:29,311 --> 00:15:31,311 あっしは。 239 00:15:34,483 --> 00:15:37,152 つけてみますか? 定八。 240 00:15:37,152 --> 00:15:39,821 侍の方は 何者だ? 241 00:15:39,821 --> 00:15:45,494 ありゃあ 定火消支配の旗本 佐久間玄蕃って人の甥の➡ 242 00:15:45,494 --> 00:15:50,994 佐久間忠蔵 小普請無役の遊び人です。 243 00:15:52,667 --> 00:15:55,170 おおかた この屋敷のどこかで➡ 244 00:15:55,170 --> 00:15:57,506 いくらか儲けて➡ 245 00:15:57,506 --> 00:16:01,843 女を買いにでも行く おつもりじゃありませんか? 246 00:16:01,843 --> 00:16:04,346 俺は そっちを つけてみる。 えっ? 247 00:16:04,346 --> 00:16:08,146 お前は 定八を追ってみろ。 あ… はい。 248 00:16:14,055 --> 00:16:18,193 おお 忠相。 何か 用か? 249 00:16:18,193 --> 00:16:20,128 うん。 250 00:16:20,128 --> 00:16:26,535 いつか 伊織にも話した 町火消の火消の道具なんだが…。 251 00:16:26,535 --> 00:16:28,570 何か 思いついたか? 252 00:16:28,570 --> 00:16:31,039 うん。 253 00:16:31,039 --> 00:16:35,477 水鉄砲。 水鉄砲? 254 00:16:35,477 --> 00:16:38,814 それも 大屋根にまで 届こうかという水鉄砲が➡ 255 00:16:38,814 --> 00:16:42,317 なあ 作れないか? 256 00:16:42,317 --> 00:16:46,655 なるほど。 燃える大屋根まで届いたら…。 257 00:16:46,655 --> 00:16:49,691 家を壊さず 火が消せる。 258 00:16:49,691 --> 00:16:52,994 だろ? うん うん なるほど! 259 00:16:52,994 --> 00:16:55,897 火事も消せるな! 260 00:16:55,897 --> 00:16:59,768 作ってみてくれないか? よし! やってみよう! 261 00:16:59,768 --> 00:17:05,468 …けど 夢中になって 千春さんに 叱られないようにしてくれよ。 262 00:17:08,009 --> 00:17:10,045 ああ…。 263 00:17:10,045 --> 00:17:15,350 (笑い声) 264 00:17:15,350 --> 00:17:18,854 (太鼓の音) 265 00:17:18,854 --> 00:17:21,690 (板木の音) ≪火事だ 火事だ~! 266 00:17:21,690 --> 00:17:24,025 (半鐘の音) 267 00:17:24,025 --> 00:17:26,061 頭~! 卯之吉あにい! 268 00:17:26,061 --> 00:17:28,897 火事だ! 火事だ~! 分かった。 すぐ行く。 269 00:17:28,897 --> 00:17:30,899 支度をしてくれ! (一同)へい! 270 00:17:30,899 --> 00:17:35,637 急げ! おい 急げ! 271 00:17:35,637 --> 00:17:39,507 早くしろ! 行くぞ! 272 00:17:39,507 --> 00:17:42,007 お前さん! おう! 273 00:17:46,281 --> 00:17:48,281 (鈴の音) 274 00:17:50,986 --> 00:17:54,489 おう みんな! 火焔なんぞに 負けるんじゃねえぞ! 275 00:17:54,489 --> 00:17:56,825 (一同)へい! 276 00:17:56,825 --> 00:17:59,160 行くぜ! (一同)おう! 277 00:17:59,160 --> 00:18:01,196 行くぞ! 278 00:18:01,196 --> 00:18:07,896 (半鐘の音) 279 00:18:20,348 --> 00:18:29,524 ♬~ 280 00:18:29,524 --> 00:18:31,524 (一同)はっ! 281 00:18:33,128 --> 00:18:38,428 (悲鳴) 282 00:18:40,468 --> 00:18:44,806 落ち着け! 慌てるな! 橋の向こうだ! 283 00:18:44,806 --> 00:18:48,310 落ち着け 落ち着け! さあ! こっちだ! 284 00:18:48,310 --> 00:18:53,648 おう 大丈夫か? おい 慌てるな! 285 00:18:53,648 --> 00:19:20,342 ♬~ 286 00:19:20,342 --> 00:19:22,277 あっ! 287 00:19:22,277 --> 00:19:25,680 どけ どけ! こら! 288 00:19:25,680 --> 00:19:28,380 どきやがれ! 289 00:19:31,453 --> 00:19:35,623 どけ! 打ち壊せ! 290 00:19:35,623 --> 00:19:45,633 ♬~ 291 00:19:45,633 --> 00:19:48,536 卯之吉 邪魔だ! そこを どけ! 292 00:19:48,536 --> 00:19:53,375 どくもんかい! 見てのとおり 火勢は衰え 消えかかってるんだ! 293 00:19:53,375 --> 00:19:57,812 そっちこそ 邪魔しねえでくれ! 294 00:19:57,812 --> 00:20:01,683 素直に どかねえと 痛え目 見るぜ! 295 00:20:01,683 --> 00:20:03,683 うっ…! 296 00:20:09,157 --> 00:20:11,092 ううっ…! 297 00:20:11,092 --> 00:20:13,028 あっ…! 298 00:20:13,028 --> 00:20:15,030 あっ! ああっ! 299 00:20:15,030 --> 00:20:24,639 ♬~ 300 00:20:24,639 --> 00:20:26,639 うわ~っ! 301 00:20:29,177 --> 00:20:31,112 卯之吉! 兄貴! 302 00:20:31,112 --> 00:20:34,912 卯之吉! (橋田)お奉行! うむ! 303 00:20:36,918 --> 00:20:41,189 兄貴 兄貴! 兄貴! 兄貴! 304 00:20:41,189 --> 00:20:43,124 しっかりしてくれ! 兄貴! 305 00:20:43,124 --> 00:20:50,624 (半鐘の音) 306 00:20:52,534 --> 00:20:54,534 あっ…! 307 00:21:06,047 --> 00:21:08,550 お蝶…。 308 00:21:08,550 --> 00:21:10,550 お前さん? 309 00:21:13,421 --> 00:21:16,291 お前さん! 310 00:21:16,291 --> 00:21:18,491 先生…? 311 00:21:24,032 --> 00:21:29,737 お前さん! お前さん! 312 00:21:29,737 --> 00:21:37,178 ♬~ 313 00:21:37,178 --> 00:21:39,114 (鈴の音) 314 00:21:39,114 --> 00:21:47,522 ♬~ 315 00:21:47,522 --> 00:21:51,025 お前さん! 316 00:21:51,025 --> 00:21:54,896 くそ…! 卯之吉兄貴の敵討ちだ! 317 00:21:54,896 --> 00:21:59,200 そうだ! 火焔の与六 生かしちゃおけねえ! 318 00:21:59,200 --> 00:22:01,703 行くぞ! (一同)おう! 319 00:22:01,703 --> 00:22:04,205 (怒号) 320 00:22:04,205 --> 00:22:07,108 やめろ~! やめろ! 旦那…! 321 00:22:07,108 --> 00:22:09,878 まだ 火は消えちゃいねえぞ! 火を消すんだ! 322 00:22:09,878 --> 00:22:13,715 もう 我慢ができねえんだ! そこを通しておくんなせえ! 323 00:22:13,715 --> 00:22:15,650 あっ… お奉行様! 324 00:22:15,650 --> 00:22:18,219 卯之吉の 何よりの願いではないか! 325 00:22:18,219 --> 00:22:21,723 燃え盛る あの火 消すのだ! 326 00:22:21,723 --> 00:22:26,594 お奉行様! 消します! 消して ご覧に入れます! 327 00:22:26,594 --> 00:22:30,231 うん 頼むぞ 頭! へい! 328 00:22:30,231 --> 00:22:32,500 野郎ども! (一同)へい! 329 00:22:32,500 --> 00:22:55,690 ♬~ 330 00:22:55,690 --> 00:22:57,625 忠相。 331 00:22:57,625 --> 00:23:03,364 「越前めが 鳶人足を煽り立てて」と 定火消支配の若年寄が➡ 332 00:23:03,364 --> 00:23:06,201 ねじ込んできたそうな。 どうする? 333 00:23:06,201 --> 00:23:13,401 火事場での争いは きつい ご法度。 裁けば 喧嘩両成敗。 334 00:23:15,910 --> 00:23:21,216 定火消 火焔からも 鳶からも 罪人は出せません。 335 00:23:21,216 --> 00:23:25,553 うむ…。 336 00:23:25,553 --> 00:23:32,327 そうでのうては そちの願う 町火消は作れぬもののう。 337 00:23:32,327 --> 00:23:34,327 はい。 338 00:23:36,998 --> 00:23:38,933 分かった。 339 00:23:38,933 --> 00:23:44,505 老中たちには 事を急ぐなと言うておこうぞ。 340 00:23:44,505 --> 00:23:48,009 上様…! うむ。 341 00:23:48,009 --> 00:24:00,521 ♬~ 342 00:24:00,521 --> 00:24:04,392 (伊三郎)お蝶。 343 00:24:04,392 --> 00:24:07,395 はい…。 344 00:24:07,395 --> 00:24:13,234 大岡様の奥様が 卯之吉に 線香あげに来ておくんなすってる。 345 00:24:13,234 --> 00:24:15,534 え…? 346 00:24:39,661 --> 00:24:41,696 奥様。 347 00:24:41,696 --> 00:24:47,535 お蝶さん… しっかりして下さいね。 348 00:24:47,535 --> 00:24:49,535 はい…。 349 00:24:51,372 --> 00:24:54,842 頭。 へい。 350 00:24:54,842 --> 00:25:01,542 お蝶に さみしい思いは 決して させねえつもりでござんす。 351 00:25:06,187 --> 00:25:08,122 お願いします。 352 00:25:08,122 --> 00:25:13,061 (すすり泣き) 353 00:25:13,061 --> 00:25:16,531 皆さんも 悔しいでしょうが➡ 354 00:25:16,531 --> 00:25:22,337 定火消 火消屋敷の人たちと 騒ぎを起こして➡ 355 00:25:22,337 --> 00:25:28,242 江戸の町の人たちを守る 町火消を作ろうという企てに➡ 356 00:25:28,242 --> 00:25:33,648 障りになるような事は 決してなさいませんように。 357 00:25:33,648 --> 00:25:37,819 私からも このとおり お願い申します。 358 00:25:37,819 --> 00:25:42,819 奥様! お手を… お手を お上げ下さいまし! 359 00:25:47,528 --> 00:25:54,028 そうだったの…。 そいつは 気の毒だったな。 360 00:26:01,676 --> 00:26:03,976 ありがとよ。 361 00:26:08,349 --> 00:26:11,018 ありがとう。 362 00:26:11,018 --> 00:26:13,218 ≪忠相! 363 00:26:16,357 --> 00:26:20,194 伊織様 おいでなさいまし。 364 00:26:20,194 --> 00:26:22,130 水鉄砲の雛型が出来たんでね。 365 00:26:22,130 --> 00:26:24,830 出来たか。 ああ。 366 00:26:26,534 --> 00:26:29,437 はい はい! 367 00:26:29,437 --> 00:26:31,372 (一同)おお~! 368 00:26:31,372 --> 00:26:34,809 竜の吐く水と書いて 竜吐水。 369 00:26:34,809 --> 00:26:37,311 これまでの水鉄砲を改良した からくりだ。 370 00:26:37,311 --> 00:26:39,347 竜吐水… そうか! 371 00:26:39,347 --> 00:26:42,650 これで 屋根の上まで 水を飛ばそうって訳だな! 372 00:26:42,650 --> 00:26:45,987 これは 雛型ですから 屋根の上までは飛びますまいが➡ 373 00:26:45,987 --> 00:26:48,823 あの庇ぐらいまでなら きっと 飛びます。 374 00:26:48,823 --> 00:26:51,859 おお! やってみて下さいな 伊織さん。 375 00:26:51,859 --> 00:26:55,559 はい。 手伝ってくれ。 よし! 376 00:26:58,499 --> 00:27:00,835 はい ありがとう。 377 00:27:00,835 --> 00:27:03,504 よし…。 378 00:27:03,504 --> 00:27:06,007 雪絵さんは これを持って。 はい。 忠相 そっちだ。 379 00:27:06,007 --> 00:27:08,509 よし。 よし いくぞ! 380 00:27:08,509 --> 00:27:10,445 えいほ! えいほ! 381 00:27:10,445 --> 00:27:16,250 お~! 飛んだ 飛んだ! (歓声) 382 00:27:16,250 --> 00:27:19,153 おう! 忠相! おいらに代わらせろ! 383 00:27:19,153 --> 00:27:23,057 ほい ほい ほい! えいほ! えいほ! 384 00:27:23,057 --> 00:27:25,860 おい 飛んだ 飛んだ! えいほ! えいほ! 385 00:27:25,860 --> 00:27:30,031 伊三郎に言って 雛型ではない 消火に使える竜吐水➡ 386 00:27:30,031 --> 00:27:33,901 取り急ぎ 作らせてくれ。 分かった。 387 00:27:33,901 --> 00:27:42,677 (鐘の音) 388 00:27:42,677 --> 00:27:46,477 (定八)若旦那。 こっち こっち。 389 00:27:49,383 --> 00:27:51,986 持ってきて下さいましたかい? 390 00:27:51,986 --> 00:27:58,159 (忠蔵)恥ずかしながら これっぽっちよ。 391 00:27:58,159 --> 00:28:00,995 若旦那と わっちの仲だ。 392 00:28:00,995 --> 00:28:04,031 今日のところは とりあえず 辛抱してさしあげやしょう。 393 00:28:04,031 --> 00:28:06,801 俺が書いてやった借金証文と 引き換えの約束だぞ。 394 00:28:06,801 --> 00:28:12,006 おっと! 証文を渡したら 金は金でも この金だと➡ 395 00:28:12,006 --> 00:28:15,510 長えやつ 引っこ抜くつもりでやんしょ? 396 00:28:15,510 --> 00:28:18,346 その手は食わねえ! 証文は持ってきたんだろうな? 397 00:28:18,346 --> 00:28:22,146 へい。 ちゃんと ここに。 398 00:28:25,019 --> 00:28:27,054 よし。 399 00:28:27,054 --> 00:28:30,191 ハハハハハハ! 400 00:28:30,191 --> 00:28:32,159 あっ! 401 00:28:32,159 --> 00:28:34,659 くっ…! 402 00:28:37,798 --> 00:28:39,734 う…。 403 00:28:39,734 --> 00:28:41,734 筧さん! しっ! 404 00:28:51,812 --> 00:28:53,812 くそっ! 405 00:29:04,992 --> 00:29:07,828 筧さん! あっちを追いかけましょう! 406 00:29:07,828 --> 00:29:09,764 追いかけて どうする? 407 00:29:09,764 --> 00:29:13,000 河内屋の銭箱の金 盗んだという 証拠は どこにもないんだぞ! 408 00:29:13,000 --> 00:29:14,936 それは そうですが…。 409 00:29:14,936 --> 00:29:16,936 ええい! 410 00:29:22,009 --> 00:29:23,945 えっ!? あっ! 411 00:29:23,945 --> 00:29:27,245 か… か… か… 筧さん!? 412 00:29:31,452 --> 00:29:34,488 見ろ。 あいつらが言ってた証文だ。 413 00:29:34,488 --> 00:29:37,959 「河内屋銭箱の13両 分配の代わりに➡ 414 00:29:37,959 --> 00:29:40,995 一金10両 貴殿に いつの日にか お返し候事➡ 415 00:29:40,995 --> 00:29:44,632 ここに約定つかまつり候なり。 定八殿 参る」。 416 00:29:44,632 --> 00:29:46,968 (筧)「佐久間忠蔵」…! 417 00:29:46,968 --> 00:29:49,804 河内屋の銭箱の金 盗んだのは➡ 418 00:29:49,804 --> 00:29:52,139 こいつら2人だ! うん! 419 00:29:52,139 --> 00:29:55,339 (筧 片瀬)村上さん! …うん? 420 00:30:01,148 --> 00:30:05,019 これは 定火消支配の…! 421 00:30:05,019 --> 00:30:07,822 よくやった! 422 00:30:07,822 --> 00:30:11,158 はい! いえ まあ… ヘヘヘ! 423 00:30:11,158 --> 00:30:15,358 村上さん 早速 お奉行に。 うん。 424 00:30:17,498 --> 00:30:19,533 源さん。 あっ。 425 00:30:19,533 --> 00:30:23,004 筧さんが これを。 426 00:30:23,004 --> 00:30:25,673 お手柄だったな。 427 00:30:25,673 --> 00:30:28,175 恐れ入ります。 428 00:30:28,175 --> 00:30:31,512 …が 相手は直参旗本。 429 00:30:31,512 --> 00:30:34,181 召し捕るという訳にも まいらぬのぉ。 430 00:30:34,181 --> 00:30:36,117 …はい。 431 00:30:36,117 --> 00:30:38,117 ええ…? おい。 432 00:30:39,854 --> 00:30:43,357 ここは 私に 任せてくれるか? 433 00:30:43,357 --> 00:30:45,860 ははっ! お奉行…。 434 00:30:45,860 --> 00:30:56,037 ♬~ 435 00:30:56,037 --> 00:31:00,374 先生! いらっしゃいませんか? 伊織先生! 436 00:31:00,374 --> 00:31:04,211 ああ 頭。 いらっしゃい。 伊織先生は? 437 00:31:04,211 --> 00:31:08,549 頭! いるよ。 いる いる! 438 00:31:08,549 --> 00:31:12,053 出来ました 先生! 竜吐水! 439 00:31:12,053 --> 00:31:15,556 おお 出来たか! 440 00:31:15,556 --> 00:31:18,056 へい… へい! 441 00:31:20,728 --> 00:31:24,598 先生! おお! 出来た 出来た! 442 00:31:24,598 --> 00:31:27,601 おう! 出来た 出来た! 御前! 443 00:31:27,601 --> 00:31:30,404 おう 頭。 早く やってみせてくれ。 へい! 444 00:31:30,404 --> 00:31:34,175 おう! 御前にも先生にも 見してあげろい! 445 00:31:34,175 --> 00:31:36,175 (一同)へい! 446 00:31:37,845 --> 00:31:39,780 よし! いくぜ! 447 00:31:39,780 --> 00:31:44,185 えい! やあ! 448 00:31:44,185 --> 00:31:46,120 うわ~! 449 00:31:46,120 --> 00:31:50,057 おい! おい! 向こうだよ! あっちへ向けねえか! 450 00:31:50,057 --> 00:31:53,861 向こうだよ おい! 451 00:31:53,861 --> 00:31:59,533 (笑い声) 452 00:31:59,533 --> 00:32:02,436 (半鐘の音) 453 00:32:02,436 --> 00:32:05,136 火事だ~! 454 00:32:09,243 --> 00:32:11,443 おっ あっちだ! 455 00:32:13,080 --> 00:32:16,080 頭! あっ 先生! 456 00:32:24,692 --> 00:32:29,492 おら! 打ち壊せ! いけ! 457 00:32:31,465 --> 00:32:33,665 あにい! 458 00:32:37,171 --> 00:32:39,171 誰でい!? 459 00:32:41,675 --> 00:32:45,012 分かった。 伊三郎のとこの鳶人足。 460 00:32:45,012 --> 00:32:48,516 けっ! 卯之吉の敵を 討とうってつもりか? 461 00:32:48,516 --> 00:32:53,687 しゃらくせえ! こら! やれ! 462 00:32:53,687 --> 00:32:56,357 うぬも 卯之吉同様➡ 463 00:32:56,357 --> 00:32:59,657 火の中に たたき込んでやるから 覚悟しやがれ! 464 00:33:01,862 --> 00:33:03,798 (鈴の音) 465 00:33:03,798 --> 00:33:09,098 次だ! 次 行くぞ! へい! 466 00:33:12,373 --> 00:33:14,875 急げ! 467 00:33:14,875 --> 00:33:16,875 よいしょ! おい 急げ! 468 00:33:18,746 --> 00:33:22,246 おい! 水だ! へい! 469 00:33:30,057 --> 00:33:32,827 よし! いくぞ! (一同)おう! 470 00:33:32,827 --> 00:33:42,002 えい! やあ! えい! やあ! 471 00:33:42,002 --> 00:33:43,938 おお…! 472 00:33:43,938 --> 00:33:56,550 ♬~ 473 00:33:56,550 --> 00:33:58,853 この野郎! 474 00:33:58,853 --> 00:34:13,367 ♬~ 475 00:34:13,367 --> 00:34:17,204 てめえ 卯之吉の亡霊だとでも ぬかすのか!? 476 00:34:17,204 --> 00:34:19,139 面 見せろい! 477 00:34:19,139 --> 00:34:22,639 顔が見たいってかい? 478 00:34:25,713 --> 00:34:28,749 (鈴の音) 479 00:34:28,749 --> 00:34:32,486 見たきゃ ご覧よ! 480 00:34:32,486 --> 00:34:35,155 (鈴の音) あっ!? 481 00:34:35,155 --> 00:34:39,026 卯之吉の女房の お蝶だ! 482 00:34:39,026 --> 00:34:43,864 女だてらに 卯之吉の敵討ちでも しようつもりで来やがったか? 483 00:34:43,864 --> 00:34:47,668 火事場の喧嘩は きつい ご法度。 484 00:34:47,668 --> 00:34:50,170 何だと!? 亭主に代わって➡ 485 00:34:50,170 --> 00:34:52,840 竜吐水の的になろうと 立ってるのさ! 486 00:34:52,840 --> 00:34:54,875 うるせえ! 487 00:34:54,875 --> 00:34:56,875 おら! 488 00:34:59,346 --> 00:35:05,686 えい! やあ! えい! やあ! 489 00:35:05,686 --> 00:35:10,557 えい! やあ! えい! やあ! 490 00:35:10,557 --> 00:35:32,146 ♬~ 491 00:35:32,146 --> 00:35:35,146 放せ! 492 00:35:37,017 --> 00:35:40,017 放せ! この…! 493 00:35:43,657 --> 00:35:46,694 うわっ! (鈴の音) おっとっとっと…! 494 00:35:46,694 --> 00:35:48,994 うわ~! 495 00:35:54,168 --> 00:36:08,515 えい! やあ! えい! やあ! 496 00:36:08,515 --> 00:36:13,187 消えた! 消えた~! 497 00:36:13,187 --> 00:36:19,860 消えた…。 消えた 消えた 消えた! 498 00:36:19,860 --> 00:36:25,733 伊織! おお 忠相! 499 00:36:25,733 --> 00:36:28,369 やったな…! ああ…。 500 00:36:28,369 --> 00:36:33,569 やった! うん! やった! 501 00:36:36,176 --> 00:36:40,647 お前さん…。 502 00:36:40,647 --> 00:36:48,522 見たかい? 見てくれたかい? お前さん! 503 00:36:48,522 --> 00:36:56,830 ♬~ 504 00:36:56,830 --> 00:37:00,667 お蝶。 505 00:37:00,667 --> 00:37:02,867 頭…。 506 00:37:05,172 --> 00:37:10,044 何にも言うな。 はい…。 507 00:37:10,044 --> 00:37:16,517 卯之が… 卯之吉が…。 はい…。 508 00:37:16,517 --> 00:37:26,693 喜んでるぜ あの空の上で…。 509 00:37:26,693 --> 00:37:29,596 頭…! 510 00:37:29,596 --> 00:37:42,796 ♬~ 511 00:37:48,649 --> 00:37:51,552 伯父上 お呼びでございましたか? 512 00:37:51,552 --> 00:37:54,352 ≪入れ。 はっ。 513 00:37:57,825 --> 00:38:00,727 南町奉行 大岡殿だ。 514 00:38:00,727 --> 00:38:05,227 お前に 用がおありとの事ゆえ 来てもらった。 515 00:38:09,336 --> 00:38:12,836 いかな御用か お聞かせ下さい。 516 00:38:15,509 --> 00:38:20,309 この証文に 見覚えはござりまするな? 517 00:38:23,383 --> 00:38:30,583 当火消屋敷の火焔 定八宛ての ご貴殿が書かれた借用証文。 518 00:38:32,459 --> 00:38:34,495 ぞ… 存じませぬ。 519 00:38:34,495 --> 00:38:37,331 存じませんでは 相済みませぬ。 520 00:38:37,331 --> 00:38:41,135 河内屋の焼け跡に埋もれていた 銭箱の金➡ 521 00:38:41,135 --> 00:38:43,971 もらう代わりの借用証文。 522 00:38:43,971 --> 00:38:47,007 公に致さば 火事場泥棒となり➡ 523 00:38:47,007 --> 00:38:52,007 お手前は 死罪 切腹 お家は 断絶。 524 00:38:56,150 --> 00:38:59,052 伯父上 佐久間玄蕃殿とて➡ 525 00:38:59,052 --> 00:39:01,822 当火消屋敷の支配では いられぬ事に➡ 526 00:39:01,822 --> 00:39:04,822 相なりましょうぞ。 527 00:39:06,994 --> 00:39:10,831 忠蔵! 伯父上…。 528 00:39:10,831 --> 00:39:13,031 御免。 529 00:39:20,541 --> 00:39:22,741 腹を切れ。 530 00:39:25,379 --> 00:39:28,682 貴様が腹切って 死んだら➡ 531 00:39:28,682 --> 00:39:35,455 佐久間忠蔵 病死のお届け わしが なにして➡ 532 00:39:35,455 --> 00:39:40,294 お家断絶だけは免れるように 致してくれるわ。 533 00:39:40,294 --> 00:39:43,094 お… お助け下さい! お助け…! 534 00:39:45,132 --> 00:39:50,938 さあ はよう切腹致せ。 535 00:39:50,938 --> 00:39:55,738 忠蔵! あっ…。 536 00:40:29,176 --> 00:40:32,846 あああ~! 537 00:40:32,846 --> 00:40:36,183 あっ! 538 00:40:36,183 --> 00:40:40,020 うっ…。 539 00:40:40,020 --> 00:40:42,320 (倒れ込む音) 540 00:40:58,038 --> 00:41:01,375 大岡殿。 541 00:41:01,375 --> 00:41:10,717 佐久間忠蔵 今日ただいま 病死つかまつりました事➡ 542 00:41:10,717 --> 00:41:13,220 ご承知下され。 543 00:41:13,220 --> 00:41:17,720 承知つかまつった。 544 00:41:27,401 --> 00:41:31,071 かたじけない。 545 00:41:31,071 --> 00:41:34,041 このとおり…。 546 00:41:34,041 --> 00:41:45,352 ♬~ 547 00:41:45,352 --> 00:41:49,856 (土屋)上様 思し召しにより 出来致した 江戸町火消➡ 548 00:41:49,856 --> 00:41:52,893 出初めの式と承った。 549 00:41:52,893 --> 00:41:55,362 はい。 550 00:41:55,362 --> 00:41:57,662 (水野)めでたい めでたい。 551 00:42:01,168 --> 00:42:04,071 (一同)ははっ! 552 00:42:04,071 --> 00:42:07,941 上様おかげと 江戸の人々➡ 553 00:42:07,941 --> 00:42:11,812 長く ご恩は 忘却つかまつりますまい。 554 00:42:11,812 --> 00:42:17,384 忠相 よう致した。 褒めてつかわす。 555 00:42:17,384 --> 00:42:19,319 上様…。 556 00:42:19,319 --> 00:42:22,055 うん。 557 00:42:22,055 --> 00:42:32,999 ♬~ 558 00:42:32,999 --> 00:42:36,670 上様。 (2人)おめでとうございまする。 559 00:42:36,670 --> 00:42:40,370 うん。 めでたい めでたい! 560 00:42:42,008 --> 00:42:47,814 <「芝で生まれて 神田で育ち 今じゃ 火消の纏持ち」➡ 561 00:42:47,814 --> 00:42:49,883 唄にまで うたわれた➡ 562 00:42:49,883 --> 00:42:53,186 江戸っ子自慢の町火消。➡ 563 00:42:53,186 --> 00:42:57,524 いろは48組と 本所深川16組の纏が➡ 564 00:42:57,524 --> 00:43:02,863 八代将軍 吉宗と 名奉行 大岡忠相の目に➡ 565 00:43:02,863 --> 00:43:08,863 美しく また勇ましく 輝いて映っていた> 566 00:43:11,204 --> 00:43:13,874 やっちまえ! 567 00:43:13,874 --> 00:43:16,543 州走りの元三って盗人です。 568 00:43:16,543 --> 00:43:20,380 伊勢で山田奉行だった 大岡に たたっ斬られた時の事がよ。 569 00:43:20,380 --> 00:43:23,417 弟 太一の敵! 覚悟しやがれ! 570 00:43:23,417 --> 00:43:26,117 ご府内を騒がす事 この越前が許さぬ!